JP2016123742A - 医療用長尺体 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体管腔内の送達性能を一層高める。
【解決手段】医療用長尺体10は、ガイドワイヤGを収容する内管側ルーメン26と、ガイドワイヤGを送出する先端開口26bとを含むシャフト12を備える。シャフト12は、送達先端領域30の先端開口26bに向かって外形が細くなると共に、先端開口26bに先端頂部36を有するテーパ部34を備える。さらに、テーパ部34は、先端頂部36から基端方向に延在し、テーパ部34の軸方向に沿った長さよりも短い範囲に形成される先端側内周面42を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガイドワイヤを内部に通して生体管腔内に挿入される医療用長尺体に関する。
カテーテル等の医療用長尺体は、血管等の生体管腔内の治療や検査に使用される。カテーテルは、通常、ガイドワイヤを収容するガイドワイヤルーメン(内腔)と、ガイドワイヤを送出する先端開口とを備え、その先端部が先端開口から送出したガイドワイヤに沿って移動することで血管内の所望箇所に案内される。そのため、カテーテルには、血管内を円滑に移動可能な送達性能が要求される。
例えば、特許文献1には、カテーテルの送達性能を高めるため、カテーテルの先端部に基端側の胴体部よりも柔軟な軟質ポリアミドを設けた構造(先端チップとも呼ばれる)が開示されている。
特開昭63−181772号公報
ところで、カテーテルの先端部は、送達時に血管内の細い箇所(狭窄部を含む)に押し込むことができるように可及的に細く形成されることが好ましい。しかしながら、カテーテルの先端開口は、ガイドワイヤをスムーズに出し入れするために、ガイドワイヤの外径よりも大きな内径を有するように形成される。またカテーテルの先端部は、血管との擦れや血管からの変形荷重に耐え得るように適度な厚みや柔軟性を有するように形成される(特許文献1の図2参照)。これらの理由から、従来のカテーテルの先端部は、ある程度の太さを有するよう設定され、特に細い箇所に送達する際にその送達性能が低下する原因を作っている。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、ガイドワイヤを送出する先端開口及びその周辺部の外形を可及的に小さく形成することで、生体管腔内の送達性能を一層高めることができる医療用長尺体を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、ガイドワイヤを収容する内腔と、前記内腔に連なり前記ガイドワイヤを送出する先端開口とを含む本体部を備える医療用長尺体であって、前記本体部の先端領域は、前記先端開口に向かって外径が細くなるテーパ部を備え、前記テーパ部は、前記先端開口に先端頂部を備え、さらに、前記テーパ部の前記先端頂部から基端方向に延在し、且つ前記テーパ部の軸方向に沿った長さよりも短い範囲に形成される内周面を備えることを特徴とする。
上記によれば、医療用長尺体は、テーパ部の先端頂部から基端方向に延在し、且つテーパ部の軸方向に沿った長さよりも短い範囲に形成される内周面を備えることで、ガイドワイヤの挿入状態で、内周面がガイドワイヤに面接触する。これにより、テーパ部は、ガイドワイヤに面接触した状態で、先端領域の強度を充分に得ることができる。テーパ部は、この先端領域の強度を得つつ先端開口に向かって細くなっているので、ガイドワイヤの外周面との間に生じる段差を可及的に小さくすることができる。よって、医療用長尺体の送達性能が高められ、例えば生体管腔内の細い箇所でも先端領域を円滑に通過させることが可能となる。
この場合、前記先端領域は、前記ガイドワイヤの摺動抵抗を下げる内層と、前記内層の外側に設けられ前記内層よりも柔軟性を有する中間層と、前記中間層の外側に設けられ前記中間層よりも硬質性を有する外層と、を含む多層構造に形成され、前記内周面は、少なくとも前記内層を含むことが好ましい。
このように、領域が内層、中間層、外層を有することで、医療用長尺体は、ガイドワイヤを内周面に通すと中間層の柔軟性により内周面を径方向外側に容易に押し広げることができる。また、内層はガイドワイヤの摺動抵抗を下げて、ガイドワイヤの送出をより円滑化する。
そして、前記中間層の先端部は、前記内周面の基端部を超える位置まで設けられるとよい。
このように、中間層が内周面の基端部を超える位置まで設けられることで、医療用長尺体は、内周面を径方向外側に一層良好に変形させることができる。
また、前記内周面は、前記中間層と前記外層の少なくとも一方を含んで構成されることが好ましい。
このように、内周面が中間層と外層の少なくとも一方を含むことで、医療用長尺体は、テーパ部の外周面から硬質な内層の露出を防ぐことができる。よって、先端領域が生体管腔を損傷することを抑制することができる。
