JP2016146572A - 動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像処理システム、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム - Google Patents

動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像処理システム、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】圧縮性能を向上させる。【解決手段】動画像符号化装置1は、事前イントラ予測値算出部21、誤差最小化フィルタ係数算出部22、およびフィルタ処理部23を備える。事前イントラ予測値算出部21は、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、イントラ予測モードに基づくイントラ予測により予測値を生成し、事前イントラ予測値SIG18として出力する。誤差最小化フィルタ係数算出部22は、入力画像SIG1および事前イントラ予測値SIG18に基づく誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出し、補間フィルタ係数SIG8として出力する。フィルタ処理部23は、事前イントラ予測値SIG18に対して、補間フィルタ係数SIG8を用いて誤差最小化フィルタ処理を行う。【選択図】図3

Description

本発明は、動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像処理システム、動画像符号化方法、動画像復号方法、およびプログラムに関する。
非特許文献1に代表される映像圧縮に関する標準方式では、予測符号化方式が採用されており、予測誤差を周波数領域に変換した上で量子化する。このため、符号化された画像には、量子化の過程で量子化誤差(ノイズ)が発生してしまう。そこで、符号化誤差を直接的または間接的に抑制する手法が提案されている。
例えば、非特許文献1には、SAO(Sample Adaptive Offset)が提案されている。SAOは、符号化されたフレームに対して、局所領域ごとにオフセット値を制御するフィルタの一種である。
また、非特許文献2には、ALF(Adaptive Loop Filter)が提案されている。ALFでは、符号化されたフレームに対して、局所領域ごとに誤差を最小化するフィルタ処理が施される。
"High Efficiency Video Coding (HEVC) text specification draft10," JCT-VC 12th meeting, JCTVC-L1003 v34, Jan. 2013. M. Mtsumura, Y. Bandoh, S. Takamura, H. Jozawa, "In-loop filter based on non-local means filter," Joint Collaborative Team on Video Coding (JCT-VC), JCTVC-E206, March, 2011.
非特許文献1におけるSAOや非特許文献2におけるALFは、符号化されたフレームに対する技術、すなわち既に符号化処理が行われた後のフレームに対する技術であり、予測符号化における圧縮性能に強く影響する予測性能を向上させる技術ではない。このため、圧縮性能を十分には向上させることができなかった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、圧縮性能を向上させることを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の事項を提案している。
(1) 本発明は、符号化済みの局所復号画像(例えば、図2の局所復号画像SIG17に相当)を用いた予測符号化を許容する動画像符号化装置(例えば、図1の動画像符号化装置1に相当)であって、入力画像(例えば、図2の入力画像SIG1に相当)および前記局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する事前予測値生成手段(例えば、図3の事前イントラ予測値算出部21に相当)と、前記入力画像と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値と、に基づく誤差(例えば、後述の予測誤差または符号化誤差に相当)を最小化するフィルタ係数を算出する誤差最小化フィルタ係数算出手段(例えば、図3の誤差最小化フィルタ係数算出部22に相当)と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値に対して、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うフィルタ処理手段(例えば、図3のフィルタ処理部23に相当)と、を備えることを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
この発明によれば、動画像符号化装置に、事前予測値生成手段、誤差最小化フィルタ係数算出手段、およびフィルタ処理手段を設けることとした。また、事前予測値生成手段により、入力画像および局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成することとした。また、誤差最小化フィルタ係数算出手段により、入力画像と、事前予測値生成手段により生成された予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出することとした。また、フィルタ処理手段により、事前予測値生成手段により生成された予測値に対して、誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。
このため、符号化される前のフレームに対して、すなわち符号化処理が行われる前のフレームに対して、フィルタ処理を行うことになる。したがって、予測符号化における圧縮性能に強く影響する予測性能を向上させることができ、その結果、圧縮性能を向上させることができる。
また、入力画像と整数精度の動き補償に基づくインター予測による予測値とに基づく誤差と、入力画像とイントラ予測による予測値とに基づく誤差と、のうち少なくともいずれかを最小化するフィルタ係数が算出されることになる。このため、整数画素位置の動き補償やイントラ予測における誤差を低減することができるので、その結果、圧縮性能をさらに向上させることができる。
(2) 本発明は、(1)の動画像符号化装置について、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、前記入力画像と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値と、の差分である予測誤差と、前記予測誤差に対して、直交変換処理、量子化処理、逆量子化処理、および逆変換処理を行って得られた符号化誤差と、のうちいずれかを最小化するフィルタ係数を算出することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
この発明によれば、(1)の動画像符号化装置において、誤差最小化フィルタ係数算出手段により、予測誤差および符号化誤差のうちいずれかを最小化するフィルタ係数を算出することとした。このため、フィルタ処理手段によるフィルタ処理により、予測誤差または符号化誤差を最小化することができる。
なお、予測誤差を最小化する場合には、符号化誤差を最小化する場合と比べて、直交変換処理、量子化処理、逆量子化処理、および逆変換処理を行う必要がないので、誤差最小化フィルタ係数算出手段における処理量を低減させることができる。
一方、符号化誤差を最小化する場合には、予測誤差だけでなく量子化誤差も考慮した上で、フィルタ係数を求めることができる。このため、予測残差の符号量の抑制と、復号画像における直接的な誤差の抑制と、を同時に実現することができる。したがって、予測誤差を最小化する場合と比べて、多くの予測残差符号量が発生するイントラ符号化や、高ビットレート符号化などにおいて、圧縮性能を特に向上させることができる。
(3) 本発明は、(1)または(2)の動画像符号化装置について、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、前記フィルタ係数を、Wiener filter法に基づいて算出することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
