JP2016134855A - 車載ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】通信仕様の異なる電子制御ユニット間でゲートウェイ装置を設けることなく通信を行わせること。
【解決手段】
複数の第1の電子制御ユニットのうちの一つは、ノーマル状態からスリープ状態に遷移できる場合に、スリープ状態に遷移することを確認する第1のメッセージを通信バスに送信し、該第1のメッセージを送信した第1の電子制御ユニット以外の他の第1の電子制御ユニットからスリープ状態への遷移を許可する応答メッセージを受信した場合にスリープ状態に遷移する第1の制御部を有し、複数の第2の電子制御ユニットのうちの一つは、ノーマル状態である場合にノーマル状態であることを示す第2のメッセージを通信バスに送信し、スリープ状態に遷移できるか否かを判断する際に第2メッセージの送信を停止するとともに、他の第2の電子制御ユニットによって送信される第2のメッセージを受信しない期間が所定の間継続し、かつ応答メッセージを受信した場合にスリープ状態に遷移する第2の制御部を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、車載ネットワークシステムに関する。
車両には、複数の電子制御ユニット(ECU: Electronic Control Unit)がCAN(Control Area Network)等のネットワークで接続されて、搭載される。各ECUは制御対象の動作状態等の情報をメッセージとしてネットワーク上で送受信し、協調して制御を行う。ネットワークによっては、通信の信頼性を向上させるために、ネットワークマネジメント(NM: Network Management)機能が用いられる。NM機能とは、各ECUで同期してECUのノーマル状態やスリープ状態を変更させることで制御する機能である。NM機能を実現するために、各ECUはECUの動作状態を示すNMメッセージを送受信する。OSEK/VDXでは、ECUはNMメッセージとして、リングメッセージを用いる。AUTOSARでは、ノーマル状態であるECUは周期的にNMメッセージを送信する。
機能の異なるECUを接続する技術として、NMに対応しているNM対応ECU及びNMに対応していないNM未対応ECU間で送受信される制御メッセージを中継するように配置され、NM未対応ECUからの制御メッセージをNM対応ECUに送信するかどうかを、エンジン制御ECUの状態がノーマル状態及びスリープ状態のいずれであるかに応じて判定するゲートウェイ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−87112号公報
次期の電子プラットフォーム(電子PF)のCAN(Controller Area Network)では、OSEKをベースとした通信仕様から、AUTOSARをベースとした通信仕様にNM機能が変更される予定である。
AUTOSARをベースとした通信仕様に変更される過程で、OSEK/VDXをベースとした通信仕様にしたがって動作するECUと、AUTOSARをベースとした通信仕様にしたがって動作するECUとが車両に混在することになる。両通信仕様にしたがって動作するECUが混在した場合、両ECUの間にゲートウェイ装置を設けることによって、両者の通信を調停することが想定される。しかし、ゲートウェイ装置等の部品点数の増加や、装置規模の増大につながる。
本発明の目的は、通信仕様の異なる電子制御ユニット間でゲートウェイ装置を設けることなく通信を行わせることである。
開示の一実施例の車載ネットワークシステムは、複数の第1の電子制御ユニットと、複数の第2の電子制御ユニットと、前記複数の第1の電子制御ユニット及び前記複数の第2の電子制御ユニットを接続する通信バスとを有する車載ネットワークシステムであって、前記複数の第1の電子制御ユニットのうちの一つは、ノーマル状態からスリープ状態に遷移できる場合に、スリープ状態に遷移することを確認する第1のメッセージを前記通信バスに送信し、該第1のメッセージを送信した第1の電子制御ユニット以外の他の第1の電子制御ユニットからスリープ状態への遷移を許可する応答メッセージを受信した場合にスリープ状態に遷移する第1の制御部を有し、前記複数の第2の電子制御ユニットのうちの一つは、ノーマル状態である場合にノーマル状態であることを示す第2のメッセージを前記通信バスに送信し、スリープ状態に遷移できるか否かを判断する際に前記第2メッセージの送信を停止するとともに、他の第2の電子制御ユニットによって送信される前記第2のメッセージを受信しない期間が所定の間継続し、かつ前記応答メッセージを受信した場合に前記スリープ状態に遷移する第2の制御部を有する。
