JP2016163478A - 電力変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本明細書が開示する技術は、積層体とリアクトルとコンバータ本体とそれらを冷却するための冷却構造を含む、簡潔で小型の電力変換器を提供する。
【解決手段】本明細書が開示する電力変換器は、複数のパワーモジュールと複数の冷却器32とが積層されている積層体22と冷媒供給管33と冷媒排出管とリアクトルL1とコンバータ本体26とリアクトルL1を収容するリアクトルケース23を備える。冷媒供給管33と冷媒排出管は、複数の冷却器32を貫通している。リアクトルケース23は、冷媒供給管33の下流側で積層体22に隣接配置されている。コンバータ本体26は、リアクトルケース23に接している。リアクトルケース23の内側に形成されているU字流路UCが、コンバータ本体26とリアクトルL1の両方と対向している。
【選択図】図3

Description

本明細書が開示する技術は、電力変換器に関する。
電力変換器は、電源電力を、接続された機器に適した電力に変換するために、複数の電力変換回路を備える場合がある。特許文献1には、ハイブリッド車に搭載され、第1コンバータ回路(特許文献1で昇圧回路と称している)とインバータ回路と第2コンバータ回路(特許文献1でDCDCコンバータ回路と称している)を備える電力変換器が開示されている。インバータ回路は第1コンバータ回路と直列に接続されており、第2コンバータ回路は第1コンバータ回路と並列に接続されている。インバータ回路の出力はモータに供給され、第2コンバータ回路の出力は、補機と総称される小電力機器に供給される。
特許文献1の電力変換器では、第1コンバータ回路とインバータ回路の主要部品である半導体素子は複数のパワーモジュール(特許文献1で半導体モジュールと称している)に分散配置されている。特許文献1の技術では、複数のパワーモジュールは複数の冷却器とともに積層体を構成しており、複数のパワーモジュールが冷却される。さらに、特許文献1では、パワーモジュール以外の電子部品を冷却するための構造も開示されている。特許文献1では、積層体の複数の冷却器の一つに放熱体が接している。放熱体はヒートパイプを介して受熱体に接続されている。特許文献1の一態様では、受熱体は第2コンバータ回路を収容するコンバータ本体と接している。コンバータ本体から発生する熱は受熱体、ヒートパイプ、放熱体を介して、上記の複数の冷却器に伝達される。これにより、コンバータ本体も冷却される。また、特許文献1の別の態様では、上記の受熱体は第1コンバータ回路の構成部品であるリアクトルに接している。これにより、リアクトルも冷却される。
特開2009−261125号公報
特許文献1の技術では、コンバータ本体とリアクトルの両方を冷却するために、電力変換器は、受熱体、ヒートパイプ、放熱体といった部品を備える。本明細書は、上記した積層体とリアクトルとコンバータ本体を冷却するための冷却構造として、受熱体、ヒートパイプ、放熱体といった部品を不要とし、電力変換器を小型化する技術を提供する。
本明細書が開示する電力変換器は、夫々が半導体素子を収容している複数のパワーモジュールと複数の冷却器とが積層されている積層体と、冷媒供給管と、冷媒排出管と、リアクトルと、コンバータ本体と、リアクトルケースを備えている。冷媒供給管は、上記の複数の冷却器を貫通しており、各冷却器に冷媒を供給する。冷媒排出管は、上記の複数の冷却器を貫通しており、各冷却器を通過した冷媒を排出する。リアクトルは、上記の半導体素子とともに第1コンバータ回路を構成している。コンバータ本体は、第1コンバータ回路に並列に接続されている第2コンバータ回路を収容している。リアクトルケースは、上記のリアクトルを収容しており、冷媒供給管の下流側(冷媒供給管を流れる冷媒流の下流側)で積層体に隣接配置されている。そして、コンバータ本体は、リアクトルケースに接している。リアクトルケースは、積層体が位置する側の側面に設けられている2つの連結孔と、その2つの連結孔をつないでおり、U字に湾曲している流路を備えている。一方の連結孔は、冷媒供給管の下流端に連結されており、他方の連結孔は、冷媒排出管の上流端に連結されている。上記の流路は、コンバータ本体とリアクトルの間に位置しており、コンバータ本体とリアクトルの両方に対向している。
