JP2016139898A - 撮像装置、撮像方法、並びに電子機器 - Google Patents

撮像装置、撮像方法、並びに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】S/Nが良好で、かつ、ダイナミックレンジが広い信号を得る。【解決手段】物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、蓄積部から電荷を転送する転送部と、転送部を介して蓄積部から転送された電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、変換部に接続された接続部とを有する画素が平面的に配置された画素部と、信号の読み出し対象の画素の蓄積部から変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、信号の読み出し対象の行にある画素の変換部と、その画素に隣接する行にある画素の変換部との接続および非接続を制御する接続信号とを出力する駆動部とを備える。本技術は、例えば、CCDや、CMOSセンサなどの固体撮像装置に適用できる。【選択図】図1

Description

本技術は、撮像装置、撮像方法、並びに電子機器に関する。詳しくは、S/Nが良好で、かつ、ダイナミックレンジが広い信号を得ることができるようにした撮像装置、撮像方法、並びに電子機器に関する。
従来、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサなどの固体撮像装置では、各画素が有するPD(Photodiode:フォトダイオード)が、受光した光に応じて電荷を発生する。そして、固体撮像装置の多くは、PDの電荷を、FD(Floating Diffusion:フローティングディフュージョン)に転送し、FDの電位を測定することで、PDで発生した電荷に応じた電圧の信号が取り出されるように構成されている。
このような固体撮像装置において、FDの容量が小さい場合、FDにより電荷を電圧に変換する際のゲインが大きくなり、画素から出力される信号に含まれるノイズが相対的に小さくなる結果、画像信号のS/N(signal-noise ratio)が良好になる。しかしながら、小容量のFDでは、画素において取り扱い可能な電荷量が少なくなり、例えば、画像信号のダイナミックレンジが狭くなる。
一方、FDの容量が大きい場合、画素において取り扱い可能な電荷量が多くなり、例えば、画像信号のダイナミックレンジを広くすることができる。しかしながら、大容量のFDでは、FDにより電荷を電圧に変換する際のゲインが小さくなり、後段の回路で画像信号を増幅する際にノイズも増幅される結果、画像信号のS/Nが悪化する。
そこで、S/Nが良好で、かつ、ダイナミックレンジが広い画像信号を得ることができる固体撮像装置が求められている。
例えば、特許文献1では、FDを2つの容量で構成し、PDで発生した電荷が少ない場合には1つの容量で測定した信号を使用し、PDで発生した電荷が多い場合には2つの容量で測定した信号を使用する固体撮像素子が提案されている。
特開2009−505498号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている固体撮像素子では、2つの容量で構成されたFDが大面積となるため、PDが小面積となる結果、PDの感度および飽和電荷量が低下することになる。そこで、FDが大面積となることを回避しつつ、S/Nが良好で、かつ、ダイナミックレンジが広い画像信号を得ることができる固体撮像素子が求められている。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、S/Nが良好で、かつ、ダイナミックレンジが広い信号を得ることができるようにするものである。
本技術の一側面の撮像装置は、物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、前記変換部に接続された接続部とを有する画素が平面的に配置された画素部と、信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号とを出力する駆動部とを備え、前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する。
前記低ゲインの画像と前記高ゲインの画像の画素値の比を算出し、理想の比と異なる比を有する画素を、前記エラーが発生している画素として検出するようにすることができる。
前記補正は、前記理想の比となるようにするための補正であるようにすることができる。
前記補正は、前記理想の比を、得られた比で除算した値を補正係数とし、ゲインが高いとされた画素からの信号を補正する場合、前記補正係数を乗算し、ゲインが低いとされた画素からの信号を補正する場合、前記補正係数で除算することにより行うようにすることができる。
前記比は、画素毎に、前記高ゲインの画像を前記低ゲインの画像で除算することで求められるようにすることができる。
前記比の画像を生成するようにすることができる。
前記画像を生成するとき、前記比に所定の値を乗算した値を用いて生成するようにすることができる。
本技術の一側面の撮像方法は、物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、前記変換部に接続された接続部とを有する画素が平面的に配置された画素部と、信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号とを出力する駆動部とを備える撮像装置の撮像方法において、前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正するステップを含む。
本技術の一側面の電子機器は、物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、前記変換部に接続された接続部とを有する画素が平面的に配置された画素部と、信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号とを出力する駆動部とを備え、前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する撮像装置を備える。
