JP2016167725A - 中継装置、通信システム、中継方法 - Google Patents

中継装置、通信システム、中継方法 Download PDF

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Abstract

【課題】一開示は、ネットワークの負荷を軽減することができる通信システムを提供することにある。
【解決手段】端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置との間に接続された中継装置において、前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記第1の基地局装置から受信し、前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信するプロセッサを備える。
【選択図】図13

Description

本発明は、中継装置、通信システム、中継方法に関する。
現在、携帯電話システムや無線LAN(Local Area Network)などの通信システムが広く利用されている。また、無線通信の分野では、通信速度や通信容量を更に向上させるべく、次世代の通信技術について継続的な議論が行われている。例えば、標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)ではLTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信規格や、LTEをベースとしたLTE−A(LTE-Advanced)と呼ばれる通信規格の標準化が完了若しくは検討されている。
近年の通信システムでは、無線基地局装置として、マクロ基地局装置に加えて、フェムト基地局装置と呼ばれる小型の無線基地局装置を備えることがある。LTEの通信システムにおいては、例えば、マクロ基地局装置をeNB(evolved Node B)と呼び、フェムト基地局装置をHeNB(Home evolved Node B)と呼ぶ。フェムト基地局装置は、例えば、マクロ基地局装置よりカバーエリアが狭く、設置コストが安価である。フェムト基地局装置は、例えば、マクロ基地局装置のカバーエリア内であるが、屋内や山間部であり、マクロ基地局装置の電波が届かないところをカバーするために設置される。このように、例えば、カバーエリアが狭いフェムト基地局装置を、カバーエリアの広いマクロ基地局装置のサービスエリア内に、階層的に構成するネットワークを、HetNet(Heterogeneous Network)と呼ぶ。
このような技術としては、例えば、以下のような技術がある。
すなわち、UプレーンとCプレーンの制御装置が分離しており、Cプレーン制御装置がUプレーン制御装置の持つトラヒック情報をもとに、ハンドオーバー制御を行う、Cプレーン制御装置による無線アクセスネットワーク制御方法に関する技術がある。
この技術によれば、Uプレーン装置の状態管理や、ハンドオーバー処理を保障することができる、とされる。
また、無線基地局装置がトラヒックを監視し、高トラヒック時には無線端末装置に対して、他の無線通信方式に従うアクセスポイントへの移動を促す、オフロード促進部を備える無線基地局装置に関する技術がある。
この技術によれば、通信システムにおける通信トラヒックの制御を適切に行い、通信の安定化を図ることができる、とされる。
特開2004−194072号公報 特開2014−22847号公報
上述した、Cプレーン制御装置による無線アクセスネットワーク制御方法に関する技術については、Cプレーン制御装置が、配下の全てのNode Bに対してハンドオーバーの管理を行っている。例えば、1台のCプレーン制御装置の配下のNode Bの数が増加した場合、Cプレーン制御装置の管理対象が増加し、Cプレーン制御装置の処理負荷も増大する。しかし、上述した、Cプレーン制御装置による無線アクセスネットワーク制御方法に関する技術においては、Cプレーン制御装置の処理負荷の増大について、何も解決していない。
また、上述したオフロード促進部を備える無線基地局装置に関する技術については、基地局装置が、移動機を他の無線通信方式のアクセスポイントに移動するように促すことでトラヒック分散を行っている。この方式では、例えば、移動の対象となる移動機の近くにWi−Fiなどの他の無線通信方式のアクセスポイントがない場合、他の無線通信方式に移動機を促すことができず、ネットワークの負荷は軽減できない。
そこで、一開示は、ネットワークの負荷を軽減することができる通信システムを提供することにある。
端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置との間に接続された中継装置において、前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記第1の基地局装置から受信し、前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信するプロセッサを備える。
一開示によれば、ネットワークの負荷を軽減することができる通信システムを提供することができる。
図1は、通信システム10の構成例を表す図である。 図2は、通信システム10の構成例を表す図である。 図3は、端末装置100のハードウェアの構成例を表す図である。 図4は、基地局装置200のハードウェアの構成例を表す図である。 図5は、HeNB−GW300のハードウェアの構成例を表す図である。 図6は、MME400のハードウェアの構成例を表す図である。 図7は、トラヒック情報の流れの例を表す図である。 図8は、トラヒック情報のトラヒック量のリストの例を表す図である。 図9は、トラヒック情報に含まれる端末装置毎のトラヒック量のリストの例を表す図である。 図10は、端末装置毎のトラヒック量の推移の例を表す図である。 図11は、輻輳判定処理のフローの例を表す図である。 図12は、輻輳判定処理において使用するデータの例を表す図である。 図13は、擬似ハンドオーバー処理におけるメッセージの流れを表す図である。 図14は、擬似ハンドオーバー処理のフローの例を表す図である。 図15は、ユーザ情報取得応答の例を表す図である。 図16は、端末流入抑止処理におけるメッセージの流れを表す図である。 図17は、端末流入抑止処理のフローの例を表す図である。 図18は、基地局装置がトラヒック管理を行うときのメッセージの流れを表す図である。 図19は、MMEがトラヒック管理を行うときのメッセージの流れを表す図である。