さらに、前記先端開口の口縁は、前記外層により構成されることが好ましい。
このように、先端開口の口縁が外層により構成されることで、ガイドワイヤの外周面との境界部分に中間層よりも硬い外層が配置される。これにより外層はテーパ部の捲れや潰れを抑制することができる。
またさらに、前記先端領域は、前記内層、前記中間層及び前記外層を有して軸方向に延在する管体の先端側に位置し、前記先端領域の前記中間層の断面積は、前記管体基端側の前記中間層の断面積よりも大きいことが好ましい。
このように、先端領域の中間層の断面積が管体基端側の断面積よりも大きいことで、先端領域の内周面を径方向外側にさらに容易に押し広げることができる。
上記構成に加えて、前記中間層は、前記管体の周方向全周にわたって設けられ、その断面積が前記管体基端側から先端方向に向かって徐々に大きくなる構成とすることができる。
このように、中間層が管体の周方向全周にわたって設けられることで、中間層の断面積が変化する構造を容易に製造することができる。また中間層が徐々に大きくなるので、管体の物性を徐々に変化させて、急激な物性変化による送達性能の低下を防ぐことができる。
或いは、前記中間層は、前記管体の軸方向に延在する線条層として前記管体の周方向に沿って複数設けられ、その断面積の合計が前記管体基端側から先端方向に向かって徐々に大きくなる構成としてもよい。
このように、中間層を線条層として管体の周方向に複数設けても、内周面の拡径を促すことができ、また領域の軸方向の強度を高めることができる。
ここで、前記医療用長尺体は、前記先端領域の基端側に拡張及び縮小可能な拡縮体を有し、前記外層と前記拡縮体を構成する材料が同じ材料からなるとよい。
このように、外層と拡縮体が同じ材料により構成されることで、外層と拡縮体の融着を容易に行うことができる。
また、前記内周面は、前記内腔の軸方向に沿って平行に又は先端方向に向かって細く形成され、前記テーパ部の外周面との間で鋭角を形成するとよい。
このように、内周面がテーパ部の外周面との間で鋭角を形成することで、ガイドワイヤとの段差をより一層小さくすることができる。
本発明によれば、医療用長尺体は、ガイドワイヤを送出する先端開口及びその周辺部の外形を可及的に小さく形成することで、生体管腔内の送達性能を一層高めることができる。
本発明の一実施形態に係る医療用長尺体の全体構成を示す部分側面断面図である。 図1の医療用長尺体の送達先端領域を拡大して示す側面断面図である。 図3Aは、図1の内管のIIIA−IIIA線断面図であり、図3Bは、図1の内管のIIIB−IIIB線断面図であり、図3Cは、図1の内管のIIIC−IIIC線断面図である。 図4Aは、第1変形例に係る内管の図3Aに対応した位置の断面図であり、図4Bは、第1変形例に係る内管の図3Bに対応した位置の断面図であり、図4Cは、第1変形例に係る内管の図3Cに対応した位置の断面図である。 図5Aは、第2変形例に係る送達先端領域を示す側面断面図であり、図5Bは、第3変形例に係る送達先端領域を示す側面断面図であり、図5Cは、第4変形例に係る送達先端領域を示す側面断面図である。
以下、本発明に係る医療用長尺体について好適な実施形態をあげ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
本発明に係る医療用長尺体10は、例えば、中空状のカテーテルとして構成され、生体管腔内インターベンション手技に用いられる。カテーテルの種類は、特に限定されるものではなく、例えば、ガイディングカテーテル、造影用カテーテル、超音波カテーテル、バルーンカテーテル、アテレクトミーカテーテル、内視鏡用カテーテル、ステント等の留置物デリバリーカテーテル、薬液投与用カテーテル、塞栓術用カテーテル、マイクロカテーテル、シース(例えば、ガイディングシース)等があげられる。以下では、医療用長尺体10としてバルーンカテーテル10を例に説明する。
バルーンカテーテル10(以下、単にカテーテル10ともいう)は、血管内に生じる病変部(狭窄部等)を拡張する、薬剤を塗布する等の処置を施すものである。なお、医療用長尺体10が使用される生体管腔は、特に限定されず、血管の他にも、胆管、気管、食道、尿道、鼻腔或いはその他の臓器等があげられる。
図1に示すように、カテーテル10は、長尺なシャフト12(本体部)と、シャフト12の基端側に接続されるハブ14とを有する。シャフト12は、手技時に血管内に挿入される可撓性を有する管体であり、ハブ14は、血管内に挿入したシャフト12を術者が操作するための硬質性を有する手元部である。
