JP2016131718A - インソールの製造方法およびインソール - Google Patents
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Abstract
Description
−OC(O)C(R1)=CH2 (1)
(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜20の有機基を示す)で表わされる(メタ)アクリロイル基であることを特徴とするインソールの製造方法に関する。
本発明に使用される軟質フィルム(A)は、特に限定されず一般的な軟質フィルムを使用できる。軟質フィルムとは、柔軟で伸びやすい素材で製造されたフィルムであり、足裏に接したときにその形状に追随できるものである。具体的には、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、プロピレン系共重合体である軟質ポリプロピレン、エチレン・α−オレフィン共重合体やエチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー等のエチレン系共重合体、ポリウレタン、ナイロン、熱可塑性エラストマーを素材とする軟質フィルムが挙げられる。これらの中で、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリウレタン、エチレン・酢酸ビニル共重合体から選択されるいずれか一つの軟質フィルムが、入手性に優れ、感触がよく、耐久性にも優れることから好ましい。中でも、加工性に優れ、インソールとしたときに伸びへの追随性が良好であることからポリウレタン製軟質フィルムがもっとも好ましい。これらの軟質フィルムは、一種類の樹脂のみからなる単層構造であってもよいし、複層構造のフィルム材を用いてもよい。
本発明に使用される光硬化性樹脂組成物(B)は、光架橋性基を一分子中に平均して0.9〜2.5個有する光硬化性樹脂(I)および光開始剤(II)からなるものであれば、特に限定されない。
本発明の光硬化性樹脂組成物(B)を構成する、光架橋性基を一分子中に平均して0.9〜2.5個有する光硬化性樹脂(I)は、得られる硬化物が柔軟で歩行・運動時の動きに追随できるものであれば特に限定されることはなく用いることができる。
−OC(O)C(R1)=CH2 (1)
(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜20の有機基を示す)で表わされる(メタ)アクリロイル基であることが好ましく、入手しやすく、また光反応性に富むことからR1は水素原子又はCH3基であることが好ましい。
光開始剤としては特に制限はないが、UVや可視光、電子線などの活性エネルギー線により活性化され、光硬化性樹脂(I)を硬化させるために必要な物質を発生させる化合物であればよい。近年では、硬化に要するエネルギーがより少なくて済み、作業環境を良好に保てるという点から、光硬化性樹脂(I)の光架橋性基が(メタ)アクリロイル基の場合、UVや可視光、電子線などの活性エネルギー線によりラジカルが発生する光ラジカル開始剤を用いて硬化させる場合が好まれやすい。光硬化性樹脂(I)が、光架橋性基としてエポキシ基、オキセタン基、ビニルエーテル基等を有するカチオン重合型樹脂である場合には一般的な光カチオン発生剤を用いればよい。
−OC(O)C(R1)=CH2 (1)
(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜20の有機基を示す)で表わされる(メタ)アクリロイル基であることが好ましく、入手しやすく、また光反応性に富むことからR1は水素原子又はCH3基であることが好ましい。
本発明の光硬化性樹脂組成物(B)には、光硬化性を妨げない範囲で充填剤を添加することができる。具体的には、特開2006−291073公報段落[0134]〜[0151]記載の各種充填剤や微小中空粒子が挙げられる。充填剤としては、ヒュームドシリカ、湿式法シリカ等の補強性シリカである微粉シリカ、木粉、パルプ、木綿チップ、マイカ、クルミ殻粉、もみ殻粉、グラファイト、白土、シリカ(結晶性シリカ、溶融シリカ、ドロマイト、無水ケイ酸、含水ケイ酸等)、カーボンブラック、重質炭酸カルシウム、膠質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、ケイソウ土、焼成クレー、クレー、タルク、酸化チタン、ベントナイト、有機ベントナイト、酸化第二鉄、べんがら、アルミニウム微粉末、フリント粉末、酸化亜鉛、活性亜鉛華、亜鉛末、炭酸亜鉛、シラスバルーン、ポリアクリル樹脂・ポリアクリロニトリル−塩化ビニリデン樹脂・フェノール樹脂・ポリスチレン樹脂等のビーズ類やその中空微粒子、ガラスバルーン・シラスバルーン、フライアッシュバルーン等の無機系中空微粒子、ガラス繊維、ガラスフィラメント、炭素繊維、ケブラー繊維、ポリエチレンファイバー等の繊維状充填材等が挙げられる。
