JP2016151408A - 空気調和システム - Google Patents
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Abstract
【課題】膨張機で結露が発生することを抑制することができる空気調和システムを提供すること
【解決手段】空気調和システムSは、圧縮機11及び膨張機31が連結された回転軸Maを回転させるモータMと、膨張弁41と、膨張弁41で膨張させた第1空気中の水分を分離する水分離装置51と、圧縮機11に流入する前の第1空気の湿度を測定する湿度計28と、を備える。また、空気調和システムSは、制御装置29を備える。制御装置29は、膨張機31での第1空気の湿度が100%未満となるように、湿度計28の測定結果に基づいてモータMの回転数、及び膨張弁41の開度を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】空気調和システムSは、圧縮機11及び膨張機31が連結された回転軸Maを回転させるモータMと、膨張弁41と、膨張弁41で膨張させた第1空気中の水分を分離する水分離装置51と、圧縮機11に流入する前の第1空気の湿度を測定する湿度計28と、を備える。また、空気調和システムSは、制御装置29を備える。制御装置29は、膨張機31での第1空気の湿度が100%未満となるように、湿度計28の測定結果に基づいてモータMの回転数、及び膨張弁41の開度を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気サイクル装置を含む空気調和システムに関する。
近年、地球環境問題への関心が高まり、自然環境に対するフロン系冷媒の影響が懸念されている。そのため、空気を冷媒として用いる空気サイクル装置を利用した空気調和システムが採用されるようになっている。
空気調和システムの空気サイクル装置では、空気は圧縮機に吸い込まれ、断熱圧縮されて温度が上昇する。圧縮機から吐出された高温空気は、熱交換器を介して冷却され、膨張機に吸い込まれる。膨張機に吸い込まれた空気は、断熱膨張を行って温度が低下し、低温空気となる。そして、室内の冷房時には、低温空気は室内に供給され、室内の暖房時には、低温空気がリヒートされて室内に供給される。
このような空気サイクル装置では、冷却時や膨張時に、空気中の水蒸気が凝縮し、凝縮水が発生する。例えば、特許文献1に開示の空気調和システムにおいては、圧縮後に冷却させた空気中の水分を水分離器を用いて空気から除去している。
ところが、特許文献1の空気調和システムでは、水分離器による水分の除去を行っているが、膨張機に吸い込まれた空気中に水蒸気が含まれている場合があり、この場合には、膨張機での膨張時に水蒸気が凝縮し、膨張機のタービンに結露が発生してタービンが損傷しやすくなる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、膨張機で結露が発生することを抑制することができる空気調和システムを提供することにある。
上記問題点を解決するための空気調和システムは、空気を圧縮する圧縮機、圧縮された前記空気を熱交換させる熱交換器、及び前記熱交換器で熱交換された前記空気を膨張させる膨張機を含む空気サイクル装置と、前記膨張機で膨張した前記空気を膨張させる膨張弁と、前記圧縮機及び前記膨張機が連結された回転軸を回転させるモータと、前記膨張弁で膨張した前記空気から水分を分離する水分離装置と、前記膨張機で膨張する前の前記空気の湿度を把握するための湿度計測装置と、前記膨張機で膨張した前記空気の湿度が100%未満となるように、前記湿度計測装置で把握した湿度に基づいて前記モータの回転数、及び前記膨張弁の開度の少なくとも一方を制御する制御装置と、を有することを要旨とする。
これによれば、空気は、圧縮機で圧縮され、熱交換器で熱交換した後、膨張機で膨張する。このとき、モータの回転数及び膨張弁の開度の少なくとも一方を制御装置で制御し、膨張機での空気の膨張量を制御して、膨張機で膨張した空気の湿度が100%未満となるようにする。このため、空気が膨張機で膨張し、温度及び圧力が低下しても、空気に含まれる水蒸気が凝縮することが抑制され、膨張機のタービンに結露が発生することを抑制できる。
また、空気調和システムについて、前記膨張弁と前記水分離装置は一体化されているのが好ましい。
