JP2016132273A - 操舵制御装置 - Google Patents

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竜太 橋本
悠人 鳥居
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悠人 鳥居
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Abstract

【課題】運転者の乗り心地を損ねることを低減できる操舵制御装置を提供する。
【解決手段】車両の操舵を制御する操舵制御装置であって、車両の走行車線の前方に存在する物体の高さ及び物体の水平方向の最大幅を取得する物体特性取得部と、物体特性取得部により取得された物体の高さが所定値以下であり、かつ、物体の水平方向の最大幅が車幅方向の車輪間の距離より短い場合には、物体を跨ぐ走行軌跡を生成する走行軌跡生成部と、走行軌跡生成部により生成された走行軌跡に沿って車両の操舵を制御する制御部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の種々の側面は、操舵制御装置に関する。
特許文献1には、車両の操舵制御を行う装置が記載されている。この装置は、車両の前方の走行車線に物体を検出した場合、車両が物体を跨いで走行することができるか否かを物体の高さに基づいて判定する。具体的には、この装置は、物体の高さが所定値以下の場合には、車両が物体を跨いで走行することができると判定する。
特開2001−191876号公報
しかしながら、従来の装置では、物体を跨いで走行することができると判定したときであっても車両が当該物体に乗り上げてしまう場合がある。例えば、物体の高さが所定値以下の高さであっても、物体の形状が細長い場合には、車両が跨ぐことができる幅よりも物体の幅の方が大きいことがある。この場合、運転者の乗り心地を損ねるおそれがある。
本発明の種々の側面は、運転者の乗り心地を損ねることを低減することができる操舵制御装置を提供する。
本発明の一側面に係る操舵制御装置は、車両の操舵を制御する操舵制御装置であって、車両の走行車線の前方に存在する物体の高さ及び物体の水平方向の最大幅を取得する物体特性取得部と、物体特性取得部により取得された物体の高さが所定値以下であり、かつ、物体の水平方向の最大幅が車幅方向の車輪間の距離より短い場合には、物体を跨ぐ走行軌跡を生成する走行軌跡生成部と、走行軌跡生成部により生成された走行軌跡に沿って車両の操舵を制御する制御部と、を備える。
本発明の種々の側面及び実施形態によれば、運転者の乗り心地を損ねることを低減できる。
実施形態に係る操舵制御装置を含む車両の構成を示すブロック図である。 実施形態に係る操舵制御装置の車両制御動作を説明するフローチャートである。 車両の接触回避の挙動を説明する図である。 実施形態に係る操舵制御装置の接触可能性判定処理を説明するフローチャートである。 回避走行軌跡で走行した場合における接触可能性判定を説明する図である。 実施形態に係る操舵制御装置の物体特性判定処理を説明するフローチャートである。 実施形態に係る操舵制御装置の物体特性判定を説明する図である。 実施形態に係る操舵制御装置の跨ぎ走行軌跡判定処理を説明するフローチャートである。 実施形態に係る操舵制御装置の跨ぎ走行軌跡判定を説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係る操舵制御装置1を搭載した車両2の構成を示すブロック図である。操舵制御装置1は、例えば乗用車などの車両2に搭載され、車両2の操舵を制御する。車両2は、例えば、通信部20、ステレオカメラ21、レーザレーダ22、ナビゲーションシステム23、ECU(Electronic Control Unit)30、及び車両運動制御部40を備えている。