本発明の一側面においては、接続信号により変換部どうしを接続させた状態で、転送信号により電荷の転送を行わせる。また、変換部どうしを接続させた状態で、電荷の転送が行われることで、低ゲインの画像が撮像され、変換部どうしを非接続させた状態で、電荷の転送が行われることで、高ゲインの画像が撮像され、低ゲインと高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、エラーを補正する処理が実行される。
本技術の一側面によれば、接続信号により変換部どうしを接続させた状態で、転送信号により電荷の転送を行わせることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。 画素部の第1の構成例を示す回路図である。 第2の構成例である画素部を示す回路図である。 画素の信号を読み出す駆動例の駆動タイミングを示す図である ゲインエラーについて説明するための図である。 ゲインエラーが発生した画素に対する補正について説明するための図である。 電子機器について説明するための図である。 ゲインエラーの検出について説明するためのフローチャートである。 使用例について説明するための図である。
以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
1.撮像装置の構成
2.画素の構成
3.エラー検出
4.電子機器の構成
5.撮像装置の使用例
<撮像装置の構成>
図1は、本技術を適用した固体撮像装置の一実施の形態の構成例を示すブロック図である。
図1において、固体撮像装置11は、画素部12、垂直駆動回路13、カラム処理回路14、出力回路15、および制御回路16を備えて構成される。
画素部12は、行列状に整列された複数の画素(例えば、後述する図2の画素21)を有しており、それぞれ画素は、リセットレベルの信号と、入射光の光量に応じたレベルの信号を出力する。
垂直駆動回路13は、画素部12が有する画素を行毎に走査するように、駆動信号(例えば、選択信号Sel、リセット信号Rst、転送信号Trf、および接続信号Cnt)を出力して、それぞれの画素を駆動する。
カラム処理回路14は、画素部12が有する各画素から出力される信号を並列に受信し、リセットレベルの信号と、入射光の光量に応じたレベルの信号との差分を演算することにより画像信号を取得する。そして、カラム処理回路14は、その求めた画像信号に対してA/D(analog/digital)変換を行って得られるデジタル値の画像信号を出力回路15に供給する。
出力回路15は、カラム処理回路14から供給される画像信号に対し、ゲイン調整や傷補正などを行って、図示しない後段の外部回路に供給する。
制御回路16は、固体撮像装置11を構成する各部に対して制御信号を送信して、固体撮像装置11の動作を制御する。
<画素の構成>
図2は、図1の画素部12の第1の構成例を示す回路図である。
図2に示すように、画素部12では、列毎に設けられた垂直信号線31に各列の画素21が接続されており、画素21から出力された信号が、垂直信号線31を介して、図1のカラム処理回路14に供給される。
図2には、信号の読み出し順に従って、第n−1行目の画素21(n−1)と、第n行目の画素21(n)とが示されている。なお、画素21(n)および画素21(n−1)は同様に構成されており、以下、共通する部分については、一方の構成に関して説明を行い、他方の構成の説明は省略する。
画素21(n)は、PD22(n)、転送トランジスタ23(n)、FD24(n)、増幅トランジスタ25(n)、選択トランジスタ26(n)、リセットトランジスタ27(n)、および接続トランジスタ28(n)を有している。
PD22(n)は、アノードが接地され、カソードが転送トランジスタ23(n)のソースに接続される接続構成となっている。PD22(n)は、受光した光の光量に応じた電荷を発生(光を検出)して、その電荷を蓄える光電変換素子である。
転送トランジスタ23(n)は、ゲートが水平信号線(図示せず)を介して図1の垂直駆動回路13に接続され、ソースがPD22(n)のカソードに接続されている。また、転送トランジスタ23(n)は、ドレインが増幅トランジスタ25(n)のゲートおよびリセットトランジスタ27(n)のソースに接続される接続構成となっている。
そして、転送トランジスタ23(n)のドレインと増幅トランジスタ25(n)のゲートとの接続箇所が、FD24(n)を構成している。転送トランジスタ23(n)は、垂直駆動回路13から供給される転送信号Trf(n)に従って、PD22(n)で発生した電荷をFD24(n)に転送する。
FD24(n)は、電気的に浮遊状態となっており、転送トランジスタ23(n)を介してPD22(n)から転送される電荷を受け取って、蓄積する。また、FD24(n)の容量に応じて、FD24(n)により電荷を電圧に変換する際のゲインが決定される。
増幅トランジスタ25(n)は、ゲートがFD24(n)に接続され、ドレインが電源電圧Vddに接続され、ソースが選択トランジスタ26(n)のドレインに接続される接続構成となっている。増幅トランジスタ25(n)は、FD24(n)の電位に応じたレベルの信号を出力する。
例えば、増幅トランジスタ25(n)は、FD24(n)がリセットされたとき、FD24(n)のリセットレベルの信号を出力する。また、増幅トランジスタ25(n)は、PD22(n)からFD24(n)に電荷が転送されたとき、その電荷により発生したFD24(n)の電位に応じたレベルの信号、即ち、電荷を電圧に変換した信号を出力する。
選択トランジスタ26(n)は、ゲートが水平信号線(図示せず)を介して図1の垂直駆動回路13に接続され、ソースが垂直信号線31を介して図1のカラム処理回路14に接続され、ドレインが増幅トランジスタ25(n)のソースに接続される接続構成となっている。選択トランジスタ26(n)は、垂直駆動回路13から供給される選択信号Sel(n)に従って、増幅トランジスタ25(n)と垂直信号線31とを接続する。選択トランジスタ26(n)がオンとなっているとき、増幅トランジスタ25(n)から出力される信号が、垂直信号線31を介してカラム処理回路14に供給される。
