JP2016143910A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】第二ユニットの下面が開閉される構造であって、第二ユニットの下面に配設された押圧部に余計な曲げ癖等が生じるのを抑制可能な画像読取装置を提供すること。【解決手段】画像読取装置の第二ユニット6はカバー部50を備える。カバー部50は、第一位置と第二位置との間で変位可能で、シート押さえ部34を保持し、第一位置にある場合には、シート押さえ部34を接触部32に接触させてシート押さえ部34及び接触部32を覆い、第二位置にある場合には、シート押さえ部34を接触部32から離間させる。カバー部50は、第二ユニット6が閉位置にある場合に第一ユニットに対向する箇所、かつ、押圧部とは重ならない箇所に設けられ、第二ユニット6が閉位置にある場合には、第一ユニットによって第二位置への変位が規制され、第二ユニット6が開位置にある場合には、第一ユニット5による規制が解除されて第二位置へ変位可能となる。【選択図】図7

Description

本発明は、画像読取装置に関する。
二つのイメージセンサを有する画像読取装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。下記特許文献1に記載の画像読取装置の場合、フラットベッド(以下、FBと略称する。)読み取り用のプラテン(35)が上面側に配設された第一ユニット(2)と、第一ユニットの上側に開閉可能に配設された第二ユニット(3)とを有する。第二ユニットには、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送するADF(6)(Automatic Document Feeder;自動原稿送り装置)が設けられている。上記二つのイメージセンサのうち、一方のイメージセンサ(20)は、第一ユニットに配設され、他方のイメージセンサ(40)は、第二ユニットに配設されている。
一方のイメージセンサは、FB読み取り用プラテンの下面に沿って、読取素子の配列方向(主走査方向)に対して直交する方向(副走査方向)へ往復移動可能に構成されている。第二ユニットの下面には、FB読み取り用プラテンを覆う押圧部(60)が設けられている。フラットベッド方式で画像を読み取る際には、第二ユニットを開位置へ変位させて、読み取り対象物をFB読み取り用のプラテンに支持させた状態で、第二ユニットを閉位置へ変位させることにより、読み取り対象物を押圧部で押圧してFB読み取り用のプラテンに密接させることができる。
他方のイメージセンサは、ADFによって搬送されるシートの画像を読み取り可能な位置に固定されている。第二ユニットにおいて、ADFによるシートの搬送経路に沿った位置にはADF読み取り用のプラテン(63)が配設され、他方のイメージセンサは、ADF読み取り用プラテンを挟んで搬送経路に対向する位置に配設されている。また、搬送経路を挟んでADF読み取り用プラテンと対向する位置には、ADFによって搬送されるシートをADF読み取り用プラテン側へと押圧するシート押さえ部(43)が設けられている。
上記特許文献1に記載の画像読取装置の場合、シート押さえ部は、第二ユニットに対して着脱可能又は回動可能に配設され、シート押さえ部をADF読み取り用プラテンから離間させることができる構造とされている。これにより、シート押さえ部やADF読み取り用プラテンに対するメンテナンスなどを実施することができる。
特許3571288号公報
しかし、上記特許文献1に記載の画像読取装置の場合、シート押さえ部をADF読み取り用プラテンから離間させる際には、上述した押圧部の一部を下方へ曲げなければならない構造となっていた。そのため、シート押さえ部を第二ユニットに対して着脱する操作又は回動させる操作を実施するたびに、押圧部が曲げられてしまうので、押圧部に余計な曲げ癖、折り癖、折り目、又は皺などが生じるおそれがあった。そして、そのような曲げ癖等が生じると、押圧部のプラテンに対する密着性が局所的に低下し、画像の読み取り品質に悪影響を及ぼすおそれがあった。
以上のような事情から、第二ユニットの下面が開閉される構造であって、第二ユニットの下面に配設された押圧部に余計な曲げ癖等が生じるのを抑制可能な画像読取装置を提供することが望ましい。
以下に説明する画像読取装置は、第一ユニットと、第一ユニットに取り付けられ、閉位置と開位置との間で変位可能で、閉位置にある場合には第一ユニットの上面を覆う第二ユニットとを有し、第一ユニットは、読み取り対象物を支持可能な支持部と、支持部に沿って移動しつつ支持部によって支持された読み取り対象物の画像を読み取り可能な第一読取部とを備え、第二ユニットは、所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、第二ユニットが閉位置にある場合に、支持部に支持されている読み取り対象物を支持部側へと押圧する押圧部と、搬送部によって搬送されるシートが接触可能な接触部と、搬送経路を挟んで接触部と対向する箇所に配設されたシート押さえ部と、接触部を挟んでシート押さえ部とは反対側に配設され、搬送部によって搬送されるシートの画像を読み取り可能な第二読取部と、第一位置と第二位置との間で変位可能で、シート押さえ部を保持しており、第一位置にある場合には、シート押さえ部を接触部に接触させてシート押さえ部及び接触部を覆う一方、第二位置にある場合には、シート押さえ部を接触部から離間させるカバー部とを備え、カバー部は、第二ユニットが閉位置にある場合に第一ユニットに対向する箇所、かつ、押圧部とは重ならない箇所に設けられていて、第二ユニットが閉位置にある場合には、第一ユニットによって第二位置への変位が規制され、第二ユニットが開位置にある場合には、第一ユニットによる規制が解除されて第二位置へ変位可能となる。