本発明の光硬化性樹脂組成物(B)には可塑剤を添加することができる。可塑剤の添加により、光硬化性樹脂組成物の粘度や得られる硬化物の引張り強度、柔軟性、伸びなどの機械特性を調整できたり、また硬化物の透明性を改善できたりする。可塑剤としては特に限定されないが、物性の調整、性状の調節等の目的により、例えば、ジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)フタレート、ブチルベンジルフタレート等のフタル酸エステル類;ジオクチルアジペート、ジオクチルセバケート、ジブチルセバケート、コハク酸イソデシル等の非芳香族二塩基酸エステル類;オレイン酸ブチル、アセチルリシリノール酸メチル等の脂肪族エステル類;ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジベンゾエート、ペンタエリスリトールエステル等のポリアルキレングリコールのエステル類;トリクレジルホスフェート、トリブチルホスフェート等のリン酸エステル類;トリメリット酸エステル類;ピロメリット酸エステル類;ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン等のポリスチレン類;ポリブタジエン、ポリブテン、ポリイソブチレン、ブタジエン−アクリロニトリル、ポリクロロプレン;塩素化パラフィン類;アルキルジフェニル、部分水添ターフェニル等の炭化水素系油;プロセスオイル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオールとこれらポリエーテルポリオールの水酸基をエステル基、エーテル基等に変換した誘導体等のポリエーテル類;エポキシ化大豆油、エポキシステアリン酸ベンジル等のエポキシ可塑剤類;セバシン酸、アジピン酸、アゼライン酸、フタル酸等の2塩基酸と、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等の2価アルコールから得られるポリエステル系可塑剤類;東亞合成製ARUFONシリーズのようなアクリル系可塑剤を始めとするビニル系モノマーを種々の方法で重合して得られるビニル系重合体類等が挙げられる。これらは、単独で用いても良いし、2種以上を併用してもよい。
本発明で用いられる光硬化性樹脂組成物(B)には、必要に応じて溶剤を配合することができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物(B)には、必要に応じてチクソ性を付与し、形状追随性を良くするためにチクソ性付与剤(垂れ防止剤)を添加しても良い。
本発明の光硬化性樹脂組成物(B)には酸化防止剤(老化防止剤)を使用することができる。酸化防止剤を使用すると得られる硬化物の耐熱性や耐久性を高めることができる。酸化防止剤としては、一般的なヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒンダードアミン系酸化防止剤(HALS)、アミン系酸化防止剤、ラクトン系酸化防止剤、アミノエタノール系酸化防止剤等の一次酸化防止剤、およびイオウ系酸化剤やリン系酸化剤等の二次酸化防止剤が挙げられる。酸化防止剤としては、特開2007−308692公報段落[0232]〜[0235]やWO05/116134公報段落[0089]〜[0093]に記載されているものを用いることができる。
本発明の光硬化性樹脂組成物(B)には、光硬化性樹脂又は得られる硬化物の諸物性の調整を目的として、必要に応じて各種添加剤を添加してもよい。このような添加物の例としては、たとえば、相溶化剤、硬化性調整剤、ラジカル禁止剤、金属不活性化剤、オゾン劣化防止剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、消泡剤、発泡剤、防蟻剤、防かび剤、紫外線吸収剤、光安定剤などがあげられる。本明細書にあげた添加物の具体例以外の具体例は、たとえば、特公平4−69659号、特公平7−108928号、特開昭63−254149号、特開昭64−22904号、特開2001−72854号の各公報などに記載されている。
本発明に用いられる光硬化性樹脂組成物(B)は、軟質フィルム(A)単独、あるいは軟質フィルム(A)と他の部材(C)からなる部材、より詳しくは容器に封入された形で提供される。
前記容器に封入された光硬化性樹脂組成物の硬化方法は、何らかの光を照射することにより封入された光硬化性樹脂が硬化されれば特に限定されない。
本発明で光の照射により得られる光硬化性樹脂組成物(B)の硬化後の硬度は、その衝撃緩衝性能が高く、人体への接触部位の感触が良好である点から、硬化物の硬度がタイプE硬度計でE80以下であることが好ましく、歩行時の感触がより良好である点からE50以下であることが好ましく、衝撃緩衝性能がより高いことからE20以下であることがより好ましい。タイプE硬度計とは、JIS K 6253−3:2012で規定されているタイプEデュロメータのことである。
本発明のインソールは、簡便さ、感触の良さから、様々なインソール用途へ使用可能である。一般消費者向けのインソールとして、靴ずれや外反母趾・タコ・魚の目等の防止あるいは痛み軽減、疲労低減、歩行感の改善、衝撃吸収・衝撃緩衝、足裏や足の甲・指・関節の痛み防止、膝痛・腰痛防止、歩行姿勢や立位の矯正、転倒予防、ダイエット、アーチ矯正、スポーツ等での運動性能向上等を目的に有用である。さらには、高齢者や傷病者、障害者等の治療や矯正、リハビリ、機能補助、機能回復等を目的にした医療用インソールや介護用インソール等にも有用である。
