JP2016138821A - 飲食品の同一性判別方法及び清酒の同一性判別方法並びに飲食品の識別方法及び清酒の識別方法 - Google Patents

飲食品の同一性判別方法及び清酒の同一性判別方法並びに飲食品の識別方法及び清酒の識別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】低コストで、簡便且つ迅速に飲食品の同一性判別を行うことができる飲食品の同一性判別方法を提供することを目的とする。【解決手段】判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機イオンに反応して変色若しくは発色する試薬とを混合して試料を作成し、この試料の色若しくはこの色に基づく前記無機イオンの濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が前記試薬を用いて確知する前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別する飲食品の同一性判別方法。【選択図】図3

Description

本発明は、飲食品の同一性判別方法及び清酒の同一性判別方法並びに飲食品の識別方法及び清酒の識別方法に関するものである。
近年、飲食品の製品識別となるラベルの偽装、産地の誤記載や不当表示等の問題が多発し、消費者の飲食品の安全性に対する不安が増大している。
このような背景のもと、飲食品の信頼性を担保する様々な製品識別技術が提案されており、例えば、特許文献1,2及び非特許文献1〜4に示すような微量元素分析を利用した識別方法や、特許文献3〜7及び非特許文献5〜7に示すような安定同位体比分析を利用した識別方法等の精密且つ厳密に飲食品を識別する方法が提案されている。
特開2013−61184号公報 特開2013−61183号公報 特開2012−68089号公報 特開2010−216892号公報 特開2012−173000号公報 特開2014−41165号公報 特開2013−132223号公報
J.Japan.Soc.Hort.Sci.80(4):506-511.2011. BUNSEKI KAGAKU Vol.63,No.5,pp.415-419 (2014) BUNSEKI KAGAKU Vol.63,No.3,pp.205-220 (2014) BUNSEKI KAGAKU Vol.58,No.12,pp.1041-1045 (2009) BUNSEKI KAGAKU Vol.61,No.7,pp.643-647 (2012) BUNSEKI KAGAKU Vol.62,No.9,pp.841-844 (2013) Nippon Shokuhin Kagaku Kogaku Kaishi Vol.55,No.5,250-252 (2008)
しかしながら、上述したような従来の識別方法(以下、従来法と称す。)は、元素やイオンの測定に原子吸光分析装置やイオンクロマトグラフ等の高価な分析装置を使用するためにコストが掛かり、そのうえ、これらの分析装置は一般的に大型で設置固定タイプであり、持ち運びができないため、どこでも分析を行えるものではなく、分析装置を所持するところに試料を持ち込んで測定しなければならず、よって、その場ですぐに結果を得ることはできず、結果を得るまでに時間を要していた。
更に、従来法では、分析の際、多くの前処理が必要である等、分析操作が煩雑であったため、熟練した分析技術が必要であり、誰もが容易に行なえなかった。
よって、従来法は、コストと時間がかかり、そのうえ、操作が煩雑である等の問題があった。
本発明は、上述のような現状に鑑みなされたもので、高価な分析装置を用いることなく、低コストで元素やイオンの量や濃度を測定することができ、また、いつどこでも測定することができ、しかも、測定操作(分析操作)が簡易で誰もが容易に測定作業を行うことができる実用性に優れた飲食品の同一性判別方法及び飲食品の識別方法を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一の飲食品であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分に反応して変色若しくは発色する試薬とを混合して試料を作成し、この試料の色若しくはこの色に基づく前記無機成分の濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が前記試薬を用いて確知する前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別することを特徴とする飲食品の同一性判別方法に係るものである。
また、判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一の飲食品であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分に反応して変色若しくは発色する試薬とを混合して試料を作成し、この試料の色若しくはこの色に基づく前記無機成分の濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が予め前記試薬を用いて確知してある前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別することを特徴とする飲食品の同一性判別方法に係るものである。
