JP2016159728A - 冷却媒体循環装置、及び車両用空調装置 - Google Patents

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貴幸 石川
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Abstract

【課題】冷凍サイクルにおける暖房効率を向上させる冷却媒体循環装置を提供する。【解決手段】冷凍サイクル2を用いて暖房、及び冷房可能な車両に搭載される冷却媒体循環装置5であって、冷却媒体と発熱機器との間で熱交換する機器熱交換部51と、冷却媒体の熱を外気へ放熱する放熱部52aと、冷却媒体と冷凍サイクル2の冷媒との間で熱交換する冷却媒体熱交換部52cとを備え、冷房時には、放熱部52a、冷却媒体熱交換部52c、及び機器熱交換部51を冷却媒体が流通する第1流路55a、57a、59aが形成され、暖房時には、放熱部52aをバイパスして冷却媒体熱交換部52c、及び機器熱交換部51を冷却媒体が流通する、或いは、冷却媒体が機器熱交換部51、及び冷却媒体熱交換部52cを通過した後に放熱部52aを流通する第2流路55b、57b、59bが形成される。【選択図】 図2

Description

本発明は冷却媒体循環装置、及び車両用空調装置に関するものである。
従来、モータや、インバータなどのパワーモジュールを冷却することで温度が高くなった冷却媒体を冷却するラジエータよりも後方側にヒートポンプの車室外熱交換器を配置する車両用空調装置が特許文献1に開示されている。特許文献1では、ラジエータから放出された熱を室外熱交換器で吸熱し、その熱を暖房に用いることができる。
特開2013−129353号公報
しかし、上記の技術では、ラジエータを通過した後に室外熱交換器のコア部を通過しない空気は、室外熱交換器による冷媒の加熱には用いられずに車外へ排出される。つまり、室外熱交換器のコア部を通過しない空気は、暖房には用いられない。このように、モータや、インバータなどのパワーモジュール等の熱を暖房時に利用する際に、パワーモジュール等の熱を有効に利用しているとは言えない。
本発明はこのような点に鑑みて発明されたもので、パワーモジュール等で発生した熱を、暖房時に有効に利用することを目的とする。
本発明のある態様に係る冷却媒体循環装置は、冷凍サイクルを用いて暖房、及び冷房可能な車両に搭載される冷却媒体循環装置であって、冷却媒体と発熱機器との間で熱交換する機器熱交換部と、冷却媒体の熱を外気へ放熱する放熱部と、冷却媒体と冷凍サイクルの冷媒との間で熱交換する冷却媒体熱交換部と、を備え、冷房時には、放熱部、冷却媒体熱交換部、及び機器熱交換部を冷却媒体が流通する第1流路が形成され、暖房時には、放熱部をバイパスして冷却媒体熱交換部、及び機器熱交換部を冷却媒体が流通する、或いは、冷却媒体が機器熱交換部、及び冷却媒体熱交換部を通過した後に放熱部を流通する第2流路が形成される。
この態様によると、暖房時に、機器熱交換部によって熱交換を行った温度の高い冷却媒体を冷却媒体熱交換部に流通させることによって冷凍サイクルの冷媒の吸熱量を大きくし、発熱機器で発生した熱を暖房時に有効に利用することができる。
第1実施形態の車両用空調装置のブロック図である。 第1実施形態のパワーモジュールサイクルのブロック図である。 第1実施形態の冷房時における冷媒、冷却水の流れを説明する図である。 第1実施形態の暖房時における冷媒、冷却水の流れを説明する図である。 第1実施形態のパワーモジュールサイクルにおいて、冷房時における冷却水の流れを説明する図である。 第1実施形態のパワーモジュールサイクルにおいて、暖房時における冷却水の流れを説明する図である。 第2実施形態のパワーモジュールサイクルのブロック図である。 第2実施形態のラジエータの概略図である。 第2実施形態の冷房時における冷却水の流れを説明する図である。 第2実施形態の暖房時における冷却水の流れを説明する図である。 第3実施形態のパワーモジュールのブロック図である。 第3実施形態のラジエータの概略図である。 第3実施形態の冷房時における冷却水の流れを説明する図である。 第3実施形態の暖房時における冷却水の流れを説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