カテーテル10のハブ14は、シャフト12の基端部を内部で強固に固定することで、術者による進退操作や回転操作等をシャフト12の先端(末端)側に伝達する。このハブ14は、術者が把持し易いように、シャフト12よりも大径に形成される。また、ハブ14は、中空部16を内部に有すると共に、この中空部16に連通する基端開口16aを有する。基端開口16aには、シャフト12に設けられるバルーン18(拡縮体)を拡張又は縮小させるシリンジ等の拡縮操作装置(図示せず)が接続される。
ハブ14に固定されるシャフト12は、その基端側やハブ14が患者の体外に露出するように適宜な全長に設定される。カテーテル10は、例えば300〜2000mm程度の範囲で長さの異なるシャフト12が複数用意され、術者が任意に選択可能となっていることが好ましい。
シャフト12の先端側には、病変部を処置する処置部であるバルーン18が設けられる。バルーン18は、シャフト12が血管内を移動する際には縮小状態を呈し、病変部の到達後に術者の操作がなされると、シャフト12の径方向外側に展開した拡張状態となる。
シャフト12は、上記のバルーン18の動作を実施するため、外管20と内管22の同軸2重管構造(デュアルルーメンカテーテル)に構成されている。外管20は、シャフト12の大部分の外形を構成するチューブであり、内管22は、外管20より細く形成され外管20の先端側内部に設けられるチューブである。
外管20は、シャフト12の全長よりも若干短く形成され、その基端側の外周面にハブ14が固着される。外管20は、挿入対象の血管の内径よりも小さな外径に形成され、ハブ14から先端方向に向かって延在している。なお、外管20は、例えば、先端方向に向かって徐々に小径になる等の形状を採用してよい。
外管20を構成する材料は、血管内でシャフト12を送達可能な物性(可撓性、剛性、弾力性、耐キンク性、耐摩耗性、滑り性、衛生性等)に設定できれば、特に限定されるものではなく、適宜の樹脂材料や金属材料を選択してよい。
例えば、外管20を構成する樹脂材料としては、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、塩化ビニル、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂もしくはそれらのポリオレフィン系エラストマー、フッ素系樹脂もしくはフッ素系エラストマー、メタクリル樹脂、ポリフェニレンオキサイド、変性ポリフェニレンエーテル、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエーテルスルフォン、環状ポリオレフィン、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミドもしくはポリアミド系エラストマー、ポリカーボネート、ポリアセタール、スチレン系樹脂もしくはスチレン系エラストマー、熱可塑性ポリイミド等があげられる。
また例えば、外管20を構成する金属材料としては、Ni−Ti系合金のような擬弾性合金(超弾性合金を含む)、形状記憶合金、ステンレス鋼(例えば、SUS304、SUS303、SUS316、SUS316L、SUS316J1、SUS316J1L、SUS405、SUS430、SUS434、SUS444、SUS429、SUS430F、SUS302等、SUSの全品種)、コバルト系合金、金、白金のような貴金属、タングステン系合金、炭素系材料(ピアノ線を含む)等があげられる。
なお、図1中では、外管20を1つの材料により構成したものを図示しているが、外管20の構造はこれに限定されず、径方向に機能が異なる材料を積層した多層構造としてもよい。さらに、外管20の軸方向上において異なる材料をつなげることで1つのチューブとしてもよい。
また、外管20の内部には、外管20の軸方向に沿って外管側ルーメン24が設けられる。この外管側ルーメン24の基端はハブ14の中空部16に連通し、中空部16から供給される流体(例えば、造影剤等のバルーン拡張用流体、プライミング液等)を外管20の先端方向に流動させる。
外管20の先端には、外管側ルーメン24に連通する先端開口24aが設けられる。この先端開口24aを構成する壁部の外周面には、バルーン18の基端部18aが適宜の接合手段(熱融着や接着剤による接着)により固着される。
また、外管20の先端側の外管側ルーメン24内には内管22が設けられる。内管22の基端は、外管20を貫通するように外管20の途中位置の壁部に接合される。内管22は、この接合箇所付近で湾曲し、その軸心が外管20の軸心と同軸となって外管20内を先端方向に延び、外管20の先端開口24aからさらに延出してシャフト12の先端部を構成している。この内管22は、外管側ルーメン24の内径よりも小さな外径に形成され、その肉厚も軸方向上で一定となっている。なお、内管22は、例えば、基端側が厚肉で先端側に向かって薄肉となる等、その肉厚が軸方向上で変化してもよい。
