JP2016161004A - ジャーナル軸受装置 - Google Patents

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井田 徳昭
Tokuaki Ida
徳昭 井田
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Abstract

【課題】連接棒の軸受部を小型化することを可能とするジャーナル軸受装置を提供する。
【解決手段】ジャーナルピンの軸線周りを回動可能に構成された連接棒を備えるジャーナル軸受装置であって、ジャーナルピンの軸方向に沿った少なくとも一断面において、軸受面のうち軸受中央部に属する部分とジャーナルピンの外周面との間隔の最小値をD0、軸受面のうち一方側オーバーハング部に属する部分とジャーナルピンの外周面との間隔の最小値をD1、軸受面のうち他方側オーバーハング部に属する部分とジャーナルピンの外周面との間隔の最小値をD2とすると、D0>D1、及びD0>D2を満たすようジャーナルピンと連接棒とが構成される。
【選択図】 図4

Description

本開示は、ジャーナル軸受装置に関する。
往復動内燃機関には、ピストンの往復運動をクランク軸の回転運動に変換するために、ジャーナルピンと、ジャーナルピンの軸線周りを回動可能に構成された連接棒とを備えるジャーナル軸受装置が一般に用いられる。ここでのジャーナルピンとは、例えば連接棒がピストンピンとクランク軸とを連結するものであれば、ピストンピン又はクランクピンであり、連接棒がピストン棒に連結されたクロスヘッド軸受とクランクピンとを連結するものであれば、クロスヘッドピン又はクランクピンである。
近年、内燃機関の高出力化や高効率化が進んでおり、これに伴う燃焼圧力の増大等に起因して、上記ジャーナル軸受装置における連接棒の軸受部に作用する荷重も増大傾向にある。このため、軸受部の大型化を回避することが困難となっている。
特開2002−155945号公報
ところで、上述した往復動内燃機関のジャーナル軸受装置における連接棒は、図13に示すように、幹部006と、幹部006の一端側に設けられ、ジャーナルピン002の外周面008のうち幹部側の面008Lに対向する軸受面010を有する幹部側軸受部012と、を含んでいる。
この幹部側軸受部012には、連接棒004の長手方向視において、幹部006のうちジャーナルピン002の軸方向における幅が最も小さい最小幅部020とオーバーラップする軸受中央部014と、上記軸方向において軸受中央部014の一方側に隣接し、上記軸方向において幹部006の最小幅部020に対して一方側へ張り出した一方側オーバーハング部016と、上記軸方向において軸受中央部014の他方側に隣接し、上記軸方向において幹部006の最小幅部020に対して他方側へ張り出した他方側オーバーハング部018と、を有するものがある。
本発明者の知見によれば、この種のジャーナル軸受装置では、一方側オーバーハング部016及び他方側オーバーハング部018がジャーナルピン002の軸方向において幹部006の最小幅部020に対してそれぞれ張り出しているため、幹部側軸受部012の軸受面010に作用する油膜圧力によって、一方側オーバーハング部016および他方側オーバーハング部018が図13の二点鎖線に示すようにそれぞれ変形することがある。従来、ジャーナルピン002の外周面008と幹部側軸受部012の軸受面010との間隔Dは、油膜圧力による変形前においてジャーナルピンの軸方向位置によらず一定に設定されていたため、一方側オーバーハング部016および他方側オーバーハング部018に油膜圧力による変形が生じると、図14に示すように、ジャーナルピンの軸方向における幹部側軸受部の両端付近(一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部)において、幹部側軸受部の軸受面に作用する油膜圧力が小さくなっていた。
本発明者の知見によれば、この油膜圧力分布に示されるようにジャーナルピンの軸方向における軸受面の両端付近で有効に荷重を受けることができていないことが、軸受部の大型化の一因となっている。
特に大型の舶用ディーゼルエンジンでは、連接棒やその他部品の大きさから、オーバーハング部の変形量が油膜厚さと同等以上となるため、両端付近で有効に荷重を受けることが困難となる傾向にある。
特許文献1には、摺動面となる内周面に、周方向に延びる油溝を有する軸支承部材において、該油溝の幅方向両側から該内周面の軸線方向両側の端部に向かって次第に浅くなる浅底凹部を形成することにより、軸の回転に伴う摩擦損失を低減できる旨が記載されている。しかしながら、特許文献1に記載の軸支承部材は、そもそも上述した一方側オーバーハング部および他方側オーバーハング部を有する軸受部ではないため、該軸受部を小型化するための知見について何ら開示するものではない。
本発明は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、連接棒の軸受部を小型化することを可能とするジャーナル軸受装置を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るジャーナル軸受装置は、ジャーナルピンと、前記ジャーナルピンの軸線周りを回動可能に構成された連接棒と、を備えるジャーナル軸受装置であって、前記連接棒は、幹部と、前記幹部の一端側に設けられ、前記ジャーナルピンの外周面のうち前記幹部側の面に対向する軸受面を有する幹部側軸受部と、を含み、前記幹部側軸受部は、前記幹部のうち前記ジャーナルピンの軸方向における幅が最も小さい最小幅部とオーバーラップする軸受中央部と、前記ジャーナルピンの軸方向において前記軸受中央部の一方側に隣接し、前記ジャーナルピンの軸方向において前記幹部の前記最小幅部に対して前記一方側へ張り出した一方側オーバーハング部と、前記ジャーナルピンの軸方向において前記軸受中央部の他方側に隣接し、前記ジャーナルピンの軸方向において前記幹部の前記最小幅部に対して前記他方側へ張り出した他方側オーバーハング部と、を有し、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の最小値をD0、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の最小値をD1、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の最小値をD2とすると、D0>D1、及びD0>D2を満たすよう前記ジャーナルピンと前記連接棒とが構成される。
ジャーナルピンの外周面と幹部側軸受部の軸受面との隙間に存在する潤滑油の油膜圧力は、該外周面と該軸受面との間隔の大きさの影響を受ける。この点、上記(1)に記載のジャーナル軸受装置では、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0>D1を満たすことにより、該初期状態でD0=D1を満たす従来構成と比較して、油膜圧力によって一方側オーバーハング部が変形しても、一方側オーバーハング部での軸受面とジャーナルピンの外周面との間隔の最小値を狭くすることができる。
また、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0>D2を満たすことにより、該初期状態でD0=D2を満たす従来構成と比較して、油膜圧力によって他方側オーバーハング部が変形しても、他方側オーバーハング部での軸受面とジャーナルピンの外周面との間隔を狭くすることができる。
