JP2016143183A - 情報処理装置、画像処理システム、プログラム - Google Patents

情報処理装置、画像処理システム、プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】手書き情報の変換候補を他の装置に送信することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】ディスプレイ3に情報を表示する情報処理装置(電子黒板)2であって、情報の表示面に対する指示位置を検出する指示位置検出手段25(イベント処理部)と、指示位置検出手段が検出した指示位置により視覚情報を生成する視覚情報生成手段32(ストローク処理部)と、視覚情報生成手段が生成した1つ以上の視覚情報が形成する記号を認識すると共に記号の認識候補を決定する文字認識部321と、記号及び認識候補を送信可能なデータに変換するデータ変換手段322(シリアライズ/デシリアライズ部)と、データ変換手段が送信可能なデータに変換した記号及び認識候補を他の情報処理装置に送信する通信制御部60と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、情報処理装置、画像処理システム及びプログラムに関する。
従来、企業や教育機関、行政機関等における会議等において、大型ディスプレイに背景画像を表示させ、この背景画像の上にユーザが文字や数字、図形等の手書き可能な電子黒板が利用されている。
このような電子黒板では、大型ディスプレイが表示装置と入力装置を兼ねており、ユーザは大型ディスプレイに対し専用ペンや指などを用いて座標を入力することができる。電子黒板は、座標を時系列に接続するなどしてユーザによって描画された文字や数字、図形などを背景画像に重畳して表示装置に表示する。
電子黒板はこのようにして表示された文字などを画像として保存することもできるが、文字認識することで文字や数字をテキストデータに変換することができる。テキストデータに変換すれば画像として保存される場合よりも記憶容量を低減でき、また、文字の再利用などが容易になる。
しかしながら、手書きされた文字の認識率は必ずしも100%ではないことが知られている。このため文字の誤認識に対応するための技術が考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、文字の認識後もその文字の再変換を可能にするため、文書の各文字に対して認識侯補を保持する候補バッファを備えた文字処理装置が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示された文字処理装置は、候補バッファにポインタにより指定可能な変換候補が格納されているが、候補バッファを他の装置に転送することが困難であるという問題がある。すなわち、文字認識された文字と変換候補を他の装置に転送することが困難なため、他の装置は変換候補を用いて文字を変換することができない。
本発明は、上記課題に鑑み、手書き情報の変換候補を他の装置に送信することができる情報処理装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、表示装置に情報を表示する情報処理装置であって、情報の表示面に対する指示位置を検出する指示位置検出手段と、前記指示位置検出手段が検出した前記指示位置により視覚情報を生成する視覚情報生成手段と、前記視覚情報生成手段が生成した1つ以上の視覚情報が形成する記号を認識すると共に前記記号の認識候補を決定する記号認識手段と、前記記号及び前記認識候補を送信可能なデータに変換するデータ変換手段と、前記データ変換手段が送信可能なデータに変換した前記記号及び前記認識候補を他の情報処理装置に送信する送信手段と、を有する。
手書き情報の変換候補を他の装置に送信することができる情報処理装置を提供することができる。
本実施形態の画像処理システムの全体構成図の一例である。 電子黒板のハードウェア構成図の一例である。 電子黒板の機能ブロック図の一例である。 ファイル処理部の機能ブロック図の一例である。 通信制御部及びサーバ機の機能構成の一例を示す図である。 ストローク配列データを示す概念図の一例である。 座標配列データを示す概念図の一例である。 各画像レイヤの構成図の一例である。 各電子黒板の処理を示したシーケンス図の一例である。 各電子黒板の処理を示したシーケンス図の一例である。 文字認識部321が手書きされた視覚情報の座標から記号を認識する手順を示すフローチャート図の一例である。 ディスプレイに描画された記号とその認識結果の一例である。 認識処理候補が含まれるテキストをストローク処理部32が保存する手順を示すフローチャート図の一例である。 シリアライズとデシリアライズを説明するための図の一例である。
以下、図面を用いて、本発明を実施するための形態について説明する。
<用語について>
以下の実施形態で用いられる用語について説明する。
・オブジェクト…1つ以上の座標が接続されディスプレイに表示された視覚情報。本実施形態のオブジェクトには、テキスト、図形、ストローク及び背景画像がある。
・テキスト…文字、数値、特殊記号(%、&、=、〜など)等の記号であり、コードで扱われることが可能な視覚情報である。テキストは記号の認識(文字認識と呼ばれる場合がある)によりコードに変換されるが、本実施形態では手書きされた状態もテキストに含める。
・図形…丸や四角形などの予め定められた形状の図形である。形状の認識により決まった図形を意味するコードへ変換されてもよいし、直線や曲線で囲まれた線図として認識されてもよい。
・ストローク…テキスト及び図形のどちらとも判別されない視覚情報がストロークになる。
・ページデータ…ディスプレイに表示された1ページ分のオブジェクトである。
<システムの概要>
図1は、本実施形態の画像処理システムの全体構成図である。なお、図1では、説明を簡略化するために、2台の電子黒板2a,2b及びこれに付随する電子ペン4a,4b等を示しているだけであって、3台以上の電子黒板や電子ペン等が利用されてもよい。電子黒板2aと2bは別々の拠点に設置されている。
図1に示されているように、画像処理システム1は、複数の電子黒板2a,2b、複数の電子ペン4a,4b、USBメモリ5a,5b、ノートPC(Personal Computer)6a,6b、テレビ会議端末7a,7b(ビデオ会議端末と称してもよい)、及び、PC8を有する。また、電子黒板2a,2b及びPC8は、通信ネットワーク9を介して通信可能に接続されている。PC8は電子黒板2と画面を共有するためのPCである。更に、複数の電子黒板2a,2bには、それぞれディスプレイ3a,3b(ディスプレイ3は表示装置の一例であり、ディスプレイの表示面に情報が表示される。)が設けられている。また、電子黒板2aは、電子ペン4aによって生じたイベント(ディスプレイ3aに電子ペン4aのペン先、又は、電子ペン4aのペン尻をタッチすること)により描画された画像を、ディスプレイ3aに表示させることができる。なお、電子黒板2aは、電子ペン4aだけでなく、ユーザの手Ha等によって生じたイベント(拡大、縮小、ページめくり等のジェスチャ)に基づいて、ディスプレイ3a上に表示されている画像を変更させることもできる。
また、電子黒板2aには、USBメモリ5aが接続可能であり、電子黒板2aはUSBメモリ5aからPDF(Portable Document Format)等の電子ファイルを読み出したり、USBメモリ5aに電子ファイルを記録したりすることができる。また、電子黒板2aには、DisplayPort、DVI(Digital Visual Interface)、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)及びVGA(Video Graphics Array)等の規格による通信が可能なケーブル10a1を介して、ノートPC6aが接続されている。そして、電子黒板2aは、ディスプレイ3aに対する電子ペン4aや手Haの接触を検知してイベントを発生させ、このイベントを示すイベント情報をマウスやキーボード等の入力装置のイベントと同様に、ノートPC6aに送信する。
