JP2016116424A - 需要家装置、電力消費管理装置、電力消費管理システム、電力消費管理方法および電力消費管理プログラム - Google Patents

需要家装置、電力消費管理装置、電力消費管理システム、電力消費管理方法および電力消費管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことが可能な需要家装置、電力消費管理装置、電力消費管理システム、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムを提供する。【解決手段】電力需要施設において用いられる需要家装置であって、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始する制御部とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、需要家装置、電力消費管理装置、電力消費管理システム、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムに関し、特に、電力需要施設における電力消費を抑制する需要家装置、電力消費管理装置、電力消費管理システム、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムに関する。
従来、電力需給が逼迫している場合等に一般家庭およびオフィス等の電力需要施設における電力消費が抑制されるように、電力需要施設における電力消費を管理するシステムが開発されている。
たとえば、特許文献1(特開2012−205358号公報)には、以下のような技術が開示されている。すなわち、電力管理システムは、予め登録された複数の参加者を含むコミュニティに関する参加者リストを保持する保持部と、電力削減制御の実行の要否を判定する判定部と、電力削減制御の実行が必要であると判定部が判定した場合に、参加者リストに含まれている複数の参加者の中から、電力削減制御の対象となる一以上の対象者を選定する選定部と、選定部によって選定された対象者に関して、電力削減制御を実行する制御部と、電力削減制御が実行された対象者に対して、削減電力に基づく特典を付与する付与部とを備える。
また、節電を目的として、ビル等の電力需要施設へのEMS(Energy Management System)の導入が行われている。
EMSとは、電力需要施設における消費電力量を監視し、電力需要施設における機器または設備等の運転状態を管理することによって、電力需要施設における電力消費の抑制を図るためのシステムである。
EMSは、たとえばアグリゲータと呼ばれる事業者によって導入される。アグリゲータは、EMSを導入した電力需要施設に対してエネルギー管理支援サービスを提供する。
特開2012−205358号公報 特許第4148419号公報
電力会社および系統運用会社等の系統側事業者は、多くの電力需要施設にEMSが導入されることにより、全体的な電力需要を広範囲に調整することが容易となる。
たとえば、系統側事業者は、電力需給の逼迫が予測される場合に、アグリゲータに対して予め節電要請を行なう。そして、アグリゲータは、電力需要施設の需要家に対して節電要請を行なう。
このようなシステムにおいて、当該節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なう技術が望まれる。
この発明は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことが可能な需要家装置、電力消費管理装置、電力消費管理システム、電力消費管理方法および電力消費管理プログラムを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる需要家装置は、電力需要施設において用いられる需要家装置であって、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始する制御部とを備える。
(5)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、電力消費の目標を示す電力管理情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する指示部と、前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断する判断部とを備え、前記指示部は、前記目標を達成できないと前記判断部が判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する。
(6)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理システムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、前記電力需要施設において用いられる需要家装置とを備え、前記電力消費管理装置は、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信し、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置は、前記電力消費管理装置から前記指示情報を受信して、受信した前記指示情報に対する応答情報を前記電力消費管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する。
(8)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理方法は、電力需要施設において用いられる需要家装置における電力消費管理方法であって、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得するステップと、前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始するステップとを含む。
(9)またこの発明の別の局面に係わる電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置における電力消費管理方法であって、電力消費の目標を示す電力管理情報を取得するステップと、前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップと、前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断するステップと、前記目標を達成できないと判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップとを含む。
(10)またこの発明の別の局面に係わる電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、前記電力需要施設において用いられる需要家装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、前記電力消費管理装置が、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信するステップと、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置が、前記電力消費管理装置から前記指示情報を受信して、受信した前記指示情報に対する応答情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信するするステップとを含む。
(11)上記課題を解決するために、この発明のある局面に係わる電力消費管理プログラムは、電力需要施設において用いられる需要家装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得するステップと、前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始するステップとを実行させるためのプログラムである。
(12)またこの発明の別の局面に係わる電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力消費の目標を示す電力管理情報を取得するステップと、前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップと、前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断するステップと、前記目標を達成できないと判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップとを実行させるためのプログラムである。
本発明は、このような特徴的な処理部を備える需要家装置として実現できるだけでなく、需要家装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
また、本発明は、このような特徴的な処理部を備える電力消費管理装置として実現できるだけでなく、電力消費管理装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現することができる。
また、本発明は、このような特徴的な処理部を備える電力消費管理システムとして実現できるだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現したり、電力消費管理システムの一部または全部を実現する半導体集積回路として実現したりすることができる。
本発明によれば、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの適用例を説明するための図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの構成を示す図である。 図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置の構成を示す図である。 図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける需要家装置の構成を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置による電力管理情報の処理の手順を定めたフローチャートである。 図6は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費の抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。 図7は、本発明の第1の実施の形態に係る需要家装置によるコジェネレーション機器を起動するための判断処理の手順を定めたフローチャートである。 図8は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムの構成を示す図である。 図9は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理装置による電力管理情報の処理の手順を定めたフローチャートである。 図10は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費の抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。
