JP2016162312A - パネル制御装置 - Google Patents
パネル制御装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016162312A JP2016162312A JP2015041738A JP2015041738A JP2016162312A JP 2016162312 A JP2016162312 A JP 2016162312A JP 2015041738 A JP2015041738 A JP 2015041738A JP 2015041738 A JP2015041738 A JP 2015041738A JP 2016162312 A JP2016162312 A JP 2016162312A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- touch panel
- panel
- display
- touch
- display panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- User Interface Of Digital Computer (AREA)
Abstract
【課題】ユーザの利便性を向上させると共に、ソフトウェア処理の負荷低減及び低消費電力を実現することができる。【解決手段】タッチ操作可能な複数の面個々への物体の近接を検知する検知部(11)と、検知部(11)の検知結果に基づき、上記複数の面のうち、物体が近接した一つの面を、物体近接面として判定する判定部(12)と、上記複数の面個々へのタッチ操作の検出を制御するタッチパネルコントローラ(31)に対し、上記物体近接面へのタッチ操作の検出を制御可能とする設定を行うタッチパネル設定部(13)とを備えているパネル制御装置(1)である。【選択図】図1
Description
本発明は、複数の面のうちタッチ操作及び画像表示可能な面を制御するパネル制御装置に関する。
従来、2枚のタッチパネルを貼り合わせて、表面及び裏面の両面から入力及び画像表示可能な入力装置が従来技術として知られている(特許文献1を参照)。
しかしながら、上述のような従来技術では、表面及び裏面のいずれを入力及び画像表示可能にするかは、ユーザ自身が電気的なスイッチを用いて切り替えていた。このような切り替えは、ユーザにとって煩わしいものであり、ユーザの利便性を欠くものであった。
また、ユーザによる切り替えに備えて、表面及び裏面の両面からの入力及び画像表示が可能となるように待機しておかなければならず、そのため、ソフトウェアの処理負荷が発生し、さらに、両面を待機状態とすることにより電力消費も増大してしまうといった課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、複数の面のうち入力及び画像表示可能とすべき面を判定することにより、ユーザの利便性を向上させると共に、ソフトウェア処理の負荷低減及び低消費電力を実現することができるパネル制御装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るパネル制御装置は、タッチ操作可能な複数の面個々への物体の近接を検知する検知部と、上記検知部の検知結果に基づき、上記複数の面のうち、物体が近接した一つの面を、物体近接面として判定する判定部と、上記複数の面個々へのタッチ操作の検出を制御するタッチパネルコントローラに対し、上記物体近接面へのタッチ操作の検出を制御可能とする設定を行うタッチパネル設定部とを備えている。
上記構成によれば、検知部は、タッチ操作可能な複数の面個々へ物体が近接するかを検知する。判定部は、検知部が物体の近接を検知すると、その検知結果に基づき、複数の面のうち物体が近接した物体近接面を判定する。
複数の面個々へのタッチ操作の検出は、タッチパネルコントローラが制御する。タッチパネル設定部は、このタッチパネルコントローラに対し、判定部により判定された物体近接面へのタッチ操作の検出を制御可能となるように設定する。
従来であれば、物体(人間)が近接し、今後、ユーザによるタッチ操作が予想される面である物体近接面は、ユーザ自らが意識的に、複数の面のいずれかに、スイッチ等を用いて切り替えていた。これに対し、上記構成によれば、ユーザが意識的に切り替えることなく、自動的に、上述の物体近接面の入力及び画像表示が可能な状態に切り替わるので、ユーザ自らによる切り替え作業が不要となり、ユーザの利便性が向上する。さらに、ユーザによる切り替えに備え、表面及び裏面の両面からの入力及び画像表示が可能となるように待機することも不要となるので、ソフトウェアの処理負荷が軽減されると共に、消費電力も低減される。
なお、本発明の各態様に係るパネル制御装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記パネル制御装置が備える各部として動作させることにより上記パネル制御装置をコンピュータにて実現させるパネル制御装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。さらに、本発明の各態様に係るパネル制御装置は集積回路(ICチップ)として実現してもよく、この場合には、上記集積回路を備えるチップなども本発明の範疇に入る。
本発明は、ユーザの利便性を向上させると共に、ソフトウェア処理の負荷低減及び低消費電力を実現することができるという効果を奏する。