このように構成された画像読取装置によれば、上述のようなシート押さえ部が上述のようなカバー部に取り付けられている。そのため、カバー部を第二位置へ変位させることにより、シート押さえ部を接触部から離間させることができる。したがって、例えば、シート押さえ部と接触部との間においてシート詰まりが発生したような場合には、カバー部を第二位置へ変位させることにより、詰まったシートを除去することができる。また、接触部の汚れを除去したい場合には、カバー部を第二位置へ変位させることにより、接触部を清掃することができる。
また、カバー部は、第二ユニットが閉位置にある場合には、第一ユニットによって第二位置への変位が規制される。そのため、第二ユニットが閉位置にあってもカバー部が第二位置へ変位可能となっている場合とは異なり、カバー部の位置が安定し、シート押さえ部を適切に機能させることができる。
さらに、カバー部は、押圧部とは重ならない箇所に設けられているので、カバー部を第一位置と第二位置との間で変位させる際には、押圧部を変形させなくてもよい。そのため、カバー部が押圧部と重なる箇所に設けられている場合とは異なり、押圧部に対して、カバー部の開閉に伴う余計な曲げ癖、折り癖、折り目、又は皺などが生じるのを抑制することができる。
図1は複合機の構成を示すブロック図である。 図2は読取ユニットの縦断面図である。 図3は図2中に示したIII部の拡大図である。 図4は読取ユニットの斜視図である。 図5はシート押さえカバー等の底面図である。 図6(A)はシート押さえカバー等の斜視図である。図6(B)は図6(A)に示すシート押さえカバー等から第二シート押さえ部を除外した状態を示す斜視図である。図6(C)は図6(B)中に示したVIC部の拡大図である。 図7(A)は第一位置にあるシート押さえカバー等の前後方向中央における断面図である。図7(B)は第三位置にあるシート押さえカバー等の前後方向中央における断面図である。図7(C)は第二位置にあるシート押さえカバー等の前後方向中央における断面図である。 図8(A)は第一位置にあるシート押さえカバー等の前端側における断面図である。図8(B)は第三位置にあるシート押さえカバー等の前端側における断面図である。図8(C)は第二位置にあるシート押さえカバー等の前端側における断面図である。 図9(A)はシート押さえカバーの組み付け手順(その1)を示す説明図である。図9(B)はシート押さえカバーの組み付け手順(その2)を示す説明図である。
次に、上述の画像読取装置について、例示的な実施形態を挙げて説明する。
[複合機の構成]
図1に示す複合機1は、上述の画像読取装置の一例に相当する構成を備えるものである。複合機1は、図1に示すように、本体ユニット2と、読取ユニット3(本明細書でいう画像読取装置の一例に相当。)とを備える。読取ユニット3は、FB部5(本明細書でいう第一ユニットの一例に相当。)と、ADF部6(本明細書でいう第二ユニットの一例に相当。)とを備える。読取ユニット3の詳細については後述する。
本体ユニット2には、図1に示すように、制御部11が設けられている。制御部11は、周知のCPU11A、ROM11B、RAM11C、NVRAM11D、及びインターフェース部11Eなどを備える。CPU11Aは、ROM11BやRAM11Cに記憶された制御プログラムに従って所定の処理を実行し、これにより、複合機1の各部に対する制御が実行される。
制御部11による制御対象としては、画像形成部12、LAN通信部13、操作パネル14、第一イメージセンサ15(本明細書でいう第一読取部の一例に相当。)、第二イメージセンサ16(本明細書でいう第二読取部の一例に相当。)、モータ17、モータ18、及びシート検知センサ19などが設けられている。これらのうち、画像形成部12、LAN通信部13、及び操作パネル14は、本体ユニット2に設けられている。第一イメージセンサ15、及びモータ17は、FB部5に設けられている。第二イメージセンサ16、モータ18、及びシート検知センサ19は、ADF部6に設けられている。
画像形成部12は、被記録媒体に対してインクジェット方式で画像を形成可能に構成されている。より詳しくは、画像形成部12は、被記録媒体を搬送するための搬送機構、インクを噴射する記録ヘッド、及び記録ヘッドを往復移動させるための駆動機構等を備える。ただし、これらは周知の構成なので、これ以上の説明、及び図示を省略する。なお、画像形成部12は、電子写真方式で被記録媒体に画像を形成可能に構成されていてもよい。
LAN通信部13は、無線LANに対応した通信インターフェース装置、及び有線LANに対応した通信インターフェース装置によって構成されている。操作パネル14は、利用者が複合機1に対して各種指令を与える際に操作する入力装置(例えば、タッチパネル、各種ボタン類、及びスイッチ類。)と、複合機1の動作状態などを利用者に通知するための出力装置(例えば、液晶ディスプレイ装置、及び各種ランプ類。)を有する。
第一イメージセンサ15、及び第二イメージセンサ16は、本実施形態の場合、双方とも密着イメージセンサ(CIS;Contact Image Sensor)である。モータ18は、第一イメージセンサ15を作動させるための動力源である。モータ18は、ADF部6においてシートを搬送するための動力源である。シート検知センサ19は、ADF部6において搬送されるシートの搬送方向先端や搬送方向後端が、所定の検出位置を通過したことを検出するセンサである。
シート検知センサ19としては、本実施形態の場合、搬送中のシートが接触する状態にあるか否かに応じてオンとオフが切り替わる接触式センサが採用されている。ただし、接触式センサを利用するか否かは任意であり、シートの搬送方向先端や搬送方向後端が所定の検出位置を通過したことを非接触で検出可能なセンサを用いてもよい。例えば、搬送中のシートが光路を遮る状態にあるか否かを検出可能な光学式センサや、搬送中のシートによって光が反射されるか否かを検出可能な光学式センサなどを利用し得る。
[読取ユニットの詳細]
読取ユニット3において、ADF部6は、図2、及び図3に示すように、所定の搬送経路(図3中に破線で示す経路参照。)に沿ってシートを搬送する搬送部20を備える。搬送部20の搬送方向上流側には、搬送部20へ供給されるシートを支持する供給部21が設けられている。搬送部20の搬送方向下流側には、搬送部20から排出されたシートを支持する排出部22が設けられている。
