JP2016137149A - ストレッチ及び整復ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】施術者が使用するベルトであって、施術の効果を高めるだけではなく、施術者及び被施術者にとって身体への負担が少なく、着脱が容易で、かつ清潔性の高いストレッチ及び整復ベルトを提供する。【解決手段】ストレッチ及び整復ベルト1は、ストレッチ及び整復の現場において使用されるベルトであって、雌バックル11及び雄バックル21と、カムバックル12と、雌バックル11とカムバックル12を繋ぐ伸縮性の低い第1のベルト10と、雄バックル21に取り付けられた第2のベルト20と、第2のベルト20に取り付けられた長さ調整部材22と、第2のベルト20の一部の周囲に設けられたクッション部材30を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ストレッチや整復のために、施術者によって使用されるベルトに関するものである。
近年、健康志向が高まり、ストレッチ運動を日々の生活の中に取り入れる人は増えている。また、スポーツ選手以外の一般の人も専門のトレーナーにより施術を受けることが多くなっている。
そこで、肩こり等の緩和を目的に、個人でも簡単に上半身のストレッチ運動を行うことができるようにした、ストレッチ用のベルトが知られている(特許文献1を参照)。
これは、ベルトの両端に輪が設けられ、アジャスト具により長さ調節が可能で、さらに持ち運びが容易なサイズに構成されたものである。
また、首のストレッチを簡易に行うことができるようにしたストレッチ用の器具が知られている(特許文献2を参照)。これは、頭に被せる部位と足に引っ掛ける部位が牽引ベルトで繋げられ、足先からの牽引力やベルト中間部を押すことで加わる張力で首のストレッチを行うものである。
しかし、上記特許文献1も特許文献2も、1人でストレッチを行う場合を想定したものであり、トレーナーによる施術の際に使用されるものではないので、トレーナーが施術する場合には使用できないという問題がある。
一方で、従来から、スポーツ選手や患者に対してベルトを使用してストレッチや関節モビライゼーションを行う方法が、トレーナーによって行われている。ストレッチ以外でも、柔道整復師は骨折や脱臼の整復の際に四肢に牽引をかけながら整復することがある。施術の際にベルトを使用すると、ベルトで牽引することにより骨のアライメント(骨格の形)を変えた状態でストレッチすることができるというメリットがある。
また、ベルトで選手・患者の体を固定することにより体の大きな者へのストレッチが容易に行え、体の小さい施術者の補助にもなる。
さらに、ベルトで固定することにより、伸ばしたい筋肉以外の動作を制限できるので、ターゲットとなる筋肉をダイレクトに伸ばすことができる。
特開2004−89659号公報 特開2009−261874号公報
従来からスポーツ選手や患者に対してベルトを使用してストレッチや関節モビライゼーションを行う方法が、トレーナーによって行われているが、施術者によるストレッチや関節モビライゼーションのための専用のベルトはなく、多くは旅行用スーツケースの固定ベルトが使用されてきた。
しかしながら、旅行用スーツケースの固定ベルトはベルトの強度にばらつきがあり、施術者にとって不安が大きい。
また、旅行用スーツケースの固定ベルトでは、施術のために十分な長さがない場合があったり、ベルトの幅が細く、施術者や患者の身体にベルトが食い込み痛みが生じるといった問題がある。
一方、柔道整復の現場においても、牽引のための専門のベルトはなく、これまでは柔道の帯が主に使用されてきた。
しかし、柔道の帯には、特別の固定機構が備えられている訳ではないので、長さの調整が困難であり、結んでいても結び目がほどけるといった問題がある。また、洗濯をする際には帯全体を洗濯する必要があり、衛生管理が困難であるという問題もある。
上記内容に鑑みて、本発明は、施術者が使用するベルトであって、施術の効果を高めるだけではなく、施術者及び被施術者にとって身体への負担が少なく、着脱が容易で、かつ清潔性の高いストレッチ及び整復ベルトを提供することを目的とする。