最初に、本発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の実施の形態に係る需要家装置は、電力需要施設において用いられる需要家装置であって、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始する制御部とを備える。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえば、デマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動することにより、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用し、電気機器の使用制限等の需要家への大きな負担を生じさせることなく節電目標を達成することができる。すなわち、単に節電目標を達成するだけでなく、節電要請を受けた需要家への負担を軽減しながら、たとえば需要家が節電のインセンティブを得ることができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
(2)好ましくは、前記制御部は、前記処理において、前記コジェネレーション機器による電気以外の供給に対する需要が無いかまたは少ないと判断した場合、前記コジェネレーション機器を起動しないことを決定する。
このような構成により、コジェネレーション機器による電気以外の供給の必要性が低い場合に、コジェネレーション機器を無理に動作させてたとえば電力需要施設におけるコストが増大することを防ぐことができる。また、たとえば、電力需要施設の需要家および系統側事業者間の契約に応じて、需要家の節電義務のレベルを柔軟に設定することができる。
(3)好ましくは、前記制御部は、前記処理において、前記抑制に対して与えられる対価と前記コジェネレーション機器の発電に要するコストとを比較し、比較結果に基づいて、前記コジェネレーション機器を起動するか否かを決定する。
このような構成により、節電要請を受けて節電を行なう際における需要家への負担を軽減することができる。具体的には、たとえば、節電目標を達成するために電力需要施設におけるコストが増大してしまうことを防ぐことができる。また、たとえば、コジェネレーション機器による電気以外の供給の必要性が低い場合でも、需要家のコストが増大しない範囲でコジェネレーション機器を有効に活用することができる。
(4)好ましくは、前記コジェネレーション機器は湯を供給し、前記制御部は、前記処理において、湯の需要量に対して湯の残量が足りないと判断した場合、前記コジェネレーション機器を起動することを決定する。
このような構成により、ガス料金のかかる湯の供給を適切に行なうことができる。具体的には、たとえば、不要な湯の供給によるガス料金の増大を防ぐことができる。また、節電目標を達成することによって、電気およびガス等の光熱費が、湯の保温等のために結果として増大してしまうことを防ぐことができる。
(5)本発明の実施の形態に係る電力消費管理装置は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、電力消費の目標を示す電力管理情報を取得する取得部と、前記取得部によって前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する指示部と、前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断する判断部とを備え、前記指示部は、前記目標を達成できないと前記判断部が判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえばデマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動し、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用することができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
(6)本発明の実施の形態に係る電力消費管理システムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、前記電力需要施設において用いられる需要家装置とを備え、前記電力消費管理装置は、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信し、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置は、前記電力消費管理装置から前記指示情報を受信して、受信した前記指示情報に対する応答情報を前記電力消費管理装置へ送信し、前記電力消費管理装置は、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえばデマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動し、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用することができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
(7)好ましくは、前記電力消費管理装置は、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、前記目標を達成できないと判断した場合、前記第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する。
(8)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設において用いられる需要家装置における電力消費管理方法であって、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得するステップと、前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始するステップとを含む。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえば、デマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動することにより、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用し、電気機器の使用制限等の需要家への大きな負担を生じさせることなく節電目標を達成することができる。すなわち、単に節電目標を達成するだけでなく、節電要請を受けた需要家への負担を軽減しながら、たとえば需要家が節電のインセンティブを得ることができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
(9)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置における電力消費管理方法であって、電力消費の目標を示す電力管理情報を取得するステップと、前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップと、前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断するステップと、前記目標を達成できないと判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップとを含む。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえばデマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動し、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用することができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
(10)本発明の実施の形態に係る電力消費管理方法は、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、前記電力需要施設において用いられる需要家装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、前記電力消費管理装置が、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信するステップと、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置が、前記電力消費管理装置から前記指示情報を受信して、受信した前記指示情報に対する応答情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、前記電力消費管理装置が、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信するするステップとを含む。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえばデマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動し、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用することができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