この発明によれば、(1)または(2)の動画像符号化装置において、Wiener filter法に基づいてフィルタ係数を算出することができる。
(4) 本発明は、(1)から(3)のいずれかの動画像符号化装置について、前記事前予測値生成手段は、前記入力画像および前記局所復号画像を用いて、イントラ予測により予測値を生成し、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、前記フィルタ係数を、イントラ予測モードに応じて算出することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
ここで、H.264やH.265に代表される映像圧縮に関する標準方式では、イントラ予測において、イントラ予測モードに応じたイントラ予測値が生成される。このため、イントラ予測値は、イントラ予測モードの影響を受けやすい。
そこで、この発明によれば、(1)から(3)のいずれかの動画像符号化装置において、事前予測値生成手段により、イントラ予測モードに応じてフィルタ係数を算出することとした。このため、全てのイントラ予測モードに共通する1つのフィルタ係数を算出する場合と比べて、予測誤差を小さくしたり、符号化性能を改善したりすることができる。
(5) 本発明は、(4)の動画像符号化装置について、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、イントラ予測モードをm個(ただし、mは、イントラ予測モードの種類数よりも小さく、ゼロを含まない自然数)のグループに分類し、分類したグループごとに前記フィルタ係数を算出することを特徴とする動画像符号化装置を提案している。
ここで、イントラ予測モードのそれぞれに応じてフィルタ係数を算出する場合には、フィルタ係数に関する情報量が膨大になるので、その結果、符号化性能が低下してしまうおそれがある。
そこで、この発明によれば、(4)の動画像符号化装置において、誤差最小化フィルタ係数算出手段により、イントラ予測モードをm個のグループに分類し、分類したグループごとにフィルタ係数を算出することとした。このため、全てのイントラ予測モードに共通する1つのフィルタ係数を算出する場合と比べて、予測誤差を小さくしつつ、フィルタ係数に関する情報量の増加を抑制して、符号化性能を改善することができる。
(6) 本発明は、復号済み画像(例えば、図4のデコード画像SIG64に相当)を用いた予測復号を許容する動画像復号装置(例えば、図1の動画像復号装置100に相当)であって、符号化データ(例えば、図4の符号化データSIG2に相当)をエントロピー復号してフィルタ係数(例えば、図4のイントラ予測における補間フィルタ係数SIG54に相当)を取得するエントロピー復号手段(例えば、図4のエントロピー復号部110に相当)と、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより前記復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記エントロピー復号手段により取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うフィルタ処理手段(例えば、図4のイントラ予測値生成部140に相当)と、を備えることを特徴とする動画像復号装置を提案している。
この発明によれば、動画像復号装置に、エントロピー復号手段およびフィルタ処理手段を設けることとした。また、エントロピー復号手段により、符号化データをエントロピー復号してフィルタ係数を取得することとした。また、フィルタ処理手段により、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、エントロピー復号手段により取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。
このため、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより生成した予測値に対して、符号化データを生成する際に用いられたフィルタ係数を用いて、フィルタ処理を行うことができる。したがって、整数画素位置の動き補償やイントラ予測における誤差を低減することができるので、その結果、圧縮性能を向上させることができる。
(7) 本発明は、(6)の動画像復号装置について、前記エントロピー復号手段は、符号化データをエントロピー復号して、イントラ予測モードに応じて算出されたフィルタ係数を取得し、前記フィルタ処理手段は、前記復号済み画像を用いて、イントラ予測により予測値を生成することを特徴とする動画像復号装置を提案している。
ここで、H.264やH.265に代表される映像圧縮に関する標準方式では、イントラ予測において、イントラ予測モードに応じたイントラ予測値が生成される。このため、イントラ予測値は、イントラ予測モードの影響を受けやすい。
そこで、この発明によれば、(6)の動画像復号装置において、エントロピー復号手段により、符号化データをエントロピー復号して、イントラ予測モードに応じて算出されたフィルタ係数を取得することとした。また、フィルタ処理手段により、復号済み画像を用いて、イントラ予測により予測値を生成することとした。このため、イントラ予測モードに応じて算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うことができるので、全てのイントラ予測モードに共通する1つのフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う場合と比べて、予測誤差を小さくしたり、符号化性能を改善したりすることができる。
(8) 本発明は、(7)の動画像復号装置について、前記イントラ予測モードは、予めm個(ただし、mは、イントラ予測モードの種類数よりも小さく、ゼロを含まない自然数)のグループに分類され、前記フィルタ係数は、分類されているグループごとに算出されており、前記エントロピー復号手段は、符号化データをエントロピー復号して、前記グループごとに算出されたフィルタ係数を取得することを特徴とする動画像復号装置を提案している。
ここで、イントラ予測モードのそれぞれに応じてフィルタ係数が算出されている場合には、フィルタ係数に関する情報量が膨大になるので、その結果、符号化性能が低下してしまうおそれがある。
そこで、この発明によれば、(7)の動画像復号装置において、イントラ予測モードは、予めm個のグループに分類され、フィルタ係数は、分類されているグループごとに算出されており、エントロピー復号手段は、符号化データをエントロピー復号して、グループごとに算出されたフィルタ係数を取得することとした。このため、全てのイントラ予測モードに共通する1つのフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う場合と比べて、予測誤差を小さくしつつ、フィルタ係数に関する情報量の増加を抑制して、符号化性能を改善することができる。
(9) 本発明は、動画像を符号化して符号化データ(例えば、図2の符号化データSIG2に相当)を生成する動画像符号化装置(例えば、図1の動画像符号化装置1に相当)と、当該動画像符号化装置により生成された符号化データを復号する動画像復号装置(例えば、図1の動画像復号装置100に相当)と、を備える動画像処理システム(例えば、図1の動画像処理システムAAに相当)であって、前記動画像符号化装置は、入力画像(例えば、図2の入力画像SIG1に相当)および局所復号画像(例えば、図2の局所復号画像SIG17に相当)を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する事前予測値生成手段(例えば、図3の事前イントラ予測値算出部21に相当)と、前記入力画像と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値と、に基づく誤差(例えば、後述の予測誤差または符号化誤差に相当)を最小化するフィルタ係数を算出する誤差最小化フィルタ係数算出手段(例えば、図3の誤差最小化フィルタ係数算出部22に相当)と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値に対して、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う符号化側フィルタ処理手段(例えば、図3のフィルタ処理部23に相当)と、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数をエントロピー符号化して、符号化データを生成するエントロピー符号化手段(例えば、図2のエントロピー符号化部40に相当)と、を備え、前記動画像復号装置は、前記エントロピー符号化手段により生成された符号化データをエントロピー復号して、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を取得するエントロピー復号手段(例えば、図4のエントロピー復号部110に相当)と、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち前記事前予測値生成手段により予測値を生成する際に用いられたものにより復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記エントロピー復号手段により取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う復号側フィルタ処理手段(例えば、図4のイントラ予測値生成部140に相当)と、を備えることを特徴とする動画像処理システムを提案している。
