JP2016120627A - ナットの取り付け装置 - Google Patents

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洋人 福田
Hiroto Fukuda
洋人 福田
哲男 横江
Tetsuo Yokoe
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Abstract

【課題】取り付け時のロバスト性を向上し、ナットを確実に取り付けることができるナットの取り付け装置を提供する。【解決手段】インサートナットNを吸着したヘッド100を金型側マグネット152の近傍まで移動して、インサートナットNをナット取り付け部150に取り付けるナットの取り付け装置であって、ヘッド側マグネット40を内部に収容する第一ケース10と、ヘッド側マグネット40を、ヘッド側マグネット40に吸着されたインサートナットN側へ付勢する解磁ばね60と、ヘッド100をナット取り付け部150に押し付けた際に、インサートナットNのヘッド側マグネット40による吸着状態を解放するヘッド側ピン50と、第一ケース10を内部に収納する第二ケース20と、第一ケース10を、解磁ばね60によるヘッド側マグネット40の付勢方向と同じ方向に付勢するフローティングばね70と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ナットの取り付け装置の技術に関する。
インサート成形は、金型内に挿入した金属部品の周りに樹脂を注入して金属と樹脂を一体化する成形方法として公知である。また、インサート成形にて、金型内に挿入され、金型内に注入された樹脂と一体化されるナット(インサートナット)も公知である。
インサート成形では、金型のキャビティの成形面に設けられるピンにインサートナットを嵌合させて取り付けた状態で型閉じし、キャビティに樹脂を射出・充填することによりインサートナットがインサート成形されたインサート成形品が成形される。
金型にインサートナットを取り付ける装置としては、磁性体のインサートナットを装置側磁石で吸着し、インサートナットを金型のキャビティの成形面の所定の取り付け位置に設けられた金型側磁石の近傍まで移載し、装置側磁石からナットを解放するとともに金型側磁石にナットを吸着させることによって、インサートナットをキャビティの成形面の所定の取り付け位置に取り付けるナットの取り付け装置が公知である(例えば、特許文献1)。
以下に、特許文献1に代表されるインサートナットをナット取り付け部に取り付けるための、従来のナットの取り付け装置に備えられるヘッド200について説明する。
図5を用いて、ヘッド200の構成及び作用について説明する。
なお、図5(A)〜図5(C)には、ヘッド200を用いてインサートナットNをナット取り付け部150に取り付ける取り付け工程を、一部断面視にて模式的に表している。
また、インサートナットNは、図5(A)、図5(B)、図5(C)の順でナット取り付け部150に取り付けられる。また、以下では、図5に記載される軸方向の基端側又は先端側に従って説明するものとする。
ヘッド200は、ケース210と、ヘッド側マグネット240と、ヘッド側ピン250と、解磁ばね260と、を備えている。
ケース210は、略円筒形状に形成され、その内部にヘッド側マグネット240、ヘッド側ピン250及び解磁ばね260を収納するものである。ケース210の先端側(図5における紙面下側)は、インサートナットNが嵌合するように構成されている。
より具体的には、ケース210内には、基端部側(図5における紙面上側)から先端側へ向けて順に、解磁ばね260、ヘッド側ピン250、ヘッド側マグネット240が収納されており、ケース210内におけるヘッド側マグネット240の先端側にインサートナットNが嵌合されている。ケース210に嵌合されたインサートナットNは、ヘッド側マグネット240に吸着されている。なお、ケース210の基端側は、移動装置(図示略)によって支持されている。
ヘッド側ピン250は、ヘッド200を用いてインサートナットNをナット取り付け部150に取り付ける際に、インサートナットNをナット取り付け部150の金型側ピン152に誘導するものである。ヘッド側ピン250は、本体251と、本体251から先端側へ突出するピン部252と、を備えている。