本発明の第1実施形態について図1を用いて説明する。図1は、車両用空調装置1のブロック図である。
車両用空調装置1は、冷媒が循環する冷凍サイクル2と、冷却水が循環する高水温サイクル4と、冷却水が循環するパワーモジュールサイクル5と、各サイクルにおける弁の動作などを制御するコントローラ10とから構成される。冷却水は、例えば不凍液で構成される。車両用空調装置1は、冷暖房可能なヒートポンプシステムである。
冷凍サイクル2は、コンプレッサ20と、コンデンサ21と、水-冷媒熱交換器22と、室外熱交換器23と、エバポレータ24と、第1三方弁25と、第1開閉弁26と、第1膨張弁27と、第2膨張弁28と、アキュムレータ29と、これらを冷媒が循環可能となるように接続する冷媒流路30とから構成される。
コンプレッサ20は、気体の冷媒を加圧する。これにより、冷媒は高温、高圧の気体となる。
コンデンサ21は、暖房時に冷媒と、高水温サイクル4を循環する冷却水との間で熱交換を行い、冷媒の熱を冷却水に伝達する。
水-冷媒熱交換器22は、後述するパワーモジュールサイクル5の第2ラジエータタンク52c内に設けられ、パワーモジュールサイクル5を循環する冷却水と冷媒との間で熱交換を行う。水−冷媒熱交換器22は、冷房時には凝縮器として機能し、暖房時には蒸発器として機能する。
室外熱交換器23は、エンジンルーム(電気自動車においてはモータルーム)内に配置され、水-冷媒熱交換器22を通過した冷媒と外気との間で熱交換を行う。室外熱交換器23は、冷房時には凝縮器として機能し、暖房時には蒸発器として機能する。
エバポレータ24は、風路6内に配置され、第1膨張弁27によって減圧されて噴射された冷媒と、風路6を流れる空気との間で熱交換を行い、冷媒が蒸発する際に空気を冷却する。エバポレータ24によって冷却された空気は、冷房(除湿)時の車内空調に使用される。
第1三方弁25は、室外熱交換器23を通過した冷媒の流れ方向を切り替える。第1三方弁25によって冷媒の流れ方向を切り替えることで、冷媒は、第1膨張弁27を介してエバポレータ24に流れ、またはエバポレータ24をバイパスして流れる。
アキュムレータ29は、冷媒を一時的に溜めるとともに、気体の冷媒のみをコンプレッサ20に供給する。
第1開閉弁26は、コンデンサ21と第2膨張弁28とをバイパスする冷媒流路30に設けられる。第1開閉弁26が閉じると、コンデンサ21、及び第2膨張弁28に冷媒が流れ、第1開閉弁26が開くと、冷媒はコンデンサ21と第2膨張弁28とをバイパスして流れる。
高水温サイクル4は、第1ウォーターポンプ40と、ヒーター41と、コンデンサ21と、ヒーターコア42と、これらを冷却水が循環可能となるように接続する冷却水流路43とから構成される。
ヒーター41は、バッテリ(図示せず)から供給される電力によって発熱し、冷却水を加熱する。
ヒーターコア42は、風路6内に配置され、ヒーター41やコンデンサ21により加熱された冷却水とヒーターコア42周囲の空気との間で熱交換を行い、空気を加熱する。ヒーターコア42によって加熱された空気は、暖房時の車内空調に使用される。暖房がOFFとなっている場合には、エアミックスドア7によってヒーターコア42に空気が当たることを防ぎ、空気が加熱されることを防止する。なお、ヒーターコア42をバイパスするようにバイパス通路を設けてもよい。
パワーモジュールサイクル5について図2を用いて説明する。図2は、パワーモジュールサイクル5のブロック図である。