以下、本発明を実施するための形態について説明する。
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態について説明する。
図1は、通信システム10の構成例及び送信されるメッセージの流れの例を表している。
通信システム10は、端末装置100、第1の基地局装置200−1、第2の基地局装置200−2、中継装置300、及び制御装置400を備える。
端末装置100は、例えば、スマートフォンなどの移動体端末である。端末装置100は、第1の基地局装置200−1または第2の基地局装置200−2と無線通信を行う。
第1の基地局装置200−1及び第2の基地局装置200−2は、例えば、中継装置300と接続され、端末装置100と無線通信を行う無線通信装置である。第1の基地局装置200−1及び第2の基地局装置200−2は、制御装置400と接続されてもよい。
中継装置300は、例えば、第1の基地局装置200−1と制御装置400の間に接続される。中継装置300は、例えば、第1の基地局装置200−1と制御装置400との間で送受信されるメッセージを中継する。中継装置300は、例えば、第1の基地局装置200−1から送信させるメッセージの一部を終端してもよい。中継装置300は、第2の基地局装置200−2と接続されてもよい。また、中継装置300は、例えば、プロセッサを備えており、メッセージの送受信や、トラヒック情報を受信した場合の端末装置100を移動させるかどうかの判定などを行う。
制御装置400は、例えば、第1の基地局装置200−1に在圏する端末装置100の移動管理や、端末装置100の認証処理を行う。制御装置400は、第1の基地局装置200−1及び第2の基地局装置200−2と接続されてもよい。制御装置400は、例えば、中継装置300や、第1の基地局装置200−1または第2の基地局装置200−2から送信されたハンドオーバー要求を受信し、端末装置100のハンドオーバーの許可または不許可を判断する。
第1の実施の形態において、第1の基地局装置200−1は、例えば、定期的にトラヒック情報を中継装置300に送信する(S1)。トラヒック情報には、例えば、第1の基地局装置200−1と通信中の端末装置100が、どれくらいの通信量であるかという情報が含まれる。通信量とは、例えば、1秒間に何ビットのデータを送信しているかを表す数値であり、bps(bit per second)で示される。中継装置300は、第1の基地局装置200−1から受信したトラヒック情報に応じて、端末装置100を第2の基地局装置200−2に移動させるよう、制御装置400に対してハンドオーバー要求を送信する(S2)。中継装置300がハンドオーバー要求を送信するときは、例えば、トラヒック情報に含まれる通信量が閾値以下であることから、第1の基地局装置200−1に輻輳が発生していると判定したときである。
例えば、第1及び第2の基地局装置200−1,2の間でトラヒック情報を送受信して、第1及び第2の基地局装置200−1,2がハンドオーバーを行うことを判断する場合、第1及び第2の基地局装置200−1,2の間に発生するトラヒック情報の送受信がネットワークの負荷となる。
また、制御装置400がトラヒック情報を受信して、ハンドオーバーを行うことを判断する場合、中継装置300と制御装置400の間でトラヒック情報の送受信が発生し、ネットワークの負荷となる。
このように、第1の実施の形態では、中継装置300が第1及び第2の基地局装置200−1,2のトラヒック情報からハンドオーバー指示を作成、送信している。このようにすることで、第1及び第2の基地局装置200−1,2の間でメッセージの送受信を行わず、なおかつ中継装置300と制御装置400との間のメッセージの送受信も少なくすることができ、ネットワークの負荷を軽減することができる。
[第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。
<通信システムの構成例>
最初に通信システム10の構成例について説明する。図2は、第2の実施の形態における通信システム10の構成例を表わす図である。
通信システム10は、端末装置100−1〜4、HeNB200−1、eNB200−2、及びHeNB−GW(Home evolved Node B Gateway)300を備える。さらに、通信システム10は、MME(Mobility Management Entity)400、LTE網601、IPNW(IP Network)網602、キャリアアクセス網603、及びキャリアコアNW網604を備える。
端末装置100−1〜4は、例えば、HeNB200−1やeNB200−2と無線通信を行う無線通信装置である。端末装置100−1〜4の例としては、スマートフォンやフィーチャーフォンなどがある。端末装置100−1〜4は、HeNB200−1やeNB200−2のサービスエリア内でHeNB200−1やeNB200−2と無線通信を行うことで、通話サービスなど様々なサービスの提供を受けることができる。なお、図2に示す通信システム10においては、端末装置100−1〜4が4台存在する例を表しているが1台でもよいし、4台以上存在してもよい。
HeNB200−1及びeNB200−2は、例えば、自局のサービスエリア内に在圏する端末装置100−1〜4と無線通信を行う無線通信装置である。また、HeNB200−1は、例えば、IPNW網602及びキャリアコアNW網604を介して、HeNB−GW300と通信を行う。また、eNB200−2は、例えば、キャリアアクセス網603及びキャリアコアNW網604を介してMME400と通信を行う。なお、図2に示す通信システム10においては、HeNB200−1及びeNB200−2は、1台ずつ存在する例を表しているが、それぞれ複数台であってもよい。なお、本通信システム10は、eNB200−2のサービスエリアよりも狭いHeNB200−1のサービスエリアが、eNB200−2のサービスエリア内に階層的に配置されるHetNet構成であってもよい。HetNet構成の場合のHeNB200−1及びeNB200−2のサービスエリアの関係については、例えば、図7において後述する。以下、HeNB200−1及びeNB200−2を、それぞれ区別することなく、基地局装置200と称する場合がある。