また、判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一の飲食品であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分Aに反応して変色若しくは発色する試薬1Aとを混合した試料2Aと、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分Bに反応して変色または発色する試薬1Bとを混合した試料2Bとの少なくとも二つ以上の試料2A,2Bを作成し、夫々の前記試料2A,2Bの色若しくはこの色に基づく前記無機成分A及び前記無機成分Bの濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が予め夫々の前記試薬1A,1Bを用いて確知してある前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別することを特徴とする飲食品の同一性判別方法に係るものである。
また、請求項3記載の飲食品の同一性判別方法において、前記無機成分A及び前記無機成分Bは、リン化物イオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、ナトリウムイオン、鉄イオン、銅イオン、窒化物イオン、アルミニウムイオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、塩化物イオン、リン酸イオン、アンモニウムイオン、硝酸イオンから選択されることを特徴とする飲食品の同一性判別方法に係るものである。
また、請求項1〜4いずれか1項に記載の飲食品の同一性判別方法において、前記飲食品は、アルコール飲料であることを特徴とする飲食品の同一性判別方法に係るものである。
また、判別対象の清酒が比較対象の清酒と同一の清酒であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれるカルシウムイオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Caとを混合した試料2Caと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれるマグネシウムイオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Mgとを混合した試料2Mgと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれる亜鉛イオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Znとを混合した試料2Znと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれる塩化物イオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Clとを混合した試料2Clと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれるリン酸イオンに反応して変色若しくは発色する試薬1PO4とを混合した試料2PO4との五つの試料を作成し、夫々の前記試料2Ca,2Mg,2Zn,2Cl,2PO4の色若しくはこの色に基づく濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が、前記試薬を用いて確知する前記比較対象の清酒の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の清酒が比較対象の清酒と同一か否かを判別することを特徴とする清酒の同一性判別方法に係るものである。
また、品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の飲食品を識別する方法であって、前記飲食品に含まれる少なくとも二種類以上の所定の無機成分の夫々の濃度を比色法を用いて色情報として得、この得た色情報を、品種、産地、製造工場等の製品情報が既知の同種複数の飲食品から予め前記同様の比色法により得た各色情報と照合し、両色情報が一致した場合、前記製品情報が未知の飲食品を前記製品情報が既知の飲食品と同一と判断して識別することを特徴とする飲食品の識別方法に係るものである。
また、請求項7記載の飲食品の識別方法において、前記所定の無機成分は、リン化物イオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、ナトリウムイオン、鉄イオン、銅イオン、窒化物イオン、アルミニウムイオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、塩化物イオン、リン酸イオン、アンモニウムイオン、硝酸イオンから選択されることを特徴とする飲食品の識別方法に係るものである。