搬送部20は、吸入ローラ25、分離ローラ26A、分離片26B、第一搬送ローラ27A、第一ピンチローラ27B、第二搬送ローラ28A、第二ピンチローラ28B、排出ローラ29A、及び排出ピンチローラ29Bなどを備える。
供給部21に載置されるシートは、吸入ローラ25によって供給部21から搬送方向下流側へと送り出され、分離ローラ26A、及び分離片26Bによって1枚ずつに分離される。そして、更に第一搬送ローラ27Aや第二搬送ローラ28Aによって搬送方向下流側へと搬送されて、排出ローラ29Aによって排出部22上へと排出される。
上記搬送経路に沿った位置で、当該搬送経路が最も下側に位置する箇所には、第一ADFプラテン31が設けられ、搬送経路を挟んで第一ADFプラテン31と対向する位置には、第一シート押さえ部33が設けられている。第一シート押さえ部33は、第一ADFプラテン31に対して上側から対向している。また、上記搬送経路に沿った位置で、第二搬送ローラ28Aから第一ADFプラテン31に向かって斜め下方へと延びる搬送経路の上方には、第二ADFプラテン32(本明細書でいう接触部の一例に相当。)が設けられ、搬送経路を挟んで第二ADFプラテン32と対向する位置には、第二シート押さえ部34(本明細書でいうシート押さえ部の一例に相当。)が設けられている。第二シート押さえ部34は、第二ADFプラテン32に対して斜め下側から対向している。
これらのうち、第一ADFプラテン31は、FB部5側に配設され、第二ADFプラテン32、第一シート押さえ部33、及び第二シート押さえ部34は、ADF部6側に配設されている。第一ADFプラテン31、及び第二ADFプラテン32は、本実施形態の場合、ガラス板によって構成されている。第一シート押さえ部33、及び第二シート押さえ部34は、金属製の部材(板金部品)である。
第一シート押さえ部33は、第一シート押さえ用ばね35(本実施形態においてはコイルばね。)によって第一ADFプラテン31側に向かって付勢され、第一ADFプラテン31の上面に接触しつつ通過するシートを第一ADFプラテン31側へ押圧する。ただし、第一シート押さえ部33は、第一ADFプラテン31に対向する側、かつ本実施形態でいう前後方向両端となる箇所に凸部(図示略。)を有し、これらの凸部で第一ADFプラテン31に当接している。そのため、第一シート押さえ部33における第一ADFプラテン31に対向する面と第一ADFプラテン31との間には、上述した凸部の突出高さに相当する微小な隙間が形成されている。
シートが第一ADFプラテン31と第一シート押さえ部33との間を搬送される際、第一シート押さえ部33は、上述の微小な隙間が維持される範囲内で、シートを第一ADFプラテン31側へ押圧する。ばね35は、シートの搬送を妨げない程度の付勢力で第一シート押さえ部33を第一ADFプラテン31側へ押圧し、これにより、シートが第一ADFプラテン31側から浮き上がるのを抑制する。
第二シート押さえ部34は、第二シート押さえ用ばね36(本明細書でいう第二付勢部材の一例に相当。本実施形態においてはコイルばね。)によって第二ADFプラテン32側に向かって付勢され、第二ADFプラテン32の上面に接触しつつ通過するシートを第二ADFプラテン32側へ押圧する。ただし、第二シート押さえ部34も、第二ADFプラテン32に対向する側、かつ本実施形態でいう前後方向両端となる箇所に凸部(図示略。)を有し、これらの凸部で第二ADFプラテン32に当接している。そのため、第二シート押さえ部34における第二ADFプラテン32に対向する面と第二ADFプラテン32との間には、上述した凸部の突出高さに相当する微小な隙間が形成されている。
シートが第二ADFプラテン32と第二シート押さえ部34との間を搬送される際、第二シート押さえ部34は、上述の微小な隙間が維持される範囲内で、シートを第二ADFプラテン32側へ押圧する。ばね36は、シートの搬送を妨げない程度の付勢力で第二シート押さえ部34を第二ADFプラテン32側へ押圧し、これにより、シートが第二ADFプラテン32側から浮き上がるのを抑制する。
また、FB部5には、FBプラテン37(本明細書でいう支持部の一例に相当。)が設けられ、ADF部6には、押圧部38が設けられている。FBプラテン37は、本実施形態の場合、第一ADFプラテン31、及び第二ADFプラテン32と同様に、ガラス板によって構成されている。押圧部38は、発泡樹脂層と硬質樹脂フィルム層の積層体によって構成されている。ADF部6が閉じられた際、押圧部38は、若干の弾性変形を伴ってFBプラテン37側に密接し、FBプラテン37上に載置された読み取り対象物をFBプラテン37側へ押圧する。
第二ADFプラテン32及び第二シート押さえ部34は、FBプラテン37の上面(すなわち、読み取り対象物の支持面。)に対して傾斜した状態で配置されている。そのため、第二ADFプラテン32と第二シート押さえ部34との間を通る搬送経路は、本実施形態でいう左上から右下へ傾斜した経路となる。したがって、第二ADFプラテン32と第二シート押さえ部34との間を通る搬送経路が水平に延びる構造とされている場合に比べ、搬送経路が占める領域の水平方向長は短くなる。よって、搬送経路が占める領域付近の構造を水平方向に小型化でき、その分だけ複合機1の設置に必要な面積を小さくすることができる。
FB部5には、ガイドレール41、キャリッジ43などが設けられている。ガイドレール41は、第一ADFプラテン31の下方からFBプラテン37の下方にわたる範囲において、第一ADFプラテン31、及びFBプラテン37の下面と平行な状態で、本実施形態でいう左右方向に延在している。
キャリッジ43は、ガイドレール41の上側に取り付けられることにより、ガイドレール41に沿って左右方向へ往復移動可能な状態で支持されている。このキャリッジ43は、歯付きベルト(図示略。)に連結され、モータ17から伝達される動力によって歯付きベルトが循環駆動されるのに追従して左右方向へ往復移動する。