(11)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設において用いられる需要家装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得するステップと、前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始するステップとを実行させるためのプログラムである。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえば、デマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動することにより、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用し、電気機器の使用制限等の需要家への大きな負担を生じさせることなく節電目標を達成することができる。すなわち、単に節電目標を達成するだけでなく、節電要請を受けた需要家への負担を軽減しながら、たとえば需要家が節電のインセンティブを得ることができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
(12)本発明の実施の形態に係る電力消費管理プログラムは、電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、電力消費の目標を示す電力管理情報を取得するステップと、前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップと、前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断するステップと、前記目標を達成できないと判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップとを実行させるためのプログラムである。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえばデマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動し、節電要請に対してコジェネレーション機器を有効に活用することができる。したがって、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[構成および基本動作]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの適用例を説明するための図である。
図1を参照して、電力会社または系統運用会社等である電力系統側5は、たとえば電力需給の逼迫が予想される期間を対象として、アグリゲータ6に対して節電要請を行なう、具体的には、たとえば、アグリゲータ6に対してデマンドレスポンス(DR:Demand Response)を発行する。アグリゲータ6は、電力系統側5からの節電要請を受けて、1または複数の電力需要施設3に、たとえば当該期間を対象として節電要請を行なう。
電力需要施設3においてアグリゲータ6からの節電要請に従った節電が行われることにより、電力需要施設3は、アグリゲータ6へネガワットすなわち削減された消費電力を提供する。アグリゲータ6は、電力需要施設3から提供されたネガワットを卸電力市場8において販売することにより、ネガワットの対価を得る。
また、電力系統側5は、節電に対するインセンティブすなわち節電要請の対象期間において節電が行われたことに対する報酬をアグリゲータ6に与える。
アグリゲータ6は、卸電力市場8から得たネガワットの対価および電力系統側5から得た節電の報酬を電力需要施設3に分配する。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムの構成を示す図である。
図2を参照して、電力消費管理システム301は、系統側管理装置201と、電力消費管理装置101と、1または複数の需要家装置202と、1または複数のコジェネレーション機器251と、取引市場装置161とを備える。
需要家装置202は、電力会社から電力の供給を受けるビル、工場または一般家庭等の電力需要施設3において用いられる。電力会社は、たとえば発電事業者または電力小売り事業者である。需要家装置202は、たとえばアグリゲータ6によって導入される。
コジェネレーション機器251は、電力需要施設3において設けられ、たとえば、ガス等を駆動源とした発電機を含み、当該発電機によって電気を生成しながら、当該発電機の排熱を利用して給湯および暖房等を行なう。以下、コジェネレーション機器251が、ガスを用いて発電および給湯を行なう機器であると仮定して説明する。
電力消費管理装置101は、たとえばアグリゲータ6によって運用され、1または複数の電力需要施設3における需要家装置202と通信を行なうことにより、各需要家装置202が用いられる電力需要施設3における電力消費を管理する。
系統側管理装置201は、電力系統側5によって運用され、電力消費に関する情報である電力管理情報を電力消費管理装置101へ送信する。電力管理情報は、たとえば、アグリゲータ6が参加可能な節電イベントの内容を示す。
具体的には、電力管理情報は、節電イベントの内容として、たとえば、電力消費を抑制すべき要請期間、および要請期間において、配下の電力需要施設3が削減すべき消費電力の目標である要請目標を示す。アグリゲータ6は、たとえば、要請目標を達成できると判断した場合、節電イベントに参加する。
なお、電力管理情報は、さらに、時間ごとの電力料金の単価を示してもよい。また、要請目標は、削減すべき消費電力量であってもよいし、削減率または削減割合であってもよいし、消費電力量の上限値等であってもよい。
電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信した電力管理情報に基づいて、電力需要施設3における電力消費の抑制を要求するための指示情報を作成し、作成した指示情報を1または複数の電力需要施設3における需要家装置202へ送信する。
指示情報は、たとえば、電力需要施設3が参加可能な節電イベントの内容を示す。具体的には、指示情報は、電力需要施設3において消費電力を削減すべき期間である節電期間、および当該節電期間において削減すべき消費電力の目標である節電目標を示す。
なお、指示情報は、さらに、時間ごとの電気料金の単価を示してもよい。また、節電目標は、削減すべき消費電力であってもよいし、削減率または削減割合であってもよいし、消費電力量の上限値等であってもよい。
電力系統側5は、アグリゲータ6が節電イベントに参加した場合、たとえばアグリゲータ6によって削減された消費電力に応じてアグリゲータ6にインセンティブを与える。電力消費管理装置101は、与えられたインセンティブの内容を示すインセンティブ情報を系統側管理装置201から取得する。
また、電力消費管理装置101は、たとえば、卸電力市場8におけるサーバたとえば卸電力取引所に設置されたサーバである取引市場装置161から、卸電力市場8におけるネガワットの取引価格を示す取引価格情報を取得する。
電力消費管理装置101は、系統側管理装置201からのインセンティブ情報、および取引市場装置161からの取引価格情報に基づいて、電力需要施設3における電力消費の削減の対価を示す対価情報を作成し、指示情報の送信先である需要家装置202へ送信する。
対価情報は、たとえば、電力需要施設3が節電イベントに参加した場合に、たとえば電力需要施設3において削減された消費電力量に応じた、当該電力需要施設3に与えられる消費電力の削減の対価を示す。
需要家装置202は、電力消費管理装置101から受信した指示情報に基づいて、指示情報の示す節電イベントに電力需要施設3が参加すべきか否かを判断し、判断結果を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信する。つまり、指示応答情報は、電力需要施設3が節電イベントに参加するか否かを示す。
需要家装置202は、たとえば、節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報に、節電期間において自己の電力需要施設3で削減される予定の消費電力量を示す削減量情報を含めて送信する。
電力消費管理装置101は、各需要家装置202から受信した指示応答情報に基づいて、アグリゲータ6が電力管理情報の示す節電イベントに参加するか否かを判断する。具体的には、たとえば、電力消費管理装置101は、各指示応答情報の含む削減量情報に基づいて、要請目標を達成できると判断した場合に、節電イベントに参加すると判断する。
また、電力消費管理装置101は、アグリゲータ6が節電イベントに参加するか否かを示す要請応答情報を系統側管理装置201へ送信する。電力消費管理装置101は、たとえば、節電イベントに参加する旨を示す要請応答情報に、各電力需要施設3において削減される予定の消費電力量の合計値を示す総削減量情報を含めて送信する。
すなわち、電力需要施設3が節電イベントに参加できるのは、たとえば、当該電力需要施設3の需要家装置202が節電イベントに参加すると判断し、かつアグリゲータ6における電力消費管理装置101が節電イベントに参加すると判断した場合である。
たとえば、需要家装置202が節電イベントに参加すると判断した場合であっても、電力消費管理装置101が節電イベントに参加しないと判断した場合、当該需要家装置202に対応する電力需要施設3は節電イベントに参加できない。
なお、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201、各需要家装置202および取引市場装置161と直接接続される構成に限らず、他の装置を介して接続される構成であってもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置の構成を示す図である。
図3を参照して、電力消費管理装置101は、要請応答通知部21と、参加判断部22と、指示応答取得部23と、電力管理情報取得部24と、指示作成部(指示部)25と、指示通知部(指示部)26と、報酬情報取得部27と、対価情報作成部28と、市場情報取得部29と、対価情報通知部30と、参加通知部31とを含む。
電力管理情報取得部24は、電力系統側5から電力消費に関する電力管理情報を取得する。具体的には、電力管理情報取得部24は、系統側管理装置201から送信された電力管理情報を受信して指示作成部25および参加判断部22へ出力する。
指示作成部25および指示通知部26は、電力管理情報取得部24によって電力管理情報が取得された場合に、電力需要施設3において用いられる需要家装置202に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する。