通信部20は、無線通信網(例えば携帯電話の通信網、VICS(Vehicle Information and Communication System)(登録商標)の通信網など)を介して各種の情報を取得する。通信部20は、例えば、交通情報を管理する情報管理センターなどの施設のコンピュータとの路車間通信により、車両2の進路上の道路環境情報を取得する。路車間通信とは、例えば、道路脇に設けられた路側送受信機(例えば光ビーコン、ITS(Intelligent Transport Systems)スポットなど)を介した情報管理センターなどとの通信である。路車間通信には、上述した無線通信網を通じた情報管理センターなどとの通信も含まれる。また、通信部20は、車々間通信により他車両の情報を取得してもよい。通信部20は、例えば、車々間通信により、他車両の位置情報、他車両により検出された道路環境情報などを取得することができる。通信部20は、通信により得られた情報をECU30へ出力する。
ステレオカメラ21は、例えば、車両2のフロントガラスの裏面に設けられた二つの撮像部を有している。二つの撮像部は、車両2の車幅方向に並んで配置されており、車両2の前方を撮像する。ステレオカメラ21は、車両前方の撮像情報をECU30へ出力する。なお、ステレオカメラ21に代えて単眼カメラを用いてもよい。
レーザレーダ22は、例えば、車両2の前端に設けられ、レーザーを利用して車両前方の障害物を検出する。レーザレーダ22は、例えば、レーザーを車両前方に送信し、他車両などの障害物に反射したレーザーを受信することで障害物を検出する。レーザレーダ22は、検出した障害物に応じた信号をECU30へ出力する。なお、レーザレーダ22に代えて、ミリ波レーダなどを用いてもよい。
ナビゲーションシステム23は、運転者によって設定された目的地まで車両2の運転者の案内を行う。ナビゲーションシステム23は、例えば、車両2の位置情報を測定するためのGPS受信部23aと、地図情報を記憶した地図データベース23bを有している。GPS受信部23aは、例えば、三個以上のGPS衛星からの信号を受信することにより、車両2の位置情報(例えば緯度経度)を測定する。地図データベース23bの地図情報には、例えば、道路の位置情報、道路の種別情報、道路形状の情報(道路幅を含む)などが含まれる。
ナビゲーションシステム23は、GPS受信部23aの測定した車両2の位置情報と地図データベース23bの地図情報とに基づいて、車両2の走行する走行道路及び走行車線を認識する。ナビゲーションシステム23は、車両2の位置から目的地に至るまでの経路を演算し、ナビゲーション用ディスプレイの表示及び車両2のスピーカからの音声出力により運転者に対して当該経路の案内を行う。ナビゲーションシステム23は、例えば、車両2の位置情報、車両2の走行道路の情報、及び車両2の案内経路の情報をECU30へ出力する。
ECU30は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などからなる電子制御ユニットである。ECU30では、ROMに記憶されているプログラムをRAMにロードし、CPUで実行することで、各種の車両制御を実行する。ECU30は、複数の電子制御ユニットから構成されていてもよい。ECU30は、センサ類(例えばステレオカメラ21及びレーザレーダ22)、通信機器(例えば通信部20)もしくはナビゲーションシステム(例えばナビゲーションシステム23)、並びに、車両2のエンジン制御、ブレーキ制御もしくは操舵制御を行う後述する電子制御ユニット(例えば後述する車両運動制御部40)にそれぞれ接続されており、センサ類、通信機器又はナビゲーションシステムから取得した情報に基づいて、走行制御を行う電子制御ユニットへ制御信号を出力して、車両2の走行を制御する。
ECU30は、車両2の操舵の目標となる走行軌跡を生成する。ECU30は、例えば、情報取得部300、接触可能性判定部301、回避走行軌跡生成部302、物体特性取得部303、判定部304、及び、跨ぎ走行軌跡生成部305を備えている。
