JP2016136049A - 配管継手 - Google Patents

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優介 柳澤
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Abstract

【課題】配管継手のシール性を向上させる。【解決手段】嵌合筒部12の外周側に配置したシール部材3を、雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持する配管継手において、シール部材3のパッキン32内周面と嵌合筒部12外周面との間に隙間を形成する。これによると、その隙間を介して、パッキン32における雄側シール面13側の部位にも流体の圧力が作用する。したがって、パッキン32における雄側シール面13および雌側シール面23との当接部よりも内側の面全域に流体の圧力が作用し、その圧力によりパッキン32は雄側シール面13および雌側シール面23に押し付けられて面圧が上昇する。【選択図】図1

Description

本発明は、流体用配管の継手に関するものである。
従来、この種の配管継手として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された配管継手のシール部材は、弾性材よりなる環状のパッキンと、パッキンの外周側に嵌合された金属製の環状のリテーナとを備えている。
米国特許出願公開第2010/0225110号明細書
ここで、特許文献1に記載された構成のシール部材を図19、20に示すような構成の配管継手に適用してシール性の評価を行ったところ、漏れが発生した。
なお、この図19、20に示す配管継手は、雄ブロック1の嵌合筒部12の外周側にシール部材3が配置され、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト4にて締結されることにより、シール部材3のパッキン32が軸方向に圧縮され、パッキン32の軸方向端面が雄側シール面13および雌側シール面23に密着して、流体が流通する通路穴15、25と外部との間がシールされるようになっている。
そして、上記した漏れの発生メカニズムについて本発明者が検討したところ、以下のようにして漏れが発生することを見いだした。
すなわち、パッキン32の内周面が嵌合筒部12の外周面に当接しているため、パッキン32における嵌合筒部12の外周面との当接部よりも雄側シール面13側の部位には、通路穴15、25内を流通する流体の圧力が作用しない。
一方、パッキン32における嵌合筒部12の外周面との当接部よりも雌側シール面23側の部位には、通路穴15、25内を流通する流体の圧力が作用し、その圧力によりパッキン32は雄側シール面13側に押し付けられるように変形してパッキン32と雌側シール面23との当接部の面圧が低下し、その結果、パッキン32と雌側シール面23との間から漏れが発生することがわかった。
本発明は上記点に鑑みて、配管継手のシール性を向上させることを目的とする。
本発明は、本発明者が見いだした漏れの発生メカニズムに基づいてなされたもので、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、一面から突出する筒状の嵌合筒部(12)、嵌合筒部を囲む一面により構成される雄側シール面(13)、および嵌合筒部内に形成されて流体を流通させる第1流路(15)を有する第1部材(1)と、一面により構成される雌側シール面(23)、雌側シール面から形成され、嵌合筒部が嵌合される穴形状の嵌合穴部(22)、および嵌合穴部に接続されて流体を流通させる第2流路(25)を有する第2部材(2)と、嵌合筒部の外周側に配置され、雄側シール面と雌側シール面との間に挟持されて、第1流路および第2流路と外部との間をシールするシール部材(3)と、第1部材に接合されて流体を流通させる第1配管(11)と、第2部材に接合されて流体を流通させる第2配管(21)と、第1部材と第2部材とを締結する締結部材(4)とを備え、シール部材は、環状のリテーナ(31)と、リテーナよりも弾性変形し易い材質よりなり、リテーナが外周側に嵌合され、一端面が雄側シール面に密着するとともに他端面が雌側シール面に密着する環状のパッキン(32)とを有し、締結部材にて第1部材と第2部材とを締結した状態において、パッキンの内周面(322)と嵌合筒部の外周面との間に隙間(5)が形成されることを特徴とする。
これによると、パッキンの内周面と嵌合筒部の外周面との間の隙間を介して、パッキンにおける雄側シール面側の部位にも流体の圧力が作用する。したがって、パッキンにおける雄側シール面および雌側シール面との当接部よりも内側の面全域に流体の圧力が作用し、その圧力によりパッキンは雄側シール面および雌側シール面に押し付けられるように変形して、パッキンと雄側シール面との当接部の面圧およびパッキンと雌側シール面との当接部の面圧が上昇し、シール性が向上する。
