JP2016117784A - 鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
非イオン性界面活性剤(C)が0.5質量%以上5質量%以下、キレート剤(B)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、キレート剤(B)/非イオン性界面活性剤(C)が1.5以上5.5以下、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)/非イオン性界面活性剤(C)が0.05以上2.0以下、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)/非イオン性界面活性剤(C)が0.1以上0.3以下であり、前記アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)が、下記一般式(1)で表される化合物であり、
[化1]
R1−O−(EO)n−SO3 −X+ (1)
〔前記一般式(1)中、R1は炭素数1以上10以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、nはEOの平均付加モル数で0.5以上5以下であり、X+はカチオンである。〕
前記鋼板用アルカリ洗浄剤組成物が、水(F)を含む相に粒子径が50μm未満の前記非イオン性界面活性剤(C)の油滴が分散した分散体である、鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法である。
<原料成分>
<アルカリ剤(A)>
本実施形態で用いられるアルカリ剤(A)は、油汚れの除去性を確保するため、水溶性のアルカリ剤であればいずれのものも使用できる。具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、オルソ珪酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、セスキ珪酸ナトリウム等のアルカリ金属の珪酸塩、リン酸三ナトリウム等のアルカリ金属のリン酸塩、炭酸二ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸二カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、ホウ酸ナトリウム等のアルカリ金属のホウ酸塩等を用いることができる。二種以上の水溶性アルカリ剤を組み合わせてもよい。洗浄性を高める観点から、好ましくはアルカリ金属の水酸化物及びアルカリ金属の珪酸塩であり、より好ましくはアルカリ金属の水酸化物である。これらの中でも、好ましくは水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、オルソ珪酸ナトリウム及びメタ珪酸ナトリウムであり、より好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムである。
本実施形態で用いられるキレート剤(B)は、非イオン性界面活性剤(C)等の油滴(以下、単に「油滴」ともいう)の粒子径を小さくし保存安定性を向上させ、また鉄石けん等の汚れに作用して鉄イオン等をキレートし、脂肪酸ナトリウム石けんにして汚れを溶解し易くして、油の洗浄性を向上させると推定される。キレート剤(B)としては、グルコン酸、グルコヘプトン酸、グリセリン酸、テトロン酸、ペントン酸、ヘキソン酸、ヘプトン酸等のアルドン酸又はそのアルカリ金属塩若しくは炭素数1〜4の低級アミン塩;ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、エチレンジアミン二酢酸、テトラエチレンテトラミン六酢酸等のアミノカルボン酸のアルカリ金属塩若しくは低級アミン塩;クエン酸、リンゴ酸等又はそのオキシカルボン酸のアルカリ金属塩若しくは低級アミン塩;アミノトリメチレンホスホン酸、ヒドロキシエチリデンジホスホン酸、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸、ジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸等のホスホン酸又はそのアルカリ金属塩若しくは低級アミン塩;その他、前記のモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン塩を用いることができる。これらの中でも、油の洗浄性の観点から、アルドン酸又はその塩が好ましく、アルカリ金属塩又は低級アミン塩が好ましい。なかでも、油の洗浄性の観点から、グルコン酸、グルコヘプトン酸のアルカリ金属塩若しくは低級アミン塩が好ましく、グルコン酸塩がより好ましい。アルカリ金属塩は、洗浄性を高める観点から、ナトリウム塩が好ましい。更に、グルコン酸、エチレンジアミン四酢酸及びこれらの塩が好ましい。キレート剤(B)は少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。例えば、グルコン酸のアルカリ金属塩とエチレンジアミン四酢酸のアルカリ金属塩の組み合わせを用いることができる。
本実施形態で用いられる非イオン性界面活性剤(C)は、アルカリ洗浄剤に一般に用いられているものが使用できる。本実施形態で用いられる非イオン性界面活性剤(C)としては、例えば、炭素数が8以上の炭化水素基を有する1価アルコールにアルキレンオキシドを付加した構造の化合物、炭素数が8以上の炭化水素基を有する1価又は2価のアミンにアルキレンオキシドを付加した構造の化合物を用いることができる。具体例としてはポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルケニルアミンを用いることができる。
R2−O−(AO)m−H (2)