リセットトランジスタ27(n)は、ゲートが水平信号線(図示せず)を介して図1の垂直駆動回路13に接続され、ソースがFD24(n)に接続され、ドレインが電源電圧Vddに接続される接続構成となっている。リセットトランジスタ27(n)は、垂直駆動回路13から供給されるリセット信号Rst(n)に従って、FD24(n)に蓄積されている電荷を電源配線に排出することにより、FD24(n)をリセットする。
接続トランジスタ28(n)は、ゲートが水平信号線(図示せず)を介して図1の垂直駆動回路13に接続され、ソースがFD24(n)に接続され、ドレインが画素21(n−1)のFD24(n−1)に接続される接続構成となっている。接続トランジスタ28(n)は、垂直駆動回路13から供給される接続信号Cnt(n)に従って、FD24(n)とFD24(n−1)とを接続する。
つまり、画素部12では、画素21(n)のFD24(n)と、画素21(n−1)のFD24(n−1)とが、接続トランジスタ28(n)を介して接続可能な構成となっている。同様に、画素21(n)のFD24(n)は、図示しない第n+1行目の画素が有するFDと、第n+1行目の画素の接続トランジスタ28(n+1)を介して接続可能とされている。また、同様に、画素21(n−1)のFD24(n−1)は、図示しない第n−2行目の画素が有するFDと、接続トランジスタ28(n−1)を介して接続可能とされている。
なお、画素部12は、PD22(n)の飽和電荷量が、FD24(n)が蓄積することができる電荷量の約2倍、または2倍以上となるように、FD24(n)の容量に対してPD22(n)の容量が大きく設計されている。
このように構成される画素部12において、接続トランジスタ28(n)が接続信号Cnt(n)に従ってオンになると、FD24(n)およびFD24(n−1)が接続され、それぞれの容量を合算した大容量のフローティングディフュージョンとして機能する。
従って、FD24(n)およびFD24(n−1)が接続されているときに、転送トランジスタ23(n)がオンになると、PD22(n)からFD24(n)およびFD24(n−1)に電荷が転送される。そして、増幅トランジスタ25(n)は、FD24(n)およびFD24(n−1)に蓄積されている電荷を電圧に変換した信号を出力する。
ここで、固体撮像装置11では、撮像の対象となる被写体の明るさに応じて、FD24(n)とFD24(n−1)との接続および非接続を切り替えることができる。例えば、被写体が所定の明るさよりも明るい場合、FD24(n)およびFD24(n−1)を接続して撮像が行われ、被写体が所定の明るさよりも暗い場合、FD24(n)およびFD24(n−1)が接続されずに撮像が行われる。
なお、固体撮像装置11では、画素部12が出力した信号から求められる画像信号に基づいて、出力回路15が、被写体の明るさを判断し、その判断結果を制御回路16に通知する。そして、制御回路16が、垂直駆動回路13に対して、FD24(n)およびFD24(n−1)の接続を行うか否かの制御を行う。
図3は、図1の画素部12の第2の構成例である画素部12Aを示す回路図である。
図1の画素部12では、一列全てのFD24が、接続トランジスタ28を介して接続されていたのに対し、図3に示すように、画素部12Aでは、2つの画素21毎にFD24が接続トランジスタ28を介して接続される。
画素21(n)’および画素21(n−1)’は、接続トランジスタ28(n)および28(n−1)を介して、画素21(n)’のFD24(n)と、画素21(n−1)’のFD24(n−1)とが接続される構成となっている。また、リセットトランジスタ27(n)は、接続トランジスタ28(n)の共有ノードに接続されている。
これにより、FD24(n)およびFD24(n−1)のノードに接続されるトランジスタの個数を削減することができ、1個のFD24(n)の容量を小さくすることができる。また、FD24(n)およびFD24(n−1)を接続したときには、2つの接続トランジスタ28(n)および28(n−1)を介して接続されることにより、接続時の容量を大容量化することができる。
次に、図4を参照して、図3の画素部12Aを有する固体撮像装置11において、画素21(n)’および画素21(n−1)’の信号を読み出す駆動例について説明する。
まず、画素21(n)’の信号の読み出しを開始するタイミングになると、垂直駆動回路13は、選択信号Sel(n)をオンにする。これにより、選択トランジスタ26(n)を介して増幅トランジスタ25(n)と垂直信号線31とが接続され、増幅トランジスタ25(n)は、FD24(n)の電位に応じた信号の出力を開始する。
次に、垂直駆動回路13は、リセット信号Rst(n)をオンにする第1のリセットパルスを出力するとともに、接続信号Cnt(n)をオンにするパルスを出力することにより、FD24(n)がリセットされる。その後、増幅トランジスタ25(n)が垂直信号線31に出力する信号が、第1のリセットレベルの信号としてカラム処理回路14に取り込まれる。第1のリセットレベルの信号は、FD24(n−1)との接続が解除されていない状態でのFD24(n)のリセットレベルを示す信号である。
第1のリセットレベルの信号がカラム処理回路14に取り込まれた後、垂直駆動回路13は、転送信号Trf(n)をオンにする第1の転送パルスを出力する。これにより、転送トランジスタ23(n)を介して、PD22(n)で発生した電荷がFD24(n)に転送される。このとき、光量が多くてPD22(n)にたくさんの電荷が蓄積されていると、FD24(n)の容量に応じて、PD22(n)に電荷が残ることになる。
FD24(n)に電荷が転送された後、第1の転送パルスに従った電荷転送時にFD24(n)に転送された電荷に応じたレベルの信号が、増幅トランジスタ25(n)から出力され、カラム処理回路14に取り込まれる。カラム処理回路14は、第1のリセットレベルの信号と、第1の転送パルスに従った電荷転送後のFD24(n)の電位に応じたレベルの信号との差分を演算することにより、低照度の部分が高ゲインで撮像された画素21(n)’画像信号である低照度信号を取得する。