ヘッド側マグネット240は、インサートナットNを吸着する磁石である。ヘッド側マグネット240は、リング状に形成され、ヘッド側ピン250の本体251の先端側において、ピン部252に嵌挿された状態で固設されている。ピン部252は、ヘッド側マグネット240よりも先端側に突出している。
本体251は、円柱形状に形成され、基端側に配置される解磁ばね260によってケース210の先端側に向けて付勢されている。ピン部252は、本体251よりも小径の円柱形状に形成されている。
解磁ばね260は、ケース210の内部に収納され、ヘッド側ピン250を、ケース210の基端側から先端側に向けて付勢している。
ナット取り付け部150は、金型(図示略)の成形面に設けられ、インサートナットNが取り付けられる箇所である。ナット取り付け部150は、金型に入れ子状に設けられている。ナット取り付け部150は、金型側ピン152と、金型側マグネット151と、を備えている。
金型側ピン152は、インサートナットNがナット取り付け部150に取り付けられる際に、インサートナットNが挿通されるものである。金型側マグネット151は、インサートナットNがナット取り付け部150に取り付けられる際に、インサートナットNを吸着する磁石であり、金型側ピン152の基端部(図5における下端部)に挿通された状態で固定されている。
ヘッド200の作用について説明する。
図5(A)に示すように、ヘッド200の先端側には、インサートナットNが吸着されている。このとき、インサートナットNは、ヘッド200のヘッド側マグネット240に吸着されている。また、ヘッド側ピン250は、解磁ばね260により付勢されてヘッド200の先端部側に移動した状態となっている。
そして、ヘッド200は、インサートナットNを吸着した状態で、移動装置によってナット取り付け部150に向けて近接される。
図5(B)に示すように、移動装置によってヘッド200がナット取り付け部150に向けて移動される(押し付けられる)。このとき、インサートナットNが金型側ピン152に挿通され、ヘッド側ピン250のピン部252が金型側ピン152に当接され、ヘッド側ピン250により解磁ばね260が圧縮されて、ヘッド側マグネット240とインサートナットNとが離間される。
ヘッド側マグネット240とインサートナットNとが離間されることによって、インサートナットNがヘッド側マグネット240による吸着状態から解放され、インサートナットNは金型側マグネット151に吸着されて、ナット取り付け部150に取り付けられる。
しかし、金型の寸法公差、或いは、移動装置によるヘッド200の移動量のばらつき等によって、インサートナットNをナット取り付け部150に取り付ける際の、インサートナットNと金型側マグネット151との隙間が大きくなり、インサートナットNが金型側マグネット151に吸着されない場合がある。
特に、上方にあるナット取り付け部150に下方からヘッド200によってインサートナットNを取り付ける場合、金型の温度が高くて金型側マグネット151の磁力が低下していると、インサートナットNが金型側マグネット151に吸着されない場合が多い。
一方、インサートナットNと金型側マグネット151との隙間を解消しようとして、ヘッド200を先端側に向けて、実際のナット取り付け部150までの距離よりも若干長い距離だけ移動させると、ヘッド200又はナット取り付け部150が破損するおそれがある。
また、インサートナットNの取り付け時に、移動装置の操作ばらつき等によって、ヘッド200が横にずれた場合には、ヘッド200がナット取り付け部150に対して傾斜した無理な姿勢で押し付けられることになり、ヘッド200又はナット取り付け部150が破損するおそれがある。
図5(C)に示すように、インサートナットNが金型側マグネット151に吸着されない場合には、ヘッド200をナット取り付け部150から離間させた際に、ヘッド側マグネット240がインサートナットNを吸着したまま離間することとなり、ナット取り付け部150にインサートナットNを取り付けることができない。
つまり、ヘッド200では、インサートナットNの取り付け時において、金型の寸法公差、移動装置による移動量のばらつき等を吸収できるロバスト性が低いため、インサートナットNを確実にナット取り付け部150に取り付けることができない。
特開2012−232430号公報