以下、本発明の実施形態1について、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態1に係る表示装置100の概略構成を示すブロック図である。表示装置100は、パネル制御装置1と、タッチパネルパラメータ記憶部21と、表示パネルパラメータ記憶部22と、タッチパネルコントローラ31と、表示パネルコントローラ32と、タッチパネルモジュール33と、センサーコントローラ34と、センサー35と、通信回線36とを備えている。パネル制御装置1、タッチパネルパラメータ記憶部21、表示パネルパラメータ記憶部22、タッチパネルコントローラ31、表示パネルコントローラ32及びセンサーコントローラ34はそれぞれ、通信回線36に接続されており、通信回線36を介して、互いにデータの送受信が可能となっている。図2は、タッチパネルモジュール33の概略構造を示す断面図である。
タッチパネルモジュール33は、タッチパネルコントローラ31により制御される表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bと、表示パネルコントローラ32により制御される表示パネル41とから構成されている。表示パネル41の表面側には、ユーザによるタッチ操作を受け付ける表面側タッチパネル40aが配置され、表示パネル41の裏面側には、ユーザによるタッチ操作を受け付ける裏面側タッチパネル40bが配置されている。
表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bは、同様の構成をなしており、透過型のタッチパネルである。表面側タッチパネル40aは、カバーガラス42a及び表用透明電極基板43aから構成されている。表面側タッチパネル40aは、いわゆる静電容量方式を採用している。表用透明電極基板43aは酸化インジウムスズ(Indium Thin Oxides;ITO)でできており、表面側タッチパネル40aは、カバーガラス42aにユーザが触れることによる静電容量の変化により、タッチ操作の有無を検知する。裏面側タッチパネル40bの、カバーガラス42b及び裏用透明電極基板43bは、それぞれ、表面側タッチパネル40aのカバーガラス42a及び表用透明電極基板43aと同様の構成であり、裏面側タッチパネル40bも表面側タッチパネル40aと同様、静電容量方式を採用している。表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bは、静電容量方式タッチパネルに限られるものではなく、例えば、2枚の透明電極基板を用いた抵抗膜方式タッチパネルであってもよい。
表示パネル41は、透過型の液晶パネルであり、偏光板45a、透明表示基板46及び偏光板45bから構成されている。表示パネル41は、有機EL(Electro Luminescence)パネルであってもよい。透明表示基板46に表示される画像は、タッチパネルモジュール33の表面側及び裏面側の両側から、表面側の偏光板45a及び裏面側の偏光板45b、並びに、表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bをそれぞれ介して、視認可能である。
タッチパネルモジュール33は、表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bを、表示パネル41の表面側及び裏面側に、それぞれ、ガラス44a及びガラス44bを介して、貼り付けたアウトセル方式を採用する。タッチパネルモジュール33は、アウトセル方式に限られるものではなく、オンセル方式、インセル方式を採用したものであってもよい。ガラス44a及びガラス44bはフィルムであってもよい。
また、図2に示すように、タッチパネルモジュール33の表面側及び裏面側にはそれぞれ、センサーコントローラ34により制御される表面側センサー35a及び裏面側センサー35bが配置されている。表面側センサー35a及び裏面側センサー35bは、同様の構成をなしており、物体が近づいただけでオン・オフするスイッチである、いわゆる近接センサーである。表面側センサー35a及び裏面側センサー35bは、赤外線を用いた近接センサーであり、赤外線を照射する照射部及び赤外線を受光する受光部から構成されている。照射部から発せられた赤外線は、物体に当たると反射する。反射した赤外線を受光部で受光すれば、赤外線の強度等により物体までの距離を計測することができる。この距離により、物体の近接を検知することができる。表面側センサー35a及び裏面側センサー35bは、赤外線を用いた近接センサーに限られるものではなく、電気、磁気、音波といったものを用いるものでもよい。また、上述したような赤外線を自ら発するアクティブセンサーに代えて、人体から発せされる赤外線を受光し、人体を検知するパッシブセンサーであってもよい。パッシブセンサーであれば消費電力を低減できる。
表面側センサー35a及び裏面側センサー35bの各配置箇所は、カバーガラス42a及びカバーガラス42bの各々への物体の近接を検知可能な箇所に配置されていればよく、例えば、タッチパネルモジュール33のベゼル内に設置すればよい。