次に、垂直駆動回路13は、接続信号Cnt(n)および接続信号Cnt(n−1)をオンにして、リセット信号Rst(n)をオンにする第2のリセットパルスを出力する。そして、FD24(n)およびFD24(n−1)が接続された状態でリセットされた後、増幅トランジスタ25(n)が垂直信号線31に出力する信号が、第2のリセットレベルの信号としてカラム処理回路14に取り込まれる。
その後、垂直駆動回路13は、転送信号Trf(n)をオンにする第2の転送パルスを出力する。このとき、第1の転送パルスに従った電荷転送時にPD22(n)に残っていた電荷が、転送トランジスタ23(n)を介して、FD24(n)およびFD24(n−1)に転送される。即ち、光量が多く、第1の転送パルスに従った電荷転送時にPD22(n)に電荷が残っていた場合には、その電荷がPD22(n)からFD24(n)およびFD24(n−1)に転送される。
カラム処理回路14は、第2のリセットレベルの信号と、第2の転送パルスに従ってPD22(n)からFD24(n)およびFD24(n−1)に電荷が転送された後の電位に応じたレベルの信号との差分を演算する。これにより、カラム処理回路14は、高照度の部分が低ゲインで撮像された画素21(n)’の画像信号である高照度信号を取得する。
そして、画素21(n)’の信号の読み出しを終了するタイミングになると、垂直駆動回路13は、選択信号Sel(n)、接続信号Cnt(n)、および接続信号Cnt(n−1)をオフにする。
続いて、画素21(n−1)’の信号の読み出しが開始され、垂直駆動回路13は、選択信号Sel(n−1)をオンにする。これにより、選択トランジスタ26(n−1)を介して増幅トランジスタ25(n−1)と垂直信号線31とが接続され、増幅トランジスタ25(n−1)は、FD24(n−1)の電位に応じた信号の出力を開始する。
次に、垂直駆動回路13は、リセット信号Rst(n)をオンにする第3のリセットパルスを出力するとともに、接続信号Cnt(n−1)をオンにするパルスを出力することにより、FD24(n−1)がリセットされる。その後、増幅トランジスタ25(n−1)が垂直信号線31に出力する信号が、第3のリセットレベルの信号としてカラム処理回路14に取り込まれる。第3のリセットレベルの信号は、FD24(n)との接続が解除されていない状態でのFD24(n−1)のリセットレベルを示す信号である。
第3のリセットレベルの信号がカラム処理回路14に取り込まれた後、垂直駆動回路13は、転送信号Trf(n−1)をオンにする第3の転送パルスを出力する。これにより、転送トランジスタ23(n−1)を介して、PD22(n−1)で発生した電荷がFD24(n−1)に転送される。このとき、光量が多くてPD22(n−1)にたくさんの電荷が蓄積されていると、FD24(n−1)の容量に応じて、PD22(n−1)に電荷が残ることになる。
FD24(n−1)に電荷が転送された後、第3の転送パルスに従った電荷転送時にFD24(n−1)に転送された電荷に応じたレベルの信号が、増幅トランジスタ25(n−1)から出力され、カラム処理回路14に取り込まれる。カラム処理回路14は、第3のリセットレベルの信号と、第3の転送パルスに従った電荷転送後のFD24(n−1)の電位に応じたレベルの信号との差分を演算することにより、低照度の部分が高ゲインで撮像された画素21(n−1)’の画像信号である低照度信号を取得する。
次に、垂直駆動回路13は、接続信号Cnt(n)および接続信号Cnt(n−1)をオンにして、リセット信号Rst(n)をオンにする第4のリセットパルスを出力する。そして、FD24(n)およびFD24(n−1)が接続された状態でリセットされた後、増幅トランジスタ25(n−1)が垂直信号線31に出力する信号が、第4のリセットレベルの信号としてカラム処理回路14に取り込まれる。
その後、垂直駆動回路13は、転送信号Trf(n−1)をオンにする第4の転送パルスを出力する。このとき、第3の転送パルスに従った電荷転送時にPD22(n−1)に残っていた電荷が、転送トランジスタ23(n−1)を介して、FD24(n)およびFD24(n−1)に転送される。即ち、光量が多く、第3の転送パルスに従った電荷転送時にPD22(n−1)に電荷が残っていた場合には、その電荷がPD22(n−1)からFD24(n)およびFD24(n−1)に転送される。
カラム処理回路14は、第4のリセットレベルの信号と、第4の転送パルスに従ってPD22(n−1)からFD24(n)およびFD24(n−1)に電荷が転送された後の電位に応じたレベルの信号との差分を演算する。これにより、カラム処理回路14は、高照度の部分が低ゲインで撮像された画素21(n−1)’の画像信号である高照度信号を取得する。
そして、画素21(n−1)’の信号の読み出しを終了するタイミングになると、垂直駆動回路13は、選択信号Sel(n−1)、接続信号Cnt(n)、および接続信号Cnt(n−1)をオフにする。
このように、画素部12Aでは、第n行目の画素21(n)’と、第n+1行目の画素21(n−1)’とで、画素信号の読み出しが交互に行われることで、低照度のS/Nが良好で、かつ、ダイナミックレンジが広い画像信号を得ることができる。
また、画素部12Aでは、FD24(n)に接続されるトランジスタの個数を、画素部12および12Aよりも削減することができ、FD24(n)を低容量とすることができる。これにより、FD24(n)により電荷を電圧に変換する際のゲインを、より大きくすることができ、S/Nをより良好にすることができる。
<エラー検出>
このような撮像装置においては、1画素における高ゲインと低ゲインとの比は、どの画素においても一定となるのが好ましい。しかしながら、そのような比にはばらつきがあり、一定となるように構成するのは困難である。
例えば、高ゲインと低ゲインの比(=高ゲイン/低ゲイン)が2.0となるように設定されている場合、2.0を取る画素は多いが、画素によっては、1.7や1.8といった比や、2.1や2.2といった比を取る画素もあり、2.0以外の比をとる画素もある。画素毎に比を算出し、グラフ化した場合、設定されている比、この場合2.0付近を中心とする正規分布となる。