本発明の解決しようとする課題は、ナットをナットの取り付け装置によりナット取り付け部に取り付ける際のロバスト性を向上し、ナットを確実に取り付けることができるナットの取り付け装置を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、移動装置により移動可能に構成され、磁性体のナットを吸着可能な装置側磁石を有するヘッドを備え、前記装置側磁石により磁性体のナットを吸着した前記ヘッドを、前記移動装置により、金型のキャビティの成形面の所定の取り付け部に設けられた金型側磁石の近傍まで移動し、前記ナットを前記装置側磁石による吸着状態から解放するとともに、前記金型側磁石に吸着させることによって、該ナットを前記取り付け部に取り付けるナットの取り付け装置であって、前記装置側磁石を内部に収容する第一円筒部材と、前記装置側磁石を、前記第一円筒部材に対して、前記装置側磁石に吸着された前記ナット側へ付勢する第一弾性部材と、前記ヘッドを前記取り付け部に押し付けた際に、前記第一弾性部材の付勢力に抗して前記ナットの前記装置側磁石による吸着状態を解放する解磁具と、前記第一円筒部材を内部に収納する第二円筒部材と、前記第一円筒部材を、前記第二円筒部材に対して、前記第一弾性部材による前記装置側磁石の付勢方向と同じ方向に付勢する第二弾性部材と、を備えるものである。
本発明のナットの取り付け装置によれば、取り付け時のロバスト性を向上し、ナットを確実に取り付けることができる。
インサート成形装置の構成及び作用を示す模式図。 ヘッドの構成を示す側面断面図。 ヘッドの作用を示す模式図。 ヘッドの別の作用を示す模式図。 従来のヘッドの作用を示す模式図。
図1を用いて、インサート成形装置500の構成及び作用について説明する。
なお、図1(A)及び(B)では、インサート成形装置500の構成及び作用について図1(A)、図1(B)の順にてインサート成形の工程順に一部断面視にて模式的に表している。
インサート成形装置500の構成について説明する。
図1に示すインサート成形装置500は、金型(固定型110及び可動型120)に取り付けたインサートナットNの周りに樹脂Rを射出・充填してインサートナットNと樹脂Rを一体化する成形装置であり(図1(B)参照)、本発明に係るナットの取り付け装置を備えている。
ナットの取り付け装置は、インサートナットNを金型に取り付けるための取り付け具であるヘッド100と、ヘッド100を移動させるための移動装置を備えている。ヘッド100は、本発明に係るナットの取り付け装置を構成するヘッドの実施形態である。
インサートナットNは、本発明のナットに係る実施形態である。本実施形態のインサートナットNは、磁性体のナットとされている。
図1(A)に示すように、インサート成形装置500は、固定型110と、可動型120と、配膳治具130と、を備えている。
固定型110の上部には、キャビティCを形成する成形面が形成されている。可動型120の内部には、キャビティCを形成する成形面が形成されている。固定型110及び可動型120の成形面には、複数の取り付け部としてのナット取り付け部150が設けられている。ナット取り付け部150の構成について、詳しくは後述する。
配膳治具130は、所定の間隔で離間させた状態の固定型110と可動型120との間に配置されるものである。配膳治具130は、複数の支持部131と、ベース135と、ナットの取り付け装置を構成する複数のヘッド100と、ヘッド100の移動装置と、を備えている。
支持部131は、固定型110と可動型120との当接面(成形面ではない面)に介して配置され、ベース135を支持している。
ヘッド100は、インサートナットNをナット取り付け部150に取り付けるための取り付け具である。ヘッド100は、ベース135に支持されており、例えばベース135に設けられる移動装置(図示略)によって、固定型110又は可動型120のナット取り付け部150に向けて移動可能に構成されている。ヘッド100の構成について詳しくは後述する。
インサート成形装置500の作用について説明する。
図1(A)に示すように、インサート成形装置500では、固定型110と可動型120とを離間させた状態で、固定型110と可動型120との間に配膳治具130を配置し、それぞれのヘッド100を移動装置によりナット取り付け部150に向けて移動させて、それぞれのヘッド100に吸着されているインサートナットNをナット取り付け部150に取り付ける。
図1(B)に示すように、インサート成形装置500では、インサートナットNがナット取り付け部150に取り付けられた後に、固定型110と可動型120との間から配膳治具130が取り除かれ、固定型110と可動型120とが型締めされる。