したがって、油膜圧力によって一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部が変形しても、軸受中央部における軸受面に作用する油膜圧力と同等又は同等に近い油膜圧力を一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部における軸受面に作用させることができる。これにより、初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成と比較して、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部の小型化を実現することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のジャーナル軸受装置において、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をR0、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をR1、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をR2とすると、R0>R1、及びR0>R2を満たすよう前記連接棒の前記軸受面が形成されている。
上記(2)に記載のジャーナル軸受装置によれば、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でR0>R1、及びR0>R2を満たすよう連接棒の軸受面を形成することで、ジャーナルピンの径を軸方向位置によらず一定にした場合であっても、上記(1)に記載の条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たすことができる。これにより、上記(1)に記載の構成による効果(軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部の小型化を実現するという効果)を簡易な構成で得ることができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記一方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線に近づくように傾斜する一方側傾斜部を有し、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記他方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線に近づくように傾斜する他方側傾斜部を有する。
上記(3)に記載のジャーナル軸受装置によれば、上記(1)の条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たす軸受面を上記一方側傾斜部と他方側傾斜部を設けて実現することにより、上記(1)の条件を軸受面に段差部を設けて実現する場合と比較して、軸受面におけるジャーナルピンの軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。これにより、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけることができる。このため、軸受部の小型化を実現するという効果を高めることができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部及び前記他方側傾斜部はそれぞれ凹状に湾曲している。
油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、上記(4)に記載のジャーナル軸受装置では、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態で一方側傾斜部及び他方側傾斜部が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形しても、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけることができる。このため、軸受部の小型化を実現するという効果を高めることができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部の傾き及び前記他方側傾斜部の傾きはそれぞれ一定である。
上記(5)に記載のように一方側傾斜部の傾き及び他方側傾斜部の傾きをそれぞれ一定にした場合であっても、上記(1)の条件を軸受面に段差部を設けて実現する場合と比較して、軸受面におけるジャーナルピンの軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(3)乃至(5)の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分は前記ジャーナル軸受の軸線に平行である。
上記(6)に記載のように軸受面のうち軸受中央部に属する部分がジャーナルピンの軸線に平行であっても、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態に上記(1)の条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たしていれば、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部の小型化を実現することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面全体が凹状に湾曲している。
油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、上記(7)に記載のジャーナル軸受装置では、ジャーナルピンの軸方向に沿った少なくとも一断面において、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態で軸受面全体が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形しても、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等により近づけることができる。したがって、軸受部の小型化を実現するという効果を高めることができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの外周面は、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分に対向する外周面中央部と、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分に対向する外周面一方側部と、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分に対向する外周面他方側部と、を有し、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面中央部と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をr0、前記外周面一方側部と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をr1、前記外周面他方側部と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をr2とすると、r0<r1、及びr0<r2を満たすよう前記ジャーナルピンの前記外周面が形成されている。