このように、画素間で、高ゲインと低ゲインの比にばらつきがあると、画質が低下してしまう可能性がある。そこで、ばらつきを検出し、補正できるようにすることで、画質の低下を防ぐことについて、以下に説明する。
図5Aは、ゲイン以外の他の撮像条件を変えない状態で、画素内のゲイン調整を行い、高ゲイン(HG)と低ゲイン(LG)の感度光量画像(黒と飽和の間)を取得したときのグラフである。図5Aに示したグラフの横軸は、画素位置を表し、縦軸は、画素の出力値を表す。図5Aでは、10個の画素P1乃至P10の高ゲイン時の画素値と低ゲイン時の画素値をそれぞれ示した。
図5Bは、高ゲイン時の画像と低ゲイン時の画像を用いて、画素毎に、(HG画像/LG画像)、すなわち、高ゲイン時の画素値と低ゲイン時の画素値の比を演算したときの画像情報を得たときのグラフである。図5Bは、図5Aに示した画素値が得られた画素P1乃至P10の高ゲイン時の画素値と低ゲイン時の画素値の比を演算し、その結果を、グラフ化したものである。
高ゲイン時の画素値と低ゲイン時の画素値の比(ゲイン比)は、理想的には、どの画素でも同一の値となり、グラフ化した場合、一定値となるグラフとなる。図5Bを参照するに、画素P7以外の画素P1乃至P6,P8乃至P10は、同一の値となり、理想的なゲイン比を得られていることがわかる。しかしながら、画素P7のゲイン比は、他の画素のゲイン比と異なっている。
高ゲイン時に撮像された画像と、低ゲイン時に撮像された画像との画素毎の比に関する画像情報は、理想的にはそれぞれのゲインの比となるような画像情報となるが、実際には様々な製造バラつきにより生じた画素毎のゲインエラー(理想のHG/LG比からのズレ)を示す1枚の画像情報になる。
図5では、1枚の画像のうちの画素P1乃至P10の10個の画素を例に挙げて記載しているが、仮に10個の画素から構成される画像であるとすると、図5Aに示したような画素値が得られた場合、図5Bに示したような画像情報が得られることになる。そして、図5Bに示した画像情報から、画素P7にゲインエラーが発生していることが検知できる。
このように、高ゲインで撮像した画像の画素値と低ゲインで撮像した画像の画素値の比を画像情報として取得することで、ゲインにエラーが発生している画素を検出することができる。
なおここでは、高ゲインと低ゲインの2段階の変換効率切替段階を例に挙げて説明を行うが、本技術は、複数段階ある場合にも適用できる。複数段階ある場合、そのうちの2段階の2枚の画像からゲイン比を求め、そのゲイン比からのズレ量を画素毎に求めることで、ゲインエラーが発生している画素を検出することができる。
画像情報を実際にグラフ化または画像化する際には、データを0以上の整数などの離散的な出力にする必要があることがある。すなわち、小数点以下の画像情報は、切り捨てあるいは四捨五入されることがある。これによるゲイン比の情報が失われるのを避けるため、除算後に小数点以下の必要なゲインエラーが整数として確認できるような値を乗算することでグラフ化や画像化も可能である。
グラフ化とは、例えば、図5Bに示したような画素位置と出力比が関連付けられたグラフにすることであり、そのようなグラフ化された画像情報から、ゲイン比が異なる画素をゲインエラーが発生している画素として検出することができる。
画像化とは、図示はしないが、ゲイン比に応じた色で、各画素のゲイン比を表した画像であり、色が異なる画素を検出することで、ゲインエラーが発生している画素を検出することができる。
画像化する際、具体的には、理想のゲイン比HG/LGが2.0、所定の画素の実際のゲイン比が2.1の場合、これらに10を乗算することで理想のゲイン比が20、実際のゲイン比が21となり、この差を画像として確認(視認)することが可能になる。
画像化されたゲイン比の画像は、各画素におけるゲイン比の空間的な分布を示している情報であり、これを従来の画像と同じように検出/補正を掛けるような感覚で、ゲイン比について様々な検出/補正を掛けることが可能となる。この画像から、例えば、ゲインエラーが大きい画素を抽出したり、ゲインエラーを理想のHG/LG比になるような補正を行ったりするといった処理を実行することが可能となる。
ゲインエラーが生じる主な理由は、画素内でゲインを構成しているフローティングディフュージョン(図3ではFD24)に寄生する容量のバラつきである。FD24の容量のバラつきは配線間距離、拡散容量、増幅ゲートのサイズが主であり、これらの温度依存性は比較的小さく、また入射光量や入射光角度にも基本的には依存しない。
デバイスの温度や入射光量、入射光の角度などに依存しない場合、理想のHG/LG比に近づけるための補正は、隣接画素の出力情報を用いることなく行うことができる。例えば、図6Aに示すように、5×5の25個の画素が配置されている撮像装置で、上記したような処理を行うことで、画素P13にゲインエラーが発生していると検知されたとする。
この場合、画素P13にゲインエラーが発生していることがわかり、どの程度のエラーが発生しているかもわかり、画素P13の画像内の位置(座標)もわかっている。このようなことから、この画素P13だけを対象として補正などの処理を行うことができる。
例えば、従来は、図6Bに示すように、画素P13に何らかのエラーが発生していると検出されたときには、画素P13の周りの画素、例えば、画素P7,P8,P9,P12,P14,P17,P18,P19が用いられ、画素P13の補正が行われていた。このような近傍画素の出力を使用すると、補正傷が生み出す解像感の劣化が生じる可能性がある。
しかしながら、本技術によれば、画素P13だけを対象とした補正を行うことができるため、補正傷が生み出す解像感の劣化が生じるようなことを防ぐことが可能となる。
補正として、例えば、高ゲインの画像の画素に対しては(理想のゲイン比/実測のゲイン比)となるような補正係数を乗算し、低ゲインの画像の画素に対しては補正係数で除算することでゲインエラーを理想値に補正することができる。この補正は、上記してきたように、ゲインエラーが発生している画素のみに対して行えるため、近傍画素の出力を使用することによる補正傷が生み出す解像感の劣化は生じない。
各画素のゲイン比の画像を得ることで、画面内のゲイン比に関する測定、検出、選別、補正が可能となる。特に画素アドレスとゲイン比の情報をメモリに記憶させることにより、後段の信号処理で理想のゲイン比となるよう補正することができる。このとき、補正に際して周辺画素信号が不要になることから、補正後の補正画素周辺の解像度劣化を最小限に抑えることができる。
