JP2016170673A - 紙葉類照合装置、紙葉類照合システム、紙葉類照合方法および紙葉類照合プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】利用者の利便性を向上させることができる紙葉類照合装置、紙葉類照合システム、紙葉類照合方法および紙葉類照合プログラムを提供する。
【解決手段】実施形態の紙葉類照合装置300は、表示部と、取得部と、推定部と、制御部とを持つ。表示部は画像を表示する。取得部は、第1の装置から複数の紙葉類の識別情報および複数の紙葉類の区切り位置に対応付けられたストラップ情報と、第2の装置から紙葉類の識別情報とを取得する。推定部は、取得部により第2の装置から取得された紙葉類の識別情報とストラップ情報との関係を、第2の装置から取得された紙葉類の識別情報と、第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報とを対比することにより推定する。制御部は、推定部の推定結果に基づいて第1の装置および第2の装置により取得された識別情報と、ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に表示部に表示させる。
【選択図】図1
【解決手段】実施形態の紙葉類照合装置300は、表示部と、取得部と、推定部と、制御部とを持つ。表示部は画像を表示する。取得部は、第1の装置から複数の紙葉類の識別情報および複数の紙葉類の区切り位置に対応付けられたストラップ情報と、第2の装置から紙葉類の識別情報とを取得する。推定部は、取得部により第2の装置から取得された紙葉類の識別情報とストラップ情報との関係を、第2の装置から取得された紙葉類の識別情報と、第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報とを対比することにより推定する。制御部は、推定部の推定結果に基づいて第1の装置および第2の装置により取得された識別情報と、ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に表示部に表示させる。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、紙葉類照合装置、紙葉類照合システム、紙葉類照合方法および紙葉類照合プログラムに関する。
従来、被検査媒体である紙葉類が重ねられ帯で施封された紙葉類把の帯を解封して紙葉類を1枚ずつ取り込み、取り込まれた紙葉類を搬送し、紙葉類を検査する紙葉類処理装置が知られている。また、この装置において、再検査が必要と判定された紙葉類は、排除券として排除され、他の処理装置に取り込まれて再検査される。従来の技術では、他の装置において排除券がどの紙葉類の把に属していたか認識できなかったため、利用者にとって利便性が低い場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、利用者の利便性を向上させることができる紙葉類照合装置、紙葉類照合システム、紙葉類照合方法および紙葉類照合プログラムを提供することである。
実施形態の紙葉類照合装置は、表示部と、取得部と、推定部と、制御部とを持つ。表示部は画像を表示する。表示部は、画像を表示する。取得部は、紙葉類を検査する第1の装置から、前記第1の装置により取得された複数の紙葉類の識別情報、および前記複数の紙葉類の区切り位置に対応付けられたストラップ情報を取得すると共に、前記第1の装置の検査により更なる検査が必要であると判定された前記紙葉類を検査する第2の装置から、前記第2の装置により取得された前記紙葉類の識別情報を取得する。推定部は、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係を、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記取得部により前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報とを対比することにより推定する。制御部は、前記推定部の推定結果に基づいて、前記取得部により前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報と、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に前記表示部に表示させる。
以下、実施形態の紙葉類照合装置、紙葉類照合システム、紙葉類照合方法および紙葉類照合プログラムを、図面を参照して説明する。なお、紙葉類Pは、例えば紙幣があげられるが、紙幣に限られない。
まず、実施形態の紙葉類照合システム1を説明する。図1は、実施形態の紙葉類照合システム1の構成図である。紙葉類処理システム1は、少なくとも1台以上の紙葉類処理装置の本体処理装置100と、精査装置200と、紙葉類照合装置300と、ホストサーバ400とを備える。本体処理装置100、精査装置200、および紙葉類照合装置300は、LAN(Local Area Network)等のネットワークで接続されている。
本体処理装置100は、100枚の紙葉類Pを小帯SBwでまとめたもの(以下、「把」と称する)が大帯Bwで10把まとめられたもの(以下、「束」と称する)を導入し、大帯を自動的に破封して、1把ずつ取り込む。紙葉類Pとは、例えば紙幣である。更に本体処理装置100は、取り込んだ把の小帯SBwを自動的に破封して紙葉類を1枚ずつ取り込む。本体処理装置100は、取り込んだ紙葉類Pの券種、汚損度、および真偽などを検査する。本体処理装置100は、再使用が可能であると判断した紙葉類Pを計数する。また、本体処理装置100は、検査済みの再使用可能な紙葉類Pを結束して排出する。また、本体処理装置100は、紙葉類Pの画像を取得する撮像装置を有しており、撮像装置が取得した画像から紙葉類Pの個々の紙葉類番号部分を切り出して、文字認識する文字認識機能を備えている。認識した紙葉類番号はそれぞれの紙葉類の検査結果と紐づけて後述する主制御部151で管理する。紙葉類番号とは、紙葉類Pを識別するための識別番号である。
精査装置200は、本体処理装置100で一度排除された券(排除券)を、本体処理装置100よりも低速で、より精緻に再検査する。精査装置200は、紙葉類Pの計数結果、紙葉類Pの種別、紙葉類Pの紙葉類番号、バッチカード番号、および判定結果などを排除券である紙葉類Pの束ごとに対応付ける。精査装置200は、対応付けられた再検査結果(バッチカード番号、紙葉類Pの種別、枚数、および判定結果を含む)を紙葉類照合装置300に送信する。
紙葉類照合装置300は、本体処理装置100から送信された検査結果と紙葉類番号にインデックスを付し、紙葉類照合装置300内の記憶媒体に格納する。本体処理装置100が有効性を判別できないと判定した紙葉類Pは排除券として排出される。排除券に対しては1アイテムずつの画像、個々の検査項目の検査結果、紙葉類番号のうち読み取りができたすべての桁(文字)が、本体処理装置100から紙葉類照合装置300に送信される。紙葉類照合装置300は、本体処理装置100から送信された情報にインデックスを付して紙葉類照合装置300内の記憶媒体に格納する。また、本体処理装置100、および精査装置200を操作するオペレータは、本体処理装置100から排出された排除券を精査装置200に投入する。精査装置200は、投入された排除券を再検査する。この場合、精査装置200は、本体処理装置100と同様に紙葉類PとバッチカードBCとの束を処理する。
紙葉類照合装置300は、精査装置200から送信された再検査結果を本体処理装置100から送信された検査結果に組み合わせ、組み合わされた検査結果を紙葉類照合装置300内の記憶媒体に格納する。例えば、紙葉類照合装置300は、再検査結果を、再検査結果に含まれている識別情報と一致する識別情報を含む検査結果に加算する。入金バッチの精査が完了すると、オペレータの指示により、紙葉類照合装置300が入金データと検査・精査した紙葉類Pの計数データとを照合する。
ホストサーバ400は、紙葉類照合装置300が本体処理装置100、または精査装置200から取得した情報を、管理および蓄積する。また、ホストサーバ400は、紙葉類照合装置300が処理した結果を管理する。
図2は、実施形態における束Bの斜視図である。図3は、実施形態における把SBおよび紙葉類Pの斜視図である。把SBは、複数枚の紙葉類Pを小帯SBwにより施封した束である。小帯SBwは、紙葉類Pの短辺方向に巻き付けられる。小帯SBwは、例えば紙帯等の結束材である。小帯SBwには、バーコードSBbが貼られている。バーコードSBbに埋め込まれた情報は、把SBに束ねられた複数枚の紙葉類Pに共通した把情報である。把情報は、把SBを識別するストラップ番号、銀行名、支店名、取り扱い者、または取り扱い日時等の把SBごとの情報である。実施形態において、バーコードSBbが小帯SBwに貼られた例について説明するが、把情報が小帯SBwに文字として印刷されていてもよい。