本実施形態で用いられる炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)は、洗浄剤組成物の保存安定性を高める。洗浄剤組成物の保存安定性の観点から、炭素数8以上の一級アルコールを用いることが好ましく、炭素数10以上22以下の一級アルコールがより好ましく、炭素数12以上20以下の一級アルコールがより好ましい。保管安定性の観点から、直鎖又は分岐鎖の脂肪族炭化水素基が挙げられる。当該脂肪族炭化水素基としては、飽和(アルキル基)及び不飽和(アルケニル基)が挙げられる。具体的には、デカノール、ラウリルアルコール、トリデカノール、ミリスチルアルコール、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール及びイソステアリルアルコールなどを用いることができる。これらの中でも、保管安定性の観点から、ウリルアルコール、トリデカノール、ミリスチルアルコールが好ましく、トリデカノールがさらに好ましい。炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)は少なくとも1種を用いればよく、2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態で用いられるアルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)は、下記一般式(1)で示される化合物が用いられる。
[化3]
R1−O−(EO)n−SO3 −X+ (3)
〔前記一般式(3)中、R1は炭素数1以上10以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、nはEOの平均付加モル数で0.5以上5以下であり、X+はカチオンである。〕
本実施形態において、水(F)は、工業用水、水道水及び脱イオン水等を用いることができる。水(F)の配合量は、アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、非イオン性界面活性剤(C)、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)及びその他の成分の合計量の残部でよいが、洗浄剤組成物の保存安定性の観点から、45重量%以上が好ましく、50重量%以上がより好ましい。水(F)の配合量は、アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、非イオン性界面活性剤(C)、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)の合計量の残部でよいが、洗浄剤組成物の保存安定性の観点から、60重量%以下が好ましく、55重量%以下がより好ましい。
鋼板用アルカリ洗浄剤組成物は、アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、非イオン性界面活性剤(C)、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)及び水(F)以外に、スラリー化剤(G)等の他の成分を含有することができる。
前記工程(1)では、キレート剤(B)と水(F)とを混合し、キレート剤水溶液を調製することが好ましい。次いで、非イオン性界面活性剤(C)、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)、更に要すればスラリー化剤(G)をキレート剤水溶液に添加して混合することが好ましい。そして、これらの混合液にアルカリ剤(A)を添加することが好ましい。
前記工程(2)では、攪拌装置として、剪断力の低い攪拌翼を有する攪拌装置を用いることができる。攪拌翼の回転の周速は、洗浄剤組成物の保存安定性の観点から、0.45m/s以上が好ましく、0.48m/s以上がより好ましく、0.52m/s以上が更に好ましく、0.75m/s以上がより更に好ましい。攪拌翼の回転の周速は、泡の巻込みによる洗浄剤の保存安定性の低下を防ぐ観点から1.20m/s以下が好ましく、1.10m/s以下がより好ましく、0.90m/s以下が更に好ましい。また、攪拌翼を回転させる際の電力量は、洗浄剤組成物保存安定性の観点から、3.5kw/kg以上が好ましく、6.0kw/kg以上がより好ましく、6.5kw/kg以上が更に好ましく、そして、泡の巻込みによる洗浄剤の保存安定性の低下を防ぐ観点から、20kw/kg以下が好ましく、18kw/kg以下がより好ましく、17kw/kg以下が更に好ましい。
<実施例1>
工程(1):キレート剤としてグルコン酸ナトリウム22.8g(3.8質量%)およびエチレンジアミン四酢酸四ナトリウム2.28g(0.38質量%)と水60.42g(10.07質量%)とを、容量500mlのガラスビーカ(内径80.5mm)に入れ、キレート剤水溶液を調製した。次いで、非イオン性界面活性剤としてポリオキシエチレン(10モル付加)ポリオキシプロピレン(2モル付加)アルキルセカンダリーエーテル(ラウリル、ミリスチルの混合物)11.52g(1.92質量%)、炭素数8以上22以下の一級アルコールとしてトリデカノール3.48g(0.58質量%)、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩としてポリオキシエチレン(1モル付加)ブチルエーテル硫酸ナトリウム2.4g(0.4質量%)、スラリー化剤としてポリアクリル酸ナトリウム(固形分42%)17.1g(固形分として1.20重量%)を攪拌混合し、更に、アルカリ剤として48%水酸化ナトリウムを480.0g(NaOHとして38.40質量%)加え混合物を得た。
工程(2):当該混合物を攪拌翼(4枚ピッチドパドル、直径:80mm、翼高さがビーカの200mlの位置)を有する攪拌装置にて530rpmで40分間攪拌し鋼板用アルカリ洗浄剤組成物を得た。なお周速は0.71m/sである。