タッチパネルコントローラ31は、タッチパネルモジュール33の表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bを制御するものである。タッチパネルコントローラ31は、複数本のドライバー線及び複数本のセンサー線を通して、表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bの各々と接続されている。タッチパネルコントローラ31は、表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bからのセンシングデータを基にタッチされた座標を計算し、通信回線36を介して、当該座標をパネル制御装置1に送信する。
表示パネルコントローラ32は、タッチパネルモジュール33の表示パネル41を制御するものである。表示パネルコントローラ32は、表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bへのユーザによるタッチ操作のためのユーザーインターフェイスとしての画像、すなわち、表面側から視認できる画像または裏面側から視認できる画像どちらかを、表示する。
センサーコントローラ34は、センサー35(表面側センサー35a、裏面側センサー35b)を制御するものである。センサーコントローラ34は、センサー35からデータを取得し、通信回線36を介して、当該データをパネル制御装置1に送信する。
タッチパネルパラメータ記憶部21は、パネル制御装置1がタッチパネルコントローラ31に設定するタッチパネルパラメータを記憶するものである。一般に、タッチパネルでは、透明電極基板上の電極(駆動電極及び検出電極)のレイアウト、当該電極のシート抵抗、透明電極基板の枚数等が製造メーカによって異なるのが通常である。このため、タッチパネルコントローラ31がタッチパネルを制御する際に必要となるタッチパネルパラメータは、タッチパネルごとに最適化しなければならない。例えば、上述の駆動電極及び検出電極の順番、駆動電極の感度、ドライバー駆動する周波数、検出電極の全体のゲイン等である。さらに、上述したパラメータに加え、ユーザのタッチ操作感を調整するためのパラメータの最適化も必要である。例えば、タッチ有効となるレベル、タッチ無効となるレベル、タッチパネルのエッジ部分の補正、フィルタ、線形補正、防水処理の設定等である。
上述したタッチパネルパラメータが、表面側タッチパネル40a及び裏面側タッチパネル40bの各々について、タッチパネルパラメータ記憶部21に記憶されている。タッチパネルパラメータは、タッチパネルコントローラ31が上述のタッチ操作の検出を制御する際に必要となるものである。
タッチパネルコントローラ31は、表面側タッチパネル40aのタッチパネルパラメータが設定されることにより、表面側タッチパネル40aへのタッチ操作の検出を制御することが可能になる。表面側タッチパネル40aのタッチパネルパラメータが設定されている場合には、タッチパネルコントローラ31は、裏面側タッチパネル40bへのタッチ操作を検出することはできない。
また、タッチパネルコントローラ31は、裏面側タッチパネル40bのタッチパネルパラメータが設定されることにより、裏面側タッチパネル40bへのタッチ操作の検出を制御することが可能になる。裏面側タッチパネル40bのタッチパネルパラメータが設定されている場合には、タッチパネルコントローラ31は、表面側タッチパネル40aへのタッチ操作を検出することはできない。
表示パネルパラメータ記憶部22は、パネル制御装置1が表示パネルコントローラ32に設定する表示パネルパラメータを記憶するものである。表示パネルパラメータは、表示パネル41の、表面における画像表示及び裏面における画像表示の各々について、予め表示パネルパラメータ記憶部22に記憶される。
表示パネルコントローラ32は、表示パネル41の表面の表示パネルパラメータが設定されることにより、表示パネル41の表面側から視認される画像表示を制御することが可能になる。この場合、表示パネルコントローラ32は、表示パネル41の裏面側から視認される画像表示を制御することはできないため、表示パネル41の裏面側から裏面側タッチパネル40bを透過して視認される画像は視認しづらいものとなる。
また、表示パネルコントローラ32は、表示パネル41の裏面の表示パネルパラメータが設定されることにより、表示パネル41の裏面側から視認される画像表示を制御することが可能になる。この場合、表示パネルコントローラ32は、表示パネル41の表面側から視認される画像表示を制御することはできないため、表示パネル41の表面側から表面側タッチパネル40aを透過して視認される画像は視認しづらいものとなる。
ここで、表示パネル41の表面側に表示される画像は、裏面側から見れば左右が反転し視認しづらくなる。同様に、表示パネル41の裏面側に表示される画像は、表面側から見れば左右が反転し視認しづらくなる。表示パネルパラメータは、このような不具合を解消するためのものであり、ユーザが表示パネル41の表面側から画像を視認する場合に当該表面側に適正に視認できる画像を表示させるための表面用パラメータと、ユーザが表示パネル41の裏面側から画像を視認する場合に当該裏面側に適正に視認できる画像を表示させるための裏面用パラメータと、をそれぞれ表面、裏面の表示パネルパラメータに含んでいる。以下、表示パネルパラメータについて説明する。
パネル制御装置1は、上述したとおり、タッチパネルモジュール33の表面側または裏面側への人間(物体)の接近を検知し、人間の居る方の面側から適正に視認できるように画像を制御するものである。例えば、表面側から「あ」と視認できる文字を裏面側から見ると「あ」の左右を反転した文字が視認され、「あ」という文字には読めない。このため、パネル制御装置1は、表示パネル41における左右の画像表示を表面と裏面とで反転処理することにより、人間の居る方の面側から適正な画像を視認させる。なお、表示パネル41における上下の画像表示についても同様である。