例えば、上記したような構成を有する固体撮像装置11を、図7に示したような構成を有する撮像装置に適用した場合、例えば、上記したような補正は、DSP54により行われるように構成することができる。
図7は、電子機器に搭載される撮像装置の構成例を示すブロック図である。
図7に示すように、撮像装置51は、光学系52、固体撮像素子53、DSP54、表示装置55、メモリ56、電源系57、操作系58、およびCPU(Central Processing Unit)59を備えて構成され、静止画像および動画像を撮像可能である。
光学系52は、1枚または複数枚のレンズを有して構成され、被写体からの像光(入射光)を固体撮像素子53に導き、固体撮像素子53の受光面(センサ部)に結像させる。
固体撮像素子53としては、上述したような構成例の固体撮像装置11が適用される。固体撮像装置53には、光学系52を介して受光面に結像される像に応じて、一定期間、信号電荷が蓄積される。そして、固体撮像素子53に蓄積された信号電荷は、DSP54から供給される駆動信号(タイミング信号)に従って転送される。
DSP54は、固体撮像素子53の転送動作を制御する駆動信号を出力して、固体撮像装置53を駆動する。また、DSP54は、固体撮像素子53から出力された信号電荷に対して各種の信号処理を施す。DSP54が信号処理を施すことにより得られた画像(画像データ)は、液晶パネルなどを有する表示装置55に供給されて表示されたり、メモリ56に供給されて記憶(記録)されたりする。
電源系57は、撮像装置51の各部に電力を供給する、例えば、バッテリを備えて構成され、操作系58は、ユーザにより操作されるボタンやレバー、タッチパネルなどから構成される。CPU59は、操作系58に対して行われるユーザの操作に応じて、撮像装置51の各部を制御し、撮像装置51による撮像を行わせる。
このように構成されている撮像装置51では、固体撮像素子53として、上述したように、低照度のS/Nが良好で、かつ、ダイナミックレンジが広い画像信号を得ることができる固体撮像素子11を適用することにより、より高画質な画像を取得することができる。
即ち、撮像装置51では、低照度において高ゲインでS/Nが良好な画像を取得することができるとともに、高照度において大きな光量まで飽和しない広ダイナミックレンジな画像を取得することができる。
また、固体撮像素子53が有するFDが複数の容量で構成されることがなく、PDが小面積となることを回避して、PDの感度および飽和電荷量を向上させることができる。また、PDの感度を向上させるために、高誘電率の膜やスタック型容量を使用することもなく、それらを使用した場合に想定される高コスト化を回避することができる。
ここで、固体撮像素子53として、例えば図2に示した画素部12または図3に示した画素部12Aを含む図1に示した固体撮像装置11が適用された撮像装置51において、上記したゲインエラーの検出を行うときの撮像装置51の処理について、図8のフローチャートを参照して説明する。
ステップS11において、固体撮像素子53により、高ゲインでの撮像が行われる。高ゲインで撮像された画像は、DSP54に供給される。ステップS12において、固体撮像素子53により、低ゲインでの撮像が行われる。低ゲインで撮像された画像は、DSP54に供給される。
DSP54には、高ゲインで撮像された画像と、低ゲインで撮像された画像の2枚の画像が供給される。DSP54は、ステップS13において、供給された2枚の画像から画素毎の比を求めることで、上記したように、画素毎のゲイン比を得る。
ステップS14において、ゲインエラーを検出し、ゲインエラーを発生している画素が検出される。画素毎のゲイン比のうち、最も多いゲイン比を理想的なゲイン比とし、その最多のゲイン比と異なるゲイン比を有する画素を、ゲインエラーが発生している画素として検出するようにしても良い。
また、最多のゲイン比を理想的なゲイン比とし、その理想的なゲイン比と、所定の値以上ずれているゲイン比を有する画素を、ゲインエラーが発生している画素として検出するようにしても良い。
また、理想的なゲイン比は、予め設定されており、その設定されているゲイン比とずれているゲイン比を有する画素を、ゲインエラーが発生している画素として検出するようにしても良い。
このように求められたゲインエラーが発生している画素の位置情報やずれ量などの情報を、メモリ56に記憶させ、撮影が行われ、補正が必要とされるときに、適宜読み出されて用いられるようにしても良い。また、ゲインエラーを補正するための補正量が算出され、その補正量が、メモリ56に記憶されるようにし、撮影が行われ、補正が必要とされるときに、適宜読み出されて用いられるようにしても良い。
補正量をメモリ56に記憶させるようにした場合、ステップS15において、補正量が算出され、ステップS16において、メモリ56に記憶される。なお、ゲイン比の算出や補正量の算出などについては、図5、図6を参照して説明したので、その詳細な説明はここでは省略する。
このようなゲインエラーの検出に係わる処理は、例えば、撮像装置51が製造された時点で行われるようにしても良い。または、ユーザが撮像装置51を初めて使うときや、使用を開始してから所定の時間が経過する毎に行われるようにしても良い。
また、図2に示した画素部12または図3に示した画素部12Aを有する固体撮像装置11が、撮像装置51(図7)に組み込まれる前の時点で、ゲインエラーの検出に係わる処理が実行されるようにしても良い。すなわち、固体撮像装置11の時点で、ゲインエラーの検出に係わる処理が実行されるようにしても良い。
このようにした場合、例えば、出力回路15(図1)にゲインエラーを補正するための補正量を記憶させ、固体撮像装置11外に信号が出力されるときに、補正量で補正した信号が出力されるように構成することもできる。このようにすることで、ゲインエラーを補正することができる固体撮像装置11を提供することができる。
なお、撮像装置51としては、可視光による撮像を行う装置の他、X線や粒子束などの物理量を電荷に変換して分布を検出する装置とすることができる。