表1及び2に示した成分及びその量を用いた以外は、実施例1と同様の方法で調製した。表1及び2に記載の配合量の単位は質量%である。
表1及び2に記載の各成分は以下を用いた。
A)アルカリ剤
・水酸化ナトリウム
B)キレート剤
・グルコン酸ナトリウム
・エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム
C)非イオン界面活性剤
・ポリオキシエチレン(10モル付加)ポリオキシプロピレン(2モル付加)ラウリルミリスチルセカンダリーエーテル(下記非イオン界面活性剤の製造例1で製造したもの)
D)炭素数8以上22以下の一級アルコール
・トリデカノール:イソトリデシルアルコール、協和発酵ケミカル(株)製
E)アルキルエーテル硫酸エステル
・ポリオキシエチレン(1モル付加)ブチルエーテル硫酸ナトリウム:泰光油脂化学工業(株)製
・ポリオキシエチレン(1.3モル付加)2−エチルヘキシルエーテル硫酸ナトリウム:泰光油脂化学工業(株)製
・ポリオキシエチレン(2モル付加)オクチルエーテル硫酸ナトリウム
G)スラリー化剤
・ポリアクリル酸ナトリウム:重量平均分子量6000
その他
・ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム
・ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム
・2−エチルヘキシル硫酸ナトリウム
・2−エチルヘキシルジアラニン
・パラトルエンスルホン酸ナトリウム
・ドデシル硫酸ナトリウム
・ポリオキシエチレン(3モル付加)ドデシルエーテル硫酸ナトリウム
オートクレーブにn−デカノール158.2g(1モル)及びKOH(触媒)0.30g(0.4質量%)を仕込み、オートクレーブ内の空気を窒素で置換した後、n−デカノールを攪拌しながらオートクレーブ内の温度を130℃に昇温した。エチレンオキサイド352g(8モル)を3.5kg/cm2の圧力(ゲージ圧)でオートクレーブ中に導入し、前記圧力が低下して一定になるまでn−デカノールとエチレンオキサイドとを反応させた後、オートクレーブ内の温度を120℃まで下げた。次いで、プロピレンオキサイド232g(4モル)を3.5kg/cm2の圧力(ゲージ圧)でオートクレーブ中に導入した。前記圧力が低下して一定になるまでプロピレンオキサイドを反応させた後、オートクレーブ内の温度を室温まで低下させて、ポリオキシエチレン(8モル付加)ポリオキシプロピレン(4モル付加)デシルエーテルを約740g得た。
<重量平均分子量>
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、標準ポリエチレン換算にて重量平均分子量を測定した。
[測定条件]
東ソー株式会社製ゲル濾過クロマトグラフSC−8020シリーズ・ビルドアップシステム
カラム:G2000HXL+G4000HXL
検出器:UV220nm
キャリヤ:テトラヒドロフラン1mL/分
カラム温度:38℃
<油滴の粒子径>
前記各鋼板用アルカリ洗浄剤組成物をスライドグラス上に約0.03ml(パスツールピペットで1滴)落とし、光学顕微鏡(NIKON社製)を用い、拡大率200倍で写真を撮影した。写真中の油滴の中で、粒子径が最大の油滴の直径を物差しで測定し最大粒子径とした。最大粒子径は50μm未満であると保存安定性に優れるものである。なお、写真の視野に油滴が収まらない場合は、最大粒子径を「−」した。
前記各鋼板用アルカリ洗浄剤組成物を容量500mlの透明なポリプロピレンビンに入れ、室温(20℃〜25℃)で24時間保存し、各鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の外観を目視で観察した。洗浄剤組成物が水と油の層に分離した場合を「分離」、洗浄剤組成物中に泡が多く入り洗浄剤組成物の体積が目視で二割以上増加した場合を「泡」、油滴が合一して巨大化し、油滴の粒子径を測定する際に写真の視野に油滴が収まらない場合を「合一」とした。異常が見られなかった場合は○とした。
<電力量>
撹拌機のモーターのコンセントを検電器につなぎ測定した。検電器で表示される、実効電圧(V)×実効電流(A)×力率(P.F.)で電力量(kw/kg)を計算した。
実施例1の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物を、水で25倍に希釈して第2の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物(1)を調製した。また、参考例1の組成を高剪断力(ホモミキサー:10000rpm)で油滴を小粒径化した鋼板用アルカリ洗浄剤組成物(2)を調製した。そして、水で25倍に希釈して第2の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物を調製した。
(1)アルカリ洗浄剤
前記実施例1の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物から調製した第2の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物(1)、及び前記参考例1の組成の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物から調製した第2の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物(2)をそれぞれアルカリ洗浄剤として用いた。
被洗浄鋼板は全て以下の手順で調製した。即ち、パーム油を含有する合成エステル系圧延油で冷間圧延された厚さ0.4mmの鋼板を、25mm×50mmの大きさに切断したものを被洗浄鋼板とした。被洗浄鋼板の付着油分量は、160mg/m2であった。