束Bは、把SBを短辺方向に10把重ねて大帯Bwにより施封したものである。図2に示した束Bには、束Bを識別するための一次バッチカードBCが所定数の把SBと共に施封されている。大帯Bwは、把SBの厚さ方向および短辺方向に亘り、2カ所に巻き付けられる。大帯Bwは、ゴム紐等の伸縮可能な結束材である。
[本体処理装置100]
図4は、本体処理装置100の外観斜視図である。本体処理装置100は、装置外部に、束投入部105、操作部136、操作表示部137、取出部139、およびキーボード140を備えている。束投入部105は、例えば紙幣などの紙葉類Pである紙葉類把SBを一括して投入するための構成である。
図4は、本体処理装置100の外観斜視図である。本体処理装置100は、装置外部に、束投入部105、操作部136、操作表示部137、取出部139、およびキーボード140を備えている。束投入部105は、例えば紙幣などの紙葉類Pである紙葉類把SBを一括して投入するための構成である。
束投入部105は、一つの回収機関から一度に入金された紙葉類束Bを1つの入金バッチとしてひとまとまりにして、複数の回収機関からの複数の入金バッチを一括して投入する。異なる回収機関あるいは異なる機会に入金された紙葉類束Bを区別するため、固有の識別情報を有するバッチカードBCが挿入されている。
操作部136は、オペレータによる各種操作入力を受け付ける。操作表示部137は、オペレータに対して各種の操作案内、および処理結果などを表示する。なお、操作表示部137は、タッチパネルとして構成されていてもよい。この場合、本体処理装置100は、操作表示部137に表示されるボタンと、操作表示部137に対するオペレータによる操作とに基づいて、各種の操作入力を検知する。
取出部139は、本体処理装置100により再流通不可と判断された紙葉類Pがスタックされる集積部から紙葉類Pを取り出す為の構成である。キーボード140は、オペレータによる各種操作入力を受け付ける入力部として機能する。
図5は、図4の本体処理装置100の構成例を示す図である。本体処理装置100は、装置内部に、束投入部105、束切出部106(図6参照)、小帯除去部107(図6参照)、積層券供給部112、1枚取出部113、吸着ローラ114、搬送路115、検査部116、ゲート120乃至125、排除搬送路126、排除集積部127、集積・結束部128乃至131、裁断部133、スタッカ134、および取出部139を備える。また、本体処理装置100は、主制御部151を備える。主制御部151は、本体処理装置100の各部の動作を統合的に制御する。
束投入部105はオペレータが検査しようとする紙葉類把SBを本体処理装置100に投入する部位である。立位状態で複数の紙葉類把SBが束投入部105に投入され、オペレータから検査開始の指示が出されると、束投入部105は本体処理装置100に紙葉類把SBを送り込み検査が開始される。紙葉類把SBの取込み、切出し、小帯除去、ばら券供給の工程を図6に示す。
束切出部106は、ベルトおよびピッカー等により構成され、送り込まれた複数把の紙葉類束Bから1把ずつピッカーが把の底面を引っかけて持ち上げる手順で1把のみ切り出して小帯除去部107に送り込む。小帯除去部107では、例えば把の側端面部にカッターを走らせて小帯の一部を切断し、摩擦部材で小帯を挟んで引きはがすような手順で紙葉類把SBから小帯を取り除く。小帯が外されたばらの紙葉類Pの把は100枚ずつ積層券供給部112に送られる。
1枚取出部113は、積層券供給部112の上部に設けられる。1枚取出部113は、吸着ローラ114を備えている。吸着ローラ114は、積層券供給部112にセットされた紙葉類Pを集積方向の上端に接するように設けられている。即ち、吸着ローラ114は、回転することにより、積層券供給部112にセットされた紙葉類Pを集積方向の上端から1枚ずつ装置内部に取り込む。吸着ローラ114は、例えば1回転するごとに1枚の紙葉類Pを取出すように機能する。これにより吸着ローラ114は、紙葉類Pを一定のピッチで取出す。吸着ローラ114により取り込まれた紙葉類Pは、搬送路115に導入される。また、吸着ローラ114は、例えば真空ポンプによる吸引力を使って紙葉類Pの表面に吸着して取り出す吸着ロータを備える構成であってもよい。
搬送路115は、紙葉類Pを本体処理装置100内の各部に搬送する。搬送路115は、図示しない搬送ベルトおよび駆動プーリなどを備えている。搬送路115は、図示しない駆動モータおよび駆動プーリにより搬送ベルトを動作させる。搬送路115は、吸着ローラ114により取り込まれた紙葉類Pを搬送ベルトにより一定速度で搬送する。なお、搬送路115における1枚取出部113に近い側を上流側、スタッカ134に近い側を下流側として説明する。
1枚取出部113から延びた搬送路115上には、検査部116が設けられている。検査部116は、画像読取装置117、画像読取装置118、および厚み検査部119を備えている。検査部116は、紙葉類Pの光学的特徴情報、機械的特徴、および磁気的特長情報を検出する。これにより、本体処理装置100は、紙葉類Pの種類(券種)、汚損度、および真偽等を検知する。
画像読取装置117、および118は、それぞれ搬送路115を挟んで対面するように設けられている。画像読取装置117、および118は、搬送路115を搬送される紙葉類Pの両面の画像を読み取る。画像読取装置117、および118は、それぞれ、イメージセンサを備える。本体処理装置100は、画像読取装置117、および118により撮像した画像に基づいて、紙葉類Pの表面および裏面の模様画像を取得する。また、画像読取装置117、および118は、バッチカードBCに印字された識別情報の画像を取得し、取得した画像を主制御部151に送信する。
画像読取装置117、および118は、読み取った画像を検査部116内の図示しないメモリに一時的に記憶する。本体処理装置100は、このメモリに記憶されている画像を操作入力に応じて操作表示部137に表示することができる。厚み検査部119は、搬送路115を搬送される紙葉類Pの厚みを検査する。例えば、検出した厚みが規定値以上である場合、本体処理装置100は、紙葉類Pの2枚取りを検出する。
また、検査部116は、図示しない磁気センサなどを備えている。磁気センサは、紙葉類Pの磁気的な特徴情報を検出する。主制御部151は、画像読取装置117、118、厚み検査部119、および磁気センサなどによる検出結果に基づいて、各種の判別を行う。例えば、主制御部151は、紙葉類Pの券種(denomination)を判定する。同じく主制御部151は、画像読取装置117の取得画像から紙葉類番号部分を切出して、文字認識機能(Optical Character Recognition)により紙葉類番号を認識する。また、主制御部151は、紙葉類Pの真偽(authentication)を判定する。すなわち、主制御部151は、紙葉類Pが真券(genuine)であるか、偽券(counterfeit/altered)であるかを判定する。
また、主制御部151は、紙葉類Pの正損(fitness)を検知する。即ち、主制御部151は、紙葉類Pが再流通可能(recirculatable)な正券(fit note)であるか、再流通不可能(unrecirculatable)な損券(unfit note)であるかを判定する。
さらに、主制御部151は、紙葉類Pが排除券であるか否か判定する。すなわち、主制御部151は、偽変造券と判定された紙葉類P、または厚み検査部119により重なりが検知された紙葉類P、または判別が不可能であった紙葉類Pを排除券と判定する。また、主制御部151は、搬送経路中で前の紙葉類Pと後ろの紙葉類Pとの間隔が短い為に各検出器による検出が正しく行われないショートピッチが発生した紙葉類Pを排除券と判定する。
また、主制御部151は、画像読取装置117および118により取得されたバッチカードBCの識別情報の画像に基づいて、バッチカードBCの識別情報をバッチカード番号として認識することができる。また、主制御部151は、束切出部106で紙葉類把SBが1把ずつ切り出される都度、ストラップ情報であるストラップ番号を発番する。本体処理装置100は、正券と判定した紙葉類Pを集積・結束部128乃至131に搬送する。また、本体処理装置100は、損券と判定した紙葉類Pを裁断部133に搬送する。裁断部133は、搬送される損券を裁断する。なお、本体処理装置100は、損券を集積・結束部130ないし131に搬送し集積してもよい。例えば、集積・結束部130は、集積した損券が例えば100枚に到達するごとに施封を行う。
本体処理装置100は、排除券と判定した紙葉類Pを排除集積部127に搬送する。排除券は、例えば、2枚取り券などの搬送異常券、折れまたは破れなどが存在する不良券、および適用外券種または偽券、変造券などの判別不能券を含む。また、本体処理装置100は、紙葉類Pおよび1入金の紙葉類Pに付属するバッチカードBCを排除券として排除集積部127に搬送する。