さらに、固体撮像装置11では、複数の画素21でFD24を共有した上で、上下の列の画素21のFD24と接続トランジスタ28を介して接続する構成(所謂、画素共有)を採用することができる。また、固体撮像装置11を駆動するための電圧などを適宜調整することができる。また、公知の他の駆動、例えば、画素21から信号を読み出して、次の行の画素21からの読み出しを行う前に、PD22をリセットする動作を加えることができる。
<撮像装置の使用例>
図9は、上述の高ゲインと低ゲインでそれぞれ画像を撮像し、ゲインエラーを検出し、補正できる撮像装置や撮像装置を含む電子機器を使用する使用例を示す図である。
上述した撮像装置は、例えば、以下のように、可視光や、赤外光、紫外光、X線等の光をセンシングする様々なケースに使用することができる。
・ディジタルカメラや、カメラ機能付きの携帯機器等の、鑑賞の用に供される画像を撮影する装置
・自動停止等の安全運転や、運転者の状態の認識等のために、自動車の前方や後方、周囲、車内等を撮影する車載用センサ、走行車両や道路を監視する監視カメラ、車両間等の測距を行う測距センサ等の、交通の用に供される装置
・ユーザのジェスチャを撮影して、そのジェスチャに従った機器操作を行うために、TVや、冷蔵庫、エアーコンディショナ等の家電に供される装置
・内視鏡や、赤外光の受光による血管撮影を行う装置等の、医療やヘルスケアの用に供される装置
・防犯用途の監視カメラや、人物認証用途のカメラ等の、セキュリティの用に供される装置
・肌を撮影する肌測定器や、頭皮を撮影するマイクロスコープ等の、美容の用に供される装置
・スポーツ用途等向けのアクションカメラやウェアラブルカメラ等の、スポーツの用に供される装置
・畑や作物の状態を監視するためのカメラ等の、農業の用に供される装置
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。
なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、
前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、
前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、
前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、
前記変換部に接続された接続部と
を有する画素が平面的に配置された画素部と、
信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、
信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号と
を出力する駆動部と
を備え、
前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、
前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する
撮像装置。
(2)
前記低ゲインの画像と前記高ゲインの画像の画素値の比を算出し、
理想の比と異なる比を有する画素を、前記エラーが発生している画素として検出する
前記(1)に記載の撮像装置。
(3)
前記補正は、前記理想の比となるようにするための補正である
前記(2)に記載の撮像装置。
(4)
前記補正は、前記理想の比を、得られた比で除算した値を補正係数とし、
ゲインが高いとされた画素からの信号を補正する場合、前記補正係数を乗算し、
ゲインが低いとされた画素からの信号を補正する場合、前記補正係数で除算することにより行う
前記(2)または(3)に記載の撮像装置。
(5)
前記比は、画素毎に、前記高ゲインの画像を前記低ゲインの画像で除算することで求められる
前記(2)乃至(4)のいずれかに記載の撮像装置。
(6)
前記比の画像を生成する
前記(2)乃至(5)のいずれかに記載の撮像装置。
(7)
前記画像を生成するとき、前記比に所定の値を乗算した値を用いて生成する
前記(6)に記載の撮像装置。
(8)
物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、
前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、
前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、
前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、
前記変換部に接続された接続部と
を有する画素が平面的に配置された画素部と、
信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、
信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号と
を出力する駆動部と
を備える撮像装置の撮像方法において、
前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、
前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する
ステップを含む撮像方法。
(9)
物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、
前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、
前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、
前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、
前記変換部に接続された接続部と
を有する画素が平面的に配置された画素部と、
信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、
信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号と
を出力する駆動部と
を備え、