上記課題を解決すべく、本発明のストレッチ及び整復ベルトは、ストレッチ及び整復の現場において使用されるベルトであって、雌バックル及び雄バックルと、カムバックルと、雌バックルと前記カムバックルを繋ぐ第1のベルトと、雄バックルに取り付けられた第2のベルトと、第2のベルトに取り付けられた長さ調整部材と、第2のベルトの一部の周囲に設けられたクッション部材を備えた構成となっている。
使用時には、第1のベルトと第2のベルトは、雌バックル及び雄バックルによって連結され、第2のベルトの自由端はカムバックルに挿通され固定される。
かかる構成によれば、伸縮性の低いベルトで当接部をしっかりと固定するため、力が効果的に作用することになる。
したがって、施術者が小柄である場合や、被施術者が大柄である場合でも、ストレッチを容易に行えるようになる。
しかも、ベルトで固定することにより、伸ばしたい筋肉以外の動作を制限できるので、ターゲットとする筋肉をダイレクトに伸ばすことができる。
ここで、第1のベルトの長さは、20cm〜50cmであることが好ましく、第2のベルトの長さは、100cm〜220cmであることが好ましい。ベルト部の素材は、シートベルトや貨物を固定するためのラッシングベルトと同様のものが用いられることが好ましい。
また、バックルが設けられることで容易に着脱可能となる。バックルは、公知のシートベルトと同様のものであり、ワンタッチでの着脱が可能であるが、長さ調整機構は設けられていない。
一方、カムバックルは、長さ調整機構があり、固定機構も備えているが、ある一定の長さを維持したまま着脱するということができない。
また、長さ調整部材は装着前の長さ調整には適しているが、両手で作業する必要があるので、装着中に微調整を行うには不向きである。このように、バックル、カムバックルはそれぞれ長所及び短所を備えている。
しかしながら、バックル、カムバックルの両方が備えられた本発明のストレッチ及び整復ベルトによれば、バックルで固定した後でもカムバックルを使って長さ調整を行うことができるし、また、カムバックルを使って適切な長さに調整した後に、その長さを固定したままバックルを用いて着脱することも可能である。さらに、クッション部材が設けられることで、施術者、被施術者の身体への負担が少ない施術が実現できる。
本発明のストレッチ及び整復ベルトを構成するバックルは、雌バックルは第2のベルトに取り付けられ、雄バックルは第1のベルトに取り付けられていても良い。
本発明のストレッチ及び整復ベルトを構成する第1のベルト若しくは第2のベルトには、ベルトの長さ調節を可能とする長さ調整部材が設けられていることが好ましい。
これにより、使用者はストレッチ及び整復ベルトの非装着時においてもベルトの長さ調整を行うことができる。
本発明のストレッチ及び整復ベルトを構成する第2のベルト上には、着脱自在に取り付けられる把持牽引器が設けられ、把持牽引器は、被施術者の腕や足に巻きつけられて固定される固定機構と、固定機構と第2のベルト上とを連結する連結部材とから構成されるものであっても良い。
かかる構成によれば、被施術者の上肢又は下肢を固定することで、安定して支持或は牽引することができる。また、把持牽引器は着脱可能であるので、把持牽引器を用いない状態での利用も可能である。
本発明のストレッチ及び整復ベルトを構成する第2のベルト上には、被施術者の上肢又は下肢に巻きつけられるための輪っかを形成することを目的とした留め具が設けられていても良い。
かかる構成によれば、被施術者の上肢又は下肢を輪っか状となったベルトの一部に通し固定することで、安定して支持、或は牽引することができる。
本発明のストレッチ及び整復ベルトを構成するクッション部材は、施術者又は被施術者の身体に当接されるものであり、第2のベルトの長さ方向において位置調整可能で、取り替え可能であることが好ましい。
かかる構成によれば、身体への負担がかかりやすい位置にクッション部材を配置し、身体への負担を軽減することができ、また、取り替える可能であるので、衛生的な使用が可能である。
クッション部材の材質としては、表面上はパイル地で、内部はウレタン素材が用いられることが好ましいが、吸水性の高い他の素材を用いても良い。クッション部は、施術者又は被施術者の身体に当接させて使用するので、クッション部材の長さは、人の身体の横幅相当のものであれば良く、50〜80cmであることが好ましい。