この構成によれば、冷媒供給管の末端に続くU字の流路をリアクトルケースに設けることにより、リアクトルとコンバータ本体の双方が冷却される。上記の構造は、受熱体、ヒートパイプ、放熱体といった部品を要せずにリアクトルとコンバータ本体を冷却することができる。即ち、上記の構造は、簡潔で小型の電力変換器を実現する。本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
実施例の電力変換器を備えるハイブリッド車の電力系のブロック図である。 実施例の電力変換器の上面図である。 図2のIII−III線における断面図である。 リアクトルケースの斜視図である。 図3のV−V線における断面図である。
図面を参照して実施例の電力変換器を説明する。図1に実施例の電力変換器20を備えるハイブリッド車200の電力系のブロック図を示す。ハイブリッド車200は、走行用に三相交流モータ(以下、モータ4)とエンジン5とを備えている。モータ4の出力とエンジン5の出力は動力分配機構6によって合成されて車軸7へと伝達される。なお、動力分配機構6は、エンジン5の出力を車軸7とモータ4に分配する場合もある。その場合、ハイブリッド車200は、エンジン5の動力で走行しつつ、モータ4で発電する。発電された電力は、後述するメインバッテリ2に充電される。
ハイブリッド車200は、電力変換器20とシステムメインリレー3とメインバッテリ2と補機バッテリ9と補機12a、12bとを備えている。電力変換器20は、システムメインリレー3を介して、メインバッテリ2に接続されている。そして、電力変換器20のシステムメインリレー3に対する反対側に、モータ4が接続されている。メインバッテリ2に蓄えられた直流電力は、電力変換器20によりモータ4に適した交流電力に変換され、モータ4に供給される。また、モータ4により発電された交流電力は、電力変換器20によりメインバッテリ2の蓄電に適した直流電力に変換され、メインバッテリ2に充電される。補機バッテリ9は、メインバッテリ2より出力電圧の小さいバッテリである。メインバッテリ2の出力電圧は100V以上であり、補機バッテリ9の出力電圧は12Vである。ハイブリッド車200には、補機バッテリ9から電力の供給を受ける複数の補機が搭載されている。図1では、複数の補機の一部12a、12bが描かれている。補機12a、12bは、例えば、エアコン、カーステレオ、ルームランプ等である。
電力変換器20は、第1コンバータ回路15とインバータ回路16と第2コンバータ回路8を備えている。第1コンバータ回路15は、システムメインリレー3を介してメインバッテリ2に接続されている。インバータ回路16は、第1コンバータ回路15とモータ4の間で、第1コンバータ回路15と直列に接続されている。第2コンバータ回路8は、システムメインリレー3を介してメインバッテリ2に接続されている。第2コンバータ回路8と第1コンバータ回路15は並列に接続されている。第2コンバータ回路8のメインバッテリ2と反対側に補機バッテリ9が接続されている。また、第1コンバータ回路15とインバータ回路16の間に平滑コンデンサC2が接続されている。
第1コンバータ回路15は、図1に示すように2つのトランジスタT1、T2とリアクトルL1とフィルタコンデンサC1を備えている。各トランジスタT1、T2には逆並列にダイオードが接続されている。第1コンバータ回路15により、メインバッテリ2の電力が昇圧され、インバータ回路16を介してモータ4に供給される。また、モータ4により発電された電力は、インバータ回路16により交流から直流に変換された後、第1コンバータ回路15によりメインバッテリ2の電圧まで降圧される。その電力により、メインバッテリ2が充電される。第1コンバータ回路15は、一方の端子に入力された電圧を昇圧して他方の端子に出力する昇圧機能と、他方の端子に入力された電圧を降圧して一方の端子に出力する降圧機能を備える双方向コンバータ回路である。第1コンバータ回路15は、よく知られた技術であるので、詳細は省略する。