パワーモジュールサイクル5は、第2ウォーターポンプ50と、冷却器51と、ラジエータ52と、第2三方弁53と、第3三方弁54と、これらを冷却水が循環可能となるように接続する冷却水流路55とから構成される。
冷却器51は、インバータやモータなどの作動時に発熱するパワーモジュールやバッテリを冷却水によって冷却する。
ラジエータ52は、コア部52aと、第1ラジエータタンク52bと、第2ラジエータタンク52cとを備える。ラジエータ52は、エンジンルーム内に配置され、室外熱交換器23と車幅方向に並んで配置される。つまりラジエータ52と、室外熱交換器23とは、車両の前後方向において略同じ位置となるように配置される。
第1ラジエータタンク52bは、コア部52aの一方の端部に接続される。
第2ラジエータタンク52cは、コア部52aのもう一方の端部に接続される。第2ラジエータタンク52cは、水−冷媒熱交換器22が内部に配置された二重配管である。第2ラジエータタンク52cでは、冷凍サイクル2を循環する冷媒が水−冷媒熱交換器22内を流れ、パワーモジュールサイクル5を循環する冷却水が水−冷媒熱交換器22外を流れる。
コア部52aは、複数のチューブを並列に配置し、各チューブ間にフィンを設けて形成される。各チューブの一方の端部は第1ラジエータタンク52bに連通しており、もう一方の端部は第2ラジエータタンク52cに連通している。
第2三方弁53、及び第3三方弁54は、ラジエータ52に対する冷却水の流入方向を切り替える。
コントローラ10は、例えば搭乗者の操作に応じて第1三方弁25、コンプレッサ20などを制御する。
次に、第1実施形態の作用について説明する。
[冷房時]
冷房時には、冷凍サイクル2では、図3Aに示すように、コンプレッサ20、第1開閉弁26、水-冷媒熱交換器22、室外熱交換器23、第1三方弁25、第1膨張弁27、エバポレータ24、アキュムレータ29の順に冷媒が流れる第1冷媒流路30aが形成されるように第1開閉弁26、及び第1三方弁25が制御される。図3Aにおいては、冷媒、または冷却水が流れる流路を実線で示し、冷媒、及び冷却水が流れない流路を破線で示す。コンプレッサ20によって圧縮され温度が高くなった冷媒は、水-冷媒熱交換器22において冷却水、及び室外熱交換器23の周囲の空気と熱交換を行う。冷房時においては、水-冷媒熱交換器22及び室外熱交換器23が凝縮器として機能し、水-冷媒熱交換器22及び室外熱交換器23において、冷媒が凝縮し、さらには過冷却される。その後、冷媒は、第1膨張弁27によって減圧され、エバポレータ24において風路6を流れる空気と熱交換を行い蒸発する。その際、風路6を流れる空気が冷却され、この空気が車室内に吹き出される。
高水温サイクル4では、第1ウォーターポンプ40が停止しており、冷却水は循環しない。また、エアミックスドア7によってヒーターコア42に風路6の空気が当たらないようになっている。
パワーモジュールサイクル5では、図4Aに示すように、第2ウォーターポンプ50、冷却器51、第2三方弁53、第3三方弁54、第1ラジエータタンク52b、コア部52a、第2ラジエータタンク52cの順に冷却水が流れる第1冷却水流路55aが形成されるように、第2三方弁53、及び第3三方弁54が制御される。図4Aにおいては、冷却水が流れる第1冷却水流路55aを実線で示し、冷却水が流れない冷却水流路55を破線で示す。冷却器51によってパワーモジュールなどを冷却することで温度が高くなった冷却水は、まず第1ラジエータタンク52bに流入し、コア部52aによって空気と熱交換を行うことで冷却される。その後、冷却水は、第2ラジエータタンク52cに流入し、水-冷媒熱交換器22において冷凍サイクル2の冷媒と熱交換を行い、冷媒を冷却する。