また、品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の清酒を識別する方法であって、前記清酒に含まれるカルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、塩化物イオン及びリン酸イオンの夫々の濃度を比色法を用いて色情報として得、この得た色情報を、品種、産地、製造工場等の製品情報が既知の複数の清酒から予め前記同様の比色法により得た各色情報と照合し、両色情報が一致した場合、前記製品情報が未知の清酒を前記製品情報が既知の清酒と同一と判断して識別することを特徴とする清酒の識別方法に係るものである。
本発明は上述のようにしたから、例えば真偽確認を目的とした飲食品の同一性を判別する際や、品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の飲食品を識別する際に、高価な分析装置を用いることなく元素やイオンの量や濃度を測定することができるから、従来法に比してコストが掛からず、また、分析場所(測定場所)を問わずどこでも測定することができ、迅速に結果を得ることが可能となる。
しかも、極めて簡易な操作で熟練した分析技術を要することなく誰もが容易に分析(測定)を行うことができるから、容易に飲食品の同一性判別や飲食品の識別を行うことができる。
特に色により一致、不一致を判定する場合は、試薬の色を目視で確認するだけの極めて簡易な作業で容易に飲食品に含まれる無機成分の組成や濃度を、数値化することなく視覚的に確知でき、より簡便且つ迅速に飲食品の同一性判別や飲食品の識別を行うことができる実用性に優れた飲食品の同一性判別方法及び飲食品の識別方法となる。
表1をレーダーチャートで示した図である。 従来法と比色法との相関関係を示す相関グラフである。 実施例1における分析結果を示す図である。 実施例2における分析結果を示す図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
例えば、清酒は、多くの無機成分を含んでいる米や仕込水を原料とするから、これらに由来する多くの無機成分を含んでいる。
具体的には、リン化物イオン(P3−)、カリウムイオン(K)、マグネシウムイオン(Mg2+)、カルシウムイオン(Ca2+)、亜鉛イオン(Zn2+)、マンガンイオン(Mn2+)、ナトリウムイオン(Na)、鉄イオン(Fe3+)、銅イオン(Cu2+)、窒化物イオン(N3−)、アルミニウムイオン(Al3+)、炭酸水素イオン(HCO )、硫酸イオン(SO 2−)、亜硫酸イオン(SO 2−)、塩化物イオン(Cl)、リン酸イオン(PO 3−)、アンモニウムイオン(NH )、硝酸イオン(NO )等が含まれている。
また、この清酒の原料となる米や仕込水に含まれる無機成分は、その品種(種類)や産地等によって夫々含有量(濃度)が異なり、また、同じ米でも精米度合いによって含まれる無機成分の量が変わるため、原料となる米や仕込水の品種や産地が変わったり、製造方法が変わったりすれば、当然、清酒自体に含まれる無機成分の量(無機イオン濃度)も変わることとなる。
表1は、その具体例であり、産地の異なる各清酒に含まれる所定の無機イオン(カルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、塩化物イオン、リン酸イオン)の夫々の濃度を示したものである。
この表1において、清酒Vは日本(新潟)で製造したもの、清酒Wは日本(灘)で製造したもの、清酒Xは米国で製造したもの、清酒Yは韓国で製造したもの、清酒Zはノルウェーで製造したものであり、各清酒は原料米、仕込水、製造方法が異なるものである。
このように、各清酒に含まれる夫々の無機イオンの濃度は、産地毎で異なる値を示し、この清酒毎に異なる無機イオン濃度が各清酒における固有の無機成分濃度情報となり、清酒の同一性判別や識別の際の指標となる。尚、表1は一例であり、無機成分濃度情報を意味する無機イオンは表1に記載された無機イオンに限定されるものではない。

即ち、判別対象の飲食品の無機成分濃度情報を確知し、この確知した無機成分濃度情報を、比較対象の飲食品の無機成分濃度情報と比較し、一致、不一致を判定すれば、容易に飲食品の同一性判別が可能となり、また、品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の飲食品の無機成分濃度情報を確知し、この確知した無機成分濃度情報を、品種、産地、製造工場等の製品情報が既知の同種複数の飲食品から得た無機成分濃度情報と照合し、両無機成分濃度情報が一致するものを見つけ出せば、容易に飲食品の識別が可能となる。
本発明は、このような無機成分濃度情報を用いて飲食品の同一性判別や識別を行う飲食品の同一性判別方法及び飲食品の識別方法において、前記無機成分濃度情報、即ち、飲食品に含まれる各無機成分(無機イオン)の濃度を確知(測定)する手段として、比色法を用いるものである。