請求項2に記載の発明では、流体を流通させる第1流路(111)、径方向外側に向かって突出するとともに一面に雄側シール面(114)が形成された第1配管フランジ部(112)、および第1配管フランジ部における雄側シール面から突出する筒状の嵌合筒部(115)を有する第1配管(11)と、流体を流通させる第2流路(211)、および径方向外側に向かって突出するとともに一面に雌側シール面(214)が形成された第2配管フランジ部(212)を有する第2配管(21)と、嵌合筒部の外周側に配置され、雄側シール面と雌側シール面との間に挟持されて、第1流路および第2流路と外部との間をシールするシール部材(3)と、第1配管フランジ部に当接する第1部材(1)と、第2配管フランジ部に当接して第1部材との間に第1配管および第2配管を挟持する第2部材(2)と、第1部材と第2部材とを締結する締結部材(4)とを備え、シール部材は、環状のリテーナ(31)と、リテーナよりも弾性変形し易い材質よりなり、リテーナが外周側に嵌合され、一端面が雄側シール面に密着するとともに他端面が雌側シール面に密着する環状のパッキン(32)とを有し、締結部材にて第1部材と第2部材とを締結した状態において、パッキンの内周面(322)と嵌合筒部の外周面との間に隙間(5)が形成されることを特徴とする。
これによると、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る配管継手を示す正面断面図である。 第1実施形態における雄ブロックにシール部材を組み付けた状態を示す平面図である。 図2のIII−III断面図である。 第1実施形態におけるシール部材を示す平面図である。 図4のV−V断面図である。 図4のVI−VI断面図である。 図1のA部の拡大断面図である。 第1実施形態に係る配管継手の変形例を示す正面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る配管継手における雄ブロックにシール部材を組み付けた状態を示す平面図である。 図9のX−X断面図である。 第2実施形態におけるシール部材を示す平面図である。 図11のシール部材の正面断面図である。 本発明の第3実施形態に係る配管継手における雄ブロックにシール部材を組み付けた状態を示す平面図である。 図13の雄ブロックおよびシール部材の正面断面図である。 第3実施形態におけるシール部材を示す平面図である。 第3実施形態におけるシール部材を示す正面断面図である。 本発明の第4実施形態に係る配管継手を示す正面断面図である。 第4実施形態における第1配管にシール部材を組み付けた状態を示す正面断面図である。 従来のシール部材の評価に用いた配管継手を示す正面断面図である。 図19のB部の拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。なお、図2および図4では、パッキン32の形状を分かり易くするために、便宜的にパッキン32を綾目模様で示している。
本実施形態の配管継手は、例えば冷凍サイクルの冷媒配管を連結する配管継手として用いられる。
図1〜図6に示すように、配管継手は、流体を流通させる第1配管11が接合された雄ブロック1、流体を流通させる第2配管21が接合された雌ブロック2、シール部材3、および締結部材としてのボルト4を備えている。
両ブロック1、2は対向配置され、両ブロック1、2がボルト4により締結されることによって、各ブロック1、2にそれぞれ接続された配管11、21の内部が連通されるようになっている。
第1部材としての雄ブロック1は、例えばアルミニウム合金からなる。雄ブロック1には、雄ブロック1の一面から雌ブロック2側に向かって突出する円筒状の嵌合筒部12が形成されている。
この嵌合筒部12を囲む雄ブロック1の一面は、シール部材3が当接する雄側シール面13として機能する。この雄側シール面13は、嵌合筒部12の中心線に対して垂直な平面である。
雄ブロック1の他の面には、第1配管11の端部が挿入される配管挿入穴部14が形成されている。そして、この配管挿入穴部14に第1配管11の端部が挿入され、第1配管11はろう付により雄ブロック1に接合されている。
雄ブロック1には、冷媒等の流体が流通する第1流路としての第1通路穴15が形成されている。この第1通路穴15の一部は嵌合筒部12内に形成されている。また、第1通路穴15は、第1配管11と連通している。
また、雄ブロック1には、ボルト4が挿入されるボルト挿通孔16が形成されている。このボルト挿通孔16は、雄側シール面13に対して垂直に延びている。