さらに、型締めされた固定型110と可動型120とにより形成されたキャビティC内に、ナット取り付け部150にインサートナットNが取り付けられた状態で樹脂Rが射出・充填され、インサート成形品が成形される。
図2を用いて、ヘッド100の構成について説明する。
なお、図2では、ヘッド100の構成を一部断面視にて模式的に表している。また、以下では、図2に記載される軸方向の基端側又は先端側に従って説明するものとする。
ヘッド100は、本発明のナットの取り付け装置に係る実施形態である。ヘッド100は、上述したように、インサートナットNをナット取り付け部150に取り付けるための取り付け具である。
ヘッド100は、第一円筒部材としての第一ケース10と、第二円筒部材としての第二ケース20と、第三円筒部材としての第三ケース30と、装置側磁石としてのヘッド側マグネット40と、解磁具としてのヘッド側ピン50と、第一弾性部材としての解磁ばね60と、第二弾性部材としてのフローティングばね70と、を備えている。
第一円筒部材としての第一ケース10は、基端側が閉塞された略円筒形状に形成され、その内部にヘッド側マグネット40、ヘッド側ピン50及び解磁ばね60を収納するものである。第一ケース10内においては、基端側から先端側へ向けて、解磁ばね60、ヘッド側ピン50、ヘッド側マグネット40の順に配置されている。
第一ケース10の基端側端部には、第一ケース10の基端側端部から基端側へ延出するロッド11が設けられている。また、第一ケース10の先端側端部には、ヘッド側ピン50の先端部が摺動可能に挿通されるピン摺動部12が形成されている。
ロッド11の中途部には、ロッド11よりも大径に形成される大径部13が形成されている。ピン摺動部12は、第一ケース10の中途部にて、第一ケース10の内径を縮径して形成されている。ピン摺動部12は、ヘッド側マグネット40よりも先端側に形成されており、ピン摺動部12には、後述するヘッド側ピン50のピン部52が摺動可能に挿通されている。
第一ケース10のピン摺動部12よりも先端側には、インサートナットNが嵌合可能に構成されている。より具体的には、第一ケース10内におけるピン摺動部12の先端側にインサートナットNが嵌合されている。第一ケース10に嵌合されたインサートナットNは、ヘッド側マグネット40に吸着されている。
解磁具としてのヘッド側ピン50は、ヘッド100を用いてインサートナットNをナット取り付け部150に取り付ける際に、インサートナットNをナット取り付け部150の金型側ピン152に誘導するものである。ヘッド側ピン50は、本体51と、本体51から先端側へ突出するピン部52と、を備えている。
装置側磁石としてのヘッド側マグネット40は、インサートナットNを吸着する磁石である。ヘッド側マグネット40は、リング状に形成され、ヘッド側ピン50の本体51の先端側において、ピン部52に嵌挿された状態で固設されている。ピン部52は、ヘッド側マグネット40よりも先端側に突出しており、ピン摺動部12を貫通している。ピン部52はピン摺動部12よりも先端側へ突出している。
本体51は、円柱形状に形成され、基端側に配置される解磁ばね60によって第一ケース10の先端側に向けて付勢されている。ピン部52は、本体51よりも小径の円柱形状に形成されており、ピン摺動部12に摺動可能に挿通されている。
第二円筒部材としての第二ケース20は、略円筒形状に形成され、その内部に第一ケース10及びフローティングばね70を収納するものである。フローティングばね70は、第一ケース10よりも基端側に配置されている。第二ケース20の基端側端部には、第二ケース20の内径が他部よりも縮径されたロッド摺動部21が形成されている。ロッド摺動部21には、ロッド11が摺動可能に挿通されている。
第三円筒部材としての第三ケース30は、略円筒形状に形成され、その先端側端部に第二ケース20が取り付けられるものである。第三ケース30の先端側には、第三ケース30の内周面と第二ケース20の外周面とに若干の隙間が形成される状態で、第二ケース20の基端側端部が第三ケース30内に支持されている。
本実施形態では、第三ケース30の内周面と第二ケース20の外周面との隙間をφ0.5〜φ1mmとしているが、本発明がこれに限定されるものではない。
第三ケース30と第二ケース20とは、制動ピン32によって、相対的な軸周りの回動が規制されている。なお、第三ケース30の基端側端部は、移動装置(図示略)によって支持されている。