本発明者らは、従来の確知手段、例えば原子吸光分析法やイオンクロマトグラフ分析法を用いて飲食品中の無機イオンを定量した場合と、比色法を用いて飲食品中の無機イオンを定量した場合とで測定結果に高い相関関係があることを見出し、本発明の有効性を確認している。
具体的には、清酒試料25点を用い、夫々に含まれる所定の無機イオン(カルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、塩化物イオン及びリン酸イオン)の濃度を、従来法(適切な既存の機器を用いた分析方法:カルシウムイオン、マグネシウムイオン及び亜鉛イオンは、難波らの方法(Namba, Y., Totsuka, A., Osaki, Z., and Sato, T.: Determination of calcium and magnesium in sake. J. Brew. Soc. Jpn., 72, 305 - 309 (1977)、 Namba, Y., Totsuka, A., Kosaka, T., and Ono, K.: Determination of manganese and zinc in sake. J. Brew. Soc. Jpn., 72, 599 - 604 (1977))による原子吸光分光光度計AA-7000(島津製作所社製)を用いた原子吸光分析法、塩化物イオン及びリン酸イオンは、イオンクロマトグラフ分析法)と比色法とを用いて測定し、その測定結果の相関の有無を確認した。なお、イオンクロマトグラフには、IC-2001(東ソー社製)を用い、清酒を超純水で20倍に希釈し、Toyopak IC-SP S カートリッジ(東ソー社製)で前処理を行った後、次の条件で分析を行った(カラム:SKgel SuperIC-AZ column (4.6 mm I.D. × 150 mm, Tosoh)、溶離液:1.9 mM NaHCO3 + 3.2 mM Na2CO3、流速:0.8 mL/min、カラム温度:40℃、サンプル量:30 uL、検出器:電気伝導度検出器)。
その結果、図2に示すように、各無機成分(無機イオン)において、いずれも比色法で測定した測定結果と、従来法で測定した測定結果との間に高い相関関係があることが確認でき、従来法に代えて、比色法を用いて無機成分濃度情報の確知が可能であることを確認した。
このように、本発明は、原子吸光分析法やイオンクロマトグラフ分析法といった従来法に代えて、比色法を用いることにより、真偽確認を目的とした飲食品の同一性判別や、品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の飲食品を識別する際に、高価な分析装置を用いることなく、試料の色を目視で確認するだけの極めて簡易な作業で元素やイオンの量や濃度を測定することができるから、従来法に比してコストが掛からず、また、分析場所(測定場所)を問わずどこでも測定することができ、迅速に結果を得ることが可能となる。
しかも、極めて簡易な操作で、熟練した分析技術を要することなく誰もが容易に分析(測定)を行うことができるから、容易に飲食品の同一性判別や飲食品の識別を行うことができる。
本発明の具体的な実施例1について説明する。
本実施例は、判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一の飲食品であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機イオンに反応して変色若しくは発色する試薬とを混合して試料を作成し、この試料の色若しくはこの色に基づく前記無機イオンの濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が前記試薬を用いて確知する前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別するものである。
具体的には、本実施例は、判別対象の飲食品を清酒とした清酒の同一性判別方法に係るものである。
即ち、本実施例は、比色法により判別対象の清酒の無機成分濃度情報(具体的には、幾つかの所定の無機イオン濃度)を色で確知し、この色で確知した判別対象の清酒の無機成分濃度情報と、同様に比色法を用いて色で確知する比較対象の清酒の無機成分濃度情報と比較し、両者の無機成分濃度情報が一致するか否かを判定して、判別対象の清酒が比較対象の清酒と同一か否かを判別するものである。
以下、本実施例について詳細に説明する。
清酒には、リン化物イオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、ナトリウムイオン、鉄イオン、銅イオン、窒化物イオン、アルミニウムイオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、塩化物イオン、リン酸イオン、アンモニウムイオン、硝酸イオンといった多くの無機イオンが含まれているが、本実施例では、これらのうち、測定時に煩雑な前処理を必要とせず、測定操作が容易な、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、塩化物イオン、リン酸イオンの五種類の無機イオンを測定対象(確知するもの)とした。