開示の実施例によれば、通信仕様の異なる電子制御ユニット間でゲートウェイ装置を設けることなく通信を行わせることができる。
車載ネットワークシステムの一実施例を示す図である。 車載ネットワークシステムの動作の概要を示す図である。 車載ネットワークシステムの動作の一実施例(その1)を示す図である。 車載ネットワークシステムの動作の一実施例(その2)を示す図である。 車載ネットワークシステムの動作の一実施例(その3)を示す図である。 車載ネットワークシステムの動作の一実施例(その4)を示す図である。
次に、本発明を実施するための形態を、以下の実施例に基づき図面を参照しつつ説明する。以下で説明する実施例は一例に過ぎず、本発明が適用される実施の形態は、以下の実施例に限られない。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
<実施例>
<車載ネットワークシステム>
図1は、車載ネットワークシステムの一実施例を示す。車載ネットワークシステムは、例えば車両等の移動体に搭載され、CAN等のLAN(Local Area Network)が適用される。車載ネットワークシステムは、情報系LAN、パワートレイン系LAN、ボディ系LAN等に適用できる。また、車載ネットワークシステムに、FlexRay(登録商標)を適用することもできる。
車載ネットワークシステムは、第1のECU100aと、第2のECU100bと、第3のECU100cと、第4のECU200aと、第5のECU200bと、第6のECU200cと、第1のECU100a、第2のECU100b、第3のECU100c、第4のECU200a、第5のECU200b、及び第6のECU200cとの間を有線接続する通信バス5とによって構成される。
第1のECU100a、第2のECU100b、及び第3のECU100cによって第1のネットワーク1が構成され、第4のECU200a、第5のECU200b、及び第6のECU200cによって第2のネットワーク2が構成される。以下、第1のECU100a、第2のECU100b、及び第3のECU100cのうち任意のECUを表す場合には「ECU100」と記載し、第4のECU200a、第5のECU200b、及び第6のECU200cのうち任意のECUを表す場合には「ECU200」と記載する。
第1のネットワーク1を構成するECU100はOSEK/VDXにしたがって作成されるソフトウェア等の第1のプログラムを実行することによって動作する。第2のネットワーク2を構成するECU200はAUTOSARにしたがって作成されるソフトウェア等の第2のプログラムを実行することによって動作する。図1には、第1のネットワーク1を構成する3個のECU100が通信バス5に接続される例が示されるが、1−2個のECU100を通信バス5に接続することも、4個以上のECU100を通信バス5に接続することもできる。また、図1には、第2のネットワーク2を構成する3個のECU200が通信バス5に接続される例が示されるが、1−2個のECU200を通信バス5に接続することも、4個以上のECU200を通信バス5に接続することもできる。
車載ネットワークシステムにCANが適用される場合、通信バス5は、ツイストペアの形態を有する2本の通信線(CANバス)からなる。CANバスのツイストペア線は一方がCAN High(以下、CANHという)、他方がCAN Low(以下、CANLという)と呼ばれる母線である。通信バス5の両端には終端抵抗が接続される。図1では、1本の実線でCANH、CANLを表す。
第1のECU100a、第2のECU100b、第3のECU100c、第4のECU200a、第5のECU200b、及び第6のECU200cは、CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)にしたがって、ロー(Lo)レベルの信号を送信し続けたECUが優先して通信を行い、衝突に負けた(ハイ(Hi)レベルの信号を送信した)ECUは次の機会の送信のために待機する。つまり、第1のECU100a、第2のECU100b、第3のECU100c、第4のECU200a、第5のECU200b、及び第6のECU200cのうち、ローレベルの信号を送信し続けたECUが通信バス5を介して通信を行い、ローレベルの信号を送信し続けたECU以外のECUは次の機会まで待機する。
<第1のECU100a>