この発明によれば、動画像処理システムに、動画像符号化装置および動画像復号装置を設け、動画像符号化装置に、事前予測値生成手段、誤差最小化フィルタ係数算出手段、符号化側フィルタ処理手段、およびエントロピー符号化手段を設けることとした。また、事前予測値生成手段により、入力画像および局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成することとした。また、誤差最小化フィルタ係数算出手段により、入力画像と、事前予測値生成手段により生成された予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出することとした。また、符号化側フィルタ処理手段により、事前予測値生成手段により生成された予測値に対して、誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。また、エントロピー符号化手段により、誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数をエントロピー符号化して、符号化データを生成することとした。また、動画像復号装置に、エントロピー復号手段および復号側フィルタ処理手段を設けることとした。また、エントロピー復号手段により、エントロピー符号化手段により生成された符号化データをエントロピー復号して、誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を取得することとした。また、復号側フィルタ処理手段により、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち事前予測値生成手段により予測値を生成する際に用いられたものにより復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、エントロピー復号手段により取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。これによれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(10) 本発明は、事前予測値生成手段(例えば、図3の事前イントラ予測値算出部21に相当)、誤差最小化フィルタ係数算出手段(例えば、図3の誤差最小化フィルタ係数算出部22に相当)、およびフィルタ処理手段(例えば、図3のフィルタ処理部23に相当)、を備え、符号化済みの局所復号画像(例えば、図2の局所復号画像SIG17に相当)を用いた予測符号化を許容する動画像符号化装置(例えば、図1の動画像符号化装置1に相当)における動画像符号化方法であって、前記事前予測値生成手段が、入力画像(例えば、図2の入力画像SIG1に相当)および前記局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する第1のステップと、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段が、前記入力画像と、前記第1のステップにより生成された予測値と、に基づく誤差(例えば、後述の予測誤差または符号化誤差に相当)を最小化するフィルタ係数を算出する第2のステップと、前記フィルタ処理手段が、前記第1のステップにより生成された予測値に対して、前記第2のステップにより算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第3のステップと、を備えることを特徴とする動画像符号化方法を提案している。
この発明によれば、入力画像および局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成することとした。また、入力画像と、上述の予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出し、上述の予測値に対して、算出したフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。これによれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(11) 本発明は、エントロピー復号手段(例えば、図4のエントロピー復号部110に相当)およびフィルタ処理手段(例えば、図4のイントラ予測値生成部140に相当)を備え、復号済み画像(例えば、図4のデコード画像SIG64に相当)を用いた予測復号を許容する動画像復号装置(例えば、図1の動画像復号装置100に相当)における動画像復号方法であって、前記エントロピー復号手段が、符号化データ(例えば、図4の符号化データSIG2に相当)をエントロピー復号してフィルタ係数(例えば、図4のイントラ予測における補間フィルタ係数SIG54に相当)を取得する第1のステップと、前記フィルタ処理手段が、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより前記復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記第1のステップにより取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第2のステップと、を備えることを特徴とする動画像復号方法を提案している。
この発明によれば、符号化データをエントロピー復号してフィルタ係数を取得し、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、取得したフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。これによれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(12) 本発明は、事前予測値生成手段(例えば、図3の事前イントラ予測値算出部21に相当)、誤差最小化フィルタ係数算出手段(例えば、図3の誤差最小化フィルタ係数算出部22に相当)、およびフィルタ処理手段(例えば、図3のフィルタ処理部23に相当)、を備え、符号化済みの局所復号画像(例えば、図2の局所復号画像SIG17に相当)を用いた予測符号化を許容する動画像符号化装置(例えば、図1の動画像符号化装置1に相当)における動画像符号化方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記事前予測値生成手段が、入力画像(例えば、図2の入力画像SIG1に相当)および前記局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する第1のステップと、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段が、前記入力画像と、前記第1のステップにより生成された予測値と、に基づく誤差(例えば、後述の予測誤差または符号化誤差に相当)を最小化するフィルタ係数を算出する第2のステップと、前記フィルタ処理手段が、前記第1のステップにより生成された予測値に対して、前記第2のステップにより算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第3のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
この発明によれば、コンピュータを用いてプログラムを実行することで、入力画像および局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成することとした。また、入力画像と、上述の予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出し、上述の予測値に対して、算出したフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。これによれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