通常、画像表示する際、表示パネル41の左から右へ水平走査線を走査する処理を、表示パネル41の上から下へ繰り返して行うことにより、一画面分の走査を行う。このように、水平走査線が一画面分走査されることにより1枚の画像が表示パネル41に表示される。この画像はVRAM(Video Random Access Memory)のバッファから読み出されるものである。典型的な画像処理では、VRAMはダブルバッファとなっており、一方のバッファに描画し、先に描画された他方のバッファから表示のための読み出しを行うことにより、描画処理と表示処理とを交互に実行する。水平走査線の位置(通常はX座標及びY座標で表す)から1つのメモリアドレスが生成され、そのメモリアドレスに該当するVRAMのデータが読み出される。
ここで、VRAMの一方のバッファに、表示するデータが既に描画され、格納されている場合、例えば、上述した「あ」という文字が表示パネル41の上から下に順次「左から右」方向に順番に読み出せるように、当該順番で「あ」を表す各描画データが一方のバッファに格納されている場合を例に挙げて説明する。この場合、上述した左右の表示を制御するには、水平同期信号で「左から右」方向にVRAMを読み出すことに代えて「右から左」方向に読み出して、表示パネル41に表示すればよい。こうすることにより、裏面側から「あ」という文字が適正に視認できるよう表示される。また別の方法として、VRAMのバッファに格納される描画データの配置位置を変えてもよい。具体的には「左から右」方向にVRAMを読み出すものとして配置された描画データを、「右から左」方向にVRAMを読み出すものとして配置し直しておく。表示処理の際、「左から右」方向にVRAMを読み出して表示パネル41に表示することにより、裏面側から「あ」という文字が適正に視認できるよう表示される。
なお、表示パネルパラメータは、例えば、VRAMへの描画方法を設定するためのパラメータ及び、同期信号(水平周期/垂直周期等)といった、表示パネル41の画像表示に必要となる基本的な制御信号を設定するためのパラメータも含む。また、表示パネルパラメータには、表示パネル41の表示調整に用いる、色・明るさの調整(コントラスト、色相、ガンマ等)を設定するためのパラメータも含まれる。
パネル制御装置1は、図1に示した通り、検知部11と、判定部12と、タッチパネル設定部13と、表示パネル設定部14とを有している。検知部11は、センサーコントローラ34から、センサー35(表面側センサー35a、裏面側センサー35b)からのデータを受信し、タッチパネルモジュール33の表面または裏面への物体の近接を検知する。
判定部12は、表面または裏面への物体の近接が検知部11によって検知されると、表面または裏面のいずれが、物体が近接した面(以下、「物体近接面」と呼ぶ。)であるかを判定する。判定部12は、表面及び裏面の両面への物体の近接が検知された場合には、例えば、物体の近接が先に検知された面を物体近接面とする。あるいは、判定部12は、その検知された順に、物体近接面であると判定してもよい。このように判定部12は、両面への物体の近接が検知された場合における調停処理も行う。
タッチパネル設定部13は、判定部12により判定された物体近接面のタッチパネルパラメータをタッチパネルパラメータ記憶部21から取得する。そして、タッチパネル設定部13は、取得したタッチパネルパラメータをタッチパネルコントローラ31に送信し、当該タッチパネルパラメータをタッチパネルコントローラ31に設定する。つまり、物体接近面が表面であれば表面のタッチパネルパラメータがタッチパネルコントローラ31に設定され、物体接近面が裏面であれば裏面のタッチパネルパラメータがタッチパネルコントローラ31に設定される。
表示パネル設定部14は、判定部12により判定された物体近接面が表面の場合は表面の表示パネルパラメータを、表示パネルパラメータ記憶部22から取得する。また、物体近接面が裏面の場合は裏面の表示パネルパラメータを、表示パネルパラメータ記憶部22から取得する。そして、表示パネル設定部14は、取得した表示パネルパラメータを表示パネルコントローラ32に送信し、当該表示パネルパラメータを表示パネルコントローラ32に設定する。
このように、物体(人間)が近接した物体近接面を、検知部11の検知結果に基づき、判定部12が判定する。そして、タッチパネル設定部13は、判定部12により判定された物体近接面へのタッチ操作の検出を制御する際に必要となるタッチパネルパラメータをタッチパネルコントローラ31に設定する。また、表示パネル設定部14は、判定部12により判定された物体近接面への画像表示を制御する際に必要となる表示パネルパラメータを表示パネルコントローラ32に設定する。これにより、タッチパネルコントローラ31は、上述のタッチ操作の検出が制御不可の状態から制御可能な状態へと自動的に切り替えられる。表示パネルコントローラ32は、上述の画像表示が制御不可の状態から制御可能な状態へと自動的に切り替えられる。したがって、従来のような、ユーザ自らによるスイッチ等を用いた切り替え作業が不要で、ユーザが意識することなく切り替えが行われるので、ユーザの利便性が向上する。さらに、ユーザによるスイッチ等を用いた切り替えに備え、表面及び裏面の両面からの入力及び表示が可能となるように待機することも不要となるので、ソフトウェアの処理負荷が軽減されると共に、消費電力も低減される。