第1のECU100aのハードウェア構成について説明する。第1のECU100aのハードウェア構成は、第2のECU100b、及び第3のECU100cのハードウェア構成にも適用できる。図1に示すように、第1のECU100aは、通信トランシーバ102aと、通信回路106aと、CPU108aと、RAM(Random Access Memory)110aと、ROM(Read Only Memory)112aとを有する。マイクロコントローラ104aには、第1のECU100a全体を制御するCPU108a、CPU108aが実行する第1のプログラムを格納するROM112a、及び第1のECU100aの制御を実行する際にCPU108aのワークエリアとして使用されるRAM110a等のハードウェアが実装される。マイクロコントローラ104aに、2個以上のCPUを実装することもできる。
通信トランシーバ102aは、通信バス5に接続され、通信ドライバによる制御によって、通信回路106aからのデータを通信バス5に送信するとともに、通信バス5からのデータを受信し通信回路106aに入力する。これによって、通信トランシーバ102aは、第2のECU100b、第3のECU100c、及び第4のECU200a−第6のECU200cの間で、信号の送受信を行う。通信トランシーバ102aは、データを送信する場合には、CANHとCANLに反転信号を送出する。通信トランシーバ102aは、データを受信する場合には、CANHとCANLとの電圧差から、通信バス5上のデータが"1"であるか"0"であるかを判定する。
通信回路106aは、通信トランシーバ102aと接続され、通信バス5を介して、第2のECU100b、第3のECU100c、及び第4のECU200a−第6のECU200cとの間でシリアル通信を行う。通信回路106aは、CPU108aからのデータを通信トランシーバ102aから送信するとともに、通信トランシーバ102aから入力されたデータを受信し、CPU108aに入力する。
CPU108aは、通信回路106aと接続され、通信回路106aによって実行される通信処理等の第1のECU100a全体を制御する処理を実行する。CPU108aは、ROM112aに格納される第1のプログラムを実行することによってOSEK/VDXにしたがって動作する。具体的には、CPU108aは、ノーマル状態、スリープ状態、ノーマル状態からスリープ状態へ遷移可能な状態(以下、「遷移可能状態」という)等の第1のECU100aの動作状態を制御する。CPU108aは、遷移可能状態となった場合に、スリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定したリングメッセージ(以下、「第1のメッセージ」という)を作成し、通信回路106aへ入力する。通信回路106aは、CPU108aによって入力された第1のメッセージを通信トランシーバ102aから送信する。
CPU108aは、第2のECU100bによって送信された第1のメッセージが入力され、かつ第2のECU100bをスリープ状態に遷移させることを許可できる場合には、該第1のメッセージにスリープ状態へ遷移することを許可するフラグを設定し、通信回路106aへ入力する。通信回路106aは、CPU108aによって入力された第1のメッセージを通信トランシーバ102aから送信する。CPU108aは、第3のECU100cによって送信された第1のメッセージが入力され、かつ第3のECU100cをスリープ状態に遷移させることを許可できる場合にも同様に、該第1のメッセージにスリープ状態へ遷移することを許可するフラグを設定し、通信回路106aへ入力する。通信回路106aは、CPU108aによって入力された第1のメッセージを通信トランシーバ102aから送信する。
CPU108aは、第1のネットワーク1を構成する全てのECU100によってスリープ状態へ遷移することを許可するフラグが設定された第1のメッセージを受信した場合、スリープ状態に遷移する制御を行う。スリープ状態に遷移する制御を行う際に、CPU108aは、第2のネットワーク2を構成するECU200のいずれかによって送信される第2のメッセージが入力される場合にはスリープ状態に遷移させず、第2のメッセージの入力がなくなってから所定の期間が経過してからスリープ状態に遷移させることもできる。
<第4のECU200a>