同じく、電子黒板2aには、上記規格による通信が可能なケーブル10a2を介してテレビ会議端末7aが接続されている。なお、ノートPC6a及びテレビ会議端末7aは、Bluetooth(登録商標)や無線LAN等の各種無線通信プロトコルに準拠した無線通信により、電子黒板2aと通信してもよい。
一方、電子黒板2bが設置されている他の拠点では、上記と同様に、ディスプレイ3bを備えた電子黒板2b、電子ペン4b、USBメモリ5b、ノートPC6b、テレビ会議端末7b、ケーブル10b1及びケーブル10b2が利用される。更に、電子黒板2bはユーザの手Hb等によって生じたイベントに基づいて、ディスプレイ3b上に表示されている画像を変更させることもできる。
これにより、一方の拠点で電子黒板2aのディスプレイ3a上に描画された画像は、他の拠点で電子黒板2bのディスプレイ3b上にも表示され、逆に他の拠点で電子黒板2bのディスプレイ3b上に描画された画像は、一の拠点で電子黒板2aのディスプレイ3a上に表示される。このように、画像処理システム1では、遠隔地において同じ画像を共有する遠隔共有処理を行うことができるため、遠隔地での会議等に用いると、非常に便利である。
なお、以下では、複数の電子黒板のうち任意の電子黒板を示す場合には「電子黒板2」と示す。複数のディスプレイのうち任意のディスプレイを示す場合には「ディスプレイ3」と示す。複数の電子ペンのうち任意の電子ペンを示す場合には「電子ペン4」と示す。複数のUSBメモリのうち任意のUSBメモリを示す場合には「USBメモリ5」と示す。複数のノートPCのうち任意のノートPCを示す場合には「ノートPC6」と示す。複数のテレビ会議端末のうち任意のテレビ会議端末を示す場合には「テレビ会議端末7」と示す。また、複数のユーザの手のうち任意の手を示す場合には「手H」と示す。複数のケーブルのうち任意のケーブルを示す場合には「ケーブル10」と示す。
また、本実施形態では、画像処理装置の一例として、電子黒板を説明するが、これに限るものではなく、画像処理装置の他の例として、電子看板(デジタルサイネージ)、スポーツや天気予報等で利用されるテレストレータ、又は、遠隔画像(映像)診断装置等であってもよい。また、情報処理端末の一例としてノートPC6を説明するが、これに限るものではなく、情報処理端末の他の例として、デスクトップ型PCやタブレット型PC、ウェアラブルPC、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルビデオカメラ、デジタルカメラ、ゲーム機等の画像フレームを供給可能な端末であってもよい。
更に、通信ネットワーク9には、インターネット、LAN(Local Area Network)、携帯電話通信網等が含まれる。また、本実施形態では、記録媒体の一例として、USBメモリを説明するが、これに限るものではなく、記録媒体の他の例として、SDカード等の各種記録メディアであってもよい。
<電子黒板のハードウェア構成>
続いて、図2を用いて、本実施形態の電子黒板のハードウェア構成を説明する。なお、図2は、電子黒板のハードウェア構成図の一例である。
図2に示されているように、電子黒板2は、電子黒板2全体の動作を制御するCPU101、IPL(Initial Program Loader)等のCPU101の駆動に用いられるプログラムを記憶したROM102、CPU101のワークエリアとして使用されるRAM103、電子黒板2の機能を提供するためのプログラム1041や各種データ等を記憶するSSD104、通信ネットワーク9との通信を制御するネットワークコントローラ105、及び、USBメモリ5との通信を制御する外部記憶コントローラ106を備えている。
また、電子黒板2は、ノートPC6のディスプレイに対して映像情報を静止画または動画として表示させるキャプチャデバイス111、グラフィクスを専門に扱うGPU(Graphics Processing Unit)112、及び、GPU112からの出力画像をディスプレイ3やテレビ会議端末7へ出力するために画面表示の制御及び管理を行うディスプレイコントローラ113を備えている。なお、キャプチャデバイス111はノートPC6がノートPC6のディスプレイに表示している静止画または動画の映像情報を取得してディスプレイコントローラ113に出力することができる。
更に、電子黒板2は、接触センサ115の処理を制御するセンサコントローラ114、ディスプレイ3上に電子ペン4やユーザの手H等が接触したことを検知する接触センサ115を備えている。この接触センサ115は、赤外線遮断方式による座標の入力及び座標の検出を行う。この座標の入力及び座標の検出する方法は、ディスプレイ3の上側両端部に設置された2つ受発光装置が、ディスプレイ3に平行に複数の赤外線を放射し、ディスプレイ3の周囲に設けられた反射部材によって同一光路上に反射する光を受光する方法である。接触センサ115は、物体(電子ペン4や手H)によって遮断された赤外光の遮断位置を撮影してセンサコントローラ114に出力する。センサコントローラ114は、遮断位置に基づき物体の接触位置である座標位置(指示位置の一例)を特定する。
また、接触センサ115としては、赤外線遮断方式に限らず、静電容量の変化を検知することにより接触位置を特定する静電容量方式のタッチパネル、対向する2の抵抗膜の電圧変化によって接触位置を特定する抵抗膜方式のタッチパネル、接触物体が表示部に接触することによって生じる電磁誘導を検知して接触位置を特定する電磁誘導方式のタッチパネルなどの種々の検出手段を用いてもよい。
また、電子黒板2は、電子ペンコントローラ116を備えている。この電子ペンコントローラ116は、電子ペン4と通信することで、ディスプレイ3へのペン先やペン尻のタッチの有無を判断する。なお、電子ペンコントローラ116が、電子ペン4のペン先及びペン尻だけでなく、電子ペン4のユーザが握る部分や、電子ペン4のその他の部分のタッチの有無を判断するようにしてもよい。
更に、電子黒板2は、CPU101、ROM102、RAM103、SSD104、ネットワークコントローラ105、外部記憶コントローラ106、キャプチャデバイス111、GPU112、及びセンサコントローラ114を図2に示されているように電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン120を備えている。
なお、電子黒板2のCPU101が実行するプログラム1041は、CD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して配布されてもよいし、プログラムを配信する情報処理装置から通信ネットワーク9を介して配布されてもよい。
<電子黒板の機能構成>
続いて、図3〜図5を用いて、電子黒板2の機能構成について説明する。まず、図3を用いて、電子黒板2の全体的な機能構成について説明する。図3は、電子黒板の機能ブロック図の一例である。
電子黒板2は、図2に示されているCPU101がプログラム1041を実行すると共に図2に示されているハードウェアを制御等することによって、図3に示されている各機能を実現する。電子黒板2は、クライアント機20及びサーバ機90を有する。すなわち、電子黒板2の1台の筐体内に、クライアント機20及びサーバ機90が含まれている。以下、順に説明する。
<<クライアント機20の機能構成>>
主に図3〜図5を用いて、クライアント機20の機能構成について説明する。クライアント機20は、映像取得部21、座標検知部22、自動調整部23、接触検知部24、イベント処理部25、操作処理部26、ジェスチャ処理部27、映像合成部28、画像処理部30、及び、通信制御部60を有する。