第一イメージセンサ15は、キャリッジ43に搭載されて、キャリッジ43とともに左右方向へ往復移動する。第二イメージセンサ16は、第二ADFプラテン32を挟んで搬送経路に対向する位置から移動することはない。第一イメージセンサ15、及び第二イメージセンサ16が有する複数の読取素子は、本実施形態でいう前後方向に配列されている。
FBプラテン37の上面に載置された読み取り対象物(例えば、シートやブック原稿など)の画像を読み取る場合、第一イメージセンサ15は、読取素子の配列方向(主走査方向)に対して直交する方向(副走査方向)へキャリッジ43とともに移動しながら画像を読み取る。また、搬送部20によって搬送されるシートの画像を読み取る場合、第一イメージセンサ15は、第一シート押さえ部33、及び第一ADFプラテン31の下方で静止し、第一ADFプラテン31の上面に接触しつつ通過するシートの画像を読み取る。第二イメージセンサ16は、第二シート押さえ部34、及び第二ADFプラテン32の下方において、第二ADFプラテン32の上面に接触しつつ通過するシートの画像を読み取る。
[シート押さえカバーの詳細]
ADF部6は、FB部5に対して閉位置と開位置との間で変位可能に構成されている。ADF部6が閉位置にある場合には、図2に示すように、FB部5の上面はADF部6によって覆われる。一方、ADF部6が開位置にある場合には、図4に示すように、FB部5の上面及びADF部6の下面が装置の外部に露出する。
FB部5の上面には、第一ADFプラテン31、及びFBプラテン37が配設されている。ADF部6の下面には、第一シート押さえ部33、押圧部38、及びシート押さえカバー50(本明細書でいうカバー部の一例に相当。)が配設されている。第一シート押さえ部33が配設されている位置は、ADF部6が閉位置にある場合に第一ADFプラテン31と重なる位置とされている。押圧部38が配設されている位置は、ADF部6が閉位置にある場合にFBプラテン37と重なる位置とされている。
シート押さえカバー50が配設されている位置は、押圧部38とは重ならない箇所(より具体的には、第一シート押さえ部33を挟んで押圧部38とは反対側にある箇所。)とされている。シート押さえカバー50は、樹脂製の部品で、図5、図6(A)、及び図6(B)に示すように、回動軸511,512、第一支軸531,532、仮組み部541,542、第二支軸551,552、凸部57、凹部58等を有する。
回動軸511,512は、シート押さえカバー50におけるシートの幅方向(本実施形態でいう前後方向。)の両端付近に設けられている。これら回動軸511,512により、シート押さえカバー50は、ADF部6のベース部6Aに対して回動可能に支持され、第一位置(図7(A)及び図8(A)参照。)と第二位置(図7(C)及び図8(C)参照。)との間で変位可能となる。なお、図7(A)から図7(C)までの各図は、本実施形態でいう前後方向中央(図2及び図3と同様の箇所。)における断面図であり、図8(A)から図8(C)までの各図は、第二シート押さえ部34の一端(本実施形態で言う前端。)が見える箇所における断面図である。
シート押さえカバー50が第一位置にある状態において、シート押さえカバー50の回動中心は、押圧部38に近い位置にあるシート押さえカバー50の一端501(本実施形態でいう右端。)と押圧部38から離れた位置にあるシート押さえカバー50の他端502(本実施形態でいう左端。)とでは、他端502寄りの位置にある。そのため、シート押さえカバー50が第一位置側から第二位置側へ回動する場合には、一端501(本実施形態でいう右端。)がADF部6のベース部6Aから離間する方向へ変位する。
回動軸511,512をベース部6A側にある軸受け部に取り付ける際には、先に後端側にある回動軸512が後端側の軸受け部(図示略。)に挿し込まれる。そして、回動軸512側を支点にして、前端側にある回動軸511を、図9(A)中に矢印A1で示すように、導入口63から本実施形態でいう上方へと変位させてから、本実施形態でいう左方へと変位させる。その後は、図9(B)に示すように、ベース部6Aとは別部品のストッパ64を嵌め込んで導入口63を塞ぎ、ねじ65でストッパ64をベース部6Aに固定することにより、シート押さえカバー50の取り付け作業が完了する。
ここで、第一支軸531,532には、図5、図6(A)、及び図6(B)に示すように、戻しばね611,612(本明細書でいう第一付勢部材の一例に相当。本実施形態においてはねじりコイルばね。)が取り付けられている。シート押さえカバー50がベース部6Aに組み付けられる前の段階では、本実施形態でいう前端側にある戻しばね611のアーム611Aが、仮組み部541に引っ掛かっている。また、本実施形態でいう後端側にある戻しばね612のアーム612Aも、仮組み部542に引っ掛かっている。
仮組み部541は、図5に示すように、回動軸511と第一支軸531との境界付近から左方へと延出する部分、及び当該左方へと延出する部分から後方へと突出する部分を有し、当該後方へと突出する部分にアーム611Aが引っ掛かる状態にある。仮組み部542は、回動軸512と第一支軸532との境界付近から左方へと延出する部分、及び当該左方へと延出する部分から前方へと突出する部分を有し、当該前方へと突出する部分にアーム612Aが引っ掛かる状態にある。
このような状態において、戻しばね611,612は、いくらか弾性変形した状態にあり、その弾性力でアーム611A,612Aは、仮組み部541,542に圧接している。また、図5に示すように、戻しばね611のアーム611B、及び戻しばね612のアーム612Bは、シート押さえカバー50に形成されたアーム受け661,662に圧接している。
シート押さえカバー50には、図6(B)及び図6(C)に示すようにリブ503が突設され、そのリブ503には、下側から上方に向かって凹む切り欠き部505が形成されている。上述のアーム受け661は、図6(C)示すように、切り欠き部505の上端を画定する箇所にあり、戻しばね611のアーム611Bは、上向きに付勢されて切り欠き部505の上端においてアーム受け661に圧接する状態にある。
