JP2016154640A - 消臭フィルター - Google Patents
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Abstract
【課題】イソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸系ガスを含む体臭や汗臭やペット臭と、酸性ガス及びアルデヒド系ガスを含むタバコ臭等の悪臭ガスを吸着浄化する消臭フィルターを提供することを目的とする。【解決手段】活性炭混抄紙に環状飽和アミンと、塩基性化合物を担持させたことに特徴のある消臭フィルター。そして、前記環状飽和アミンは、モルホリン、ピペリジン、ピペラジンから選ばれる1種または複数の環状飽和アミンが好ましく、さらに、前記塩基性化合物は、炭酸カリウム、リン酸三カリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウムが好ましい。【選択図】なし
Description
本発明は、家庭用のエアコン、空気清浄機や、車などにおける車室内のいやな臭いを取り除くフィルター等として使用し、イソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸系ガスを含む体臭や汗臭やペット臭と、酸性ガス及びアルデヒド系ガスを含むタバコ臭等の悪臭ガスを吸着浄化するフィルターに関する。
消臭フィルターは、様々な用途に利用されており、その消臭方法として活性炭やゼオライト等の物理吸着材を利用した物理吸着タイプと、化学吸着タイプと、オゾンや光触媒、金属フタロシアニン錯体等により悪臭物質を分解除去する触媒タイプ、あるいはこの吸着タイプと触媒タイプを併用した併用タイプがある。
このうち例えば、活性炭の優れた吸着作用を利用した技術がよく知られているが、これらは悪臭成分を吸着し、周辺の臭気濃度を短期的に低下さす働きには優れているが、悪臭成分の量が減少するわけではなく、有効期間に限りのある消臭方法であるといわれている。また、悪臭物質を分解除去する触媒タイプあるいは併用タイプの場合、様々な悪臭に対して効果的に消臭する有用な方法である。
出願人は特許文献1を出願しており、活性炭混抄紙に環状飽和アミンと、ポリカルボン酸を坦持させたタバコ臭を効率的に消臭するフィルターであって、酸性ガスと塩基性ガスを吸着することでタバコ臭に対して優れた消臭効果を発揮する技術を開示している。
上記技術は特にタバコ臭に大きな消臭性能があるが、さらに体臭や汗臭やペット臭の消臭性能を併せ持つとともに消臭性の向上した消臭フィルターが求められていた。
本発明は、かかる技術的背景に鑑みてなされたものであって、イソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸系ガスを含む体臭や汗臭やペット臭と、酸性ガス及びアルデヒド系ガスを含むタバコ臭等の悪臭ガスを吸着浄化する消臭フィルターを提供することを目的とする。
本発明者は、このような課題を解決するために鋭意検討の結果、活性炭混抄紙に環状飽和アミンと、塩基性化合物を担持させることで、有機酸系ガス及びタバコ臭の両方に対してワンパス(一回通り)で効率よく吸着分解し、優れた消臭性能を発揮する消臭フィルターを見出した。前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
[1]活性炭混抄紙に環状飽和アミンと、塩基性化合物を担持させたことに特徴のある消臭フィルター。
[2]前記環状飽和アミンは、モルホリン、ピペリジン、ピペラジンから選ばれる1種または複数の環状飽和アミンであることに特徴のある前項1に記載の消臭フィルター。
[3]前記塩基性化合物は、炭酸カリウム、リン酸三カリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウムから選ばれる1種または複数の塩基性化合物であることに特徴のある前項1または2に記載の消臭フィルター。
[4]前記環状飽和アミンを活性炭混抄紙1g当たり20〜60mg担持させたことに特徴のある前項1〜3のいずれか1項に記載の消臭フィルター。
[5]前記塩基性化合物を活性炭混抄紙1g当たり10〜30mg担持させたことに特徴のある前項1〜4のいずれか1項に記載の消臭フィルター。
[1]の発明によれば、活性炭混抄紙に環状飽和アミンと、塩基性化合物を担持しているのでイソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸系ガスを含む体臭や汗臭やペット臭と、酸性ガス及びアルデヒド系ガスを含むタバコ臭とを吸着浄化することで優れた消臭効果が得られる。
[2]の発明によれば、前記環状飽和アミンは、モルホリン、ピペリジン、ピペラジンから選ばれる1種または複数の環状飽和アミンであるので、アセトアルデヒドのようなアルデヒド系ガスに対し十分な消臭効果が得られる。
[3]の発明によれば、前記塩基性化合物は、炭酸カリウム、リン酸三カリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウムから選ばれる1種または複数の塩基性化合物であるので、イソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸系ガスに対し十分な消臭効果が得られる。
[4]の発明によれば、前記環状飽和アミンを活性炭混抄紙1g当たり20〜60mg担持させているので、アセトアルデヒドのようなアルデヒド系ガスの単位時間あたりの分解能力を高めることができるので即効性能に優れた消臭を実現できる。
[5]の発明によれば、前記塩基性化合物を活性炭混抄紙1g当たり10〜30mg担持させているので、イソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸系ガスの単位時間あたりの分解能力を高めることができるので即効性能に優れた消臭を実現できる。
本発明の消臭フィルターについて詳しく説明する。本発明の消臭フィルターを構成する活性炭混抄紙は通常の湿式抄紙法により製造できる。例えば活性炭と天然パルプを水に添加し、水スラリーを作成する。そのスラリーを攪拌しながら所定の固形分濃度に調整し、得られた凝集体水分散液を抄紙機を使い湿式抄紙法によりシート化し、乾燥処理を施し活性炭混抄紙を得る。この活性炭混抄紙にヒートプレス機を用いてプレス加工を施したのち、この活性炭混抄紙をコルゲート加工機を用いハニカム形状に加工しフィルターの形状にする。フィルターの開口率を、ヒートプレス機を用いたプレス加工による紙厚、およびコルゲート加工機によるコルゲートの山高さと、コルゲート間隔(ピッチ)から65〜80%の範囲にするのが好ましい。