(13) 本発明は、エントロピー復号手段(例えば、図4のエントロピー復号部110に相当)およびフィルタ処理手段(例えば、図4のイントラ予測値生成部140に相当)を備え、復号済み画像(例えば、図4のデコード画像SIG64に相当)を用いた予測復号を許容する動画像復号装置(例えば、図1の動画像復号装置100に相当)における動画像復号方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記エントロピー復号手段が、符号化データ(例えば、図4の符号化データSIG2に相当)をエントロピー復号してフィルタ係数(例えば、図4のイントラ予測における補間フィルタ係数SIG54に相当)を取得する第1のステップと、前記フィルタ処理手段が、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより前記復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記第1のステップにより取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第2のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムを提案している。
この発明によれば、コンピュータを用いてプログラムを実行することで、符号化データをエントロピー復号してフィルタ係数を取得し、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、取得したフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うこととした。これによれば、上述した効果と同様の効果を奏することができる。
本発明によれば、圧縮性能を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る動画像処理システムのブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る動画像符号化装置のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る動画像符号化装置が備えるイントラ予測値生成部のブロック図である。 本発明の第1実施形態に係る動画像復号装置のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る動画像処理システムのブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る動画像符号化装置のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る動画像符号化装置が備える整数精度MC予測値生成部のブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る動画像復号装置のブロック図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素などとの置き換えが可能であり、また、他の既存の構成要素との組み合せを含む様々なバリエーションが可能である。したがって、以下の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る動画像処理システムAAのブロック図である。動画像処理システムAAは、動画像を符号化して符号化データ(図2、4の符号化データSIG2参照)を生成する動画像符号化装置1と、動画像符号化装置1により生成された符号化データを復号する動画像復号装置100と、を備える。これら動画像符号化装置1と動画像復号装置100とは、上述の符号化データを、例えば伝送路を介して送受信する。
[動画像符号化装置1の構成および動作]
図2は、動画像符号化装置1のブロック図である。動画像符号化装置1は、インター予測値生成部10、イントラ予測値生成部20、DCT/量子化部30、エントロピー符号化部40、逆DCT/逆量子化部50、およびローカルメモリ60を備える。
インター予測値生成部10は、小数精度MC予測値生成部11および整数精度MC予測値生成部12を備える。
小数精度MC予測値生成部11は、入力画像SIG1と、ローカルメモリ60から供給される後述の局所復号画像SIG17と、を入力とする。この小数精度MC予測値生成部11は、まず、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、小数精度動き補償(MC:Motion Compensation)による予測誤差を最小化する補間フィルタ係数を適応的に算出し、補間フィルタ係数SIG3として出力するとともに、小数精度のインター予測に関する制御情報(小数精度の動きベクトルなどを含む)SIG4を出力する。補間フィルタ係数の算出方法としては、例えば、Wiener filter法に基づく算出方法を用いることができる。小数精度MC予測値生成部11は、次に、算出した補間フィルタ係数を用いて、小数精度MCに基づく予測値を生成し、小数精度MCに基づくインター予測値SIG5として出力する。
整数精度MC予測値生成部12は、入力画像SIG1と、ローカルメモリ60から供給される局所復号画像SIG17と、を入力とする。この整数精度MC予測値生成部12は、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、整数精度MCに基づく予測値を生成し、整数精度MCに基づくインター予測値SIG7として出力するとともに、整数精度のインター予測に関する制御情報(整数精度の動きベクトルなどを含む)SIG6を出力する。
イントラ予測値生成部20は、入力画像SIG1と、ローカルメモリ60から供給される局所復号画像SIG17と、を入力とする。このイントラ予測値生成部20は、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、イントラ予測に基づく予測値を生成した後に後述の誤差最小化フィルタ処理を行って、イントラ予測値SIG9を出力するとともに、後述の補間フィルタ係数SIG8と、イントラ予測に関する制御情報(イントラ予測モードなどを含む)SIG10と、を出力する。イントラ予測値生成部20について、図3を用いて以下に詳述する。
図3は、イントラ予測値生成部20のブロック図である。イントラ予測値生成部20は、事前イントラ予測値算出部21、誤差最小化フィルタ係数算出部22、およびフィルタ処理部23を備える。
事前イントラ予測値算出部21は、入力画像SIG1と、局所復号画像SIG17と、を入力とする。この事前イントラ予測値算出部21は、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、イントラ予測モードに基づくイントラ予測により予測値を生成し、事前イントラ予測値SIG18として出力するとともに、上述のイントラ予測に関する制御情報SIG10を出力する。
誤差最小化フィルタ係数算出部22は、入力画像SIG1と、事前イントラ予測値SIG18と、を入力とする。この誤差最小化フィルタ係数算出部22は、入力画像SIG1および事前イントラ予測値SIG18に基づく誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出し、上述の補間フィルタ係数SIG8として出力する。
なお、入力画像SIG1および事前イントラ予測値SIG18に基づく誤差とは、予測誤差または符号化誤差のことである。
予測誤差とは、入力画像SIG1と事前イントラ予測値SIG18との差分(イントラ予測により発生する誤差)のことである。この予測誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出する場合には、誤差最小化フィルタ係数算出部22は、入力画像SIG1と事前イントラ予測値SIG18との差分を最小化する補間フィルタ係数を算出する。補間フィルタ係数の算出方法としては、例えば、Wiener filter法に基づく算出方法を用いることができる。