操作手順としては、先ず、判別対象の清酒中の上記五種類の測定対象の無機イオン濃度を比色法を用いて測定し、各無機イオン濃度を色で確知した。尚、比色法に用いる試薬は市販の比色キットを用いた。
具体的には、カルシウムイオンに関しては、比色キットにメタロアッセイ カルシウム測定LS(Metallogenics社製)を使用し、判別対象の清酒5μLに比色キットに付属の緩衝液190μLを加えて室温で5分間静置した後、発色試液(試薬1Ca)50μを加え、これを十分に混合し、室温で5分間反応させて試料2Caを作成した。
また、マグネシウムイオンに関しては、比色キットにメタロアッセイ マグネシウム測定LS(Metallogenics社製)を使用し、判別対象の清酒3μLに発色試液(試薬1Mg)250μを加え、これを十分に混合し、室温で5分間反応させて試料2Mgを作成した。
また、亜鉛イオンに関しては、比色キットにメタロアッセイ 低濃度亜鉛測定LS(Metallogenics社製)を使用し、判別対象の清酒40μLに発色試液(試薬1Zn)200μを加え、これを十分に混合し、室温で10分間反応させて試料2Znを作成した。
また、塩化物イオンに関しては、比色キットにChloride Assay Kit(DICL-250)(BioAssay Systems社製)を使用し、判別対象の清酒5μLに発色試液(試薬1Cl)200μを加え、これを十分に混合し、室温で5分間反応させて試料2Clを作成した。
また、リン酸イオンに関しては、比色キットにPhosphate Assay Kit(DIPI-500)(BioAssay Systems社製)を使用し、超純水で50倍に希釈した判別対象の清酒50μLに発色試液(試薬1PO4)100μを加え、これを十分に混合し、室温で30分間反応させて試料2PO4を作成した。
尚、上記の操作はマイクロプレート内で行った。
各試料は、夫々試料2Ca(カルシウムイオン)は薄紫色を呈し、試料2Mg(マグネシウムムイオン)は赤紫色を呈し、試料2Zn(亜鉛イオン)は薄ピンク色を呈し、試料2Cl(塩化物イオン)は薄紺色を呈し、試料2PO4(リン酸イオン)は緑色を呈した。
次いで、この色で示された判別対象の清酒の無機成分濃度情報を、同様の比色法を用いて確知した比較対象の清酒のものと比較した。
比較は、判別対象の清酒の無機成分濃度情報と、比較対象の清酒の無機成分濃度情報とを図3に示すように、マイクロプレート上に並べたものを目視にて確認した。
その結果、比較対象の清酒の無機成分濃度情報を示す試料3は、試料3Ca(カルシウムイオン)は薄紫色、試料3Mg(マグネシウムムイオン)は紺色、試料3Zn(亜鉛イオン)は薄橙色、試料3Cl(塩化物イオン)は薄紺色、試料3PO4(リン酸イオン)は薄緑色であり、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、リン酸イオンの各濃度を示す色が明らかに異なり、判別対象の清酒から得た無機成分濃度情報は、比較対象の清酒の無機成分濃度情報と不一致であったことから、この判別対象の清酒と比較対象の清酒とは非同一であることが判定できた。
上述した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例は、無機イオン濃度の測定(確知)に比色法を用いるから、高価な分析装置を用いることなく測定でき、よって、従来法に比してコストが掛からず、更に、比色キットは容易に持ち運べるから、分析場所(測定場所)を問わずどこでも測定することができ、迅速に結果を得ることが可能となる。
また、判別対象の清酒の無機成分濃度情報を確知する際に、測定対象の無機イオンを、カルシウムイオン、マグネシウムムイオン、亜鉛イオン、塩化物イオン、リン酸イオンの五種類としたから、測定時に前処理を必要とせず、測定操作が極めて簡便となり、熟練した分析技術を要することなく誰もが容易に分析(測定)を行うことができる。
このように、本実施例は、試料の色を目視で確認するだけの極めて簡易な作業で容易に清酒に含まれる無機成分(無機イオン)の濃度を数値化することなく視覚的に確知でき、より簡便且つ迅速に清酒の同一性判別を行うことができる実用性に優れた画期的な清酒の同一性判別方法となる。
尚、本実施例では、判別対象の清酒の無機成分濃度情報を確知する際に、はじめに五種類の無機イオン全てに対して測定試料を作成したが、例えば、一種類ずつ試料を作成し、その都度、比較対象の清酒の無機成分濃度情報と比較していっても良い。
また、使用する比色キットは本実施例で用いた比色キットに限らず、例えばテストパック(共立医科学研究所社製)、リフレクトクァントやスペクトロクァント等のクァントシリーズ(メルクミリポア社製)、電解質定量キット(ダイヤザイムラボラトリーズ社製)等の比色キットを用いても良い。