第一弾性部材としての解磁ばね60は、第一ケース10の内部に収納され、ヘッド側ピン50を、第一ケース10の基端側から先端側に向けて付勢している。つまり、解磁ばね60は、ヘッド側マグネット40を、ヘッド側マグネット40に吸着されたインサートナットN側へ付勢するものである。
第二弾性部材としてのフローティングばね70は、第二ケース20の内部に収納され、第一ケース10を、第二ケース20の基端側から先端側に向けて付勢している。つまり、解磁ばね60によるヘッド側マグネット40の付勢方向と、フローティングばね70による第一ケース10の付勢方向とは同じである。
取り付け部としてのナット取り付け部150は、固定型110及び可動型120の成形面に設けられ、インサートナットNが取り付けられる箇所である。ナット取り付け部150は、固定型110及び可動型120に入れ子状に設けられている。ナット取り付け部150は、金型側ピン部材としての金型側ピン152と、金型側磁石としての金型側マグネット151と、を備えている。
金型側ピン152は、インサートナットNが固定型110及び可動型120の成形面に取り付けられる際に、インサートナットNが挿通されるものである。金型側マグネット151は、ヘッド100によりインサートナットNをナット取り付け部150に取り付ける際に、インサートナットNを吸着する磁石である。
図3を用いて、ヘッド100の作用について説明する。
なお、図3(A)〜図3(D)には、ヘッド100を用いてインサートナットNをナット取り付け部150に取り付ける取り付け工程を、一部断面視にて模式的に表している。
インサートナットNは、図3(A)、図3(B)、図3(C)、図3(D)の順でナット取り付け部150に取り付けられる。また、以下では、図3に記載される軸方向の基端側又は先端側に従って説明するものとする。
図3(A)に示すように、ヘッド100の先端側においては、ヘッド側マグネット40によりインサートナットNが吸着されている。このとき、インサートナットNは、ヘッド100のヘッド側マグネット40に吸着されている。
また、ヘッド側ピン50は、解磁ばね60により付勢されてヘッド100の先端部側に移動した状態となっている。そして、ヘッド100は、インサートナットNを吸着した状態でナット取り付け部150に向けて近接される。
図3(B)に示すように、移動装置によってヘッド100がナット取り付け部150に向けて移動される(押し付けられる)。なお、ヘッド100は、インサートナットNが金型側マグネット151に対して隙間がないように押し付けられて、確実に金型側マグネット151に吸着されるように、先端側に向けて、実際のナット取り付け部150までの距離よりも若干長い距離だけ移動する。
つまり、ヘッド100は、インサートナットNが金型側マグネット151に当接する位置まで移動された後に、さらに若干の距離だけ、先端側に移動される。
このとき、インサートナットNが金型側ピン152に挿通され、ヘッド側ピン50のピン部52が金型側ピン152に当接され、ヘッド側ピン50により解磁ばね60が圧縮されて、ヘッド側マグネット40とインサートナットNとが離間される。
ヘッド側マグネット40とインサートナットNとが離間されることによって、インサートナットNがヘッド側マグネット40による吸着状態から解放され、インサートナットNは金型側マグネット151に吸着されて、ナット取り付け部150に取り付けられる。
このように、ヘッド側ピン50は、ヘッド100をナット取り付け部150に押し付けた際に、解磁ばね60の付勢力に抗してヘッド側マグネット40をインサートナットNから離間する方向へ移動させて、インサートナットNのヘッド側マグネット40による吸着状態を解放する解磁具としての機能を有している。
図3(C)に示すように、ヘッド100が先端側に向かって、実際のナット取り付け部150のまでの距離よりも若干長い距離だけ移動するため、インサートナットNがナット取り付け部150の金型側マグネット151に当接した状態から、ヘッド100がさらにナット取り付け部150側(先端側)に向かって移動する。
このとき、第一ケース10によりフローティングばね70が圧縮される。言い換えれば、ヘッド100の先端側への余剰な移動量がフローティングばね70によって吸収される。
このように、フローティングばね70が圧縮されることにより、第一ケース10がフローティングばね70によって先端側へ付勢され、インサートナットNが金型側マグネット151に押圧されて、確実に金型側マグネット151に吸着されることとなる。
