JP2016134701A - 映像再生制御プログラム、映像再生制御方法、映像配信サーバ、送信プログラム、及び送信方法 - Google Patents

映像再生制御プログラム、映像再生制御方法、映像配信サーバ、送信プログラム、及び送信方法 Download PDF

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章 中川
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淳 小口
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Abstract

【課題】映像配信における再生開始までの待ち時間を短縮することと、配信サーバの負荷の増大を抑えることとの両立を図る。【解決手段】映像再生制御プログラムは、コンピュータに、映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を実行する端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する、処理を実行させる。【選択図】図3C

Description

本発明は、映像再生制御プログラム、映像再生制御方法、映像配信サーバ、送信プログラム、及び送信方法に関する。
インターネット等の通信ネットワークを介して映像を配信する方法の1つとして、ストリーミング配信がある。ストリーミング配信においては、1個の映像データファイルを複数のセグメントファイル(分割ファイル)に分割し、映像データを再生する端末装置(クライアント)に対して順次配信する。クライアント側では、受信した分割ファイルを時系列で順次再生する。
ストリーミング配信は、Real-Time Streaming Protocol(RTSP)等の専用プロトコルを用いて行う配信方式と、Hypertext Transfer Protocol(HTTP)を用いて行う配信方式とに大別される。
HTTPを用いたストリーミング配信は、Webサーバのみで映像等を配信することが可能である。また、HTTPを用いたストリーミング配信ではキャッシュが利用できるため、配信サーバ(Webサーバ)の負荷を軽減できる。このため、近年、HTTPを用いたストリーミング配信サービスが注目され、増加している。
HTTPを用いたストリーミング配信の規格には、例えば、HTTP Live Stream(HLS。例えば特許文献1を参照)や、MPEG - Dynamic Adaptive Streaming over HTTP(MPEG−DASH)等がある。
特開2013−089977号公報
上述のストリーミング配信において、クライアントは、映像データの先頭又は指定したシーンの先頭となるフレームを含むセグメントファイルの受信が完了してから再生を開始する。そのため、クライアントでは、ユーザが配信を希望する映像データやシーンを選択した後、再生を開始するまでに数秒の待ち時間が存在する。
映像データを複数のセグメントファイルに分割する際には、例えば、映像データの先頭から所定の時間長毎に区切って分割している。HLSやMPEG−DASH等においては、例えば、時間長(再生時間)が10秒前後のセグメントファイルに区切っている。
例えば、1つのセグメントファイルの再生時間が10秒であり、セグメントファイルの転送時間が再生レートの2倍であるとすると、セグメントファイルの受信に5秒かかる。そのため、クライアントにおける待ち時間は5秒となる。この待ち時間を短縮するには各セグメントファイルの時間長(再生時間)を短くすればよいが、反面、セグメントファイルの数が増大してクライアントと配信サーバとの間での通信回数が増えるため、配信サーバの負荷が増大する。
一つの側面において、本発明は、映像配信における再生開始までの待ち時間を短縮することと、配信サーバの負荷の増大を抑えることとの両立を図ることを目的とする。
本発明の一態様である映像再生制御プログラムは、コンピュータに、映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を実行する端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する、処理を実行させる。
一つの側面によれば、映像配信における再生開始までの待ち時間を短縮することと、配信サーバの負荷の増大を抑えることとの両立を図ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る映像配信システムの構成例を示す模式図である。 映像データファイルの第1の構成例を示す模式図である。 映像のシーン情報リストの一例を示す模式図である。 映像の再生情報リストの一例を示す模式図である。 クライアントに表示される映像選択画面の一例を示す模式図である。 クライアントに表示されるシーン選択画面の一例を示す模式図である。 分割ファイルの配信手順を示すシーケンス図である。 映像データファイルの第2の構成例を示す模式図である。 図4に示した映像データファイルをシーン1から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。 図4に示した映像データファイルのシーン0のみを配信する場合の配信方法を説明する模式図である。 映像データファイルの第3の構成例を示す模式図である。 図6に示した映像データファイルをシーン1から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。 図6に示した映像データファイルをシーン2から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。 図6に示した映像データファイルをシーン2から配信する場合の別の配信方法を説明する模式図である。 図6に示した映像データファイルを任意の位置から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。 図6に示した映像データファイルの配信方法の応用例を説明する模式図である。 分割ファイルの配信手順の別の例を示すシーケンス図である。 配信サーバ及びクライアントのハードウェア構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る映像配信システムの構成例を示す模式図である。 映像データファイルの作成方法の第1の例を示すフローチャートである。 図11Aの分割ファイルを作成する処理の内容を示すフローチャート(その1)である。 図11Aの分割ファイルを作成する処理の内容を示すフローチャート(その2)である。 M=3の場合の分割ファイル作成処理を説明する模式図(その1)である。 M=3の場合の分割ファイル作成処理を説明する模式図(その2)である。 映像データファイルの作成方法の第2の例を示すフローチャートである。 図13Aの配信用映像データファイルを作成する処理の内容を示すフローチャートである。 配信用映像データファイルの作成処理の具体例を説明する模式図である。 映像データファイルの作成方法の第2の例の応用例を説明する模式図である。 映像データファイルの作成方法の第3の例を示すフローチャート(その1)である。 映像データファイルの作成方法の第3の例を示すフローチャート(その2)である。 映像データファイルの作成方法の第3の例を示すフローチャート(その3)である。 図16A〜図16Cに示した処理の具体例を説明する模式図(その1)である。 図16A〜図16Cに示した処理の具体例を説明する模式図(その2)である。 映像データファイルの作成方法の第4の例を示す模式図である。 第4の例における再分割ファイルの時間長の設定方法を説明する模式図である。 第4の例における分割ファイルの別の再分割方法を説明する模式図である。 第4の例における分割ファイルの更に別の再分割方法を説明する模式図である。 予め用意された分割パターンを用いた再分割の例を説明する模式図である。 映像データファイル生成装置の変形例を示す模式図である。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る映像配信システムの構成例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の映像配信システム1は、配信サーバ2と、複数のクライアント3とを備える。配信サーバ2とクライアント3とは、インターネット等の通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される。
配信サーバ2は、記憶部20と、通信制御部21と、を備える。記憶部20には、配信用映像データファイルとして、映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイル、当該映像データファイルの再生情報リスト、シーン情報リスト等を記憶させてある。以下の説明においては、分割映像データファイルのことを「分割ファイル」又は「セグメントファイル」ともいう。
クライアント3は、通信ネットワーク4を介した通信、及び映像の再生、表示が可能な端末装置(映像再生装置)である。
本実施形態の映像配信システム1における配信サーバ2及びクライアント3の構成は、既存のストリーミング配信に係る配信サーバ及びクライアントの構成のいずれかであればよい。
なお、本実施形態の映像配信システム1における映像データファイルは、クライアント3における再生開始までの待ち時間を短縮できるように分割してある。以下、本実施形態における映像データファイルの構成例及び配信方法について説明する。
図2Aは、映像データファイルの第1の構成例を示す模式図である。図2Bは、映像のシーン情報リストの一例を示す模式図である。図2Cは、映像の再生情報リストの一例を示す模式図である。
配信サーバ2が保持する映像データファイル500は、例えば、図2Aの上側に示すように、シーン0からシーンN−1までのN個のシーンに分割されている。
また、映像データファイル500の各シーンは、図2Aの下側に示すように、複数の分割ファイルSF(n,m)に分割されている。なお、分割ファイルSF(n,m)において、nはシーンNo.を表し、mはシーン内における分割ファイルの識別番号を表している。
映像データファイルの第1の構成例では、シーンの先頭S0S,S1Sから2個の分割ファイルSF(n,0)、SF(n,1)の時間長(再生時間)を第1の時間長Sとしている。また、各シーンにおける時刻2S以降の部分は、第1の時間長Sの2倍である第2の時間長Lの分割ファイルに分割している。そして、シーンの最後の分割ファイルの時間長は第2の時間長L以下となっている。