一方、符号化誤差とは、上述の予測誤差と、量子化の過程で発生する量子化誤差と、を合わせた誤差のことである。符号化誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出する場合には、誤差最小化フィルタ係数算出部22は、まず、入力画像SIG1と事前イントラ予測値SIG18との差分を求める。次に、求めた差分に対して、DCT/量子化部30と同様の処理を行った後に、逆DCT/逆量子化部50と同様の処理を行って、上述の符号化誤差を求める。次に、求めた符号化誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出する。補間フィルタ係数の算出方法としては、例えば、Wiener filter法に基づく算出方法を用いることができる。
フィルタ処理部23は、補間フィルタ係数SIG8と、事前イントラ予測値SIG18と、を入力とする。このフィルタ処理部23は、事前イントラ予測値SIG18に対して、補間フィルタ係数SIG8を用いて誤差最小化フィルタ処理を行い、フィルタ処理後の予測値を、最終的なイントラ予測値SIG9として出力する。
なお、補間フィルタ係数SIG8を算出する手法としては、全てのイントラ予測モード(例えば、DC予測、Planar予測、および33種類の方向性予測)に共通する1つの補間フィルタ係数を算出する手法と、イントラ予測モードに応じて補間フィルタ係数を算出する手法と、がある。
ここで、H.264やH.265に代表される映像圧縮に関する標準方式では、イントラ予測において、イントラ予測モードに応じたイントラ予測値が生成される。このため、イントラ予測値は、イントラ予測モードの影響を受けやすい。したがって、イントラ予測モードのそれぞれに応じて補間フィルタ係数を算出する場合には、全てのイントラ予測モードに共通する1つの補間フィルタ係数を算出する場合と比べて、予測誤差を小さくすることができるという効果や、符号化性能を改善できるという効果を、期待することができる。
しかし、イントラ予測モードのそれぞれに応じて補間フィルタ係数を算出する場合には、補間フィルタ係数に関する情報量が膨大になるので、その結果、符号化性能が低下してしまうおそれがある。
そこで、イントラ予測値生成部20は、イントラ予測モードをm個(ただし、mは、イントラ予測モードの種類数よりも小さく、ゼロを含まない自然数)のグループに分類し、分類したグループごとに補間フィルタ係数を算出する。また、イントラ予測値生成部20は、補間フィルタ係数SIG8として、グループごとに算出した補間フィルタ係数だけでなく、全てのイントラ予測モードのそれぞれがm個のグループのうちどのグループに属するのかを示す情報も、出力する。
図2に戻って、DCT/量子化部30は、予測残差信号SIG12を入力とする。予測残差信号SIG12とは、入力画像SIG1と、予測値SIG11と、の差分信号のことであり、予測値SIG11とは、小数精度MCに基づくインター予測値SIG5と、整数精度MCに基づくインター予測値SIG7と、イントラ予測値SIG9と、のうち、最も高い符号化性能の期待される予測方法により算出された予測値のことである。このDCT/量子化部30は、予測残差信号SIG12に対して直交変換処理を行い、この直交変換処理により得られた変換係数について量子化処理を行って、量子化された変換係数SIG13として出力する。
エントロピー符号化部40は、量子化された変換係数SIG13と、補間フィルタ係数SIG3、SIG8と、制御情報SIG14と、を入力とする。制御情報SIG14とは、小数精度のインター予測に関する制御情報SIG4と、整数精度のインター予測に関する制御情報SIG6と、イントラ予測に関する制御情報SIG10と、のうち、上述の最も高い符号化性能の期待される予測方法において求められた制御情報のことである。このエントロピー符号化部40は、これら入力された情報に対してエントロピー符号化処理を行って、その結果について、符号化データへの記述規則(符号化シンタックス)にしたがって符号化データに記述し、符号化データSIG2として出力する。
逆DCT/逆量子化部50は、量子化された変換係数SIG13を入力とする。この逆DCT/逆量子化部50は、量子化された変換係数SIG13に対して逆量子化処理を行い、この逆量子化処理により得られた変換係数に対して逆変換処理を行って、逆直交変換された変換係数SIG15として出力する。
ローカルメモリ60は、局所復号画像SIG16を入力とする。局所復号画像SIG16とは、予測値SIG11と、逆直交変換された変換係数SIG15と、を加算した信号のことである。このローカルメモリ60は、入力された局所復号画像SIG16を蓄積し、次の符号化処理単位ブロック以降において過去の局所復号画像SIG16を参照する必要がある場合に、適宜、小数精度MC予測値生成部11と整数精度MC予測値生成部12とイントラ予測値生成部20とに局所復号画像SIG17として供給する。
[動画像復号装置100の構成および動作]
図4は、動画像復号装置100のブロック図である。動画像復号装置100は、エントロピー復号部110、逆DCT/逆量子化部120、インター予測値生成部130、イントラ予測値生成部140、およびローカルメモリ150を備える。
エントロピー復号部110は、符号化データSIG2を入力とする。このエントロピー復号部110は、符号化データSIG2に記載されている内容を符号化データ構造にしたがって解析してエントロピー復号し、残差信号SIG51と、小数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG52(補間フィルタ係数SIG3)と、制御情報SIG53と、イントラ予測における補間フィルタ係数SIG54(補間フィルタ係数SIG8)と、を取得して出力する。
逆DCT/逆量子化部120は、残差信号SIG51を入力とする。この逆DCT/逆量子化部120は、残差信号SIG51に対して逆量子化処理を行い、この逆量子化処理より得られた結果に対して逆変換処理を行って、逆直交変換結果SIG55として出力する。
インター予測値生成部130は、小数精度MC予測値生成部131および整数精度MC予測値生成部132を備える。
小数精度MC予測値生成部131は、小数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG52と、制御情報SIG53に含まれている小数精度のインター予測に関する制御情報SIG56(小数精度のインター予測に関する制御情報SIG4)と、ローカルメモリ150から供給される後述のデコード画像SIG64と、を入力とする。この小数精度MC予測値生成部131は、まず、小数精度のインター予測に関する制御情報SIG56に基づいて、デコード画像SIG64を参照し、処理ブロックにおける小数精度MCに基づく予測値を生成する。次に、生成した小数精度MCに基づく予測値に対して、小数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG52を用いてフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の予測値を、小数精度MCに基づくインター予測値SIG59として出力する。
整数精度MC予測値生成部132は、制御情報SIG53に含まれている整数精度のインター予測に関する制御情報SIG57(整数精度のインター予測に関する制御情報SIG6)と、ローカルメモリ150から供給されるデコード画像SIG64と、を入力とする。この整数精度MC予測値生成部132は、整数精度のインター予測に関する制御情報SIG57に基づいて、デコード画像SIG64を参照し、処理ブロックにおける整数精度MCに基づく予測値を生成し、整数精度MCに基づくインター予測値SIG60として出力する。
イントラ予測値生成部140は、制御情報SIG53に含まれているイントラ予測に関する制御情報SIG58(イントラ予測に関する制御情報SIG10)と、イントラ予測における補間フィルタ係数SIG54と、ローカルメモリ150から供給されるデコード画像SIG64と、を入力とする。このイントラ予測値生成部140は、まず、イントラ予測に関する制御情報SIG58に基づいて、デコード画像SIG64を参照し、処理ブロックにおけるイントラ予測値を生成する。次に、生成したイントラ予測値に対して、イントラ予測における補間フィルタ係数SIG54を用いてフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の予測値を、イントラ予測値SIG61として出力する。
なお、イントラ予測における補間フィルタ係数SIG54には、m個の補間フィルタ係数と、これらm個の補間フィルタ係数のそれぞれが上述のm個のグループのうちどのグループに属するのかを示す情報と、が含まれている。このため、イントラ予測値生成部140は、処理ブロックのイントラ予測モードがm個のグループのうちどのグループに属するのかを求め、求めたグループに属する補間フィルタ係数をm個の補間フィルタ係数の中から選択し、選択した補間フィルタ係数を用いて、処理ブロックにおけるフィルタ処理を行うことになる。