本発明のストレッチ及び整復ベルトによれば、効果的に施術を行えるだけではなく、施術者及び被施術者にとって身体への負担が少なく、容易に使用でき、かつ清潔性の高いストレッチ或は整復が行えるといった効果がある。
実施例1のストレッチ及び整復ベルトの構成部品の説明図であり、(1)は第1のベルト、(2)は第2のベルト、(3)はクッション部材を示している。 実施例1のストレッチ及び整復ベルトの平面図。 実施例1のハムストリングスのストレッチを示した図。 実施例1の膝関節のモビライゼーションを示した図。 実施例1の肩後方のストレッチを示した図。 実施例2の腰部のストレッチを示した図。 実施例2の臀部のストレッチを示した図。 実施例2の中足骨骨折の整復補助を示した図。 実施例3の把持牽引器の構成部品の説明図であり、(1)は包帯部、(2)はベルト部、(3)はフック部、(4)は全体図を示している。 実施例3のストレッチ及び整復ベルトの平面図。 実施例3のコーレス骨折整復の補助を示した図。 実施例3の下腿骨骨幹部骨折整復の補助を示した図。 実施例4のストレッチ及び整復ベルトの平面図。 実施例4の肘関節後方脱臼整復の補助を示した図。 実施例4のモンテギア骨折整復の補助を示した図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明していく。なお、本発明の範囲は、以下の実施例や図示例に限定されるものではなく、幾多の変更及び変形が可能である。
図1は、実施例1のストレッチ及び整復ベルトの構成部品の説明図を示し、図2は、実施例1のストレッチ及び整復ベルトの平面図を示している。
図2に示されるところのストレッチ及び整復ベルト1は、図1に示されるように、3つの部材に分解することが可能である。
図1(1)は第1のベルト10を示している。ベルト部10aの端部10bには、雌バックル11が取付部位11aの箇所で取り付けられており、ベルト部10aの他端の端部10cには、カムバックル12が取付部位12aの箇所で取り付けられている。
図1(2)は第2のベルト20を示している。
図2に示されるように、ベルト部20aの端部20bは、長さ調整部材22の取付部位22aから取付部位22bへと挿通され、さらに、取付部位22cから取付部位22dへと挿通され、縫合され固定されている。
ベルト部20aの自由端20cは、雄バックル21の取付部位21aに挿通され、さらに、長さ調整部材22の取付部位22aから取付部位22bへと挿通された上、取付部位22cから取付部位22dへと挿通されている。
これにより、長さ調整部材22を操作することで、第2のベルト20は長さ調整が可能となる。
図1(3)はクッション部材30を示している。
クッション部材30のクッション部30aは、表面はパイル地で、クッション材としてはウレタンを用いている。
クッション部材30には、端部30bから端部30cにかけて、面ファスナが設けられている(図示せず)ため、ベルト部20aに巻きつけて取り付けられる構造となっている。また、隙間30dは、クッション部30aとクッション部30aの間に生じるものである。
次に、実施例1のストレッチ及び整復ベルトの構成部品が組み立てられた状態について説明する。
第1のベルト10を構成する雌バックル11は取付部位11bで第2のベルト20を構成する雄バックル21の取付部位21bと結合する。
第2のベルトの自由端20cは、クッション部材30の端部30bから30cへと挿通され、さらに、バックル12の接続部位12bから接続部位12cへと挿通され、固定されている。
施術者2は位置2aに、被施術者3は位置3aにそれぞれ位置し、施術が行われる。
固定箇所としては、雌バックル11と雄バックル21によるバックルと、カムバックル12の2箇所が設けられており、ベルトの長さ調整箇所についても、長さ調整部材22とカムバックル12の2箇所が設けられている。
ストレッチ及び整復ベルト1を装着する際は、まずカムバックルを固定した状態で、施術者は、長さ調整部材22を操作して第2のベルト20の長さを調整した上で、被施術者の当接部と施術者自身の腰部から臀部にかけての適切な位置とを囲むように装着し、雌バックル11と雄バックル21とで固定する。