検査部116の下流側の搬送路115上には、ゲート120乃至125が順に配設されている。ゲート120乃至125は、それぞれ、主制御部151により制御される。主制御部151は、検査部116による検査の結果に基づいて各ゲート120乃至125の動作を制御する。これにより、主制御部151は、搬送路115を搬送されている紙葉類Pを所定の処理部に搬送するように制御する。
検査部116の直後に配設されたゲート120は、搬送路115を排除搬送路126に分岐する。即ち、ゲート120は、検査部116による検査の結果、真券ではないと判定された排除券、または、検査部116による検査を行うことができない検査不能券等を排除搬送路126に搬送するように切り替えられる。
排除搬送路126の終端部には、排除集積部(排除部)127が設けられている。排除集積部127は、1枚取出部113にて取出した姿勢のまま、上記したような排除券、および検査不能券を集積する。排除集積部127に集積された紙葉類Pは、取出部139から取り出すことができる。
また、ゲート121乃至124により分岐される先には、集積・結束部128乃至131(総じて集積結束部132と称する)がそれぞれ設けられている。集積・結束部132には、再流通可能であると判定された紙葉類Pが券種および表裏ごとに区別されて集積される。集積・結束部132は、集積した紙葉類Pを所定枚数ごとに結束して格納する。
ゲート125により分岐される先には、裁断部133が配設されている。裁断部133は、紙葉類Pを裁断して収納する。ゲート125に搬送される紙葉類Pは、正規の紙葉類Pであり、且つ、再流通が不可能であると判定された紙葉類P(損券)である。
また、ゲート125により分岐される他方の搬送路の先には、スタッカ134が配設されている。主制御部151は、損券裁断モードが選択されている場合、紙葉類Pを裁断部133に搬送するようにゲート125を制御する。また、主制御部151は、損券裁断モードが選択されていない場合、紙葉類Pをスタッカ134に搬送するようにゲート125を制御する。
なお、オペレータは、操作部136、操作表示部137、およびキーボード140などを操作することにより、本体処理装置100に処理させる紙葉類Pの種類(券種)を任意で設定させることができる。また、本体処理装置100の構成によっては多数の集積・結束部を接続することによって、複数の種類(券種)の紙葉類Pをまとめて処理させることもできる。
なお、主制御部151は、集積・結束部132または裁断部133に搬送された紙葉類Pの紙葉類の計数結果、紙葉類Pの種別、紙葉類番号、バッチカード番号、ストラップ番号、および判定結果などを対応付けて、検査結果として記憶する。また、主制御部151は、検査結果を紙葉類照合装置300に送信する。
図7は、図4および図5の本体処理装置100の制御系の構成例を示す図である。本体処理装置100は、主制御部151、検査部116、搬送制御部152、裁断制御部156、操作表示部137、キーボード140等を備える。また、本体処理装置100は、プリンタ141、ジャーナルプリンタ142、USBハブ161、前処理コントローラ165、トランスポートコントローラ162、バンダーコントローラ163、および検知コントローラ164などを備える。主制御部151は、本体処理装置100の全体的な制御を司る。主制御部151は、例えば、PC(パーソナルコンピュータ)等の一部により実現することができる。
主制御部151は、操作表示部137により入力される操作、および検査部116による検査結果に基づき、搬送制御部152および裁断制御部156を制御する。また、主制御部151は、処理結果などをプリンタ141により帳票として出力することができる。また、主制御部151には、USBハブ161が接続されている。USBハブ161には、前処理コントローラ165、トランスポートコントローラ162、バンダーコントローラ163、および検知コントローラ164などが接続されている。
主制御部151は、トランスポートコントローラ162を介して、搬送制御部152、裁断制御部156、および1枚取出部113などの動作を制御することができる。また、主制御部151は、バンダーコントローラ163を介して、集積・結束部128乃至131の動作を制御することができる。同じく主制御部151は、前処理コントローラ165を介して、束投入部105、束切出部106、小帯除去部107、積層券供給部112などの動作を制御することができる。また、主制御部151は、検知コントローラ164を介して、検査部116の各検出機器の動作を制御することができる。例えば、操作員は、操作表示部137またはキーボード140により、処理する紙葉類Pに対する各種の判定における処理項目ごとの閾値、紙葉類Pの供給元の名称、および処理方法などを入力する。
検査部116は、上記したように、画像読取装置117、および118、および厚み検査部119などを備える。搬送制御部152は、主制御部151の制御に基づき、1枚取出部113、搬送路115、排除搬送路126、およびゲート120乃至125を制御する。これにより、搬送制御部152は、紙葉類Pの取り込み、および搬送を制御する。また、搬送制御部152は、判定した紙葉類Pの券種ごとに区分する区分処理を行う。即ち、搬送制御部152は、区分処理部として機能する。例えば、搬送制御部152は、損券と判定された紙葉類Pを裁断部133、またはスタッカ134に搬送するようにゲート120乃至125を制御する。また、搬送制御部152は、排除券と判定された紙葉類PおよびバッチカードBCを排除集積部127に搬送するようにゲート120乃至125を制御する。
バンダーコントローラ163は、主制御部151の制御に基づき、排除集積部127および集積・結束部128乃至131を制御する。これにより、バンダーコントローラ163は、紙葉類Pの集積、および結束の制御を行なう。
裁断制御部156は、主制御部151の制御に基づき、裁断部133の動作を制御する。これにより、裁断部133は、搬送される紙葉類Pの裁断を行う。また、主制御部151は、検査部116の各検査器による検査項目ごとの閾値(第1の判定閾値)を予め記憶するメモリ151aを備える。主制御部151は、検査部116の各検査器により検出された検出値と、メモリ151aに記憶されている閾値とを比較し、比較結果に基づいて紙葉類Pの券種、真偽、正損、紙葉類番号の文字認識、バッチカードBCの識別情報の認識、紙葉類Pが排除券であるか否かなどを判定する。なお、メモリ151aに記憶されている第1の判定閾値は、操作部136、操作表示部137、およびキーボード140などに対する入力に基づいて変更されてもよい。
次に、本体処理装置100により実行される処理について説明する。まず、オペレータが、本体処理装置100に取り込むための紙葉類把SBの準備を行う。図8は、紙葉類把SBの準備の処理の流れを示すフローチャートである。まず、オペレータが紙葉類束Bを解封し(ステップS100)、本体処理装置100に接続された端末装置(不図示)を用いて、紙葉類束Bの入金データを確認する(ステップS102)。次に、オペレータは、バーコードリーダ等でバッチカード番号を読み取り(ステップS104)、バッチカード番号を登録する(ステップS106)。次に、オペレータは、先頭の紙葉類把SBにバッチカードBCを添付する(ステップS108)。次に、本体処理装置100の束投入部105に紙葉類Pを投入する(ステップS110)。
図9は、本体処理装置100により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、束投入部105が紙葉類Pを取り込み(ステップS150)。次に、主制御部151が、束切出部106を制御して、ステップS150で取り込まれた先頭の紙葉類把SBを切り出し、1つの把を取り出す(ステップS152)。次に、主制御部151は、ステップS152で束切出部106で紙葉類把SBが1把ずつ切り出される都度、ストラップ番号を発番する(ステップS154)。ストラップ番号は、紙葉類Pの把ごとに付与される。次に、主制御部151は、小帯除去部107を制御してステップS152で切り出された銀行の1把の小帯を切断する(ステップS156)。次に、主制御部151は、1枚取出部113を制御して、ステップS156で小帯が切断された紙葉類Pを1枚ずつ取り出す(ステップS158)。次に、主制御部151は、画像読取装置117、および画像読取装置118から紙葉類Pが撮像された画像を取得し、および取得した画像の特徴(光学的特徴を示す情報)を認識する(ステップS160)。
次に、主制御部151は、ステップS160で取得された画像がバッチカードBCであるか否かを判定する(ステップS162)。主制御部151は、例えばステップS160で認識された画像における光学的特徴情報が、事前にバッチカードBCが撮像された画像における光学的特徴と合致するか否かにより、ステップS160で取得された画像がバッチカードBCであるか否かを判定する。合致とは、完全一致の他、部分一致も含む。ステップS160で取得された画像がバッチカードBCであると判定された場合、主制御部151は、ステップS160で取得された画像からバッチカード番号を読み取る(ステップS164)。主制御部151は、搬送制御部152を制御してステップS164でバッチカード番号が読み込まれたバッチカードBCを排除集積部127に搬送させる(ステップS166)。