逆直交変換結果SIG55と、予測値SIG62と、を加算した信号は、デコード画像SIG63として、動画像復号装置100から出力されるとともに、ローカルメモリ150に供給される。なお、予測値SIG62とは、小数精度MCに基づくインター予測値SIG59と、整数精度MCに基づくインター予測値SIG60と、イントラ予測値SIG61と、のうち、最も高い符号化性能の期待される予測方法により算出された予測値のことである。
ローカルメモリ150は、デコード画像SIG63を入力とする。このローカルメモリ150は、入力されたデコード画像SIG63を蓄積し、次の復号処理単位ブロック以降において過去のデコード画像SIG63を参照する必要がある場合に、適宜、小数精度MC予測値生成部131と整数精度MC予測値生成部132とイントラ予測値生成部140とにデコード画像SIG64として供給する。
以上の動画像符号化装置1および動画像復号装置100によれば、以下の効果を奏することができる。
動画像符号化装置1は、フィルタ処理部23により、符号化される前のフレームに対して、すなわち符号化処理が行われる前のフレームに対して、フィルタ処理を行う。このため、予測符号化における圧縮性能に強く影響する予測性能を向上させることができ、その結果、圧縮性能を向上させることができる。
また、動画像符号化装置1は、誤差最小化フィルタ係数算出部22により、入力画像SIG1および事前イントラ予測値SIG18に基づく誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出し、フィルタ処理部23により、誤差最小化フィルタ係数算出部22により算出された補間フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う。また、動画像復号装置100は、イントラ予測値生成部140により、イントラ予測における補間フィルタ係数SIG54、すなわちイントラ予測値生成部20で算出された補間フィルタ係数SIG8を用いて、フィルタ処理を行う。このため、イントラ予測における誤差を低減することができるので、その結果、圧縮性能をさらに向上させることができる。
また、動画像符号化装置1は、誤差最小化フィルタ係数算出部22により、入力画像SIG1および事前イントラ予測値SIG18に基づく誤差として、予測誤差または符号化誤差を適用する。このため、予測誤差を適用する場合には、符号化誤差を適用する場合と比べて、直交変換処理、量子化処理、逆量子化処理、および逆変換処理を行う必要がないので、誤差最小化フィルタ係数算出部22における処理量を低減させることができる。また、符号化誤差を適用する場合には、予測誤差を適用する場合と比べて、多くの予測残差符号量が発生するイントラ符号化や、高ビットレート符号化などにおいて、圧縮性能を特に向上させることができる。
また、動画像符号化装置1は、誤差最小化フィルタ係数算出部22により、Wiener filter法に基づいてフィルタ係数を算出することができる。
また、動画像符号化装置1は、イントラ予測値生成部20により、イントラ予測モードをm個のグループに分類し、分類したグループごとに補間フィルタ係数を算出する。このため、全てのイントラ予測モードに共通する1つのフィルタ係数を算出する場合と比べて、予測誤差を小さくしつつ、フィルタ係数に関する情報量の増加を抑制して、符号化性能を改善することができる。
<第2実施形態>
図5は、本発明の第2実施形態に係る動画像処理システムBBのブロック図である。動画像処理システムBBは、図1に示した本発明の第1実施形態における動画像処理システムAAとは、動画像符号化装置1の代わりに動画像符号化装置1Aを備える点と、動画像復号装置100の代わりに動画像復号装置100Aを備える点と、で異なる。
[動画像符号化装置1Aの構成および動作]
図6は、動画像符号化装置1Aのブロック図である。動画像符号化装置1Aは、図2に示した本発明の第1実施形態に係る動画像符号化装置1とは、インター予測値生成部10の代わりにインター予測値生成部10Aを備える点と、イントラ予測値生成部20の代わりにイントラ予測値生成部20Aを備える点と、で異なる。なお、動画像符号化装置1Aにおいて、動画像符号化装置1と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
インター予測値生成部10Aは、小数精度MC予測値生成部11および整数精度MC予測値生成部12Aを備える。
整数精度MC予測値生成部12Aは、入力画像SIG1と、ローカルメモリ60から供給される局所復号画像SIG17と、を入力とする。この整数精度MC予測値生成部12Aは、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、整数精度MCに基づく予測値を生成した後に、後述の誤差最小化フィルタ処理を行って、整数精度MCに基づくインター予測値SIG7として出力するとともに、後述の補間フィルタ係数SIG21と、整数精度のインター予測に関する制御情報SIG6と、を出力する。整数精度MC予測値生成部12Aについて、図7を用いて以下に詳述する。
図7は、整数精度MC予測値生成部12Aのブロック図である。整数精度MC予測値生成部12Aは、事前MC予測値算出部13、誤差最小化フィルタ係数算出部14、およびフィルタ処理部15を備える。
事前MC予測値算出部13は、入力画像SIG1と、局所復号画像SIG17と、を入力とする。この事前MC予測値算出部13は、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、整数精度MCに基づくインター予測により予測値を生成し、事前インター予測値SIG22として出力するとともに、上述の整数精度のインター予測に関する制御情報SIG6を出力する。
誤差最小化フィルタ係数算出部14は、入力画像SIG1と、事前インター予測値SIG22と、を入力とする。この誤差最小化フィルタ係数算出部14は、入力画像SIG1および事前インター予測値SIG22に基づく誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出し、上述の補間フィルタ係数SIG21として出力する。
なお、入力画像SIG1および事前イントラ予測値SIG18に基づく誤差とは、予測誤差または符号化誤差のことである。
予測誤差とは、入力画像SIG1と事前インター予測値SIG22との差分(インター予測により発生する誤差)のことである。この予測誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出する場合には、誤差最小化フィルタ係数算出部14は、入力画像SIG1と事前インター予測値SIG22との差分を最小化する補間フィルタ係数を算出する。補間フィルタ係数の算出方法としては、例えば、Wiener filter法に基づく算出方法を用いることができる。
一方、符号化誤差とは、上述の予測誤差と、量子化の過程で発生する量子化誤差と、を合わせた誤差のことである。符号化誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出する場合には、誤差最小化フィルタ係数算出部14は、まず、入力画像SIG1と事前インター予測値SIG22との差分を求める。次に、求めた差分に対して、DCT/量子化部30と同様の処理を行った後に、逆DCT/逆量子化部50と同様の処理を行って、上述の符号化誤差を求める。次に、求めた符号化誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出する。補間フィルタ係数の算出方法としては、例えば、Wiener filter法に基づく算出方法を用いることができる。
フィルタ処理部15は、補間フィルタ係数SIG21と、事前インター予測値SIG22と、を入力とする。このフィルタ処理部15は、事前インター予測値SIG22に対して、補間フィルタ係数SIG21を用いて誤差最小化フィルタ処理を行い、フィルタ処理後の予測値を、整数精度MCに基づくインター予測値SIG7として出力する。
図6に戻って、イントラ予測値生成部20Aは、入力画像SIG1と、ローカルメモリ60から供給される局所復号画像SIG17と、を入力とする。このイントラ予測値生成部20Aは、入力画像SIG1および局所復号画像SIG17を用いて、イントラ予測に基づく予測値を生成し、イントラ予測値SIG9として出力するとともに、イントラ予測に関する制御情報SIG10を出力する。
[動画像復号装置100Aの構成および動作]