これによれば、膨張機では空気の水蒸気が凝縮することが抑制されるため、膨張弁で空気が膨張する際に空気中の水蒸気が凝縮し、凝縮水が発生する。膨張弁に水分離装置が一体化されているため、膨張弁で発生した水分は水分離装置で速やかに空気から分離される。
これによれば、膨張機では空気の水蒸気が凝縮することが抑制されるため、膨張弁で空気が膨張する際に空気中の水蒸気が凝縮し、凝縮水が発生する。膨張弁に水分離装置が一体化されているため、膨張弁で発生した水分は水分離装置で速やかに空気から分離される。
本発明によれば、膨張機で結露が発生することを抑制することができる。
以下、空気調和システムを具体化した一実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。
図1又は図2に示すように、空気調和システムSは、室内の冷房又は暖房を行う。空気調和システムSは、圧縮機11と、熱交換器21と、膨張機31と、膨張弁41と、水分離装置51と、を順に流路で接続して構成されている。空気調和システムSは、圧縮機11と、熱交換器21と、膨張機31を流路で順次接続してなる空気サイクル装置12を備える。
図1又は図2に示すように、空気調和システムSは、室内の冷房又は暖房を行う。空気調和システムSは、圧縮機11と、熱交換器21と、膨張機31と、膨張弁41と、水分離装置51と、を順に流路で接続して構成されている。空気調和システムSは、圧縮機11と、熱交換器21と、膨張機31を流路で順次接続してなる空気サイクル装置12を備える。
空気調和システムSは、圧縮機11の入口に一端が接続された第1外気導入路13を備え、第1外気導入路13の他端は室外に開口している。空気調和システムSでは、圧縮機11の駆動により、空気である第1空気が第1外気導入路13を介して圧縮機11に吸入可能である。圧縮機11は、モータMの回転軸Maの一端側に連結されている。圧縮機11は、モータMの回転に伴う回転軸Maの回転によって駆動される。また、モータMの回転軸Maの他端側には膨張機31が連結されている。圧縮機11と膨張機31とは共通の回転軸Maによって連結されている。
空気調和システムSは、圧縮機11の出口に一端が接続された第1導入路14を備え、第1導入路14の他端は熱交換器21の入口に接続されている。熱交換器21は、放熱側流路21aを備える。放熱側流路21aの入口には第1導入路14が接続されている。そして、放熱側流路21aには、圧縮機11で圧縮された後の高温の第1空気が第1導入路14を介して導入される。
熱交換器21は、放熱側流路21aに沿って配置された吸熱側流路21bを備える。空気調和システムSは、第2外気導入路25を備え、第2外気導入路25の一端は吸熱側流路21bの入口に接続されている。また、第2外気導入路25の他端は室外に開口している。第2外気導入路25は、第2空気としての室外空気を熱交換器21の吸熱側流路21bに導入可能である。そして、熱交換器21では、放熱側流路21aを流れる第1空気と、吸熱側流路21bを流れる第2空気との間で熱交換が行われ、第1空気は冷却される。
空気調和システムSは、放熱側流路21aの出口に一端が接続された第2導入路15を備え、第2導入路15の他端は膨張機31の入口に接続されている。熱交換器21で第2空気と熱交換された第1空気は、第2導入路15を介して膨張機31に吸い込まれる。そして、熱交換後の第1空気によって膨張機31のタービンが駆動され、第1空気が断熱膨張し、第1空気の温度が下がる。このとき、圧縮機11は、モータMの回転と膨張タービンの膨張仕事とによって駆動される。
空気調和システムSは、膨張機31の出口に一端が接続された第1導出路16を備え、第1導出路16の他端は室内に開口している。第1導出路16には膨張弁41が配置されている。膨張弁41では、膨張機31で膨張した第1空気がさらに断熱膨張し、第1空気の温度がさらに低下する。
図3に示すように、膨張弁41は、第1導出路16の流路断面積を調節可能なスプール41aを備える。そして、スプール41aによって膨張弁41の開度を調節し、第1導出路16の絞り量を調節することで、膨張機31での第1空気の膨張比を制御可能である。膨張弁41の開度が小さくなり、第1導出路16の流路断面積が小さくなるほど、膨張機31での第1空気の膨張比が小さくなる。一方、膨張弁41の開度が大きくなり、第1導出路16の流路断面積が大きくなるほど、膨張機31での第1空気の膨張比が大きくなる。