このように、冷房時には、コア部52aによって冷却され、温度が低くなった冷却水を第2ラジエータタンク52cに流入させることで、水-冷媒熱交換器22における冷媒の放熱量を大きくすることができる。すなわち、水-冷媒熱交換器22において、冷媒の凝縮を促進させ、又は、凝縮した冷媒を過冷却させることができるので、冷凍サイクル2の冷房効率を向上させることができる。
[暖房時]
暖房時には、冷凍サイクル2では、図3Bに示すように、コンプレッサ20、コンデンサ21、第2膨張弁28、水-冷媒熱交換器22、室外熱交換器23、第1三方弁25、アキュムレータ29の順に冷媒が流れる第2冷媒流路30bが形成されるように、第1開閉弁26、及び第1三方弁25が制御される。コンプレッサ20によって圧縮され温度が高くなった冷媒は、コンデンサ21によって高水温サイクル4を循環する冷却水と熱交換を行う。これにより、冷媒が凝縮され、一方で、冷却水が加熱される。その後、冷媒は、第2膨張弁28によって減圧されて、水-冷媒熱交換器22に導入される。冷媒は、水-冷媒熱交換器22、室外熱交換器23を通過する際に、パワーモジュールサイクル5を循環する冷却水、及び室外熱交換器23の周囲の空気から吸熱して、蒸発する。すなわち、暖房時において、水-冷媒熱交換器22及び室外熱交換器23は蒸発器として機能する。
高水温サイクル4では、第1ウォーターポンプ40によって循環する冷却水が、コンデンサ21によって加熱され、加熱された冷却水と風路6を流れる空気とがヒーターコア42によって熱交換を行う。これにより、風路6を流れる空気が加熱され、温かい空気が車室内に吹き出される。なお、コンデンサ21における熱交換のみで、車室内に吹き出される空気を所望する温度まで温めることができない場合には、ヒーター41によって冷却水は加熱される。
パワーモジュールサイクル5では、図4Bに示すように、第2ウォーターポンプ50、冷却器51、第2三方弁53、第2ラジエータタンク52c、コア部52a、第1ラジエータタンク52b、第3三方弁54の順に冷却水が流れる第2冷却水流路55bが形成されるように、第2三方弁53、及び第3三方弁54が制御される。図4Bにおいては、冷却水が流れる第2冷却水流路55bを実線で示し、冷却水が流れない冷却水流路55を破線で示す。第2冷却水流路55bは、冷却器51おいてパワージュールなどを冷却することで温度が高くなった冷却水がコア部52aよりも先に第2ラジエータタンク52cに流入するように形成される。冷却器51おいてパワージュールなどを冷却することで温度が高くなった冷却水は、第2ラジエータタンク52cに流入し、水-冷媒熱交換器22において冷凍サイクル2の冷媒に放熱する。その後、コア部52aにおいて空気に放熱する。
暖房時には、パワーモジュールサイクル5の冷却器51において熱交換を行い温度が高くなった冷却水をまず第2ラジエータタンク52cに流入させ、水-冷媒熱交換器22において冷凍サイクル2の冷媒に吸熱させることで、パワーモジュールなどの熱を暖房に利用する。これにより、冷凍サイクル2の暖房効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の効果について説明する。
冷凍サイクル2の冷媒とパワーモジュールサイクル5の冷却水との間で熱交換を行う水-冷媒熱交換器22を設ける。暖房時には、パワーモジュールサイクル5の冷却水が冷却器51、第2ラジエータタンク52c、コア部52aを流通するように第2冷却水流路55bを形成する。このように、暖房時に、冷却器51によって加熱された冷却水を、まず第2ラジエータタンク52cに流入させることで、水−冷媒熱交換器22における冷媒の吸熱量が大きくなり、暖房効率を向上させることができる。
冷房時には、パワーモジュールサイクル5の冷却水がコア部52a、第2ラジエータタンク52c、冷却器51を流通するように第1冷却水流路55aを形成する。冷凍サイクル2においては、水-冷媒熱交換器22で、コア部52aで冷却された冷却水によって冷媒を冷却し、次いで、室外熱交換器23によって更に冷媒を冷却することで、冷房効率を向上させることができる。