内管22の内部には、内管22の軸方向に沿って内管側ルーメン26(内腔)が設けられている。内管22の基端及び先端には、この内管側ルーメン26に連通する基端開口26a及び先端開口26bが設けられる。
内管側ルーメン26には、血管内においてカテーテル10を案内するガイドワイヤGが挿入される。すなわち、このカテーテル10は、シャフト12の先端寄り(内管22の設置箇所)にガイドワイヤGが挿入され、外管20の途中位置の側面に形成された基端開口26aからガイドワイヤGが露出されるラピッドエクスチェンジタイプに構成されている。なお、本発明を適用可能なカテーテル10は、上記の構成に限定されず、シャフト12の先端からハブ14の基端までガイドワイヤGが挿通されるオーバザワイヤタイプでもよい。
内管22の先端側外周面にはバルーン18の先端部18bが固着される。バルーン18は、軸方向両端部が外管20と内管22のそれぞれに固着されることで、その内部が外管20の先端開口24aに連通する袋体となっている。そして、バルーン18の基端部18aと先端部18b間をつなぐ包囲部18cが、内管22の外周面に接触又は近接する縮小状態と、内管22の外周面から離間する拡張状態とに移行自在となっている。バルーン18の縮小状態から拡張状態への移行は、バルーン拡張用流体が先端開口24aから流入されることでなされる。
内管22のバルーン18の設置箇所よりも先端側に突出した部分は、シャフト12を血管内で送達した際に最も先端側にあたる。以下、バルーン18よりも先端側に突出する内管22の先端領域を「送達先端領域30」と呼ぶ。
図2に示すように、送達先端領域30は、シャフト12の軸方向に平行に延びる平行部32と、平行部32の先端に連なり先端方向に向かって細くなるテーパ部34とを有する。平行部32の外径は、送達先端領域30よりも基端側の内管22の外径と一致している。平行部32の内周面の内径も、送達先端領域30よりも基端側の内管22の内径と一致し、ガイドワイヤGの外径よりも大きく設定されている。
テーパ部34は、シャフト12の最先端に位置し先細り形状に形成された部位である。テーパ部34の外周面34aは、断面視で、内管22の軸心に対し所定の角度(例えば、10°〜45°)で傾斜している。また、テーパ部34の外周面34aは、断面視で、平行部32との連結点33aから直線状に延在し、その先端頂部36(口縁)で内管22の先端開口26bを形成している。なお、外周面34aは直線状の断面形状だけでなく、円弧状を描く断面形状でもよい。
テーパ部34の内周面38は、平行部32の内周面32aの先端に曲折して連なり内管側ルーメン26の先端側を狭める漏斗状の基端側内周面40と、基端側内周面40の先端に曲折して連なり先端方向に延びる先端側内周面42とを含む。基端側内周面40は、テーパ部34の外周面34aと同じ角度で傾斜し、テーパ部34を一定の厚みとしている。
先端側内周面42は、ガイドワイヤGの未挿入状態で、内管側ルーメン26の先端部をガイドワイヤGよりも細い円筒状の空洞部44に形成している。すなわち、送達先端領域30の基端側内周面40に連なる曲点33bから先端開口26bまでは、ガイドワイヤGの外径よりも小さな内径でシャフト12の軸方向に平行に延在している。そのため、内管側ルーメン26にガイドワイヤGを挿入した状態では、ガイドワイヤGの外周面OGが先端側内周面42に接触して径方向外側に押し広げる。換言すれば、ガイドワイヤGは、先端側内周面42と面接触しつつ内管22の先端開口26bから送出される(図1も参照)。
また、テーパ部34の外周面34aと先端側内周面42は、相互に交わる点により先端頂部36を鋭角に形成している。従って、ガイドワイヤGの外周面OGと先端側内周面42が面接触した状態では、ガイドワイヤGの外周面OGとテーパ部34の外周面34aとの境界に段差が殆どない状態が構築される。
以下、送達先端領域30の寸法についてその一例を説明する。先端側内周面42の内径DIは、ガイドワイヤGの外径DGにも依存するが、例えば、ガイドワイヤGの外径DGが0.35mmの場合は、0.3mm≦DI≦0.35mmに設定されることが好ましい。このように先端側内周面42の内径DIがガイドワイヤGの外径DGよりも小さければ、ガイドワイヤGを空洞部44に挿入した状態でクリアランスの発生がなくなる。また、先端側内周面42の内径DIがガイドワイヤGの外径DOよりも極端に狭くないため、内管22又はガイドワイヤGの相互間にかかる負荷を抑えることができる。なお、先端側内周面42は、内径DIがガイドワイヤGの外径DGと一致していてもガイドワイヤGの外周面OGに面接触する。この場合、先端側内周面42とガイドワイヤGの外周面OGとの接触圧が抑えられるので、送達先端領域30の弾性力は低くてもよい。