上記(8)に記載のジャーナル軸受装置によれば、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でr0<r1、及びr0<r2を満たすようジャーナルピンの外周面を形成することで、ジャーナルピンの軸線と軸受面との距離を軸方向位置によらず一定にした場合であっても、上記(1)に記載の条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たすことができる。これにより、軸受部の小型化を実現するという効果を簡易な構成で得ることができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面一方側部は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記一方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線から離れるように傾斜する一方側傾斜部を有し、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面他方側は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記他方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線から離れるように傾斜する他方側傾斜部を有する。
上記(9)に記載のジャーナル軸受装置によれば、上記(1)の条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たすジャーナルピンの外周面を上記一方側傾斜部と他方側傾斜部を設けて実現することにより、上記(1)の条件をジャーナルピンの外周面に段差部を設けて実現する場合と比較して、軸受面におけるジャーナルピンの軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。これにより、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等により近づけることができる。したがって、軸受部の小型化を実現するという効果を高めることができる。
(10)幾つかの実施形態では、上記(9)に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部及び前記他方側傾斜部は凹状に湾曲している。
油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、上記(10)に記載のジャーナル軸受装置では、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でジャーナルピンの外周面の一方側傾斜部及び他方側傾斜部が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形しても、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等により近づけることができる。したがって、軸受部の小型化を実現するという効果を高めることができる。
特に大型舶用ディーゼルエンジンのおける連接棒での軸受に適用した場合に、油膜圧力に対する変形量が大きいため、大きな効果が期待できる。
(11)幾つかの実施形態では、上記(9)に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部の傾き及び前記他方側傾斜部の傾きは一定である。
上記(11)に記載のように一方側傾斜部の傾き及び他方側傾斜部の傾きをそれぞれ一定にした場合であっても、上記(1)の条件をジャーナルピンの外周面に段差部を設けて実現する場合と比較して、軸受面におけるジャーナルピンの軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。
(12)幾つかの実施形態では、上記(9)乃至(11)の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面中央部は前記ジャーナルピンの軸線に平行である。
上記(12)に記載のようにジャーナルピンのうち外周面中央部に属する部分がジャーナルピンの軸線に平行であっても、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態に上記(1)の条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たしていれば、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部の小型化を実現することができる。
(13)幾つかの実施形態では、上記(9)に記載のジャーナル軸受装置において、
記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記ジャーナルピンの前記外周面全体が凹状に湾曲している。
油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、上記(13)に記載のジャーナル軸受装置では、ジャーナルピンの軸方向に沿った少なくとも一断面において、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態で軸受面全体が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形しても、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけることができる。よって、軸受部の小型化を実現するという効果を高めることができる。
(14)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(13)の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の平均値をDave0、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の平均値をDave1、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の平均値をDave2とすると、Dave0>Dave1、及びDave0>Dave2を満たすよう前記ジャーナルピンと前記連接棒とが構成される。
上記(14)に記載のジャーナル軸受装置によれば、ジャーナルピンの軸方向に沿った少なくとも一断面において、Dave0>Dave1、及びDave0>Dave2を満たすことにより、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について軸受面に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけて、軸受部の小型化を実現するという効果を高めることができる。
(15)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(14)の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置において、前記ジャーナルピンの軸方向に垂直かつ前記連接棒の長手方向に垂直な方向を前記幹部側軸受部の奥行方向とすると、前記軸受面は、前記奥行方向における中央に位置する軸受面中央領域と、前記奥行方向において前記軸受面中央領域の一方側に隣接する軸受面一方側領域と、前記奥行方向において前記軸受面中央領域の他方側に隣接する軸受面他方側領域と、を含み、前記軸受面一方側領域及び前記軸受面他方側領域には、それぞれ、前記ジャーナルピンの周方向に延在する周方向油溝が形成されており、前記軸受面中央領域には、前記ジャーナルピンの周方向に延在する周方向油溝が形成されておらず、前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面は、前記軸受面中央領域を通る断面である。