より詳細には、指示作成部25は、電力管理情報取得部24から受けた電力管理情報に基づいて、電力需要施設3における電力消費の抑制を要求するための指示情報を作成し、指示通知部26へ出力する。
指示通知部26は、指示作成部25から受けた指示情報を需要家装置202に通知する。なお、各需要家装置202に通知される指示情報の内容は、同じであってもよいし、異なってもよい。
報酬情報取得部27は、系統側管理装置201からインセンティブ情報を取得して対価情報作成部28へ出力する。
市場情報取得部29は、取引市場装置161から取引価格情報を取得して対価情報作成部28へ出力する。たとえば、市場情報取得部29は、定期的または不定期に取引市場装置161から送信される取引価格情報を取得して対価情報作成部28へ出力する。
対価情報作成部28は、報酬情報取得部27から受けたインセンティブ情報および市場情報取得部29から受けた取引価格情報に基づいて対価情報を作成し、対価情報通知部30へ出力する。対価情報作成部28は、たとえば、市場情報取得部29から新たな取引価格情報を受けるたびに対価情報を更新し、更新後の対価情報を対価情報通知部30へ出力する。
対価情報通知部30は、指示情報の通知先の需要家装置202を示す情報を指示通知部26から取得する。そして、対価情報通知部30は、対価情報作成部28から受けた対価情報を、指示情報の通知先の需要家装置202に通知する。
指示応答取得部23は、指示情報の通知先の各需要家装置202から指示応答情報を取得して参加判断部22へ出力する。
参加判断部22は、各電力需要施設3による、電力管理情報の示す目標の達成を判断する。
より詳細には、参加判断部22は、自己のアグリゲータ6が節電イベントに参加するか否かを判断する。参加判断部22は、電力管理情報取得部24から受けた電力管理情報および指示応答取得部23から受けた各指示応答情報に基づいて、電力管理情報の示す節電イベントに参加するか否か判断する。
具体的には、参加判断部22は、たとえば、各指示応答情報に含まれる削減量情報に基づいて、要請期間において各電力需要施設3で削減される予定の消費電力量の合計値を求め、当該合計値が要請目標を満たす場合に、節電イベントに参加すると判断する。
また、参加判断部22は、アグリゲータ6が節電イベントに参加するか否かを示す要請応答情報を作成して要請応答通知部21へ出力する。参加判断部22は、節電イベントに参加する旨を示す要請応答情報を要請応答通知部21へ出力する場合、当該要請応答情報に総削減量情報を含めて出力する。
要請応答通知部21は、参加判断部22から受けた要請応答情報を系統側管理装置201に通知する。
また、参加判断部22は、節電イベントに参加すると判断した場合、アグリゲータ6が節電イベントに参加する旨を示すアグリゲータ参加情報を参加通知部31へ出力する。
参加通知部31は、参加判断部22から受けたアグリゲータ参加情報を、節電イベントに参加する電力需要施設3に対応する需要家装置202に通知する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける需要家装置の構成を示す図である。
図4を参照して、需要家装置202は、取得部11と、制御部12と、通知部13と、センサ14と、記憶部15とを備える。なお、センサ14および記憶部15の少なくともいずれか一方が、需要家装置202の外部に設けられる構成であってもよい。
取得部11は、電力消費管理装置101から送信される指示情報および対価情報を取得して制御部12へ出力する。制御部12は、取得部11から受けた対価情報を記憶部15に保存する。
センサ14は、定期的または不定期に、コジェネレーション機器251による電気以外の供給Sに関する測定を行ない、測定結果を制御部12に通知する。具体的には、たとえば、センサ14は、電力需要施設3における風呂等の湯残量を測定し、測定結果を制御部12に通知する。
電力メータ241は、たとえば電力需要施設3における全体の消費電力を測定し、測定結果を制御部12に通知する。
制御部12は、センサ14から通知された測定結果を示す測定情報を記憶部15に保存する。制御部12は、記憶部15に蓄積された測定情報に基づいて、電力需要施設3における供給Sに対する需要を予測する。
また、制御部12は、コジェネレーション機器251の発電に要するコスト情報を取得して記憶部15に保存する。具体的には、たとえば、制御部12は、ガス会社から電力需要施設3に供給されるガスの価格情報を取得して記憶部15に保存する。この場合、ガス料金が、コジェネレーション機器251による発電のコストに相当する。
また、制御部12は、コジェネレーション機器251へ制御信号を送信することにより、コジェネレーション機器251を起動させ、また、停止させることが可能である。
なお、制御部12は、コジェネレーション機器251の発電によって節約された電気料金を算出し、算出結果を需要家に提示する制御を行なう構成であってもよい。
この場合、制御部12は、電力会社から電力需要施設3に供給される電力の価格情報をたとえば電力メータ241から取得し、電気料金の算出に用いるために記憶部15に保存する。
また、制御部12は、取得部11によって指示情報が取得されたことに応答して、電力需要施設3におけるコジェネレーション機器251を起動するための判断処理を開始する。
より詳細には、たとえば、制御部12は、判断処理において、コジェネレーション機器251による電気以外の供給Sに対する需要が無いかまたは少ないと判断した場合、コジェネレーション機器251を起動しないことを決定する。
具体的には、たとえば、制御部12は、判断処理において、湯の需要量に対して湯の残量が足りていると判断した場合、コジェネレーション機器251を起動しないことを決定する。一方、たとえば、制御部12は、判断処理において、湯の需要量に対して湯の残量が足りないと判断した場合、コジェネレーション機器251を起動することを決定する。
また、制御部12は、判断処理において、電力消費の抑制に対して与えられる対価とコジェネレーション機器251の発電に要するコストとを比較し、比較結果に基づいて、コジェネレーション機器251を起動するか否かを決定する。
[動作]
次に、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムが電力消費の抑制を行なう際の動作について説明する。
電力消費管理システム301における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理装置による電力管理情報の処理の手順を定めたフローチャートである。
図5を参照して、まず、電力消費管理装置101は、たとえば、要請期間および要請目標を示す電力管理情報を系統側管理装置201から受信する(ステップS1)。
次に、電力消費管理装置101は、電力管理情報の示す要請目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS2)。
次に、電力消費管理装置101は、各需要家装置202から受信した応答情報に基づいて、系統側管理装置201から受信した電力管理情報の示す要請目標を達成できるか否かの判断を行なう。たとえば、電力消費管理装置101は、所定数以上の需要家装置202から節電イベントに参加する旨を示す応答情報を受信した場合、要請目標を達成できると判断する(ステップS3)。
電力消費管理装置101は、要請目標を達成できると判断した場合(ステップS3でYES)、節電量を集計する、具体的には、要請期間において各電力需要施設3で削減される予定の消費電力量の合計値を算出する(ステップS4)。
次に、電力消費管理装置101は、各電力需要施設3から提供されたネガワットの演算処理を行なう、すなわち卸電力市場8において得られるネガワットの対価を算出する。なお、各電力需要施設3における節電量が少ない場合等には、ネガワットの取引が行なえない場合もあり得る(ステップS5)。
次に、電力消費管理装置101は、節電に対するインセンティブの取得処理を行なう、すなわち節電要請の対象期間において節電が行われたことに対する電力系統側5からの報酬を示すインセンティブ情報を取得する(ステップS6)。
一方、電力消費管理装置101は、節電目標を達成できないと判断した場合(ステップS3でNO)、電力系統側5へのペナルティの支払い処理を行なう、たとえば、節電要請の対象期間において節電が行われなかったことに対して電力系統側5へ支払うべき割増料金または違約金等の額を算出する(ステップS7)。
図6は、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費の抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。図6は、一例として、電力消費管理システム301において1つの需要家装置202が設けられる場合を示している。
図6を参照して、まず、系統側管理装置201は、たとえば翌日の電力需要を予測し、電力需給が逼迫する可能性が高い場合、電力消費の抑制を行なうべきであると判断する(ステップS10)。
より詳細には、系統側管理装置201は、たとえば、既知の需要予測技術を用いて、具体的にはニューラルネットワークまたは自己回帰分析等の技術を用いて、全体的な電力需要を予測する。あるいは、系統側管理装置201は、たとえば、過去X日分の消費電力量のデータから、特異日を除いたY日分の消費電力量の平均値を算出することにより、全体的な電力需要を予測する。
次に、系統側管理装置201は、電力管理情報およびインセンティブ情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS11)。
次に、取引市場装置161は、電力消費管理装置101へ取引価格情報を送信する(ステップS12)。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信した電力管理情報に基づいて、電力需要施設3における電力消費の抑制を要求するための指示情報を作成する。また、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信したインセンティブ情報および取引市場装置161から受信した取引価格情報に基づいて、電力需要施設3における電力消費の削減の対価を示す対価情報を作成する。そして、電力消費管理装置101は、作成した指示情報および対価情報を需要家装置202へ送信する(ステップS13)。
なお、電力消費管理装置101は、取引市場装置161から定期的または不定期に最新の取引価格情報を取得し、取得した取引価格情報に基づいて対価情報を更新し、更新するたびに更新後の対価情報、すなわち最新の対価情報を需要家装置202へ送信してもよい。