第4のECU200aのハードウェア構成について説明する。第4のECU200aのハードウェア構成は、第5のECU200b、及び第6のECU200cのハードウェア構成にも適用できる。図1に示すように、第4のECU200aは、通信トランシーバ202aと、通信回路206aと、CPU208aと、RAM210aと、ROM212aとを有する。マイクロコントローラ204aには、第4のECU200a全体を制御するCPU208a、CPU208aが実行する第2のプログラムを格納するROM212a、及び第4のECU200aの制御を実行する際にCPU208aのワークエリアとして使用されるRAM210a等のハードウェアが実装される。マイクロコントローラ204aに、2個以上のCPUを実装することもできる。
通信トランシーバ202aは、通信バス5に接続され、通信ドライバによる制御によって、通信回路206aからのデータを通信バス5に送信するとともに、通信バス5からのデータを受信し通信回路206aに入力する。これによって、通信トランシーバ202aは、第1のECU100a−第3のECU100c、第5のECU200b、及び第6のECU200cの間で、信号の送受信を行う。通信トランシーバ202aは、データを送信する場合には、CANHとCANLに反転信号を送出する。通信トランシーバ202aは、データを受信する場合には、CANHとCANLとの電圧差から、通信バス5上のデータが"1"であるか"0"であるかを判定する。
通信回路206aは、通信トランシーバ202aと接続され、通信バス5を介して、第1のECU100a−第3のECU100c、第5のECU200b、及び第6のECU200cとの間でシリアル通信を行う。通信回路206aは、CPU208aからのデータを通信トランシーバ202aから送信するとともに、通信トランシーバ202aから入力されたデータを受信し、CPU208aに入力する。
CPU208aは、通信回路206aと接続され、通信回路206aによって実行される通信処理等の第4のECU200a全体を制御する処理を実行する。CPU208aは、ROM212aに格納される第2のプログラムを実行することによってAUTOSARにしたがって動作する。具体的には、CPU208aは、ノーマル状態、スリープ状態、遷移可能状態等の第4のECU200aの動作状態を制御する。CPU208aは、ノーマル状態である場合に、第2のメッセージ(制御メッセージ)を作成し、通信回路206aへ入力する。通信回路206aは、CPU208aによって入力された第2のメッセージを通信トランシーバ202aから送信する。CPU208aは、遷移可能状態となった場合にはスリープ状態に遷移できる条件が成立したことを示すメッセージ(以下、「第3のメッセージ」という)を作成し、送信する。CPU208aは、遷移可能状態となった場合には、第2のメッセージを作成しないため、第4のECU200aは第2のメッセージを送信しない。
CPU208aは、遷移可能状態となることによって第2のメッセージの送信を停止してから、以下の(1)又は(2)の処理を行う。
(1)CPU208aは、第5のECU200b及び第6のECU200cのいずれか一方又は両方によって送信される第2のメッセージが入力される場合には、遷移可能状態を継続させる。
(2)CPU208aは、第5のECU200b、及び第6のECU200cによって送信される第2のメッセージが入力されない状態となってから所定の時間が経過し、かつ第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージが入力された場合にスリープ状態に遷移させる制御を行う。
<車載ネットワークシステムの動作>
本実施の形態に係る車載ネットワークシステムの動作の概要について、ウェイクアップする際の動作、及びスリープ状態に遷移する際の動作に分けて説明する。NMは主にIG−OFFの後に機能するため、以下の動作の前提として、IG−OFFされている。
<ウェイクアップする際の動作>
第1のネットワーク1を構成するECU100は、通信バス5に印加される電圧が変化することによって生じるエッジを検出し、任意のメッセージを受信する。そして、ECU100は、該任意のメッセージの宛先が該ECU100に該当する場合、ウェイクアップする。第2のネットワーク2を構成するECU200も、通信バス5に印加される電圧が変化することによって生じるエッジを検出し、任意のメッセージを受信する。そして、ECU200は、該任意のメッセージの宛先が該ECU200である場合、ウェイクアップする。つまり、ウェイクアップする際には、第1のネットワーク1を構成するECU100と、第2のネットワーク2を構成するECU200との間で問題は生じない。
<スリープ状態に遷移する際の動作>
図2は、スリープ状態に遷移する条件を示す図である。