洗浄試験は全て以下の手順で行った。即ち、各例の第2のアルカリ洗浄剤組成物(汚れなし洗浄液)中に、それぞれ設置した縦100mm×横50mmの大きさの電極板一対(電極間距離は20mm)から等距離かつ中心に被洗浄鋼板を1秒間浸漬し、その後続けて電流密度5A/dm2で鋼板電位を負から正にそれぞれ0.5秒間ずつ一度切り替えて電解洗浄し、水でスプレーリンス(60℃の水をスプレー圧:0.2MPaで1秒間スプレー)し、更に60℃の水中に1秒間浸漬することによってリンスした後、温風乾燥した。なお、試験洗浄剤の温度は、70℃とした。
Claims (6)
- アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、非イオン性界面活性剤(C)、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)及び水(F)を含む成分を、攪拌翼を有する攪拌槽に導入する工程(1)、及び
前記攪拌翼を回転させて各成分を混合する工程(2)
を有する鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法であって、
前記工程(1)において前記攪拌槽に導入する前記成分の割合が、
アルカリ剤(A)が34質量%以上45質量%以下、
非イオン性界面活性剤(C)が0.5質量%以上5質量%以下、
キレート剤(B)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、キレート剤(B)/非イオン性界面活性剤(C)が1.5以上5.5以下、
炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)/非イオン性界面活性剤(C)が0.05以上2.0以下、
アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)/非イオン性界面活性剤(C)が0.1以上0.3以下であり、
前記アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)が、下記一般式(1)で表される化合物であり、
[化1]
R1−O−(EO)n−SO3 −X+ (1)
〔前記一般式(1)中、R1は炭素数1以上10以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、nはEOの平均付加モル数で0.5以上5以下であり、X+はカチオンである。〕
前記鋼板用アルカリ洗浄剤組成物が、水(F)を含む相に粒子径が50μm未満の前記非イオン性界面活性剤(C)の油滴が分散した分散体である、鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法。 - 前記工程(2)において、前記攪拌翼を3.5kw/kg以上の電力量で回転させて各成分を混合する、請求項1に記載の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法。
- 前記非イオン性界面活性剤(C)が、下記一般式(2)で表される化合物である、請求項1又は2に記載の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法。
[化2]
R2−O−(AO)m−H (2)
〔前記一般式(2)中、R2は炭素数8以上18以下の炭化水素基、AOは炭素数2以上4以下のアルキレンオキシ基、mはAOの平均付加モル数で2以上20以下である。〕 - 前記キレート剤(B)が、グルコン酸、エチレンジアミン四酢酸及びこれらの塩から選ばれる一種以上の化合物である、請求項1〜3のいずれかに記載の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法。
- 前記水(F)の割合が45質量%以上60質量%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の鋼板用アルカリ洗浄剤組成物の製造方法。
- アルカリ剤(A)、キレート剤(B)、非イオン性界面活性剤(C)、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)及び水(F)を含有する鋼板用アルカリ洗浄剤組成物であって、
アルカリ剤(A)が34質量%以上45質量%以下、
非イオン性界面活性剤(C)が0.5質量%以上5質量%以下、
キレート剤(B)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、キレート剤(B)/非イオン性界面活性剤(C)が1.5以上5.5以下、
炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、炭素数8以上22以下の一級アルコール(D)/非イオン性界面活性剤(C)が0.05以上2.0以下、
アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)と非イオン性界面活性剤(C)の質量比、アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)/非イオン性界面活性剤(C)が0.1以上0.3以下であり、
前記アルキルエーテル硫酸エステル又はその塩(E)が、下記一般式(1)で表される化合物であり、
[化3]
R1−O−(EO)n−SO3 −X+ (1)
〔前記一般式(1)中、R1は炭素数1以上10以下の炭化水素基、EOはエチレンオキシ基、nはEOの平均付加モル数で0.5以上5以下であり、X+はカチオンである。〕
前記鋼板用アルカリ洗浄剤組成物が、水(F)を含む相に粒子径が50μm未満の前記非イオン性界面活性剤(C)の油滴が分散した分散体である、鋼板用アルカリ洗浄剤組成物。
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