この活性炭混抄紙によるハニカムフィルターは活性炭の強い吸着力によって悪臭ガスの吸着体の役割をなすものである。本発明に使用する活性炭としては、椰子殻活性炭、石油ピッチ系球状活性炭、活性炭素繊維、木質系活性炭等の活性炭系炭素多孔質体が、吸着比表面積が非常に高いことから好ましく用いられる。中でも、椰子殻活性炭が好ましい。また、この活性炭混抄紙に使用する繊維は天然パルプ、ポリオレフィン及びアクリル繊維などのフィブリル化繊維を用いればよい。
活性炭混抄紙における活性炭の担持量は、0.2〜0.7g/cm3担持させるのが好ましい。0.2g/cm3を下回る活性炭の担持量では、十分な吸着量とならない。また、0.7g/cm3を上回って活性炭を担持させても、十分に大きな吸着量とはならず、活性炭混抄紙の強度も得られず好ましくない。
本発明の消臭フィルターに使われる環状飽和アミンは、特に限定されるものではないが、例えば、モルホリン、ピペリジン、ピペラジン等が挙げられる。
前記環状飽和アミンを活性炭混抄紙に担持する量としては、活性炭混抄紙1g当たり20〜60mg担持させることが好ましい。20mgを下回ると、悪臭ガスの吸着能力が劣るものとなり、60mgを上回ると、活性炭の孔を塞ぎ、物理吸着性能を低下させてしまうおそれがある。より好ましくは、30〜50mgである。
本発明の消臭フィルターに使われる塩基性化合物は、特に限定されるものではないが、例えば、炭酸カリウム、リン酸三カリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウム等が挙げられる。
前記塩基性化合物を活性炭混抄紙に担持する量としては、活性炭混抄紙1g当たり10〜30mg担持させることが好ましい。10mgを下回ると、悪臭ガスの吸着能力が劣るものとなり、30mgを上回るものとしても、活性炭の孔を塞ぎ、物理吸着性能を低下させてしまうおそれがある。より好ましくは、20〜30mgである。
次ぎに実施例により、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のものに特に限定されるものではない。なお、環状飽和アミンと塩基性化合物の活性炭混抄紙への坦持量をそれぞれ表1に示す。また、悪臭ガスとしてアセトアルデヒド及び酢酸の消臭試験結果を表2に示す。
(アセトアルデヒド消臭性能試験)
消臭フィルターから切り出した試験片(20mm×20mm 厚さ10mm セル密度100セル/inch2)を、試験片と同じ内寸の角型配管に配置されたサンプルホルダーに固定し、配管の一端から毎分135リットル(SV値=180,000H−1)の通気を行なうファンをセットした試験キットの一端から、濃度が8ppmのアセトアルデヒドガスを断続的にワンパス条件で注入し、30分後の他端から流出するアセトアルデヒドガスの濃度を測定し、この測定値を比較してアセトアルデヒドガスの除去率(%)を算出した。なお、アセトアルデヒドガスの除去率(%)が30%以上であるものを「◎」、10%以上30%未満を「○」、10%未満を「×」とし、「○」以上を合格とした。
消臭フィルターから切り出した試験片(20mm×20mm 厚さ10mm セル密度100セル/inch2)を、試験片と同じ内寸の角型配管に配置されたサンプルホルダーに固定し、配管の一端から毎分135リットル(SV値=180,000H−1)の通気を行なうファンをセットした試験キットの一端から、濃度が8ppmのアセトアルデヒドガスを断続的にワンパス条件で注入し、30分後の他端から流出するアセトアルデヒドガスの濃度を測定し、この測定値を比較してアセトアルデヒドガスの除去率(%)を算出した。なお、アセトアルデヒドガスの除去率(%)が30%以上であるものを「◎」、10%以上30%未満を「○」、10%未満を「×」とし、「○」以上を合格とした。
(酢酸消臭性能試験)
濃度が10ppmの酢酸ガスを用いた以外、アセトアルデヒド消臭性能試験と同様にして酢酸ガスの除去率(%)を算出した。なお、酢酸ガスの除去率(%)が60%以上であるものを「◎」、50%以上60%未満を「○」、50%未満を「×」とし、「○」以上を合格とした。
濃度が10ppmの酢酸ガスを用いた以外、アセトアルデヒド消臭性能試験と同様にして酢酸ガスの除去率(%)を算出した。なお、酢酸ガスの除去率(%)が60%以上であるものを「◎」、50%以上60%未満を「○」、50%未満を「×」とし、「○」以上を合格とした。
<実施例1>
椰子殻活性炭70重量部と天然パルプ30重量部を水100重量部に添加し、水スラリーを作成する。得られた凝集体水分散液を抄紙機を使い湿式抄紙法によりシート化し、乾燥処理を行ない活性炭混抄紙を得た。続いて、この活性炭混抄紙にヒートプレス機を用いてプレス加工を施した。紙厚は0.17mm、坪量は130g/m2であった。次に、この活性炭混抄紙をコルゲート加工機を用いハニカム形状に加工しフィルターの形状にした。コルゲートの山高さは2.8mm、コルゲート間隔(ピッチ)は4.3mmであり、厚さ10mm、セル密度100セル/inch2)であった。次に、4.8重量%のモルホリンと、2.4重量%の炭酸カリウムと、92.8重量%の水を加えた後、攪拌機により攪拌を行い、均一に分散液させて処理液を得た。前記ハニカム形状に加工したフィルターに、前記処理液の必要量をスプレー塗布したのち、乾燥して消臭フィルターを得た。この時モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は43mg、炭酸カリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。上記の消臭性能試験により測定をおこない、30分経過後の、アセトアルデヒドガスの濃度、酢酸ガスの濃度をそれぞれ測定し、各ガスの除去率を求めた。