次に本発明の第2実施形態について図5、図6を用いて説明する。ここでは、第1実施形態と異なる箇所について説明し、第1実施形態と同じ構成については説明を省略する。図5は、第2実施形態のパワーモジュールサイクル5のブロック図である。図6は、第2実施形態のラジエータ52の概略図である。図6においては、暖房時における冷却水の流れを矢印で示す。
パワーモジュールサイクル5は、第2ウォーターポンプ50と、冷却器51と、ラジエータ52と、第2開閉弁56と、これらを冷却水が循環するように形成された冷却水流路57とから構成される。
ラジエータ52の第1ラジエータタンク52bには、鉛直方向下側となる下部に冷房時冷却水導入口61cが形成される。
ラジエータ52の第2ラジエータタンク52cには、図6に示すように冷媒の流れ方向と冷却水の流れ方向とが対向するように冷媒導入口60a、冷媒排出口60b、暖房時冷却水導入口61a、及び冷却水排出口61bが形成される。具体的には、冷媒導入口60aが冷媒排出口60bよりも鉛直方向上側に形成され、暖房時冷却水導入口61aが冷却水排出口61bよりも鉛直方向下側に形成される。第2ラジエータタンク52cでは、暖房時冷却水導入口61aと冷却水排出口61bとの間に、水−冷媒熱交換器22が配置される。水−冷媒熱交換器22では、冷媒導入口60aから冷凍サイクル2の冷媒が流入し、冷媒排出口60bから冷媒が排出される。
第2ラジエータタンク52cには、鉛直方向下側となる下部に暖房時冷却水導入口61aが形成され、鉛直方向上側となる上部に冷却水排出口61bが形成される。また、冷却水排出口61bは、第1ラジエータタンク52bの冷房時冷却水導入口61cに対して対角となる位置に形成される。また、暖房時冷却水導入口61aは冷房時冷却水導入口61cとほぼ同じ高さとなる位置に形成される。
チューブの流路断面積は、第2ラジエータタンク52cの断面積よりも小さく、コア部52aの通水抵抗は第2ラジエータタンク52cの通水抵抗よりも大きい。
パワーモジュールサイクル5では、冷却器51と暖房時冷却水導入口61aとの間の冷却水流路57であり、暖房時に冷却水を第2ラジエータタンク52cに流入させる第4冷却水流路57b(図7B参照)に第2開閉弁56が設けられる。また、冷却器51と第2開閉弁56との間の冷却水流路57から、第2ラジエータタンク52cをバイパスし、第1ラジエータタンク52bを介してコア部52aに接続し、冷房時に第1ラジエータタンク52bに冷却水を流入させる第3冷却水流路57a(図7A参照)を形成する冷却水流路が分岐している。
第2開閉弁56は、ラジエータ52に対する冷却水の流入方向を切り替える。第2開閉弁56が開いている場合には、冷却水は主に暖房時冷却水導入口61aから第2ラジエータタンク52cに流入し、第2開閉弁56が閉じている場合には、冷却水は冷房時冷却水導入口61cから第1ラジエータタンク52bに流入する。
次に、第2実施形態の作用について説明する。
[冷房時]
冷房時には、パワーモジュールサイクル5では、第2開閉弁56を閉じる。これにより、パワーモジュールサイクル5では、図7Aに示すように、第2ウォーターポンプ50、冷却器51、第1ラジエータタンク52b、コア部52a、第2ラジエータタンク52cの順に冷却水が流れる第3冷却水流路57aが形成される。図7Aにおいて、冷却水が流れる第3冷却水流路57aを実線で示し、冷却水が流れない冷却水流路57を破線で示す。
[暖房時]
暖房時には、パワーモジュールサイクル5では、第2開閉弁56を開く。これにより、第3冷却水流路57aと第4冷却水流路57bの両方が開通する状態になるが、第3冷却水流路57aの下流にある冷房時冷却水導入口61cからコア部52aに至る通水抵抗は、第4冷却水流路57bの下流にある暖房時冷却水導入口61aから冷却水排出口61bに至る第2ラジエータタンク52cの通水抵抗よりも大きいため、冷却水の多くは、図7Bに示すように、第2ウォーターポンプ50、冷却器51、第2開閉弁56、第2ラジエータタンク52cの順に流れる。このように、冷却水がコア部52aをバイパスして流れることで、冷却器51で回収したパワーモジュールなどの廃熱を室内暖房に有効に利用しようとした場合に、外気への放熱ロスを防ぐことができる。