図8は、動画像復号装置100Aのブロック図である。動画像復号装置100Aは、図4に示した本発明の第1実施形態に係る動画像復号装置100とは、エントロピー復号部110の代わりにエントロピー復号部110Aを備える点と、インター予測値生成部130の代わりにインター予測値生成部130Aを備える点と、イントラ予測値生成部140の代わりにイントラ予測値生成部140Aを備える点と、で異なる。なお、動画像復号装置100Aにおいて、動画像復号装置100と同一構成要件については、同一符号を付し、その説明を省略する。
エントロピー復号部110Aは、符号化データSIG2を入力とする。このエントロピー復号部110Aは、符号化データSIG2に記載されている内容を符号化データ構造にしたがって解析してエントロピー復号し、残差信号SIG51と、小数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG52(補間フィルタ係数SIG3)と、制御情報SIG53と、整数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG71(補間フィルタ係数SIG21)と、を取得して出力する。
インター予測値生成部130Aは、小数精度MC予測値生成部131および整数精度MC予測値生成部132Aを備える。
整数精度MC予測値生成部132Aは、制御情報SIG53に含まれている整数精度のインター予測に関する制御情報SIG57(整数精度のインター予測に関する制御情報SIG6)と、整数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG71と、ローカルメモリ150から供給されるデコード画像SIG64と、を入力とする。この整数精度MC予測値生成部132Aは、まず、整数精度のインター予測に関する制御情報SIG57に基づいて、デコード画像SIG64を参照し、処理ブロックにおける整数精度MCに基づく予測値を生成する。次に、生成した整数精度MCに基づく予測値に対して、整数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG71を用いてフィルタ処理を行い、フィルタ処理後の予測値を、整数精度MCに基づくインター予測値SIG60として出力する。
イントラ予測値生成部140Aは、制御情報SIG53に含まれているイントラ予測に関する制御情報SIG58(イントラ予測に関する制御情報SIG10)と、ローカルメモリ150から供給されるデコード画像SIG64と、を入力とする。このイントラ予測値生成部140Aは、イントラ予測に関する制御情報SIG58に基づいて、デコード画像SIG64を参照し、処理ブロックにおけるイントラ予測値を生成し、イントラ予測値SIG61として出力する。
以上の動画像符号化装置1Aおよび動画像復号装置100Aによれば、以下の効果を奏することができる。
動画像符号化装置1Aは、フィルタ処理部15により、符号化される前のフレームに対して、すなわち符号化処理が行われる前のフレームに対して、フィルタ処理を行う。このため、予測符号化における圧縮性能に強く影響する予測性能を向上させることができ、その結果、圧縮性能を向上させることができる。
また、動画像符号化装置1Aは、誤差最小化フィルタ係数算出部14により、入力画像SIG1および事前インター予測値SIG22に基づく誤差を最小化する補間フィルタ係数を算出し、フィルタ処理部15により、誤差最小化フィルタ係数算出部14により算出された補間フィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う。また、動画像復号装置100Aは、整数精度MC予測値生成部132Aにより、整数精度MCにおける補間フィルタ係数SIG71、すなわち整数精度MC予測値生成部12Aで算出された補間フィルタ係数SIG21を用いて、フィルタ処理を行う。このため、整数画素位置の動き補償における誤差を低減することができるので、その結果、圧縮性能をさらに向上させることができる。
また、動画像符号化装置1Aは、誤差最小化フィルタ係数算出部14により、入力画像SIG1および事前インター予測値SIG22に基づく誤差として、予測誤差または符号化誤差を適用する。このため、予測誤差を適用する場合には、符号化誤差を適用する場合と比べて、直交変換処理、量子化処理、逆量子化処理、および逆変換処理を行う必要がないので、誤差最小化フィルタ係数算出部14における処理量を低減させることができる。また、符号化誤差を適用する場合には、予測誤差を適用する場合と比べて、多くの予測残差符号量が発生するイントラ符号化や、高ビットレート符号化などにおいて、圧縮性能を特に向上させることができる。
また、動画像符号化装置1Aは、誤差最小化フィルタ係数算出部14により、Wiener filter法に基づいてフィルタ係数を算出することができる。
なお、本発明の動画像符号化装置1、1Aや動画像復号装置100、100Aの処理を、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムを動画像符号化装置1、1Aや動画像復号装置100、100Aに読み込ませ、実行することによって、本発明を実現できる。
ここで、上述の記録媒体には、例えば、EPROMやフラッシュメモリといった不揮発性のメモリ、ハードディスクといった磁気ディスク、CD−ROMなどを適用できる。また、この記録媒体に記録されたプログラムの読み込みおよび実行は、動画像符号化装置1、1Aや動画像復号装置100、100Aに設けられたプロセッサによって行われる。
また、上述のプログラムは、このプログラムを記憶装置などに格納した動画像符号化装置1、1Aや動画像復号装置100、100Aから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネットなどのネットワーク(通信網)や電話回線などの通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上述のプログラムは、上述の機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述の機能を動画像符号化装置1、1Aや動画像復号装置100、100Aにすでに記録されているプログラムとの組み合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
以上、この発明の実施形態につき、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計なども含まれる。
例えば、上述の第1実施形態における動画像符号化装置1に、整数精度MC予測値生成部12の代わりに上述の第2実施形態における整数精度MC予測値生成部12Aを設けるとともに、上述の第1実施形態における動画像復号装置100に、整数精度MC予測値生成部132の代わりに上述の第2実施形態における整数精度MC予測値生成部132Aを設けることとしてもよい。
AA、BB・・・動画像処理システム
1、1A・・・動画像符号化装置
10、10A・・・インター予測値生成部
11・・・小数精度MC予測値生成部
12、12A・・・整数精度MC予測値生成部
13、21・・・事前MC予測値算出部
14、22・・・誤差最小化フィルタ係数算出部
15、23・・・フィルタ処理部
20、20A・・・イントラ予測値生成部
40・・・エントロピー符号化部
100、100A・・・動画像復号装置
110、110A・・・エントロピー復号部
130、130A・・・インター予測値生成部
131・・・小数精度MC予測値生成部
132、132A・・・整数精度MC予測値生成部
140、140A・・・イントラ予測値生成部

Claims (13)

  1. 符号化済みの局所復号画像を用いた予測符号化を許容する動画像符号化装置であって、
    入力画像および前記局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する事前予測値生成手段と、
    前記入力画像と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出する誤差最小化フィルタ係数算出手段と、
    前記事前予測値生成手段により生成された予測値に対して、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うフィルタ処理手段と、を備えることを特徴とする動画像符号化装置。
  2. 前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、
    前記入力画像と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値と、の差分である予測誤差と、