HeNB−GW300は、例えば、複数のHeNB200−1とMME400との間に設置され、HeNB200−1とMME400との中継処理を行う。HeNB−GW300は、例えば、収容する複数のHeNB200−1から受信する特定のメッセージを終端することで、MME400に送信させるメッセージ数を減らし、MME400の処理負荷を軽減する。第2の実施の形態においては、HeNB−GW300は、HeNB200−1からトラヒック情報や端末装置100−1〜4の周辺の基地局装置200の情報を受信し、ハンドオーバー要求をMME400に送信する。HeNB−GW300は、例えば、第1の実施の形態における中継装置300である。
MME400は、例えば、LTEの基地局装置200の制御を行う装置である。MME400は、例えば、複数のeNB200−2を収容する。MME400は、例えば、eNB200−2に在圏する端末装置100−1〜4が他のeNBやHeNBにハンドオーバーすることに対する許可または不許可を決定する移動管理を行う。また、MME400は、例えば、端末装置100−1〜4が不正な端末装置でないかどうかの認証を行う。MME400は、例えば、HeNB−GW300及びeNB200−2とキャリアコアNW網604などを介して通信を行う。MME400は、例えば、第1の実施の形態における制御装置400である。
<端末装置の構成例>
次に、端末装置100の構成例について説明する。図3は、第2の実施の形態における、端末装置100のハードウェア構成例を表す図である。
端末装置100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、記憶装置103、ROM(Read Only Memory)104、無線ネットワークIF105、出力IF106、ディスプレイ107、及びスピーカー108を備える。さらに、端末装置100は、入力IF109、キー群110、ポインティングデバイス111、タッチパネルデバイス112、GPS(Global Positioning System)アンテナ113、カメラ114、及びマイク115を備える。
CPU101、RAM102、記憶装置103、ROM104、無線ネットワークIF105、出力IF106、及び入力IF109は、バス116を介して互いに接続される。
CPU101は、ROM104からプログラムを読み出してRAM102へロードし、ロードしたプログラムを実行する。CPU101は、例えば、無線ネットワークIF105から、通信中の基地局装置200及び周辺の基地局装置200との通信状態に関する情報を受け取り、記憶装置103に記憶する。また、CPU101は、例えば、定期的に、または基地局装置200からの要求に応じて、記憶装置103に記憶している通信状態に関する情報を、Measurement Reportとして送信する。
なお、CPU101は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのプロセッサやコントローラであってもよい。
RAM102は、例えば、CPU101でプログラムが実行される際に、作業領域として機能する。
記憶装置103は、例えば、Measurement Reportとして送信する情報を記憶する。
ROM104は、例えば、CPU101で実行されるプログラムを記憶する。
無線ネットワークIF105は、例えば、基地局装置200と無線通信を行う。無線ネットワークIF105は、例えば、LTEなどの通信規格に対応した無線通信を行う。
出力IF106は、例えば、端末装置100における画像や音声の出力を実行し、ディスプレイ107及びスピーカー108を備える。
入力IF109は、例えば、端末装置100における、ユーザ操作、位置情報、画像、及び音声の入力を実行し、キー群110、ポインティングデバイス111、タッチパネルデバイス112、GPSアンテナ113、カメラ114、及びマイク115を備える。
<基地局装置の構成例>
次に、基地局装置200の構成例について説明する。図4は、第2の実施の形態における、基地局装置200のハードウェア構成例を表す図である。
基地局装置200は、CPU201、RAM202、記憶装置203、ROM204、有線ネットワークIF205、及び無線ネットワークIF206を備える。CPU201、RAM202、記憶装置203、ROM204、有線ネットワークIF205、及び無線ネットワークIF206は、バス207を介して互いに接続される。
CPU201は、ROM204からプログラムを読み出してRAM202へロードし、ロードしたプログラムを実行する。CPU201は、例えば、基地局装置200のエリア内に在圏している端末装置100のトラヒック量を測定する。CPU201は、例えば、測定した端末装置100毎のトラヒック量の合計を算出する。CPU201は、算出したトラヒック量の合計値と、基地局装置200全体のトラヒック量の上限値を比較し、上限値に対してどれくらい利用しているかというトラヒック量の利用率を算出する。CPU201は、端末装置100のトラヒック量及び利用率を、トラヒック情報として記憶装置203に記憶する。また、CPU201は、例えば、端末装置100から受信したMeasurement Reportなどの情報を、記憶装置203に記憶する。Measurement Reportには、例えば、端末装置100と、端末装置100に近接する基地局装置200との通信品質などの情報が含まれる。また、CPU201は、例えば、定期的に、HeNB−GW300及びMME400に、有線ネットワークIF205を介して、記憶装置203に記憶したトラヒック情報を送信する。
また、CPU201は、例えば、HeNB−GW300及びMME400から、有線ネットワークIF205を介してハンドオーバー指示を受信した場合、該当する端末装置100に対して、無線ネットワークIF206を介してハンドオーバー指示を送信する。
なお、CPU201は、例えば、MPUやFPGAなどのプロセッサやコントローラであってもよい。
RAM202は、例えば、CPU201でプログラムが実行される際に、作業領域として機能する。
記憶装置203は、例えば、CPU201で収集したトラヒック情報や、基地局装置200と通信中の端末装置100のMeasurement Reportの情報などを記憶する。
ROM204は、例えば、CPU201で実行されるプログラムを記憶する。
有線ネットワークIF205は、例えば、HeNB−GW300や、MME400と通信を行う。基地局装置200と、HeNB−GW300及びMME400とは、例えば、S1インターフェースやX2インターフェースなどのインターフェースを用いて通信が行われる。
無線ネットワークIF206は、例えば、端末装置100と通信を行う。無線ネットワークIF206は、例えば、LTEなどの通信規格に対応した無線通信を行う。