また、先端側内周面42は、先端開口26bから曲点33bまでの軸方向長さLfが、0mm<Lf≦3mmに設定されるとよい。これにより、カテーテル10は、ガイドワイヤGの外周面OGに対し面接触する範囲を持つので、テーパ部34の強度が高くなりカテーテル10の送達性能が向上する。また、ガイドワイヤGとの接触範囲が長くならずに、ガイドワイヤGの送出性を良好に確保することができる。
さらに、テーパ部34の先端頂部36(外周面34a)の外径DOは、先端側内周面42の内径DIとほぼ変わらない寸法であることが好ましく、例えばDO=DI+0mm〜0.06mmの関係を満たすとよい。これにより、ガイドワイヤGの外周面OGと送達先端領域30の外周面34aとの間の段差をほぼなくすことができるので、細い血管内でもカテーテル10を良好に進出させることができる。
そして、送達先端領域30(内管22)は、ガイドワイヤGの挿入状態で、テーパ部34(すなわち先端側内周面42)の径方向への弾性変形を促す構成となっている。具体的には、機能が異なる複数の構成材料により、内管22を、内層50、中間層52及び外層54を含む多層構造に形成している。
内管22の内層50は、内管側ルーメン26を直接囲う内周面を構成する層である。この内層50は、内管側ルーメン26に収容されたガイドワイヤGの摺動抵抗を下げる(滑り性を上げる)機能を有する。内層50は、内管22の軸方向に沿って同じ肉厚に形成され、基端開口26aを構成する基端縁22aからテーパ部34の先端側内周面42の途中箇所まで延在している。ガイドワイヤGは、この内層50に接触しても摩擦が低減されるので、シャフト12との相対移動を容易に行うことができる。
また、送達先端領域30の先端側内周面42は、曲点33bから先端開口26bに向かう途中位置まで内層50を形成することで、中間層52を内層50及び外層54によって塞いで先端側内周面42に露出しない構成としている。これにより、先端側内周面42の形成位置では、ガイドワイヤGの外周面OGに対する内層50の接触範囲が広がり、ガイドワイヤGをより円滑に出し入れすることができる。
内層50を構成する材料は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)等のフッ素系樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリアセタール(POM)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリオレフィン系樹脂又はスーパエンプラ等の樹脂材料があげられる。また、内層50は所定の樹脂材料に潤滑剤を配合して形成してもよい。本実施形態では、内層50をPTFEにより構成している。
内管22の中間層52は、内層50の外側に設けられ、内層50よりも柔軟性を有する層である。この中間層52は、内管22の弾力性を高めると共に、送達先端領域30のテーパ部34(先端開口26b及び先端側内周面42)を柔軟にして、径方向外側への弾性変形を促す機能を有する。
特に、本実施形態に係る中間層52は、その先端部が先端側内周面42の曲点33bを超えた先端側まで延在することで、テーパ部34に充分な弾性変形力を提供している。また、中間層52の肉厚は、内管22の基端縁22aから先端部に向かって徐々に増加するように設けられる。すなわち図3Aに示す送達先端領域30において、柔軟性を有する中間層52が厚肉となることで、テーパ部34がより一層変形し易くなっている。
また、中間層52は、図3Bに示すように、バルーン18の設置箇所で送達先端領域30よりも薄肉となっていることで、内管22に適度に曲がり易くする。そのため、内管22のキンクの発生が抑えられると共に、たとえ内管22が折れ曲がったとしても復元がスムーズになされる。
さらに、中間層52は、図3Cに示すように、外管20と接続する基端側でバルーン18の設置箇所よりも薄肉となっている。このため、外管20に対する内管22の揺動を抑えることができる。
中間層52を構成する材料は、特に限定されるものではないが、ポリ塩化ビニル系エラストマー、オレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリウレタン系エラストマー、スチレン系エラストマーやそれら混合物等からなるエラストマー、或いは、天然ゴム、イソプレンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、ニトリル−ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、シリコーンゴム等の各種ゴム材料があげられる。本実施形態では、中間層52をポリウレタンエラストマーにより構成している。