公知の方法(例えば、特開2012−211216号公報記載)に従い、臭化第一銅を触媒、ペンタメチルジエチレントリアミンを配位子、ジエチル−2,5−ジブロモアジペートを開始剤、アクリル酸n−ブチルをモノマーとし、(アクリル酸n−ブチル)/(ジエチル−2,5−ジブロモアジペート)比を160にして重合し、末端臭素基ポリアクリル酸n−ブチルを得た。
モノマー/開始剤比を80とする以外は、合成例1と同様にして両末端にアクリロイル基を有するポリ(アクリル酸n−ブチル)重合体[P2]を得た。
重合体[P2]の数平均分子量は12,000、分子量分布は1.2、重合体1分子当たりに導入された平均のアクリロイル基の数を1H−NMR分析により求めたところ約1.8個であった。
モノマーとして、アクリル酸n−ブチル/アクリル酸2−エチルヘキシルを50重量部/50重量部用い、モノマー/開始剤比を400とする以外は、合成例1と同様にして両末端にアクリロイル基を有するポリ(アクリル酸n−ブチル)/(アクリル酸2-エチルへキシル)共重合体[P3]を得た。
開始剤としてα−ブロモ酪酸エチルを用い、モノマー/開始剤比を80とする以外は、合成例1と同様にして片末端にアクリロイル基を有するポリ(アクリル酸n−ブチル)重合体[P4]を得た。
調整された光硬化性樹脂組成物を2mmの厚さになるように容器に流し込み、光を照射して、厚さ2mmのゴム状硬化物を得た。JIS K 6253−3:2012に準拠し、2mm厚みの試験片を3枚重ねてタイプEデュロメータを用いて測定した。あるいは12mmの厚さになるように容器に流し込み、厚さ12mmのゴム状硬化物を得た後、試験片の硬度をそのままタイプEデュロメータを用いて測定した。
ピーク照度および積算光量:紫外線光量計はEIT製、4バンドUV測定器:UV POWER PUCK IIを使用し、各照射装置の出力波長に見合うバンドで測定値を用いた。
IRGACURE819:ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド BASF・ジャパン社製
DAROCUR1173:2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン BASFジャパン社製
<酸化防止剤>
IRGANOX1010:テトラキス−[メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン BASFジャパン製。
MARK AO−50:3,5−ジ−tブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオン酸オクタデシルエステル ADEKA社製
(配合例1)
光硬化性樹脂として、合成例1で得られた重合体[P1]30重量部および合成例4で得られた重合体[P4]70重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基数:1.2個)、酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASFジャパン製)を0.1重量部、光開始剤としてIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.5重量部を加え、十分に加熱・溶解・混合後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物[A1]を得た。光硬化性樹脂組成物[A1]を、紫外線照射装置としてヘレウス社製LH−6(バルブ:H−bulb)を用いてピーク照度:500mW/cm2、積算光量6000mJ/cm2で紫外線を照射し、厚さ2mmのゴム状成形体を作製した。硬度を測定したところ、E10であった。
軟質フィルムとしてシーダム社製ポリウレタンエラストマーフィルム ハイグレスDUS235(厚さ30μm)を用いて製造した袋状の容器に、配合例1で得られた光硬化性樹脂組成物[A1]を充填し、充填口を熱融着した。清原社製スーパーレジンUVクリスタルランプ36W(ピーク照度9mW/cm2(365nm))の底面板を外して照射装置を上下さかさまに置き、上面になった開口部に光透過性のアクリル板を置いた。アクリル板の上に、作製したパッケージを置き、その上から足を乗せて足裏形状に追随させて3分間紫外線を照射した。封入された光硬化性樹脂組成物は硬化し、インソールとして最大厚み1.0cmで足裏の形状に追従するクッション性インソールを製造した。
軟質フィルムとしてシーダム社製ポリウレタンエラストマーフィルム ハイグレスDUS235(厚さ30μm)を用い、他の部材として硬質塩ビシート(厚さ200μm)とを貼り合わせて作製した袋状容器に、配合例1で得られた光硬化性樹脂組成物[A1]を充填し、充填口を熱融着した。このパッケージを軟質フィルムが上になるようにアクリル板に置き、実施例1と同様にして、パッケージの上から足を乗せて足裏形状に追随させて3分間紫外線を照射した。封入された光硬化性樹脂組成物は硬化し、インソールとして最大厚み1.0cmで足裏の形状に追従するクッション性インソールを製造した。