<HeNB−GWの構成例>
次に、HeNB−GW300の構成例について説明する。図5は、第2の実施の形態における、HeNB−GW300のハードウェア構成例を表す図である。
HeNB−GW300は、CPU301、RAM302、記憶装置303、ROM304、及び有線ネットワークIF306を備える。CPU301、RAM302、記憶装置303、ROM304、及び有線ネットワークIF306は、バス307を介して互いに接続される。
CPU301は、ROM304からプログラムを読み出してRAM302へロードし、ロードしたプログラムを実行する。CPU301は、例えば、定期的に基地局装置200から受信したトラヒック情報を、記憶装置303に記憶する。CPU301は、例えば、基地局装置200から受信したトラヒック情報から、トラヒック量や利用率が閾値を超えている基地局装置200を選定する。CPU301は、例えば、選定した基地局装置200と通信中の端末装置100の中から、トラヒック量が閾値以下の端末装置100を選定する。CPU301は、例えば、選定した端末装置100に近接する基地局装置200の情報を得るため、基地局装置200に対して、選定した端末装置100の情報を送信するように要求する。CPU301は、例えば、取得した端末装置100の情報から、当該端末装置100をハンドオーバーさせる移動先の基地局装置200を選択する。移動先の基地局装置200は、例えば、端末装置100からの電波状態が良好であり、利用率の低い基地局装置200である。CPU301は、例えば、基地局装置200から受信した、選定した端末装置100に対するハンドオーバー要求であるかのように、移動先の基地局装置200を対象としたハンドオーバー要求メッセージを作成し、MME400に送信する。このように、HeNB−GW300では、基地局装置200のトラヒック情報を管理し、通信速度が低い端末装置100を検出し、従来では基地局装置200から受信するバンドオーバー要求を擬似的に作成し、MME400に送信する。このようにすることで、利用率が高い基地局装置200と通信している端末装置100を、利用率が低い基地局装置200に移動させることが可能となり、通信システム10の負荷を分散することができる。また、HeNB−GW300が、配下に存在する基地局装置200のトラヒック情報の管理行うことで、MME400が移動管理すべき端末装置100の数が減少し、処理負荷が軽減する。さらに、HeNB−GW300が配下に存在する基地局装置200のトラヒック管理を行うため、隣接する基地局装置200同士でのトラヒック情報の送受信がなく、通信システム10の処理負荷が軽減する。
なお、CPU301は、例えば、MPUやFPGAなどのプロセッサやコントローラであってもよい。
RAM302は、例えば、CPU301でプログラムが実行される際に、作業領域として機能する。
記憶装置303は、例えば、基地局装置200から受信した、トラヒック情報及び端末装置100に近接する基地局装置200の情報を記憶する。
ROM304は、例えば、CPU301で実行されるプログラムを記憶する。
有線ネットワークIF306は、例えば、MME400や基地局装置200と通信を行う。
<MMEの構成例>
次に、MME400の構成例について説明する。図6は、第2の実施の形態における、MME400のハードウェア構成例を表す図である。
MME400は、CPU401、RAM402、記憶装置403、ROM404、及び有線ネットワークIF406を備える。CPU401、RAM402、記憶装置403、ROM404、及び有線ネットワークIF406は、バス407を介して互いに接続される。
CPU401は、ROM404からプログラムを読み出してRAM402へロードし、ロードしたプログラムを実行する。CPU401は、例えば、HeNB−GW300や、HeNB−GW300の配下の基地局装置200以外の基地局装置200から、トラヒック情報や端末装置100に近接する基地局装置200の情報などを受信する。CPU401は、例えば、受信した情報を解析し、基地局装置200にハンドオーバー指示などを送信する。
なお、CPU401は、例えば、MPUやFPGAなどのプロセッサやコントローラであってもよい。
RAM402は、例えば、CPU401でプログラムが実行される際に、作業領域として機能する。
記憶装置403は、例えば、基地局装置200やHeNB−GW300から受信した、トラヒック情報や、基地局装置200のリソース情報を記憶する。
ROM404は、例えば、CPU401で実行されるプログラムを記憶する。
有線ネットワークIF406は、例えば、HeNB−GW300や基地局装置200と通信を行う。
<HeNB−GWの動作例>
次に、HeNB−GW300の動作例について説明する。
第2の実施の形態においては、HeNB−GW300は、配下の基地局装置200のトラヒック情報を収集し、基地局装置200で輻輳が発生しているかどうかを判定する。HeNB−GW300は、基地局装置200で輻輳が発生していると判定すると、擬似ハンドオーバー処理を行う。また、HeNB−GW300は、擬似ハンドオーバー処理を終えると、輻輳が発生していた基地局装置200に対して端末装置100が流入してくることを抑止する処理を行う。
動作例については、最初にHeNB−GW300が配下の基地局装置200からトラヒック情報を受信し、輻輳状態を判定する輻輳判定処理について説明する。次に、HeNB−GW300が、判定結果に応じて実施する、擬似ハンドオーバー処理について説明する。次に、HeNB−GW300が、輻輳が発生していた基地局装置200に端末装置100が流入することを抑止する、流入抑止処理について説明する。
<輻輳判定処理>
図7は、HeNB−GW300が、配下の基地局装置200−1〜5からトラヒック情報を受信する流れの例を表している。図7における通信システム10は、例えば、HetNetである。図7において、例えば、基地局装置200−1〜5のサービスエリアをc200−1〜5で示す。また、図7において、例えば、基地局装置200−1〜4はHeNBであり、基地局装置200−5はeNBである。図7におけるサービスエリアは、例えば、サービスエリアc200−5の中に、サービスエリアc200−1〜4が含まれる。このように、図7では、例えば、eNBが有するサービスエリア内に、HeNBの有するサービスエリアが複数存在し、階層的にサービスエリアを構成する、HetNet構成のネットワークを示している。なお、本動作例においては、HetNetを用いて説明を行うが、HetNetに限定するものではない。