映像取得部21は、ケーブル10に接続されたノートPC6等の映像出力機器の出力映像を取得する。映像取得部21は、映像出力機器(ノートPC6)から画像信号を受信すると、この画像信号を解析して、この画像信号によって形成される映像出力機器の表示画像である画像フレームの解像度や、この画像フレームの更新頻度などの画像情報を導出し、画像取得部31に出力する。
座標検知部22は、ディスプレイ3上でユーザによって生じたイベントの座標位置を検出する。また、座標検知部22は、ユーザによってタッチされた面積も検出する。
自動調整部23は、電子黒板2の起動時に(電源のON時や省エネモードからの復帰時など)座標検知部22の調整を自動で行う。
接触検知部24は、ユーザが生じさせたイベント(ディスプレイ3に電子ペン4のペン先、又は、電子ペン4のペン尻がタッチ)を検出する。
イベント処理部25は、座標検知部22によって検知されたイベントの座標位置と接触検知部24によって検出された検出結果に基づいて、ストローク描画(オブジェクトの描画)、UI操作、及びジェスチャ操作に振り分ける。ここで、ストローク描画は、ユーザによる電子ペン4や手Hによる描画である。UI操作は、ユーザによるUI画像(後述のUI画像(A))の操作であり、例えば、電子ペン4により描画される線の色や幅等を設定するための操作である。ジェスチャ操作は、ユーザによるジェスチャの操作であり、例えば、ユーザがディスプレイ3に手Hを接触させた状態で手Hを移動させることで、画像の拡大(若しくは縮小)、表示領域の変更、又は、ページ切り換え等を行うための操作である。
操作処理部26は、イベント処理部25によってUI操作と判断されたものから、イベントが発生されたUIの要素に従って各種操作を実行する。このUIの要素としては、例えば、ボタン、リスト、チェックボックス、テキストボックスが挙げられる。
ジェスチャ処理部27は、イベント処理部25によってジェスチャ操作と判断されたものに対応した操作を実行する。
映像合成部28は、後述の表示合成部36で合成された画像を映像としてディスプレイ3などに表示する。また、映像合成部28は、映像出力機器(ノートPC6等)からの映像に対して、他の映像出力機器(テレビ会議端末7等)から送られて来た映像をピクチャ・イン・ピクチャしてディスプレイ3に表示する。更に、映像合成部28は、ピクチャ・イン・ピクチャされてディスプレイ3の一部に表示された映像を、ディスプレイ3の全体に表示させるための切り替えを行う。
次に、画像処理部30について説明する。画像処理部30は、図8に示されているような各画像レイヤの合成処理等を行う。図8は各画像レイヤの構成図の一例である。画像処理部30は、画像取得部31、ストローク処理部32、UI画像生成部33、背景生成部34、レイアウト管理部35、表示合成部36、ページ処理部37、ファイル処理部40、ページデータ記憶部300、及び遠隔ライセンス管理テーブル310を有している。
このうち、画像取得部31は、映像取得部21により取得された映像から、各フレームを画像として取得する。この画像は、図8に示されている映像出力機器(ノートPC6)からの出力画像(C)に相当する。
ストローク処理部32は、イベント処理部25によって、電子ペン4のペン先のタッチ、ペン尻のタッチ、又は、ユーザの手Hによるタッチなどストローク等に基づいて画像を描画したり、描画された画像を削除したり、描画された画像を編集する。このストロークによって描画された画像は、図8に示されているストローク画像(B)に相当する。また、このストローク等に基づいた画像の描画、削除、編集の各結果は、後述の操作データとして、後述する操作データ記憶部840に記憶される。
ストローク処理部32は文字認識部321とシリアライズ/デシリアライズ部322を有する。文字認識部321は、イベント処理部25によって取得された座標データを解析し、テキスト(文字、数値、特殊記号などの記号)、丸や四角形などの図形、又は、ストロークに判別する。テキストと判別された場合、手書きされた視覚情報を記号として認識する。記号の認識には拡張セル特徴を用いる方式、加重方向ヒストグラムを特徴量として用いる方式、外郭方向寄与度特徴を用いる方式など様々な方式があるが、本実施形態ではどのような方式を用いてもよい。しかしながらどの方式でも各記号の特徴量の標準パターンが用意されており、手書きされたテキストの特徴量のパターンと最も近い標準パターンの記号がテキストとして認識される。
認識の際、文字認識部321は少なくとも1つ以上の認識処理候補(認識候補の一例)を各記号に対応付けて保存しておく。文字(記号)の認識では、パターンの類似度に基づいて手書きされたテキストと適合する確率が最も高いテキストが認識結果として特定される。そして、適合する確率が最も高いテキスト以外のテキストが、認識処理候補となる(本実施形態の認識処理候補には処理の便宜のため、適合する確率が最も高いテキストも含まれている)。認識処理候補は、適合確率の高い順に予め定められている最小数と最大数の範囲で抽出される。記号と認識処理候補はページ処理部37に出力される。
シリアライズ/デシリアライズ部322はテキストと認識処理候補をシリアライズしたり、シリアライズされたテキストと認識処理候補をデシリアライズする。詳細は後述する。
UI画像生成部33は、電子黒板2に予め設定されているUI(ユーザインターフェース)画像を生成する。このUI画像は、図8に示されているUI画像(A)に相当する。
背景生成部34は、ディスプレイ3上に表示される背景画像を生成する。この背景画像は、図8に示されている背景画像(D)に相当する。背景画像のパターンは、無地、グリッド表示等である。
レイアウト管理部35は、画像取得部31、ストローク処理部32、UI画像生成部33、及び背景生成部34から出力された各画像のレイアウトを示すレイアウト情報を管理し、表示合成部36に対して出力する。これにより、レイアウト管理部35は、表示合成部36に対して、出力画像(C)及びストローク画像(B)を、UI画像(A)及び背景画像(D)中のどの位置に表示させるか又は非表示にさせるかを指示することができる。
表示合成部36は、レイアウト管理部35から出力されたレイアウト情報に基づき、画像取得部31、ストローク処理部32、UI画像生成部33、及び背景生成部34から出力された各画像のレイアウトを行う。
ページ処理部37は、認識処理候補を含むテキスト、図形、ストローク及び背景画像(D)を1ページのページデータとしてページデータ記憶部300に記録する。このうち認識処理候補を含むテキスト、図形、ストロークがストローク画像(B)である。また、ページ処理部37は、記録したページを再表示し、ストロークの再編集を行う。更に、ページ処理部37は、ページを削除したり複製したりする。
表示合成部36は、画像取得部31からの出力画像(C)、ストローク処理部32からのストローク画像(B)、UI画像生成部33からのUI画像(A)、及び、背景生成部34からの背景画像(D)を、レイアウト管理部35によって指定されたレイアウトに従って合成する。これにより、図8に示されているように、各画像が重なってもユーザが見える順に、UI画像(A)、ストローク画像(B)、出力画像(C)、及び背景画像(D)の各レイアの構成となっている。
また、表示合成部36は、図8に示されている出力画像(C)と背景画像(D)を切り替えて合成することも可能である。例えば、電子黒板2と映像出力機器(ノートPC6等)とを接続するケーブル10が取り外された場合には、レイアウト管理部35の指定によって出力画像(C)を合成対象から外すことができる。また、表示合成部36は、合成された画像の拡大、表示の縮小、表示領域の移動処理も行う。
ページデータ記憶部300は、表1に示されているようなページデータを記憶する。表1は、ページデータを示す概念図の一例である。ページデータは、ディスプレイ3に表示される1ページ分のデータ(テキスト、図形、ストローク及び背景画像)である。以下、ページデータの内容を説明する。
Figure 2016143183