なお、シート押さえカバー50には、図6(B)に示すようにリブ504が突設されている。図6(B)には表れないが、リブ504にも上述した切り欠き部505と同様の切り欠き部が形成され、その切り欠き部の上端を画定する箇所がアーム受け662とされている。戻しばね612のアーム612Bは、上向きに付勢されて図示しない切り欠き部の上端においてアーム受け662に圧接する状態にある。
このように、戻しばね611,612は、アーム611A,611B,612A,612Bがそれぞれいずれかの箇所に圧接している。そのため、戻しばね611,612を更に変形させない限り、仮組み部541,542からアーム611A,612Aが外れることはなく、これにより、戻しばね611,612が第一支軸531,532から脱落するのを抑制している。
一方、シート押さえカバー50がベース部6Aに組み付けられる際には、図9(A)に示すように、仮組み部541に引っ掛かっていた戻しばね611のアーム611Aは、ベース部6A側にあるアーム受け621に当接し、仮組み部541からは離間する。同様に、仮組み部542に引っ掛かっていた戻しばね612のアーム612Aもベース部6A側にあるアーム受け(図示略。)に引っ掛かり、仮組み部542からは離間する。つまり、シート押さえカバー50がベース部6Aに組付けられた後の状態では、戻しばね611のアーム611A、及び戻しばね612のアーム612Aは、それぞれベース部6A側のアーム受けに下側から当接した状態で保持される。
その結果、戻しばね611,612が、弾性変形した状態でシート押さえカバー50とベース部6Aとの間に介在する状態となり、シート押さえカバー50には、戻しばね611,612からの付勢力が作用する。これにより、シート押さえカバー50は、第二位置側から第一位置側へと回動する向きに付勢されることになる。なお、この状態において、仮組み部541,542には戻しばね611からの負荷がかからなくなる。
第二支軸551,552には、第二シート押さえ部34が取り付けられている。シート押さえカバー50と第二シート押さえ部34との間には、図6(B)に示すように、第二シート押さえ用ばね36が介装されている。第二シート押さえ用ばね36は、シート押さえカバー50に形成された支持突起67に嵌め込まれて、所定の位置に保持されている。また、第二シート押さえ用ばね36からは導電部36Aが延出している。導電部36Aは、シート押さえカバー50に形成された保持片691,692により、所定の位置に保持されている。
導電部36Aは、金属部品71(図3参照、)に接触する位置に配設されている。金属部品71は、ベース部6Aを補強するために配設された板金製の部材で、第二ピンチローラ28Bから作用する付勢力でベース部6Aに歪みが生じるのを抑制している。金属部品71は、帯電を防ぐためにアースされている。そのため、金属製の第二シート押さえ用ばね36を介して金属部品71と第二シート押さえ部34とが電気的に接続されることになり、これにより、第二シート押さえ部34が帯電するのを抑制することができる。なお、シート押さえカバー50が第一位置と第二位置との間で変位した場合でも、それに応じて導電部36Aが弾性変形しつつ金属部品71に圧接することで、導電部36Aと金属部品71との接触が常に維持されるように構成されている。
第二支軸551は、図8(A)、図8(B)、及び図8(C)に示すように、第二シート押さえ部34に形成された長孔73に通されている。また、図示は省略するが、第二支軸552も、同様の長孔に通されている。そのため、シート押さえカバー50と第二シート押さえ部34との間で双方に対して第二シート押さえ用ばね36からの付勢力が作用すると、例えば図8(C)に表れるように、第二シート押さえ部34は、第二支軸551と長孔73とが相対的に変位可能な範囲内で、シート押さえカバー50側から離間する。
ここで、上述の通り、シート押さえカバー50は、戻しばね611,612からの付勢力により、第二位置側から第一位置側へと回動する向きに付勢されている。そのため、他に外力を加えない限り、図7(C)及び図8(C)に示す第二位置にあるシート押さえカバー50は、各図中において反時計回りに回動して、図7(B)及び図8(B)に示す第三位置に到達する。
シート押さえカバー50が第三位置に到達した場合、第二シート押さえ部34は、第二ADFプラテン32に当接する。この時点で、戻しばね611,612は、シート押さえカバー50を更に反時計回りに回動させる向きに付勢する状態にある。ただし、上述の通り、シート押さえカバー50と第二シート押さえ部34との間には、第二シート押さえ用ばね36が介装されている。
この第二シート押さえ用ばね36については、シート押さえカバー50が図7(A)及び図8(A)に示す第一位置にある場合に、第二ADFプラテン32側に向かって適正な付勢力を作用させることができるようなばね定数を持つものが選定されている。すなわち、過度に弱いばねでは第二ADFプラテン32側へシートを適正に押し付けることができず、過度に強いばねではシートの搬送を妨げるので、これらの点を考慮して適度な付勢力を持つばねが選定されている。
一方、戻しばね611,612については、シート押さえカバー50が自重で第二位置側へ変位するのを抑制する役割を果たしている。そのため、利用者がシート押さえカバー50を第二位置へ変位させた場合であっても、意図的にシート押さえカバー50の変位を規制しない限り、シート押さえカバー50が第二位置に留まることはない。したがって、シート押さえカバー50が第二位置にある状態のまま、ADF部6を閉位置に変位させてしまうおそれを低減することができる。
戻しばね611,612の場合、上述のような機能を実現できれば、それ以上に過大な付勢力は不要である。むしろ、戻しばね611,612の付勢力を過大にすると、シート押さえカバー50には、両端付近と中央付近とで相反する方向へ回動させようとする力が作用することになるので、樹脂製部品であるシート押さえカバー50に歪(クリープ変形。)が生じやすくなる。そこで、これらの点を考慮して、戻しばね611,612については、シート押さえカバー50の自重に打ち勝つ程度の付勢力を持つばねが選定されている。