第2部材としての雌ブロック2は、アルミニウム合金からなる。雌ブロック2は、雌ブロック2の一面から形成された円柱穴形状の嵌合穴部22を有している。そして、この嵌合穴部22に嵌合筒部12が嵌合されている。
この嵌合穴部22を囲む雌ブロック2の一面は、シール部材3が当接する雌側シール面23として機能する。この雌側シール面23は、嵌合筒部12および嵌合穴部22の中心線に対して垂直な平面である。また、雌側シール面23は、雄側シール面13に対して平行で、且つ雄側シール面13に対向している。
雌ブロック2の他の面には、第2配管21の端部が挿入される配管挿入穴部24が形成されている。そして、この配管挿入穴部24に第2配管21の端部が挿入され、第2配管21はろう付により雌ブロック2に接合されている。
雌ブロック2には、流体が流通する第2流路としての第2通路穴25が形成されている。この第2通路穴25は、一端が嵌合穴部22と連通し、他端が第2配管21と連通している。
また、雌ブロック2には、ボルト4が螺合される雌ねじ部26が、ボルト挿通孔16に対応する位置に形成されている。この雌ねじ部26は、雄側シール面13および雌側シール面23に対して垂直に延びている。
雄ブロック1の一端側は段付き形状になっていて、雄ブロック1と雌ブロック2をボルト4にて締結したときに、雄側シール面13と雌側シール面23との間に隙間が形成されるようになっている。そして、シール部材3は、その隙間に配置され、雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持されるようになっている。
シール部材3は、金属または硬質樹脂よりなる環状のリテーナ31と、リテーナ31よりも弾性変形し易い材質(例えば、ゴム等のエラストマー)よりなる環状のパッキン32とを備えている。
パッキン32の外周側には環状の溝321が形成され、この溝321にリテーナ31が嵌合されている。
パッキン内周面322の径は、嵌合筒部12の外径よりも大きくなっており、シール部材3を嵌合筒部12に嵌合させた状態でも、パッキン内周面322と嵌合筒部12の外周面との間に隙間5が形成されるようになっている。
パッキン32には、パッキン内周面322から嵌合筒部12側に向かって突出して(換言すると、パッキン内周面322からパッキン径方向内側に向かって突出して)嵌合筒部12の外周面に当接する複数のパッキン突起部323が形成されている。本実施形態では、4個のパッキン突起部323がパッキン周方向に沿って等間隔に配置されている。
自由状態での4個のパッキン突起部323の内接円の径は、嵌合筒部12の外径よりも小さくなっており、シール部材3を嵌合筒部12に嵌合させたときには、パッキン突起部323はパッキン径方向の圧縮力を受けるようになっている。
自由状態でのパッキン32は、パッキン軸方向(図1の紙面上下方向)の寸法であるパッキン厚みが、パッキン内周部からパッキン径方向外側に向かって漸増した後、漸減している。したがって、パッキン32は、パッキン径方向中間部のパッキン厚みが最大になっている。
パッキン32における自由状態での最大厚み部のパッキン厚みは、雄側シール面13と雌側シール面23との隙間寸法よりも大きくなっている。また、パッキン内周部の自由状態でのパッキン厚みは、雄側シール面13と雌側シール面23との隙間寸法よりも小さくなっている。
したがって、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト4にて締結されて、シール部材3が雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持された状態では、パッキン32の最大厚み部付近の厚み方向一端面が雄側シール面13に密着するとともに他端面が雌側シール面23に密着し、同時に、パッキン32の最大厚み部付近はパッキン軸方向の圧縮力を受ける。これにより、パッキン32の最大厚み部付近と雄側シール面13との当接部に面圧が発生するとともに、パッキン32の最大厚み部付近と雌側シール面23との当接部に面圧が発生する。
なお、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト4にて締結されて、シール部材3が雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持された状態では、パッキン32が変形するため隙間5が締結前に比べ減少するが、パッキン内周面322と嵌合筒部12の外周面が接触することはない。
上記構成において、図1に示すように、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト4にて締結されて、シール部材3が雄側シール面13と雌側シール面23との間に挟持された状態では、パッキン32の最大厚み部付近が雄側シール面13に密着するとともに雌側シール面23に密着し、流体が流れる第1通路穴15および第2通路穴25と外部(大気側)との間がシールされる。