インバータ回路16は、図1に示すように、2個のトランジスタの直列回路が3セット並列に接続された構成を有している(T3とT6、T4とT7、T5とT8の3セット)。各トランジスタT3−T8にはダイオードが逆並列に接続されている。3セットの直列回路の各中点が、モータ4の各相(U相、V相、W相)に接続されている。インバータ回路16は、第1コンバータ回路15により昇圧されたメインバッテリ2の直流電力を交流電力に変換し、変換後の電力をモータ4に供給する。また、インバータ回路16は、モータ4により発電された交流電力を直流電力に変換する。そして、変換後の電力は、第1コンバータ回路15を介してメインバッテリ2に充電される。インバータ回路16は、よく知られた技術であるので、詳細は省略する。
第2コンバータ回路8は、トランジスタやトランス等を備えた回路である。図1では、回路の詳細は省略して描いている。第2コンバータ回路8は、メインバッテリ2からの出力電圧を100Vから補機バッテリ9の出力電圧である12Vまで降圧する。そして、降圧後のメインバッテリ2の電力を補機バッテリ9に供給する。第2コンバータ回路8の詳細も説明は省略する。
図2、図3を参照して、電力変換器20の構成を説明する。図2に、電力変換器20の上面図を示す。図2は、電力変換器20の内部の部品レイアウトが理解できるように、ケース21aの上部をカットした図である。図3に、図2のIII−III線における断面図を示す。図中には、XYZ座標系が示されており、以下では、適宜このXYZ座標系を用いて、実施例の構成を説明する。Z軸方向が電力変換器20の高さ方向を示し、Y軸方向が電力変換器20の幅方向を示し、X軸方向が電力変換器20の前後方向を示す。電力変換器20は、積層体22と、冷媒供給管33と、冷媒排出管34と、リアクトルケース23と、リアクトルL1と、フィルタコンデンサC1と、平滑コンデンサC2と、コンバータ本体26と、板ばね25を備えている。それらは、ケース21aに収容されている。図2では、ケース21aのみが断面で示されている。ケース21aは、上面と下面が夫々開口しており、ケース21aの上面の開口は、上蓋21bにより塞がれており、ケース21aの下面の開口は、下蓋21cにより塞がれている。なお、図2、図3、及び、後述する図5では、システムメインリレー3に接続するための端子と、補機バッテリ9に接続するための端子と、モータ4に接続するための端子の図示が省略されている。
積層体22は、4個のパワーモジュール31a、31b、31c、31dと、5個の冷却器32a、32b、32c、32d、32eと、が積層された構造を有している。パワーモジュール31a〜31dは、扁平な直方体の外形状を有している。冷却器32a〜32eもまた、扁平な外形状を有している。積層体22の積層方向は、X軸方向(即ち、電力変換器20の前後方向)と一致する。4個のパワーモジュール31a〜31dと5個の冷却器32a〜32eは、一つずつ交互に積層されている。4個のパワーモジュール31a〜31dは同一形状であり、5個の冷却器32a〜32eも同一の形状である。以下、4個のパワーモジュール31a〜31dのいずれか一つを区別なく表す場合に、パワーモジュール31と称する。同様に、5個の冷却器32a〜32eのいずれか一つを区別なく表す場合に、冷却器32と称する。図1に示すように、各パワーモジュール31の積層方向における両面の夫々に、冷却器32が接している。