なお、パネル制御装置1は、上述した機能の他、表示装置100の各構成部材の動作も制御する機能を担っている。
次に、図3を参照して、パネル制御装置1の動作について説明する。まず、検知部11は、センサーコントローラ34を介して表面側センサー35a及び裏面側センサー35bのデータを受信し、人感検知を行う(ステップS101)。本ステップS101においては、表示装置100は、表面側センサー35a、裏面側センサー35b及びセンサーコントローラ34以外をスリープモードに移行させ、低消費電力を実現する(常時監視モード)。表面側センサー35a及び裏面側センサー35bが低消費電力常時監視モードを持つものであれば、そのモードで監視させてもよい。
検知部11が物体の近接を検知すると(ステップS102でYES)、パネル制御装置1は表示装置100のスリープモードを解除し、表示装置100を起動(ウェイクアップ)する(ステップS103)。なお、検知部11が物体の近接を検知しなければ(ステップS102でNO)、引き続き、人感検知が行われる。検知部11による検知が行われるまでスリープモードを実行することにより、消費電力の低減が実現される。
判定部12は、タッチパネルモジュール33の表面または裏面への物体の近接が検知されると、表面または裏面のいずれが物体近接面であるかを判定する(ステップS104)。言い換えれば、本ステップS104において、物体、つまり、人間が、タッチパネルモジュール33の表面または裏面のどちらの方向からタッチするのか(タッチ方向)が判断されることになる。
タッチパネル設定部13は、判定部12により判定された物体近接面のタッチパネルパラメータをタッチパネルパラメータ記憶部21から取得する。そして、タッチパネル設定部13は、取得したタッチパネルパラメータをタッチパネルコントローラ31に送信し、設定する(ステップS105)。
表示パネル設定部14は、判定部12により判定された物体近接面側である、表示パネル41の表面または裏面の表示パネルパラメータを表示パネルパラメータ記憶部22から取得する。そして、表示パネル設定部14は、取得した表示パネルパラメータを表示パネルコントローラ32に送信し、設定する(ステップS106)。
タッチ操作が検出された場合、パネル制御装置1は、タッチパネルコントローラ31から取得したタッチ座標の反転処理(座標移動及び回転の組合せによる処理)及び、当該タッチ座標の反転処理に伴う表示画像の反転処理を行う(ステップS107)。ただし、上述した反転処理が不要なタッチ操作であれば、本ステップS107は不要となる。そして、パネル制御装置1は、タッチパネルコントローラ31から取得した、タッチ座標に対する制御を実行する(ステップS108)。
パネル制御装置1は、タッチ操作が終了してから、何もタッチされていない時間を観測する。その時間が指定時間(例えば15秒)を超えた場合(ステップS109でNO)、表示装置100の処理が終了していなければ(ステップS110でNO)、常時監視モードに移行する。表示装置100の処理が終了していれば(ステップS110でYES)、パネル制御装置1の動作は終了する。一方、何もタッチされていない時間が指定時間を超えない限り(ステップS109でYES)、パネル制御装置1は、タッチパネルコントローラ31から取得した、タッチ座標に対する制御を実行する。
次に、本発明の実施形態2について説明する。本実施形態2は、上述した実施形態1のタッチパネルモジュール33に代えて、図4に示す両面用タッチパネル51及びHUD(Head Up Display)システム52を用いる表示装置に係る形態である。図4に示すように、両面用タッチパネル51は、透過型のタッチパネルであり、カバーガラス61a、両面用透明電極基板62及びカバーガラス61bから構成されている。カバーガラス61aと両面用透明電極基板62とが、両面用タッチパネル51の表面側からのユーザのタッチ操作を受け付ける表面側タッチパネルの機能を担う。カバーガラス61bと両面用透明電極基板62とが、両面用タッチパネル51の裏面側からのユーザのタッチ操作を受け付ける裏面側タッチパネルの機能を担う。上述の実施形態1と同様、タッチパネルコントローラ31が表面側タッチパネル及び裏面側タッチパネルを制御する。
HUDシステム52は、表示パネル(図示省略)を有し、当該表示パネルに表示される画像を両面用タッチパネル51に投影する。図4では、両面用タッチパネル51の裏面側から画像が投影されているが、両面用タッチパネル51の表面側から画像が投影されてもよい。このような投影により、両面用タッチパネル51の表面及び裏面への画像表示が実現される。上述の実施形態1と同様、表示パネルコントローラ32が表示パネルを制御する。
センサーコントローラ34、表面側センサー35a及び裏面側センサー35bについても上述の実施形態1と同様である。本実施形態2においても、上述の実施形態1と同様の効果を得ることができる。
上述した実施形態1および2では、検知部11は、赤外線センサーといった近接センサーであるセンサー35(表面側センサー35a及び裏面側センサー35b)を用いて、物体の近接を検知したが、このようなセンサー35を用いることに代えて、表面側タッチパネル40a、裏面側タッチパネル40b及び両面用タッチパネル51をホバリング動作させてもよい。ホバリング動作により物体の近接を検知することにより、センサー35及びセンサーコントローラ34は不要となり、表示装置の製造コストを低減することが可能となる。