このような事情から、シート押さえカバー50が第三位置に到達した場合、戻しばね611,612は、シート押さえカバー50が自重で下がらない程度の付勢力を発揮するものの、第二シート押さえ用ばね36を更に圧縮するほどの付勢力は発揮せず、シート押さえカバー50は第三位置に保持される。すなわち、ADF部6が開位置にある状態では、シート押さえカバー50のストローク可能な範囲に対応する分だけ、シート押さえカバー50は第一位置側へ戻りきらず、第三位置に保持されることになる。
一方、シート押さえカバー50が第三位置に保持されている状態で、ADF部6を閉位置に変位させると、シート押さえカバー50はFB部5の上面に当接する。このとき、第二シート押さえ部34には、第二ADFプラテン32を介してADF部6からの荷重がかかる。その結果、第二シート押さえ用ばね36は、シート押さえカバー50と第二シート押さえ部34との間で圧縮され、シート押さえカバー50は図7(A)及び図8(A)に示す第一位置に変位する。
シート押さえカバー50が第一位置へ変位すると、シート押さえカバー50は、図8(A)中に示すように、ベース部6A側にある当て部75に当接する。当て部75は、戻しばね611,612の近傍においてシート押さえカバー50に当接している。そのため、戻しばね611,612からシート押さえカバー50に作用する付勢力で、シート押さえカバー50に歪(クリープ変形。)が生じるのを抑制することができる。
シート押さえカバー50が当て部75に当接する状態になった場合、シート押さえカバー50は第一位置を越えて第二位置側とは反対方向へ変位することはない。そのため、第二ADFプラテン32から第二シート押さえ部34に対してかかる荷重が更に増大することはなく、第二シート押さえ用ばね36は、設計通りの圧縮荷重がかけられた状態で保持されることになる。つまり、ADF部6が閉位置にある場合には、シート押さえカバー50が適正に第一位置にまで変位し、その結果、第二シート押さえ部34が第二ADFプラテン32に対して適正な荷重で圧接する状態になる。
このように、読取ユニット3においては、ADF部6が閉位置にある場合には、シート押さえカバー50が図7(A)及び図8(A)に示す第一位置に変位する。このとき、シート押さえカバー50はFB部5によって第二位置への変位が規制される。また、ADF部6が開位置にある場合には、シート押さえカバー50が図7(B)及び図8(B)に示す第三位置に変位する。このとき、シート押さえカバー50はFB部5による規制が解除されて第二位置へ変位可能となる。そのため、利用者がシート押さえカバー50を操作すれば、シート押さえカバー50を図7(C)及び図8(C)に示す第二位置に変位させることができる。また、その操作をやめれば、特に手作業でシート押さえカバー50を第一位置側へ戻さなくても、シート押さえカバー50は図7(B)及び図8(B)に示す第三位置に向かって変位する。
凸部57は、ADF部6が閉位置にある場合に、FB部5の上面に当接する箇所である。この凸部57は、ちょうど第二シート押さえ用ばね36の配設箇所の裏側にあり、第二シート押さえ用ばね36からかかるシート押さえカバー50に対してかかる荷重は、凸部57を介してFB部5側へと伝わる。したがって、シート押さえカバー50よりも剛性を高めることが容易なFB部5の上面で、第二シート押さえ用ばね36からの荷重を受けることができ、これにより、シート押さえカバー50に歪みが生じるのを抑制することができる。
凹部58は、利用者が上述のようにシート押さえカバー50を操作する際に、指先をかけることができる箇所である。そのため、凹部58は、本実施形態でいう前後方向の中央よりも前側に形成され、これにより、利用者が指先をかけやすくなっている。このような凹部58を設ければ、シート押さえカバー50を変位させる操作を容易に実施することができる。
[効果]
以上説明したように、上記複合機1によれば、第二シート押さえ部34が上述のようなシート押さえカバー50に取り付けられているので、シート押さえカバー50を第二位置へ変位させることにより、第二シート押さえ部34を第二ADFプラテン32から離間させることができる。したがって、第二シート押さえ部34と第二ADFプラテン32との間においてシート詰まりが発生したような場合には、シート押さえカバー50を第二位置へ変位させることにより、詰まったシートを除去することができる。また、第二ADFプラテン32の汚れを除去したい場合には、シート押さえカバー50を第二位置へ変位させることにより、第二ADFプラテン32を清掃することができる。
また、シート押さえカバー50は、ADF部6が閉位置にある場合には、FB部5によって第二位置への変位が規制される。そのため、ADF部6が閉位置にあってもシート押さえカバー50が第二位置へ変位可能となっている構造とは異なり、シート押さえカバー50の位置が安定し、第二シート押さえ部34を適切に機能させることができる。
さらに、シート押さえカバー50は、押圧部38とは重ならない箇所に設けられているので、シート押さえカバー50を第一位置と第二位置との間で変位させる際には、押圧部38を変形させなくてもよい。そのため、シート押さえカバー50が押圧部38と重なる箇所に設けられているものとは異なり、押圧部38に対して、シート押さえカバー50の開閉に伴う余計な曲げ癖、折り癖、折り目、又は皺などが生じるのを抑制することができる。
また、上記複合機1の場合、上述のような戻しばね611,612を有するので、シート押さえカバー50を第二位置へ変位させた際、特に手作業でシート押さえカバー50を第一位置側へ戻さなくても、シート押さえカバー50を第一位置側に向かって変位させることができる。