パワーモジュール31は、2個のトランジスタと、2個のトランジスタの夫々に逆並列に接続されているダイオードを樹脂でモールドしたパッケージである。2個のトランジスタは、パワーモジュール31の内部で直列に接続されている。パワーモジュール31aに、図1に示すインバータ回路16のトランジスタT3、T6が収容されており、トランジスタT3、T6はパワーモジュール31のパッケージの内部で直列に接続されている。パワーモジュール31b、31cの夫々にも、パワーモジュール31aと同様に、トランジスタT4、T7のセットと、トランジスタT5、T8のセットが収容されている。即ち、パワーモジュール31a−31cに収容される合計6個のトランジスタT3−T8により、インバータ回路16が構成される。また、パワーモジュール31dに、図1に示す第1コンバータ回路15のトランジスタT1、T2が収容されている。トランジスタT1、T2も、パワーモジュール31dのパッケージの内部で直列に接続されている。即ち、パワーモジュール31dに収容される2個のトランジスタT1、T2とリアクトルL1により、第1コンバータ回路15が構成される。各パワーモジュール31とリアクトルL1とフィルタコンデンサC1と平滑コンデンサC2は、図1に示す回路を構成するように、バスバにより接続される。なお、各パワーモジュール31とリアクトルL1とフィルタコンデンサC1と平滑コンデンサC2の夫々に、バスバと接続するための出力端子が設けられている。図2、図3、及び、後述する図5では、バスバと出力端子の図示が省略されている。また、電力変換器20のケース21aに、各トランジスタT1−T8を制御するための制御基板も収容されている。図2、図3、及び、後述する図5では、その制御基板の図示が省略されている。
電力変換器20が駆動するモータ4の出力は数十キロワットであり、電力変換器20の各トランジスタには数十アンペアの電流が流れる。そのような大電流が流れるため、トランジスタを含むパワーモジュール31は発熱量が大きい。そこで、積層体22では、扁平な複数のパワーモジュール31に対して複数の扁平な冷却器32を一つずつ交互に積層させることにより、冷却器32が各パワーモジュール31を冷却する。次に、パワーモジュール31を冷却するための構造について説明する。
冷却器32は、隣接するパワーモジュール31から発生する熱を冷却するための冷却器である。冷却器32は、アルミニウム製の部品であり、内側に冷媒が通過する流路を有している。冷却器32の形状は、幅方向(即ち、Y軸方向)に長く、積層方向(即ち、X軸方向)において扁平である。冷媒が冷却器32の内側の流路を通過する間に、冷却器32に接しているパワーモジュール31から冷媒に熱が伝達され、接しているパワーモジュール31が冷却される。冷却器32の内側を通過する冷媒は、例えば、水や、LLC(Long Life Coolantの略)である。
冷媒供給管33は、積層方向に延びる円管である。図2に示すように、冷媒供給管33は、各冷却器32の幅方向(図中のY軸方向)における一端を貫通している。冷媒供給管33は内側に供給流路SCを有しており、供給流路SCは冷却器32の内側の流路に連通している。図2、図3において、冷媒供給管33の左端から冷媒が供給される。即ち、冷媒供給管33の左端が、冷媒流れの上流端33aに相当する。冷媒供給管33の右端が、冷媒流れ方向の下流端33bに相当する。以下、説明の便宜上、冷媒供給管33の冷媒流れ方向の上流端33aを、単純に、冷媒供給管33の上流端33aと称する。同様に、冷媒供給管33の冷媒流れ方向の下流端33bを、単純に、冷媒供給管33の下流端33bと称する。
冷媒供給管33の上流端33aは、ケース21aを貫通している。冷媒供給管33の上流端33aとケース21aとの間は、ガスケット42により封止されている。冷媒供給管33の下流端33bは、リアクトルケース23の一つの連結孔23bに挿入されている。詳細は後述するが、リアクトルケース23の壁の中には、冷媒が通過する流路が形成されている。供給流路SCに流入した冷媒は、各冷却器32とリアクトルケース23に形成されている流路に供給される。