空気調和システムSは、第1導出路16で第1空気が流れる方向において、膨張弁41より下流に水分離装置51を備える。膨張弁41と水分離装置51は一体化されている。水分離装置51は、膨張弁41で膨張した際に発生した水分を第1空気から分離する。
図1に示すように、空気調和システムSは、第1導出路16で第1空気が流れる方向において、水分離装置51より下流に第1冷房側切換弁33を備える。また、空気調和システムSは、第1冷房側切換弁33に一端が接続された第1排出流路34を備え、第1排出流路34の他端は室外に開口している。第1冷房側切換弁33は、第1位置33a又は第2位置33bに切り換え可能である。第1位置33aは、第1導出路16から室内側へ第1空気が流れることを許容し、かつ第1導出路16から第1排出流路34への第1空気の流れを遮断する位置である。また、第2位置33bは、第1導出路16から室内側への第1空気の流れを遮断し、かつ第1導出路16から第1排出流路34へ第1空気が流れることを許容する位置である。
空気調和システムSは、第1外気導入路13上に第2冷房側切換弁61を備える。また、空気調和システムSは、第2冷房側切換弁61に一端が接続された第1内気循環流路62を備え、第1内気循環流路62の他端は室内に開口している。第2冷房側切換弁61は、第1位置61a又は第2位置61bに切り換え可能である。第1位置61aは、第1内気循環流路62から圧縮機11へ室内空気が流れることを許容し、かつ第1外気導入路13から圧縮機11への室外空気の流れを遮断する位置である。また、第2位置61bは、第1内気循環流路62から圧縮機11への室内空気の流れを遮断し、かつ第1外気導入路13から圧縮機11へ室外空気が流れることを許容する位置である。
空気調和システムSは、吸熱側流路21bの出口に一端が接続された第2導出路22を備え、第2導出路22の他端は室内に開口している。そして、熱交換器21で第1空気と熱交換され、温度の上昇した第2空気は吸熱側流路21bから第2導出路22に流れる。
空気調和システムSは、第2導出路22に第1暖房側切換弁23を備える。また、空気調和システムSは、第1暖房側切換弁23に一端が接続された第2排出流路24を備え、第2排出流路24の他端は室外に開口している。第1暖房側切換弁23は、第1位置23a又は第2位置23bに切り換え可能である。第1位置23aは、第2導出路22から室内側へ第2空気が流れることを許容し、かつ第2導出路22から第2排出流路24への第2空気の流れを遮断する位置である。また、第2位置23bは、第2導出路22から室内側への第2空気の流れを遮断し、かつ第2導出路22から第2排出流路24へ第2空気が流れることを許容する位置である。
空気調和システムSは、第2外気導入路25上に第2暖房側切換弁26を備える。また、空気調和システムSは、第2暖房側切換弁26に一端が接続された第2内気循環流路27を備え、第2内気循環流路27の他端は室内に開口している。第2暖房側切換弁26は、第1位置26a又は第2位置26bに切り換え可能である。第1位置26aは、第2内気循環流路27から熱交換器21へ室内空気が流れることを許容し、かつ第2外気導入路25から熱交換器21への室外空気の流れを遮断する位置である。また、第2位置26bは、第2内気循環流路27から熱交換器21への室内空気の流れを遮断し、かつ第2外気導入路25から熱交換器21へ室外空気が流れることを許容する位置である。
空気調和システムSは、第1外気導入路13に湿度計測装置としての湿度計28を備える。湿度計28は、圧縮機11に吸入される前の第1空気の湿度を測定し、把握する。圧縮機11に吸入される前の第1空気とは、第2冷房側切換弁61が第1位置61aにある場合は、室内空気であり、第2冷房側切換弁61が第2位置61bにある場合は、室外空気となる。
また、空気調和システムSは、第1導出路16で第1空気が流れる方向において、膨張機31より下流で、かつ膨張弁41より上流に温度計18及び圧力計19を備える。温度計18は、膨張機31で膨張した直後の第1空気の温度を測定し、圧力計19は、膨張機31で膨張した直後の第1空気の圧力を測定する。