条件(1)は、第1のネットワーク1を構成するECU100よりも第2のネットワーク2を構成するECU200の方が先にスリープ状態に遷移できる場合である。条件(2)は、第1のネットワーク1を構成するECU100、及び第2のネットワーク2を構成するECU200が同時にスリープ状態に遷移できる場合である。条件(3)は、第2のネットワーク2を構成するECU200よりも第1のネットワーク1を構成するECU100の方が先にスリープ状態に遷移できる場合である。
以下、条件(1)から条件(3)について、図3−図6を参照し、主にECU100のCPU、及びECU200のCPUによって実行される動作について説明する。
<条件(1)>
図3は、条件(1)の場合の車載ネットワークシステムの動作を示すフローチャートである。
ステップS302では、第2のネットワーク2を構成するECU200は、ノーマル状態の間、第2のメッセージを通信バス5に送信する。ECU200は、所定の時間の間メッセージの送受信がない等の所定の条件が成立した場合に、遷移可能状態となったと判断する。遷移可能状態となったECU200は、第3のメッセージを送信した後、第2のメッセージの送信を停止する。
ステップS304では、第1のネットワーク1を構成するECU100は、所定の時間の間メッセージの送受信がない等のスリープ状態に遷移する条件が成立した場合に、遷移可能状態となったと判断する。遷移可能状態となったECU100は、第1のメッセージを送信する。該第1のメッセージは、第1のネットワーク1を構成するECU100のうち、該第1のメッセージを送信したECU100以外のECU、及び第2のネットワーク2を構成するECU200に受信される。該第1のメッセージを受信した第1のネットワーク1を構成するECUは、第1のメッセージの送信元のECUをスリープ状態に遷移させることを許可できる場合には、該第1のメッセージにスリープ状態へ遷移することを許可するフラグを設定し送信する。
ステップS306では、ECU200は、第2のメッセージを受信しなくなってから所定の時間が経過した場合、スリープ状態に遷移できると判断する。
ステップS308、及びS310では、ECU200は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージが送信され、該第1のメッセージを受信するまで、待機する。この待機中に、ウェイクアップ状態に遷移する事象が発生した場合には、ウェイクアップすることによってノーマル状態に遷移することもできる。
ステップS312では、ECU100は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態に遷移させることを許可できるフラグが設定された第1のメッセージを受信した場合には、スリープ状態に遷移できると判断する。
ステップS314では、ECU100は、スリープ状態に遷移できると判断した後に一定時間が経過しても第1のメッセージを受信しない場合、スリープ状態に遷移する制御を行う。ステップS316では、ECU200はスリープ状態に遷移する。ステップS318では、ECU100はスリープ状態に遷移する。
図3に示されるように、ECU200は、遷移可能状態となることによって第3のメッセージを送信した後、第2のメッセージが入力されない状態となってから所定の時間が経過し、かつECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージが入力された場合にスリープ状態に遷移する制御を行う。これによって、仮にECU200が第2のメッセージが入力されない状態となってから所定の時間が経過してスリープ状態に遷移する場合と比較して、スリープ状態に遷移したECU200に、第1のネットワーク1を構成するECU100によって第1のメッセージが入力されることがないため、スリープ状態に遷移したECU200がECU100からのメッセージによってノーマル状態に遷移させられることがない。つまり、ECU100を変更することなくECU100の動作状態にECU200の動作状態を合わせることができるとともに、ECU200がECU100からの第1のメッセージによってノーマル状態に遷移させられることがないため、消費電力を低減できる。
<条件(2)>
図4は、条件(2)の場合の車載ネットワークシステムの動作を示すフローチャートである。ステップS402−S408は、図3のステップS302−S308を適用できる。
ステップS410では、ECU100は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態に遷移させることを許可できるフラグが設定された第1のメッセージを受信した場合には、スリープ状態に遷移できると判断する。