一方、内管22の外層54は、中間層52の外側に設けられ、内管22の外観を構成する層である。外層54は、内層50よりも柔軟性を有し、且つ中間層52よりも硬質性(剛性)を有するように形成される。これにより、シャフト12の先端は、適度に柔軟でありつつ、外周面の耐性を高めて、血管内での送達性能(狭窄部に対する貫通性等)が向上する。
この外層54は、基端縁22aから、送達先端領域30の先端頂部36まで延在している。そして、外層54の肉厚は、中間層52の肉厚とは逆に、内管22の基端縁22aから先端部に向かって徐々に減少するように設けられる。より詳細には、図3Aに示すように、送達先端領域30において薄肉に形成されて、中間層52の弾性力が発揮し易いように構成される。すなわち、先端側内周面42の形成箇所の壁部は、中間層52が多く占める一方で外層54が少なく中間層52を覆うことで、空洞部44へのガイドワイヤGの挿入状態で、径方向外側に弾性的に押し広げられ易くなる。また、外層54が中間層52を覆うことで、送達先端領域30全体が外層54で保護され、シャフト12の送達性能を高くすることができる。
また、外層54は、図3Bに示すように、バルーン18の設置箇所で送達先端領域30よりも厚肉となっていることで、内管22の剛性を高めると共に、中間層52と協働することで形状維持力を向上する。よって、バルーン18を強固に支持し、拡張時の処置を良好に実施させることができる。
さらに、外層54は、図3Cに示すように、外管20と接続する基端側でバルーン18の設置箇所よりも厚肉になっていることで、内管22の基端部の剛性を高めて外管20の側面に対する内管22の支持力を高めることができる。
外層54を構成する材料は、特に限定されるものではないが、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、或いはこれら二種以上の混合物等)、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、ポリイミド、フッ素系樹脂等の高分子材料又はこれらの混合物があげられる。特に、外層54は、内管22の外周面を構成するため、バルーン18と融着し易いように、バルーン18の構成材料を含むものを選択するとよい。本実施形態では、バルーン18をポリアミドで構成していることに基づき、外層54もポリアミドを適用している。
カテーテル10の内管22は、以上の積層構造に形成される。ここで、各層の硬質性を適用樹脂の性質で単純に比較すると、基本的には中間層52<外層54<内層50の順に高くなる。なお、各層の硬質性は、中間層52<外層54<内層50の順以外にも、中間層52<内層50<外層54となっていてもよく、中間層52<内層50=外層54となっていてもよい。例えば内層50が外層54より柔軟であれば、先端開口26bの拡径をより容易に促すことができる。この場合、内層50は、ガイドワイヤGの摺動抵抗を下げる潤滑剤を配合して構成するとよい。
なお、内管22は、内層50、中間層52、外層54の3層構造に限定されず、送達先端領域30の先端開口26b及び先端側内周面42を径方向に押し広げることが可能な種々の構造(単層、2層又は4層以上の構造)を採用し得る。また、内管22は、中間層52と外層54の肉厚を、内管22の軸方向に沿って徐々に変化する構成だけでなく、軸方向の所定位置を境界として段階的に変化させる構成でもよい。例えば、送達先端領域30にのみ内層50と外層54の間に中間層52を設けて、バルーン18の設置箇所や外管20内では内層50と外層54のみで構成してもよい。さらに、送達先端領域30は、内管22と一体成形されるだけでなく、別部材(先端チップ)としてシャフト12の先端に固着される構成であってもよい。
本実施形態に係るカテーテル10は、基本的には以上のように構成され、以下、その作用効果について説明する。
カテーテル10は、上述したようにガイドワイヤGをシャフト12の内管側ルーメン26に挿入し先端開口26bから送出した状態で、このガイドワイヤGの案内下に血管内の病変部に送達される。そして、本実施形態に係るカテーテル10の送達先端領域30は、先端側内周面42がガイドワイヤGの外径DGよりも小さい内径DIとなっていることで、図1に示すように、ガイドワイヤGの挿入状態では、先端側内周面42がガイドワイヤGに面接触する。その一方で、テーパ部34の外周面34aは、先端開口26bに向かって小径になっている。このため、ガイドワイヤGの外周面OGとテーパ部34の外周面34aとの段差を殆どなくした(段差を可及的に小さくした)状態となる。
ここで、従来のカテーテルにおいて、ガイドワイヤGが挿入されるガイドワイヤルーメンは、ガイドワイヤGよりも大径に形成されることが前提となっている。この場合、ガイドワイヤGの外周面OGとカテーテルの送達先端領域の外周面との間には、段差が少なからず形成される。この段差は、カテーテルの送達時に血管の細い箇所に引っ掛かる場合があり送達性能を下げる原因となる。