次に、需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報および対価情報を受信して、受信した指示情報および対価情報に基づいて、対応の電力需要施設3におけるコジェネレーション機器251を起動するための判断処理を行なう(ステップS14)。
次に、需要家装置202は、判断処理において、コジェネレーション機器251を起動すると判断し、指示情報の示す節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS15)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202から指示応答情報を受信して、電力管理情報の示す節電イベントにアグリゲータ6が参加するか否かを判断する(ステップS16)。具体的には、電力消費管理装置101は、受信した指示応答情報に含まれる削減量情報に基づいて、電力管理情報の示す要請目標を達成可能か否かを判断する。
電力消費管理装置101は、要請目標を達成可能であると判断した場合、系統側管理装置201へ電力管理情報の示す節電イベントに参加する旨を示す要請応答情報を送信する(ステップS17)。
たとえば、電力消費管理装置101は、当該判断を電力管理情報の示す要請期間が始まる所定時間前の時刻に行なう。
また、電力消費管理装置101は、節電イベントに参加すると判断した場合、自己へ節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を送信した需要家装置202へアグリゲータ参加情報を送信する(ステップS18)。
需要家装置202は、電力消費管理装置101からアグリゲータ参加情報を受信して、節電期間の開始タイミングにおいてコジェネレーション機器251を起動する制御を行なう(ステップS19)。
次に、需要家装置202は、コジェネレーション機器251による供給Sに対する需要が無くなったかまたは少なくなったと判断すると、コジェネレーション機器251を停止する制御を行なう(ステップS20)。
次に、需要家装置202は、たとえば、コジェネレーション機器251を起動した旨、およびコジェネレーション機器251の動作によって節電期間において削減された消費電力量を示す節電結果情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS21)。
なお、需要家装置202は、供給Sに対する需要に応じて、節電期間中にコジェネレーション機器251を停止する制御を行ってもよいし、節電期間の終了後にコジェネレーション機器251を停止する制御を行ってもよい。
また、需要家装置202は、コジェネレーション機器251を起動すると判断した場合、節電期間の開始タイミングを待つことなくコジェネレーション機器251を起動する制御を行なう構成であってもよい。
図7は、本発明の第1の実施の形態に係る需要家装置によるコジェネレーション機器を起動するための判断処理の手順を定めたフローチャートである。
図7を参照して、まず、需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信すると(ステップS21)、記憶部15において保存されている対価情報およびコジェネレーション機器251の発電に要するコスト情報を取得する(ステップS22)。
次に、需要家装置202は、記憶部15に蓄積された測定情報に基づいて、電力需要施設3における供給Sに対する需要を予測する。具体的には、たとえば、需要家装置202は、電力需要施設3において風呂の湯張りが必要となる時刻および湯の使用量を予測し、当該時刻と節電期間との関係から需要を予測する。この場合、需要家装置202は、たとえば1日の期間で区切った需要を予測する。また、需要家装置202は、たとえば、特許文献2(特許第4148419号公報)に記載の需要予測技術を用いることも可能である(ステップS23)。
次に、需要家装置202は、取得した対価情報およびコスト情報に基づいて、電力需要施設3における節電の対価とコジェネレーション機器251の発電コストとを比較し、節電の対価の方が大きい場合(ステップS24でYES)、コジェネレーション機器251を起動すると判断する(ステップS26)。
また、需要家装置202は、節電の対価の方が小さい場合でも(ステップS24でNO)、コジェネレーション機器251による電気以外の供給に対する需要が多い場合(ステップS25でNO)、コジェネレーション機器251を起動すると判断する(ステップS26)。
需要家装置202は、コジェネレーション機器251を起動すると判断すると、指示情報の示す節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS26)。
次に、需要家装置202は、節電期間の開始タイミングにおいてコジェネレーション機器251を起動する制御を行なう(ステップS27)。
次に、需要家装置202は、コジェネレーション機器251による供給Sに対する需要が無くなったかまたは少なくなったと判断すると、コジェネレーション機器251を停止する制御を行なう(ステップS28)。
次に、需要家装置202は、たとえば、コジェネレーション機器251を動作させた旨、およびコジェネレーション機器251の動作によって節電期間において削減された消費電力量を示す節電結果情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS29)。
一方、需要家装置202は、電力需要施設3における節電の対価の方がコジェネレーション機器251の発電コストよりも小さく(ステップS24でNO)、かつコジェネレーション機器251による供給Sに対する需要が無いかまたは少ない場合(ステップS25でYES)、コジェネレーション機器251を起動しないと判断し、指示情報の示す節電イベントに参加しない旨を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS30)。
ところで、系統側事業者が、電力需給の逼迫が予測される場合に、アグリゲータに対して予め節電要請を行ない、アグリゲータが、電力需要施設の需要家に対して節電要請を行なうようなシステムにおいて、当該節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なう技術が望まれる。
これに対して、本発明の第1の実施の形態に係る需要家装置では、取得部11は、電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得する。そして、制御部12は、取得部11によって指示情報が取得されたことに応答して、電力需要施設3におけるコジェネレーション機器251を起動するための判断処理を開始する。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえば、デマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器251を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動することにより、節電要請に対してコジェネレーション機器251を有効に活用し、電気機器の使用制限等の需要家への大きな負担を生じさせることなく節電目標を達成することができる。すなわち、単に節電目標を達成するだけでなく、節電要請を受けた需要家への負担を軽減しながら、たとえば需要家が節電のインセンティブを得ることができる。
したがって、本発明の第1の実施の形態に係る需要家装置では、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る需要家装置では、制御部12は、判断処理において、コジェネレーション機器251による電気以外の供給に対する需要が無いかまたは少ないと判断した場合、コジェネレーション機器251を起動しないことを決定する。
このような構成により、コジェネレーション機器251による電気以外の供給の必要性が低い場合に、コジェネレーション機器251を無理に動作させてたとえば電力需要施設3におけるコストが増大することを防ぐことができる。また、たとえば、電力需要施設3の需要家および系統側事業者間の契約に応じて、需要家の節電義務のレベルを柔軟に設定することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る需要家装置では、制御部12は、判断処理において、電力消費の抑制に対して与えられる対価とコジェネレーション機器251の発電に要するコストとを比較し、比較結果に基づいて、コジェネレーション機器251を起動するか否かを決定する。
このような構成により、節電要請を受けて節電を行なう際における需要家への負担を軽減することができる。具体的には、たとえば、節電目標を達成するために電力需要施設3におけるコストが増大してしまうことを防ぐことができる。また、たとえば、コジェネレーション機器251による電気以外の供給の必要性が低い場合でも、需要家のコストが増大しない範囲でコジェネレーション機器251を有効に活用することができる。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、コジェネレーション機器251は湯を供給する。そして、本発明の第1の実施の形態に係る需要家装置では、制御部12は、判断処理において、湯の需要量に対して湯の残量が足りないと判断した場合、コジェネレーション機器251を起動することを決定する。
このような構成により、ガス料金のかかる湯の供給を適切に行なうことができる。具体的には、たとえば、不要な湯の供給によるガス料金の増大を防ぐことができる。また、節電目標を達成することによって、電気およびガス等の光熱費が、湯の保温等のために結果として増大してしまうことを防ぐことができる。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信したことに応答して、コジェネレーション機器を起動するための判断処理を開始する構成であるとしたが、これに限定するものではない。需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報を受信したことに応答して、コジェネレーション機器を起動するための何らかの処理を開始する構成であればよい。具体的には、たとえば、需要家装置202は、コジェネレーション機器251を起動するか否かをコストおよび需給関係等に基づいて判断することなく、電力消費管理装置101から指示情報を受信したことに応答して、節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信し、節電期間の開始タイミングにおいてコジェネレーション機器251を起動する制御を行なう構成であってもよい。
