JP2016116630A - 電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を大型化することなくごみの分離性能を向上させることができる電気掃除機を提供する。【解決手段】電気掃除機1は、電動送風機10と吸込口体2と集塵ユニット13とを備える。集塵ユニット13は、旋回室29と主流入風路27と外気取込口56と副流入風路28とを備える。旋回室29は、主流入口42から流入した空気と副流入口45から流入した空気とを旋回させる。主流入風路27は、吸込口体2を通過した空気を主流入口42から旋回室29に流入させる。副流入風路28は、外気取込口56から取り込まれた空気を副流入口45から旋回室29に流入させる。【選択図】図13
Description
この発明は、電気掃除機に関する。
特許文献1に電気掃除機が記載されている。特許文献1に記載された電気掃除機は、サイクロン分離装置を備える。このサイクロン分離装置では、ゴミを含む空気が主流入口と複数の副流入口とから旋回室に流入する。
特許文献1に記載されたサイクロン分離装置では、主流入口に通じる風路から副流入口に通じる風路を分岐している。副流入口に通じる風路に進入するごみを少なくするためには、この風路に流入する空気の量を少なくしなればならない。このため、副流入口から旋回室に流入する空気の量を増やすことができず、ごみを分離する性能を十分に高めることができなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされた。この発明の目的は、装置を大型化することなくごみの分離性能を向上させることができる電気掃除機を提供することである。
この発明に係る電気掃除機は、気流を発生させる送風機と、送風機が発生させた気流によってごみを吸い込む吸込具と、吸込具から吸い込まれたごみを含む空気を旋回させることによってごみを捕集するサイクロン分離装置と、を備え、サイクロン分離装置は、第1流入口から流入した空気と第2流入口から流入した空気とを旋回させる旋回室と、吸込具を通過した空気を第1流入口から旋回室に流入させる第1流入風路と、送風機が発生させた気流によってサイクロン分離装置の外の空気をサイクロン分離装置の内部に取り込む外気取込口と、外気取込口から取り込まれた空気を第2流入口から旋回室に流入させる第2流入風路と、を備える。
また、この発明に係る電気掃除機は、気流を発生させる送風機と、送風機が発生させた気流によってごみを吸い込む吸込具と、吸込具から吸い込まれたごみを含む空気を旋回させることによってごみを捕集するサイクロン分離装置と、を備え、サイクロン分離装置は、第1流入口から流入した空気と第2流入口から流入した空気とを旋回させる旋回室と、吸込具を通過した空気を第1流入口から旋回室に流入させる第1流入風路と、吸込具を通過していない空気を第2流入口から旋回室に流入させる第2流入風路と、を備える。
この発明に係る電気掃除機であれば、装置を大型化することなくごみの分離性能を向上させることができる。
添付の図面を参照し、本発明を説明する。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における電気掃除機1を示す斜視図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、例えば、吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4、サクションホース5及び掃除機本体6を備える。
図1はこの発明の実施の形態1における電気掃除機1を示す斜視図である。
図1に示すように、電気掃除機1は、例えば、吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4、サクションホース5及び掃除機本体6を備える。
吸込口体2に、下向きの開口が形成される。吸込口体2は、長手方向の中央部に円筒状の接続部を備える。上記開口と接続部とは、吸込口体2の内部で通じている。
吸引パイプ3は、円筒状の真直ぐな部材からなる。吸引パイプ3は、伸縮自在な構成を有する。吸引パイプ3は、一側の端部が吸込口体2の接続部に接続される。吸込口体2は、吸引パイプ3に着脱自在である。
接続パイプ4は、途中で折れ曲がった円筒状の部材からなる。接続パイプ4は、一側の端部が吸引パイプ3の他側の端部に接続される。吸引パイプ3は、接続パイプ4に着脱自在である。接続パイプ4に、取っ手7が設けられる。取っ手7は、掃除をする人が持つ部分である。取っ手7に、操作スイッチ8が設けられる。操作スイッチ8は、電気掃除機1の運転を制御するための複数のボタンを備える。
サクションホース5は、蛇腹状の細長い部材からなる。サクションホース5は、蛇腹状であるため任意の方向に曲がる。サクションホース5は、一側の端部が接続パイプ4の他側の端部に接続される。
掃除機本体6は、ごみを含む空気からごみを分離し、分離したごみを捕集する機能を有する。掃除機本体6の前側の端部に、ホース接続口9が形成される。掃除機本体6のホース接続口9に、サクションホース5の他側の端部が接続される。
掃除機本体6は、電動送風機10(図1では図示せず)及び電源コード11を備える。電源コード11は、掃除機本体6の内部に設けられたコードリール部(図示せず)に巻き付けられる。電源コード11が外部の電源に接続されると、電動送風機10等の機器が通電する。電動送風機10は、電源コード11が電源に接続されると、操作スイッチ8に対する操作に応じて予め設定された吸引動作を行う。
吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4及びサクションホース5は、内部が一続きに形成される。電動送風機10が吸引動作を行うと、床面上のごみが空気と一緒に吸込口体2に吸い込まれる。吸込口体2の内部に流入したごみを含む空気は、吸引パイプ3、接続パイプ4及びサクションホース5の各内部を通って掃除機本体6に送られる。吸込口体2、吸引パイプ3、接続パイプ4及びサクションホース5は、外部から掃除機本体6にごみを含む空気を流入させるための風路を形成する。
図2は図1に示す掃除機本体6の拡大図である。図3は図1に示す掃除機本体6の平面図である。掃除機本体6は、収容ユニット12と集塵ユニット13とを備える。集塵ユニット13は、収容ユニット12に着脱自在に設けられる。
図4は掃除機本体6の収容ユニット12を示す斜視図である。図5は掃除機本体6の収容ユニット12を示す平面図である。図4及び図5は、収容ユニット12から集塵ユニット13を取り外した状態を示す。図6は図5に示す収容ユニット12のA−A断面図である。図7は図5に示す収容ユニット12のB−B断面図である。
収容ユニット12は、上述の電動送風機10及び電源コード11を備える。また、収容ユニット12は、例えば、収容体14及び15と吸気風路形成部16と排気風路形成部17と車輪18とを備える。
収容体14は、前方及び上方が開口する箱状を呈する。電動送風機10及び電源コード11は、収容体14に収容される。収容体14の後側の端部から前側寄りの予め設定された位置までの部分は、後側が高く前側が低くなるように上面が斜めに形成される。収容体14の上記予め設定された位置より前側の部分は、後側が低く前側が高くなるように上面が斜めに形成される。
収容体15は、収容体14に形成された開口を塞ぐように収容体14に設けられる。収容体15の一部は、収容体14の上面の形状に合うように、側方から見てL字状に形成される。収容体15のこのL字状の部分は、上方に収容部15aを形成する。収容部15aは、集塵ユニット13を収容するための空間である。集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられると、集塵ユニット13は収容体15の上方に配置される。収容体14及び15は、例えば成型品である。
吸気風路形成部16は、吸気風路19を形成する。吸気風路19は、収容ユニット12に形成された風路である。吸気風路19は、サクションホース5からのごみを含む空気を集塵ユニット13に導くための風路である。吸気風路形成部16は、一端が収容ユニット12の前面で開口する。吸気風路形成部16のこの一端は、ホース接続口9を形成する。吸気風路形成部16は、収容体14及び15の内側に形成された空間を通過し、他端が収容ユニット12の上面で開口する。即ち、吸気風路形成部16は、他端が収容体15で開口する。吸気風路形成部16のこの他端は、集塵ユニット13との接続口20を形成する。接続口20は、収容ユニット12の上面において、後側寄り且つ一側寄りに配置される。
集塵ユニット13は、吸気風路19から流入したごみを含む空気からごみを分離する機能を有する。集塵ユニット13は、ごみを含む空気を高速で旋回させることにより、遠心力によってごみを分離する。即ち、集塵ユニット13は、サイクロン分離機能を有する。また、集塵ユニット13は、分離したごみを捕集し、一時的に溜めておく機能を有する。
集塵ユニット13の具体的な構成及び機能については後述する。
集塵ユニット13の具体的な構成及び機能については後述する。
排気風路形成部17は、排気風路21を形成する。排気風路21は、収容ユニット12に形成された風路である。排気風路21は、集塵ユニット13においてごみが取り除かれた空気を排気口(図示せず)に導くための風路である。即ち、排気風路21には、集塵ユニット13から清浄な空気が流入する。排気風路形成部17は、一端が収容体15で開口する。排気風路形成部17のこの一端は、集塵ユニット13との接続口22を形成する。接続口22は、収容ユニット12の上面において、後側寄りの中央に配置される。また、排気風路形成部17は、収容体14及び15の内側に形成された空間を通過し、他端が収容ユニット12の外部に向けて開口する。排気風路形成部17のこの他端は、排気口を形成する。
電動送風機10は、電気掃除機1に形成された風路に気流を発生させる。電気掃除機1に形成された風路には、例えば、外部から掃除機本体6にごみを含む空気を流入させるための風路、吸気風路19、集塵ユニット13に形成された風路及び排気風路21が含まれる。電動送風機10は、排気風路21に配置される。
電動送風機10が吸引動作を行うと、電気掃除機1に形成された風路に気流が発生する。電動送風機10が発生させた気流により、吸込口体2にごみが吸い込まれる。吸込口体2に吸い込まれたごみを含む空気は、ホース接続口9から掃除機本体6の内部に取り込まれる。掃除機本体6の内部に流入したごみを含む空気は、吸気風路19を通って接続口20から集塵ユニット13に送られる。集塵ユニット13の内部で発生する気流については後述する。集塵ユニット13から排出された空気は、接続口22を通って排気風路21に送られる。集塵ユニット13から排出された空気は、排気風路21で電動送風機10を通過する。電動送風機10を通過した空気は、排気風路21を更に進み、排気口から掃除機本体6の外部に放出される。例えば、電動送風機10を通過した空気は、排気口から掃除中の部屋に戻される。
次に、図8から図20も参照し、集塵ユニット13について詳細に説明する。