情報取得部300は、ECU30が演算するために必要な情報を取得する。情報取得部300は、例えば、通信部20、ステレオカメラ21、レーザレーダ22、ナビゲーションシステム23などから情報を取得する。情報取得部300は、例えば、図示しないアクセルペダルセンサ、ブレーキペダルセンサ、操舵センサ、ハンドルタッチセンサ又はドライバモニタカメラなどから情報を取得してもよい。
具体的には、情報取得部300は、例えば、車両2の運動情報を取得する。例えば、情報取得部300は、図示しない車輪速センサ、ジャイロセンサ、ヨーレートセンサなどの車載センサを用いて、車両2の運動情報を取得する。運動情報には、速度、加速度、ヨーレートなどが含まれる。また、情報取得部300は、ナビゲーションシステム23から車両2の位置情報を取得する。さらに、情報取得部300は、例えば図示しないECUなどで演算された走行中の目標走行軌跡を取得する。走行中の目標走行軌跡の導出方法は公知の技術を採用することができる。また、情報取得部300は、車両2の周囲に存在する他車両の運動情報又は位置情報を、通信部20、ステレオカメラ21又はレーザレーダ22などから取得する。
情報取得部300は、例えば、車両2の諸元情報を取得する。例えば、情報取得部300は、図示しない記録媒体と接続され、当該記憶媒体に格納された車両2の諸元情報を参照することで取得する。諸元情報には、車両2のタイヤ間距離や最低地上高さなどの寸法情報や、最大速度や最大加速度などの性能情報などが含まれる。
情報取得部300は、例えば、車両2の周辺(少なくとも前方を含む)の走路情報を取得する。例えば、情報取得部300は、ナビゲーションシステム23、通信部20又はステレオカメラ21などを用いて走路情報を取得する。走路情報には、車両2の前方の走行レーンの情報、車両2の走行レーンに隣接するレーンの情報、車両2の走行レーンの側方の壁やガードレールの有無、対向レーンの有無、規制情報などが含まれる。走行レーンの情報には、走行レーンの幅、曲率、路面情報(勾配情報、摩擦係数)などが含まれる。
情報取得部300は、例えば、車両2の前方の走行レーンに存在する物体(例えば障害物)の情報を取得する。例えば、情報取得部300は、ステレオカメラ21、レーザレーダ22又は通信部20などを用いて物体の情報を取得する。物体の情報には、物体の位置情報、形状情報、大きさなどが含まれる。
情報取得部300は、例えば、取得した種々の情報を、接触可能性判定部301、回避走行軌跡生成部302、物体特性取得部303、判定部304、及び、跨ぎ走行軌跡生成部305へ出力する。
接触可能性判定部301は、例えば、情報取得部300により出力された情報に基づいて、走行レーン上に存在する物体を左右方向に回避する際に、走行レーン以外に存在する他の物体(ガードレール、隣接レーンを走行する他車両など)と接触する可能性があるか否かを判定する。例えば、接触可能性判定部301は、情報取得部300により取得された物体情報に基づいて物体及び他の物体を認識し、物体の位置情報と他の物体の位置情報とに基づいて、物体と他の物体との距離を算出し、算出した距離と車両諸元情報に基づいて車両2が物体の側方を通過できるか否かを判定する(通過判定)。なお、接触可能性判定部301は、他の物体が存在しない場合や、物体と他の物体との間が車幅よりも大きい場合には、物体の側方を通過できると判定する。接触可能性判定部301は、車両制御などの誤差分の余裕(マージン)を設けて通過判定を行ってもよい。接触可能性判定部301は、通過判定結果を回避走行軌跡生成部302へ出力する。