この映像データファイル500には、例えば、シーン情報リスト及び再生情報リストとが対応付けられている。シーン情報リストは、図2Bに示すようなシーンNo.と、映像内における開始時刻とを含むシーン情報の一覧である。再生情報リストは、図2Cに示すような分割ファイルのファイル名と再生時間とを含む再生情報の一覧である。
図3Aは、クライアントに表示される映像選択画面の一例を示す模式図である。図3Bは、クライアントに表示されるシーン選択画面の一例を示す模式図である。図3Cは、分割ファイルの配信手順を示すシーケンス図である。
ここでは、配信サーバ2が配信する映像の1種として野球の試合の映像を挙げる。ユーザの所定の操作に応じてクライアント3が配信サーバ2にアクセスすると、例えば、図3Aに示すような映像選択画面900がクライアント3の表示部(ディスプレイ)に表示される。映像選択画面900には、現在配信中の映像のサムネイル901〜906が表示される。
映像選択画面900が表示された状態でクライアント3のユーザがマウスやタッチパネル等の入力装置を操作して映像を選択すると、例えば、図3Bに示すようなシーン選択画面910がクライアント3の表示部に表示される。シーン選択画面910には、選択した映像(試合)についての情報911、シーン選択部912、映像を表示するプレイヤー画面913等が表示される。シーン選択部912には、再生開始位置に指定可能な再生位置を示す情報として、例えば、各シーン(イニング)の先頭のフレームのサムネイル912a〜912c、912m、912n等が表示される。このサムネイルは、シーン情報リストと対応付けされており、サムネイルを選択、指定することで、再生するシーン(再生開始位置)が指定される。なお、映像データ(分割ファイル)のシーンの先頭は、イニングの開始時に限らず、投手が投球動作を開始したときのように共通する所定の特徴を含む再生位置であってもよい。また、イニングの開始時や投手が投球動作の開始時といった、映像データのシーンの先頭は、例えば、映像データを画像解析した結果取得される、映像データに含まれる画像の特徴に基づき特定しても良い。
シーン選択画面910が表示された状態でクライアント3のユーザが入力装置を操作してシーンを選択すると、クライアント3は、選択したシーンの分割ファイルの受信及び再生を開始する。
ユーザがシーンを選択すると、図3Cに示したように、クライアント3の通信制御部301は、配信サーバ2に選択されたシーンの最初の分割ファイルSF(0,0)を要求する要求信号R(0,0)を送信する。要求信号R(0,0)を受信した配信サーバ2は、要求された分割ファイルSF(0,0)をクライアント3に配信(転送)する。クライアント3の通信制御部301は、セグメントファイルSF(0,0)の受信が完了すると、再生部302にセグメントファイルSF(0,0)の再生を開始させる。
また、クライアント3の通信制御部301は、分割ファイルSF(0,0)の受信が完了すると、次の分割ファイルSF(0,1)を要求する要求信号R(0,1)を送信する。そして、クライアント3は、分割ファイルSF(0,1)の受信が完了し、分割ファイルSF(0,0)の再生が終了すると同時に分割ファイルSF(0,1)の再生を開始させる。
以降、クライアント3は、分割ファイルSFの受信が完了する毎に次の分割ファイルSFを要求する要求信号Rを送信して分割ファイルSFの受信を続けるとともに、受信した分割ファイルSFの再生を続ける。
このとき、分割ファイルの転送速度が再生レートの2倍であれば、最初の分割ファイルSF(0,0)の転送が完了するまでの時間はS/2秒となる。そのため、ユーザがシーンを選択してからシーンの再生が開始されるまでの待ち時間はS/2+α秒となる。なお、αは1秒未満の非常に短い時間であるため、実質的な待ち時間はS/2秒となる。よって、第1の時間長Sが5秒であれば、待ち時間は2.5秒となる。
また、最初の分割ファイルSF(0,0)の転送が完了してから次の分割ファイルSF(0,1)の転送が完了するまでの時間も2.5秒である。一方、最初のセグメントSF(0,0)の再生時間は5秒である。すなわち、分割ファイルSF(0,1)の転送が完了してから再生が開始されるまでの時間は約2.5秒である。したがって、分割ファイルSF(0,1)の転送が完了してから分割ファイルSF(0,1)の再生が終了するまでの時間は約7.5秒となる。
分割ファイルSF(0,0),SF(0,1)の転送が完了した後、クライアント3には、第2の時間長Lの分割ファイルSF(0,2)が転送される。第2の時間長Lは、上記のように第1の時間長Sの2倍の長さである。よって、第1の時間長Sが5秒であれば、第2の時間長は10秒となる。そのため、転送速度が再生レートの2倍であれば、分割ファイルSF(0,2)の転送に要する時間は5秒となる。したがって、分割ファイルSF(0,2)の転送が完了した時点では、クライアント3は分割ファイルSF(0,1)を再生中であり、分割ファイルSF(0,1)の再生終了と同時に分割ファイルSF(0,2)の再生を開始できる。よって、分割ファイルの時間長が長くなるタイミングにおいて待ちが生じることを防げる。
このように、図2Aに示した映像データを配信する場合、分割ファイルの転送(読み出し)開始からの2回は、第2の時間長Lよりも短い第1の時間長Sの分割ファイルをクライアント3に転送して再生させる。そのため、クライアント3における映像データの再生開始までの待ち時間を短くすることができる。
また、3回目以降の分割ファイルは第2の時間長Lであるため、配信サーバ2とクライアント3との通信回数の増大を抑えることができる。そのため、クライアント3との通信回数の増大による配信サーバ2の負荷の増大を抑えることができる。
図4は、映像データファイルの第2の構成例を示す模式図である。
映像データファイル500を複数の分割ファイルに分割する際には、例えば、図4に示すように、映像データの先頭から第2の時間長Lで等間隔に分割し、シーンの先頭のフレームを含む区間を更に第1の時間長Sで分割してもよい。
なお、このようにシーンの切り替え位置によらず、映像データファイル500の先頭から第2の時間長Lで等間隔に分割した場合、図4の下側に示したように、シーン1の先頭のフレームS1Sと分割ファイルの区切りとが一致しないことがある。この場合、シーン1の先頭のフレームS1Sを含む分割ファイルは、シーン0の最後の分割ファイルSF(0,7)であり、次のシーン1の最初の分割ファイルSF(1,0)でもある。このような映像データファイル500を配信する際の配信方法について、図5A及び図5Bを参照しながら説明する。
図5Aは、図4に示した映像データファイルをシーン1から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。図5Bは、図4に示した映像データファイルのシーン0のみを配信する場合の配信方法を説明する模式図である。
映像データファイルを配信する際には、分割ファイル単位でデータを転送する。そのため、図4に示した映像データファイルをシーン1から配信する場合、例えば、図5Aに示すように、シーン1の先頭のフレームS1Sを含む分割ファイルSF(0,7)/SF(1,0)を最初に転送する。そのため、クライアント3に転送された映像データファイル501は、分割ファイルSF(0,7)/SF(1,0)の先頭から始まる。よって、映像データファイル501の再生開始直後に、前のシーンの最後が表示されてしまう。
また、図4に示した映像データファイルのシーン0のみを配信する場合、図5Bに示すように、シーン1の先頭のフレームS1Sを含む分割ファイルSF(0,7)/SF(1,0)を最後に転送する。この場合もクライアント3に転送された映像データファイル501を再生すると、分割ファイルSF(0,7)/SF(1,0)の最後に含まれる次のシーンの冒頭が表示されてしまう。
このようなシーンの先頭のフレームで区切られた2個のシーンを含む分割ファイルがある場合、例えば、シーン情報リスト及び再生情報リストに基づいてシーンの先頭の位置を特定し、映像データファイルと対応付けてもよい。こうすると、例えば、図5Aに示した映像データファイル501を再生する場合、分割ファイルSF(0,7)/SF(1,0)の先頭からではなく、シーン1の開始位置から再生することができる。同様に、図5Bに示した映像データファイル501を再生する場合、分割ファイルSF(0,7)/SF(1,0)の最後ではなく、シーン0の最後(シーン1の直前)で再生を終了することができる。
図6は、映像データファイルの第3の構成例を示す模式図である。
本実施形態に係る映像データファイルは、図6に示すように、第1の映像データファイル502と第2の映像データファイル503との2個のデータファイルであってもよい。第1の映像データファイル502は、映像データ全体を映像データの先頭から第1の時間長Sの分割ファイルSSF(n,m)に分割して作成したデータファイルである。第2の映像データファイル503は、映像データ全体を映像データの先頭から第2の時間長Lの分割ファイルLSF(n,q)に分割して作成したデータファイルである。なお、第1及び第2の映像データファイル502,503は、同じビットレートであり、分割ファイルの時間長のみが異なる。
このように分割ファイルの時間長が異なる2個のデータファイルを用意する場合、第1の時間長Sは、第2の時間長Lの約数とする。例えば、第2の時間長Lを9秒とし、第1の時間長Sを3秒とする。こうすることで、第2の映像データファイル503における分割ファイルLSFの開始時刻は、第1の映像データファイル502における分割ファイルSSFの開始時刻のいずれかと一致する。このような映像データファイルを配信する際の配信方法について、図6、及び図7A〜図7Eを参照しながら説明する。
図7Aは、図6に示した映像データファイルをシーン1から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。図7Bは、図6に示した映像データファイルをシーン2から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。図7Cは、図6に示した映像データファイルをシーン2から配信する場合の別の配信方法を説明する模式図である。図7Dは、図6に示した映像データファイルを任意の位置から配信する場合の配信方法を説明する模式図である。図7Eは、図6に示した映像データファイルの配信方法の応用例を説明する模式図である。