また、図7に示すように、パッキン32における雌側シール面23側の部位に流体の圧力が作用するとともに、隙間5を介してパッキン32における雄側シール面13側の部位にも流体の圧力が作用する。
すなわち、パッキン32における雄側シール面13および雌側シール面23との当接部よりも内側の面全域に流体の圧力が作用し、パッキン32はパッキン径方向に拡がるように力を受ける。
そして、パッキン32の外周側はリテーナ31で固定されていて、パッキン32はパッキン径方向に拡がることができないため、パッキン32は雄側シール面13および雌側シール面23に押し付けられるように変形し、これによりパッキン32と雄側シール面13との当接部の面圧およびパッキン32と雌側シール面23との当接部の面圧が上昇し、第1通路穴15および第2通路穴25と外部との間がより確実にシールされる。
本実施形態によると、流体の圧力によってパッキン32と雄側シール面13との当接部の面圧およびパッキン32と雌側シール面23との当接部の面圧を上昇させるセルフシール効果により、配管継手のシール性を向上させることができる。
また、従来の配管継手は、パッキン32と雌側シール面23との当接部の面圧低下に備え、パッキン32を高圧縮率にする必要があり、ボルト締め付けトルクを大きくとる必要があったが、本実施形態ではセルフシール効果が得られるため従来よりもパッキン32を低圧縮率にすることができ、ひいてはボルト締め付けトルクを低減することができる。
また、パッキン32を低圧縮率で使用することによりパッキン32に発生する歪を低減できるため、長期的な熱負荷によるへたり量が低下し、シール部材3の寿命が長くなる。
また、ボルト締め付けトルクの低減はボルトサイズの低減(例えば、M8⇒M6)につながり、配管継手の体格を低減し車両への搭載性を向上することができるとともに、コスト低減も可能となる。
なお、本実施形態においては、4個のパッキン突起部323をパッキン周方向に沿って配置したが、パッキン突起部323は3個でもよい。
また、図8に示す変形例のように、嵌合筒部12の外周面に形成した溝17に、ゴム等のエラストマーよりなるOリング6を挿入し、Oリング6を嵌合筒部12の外周面および嵌合穴部22を形成する壁面に密着させて、第1通路穴15および第2通路穴25と外部との間をシールすることにより、シールに対するロバスト性を向上させることができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、図9および図11では、パッキン32の形状を分かり易くするために、便宜的にパッキン32を綾目模様で示している。
図9〜図12に示すように、雄ブロック1には、嵌合筒部12の外周面からパッキン32側に向かって突出してパッキン内周面322に当接する複数の第1部材突起部としての雄ブロック突起部18が形成されている。本実施形態では、4個の雄ブロック突起部18がパッキン周方向に沿って等間隔に配置されている。
パッキン32は、パッキン突起部323が廃止されている。自由状態でのパッキン内周面322の径は、嵌合筒部12の外径よりも大きく、4個の雄ブロック突起部18の外接円の径よりも小さくなっている。
そして、シール部材3を嵌合筒部12に嵌合させたときには、パッキン内周面322のうち雄ブロック突起部18が当接している部位はパッキン径方向の圧縮力を受けるようになっている。
また、シール部材3を嵌合筒部12に嵌合させた状態において、パッキン内周面322のうち雄ブロック突起部18が当接していない部位と、嵌合筒部12の外周面のうち雄ブロック突起部18以外の部位との間に、隙間5が形成されるようになっている。
上記構成によると、第1実施形態と同様に、パッキン32における雌側シール面23側の部位に流体の圧力が作用するとともに、隙間5を介してパッキン32における雄側シール面13側の部位にも流体の圧力が作用する。すなわち、パッキン32における雄側シール面13および雌側シール面23との当接部よりも内側の面全域に流体の圧力が作用する。
したがって、本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施形態においては、4個の雄ブロック突起部18をパッキン周方向に沿って配置したが、雄ブロック突起部18は3個でもよい。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。なお、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。また、図13および図15では、パッキン32および外周リング33の形状を分かり易くするために、便宜的にパッキン32および外周リング33を綾目模様で示している。