基地局装置200−1は、例えば、定期的に基地局装置200−1のトラヒック情報を、HeNB−GW300に送信する(S11)。トラヒック情報は、例えば、基地局装置200−1全体のトラヒック量や利用率、また、基地局装置200−1と通信中の端末装置100のトラヒック量などが含まれる。同様に、基地局装置200−2〜5は、定期的に基地局装置200−2〜5のトラヒック情報を、HeNB−GW300に送信する(S12〜S15)。なお、基地局装置200−1〜5がトラヒック情報を送信するタイミングは、例えば、HeNB−GW300からのトラヒック情報を送信するように要求されたタイミングでもよい。また、基地局装置200−1〜5がトラヒック情報を送信するタイミングは、例えば、基地局装置200−1〜5が、利用率が閾値以上になったことを検出したときや、通信中の端末装置100のトラヒックレートが閾値以下になったことを検出したときでもよい。
HeNB−GW300は、基地局装置200−1〜5からトラヒック情報を受信すると、例えば、記憶装置303にトラヒック情報を記憶する。HeNB−GW300は、例えば、情報をリスト形式で記憶する。図7,8,9は、HeNB−GW300が記憶するリストの例を表している。
図8は、基地局装置200−1〜5ごとのトラヒック情報のリスト(L1)である。リストの情報としては、例えば、「セル」、「トラヒック量」、「利用率」がある。「セル」とは、例えば、基地局装置200−1〜5のIDなどの情報である。「トラヒック量」とは、例えば、基地局装置200−1〜5の全体のトラヒック量を示しており、単位はbps(bit per second)である。「利用率」とは、例えば、基地局装置200−1〜5のトラヒック量の上限値に対して、どれくらいの通信を行っているかという割合を示しており、単位は%(パーセント)である。HeNB−GW300は、例えば、トラヒック情報を受信すると、トラヒック情報の送信元の基地局装置200−1〜5に該当する情報を更新する。
図9は、トラヒック情報の送信元の基地局装置200−1〜5と通信中の端末装置100のトラヒック量のリスト(L2)である。リストの情報としては、例えば、「接続セル」、「ユーザ」、及び「瞬間トラヒック量」がある。「接続セル」とは、例えば、端末装置100が通信中の基地局装置200−1〜5のことであり、基地局装置200−1〜5のIDなどの情報である。「ユーザ」とは、例えば、端末装置100のことであり、端末装置100の電話番号や、端末装置100のIMEI(International Mobile Equipment Identity)などの識別情報である。「瞬間トラヒック量」とは、例えば、端末装置100の単位時間あたりのトラヒック量を示しており、単位はbps(bit per second)である。HeNB−GW300は、例えば、トラヒック情報を受信すると、トラヒック情報の送信元の基地局装置200−1〜5及び端末装置100に該当する情報を更新する。
図10は、端末装置100ごとのトラヒック量の推移を示すリスト(L3)である。リストの情報としては、例えば、縦軸に「ユーザ」を配し、横軸に「測定タイミング」を配する。「ユーザ」とは、例えば、端末装置100のことであり、端末装置100の電話番号や、端末装置100のIMEIなどの識別情報である。「測定タイミング」は、例えば、HeNB−GW300が基地局装置200−1〜5からトラヒック情報を受信したタイミングを示しており、「−T1」は前回測定時を示す。HeNB−GW300は、例えば、トラヒック情報を受信すると、トラヒック情報に含まれる端末装置100に該当する「ユーザ」に対する「今回」のトラヒック量を記憶する。HeNB−GW300は、「今回」のトラヒック量を記憶するとき、今まで記憶していたデータの測定タイミングを一つ過去の測定タイミングのものとしてシフトする。HeNB−GW300は、例えば、シフトした結果、一番古い測定タイミングにおけるトラヒック量に関するデータは、削除してもよい。
次に、HeNB−GW300が行う、輻輳判定処理について説明する。図11は、輻輳判定処理のフローの例を表している。図12は、輻輳判定処理において使用するデータの例をグラフや表で表したものである。
HeNB−GW300は、基地局装置200−1〜5からトラヒック情報を受信すると、トラヒック情報の送信元の基地局装置200−1〜5の輻輳判定処理を行う。例えば、基地局装置200−1からトラヒック情報を受信したときの輻輳判定処理について説明する。
HeNB−GW300は、輻輳判定処理を開始すると(P10)、送信元の基地局装置200−1の総トラヒック量と閾値を比較する(P11)。総トラヒック量とは、例えば、当該基地局装置200−1全体のトラヒック量を示しており、単位はbps(bit per second)である。図12(A)は、各測定タイミングにおける基地局装置200−1の総トラヒック量を示すグラフである。今回の測定タイミグがT2あったとき、図12(A)によると、総トラヒック量が閾値以上となっている。HeNB−GW300は、総トラヒック量が閾値より小さい場合(P11のNo)、輻輳判定処理を終了する(P14)。
HeNB−GW300は、総トラヒック量が閾値以上であった場合(P11のYes)、基地局装置200−1と通信中の端末装置100ごとのトラヒック量を確認する(P12)。図12(B)は、図12(A)の総トラヒック量を、端末装置100ごとに表している。図12(B)によると、例えば、当該基地局装置200−1と通信中の端末装置100は9つ存在し、ユーザ4〜9は、ユーザ1〜3と比較して、トラヒック量が少ないことがわかる。図12(C)は、図12(B)から、閾値以下のトラヒック量しか通信できていない端末装置100の数を示している。図12(C)における、「最低保証トラヒックレート未満ユーザ数」の「最低保障トラヒックレート」とは、例えば、端末装置100が保障されるべきトラヒック量の下限値を示している。HeNB−GW300は、例えば、「最低保障トラヒックレート」を閾値として保有しており、この閾値と端末装置100のトラヒック量を比較することで、「最低保証トラヒックレート未満ユーザ数」を算出する。図12(C)において、測定タイミングT2における「最低保障トラヒックレート未満ユーザ数」の「6」は、図12(B)における、ユーザ4〜9の6つのユーザを示している。HeNB−GW300は、最低保障トラヒックレート以下の端末装置100が存在しない場合(P12のNo)、輻輳判定処理を終了する(P14)。