これに対し、本実施形態に係るカテーテル10は、送達先端領域30を軸心のガイドワイヤGに向かって充分に先細り(傾斜)した形状とし、段差が可及的に少なくなっている。そのため、例えば血管内の強度の狭窄部でも円滑に通過可能な送達性能が得られる。シャフト12は、ガイドワイヤGに面接触する肉厚を有してテーパ部34を構成するので、送達先端領域30の強度を充分に確保することができる。
また、送達先端領域30が内層50、中間層52、外層54を有することで、ガイドワイヤGを先端側内周面42に通すと中間層52の弾性力により先端側内周面42を径方向外側に容易に押し広げることができる。そして内層50は、ガイドワイヤGの摺動抵抗を下げるので、ガイドワイヤGの送出がより円滑化する。中間層52が先端側内周面42に重なる位置まで設けられることで、カテーテル10は、テーパ部34の形状を崩すことを抑制しつつ、先端側内周面42を良好に径方向外側に変形させる。
さらに、先端側内周面42が内層50及び外層54により構成されることで、カテーテル10は、テーパ部34の外周面34aから内層50の露出を防ぐことができ、内層50が硬質に形成されていても血管に接触することを回避することが可能となる。先端開口26bの先端頂部36が外層54により構成されることで、ガイドワイヤGの外周面OGとの境界部分に外層54が配置される。この外層54によりテーパ部34の捲れや潰れを抑制することができる。
またさらに、中間層52が内管22の周方向全周にわたって設けられることで、中間層52の断面積が変化する構造を容易に製造することができる。また中間層52が徐々に大きくなるので、カテーテル10の物性を徐々に変化させて、急激な物性変化による送達性能の低下を防ぐことができる。
なお、医療用長尺体10は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の応用例や変形例をとり得る。例えば、医療用長尺体10は、カテーテルだけでなく、ガイドワイヤGによって生体管腔内の所望箇所に案内されて治療又は診断を施す種々の治療デバイスを含むものである。要するに、上述した構成は、医療用長尺体10においてガイドワイヤGを送出する箇所に適用可能なものである。
以下、医療用長尺体10の変形例について図4A〜図5Cを参照して、幾つか具体的に説明する。なお、以下の説明において、本実施形態に係る医療用長尺体10と同一の構成又は同一の機能を有する構成には本実施形態と同じ符号を付し、その詳細な説明については省略する。
第1変形例に係る内管60は、図4A〜図4Cに示す断面図のように、内層50、中間層52、外層54からなる積層構造のうち、中間層52を線条層62に形成した点で、本実施形態に係る内管22と異なる。線条層62は、内管60の軸方向に沿って基端縁22aからテーパ部34の途中位置まで延び、且つ内層50の周方向に沿って複数(本実施形態では8本)設けられている。外層54は、この線条層62を覆うように線条層62の外側、及び2つの線条層62の間に設けられる。
また、各線条層62は、基端縁22a側の断面積が小さく先端方向に向かって徐々に断面積が大きくなるように形成される。このように形成されることで、内管22の急激な物性変化が抑えられる。またテーパ部34では、太い(断面積が大きい)線条層62により先端側内周面42を良好に径方向に弾性変形させることができる。
第2変形例に係る内管70は、図5Aに示すように、ガイドワイヤGの未挿入状態で、先端側内周面72を曲点33bから先端開口26bに向かって内管70の軸心側に傾斜する形状としている点で、本実施形態に係る内管22と異なる。このように構成しても、ガイドワイヤGの挿入状態(図5A中の2点鎖線参照)で、曲点33bを基点に先端側内周面72を先端側且つ径方向外側に押し広げることにより、先端側内周面72とガイドワイヤGの外周面OGを面接触させることができる。
第3変形例に係る内管80は、図5Bに示すように、内層50を、外層54が延在する先端頂部36まで延びるように構成している点で、本実施形態に係る内管22と異なる。すなわち、先端側内周面82をほぼ全て内層50で構成し外層54を僅かな部分としている。このように、潤滑な内層50を先端頂部36まで設けることで、ガイドワイヤGの摺動性をより一層高めることができる。また、外層54により先端頂部36を覆っているので、本実施形態と同様に血管に対する内管80の耐性を高めることができる。
第4変形例に係る内管90は、図5Cに示すように、先端側内周面92を内層50、中間層52及び外層54により構成している点で、本実施形態に係る内管22と異なる。このように、先端側内周面92を3層に構成しても、本実施形態の内管22とほぼ同様の効果を得ることができる。また、3層構造の内管90を切断することで、先端側内周面92を簡単に構成することができるので、カテーテル10の製造作業が単純化し製造コストを下げることができる。