ちなみに、冷房時冷却水導入口61cからコア部52aに至る通水抵抗が、暖房時冷却水導入口61aから冷却水排出口61bに至る第2ラジエータタンク52cの通水抵抗よりも大きいのは、コア部52a内の流路断面積が小さいことや、冷房時冷却水導入口61cから冷却水排出口61bまでの流路長が、暖房時冷却水導入口61aから冷却水排出口61bまでの流路長よりも長いことや、冷房時冷却水導入口61cの径が暖房時冷却水導入口61aの径よりも小さいことに基づくものである。
次に第2実施形態の効果について説明する。
暖房時に、パワーモジュールサイクル5の冷却水の多くが、コア部52aをバイパスして第2ラジエータタンク52c、及び冷却器51を流れるように第4冷却水流路57bを形成する。これにより、暖房時に、冷却器51によって加熱された冷却水を、まず第2ラジエータタンク52cに流入させ、加熱された冷却水の熱を水−冷媒熱交換器22を用いて冷凍サイクル2で汲み上げることで、パワーモジュールなどの熱を暖房時に有効に利用し、暖房効率を向上させることができる。
冷房時に、パワーモジュールサイクル5の冷却水が、コア部52aを流通した後に、冷却水が第2ラジエータタンク52cに流入するように第3冷却水流路57aを形成する。これにより、室外熱交換器23に加えて、コア部52aで冷却された冷却水によって冷凍サイクル2の冷媒を冷却することができ、冷房効率を向上させることができる。
次に本発明の第3実施形態について図8、9を用いて説明する。ここでは、第2実施形態と異なる箇所について説明し、第2実施形態と同じ構成については説明を省略する。図8は、第3実施形態のパワーモジュールサイクル5のブロック図である。図9は、第2実施形態のラジエータ52の概略図である。図9においては、暖房時における冷却水の流れを矢印で示す。
パワーモジュールサイクル5は、第2ウォーターポンプ50と、冷却器51と、ラジエータ52と、第3開閉弁58と、これらを冷却水が循環するように形成された冷却水流路59とから構成される。
ラジエータ52の第1ラジエータタンク52bには、鉛直方向上側となる上部に冷房時冷却水排出口62cが形成される。
ラジエータ52の第2ラジエータタンク52cには、図9に示すように冷媒の流れ方向と冷却水の流れ方向とが対向するように冷媒導入口60a、冷媒排出口60b、冷却水導入口62a、及び暖房時冷却水排出口62bが形成される。第2ラジエータタンク52cでは、冷却水導入口62aと暖房時冷却水排出口62bとの間に、水−冷媒熱交換器22が配置される。
第2ラジエータタンク52cには、鉛直方向下側となる下部に冷却水導入口62aが形成され、鉛直方向上側となる上部に暖房時冷却水排出口62bが形成される。また、冷却水導入口62aは、第1ラジエータタンク52bの冷房時冷却水排出口62cに対して対角となる位置に形成される。また、暖房時冷却水排出口62bは、冷房時冷却水排出口62cとほぼ同じ高さとなる位置に形成される。
パワーモジュールサイクル5では、暖房時冷却水排出口62bと冷却器51との間の冷却水流路59であり、暖房時に冷却水が流れる第6冷却水流路59b(図10B参照)に第3開閉弁58が設けられる。また、第3開閉弁58と冷却器51との間の冷却水流路59に、第1ラジエータタンク52bを介してコア部52aに接続し、冷房時に冷却水が流れる第5冷却水流路59a(図10A参照)を形成する冷却水流路が合流する。
次に、第3実施形態の作用について説明する。
[冷房時]
