JP2016114494A - 静電容量型センサ - Google Patents

静電容量型センサ Download PDF

Info

Publication number
JP2016114494A
JP2016114494A JP2014253899A JP2014253899A JP2016114494A JP 2016114494 A JP2016114494 A JP 2016114494A JP 2014253899 A JP2014253899 A JP 2014253899A JP 2014253899 A JP2014253899 A JP 2014253899A JP 2016114494 A JP2016114494 A JP 2016114494A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulating
film
insulating spacer
back side
capacitive sensor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014253899A
Other languages
English (en)
Inventor
康祐 日置
Kosuke Hioki
康祐 日置
厚輝 清水
Atsuki Shimizu
厚輝 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP2014253899A priority Critical patent/JP2016114494A/ja
Publication of JP2016114494A publication Critical patent/JP2016114494A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

【課題】周辺からのノイズを抑制可能であって、検出精度が低下しにくい静電容量型センサを提供することを課題とする。【解決手段】静電容量型センサ1は、表側電極部FXと、裏側電極部FYと、表側電極部FXと裏側電極部FYとの間に配置される誘電層280と、を有するセンサ部Fと、センサ部Fの表側および裏側のうち少なくとも一方に配置され、表裏方向に積層される複数の絶縁フィルム251d、251eからなる絶縁スペーサ251と、複数の絶縁フィルム251d、251eを部分的に互いに連結し、表側または裏側から見てドットパターン状に配置される複数のスポット状連結部295と、絶縁スペーサ251の表裏方向外側に配置され、接地されるアース電極241と、センサ部Fに電気的に接続され、センサ部Fに電圧を印加すると共に、センサ部Fの静電容量に関する電気量が伝送される制御装置22Fと、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、荷重センサやタッチセンサなどとして用いられる静電容量型センサに関する。
例えば、特許文献1に示すように、静電容量型センサは、複数の表側電極と、複数の裏側電極と、誘電層と、を備えている。複数の表側電極は、誘電層の表側に配置されている。複数の裏側電極は、誘電層の裏側に配置されている。表側または裏側から見て、複数の表側電極と、複数の裏側電極と、は互いに直交している。複数の表側電極と、複数の裏側電極と、が重複する部分には、複数の検出部が設定されている。検出部に表側から荷重が加わると、誘電層が表裏方向に圧縮される。このため、当該検出部を構成する表側電極と裏側電極との間の電極間距離が小さくなる。したがって、当該検出部の静電容量が大きくなる。
このように、静電容量型センサを用いると、電極間距離の変化に伴う静電容量の変化を基に、検出部に加わる荷重を検出することができる。また、複数の検出部において荷重を検出することにより、静電容量型センサの面方向の荷重分布を検出することができる。このため、静電容量型センサは、例えばベッド、布団などの寝具において、寝ている人の体圧分布を測定する際に用いられる。
特開2012−173100号公報
しかしながら、静電容量型センサを寝具に配置する場合、周辺機器(例えば電気毛布など)からのノイズの影響により、静電容量型センサの検出精度が低下してしまう。この点、静電容量型センサにアース電極を配置すると、ノイズを抑制することができる。ところが、アース電極を配置すると、静電容量型センサの検出部から電流が、アース電極を介して、グランドに逃げてしまうおそれがある。すなわち、本来、静電容量の計測に用いられる検出部からの電流が、グランドに逃げてしまうおそれがある。このため、静電容量型センサの検出精度が低下してしまう。そこで、本発明は、周辺からのノイズを抑制可能であって、検出精度が低下しにくい静電容量型センサを提供することを目的とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の静電容量型センサは、表側電極部と、該表側電極部の裏側に配置される裏側電極部と、該表側電極部と該裏側電極部との間に配置される誘電層と、を有するセンサ部と、該センサ部の表側および裏側のうち少なくとも一方に配置され、表裏方向に積層される複数の絶縁フィルムからなる絶縁スペーサと、複数の該絶縁フィルムを部分的に互いに連結し、表側または裏側から見てドットパターン状に配置される複数のスポット状連結部と、該絶縁スペーサの表裏方向外側に配置され、接地されるアース電極と、該センサ部に電気的に接続され、該センサ部に電圧を印加すると共に、該センサ部の静電容量に関する電気量が伝送される制御装置と、を備えることを特徴とする。