上記(15)に記載のジャーナル軸受装置によれば、軸受面一方側領域及び軸受面他方側領域には、それぞれ、ジャーナルピンの周方向に延在する周方向油溝が形成されており、軸受面中央領域には、ジャーナルピンの周方向に延在する周方向油溝が形成されていない。このため、軸方向一方側領域の周方向油溝及び軸方向他方側領域の周方向油溝から軸受面に潤滑油を供給しつつ、大きな荷重が作用する軸受面中央領域における荷重を受けられる面積を大きくすることができる。これにより、軸受面に潤滑油を良好に行き渡らせつつ、軸受部を小型化することができる。
また、周方向油溝が形成されていない軸受面中央領域では、ジャーナルピンの軸方向における中央部と両端部とで油膜圧力の差が大きくなりやすいが、このような場合であっても、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態に上記(1)の条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たしていれば、油膜圧力によって一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部が変形しても、軸受中央部における軸受面に作用する油膜圧力と同等又は同等に近い油膜圧力を一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部における軸受面に作用させることができる。これにより、初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成と比較して、軸受中央部、一方側オーバーハング部及び他方側オーバーハング部の各々について、軸受面に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部の小型化を実現することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、連接棒の軸受部を小型化することを可能とするジャーナル軸受装置が提供される。
本発明の一実施形態に係るジャーナル軸受装置100の概略斜視図である。 図1に示したジャーナル軸受装置100における連接棒4の幹部側軸受部12の概略斜視図である。 図2に示した幹部側軸受部12の概略上面図(連接棒4の長手方向から見た図)である。 ジャーナル軸受装置100におけるジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Aを模式的に示す図である。 ジャーナル軸受装置100におけるジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Bを模式的に示す図である。 ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Cを模式的に示す図である。 ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Dを模式的に示す図である。 ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Eを模式的に示す図である。 ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Fを模式的に示す図である。 ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Gを模式的に示す図である。 ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Hを模式的に示す図である。 実施形態及び従来構成の各々について、ジャーナルピンの軸方向における軸受面に作用する油膜圧力の分布を示す図である。 D0=D1=D2を満たす従来構成(ジャーナルピンの外周面と軸受面との間隔Dがジャーナルピンの軸方向位置によらず一定である従来構成)における、ジャーナルピンの軸線に沿った断面の一例を模式的に示す図である。 D0=D1=D2を満たす従来構成の、ジャーナルピンの軸方向における軸受面に作用する油膜圧力の分布を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、本発明の一実施形態に係るジャーナル軸受装置100の概略斜視図である。図2は、図1に示したジャーナル軸受装置100における連接棒4の幹部側軸受部12の概略斜視図である。図3は、図2に示した幹部側軸受部12の概略上面図(連接棒4の長手方向視における軸受面10の概略図)である。
ジャーナル軸受装置100は、例えば図1に示すように、ジャーナルピン2と、ジャーナルピン2の軸線O周りを回動可能に構成された連接棒4と、を備える。ここでのジャーナルピン2とは、例えば連接棒4が往復動内燃機関におけるピストンピンとクランク軸とを連結するものであれば、ピストンピン又はクランクピンであり、連接棒が往復動内燃機関におけるピストン棒に連結されたクロスヘッド軸受とクランクピンとを連結するものであれば、クロスヘッドピン又はクランクピンである。
連接棒4は、例えば図1又は図2に示すように、連接棒4の長手方向に延在する幹部6と、幹部6の一端側に設けられ、ジャーナルピン2の外周面8のうち幹部6側の面8Lに対向する軸受面10を有する幹部側軸受部12と、を含む。一実施形態では、図1に示すように、連接棒4は、ジャーナルピン2の外周面8のうち幹部6と反対側の面8Uに対向する軸受面11を有する反対側軸受部13としての軸受キャップを更に有する。他の実施形態では、幹部側軸受部12と反対側軸受部13とは、一つの部材で構成されていてもよい。
幹部側軸受部12は、例えば図1及び図3に示すように、軸受中央部14と、一方側オーバーハング部16と、他方側オーバーハング部18とを有する。軸受中央部14は、幹部側軸受部12のうち、連接棒4の長手方向視において、幹部6の最小幅部20(幹部6のうちジャーナルピン2の軸方向における幅が最も小さい部分)とオーバーラップする部分である。一方側オーバーハング部16は、幹部側軸受部12のうち、ジャーナルピン2の軸方向において軸受中央部14の一方側に隣接し、ジャーナルピン2の軸方向において幹部6の最小幅部20に対して一方側へ張り出した部分である。他方側オーバーハング部18は、ジャーナルピン2の軸方向において軸受中央部14の他方側に隣接し、ジャーナルピン2の軸方向において幹部6の最小幅部20に対して他方側へ張り出した部分である。
次に、図1〜図3を用いて説明したジャーナル軸受装置100におけるジャーナルピン2の軸線に沿った断面構成例について、図4〜図11を用いて幾つかの実施形態を説明する。
図4は、ジャーナル軸受装置100におけるジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Aを模式的に示す図である。図5は、ジャーナル軸受装置100におけるジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Bを模式的に示す図である。図6は、ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Cを模式的に示す図である。図7は、ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Dを模式的に示す図である。図8は、ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Eを模式的に示す図である。図9は、ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Fを模式的に示す図である。図10は、ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Gを模式的に示す図である。図11は、ジャーナル軸受装置100のジャーナルピン2の軸線に沿った少なくとも一断面50の一例50Hを模式的に示す図である。