冷房時には、パワーモジュールサイクル5では、第3開閉弁58を閉じる。これにより、パワーモジュールサイクル5では、図10Aに示すように、第2ウォーターポンプ50、冷却器51、第2ラジエータタンク52c、コア部52a、第1ラジエータタンク52bの順に冷却水が流れる第5冷却水流路59aが形成される。図10Aにおいて、冷却水が流れる第5冷却水流路59aを実線で示し、冷却水が流れない冷却水流路59を破線で示す。
[暖房時]
暖房時には、パワーモジュールサイクル5では、第3開閉弁58を開く。これにより、パワーモジュールサイクル5では、第5冷却水流路59aと第6冷却水流路59bとの両方が開通する状態になるが、第5冷却水流路59aの上流にあるコア部52aから冷房時冷却水排出口62cに至る通水抵抗は、第6冷却水流路59bの上流にある冷却水導入口62aから暖房時冷却水排出口62bに至る第2ラジエータタンク52cの通水抵抗よりも大きいため、冷却水の多くは図10Bに示すように、第2ウォーターポンプ50、冷却器51、第2ラジエータタンク52c、第3開閉弁58の順に流れる。図10Bにおいて、多くの冷却水が流れる第6冷却水流路59bを実線で示し、冷却水が流れない、または流量が少ない冷却水流路57を破線で示す。
次に第3実施形態の効果について説明する。
暖房時に、パワーモジュールサイクル5の冷却水が、第2ラジエータタンク52c、及び冷却器51を流れるように第6冷却水流路59bを形成する。これにより、暖房時に、冷却器51によって加熱された冷却水をまず第2ラジエータタンク52cに流入させ、かつ、コア部52aをバイパスして流すことで、パワーモジュールなどの廃熱を室内暖房に有効(熱ロスが少ない状態)に利用し、暖房効率を向上させることができる。また、第2実施形態と比較して、コア部52aに流入する冷却水の流量が多く、冷却器51を流れる冷却水の温度を低くすることができ、インバータやモータなどのパワーモジュールなどをより冷却することができる。
冷房時に、パワーモジュールサイクル5の冷却水が、第2ラジエータタンク52cを流通した後、コア部52aによって冷却された冷却水が冷却器51に流入するので、冷却器51を流通する冷却水の温度を低くすることができ、パワーモジュールなどをより冷却することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上記実施形態では、パワーモジュールサイクル5において冷却水を用いたが、これに限定されず、冷却媒体として冷媒、気体を使用してもよい。
冷凍サイクル2において、室外熱交換器23と水-冷媒熱交換器22との位置を逆にしてもよく、室外熱交換器23を通過した冷媒が水-冷媒熱交換器22に流入するようにしてもよい。
また、暖房時に、水-冷媒熱交換器22で加熱された冷媒が室外熱交換器23を通過することで冷却される場合には、室外熱交換器23をバイパスするように流路、弁を設けてもよい。これにより、暖房時に、冷凍サイクル2の冷媒が冷却されることを防止し、暖房効率を向上させることができる。
また、第2実施形態の第2開閉弁56に代えて、流路の分岐箇所に三方弁を設けてもよい。これにより、暖房時にコア部52aにパワーモジュールサイクル5の冷却水が流通することを防ぐことができ、コア部52aによって冷却された冷却水が第2ラジエータタンク52cに流入することを防止し、第2ラジエータタンク52cを流れる冷却水の温度を高くすることができる。これにより、水−冷媒熱交換器22の吸熱量を大きくすることができ、暖房効率を向上させることができる。また、上記実施形態において、パワーモジュールサイクル5に代えて、バッテリ(燃料電池含む)温調用の冷却水サイクルを適用させてもよい。
1 車両用空調装置
2 冷凍サイクル
4 高水温サイクル
5 パワーモジュールサイクル(冷却媒体循環装置)
20 コンプレッサ
22 水-冷媒熱交換器
23 室外熱交換器(室外熱交換部)
28 第2膨張弁(膨張弁)
51 冷却器(機器熱交換部)
52 ラジエータ