光照射装置として、ジャパンネイルスクール製LEDライト ジェルネイルデジタルプロSMLED5(ピーク照度9mW/cm2(波長405nm))を用いて3分間照射する以外は実施例2と同様にして最大厚み1.5cmで足裏の形状に追従するクッション性インソールを製造した。
光照射装置として、柳瀬製ROORO CCFLライト RO−19(CCFL)12W(ピーク照度6mW/cm2(波長365nm))を用いて5分間照射する以外は実施例2と同様にして最大厚み1.4cmで足裏の形状に追従するクッション性インソールを製造した。
硬質塩ビシート(厚さ200μm)2枚を貼り合わせて作製した袋状容器に、配合例1で得られた光硬化性樹脂組成物[A1]を充填し、充填口を熱融着した。このパッケージをアクリル板に置き、実施例1と同様にして、その上から足を乗せて3分間紫外線を照射した。封入された光硬化性樹脂組成物は硬化し、インソールとして最大厚み0.5cmのインソールを製造した。しかしながら、足裏の形状には追随しておらず、靴内に装着した場合にはインソールと足裏の間に隙間が生じて感触が悪く、また硬質塩ビシートの硬さのために歩行時に違和感を感じた。
光硬化性樹脂として、合成例2で得られた重合体[P2]70重量部および合成例3で得られた重合体[P3]30重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基:1.8個)、反応性希釈剤としてISTA(イソステアリルアクリレート 大阪有機化学工業社製)100重量部、可塑剤としてDOA(ジオクチルアジペート 大八化学製)200重量部、酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASFジャパン製)を0.1重量部、光開始剤としてIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.2重量部を用いる以外は配合例1と同様にして、光硬化性樹脂組成物[A2]を得た。光照射により硬化物を作製し、硬度を測定したところ、E5であった。
光硬化性樹脂として、合成例1で得られた重合体[P1]50重量部および合成例5で得られた重合体[P5]50重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基:1.4個)、可塑剤としてDOA(ジオクチルアジペート 大八化学製)70重量部、酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASFジャパン製)を0.1重量部、光開始剤としてDAROCUR1173(BASF・ジャパン社製)0.2重量部およびIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.1重量部を加え、十分に加熱・溶解・混合後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物[A3]を得た。光硬化性樹脂組成物[A3]を、紫外線照射装置としてヘレウス社製LH−6(バルブ:H−bulb)を用いてピーク照度:400mW/cm2、積算光量5000mJ/cm2で紫外線を照射し、厚さ12mmのゴム状成形体を作製した。硬度を測定したところ、E9であった。
光硬化性樹脂として、合成例1で得られた重合体[P1]100重量部、酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASFジャパン製)を0.1重量部、光開始剤としてDAROCUR1173(BASF・ジャパン社製)0.2重量部およびIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.1重量部を用いる以外は配合例3と同様にして、光硬化性樹脂組成物[A4]を得た。配合例3と同様にして光照射後、硬度を測定したところ、E40あった。
光硬化性樹脂として、合成例1で得られた重合体[P1]20重量部および合成例4で得られた重合体[P4]80重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基:1.1個)、反応性希釈剤としてACMO(アクリロイルモルホリン KJケミカルズ社製)10重量部およびビスコート#295(トリメチロールプロパントリアクリレート 大阪有機化学工業社製)5部、酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASFジャパン製)を0.1重量部、光開始剤としてDAROCUR1173(BASF・ジャパン社製)0.2重量部およびIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.1重量部を用いる以外は配合例3と同様にして、光硬化性樹脂組成物[A5]を得た。配合例3と同様にして光照射後、硬度を測定したところ、E42であった。