幾つかの実施形態では、図4〜図11に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A〜50H)において、軸受面10のうち軸受中央部14に属する部分10aとジャーナルピン2の外周面8との間隔の最小値をD0、軸受面10のうち一方側オーバーハング部16に属する部分10bとジャーナルピン2の外周面8との間隔の最小値をD1、軸受面10のうち他方側オーバーハング部18に属する部分10cとジャーナルピン2の外周面8との間隔の最小値をD2とすると、D0>D1、及びD0>D2を満たすようジャーナルピン2と連接棒4とが構成されている。
ジャーナルピン2の外周面8と幹部側軸受部12の軸受面10との隙間に存在する潤滑油の油膜圧力は、該外周面8と該軸受面10との間隔の大きさの影響を受ける。この点、図4〜図11に示すように、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態でD0>D1を満たすことにより、該初期状態でD0=D1を満たす従来構成(図13参照)と比較して、油膜圧力によって一方側オーバーハング部16が変形しても、一方側オーバーハング部16での軸受面10(10b)とジャーナルピン2の外周面8との間隔を狭くすることができる。また、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態でD0>D2を満たすことにより、該初期状態でD0=D2を満たす従来構成(図13参照)と比較して、油膜圧力によって他方側オーバーハング部18が変形しても、他方側オーバーハング部18での軸受面10(10c)とジャーナルピン2の外周面8との間隔を狭くすることができる。
したがって、油膜圧力によって一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18が変形しても、図12に示すように、軸受中央部14における軸受面10(10a)に作用する油膜圧力と同等又は同等に近い油膜圧力を一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18における軸受面10(10b,10c)にそれぞれ作用させることができる。これにより、初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成(図13参照)と比較して、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部12の小型化を実現することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図4〜図8に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A〜50E)において、軸受面10のうち軸受中央部14に属する部分10aとジャーナルピン2の軸線Oとの距離の最小値をR0、軸受面10のうち一方側オーバーハング部16に属する部分10bとジャーナルピン2の軸線Oとの距離の最小値をR1、軸受面10のうち他方側オーバーハング部18に属する部分とジャーナルピン2の軸線Oとの距離の最小値をR2とすると、R0>R1、及びR0>R2を満たすよう連接棒4の軸受面10が形成されている。
このように、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態でR0>R1、及びR0>R2を満たすよう連接棒4の軸受面10を形成することで、ジャーナルピン2の半径rを軸方向位置によらず一定にした場合であっても、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たすことができる。これにより、「軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部12の小型化を実現する」という効果を簡易な構成で得ることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図4〜図6に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A〜50C)において、軸受面10のうち一方側オーバーハング部16に属する部分10bは、ジャーナルピン2の軸方向における上記一方側(軸受中央部14に対して一方側オーバーハング部16が位置する側)へ向かうにつれてジャーナルピン2の軸線に近づくように傾斜する一方側傾斜部22を有する。また、該一断面50(50A〜50C)において、軸受面10のうち他方側オーバーハング部18に属する部分10cは、ジャーナルピン2の軸方向における他方側(軸受中央部14に対して他方側オーバーハング部18が位置する側)へ向かうにつれてジャーナルピン2の軸線に近づくように傾斜する他方側傾斜部24を有する。
このように、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たす軸受面10を上記一方側傾斜部22と他方側傾斜部24を設けて実現することにより、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を軸受面10に段差部34,36を設けて実現する場合(図7及び図8参照)と比較して、軸受面10におけるジャーナルピン2の軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。これにより、「軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部12の小型化を実現する」という効果を高めることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図4及び図6に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A,50C)において、一方側傾斜部22及び他方側傾斜部24はそれぞれ凹状に湾曲している。
図13について上述したように、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、図4及び図6に示す実施形態では、上記断面50(50A,50C)において、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態で一方側傾斜部22及び他方側傾斜部24が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形しても、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけることができる。このため、軸受部12の小型化を実現するという効果を高めることができる。
一実施形態では、例えば図5に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50B)において、一方側傾斜部22の傾き及び他方側傾斜部24の傾きはそれぞれ一定である。