図8は掃除機本体6の集塵ユニット13を示す斜視図である。図9は掃除機本体6の集塵ユニット13を示す側面図である。図10は掃除機本体6の集塵ユニット13を示す平面図である。図11は掃除機本体6の集塵ユニット13の分解図である。以下の集塵ユニット13に関する説明においては、図9に示す向きを基準に上下を特定する。
図8は掃除機本体6の集塵ユニット13を示す斜視図である。図9は掃除機本体6の集塵ユニット13を示す側面図である。図10は掃除機本体6の集塵ユニット13を示す平面図である。図11は掃除機本体6の集塵ユニット13の分解図である。以下の集塵ユニット13に関する説明においては、図9に示す向きを基準に上下を特定する。
集塵ユニット13は、全体として円筒状を呈する。集塵ユニット13は、例えば、流出部ケース23、外気取込部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26を備える。流出部ケース23、外気取込部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26は、例えば成型品である。流出部ケース23、外気取込部ケース24、流入部ケース25及び集塵部ケース26は、予め設定された操作を行うことにより、図11に示す状態に分解したり図8に示す状態に組み立てたりすることができる。例えば、ロック機構に対して解除操作を行うことにより、図11に示す状態に分解できる。例えば、図8に示す状態から集塵部ケース26のみを取り外すことができる。
図12は図10に示す集塵ユニット13のC−C断面図である。図13は図10に示す集塵ユニット13のD−D断面図である。図14は図12に示す集塵ユニット13のE−E断面図である。図15は図12に示す集塵ユニット13のF−F断面図である。図16は図12に示す集塵ユニット13のG−G断面図である。符号23から26に示すケースの何れか或いは複数により、集塵ユニット13に、主流入風路27、副流入風路28、旋回室29、0次集塵室30、一次集塵室31及び流出風路32が形成される。
図17は集塵ユニット13の流入部ケース25を示す平面図である。
流入部ケース25は、例えば、円筒部33、円錐部34、隔壁部35、主流入管36、副流入風路形成部37及び接続部38を備える。
流入部ケース25は、例えば、円筒部33、円錐部34、隔壁部35、主流入管36、副流入風路形成部37及び接続部38を備える。
円筒部33は、中空の円筒状を呈する。円筒部33は、中心軸が上下方向を向くように配置される。円錐部34は、先端部が切り取られた中空の円錐状を呈する。円錐部34は、中心軸が上下方向を向くように配置される。例えば、円錐部34の中心軸は、円筒部33の中心軸と一直線状に配置される。円錐部34は、上端部が円筒部33の下端部に接続される。円錐部34は、上端部から下方に向かうにしたがって径が小さくなる。円錐部34は、下端部が下方を向いて開口する。円錐部34の下端部に形成されたこの開口が一次開口39である。
円筒部33の内側に形成された空間と円錐部34の内側に形成された空間とからなる一続きの空間が旋回室29である。旋回室29は、ごみを分離するためにごみを含む空気を旋回させる空間である。図9は、旋回室29の中心軸を上下方向に向けた状態を示している。
旋回室29を形成する側壁に、0次開口40が形成される。0次開口40は、例えば、円筒部33の下端部寄りのある位置から円錐部34の上端部に渡って形成される。0次開口40は、一次開口39より高い位置、即ち上流側に形成される。0次開口40は、例えば図11に示すように、旋回室29で空気が旋回する方向(旋回方向)に対する下流側の縁部が、下方に向かうに従って上流側に近づくように湾曲する。
隔壁部35は、中空の円筒状を呈する。隔壁部35の径は、円筒部33の径より小さい。円錐部34と隔壁部35とは、円錐部34が隔壁部35の内側に形成された空間に上方から挿入されるように配置される。隔壁部35は、上端部が円錐部34の外周面に接続される。例えば、隔壁部35の中心軸は、円錐部34の中心軸と一致するように配置される。
主流入管36は、主流入風路27を形成する。主流入風路27は、集塵ユニット13に形成された風路である。主流入風路27は、収容ユニット12からのごみを含む空気を旋回室29に導くための風路である。即ち、吸気風路19からのごみを含む空気は、主流入風路27を通って旋回室29に流入する。
主流入管36は、例えば四角筒状を呈する。主流入管36の内側に形成された空間が主流入風路27である。主流入管36は、一端が外側を向いて開口する。主流入管36のこの一端は、ユニット流入口41を形成する。ユニット流入口41は、集塵ユニット13にごみを含む空気を取り込むための開口である。主流入管36は、他端部が円筒部33に接続される。主流入管36は、他端が円筒部33の内側を向く壁面で開口する。主流入管36のこの他端は、主流入口42を形成する。主流入口42は、主流入風路27を通過したごみを含む空気を旋回室29に取り込むための開口である。
主流入管36は、円筒部33の上部に接続される。例えば、主流入口42は、円筒部33の上端部、即ち旋回室29を形成する側壁の最上部に形成される。上述した0次開口40は、主流入口42より低い位置、即ち下流側に形成される。主流入管36は、主流入風路27からのごみを含む空気が旋回室29にその接線方向から流入するように、円筒部33に側方から接続される。主流入管36には、例えば図15に示すように、ユニット流入口41側から主流入口42側に向かうにしたがって幅が徐々に狭くなる部分が存在する。