また、比較対象の清酒の無機成分濃度情報は、予め確知しておいた無機成分濃度情報を用いても良い。
また更に、本実施例における無機成分濃度情報の確知手段、即ち、比色法を用いて清酒中の所定の無機イオン濃度を色若しくはこの色に基づく濃度(数値)で確知することで、例えば品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の清酒を識別することも容易に可能となる。
具体的には、識別する清酒に含まれるカルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、塩化物イオン及びリン酸イオンの夫々の濃度を比色法を用いて色情報として得、この得た色情報を、品種、産地、製造工場等の製品情報が既知の複数の清酒から予め前記同様の方法により得た各色情報と照合し、両色情報が一致した場合、前記製品情報が未知の清酒を前記製品情報が既知の清酒と同一と判断して識別することができる。
本発明の具体的な実施例2について説明する。
本実施例は、実施例1における判別対象の飲食品をワイン(赤ワイン)とした場合である。
即ち、本実施例は、比色法により判別対象のワインの無機成分濃度情報(具体的には、いくつかの所定の無機イオン濃度)を色で確知し、この色で確知した判別対象のワインの無機成分濃度情報と、同様に比色法を用いて色で確知した比較対象のワインの無機成分濃度情報と比較し、両者の無機成分濃度情報が一致するか否かを判定して、判別対象のワインが比較対象のワインと同一か否かを判別するワインの同一性判別方法である。
また、本実施例では、測定対象の無機イオンは、カルシウムイオン、マグネシウムムイオン、塩化物イオン、リン酸イオンの四種類とし、これらの濃度測定に用いる比色キットは実施例1と同じものを使用した。なお、測定は、超純水で10倍に希釈したワインを用いた。
その結果、図4に示すように、判別対象のワインは、カルシウムイオンの濃度を示す試料は薄紫色を呈し、マグネシウムイオンの濃度を示す試料は紫色を呈し、塩化物イオンの濃度を示す試料は青色を呈し、リン酸イオンの濃度を示す試料は緑色を呈した。
一方、比較対象のワインの無機成分濃度情報は、カルシウムイオンは薄紫色、マグネシウムムイオンは紫色、塩化物イオンは青色、リン酸イオンは薄緑色であり、リン酸イオンにおいて明らかな差異が認められ、また、マグネシウムイオンにおいても、若干ではあるが、紫色が赤みがかっているのが目視で確認でき、これにより、マグネシウムイオン、リン酸イオンの各濃度を示す色が異なり、判別対象のワインから得た無機成分濃度情報は、比較対象のワインの無機成分濃度情報と不一致であったことから、この判別対象のワインと比較対象のワインとは非同一であることが判定できた。
このように、本実施例では、赤ワインのような色調を有するものでも判別が可能であることが確認できた。
尚、図4における対照試料は、各無機イオンを発色させるために必要な試薬の量と同量の超純水と判別対象、比較対象の夫々のワイン(超純水で10倍希釈したワイン)とを混合したもので、この対照試料において、ワイン由来の色調が認められない(無色である)ことから、測定結果は、ワイン由来の色の影響を受けておらず、ワイン中の無機イオンの濃度を示す色(ワイン中の無機イオンに由来するもの)であると言える。
また、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。

Claims (9)

  1. 判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一の飲食品であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分に反応して変色若しくは発色する試薬とを混合して試料を作成し、この試料の色若しくはこの色に基づく前記無機成分の濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が前記試薬を用いて確知する前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別することを特徴とする飲食品の同一性判別方法。
  2. 判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一の飲食品であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分に反応して変色若しくは発色する試薬とを混合して試料を作成し、この試料の色若しくはこの色に基づく前記無機成分の濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が予め前記試薬を用いて確知してある前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別することを特徴とする飲食品の同一性判別方法。