    前記予測誤差に対して、直交変換処理、量子化処理、逆量子化処理、および逆変換処理を行って得られた符号化誤差と、
    のうちいずれかを最小化するフィルタ係数を算出することを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化装置。
  3. 前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、前記フィルタ係数を、Wiener filter法に基づいて算出することを特徴とする請求項1または2に記載の動画像符号化装置。
  4. 前記事前予測値生成手段は、前記入力画像および前記局所復号画像を用いて、イントラ予測により予測値を生成し、
    前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、前記フィルタ係数を、イントラ予測モードに応じて算出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の動画像符号化装置。
  5. 前記誤差最小化フィルタ係数算出手段は、イントラ予測モードをm個(ただし、mは、イントラ予測モードの種類数よりも小さく、ゼロを含まない自然数)のグループに分類し、分類したグループごとに前記フィルタ係数を算出することを特徴とする請求項4に記載の動画像符号化装置。
  6. 復号済み画像を用いた予測復号を許容する動画像復号装置であって、
    符号化データをエントロピー復号してフィルタ係数を取得するエントロピー復号手段と、
    整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより前記復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記エントロピー復号手段により取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行うフィルタ処理手段と、を備えることを特徴とする動画像復号装置。
  7. 前記エントロピー復号手段は、符号化データをエントロピー復号して、イントラ予測モードに応じて算出されたフィルタ係数を取得し、
    前記フィルタ処理手段は、前記復号済み画像を用いて、イントラ予測により予測値を生成することを特徴とする請求項6に記載の動画像復号装置。
  8. 前記イントラ予測モードは、予めm個(ただし、mは、イントラ予測モードの種類数よりも小さく、ゼロを含まない自然数)のグループに分類され、前記フィルタ係数は、分類されているグループごとに算出されており、
    前記エントロピー復号手段は、符号化データをエントロピー復号して、前記グループごとに算出されたフィルタ係数を取得することを特徴とする請求項7に記載の動画像復号装置。
  9. 動画像を符号化して符号化データを生成する動画像符号化装置と、当該動画像符号化装置により生成された符号化データを復号する動画像復号装置と、を備える動画像処理システムであって、
    前記動画像符号化装置は、
    入力画像および局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する事前予測値生成手段と、
    前記入力画像と、前記事前予測値生成手段により生成された予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出する誤差最小化フィルタ係数算出手段と、
    前記事前予測値生成手段により生成された予測値に対して、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う符号化側フィルタ処理手段と、
    前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数をエントロピー符号化して、符号化データを生成するエントロピー符号化手段と、を備え、
    前記動画像復号装置は、
    前記エントロピー符号化手段により生成された符号化データをエントロピー復号して、前記誤差最小化フィルタ係数算出手段により算出されたフィルタ係数を取得するエントロピー復号手段と、
    整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち前記事前予測値生成手段により予測値を生成する際に用いられたものにより復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記エントロピー復号手段により取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う復号側フィルタ処理手段と、を備えることを特徴とする動画像処理システム。
  10. 事前予測値生成手段、誤差最小化フィルタ係数算出手段、およびフィルタ処理手段、を備え、符号化済みの局所復号画像を用いた予測符号化を許容する動画像符号化装置における動画像符号化方法であって、
    前記事前予測値生成手段が、入力画像および前記局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する第1のステップと、
    前記誤差最小化フィルタ係数算出手段が、前記入力画像と、前記第1のステップにより生成された予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出する第2のステップと、
    前記フィルタ処理手段が、前記第1のステップにより生成された予測値に対して、前記第2のステップにより算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第3のステップと、を備えることを特徴とする動画像符号化方法。
  11. エントロピー復号手段およびフィルタ処理手段を備え、復号済み画像を用いた予測復号を許容する動画像復号装置における動画像復号方法であって、
    前記エントロピー復号手段が、符号化データをエントロピー復号してフィルタ係数を取得する第1のステップと、
    前記フィルタ処理手段が、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより前記復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記第1のステップにより取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第2のステップと、を備えることを特徴とする動画像復号方法。
  12. 事前予測値生成手段、誤差最小化フィルタ係数算出手段、およびフィルタ処理手段、を備え、符号化済みの局所復号画像を用いた予測符号化を許容する動画像符号化装置における動画像符号化方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記事前予測値生成手段が、入力画像および前記局所復号画像を用いて、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより予測値を生成する第1のステップと、
    前記誤差最小化フィルタ係数算出手段が、前記入力画像と、前記第1のステップにより生成された予測値と、に基づく誤差を最小化するフィルタ係数を算出する第2のステップと、
    前記フィルタ処理手段が、前記第1のステップにより生成された予測値に対して、前記第2のステップにより算出されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第3のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  13. エントロピー復号手段およびフィルタ処理手段を備え、復号済み画像を用いた予測復号を許容する動画像復号装置における動画像復号方法を、コンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記エントロピー復号手段が、符号化データをエントロピー復号してフィルタ係数を取得する第1のステップと、
    前記フィルタ処理手段が、整数精度の動き補償に基づくインター予測と、イントラ予測と、のうち少なくともいずれかにより前記復号済み画像を用いて予測値を生成し、生成した予測値に対して、前記第1のステップにより取得されたフィルタ係数を用いてフィルタ処理を行う第2のステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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