冷媒排出管34も、積層方向に延びる円管である。図2に示すように、各冷却器32の幅方向における他端、即ち、冷媒供給管33が貫通している一端とは反対側の端に、冷媒排出管34が貫通している。冷媒排出管34は内側に排出流路ECを有しており、排出流路ECは冷却器32の内側の流路に連通している。冷媒排出管34の下流端34aは、ケース21aを貫通している。冷媒排出管34の下流端34aとケース21aとの間は、ガスケット(不図示)により封止されている。冷媒排出管34の上流端34bは、後述するリアクトルケース23の冷媒供給管33が挿入される連結孔23bとは異なる連結孔23cに挿入されている。冷媒は、各冷却器32とリアクトルケース23に形成されている流路を通過した後、冷媒排出管34に集められ、冷媒排出管34の外へ排出される。「冷媒排出管34の上流端34b」、「冷媒排出管34の下流端34a」との表現も、冷媒供給管33と同様に、正確には、「冷媒排出管34の冷媒流れ方向の上流端34b」、「冷媒排出管34の冷媒流れ方向の下流端34a」を意味する。
リアクトルケース23は、積層方向(即ち、X軸方向)で積層体22の冷媒供給管33の下流側の端に位置する冷却器32eに隣接して配置されている。板ばね25は、この冷却器32eとリアクトルケース23の外側面23dの間に配置されている。また、積層体22の冷媒供給管33の上流側の端に位置する冷却器32aとケース21aの内側面の間に、スペーサ27が配置されている。積層体22は、リアクトルケース23とスペーサ27の間で、板ばね25の弾性力により積層方向に圧縮されている。積層体22が積層方向に圧縮されることにより、各冷却器32と各パワーモジュール31とがよく密着する。これにより、各パワーモジュール31から発生する熱が各冷却器32に効率よく伝達される。板ばね25の弾性力は、リアクトルケース23と板ばね25の間に配置されている調整ピン24により適切な荷重に調整されている。
リアクトルケース23の構成を、図2−図4を参照して説明する。図4は、リアクトルケース23の斜視図である。リアクトルケース23は、アルミニウム製の部品である。図4に示すように、リアクトルケース23の外形状は、直方体である。リアクトルケース23の上面に、窪み23aが設けられている。窪み23aに、リアクトルL1が収容される。リアクトルケース23の外側面23dには、2つの連結孔23b、23cが設けられている。図2に示すように、リアクトルケース23は、冷媒供給管33の下流側(即ち、X軸負方向側)で、積層体22に隣接配置されている。リアクトルケース23は、外側面23dが、積層体22の積層方向(即ち、X軸方向)の端に位置する冷却器32eと対向するように、配置されている。そして、連結孔23bに、冷媒供給管33の下流端33bが連結されており、連結孔23cに、冷媒排出管34の上流端34bが連結されている。連結孔23b、23cの内側の空間は、リアクトルケース23に形成されている流路(詳細は後述)と連通しており、冷媒供給管33から流入した冷媒は、リアクトルケース23の流路を通過し、冷媒排出管34へ流出する。
図3、図5を参照して、リアクトルケース23に形成されている流路について説明する。図5は、図3のV−V線における断面図である。リアクトルケース23では、窪み23aの周囲が厚みのある壁で囲まれている。リアクトルケース23では、この厚みのある壁の内側に、U字流路UCと、流入流路ICと、流出流路OCが形成されている。U字流路UCは、窪み23aの底面を構成する壁の内側に形成されている。即ち、図5に示すように、U字流路UCは、下から見たときに、U字形状の流路である。U字流路UCのU字の両端は、積層体22が位置する側に向いている。U字流路UCは、リアクトルケース23の下面で開口している。この開口51は、ケース21aの内側に設けられている内壁21dにより塞がれている。内壁21dは、水平面(即ち、XY平面)と平行である。別言すれば、リアクトルケース23は内壁21dの上面に固定されており、リアクトルケース23の下面に位置するU字流路UCの開口51は、内壁21dにより塞がれている。開口51と内壁21dの間は、ガスケット43により面シール構造で封止されている。図5に示すように、リアクトルケース23は、開口51の周囲に、ガスケット43を配置するための溝52を備えている。また、図5に示すように、U字流路UCの内側には、U字流路UCの形状に沿って複数のフィン53が設けられている。複数のフィン53は、U字流路UCの上内面から突出している。複数のフィン53により、U字流路UCの上内面とU字流路UCを通過する冷媒との接触面積が増え、リアクトルL1から発生する熱がリアクトルケース23、複数のフィン53を介して効率よく冷媒に伝達される。