もっとも装着手順としては、雌バックル11と雄バックル21との連結、自由端20cのカムバックルへの挿通及び固定、及び、長さ調整部材22によるベルトの長さ調整は、何れの順に行っても良い。
ここで、クッション部材30の位置は、被施術者の当接部に当たるように調整する。施術者と被施術者を囲むように装着した状態で、次に、カムバックル12を操作して第2のベルト20の長さを再度調整する。カムバックル12は、長さ調整部材22と異なり、装着中においても片手で容易に操作できるので、施術時に急に長さ調整が必要となった場合や、微調整が必要な場合にも、簡単に対応できる構造となっている。
次に、ストレッチ及び整復ベルト1を用いた施術例を説明する。
図3は、実施例1のハムストリングスのストレッチを示した図である。ここにハムストリングスとは、人間の下肢後面を作る筋肉の総称をいう。
図3に示されるように、被施術者3は仰向けの状態で片足を上に上げている状態である。施術者2は、膝をついた状態で、両手で被施術者3の上に上げた足を支持している。
この状態で、施術者2は、腰を固定したまま、或は、やや後方に力をかけ、同時に両手を前方に押し出す。ストレッチ及び整復ベルト1が装着されていない場合、施術者2が両手を前方に押し出すと被施術者3の身体も一緒に施術者2の前方に押し出されてしまう。しかし、ストレッチ及び整復ベルト1を装着した状態で押し出すと、施術者2の腰部或は臀部と被施術者3の大腿部の付け根とが固定されていることから、被施術者3の身体が施術者2の前方に押し出されてしまうことなく、ハムストリングスを効果的にストレッチすることができるのである。
図4は、実施例1の膝関節のモビライゼーションを示した図である。ここに関節モビライゼーションとは、制限された関節の副運動または関節の遊びを徒手によって他動的に正常位置へ戻すことであり,比較的大きい振幅を低速度で動かすことをいう。
図4に示されるように、被施術者3はうつ伏せの状態で右足を上に折り曲げている状態である。施術者2は、右足はベッド6の外に位置し、左足はベッド6の上に膝をついた状態で、左手で被施術者3の右足のつま先を支持している。
この状態で、施術者2は、腰部又は臀部を固定したまま、或は、やや後方に力をかけ、同時に被施術者のつま先を持って前方へ押し倒したり、戻したりといったストレッチを繰り返す。ストレッチ及び整復ベルト1が装着されていない場合、施術者2が両手を前方に押し倒すと被施術者3の身体も一緒に施術者2の前方に押し出されてしまう。しかし、ストレッチ及び整復ベルト1を装着した状態で押し倒すと、施術者2の腰部或は臀部と被施術者3の膝関節部とが固定されていることから、被施術者3の身体が施術者2の前方に押し出されてしまうことなく、効果的に膝関節のモビライゼーションを行うことができるのである。
図5は、実施例1の肩後方のストレッチを示した図である。
ここでは、被施術者3は仰向けとなり、被施術者3の右肩にクッション部材30が当てられ、施術者2は右足でストレッチ及び整復ベルト1の一部を踏み、固定している。
肩後方のストレッチを行うためには、肩の付け根を下方に向けて固定しておく必要があるが、施術者は右腕を上方に引き上げる動作をするため、これと反対の動作を行うためには、通常は、別に助手が必要となる。
しかしながら、ストレッチ及び整復ベルト1を利用すると施術者自身の足で、被施術者の肩を固定したまま肩後方のストレッチを行うことができるのである。
本実施例では、ストレッチ及び整復ベルト1は、施術者2には装着されずに使用されている。
図6は、実施例2の腰部のストレッチを示した図である。
図6に示されるように、腰部のストレッチにおいては、被施術者3の腰部とベッド6は、ストレッチ及び整復ベルト1によって巻きつけられて、固定されている。
施術者2は、ベッド6の上に立ち、被施術者3の膝を屈曲させ、両手で下方に押すようにしてストレッチを行う。
図7は、実施例2の臀部のストレッチを示した図である。
図7に示されるように、臀部のストレッチにおいては、被施術者3の胸部とベッド6は、ストレッチ及び整復ベルト1によって巻きつけられて、固定されている。