図13〜図16に示すように、雄ブロック1には、雄側シール面13を底部とする円柱穴形状のシール部材収容部19が形成されている。このシール部材収容部19には、シール部材3が収容される。
パッキン32は、パッキン突起部323が廃止されている。自由状態でのパッキン内周面322の径は、嵌合筒部12の外径よりも大きくなっている。
シール部材3は、リテーナ31よりも弾性変形し易い材質(例えば、ゴム等のエラストマー)よりなる環状の外周リング33を備えている。この外周リング33は、リテーナ31の外周側に接合されている。また、自由状態での外周リング33の外径は、シール部材収容部19を形成する側壁面191の内径よりも大きくなっている。
そして、シール部材3をシール部材収容部19に収容した状態では、外周リング33の外周面が側壁面191に当接してシール部材3の径方向の位置決めがなされ、パッキン内周面322と嵌合筒部12の外周面との間に隙間5が形成されるようになっている。
上記構成によると、第1実施形態と同様に、パッキン32における雌側シール面23側の部位に流体の圧力が作用するとともに、隙間5を介してパッキン32における雄側シール面13側の部位にも流体の圧力が作用する。すなわち、パッキン32における雄側シール面13および雌側シール面23との当接部よりも内側の面全域に流体の圧力が作用する。
したがって、本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。なお、第1実施形態では、雄ブロック1と雌ブロック2とによってシール部材3を挟持しているのに対し、本実施形態では、第1配管11と第2配管21とによってシール部材3を挟持している。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図17、18に示すように、第1配管11は、例えばアルミニウム合金からなる円筒状のパイプをプレス加工して形成され、流体を流通させる第1流路としての第1配管内通路111を有する。第1配管11の一端側近傍には、径方向外側に向かって突出する第1配管フランジ部112が形成されている。
第1配管11は、雄ブロック1の配管挿入穴部14に圧入して固定され、第1配管フランジ部112における雄ブロック1側の端面113が、雄ブロック1の雄側挟持面1aに当接している。第1配管フランジ部112における雌ブロック2側の端面は、雄側シール面114として機能する。
第1配管11には、第1配管フランジ部112の雄側シール面114から突出する円筒状の嵌合筒部115が形成されている。なお、雄側シール面114は、嵌合筒部115の中心線に対して垂直な平面である。
第2配管21は、例えばアルミニウム合金からなる円筒状のパイプをプレス加工して形成され、流体を流通させる第2流路としての第2配管内通路211を有する。第2配管21の一端側端部には、径方向外側に向かって突出する第2配管フランジ部212が形成されている。そして、嵌合筒部115が、第2配管内通路211内に第2配管フランジ部212側から挿入されている。
第2配管21は、雌ブロック2の配管挿入穴部24に圧入して固定され、第2配管フランジ部212における雌ブロック2側の端面213が、雌ブロック2の雌側挟持面27に当接している。第2配管フランジ部212における雄ブロック1側の端面は、雌側シール面214として機能する。
雄ブロック1および雌ブロック2の対向面側は段付き形状になっていて、雄ブロック1と雌ブロック2をボルト4にて締結したときに、雄側挟持面1aと雌側挟持面27との間に隙間が形成されるようになっている。
そして、第1配管フランジ部112および第2配管フランジ部212は、雄側挟持面1aと雌側挟持面27との隙間に配置され、雄側挟持面1aと雌側挟持面27との間に挟持されるようになっている。
また、雄側挟持面1aと雌側挟持面27との間の隙間は、第1配管フランジ部112と第2配管フランジ部212の合計厚みよりも大きく設定されていて、雄ブロック1と雌ブロック2をボルト4にて締結したときに、第1配管フランジ部112と第2配管フランジ部212との間に隙間が形成されるようになっている。
そして、シール部材3は、第1配管フランジ部112と第2配管フランジ部212との隙間に配置され、雄側シール面114と雌側シール面214との間に挟持されるようになっている。
パッキン内周面322(図5参照)の径は、嵌合筒部115の外径よりも大きくなっており、シール部材3を嵌合筒部115に嵌合させた状態でも、パッキン内周面322と嵌合筒部115の外周面との間に隙間5が形成されるようになっている。
パッキン32には、パッキン内周面322から嵌合筒部115側に向かって突出して(換言すると、パッキン内周面322からパッキン径方向内側に向かって突出して)嵌合筒部115の外周面に当接する複数のパッキン突起部323(図5参照)が形成されている。本実施形態では、4個のパッキン突起部323がパッキン周方向に沿って等間隔に配置されている。