光硬化性樹脂として、合成例2で得られた重合体[P2]70重量部およびダイセル・オルネクス社製EBECRYL230(分子量5000、官能基数:2個の脂肪族ウレタンアクリレート)30重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基:1.9個)、反応性希釈剤としてISTA(イソステアリルアクリレート 大阪有機化学工業社製)100重量部、可塑剤としてDOA(ジオクチルアジペート 大八化学製)200重量部、酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASFジャパン製)を0.1重量部、光開始剤としてIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.2重量部を用いる以外は配合例3と同様にして、光硬化性樹脂組成物[A6]を得た。配合例3と同様にして光照射後、硬度を測定したところ、E14であった。
光硬化性樹脂組成物[A1]の代わりに、配合例2〜6で得られた光硬化性樹脂組成物[A2]〜[A6]を用い、実施例2と同様にして、足裏形状に追随するクッション性インソールを製造した。ただし、光硬化性樹脂組成物[A2]、[A3]を用いた実施例5、6は照射時間を1分間とした。
光硬化性樹脂として、合成例2で得られた重合体[P2]100重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基:1.8個)、酸化防止剤としてIRGANOX1010(BASFジャパン製)を0.1重量部、光開始剤として、IRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.5重量部を加える以外は配合例1と同様にして、光硬化性樹脂組成物[A7]を得た。光照射により硬化物を作製し、硬度を測定したところE54であった。
光硬化性樹脂組成物[A1]の代わりに、配合例7で得られた光硬化性樹脂組成物[A7]を用い、実施例2と同様にして、足裏形状に追随するクッション性インソールを製造した。
光硬化性樹脂として、ダイセル・オルネクス社製EBECRYL230(分子量5000、官能基数:2個の脂肪族ウレタンアクリレート)100重量部に、酸化防止剤としてMARK AO−50(ADEKA製)を0.1重量部、光開始剤としてDAROCUR1173(BASF・ジャパン社製)0.2重量部およびIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.1重量部を加え、十分に溶解・混合後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物[A8]を得た。光硬化性樹脂組成物[A8]を、紫外線照射装置としてヘレウス社製LH−6(バルブ:H−bulb)を用いてピーク照度:500mW/cm2、積算光量2000mJ/cm2で紫外線を照射し、厚さ2mmのゴム状成形体を作製した。硬度を測定したところ、E65であった。
光硬化性樹脂組成物[A1]の代わりに、配合例8で得られた光硬化性樹脂組成物[A8]を用い、軟質ウレタンフィルムの上(足裏と接する側)に綿生地を貼り合わせた以外は実施例2と同様にして、足裏形状に追随するクッション性インソールを製造した。
光硬化性樹脂として、ダイセル・オルネクス社製EBECRYL230(分子量5000、官能基数:2個の脂肪族ウレタンアクリレート)90重量部およびダイセル・オルネクス社製EBECRYL5129(分子量800、官能基数:6個の脂肪族ウレタンアクリレート)10重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基:2.4個)、光開始剤としてDAROCUR1173(BASF・ジャパン社製)0.2重量部およびIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.1重量部を加え、十分に溶解・混合後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物[A9]を得た。光硬化性樹脂組成物[A9]を、紫外線照射装置としてヘレウス社製LH−6(バルブ:H−bulb)を用いてピーク照度:500mW/cm2、積算光量2000mJ/cm2で紫外線を照射し、厚さ2mmのゴム状成形体を作製した。硬度を測定したところ、E74であった。
光硬化性樹脂組成物[A1]の代わりに、配合例9で得られた光硬化性樹脂組成物[A9]を用いる以外は、実施例12と同様にして、足裏形状に追随するクッション性インソールを製造した。
光硬化性樹脂として、ダイセル・オルネクス社製EBECRYL230(分子量5000、官能基数:2個の脂肪族ウレタンアクリレート)15重量部およびダイセル・オルネクス社製EBECRYL5129(分子量800、官能基数:6個の脂肪族ウレタンアクリレート)85重量部を用い(平均した一分子中の光架橋性基:2.6個)、光開始剤としてDAROCUR1173(BASF・ジャパン社製)0.2重量部およびIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.1重量部を加え、十分に溶解・混合後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物[A10]を得た。光硬化性樹脂組成物[A10]を、紫外線照射装置としてヘレウス社製LH−6(バルブ:H−bulb)を用いてピーク照度:500mW/cm2、積算光量2000mJ/cm2で紫外線を照射し、厚さ2mmのゴム状成形体を作製した。硬度を測定したところ、E81であった。