施術者2は、ベッド6の側方から、被施術者3の膝を屈曲させ、例えば、左足を屈曲させる場合であれば、両手で被施術者3の右側方へ倒すようにしてストレッチを行う。
図8は、実施例2の中足骨骨折の整復補助を示した図である。
図8に示されるように、中足骨骨折の整復補助においては、被施術者3の整復対象となる下肢の足首とベッド6は、ストレッチ及び整復ベルト1によって巻きつけられて、固定されている。
施術者2は、ベッド6の被施術者足側から、被施術者3の中足骨骨折の整復を行う。
このように、被施術者3とベッド6が、ストレッチ及び整復ベルト1によって固定されていることで、施術者2は、助手を必要とせずに上記の施術を行うことができる。
実施例1及び2においては、ストレッチ及び整復ベルト1は、被施術者の支持又は固定を目的としていたが、本実施例は、ストレッチ及び整復ベルト1の一部に把持牽引器具を連結させ、被施術者の上肢や下肢と施術者の腰回りを固定し、施術者によって被施術者の上肢や下肢を牽引しようとするものである。
図9は、実施例3のストレッチ及び整復ベルトの構成部品の説明図であり、(1)は包帯部、(2)はベルト部、(3)はフック部、(4)は全体図を示している。
図9(1)に示されるように、包帯部4aは、被施術者の身体に接触する帯状体41と、帯状体41の身体非接触側に設けられる帯状体42と、帯状体41と帯状体42を結合する留め具43とから成る。
帯状体41と帯状体42は留め具43によって結合されているに過ぎないため、帯状体41と帯状体42の間には隙間(44a,44b,44c,44d,44e)が存在する。
図9(2)に示されるように、ベルト部4bは、ベルト46と、カムバックル45とから成る。
ベルト46の端部46aは、取付部位45aに取り付けられ、もう一方の端部46bは、調整具45bに挿通されて、任意の位置で固定することが可能である。
図9(3)に示されるように、フック部材47は、留め具47aと、フック部47bと、フック部47cとから成る。
留め具47aとフック部47bは、フック部材47と第2のベルト20との連結に用い、フック部47cは、包帯部4a、ベルト部4b及びフック部材47との連結に用いる。
留め具47aはバネ状の構造であり、装着中に外れることを防止する。
図9(4)に示されるように、把持牽引器4は、包帯部4aと、ベルト部4bと、フック部材47から成る。
包帯部4aの身体非接触側には、ベルト部4bが配置され、包帯部4aとベルト部4bとを挟むように、フック部材47が隙間44aと隙間44dに引っ掛けられるようにして、連結されている。
被施術者に装着させる際には、把持牽引器4の裏面を被施術者の腕や足に巻きつけて、ベルト部4bを用いて固定する。
図10は、実施例3のストレッチ及び整復ベルトの平面図を示している。
図10に示されるように、把持牽引器4をストレッチ及び整復ベルト1に取り付けて使用する場合には、実施例1とは取り付け方法が異なる。
まず、雌バックル11と雄バックル21及びカムバックル12における取り付け方法は実施例1と同様である。
しかし、実施例1においては、図2に示されるように、第1のベルト10と第2のベルト20が連結されることによって生まれた輪っか状の空間に施術者2の身体と被施術者3の身体がそれぞれ置かれることになる。
具体的には、位置2aに施術者2の身体が、位置3aに被施術者3の身体が置かれることになる。
これに対して、実施例3においては、図10に示されるように、第1のベルト10と第2のベルト20が連結されることによって生まれた輪っか状の空間には、施術者2の身体のみが、位置2aの位置に置かれることになる。
そして、施術者2はストレッチ及び整復ベルト1を自身の腰部又は臀部の周りに巻きつけ固定して使用することになる。ここで、クッション部材30は、施術者2の腰部又は臀部に当たるように固定される。
カムバックル12の接続部位12bから接続部位12cへと挿通された第2のベルトの自由端20cは、把持牽引器4を構成する2箇所のフック部材47に取り付けられ、自由端20cは長さ調整部材22の取付部位22aから取付部位22bへと挿通された上、取付部位22cから取付部位22dへと挿通され固定されている。