ステップS160で取得された画像がバッチカードBCでないと判定された場合、主制御部151は、ステップS160で取得した画像から紙葉類番号を読み取る(ステップS168)。次に、主制御部151は、ステップS160で取得された画像における紙葉類Pが有効な紙葉類Pであるか否かを判定する(ステップS170)。主制御部151は、画像における光学的特徴情報が、自装置の記憶領域に予め記憶された真券の光学的特徴と合致するか否かにより、ステップS160で取得された画像が有効であるか否かを判定する。また、主制御部151は、ステップS160で取得された画像における紙葉類Pの券種、汚損度、紙葉類Pが複数枚重ねて取り出された状態であるか否か等を判定する。
次に、主制御部151は、ステップS170の判定結果に基づいて、ゲート121乃至124を制御して、ステップS170で有効と判定された紙葉類Pを集積結束部132や、裁断部133等の各部に搬送する(ステップS172)。なお、主制御部151は、厚み検査部119により重なりが検知された紙葉類Pである場合、排除券を排除集積部127に搬送するようにゲート120乃至125を制御する。
次に、主制御部151が、ステップS100で束投入部105から取り込まれた次の紙葉類Pがあるか否かを判定する(ステップS174)。ステップS174の判定で次の紙葉類Pがある場合、ステップS158の処理に戻る。ステップS174の判定で次の紙葉類Pがない場合、主制御部151は、ステップS154でストラップ番号を発番した紙葉類把SBの処理をクローズし(ステップS176)、紙葉類照合装置300に上述したステップS150からステップS176までの処理結果、および処理に用いた情報を送信して(ステップS178)、本体処理装置100による処理をクローズする(ステップS180)。これにより本フローチャートの処理を終了する。
[精査装置200]
図10は、精査装置200の構成の例を示す図である。精査装置200は、装置外部に、積層券投入部212、および操作表示部237を備えている。また、精査装置200は、装置内部に、1枚取出部213、取込ローラ214、搬送路215、検査部216、集積部228乃至231、裁断部233、および排除集積部234を備える。また、精査装置200は、主制御部251を備える。主制御部251は、精査装置200の各部の動作を統合的に制御する。
図10は、精査装置200の構成の例を示す図である。精査装置200は、装置外部に、積層券投入部212、および操作表示部237を備えている。また、精査装置200は、装置内部に、1枚取出部213、取込ローラ214、搬送路215、検査部216、集積部228乃至231、裁断部233、および排除集積部234を備える。また、精査装置200は、主制御部251を備える。主制御部251は、精査装置200の各部の動作を統合的に制御する。
積層券投入部212、1枚取出部213、取込ローラ214、および搬送路215は、本体処理装置100の積層券供給部112、1枚取出部113、吸着ローラ114、搬送路115とそれぞれ同様の構成である。積層券投入部212は、供給された排除券を受け入れる。
1枚取出部213は、積層券投入部212の上部に設けられる。1枚取出部213は、取込ローラ214を備えている。取込ローラ214は、積層券投入部212にセットされた紙葉類Pを1枚ずつ装置内部に取り込む。取込ローラ214により取り込まれた紙葉類Pは、搬送路215に導入される。
搬送路215は、紙葉類Pを精査装置200内の各部に搬送する。搬送路215は、図示しない搬送ベルトおよび駆動プーリなどを備えている。搬送路215は、図示しない駆動モータおよび駆動プーリにより搬送ベルトを動作させる。搬送路215は、取込ローラ214により取り込まれた紙葉類Pを搬送ベルトにより一定速度で搬送する。なお、搬送路215における1枚取出部213に近い側を上流側、裁断部233に近い側を下流側として説明する。なお、精査装置200の搬送路215は、本体処理装置100の搬送路115に比べて遅い速度で紙葉類Pを搬送する。
1枚取出部213から延びた搬送路215上には、検査部216が設けられている。検査部216は、不図示の画像読取装置、磁気検知装置、および厚み検査部などを備えている。検査部216は、紙葉類Pの光学的特徴情報、機械的特徴、および磁気的特長情報を検出する。これにより、精査装置200は、紙葉類Pの種類(券種)、汚損度、および真偽などを検知する。
画像読取装置は、それぞれ搬送路215を挟んで対面するように対の状態で設けられている。画像読取装置は、搬送路215を搬送される紙葉類Pの両面の画像を読み取る。一対の画像読取装置は、それぞれ、イメージセンサを備える。精査装置200は、画像読取装置により撮像した画像に基づいて、紙葉類Pの表面および裏面の模様画像を取得する。また、画像読取装置は、バッチカードBCに印字された識別情報の画像を取得し、取得した画像を主制御部251に送信する。
画像読取装置は、読み取った画像を検査部216内の図示しないメモリに一時的に記憶する。精査装置200は、このメモリに記憶されている画像を操作入力に応じて操作表示部237に表示することができる。
厚み検査部は、搬送路215を搬送される紙葉類Pの厚みを検査する。例えば、検出した厚みが規定値以上である場合、精査装置200は、紙葉類Pの2枚取りを検出する。また、磁気検出装置(磁気センサ)は、紙葉類Pの磁気的な特徴情報を検出する。操作表示部237は、オペレータに対して各種の操作案内、および処理結果などを表示する。なお、操作表示部237は、タッチパネルとして構成されていてもよい。この場合、精査装置200は、操作表示部237に表示されるボタンと、操作表示部237に対するオペレータによる操作と、に基づいて、各種の操作入力を検知する。
主制御部251は、検査部216の各検出器により検出された検出結果(即ち、紙葉類Pから検出された画像、磁気、および厚みなど)に基づいて、各種の判別を行う。主制御部251は、紙葉類Pの券種、真偽、および正損などを判別する。
同じく主制御部251は画像読取装置の取得画像から紙葉類番号部分を切出して、文字認識機能により紙葉類番号を認識する。また、主制御部251は、紙葉類Pが排除すべきか否かを判別する。例えば、主制御部251は、偽券と判定された紙葉類P、または厚み検査部により重なりが検知された紙葉類P、または判別が不可能であった紙葉類Pを排除券であると判定する。また、主制御部251は、搬送経路中で前の紙葉類Pと後ろの紙葉類Pとの間隔が短い為に各検出器による検出が正しく行われないショートピッチが発生した紙葉類Pを排除券と判定する。また、主制御部251は、検査部216の画像読取装置により取得されたバッチカードBCの識別情報の画像に基づいて、バッチカード番号を認識することができる。
同じく主制御部251は、処理したすべての紙葉類Pの画像を取得し、紙葉類Pの画像、各検査器の検出値、処理日時、操作者名、紙葉類Pの種別、紙葉類番号、バッチカード番号、および他の情報などを対応付けて記憶する。
精査装置200は、正券と判定した紙葉類Pを集積部228乃至231に搬送する。また、精査装置200は、損券と判定した紙葉類Pを裁断部233に搬送する。運用によっては紙葉類Pと判別された券は正券および損券にかかわらず裁断部233に搬送する設定も可能である。
裁断部233は、裁断機233aとスタッカ233bとを備える。裁断部233の裁断機233aは、搬送される損券を裁断する。裁断部233は、裁断された紙葉類Pの紙片をスタッカ233bに蓄積する。このスタッカ233bは、外部から紙片を取り除くことができる取り出し口を備えている。即ち、オペレータは、取り出し口から裁断されたスタッカ233bに蓄積された紙葉類Pの紙片を取り出すことができる。
精査装置200は、排除券と判定した紙葉類Pを排除集積部234に搬送する。排除券は、例えば、2枚取り券などの搬送異常券、折れまたは破れなどが存在する不良券、および適用外券種または偽券などの判別不能券を含む。また、精査装置200は、紙葉類Pおよび紙葉類Pの間に挿入されたバッチカードBCを排除券として排除集積部234に搬送する。また、検査部216の下流側の搬送路215上には、図示しない複数のゲートが設けられている。ゲートは、それぞれ、主制御部251により制御される。主制御部251は、検査部216による検査の結果に基づいて各ゲートの動作を制御する。これにより、主制御部251は、搬送路215を搬送されている紙葉類Pを所定の処理部に搬送するように制御する。
また、主制御部251は、真券ではないと判定された排除券、または、検査部216による検査を行うことができない検査不能券等が排除集積部234に集積されるように各ゲートおよび搬送路を制御する。なお、排除集積部234は、集積された紙葉類Pをオペレータが取り出すことができるように構成されている。