また、需要家装置202は、コジェネレーション機器251を制御する機能等、制御部12の機能の一部が別個の装置に設けられる構成であってもよい。
また、本発明の第1の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力需要施設3は、一般家庭等、契約電力の小さい小口需要家によって運営される施設であってもよいし、ビルまたは工場等、契約電力の大きい大口需要家によって運営される施設であってもよい。
また、本発明は、電力消費管理装置を1つ備える電力消費管理システムに限らず、階層化された複数の電力消費管理装置を備える電力消費管理システムに適用することも可能である。
次に、本発明の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと比べて電力需要施設を区別した処理を行なう電力消費管理システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様である。
[構成および基本動作]
図8は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムの構成を示す図である。
図8を参照して、電力消費管理システム302は、系統側管理装置201と、電力消費管理装置101と、1または複数の需要家装置202と、1または複数のコジェネレーション機器251と、1または複数の需要家装置212と、1または複数の負荷261と、取引市場装置161とを備える。
電力需要施設3は、たとえば、一般家庭等、契約電力の小さい小口需要家によって運営される施設であり、コジェネレーション機器251を制御可能な需要家装置202が用いられており、コジェネレーション機器251が設けられている。
電力需要施設9は、たとえば、ビルまたは工場等、契約電力の大きい大口需要家によって運営される施設であり、EMSに対応する需要家装置212が用いられており、1または複数の制御可能な負荷261が設けられている。なお、電力需要施設9は、小口需要家によって運営される施設であってもよい。
電力消費管理装置101は、1または複数の電力需要施設9における需要家装置212と通信を行なうことにより、各需要家装置212が用いられる電力需要施設9における電力消費を管理する。
電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信した電力管理情報に基づいて、電力需要施設9における電力消費の抑制を要求するための指示情報を作成し、作成した指示情報を1または複数の電力需要施設9における需要家装置212へ送信する。
指示情報は、たとえば、電力需要施設9が参加可能な節電イベントの内容を示す。具体的には、指示情報は、電力需要施設9において消費電力を削減すべき期間である節電期間、および当該節電期間において削減すべき消費電力の目標である節電目標を示す。
需要家装置212は、電力需要施設9における負荷261すなわち電気機器の動作を制御することによって消費電力の削減を図るためのBEMS(Building Energy Management System)、HEMS(Home Energy Management System)またはFEMS(Factory Energy Management System)等のシステムにおいて用いられる装置であり、たとえばアグリゲータ6によって導入される。
需要家装置212は、電力消費管理装置101から受信した指示情報に基づいて、負荷261を制御する。具体的には、たとえば、需要家装置212は、負荷261である空調の設定温度を2℃上昇させたり、負荷261である廊下照明をオフしたりする制御を行なう。
なお、電力消費管理装置101は、上記のような負荷261の制御内容を示す指示情報を需要家装置212へ送信する構成であってもよい。この場合、電力消費管理装置101は、たとえば、上記制御内容を需要家装置212ごとに区別してデータベース等に保存する。
電力消費管理システム302では、電力消費管理装置101における指示作成部25および指示通知部26は、電力管理情報取得部24によって電力管理情報が取得された場合に、電力需要施設9において用いられる需要家装置212に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する。
参加判断部22は、各電力需要施設9による、電力管理情報の示す目標の達成を判断する。
指示作成部25および指示通知部26は、当該目標を達成できないと参加判断部22が判断した場合、コジェネレーション機器251が設けられている電力需要施設3において用いられる需要家装置202に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する。
より詳細には、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201からのインセンティブ情報、および取引市場装置161からの取引価格情報に基づいて、電力需要施設9における電力消費の削減の対価を示す対価情報を作成し、指示情報の送信先である需要家装置212へ送信する。
対価情報は、たとえば、電力需要施設9が節電イベントに参加した場合に、たとえば電力需要施設9において削減された消費電力量に応じた、当該電力需要施設9に与えられる消費電力の削減の対価を示す。
需要家装置212は、電力消費管理装置101から受信した指示情報に基づいて、指示情報の示す節電イベントに電力需要施設9が参加すべきか否かを判断し、判断結果を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信する。つまり、指示応答情報は、電力需要施設9が節電イベントに参加するか否かを示す。
需要家装置212は、たとえば、節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報に、節電期間において自己の電力需要施設9で削減される予定の消費電力量を示す削減量情報を含めて送信する。
電力消費管理装置101は、各需要家装置202および各需要家装置212から受信した指示応答情報に基づいて、アグリゲータ6が電力管理情報の示す節電イベントに参加するか否かを判断する。具体的には、たとえば、電力消費管理装置101は、各指示応答情報の含む削減量情報に基づいて、要請目標を達成できると判断した場合に、節電イベントに参加すると判断する。
また、電力消費管理装置101は、アグリゲータ6が節電イベントに参加するか否かを示す要請応答情報を系統側管理装置201へ送信する。電力消費管理装置101は、たとえば、節電イベントに参加する旨を示す要請応答情報に、各電力需要施設3および各電力需要施設9において削減される予定の消費電力量の合計値を示す総削減量情報を含めて送信する。
すなわち、電力需要施設9が節電イベントに参加できるのは、たとえば、当該電力需要施設9の需要家装置212が節電イベントに参加すると判断し、かつアグリゲータ6における電力消費管理装置101が節電イベントに参加すると判断した場合である。
たとえば、需要家装置212が節電イベントに参加すると判断した場合であっても、電力消費管理装置101が節電イベントに参加しないと判断した場合、当該需要家装置212に対応する電力需要施設9は節電イベントに参加できない。
なお、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201、各需要家装置202、各需要家装置212および取引市場装置161と直接接続される構成に限らず、他の装置を介して接続される構成であってもよい。
[動作]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムが電力消費の抑制を行なう際の動作について説明する。
電力消費管理システム302における各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理装置による電力管理情報の処理の手順を定めたフローチャートである。
図9を参照して、まず、電力消費管理装置101は、たとえば、要請期間および要請目標を示す電力管理情報を系統側管理装置201から受信する(ステップS51)。
次に、電力消費管理装置101は、電力管理情報の示す要請目標に基づいて需要家装置212ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置212へ送信する(ステップS52)。
次に、電力消費管理装置101は、各需要家装置212から受信した応答情報に基づいて、系統側管理装置201から受信した電力管理情報の示す要請目標を達成できるか否かの判断を行なう。たとえば、電力消費管理装置101は、所定数以上の需要家装置212から節電イベントに参加する旨を示す応答情報を受信した場合、要請目標を達成できると判断する(ステップS53)。
電力消費管理装置101は、要請目標を達成できないと判断した場合(ステップS53でNO)、電力管理情報の示す要請目標に基づいて需要家装置202ごとの節電目標を示す指示情報を作成し、配下の各需要家装置202へ送信する(ステップS54)。
次に、電力消費管理装置101は、各需要家装置202および各需要家装置212から受信した応答情報に基づいて、系統側管理装置201から受信した電力管理情報の示す要請目標を達成できるか否かの判断を行なう。たとえば、電力消費管理装置101は、所定数以上の需要家装置202から節電イベントに参加する旨を示す応答情報を受信した場合、要請目標を達成できると判断する(ステップS55)。
電力消費管理装置101は、要請目標を達成できると判断した場合(ステップS53でYESまたはステップS55でYES)、節電量を集計する、具体的には、要請期間において各電力需要施設3および9で削減される予定の消費電力量の合計値を算出する(ステップS56)。
次に、電力消費管理装置101は、各電力需要施設3および9から提供されたネガワットの演算処理を行なう、すなわち卸電力市場8において得られるネガワットの対価を算出する(ステップS57)。
次に、電力消費管理装置101は、節電に対するインセンティブの取得処理を行なう、すなわち節電要請の対象期間において節電が行われたことに対する電力系統側5からの報酬を示すインセンティブ情報を取得する(ステップS58)。
一方、電力消費管理装置101は、節電目標を達成できないと判断した場合(ステップS53でNOかつステップS55でNO)、電力系統側5へのペナルティの支払い処理を行なう、たとえば、節電要請の対象期間において節電が行われなかったことに対して電力系統側5へ支払うべき金額を算出する(ステップS59)。