このように一方側傾斜部22の傾き及び他方側傾斜部24の傾きをそれぞれ一定にした場合であっても、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を軸受面10に段差部34,36を設けて実現する場合(図7及び図8参照)と比較して、軸受面10におけるジャーナルピン2の軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図4及び図5に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A,50B)において、軸受面10のうち軸受中央部14に属する部分10aはジャーナルピン2の軸線に平行である。
このように軸受面10のうち軸受中央部14に属する部分10aがジャーナルピン2の軸線に平行であっても、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態に上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たしていれば、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部12の小型化を実現することができる。
一実施形態では、例えば図6に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50C)において、軸受面10全体が凹状に湾曲している。
図13について上述したように、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、図6に示す実施形態では、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50C)において、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態で軸受面10全体が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形しても、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけることができる。このため、軸受部12の小型化を実現するという効果を高めることができる
幾つかの実施形態では、例えば図7及び図8に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50D,50E)において、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たすよう、一方側オーバーハング部16に段差部34が設けられ、他方側オーバーハング部18に段差部36が設けられている。この場合、段差部34の数は図7に示すように1つであってもよいし、図8に示すように複数であってもよい。また、段差部36の数も、図7に示すように1つであってもよいし、図8に示すように複数であってもよい。
幾つかの実施形態では、例えば図9〜図11に示すように、ジャーナルピン2の外周面8は、軸受面10のうち軸受中央部14に属する部分10aに対向する外周面中央部8aと、軸受面10のうち一方側オーバーハング部16に属する部分10bに対向する外周面一方側部8bと、軸受面10のうち他方側オーバーハング部18に属する部分10cに対向する外周面他方側部8cと、を有する。ここで、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50F〜50H)において、外周面中央部8aとジャーナルピン2の軸線Oとの距離の最小値をr0、外周面一方側部8bとジャーナルピン2の軸線Oとの距離の最小値をr1、外周面他方側部8cとジャーナルピン2の軸線Oとの距離の最小値をr2とすると、r0<r1、及びr0<r2を満たすようジャーナルピン2の外周面8が形成されている。
このように、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態でr0<r1、及びr0<r2を満たすようジャーナルピン2の外周面8を形成することで、ジャーナルピン2の軸線と軸受面10との距離Rを軸方向位置によらず一定にした場合であっても、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たすことができる。これにより、軸受部12の小型化を実現するという効果を簡易な構成で得ることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図9〜図11に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50F〜50H)において、外周面一方側部8bは、ジャーナルピン2の軸方向における上記一方側(軸受中央部14に対して一方側オーバーハング部16が位置する側)へ向かうにつれてジャーナルピン2の軸線Oから離れるように傾斜する一方側傾斜部26を有し、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面において、外周面他方側部8cは、ジャーナルピン2の軸方向における上記他方側(軸受中央部14に対して他方側オーバーハング部18が位置する側)へ向かうにつれてジャーナルピンの軸線から離れるように傾斜する他方側傾斜部28を有する。
このように、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たすジャーナルピン2の外周面8を上記一方側傾斜部26と他方側傾斜部28を設けて実現することにより、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)をジャーナルピン2の外周面8に段差部を設けて実現する場合と比較して、軸受面10におけるジャーナルピン2の軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。これにより、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等により近づけることができる。したがって、軸受部12の小型化を実現するという効果を高めることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図9及び図11に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50F,50H)において、一方側傾斜部26及び他方側傾斜部28はそれぞれ凹状に湾曲している。
図13について上述したように、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、図9及び図11に示す実施形態では、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態で、ジャーナルピン2の外周面8の一方側傾斜部26及び他方側傾斜部28が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形しても、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等により近づけることができる。したがって、軸受部12の小型化を実現するという効果を高めることができる。
一実施形態では、例えば図10に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50G)において、一方側傾斜部26の傾き及び他方側傾斜部28の傾きはそれぞれ一定である。