回避走行軌跡生成部302は、接触可能性判定部301により車両2が物体の側方を通過できると判定した場合に、情報取得部300により出力された情報に基づいて、回避走行軌跡を生成する。回避走行軌跡とは、例えば、車両2の前方の走行レーン上に存在する物体を避けるように左右に操舵して回避する走行軌跡である。つまり、回避走行軌跡とは、車両2が物体の側方を通過し、上方からみて車両2の進路と物体の位置とが重なることがない走行軌跡である。回避走行軌跡生成部302は、道路形状、物体の位置、物体の大きさ、車両2と物体との位置関係などに基づいて回避走行軌跡を生成する。回避走行軌跡生成部302は、回避走行軌跡を生成した場合、接触可能性判定部301へ生成完了を示す情報を出力する。なお、回避走行軌跡生成部302は、車両が追従可能な範囲で回避走行軌跡を生成するため、車両性能制限の範囲内で走行軌跡が生成できない場合もある。この場合には、回避走行軌跡生成部302は、生成不可を示す情報を接触可能性判定部301へ出力する。
接触可能性判定部301は、通過判定により車両2が物体の側方を通過できないと判定した場合、及び、回避走行軌跡生成部302から生成不可を示す情報を入力した場合、接触可能性ありと判定する。一方、接触可能性判定部301は、回避走行軌跡生成部302から生成完了を示す情報を入力した場合、接触可能性なしと判定する。接触可能性判定部301は、接触可能性なしと判定した場合、判定結果を物体特性取得部303へ出力する。
物体特性取得部303は、例えば、接触可能性判定部301から判定結果を取得した場合に処理を行う。物体特性取得部303は、例えば、情報取得部300により出力された情報に基づいて、車両2の前方の走行レーン上に存在する物体の物体特性を取得する。物体特性とは、水平方向の最大幅、又は物体の高さなどである。水平方向の最大幅とは、例えば上方(例えば真上)から見たときの物体の最大長である。物体特性は、ステレオカメラ21、レーザレーダ22又は通信部20などを用いて得られた物体の形状情報、大きさなどを用いることで算出することができる。物体特性取得部303は、取得した物体特性を、判定部304及び跨ぎ走行軌跡生成部305へ出力する。
判定部304は、物体特性取得部303により取得された物体の高さが所定値以下であり、かつ、物体の水平方向の最大幅が車幅方向の車輪間の距離より短いか否かを判定する。つまり、判定部304は、例えば、物体特性取得部303により出力された物体特性及び情報取得部300により出力された情報に基づいて、車両2が跨ぐことができる程度に物体の大きさが十分小さいか否かを判定する。判定部304は、例えば、上述した物体情報及び諸元情報を用いて、車両2が跨ぐことができる程度に物体の大きさが十分小さいか否かの跨ぎ判定処理を行う。具体的には、跨ぎ判定処理は、例えば、車両2のタイヤ間距離(車幅方向の車輪間の距離)と物体の水平方向の最大幅との比較、及び、車両2の最低地上高さと物体の高さとの比較を含む。
判定部304は、車両制御誤差の影響を考慮して跨ぎ判定処理を行ってもよい。つまり、判定部304は、車両制御誤差又は所定係数を積算した車両制御誤差を用いて誤差分の余裕(マージン)を設けて跨ぎ判定処理を行ってもよい。車両制御誤差とは、例えば目標車両挙動に対する車両挙動の追従誤差である。例えば、車両制御誤差は、走行中の目標走行軌跡と車載センサで計測された挙動(走行位置)との誤差である。なお、車両制御誤差は、予め定めた値であってもよいし、予め算出した値であってもよい。車両制御誤差として、例えば所定間隔又は所定区間ごとに取得した誤差の平均値や最大値を採用することができる。なお、上述したマージンを車両2の速度に応じて変更してもよい。例えば、車両2の速度が大きくなるほどマージンを大きく設定してもよい。判定部304は、判定結果を跨ぎ走行軌跡生成部305へ出力する。
跨ぎ走行軌跡生成部305は、例えば、判定部304にて車両2が跨ぐことができる程度に物体の大きさが十分小さいと判定された場合に、情報取得部300により出力された情報に基づいて、跨ぎ走行軌跡を算出する。跨ぎ走行軌跡とは、例えば、車両2の前方の走行レーン上に存在する物体を車両2のトレッド内に収める走行軌跡である。言い換えれば、跨ぎ走行軌跡とは、物体が車両2の下を通過するように車両2が走行する走行軌跡である。つまり、跨ぎ走行軌跡とは、上方からみて車両2の進路と物体の位置とが重なる走行軌跡である。跨ぎ走行軌跡生成部305は、道路形状、物体の位置、物体の大きさ、車両2と物体との位置関係などに基づいて跨ぎ走行軌跡を生成する。なお、跨ぎ走行軌跡生成部305は、車両が追従可能な範囲で跨ぎ走行軌跡を生成するため、車両性能制限の範囲内で走行軌跡が実施できない場合もある。この場合には、回避走行軌跡生成部302は、実施不可を示す情報を出力する。