ステップS412では、ECU100は、スリープ状態に遷移できると判断した後に一定時間が経過しても第1のメッセージを受信しない場合、スリープ状態に遷移する制御を行う。ステップS414では、ECU200はスリープ状態に遷移する。ステップS416では、ECU100はスリープ状態に遷移する。
図4に示されるように、ECU200は、遷移可能状態となることによって第3のメッセージを送信した後、第2のメッセージが入力されない状態となってから所定の時間が経過し、かつECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージが入力された場合にスリープ状態に遷移する制御を行う。これによって、仮にECU200が第2のメッセージが入力されない状態となってから所定の時間が経過してスリープ状態に遷移する場合と比較して、スリープ状態に遷移したECU200に、第1のネットワーク1を構成するECU100によって第1のメッセージが入力されることがないため、スリープ状態に遷移したECU200がECU100からのメッセージによってノーマル状態に遷移させられることがない。つまり、ECU100を変更することなくECU100の動作状態にECU200の動作状態を合わせることができるとともに、ECU200がECU100からのメッセージによってノーマル状態に遷移させられることがないため、消費電力を低減できる。
<条件(3)>
図5は、条件(3)の場合の車載ネットワークシステムの動作を示すフローチャート(その3)である。ステップS502−S504は、図3のステップS302−S304を適用できる。ステップS502の処理の間に、ECU200は、ECU100の全てによってスリープ状態に遷移させることを許可できるフラグが設定された第1のメッセージを受信する。
ステップS506では、ECU100は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態に遷移させることを許可できるフラグが設定された第1のメッセージを受信した場合には、スリープ状態に遷移できると判断する。その後、ECU100は、第2のネットワーク2を構成するECU200のいずれかによって送信される第2のメッセージを受信しなくなるまで、待機する。
ステップS508では、ECU200は、第2のメッセージを受信しなくなってから所定の時間が経過した場合、スリープ状態に遷移できると判断する。ステップS510では、ECU200は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージを受信したか否かを確認する。この確認中に、ウェイクアップ状態に遷移する事象が発生した場合には、ウェイクアップすることによってノーマル状態に遷移することもできる。
ステップS512では、ECU100は、スリープ状態に遷移できると判断した後に一定時間が経過しても第1のメッセージを受信しない場合、スリープ状態に遷移する制御を行う。ステップS514では、ECU200はスリープ状態に遷移する。ステップS516では、ECU100はスリープ状態に遷移する。
図6は、条件(3)の場合の車載ネットワークシステムの動作を示すフローチャート(その4)である。ステップS602−S604は、図3のステップS302−S304を適用できる。
ステップS606では、ECU100は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態に遷移させることを許可できるフラグが設定された第1のメッセージを受信した場合には、スリープ状態に遷移できると判断する。
ステップS608では、ECU200は、第2のメッセージを受信しなくなってから所定の時間が経過した場合、スリープ状態に遷移できると判断する。ステップS608の処理の間に、ECU200は、ECU100の全てによってスリープ状態に遷移させることを許可できるフラグが設定された第1のメッセージを受信する。ステップS610では、ECU100は、スリープ状態に遷移できると判断した後に一定時間が経過しても第1のメッセージを受信しない場合、スリープ状態に遷移する制御を行う。
ステップS612では、ECU200は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージを受信したか否かを確認する。この確認中に、ウェイクアップ状態に遷移する事象が発生した場合には、ウェイクアップすることによってノーマル状態に遷移することもできる。ステップS614では、ECU200はスリープ状態に遷移する。ステップS616では、ECU100はスリープ状態に遷移する。