このようなホバリング動作を行う場合であれば、表面側タッチパネル40a等を常時監視モードで動作させ、表面側タッチパネル40a等により物体の近接が検知された時点で、表示装置全体が起動されることになる。さらに、表面側タッチパネル40a等への物体の接触も検知が可能となる。
また、上述した実施形態1および2では、物体が近接する面として、タッチパネルモジュール33の表面及び裏面、並びに、両面用タッチパネル51の表面及び裏面を例としたが、本発明はこのような表面及び裏面といった対向する2面に限るものではなく、3面、4面といった複数の面であっても、同様の効果を得ることができる。
以上で説明したパネル制御装置1(検知部11、判定部12、タッチパネル設定部13、表示パネル設定部14)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。CPUを用いて実現する場合、パネル制御装置1は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAMなどを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、複数の面のうちタッチ操作及び画像表示可能な面を制御するパネル制御装置及び、当該パネル制御装置を用いた表示装置に利用することができる。例えば、車のガラス部、ドアにはめられたガラス、ホームやビルなどの窓ガラス、ショップの窓ガラスなど、両面からのタッチ操作が必要となる装置に好適である。
1 パネル制御装置、11 検知部、12 判定部、13 タッチパネル設定部、14 表示パネル設定部、21 タッチパネルパラメータ記憶部、22 表示パネルパラメータ記憶部、31 タッチパネルコントローラ、32 表示パネルコントローラ、33 タッチパネルモジュール、34 センサーコントローラ、35 センサー、35a 表面側センサー、35b 裏面側センサー、40a 表面側タッチパネル、40b 裏面側タッチパネル、51 両面用タッチパネル、52 HUDシステム、100 表示装置
Claims (4)
- タッチ操作可能な複数の面個々への物体の近接を検知する検知部と、
上記検知部の検知結果に基づき、上記複数の面のうち、物体が近接した一つの面を、物体近接面として判定する判定部と、
上記複数の面個々へのタッチ操作の検出を制御するタッチパネルコントローラに対し、上記物体近接面へのタッチ操作の検出を制御可能とする設定を行うタッチパネル設定部と
を備えていることを特徴とするパネル制御装置。 - 上記タッチパネル設定部は、上記タッチパネルコントローラに対し、上記物体近接面へのタッチ操作の検出を制御する際に必要となるタッチパネルパラメータを設定することを特徴とする請求項1に記載のパネル制御装置。
- 上記複数の面個々への画像表示を制御する表示パネルコントローラに対し、上記物体近接面への画像表示を制御可能とする設定を行う表示パネル設定部をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のパネル制御装置。
- 上記表示パネル設定部は、上記表示パネルコントローラに対し、上記物体近接面への画像表示を制御する際に必要となる表示パネルパラメータを設定することを特徴とする請求項3に記載のパネル制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015041738A JP2016162312A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | パネル制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015041738A JP2016162312A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | パネル制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016162312A true JP2016162312A (ja) | 2016-09-05 |
Family
ID=56847202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015041738A Pending JP2016162312A (ja) | 2015-03-03 | 2015-03-03 | パネル制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016162312A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018123471A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | アルプス電気株式会社 | 静電容量式入力装置、静電容量式入力装置の制御方法、及び静電容量式入力装置の制御プログラム |
JP2018195296A (ja) * | 2017-05-16 | 2018-12-06 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. | 赤外線投影型静電容量方式(ir−pcap)タッチスクリーンを使用するためのデバイス及び方法 |