HeNB−GW300は、最低保障トラヒックレート以下の端末装置100が存在する場合(P12のYes)、擬似ハンドオーバー処理を行い(P13)、輻輳判定処理を終了する(P14)。擬似ハンドオーバー処理の詳細については後述する。
このように、HeNB−GW300は、基地局装置200−1〜5のトラヒック情報を管理する。
<擬似ハンドオーバー処理>
図13は、HeNB−GW300において、擬似ハンドオーバー処理を行うときの、処理の流れの例を表している。また、図14は、HeNB−GW300における、擬似ハンドオーバー処理の処理フローの例を表している。以下、図13、図14を用いて、擬似ハンドオーバー処理について説明する。
HeNB−GW300は、輻輳判定処理において確認した、最低保障トラヒックレート以下のトラヒック量の端末装置100を、ハンドオーバー対象の端末装置100として選定する。最低トラヒックレート以下のトラヒック量の端末装置100が複数ある場合、そのうち1台をハンドオーバー対象としてもよいし、複数台をハンドオーバー対象としてもよい。また、1台をハンドオーバー対象として選定する方法は、例えば、今回測定時のトラヒック量が最も小さい端末装置100を選定してもよいし、過去の測定時の平均トラヒック量が最も小さい端末装置100を選定してもよい。ここでは、例えば、図12(B)における、ユーザ4をハンドオーバーの対象端末装置100として選定する。
HeNB−GW300は、擬似ハンドオーバー処理を開始すると(P20)、基地局装置200−1に対して、ユーザ4に関する「ユーザ情報取得要求」を送信する(S21、P21)。「ユーザ情報取得要求」は、例えば、ユーザ4に近接するセルの情報を送信するように要求するメッセージである。
次に、基地局装置200−1は、「ユーザ情報取得要求」を受信すると、HeNB−GW300に「ユーザ情報取得応答」を送信する(S22)。「ユーザ情報取得応答」は、例えば、ユーザ4から受信するMeasurement Reportに含まれる、ユーザ4に近接するセルの電波状況の情報が含まれる。図15は、「ユーザ情報取得応答」に含まれるデータの例(L4)を表している。
HeNB−GW300は、「ユーザ情報取得応答」を受信すると(S22、P22)、ユーザ4に近接するセルで、通信品質が良好なものが存在するかどうかを確認する(P23)。通信品質が良好かどうかの確認は、例えば、電波強度と閾値を比較してもよいし、基地局装置200−1が判定して、ユーザ情報取得応答に掲載してもよい。HeNB−GW300は、近接セルに、通信品質が良好なものがない場合(P23のNo)、擬似ハンドオーバー処理を終了する(P28)。図15は、基地局装置200−1が、通信品質を判定した結果を「ユーザ情報取得応答」に掲載している例である。HeNB−GW300は、図15に示すように、通信品質が良好の近接セルが存在することを確認し(P23のYes)、ユーザ4がハンドオーバーする移動先のセルの候補の選択を行う(P24)。候補セルは、図15から、通信品質が良好である、「フェムトセル#004」と「フェムトセル#015」を選出する。
次に、HeNB−GW300は、候補セルに該当する基地局装置200−2及び200−3の利用率が、閾値以下かどうかを確認する(P25)。例えば、図8に示すセルごとのトラヒック情報のリストにおいて、「フェムトセル#004」の利用率は12%であり、「フェムトセル#015」の利用率は20%となっている。例えば、閾値を80%とした場合、両方とも閾値以下となっているため、利用率が閾値以下のセルが存在することがわかる(P25のYes)。なお、利用率が閾値以下のセルが存在しない場合(P25のNo)、擬似ハンドオーバー処理を終了する(P28)。
次に、HeNB−GW300は、候補セルのうち、最も利用率が低いセルを移動先のセルとして決定する(P26)。図8においては、「フェムトセル#004」の利用率が最も低いため、「フェムトセル#004」をユーザ4の移動先のセルとして決定する。
次に、HeNB−GW300は、ユーザ4がフェムトセル#004にハンドオーバーするために「ハンドオーバー要求」を作成し、MME400に送信し(S24、P27)、擬似ハンドオーバー処理を終了する(P28)。「ハンドオーバー要求」は、例えば、端末装置100をある基地局装置200−2にハンドオーバーさせるために、基地局装置200−1がMME400に送信するメッセージである。第2の実施の形態において、HeNB−GW300は、当該ハンドオーバー要求メッセージを、あたかも基地局装置200−1から受信したかのように作成し、MME400に送信する。
次に、MME400は、「ハンドオーバー要求」を受信すると、HeNB−GW300に「ハンドオーバー指示」を送信する(S25)。HeNB−GW300は、受信した「ハンドオーバー指示」を、基地局装置200−1に送信する(S26)。基地局装置200−1は、受信した「ハンドオーバー指示」に従い、ユーザ4に該当する端末装置100に対して、フェムトセル#004に該当する基地局装置200−2にハンドオーバーするように要求する(S27)。
このように、トラヒック量の高い基地局装置200−1と通信中の端末装置100を、トラヒック量の低い基地局装置200−2にハンドオーバーさせることで、トラヒック量の低い端末装置100を減少させ、ネットワークの負荷が分散できる。
また、HeNB−GW300は、輻輳判定処理で基地局装置200−1〜5のトラヒック情報を管理し、擬似ハンドオーバー処理でトラヒック情報からハンドオーバー要求を作成している。例えば、基地局装置200−1〜3が、互いにトラヒック情報を送受信し、互いの基地局装置200−1〜3のトラヒックを管理する場合のトラヒック情報の流れを図18に示す。図18では、基地局装置200−1〜3が互いにトラヒック管理を行う場合のトラヒック情報の流れを点線矢印(m1,m2)で示し、第2の実施の形態におけるトラヒック情報の流れを実線矢印(m3)で示す。図18に示すように、基地局装置200−1が送信するトラヒック情報は、第2の実施の形態においては、m3の1つのメッセージであるのに対して、基地局装置200−1〜3が互いにトラヒック管理を行う場合は、m1とm2の2つのメッセージが送信される。このように、第2の実施の形態のほうが、送信するメッセージが少なく、ネットワーク全体の負荷を抑えることができる。