また、主制御部251は、正券であると判別した紙葉類Pが集積部228乃至231(総じて集積部232と称する)に搬送されるように各ゲートおよび搬送路を制御する。また、主制御部251は、損券であると判別した紙葉類Pが裁断部233に搬送されるように各ゲートおよび搬送路を制御する。なお、主制御部251は、集積部232または裁断部233に搬送された紙葉類Pの画像、紙葉類Pの計数結果、紙葉類Pの種別、紙葉類Pの紙葉類番号のうち読取りできたすべての桁(文字)、バッチカード番号、および判定結果などを対応付けて、再検査結果として記憶する。また、主制御部251は、再検査結果を紙葉類照合装置300に送信する。
なお、主制御部251は、検査部216の各検査器による検査項目ごとの閾値(第2の判定閾値)を予め記憶するメモリ251aを備える。主制御部251は、検査部216の各検査器により検出された検出値と、メモリ251aに記憶されている閾値とを比較し、比較結果に基づいて紙葉類Pの券種、真偽、正損、紙葉類Pが排除券であるか否かなどを判定する。
なお、メモリ251aに記憶されている第2の判定閾値は、操作表示部237などに対する入力に基づいて変更されてもよい。オペレータは、本体処理装置100から排出された排除券を取り出し、精査装置200の投入部に供給する。なお、排除券は、排出された紙葉類Pと、バッチカードBCとが積層された状態で本体処理装置100から排出される。排除券の計数および検査の結果は、主制御部251を介して搬送制御部252に通知される。検査の結果、裁断して失効させるべき紙幣であることが判断された排除券は、裁断部233に搬送されて裁断される。裁断された排除券は、空気搬送等の図示しない手段により次工程に搬送される。
一方、検査の結果、さらに再検査が必要と判断された再検査排除券は、排除券集積部234に集積され、再検査者の目視確認後、手作業により1枚取出部213に再投入される。当該入金バッチのすべての排除券が計数され、失効または登録されたことをオペレータが確認し、バッチ処理確認を入力すると、精査装置200による当該入金バッチの精査が終了し、搬送制御部252にて計数情報が収集される。つまり、精査装置200で計数した排除券の処理枚数と処理データが集計され、紙葉類照合装置300に送信される。オペレータは精査装置200に次の入金バッチのバッチカードBCと排除券を1枚投入部に投入し、精査処理を続行する。
図11は、精査装置200により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、積層券投入部212が供給されたバッチカードBCと排除券を受け入れる(ステップS200)。なお、このバッチカードBCと排除券は、図9のステップS166の処理により排除券集積に送られたものである。次に、主制御部251は、1枚取出部213を制御して、ステップS200で受け入れた紙葉類Pを1枚ずつ装置内部に取り込む(ステップS202)。次に、主制御部251は、精査機200が備える画像読取装置から紙葉類Pが撮像された画像を取得、および取得した画像の特徴を認識する(ステップS204)。
次に、主制御部251は、ステップS204で取得された画像がバッチカードBCであるか否かを判定する(ステップS206)。主制御部251は、ステップS204で取得された画像における光学的特徴情報が、バッチカードBCが撮像された画像における光学的特徴と合致するか否かにより、ステップS204で取得された画像がバッチカードBCであるか否かを判定する。合致とは、完全一致の他、部分一致も含む。ステップS204で取得された画像がバッチカードBCであると判定された場合、主制御部251は、ステップS204で取得した画像からバッチカード番号を読み取る(ステップS208)。主制御部151は、搬送制御部252を制御して、ステップS100で投入されたバッチカードBCを排除集積部234に搬送させる(ステップS210)。
ステップS204で取得された画像がバッチカードBCでないと判定された場合、主制御部251は、ステップS204で取得した画像から紙葉類番号を読み取る(ステップS212)。次に、主制御部251は、ステップS204で取得された画像における紙葉類Pが有効な紙葉類Pであるか否かを判定する(ステップS214)。主制御部251は、画像における光学的特徴情報が、自装置の記憶領域に予め記憶された真券の光学的特徴と合致するか否かにより、ステップS204で取得された画像が有効であるか否かを判定する。また、主制御部251は、ステップS204で取得された画像における紙葉類Pの券種、汚損度等を判定する。ステップS204で取得された画像における紙葉類Pが有効な紙葉類Pである場合、主制御部251は、ステップS214の判定結果に基づいて、ゲートを制御して、ステップS214で有効と判定された紙葉類Pを所定の処理部に搬送するように制御する(ステップS216)。例えば正券と判定された紙葉類Pは、集積部228乃至231に搬送され、損券と判定された紙葉類Pは裁断部233に搬送される。
ステップS204で取得された画像における紙葉類Pが有効な紙葉類Pでない場合、主制御部251は、ステップS204で取得された画像における紙葉類Pが偽券であるか否かを判定する(ステップS218)。主制御部251は、ステップS214で有効でないと判定された紙葉類Pの画像を、精査装置200に接続された端末装置の表示部(不図示)に表示させ、利用者に表示部に表示させた画像における紙葉類Pが偽券であるか否かを判定するように促す。例えばオペレータにより端末装置の入力部(不図示)に操作入力されることで、表示部に表示させた画像における紙葉類Pが偽券であるか否かが判定される。表示部に表示させた画像における紙葉類Pが偽券でないと判定された場合、ステップS224の処理に進む。表示部に表示させた画像における紙葉類Pが偽券であると判定された場合、主制御部251は、表示部に表示させた画像における紙葉類Pを、自装置が備える記憶領域に偽券登録し(ステップS220)、搬送制御部252を制御して紙葉類Pを排除集積部234に搬送させる(ステップS222)。
次に、主制御部251が、ステップS200で受け入れた次の紙葉類Pがあるか否かを判定する(ステップS224)。ステップS224の判定で次の紙葉類Pがある場合、ステップS202の処理に戻る。ステップS224の判定で次の紙葉類Pがない場合、主制御部251は、精査装置200による処理をクローズし(ステップS226)、紙葉類照合装置300に上述したステップS200からステップS226までの処理結果と処理に用いた情報を送信する(ステップS228)。これにより本フローチャートの処理を終了する。
[紙葉類照合装置300]
紙葉類照合装置300は、精査装置200から送信された再検査結果と、本体処理装置100から送信された検査結果とから同じバッチカード番号を持つ結果を組み合わせて一つの入金バッチに対する処理データとして再構成する。また、本体処理装置100から送信された検査結果は、ストラップ情報を基に、更にストラップ単位に細分化して管理される。一方、精査装置200から送信された再検査結果にはストラップ情報がないが、紙葉類照合装置300は、本体処理装置100の排除券の順番と紙葉類番号、精査装置200で処理された損券と偽券の順番と紙葉類番号とから、精査装置200で処理された検査結果を自動的にストラップ単位に再構成する。
紙葉類照合装置300は、精査装置200から送信された再検査結果と、本体処理装置100から送信された検査結果とから同じバッチカード番号を持つ結果を組み合わせて一つの入金バッチに対する処理データとして再構成する。また、本体処理装置100から送信された検査結果は、ストラップ情報を基に、更にストラップ単位に細分化して管理される。一方、精査装置200から送信された再検査結果にはストラップ情報がないが、紙葉類照合装置300は、本体処理装置100の排除券の順番と紙葉類番号、精査装置200で処理された損券と偽券の順番と紙葉類番号とから、精査装置200で処理された検査結果を自動的にストラップ単位に再構成する。
ただし、精査装置200で精査する際に再検査による排除券が発生して処理した順番が変わり、且つその排除券の紙葉類番号の読取りが完全でない場合は、自動での再構成は行わず、本体処理装置100、精査装置200それぞれの排除券の画像、読み取れた紙葉類番号の情報などを入力/表示部350に表示して、オペレータが必要により順番を入れ替えてストラップ情報単位の再構成を確定する。紙葉類照合装置300は、本体処理装置100で処理されたすべての入金バッチに対して精査装置200での精査が完了すると、以下に説明するような照合処理を行う。