施術者2の身体から把持牽引器4までのストレッチ及び整復ベルト1の長さ調整をする際には、バックル12或は長さ調整部材22を操作することで、調整が可能である。
把持牽引器4のストレッチ及び整復ベルト1への取り付けは、被施術者3へ把持牽引器4を取り付けた後でも良いし、取り付ける前でも良い。
本実施例のストレッチ及び整復ベルト1が装着された状態で、施術者2がベルト部20aを把持し牽引しながら、自身の重心を後方に移動させると、被施術者3に固定された上肢又は下肢と同軸方向に牽引を行うことができる。
図11は、実施例3のコーレス骨折整復の補助を示した図である。
コーレス骨折とは、橈骨遠位端部の定型的骨折の1つであり、橈骨の手関節に近い部分で骨折し、遠位骨片が手背方向へ転位するものを指す。
図11に示されるように、コーレス骨折整復の補助の場合は、被施術者3をベッド6にうつ伏せに寝かせたまま、施術者2bは、補助者として被施術者3の腕部を牽引する。把持牽引器4は被施術者3の腕部に固定され、施術者2によって、被施術者3の足先から頭部の方向に向けて牽引を行う。
同時に、もう1人の施術者2cは、被施術者3の骨折した側の手を両手で把持し、被施術者3の頭部から足部の方向に向けて牽引を行う。
図12は、実施例3の下腿骨骨幹部骨折整復の補助を示した図である。
図12に示されるように、下腿骨骨幹部骨折整復の補助の場合は、被施術者3を仰向けに寝かせたまま、被施術者3の骨折をした方の足を浮かせ、膝蓋骨付近と足首付近に把持牽引器4を取り付けたストレッチ及び整復ベルト1を装着させる。
施術者2dが使用するストレッチ及び整復ベルト1の把持牽引器4は、被施術者3の膝蓋骨付近に取り付けられ、ストレッチ及び整復ベルト1の他端は、施術者2dの腰部又は臀部に巻きつけて固定されている。
施術者2eが使用するストレッチ及び整復ベルト1の把持牽引器4は、被施術者3の足首付近に取り付けられ、ストレッチ及び整復ベルト1の他端は、施術者2eの腰部又は臀部に巻きつけて固定されている。
施術者2dは、被施術者3の足部から頭部の方向に向けて、牽引を行い、施術者2eは、被施術者3の頭部から足部の方向に向けて、牽引を行う。
このように、把持牽引器4を用いると、把持牽引器4により固定した箇所と同軸方向への牽引が可能となる。
図13は、実施例4のストレッチ及び整復ベルトの平面図を示している。
図13に示されるように、本実施例においても、実施例3と同様に、第1のベルト10と第2のベルト20が連結されることによって生まれた輪っか状の空間すなわち位置2aに、施術者2の身体が置かれることになる。
そして、施術者2はストレッチ及び整復ベルト1を腰部又は臀部の周りに巻きつけ固定して使用することになる。ここで、クッション部材30は、施術者の腰部又は臀部に当たるように固定される。
カムバックル12の接続部位12bから接続部位12cへと挿通された第2のベルトの自由端20cは、長さ調整部材22の取付部位22aから取付部位22bへと挿通された上、取付部位22cから取付部位22dへと挿通され固定されている。
第2のベルト20は、接続部位12cから取付部位22aに至るまでの適切な位置で、被施術者の上肢又は下肢を把持するための輪っか20dが形成される。
輪っか20dの中に形成される位置3aには、被施術者3の上肢又は下肢が置かれる。形成された輪っか20dを固定するためには、留め具5が用いられ、輪っか20dが形成された際に生じるベルト部20a同士の接着箇所を挟むようにして固定される。
留め具5は、公知のシートベルトストッパーと同様に、簡単な操作で着脱可能なものであり、材質は樹脂製のものから成る。
施術者2の身体から把持牽引器4までのストレッチ及び整復ベルト1の長さ調整をする際には、バックル12或は長さ調整部材22を操作することで、調整が可能である。
本実施例のストレッチ及び整復ベルト1が装着された状態で、施術者2がベルト部20aを把持し牽引しながら、自身の重心を後方に移動させると、被施術者3に固定された上肢又は下肢に対して垂直方向に牽引を行うことができる。
図14に示されるように、肘関節後方脱臼整復の補助の場合は、被施術者3をベッド6に座らせたまま、施術者2fは、被施術者3の後方に立ち、補助者として被施術者3の上腕部を牽引する。