副流入風路形成部37は、円筒部33の周囲を囲むように円筒部33の上部に設けられる。副流入風路形成部37は、上面に外気取込部ケース24が密着するように載せられる。このため、副流入風路形成部37は、上面が平らに形成される。副流入風路形成部37の上面には、その縁部に外気取込部ケース24の取付向きを決定するための立ち上がり部43が設けられる。
副流入風路形成部37に、複数の溝44が形成される。溝44は、上方に開口する。溝44は、円筒部33の外側に円筒部33の外周面に沿うように形成される。溝44は、ある中間位置から一端側が、旋回室29の空気の旋回方向に向かうにしたがって旋回室29に近づくように形成される。溝44は、一端が旋回室に通じる。即ち、溝44は、一端が円筒部33の内側を向く壁面で開口する。
副流入風路形成部37は、外気取込部ケース24が載せられて溝44の上方が閉じられることにより、副流入風路28の後半部を形成する。溝44の一端の開口は、外気取込部ケース24が副流入風路形成部37に載せられて溝44の上方が閉じられることにより、副流入口45を形成する。本実施の形態では、副流入風路形成部37に5つの溝44が形成される。溝44の1つは、外気取込部ケース24が副流入風路形成部37に載せられることにより、上方の開口及び一端の開口が外気取込部ケース24によって塞がれる。本実施の形態では、旋回室29を形成する側壁に4つの副流入口45が形成される。
副流入口45は、主流入口42と同様に円筒部33の上端部、即ち旋回室29を形成する側壁の最上部に形成される。例えば、副流入口45は、主流入口42と同じ高さに配置される。上述した0次開口40は、副流入口45より低い位置、即ち下流側に形成される。例えば、副流入口45の開口面積は、主流入口42の開口面積より小さい。溝44は、副流入風路28からの空気が旋回室29にその接線方向から流入するように円筒部33に接続される。
接続部38は、円筒部33から外側に突出するように設けられる。接続部38は、全体として楕円形のリング状を呈する。接続部38は、円筒部33のほぼ中間高さに配置される。上述した0次開口40は、接続部38より僅かに低い位置、即ち下流側に形成される。
集塵部ケース26は、例えば、底部46及び外壁部47を備える。
底部46は、全体として楕円形の板状を呈する。外壁部47は、円筒部33より大きな楕円形の筒状を呈する。外壁部47は、底部46の縁部から直立するように設けられる。底部46及び外壁部47により、下方が閉じた楕円形の筒状の部材が形成される。
底部46は、全体として楕円形の板状を呈する。外壁部47は、円筒部33より大きな楕円形の筒状を呈する。外壁部47は、底部46の縁部から直立するように設けられる。底部46及び外壁部47により、下方が閉じた楕円形の筒状の部材が形成される。
集塵部ケース26が流入部ケース25に対して適切に配置されると、外壁部47の内側に形成された空間に隔壁部35が配置される。隔壁部35は、下端部が底部46に接触する。外壁部47は、上端部が接続部38の縁部に接触する。集塵部ケース26が流入部ケース25に対して適切に配置されると、集塵部ケース26の内部には隔壁部35によって区切られた2つの空間が形成される。
隔壁部35の内側に形成された空間のうち、円錐部34の内側に形成された空間を除く部分が一次集塵室31である。一次集塵室31は、一次開口39を介して旋回室29に通じる。一次集塵室31は、円錐部34の下方を覆い且つ周囲を取り囲むように形成される。
外壁部47の内側に形成された空間のうち、旋回室及び一次集塵室を除く部分が0次集塵室30である。具体的に、外壁部47と隔壁部35との間並びに外壁部47と円筒部33及び円錐部34の各一部との間に形成された円筒状を呈する一続きの空間が0次集塵室30である。この一続きの空間は、上方が接続部38によって塞がれる。また、この一続きの空間は、下方が底部46によって塞がれる。0次集塵室30は、旋回室29の大部分の周囲を取り囲むように配置される。また、0次集塵室30は、一次集塵室31の周囲を取り囲むように配置される。0次集塵室30は、0次開口40を介して旋回室29に通じる。0次開口40は、0次集塵室30の最上部に開口するように接続部38に近い位置に形成される。このため、0次集塵室30は、0次開口40から下方に延びるように設けられる。
図18は集塵ユニット13の外気取込部ケース24を示す平面図である。
外気取込部ケース24は、例えば、底部48、リブ49、側壁部50及び排出部51を備える。外気取込部ケース24は、流入部ケース25に対して、副流入風路形成部37に上方から密着するように載せられる。
外気取込部ケース24は、例えば、底部48、リブ49、側壁部50及び排出部51を備える。外気取込部ケース24は、流入部ケース25に対して、副流入風路形成部37に上方から密着するように載せられる。
底部48は、例えば板状を呈する。底部48は、外形が流入部ケース25の立ち上がり部43の内側の面に沿う形状を呈する。リブ49は、底部48の下面から下方に突出するように底部48に設けられる。リブ49は、副流入風路形成部37に形成された溝44の位置に合わせて配置される。本実施の形態では、副流入風路形成部37に5つの溝44が形成される。このため、5つのリブ49が底部48に設けられる。5つのリブ49は、底部48の縁の近傍に同心円上に配置される。
外気取込部ケース24が流入部ケース25に対して適切に配置されると、円筒部33の上方を塞ぐように底部48が配置される。即ち、旋回室29の上壁は底部48によって形成される。また、外気取込部ケース24が流入部ケース25に対して適切に配置されると、溝44の上方を塞ぐように底部48が配置される。即ち、副流入風路28の後半部の上壁は底部48によって形成される。副流入口45の上縁は底部48によって形成される。