椰子殻活性炭70重量部と天然パルプ30重量部を水100重量部に添加し、水スラリーを作成する。得られた凝集体水分散液を抄紙機を使い湿式抄紙法によりシート化し、乾燥処理を行ない活性炭混抄紙を得た。続いて、この活性炭混抄紙にヒートプレス機を用いてプレス加工を施した。紙厚は0.17mm、坪量は130g/m2であった。次に、この活性炭混抄紙をコルゲート加工機を用いハニカム形状に加工しフィルターの形状にした。コルゲートの山高さは2.8mm、コルゲート間隔(ピッチ)は4.3mmであり、厚さ10mm、セル密度100セル/inch2)であった。次に、4.8重量%のモルホリンと、2.4重量%の炭酸カリウムと、92.8重量%の水を加えた後、攪拌機により攪拌を行い、均一に分散液させて処理液を得た。前記ハニカム形状に加工したフィルターに、前記処理液の必要量をスプレー塗布したのち、乾燥して消臭フィルターを得た。この時モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は43mg、炭酸カリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。上記の消臭性能試験により測定をおこない、30分経過後の、アセトアルデヒドガスの濃度、酢酸ガスの濃度をそれぞれ測定し、各ガスの除去率を求めた。
<実施例2>
実施例1において、炭酸カリウムをリン酸三カリウムに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は40mg、リン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は20mgであった。
実施例1において、炭酸カリウムをリン酸三カリウムに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は40mg、リン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は20mgであった。
<実施例3>
実施例1において、炭酸カリウムをクエン酸三カリウムに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は46mg、クエン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は23mgであった。
実施例1において、炭酸カリウムをクエン酸三カリウムに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は46mg、クエン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は23mgであった。
<実施例4>
実施例1において、炭酸カリウムをクエン酸三ナトリウムに替えた処理液を用いた以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は43mg、クエン酸三ナトリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。
実施例1において、炭酸カリウムをクエン酸三ナトリウムに替えた処理液を用いた以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は43mg、クエン酸三ナトリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。
<実施例5>
実施例1において、処理液のスプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は20mg、炭酸カリウムの活性炭混抄紙への担持量は10mgであった。
実施例1において、処理液のスプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は20mg、炭酸カリウムの活性炭混抄紙への担持量は10mgであった。
<実施例6>
実施例2において、モルホリンをピペラジンに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例2と同様にして、消臭フィルターを得た。ピペラジンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は50mg、リン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は25mgであった。
実施例2において、モルホリンをピペラジンに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例2と同様にして、消臭フィルターを得た。ピペラジンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は50mg、リン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は25mgであった。
<実施例7>
実施例3において、モルホリンをピペリジンに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例3と同様にして、消臭フィルターを得た。ピペリジンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は30mg、クエン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は15mgであった。
実施例3において、モルホリンをピペリジンに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例3と同様にして、消臭フィルターを得た。ピペリジンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は30mg、クエン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は15mgであった。
<実施例8>
実施例4において、モルホリンをピペリジンに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例4と同様にして、消臭フィルターを得た。ピペリジンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は56mg、クエン酸三ナトリウムの活性炭混抄紙への担持量は28mgであった。
実施例4において、モルホリンをピペリジンに替えた処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例4と同様にして、消臭フィルターを得た。ピペリジンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は56mg、クエン酸三ナトリウムの活性炭混抄紙への担持量は28mgであった。