前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、
前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する
撮像装置
を備える電子機器。
11 固体撮像装置, 12 画素部, 13 垂直駆動回路, 14 カラム処理回
路, 15 出力回路, 16 制御回路, 21 画素, 22 PD, 23 転送
トランジスタ, 24 FD, 25 増幅トランジスタ, 26 選択トランジスタ,
27 リセットトランジスタ, 28 接続トランジスタ, 31 垂直信号線, 5
1 撮像装置, 52 光学系, 53 固体撮像素子, 54 DSP, 55 表示
装置, 56 メモリ, 57 電源系, 58 操作系, 59 CPU

Claims (9)

  1. 物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、
    前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、
    前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、
    前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、
    前記変換部に接続された接続部と
    を有する画素が平面的に配置された画素部と、
    信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、
    信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号と
    を出力する駆動部と
    を備え、
    前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、
    前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する
    撮像装置。
  2. 前記低ゲインの画像と前記高ゲインの画像の画素値の比を算出し、
    理想の比と異なる比を有する画素を、前記エラーが発生している画素として検出する
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記補正は、前記理想の比となるようにするための補正である
    請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記補正は、前記理想の比を、得られた比で除算した値を補正係数とし、
    ゲインが高いとされた画素からの信号を補正する場合、前記補正係数を乗算し、
    ゲインが低いとされた画素からの信号を補正する場合、前記補正係数で除算することにより行う
    請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記比は、画素毎に、前記高ゲインの画像を前記低ゲインの画像で除算することで求められる
    請求項2に記載の撮像装置。
  6. 前記比の画像を生成する
    請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記画像を生成するとき、前記比に所定の値を乗算した値を用いて生成する
    請求項6に記載の撮像装置。
  8. 物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、
    前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、
    前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、
    前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、
    前記変換部に接続された接続部と
    を有する画素が平面的に配置された画素部と、
    信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、
    信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号と
    を出力する駆動部と
    を備える撮像装置の撮像方法において、
    前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、
    前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する
    ステップを含む撮像方法。
  9. 物理量に応じた電荷を蓄える蓄積部と、
    前記蓄積部から前記電荷を転送する転送部と、
    前記転送部を介して前記蓄積部から転送された前記電荷を、その電荷により生じる電位に対応する電圧に変換する変換部と、
    前記変換部により変換された電圧の信号を出力する出力部と、
    前記変換部に接続された接続部と
    を有する画素が平面的に配置された画素部と、
    信号の読み出し対象の前記画素の前記蓄積部から前記変換部へ電荷の転送を指示する転送信号と、
    信号の読み出し対象の行にある前記画素の前記変換部と、その画素に隣接する行にある前記画素の前記変換部との接続および非接続を制御する接続信号と
    を出力する駆動部と
    を備え、
    前記接続信号により前記変換部どうしを接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、低ゲインの画像を撮像し、前記接続信号により前記変換部どうしを非接続させた状態で、前記転送信号により電荷の転送を行わせることで、高ゲインの画像を撮像することができ、
    前記低ゲインと前記高ゲインとの間でエラーが発生している画素からの信号に対して、前記エラーを補正する
    撮像装置
    を備える電子機器。
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