また、例えば、MME400が、配下の基地局装置200−1〜3の全てのトラヒック情報を受信し、トラヒック管理を行う場合のトラヒック情報の流れを図19に示す。図19では、HeNB−GW300が、基地局装置200−1〜3からトラヒック情報を受信する(m5〜7)。第2の実施の形態においては、例えば、HeNB−GW300が、トラヒック管理を行っているため、MME400にトラヒック情報を送信しない。一方、MME400がトラヒック管理を行う場合、HeNB−GW300は、基地局装置200−1〜3から受信したトラヒック情報をMME400に送信する(m8〜10)。このように、第2の実施の形態のほうが、送信するメッセージが少なく、ネットワークの負荷を抑えることができる。
<端末流入抑止処理>
図16は、HeNB−GW300が、基地局装置200−1の周囲の基地局装置に対して、基地局装置200−1への端末装置100の流入を抑止するように要求する処理の流れを表している。また、図17は、HeNB−GW300における、端末流入抑止処理の処理フローの例を表している。以下、図16、図17を用いて、端末流入抑止処理について説明する。
HeNB−GW300は、基地局装置200−1から端末装置100をハンドオーバーで移動させた後、端末流入抑止処理を開始する(P30)。端末流入抑止処理の開始契機は、例えば、MME400にハンドオーバー要求を送信したときでもよいし、基地局装置200−1にハンドオーバー指示を送信したときでもよい。HeNB−GW300は、基地局装置200−1に隣接する基地局装置200−2〜5に、「流入抑止通知」を送信する(S31〜34、P31)。「流入抑止通知」は、例えば、基地局装置200−1に対してハンドオーバーをしないようにすることを、隣接する基地局装置200−2〜5に要求するメッセージである。基地局装置200−2〜5は、例えば、「流入抑止通知」を受信した以降、ハンドオーバー先から基地局装置200−1を除外する。
HeNB−GW300は、基地局装置200−1からトラヒック情報を受信すると(S35、P32)、トラヒック情報に含まれる利用率が、閾値以下かどうかを確認する(P33)。HeNB−GW300は、利用率が閾値以下ではなかったとき(P33のNo)、基地局装置200−1からのトラヒック情報の受信待ちとなる。
HeNB−GW300は、利用率が閾値以下のとき(P33のYes)、流入抑止解除通知を、基地局装置200−2〜5に送信する(S36〜39、P34)。「流入抑止解除通知」は、例えば、基地局装置200−1に対するハンドオーバーの抑止を解除するためのメッセージである。基地局装置200−2〜5は、例えば、「流入抑止解除通知」を受信した以降は、基地局装置200−1に対してハンドオーバーを行ってもよい。
図16のフローでは、HeNB−GW300は、基地局装置200−1の利用率が閾値以下に下がったことを確認してから流入抑止解除通知を送信しているが、例えば、流入抑止通知を送信してから、一定の時間経過後に流入抑止解除通知を送信してもよい。
このように、輻輳が発生していた基地局装置200−1にハンドオーバーで端末装置100が流入してくることを抑止することで、基地局装置200−1で発生していた輻輳を解消させることができる。また、ハンドオーバーさせた端末装置100が、元の基地局装置200−1に、すぐにハンドオーバーで戻ってくることを防止することができ、端末装置100が短時間に繰り返しハンドオーバーをしてしまうことを防ぐことができる。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置との間に接続された中継装置において、
前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記第1の基地局装置から受信し、前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信するプロセッサ
を備えることを特徴とする中継装置。
(付記2)
前記制御装置は、さらに第3の基地局装置と接続し、前記第3の基地局装置が有する第3のサービスエリアは、前記第1及び第2の基地局装置の有する第1及び第2のサービスエリアより広く、前記第1及び第2のサービスエリアは、前記第3のサービスエリに含まれることを特徴とする付記1記載の中継装置。
(付記3)
前記第1の基地局装置が有する第1のサービスエリアは、前記第2の基地局装置が有する第2のサービスエリアより広く、前記第2のサービスエリアは、前記第1のサービスエリアに含まれることを特徴とする付記1記載の中継装置。
(付記4)
前記プロセッサは、前記端末装置と前記第2の基地局装置との間の通信状態を示す品質情報を前記第1の基地局装置に要求し、前記第1の基地局装置から前記品質情報を受信し、前記品質情報及び前記トラヒック情報に応じて、前記端末装置の移動先の基地局装置として、前記第2の基地局装置を決定することを特徴とする付記1記載の中継装置。
(付記5)
前記トラヒック情報は、さらに、前記第1の基地局装置の通信量の上限値に対して使用している通信量の割合を示す利用率を含むことを特徴とする付記4記載の中継装置。
(付記6)
前記プロセッサは、前記端末装置が前記第2の基地局装置に移動した後、前記第1の基地局装置に前記端末装置が移動することを抑止するように要求する流入抑止通知を、前記第2の基地局装置に送信することを特徴とする付記1記載の中継装置。
(付記7)
前記プロセッサは、前記第2の基地局装置に移動した後、前記第1の基地局装置に前記端末装置が移動することを抑止するように要求する流入抑止通知を、前記第2の基地局装置に送信し、前記流入抑止通知送信後に受信した前記トラヒック情報に基づいて、前記抑止を解除するように要求する流入抑止解除通知を、前記第2の基地局装置に送信することを特徴とする
付記1記載の中継装置。
(付記8)
端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置との間に接続された中継装置における中継方法であって、
前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記第1の基地局装置から受信し、
前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信する
ことを特徴とする中継方法。
(付記9)
端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、
前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置と、
前記第1及び第2の基地局装置と前記制御装置との間に接続された中継装置とを備える通信システムにおいて、
前記第1の基地局装置は、前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記中継装置に送信し、