このように一方側傾斜部26の傾き及び他方側傾斜部28の傾きをそれぞれ一定にした場合であっても、上記条件(D0>D1、及びD0>D2)をジャーナルピン2の外周面8に段差部を設けて実現する場合と比較して、軸受面10におけるジャーナルピン2の軸方向の油膜圧力分布をなだらかな分布にすることができる。
幾つかの実施形態では、例えば図9及び図10に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50F,50G)において、前記外周面中央部8aはジャーナルピンの軸線Oに平行である。
このように外周面中央部8aがジャーナルピン2の軸線に平行であっても、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態に上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たしていれば、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部12の小型化を実現することができる。
一実施形態では、例えば図11に示すように、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50H)において、ジャーナルピン2の外周面8全体が凹状に湾曲している。
図13について上述したように、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形する前の初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成の場合には、油膜圧力によって幹部側軸受部が変形すると、ジャーナルピンの軸方向に沿った断面において、軸受面は凸状に湾曲してしまう。この点、図11に示す実施形態では、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50H)において、外周面8全体が凹状に湾曲しているため、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形しても、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけることができる。よって、軸受部12の小型化を実現するという効果を高めることができる。
幾つかの実施形態では、図4〜図11に示すジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A〜50H)において、軸受面10のうち軸受中央部14に属する部分10aとジャーナルピン2の外周面8との間隔の平均値をDave0、軸受面10のうち一方側オーバーハング部16に属する部分10bとジャーナルピン2の外周面8との間隔の平均値をDave1、軸受面10のうち他方側オーバーハング部18に属する部分10cとジャーナルピン2の外周面8との間隔の平均値をDave2とすると、Dave0>Dave1、及びDave0>Dave2を満たすようジャーナルピン2と連接棒4とが構成される。
図4〜図11に示す幾つかの実施形態によれば、ジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A〜50H)において、Dave0>Dave1、及びDave0>Dave2を満たすことにより、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について軸受面10に作用する局所的な荷重を互いにより同等に近づけることができる。これにより、軸受部12の小型化を実現するという効果を高めることができる。
幾つかの実施形態では、図3に示すように、軸受面10は、幹部側軸受部12の奥行方向(ジャーナルピン2の軸方向に垂直かつ連接棒4の長手方向に垂直な方向)における中央に位置する軸受面中央領域10dと、幹部側軸受部12の奥行方向において軸受面中央領域10dの一方側に隣接する軸受面一方側領域10eと、幹部側軸受部12の奥行方向において軸受面中央領域10dの他方側に隣接する軸受面他方側領域10fと、を含む。
ここで、軸受面一方側領域10e及び軸受面他方側領域10fには、それぞれ、ジャーナルピン2の周方向に延在する周方向油溝30が形成されており、軸受面中央領域10dには、ジャーナルピン2の周方向に延在する周方向油溝30が形成されていない。そして、上述した幾つかの実施形態におけるジャーナルピン2の軸方向に沿った少なくとも一断面50(50A〜50H)は、軸受面中央領域10dを通る断面であってもよい。
なお、幹部側軸受部12の奥行方向における軸受面10の中央位置をMとすると、軸受面中央領域10dは、ジャーナルピン2の周方向において、中央位置Mに対して±30度以内の範囲Sであってもよい。
また、周方向油溝30が形成されていない軸受面中央領域10dでは、ジャーナルピン2の軸方向における中央部と両端部とで油膜圧力の差が大きくなりやすいが、このような場合であっても、油膜圧力によって幹部側軸受部12が変形する前の初期状態に上記条件(D0>D1、及びD0>D2)を満たしていれば、油膜圧力によって一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18が変形しても、軸受中央部14における軸受面10に作用する油膜圧力と同等又は同等に近い油膜圧力を一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18における軸受面10に作用させることができる。これにより、図13を用いて説明した初期状態でD0=D1=D2を満たす従来構成と比較して、軸受中央部14、一方側オーバーハング部16及び他方側オーバーハング部18の各々について、軸受面10に作用する局所的な荷重を互いに同等に近づけて、軸受部12の小型化を実現することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
2 ジャーナルピン
4 連接棒
6 幹部
8 外周面
8L 外周面のうち幹部側の面
8U 外周面のうち幹部側と反対側の面
8a 外周面中央部
8b 外周面一方側部
8c 外周面他方側部
10 軸受面
10a 軸受面のうち軸受中央部に属する部分
10b 軸受面のうち一方側オーバーハング部に属する部分
10c 軸受面のうち他方側オーバーハング部に属する部分
10d 軸受面中央領域
10e 軸受面一方側領域
10f 軸受面他方側領域
11 軸受面
12 幹部側軸受部
13 反対側軸受部
14 軸受中央部
16 一方側オーバーハング部
18 他方側オーバーハング部
20 最小幅部
22 一方側傾斜部
24 他方側傾斜部
26 一方側傾斜部
28 他方側傾斜部
30 周方向油溝
34 段差部
36 段差部
50(50A〜50H) 断面
100 ジャーナル軸受装置

Claims (15)

  1. ジャーナルピンと、前記ジャーナルピンの軸線周りを回動可能に構成された連接棒と、を備えるジャーナル軸受装置であって、
    前記連接棒は、幹部と、前記幹部の一端側に設けられ、前記ジャーナルピンの外周面のうち前記幹部側の面に対向する軸受面を有する幹部側軸受部と、を含み、
    前記幹部側軸受部は、
    前記幹部のうち前記ジャーナルピンの軸方向における幅が最も小さい最小幅部とオーバーラップする軸受中央部と、
    前記ジャーナルピンの軸方向において前記軸受中央部の一方側に隣接し、前記ジャーナルピンの軸方向において前記幹部の前記最小幅部に対して前記一方側へ張り出した一方側オーバーハング部と、
    前記ジャーナルピンの軸方向において前記軸受中央部の他方側に隣接し、前記ジャーナルピンの軸方向において前記幹部の前記最小幅部に対して前記他方側へ張り出した他方側オーバーハング部と、を有し、