外気取込部ケース24が流入部ケース25に対して適切に配置されると、リブ49は、リブ49の旋回室29の中央側を向く面が円筒部33の内側を向く壁面に沿うように配置される。リブ49のうち主流入風路27の正面に配置されるリブ49は、溝44の一端を完全に塞ぐ。他のリブ49は、副流入風路28の後半部の壁面の一部を形成するように、溝44を間に挟んで副流入風路形成部37に対向する。
側壁部50は、底部48から直立するように底部48に設けられる。側壁部50は、例えば底部48上の空間をC字状に区画するように形成される。外気取込部ケース24には流出部ケース23が上方から被せられる。下方が底部48に及び側方が側壁部50によって囲まれたC字状の空間は、流出部ケース23が外気取込部ケース24に載せられて上方が塞がれることにより、副流入風路28の前半部を形成する。
底部48に分岐開口52が形成される。分岐開口52は、底部48のうち副流入風路28を形成する部分に設けられる。分岐開口52は、副流入風路28の前半部にある空気を副流入風路28の後半部に取り込むための開口である。
底部48に、副流入口45と同じ数の分岐開口52が形成される。本実施の形成では、旋回室29を形成する側壁に4つの副流入口45が形成される。このため、底部48には、副流入口45を介して旋回室29に通じる各溝44に対応し、4つの分岐開口52が形成される。外気取込部ケース24が流入部ケース25に対して適切に配置されると、分岐開口52は、溝44の副流入口45が形成される側とは反対側の端部の直上に配置される。即ち、分岐開口52は、旋回室29の空気の旋回方向に対して、副流入口45より上流側に設けられる。このため、副流入風路28の後半部は、分岐開口52から上記旋回方向に延びるように形成される。
排出部51は、旋回室29の空気を旋回室29の外に排出するための部材である。排出部51は、底部48を貫通するように底部48の中央部に設けられる。排出部51は、底部48の上面側で開口する。上述した副流入風路28の前半部は、旋回室29の中心軸の方向から見て排出部51の周囲を取り囲むように形成される。排出部51は、底部48から下方に突出する。外気取込部ケース24が流入部ケース25に対して適切に配置されると、排出部51は、旋回室29の上壁から旋回室29の内部に突出するように配置される。
排出部51は、例えば予め設定された中間位置より上方の部分が円筒状を呈する。排出部51の上記中間位置より下方の部分は、下方に向かうにしたがって径が小さくなる中空の円錐状を呈する。排出部51の内側に形成された空間は、流出風路32の前半部を形成する。流出風路32は、旋回室29の空気を集塵ユニット13の外に流出させる風路である。排出部51は、中心軸が円筒部33の中心軸と一致するように上下方向に配置される。このため、旋回室29、0次集塵室30、一次集塵室31及び流出風路32の前半部は、集塵ユニット13においてほぼ同心状に配置される。排出部51の下端は、例えば0次開口40の一部と同じ高さに配置される。
排出部51に、排出口53が形成される。排出口53は、旋回室29の空気を旋回室29の外に排出するための開口である。旋回室29の空気は、排出口53を介して流出風路32に取り込まれる。本実施の形態では、多数の微細孔によって排出口53を形成する場合を一例として示している。排出口53は、例えば主流入口42より低い位置に形成される。排出口53は、例えば副流入口45より低い位置に形成される。排出口53は、例えば一部が0次開口40と同じ高さに配置される。本実施の形態では、0次開口40より高い位置にも排出口53を形成し、0次開口40より低い位置に排出口53を形成しない場合を一例として示している。また、排出部51の円筒状を呈する部分のうち主流入口42が直接対向する部分の直下に当たる部分には、排出口53を形成しない場合を一例として示している。排出部51の円筒状を呈する部分のうち副流入口45が直接対向する部分の直下に当たる部分には、排出口53が形成される。
流出部ケース23は、集塵ユニット13の最上部に配置される。流出部ケース23は、内側の部材と外側の部材との二重構造である。流出部ケース23の外側の部材にはメッキが施される。流出部ケース23は、例えば蓋部54及び流出部55を備える。
流出部ケース23が集塵ユニット13の最上部に適切に配置されると、蓋部54は、側壁部50によってC字状に区画された空間を上方から塞ぐように配置される。即ち、副流入風路28の前半部の上壁は、蓋部54によって形成される。蓋部54は、内側の部材の縁部が立ち上がり部43と同じ形状を呈する。また、蓋部54は、外側の部材の縁部が副流入風路形成部37の上側の縁部と同じ形状を呈する。流出部ケース23を取り付ける向きは、外気取込部ケース24及び流入部ケース25に対して一方向に定められている。
蓋部54に、外気取込口56が形成される。外気取込口56は、集塵ユニット13の外にある空気を集塵ユニット13の内部に取り込むための開口である。集塵ユニット13の周辺に存在する空気は、外気取込口56を介して集塵ユニット13の内部に直接取り込まれる。外気取込口56は、例えば、集塵ユニット13の上面に形成される。本実施の形態では、外気取込口56を集塵ユニット13の上面のうち主流入風路27の真上の部分に外気取込口56を形成する場合を一例として示している。