JP2020107129A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 電子機器、制御方法、及びプログラム |
-
2015
- 2015-03-03 JP JP2015041738A patent/JP2016162312A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018123471A1 (ja) * | 2016-12-28 | 2018-07-05 | アルプス電気株式会社 | 静電容量式入力装置、静電容量式入力装置の制御方法、及び静電容量式入力装置の制御プログラム |
JP2018195296A (ja) * | 2017-05-16 | 2018-12-06 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッドHoneywell International Inc. | 赤外線投影型静電容量方式(ir−pcap)タッチスクリーンを使用するためのデバイス及び方法 |
JP7097729B2 (ja) | 2017-05-16 | 2022-07-08 | ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド | 赤外線投影型静電容量方式(ir-pcap)タッチスクリーンを使用するためのデバイス及び方法 |
JP2020107129A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド | 電子機器、制御方法、及びプログラム |
US11579895B2 (en) | 2018-12-27 | 2023-02-14 | Lenovo (Singapore) Pte. Ltd. | Controlling operational state of an electronic apparatus based on user proximity and user input |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4237741B2 (ja) | タッチパネル付き液晶型表示装置 | |
US11747881B2 (en) | Image forming apparatus, method of controlling image forming apparatus, and storage medium | |
JP2012248035A (ja) | タッチパネルシステムおよびそれを用いた電子機器 | |
US20160103605A1 (en) | Keypad control | |
AU2013329445B2 (en) | Bezel sensitive touch screen system | |
TWI601039B (zh) | 運算裝置、用於在平板上顯示畫面的方法以及機器可讀取媒體 | |
TW201349092A (zh) | 用於控制電子裝置的顯示器的方法以及使用該方法的電子裝置 | |
US20100110029A1 (en) | Position detecting device | |
JP2013218549A (ja) | 電子機器 | |
US20130285966A1 (en) | Display apparatus | |
US10846500B2 (en) | Display device with display panel comprising force sensor and fingerprint sensor and method driving the display device | |
US9158447B2 (en) | Portable communication terminal and display method | |
JP2012220550A (ja) | 携帯端末、表示装置、輝度制御方法及び輝度制御プログラム | |
JP7398660B2 (ja) | 表示システム、制御装置および制御方法 | |
US20210026587A1 (en) | Touch apparatus | |
JP2013206058A (ja) | 電源管理装置、電源管理方法、及び電源管理プログラム | |
JP2016162312A (ja) | パネル制御装置 | |
US20140368473A1 (en) | Method of selecting touch input source and electronic device using the same | |
KR20150064416A (ko) | 터치 스크린 장치 및 이를 이용한 터치 스크린 표시장치 | |
US20150160776A1 (en) | Input device, input disabling method, input disabling program, and computer readable recording medium | |
JP2011158936A (ja) | 電磁ノイズの軽減を図ったタッチパネル・システム | |
JP7460871B2 (ja) | 表示システム、制御装置および制御方法 | |
JP2019133527A (ja) | タッチパネル一体型表示装置 | |
JP2015194641A (ja) | シースルー型両面表示装置 | |
CN111752420A (zh) | 显示***、控制装置、控制方法及显示装置 |