ページデータは、表1に示されているように、任意の1ページを識別するためのページデータID、このページの表示を開始した時刻を示す開示時刻、ストロークやジェスチャ等によるページの内容の書き換えが行われなくなった時刻を示す終了時刻、電子ペン4やユーザの手Hによるストロークによって生じたストローク配列データを識別するためのストローク配列データID、及び、メディアデータを識別するためのメディアデータIDが関連付けて記憶されている。これらのIDを含む全てのIDは、識別情報の一例である。
ここで、メディアデータは、ページデータの記憶時にディスプレイ3に表示されている画像のデータである。例えば、ディスプレイ3上に、背景画像(D)と、ストローク画像(B)が表示されている場合には、メディアデータは、背景画像(D)のデータとストローク画像(B)のデータの両方を意味する。また、ディスプレイ3上に、背景画像(D)が表示されず、ストローク画像(B)のみが表示されている場合には、メディアデータは、ストローク画像(B)のデータを意味する。
このようなページデータにより、例えば、ユーザが電子ペン4によってアルファベット「S」を描く場合は一筆書きとなるため、1つのストローク(次述するストロークデータIDが1つ)で一文字のアルファベット[S]が示される。ところが、電子ペン4によって、アルファベット「T」を描く場合、二筆書きとなるため、ストロークデータIDが2つで一文字のアルファベット「T」が示されることになる。
図6は、ストローク配列データを示す概念図の一例である。ストローク配列データは、図6に示されているように詳細な情報を示している。1つのストローク配列データは、複数のストロークデータによって表される。1つのストロークデータがペンダウンからペンアップまでの一筆を意味する。そして、1つのストロークデータは、このストロークデータを識別するためのストロークデータID、1つのストロークの書き始めの時刻を示す開始時刻、1つのストロークの書き終わりの時刻を示す終了時刻、ストロークの色、ストロークの幅、ストロークの通過点の配列を識別するための座標配列データID及び座標から判別された記号の記号IDを示している。記号IDは1つのページデータ内で一意に記号を識別するための識別情報である。例えば「S」のように1ストロークで1つの記号が手書きされる場合、1つのストロークデータIDに1つの記号IDが対応付けられる。「T」のように2つのストロークで1つの記号が手書きされる場合、2つのストロークデータIDに1つの記号IDが対応付けられる。
座標配列データIDによって特定される座標配列データは、図7に示されているように詳細な情報を示している。図7は、座標配列データを示す概念図の一例である。図7に示されているように、座標配列データは、ディスプレイ3上の1点(X座標値、Y座標値)、この1点を通過したときのストロークの描画の開示時刻からの差分時刻(ms)、及び、この1点における電子ペン4の筆圧の各情報を示している。すなわち、図8に示されている1点の集まりが、図7に示されているストロークデータIDで特定される1つの座標配列データを表す。例えば、電子ペン4によって、アルファベット「S」を描く場合、一筆書きとなるが、「S」を描き終えるまでに、複数の通過点を通過するため、座標配列データはこれら複数の通過点の情報を示している。
Figure 2016143183
表2は記号データを概念的に示す例である。記号データは、記号を特定するための記号ID、手書きされた1つ以上のストロークから変換されたテキスト、及び、テキスト以外の1つ以上の認識処理候補を有する。ページデータに記号データが紐付けられているため、ユーザがページをディスプレイ3に表示すると認識処理候補からテキストを選択することができる。
Figure 2016143183
次に、表3を用いてメディアデータについて説明する。表3は、メディアデータを示す概念的な表の一例である。メディアデータは、各メディアデータを識別するためのメディアデータID、メディアデータの種類を示すデータ種類、メディアデータが記録された時刻を示す記録時刻、メディアデータの左上コーナーの座標のX座標値、Y座標値、メディアデータの幅、高さ、及び、メディアデータのファイルを示す画像データを有している。
図3に戻って説明する。遠隔ライセンス管理テーブル310は、遠隔共有処理を実行するために必要なライセンスデータを管理する。遠隔共有処理とは、一方の拠点の電子黒板2aが他の拠点の電子黒板2bとディスプレイ3a、3bに表示する画像を共有する処理である。
Figure 2016143183
表4は、遠隔ライセンス管理テーブルの概念図の一例を示す。遠隔ライセンス管理テーブル310では、電子黒板2のプロダクトID、認証に用いられるライセンスID、及びライセンスの有効期限が関連付けて管理されている。
続いて、図4を用いて図3に示されているファイル処理部40の機能構成を説明する。図4は、ファイル処理部40の機能ブロック図の一例である。なお、以下では、最初に遠隔共有処理を開始する電子黒板2を「主催装置」、既に開始されている遠隔共有処理に後から参加する電子黒板2を「参加装置」として示している。
ファイル処理部40は、リカバリ処理部41、ファイル入力部42a、ファイル出力部42b、ファイル変換部43、ファイル送信部44、アドレス帳入力部45、バックアップ処理部46、バックアップ出力部47、設定管理部48、設定ファイル入力部49a、及び設定ファイル出力部49bを有している。更に、ファイル処理部40は、アドレス帳管理テーブル410、バックアップデータ記憶部420、設定ファイル記憶部430、及び、接続先管理テーブル440を有している。
リカバリ処理部41は、電子黒板2が動作異常によって終了した後に、異常終了を検知し、未保存のページデータを復旧する。
ファイル入力部42aは、USBメモリ5から、PDFファイルを読み込み、各ページをページデータとして取り込む。
ファイル変換部43は、ページデータ記憶部300に記憶されているページデータを、PDF形式のファイルに変換する。
ファイル出力部42bは、ファイル変換部42によって出力されたPDFファイルをUSBメモリ5に記録する。
ファイル送信部44は、ファイル変換部43によって生成されたPDFファイルを、電子メールに添付して送信する。このファイルの送信先は、表示合成部36によってディスプレイ3上にアドレス帳管理テーブル410の内容を表示し、ファイル送信部44がユーザからの宛先の選択を受け付けることによって決定される。また、ファイル送信部44が、ユーザによって宛先としてのメールアドレスの入力を受け付けることもできる。
Figure 2016143183
表5はアドレス帳管理テーブル410の一例を示す。アドレス帳管理テーブル410には、宛先の名前及び宛先の電子メールのメールアドレスが関連付けて管理されている。
図4に戻り、アドレス帳入力部45は、USBメモリ5から電子メールアドレスの一覧ファイルを読み込み、アドレス帳管理テーブル410に管理する。
バックアップ処理部46は、ファイル出力部42bによって出力されたファイルや、ファイル送信部44によって送信されたファイルを、バックアップデータ記憶部420に記憶することでバックアップする。なお、ユーザがバックアップ設定しない場合は、バックアップの処理は行われない。バックアップデータは、表6に示されているように、PDF形式で記憶される。表6はバックアップデータの一例を示す。
Figure 2016143183
バックアップ出力部47は、バックアップされたファイルをUSBメモリ5に記憶する。この記憶には、パスワードが必要である。
設定管理部48は、電子黒板2の各種設定情報を管理する。この各種設定情報としては、例えば、ネットワーク設定、日付や時刻の設定、地域や言語の設定、メールサーバの設定、アドレス帳の設定、接続先リストの設定、及び、バックアップに関する設定が挙げられる。なお、ネットワーク設定は、例えば、電子黒板2のIPアドレスの設定、ネットマスクの設定、デフォルトゲートウェイの設定、又はDNS(Domain Name System)の設定等である。