図12は、紙葉類照合装置300の機能構成を示す図である。紙葉類照合装置300は、取得部310と、推定部320と、制御部330と、修正受付部340と、入力/表示部350とを備える。これらのうち推定部320、制御部330、および修正受付部340の機能部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが記憶部360に格納されたプログラムを実行することで機能するソフトウェア機能部である。なお、これらのソフトウェア機能部のうち一部または全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。また、紙葉類照合装置300は、記憶部360を備える。記憶部360は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)、HDD、フラッシュメモリ等により実現される。
取得部310は、他の装置から情報を取得する通信インターフェースである。取得部310は、紙葉類Pを検査する本体処理装置100により取得された複数の紙葉類Pの紙葉類番号、複数の紙葉類Pの区切り位置に対応付けられたストラップ情報、および紙葉類Pの画像を取得する。また、取得部310は、本体処理装置100の検査により、更なる検査が必要であると判定された紙葉類Pを検査する精査装置200から取得された紙葉類Pの紙葉類番号、および紙葉類Pの画像を取得する。
推定部320は、取得部310により精査装置200から取得された紙葉類番号に対応する紙葉類Pに対するストラップ情報を、取得部310により精査装置200から取得された紙葉類番号と、取得部310により本体処理装置100から取得された複数の紙葉類番号とを対比することにより推定する。推定部320は、推定したストラップ情報を、精査装置200から取得された紙葉類番号に対応付けて記憶部360に記憶させる。
制御部330は、取得部310や、入力/表示部350等の各部を統合的に制御する。制御部330は、推定部320の推定結果に基づいて取得部310により本体処理装置100により取得された複数の紙葉類番号と、精査装置200から取得された紙葉類番号と、ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に入力/表示部350に表示させる。
修正受付部340は、利用者の入力操作に基づいて、推定部320により推定された、取得部310により精査装置200から取得された紙葉類番号とストラップ番号との関係の修正を受け付ける。また、修正受付部340は、記憶部360に記憶されたストラップ情報を入力操作画像の移動に応じて書き換える。
入力/表示部350は、例えば画像を表示すると共に、検出面にタッチ操作された場合に、そのタッチ位置に対応する座標を検出可能なタッチパネル式のタブレット端末である。タブレット端末は、制御部330の指示に基づいて画像を表示する。
入力/表示部350は、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(Electroluminescence)等の表示部と、座標検出機構により操作者のタッチ位置が検出可能な入力部とが重畳して構成される。入力/表示部350は、操作用のGUI(Graphical User Interface)スイッチを表示する。入力/表示部350は、GUIスイッチに対するタッチ操作、フリック操作、スワイプ操作などを検出したときに、GUIスイッチへのタッチ操作がなされたこと示す操作信号を生成して、制御部330に出力する。
また、記憶部360には、本体処理装置100、および精査装置200から送信された情報が記憶される。記憶部360には、例えばすべての入金バッチに対してバッチカード番号や、失効した券、登録した偽変造券の枚数、処理された紙葉類が撮像された画像、紙葉類番号等が記憶される。また、記憶部360は、情報テーブル362を格納する。図13は、情報テーブル362として格納される情報の一部を示す図である。情報テーブル362は、例えば、本体処理装置100で処理された紙葉類Pに対応するバッチカード番号、紙葉類番号、およびストラップ番号が、インデックスに対応付けられたテーブルデータである。また、情報テーブル362は、例えば精査装置200で処理された紙葉類Pに対応するバッチカード番号、紙葉類番号、および後述する推定部320により推定されたストラップ番号が、インデックスに対応付けられたテーブルデータである。また、記憶部360には、本体処理装置100および精査装置200で撮像された画像であって、紙葉類番号に対応する紙葉類Pが撮像された画像が、紙葉類番号に対応付けられて記憶されている。また、バッチカード番号には、正券枚数、損券枚数、および排除券として処理された件数が、バッチカード番号に対応付けられて記憶されている。
図14は、紙葉類照合装置300により実行される処理の流れを示すフローチャートである。まず、制御部330が、オペレータにより処理の開始指示されるまで待機する(ステップS300)。次に、ステップS300で処理の開始指示を受け付けると、制御部330は、オペレータにより入力されるバッチカード番号を受け付けるまで待機する(ステップS302)。ステップS302で、オペレータによりバッチカード番号が入力されると、推定部320が照合処理を実行する(ステップS304)。照合処理の詳細については、図17を用いて後述する。
次に、制御部330が、ステップS304での照合処理結果として、入力/表示部350にストラップ番号ごとに区切り位置を示して紙葉類Pを一覧表示する(ステップS306)。具体的には、制御部330は、本体処理装置100により取得された複数の紙葉類Pの紙葉類番号と、精査装置200から取得された紙葉類Pの紙葉類番号とを対比可能、且つストラップ番号に対応する区切り位置を示して入力/表示部350に表示する。
図15は、ストラップ番号ごとに区切り位置を示して紙葉類Pを一覧表示する画像IMの一例を示す図である。領域A1は、例えば本体処理装置100で排除券として処理された排除券の画像と紙葉類番号を示している。領域A2は、例えば精査装置200で処理された順における排除券の画像と紙葉類番号の一覧を示している。制御部330は、例えば画像IMの横方向1列に整列させて、紙葉類番号が対応する本体処理装置100における排除券が撮像された画像と紙葉類番号、および精査装置200における排除券が撮像された画像と紙葉類番号を入力/表示部350に表示される。また、制御部330は、排除券の画像を整列させた状態でストラップ番号ごとの区切り位置を入力/表示部350に表示する。このストラップ番号ごとの区切り位置は、領域A1と領域A2とにおいて共通の区切り位置である。
次に、制御部330が、入力/表示部350を介してオペレータによるストラップ番号の修正を受け付けたか否かを判定する(ステップS308)。ステップS308でオペレータによるストラップ番号の修正を受け付けていない場合、ステップS312に進み、ステップS308でオペレータによるストラップ番号の修正を受け付けた場合、修正受付部340は、ストラップ番号を修正する(ステップS310)。オペレータは入力/表示部350に表示された画像に基づいてストラップ単位の区切り位置が正しい位置であるか確認する。例えばオペレータにより、紙葉類番号の認識不良等で区切り位置の修正が必要であると判定された場合、入力/表示部350が操作されることで区切り位置は、正しい区切り位置に修正される。
図16は、区切り位置の修正について説明するための画像の一例を示す図である。例えば紙葉類番号の認識不良等により、推定部320によるストラップ番号の推定結果に修正が必要である場合、オペレータは、修正の必要がある紙葉類Pの画像を指示体でタッチ操作した状態で、画像をストラップ番号8の区切り位置を横切るように(ストラップ番号7の区切り位置に含まれる領域)にスライド操作させる(ドラッグアンドドロップ)。制御部330は、スライド操作に応じて紙葉類Pの画像を移動させるように入力/表示部350を制御する。これにより画像IM1は、画像IM2に示すように紙葉類Pがストラップ番号7の区切り位置に含まれるように遷移する。また、修正受付部340は、記憶部360に格納された情報テーブル362に付与されたストラップ推定結果を画像が移動したことにより属したストラップ番号7に修正する。
次に、制御部330は、次のバッチカードBCがあるか否かを判定する(ステップS312)。次のバッチカードBCがある場合、ステップS302に進み、次のバッチカードBCがない場合、制御部330は、オペレータからバッチ照合処理の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS314)。オペレータからバッチ照合処理の指示を受け付けた場合、制御部330は、バッチ照合処理を実行し、不一致のバッチがあるか否かを判定する(ステップS316)。制御部330は、例えば本体処理装置100での正券枚数や、損券枚数、金額等、および精査装置200での失効枚数や、金額の合計等が、事前に別処理で登録されていた入金データの紙葉類枚数や、金額等バッチカード番号と一致するか否かを自動計算する。