<比較例1>
実施例1において、環状飽和アミンと、塩基性化合物の両方とも坦持させないでフィルターとした以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。
実施例1において、環状飽和アミンと、塩基性化合物の両方とも坦持させないでフィルターとした以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。
<比較例2>
実施例1において、環状飽和アミンを含まない処理液を用いた以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。炭酸カリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。
実施例1において、環状飽和アミンを含まない処理液を用いた以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。炭酸カリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。
<比較例3>
実施例1において、塩基性化合物を含まない処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙への担持量は45mgであった。
実施例1において、塩基性化合物を含まない処理液を用い、スプレー塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙への担持量は45mgであった。
<比較例4>
実施例1において、活性炭を坦持させずに作成した混抄紙にスプレー塗布し、塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は45mg、リン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。
実施例1において、活性炭を坦持させずに作成した混抄紙にスプレー塗布し、塗布量を調節した以外は実施例1と同様にして、消臭フィルターを得た。モルホリンの活性炭混抄紙1g当たりへの担持量は45mg、リン酸三カリウムの活性炭混抄紙への担持量は22mgであった。
表2から明らかなように、本発明の消臭フィルターは厳しい条件の消臭試験による評価において、悪臭ガスのアセトアルデヒド及び酢酸に対して優れた消臭効果を発揮するフィルターでる。
本発明は、家庭用のエアコン、空気清浄機や、車などにおける車室内のいやな臭いを取り除くフィルター等として使用し、イソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸系ガスを含む体臭や汗臭やペット臭と、酸性ガス及びアルデヒド系ガスを含むタバコ臭等の悪臭ガスを吸着浄化するフィルターとして広く利用される。
Claims (5)
- 活性炭混抄紙に環状飽和アミンと、塩基性化合物を担持させたことに特徴のある消臭フィルター。
- 前記環状飽和アミンは、モルホリン、ピペリジン、ピペラジンから選ばれる1種または複数の環状飽和アミンであることに特徴のある請求項1に記載の消臭フィルター。
- 前記塩基性化合物は、炭酸カリウム、リン酸三カリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸三ナトリウムから選ばれる1種または複数の塩基性化合物であることに特徴のある請求項1または2に記載の消臭フィルター。
- 前記環状飽和アミンを活性炭混抄紙1g当たり20〜60mg担持させたことに特徴のある請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭フィルター。
- 前記塩基性化合物を活性炭混抄紙1g当たり10〜30mg担持させたことに特徴のある請求項1〜4のいずれか1項に記載の消臭フィルター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015033680A JP2016154640A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 消臭フィルター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015033680A JP2016154640A (ja) | 2015-02-24 | 2015-02-24 | 消臭フィルター |
Publications (1)
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ID=56824331
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JP (1) | JP2016154640A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019147131A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 住江織物株式会社 | Voc除去フィルター |
KR20200087794A (ko) | 2017-11-16 | 2020-07-21 | 도아고세이가부시키가이샤 | 소취제 함유 가공액, 소취 제품의 제조 방법, 소취 여과재, 소취 필터 유닛 및 소취 장치 |
-
2015
- 2015-02-24 JP JP2015033680A patent/JP2016154640A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200087794A (ko) | 2017-11-16 | 2020-07-21 | 도아고세이가부시키가이샤 | 소취제 함유 가공액, 소취 제품의 제조 방법, 소취 여과재, 소취 필터 유닛 및 소취 장치 |
JP2019147131A (ja) * | 2018-02-28 | 2019-09-05 | 住江織物株式会社 | Voc除去フィルター |
JP7081776B2 (ja) | 2018-02-28 | 2022-06-07 | 住江織物株式会社 | オゾン、アセトアルデヒド、トルエン除去フィルター |
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