設定ファイル出力部49bは、電子黒板2の各種設定情報を、設定ファイルとしてUSBメモリ5に記録させる。なお、設定ファイルはセキュリティー上の理由により暗号化され、ユーザは中身を見ることができない。
設定ファイル入力部49aは、USBメモリ5に記憶されている設定ファイルを読み込み、各種設定情報を電子黒板の各種設定に反映させる。
アドレス帳入力部50は、USBメモリ5から遠隔共有処理の接続先IPアドレスの一覧ファイルを読み込み、表7に示す接続先管理テーブル440に管理する。
Figure 2016143183
表7は接続先管理テーブル440を概念的に示す。接続先管理テーブル440は、電子黒板2が遠隔共有処理に参加しようとする参加装置である場合、この参加装置のユーザが主催装置としての役割を果たす電子黒板のIPアドレスを入力する手間を削減するために、該IPアドレスを予め管理しておくためのテーブルである。この接続先管理テーブル440では、参加可能な主催装置としての電子黒板2が設置されている拠点の名称、及び、主催装置としての電子黒板2のIPアドレスが関連付けて管理されている。なお、接続先管理テーブル440は無くてもよい。但し、この場合には、参加装置のユーザは、電話や電子メール等によって、主催装置のユーザから主催装置としての電子黒板2のIPアドレスを知る必要がある。
<<通信制御部60の機能構成>>
続いて、図5を用いて、通信制御部60の機能構成について説明する。図5は通信制御部60及びサーバ機90の機能構成の一例を示す図である。通信制御部60は、通信ネットワーク9を介して他の電子黒板2と行う通信や、サーバ機90における後述の通信制御部70と行う通信を制御する。そのため、通信制御部60は、遠隔開始処理部61、遠隔参加処理部62、遠隔画像送信部63、遠隔画像受信部64、遠隔操作送信部65、遠隔操作受信部66、及び、参加拠点管理テーブル610を有している。
このうち、遠隔開始処理部61は、同一筐体内の電子黒板2のサーバ機90に対して、新たに遠隔共有処理を開始する要求を行い、サーバ機90から要求の結果を受信する。この場合、遠隔開始処理部61は、遠隔ライセンス管理テーブル310を参照し、ライセンス情報(プロダクトID、ライセンスID、及び有効期限)が管理されている場合には、遠隔共有処理を開始する要求を行うことができる。ライセンス情報が管理されていない場合には遠隔共有処理を開始する要求を行うことができない。
また、遠隔開始処理部61は参加拠点管理テーブル610を参照する。参加拠点管理テーブル610は、電子黒板2が主催装置である場合、現在、遠隔共有処理に参加している参加装置としての電子黒板を管理するテーブルである。この参加拠点管理テーブル610では、表8に示されているように、参加中の電子黒板2が設置されている拠点の名称及び当該電子黒板2のIPアドレスが関連付けて管理されている。表8は、参加拠点管理テーブルの一例を示す。
Figure 2016143183
遠隔参加処理部62は、通信ネットワーク9を介して、既に遠隔共有処理を開始している主催装置としての電子黒板2のサーバ機90における遠隔接続要求受信部71に対して、遠隔共有処理への参加要求を行う。この場合も、遠隔参加処理部62は、遠隔ライセンス管理テーブル310を参照する。また、遠隔参加処理部62が、既に開始されている遠隔共有処理に参加する場合には、接続先管理テーブル440を参照して、参加先の電子黒板2のIPアドレスを取得する。なお、遠隔参加処理部62によって接続先管理テーブルが参照されず、ユーザによって参加先の電子黒板2のIPアドレスが入力されてもよい。
遠隔画像送信部63は、映像取得部21から画像取得部31を介して送られて来た出力画像(C)をサーバ機90に送信する。
遠隔画像受信部64は、サーバ機90から、他の電子黒板2に接続された映像出力機器からの画像データを受信し、表示合成部36に出力することで、遠隔共有処理を可能にする。
遠隔操作送信部65は、遠隔共有処理に必要な各種操作データをサーバ機90に送信する。この各種操作データとしては、例えば、ストロークの追加、ストロークの削除、ストロークの編集(拡大、縮小、移動)、ページデータの記憶、ページデータの作成、ページデータの複製、ページデータの削除、表示されているページの切り替え等に関するデータが挙げられる。また、遠隔操作受信部66は、サーバ機90から、他の電子黒板2で入力された操作データを受信し、画像処理部30に出力することで、遠隔共有処理を行う。
<サーバ機の機能構成>
続いて、図5を用いてサーバ機90の機能構成について説明する。サーバ機90は、各電子黒板2に設けられており、いずれの電子黒板2であっても、サーバ機としての役割を果たすことができる。そのため、サーバ機90は、通信制御部70及びデータ管理部80を有している。
<<通信制御部70の機能構成>>
次に、通信制御部70の機能構成について説明する。通信制御部70は、同じ電子黒板2内のクライアント機20における通信制御部60との通信、及び、通信ネットワーク9を介して他の電子黒板2内のクライアント機20における通信制御部60との通信を制御する。データ管理部80は、操作データや画像データ等を管理する。
更に詳細に説明すると、通信制御部70は、遠隔接続要求受信部71、遠隔接続結果送信部72、遠隔画像受信部73、遠隔画像送信部74、遠隔操作受信部75、及び、遠隔操作送信部76を有している。
このうち、遠隔接続要求受信部71は、遠隔開始処理部61からの遠隔共有処理の開始要求を受信したり、通信ネットワーク9を介する遠隔参加処理部62からの遠隔共有処理に対する参加要求を受信する。
遠隔接続結果送信部72は、遠隔開始処理部61へ遠隔共有処理の開始要求の結果を送信したり、通信ネットワーク9を介して遠隔参加処理部62へ遠隔共有処理に対する参加要求の結果を送信する。
遠隔画像受信部73は、遠隔画像送信部63からの画像データ(出力画像(C)のデータ)を受信し、後述の遠隔画像処理部82に送信する。遠隔画像送信部74は、遠隔画像処理部82から画像データを受信し、遠隔画像受信部64に対してこの画像データを送信する。
遠隔操作受信部75は、遠隔操作送信部65からの各種操作データを受信し、後述の遠隔操作処理部83に送信する。遠隔操作送信部76は、遠隔操作処理部83から操作データを受信し、遠隔操作受信部66に対してこの操作データを送信する。
<<データ管理部80の機能構成>>
次に、データ管理部80の機能構成について説明する。データ管理部80は、遠隔接続処理部81、遠隔画像処理部82、遠隔操作処理部83、操作合成処理部84及びページ処理部85を有している。更に、データ管理部80は、パスコード管理部810、参加拠点管理テーブル820、画像データ管理部830、操作データ記憶部840及びページデータ記憶部850を有している。
このうち、遠隔接続処理部81は、遠隔共有処理の開始及び遠隔共有処理の終了を行う。また、遠隔接続処理部81は、遠隔接続要求受信部71が、遠隔開始処理部61から遠隔共有処理の開始要求と共に受信したライセンス情報、又は、遠隔参加処理部62から遠隔共有処理の参加要求と共に受信したライセンス情報に基づいて、ライセンスの有無やライセンスの期間内であるかを確認する。更に、遠隔接続処理部81は、クライアント機としての他の電子黒板2からの参加要求が予め定められた参加可能数を超えていないかを確認する。
更に、遠隔接続処理部81は、他の電子黒板2から遠隔共有処理に対する参加要求があった際に送られて来たパスコードが、パスコード管理部810で管理されているパスコードと同じであるか否かを判断し、同じである場合には、遠隔共有処理の参加を許可する。なお、このパスコードは、新たに遠隔共有処理を開始する際に遠隔接続処理部81によって発行され、遠隔共有処理に参加しようとする参加装置としての電子黒板2のユーザが、主催装置としての電子黒板2のユーザから、電話や電子メール等により伝えられる。これにより、遠隔共有処理に参加しようとする参加装置としての電子黒板2のユーザが、この電子黒板2にパスコードを入力して参加要求することで、参加が許可されることになる。なお、セキュリティーよりもユーザの使い勝手を優先して、ライセンス状況の確認だけで、パスコードの確認を省略してもよい。