図6に示した第2の映像データファイル503における1個の分割ファイルLSF(n,q)は、第1の映像データファイル502における3個の分割ファイルSSF(n,m)に相当する。そのため、クライアント3に配信する際には、第1の映像データファイルの3個の分割ファイルSSF(n,m)及び第2の映像データファイルの1個の分割ファイルLSF(n,q)を選択的に配信できる。したがって、映像データファイルを先頭(シーン0)から配信する場合、まず、第1の映像データファイル502の3個の分割ファイルSSF(0,0)〜SSF(0,2)をクライアント3に順次転送する。このとき、最初に転送する分割ファイルSSF(0,0)は第1の時間長S(例えば3秒)である。そのため、再生開始時の待ち時間を短くすることができる。また、3個目の分割ファイルSSF(0,2)の終了時刻は、第2の映像データファイル503における最初の分割ファイルLSF(0,0)の終了時刻と一致している。そのため、3個目の分割ファイルSSF(0,2)の転送が終了した後は、第2の映像データファイル503における2個目の分割ファイルLSF(0,1)から順次クライアント3に転送する。第2の映像データファイルにおける分割ファイルLSFは、第1の映像データファイルにおける分割ファイルSSFの3倍の時間長である。そのため、クライアント3と配信サーバ2との通信回数の増大による配信サーバ2の負荷の増大を抑えることができる。
また、図6に示した第1の映像データファイルにおけるシーン1の先頭のフレームS1Sの位置は、分割ファイルSSFの区切り位置と一致していない。そのため、シーン1から配信するときには、図7Aに示すように、第1の映像データファイル502におけるシーン1の先頭のフレームS1Sを含む分割ファイルSSF(0,10)/SSF(1,0)から転送を開始する。このとき、第2の映像データファイル503におけるシーン1の先頭のフレームS1Sを含む分割ファイルLSF(0,3)/LSF(1,0)と終了時刻が一致するのは、次の分割ファイルSSF(1,1)である。そのため、分割ファイルSSF(0,10)/SSF(1,0)の転送が完了したら、次に、分割ファイルSSF(1,1)を転送する。そして、分割ファイルSSF(1,1)の転送が完了したら、図7Aに示したように、第2の映像データファイル503の分割ファイルLSF(1,1)から順次転送する。これにより、クライアント3で受信する映像データファイル601は、最初の2個の分割ファイルの転送時間が短くなり、再生開始時の待ち時間を短くすることができる。また、受信した映像データファイル601は、3個目以降は再生時間の長い分割ファイルである。そのため、クライアント3と配信サーバ2との通信回数の増大による配信サーバ2の負荷の増大を抑えることができる。
また、図6に示した第1の映像データファイル502におけるシーン2の先頭のフレームS2Sの位置は、分割ファイルSSFの区切り位置と一致していない。そのため、シーン1から配信するときには、図7Bに示すように、第1の映像データファイルにおけるシーン2の先頭のフレームS2Sを含む分割ファイルSSF(1,10)/SSF(2,0)から転送を開始する。このとき、第2の映像データファイル503におけるシーン2の先頭のフレームS2Sを含む分割ファイルLSF(1,3)/LSF(2,0)と終了時刻が一致するのは、次の分割ファイルSSF(1,10)/SSF(2,0)である。そのため、分割ファイルSSF(1,10)/SSF(2,0)の転送が完了したら、図7Bに示したように、第2の映像データファイルの分割ファイルLSF(2,1)から順次転送する。これにより、再生開始時の待ち時間を短くすることができる上、クライアント3と配信サーバ2との通信回数の増大による配信サーバ2の負荷の増大を抑えることができる。
なお、図7Bに示したように、クライアント3が受信した映像データファイル602における第1の時間長Sの分割ファイルSSFが1個である場合、当該ファイルの再生中に次の第2の時間長Lの分割ファイルLSFの受信が完了しない恐れがある。そのような事態を防ぐため、例えば、図7Cに示す映像データファイル603のように、再生開始時には第1の時間長Sの分割ファイルSSFを2個以上転送するようにしてもよい。図7Cに示した例では、分割ファイルSSF(1,10)/SSF(2,0)の転送が完了した後、第2の映像データファイルの分割ファイルLSF(2,1)の代わりに、対応する3個の分割ファイルSSF(2,1)〜SSF(2,3)を転送している。これにより、クライアント3のバッファのマージン(分割ファイルの転送が完了してから再生が完了するまでの時間)を徐々に増やしていくことができ、現在再生中の分割ファイルの再生が終了する前に次の分割ファイルの受信を完了できる。
このようにシーンの先頭のフレームの位置に応じて転送する第1の時間長Sの分割ファイルの数Mを変える場合、分割ファイルの数Mは、例えば、下記の式(1)を満たす範囲内で設定する。
(L/S)/2<M<(L/S)×2 ・・・(1)
式(1)におけるS,Lはそれぞれ第1の時間長、第2の時間長である。
また、第1の映像データファイルと第2の映像データファイルとを用意した場合、シーンの先頭に限らず、任意の位置から再生する場合でも、再生開始時の分割ファイルを第1の時間長Sにすることができる。例えば、シーン0の再生中に、ユーザがプレイヤー画面(図3B参照。)のプログレスバーを操作し、再生箇所をスキップさせたとする。このとき、図7Dに示す映像データファイル604のように、新たに指定された再生開始位置RTがシーンの先頭のフレームS2S等と一致していなくても、第1の映像データファイルの分割ファイルSSF(1,3)から配信(転送)を開始することができる。そのため、再生開始時の待ち時間を短くすることができる上、クライアント3と配信サーバ2との通信回数の増大による配信サーバ2の負荷の増大を抑えることができる。
さらに、第1の映像データファイルと第2の映像データファイルとを用意した場合、映像の再生中に、第1の時間長Sの分割ファイルの配信と、第2の時間長Lの分割ファイルの配信とを適宜切り替えることも可能である。図7Eに示す映像データファイル605のように、映像データの先頭(シーン0)から配信を開始し、第1の時間長Sの分割ファイルSSF(0,0)〜SSF(0,2)の転送が完了した後、第2の時間長Sの分割ファイルLSFを転送していた場合を例に挙げる。このとき、時刻4Lから5Lまでの間、すなわち第2の時間長Lの分割ファイルLSF(1,1)の転送中に何らかの理由で転送速度が低下したとする。この場合、転送速度が改善していない状態で上記の配信方法のように、次に第2の時間長Lの分割ファイルLSF(1,2)を転送すると、遅延により転送待ちの状態になり意図しない映像の停止が生じる恐れがある。ところが、図7Eに示したように、分割ファイルLSF(1,2)と対応する第1の時間長Sの分割ファイルSSF(1,5)〜SSF(1,7)があれば、当該分割ファイルSSF(1,5)〜SSF(1,7)を転送することができる。これにより、転送速度の低下による転送待ちの発生を極力抑え、映像を安定して再生することができる。
以上説明したように、複数の分割ファイルに分割した映像データファイルを配信する際、配信開始時には時間長(再生時間)の短い分割ファイルを転送することで、再生開始までの待ち時間を短くすることができる。また、時間長の短い分割ファイルを所定の回数だけ転送した後、時間長の長い分割ファイルの転送に切り替えることで、クライアントと配信サーバとの間の通信回数の増大を抑えることができる。そのため、再生開始までの待ち時間を短縮することと、クライアントとの通信回数の増大による配信サーバの負荷の増大を抑えることとの両立が可能になる。
この際、1個の映像データファイルにおけるシーンの先頭のように再生開始位置として指定可能な再生位置の近傍の映像部分を時間長の短い分割ファイルに分割することで、再生開始時に時間長の短いファイルを何個転送するかの制御が容易になる。
また、時間長の短い分割ファイルに分割した第1の映像データファイルと、時間長の長い分割ファイルに分割した第2の映像データファイルとを用意すれば、再生開始位置によらず再生開始時に時間長の短い分割ファイルを転送できる。
なお、第1の時間長Sと第2の時間長Lとの組み合わせや、再生開始時に転送する第1の時間長Sの分割ファイルの数は、分割ファイルの転送速度及び再生レート等に応じて適宜変更可能である。
図8は、分割ファイルの配信手順の別の例を示すシーケンス図である。
例えば、再生時間が5秒の分割ファイルの転送速度が再生レートの1.25倍(5/4倍)である場合、図4に示すように、当該分割ファイルの転送が完了するまでに4秒かかる。そのため、1個の分割ファイルの再生中に次の分割ファイルを転送することで確保できるマージンは1秒である。したがって、第1の時間長Sが5秒、第2の時間長Lが10秒の場合、第1の時間長Sの分割ファイルを5個再生すると、ファイルの受信に要した時間と再生終了までの時間との差の絶対値が第2の時間長Lの分割ファイルの転送時間を上回る。よってこの場合、配信開始時に第1の時間長Sの分割ファイルを5個転送し、6個目から第2の時間長Lの分割ファイルを転送することで、再生開始時の待ち時間を短くでき、かつ転送待ちによる意図しない映像の停止を防ぐことができる。
上記の映像データファイルの配信を行う配信サーバ2、及び映像データファイルの再生を行うクライアント3は、それぞれ、コンピュータと所定のプログラムとにより実現される。最後に、配信サーバ2及びクライアント3として用いるコンピュータのハードウェア構成について簡単に説明する。
図9は、配信サーバ及びクライアントのハードウェア構成を示す模式図である。
図9に示すように、配信サーバ2として用いるコンピュータ200は、Central Processing Unit(CPU)201、主記憶装置202、補助記憶装置203、入力装置204、表示装置205、通信インタフェース206、及び記憶媒体駆動装置207を備える。このコンピュータ200における上記のハードウェアは、バス210で相互に接続しており、任意の2点間でデータを伝送できる。
CPU 201は、各種のプログラムを実行することによりコンピュータ200の全体の動作を制御する演算処理装置である。