    前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の最小値をD0、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の最小値をD1、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の最小値をD2とすると、D0>D1、及びD0>D2を満たすよう前記ジャーナルピンと前記連接棒とが構成されるジャーナル軸受装置。
  2. 前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をR0、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をR1、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をR2とすると、R0>R1、及びR0>R2を満たすよう前記連接棒の前記軸受面が形成されている請求項1に記載のジャーナル軸受装置。
  3. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記一方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線に近づくように傾斜する一方側傾斜部を有し、
    前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記他方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線に近づくように傾斜する他方側傾斜部を有する請求項1又は2に記載のジャーナル軸受装置。
  4. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部及び前記他方側傾斜部はそれぞれ凹状に湾曲している請求項3に記載のジャーナル軸受装置。
  5. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部の傾き及び前記他方側傾斜部の傾きはそれぞれ一定である請求項3に記載のジャーナル軸受装置。
  6. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分は前記ジャーナルピンの軸線に平行である請求項3乃至5の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置。
  7. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面全体が凹状に湾曲している請求項3に記載のジャーナル軸受装置。
  8. 前記ジャーナルピンの外周面は、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分に対向する外周面中央部と、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分に対向する外周面一方側部と、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分に対向する外周面他方側部と、を有し、
    前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面中央部と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をr0、前記外周面一方側部と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をr1、前記外周面他方側部と前記ジャーナルピンの軸線との距離の最小値をr2とすると、r0<r1、及びr0<r2を満たすよう前記ジャーナルピンの前記外周面が形成されている請求項1乃至7の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置。
  9. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面一方側部は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記一方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線から離れるように傾斜する一方側傾斜部を有し、
    前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面他方側部は、前記ジャーナルピンの軸方向における前記他方側へ向かうにつれて前記ジャーナルピンの軸線から離れるように傾斜する他方側傾斜部を有する請求項8に記載のジャーナル軸受装置。
  10. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部及び前記他方側傾斜部はそれぞれ凹状に湾曲している請求項9に記載のジャーナル軸受装置。
  11. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記一方側傾斜部の傾き及び前記他方側傾斜部の傾きはそれぞれ一定である請求項9に記載のジャーナル軸受装置。
  12. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記外周面中央部は前記ジャーナルピンの軸線に平行である請求項9乃至11の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置。
  13. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記ジャーナルピンの前記外周面全体が凹状に湾曲している請求項9に記載のジャーナル軸受装置。
  14. 前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面において、前記軸受面のうち前記軸受中央部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の平均値をDave0、前記軸受面のうち前記一方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の平均値をDave1、前記軸受面のうち前記他方側オーバーハング部に属する部分と前記ジャーナルピンの前記外周面との間隔の平均値をDave2とすると、Dave0>Dave1、及びDave0>Dave2を満たすよう前記ジャーナルピンと前記連接棒とが構成される請求項1乃至13の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置。
  15. 前記ジャーナルピンの軸方向に垂直かつ前記連接棒の長手方向に垂直な方向を前記幹部側軸受部の奥行方向とすると、
    前記軸受面は、前記奥行方向における中央に位置する軸受面中央領域と、前記奥行方向において前記軸受面中央領域の一方側に隣接する軸受面一方側領域と、前記奥行方向において前記軸受面中央領域の他方側に隣接する軸受面他方側領域と、を含み、
    前記軸受面一方側領域及び前記軸受面他方側領域には、それぞれ、前記ジャーナルピンの周方向に延在する周方向油溝が形成されており、
    前記軸受面中央領域には、前記ジャーナルピンの周方向に延在する周方向油溝が形成されておらず、
    前記ジャーナルピンの軸方向に沿った前記少なくとも一断面は、前記軸受面中央領域を通る断面である請求項1乃至14の何れか1項に記載のジャーナル軸受装置。
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