図3(D)に示すように、インサートナットNが金型側マグネット151に吸着され、インサートナットNがナット取り付け部150に取り付けられた状態にて、ヘッド100がナット取り付け部150から離間して、インサートナットNがナット取り付け部150に取り付けられる。
図4を用いて、ヘッド100の別の作用について説明する。
なお、図4では、ヘッド100の別の作用について、図4(A)、図4(B)の順にて一部断面視にて模式的に表している。
図4(A)に示すように、移動装置によってヘッド100がナット取り付け部150に向けて移動される。
このとき、インサートナットNが金型側ピン152に嵌通され、ヘッド側ピン50のピン部52が金型側ピン152に当接され、ヘッド側ピン50により解磁ばね60が圧縮されることにより、ヘッド側マグネット40とインサートナットNとが離間され、インサートナットNが金型側マグネット151に吸着され、インサートナットNがナット取り付け部150に取り付けられる。
図4(B)に示すように、移動装置の操作ばらつき等によって、ヘッド100がナット取り付け部150に対して軸方向と交差する方向の一方(図4(B)における紙面に向かって右側)にずれた状態で、ヘッド100がナット取り付け部150に押し付けられたと仮定する。
このとき、第三ケース30の内周側と第二ケース20の外周側とに若干の隙間が形成された状態で、第二ケース20が第三ケース30内に支持されているため、第三ケース30と第二ケース20とが、相対的に軸方向に対して傾く。この場合、ヘッド100に取り付けられているインサートナットNは、軸方向に沿って金型側ピン152に挿通されることとなり、第三ケース30のみが軸方向から傾くこととなる。
つまり、ヘッド100のナット取り付け部150に対する横方向(軸方向と交差する方向)のずれが、第二ケース20と第三ケース30との隙間によって吸収される。
ヘッド100の効果について説明する。
ヘッド100によれば、取り付け時のロバスト性を向上し、インサートナットNを確実にナット取り付け部150に取り付けることができる。
すなわち、ヘッド100によれば、フローティングばね70によってヘッド100の余剰な移動量を吸収し、インサートナットNの取り付け時のロバスト性を向上することができる。
また、ヘッド100によれば、第三ケース30の内周側と第二ケース20の外周側とに若干の隙間を形成することによって、ヘッド100のナット取り付け部150に対する位置ずれを吸収し、インサートナットNの取り付け時のロバスト性を向上することができる。
10 第一ケース(第一円筒部材)
20 第二ケース(第二円筒部材)
30 第三ケース(第三円筒部材)
40 ヘッド側マグネット(装置側磁石)
50 ヘッド側ピン(解磁具)
51 本体
52 ピン部
60 解磁ばね(第一弾性部材)
70 フローティングばね(第二弾性部材)
100 ヘッド
150 ナット取り付け部(所定取り付け部)
151 金型側マグネット(金型側磁石)
152 金型側ピン(金型側ピン部材)

Claims (1)

  1. 移動装置により移動可能に構成され、磁性体のナットを吸着可能な装置側磁石を有するヘッドを備え、
    前記装置側磁石により磁性体のナットを吸着した前記ヘッドを、前記移動装置により、金型のキャビティの成形面の所定の取り付け部に設けられた金型側磁石の近傍まで移動し、前記ナットを前記装置側磁石による吸着状態から解放するとともに、前記金型側磁石に吸着させることによって、該ナットを前記取り付け部に取り付けるナットの取り付け装置であって、
    前記装置側磁石を内部に収容する第一円筒部材と、
    前記装置側磁石を、前記第一円筒部材に対して、前記装置側磁石に吸着された前記ナット側へ付勢する第一弾性部材と、
    前記ヘッドを前記取り付け部に押し付けた際に、前記第一弾性部材の付勢力に抗して前記ナットの前記装置側磁石による吸着状態を解放する解磁具と、
    前記第一円筒部材を内部に収納する第二円筒部材と、
    前記第一円筒部材を、前記第二円筒部材に対して、前記第一弾性部材による前記装置側磁石の付勢方向と同じ方向に付勢する第二弾性部材と、
    を備える、
    ナットの取り付け装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN115431466A (zh) * 2022-09-29 2022-12-06 广东格林精密部件股份有限公司 一种异形盲孔螺母模内注塑自动植入装置

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