ECU30は、上述した構成要素の判定結果及び生成された走行軌跡を用いて、車両運動制御部40へ情報を出力する。車両運動制御部40は、少なくとも車両2の操舵制御を行う。車両運動制御部40は、例えば、車両2の電動パワーステアリングシステム(EPS:Electric Power Steering)を制御する電子制御ユニットである。車両運動制御部40は、電動パワーステアリングシステムのうち、車両2の操舵トルクをコントロールするアシストモータを駆動させることにより、車両2の操舵トルクを制御する。車両運動制御部40は、ECU30からの制御信号に応じて操舵トルクを制御する。例えば、車両運動制御部40は、回避走行軌跡又は跨ぎ走行軌跡を目標走行軌跡に設定し、目標走行軌跡に追従するように操舵トルクを制御する。なお、車両運動制御部40は、車両2の操舵制御に加えて、車両2のエンジンを制御してもよいし、車両2のブレーキシステムを制御してもよい。この場合、例えばECU30が緊急停止の制御信号を出力した場合には、車両運動制御部40は、車両2のエンジン及びブレーキシステムを制御して車両を緊急停止させる。
操舵制御装置1は、例えば、上述した物体特性取得部303、判定部304及び跨ぎ走行軌跡生成部305を備えて構成される。
次に、操舵制御装置1の動作について説明する。図2は、操舵制御装置1の車両制御動作を説明するフローチャートである。ECU30は、例えば、車両2の自動運転中に、図2に示すフローチャートの制御を開始し、自動運転中において物体を検知したときから実行する。なお、ここでの自動運転は、少なくとも操舵制御が自動であればよく、速度制御は自動であっても手動であってもよい。
図2に示すように、ECU30の情報取得部300は、ステップS10として、物体認識処理を行う。情報取得部300は、ECU30が演算するために必要な情報として、通信部20、ステレオカメラ21、レーザレーダ22、ナビゲーションシステム23などから情報を取得する。例えば、車両2の運動情報、現時点の目標走行軌跡、車両2の位置情報、諸元情報、走路情報、物体(例えば障害物)の情報などを取得する。
ECU30の接触可能性判定部301は、ステップS12として、情報取得部300により取得された物体情報に基づいて物体及び他の物体を認識し、物体の位置情報と他の物体の位置情報とに基づいて、物体と他の物体との距離を算出し、算出した距離と車両諸元情報に基づいて車両2が物体の側方を通過できるか否かを判定する(通過判定)。接触可能性判定部301は、他の物体が存在しない場合や、物体と他の物体との間が車幅よりも大きい場合には、物体の側方を通過できると判定する(接触可能性判定)。この処理の詳細については後述する。接触可能性判定部301が接触可能性ありと判定した場合、ステップS14へ処理が進められる。
ECU30の判定部304は、ステップS14として、車両2が跨ぐことができる程度に物体の大きさが十分小さいか否かを判定する。この処理の詳細については後述する。判定部304が物体の大きさが十分小さいと判定した場合には、ステップS16へ処理が進められる。
ECU30の跨ぎ走行軌跡生成部305は、ステップS16として、車両2を跨いで走行する跨ぎ走行軌跡を生成及び実施できるか否かを判定する。この処理の詳細については後述する。跨ぎ走行軌跡生成部305が跨ぎ走行軌跡を生成又は実施できると判定した場合には、ステップS18へ処理が進められる。
ECU30の車両運動制御部40は、ステップS18として、跨ぎ走行軌跡を用いて車両制御を行う。図3は、車両の接触回避の挙動を説明する図である。図3の(A)は、跨ぎ走行軌跡で走行する車両の挙動を説明する図である。図3の(A)に示すように、十分小さい障害物S1が白線L1,L2で規定された走行レーンにおいて車両2の前方に存在している。車両運動制御部40は、障害物S1を車両2のトレッド内に収める跨ぎ走行軌跡R1を用いて操舵制御を行う。ステップS18が終了すると、図2に示す制御処理を終了する。