図10は、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムにおける電力消費の抑制処理のシーケンスの一例を示す図である。図10は、一例として、電力消費管理システム302において1つの需要家装置202および1つの需要家装置212が設けられる場合を示している。
電力消費管理装置101は、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、電力需要施設9において用いられる需要家装置212へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する。
電力需要施設9において用いられる需要家装置212は、電力消費管理装置101から指示情報を受信して、受信した指示情報に対する応答情報を電力消費管理装置101へ送信する。
電力消費管理装置101は、電力需要施設9において用いられる需要家装置212から応答情報を受信して、コジェネレーション機器251が設けられている電力需要施設3において用いられる需要家装置202へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する。
具体的には、図10を参照して、ステップS70〜S72の動作は、図6に示すステップS10〜S12の動作と同様である。
次に、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信した電力管理情報に基づいて、電力需要施設9における電力消費の抑制を要求するための指示情報を作成する。また、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信したインセンティブ情報および取引市場装置161から受信した取引価格情報に基づいて、電力需要施設9における電力消費の削減の対価を示す対価情報を作成する。そして、電力消費管理装置101は、作成した指示情報および対価情報を需要家装置212へ送信する(ステップS73)。
なお、電力消費管理装置101は、取引市場装置161から定期的または不定期に最新の取引価格情報を取得し、取得した取引価格情報に基づいて対価情報を更新し、更新するたびに更新後の対価情報、すなわち最新の対価情報を需要家装置212へ送信してもよい。
次に、需要家装置212は、電力消費管理装置101から指示情報および対価情報を受信して、受信した指示情報および対価情報に基づいて、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れるか否かの判断を行なう(ステップS74)。
次に、需要家装置212は、受信した指示情報の示す節電目標を受け入れ不可であると判断し、節電イベントに参加しない旨を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS75)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置212から節電イベントに参加しない旨を示す指示応答情報を受信して、電力管理情報の示す要請目標を達成できないと判断する。そして、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信した電力管理情報に基づいて、電力需要施設3における電力消費の抑制を要求するための指示情報を作成する。また、電力消費管理装置101は、系統側管理装置201から受信したインセンティブ情報および取引市場装置161から受信した取引価格情報に基づいて、電力需要施設3における電力消費の削減の対価を示す対価情報を作成する。そして、電力消費管理装置101は、作成した指示情報および対価情報を需要家装置202へ送信する(ステップS76)。
なお、電力消費管理装置101は、取引市場装置161から定期的または不定期に最新の取引価格情報を取得し、取得した取引価格情報に基づいて対価情報を更新し、更新するたびに更新後の対価情報、すなわち最新の対価情報を需要家装置202へ送信してもよい。
次に、需要家装置202は、電力消費管理装置101から指示情報および対価情報を受信して、受信した指示情報および対価情報に基づいて、対応の電力需要施設3におけるコジェネレーション機器251を起動するための判断処理を行なう(ステップS77)。
次に、需要家装置202は、判断処理において、コジェネレーション機器251を起動すると判断し、指示情報の示す節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を電力消費管理装置101へ送信する(ステップS78)。
次に、電力消費管理装置101は、需要家装置202から指示応答情報を受信して、電力管理情報の示す節電イベントにアグリゲータ6が参加するか否かを判断する(ステップS79)。具体的には、電力消費管理装置101は、受信した指示応答情報に含まれる削減量情報に基づいて、電力管理情報の示す要請目標を達成可能か否かを判断する。
電力消費管理装置101は、要請目標を達成可能であると判断した場合、系統側管理装置201へ電力管理情報の示す節電イベントに参加する旨を示す要請応答情報を送信する(ステップS80)。
たとえば、電力消費管理装置101は、当該判断を電力管理情報の示す要請期間が始まる所定時間前の時刻に行なう。
また、電力消費管理装置101は、節電イベントに参加すると判断した場合、自己へ節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を送信した需要家装置202へアグリゲータ参加情報を送信する(ステップS81)。
ステップS82〜S84の動作は、図6に示すステップS19〜S21の動作と同様である。
なお、電力消費管理装置101から需要家装置212へ送信される指示情報および需要家装置202へ送信される指示情報の内容は、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
また、複数の需要家装置212および複数の需要家装置202を備える電力消費管理システム302において、電力消費管理装置101は、各需要家装置212から受信した指示応答情報に含まれる削減量情報に基づいて、電力管理情報の示す要請目標を達成不可であると判断した場合、たとえば、節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を送信した1または複数の需要家装置212からの削減量情報の示す消費電力量と、節電イベントに参加する旨を示す指示応答情報を送信した1または複数の需要家装置202からの削減量情報の示す消費電力量との合計に基づいて、電力管理情報の示す要請目標を達成可能か否かを判断すればよい。
以上のように、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理装置では、電力管理情報取得部24は、電力消費の目標を示す電力管理情報を取得する。指示作成部25および指示通知部26は、電力管理情報取得部24によって電力管理情報が取得された場合に、電力需要施設9において用いられる需要家装置212に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する。参加判断部22は、電力需要施設9による、電力管理情報の示す目標の達成を判断する。そして、指示作成部25および指示通知部26は、当該目標を達成できないと参加判断部22が判断した場合、コジェネレーション機器251が設けられている電力需要施設3において用いられる需要家装置202に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する。
また、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理システムでは、電力消費管理装置101は、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、電力需要施設9において用いられる需要家装置212へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する。電力需要施設9において用いられる需要家装置212は、電力消費管理装置101から指示情報を受信して、受信した指示情報に対する応答情報を電力消費管理装置101へ送信する。そして、電力消費管理装置101は、電力需要施設9において用いられる需要家装置212から応答情報を受信して、コジェネレーション機器251が設けられている電力需要施設3において用いられる需要家装置202へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する。
このような構成により、たとえば、デマンドレスポンス、ネガワットおよびコジェネレーションが連携する優れたシステムを構築することができる。すなわち、コジェネレーションシステム単体にとどまらず、たとえばデマンドレスポンスの情報を考慮して、全体として最適化されたシステムを構築し、ネガワットを達成することができる。具体的には、コジェネレーション機器251を予定通りのタイミングで起動するのではなく、節電要請に応答して予定外のタイミングで起動し、節電要請に対してコジェネレーション機器251を有効に活用することができる。
したがって、本発明の第2の実施の形態に係る電力消費管理装置および電力消費管理システムでは、節電要請に従った電力消費の抑制をより確実に行なうことができる。
また、たとえば、大口需要家のみでは節電要請を達成できない場合に、不足分を一般家庭等のコジェネレーションシステムを用いて節電を行ない、ネガワットを達成することができる。すなわち、大口需要家のみでは節電要請を達成できない場合に、小口需要家の節電量をまとめることで不足分を補う新たな節電手段を提供することができる。
また、たとえば、最初に契約電力の大きい大口需要家に節電要請を行ない、大口需要家のみでは節電要請を達成できない場合に小口需要家に節電要請を行なうことができるため、効率の良い節電要請を行なうことができる。
すなわち、節電要請に従わない需要家が相当数存在する場合を想定して、節電要請の達成方法の幅を広げることができ、節電要請が達成できなくなる可能性を低くすることができる。
また、大口需要家および小口需要家の順に節電要請がなされることにより、各需要家を区別せずに節電要請を行なう構成と比べて、小口需要家に対して節電要請がなされる確率が低くなり、大口需要家によって節電要請を達成できる場合には、電力使用および湯水の使用等に関して小口需要家が制限を受けることを防ぐことができる。