ステップS314でのバッチ照合処理の結果が不一致である場合、制御部330は、入力/表示部350に不一致のバッチを示す画像を表示し、オペレータによる確認、または修正を受け付ける(ステップS318)。例えばオペレータは、入力/表示部350を介して回収機関名、入金日付等の必要な情報を入力して確認処理を行う。次に、制御部330は、不一致のバッチを示す情報を含む異常レポートを出力する(ステップS320)。ステップS314でのバッチ照合処理の結果が不一致でない場合、およびステップS320の処理後、1連の処理であるシフトおよびバッチごとの処理結果を出力する(ステップS322)。これにより本フローチャートの処理は終了する。
図17は、ステップS304の照合処理の詳細を示すフローチャートである。まず、推定部320が、精査装置200で処理された紙葉類Pを1枚選択する(ステップS400)。次に、推定部320は、ステップS400で選択した紙葉類Pのバッチカード番号、および紙葉類番号を、記憶部360から取得する(ステップS402)。次に、推定部320が、ステップS402で取得したバッチカード番号、および紙葉類番号に合致する本体処理装置100で処理された紙葉類Pがあるか否かを判定する(ステップS404)。合致とは、完全一致の他、部分一致も含む。例えば推定部320は、ステップS402で取得した紙葉類番号と、合致度が所定値(第1の基準)以上の本体処理装置100で処理された紙葉類Pの紙葉類番号があるか否かを判定する。合致度が第1の基準以上であるとは、例えば紙葉類番号が10桁である場合、紙葉類番号が8桁以上一致していることである。
ステップS402で取得したバッチカード番号、および紙葉類番号に合致する本体処理装置100で処理された紙葉類Pがあると判定された場合、推定部320は、本体処理装置100で処理された紙葉類Pに対応するストラップ番号を、精査装置200で処理された紙葉類Pに対して付与する(ステップS406)。これによって、精査装置200で処理された紙葉類Pは、ストラップ番号によって表される紙葉類Pのグループに属することになる。
ステップS402で取得したバッチカード番号、および紙葉類番号に合致する本体処理装置100で処理された紙葉類Pがないと判定された場合、推定部320が、リジェクト処理する(ステップS408)。リジェクト処理とは、ストラップ番号を付与することができない紙葉類Pとして扱う処理である。この場合、推定部320は、ストラップ番号の推定結果は不可と判定する。制御部330は、推定部320により推定不可と判定された紙葉類Pの画像と共に、ストラップ番号の推定が不可であることを示す情報を入力/表示部350に表示する。この場合、制御部330は、例えば入力/表示部350において推定部320によりストラップ番号の推定がされた紙葉類Pの画像の後に、推定部320によりストラップ番号の推定が不可であった紙葉類Pの画像、または識別情報と、リジェクト処理として扱われた紙葉類Pに対応するリジェクト処理を示す区切り位置との関係を視認可能に入力/表示部350に表示させる。
次に、推定部320は、全ての紙葉類Pの処理が実行されたか否かを判定する(ステップS410)。全ての紙葉類Pの処理がされていない場合、ステップS410の処理に戻り、全ての紙葉類Pの処理がされている場合、本フローチャートの処理は終了する。
ここで図17のステップS404の処理において、推定部320がステップS402で取得したバッチカード番号、および紙葉類番号に合致する本体処理装置100で処理された紙葉類Pがないと判定された場合の一例について説明する。この場合、推定部320は、ストラップ番号が推定できない紙葉類Pのストラップ番号を、ストラップ番号を推定できない紙葉類Pの直前と直後に処理された紙葉類Pに付与されたストラップ番号と推定してもよい。また、推定の対象となる紙葉類Pの直前と直後に処理された紙葉類Pに付与されたストラップ番号が異なる場合、事前に設定した条件や、優先度を用いて推定するストラップ番号を推定してもよい。
推定部320は、例えば推定の対象となる紙葉類Pの直前と直後に処理された紙葉類Pに付与されたストラップ番号のうち、ストラップ番号の小さいストラップ番号を推定の対象となる紙葉類Pのストラップ番号と推定する。図18は、ストラップ番号の小さいストラップ番号を推定の対象となる紙葉類Pのストラップ番号と推定した場合に、入力/表示部350に表示される画像IM3の一例を示す図である。例えば本体処理装置100において紙葉類Pが2枚重ねて取り出された状態で処理され、精査装置200においては1枚ずつ紙葉類Pが処理された場合、画像IM3に示すように精査装置200で処理された紙葉類P1と対になる紙葉類Pは表示されないこととなる。そして、推定部320は、本体処理装置100で処理された紙葉類P1と合致する紙葉類番号を有する紙葉類Pを抽出できない。この場合、推定部320は、推定の対象となる紙葉類Pの直前と直後に処理された紙葉類Pに付与されたストラップ番号のうち、ストラップ番号の小さいストラップ番号を推定の対象となる紙葉類Pのストラップ番号と推定する。これにより精査装置200で処理された紙葉類Pは、推定されたストラップ番号によって表される紙葉類Pのグループに属することになる。
ここで、図17のステップS404の処理において、推定部320がステップS402で取得したバッチカード番号、および紙葉類番号に合致する本体処理装置100で処理された紙葉類があるか否かを判定する処理の応用例について説明する。推定部320は、例えばステップS402で取得したバッチカード番号、および紙葉類番号に合致する本体処理装置100で処理された紙葉類Pがあるか否かの判定に加え、更にオペレータによる確認が必要であるか否かを判定してもよい。
例えば推定部320は、ステップS402で取得したバッチカード番号、および紙葉類番号に部分一致する本体処理装置100で処理された紙葉類Pであって、合致度が第1の基準以上かつ第1の基準より高い基準である第2の基準未満である紙葉類Pがある場合、ステップS306の処理において、オペレータによる確認が必要であることを示す情報を紙葉類Pの画像と共に入力/表示部350に表示してもよい。合致度が第1の基準以上かつ第2の基準未満であるとは、例えば、例えば紙葉類番号が10桁である場合、紙葉類番号が9桁一致しているが、10桁は一致していないことである。図19は、ステップS404の処理の判定により入力/表示部350に表示される情報を示す画像の一例を示す図である。図中、紙葉類P2に示すように、オペレータによる確認が必要である場合、確認が必要であることを注意喚起する情報である「要確認」を紙葉類Pの画像に重畳させて表示させる。また、例えば制御部330は、推定部320によりステップS402で取得したバッチカード番号と、本体処理装置100で処理された紙葉類Pの紙葉類番号との合致度を紙葉類Pの画像と共に入力/表示部350に表示してもよい。
また、推定部320は、精査装置200において入力/表示部350に表示する画像に対応する紙葉類Pに対して、偽券の登録(図11;ステップS220)がされている場合、図中、紙葉類P3に示すように偽券の登録がされていることを示す情報「偽券」を紙葉類Pの画像に重畳させて表示させてもよい。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、紙葉類照合装置300の推定部320が、取得部310により精査装置200から取得された紙葉類番号とストラップ情報の関係を、取得部310により精査装置200から取得された紙葉類番号と、取得部310により本体処理装置100から取得された複数の紙葉類番号とを対比することにより推定し、制御部330が、推定部320の推定結果に基づいて取得部310により本体処理装置100により取得された複数の紙葉類番号と、精査装置200から取得された紙葉類番号と、ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に入力/表示部350に表示させる。この結果、本体処理装置100で処理された紙葉類Pのストラップ番号と、精査装置200で推定された紙葉類Pのストラップ番号とを照合できるため、利用者の利便性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…紙葉類照合システム、100…本体処理装置、200…精査装置、300…紙葉類照合装置、310…取得部、320…推定部、330…制御部、340…修正受付部、350…入力/表示部、360…記憶部
Claims (10)
- 画像を表示する表示部と、
紙葉類を検査する第1の装置から、前記第1の装置により取得された複数の紙葉類の識別情報、および前記複数の紙葉類の区切り位置に対応付けられたストラップ情報を取得すると共に、前記第1の装置の検査により更なる検査が必要であると判定された前記紙葉類を検査する第2の装置から、前記第2の装置により取得された前記紙葉類の識別情報を取得する取得部と、
前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係を、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記取得部により前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報とを対比することにより推定する推定部と、