自由状態での4個のパッキン突起部323の内接円の径は、嵌合筒部115の外径よりも小さくなっており、シール部材3を嵌合筒部115に嵌合させたときには、パッキン突起部323はパッキン径方向の圧縮力を受けるようになっている。
自由状態でのパッキン32は、パッキン軸方向(図17の紙面上下方向)の寸法であるパッキン厚みが、パッキン内周部からパッキン径方向外側に向かって漸増した後、漸減している。したがって、パッキン32は、パッキン径方向中間部のパッキン厚みが最大になっている。
パッキン32における自由状態での最大厚み部のパッキン厚みは、雄側シール面114と雌側シール面214との隙間寸法よりも大きくなっている。また、パッキン内周部の自由状態でのパッキン厚みは、雄側シール面114と雌側シール面214との隙間寸法よりも小さくなっている。
したがって、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト4にて締結されて、シール部材3が雄側シール面114と雌側シール面214との間に挟持された状態では、パッキン32の最大厚み部付近の厚み方向一端面が雄側シール面114に密着するとともに他端面が雌側シール面214に密着し、同時に、パッキン32の最大厚み部付近はパッキン軸方向の圧縮力を受ける。これにより、パッキン32の最大厚み部付近と雄側シール面114との当接部に面圧が発生するとともに、パッキン32の最大厚み部付近と雌側シール面214との当接部に面圧が発生する。
なお、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト4にて締結されて、シール部材3が雄側シール面114と雌側シール面214との間に挟持された状態では、パッキン32が変形するため隙間5が締結前に比べ減少するが、パッキン内周面322と嵌合筒部115の外周面が接触することはない。
上記構成において、図1に示すように、雄ブロック1と雌ブロック2がボルト4にて締結されて、シール部材3が雄側シール面114と雌側シール面214との間に挟持された状態では、パッキン32の最大厚み部付近が雄側シール面114に密着するとともに雌側シール面214に密着し、流体が流れる第1配管内通路111および第2配管内通路211と外部(大気側)との間がシールされる。
また、パッキン32における雌側シール面214側の部位に流体の圧力が作用するとともに、隙間5を介してパッキン32における雄側シール面114側の部位にも流体の圧力が作用する。
すなわち、パッキン32における雄側シール面114および雌側シール面214との当接部よりも内側の面全域に流体の圧力が作用し、パッキン32はパッキン径方向に拡がるように力を受ける。
そして、パッキン32の外周側はリテーナ31で固定されていて、パッキン32はパッキン径方向に拡がることができないため、パッキン32は雄側シール面114および雌側シール面214に押し付けられるように変形し、これによりパッキン32と雄側シール面114との当接部の面圧およびパッキン32と雌側シール面214との当接部の面圧が上昇し、第1配管内通路111および第2配管内通路211と外部との間がより確実にシールされる。
本実施形態によると、流体の圧力によってパッキン32と雄側シール面114との当接部の面圧およびパッキン32と雌側シール面214との当接部の面圧を上昇させるセルフシール効果により、配管継手のシール性を向上させることができる。
また、第1実施形態と同様に、従来よりもパッキン32を低圧縮率にすることができ、ひいてはボルト締め付けトルクを低減することができる。
また、パッキン32を低圧縮率で使用することによりパッキン32に発生する歪を低減できるため、長期的な熱負荷によるへたり量が低下し、シール部材3の寿命が長くなる。
また、ボルト締め付けトルクの低減はボルトサイズの低減(例えば、M8⇒M6)につながり、配管継手の体格を低減し車両への搭載性を向上することができるとともに、コスト低減も可能となる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 雄ブロック(第1部材)
2 雌ブロック(第2部材)
3 シール部材
4 ボルト(締結部材)
5 隙間
11 第1配管
12 嵌合筒部
13 雄側シール面
15 第1流路(第1通路穴)
21 第2配管
22 嵌合穴部
23 雌側シール面
25 第2流路(第2通路穴)
31 リテーナ
32 パッキン
322 パッキン内周面

Claims (8)

  1. 一面から突出する筒状の嵌合筒部(12)、前記嵌合筒部を囲む前記一面により構成される雄側シール面(13)、および前記嵌合筒部内に形成されて流体を流通させる第1流路(15)を有する第1部材(1)と、