また、空気調和システムSは、モータMの駆動及び膨張弁41の駆動を制御する制御装置29を備える。制御装置29には、温度計18、圧力計19及び湿度計28が信号接続されている。制御装置29には、温度計18、圧力計19及び湿度計28の出力した測定結果を含む信号が入力される。
制御装置29は、湿度計28の測定した第1空気の湿度を把握し、その湿度に応じて、モータMの回転数及び膨張弁41の開度を調節する。制御装置29によって、モータMの回転数及び膨張弁41の開度を制御することで、膨張機31での第1空気の膨張比を所望する値にコントロールする。第1空気の所望する膨張比とは、膨張機31で第1空気が膨張した際の温度及び圧力に応じた、第1空気の湿度が100%未満となる膨張比である。これは、膨張機31で第1空気が膨張した際、その第1空気の湿度が100%以上になって膨張機31で結露が発生するのを抑制するためである。なお、膨張機31で第1空気が膨張した際の温度は温度計18で測定され、圧力は圧力計19で測定される。
制御装置29には、圧縮機11に吸入される前の第1空気の湿度と、膨張機31での第1空気の温度及び圧力と、モータMの回転数及び膨張弁41の開度とを対応付けたテーブルが記憶されている。湿度と、圧力及び温度と、モータMの回転数及び膨張弁41との関係は、実験等によって予め測定され、対応付けられている。
空気調和システムSは、第2導入路15と第1導出路16とを接続し、かつ膨張機31をバイパスするバイパス流路35を備える。また、空気調和システムSは、バイパス流路35に流量制御弁36を備える。流量制御弁36は、バイパス流路35を流れる第1空気の流量を制御可能である。流量制御弁36は制御装置29に信号接続され、制御装置29は流量制御弁36の開度を制御可能である。制御装置29は、湿度計28の測定結果から把握した湿度に応じて流量制御弁36の開度を制御し、バイパス流路35の開度を調節する。
制御装置29は、湿度が高いほど、流量制御弁36の開度を大きくして、膨張機31に吸い込まれる第1空気の量を減らし、湿度が低いほど、流量制御弁36の開度を小さくして、膨張機31に吸い込まれる第1空気の量を減らさないようにする。制御装置29には、湿度と、流量制御弁36の開度を対応付けたテーブルが記憶されている。湿度と、流量制御弁36の開度との関係は、実験等によって予め測定され、対応付けられている。
空気調和システムSでは、室内の冷房を行う際、第1冷房側切換弁33を第1位置33aとしておく。また、冷房を行う際、第2冷房側切換弁61を第1位置61aとした場合には、室内空気を内気循環させて冷房を行い、第2冷房側切換弁61を第2位置61bとした場合は、室外空気を外気から導入して冷房を行う。また、室内の冷房を行う際、第1暖房側切換弁23を第2位置23bとし、熱交換器21で熱交換された第2空気の室内への流入を防止する。さらに、第2暖房側切換弁26を第1位置26aとした場合には、室内空気を第2空気として内気循環させて冷房を行い、第2位置26bとした場合には、室外空気を第2空気として冷房を行う。
そして、空気調和システムSによる冷房を行う際、第1空気が圧縮機11に吸入され、圧縮機11で圧縮されて高温空気となる。圧縮機11を流出した高温空気は、熱交換器21の放熱側流路21aに流入し、吸熱側流路21bを流れる第2空気によって冷却される。冷却された第1空気は、熱交換器21を流出してから膨張機31に吸い込まれ、膨張して更に温度が低下する。
このように、第1空気は熱交換器21及び膨張機31において温度が低下する。本実施形態では、圧縮機11に吸入される前の第1空気の湿度を湿度計28で測定しておき、膨張機31で膨張した第1空気の温度及び圧力に応じて、制御装置29によるモータMの回転及び膨張弁41の開度を調節し、圧縮前の第1空気の湿度に応じた膨張比で膨張させる。より具体的には、第1空気に含まれていた水蒸気の一部が凝縮水となる手前までの膨張とする。また、圧縮機11に吸入される前の第1空気の湿度に応じて、制御装置29は流量制御弁36の開度を制御し、第2導入路15から膨張機31に吸い込まれる第1空気の量を調節する。