主記憶装置202は、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等の半導体メモリである。ROMには、例えばコンピュータ200の起動時にCPU 201が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、RAMは、CPU 201が各種のプログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する。
補助記憶装置203は、Hard Disk Drive(HDD)等の大容量の記憶装置である。補助記憶装置203には、配信用映像データファイル、CPU 201によって実行される各種のプログラム等の各種のデータを記憶する、CPU 201は、補助記憶装置203に記憶されているプログラムを読み出して実行するとともに、必要に応じて補助記憶装置203に記憶された各種データを読み出す。また、CPU 201は、クライアント3からの要求に応じて、補助記憶装置203に記憶された配信用映像データファイルをクライアント3に転送する。
入力装置204は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、コンピュータ200のオペレータ(ユーザ)により操作されると、その操作内容に対応付けられている入力情報をCPU 201に送信する。
表示装置205は、例えば液晶ディスプレイであり、CPU 201から送信される表示データに従って各種のテキスト、画像を表示する。
通信インタフェース206は、コンピュータ200とインターネット等の通信ネットワークとを通信可能に接続し、クライアント3等との通信を行う。また、通信インタフェース206は、例えば上述した映像データファイルを作成する他のコンピュータ等との通信も行う。
記憶媒体駆動装置207は、図示しない可搬型記録媒体に記録されているプログラムやデータの読み出し、補助記憶装置203で保持するデータ等の可搬型記録媒体への記録を行う。可搬型記録媒体としては、例えば、Universal Serial Bus(USB)規格のコネクタが備えられているフラッシュメモリが利用可能である。また、可搬型記録媒体としては、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)なども利用可能である。
このコンピュータ200は、CPU 201、主記憶装置202、補助記憶装置203等が映像配信用のプログラムに従って協働し、上記のような映像データファイルの配信を行う。
一方、クライアント3として用いるコンピュータ300は、CPU 301、主記憶装置302、補助記憶装置303、映像処理装置304、入力装置305、表示装置306、通信インタフェース307、及び記憶媒体駆動装置308を備える。このコンピュータ300における上記のハードウェアは、バス310で相互に接続しており、任意の2点間でデータを伝送できる。
CPU 301は、各種のプログラムを実行することによりコンピュータ300の全体の動作を制御する演算処理装置である。
主記憶装置302は、ROMやRAM等の半導体メモリである。ROMには、例えばコンピュータ300の起動時にCPU 301が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、RAMは、CPU 301が各種のプログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する。
補助記憶装置303は、Hard Disk Drive(HDD)やSolid State Disk(SSD)等の大容量の記憶装置である。補助記憶装置303には、CPU 301によって実行される各種のプログラムや各種のデータを記憶する。CPU 301は、補助記憶装置303に記憶されているプログラムを読み出して実行するとともに、必要に応じて補助記憶装置303に記憶された各種データを読み出す。
映像処理装置304は、Moving Picture Experts Group(MPEG)形式等の映像データの再生等を行う装置である。
入力装置305は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、コンピュータ300のユーザにより操作されると、その操作内容に対応付けられている入力情報をCPU 301に送信する。
表示装置306は、例えば液晶ディスプレイであり、CPU 301や映像処理装置304から送信される表示データに従って各種のテキスト、映像を表示する。
通信インタフェース307は、コンピュータ300とインターネット等の通信ネットワークとを通信可能に接続し、配信サーバ2等との通信を行う。
記憶媒体駆動装置308は、図示しない可搬型記録媒体に記録されているプログラムやデータの読み出し、補助記憶装置303で保持するデータ等の可搬型記録媒体への記録を行う。可搬型記録媒体としては、例えば、USB規格のコネクタが備えられているフラッシュメモリが利用可能である。また、可搬型記録媒体としては、CD−ROM、DVD−ROMなども利用可能である。
このコンピュータ300は、CPU 301、主記憶装置302、補助記憶装置303、映像処理装置304等が映像配信用のプログラムに従って協働し、上記のような映像データファイルの取得及び再生処理を行う。
[第2の実施形態]
図10は、本発明の第2の実施形態に係る映像配信システムの構成例を示す模式図である。
図10に示すように、本実施形態の映像配信システム10は、配信サーバ2と、クライアント3と、映像データファイル生成装置5とを備える。配信サーバ2とクライアント3とは、インターネット等の通信ネットワーク4を介して通信可能に接続される。配信サーバ2及びクライアント3の構成は、第1の実施形態で説明したとおり、既存のストリーミング配信に係る配信サーバ及びクライアントの構成のいずれかであればよい。
映像データファイル生成装置5は、カメラ6で撮影した映像(動画像)と、その映像におけるシーン情報とを用いて、第1の実施形態で説明したような映像データファイルを生成しる。この映像データファイル生成装置5は、制御部50、映像データを記憶させる第1の記憶部51、シーン情報を記憶させる第2の記憶部52、及び映像データファイル生成部53を有する。
制御部51は、カメラ6で撮影した映像やシーン情報の取得、生成した映像データファイルを配信サーバ2に登録する処理等を行う。
映像データファイル生成部53は、以下に説明するような方法で配信用の映像データファイルを生成する。
図11Aは、映像データファイルの作成方法の第1の例を示すフローチャートである。図11Bは、図11Aの分割ファイルを作成する処理の内容を示すフローチャート(その1)である。図11Cは、図11Aの分割ファイルを作成する処理の内容を示すフローチャート(その2)である。
本実施形態に係る映像データファイルの作成方法の第1の例は、図2Aに示した映像データファイルのように、シーン毎にシーンの先頭から所定の時間長の分割ファイルに区切られた映像データファイルを作成する方法である。この作成方法では、図11Aに示すように、まず、シーンを識別する変数nを初期化する(ステップS1)。本実施形態では、図2A等に示したように、映像データファイルにおける最初のシーンをシーン0とする。そのため、ステップS1では、変数nを0にする。
次に、分割対象の映像データのシーン情報からシーン数Nを取得する(ステップS2)。
次に、変数nとシーン数Nとを比較する(ステップS3)。本実施形態では、最初のシーンがシーン0のため、映像データはシーン0からシーンN−1までのN個のシーンに分割される。したがって、n<Nの場合(ステップS3;Yes)、シーンnの映像部分の分割ファイルを作成する処理を行う(ステップS4)。
ステップS4の処理が終了したら、次に、再生リストの作成又は更新をする(ステップS5)。その後、変数nを1だけインクリメントし(ステップS6)、ステップS3に戻り、以後、全てのシーンに対するステップS4の処理が終了するまでステップS4〜S6の処理を繰り返す。
そして、全てのシーンに対するステップS4の処理が終了し、n=Nになると(ステップS3;No)、作成した映像データファイル、再生情報リスト、及びシーン情報リストを対応付ける(ステップS7)。これにより、1個の映像データに対する映像データファイルの作成処理が終了する。
次に、図11B及び図11Cを参照しながらステップS4の処理を説明する。
シーンnの映像部分の分割ファイルを作成するステップS4では、図11Bに示すように、まず、シーンnの映像データを読み込む(ステップS401)。
次に、シーンnの開始時刻SSTn及び終了時刻SETnを取得し(ステップS402)、シーンnの分割ファイル化されていない部分の再生時間sizeを算出する(ステップS403)。ステップS404以降の処理を行っていない段階では、まだ分割ファイル化されていないので、再生時間sizeは、終了時刻SETnと開始時刻SSTnとの差になる。
次に、第1の時間長S、第2の時間長L、及び第1の時間長にする分割ファイルの数Mを設定する(ステップS404)。
次に、シーンn内のファイルを識別する変数mを初期化する(m=0)とともに、映像データ内の時刻を表す変数tをシーンnの開始時刻SSTnに設定する(ステップS405)。
次に、変数mと第1の時間長Sの分割ファイルの数Mとを比較する(ステップS406)。m<Mの場合(ステップS406;Yes)、第1の時間長Sの分割ファイルを生成する処理を行う。なお、第1の時間長Sの分割ファイルを生成するには、分割ファイル化されていない部分の再生時間sizeが第1の時間長Sよりも長くなくてはいけない。そのため、m<Mの場合、次に、第1の時間長Sと分割ファイル化されていない部分の再生時間sizeとを比較する(ステップS407)。S>sizeの場合(ステップS407;No)、第1の時間長Sの分割ファイルを作成できない。そのため、図11Cに示すように、変数tを開始時刻、SETnを終了時刻とする分割ファイルSF(n,m)を作成し(ステップS413)、分割ファイルを作成する処理を終了する(リターン)。
一方、S≦sizeの場合(ステップS407;Yes)、次に、映像データから、変数tを開始時刻とした第1の時間長Sの分割ファイルSF(n,m)を生成する(ステップS408)。その後、変数t、分割ファイル化していない部分の再生時間size、及び変数mを更新し(ステップS409)、ステップS406に戻る。ステップS409は、第1の時間長Sの分割ファイルを作成した場合に行われる。そのため、ステップS409では、分割ファイルの開始時刻となる変数tをt+Sにし、分割化していない部分の再生時間sizeをsize−Sにする。また、ファイルを識別する変数mを1だけインクリメントする。