輪っか20dは被施術者3の上腕部下方に留め具5を用いて固定され、施術者2fによって、被施術者3の身体の前方から後方に向けて牽引を行う。
同時に、もう1人の施術者2gは、被施術者3の前方に立ち、被施術者3の骨折した側の肘部を把持し、被施術者3の後方から前方に向けて牽引を行う。
図15に示されるように、モンテギア骨折整復の補助の場合は、被施術者3をベッド6に仰向けに寝かせたまま、施術者2hは、被施術者3の頭部側に立ち、補助者として被施術者3の上腕部を牽引する。輪っか20dは被施術者3の上腕部下方に留め具5を用いて固定され、施術者2hによって、被施術者3の身体の足部側から頭部側に向けて牽引を行う。
同時に、もう1人の施術者2iは、被施術者3の足部側に立ち、被施術者3の骨折した側の下腕部を把持し、被施術者3の頭部側から足部側に向けて牽引を行う。このように、留め具5を用いると、留め具5により固定した箇所に対して垂直方向への牽引が可能となる。
本発明のストレッチ及び整復ベルトは、スポーツトレーナー、柔道整復師、整形外科医、理学療法士、鍼灸師、マッサージ師、整体師などの施術用具として有用である。
1 ストレッチ及び整復ベルト
2,2b〜2i 施術者
2a 位置
3 被施術者
3a 位置
4 把持牽引器
4a 包帯部
4b ベルト部
5 留め具
6 ベッド
10 第1のベルト
10a 取付部位
10b,10c 端部
11 雌バックル
11a 取付部位
12 カムバックル
12a 取付部位
12b,12c 接続部位
20 第2のベルト
20a ベルト部
20b 端部
20c 自由端
20d 輪っか
21 雄バックル
22 長さ調整部材
22a〜22d 取付部位
30 クッション部材
30a クッション部
30b,30c 端部
30d 隙間
41,42 帯状体
43 留め具
44a〜44e 隙間
45 カムバックル
45a 取付部位
45b 調整具
46 ベルト
46a,46b 端部
47 フック部材
47a 留め具
47b,47c フック部

Claims (6)

  1. ストレッチ及び整復の現場において使用されるベルトであって、
    雌バックル及び雄バックルと、
    カムバックルと、
    前記雌バックルと前記カムバックルを繋ぐ第1のベルトと、
    前記雄バックルに取り付けられた第2のベルトと、
    第2のベルトの一部の周囲に設けられたクッション部材、
    を備えたことを特徴とするストレッチ及び整復ベルト。
  2. ストレッチ及び整復の現場において使用されるベルトであって、
    雌バックル及び雄バックルと、
    カムバックルと、
    前記雄バックルと前記カムバックルを繋ぐ第1のベルトと、
    前記雌バックルに取り付けられた第2のベルトと、
    第2のベルトの一部の周囲に設けられたクッション部材、
    を備えたことを特徴とするストレッチ及び整復ベルト。
  3. 第1のベルト若しくは第2のベルトに、長さ調整部材が取り付けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のストレッチ及び整復ベルト。
  4. 第2のベルトに、着脱自在に取り付けられる把持牽引器が設けられ、
    前記把持牽引器は、
    被施術者の腕や足に巻きつけられて固定される固定機構と、
    該固定機構と第2のベルトを連結する連結部材、
    から構成されることを特徴とする請求項3に記載のストレッチ及び整復ベルト。
  5. 第2のベルトに、被施術者の腕や足に巻きつけられるための輪っかを形成するための留め具が設けられることを特徴とする請求項3に記載のストレッチ及び整復ベルト。
  6. 前記クッション部材は、
    施術者又は被施術者の身体に当接されるものであり、
    第2のベルトの長さ方向において位置調整可能で、
    取り替え可能であることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載のストレッチ及び整復ベルト。
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