一方、ステップS14の処理において、判定部304が物体の大きさが十分小さくないと判定した場合には、ステップS20へ処理が進められる。ECU30の車両運動制御部40は、ステップS20として、緊急停止のための走行軌跡を用いて車両制御を行う。図3の(B)は、緊急停止で走行する車両2の挙動を説明する図である。図3の(B)に示すように、障害物S2が白線L1,L2で規定された走行レーンにおいて車両2の前方に存在している。車両運動制御部40は、緊急停止のための走行軌跡R2を用いて車両2を緊急停止させる。つまり、この場合には、車両運動制御部40は速度制御も行う。ステップS20が終了すると、図2に示す制御処理を終了する。
一方、ステップS12の処理において、接触可能性判定部301が接触可能性なしと判定した場合、ステップS22へ処理が進められる。ECU30の車両運動制御部40は、ステップS22として、回避走行軌跡を用いて車両制御を行う。図3の(C)は、回避走行軌跡で走行する車両の挙動を説明する図である。図3の(C)に示すように、障害物S2が白線L1,L2で規定された走行レーンにおいて車両2の前方に存在している。車両運動制御部40は、障害物S2を左右に回避する回避走行軌跡R3を用いて操舵制御を行う。ステップS22が終了すると、図2に示す制御処理を終了する。
以上で図2に示す処理を終了する。図2に示す処理を行うことで、左右への回避で障害物をよけることができるか、そして、障害物をまたぐことができるか等を考慮して、車両2の回避行動を決定することができる。
次に、接触可能性判定処理の詳細を説明する。図4は、操舵制御装置1の接触可能性判定処理を説明するフローチャートである。図5は、回避走行軌跡で走行した場合における接触可能性判定を説明する図である。
図4に示すように、ECU30の接触可能性判定部301は、ステップS120として、確認方向を左方向にセットする。次に、接触可能性判定部301は、車両前方車線の側方に壁又は隣接車線を走行する車群があるか否かを判定する。図5の(A)に示すように、障害物S1が白線L1,L2で規定された走行レーンにおいて車両2の前方に存在している。この場合、障害物の側方つまりレーン幅方向(横方向)において車両A1〜A3からなる車群や、壁D2が存在する場合がある。接触可能性判定部301により車両前方車線の側方に壁又は隣接車線を走行する車群があると判定された場合には、ステップS124へ処理が進められる。
接触可能性判定部301は、ステップS124として、物体と壁又は車群との横方向距離を算出する。図5の(A)に示すdleft(m)が横方向距離となる。図5の(A)に示すように、車群の場合には、走行レーンに最も接近している車両A2を基準として横方向距離が算出される。接触可能性判定部301により横方向距離が算出された場合、ステップS126へ処理が進められる。
接触可能性判定部301は、ステップS126として、物体と壁又は車群との間を通過できるか否かを判定する。例えば、自車両幅をd、マージンをM、挙動誤差最大値をeとすると、以下式を満たすか否かを判定する。
left<d+2e+M
なお、マージンM、挙動誤差最大値eは考慮してもしなくてもよい。挙動誤差最大値eは、図7の(C)を用いて説明される。図7の(C)は、走行軌跡を平面視した図であり、目標走行軌跡がRT、実際の走行軌跡がRRで示されている。つまり、挙動誤差最大値eは、目標走行軌跡RTと実際の走行軌跡RRとの差分の最大値である。マージンM、挙動誤差最大値eは速度が大きいほど大きくなる係数を積算してもよい。接触可能性判定部301は、上記式を満たす場合には、物体と壁又は車群との間を通過できないと判定する。接触可能性判定部301により物体と壁又は車群との間を通過できないと判定された場合、ステップS128へ処理が進められる。