ステップS406〜S409を繰り返し、M個の第1の時間長Sの分割ファイルSF(n,m)を作成したら(ステップS406;No)、次に、図11Cに示すように、第2の時間長Lと分割ファイル化されていない部分の再生時間sizeとを比較する(ステップS410)。L>sizeの場合(ステップS410;No)、第2の時間長Lの分割ファイルを作成できない。そのため、変数tを開始時刻、SETnを終了時刻とする分割ファイルSF(n,m)を作成し(ステップS413)、分割ファイルを作成する処理を終了する(リターン)。
一方、L≦sizeの場合(ステップS410;Yes)、次に、映像データから、変数tを開始時刻とした第2の時間長Lの分割ファイルSF(n,m)を作成する(ステップS411)。その後、変数t、分割ファイル化していない部分の再生時間size、及び変数mを更新し(ステップS412)、ステップS410に戻る。ステップS411は、第2の時間長Lの分割ファイルを作成した場合に行われる。そのため、ステップS412では、分割ファイルの開始時刻となる変数tをt+Lにし、分割化していない部分の再生時間sizeをsize−Lにする。また、ファイルを識別する変数mを1だけインクリメントする。
なお、ステップS401〜S405は、図11Bに示した順番に限らず、その処理に矛盾が生じない範囲で適宜入れ替え可能である。
図11B及び図11Cに示した処理によるファイル分割の方法の一具体例について、図12A及び図12Cを参照しながら説明する。
図12Aは、M=3の場合の分割ファイル作成処理を説明する模式図(その1)である。図12Bは、M=3の場合の分割ファイル作成処理を説明する模式図(その2)である。
シーンnの映像部分を分割ファイル化する場合には、まず、図12Aの(a)に示す映像データファイル504のように、シーンnの開始時刻SSTn及び終了時刻SETnを取得し、分割ファイル化していない部分の再生時間sizeを算出する(ステップS401〜S403)。
ここで、再生時間size(=SETn−SSTn)が第2の時間長Lよりも十分長い(size〜4L)とすると、図12Aの(b)に示すように、シーンnの先頭に第1の時間長Sの分割ファイルSF(n,0)を作成する(ステップS408)。
その後、ステップS406〜S409の処理を繰り返す。M=3、すなわち第1の時間長Sのファイルの数が3の場合、ステップS406〜S409の処理は3回行われる。これにより、図12Aの(c)に示すように、シーンnの先頭部分に、第1の時間長Sの分割ファイルが3個作成される。このとき、3回目のステップS409の処理により、次に作成する分割ファイルの開始時刻はt3(=t+3S)となり、分割ファイル化していない映像部分の再生時間はsize3(=size−3S)となる。
3個の第1の時間長Sの分割ファイルを作成した後は(ステップS406;No)、図12Bの(d)に示す映像データファイル504のように、今度は第2の時間長Lの分割ファイルSF(n,3)を作成する(ステップS411)。
そして、ステップS410〜S412を繰り返し、図12Bの(e)に示すように、分割ファイル化していない映像部分の再生時間sizeが第2の時間長Lよりも小さくなると、シーンnの最後の分割ファイルSF(n,5)を作成する(ステップS413)。
図13Aは、映像データファイルの作成方法の第2の例を示すフローチャートである。図13Bは、図13Aの配信用映像データファイルを作成する処理の内容を示すフローチャートである。
本実施形態に係る映像データファイルの作成方法の第2の例は、図4に示したような映像データの先頭から第2の時間長Lで等間隔に分割され、かつ、シーンの先頭のフレームを含む区間が第1の時間長Sで分割された映像データファイルを作成する方法である。この作成方法では、図13Aに示すように、まず、第1の時間長S及び第2の時間長Lを設定する(ステップS11)。ステップS11では、例えば、第1の時間長Sを3秒、第2の時間長Lを9秒というように、第2の時間長Lが第1の時間長Sの整数倍になるように設定する。
次に、分割対象の映像データ及びシーン情報を取得する(ステップS12)。
次に、映像データを第1のファイル長Sで分割した第1の映像データファイルを作成する(ステップS13)とともに、第2のファイル長Lで分割した第2の映像データファイルを作成する(ステップS14)。なお、ステップS13では、第1の映像データファイルにおける各分割ファイルに、0から始まる整数の通し番号を付与しておく。同様に、ステップS14では、第2の映像データファイルにおける各分割ファイルに、0から始まる整数の通し番号を付与しておく。
次に、第1及び第2の映像データファイルから、配信用映像データファイルを作成する(ステップS15)。
そして最後に、作成した配信用映像データファイル、再生情報リスト、及びシーン情報リストを対応付ける(ステップS17)。
次に、図13Bを参照しながら、ステップS15の処理を説明する。
配信用映像データファイルを作成するステップS15では、図13Bに示すように、まず、変数qを初期化する(ステップS1501)。
次に、第2の映像データファイルのq番目の分割ファイルLSFqにシーンの先頭があるかを調べる(ステップS1502)。シーンの先頭がない場合(ステップS1502;No)、分割ファイルLSFqを配信用映像データファイルの分割ファイルに決定する(ステップS1503)。
一方、シーンの先頭がある場合(ステップS1502;Yes)、分割ファイルLSFqと対応する第1の映像データファイルの複数個の分割ファイルSSFを、配信用映像データファイルの分割ファイルに決定する(ステップS1504)。
ステップS1503又はS1504により配信用映像データファイルの分割ファイルを決定したら、分割ファイルLSFqが第2の映像データファイルにおける最後のファイルか確認する(ステップS1505)。最後のファイルである場合(ステップS1505;Yes)、配信用映像データファイルの作成処理を終了する(リターン)。
一方、分割ファイルLSFq最後のファイルではない場合(ステップS1505;No)、変数qを1だけインクリメントし(ステップS1506)、ステップS1502に戻る。
図13A及び図13Bに示した処理の一具体例について、図14を参照しながら説明する。
図14は、配信用映像データファイルの作成処理の具体例を説明する模式図である。
映像データファイルの作成方法の第2の例では、図14に示すように、第1の時間長Sの分割ファイルSSFに分割した第1の映像データファイル502と、第2の時間長Lの分割ファイルLSFに分割した第2の映像データファイル503とを作成する。このとき、第2の時間長Lは第1の時間長Sの整数倍としているので、第2の映像データファイル503の各分割ファイルは、開始時刻(終了時刻)が第1の映像データファイル502の分割ファイルのいずれかの開始時刻(終了時刻)と一致する。そのため、第2の映像データファイル503の1個の分割ファイルLSFを、その分割ファイルLSFの再生期間と対応する第1の映像データファイル502の分割ファイルSSFに置き換えても、開始時刻(終了時刻)に映像が乱れるようなことはない。したがって、第2の映像データファイルの分割ファイルLSFのうちシーンの先頭が含まれる分割ファイルLSF0、LSF3、LSF6を、対応する第1の映像データファイルの分割ファイルSSFに置き換える。これにより、図14に示した映像データファイル505のように、シーンの先頭等の再生開始位置として指定可能な再生位置の近傍の映像部分を時間長の短い分割ファイルにすることができ、再生開始時の待ち時間を短くすることができる。
なお、図13A及び図13Bに示した処理では、第2の映像データファイルにおけるシーンの先頭が含まれる分割ファイルのみを時間長の短い分割ファイルに置き換えている。しかしながら、映像データファイルの作成方法の第2の例では、これに限らず、シーンの先頭が含まれる分割ファイル及び次の分割ファイルを時間長の短い分割ファイルに置き換えるようにしてもよい。
図15は、映像データファイルの作成方法の第2の例の応用例を説明する模式図である。
図14に示した映像データファイル505では、映像データの先頭のフレームS0Sやシーン1の先頭のフレームS1Sを含む分割ファイルSSF0、SSF10の次にも、第1の時間長Sの分割ファイルが配信(転送)される。これに対し、シーン2の先頭のフレームS2Sを含む分割ファイルSSF20の次に、第2の時間長Lの分割ファイルLSF7が転送される。そのため、転送速度によっては、分割ファイルSSF20の再生が完了する前に次の分割ファイルLSF7の転送が完了せず、転送待ちの状態になる恐れがある。
そのため、シーンの先頭のフレームを含む分割ファイルの次に、時間長の長い分割ファイルが続く場合、図15に示す映像データファイル506のように、時間長の長い分割ファイルを時間長の短い分割ファイルSSF21〜SSF23に分割してもよい。
図16Aは、映像データファイルの作成方法の第3の例を示すフローチャート(その1)である。図16Bは、映像データファイルの作成方法の第3の例を示すフローチャート(その2)である。図16Cは、映像データファイルの作成方法の第3の例を示すフローチャート(その3)である。
映像データファイルの作成方法の第3の例は、第1の例と同様、図2Aに示した映像データファイルのように、シーン毎にシーンの先頭から所定の時間長の分割ファイルに区切られた映像データファイルを作成する方法である。ただし、第3の例は、シーン毎に分割する第1の例とは異なり、映像データの先頭から順次分割ファイルに分割していく。
映像データファイルの作成方法の第3の例では、まず、図16Aに示すように、第1の時間長S、第2の時間長L、及び第1の時間長の分割ファイルの数Mを設定する(ステップS20)。
次に、分割対象の映像データ及びシーン情報を取得する(ステップS21)。
次に、時刻を表す変数tを初期化する(ステップS22)。
次に、映像データが時刻t+Lまであるかを調べる(ステップS23)。時刻t+Lまである場合(ステップS23;Yes)、次に、時刻tからt+Lまでの映像にシーンの先頭があるかを調べる(ステップS24)。シーンの先頭がある場合(ステップS24;Yes)、図16Bに示すように、時刻tからシーン先頭の直前までの分割ファイルを作成した後、シーン先頭から第1の時間長Sの分割ファイルをM個作成する(ステップS25)。なお、ステップS25では、シーン先頭から映像データの終了時刻までの時間がS×M秒未満の場合、第1の時間長Sの分割ファイルを可能な数だけ作成し、最後に第1の時間長S未満の分割ファイルを作成して処理を終了する。