流入流路ICは、窪み23aの内側面と積層体22の側に位置するリアクトルケース23の外側面23dを構成する壁の内側に形成されている。流入流路ICと流出流路OCは、この壁の内側で上下方向に平行に伸びている。流入流路ICの一端は、連結孔23bの内側の空間と連通している。上述したように、連通孔23bに、冷媒供給管33の下流端33bが挿入されている。流入流路ICの他端は、U字流路UCの一端と連通している。また、流出流路OCの一端は、連結孔23cの内側の空間と連通している。上述したように、連通孔23cに、冷媒排出管34の上流端34bが挿入されている。流出流路OCの他端は、U字流路UCの他端と連通している。別言すれば、U字流路UCは、リアクトルケース23の積層体22が位置する側の外側面23dに設けられている2つの連結孔23b、23cをつないでいる。
図3に示すように、連結孔23bと冷媒供給管33の下流端33bとの間は、ガスケット41により封止されている。ガスケット41は、連結孔23bの軸に平行な内面と、冷媒供給管33の軸に平行な下流端33bの外周面との間に配置されている。即ち、連結孔23bと冷媒供給管33の下流端33bとガスケット41は、軸シール構造を構成する。図示は省略するが、連結孔23cと冷媒排出管34の上流端34bも、ガスケット41と同様のガスケットを利用して、軸シール構造を構成する。
リアクトルケース23の窪み23aに収容されているリアクトルL1は、窪み23aの底面に接している。上述したように、U字流路UCは、窪み23aの底面を構成する壁の内側に形成されている。U字流路UCは、窪み23aの底面に沿ってU字に湾曲しており、広い範囲でリアクトルL1と対向している。よって、リアクトルL1からの熱は、窪み23aの底面を介して、U字流路UCを通過する冷媒に効率よく伝達される。つまり、リアクトルケース23によりリアクトルL1を冷却することができる。
コンバータ本体26は、図1に示す第2コンバータ回路8を含むユニットである。コンバータ本体26は、リアクトルケース23の下に配置されている。そして、コンバータ本体26は、ケース21aの内壁21dの下面に接している。即ち、コンバータ本体26は、内壁21dを介してリアクトルケース23に接している。図3に示すように、コンバータ本体26は、U字流路UCを間に挟んでリアクトルケース23に収容されているリアクトルL1と上下で対向している。コンバータ本体26は、内壁21dを介してリアクトルケース23のU字流路UCと対向している。コンバータ本体26も、リアクトルL1と同様に、広い範囲でU字流路UCと対向している。そして、U字流路UCの開口51を塞いでいる内壁21dの上面にも、U字流路UCを通過する冷媒が接触する。よって、コンバータ本体26からの熱は、内壁21dを介して、U字流路UCを通過する冷媒に伝達される。つまり、リアクトルケース23に形成されているU字流路UCを通過する冷媒により、コンバータ本体26を冷却することができる。