図5、及び図6に示されるように、ECU100は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージが入力された後、スリープ状態に遷移する処理を開始する。一方、ECU200は、遷移可能状態となることによって第3のメッセージを送信した後、第2のメッセージが受信されなくなってから所定の時間が経過するまで待機する。その後、ECU200はECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージが入力されていると判断できる場合にスリープ状態に遷移する制御を行う。仮にECU200が第2のメッセージが入力されない状態となってから所定の時間が経過してスリープ状態に遷移する場合と比較して、第1のネットワーク1を構成するECU100がスリープ状態に遷移していることを確認できるため、スリープ状態に遷移したECU200がECU100からのメッセージによってノーマル状態に遷移させられることがない。つまり、ECU100を変更することなくECU100の動作状態にECU200の動作状態を合わせることができるとともに、ECU200がECU100からのメッセージによってノーマル状態に遷移させられることがないため、消費電力を低減できる。
また、図5に示されるように、ECU100は、第1のネットワーク1を構成するECU100の全てによってスリープ状態へ遷移可能であることを示すフラグを設定した第1のメッセージが入力された後、ECU200のいずれかによって送信される第2のメッセージが受信されなくなるまで待機することもできる。これによって、ECU100、及びECU200がスリープ状態に遷移する時間を近づけることができる。
上述した実施例において、第1のECU−第3のECUは複数の第1の電子制御ユニットの一例であり、第4のECU−第6のECUは複数の第2の電子制御ユニットの一例である。CPU108a、及びCPU108bは、それぞれ第1の制御部、及び第2の制御部の一例である。
以上、本発明は特定の実施例を参照しながら説明されてきたが、実施例は単なる例示に過ぎず、当業者は様々な変形例、修正例、代替例、置換例等を理解するであろう。説明の便宜上、本発明の実施例に従った装置は機能的なブロック図を用いて説明されたが、そのような装置はハードウェアで、ソフトウェアで又はそれらの組み合わせで実現されてもよい。本発明は上記実施例に限定されず、本発明の精神から逸脱することなく、様々な変形例、修正例、代替例、置換例等が包含される。
1 第1のネットワーク
2 第2のネットワーク
5 通信バス
100a 第1のECU
102a 通信トランシーバ
104a マイクロコントローラ
106a 通信回路
108a CPU
110a RAM
112a ROM
100b 第2のECU
100c 第3のECU
200a 第4のECU
202a 通信トランシーバ
204a マイクロコントローラ
206a 通信回路
208a CPU
210a RAM
212a ROM
200b 第5のECU
200c 第6のECU

Claims (1)

  1. 複数の第1の電子制御ユニットと、複数の第2の電子制御ユニットと、前記複数の第1の電子制御ユニット及び前記複数の第2の電子制御ユニットを接続する通信バスとを有する車載ネットワークシステムであって、
    前記複数の第1の電子制御ユニットのうちの一つは、
    ノーマル状態からスリープ状態に遷移できる場合に、スリープ状態に遷移することを確認する第1のメッセージを前記通信バスに送信し、
    該第1のメッセージを送信した第1の電子制御ユニット以外の他の第1の電子制御ユニットからスリープ状態への遷移を許可する応答メッセージを受信した場合にスリープ状態に遷移する第1の制御部
    を有し、
    前記複数の第2の電子制御ユニットのうちの一つは、
    ノーマル状態である場合にノーマル状態であることを示す第2のメッセージを前記通信バスに送信し、
    スリープ状態に遷移できるか否かを判断する際に前記第2のメッセージの送信を停止するとともに、他の第2の電子制御ユニットによって送信される前記第2のメッセージを受信しない期間が所定の間継続し、かつ前記応答メッセージを受信した場合にスリープ状態に遷移する第2の制御部
    を有する、車載ネットワークシステム。
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