一方、時刻tからt+Lまでの映像にシーンの先頭がない場合(ステップS24;No)、時刻tからt+Lまでの分割ファイル、すなわち第2の時間長Lの分割ファイルを作成する(ステップS26)。
ステップS25又はS26により分割ファイルを作成したら、作成した分割ファイルの終了時刻に基づき変数tを更新し(ステップS27)、ステップS23に戻る。ステップS25により分割ファイルを作成した場合、M個目の第1の時間長Sの分割ファイルの終了時刻を変数tの新たな値とする。また、ステップS26により分割ファイルを作成した場合、時刻t+Lを変数tの新たな値とする。
ステップS23〜S27を繰り返し、分割ファイル化していない映像部分が時刻t+Lまでない状態になると(ステップS23;No)、次に、時刻t以降の映像にシーンの先頭があるかを調べる(ステップS28)。シーンの先頭がない場合(ステップS28;No)、図16Cに示すように、映像の残りの部分(時刻t以降の部分)で1個のファイルを作成し(ステップS33)、処理を終了する。
一方、シーンの先頭がある場合(ステップS28;Yes)、図16に示すように、時刻tからシーン先頭の直前までの分割ファイルを作成し(ステップS29)、変数tをシーン先頭の時刻に更新する(ステップS30)。
次に、時刻tから映像の最後までの時間が第1の時間長Sより長いか確認する(ステップS31)。第1の時間長以下の場合(ステップS31;No)、映像の残りの部分(時刻t以降の部分)で1個のファイルを作成し(ステップS33)、処理を終了する。
一方、第1の時間長より長い場合(ステップS31;Yes)、第1の時間長Sのファイルを可能な数だけ作成する(ステップS32)。その後、映像の残りの部分で1個の分割ファイルを作成し(ステップS33)、処理を終了する。
図17Aは、図16A〜図16Cに示した処理の具体例を説明する模式図(その1)である。図17Bは、図16A〜図16Cに示した処理の具体例を説明する模式図(その2)である。
図16A〜図16Cに示した処理では、第2の時間長Lを基準にして映像データを分割ファイルに分割していく。ただし、図17Aの(a)に示す映像データファイル507のように、映像データの先頭部分はシーン0の先頭のフレームS0Sとなる。よって、図16A〜図16Cに示した処理を開始すると、図17Aの(a)に示すように、シーン先頭(S0S)から2個の第1の時間長Sの分割ファイルSF0、SF1を作成する(ステップS25)。
その後、変数tを分割ファイルSF1の終了時刻に更新してステップS23からの処理を繰り返すと、図17Aの(b)に示す映像データファイル507のように、第2の時間長Lの分割ファイルSF2,SF3が作成される。そして、次の分割ファイルを作成する際、時刻tからt+Lまでの映像にシーン1の先頭のフレームS1Sが含まれる。したがって、分割ファイルSF3の次には、図17Bの(c)に示すように、シーン1の先頭の直前までのフレームSF4を作成し、続けてシーン先頭(S1S)から2個の第1の時間長Sの分割ファイルSF5、SF6を作成する。
以後、この処理を繰り返すと、図17Bの(d)に示すように、シーン2の先頭のフレームS2Sの位置において、2個の第1の時間長Sの分割ファイルSF10、SF11が作成される。
図18は、映像データファイルの作成方法の第4の例を示す模式図である。
映像データファイルの作成方法として挙げた第1〜第3の例では、シーンの先頭のような再生開始位置に指定可能な再生位置の近傍に固定長(第1の時間長S)の分割ファイルを作成している。しかしながら、シーンの先頭の近傍を時間長の短い分割ファイルで区切る場合、固定長に限らず、任意長のファイルで区切ってもよい。
ここで挙げる第4の例では、例えば、図18の(a)に示す映像データファイル508のように、まず映像データ全体を第2の時間長Lの分割ファイルLSFに分割する。そして、分割ファイルLSFのうちシーンの先頭のフレームS1S、S2S、S3Sを含む分割ファイルLSF6、LSF9、LSF13を、それぞれ時間長の短い分割ファイルに再分割する。この際、時間長の短い分割ファイルは、時間長を任意とし、シーンの先頭が分割ファイルの先頭に近い位置になるように分割する。また、この際、再分割する分割ファイルの数も任意とする。例えば、図18の(b)に示すように、シーン1の先頭のフレームS1Sを含む第2の時間長Lの分割ファイルLSF6は、時間長の短い4個の分割ファイルSSF4〜SSF7に分割されている。これに対し、シーン2の先頭のフレームS2Sを含む第2の時間長Lの分割ファイルLSF9は、時間長の短い3個の分割ファイルSSF8〜SSF10に分割されている。更に、シーン3の先頭のフレームS3Sを含む第2の時間長Lの分割ファイルLSF13は、時間長の短い2個の分割ファイルSSF14、SSF15に分割されている。
映像データを複数の分割ファイルに分割する際には、例えば、MPEG等の規格に従ってエンコードしたデータを分割することがある。この場合、第2の時間長Lの分割ファイルLSFqの再分割においては、エンコードパラメータのGOP(Group of Picture)のサイズに分割ファイルの時間長を合わせることが好ましい。例えば、GOPサイズが1秒の場合、LSFqを再分割する際のファイルの時間長は1秒単位で設定することが好ましい。これは、GOPの途中で分割ファイル化する場合、1度デコードして分割ファイル化し、再度エンコードすることになるからである。
したがって、エンコード済みの映像データを分割、再分割する際には、時間長の最短値をGOPサイズに指定し、第2の時間長LをGOPサイズの整数倍にすることが好ましい。よって、図4等に示したように、10秒程度の値に設定される第2の時間長Lが第1の時間長Sの3倍である場合、第2の時間長Lを9秒に設定することが好ましい。これにより、第1の時間長Sを3秒、すなわちGOPサイズの整数倍にすることができ、再分割の手間を軽減できる。
また、GOPサイズが1秒であれば、第2の時間長Lの分割ファイルLSFを、1秒単位で任意の組み合わせに分割できるので、再分割位置をシーンの先頭に近づけることが容易となる。
図19は、第4の例における再分割ファイルの時間長の設定方法を説明する模式図である。
GOPサイズx秒でエンコードした第2の時間長Lの分割ファイルLSFの再分割は、例えば、以下の手順で行う。
まず、図19に示すように、シーン先頭yよりも時間的に前の部分には、GOPサイズxの整数倍でありかつ可能な限り長い時間の1個の分割ファイル(再分割セグメント1)を作成する。
次に、再分割セグメント1を除いた部分を、任意の短い時間長Sで後方から分割し、きりよく分割できた場合はその分割ファイル(再分割セグメント3)を採用する。また、きりよく分割できなかった場合は、残りの時間長で1個の分割ファイル(再分割セグメント2)を作成する。この際、再分割セグメント1〜3の時間長は、下記の式(2)〜(5)で表される。
再分割セグメント1のサイズ=Y・x ・・・(2)
m=(L−Y・x)/S ・・・(3)
再分割セグメント2のサイズ=L−(Y・x+S・m) ・・・(4)
再分割セグメント3のサイズ=S ・・・(5)
なお、式(2)のYはy/xで与えられる整数である。また、式(3)のmは第1の時間長Sの分割ファイルの数である。
このように、シーン先頭yよりも前の部分にGOPサイズの整数倍である時間の長い分割ファイルを作成することにより、シーン先頭yを、その直前の分割ファイルの区切りに近づけることができる。
なお、図19には、第1の時間長Sを3秒に設定した場合の再分割の例を示している。しかしながら、第1の時間長Sは、3秒に限らず、例えば、2秒であってもよい。
図20は、第4の例における分割ファイルの別の再分割方法を説明する模式図である。
図20の(a)に示された映像データファイル509における分割ファイルLSFqは、第2の時間長L=10秒で分割したファイルである。この分割ファイルLSFqの先頭から4秒の位置にシーンnの先頭のフレームSnSがある場合、上記の手順で再分割すると、図20の(b)に示すように、4つのファイルに再分割される。すなわち、シーン先頭のフレームSnSより前の部分は再生時間4秒の1個の分割ファイルとなる。一方、シーン先頭のフレームSnSよりも後の部分は、再生時間2秒の3個の分割ファイルとなる。
また、分割ファイルLSFqの先頭から5.3秒の位置にシーンnの先頭のフレームSnSがある場合、上記の手順で再分割すると、図20の(c)に示すように、4つのファイルに再分割される。すなわち、シーン先頭のフレームSnSより前の部分はGoPの整数倍のうちの最大値である再生時間5秒の1個の分割ファイルが生成される。一方、シーン先頭のフレームSnSよりも後の部分には、再生時間2秒の2個の分割ファイルが生成される。そして、シーン先頭のフレームSnSの近傍に位置する残りの1秒の部分が最後に分割ファイルとして形成される。
このように、シーンの先頭の位置に応じて時間長の短い分割ファイルに分割する際の時間長を適宜変更することで、例えば、シーンの特徴等に応じて転送待ちが生じないようセグメントの時間長を決めることができる。
図21は、第4の例における分割ファイルの更に別の再分割方法を説明する模式図である。図22は、予め用意された分割パターンを用いた再分割の例を説明する模式図である。
第2の時間長Lで分割された分割ファイルの再分割は、例えば、シーン先頭のフレームの位置に応じた分割パターンに基づいて行うことも可能である。その場合、図21に示すような分割パターンリストを予め用意しておく。分割パターンリストは、ファイル先頭からシーン先頭までの時間ΔTと、再分割する際の分割ファイルの数及び時間長の比との対応関係を表している。
例えば、図22の(a)に示す映像データファイル510のように、第2の時間長L=10秒で分割した分割ファイルLSFqがあり、これを再分割する場合を考える。
このとき、図22の(b)に示すように、分割ファイルLSFqにシーンnの先頭のフレームSnSが含まれており、ファイル先頭からシーン先頭までの時間ΔTが1秒であったとする。この場合、図21に示された分割パターンリストを参照すると、分割パターンは1:3:3:3となっている。したがって、分割LSFqは、4個の再分割ファイルを時間長が1:3:3:3になるよう生成して分割する。