図5を参照して、冷媒の流れについて説明する。図5に示す矢印が冷媒の流れを表す。冷媒供給管33と冷媒排出管34と各冷却器32の内側を通過する冷媒の流れは、図5において目視できないので破線矢印で示している。一方で、図5において目視できる冷媒の流れは、実線矢印で示している。図5に示すように、冷媒供給管33の上流端33aから流入した冷媒は、供給流路SCに流れ込み、供給流路SCから各冷却器32へと分配される。各冷却器32に分配された冷媒は、各冷却器32の内側の流路を通過し、冷媒排出管34の排出流路ECへと集められる。また、供給流路SCに流れ込んだ冷媒は、冷媒供給管33の下流端33bからリアクトルケース23に形成されている流入流路ICへも分配される。流入流路ICに分配された冷媒は、U字流路UCを通過し、流出流路OCへと流れ込む。流出流路OCに流れ込んだ冷媒は、冷媒排出管34の上流端34bから冷媒排出管34の排出流路ECへと流れ込む。各冷却器32とリアクトルケース23の内側の流路IC、UC、OCを通過した冷媒は、排出流路ECに集められ、冷媒排出管34の下流端34aから冷媒排出管34の外へと流出する。冷媒は、各冷却器32を通過する間に、各冷却器32の夫々に接している各パワーモジュール31の夫々から発生する熱を吸収する。また、冷媒は、リアクトルケース23に形成されているU字流路UCを通過する間に、リアクトルL1とコンバータ本体26の夫々から発生する熱も吸収する。この冷媒の流れにより、パワーモジュール31、リアクトルL1、コンバータ本体26が冷却される。
本実施例の電力変換器20の構造が有する効果について説明する。ハイブリッド車の高機能化に伴い、ハイブリッド車に電力変換器を搭載するスペースは限られてきている。ハイブリッド車に搭載される電力変換器は小型であることが望ましい。電力変換器の小型化が進むと、電力変換器に含まれるパワーモジュール以外の電子部品において熱負荷が高まる虞がある。本実施例では、パワーモジュール31以外の電子部品であるリアクトルL1とコンバータ本体26において熱負荷が高まる虞がある。
上述の構成によれば、リアクトルL1は、リアクトルケース23の窪み23aの底面に接しており、コンバータ本体26は、内壁21dに接している。そして、リアクトルケース23のU字流路UCは、窪み23aの底面と内壁21dの間に位置しているとともに、リアクトルL1とコンバータ本体26の両方に対向している。U字流路UCにリアクトルL1とコンバータ本体26の両方が対向していることにより、リアクトルL1とコンバータ本体26を冷却するための構造を、U字流路が形成されているリアクトルケース23に集約することができる。また、U字流路は、積層体22の冷媒供給管33と冷媒排出管34とに繋がっている。冷媒は、冷媒供給管33、U字流路UC、冷媒排出管34の順に流れる。冷媒は、その間に、リアクトルL1とコンバータ本体26を冷却する。
また、上述の構成によれば、積層体22を通過する冷媒は、リアクトルケース23に形成されているU字流路にも供給される。よって、リアクトルL1とDCDCコンバータ本体26を冷却するために、積層体22を通過する冷媒とは別の冷媒を利用する必要が無く、別の冷媒が通過する流路を設ける必要も無い。このように、電力変換器20は、複数のパワーモジュール31とリアクトルL1とコンバータ本体26を冷却する構造が単純である。単純な冷却構造は、必要とする部品点数も少なくて済み、電力変換器の体格を小さくすることに貢献する。
トランジスタT1−T8が、「半導体素子」の一例である。なお、トランジスタT1、T2とリアクトルL1が第1コンバータ回路15を構成している。U字流路UCが、「リアクトルケースの流路」の一例である。
以下、実施例で示した技術に関する留意点を述べる。実施例における冷却器32の個数及びパワーモジュール31の個数は、一例に過ぎない。例えば、ハイブリッド車は、2個以上のモータを備える場合がある。その場合、2個以上のモータを駆動させるために、電力変換器も、2個以上のインバータ回路を備える。インバータ回路の数に応じて、冷却器32及びパワーモジュール31の個数も増える。また、実施例における各パワーモジュール31に収容されているトランジスタの個数も、一例に過ぎない。1つのパワーモジュールに1つのトランジスタが収容されてもよいし、1つのパワーモジュールに2個以上のトランジスタが収容されてもよい。