また、遠隔接続処理部81は、参加装置としての電子黒板2の遠隔参加処理部62から通信ネットワーク9を介して送られて来た参加要求に含まれる参加拠点情報を、サーバ機90の参加拠点管理テーブル820に記憶する。これにより、主催装置としての電子黒板2では、クライアント機20及びサーバ機90の両方で、同じ内容の参加拠点管理テーブルを管理することになる。更に、遠隔接続処理部81は、参加拠点管理テーブル820に記憶されている遠隔拠点情報を読み出し、通信ネットワーク9を介してサーバ機としての電子黒板2の遠隔開始処理部61に送る。
遠隔画像処理部82は、遠隔共有処理中の各電子黒板2のクライアント機(主催装置である自己の電子黒板のクライアント機を含む)に接続された映像出力機器(ノートPC6等)からの画像データ(出力画像(C))を受信し、主催装置である自己の電子黒板2のサーバ機90に届いた時間順で遠隔共有処理すべき画像の表示順を判定する。また、遠隔画像処理部82は、参加拠点管理テーブル820を参照し、遠隔共有処理に参加中の全ての電子黒板2のクライアント機20(主催装置である自己の電子黒板のクライアント機を含む)に、通信制御部70(遠隔画像送信部74)を介して、上記判定した順番で画像データを送信する。
遠隔操作処理部83は、遠隔共有処理中の各電子黒板2のクライアント機(主催装置である自己の電子黒板のクライアント機を含む)で描画されたストローク画像等の各種操作データ(ストローク画像(B)等)を受信し、主催装置である自己の電子黒板2のサーバ機90に届いた時間順で遠隔共有処理すべき画像の表示順を判定する。なお、各種操作データは、上述の各種操作データと同じである。また、遠隔操作処理部83は、参加拠点管理テーブル820を参照し、遠隔共有処理中の全ての電子黒板2のクライアント機20(主催装置である自己の電子黒板のクライアント機を含む)に操作データを送信する。
操作合成処理部84は、遠隔操作処理部83から出力された各電子黒板2の操作データを合成し、この合成結果としての操作データを、操作データ記憶部840に記憶するとともに遠隔操作処理部83に戻す。この操作データは、遠隔操作送信部76から、主催装置である電子黒板のクライアント機、及び参加装置である電子黒板のクライアント機のそれぞれに送信されることで、各電子黒板2で同じ操作データに係る画像が表示される。
Figure 2016143183
表9は、操作データ記憶部840に記憶されている操作データの概念図の一例である。操作データは、SEQ(Sequence)、操作データの操作名、操作データの送信元である電子黒板2のIPアドレス(クライアント機又はサーバ機のPort No.を含む)、操作データの送信先である電子黒板2のIPアドレス(クライアント機又はサーバ機のPort No.を含む)、操作データの操作種類、操作データの操作対象、及び、操作データの内容を示すデータが関連付けられて示されている。
例えば、SEQ1では、主催装置である電子黒板(IPアドレス:192.0.0.1)のクライアント機(Port No.:50001)でストロークが描画されると、同じ主催装置である電子黒板(IPアドレス:192.0.0.1)のサーバ機(Port No.:50000)に操作データが送られたことが示されている。この場合の操作種類は「STROKE」、操作対象はページデータID「p005」、及び、操作データの内容を示すデータはストロークを示すデータである。また、SEQ2では、主催装置である電子黒板(IPアドレス:192.0.0.1)のサーバ機(Port No.:50000)から、参加装置である他の電子黒板(IPアドレス:192.0.0.1)のクライアント機(Port No.:50001)に、操作データが送られたことが示されている。
なお、操作合成処理部84は、この操作合成処理部84に操作データが入力された順に合成を行うため、通信ネットワーク9が混雑していなければ、各電子黒板2のユーザによるストローク順に、遠隔共有処理中の全ての電子黒板2のディスプレイ3にストローク画像(B)が表示される。
ページ処理部85は、クライアント機20の画像処理部30におけるページ処理部37と同様の機能を有し、サーバ機90でも、表1〜3及び図6、7に示されているページデータを、ページデータ記憶部850に記憶する。なお、ページデータ記憶部850は、画像処理部30におけるページデータ記憶部300と同じ内容であるため、その説明を省略する。
<電子黒板2の処理又は動作>
続いて、図9及び図10を用いて、本実施形態の処理又は動作について説明する。なお、図9及び図10は、各電子黒板の処理を示したシーケンス図の一例である。
図9及び図10に示す実施形態では、電子黒板2aが遠隔共有処理を主催する主催装置(サーバ機及びクライアント機)としての役割を果たしており、電子黒板2b,2cが遠隔共有処理に参加する参加装置(クライアント機)としての役割を果たす場合について説明する。まず、電子黒板2b,2cが遠隔共有処理に参加するための処理について説明する。
S21:主催装置である電子黒板2aのサーバ機90における遠隔接続要求受信部71が、同じ電子黒板2aのクライアント機20における遠隔開始処理部61からサーバ機能を有効にさせるユーザ指示を受け付けることにより、サーバ機能フラグを有効にする。
S22:電子黒板2aのクライアント機20におけるUI画像生成部33が電子黒板2aとの接続を確立するための接続情報を生成し、映像合成部28が、UI画像生成部33から表示合成部36を介して得た接続情報をディスプレイ3aに表示させる。この接続情報には、主催装置のIPアドレス、及び今回の遠隔共有処理のために生成されたパスコードが含まれている。そして、接続情報は、電子黒板2aのユーザによって、電話や電子メールにより、電子黒板2b,2cのユーザに伝えられる。なお、接続先管理テーブル440があれば、接続情報には、主催装置のIPアドレスが含まれていなくても、参加装置は参加要求を行うことができる。
S23、S24:次に、電子黒板2b,2cでは、各ユーザから接続情報の入力を受け付けて、各電子黒板2a,2bのクライアント機20における遠隔参加処理部62が、接続情報のIPアドレスに基づき、通信ネットワーク9を介して電子黒板2aのサーバ機90における遠隔接続要求受信部71に対してパスコードを送信して参加要求を行う。
S25:サーバ機90における遠隔接続処理部81は、電子黒板2b,2cの各クライアント機20から受信したパスコードに対し、パスコード管理部810で管理されているパスコードを用いて認証する。
S26、S27:そして、遠隔接続結果送信部72が、各電子黒板2b,2cのクライアント機20に認証結果を通知する。
S28,S29:ステップS25の認証により、正当な電子黒板であると判断された場合には、主催装置である電子黒板2aと、参加装置である電子黒板2b,2cとの遠隔共有処理の通信が確立され、各電子黒板2b,2cのクライアント機20における遠隔参加処理部62が、それぞれ他の電子黒板との間の遠隔共有処理の有無を示す共有フラグを有効にする。
続いて、遠隔共有処理における出力画像(C)の処理について説明する。
S30:図9に示す実施形態では、ユーザのノートPC6bが接続されたクライアント機20における画像取得部31が、ノートPC6bの提供する映像を用いてノートPC6bの表示画面である画像データを生成し、表示合成部36を介して、映像合成部28が、電子黒板2bのディスプレイ3bに画像(出力画像(C))を表示している。
S31:そして、電子黒板2bのクライアント機20における遠隔画像送信部63は、画像データを主催装置である電子黒板2aのサーバ機90における遠隔画像受信部73に送信する。