また、上記複合機1の場合、ADF部6が開位置にある場合には、シート押さえカバー50を第一位置まで強制的に戻すことをせず、第三位置にとどまることを許容している。すなわち、戻しばね611,612の付勢力は、第二シート押さえ用ばね36の付勢力に打ち勝つほど強力な付勢力とはされていない。そのため、戻しばね611,612からシート押さえカバー50に過大な付勢力が作用することはなく、これにより、シート押さえカバー50に歪みが生じるのを抑制することができる。また、ADF部6が閉位置にある場合には、シート押さえカバー50が第二シート押さえ用ばね36の付勢力に抗して第一位置へと変位するので、第二シート押さえ用ばね36は、第二シート押さえ部34に対して設計通りの付勢力を作用させることができる。
また、上記複合機1の場合、第二シート押さえ用ばね36を導電用の部材としても利用して、第二シート押さえ部34と金属部品71とを電気的に接続しているので、第二シート押さえ部34が帯電するのを抑制することができる。
[他の実施形態]
以上、シート搬送装置、及び画像読取装置について、例示的な実施形態を挙げて説明したが、上述の実施形態は本発明の一態様として例示されるものに過ぎない。すなわち、本発明は、上述の例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において、様々な形態で実施することができる。
例えば、上記実施形態では、画像読取装置に相当する読取ユニット3、及びシート搬送装置に相当するADF部6が、複合機1に組み込まれる事例を示したが、単機能のイメージスキャナ装置として構成されたものにおいて、上述の構成を採用してもよい。
[補足]
なお、以上説明した例示的な実施形態から、本明細書で説明した画像読取装置は、更に以下に挙げるような構成を備えていてもよいことが把握できる。
まず、本明細書で説明した画像読取装置において、カバー部は、搬送部によって搬送されるシートの搬送方向に直交するシートの幅方向に平行な軸線を回動中心として、第二ユニットのベース部に対して回動可能に取り付けられており、カバー部が第一位置にある状態において、押圧部に近い位置にあるカバー部の一端と押圧部から離れた位置にあるカバー部の他端とでは、他端寄りの位置にカバー部の回動中心があり、カバー部が第二位置へ回動する場合には、一端が第二ユニットのベース部から離間する方向へ変位するように構成されていてもよい。
また、本明細書で説明した画像読取装置は、カバー部を第二位置側から第一位置側へと変位させる向きに付勢する第一付勢部材を有していてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、上述のような第一付勢部材を有する。そのため、カバー部を第二位置へ変位させた際、特に手作業でカバー部を第一位置側へ戻さなくても、カバー部を第一位置側に向かって変位させることができる。
また、本明細書で説明した画像読取装置において、第一付勢部材は、カバー部の回動中心となる軸線が延びる方向の両端それぞれに設けられていてもよい。
また、本明細書で説明した画像読取装置は、シート押さえ部を接触部側に向かって付勢する第二付勢部材を有し、第二ユニットが開位置にある場合には、カバー部は、第一付勢部材によって第一位置側へ付勢される一方、第二付勢部材によって第二位置側へ付勢されることにより、第一位置と第二位置との間で第一位置寄りの位置となる第三位置へと変位し、第二ユニットが閉位置にある場合には、カバー部は、第一ユニットに当接して、第二ユニットの荷重がカバー部に作用することにより、第二付勢部材の付勢力に抗して第一位置へと変位するように構成されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、第二ユニットが開位置にある場合には、カバー部を第一位置まで強制的に戻すことをせず、第三位置にとどまることを許容する。すなわち、第一付勢部材の付勢力は、第二付勢部材の付勢力に打ち勝つほど強力な付勢力とはされていない。そのため、第一付勢部材からカバー部に過大な付勢力が作用することはなく、これにより、カバー部に歪みが生じるのを抑制することができる。また、第二ユニットが閉位置にある場合には、カバー部が第二付勢部材の付勢力に抗して第一位置へと変位するので、第二付勢部材は、シート押さえ部に対して設計通りの付勢力を作用させることができる。
また、本明細書で説明した画像読取装置において、シート押さえ部は、板金製の部品であり、第二付勢部材は、金属製の部品であり、シート押さえ部とアース電位を持つ金属部品との間に介在して、シート押さえ部と金属部品とを電気的に接続していてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、第二付勢部材を導電用の部材としても利用して、シート押さえ部が帯電するのを抑制することができる。
また、本明細書で説明した画像読取装置において、接触部及びシート押さえ部は、支持部が有する読み取り対象物の支持面に対して傾斜した状態で配置されていてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、接触部及びシート押さえ部は、上述のような支持面に対して傾斜した状態で配置されている。そのため、接触部とシート押さえ部との間を通る搬送経路は支持面に対して傾斜する。したがって、例えば、支持面が水平になるように画像読取装置を設置する場合、接触部とシート押さえ部との間を通る搬送経路が支持面と平行に延びる構造よりも、搬送経路が占める領域の水平方向長は短くなる。よって、搬送経路が占める領域付近の構造を水平方向に小型化でき、その分だけ画像読取装置の設置に必要な面積を小さくすることができる。
また、本明細書で説明した画像読取装置において、カバー部は、当該カバー部を変位させる際に利用者が指先を掛けることが可能な孔又は凹部を有していてもよい。
このように構成された画像読取装置によれば、カバー部に上述のような孔又は凹部が設けられているので、同様な孔又は凹部が設けられていない場合に比べ、カバー部を変位させる操作を容易に実施することができる。