供給流路SCと排出流路ECは、複数の管を連結することで構成されてもよい。例えば、供給流路SCは、複数の第1連結管と、供給上流管と、供給下流管により構成されてもよい。この場合、複数の第1連結管の夫々は、隣接する冷却器同士を連結する。供給上流管は、積層体の積層方向からみて第1連結管と重なるように積層体の一端の冷却器に連結される。供給下流管は、積層方向からみて第1連結管と重なるように積層体の他端の冷却器に連結される。複数の第1連結管と、供給上流管と、供給下流管とが、積層方向に沿って一直線に並ぶことで、一直線に並んだ各管の内側の流路が、供給流路SCを構成する。同様に、排出流路ECも、複数の第2連結管と、排出下流管と、排出上流管により構成されてもよい。複数の第2連結管の夫々は、隣接する冷却器同士を連結する。排出下流管は、積層体の積層方向からみて第2連結管と重なるように積層体の一端の冷却器に連結される。排出上流管は、積層方向からみて第2連結管と重なるように積層体の他端の冷却器に連結される。複数の第2連結管と、排出下流管と、排出上流管とが、積層方向に沿って一直線に並ぶことで、一直線に並んだ各管の内側の流路が、排出流路ECを構成する。U字流路UCの一端は、供給下流管の下流側の開口と連通し、他端は、排出上流管の上流側の開口と連通する。これにより、実施例と同様の流路が構成される。
リアクトルケース23の下面に位置するU字流路UCの開口51は、ケース21aの内壁とは異なる蓋により塞がれてもよい。そして、DCDCコンバータ本体26が、この蓋に接してもよい。即ち、リアクトルケース23とこの蓋により一つのリアクトルケースが構成され、DCDCコンバータ本体26がこのリアクトルケースに接していてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:メインバッテリ
3:システムメインリレー
4:モータ
5:エンジン
6:動力分配機構
7:車軸
8:第2コンバータ回路
9:補機バッテリ
12a、12b:補機
15:第1コンバータ回路
16:インバータ回路
20:電力変換器
21a:ケース
22:積層体
23:リアクトルケース
23a:窪み
23b、23c:連結孔
24:調整ピン
25:板ばね
26:コンバータ本体
27:スペーサ
31(31a−31d):パワーモジュール
32(32a−32e):冷却器
33:冷媒供給管
34:冷媒排出管
41、42、43:ガスケット
200:ハイブリッド車
C1:フィルタコンデンサ
C2:平滑コンデンサ
L1:リアクトル
T1−T8:トランジスタ
SC:供給流路
EC:排出流路
IC:流入流路
OC:流出流路
UC:U字流路

Claims (1)

  1. 夫々が半導体素子を収容している複数のパワーモジュールと複数の冷却器とが積層されている積層体と、
    前記複数の冷却器を貫通しており、各冷却器に冷媒を供給する冷媒供給管と、
    前記複数の冷却器を貫通しており、各冷却器を通過した冷媒を排出する冷媒排出管と、
    少なくとも一つの前記半導体素子とともに第1コンバータ回路を構成しているリアクトルと、
    前記リアクトルを収容しており、前記冷媒供給管の下流側で前記積層体に隣接配置されているリアクトルケースと、
    前記リアクトルケースに接しており、前記第1コンバータ回路と並列に接続されている第2コンバータ回路を収容しているコンバータ本体と、
    を備えており、
    前記リアクトルケースは、
    前記積層体と対向している側面に設けられている2つの連結孔であって、一方の連結孔が前記冷媒供給管の下流端に連結されており、他方の連結孔が前記冷媒排出管の上流端に連結されている2つの連結孔と、
    U字に湾曲しており、前記2つの連結孔の間をつないでいる流路であって、前記コンバータ本体と前記リアクトルの間に位置しており、前記コンバータ本体と前記リアクトルの両方に対向している流路と、
    を備えていることを特徴とする電力変換器。
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