膨張機31で膨張した第1空気は膨張弁41に吸い込まれ、膨張して更に温度が低下する。このとき、第1空気に含まれていた水蒸気は凝縮して凝縮水となる。この凝縮水は、水分離装置51において第1空気から分離される。水分離後の第1空気は第1冷房側切換弁33を通過して第1導出路16から室内に供給され、室内を冷却する。また、熱交換器21で熱交換された第2空気は、第1暖房側切換弁23を介して第2排出流路24から室外に排出される。
図2に示すように、空気調和システムSで室内の暖房を行う際、第1暖房側切換弁23を第1位置23aに位置させる。また、第1冷房側切換弁33を第2位置33bとしておく。また、第2冷房側切換弁61を第1位置61aとした場合には、室内空気を内気循環させて暖房を行い、第2冷房側切換弁61を第2位置61bとした場合は、室外空気を外気から導入して暖房を行う。また、室内の暖房を行う際、第2暖房側切換弁26を第1位置26aとした場合には、内気循環させた室内空気を第2空気として使用し、第2暖房側切換弁26を第2位置26bとした場合は、室外空気を第2空気として使用する。
そして、暖房を行う際、第1空気が圧縮機11に取り込まれ、圧縮機11で圧縮されて高温空気となる。圧縮機11を流出した高温空気は、熱交換器21の放熱側流路21aに流入し、吸熱側流路21bを流れる第2空気によって冷却される。冷却された第1空気は、熱交換器21を流出してから膨張機31に吸い込まれ、膨張して更に温度が低下する。暖房の際も、膨張機31では第1空気の膨張が行われる。このときも、制御装置29によって、モータMの回転数、膨張弁41の開度を制御して、膨張機31での結露を抑制する。そして、熱交換器21で熱交換され、暖められた第2空気は、第1暖房側切換弁23を介して、そのまま室内に供給され、室内を加熱する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)空気調和システムSは、膨張機31を駆動させるモータM、及び膨張機31より下流側に配置された膨張弁41を備え、さらに、モータM及び膨張弁41を制御する制御装置29と、湿度計28を備える。そして、圧縮機11に吸入される前の第1空気の湿度に基づいてモータMの回転数と膨張弁41の開度を制御し、膨張機31での膨張を制御して凝縮水が発生しないようにした。このため、膨張機31での第1空気の膨張時にタービンに結露が発生することを抑制し、水分によってタービンが損傷を受けることを抑制できる。
(1)空気調和システムSは、膨張機31を駆動させるモータM、及び膨張機31より下流側に配置された膨張弁41を備え、さらに、モータM及び膨張弁41を制御する制御装置29と、湿度計28を備える。そして、圧縮機11に吸入される前の第1空気の湿度に基づいてモータMの回転数と膨張弁41の開度を制御し、膨張機31での膨張を制御して凝縮水が発生しないようにした。このため、膨張機31での第1空気の膨張時にタービンに結露が発生することを抑制し、水分によってタービンが損傷を受けることを抑制できる。
(2)空気調和システムSにおいて、膨張弁41と水分離装置51は一体化されている。このため、膨張弁41で膨張した第1空気は、膨張直後に水分離装置51に流入する。よって、水分離装置51では、第1空気の膨張直後に水分を分離することができる。
(3)空気調和システムSは、バイパス流路35を備え、バイパス流路35によって、熱交換器21で熱交換された第1空気を、膨張機31を避けて膨張弁41へ供給可能とする。このため、膨張機31に吸い込まれる第1空気の量を減らし、かつ膨張弁41に吸い込まれる第1空気の量を増やすことで、膨張機31での凝縮水の発生をより一層抑制することができる。また、膨張弁41での膨張により凝縮水を発生させることで、膨張機31での結露を抑制しやすくなる。
(4)空気調和システムSは、第1外気導入路13に第2冷房側切換弁61を備え、第2冷房側切換弁61には第1内気循環流路62が接続されている。そして、第2冷房側切換弁61を第1位置61aに切り換えることで、室内空気を第1空気とすることができる。このため、室外空気の湿度が高い場合には、室内空気を第1空気とすることで、膨張機31での凝縮水の発生を抑制しやすくなる。