    一面により構成される雌側シール面(23)、前記雌側シール面から形成され、前記嵌合筒部が嵌合される穴形状の嵌合穴部(22)、および前記嵌合穴部に接続されて流体を流通させる第2流路(25)を有する第2部材(2)と、
    前記嵌合筒部の外周側に配置され、前記雄側シール面と前記雌側シール面との間に挟持されて、前記第1流路および前記第2流路と外部との間をシールするシール部材(3)と、
    前記第1部材に接合されて流体を流通させる第1配管(11)と、
    前記第2部材に接合されて流体を流通させる第2配管(21)と、
    前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材(4)とを備え、
    前記シール部材は、環状のリテーナ(31)と、前記リテーナよりも弾性変形し易い材質よりなり、前記リテーナが外周側に嵌合され、一端面が前記雄側シール面に密着するとともに他端面が前記雌側シール面に密着する環状のパッキン(32)とを有し、
    前記締結部材にて前記第1部材と前記第2部材とを締結した状態において、前記パッキンの内周面(322)と前記嵌合筒部の外周面との間に隙間(5)が形成されることを特徴とする配管継手。
  2. 流体を流通させる第1流路(111)、径方向外側に向かって突出するとともに一面に雄側シール面(114)が形成された第1配管フランジ部(112)、および前記第1配管フランジ部における前記雄側シール面から突出する筒状の嵌合筒部(115)を有する第1配管(11)と、
    流体を流通させる第2流路(211)、および径方向外側に向かって突出するとともに一面に雌側シール面(214)が形成された第2配管フランジ部(212)を有する第2配管(21)と、
    前記嵌合筒部の外周側に配置され、前記雄側シール面と前記雌側シール面との間に挟持されて、前記第1流路および前記第2流路と外部との間をシールするシール部材(3)と、
    前記第1配管フランジ部に当接する第1部材(1)と、
    前記第2配管フランジ部に当接して前記第1部材との間に第1配管および前記第2配管を挟持する第2部材(2)と、
    前記第1部材と前記第2部材とを締結する締結部材(4)とを備え、
    前記シール部材は、環状のリテーナ(31)と、前記リテーナよりも弾性変形し易い材質よりなり、前記リテーナが外周側に嵌合され、一端面が前記雄側シール面に密着するとともに他端面が前記雌側シール面に密着する環状のパッキン(32)とを有し、
    前記締結部材にて前記第1部材と前記第2部材とを締結した状態において、前記パッキンの内周面(322)と前記嵌合筒部の外周面との間に隙間(5)が形成されることを特徴とする配管継手。
  3. 前記パッキンは、前記パッキンの内周面から前記嵌合筒部側に向かって突出して前記嵌合筒部の外周面に当接する複数のパッキン突起部(323)を備え、
    前記パッキンの内周面のうち前記パッキン突起部以外の内周面と前記嵌合筒部の外周面との間に前記隙間が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の配管継手。
  4. 前記パッキン突起部は、パッキン周方向に沿って等間隔に3個以上配置されていることを特徴とする請求項3に記載の配管継手。
  5. 前記第1部材は、前記嵌合筒部の外周面から前記パッキン側に向かって突出して前記パッキンの内周面に当接する複数の第1部材突起部(18)を備え、
    前記嵌合筒部の外周面のうち前記第1部材突起部以外の部位と前記パッキンの内周面との間に、前記隙間が形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の配管継手。
  6. 前記第1部材突起部は、嵌合筒部周方向に沿って等間隔に3個以上配置されていることを特徴とする請求項5に記載の配管継手。
  7. 前記シール部材は、前記リテーナよりも弾性に富む材質よりなり、前記リテーナの外周側に接合された外周リング(33)を備え、
    前記第1部材は、前記雄側シール面を底部とする穴形状で、前記シール部材が収容されるシール部材収容部(19)を備え、
    前記外周リングの外周面と前記シール部材収容部を形成する側壁面(191)との当接により前記シール部材の径方向の位置決めがなされて、前記隙間が形成されるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の配管継手。
  8. 前記嵌合筒部の外周面および前記嵌合穴部を形成する壁面に密着して、前記第1流路および前記第2流路と外部との間をシールするOリング(6)を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の配管継手。
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