S32:次に、電子黒板2aのクライアント機20における映像合成部28は、サーバ機90における遠隔画像処理部82及び遠隔画像送信部74、並びにクライアント機20における遠隔画像受信部64及び表示合成部36を介して送られて来た画像データ(出力画像(C))をディスプレイ3aに表示させる。
S33:そして、主催装置としての電子黒板2aのサーバ機90における遠隔画像送信部74は、画像データを提供した電子黒板2b以外である電子黒板2cのクライアント機20における遠隔画像受信部64に、画像データを送信する。
S34:電子黒板2cのクライアント機20における映像合成部28は、遠隔画像受信部64及び表示合成部36を介して送られて来た画像データ(出力画像(C))をディスプレイ3cに表示させる(ステップS34)。
続いて、遠隔共有処理におけるストローク画像(B)の処理について説明する。
S41:ユーザが電子ペン4bを用いて電子黒板2bにストローク画像(B)を描画している。
S42:次に、電子黒板2bのクライアント機20における表示合成部36は、図8に示されているように、UI画像(A)、出力画像(C)、及び背景画像(D)に対して、ストローク画像(B)を合成し、映像合成部28が、電子黒板2bのディスプレイ3b上に、合成された合成画像(A,B,C,D)を表示させる。
S43:電子黒板2bのクライアント機20における遠隔操作送信部65は、ストローク画像(B)のデータを、主催装置である電子黒板2aのサーバ機90における遠隔操作受信部75に送信する。
S44:次に、電子黒板2aのサーバ機90における操作合成処理部84が、遠隔操作受信部75及び遠隔操作処理部83を介して送られて来た操作データ(ここでは、ストローク画像(B)のデータのみとして説明する)を合成して遠隔操作処理部83に戻す。これにより、ストローク画像(B)のデータは、電子黒板2aのサーバ機90における遠隔操作送信部76、電子黒板2aのクライアント機20における遠隔操作受信部66を介して、電子黒板2aのクライアント機20における表示合成部36に送信される。よって、表示合成部36は、UI画像(A)、出力画像(C)、及び背景画像(D)に対してストローク画像(B)を合成する。そして、映像合成部28が、表示合成部36によって合成された合成画像(A,B,C,D)をディスプレイ3a上に表示させる。
S45:また、電子黒板2aのサーバ機90における遠隔操作送信部76は、操作合成処理部84によって合成された操作データ(ここでは、ストローク画像(B)のデータのみとして説明する)を、ストローク画像(B)のデータを提供した電子黒板2b以外である電子黒板2cのクライアント機20における遠隔操作受信部66に送信する。
S46:次に、電子黒板2cのクライアント機20における表示合成部36が、上記ステップS43と同様に合成画像(A,B,C,D)を生成し、映像合成部28が、電子黒板2cのディスプレイ3c上に、合成画像(A,B,C,D)を表示させる。
続いて、遠隔共有処理の通信を終了させる処理について説明する。図10に示す実施形態では、電子黒板2cが参加を終了する処理が示されている。
S47:電子黒板2cのクライアント機20における遠隔参加処理部62は、主催装置としての電子黒板2aのサーバ機90における遠隔接続要求受信部71に対して、参加の終了要求を行う。
S48:そして、電子黒板2のサーバ機90における遠隔接続処理部81は、参加拠点管理テーブル820から、参加の終了要求を行った電子黒板2が設置されている拠点の名称及び当該電子黒板2のIPアドレスを削除し、遠隔接続結果送信部72が、電子黒板2cのクライアント機20における遠隔参加処理部62に、参加の終了を指示する。
S49:これにより、電子黒板2cのクライアント機20における遠隔参加処理部62が、通信を切断することで、参加の終了処理を行う。
なお、図9及び図10に示す実施形態では、クライアント機が画像フレームを提供するが、サーバ機が画像フレームを送信してもよい。また、本実施形態では、画像フレームを提供するクライアント機がストローク画像(B)を送信するが、他のクライアント機やサーバ機がストローク画像(B)を送信してもよい。さらに、本実施形態では、画像フレームを提供しないクライアント機が位置指示イベントを送信するが、画像フレームを提供しないサーバ機が位置指示イベント情報を送信してもよい。
<<記号の認識処理>>
続いて、図11、図12を用いて記号の認識処理について説明する。図11は文字認識部321が手書きされた視覚情報の座標から記号を認識する手順を示すフローチャート図の一例であり、図12はディスプレイ3に描画された記号とその認識結果の一例を示す。
まず、イベント処理部25がイベントとして受け付けた視覚情報の座標をストローク処理部32が取得する(S10)。
次に、文字認識部321は視覚情報の座標を解析する(S20)。
文字認識部321は視覚情報の座標の解析結果に基づき、テキスト、図形(丸や四角)又はストロークのどれが描画されたのかを判別する(S30)。例えば、記号の認識を行い、一定以上の確度で適合する記号を特定できればテキストであると判定し、図形の認識を行い一定以上の確度で図形と適合すれば図形であると判定する。記号とも図形とも認識されない場合はストロークと判定される。
テキストでない場合(S30のNo)、ストローク処理部32はストローク又は図形を作成する(S40)。すなわち描画して表示合成部36に送出する。
次に、ストローク処理部32は、ストロークと図形をRAM103などのメモリ上に保存し、表示合成部36に送出する(S43)。ストロークと図形は図8のストローク画像(B)に表示される。
次に、シリアライズ/デシリアライズ部322はストロークと図形をシリアライズする(S45)。
テキストであった場合(S30のYes)、文字認識部321は確度の高い順にテキストと認識処理候補を作成する(S50)。ここで改めて記号の認識処理を行ってもよい。このテキストも図8のストローク画像(B)に表示される。
次に、文字認識部321は、テキストと認識処理候補をRAM103などのメモリ上に保存し、表示合成部36に送出する(S60)。
表示合成部36はテキスト、ストローク及び図形をディスプレイ3に表示するので、ユーザがテキストを描画した場合は最も確度が高いテキストが表示される。
例えば、図12(a)に示すように、ユーザが「あ」という文字を手書きしたが、文字認識部321は図12(b)に示すように「前」という字であると認識している。すなわち、誤変換している。本実施形態では、「前」の他に認識処理候補が生成されているので、ユーザは後に正しい認識結果を選択することができる。
次に、シリアライズ/デシリアライズ部322はテキストと認識処理候補をシリアライズする(S70)。すなわち、テキストと認識処理候補がひとまとまりのデータに変換される。シリアライズについては図14にて説明する。
次に、シリアライズ/デシリアライズ部322はシリアライズされたストロークと図形、及び、テキストと認識処理候補を通信制御部60に送出する(S80)。送信手順は、図10のステップS41〜S45と同様でよい。記号を認識した電子黒板2がクライアント機の場合、シリアライズされた記号データは通信制御部60の遠隔操作送信部65がネットワーク9を介して他の電子黒板2の遠隔操作受信部75に送信する。記号を認識した電子黒板2がサーバ機とクライアント機を兼ねる場合、遠隔操作送信部65を介して遠隔操作受信部75がシリアライズされた記号データを受け取る。
これにより、シリアライズされた記号データを他の電子黒板2に送信できる。他の電子黒板2は認識処理することなく、テキストを表示し、次述するように認識処理候補を表示したり、認識処理候補から別の文字を選択できる。
<<他の電子黒板2による記号の表示>>
続いて、図13を用いて他の電子黒板2がテキストを表示する際の手順について説明する。図13は認識処理候補が含まれるテキストをストローク処理部32が保存する手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、他の電子黒板2の通信制御部70の遠隔操作受信部75がシリアライズされたデータを受信する(S10)。遠隔操作処理部83は遠隔操作受信部75を介してシリアライズされたデータを取得し、遠隔操作送信部76を介して送信元以外の電子黒板2のクライアント機20に送信する。これにより画像処理部30のストローク処理部32がシリアライズされたデータを取得する。