外気取込口56は、例えばその開口面積が副流入口45の開口面積より小さくなるように形成される。本実施の形態では、複数の微細孔によって外気取込口56を形成する場合を一例として示している。かかる場合、例えば1つの微細孔の開口面積が1つの副流入口45の開口面積より小さくなるように形成される。副流入風路28に、通気性を有する吸音材を設けても良い。吸音材は、例えば不織布或いはウレタンからなる。例えば、吸音材は外気取込口56の下方に配置される。吸音材を設けることにより、空気が外気取込口56から副流入風路28に流入する際に発生する音を低減できる。また、吸音材を設けることにより、外気取込口56から集塵ユニット13の外に漏れる騒音を低減できる。例えば、旋回室29の気流によって発生した音が集塵ユニット13の外に伝わる量を低減できる。
流出部55は、排出部51の内部を通過してきた空気を集塵ユニット13の外に排出するための部材である。流出部55は、例えばL字状に曲げられた筒状を呈する。流出部55は、一端が蓋部54の下方で下方を向いて開口する。流出部55は、他端が蓋部54の上方で側方を向いて開口する。流出部ケース23が集塵ユニット13の最上部に適切に配置されると、流出部55の一端は排出部51の上端に接続される。流出部55の他端側は、軸方向が斜め上方を向くように配置される。
流出部55の内側に形成された空間は、流出風路32の後半部を形成する。本実施の形態では、外気取込部ケース24の排出部51と流出部ケース23の流出部55との2つの部材によって流出管を構成する場合を一例として示している。流出部55の他端は、集塵ユニット13から空気を流出させるユニット流出口57を形成する。ユニット流出口57は、ユニット流入口41より高い位置に配置される。
上記構成を有する集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられると、旋回室29等の中心軸が収容体15の上面に合わせて斜めに配置される。図19は図3に示す掃除機本体のH−H断面図である。図20は図3に示す掃除機本体のJ−J断面図である。図19及び図20は、集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられた状態を示している。集塵ユニット13が収容ユニット12に適切に取り付けられると、ユニット流入口41が接続口20に接続される。また、ユニット流出口57が接続口22に接続される。
次に、集塵ユニット13の機能及び動作について具体的に説明する。
電動送風機10が吸引動作を開始すると、上述したように、吸込口体2に吸い込まれたごみを含む空気は、吸気風路19を通過して接続口20に達する。吸気風路19のごみを含む空気は、接続口20及びユニット流入口41を通過して主流入風路27に流入する。主流入風路27に流入したごみを含む空気は、主流入風路27を通過し、主流入口42から旋回室29に流入する。かかる経路は、図において経路aとして実線の矢印で示されている。
電動送風機10が吸引動作を開始すると、上述したように、吸込口体2に吸い込まれたごみを含む空気は、吸気風路19を通過して接続口20に達する。吸気風路19のごみを含む空気は、接続口20及びユニット流入口41を通過して主流入風路27に流入する。主流入風路27に流入したごみを含む空気は、主流入風路27を通過し、主流入口42から旋回室29に流入する。かかる経路は、図において経路aとして実線の矢印で示されている。
また、電動送風機10が吸引動作を開始すると、集塵ユニット13の外に存在する流出部ケース23の周辺の空気が、外気取込口56から集塵ユニット13の内部に取り込まれる。外気取込口56を通過した空気は、外気取込部ケース24の底部48と流出部ケース23の蓋部54との間に形成された空間、即ち副流入風路28の前半部に流入する。副流入風路28に流入した空気は、側壁部50によってC字状に区画された空間を移動し、分岐開口52に達する。このC字状に区画された空間では、空気は、旋回室29の上方を横切るように旋回室29の空気の旋回方向に沿って移動する。分岐開口52に達した空気は、分岐開口52を通過して下方に移動する。分岐開口52を通過した空気は、溝44の内部、即ち副流入風路28の後半部に流入する。
分岐開口52を通過した空気は、溝44の内部を移動する。この時、空気は、旋回室29の空気の旋回方向に沿って溝44の内部を移動する。溝44の内部を通過した空気は、副流入口45から旋回室29に流入する。かかる経路は、図において経路bとして破線の矢印で示されている。
主流入口42を通過したごみを含む空気は、円筒部33の内側を向く壁面、即ち旋回室29の側壁に沿うように旋回室29にその接線方向から流入する。副流入口45を通過した空気も、旋回室29の側壁に沿うように旋回室29にその接線方向から流入する。
主流入口42から旋回室29に流入した空気は、旋回室29の側壁に沿うように予め設定された方向に回り、旋回室29で主旋回気流を形成する。この主旋回気流は、旋回室29の側壁との摩擦により、徐々に旋回速度が低下する。一方、副流入口45からの空気は、主旋回気流と同じ方向に回るように旋回室29に流入する。このため、副流入口45からの空気は、主旋回気流をその後方から順々に押すように旋回室29に取り込まれる。即ち、副流入口45から旋回室29に取り込まれた空気が主旋回気流に合流することにより、主旋回気流が加速される。結果として、主旋回気流の減速を抑制した強力な遠心力を有する旋回気流を全体として形成することができる。