(5)空気調和システムSでは、第1空気は膨張機31で膨張し、膨張弁41でさらに膨張した後、水分離装置51で水分が分離される。このため、冷房時には、乾燥した空気を室内に供給することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 制御装置29は、モータMの回転数及び膨張弁41の開度と、第1空気の湿度と、膨張機31での圧力及び温度と、を対応付けたテーブルに基づいて、膨張機31での第1空気の湿度が100%以上にならないようにモータMの回転数及び膨張弁41の開度を制御したが、これに限らない。制御装置29は、第1空気の湿度と、膨張機31での圧力及び温度とから、モータMの回転数及び膨張弁41の開度を演算して決定してもよい。
○ 制御装置29は、モータMの回転数及び膨張弁41の開度と、第1空気の湿度と、膨張機31での圧力及び温度と、を対応付けたテーブルに基づいて、膨張機31での第1空気の湿度が100%以上にならないようにモータMの回転数及び膨張弁41の開度を制御したが、これに限らない。制御装置29は、第1空気の湿度と、膨張機31での圧力及び温度とから、モータMの回転数及び膨張弁41の開度を演算して決定してもよい。
○ 実施形態では、湿度計28を圧縮機11の入口付近に設け、圧縮機11に吸入される前の第1空気の湿度を測定したが、これに限らない。圧縮機11の出口付近や膨張機31の入口付近に湿度計28を設け、圧縮機11による圧縮直後の第1空気の湿度や、膨張機31で膨張される前の第1空気の湿度から、モータMの回転数及び膨張弁41の開度を決定してもよい。
○ 湿度計測装置として湿度計28に具体化したが、湿度計測装置を温度計及び制御装置29に変更してもよい。この場合、温度計を圧縮機11の入口付近、圧縮機11の出口付近、膨張機31の入口付近等に設け、圧縮機11による圧縮前後の第1空気の温度や、膨張機31で膨張される前の第1空気の温度から、制御装置29で湿度を推測し、把握するようにしてもよい。
○ 膨張弁41は固定絞りであってもよい。この場合、膨張弁41の開度は制御できないため、制御装置29はモータMの回転数を制御して、膨張機31での第1空気の湿度が100%未満となるようにする。
○ モータMは回転数が一定なタイプであってもよい。この場合、モータMの回転数は一定であるため、制御装置29は膨張弁41の開度を制御して、膨張機31での第1空気の湿度が100%未満となるようにする。
○ 膨張弁41と水分離装置51は別体でもよく、膨張弁41と水分離装置51は流路を介して接続されていてもよい。
○ 第1導出路16から室内に供給される第1空気は、エンジンからの廃熱によってリヒートされて温度調節されてもよい。
○ 第1導出路16から室内に供給される第1空気は、エンジンからの廃熱によってリヒートされて温度調節されてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記熱交換器と前記膨張機とを繋ぐ流路と、前記膨張機と前記膨張弁とを繋ぐ流路とはバイパス流路によって接続されている空気調和システム。
(イ)前記熱交換器と前記膨張機とを繋ぐ流路と、前記膨張機と前記膨張弁とを繋ぐ流路とはバイパス流路によって接続されている空気調和システム。
(ロ)前記バイパス流路には流量制御弁が配置されている空気調和システム。
(ハ)前記圧縮機に流入する空気は室内空気である空気調和システム。
(ハ)前記圧縮機に流入する空気は室内空気である空気調和システム。
M…モータ、Ma…回転軸、11…圧縮機、12…空気サイクル装置、21…熱交換器、28…湿度計測装置としての湿度計、29…制御装置、31…膨張機、41…膨張弁、51…水分離装置。
Claims (2)
- 空気を圧縮する圧縮機、圧縮された前記空気を熱交換させる熱交換器、及び前記熱交換器で熱交換された前記空気を膨張させる膨張機を含む空気サイクル装置と、
前記膨張機で膨張した前記空気を膨張させる膨張弁と、
前記圧縮機及び前記膨張機が連結された回転軸を回転させるモータと、
前記膨張弁で膨張した前記空気から水分を分離する水分離装置と、
前記膨張機で膨張する前の前記空気の湿度を把握するための湿度計測装置と、
前記膨張機で膨張した前記空気の湿度が100%未満となるように、前記湿度計測装置で把握した湿度に基づいて前記モータの回転数、及び前記膨張弁の開度の少なくとも一方を制御する制御装置と、を有する空気調和システム。 - 前記膨張弁と前記水分離装置は一体化されている請求項1に記載の空気調和システム。
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