1…複合機、2…本体ユニット、3…読取ユニット、5…FB部、6…ADF部、6A…ベース部、11…制御部、11A…CPU、11B…ROM、11C…RAM、11D…NVRAM、11E…インターフェース部、12…画像形成部、13…LAN通信部、14…操作パネル、15…第一イメージセンサ、16…第二イメージセンサ、17…モータ、18…モータ、19…シート検知センサ、20…搬送部、21…供給部、22…排出部、25…吸入ローラ、26A…分離ローラ、26B…分離片、27A…第一搬送ローラ、27B…第一ピンチローラ、28A…第二搬送ローラ、28B…第二ピンチローラ、29A…排出ローラ、29B…排出ピンチローラ、31…第一ADFプラテン、32…第二ADFプラテン、33…第一シート押さえ部、34…第二シート押さえ部、35…第一シート押さえ用ばね、36…第二シート押さえ用ばね、36A…導電部、37…FBプラテン、38…押圧部、41…ガイドレール、43…キャリッジ、50…シート押さえカバー、501…シート押さえカバーの一端、502…シート押さえカバーの他端、503…リブ、504…リブ、505…切り欠き部、511,512…回動軸、531,532…第一支軸、541,542…仮組み部、551,552…第二支軸、57…凸部、58…凹部、611,612…戻しばね、611A,611B,612A,612B…アーム、621,661,662…アーム受け、63…導入口、64…ストッパ、65…ねじ、67…支持突起、691,692…保持片、71…金属部品、73…長孔、75…当て部。

Claims (8)

  1. 第一ユニットと、
    前記第一ユニットに取り付けられ、閉位置と開位置との間で変位可能で、前記閉位置にある場合には前記第一ユニットの上面を覆う第二ユニットと
    を有し、
    前記第一ユニットは、
    読み取り対象物を支持可能な支持部と、
    前記支持部に沿って移動しつつ前記支持部によって支持された前記読み取り対象物の画像を読み取り可能な第一読取部と
    を備え、
    前記第二ユニットは、
    所定の搬送経路に沿ってシートを搬送する搬送部と、
    前記第二ユニットが前記閉位置にある場合に、前記支持部に支持されている前記読み取り対象物を前記支持部側へと押圧する押圧部と、
    前記搬送部によって搬送されるシートが接触可能な接触部と、
    前記搬送経路を挟んで前記接触部と対向する箇所に配設されたシート押さえ部と、
    前記接触部を挟んで前記シート押さえ部とは反対側に配設され、前記搬送部によって搬送されるシートの画像を読み取り可能な第二読取部と、
    第一位置と第二位置との間で変位可能で、前記シート押さえ部を保持しており、前記第一位置にある場合には、前記シート押さえ部を前記接触部に接触させて前記シート押さえ部及び前記接触部を覆う一方、前記第二位置にある場合には、前記シート押さえ部を前記接触部から離間させるカバー部と
    を備え、
    前記カバー部は、前記第二ユニットが前記閉位置にある場合に前記第一ユニットに対向する箇所、かつ、前記押圧部とは重ならない箇所に設けられていて、前記第二ユニットが前記閉位置にある場合には、前記第一ユニットによって前記第二位置への変位が規制され、前記第二ユニットが前記開位置にある場合には、前記第一ユニットによる規制が解除されて前記第二位置へ変位可能となる
    画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置であって、
    前記カバー部は、前記搬送部によって搬送されるシートの搬送方向に直交するシートの幅方向に平行な軸線を回動中心として、前記第二ユニットのベース部に対して回動可能に取り付けられており、
    前記カバー部が前記第一位置にある状態において、前記押圧部に近い位置にある前記カバー部の一端と前記押圧部から離れた位置にある前記カバー部の他端とでは、前記他端寄りの位置に前記カバー部の回動中心があり、前記カバー部が前記第二位置へ回動する場合には、前記一端が前記第二ユニットのベース部から離間する方向へ変位する
    画像読取装置。
  3. 請求項2に記載の画像読取装置であって、
    前記カバー部を前記第二位置側から前記第一位置側へと変位させる向きに付勢する第一付勢部材を有する
    画像読取装置。
  4. 請求項3に記載の画像読取装置であって、
    前記第一付勢部材は、前記カバー部の回動中心となる軸線が延びる方向の両端それぞれに設けられている
    画像読取装置。
  5. 請求項3又は請求項4に記載の画像読取装置であって、
    前記シート押さえ部を前記接触部側に向かって付勢する第二付勢部材
    を有し、
    前記第二ユニットが前記開位置にある場合には、前記カバー部は、前記第一付勢部材によって前記第一位置側へ付勢される一方、前記第二付勢部材によって前記第二位置側へ付勢されることにより、前記第一位置と前記第二位置との間で前記第一位置寄りの位置となる第三位置へと変位し、
    前記第二ユニットが前記閉位置にある場合には、前記カバー部は、前記第一ユニットに当接して、前記第二ユニットの荷重が前記カバー部に作用することにより、前記第二付勢部材の付勢力に抗して前記第一位置へと変位する
    画像読取装置。
  6. 請求項5に記載の画像読取装置であって、
    前記シート押さえ部は、板金製の部品であり、
    前記第二付勢部材は、金属製の部品であり、前記シート押さえ部とアース電位を持つ金属部品との間に介在して、前記シート押さえ部と前記金属部品とを電気的に接続している
    画像読取装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の画像読取装置であって、
    前記接触部及び前記シート押さえ部は、前記支持部が有する前記読み取り対象物の支持面に対して傾斜した状態で配置されている
    画像読取装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の画像読取装置であって、
    前記カバー部は、当該カバー部を変位させる際に利用者が指先を掛けることが可能な孔又は凹部を有する
    画像読取装置。
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