主流入口42からの空気と副流入口45からの空気とが合流して生成された強力な旋回気流は、中心軸近傍の強制渦領域とその外側の自由渦領域とを形成しながら、その経路構造と重力とによって下向きに流れていく。この旋回気流に含まれるごみには、遠心力が作用する。例えば繊維ごみ及び毛髪といった比較的嵩の大きなごみαは、作用する遠心力によって旋回室29の側壁に押し付けられながら落下する。このため、ごみαは、0次開口40の高さに達すると旋回気流から分離され、0次開口40を通過する。0次開口40を通過したごみαは、0次集塵室30に送られる。0次開口40から0次集塵室30に進入したごみαは、旋回室29の空気の旋回方向と同じ方向に移動しながら落下する。そして、ごみαは、0次集塵室30の最下部に達して捕集される。
0次開口40から0次集塵室30に進入しなかったごみは、旋回気流に乗って旋回しながら下方に移動する。砂ごみ及び細かい繊維ごみといった比較的嵩の小さなごみβは、一次開口39を通過する。そして、ごみβは、一次集塵室31に落下して捕集される。
旋回室29の旋回気流は、旋回室29の最下部に達するとその進行方向を上向きに変え、旋回室29の中心軸に沿って上昇する。この上昇気流を形成する空気からはごみα及びごみβが除去されている。ごみα及びごみβが取り除かれた清浄空気は、排出口53を通過して旋回室29から排出される。排出口53を通過した空気は、流出風路32を通過してユニット流出口57に達する。そして、清浄空気は、ユニット流出口57及び接続口22を通過して排気風路21に送られる。
電動送風機10が吸引動作を行うことにより、ごみαが0次集塵室30に溜まる。また、ごみβが一次集塵室31に溜まる。0次集塵室30及び一次集塵室31に溜まったごみは、集塵部ケース26を取り外すことによって簡単に廃棄することができる。
上記構成を有する電気掃除機1であれば、装置を大型化することなくごみの分離性能を向上させることができる。即ち、副流入風路28からの空気は、旋回室29に形成された主旋回気流を後方から押すように副流入口45から旋回室29に流入する。このため、主流入口42から流入する空気の速度を極端に上げなくても、旋回室29に、強力な遠心力を有する旋回気流を形成することができる。電動送風機10の出力を下げることができ、電動送風機10の小型化及び軽量化が可能となる。上記構成を有する電気掃除機1であれば、質量及びサイズを大きくすることなく高い分離性能を得ることができる。また、発生する騒音を低減させることができる。
特に、電気掃除機1では、電動送風機10が発生させた気流により、集塵ユニット13の外にある空気を外気取込口56から集塵ユニット13の内部に直接取り込んでいる。副流入口45から旋回室29に流入する空気は、吸込口体2を通過していない。また、副流入口45から旋回室29に流入する空気は、吸気風路19及び主流入風路27を通過していない。副流入風路28に、含まれるごみの量が少ない低圧損の気流を発生させることができる。従来のように、副流入口に通じる風路に進入するごみを少なくするためにこの風路に流入する空気の量を少なくする必要もない。
外気取込口56から副流入風路28に小さなごみが進入する可能性は否定できない。外気取込口56の開口面積を副流入口45の開口面積より小さくすれば、外気取込口56から進入したごみによって副流入口45が閉塞することを防止できる。外気取込口56の開口面積を副流入風路28の最も細い部分の断面積より小さくしても良い。
副流入口45により、旋回室29内の旋回気流を高速化することにより、旋回室29から比較的大きな気流音が発生する可能性がある。この気流音の集塵ユニット13外部への放射を抑制するために、外気取込口56に通気性を有した吸音材を設置しても良い。
外気取込口56を集塵ユニット13の上方を向く面に形成すれば(図10参照)、掃除中に外気取込口56がカーテン等によって塞がれてしまう頻度を低減できる。本実施の形態のように外気取込口56を集塵ユニット13の上面に形成すれば、外気取込口56がカーテン等によって塞がれてしまう頻度を更に低減できる。なお、外気取込口56を形成する位置は上記位置に限定されない。
上記構成を有する集塵ユニット13では、副流入風路28を通過した空気は、旋回室29の空気が旋回する方向に沿うように副流入口45から旋回室29に流入する。このため、副流入口45から旋回室29に取り込まれる空気は、旋回室29の主旋回気流にスムーズに合流する。副流入口45を設けたことによって旋回気流の旋回力が低下する恐れはない。
また、主流入風路27の真上に外気取込口56を形成する(図13参照)ことにより、旋回室29の空気の旋回方向に沿うように副流入風路28の前半部及び後半部の双方を形成できる。これにより、副流入風路28を流れる空気の圧損を低減できる。特に、空気が副流入風路28の前半部から後半部に移動する際の圧損を低減できる。
本実施の形態では、旋回室29を形成する側壁に4つの副流入口45を形成する場合について説明した。副流入風路28は、外気取込口56から取り込まれた空気を4つの副流入口45のそれぞれから旋回室29に流入させるように形成される。このような構成であれば、旋回室29の主旋回気流を4箇所から加速することができ、強力な遠心力を有する旋回気流を形成できる。また、主流入口42と副流入口45との間隔をある程度同じにすれば、旋回気流の速度を一定にすることができる。なお、副流入口45を形成する個数は上記に限定されない。例えば、1つの副流入口45しか形成されていなくても一定の効果は期待できる。
副流入口45を1つのみ形成する場合には、主流入口42から旋回方向に約180°ほど進んだ位置に副流入口45を設置することが望ましい。主流入口42から流入した空気は、旋回室29の内壁との摩擦及び排出口53からの向心力(内向きの吸込力)により、その流入位置から徐々に減速しながら旋回室29内を旋回することとになるが、360°進んだ位置は、すなわち主流入口42になるために、減速される前の空気が導入されることになり、旋回室29を周回して減速された気流を加速する効果を備えている。したがって、副流入口45を1つのみ形成する場合には、上記の位置に副流入口45を形成することにより効率よく旋回力を高めることが可能となる。