また、図22の(c)に示すように、分割ファイルLSFqにシーンnの先頭のフレームSnSが含まれており、ファイル先頭からシーン先頭までの時間ΔTが3秒であったとする。この場合、図21に示された分割パターンリストを参照すると、分割パターンは3:3:4となっている。したがって、分割LSFqは、3個の再分割ファイルを時間長が3:3:4になるよう生成して分割する。
このように分割パターンリストを用いて分割ファイルを再分割することにより、短時間で効率よくファイルを再分割でき、映像データファイル生成装置の負荷を軽減できる。
以上説明したように、映像データを配信用に複数の分割ファイルに分割する際、シーンの先頭のように再生開始位置として指定可能な再生位置の近傍の映像部分を時間長の短い分割ファイルに分割することで、再生開始時の待ち時間を軽減できる。また、時間長の短い分割ファイルを所定の回数だけ転送した後、時間長の長い分割ファイルの転送に切り替えることができ、クライアントと配信サーバとの間の通信回数の増大を抑えることができる。そのため、再生開始までの待ち時間を短縮することと、クライアントとの通信回数の増大による配信サーバの負荷の増大を抑えることとの両立が可能になる。
また、時間長の短い分割ファイルに分割した第1の映像データファイルと、時間長の長い分割ファイルに分割した第2の映像データファイルとを用意すれば、再生開始位置によらず再生開始時に時間長の短い分割ファイルを転送できる。
なお、第1の時間長Sと第2の時間長Lとの組み合わせや、再生開始時に転送する第1の時間長Sの分割ファイルの数は、分割ファイルの転送速度及び再生レート等に応じて適宜変更可能である。
また、本実施形態で挙げた映像データファイル生成装置は、例えばコンピュータと、コンピュータに上記の分割処理を実行させるプログラムとにより実現される。このとき、映像データファイル生成装置として用いることが可能なコンピュータは、例えば図9に示したコンピュータ300(クライアント3)と同等のハードウェア構成であればよい。
図23は、映像データファイル生成装置の変形例を示す模式図である。
本実施形態に係る映像データファイル生成装置5として図10に示した構成は、カメラ6等の外部装置から取得した映像データ及びシーン情報を用いて配信用の映像データファイルを作成するものである。
しかしながら、映像データファイル生成装置5は、これに限らず、図23に示すように、生成装置内でシーン情報を生成する装置であってもよい。図23に示した映像データファイル生成装置5は、制御部50、シーン検出部54、シーン情報生成部55、及び映像データファイル生成部53を有する。シーン検出部54は、映像データ内において複数のフレーム(画像)に共通する特徴や、隣接フレームにおける情報の変化パターン等を利用してシーンの先頭を検出する。野球の映像データの場合、例えば、投手が投球動作を開始するときの映像の特徴を利用して、投球シーン、あるいは投球シーンの先頭を検出する。
イニングの開始時や投手が投球動作の開始時といった、映像データのシーンの先頭は、例えば、シーン検出部が、映像データを画像解析した結果取得される、映像データに含まれるフレームの特徴に基づき検出しても良い。
具体的には、投手の投球動作の開始を検出する場合、投球時の映像に含まれるフレームに共通する画像特徴を予め特定しておき、投球時の画像特徴と、映像データに含まれる各フレーム、又はシーン検出対象とする一部のフレームの画像特徴との比較処理をシーン検出部が実行する。そして、比較の結果、投球時の映像に含まれるフレームに共通する画像特徴と一致又は所定以上の相関がある画像特徴を有するフレームを投球時の映像に含まれるフレームとしてシーン検出部54が検出する。
シーン検出部54は、例えば、投球時の映像に含まれるフレームとして検出されたフレームが連続する映像部分を投球シーンとし、連続するフレームの先頭フレーム、あるいは連続するフレームの先頭フレームから所定フレーム数前後のフレームのいずれかをシーンの先頭として検出することとしても良い。
シーン情報生成部55は、シーン検出部54で検出したシーンに基づいて、各シーンの開始時刻(終了時刻)等の情報を付加する。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を実行する端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、
前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する、
処理を実行させることを特徴とする映像再生制御プログラム。
(付記2)
前記複数の分割映像データファイルは、所定条件に基づいて設定された、前記映像データファイルにおける再生開始位置として指定可能な再生位置の近傍の映像部分は前記第1の時間長に対応したデータファイルに分割され、前記近傍の映像部分と異なる映像部分は前記第2の時間長に対応したデータファイルに分割された分割映像データファイルである、
ことを特徴とする付記1に記載の映像再生制御プログラム。
(付記3)
前記コンピュータに、
前記再生開始位置として指定可能な再生位置を示す情報を、選択可能に前記端末装置に出力させ、
前記再生開始位置として指定可能な再生位置の中から、前記端末装置において選択された再生位置を、前記指定に対応する開始位置として、分割映像データファイルの前記端末装置への送信を行う、
ことを特徴とする付記2に記載の映像再生制御プログラム。
(付記4)
前記映像データファイルはスポーツの試合を撮影した映像データファイルであり
前記所定条件は、前記映像データファイルに含まれる画像を解析処理して特定された、共通する所定の特徴を含む画像の再生位置を再生開始位置として設定する、
ことを特徴とする付記2又は3に記載の映像再生制御プログラム。
(付記5)
前記所定回数は、前記分割映像データファイルのビットレートと前記分割映像データファイルを前記端末装置に送信する際のデータファイル転送速度とに基づいて決定される
ことを特徴とする付記1〜4のいずれか1項に記載の映像再生制御プログラム。
(付記6)
前記複数の分割映像データファイルは、前記映像データファイルを前記第1の時間長に対応したデータファイルに分割した第1の分割映像データファイルと、前期映像データファイルを前記第2の時間長に対応したデータファイルに分割した第2の分割映像データファイルとを含み、
前記コンピュータに、
前記第1の分割映像データファイルと前記第2の分割映像データファイルとを選択的に時系列に前記端末装置に送信する処理、
を実行させることを特徴とする付記1に記載の映像再生制御プログラム。
(付記7)
前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
ことを特徴とする付記1に記載の映像再生制御プログラム。
(付記8)
コンピュータが、
映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を実行する端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、
前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する、
処理を実行することを特徴とする映像再生制御方法。
(付記9)
映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルを記憶する記憶部と、
複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を実行する端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する制御部と、
を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
(付記10)
コンピュータに、
受信した映像データファイルに基づいて映像の再生を行う映像再生装置に対して順次映像データファイルを送信する際に、最初に送信する映像データファイルを含み順次送信される所定数のデータファイルの各々に対応する時間長は、該所定数の映像データファイルの送信の次に送信するデータファイルに対応する時間長よりも短くすること、
を実行させることを特徴とする送信プログラム。
(付記11)
前記所定数は1であり、前記最初に送信する映像データファイルに対応する時間長が、2番目に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短い、
ことを特徴とする付記10に記載の送信プログラム。
(付記12)
コンピュータが、
受信した映像データファイルに基づいて映像の再生を行う映像再生装置に対して順次映像データファイルを送信する際に、最初に送信する映像データファイルを含み順次送信される所定数のデータファイルの各々に対応する時間長は、該所定数の映像データファイルの送信の次に送信するデータファイルに対応する時間長よりも短くする、
ことを実行することを特徴とする送信方法。
(付記13)
前記所定数は1であり、前記最初に送信する映像データファイルに対応する時間長が、2番目に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短い、
ことを特徴とする付記12に記載の送信方法。
(付記14)
受信した映像データファイルに基づいて映像の再生を行う映像再生装置に対して順次映像データファイルを送信する際に、最初に送信する映像データファイルを含み順次送信される所定数の映像データファイルの各々に対応する時間長は、該所定数の映像データファイルの送信の次に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短くする処理を実行する制御部、
を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
(付記15)
前記所定数は1であり、前記最初に送信する映像データファイルに対応する時間長が、2番目に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短い、
ことを特徴とする付記14に記載の映像配信サーバ。
(付記16)
コンピュータが、
撮像データに含まれる複数のシーンのうち、選択されたシーンに対応する映像データファイル群を映像再生装置に送信する際に、前記複数のシーンのうち、いずれのシーンが選択された場合であっても、選択されたシーンに対応する映像データファイル群の送信順序における先頭側に対応する映像ファイルに対応する時間長を相対的に短くする、
ことを実行することを特徴とする送信方法。
(付記17)