次に、シリアライズ/デシリアライズ部322はシリアライズされたデータをデシリアライズする(S20)。
ストローク処理部32はデシリアライズされたデータがテキストか否かを判定する(S30)。図11で説明したように、シリアライズされるデータは、ストロークと図形又はテキスト(認識処理候補)がある。テキストか否かの判定は、オブジェクトを識別するための識別情報を参照して行う。
テキスト以外の場合(S30のNo)、ストローク処理部32はストローク又は図形を作成する(S40)。ストローク処理部32は操作データ(STROKE)として送信された座標データを描画してストロークを作成し、図形コードで示される図形の画像データを作成する。
テキストの場合(S30のYes)、ストローク処理部32はテキストと認識処理候補を作成する(S50)。すでに、記号の認識は行われているので、デシリアライズされたテキストと認識処理候補の文字コードでテキストの画像データを作成する。
次に、文字認識部321は、ストローク、図形、テキスト及び認識処理候補をRAM103に記憶させる(S60)。デシリアライズにより、他の電子黒板2が記号の認識を行ったかのようにテキストと認識処理候補を復元できる。
この後、表示合成部36はテキストと認識処理候補、ストローク又は図形をディスプレイ3に表示させる。図12(b)に示すように、他の電子黒板2がテキストを表示したものとする。ユーザは例えば変換するテキスト(前)を電子ペン4a等で一定時間タッチする。これにより、図12(c)に示すように認識処理候補が表示される。ユーザが認識処理候補の中から正しいテキスト(あ)を選択すると、図12(d)に示すようにディスプレイ3には選択されたテキストが表示される。
したがって、本実施形態の電子黒板2によれば、テキストだけでなく認識処理候補を他の電子黒板2と共有でき、他の電子黒板2のユーザが認識処理候補の中から正しいテキストを選択できる。
<<シリアライズ、デシリアライズ>>
図14は、シリアライズとデシリアライズを説明するための図の一例である。シリアライズとは、オブジェクトの内部状態をバイトストリームに変換することをいう。また、バイトストリームから再び元と同じオブジェクトを再現することがデシリアライズである。
電子黒板2の中でこれらはプログラムが扱うデータとなっており、そのままでは保存や送信が困難な状態である。シリアライズは、プログラムが扱うデータをファイルで保存できる形式に変換する処理である。よって、送信可能になる。
また、デシリアライズにより、送信されたシリアライズされたデータは、元のプログラムが扱うデータに変換される。
図14に示す、シリアライズされたテキストと認識処理候補が電子黒板2に送信される。送信先の電子黒板2はデシリアライズすることで自機が記号の認識を行ったかのように、送信元の電子黒板2が記号を認識した直後の状態を復元できる。
<好適な適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、電子黒板2のディスプレイはフラットパネル型に限られず、プロジェクタが投影する画像により形成されてもよい。この場合、手Hや電子ペン4の座標はカメラなどにより取得されてもよいし、異なる計測点において電子ペンが発する超音波の到達時間の時間差などにより取得されてもよい。
また、図1などではテレビ会議端末7を電子黒板2とは別の装置として図示したが、テレビ会議端末7の機能を電子黒板2に内蔵してもよい。すなわち、電子黒板2はカメラ機能を有し、カメラが撮像した映像をディスプレイ3に表示したり、他の電子黒板2に送信したりする。
また、本実施形態では電子黒板2による記号の認識と再変換を説明したが、記号の認識と再変換は電子黒板2としての機能を備えていない情報処理装置により行われてもよい。
1 画像処理システム
2 電子黒板
3 ディスプレイ
4 電子ペン
6 ノートPC
7 テレビ会議端末
20 クライアント機
25 イベント処理部
32 ストローク処理部
36 表示合成部
37 ページ処理部
90 サーバ機
321 文字認識部
322 シリアライズ/デシリアライズ部
特許第3534469号公報

Claims (6)

  1. 表示装置に情報を表示する情報処理装置であって、
    情報の表示面に対する指示位置を検出する指示位置検出手段と、
    前記指示位置検出手段が検出した前記指示位置により視覚情報を生成する視覚情報生成手段と、
    前記視覚情報生成手段が生成した1つ以上の視覚情報が形成する記号を認識すると共に前記記号の認識候補を決定する記号認識手段と、
    前記記号及び前記認識候補を送信可能なデータに変換するデータ変換手段と、
    前記データ変換手段が送信可能なデータに変換した前記記号及び前記認識候補を他の情報処理装置に送信する送信手段と、を有する情報処理装置。
  2. 前記データ変換手段は前記記号だけでなく前記認識候補も合わせてシリアライズすることで、プログラムが扱う形式の前記記号及び前記認識候補を送信可能なデータに変換する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 送信可能なデータに変換された前記記号及び前記認識候補を受信する受信手段を有し、
    前記データ変換手段は、前記受信手段が受信した送信可能なデータに変換された前記記号及び前記認識候補をプログラムが扱う形式のデータに変換する請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記データ変換手段は、送信可能なデータに変換された前記記号及び前記認識候補をデシリアライズすることで、前記記号及び前記認識候補をプログラムが扱う形式のデータに変換する請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 表示装置に情報を表示する2つ以上の情報処理装置が通信可能に接続された画像処理システムあって、
    第1の情報処理装置は、情報の表示面に対する指示位置を検出する指示位置検出手段と、
    前記指示位置検出手段が検出した前記指示位置により視覚情報を生成する視覚情報生成手段と、
    前記視覚情報生成手段が生成した1つ以上の視覚情報が形成する記号を認識すると共に前記記号の認識候補を決定する記号認識手段と、
    前記記号及び前記認識候補を送信可能なデータに変換する第1のデータ変換手段と、
    前記データ変換手段が送信可能なデータに変換した前記記号及び前記認識候補を他の情報処理装置に送信する送信手段と、を有し、
    第2の情報処理装置は、
    送信可能なデータに変換された前記記号及び前記認識候補を受信する受信手段と、
    前記受信手段が受信した送信可能なデータに変換された前記記号及び前記認識候補を、プログラムが扱う形式のデータに変換する第2のデータ変換手段と、を有する画像処理システム。
  6. 表示装置に情報を表示する情報処理装置を、
    情報の表示面に対する指示位置を検出する指示位置検出手段、
    前記指示位置検出手段が検出した前記指示位置により視覚情報を生成する視覚情報生成手段、
    前記視覚情報生成手段が生成した1つ以上の視覚情報が形成する記号を認識すると共に前記記号の認識候補を決定する記号認識手段、
    前記記号及び前記認識候補を送信可能なデータに変換するデータ変換手段、及び、
    前記データ変換手段が送信可能なデータに変換した前記記号及び前記認識候補を他の情報処理装置に送信する送信手段として機能させるためのプログラム。
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