光硬化性樹脂組成物[A1]の代わりに、比較配合例1で得られた光硬化性樹脂組成物[A10]を用い、軟質ウレタンフィルムとして厚さ50μmのものを用いる以外は実施例2と同様にして、足裏形状に追随するクッション性インソールを製造した。
光硬化性樹脂として、ダイセル・オルネクス社製EBECRYL5129(分子量800、官能基数:6個の脂肪族ウレタンアクリレート)100重量部を用い、光開始剤としてDAROCUR1173(BASF・ジャパン社製)0.2重量部およびIRGACURE819(BASF・ジャパン社製)0.1重量部を加え、十分に溶解・混合後、脱泡して、光硬化性樹脂組成物[A11]を得た。光硬化性樹脂組成物[A11]を、紫外線照射装置としてヘレウス社製LH−6(バルブ:H−bulb)を用いてピーク照度:500mW/cm2、積算光量2000mJ/cm2で紫外線を照射し、厚さ2mmの樹脂状成形体を作製した。硬度を測定したところ、タイプEデュロメータでは測定範囲外(100以上)であった。
光硬化性樹脂組成物[A1]の代わりに、比較配合例2で得られた光硬化性樹脂組成物[A11]を用い、軟質ウレタンフィルムとして厚さ50μmのものを用いる以外は実施例2と同様にして、足裏形状に追随するクッション性インソールを製造しようとした。
Claims (14)
- 軟質フィルム(A)を含む部材の中に光硬化性樹脂組成物(B)をあらかじめ封入し、軟質フィルムを足裏に押し付けた状態で光を照射して光硬化性樹脂組成物(B)を硬化させることにより、足裏の形状に賦形したインソールの製造方法であって、
該光硬化性樹脂組成物(B)が、光架橋性基を一分子中に平均して0.9〜2.5個有する光硬化性樹脂(I)と光開始剤(II)を含むことを特徴とするインソールの製造方法。 - 上記部材が、軟質フィルム(A)と他の部材(C)との複合部材であることを特徴とする請求項1に記載のインソールの製造方法。
- 光硬化性樹脂組成物(B)の硬化後の硬度がタイプE硬度計でE80以下であることを特徴とする請求項1または2に記載のインソールの製造方法。
- 軟質フィルム(A)が、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン、ポリウレタン、エチレン・酢酸ビニル共重合体から選択されるいずれか一つの軟質素材を用いたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 光硬化性樹脂(I)が、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、エステル(メタ)アクリレート、シリコーン(メタ)アクリレート、アクリル(メタ)アクリレートから選択されるいずれか一つ以上の光硬化性樹脂であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 光硬化性樹脂(I)が有する光架橋性基が一般式(1):
−OC(O)C(R1)=CH2 (1)
(式中、R1は水素原子又は炭素数1〜20の有機基を示す)で表わされる(メタ)アクリロイル基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインソールの製造方法。 - 光硬化性樹脂(I)が、光架橋性基を少なくとも0.8個分子鎖末端に有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 光硬化性樹脂(I)が、分子量1,000以上であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 光硬化性樹脂(I)が、リビングラジカル重合法で合成された(メタ)アクリル系重合体であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 光硬化性樹脂(I)100重量部に対し、光開始剤(II)が0.01〜10重量部であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 照射する光が350nm以上の波長にピーク照度を有する光であることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 照射する光源が400nm以上の波長にピーク照度を有するLED光であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 照射する光のピーク照度が、20mW/cm2以下であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のインソールの製造方法。
- 請求項1〜13のいずれかに記載の製造方法より得られたインソール。
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