また、小口需要家が節電要請に対して個別事情により従わないことが想定されるところ、たとえば、多数の小口需要家に節電要請を行なうことにより、システム全体において節電量を少しずつ積み上げることができるため、節電要請を達成できない可能性を低くすることができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る電力消費管理システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
電力需要施設において用いられる需要家装置であって、
電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得する取得部と、
前記取得部によって前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始する制御部とを備え、
前記電力需要施設は、契約電力の小さい小口需要家によって運営される施設であり、
前記指示情報は、電力系統側から通知された電力消費の目標を示す電力管理情報に基づいて電力消費管理装置において作成され、
契約電力の大きい大口需要家に対応する前記電力需要施設による前記目標の達成ができないと判断された場合に、前記指示情報が前記電力消費管理装置から前記需要家装置に通知される、需要家装置。
[付記2]
電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、
電力消費の目標を示す電力管理情報を取得する取得部と、
前記取得部によって前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する指示部と、
前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断する判断部とを備え、
前記指示部は、前記目標を達成できないと前記判断部が判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知し、
前記電力管理情報は電力系統側から前記電力消費管理装置に通知され、
前記第1の電力需要施設は、契約電力の大きい大口需要家によって運営される施設であり、
前記第2の電力需要施設は、契約電力の小さい小口需要家によって運営される施設である、電力消費管理装置。
[付記3]
電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、
前記電力需要施設において用いられる需要家装置とを備え、
前記電力消費管理装置は、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信し、
前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置は、前記電力消費管理装置から前記指示情報を受信して、受信した前記指示情報に対する応答情報を前記電力消費管理装置へ送信し、
前記電力消費管理装置は、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信し、
前記電力管理情報は電力系統側から前記電力消費管理装置へ送信され、
前記第1の電力需要施設は、契約電力の大きい大口需要家によって運営される施設であり、
前記第2の電力需要施設は、契約電力の小さい小口需要家によって運営される施設である、電力消費管理システム。
11 取得部
12 制御部
13 通知部
14 センサ
15 記憶部
21 要請応答通知部
22 参加判断部
23 指示応答取得部
24 電力管理情報取得部
25 指示作成部(指示部)
26 指示通知部(指示部)
27 報酬情報取得部
28 対価情報作成部
29 市場情報取得部
30 対価情報通知部
31 参加通知部
101 電力消費管理装置
161 取引市場装置
201 系統側管理装置
202,212 需要家装置
251 コジェネレーション機器
261 負荷
301 電力消費管理システム

Claims (12)

  1. 電力需要施設において用いられる需要家装置であって、
    電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始する制御部とを備える、需要家装置。
  2. 前記制御部は、前記処理において、前記コジェネレーション機器による電気以外の供給に対する需要が無いかまたは少ないと判断した場合、前記コジェネレーション機器を起動しないことを決定する、請求項1に記載の需要家装置。
  3. 前記制御部は、前記処理において、前記抑制に対して与えられる対価と前記コジェネレーション機器の発電に要するコストとを比較し、比較結果に基づいて、前記コジェネレーション機器を起動するか否かを決定する、請求項1または請求項2に記載の需要家装置。
  4. 前記コジェネレーション機器は湯を供給し、
    前記制御部は、前記処理において、湯の需要量に対して湯の残量が足りないと判断した場合、前記コジェネレーション機器を起動することを決定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の需要家装置。
  5. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置であって、
    電力消費の目標を示す電力管理情報を取得する取得部と、
    前記取得部によって前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する指示部と、
    前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断する判断部とを備え、
    前記指示部は、前記目標を達成できないと前記判断部が判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知する、電力消費管理装置。
  6. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、
    前記電力需要施設において用いられる需要家装置とを備え、
    前記電力消費管理装置は、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信し、
    前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置は、前記電力消費管理装置から前記指示情報を受信して、受信した前記指示情報に対する応答情報を前記電力消費管理装置へ送信し、
    前記電力消費管理装置は、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する、電力消費管理システム。
  7. 前記電力消費管理装置は、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、前記目標を達成できないと判断した場合、前記第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信する、請求項6に記載の電力消費管理システム。
  8. 電力需要施設において用いられる需要家装置における電力消費管理方法であって、
    電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得するステップと、
    前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始するステップとを含む、電力消費管理方法。
  9. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置における電力消費管理方法であって、
    電力消費の目標を示す電力管理情報を取得するステップと、
    前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップと、
    前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断するステップと、
    前記目標を達成できないと判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップとを含む、電力消費管理方法。
  10. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置と、前記電力需要施設において用いられる需要家装置とを備える電力消費管理システムにおける電力消費管理方法であって、
    前記電力消費管理装置が、電力消費の目標を示す電力管理情報を受信して、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信するステップと、
    前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置が、前記電力消費管理装置から前記指示情報を受信して、受信した前記指示情報に対する応答情報を前記電力消費管理装置へ送信するステップと、
    前記電力消費管理装置が、前記第1の電力需要施設において用いられる需要家装置から前記応答情報を受信して、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置へ、電力消費の抑制を要求するための指示情報を送信するするステップとを含む、電力消費管理方法。
  11. 電力需要施設において用いられる需要家装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、
    電力消費の抑制を要求するための指示情報を取得するステップと、
    前記指示情報が取得されたことに応答して、前記電力需要施設におけるコジェネレーション機器を起動するための処理を開始するステップとを実行させるための、電力消費管理プログラム。
  12. 電力需要施設における電力消費を管理する電力消費管理装置において用いられる電力消費管理プログラムであって、コンピュータに、
    電力消費の目標を示す電力管理情報を取得するステップと、
    前記電力管理情報が取得された場合に、第1の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップと、
    前記第1の電力需要施設による前記目標の達成を判断するステップと、
    前記目標を達成できないと判断した場合、コジェネレーション機器が設けられている第2の電力需要施設において用いられる需要家装置に、電力消費の抑制を要求するための指示情報を通知するステップとを実行させるための、電力消費管理プログラム。
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