接触可能性判定部301は、ステップS128として、左右方向への判定が終了したか否かを判定する。接触可能性判定部301により右方向への判定が終了していない場合には、ステップS130として確認方向を右方向へセットし、ステップS122〜S126を行う。接触可能性判定部301により左右方向への判定が終了したと判定された場合には、ステップS134へ処理が進められ、接触可能性ありと判定する。
一方、ステップS126の処理において、接触可能性判定部301により物体と壁又は車群との間を通過できると判定された場合、ステップS132へ処理が進められる。接触可能性判定部301は、ステップS132として、回避走行軌跡生成および実施判断を行う。図5の(B)は回避走行軌跡の生成処理の説明図である。図5に示すように、障害物S2の周囲に通過不可領域Arを設定し、通過不可領域Arを通過しないように回避走行軌跡R3を生成する。このような回避走行軌跡R3をそもそも引けない場合には、接触可能性判定部301は回避走行軌跡R3を生成できないと判断する。また、接触可能性判定部301は回避走行軌跡R3を生成できた後に、実行できるか否かを判定する。例えば、接触可能性判定部301は、回避走行軌跡R3に車両2が追従できるか否かを車両諸元情報に基づく加減速許容値、軌跡の曲率形状などを用いて判定する。接触可能性判定部301により回避走行軌跡の生成及び実行ができないと判定された場合、ステップS134へ処理が進められ、接触可能性ありと判定する。一方、接触可能性判定部301により回避走行軌跡の生成及び実行ができると判定された場合、ステップS136へ処理が進められ、接触可能性なしと判定する。
以上で図4に示す接触可能性判定処理を終了する。
次に、物体特性判定処理の詳細を説明する。図6は、操舵制御装置1の物体特性判定処理を説明するフローチャートである。図7は、操舵制御装置1の物体特性判定を説明する図である。
図6に示すように、ECU30の判定部304は、ステップS140として、物体の水平方向の最大幅及び高さを算出する。図7の(A)は、物体Sの平面図である。物体の水平方向の最大幅は、物体を上方から俯瞰したときに、物体の外縁の最も離れた2点間の距離であり、図に示すx(m)となる。物体の高さhは、地上(路面)からの高さである。判定部304により物体の水平方向の最大幅及び高さが算出された場合には、ステップS142へ処理が進められる。
判定部304は、ステップS142として、車両2のタイヤ間距離(車幅方向の車輪間の距離)、車両2の高さ及び挙動誤差を算出する。図7の(B)に示すx(m)がタイヤ間距離となる。つまり対向するタイヤ2a,2b間又は2c,2d間がタイヤ間距離である。車両2の高さhは、最低地上高さであり、タイヤ以外で最も路面に近い車両部分を基準とした高さである。図7の(C)は、挙動誤差最大値eの説明図であり、前述のとおりである。接触可能性判定部301によりこれらの値が算出された場合、ステップS144へ処理が進められる。
判定部304は、ステップS144として、車両2の高さの方が物体の高さより十分高いか否かを判定する。例えば、マージンをMとすると、以下式を満たすか否かを判定する。
≦h−M
なお、マージンMは考慮してもしなくてもよい。判定部304は、上記式を満たす場合には、車両2の高さの方が物体の高さより十分高いと判定する。接触可能性判定部301により車両2の高さの方が物体の高さより十分高いと判定された場合、ステップS146へ処理が進められる。
判定部304は、ステップS146として、車両2のタイヤ間距離の方が物体の最大幅より十分長いか否かを判定する。例えば、マージンをMとすると、以下式を満たすか否かを判定する。
≦x−2e−M
なお、マージンMは考慮してもしなくてもよい。あるいは、マージンMを車速が大きいほど大きくしたり、挙動誤差最大値eが大きいほどマージンMを大きく設定してもよい。判定部304は、上記式を満たす場合には、車両2のタイヤ間距離の方が物体の最大幅より十分長いと判定する。接触可能性判定部301により車両2のタイヤ間距離の方が物体の最大幅より十分長いと判定された場合、ステップS148へ処理が進められ、物体は十分小さいと判定する。