  3. 判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一の飲食品であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分Aに反応して変色若しくは発色する試薬1Aとを混合した試料2Aと、前記判別対象の飲食品とこの飲食品に含まれる所定の無機成分Bに反応して変色または発色する試薬1Bとを混合した試料2Bとの少なくとも二つ以上の試料2A,2Bを作成し、夫々の前記試料2A,2Bの色若しくはこの色に基づく前記無機成分A及び前記無機成分Bの濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が予め夫々の前記試薬1A,1Bを用いて確知してある前記比較対象の飲食品の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の飲食品が比較対象の飲食品と同一か否かを判別することを特徴とする飲食品の同一性判別方法。
  4. 請求項3記載の飲食品の同一性判別方法において、前記無機成分A及び前記無機成分Bは、リン化物イオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、ナトリウムイオン、鉄イオン、銅イオン、窒化物イオン、アルミニウムイオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、塩化物イオン、リン酸イオン、アンモニウムイオン、硝酸イオンから選択されることを特徴とする飲食品の同一性判別方法。
  5. 請求項1〜4いずれか1項に記載の飲食品の同一性判別方法において、前記飲食品は、アルコール飲料であることを特徴とする飲食品の同一性判別方法。
  6. 判別対象の清酒が比較対象の清酒と同一の清酒であるか否かを判別する方法であって、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれるカルシウムイオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Caとを混合した試料2Caと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれるマグネシウムイオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Mgとを混合した試料2Mgと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれる亜鉛イオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Znとを混合した試料2Znと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれる塩化物イオンに反応して変色若しくは発色する試薬1Clとを混合した試料2Clと、前記判別対象の清酒とこの清酒に含まれるリン酸イオンに反応して変色若しくは発色する試薬1PO4とを混合した試料2PO4との五つの試料を作成し、夫々の前記試料2Ca,2Mg,2Zn,2Cl,2PO4の色若しくはこの色に基づく濃度を確知し、この確知した色若しくは濃度が、前記試薬を用いて確知する前記比較対象の清酒の色若しくは濃度と一致しているか否かを判定して、この判別対象の清酒が比較対象の清酒と同一か否かを判別することを特徴とする清酒の同一性判別方法。
  7. 品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の飲食品を識別する方法であって、前記飲食品に含まれる少なくとも二種類以上の所定の無機成分の夫々の濃度を比色法を用いて色情報として得、この得た色情報を、品種、産地、製造工場等の製品情報が既知の同種複数の飲食品から予め前記同様の比色法により得た各色情報と照合し、両色情報が一致した場合、前記製品情報が未知の飲食品を前記製品情報が既知の飲食品と同一と判断して識別することを特徴とする飲食品の識別方法。
  8. 請求項7記載の飲食品の識別方法において、前記所定の無機成分は、リン化物イオン、カリウムイオン、マグネシウムイオン、カルシウムイオン、亜鉛イオン、マンガンイオン、ナトリウムイオン、鉄イオン、銅イオン、窒化物イオン、アルミニウムイオン、炭酸水素イオン、硫酸イオン、亜硫酸イオン、塩化物イオン、リン酸イオン、アンモニウムイオン、硝酸イオンから選択されることを特徴とする飲食品の識別方法。
  9. 品種、産地、製造工場等の製品情報が未知の清酒を識別する方法であって、前記清酒に含まれるカルシウムイオン、マグネシウムイオン、亜鉛イオン、塩化物イオン及びリン酸イオンの夫々の濃度を比色法を用いて色情報として得、この得た色情報を、品種、産地、製造工場等の製品情報が既知の複数の清酒から予め前記同様の比色法により得た各色情報と照合し、両色情報が一致した場合、前記製品情報が未知の清酒を前記製品情報が既知の清酒と同一と判断して識別することを特徴とする清酒の識別方法。
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