或いは、カテーテル10の送達先端領域30は、先端部に弾性力が高く柔軟な中間層52を露出して、テーパ部34の外周面34aを構成してもよい。要するに、送達先端領域30を構成する積層構造の構成は、ガイドワイヤGの外周面OGとの段差を可及的に少なくし、且つガイドワイヤGを送出できれば、特に限定されるものではない。
上記において、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…医療用長尺体、バルーンカテーテル
12…シャフト 18…バルーン
20…外管 22、60、70、80、90…内管
26…内管側ルーメン 26b…先端開口
30…送達先端領域 32…平行部
34…テーパ部 34a…外周面
36…先端頂部 40…基端側内周面
42、72、82、92…先端側内周面
50…内層 52…中間層
54…外層 62…線条層
G…ガイドワイヤ

Claims (10)

  1. ガイドワイヤを収容する内腔と、前記内腔に連なり前記ガイドワイヤを送出する先端開口とを含む本体部を備える医療用長尺体であって、
    前記本体部の先端領域は、
    前記先端開口に向かって外径が細くなるテーパ部を備え、
    前記テーパ部は、前記先端開口に先端頂部を備え、
    さらに、前記テーパ部の前記先端頂部から基端方向に延在し、且つ前記テーパ部の軸方向に沿った長さよりも短い範囲に形成される内周面を備える
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  2. 請求項1記載の医療用長尺体において、
    前記先端領域は、
    前記ガイドワイヤの摺動抵抗を下げる内層と、
    前記内層の外側に設けられ前記内層よりも柔軟性を有する中間層と、
    前記中間層の外側に設けられ前記中間層よりも硬質性を有する外層と、を含む多層構造に形成され、
    前記内周面は、少なくとも前記内層を含む
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  3. 請求項2記載の医療用長尺体において、
    前記中間層の先端部は、前記内周面の基端部を超える位置まで設けられる
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  4. 請求項2又は3記載の医療用長尺体において、
    前記内周面は、前記中間層と前記外層の少なくとも一方を含んで構成される
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  5. 請求項4記載の医療用長尺体において、
    前記先端開口の口縁は、前記外層により構成される
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  6. 請求項2〜5のいずれか1項に記載の医療用長尺体において、
    前記先端領域は、前記内層、前記中間層及び前記外層を有して軸方向に延在する管体の先端側に位置し、
    前記先端領域の前記中間層の断面積は、前記管体基端側の前記中間層の断面積よりも大きい
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  7. 請求項6記載の医療用長尺体において、
    前記中間層は、前記管体の周方向全周にわたって設けられ、その断面積が前記管体基端側から先端方向に向かって徐々に大きくなる
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  8. 請求項6記載の医療用長尺体において、
    前記中間層は、前記管体の軸方向に延在する線条層として前記管体の周方向に沿って複数設けられ、その断面積の合計が前記管体基端側から先端方向に向かって徐々に大きくなる
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  9. 請求項2〜8のいずれか1項に記載の医療用長尺体において、
    前記医療用長尺体は、前記先端領域の基端側に拡張及び縮小可能な拡縮体を有し、
    前記外層と前記拡縮体を構成する材料が同じ材料からなる
    ことを特徴とする医療用長尺体。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の医療用長尺体において、
    前記内周面は、前記内腔の軸方向に沿って平行に又は先端方向に向かって細く形成され、前記テーパ部の外周面との間で鋭角を形成する
    ことを特徴とする医療用長尺体。
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