上記構成を有する電気掃除機1であれば、副流入風路28に低圧損の気流を発生させることができる。このため、副流入口45の開口面積を小さくすることができる。例えば、副流入口45の開口面積を主流入口42の開口面積より小さくすれば、副流入風路形成部37の小型化、即ち集塵ユニット13の小型化が可能となる。
本実施の形態では、外気取込口56から取り込まれた空気を、副流入風路28を介して副流入口45から旋回室29内に導入する構造としたが、副流入風路28を介さずに直接的に旋回室29内に導入する構造としても良い。一例として、外気取込口56がすなわち副流入口となる場合でも、一定の効果を得ることができる。
本実施の形態では、集塵ユニット13をサイクロン分離装置の一例として示した。サイクロン分離装置の詳細は、集塵ユニット13の構成に限定されない。また、本実施の形態では、吸込口体2を吸込具の一例として示した。電気掃除機1は、他の形状を有する吸込具を備えていても良い。
本実施の形態では、キャニスタータイプの電気掃除機1について説明したが、本発明が適用される電気掃除機のタイプはこれに限定されない。本発明を所謂ロボット掃除機と呼ばれる電気掃除機に適用しても良い。かかる場合、吸込具は掃除機本体の下部に掃除機本体と一体的に設けられる。
1 電気掃除機、 2 吸込口体、 3 吸引パイプ、 4 接続パイプ、 5 サクションホース、 6 掃除機本体、 7 取っ手、 8 操作スイッチ、 9 ホース接続口、 10 電動送風機、 11 電源コード、 12 収容ユニット、 13 集塵ユニット、 14 収容体、 15 収容体、 16 吸気風路形成部、 17 排気風路形成部、 18 車輪、 19 吸気風路、 20 接続口、 21 排気風路、 22 接続口、 23 流出部ケース、 24 外気取込部ケース、 25 流入部ケース、 26 集塵部ケース、 27 主流入風路(第1流入風路)、 28 副流入風路(第2流入風路)、 29 旋回室、 30 0次集塵室、 31 一次集塵室、 32 流出風路、 33 円筒部、 34 円錐部、 35 隔壁部、 36 主流入管、 37 副流入風路形成部、 38 接続部、 39 一次開口、 40 0次開口、 41 ユニット流入口、 42 主流入口(第1流入口)、 43 立ち上がり部、 44 溝、 45 副流入口(第2流入口)、46 底部、 47 外壁部、 48 底部、 49 リブ、 50 側壁部、 51 排出部、 52 分岐開口、 53 排出口、 54 蓋部、 55 流出部、 56 外気取込口、 57 ユニット流出口
Claims (10)
- 気流を発生させる送風機と、
前記送風機が発生させた気流によってごみを吸い込む吸込具と、
前記吸込具から吸い込まれたごみを含む空気を旋回させることによってごみを捕集するサイクロン分離装置と、
を備え、
前記サイクロン分離装置は、
第1流入口から流入した空気と第2流入口から流入した空気とを旋回させる旋回室と、
前記吸込具を通過した空気を前記第1流入口から前記旋回室に流入させる第1流入風路と、
前記送風機が発生させた気流によって前記サイクロン分離装置の外の空気を前記サイクロン分離装置の内部に取り込む外気取込口と、
前記外気取込口から取り込まれた空気を前記第2流入口から前記旋回室に流入させる第2流入風路と、
を備えた電気掃除機。 - 前記外気取込口の開口面積は、前記第2流入口の開口面積より小さい請求項1に記載の電気掃除機。
- 前記第2流入口の開口面積は、前記第1流入口の開口面積より小さい請求項1又は請求項2に記載の電気掃除機。
- 前記第2流入風路は、前記旋回室の空気が旋回する方向に沿うように前記第2流入口から前記旋回室に空気を流入させる請求項1から請求項3の何れか一項に記載の電気掃除機。
- 複数の前記第2流入口が形成され、
前記第2流入風路は、前記外気取込口から取り込まれた空気を前記第2流入口のそれぞれから前記旋回室に流入させる
請求項1から請求項4の何れか一項に記載の電気掃除機。 - 前記第2流入風路に設けられた吸音材と、
を更に備えた請求項1から請求項5の何れか一項に記載の電気掃除機。 - 前記外気取込口は、前記旋回室の中心軸を上下方向に向けた時に前記サイクロン分離装置の上方を向く面に形成された請求項1から請求項6の何れか一項に記載の電気掃除機。
- 前記外気取込口は、前記旋回室の中心軸を上下方向に向けた時に前記第1流入風路の真上に配置される請求項1から請求項7の何れか一項に記載の電気掃除機。
- 気流を発生させる送風機と、
前記送風機が発生させた気流によってごみを吸い込む吸込具と、
前記吸込具から吸い込まれたごみを含む空気を旋回させることによってごみを捕集するサイクロン分離装置と、
を備え、
前記サイクロン分離装置は、
第1流入口から流入した空気と第2流入口から流入した空気とを旋回させる旋回室と、
前記吸込具を通過した空気を前記第1流入口から前記旋回室に流入させる第1流入風路と、
前記吸込具を通過していない空気を前記第2流入口から前記旋回室に流入させる第2流入風路と、
を備えた電気掃除機。 - 前記第2流入風路は、前記第1流入風路を通過していない空気を前記第2流入口から前記旋回室に流入させる請求項9に記載の電気掃除機。
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