前記中継装置は、前記トラヒック情報を受信し、受信した前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信し
前記制御装置は、前記ハンドオーバー要求メッセージを受信することを特徴とする通信システム。
(付記10)
端末装置と無線通信を行う基地局装置を制御する制御装置と前記基地局装置との間に接続される中継装置と、他の基地局装置に、接続される前記基地局装置において、
前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記他の基地局装置には送信せず、前記中継装置に送信するプロセッサを備えることを特徴とする基地局装置。
(付記11)
端末装置と無線通信を行う基地局装置を制御する制御装置と、前記基地局装置と前記制御装置との間に接続される中継装置に、接続される前記基地局装置において、
前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記制御装置には送信せず、前記中継装置に送信するプロセッサを備えることを特徴とする基地局装置。
(付記12)
前記プロセッサは、前記端末装置と前記他の基地局装置との間の通信状態を示す品質情報を、前記中継装置から要求され、前記要求に応じて、前記品質情報を前記中継装置に送信することを特徴とする付記10記載の基地局装置。
(付記13)
端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置との間に接続された中継装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記第1の基地局装置から受信し、前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信する処理を、
前記コンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
10…通信システム 100…端末装置
101…CPU 102…RAM
103…記憶装置 104…ROM
105…無線ネットワークIF 106…出力IF
107…ディスプレイ 108…スピーカー
109…入力IF 110…キー群
111…ポインティングデバイス 112…タッチパネルデバイス
113…GPSアンテナ 114…カメラ
115…マイク 116…バス
200…基地局装置(HeNB、eNB) 201…CPU
202…RAM 203…記憶装置
204…ROM 205…有線ネットワークIF
206…無線ネットワークIF 207…バス
300…中継装置(HeNB−GW) 301…CPU
302…RAM 303…記憶装置
304…ROM 306…有線ネットワークIF
307…バス 400…制御装置(MME)
401…CPU 402…RAM
403…記憶装置 404…ROM
406…有線ネットワークIF 407…バス
601…LTE網 602…IPNW網
603…キャリアアクセス網 604…キャリアコアNW網

Claims (8)

  1. 端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置との間に接続された中継装置において、
    前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記第1の基地局装置から受信し、前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信するプロセッサ
    を備えることを特徴とする中継装置。
  2. 前記制御装置は、さらに第3の基地局装置と接続し、前記第3の基地局装置が有する第3のサービスエリアは、前記第1及び第2の基地局装置の有する第1及び第2のサービスエリアより広く、前記第1及び第2のサービスエリアは、前記第3のサービスエリに含まれることを特徴とする請求項1記載の中継装置。
  3. 前記第1の基地局装置が有する第1のサービスエリアは、前記第2の基地局装置が有する第2のサービスエリアより広く、前記第2のサービスエリアは、前記第1のサービスエリアに含まれることを特徴とする請求項1記載の中継装置。
  4. 前記プロセッサは、前記端末装置と前記第2の基地局装置との間の通信状態を示す品質情報を前記第1の基地局装置に要求し、前記第1の基地局装置から前記品質情報を受信し、前記品質情報及び前記トラヒック情報に応じて、前記端末装置の移動先の基地局装置として、前記第2の基地局装置を決定することを特徴とする請求項1記載の中継装置。
  5. 前記トラヒック情報は、さらに、前記第1の基地局装置の通信量の上限値に対して使用している通信量の割合を示す利用率を含むことを特徴とする請求項4記載の中継装置。
  6. 前記プロセッサは、前記端末装置が前記第2の基地局装置に移動した後、前記第1の基地局装置に前記端末装置が移動することを抑止するように要求する流入抑止通知を、前記第2の基地局装置に送信することを特徴とする請求項1記載の中継装置。
  7. 端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置との間に接続された中継装置における中継方法であって、
    前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記第1の基地局装置から受信し、
    前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信する
    ことを特徴とする中継方法。
  8. 端末装置と無線通信を行う第1及び第2の基地局装置と、
    前記第1及び第2の基地局装置を制御する制御装置と、
    前記第1及び第2の基地局装置と前記制御装置との間に接続された中継装置とを備える通信システムにおいて、
    前記第1の基地局装置は、前記第1の基地局装置と無線通信を行っている前記端末装置の通信量を含むトラヒック情報を、前記中継装置に送信し、
    前記中継装置は、前記トラヒック情報を受信し、受信した前記トラヒック情報に基づいて、前記端末装置を前記第1の基地局装置から前記第2の基地局装置に移動させるよう要求するハンドオーバー要求メッセージを、前記制御装置に送信し
    前記制御装置は、前記ハンドオーバー要求メッセージを受信することを特徴とする通信システム。
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