前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
ことを特徴とする付記16に記載の送信方法。
(付記18)
コンピュータに、
撮像データに含まれる複数のシーンのうち、選択されたシーンに対応する映像データファイル群を映像再生装置に送信する際に、前記複数のシーンのうち、いずれのシーンが選択された場合であっても、選択されたシーンに対応する映像データファイル群の送信順序における先頭側に対応する映像ファイルに対応する時間長を相対的に短くする、
ことを実行させることを特徴とする送信プログラム。
(付記19)
前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
ことを特徴とする付記18に記載の送信プログラム。
(付記20)
撮像データに含まれる複数のシーンのうち、選択されたシーンに対応する映像データファイル群を映像再生装置に送信する際に、前記複数のシーンのうち、いずれのシーンが選択された場合であっても、選択されたシーンに対応する映像データファイル群の送信順序における先頭側に対応する映像ファイルに対応する時間長を相対的に短くする制御部、
を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
(付記21)
前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
ことを特徴とする付記20に記載の映像配信サーバ。
1 映像配信システム
2 配信サーバ
20 記憶部
21 制御部
3 クライアント(端末装置、映像再生装置)
30 通信制御部
31 再生部

Claims (21)

  1. コンピュータに、
    映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を実行する端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、
    前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する、
    処理を実行させることを特徴とする映像再生制御プログラム。
  2. 前記複数の分割映像データファイルは、所定条件に基づいて設定された、前記映像データファイルにおける再生開始位置として指定可能な再生位置の近傍の映像部分は前記第1の時間長に対応したデータファイルに分割され、前記近傍の映像部分と異なる映像部分は前記第2の時間長に対応したデータファイルに分割された分割映像データファイルである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像再生制御プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記再生開始位置として指定可能な再生位置を示す情報を、選択可能に前記端末装置に出力させ、
    前記再生開始位置として指定可能な再生位置の中から、前記端末装置において選択された再生位置を、前記指定に対応する開始位置として、分割映像データファイルの前記端末装置への送信を行う、
    ことを特徴とする請求項2に記載の映像再生制御プログラム。
  4. 前記映像データファイルはスポーツの試合を撮影した映像データファイルであり
    前記所定条件は、前記映像データファイルに含まれる画像を解析処理して特定された、共通する所定の特徴を含む画像の再生位置を再生開始位置として設定する、
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の映像再生制御プログラム。
  5. 前記所定回数は、前記分割映像データファイルのビットレートと前記分割映像データファイルを前記端末装置に送信する際のデータファイル転送速度とに基づいて決定される
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の映像再生制御プログラム。
  6. 前記複数の分割映像データファイルは、前記映像データファイルを前記第1の時間長に対応したデータファイルに分割した第1の分割映像データファイルと、前期映像データファイルを前記第2の時間長に対応したデータファイルに分割した第2の分割映像データファイルとを含み、
    前記コンピュータに、
    前記第1の分割映像データファイルと前記第2の分割映像データファイルとを選択的に時系列に前記端末装置に送信する処理、
    を実行させることを特徴とする請求項1に記載の映像再生制御プログラム。
  7. 前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の映像再生制御プログラム。
  8. コンピュータが、
    映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を実行する端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、
    前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する、
    処理を実行することを特徴とする映像再生制御方法。
  9. 映像データファイルが分割された複数の分割映像データファイルを記憶する記憶部と、
    複数の分割映像データファイルの少なくとも2つ以上を前記コンピュータの記憶部から読み出して再生開始位置の指定に対応する前記映像データファイル中の開始位置から映像の再生処理を行う端末装置に対して、読出し開始から所定回数以内は、前記記憶部に記憶された第1の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信し、前記所定回数の読み出しを行った後は、前記記憶部に記憶された、前記第1の時間長よりも長い第2の時間長に対応する分割映像データファイルを前記端末装置に送信する制御部と、
    を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
  10. コンピュータに、
    受信した映像データファイルに基づいて映像の再生を行う映像再生装置に対して順次映像データファイルを送信する際に、最初に送信する映像データファイルを含み順次送信される所定数のデータファイルの各々に対応する時間長は、該所定数の映像データファイルの送信の次に送信するデータファイルに対応する時間長よりも短くすること、
    を実行させることを特徴とする送信プログラム。
  11. 前記所定数は1であり、前記最初に送信する映像データファイルに対応する時間長が、2番目に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短い、
    ことを特徴とする請求項10記載の送信プログラム。
  12. コンピュータが、
    受信した映像データファイルに基づいて映像の再生を行う映像再生装置に対して順次映像データファイルを送信する際に、最初に送信する映像データファイルを含み順次送信される所定数のデータファイルの各々に対応する時間長は、該所定数の映像データファイルの送信の次に送信するデータファイルに対応する時間長よりも短くする、
    ことを実行することを特徴とする送信方法。
  13. 前記所定数は1であり、前記最初に送信する映像データファイルに対応する時間長が、2番目に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短い、
    ことを特徴とする請求項12記載の送信方法。
  14. 受信した映像データファイルに基づいて映像の再生を行う映像再生装置に対して順次映像データファイルを送信する際に、最初に送信する映像データファイルを含み順次送信される所定数の映像データファイルの各々に対応する時間長は、該所定数の映像データファイルの送信の次に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短くする処理を実行する制御部、
    を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
  15. 前記所定数は1であり、前記最初に送信する映像データファイルに対応する時間長が、2番目に送信する映像データファイルに対応する時間長よりも短い、
    ことを特徴とする請求項14記載の映像配信サーバ。
  16. コンピュータが、
    撮像データに含まれる複数のシーンのうち、選択されたシーンに対応する映像データファイル群を映像再生装置に送信する際に、前記複数のシーンのうち、いずれのシーンが選択された場合であっても、選択されたシーンに対応する映像データファイル群の送信順序における先頭側に対応する映像ファイルに対応する時間長を相対的に短くする、
    ことを実行することを特徴とする送信方法。
  17. 前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
    ことを特徴とする請求項16に記載の送信方法。
  18. コンピュータに、
    撮像データに含まれる複数のシーンのうち、選択されたシーンに対応する映像データファイル群を映像再生装置に送信する際に、前記複数のシーンのうち、いずれのシーンが選択された場合であっても、選択されたシーンに対応する映像データファイル群の送信順序における先頭側に対応する映像ファイルに対応する時間長を相対的に短くする、
    ことを実行させることを特徴とする送信プログラム。
  19. 前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
    ことを特徴とする請求項18に記載の送信プログラム。
  20. 撮像データに含まれる複数のシーンのうち、選択されたシーンに対応する映像データファイル群を映像再生装置に送信する際に、前記複数のシーンのうち、いずれのシーンが選択された場合であっても、選択されたシーンに対応する映像データファイル群の送信順序における先頭側に対応する映像ファイルに対応する時間長を相対的に短くする制御部、
    を備えることを特徴とする映像配信サーバ。
  21. 前記映像データファイルに対応する時間長は、前記映像データファイルを用いて映像が再生される際の再生時間と相関を有する、
    ことを特徴とする請求項20に記載の映像配信サーバ。
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