前記推定部の推定結果に基づいて、前記取得部により前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報と、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に前記表示部に表示させる制御部と、
を備える紙葉類照合装置。 - 前記推定部は、前記取得部により第1の装置から取得された紙葉類の識別情報のうち、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報との合致度が第1の基準以上である紙葉類の識別情報を抽出し、前記抽出した紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係から、前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係を推定する、
請求項1記載の紙葉類照合装置。 - 前記推定部は、前記取得部により第1の装置から取得された紙葉類の識別情報のうち、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報との合致度が第1の基準以上かつ第2の基準未満である紙葉類の識別情報を抽出し、
前記制御部は、前記合致度が第1の基準以上かつ第2の基準未満である紙葉類について、注意喚起する画像と共に前記表示部に表示させる、
請求項2記載の紙葉類照合装置。 - 前記推定部は、前記取得部により第1の装置から取得された紙葉類の識別情報のうち、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報との合致度が第1の基準未満である場合、前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報の直前と直後に前記推定部により推定されたストラップ情報に基づいて、前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報に対応するストラップ情報を推定する、
請求項2または請求項3記載の紙葉類照合装置。 - 前記取得部は、前記第1の装置から、前記第1の装置により取得された前記複数の紙葉類の識別情報に対応付けられた紙葉類が撮像された画像を取得すると共に、前記第2の装置から、前記第2の装置により取得された前記紙葉類の識別情報に対応付けられた紙葉類が撮像された画像を取得し、
前記制御部は、前記推定部の推定結果に基づいて、前記取得部により前記第1の装置から取得された画像と、前記取得部により前記第2の装置から取得された画像とを、前記ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に前記表示部に表示させる、
請求項1から4のうちいずれか1項記載の紙葉類照合装置。 - 利用者の入力操作に基づいて、前記推定部により推定された、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係の修正を受け付ける修正受付部を備え、
前記制御部は、前記修正受付部により受け付けられた前記利用者の入力操作に基づいて、前記取得部により前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報と、前記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に前記表示部に表示させる、
請求項1から5のうちいずれか1項記載の紙葉類照合装置。 - 前記表示部は、利用者の入力操作を受け付け可能なタッチパネル式の表示部であり、
前記修正受付部は、前記利用者により、前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報に対し、前記区切り位置を超えて移動させる操作がなされた場合に、記取得部により前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係の修正を受け付ける、
請求項6記載の紙葉類照合装置。 - 請求項1から7のうちいずれか1項記載の紙葉類照合装置と、
紙葉類を検査する装置であって、複数の紙葉類の識別情報、および前記複数の紙葉類の区切り位置に対応付けられたストラップ情報を取得し、前記取得した前記複数の紙葉類の識別情報および前記ストラップ情報を前記紙葉類照合装置に送信する前記第1の装置と、
前記第1の装置の検査により更なる検査が必要であると判定された前記紙葉類を検査する装置であって、前記紙葉類の識別情報を取得し、前記取得した紙葉類の識別情報を前記紙葉類照合装置に送信する第2の装置と、
を備える紙葉類照合システム。 - 紙葉類を検査する第1の装置から、前記第1の装置により取得された複数の紙葉類の識別情報、および前記複数の紙葉類の区切り位置に対応付けられたストラップ情報を取得すると共に、前記第1の装置の検査により更なる検査が必要であると判定された前記紙葉類を検査する第2の装置から、前記第2の装置により取得された前記紙葉類の識別情報を取得し、
前記取得された前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係を、前記取得された前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記取得された前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報とを対比することにより推定し、
前記推定された推定結果に基づいて、前記取得された前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報と、前記取得された前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に画像を表示する表示部に表示させる、
を備える紙葉類照合方法。 - コンピュータに
紙葉類を検査する第1の装置から、前記第1の装置により取得された複数の紙葉類の識別情報、および前記複数の紙葉類の区切り位置に対応付けられたストラップ情報を取得すると共に、前記第1の装置の検査により更なる検査が必要であると判定された前記紙葉類を検査する第2の装置から、前記第2の装置により取得された前記紙葉類の識別情報を取得させ、
前記取得された前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と前記ストラップ情報との関係を、前記取得された前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記取得された前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報とを対比することにより推定させ、
前記推定された推定結果に基づいて、前記取得された前記第1の装置から取得された複数の紙葉類の識別情報と、前記取得された前記第2の装置から取得された前記紙葉類の識別情報と、前記ストラップ情報に対応する区切り位置との関係を視認可能に画像を表示する表示部に表示させる、
を備える紙葉類照合プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2015050666A JP2016170673A (ja) | 2015-03-13 | 2015-03-13 | 紙葉類照合装置、紙葉類照合システム、紙葉類照合方法および紙葉類照合プログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021047595A (ja) * | 2019-09-18 | 2021-03-25 | 株式会社東芝 | 紙葉類処理装置、及び紙葉類処理システム |
KR20210105019A (ko) * | 2020-02-18 | 2021-08-26 | 효성티앤에스 주식회사 | 계원용 금융자동화기기 |
-
2015
- 2015-03-13 JP JP2015050666A patent/JP2016170673A/ja active Pending
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JP7309549B2 (ja) | 2019-09-18 | 2023-07-18 | 株式会社東芝 | 紙葉類処理装置、及び紙葉類処理システム |
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KR102312680B1 (ko) | 2020-02-18 | 2021-10-13 | 효성티앤에스 주식회사 | 계원용 금융자동화기기 |
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