一方、ステップS144、S146において、接触可能性判定部301により車両2の高さの方が物体の高さより十分高くないと判定された場合、接触可能性判定部301により車両2のタイヤ間距離の方が物体の最大幅より十分長くないと判定された場合には、ステップS150へ処理が進められ、物体は十分小さくないと判定する。
以上で図6に示す物体特性判定処理を終了する。
次に、跨ぎ走行判定処理の詳細を説明する。図8は、操舵制御装置1の跨ぎ走行軌跡判定処理を説明するフローチャートである。図9は、操舵制御装置1の跨ぎ走行軌跡判定を説明する図である。
図8に示すように、ECU30の跨ぎ走行軌跡生成部305は、ステップS160として、跨ぎ走行軌跡を生成する。図9の(A),(B)に示すように、障害物S1の中心を通り、進路方向Yを向く軌跡を含むように、跨ぎ走行軌跡RT0を生成する。跨ぎ走行軌跡生成部305により跨ぎ走行軌跡RT0が生成された場合には、ステップS162へ処理が進められる。
跨ぎ走行軌跡生成部305は、ステップS162として、跨ぎ走行軌跡RT0を追従(実行)できるか否かを判定する。例えば、跨ぎ走行軌跡生成部305は、跨ぎ走行軌跡RT0に車両2が追従できるか否かを車両諸元情報に基づく加減速許容値、軌跡の曲率形状などを用いて判定する。跨ぎ走行軌跡生成部305により跨ぎ走行軌跡RT0の実行ができると判定された場合、ステップS164へ処理が進められ、跨ぎ走行軌跡RT0は実施可と判定する。一方、跨ぎ走行軌跡生成部305により跨ぎ走行軌跡RT0の実行ができないと判定された場合、ステップS166へ処理が進められ、跨ぎ走行軌跡RT0は実施不可と判定する。
以上で図8に示す跨ぎ走行軌跡判定処理を終了する。
上述したとおり、本実施形態に係るECU30では、水平方向の最大幅と高さを用いて物体を跨げるか否かを判定し、跨げる場合には跨ぎ走行軌跡を生成し、跨ぎ走行軌跡に基づいて操舵(走行)する。このように、最大幅を考慮することで、障害物が風などで跨ぐ直前に向きが変わった場合であっても、障害物に接触することなく、物体を確実に跨ぐことができる。このため、自動走行を継続することが可能となるとともに、運転者の乗り心地を損ねることを低減することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限られない。本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。
例えば、フローチャートに記載された処理の実行順は実施形態で説明した内容に限定されない。例えば、接触可能性判定と、物体特性判定処理及び跨ぎ走行判定処理とは実行順が逆でもよい。具体的には、上述した実施形態では、接触可能性判定を先に行い、車両が左右方向へ回避することができないと判定された場合に、物体特性判定処理及び跨ぎ走行判定処理を行う例を説明したが、物体特性判定処理及び跨ぎ走行判定処理を先に行い、車両が物体を跨ぐことができないと判定された場合に接触可能性判定を行ってもよい。
1…操舵制御装置、2…車両、303…物体特性取得部、305…走行軌跡生成部。

Claims (1)

  1. 車両の操舵を制御する操舵制御装置であって、
    前記車両の走行車線の前方に存在する物体の高さ及び前記物体の水平方向の最大幅を取得する物体特性取得部と、
    前記物体特性取得部により取得された前記物体の高さが所定値以下であり、かつ、前記物体の水平方向の最大幅が車幅方向の車輪間の距離より短い場合には、前記物体を跨ぐ走行軌跡を生成する走行軌跡生成部と、
    前記走行軌跡生成部により生成された前記走行軌跡に沿って前記車両の操舵を制御する制御部と、
    を備える操舵制御装置。
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