52a コア部(放熱部)
52b 第1ラジエータタンク
52c 第2ラジエータタンク(冷却媒体熱交換部)
55a 第1冷却水流路(第1流路)
55b 第2冷却水流路(第2流路)
56 第2開閉弁(開閉弁)
57a 第3冷却水流路(第1流路)
57b 第4冷却水流路(第2流路)
58 第3開閉弁(開閉弁)
59a 第5冷却水流路(第1流路)
59b 第6冷却水流路(第2流路)

Claims (6)

  1. 冷凍サイクルを用いて暖房、及び冷房可能な車両に搭載される冷却媒体循環装置であって、
    冷却媒体と発熱機器との間で熱交換する機器熱交換部と
    前記冷却媒体の熱を外気へ放熱する放熱部と、
    前記冷却媒体と前記冷凍サイクルの冷媒との間で熱交換する冷却媒体熱交換部と、
    を備え、
    冷房時には、前記放熱部、前記冷却媒体熱交換部、及び前記機器熱交換部を前記冷却媒体が流通する第1流路が形成され、
    暖房時には、前記放熱部をバイパスして前記冷却媒体熱交換部、及び前記機器熱交換部を前記冷却媒体が流通する、或いは、前記冷却媒体が前記機器熱交換部、及び前記冷却媒体熱交換部を通過した後に前記放熱部を流通する第2流路が形成される、
    ことを特徴とする冷却媒体循環装置。
  2. 請求項1に記載の冷却媒体循環装置であって、
    前記冷却媒体熱交換部における前記冷却媒体の入口に接続する前記第2流路に開閉弁が設けられ、
    前記開閉弁と前記機器熱交換部との間の前記第2流路から、前記冷却媒体熱交換部をバイパスして前記放熱部に接続し、前記第1流路を形成する流路が分岐し、
    前記開閉弁は、前記暖房時に開き、前記冷房時に閉じ、
    前記放熱部は、前記冷却媒体熱交換部よりも通水抵抗が大きい、
    ことを特徴とする冷却媒体循環装置。
  3. 請求項1に記載の冷却媒体循環装置であって、
    前記機器熱交換部と前記冷却媒体熱交換部との間の前記第2流路から、前記冷却媒体熱交換部をバイパスして前記放熱部に接続し、前記第1流路を形成する流路が分岐し、
    前記流路が分岐する箇所に三方弁を備える、
    ことを特徴とする冷却媒体循環装置。
  4. 請求項1に記載の冷却媒体循環装置であって、
    前記冷却媒体熱交換部における前記冷却媒体の出口に接続する前記第2流路に開閉弁が設けられ、
    前記開閉弁と前記機器熱交換部との間の前記第2流路に、前記放熱部に接続し、前記第1流路を形成する流路が合流し、
    前記開閉弁は、前記暖房時に開き、前記冷房時に閉じ、
    前記放熱部は、前記冷却媒体熱交換部よりも通水抵抗が大きい、
    ことを特徴とする冷却媒体循環装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載された冷却媒体循環装置を備えた車両用空調装置であって、
    前記暖房時の前記冷凍サイクルでは、コンプレッサから吐出された前記冷媒を、膨張弁を介して前記冷却媒体熱交換部に流入させ、
    前記冷房時の前記冷凍サイクルでは、前記コンプレッサから吐出された前記冷媒を、前記膨張弁をバイパスさせて前記冷却媒体熱交換部に流入させる、
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  6. 請求項5に記載の車両用空調装置であって、
    前記冷凍サイクルは、前記冷房時に、前記冷却媒体熱交換部によって熱交換を行った前記冷媒を冷却する室外熱交換部を備える、
    ことを特徴とする車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018124017A (ja) * 2017-02-01 2018-08-09 株式会社デンソー 冷却システム

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