以下、絶縁スペーサにおいて、複数の絶縁フィルムが互いに拘束されている部分を、適宜、「拘束部」と称す。また、絶縁スペーサにおいて、複数の絶縁フィルムが互いに拘束されていない部分を、適宜、「非拘束部」と称す。
本発明の静電容量型センサは、アース電極を備えている。このため、周辺機器からのノイズを抑制することができる。また、アース電極とセンサ部との間には、絶縁スペーサが介在している。このため、静電容量型センサの検出精度が低下しにくい。
また、絶縁スペーサは、複数の絶縁フィルムにより構成されている。このため、絶縁フィルムの積層数を変更することにより、絶縁スペーサの表裏方向厚さ(つまりアース電極とセンサ部との間の距離)を、簡単に調整することができる。
また、本発明の静電容量型センサの絶縁スペーサは、拘束部を備えている。このため、複数の絶縁フィルムが互いにずれるのを抑制することができる。また、本発明の静電容量型センサの絶縁スペーサは、非拘束部を備えている。このため、複数の絶縁フィルムの変形(例えば曲げ変形)が、互いに拘束されるのを抑制することができる。また、隣り合う任意の一対の絶縁フィルムの非拘束部同士が、互いに摺動するのを許容することができる。
また、絶縁フィルムを曲げ変形させる場合、曲率半径方向内側の面に対する曲率半径方向外側の面の伸張量は、絶縁フィルムの表裏方向厚さが小さいほど、小さくて済む。例えば、絶縁フィルムに表側から荷重を加える場合、絶縁フィルムの表面に対する裏面の伸張量は、絶縁フィルムの表裏方向厚さが小さいほど、小さくて済む。このように、絶縁フィルムの表裏方向厚さが小さいほど、絶縁フィルムは曲がりやすい。
この点、本発明の静電容量型センサによると、絶縁スペーサが、単一の絶縁フィルムではなく、複数の絶縁フィルムから構成されている。また、絶縁スペーサは、非拘束部を備えている。このため、単一の絶縁フィルム(当該絶縁フィルムの表裏方向厚さは、複数の絶縁フィルムの表裏方向厚さの総和)からなる絶縁スペーサと比較して、本発明の静電容量型センサの絶縁スペーサは、曲がりやすい。
このように、本発明の静電容量型センサによると、絶縁スペーサの表裏方向厚さ(つまりアース電極とセンサ部との間の距離)を充分に確保しながら、絶縁スペーサの曲げ変形を容易にすることができる。
また、拘束部においては、複数の絶縁フィルムが互いに拘束されている。このため、拘束部は、非拘束部よりも、曲がりにくい。言い換えると、拘束部は、非拘束部よりも、柔軟性(例えば、見かけの曲げ剛性)が低い。したがって、拘束部に対応する部分と、非拘束部に対応する部分と、の間で、検出精度がばらつきやすい。
並びに、拘束部においては、複数の絶縁フィルムが互いに密着している。このため、絶縁スペーサの表裏方向厚さが小さくなりやすい。反対に、非拘束部においては、複数の絶縁フィルムが互いに独立している。このため、各絶縁フィルムが独立して変形しやすい。したがって、絶縁スペーサの表裏方向厚さが大きくなりやすい。この点においても、拘束部に対応する部分と、非拘束部に対応する部分と、の間で、検出精度がばらつきやすい。
この点、本発明の静電容量型センサは、複数のスポット状連結部を備えている。複数のスポット状連結部は、絶縁スペーサの表側または裏側から見て、ドットパターン状に配置されている。拘束部は、絶縁スペーサの全面に亘って、分散して配置される。このため、絶縁スペーサの全面に亘って、拘束部(柔軟性が低い部分、表裏方向厚さが小さい部分)が、連続しにくい。また、絶縁スペーサの平坦性を向上させやすい。よって、静電容量型センサの検出精度が低下しにくい。
(1−1)上記(1)の構成において、前記スポット状連結部は、複数の前記絶縁フィルムが互いに溶着されることにより形成される構成とする方がよい。本構成によると、溶着という手段を用いて、簡単にスポット状連結部を形成することができる。
(1−2)上記(1)の構成において、前記表側電極部は、互いに平行に並ぶ複数の表側電極からなり、前記裏側電極部は、互いに平行に並ぶ複数の裏側電極からなり、表側または裏側から見て、複数の該表側電極と複数の該裏側電極とは、互いに交差する方向に延在しており、表側または裏側から見て、複数の該表側電極と複数の該裏側電極とが重複する部分には、複数の検出部が設定されている構成とする方がよい。
本構成によると、複数の検出部において、荷重を検出することができる。このため、静電容量型センサの面方向(表裏方向に対して直交する方向)の荷重分布を検出することができる。
(2)上記(1)の構成において、互いに隣り合う三つの前記スポット状連結部は、表側または裏側から見て、正三角形の頂点に配置される構成とする方がよい。本構成によると、絶縁スペーサの全面に亘って、拘束部、非拘束部を均等に分布させることができる。また、絶縁スペーサの全面に亘って、拘束部、非拘束部を等方的に配置することができる。
(3)上記(1)の構成において、複数の前記スポット状連結部は、表側または裏側から見て、直交格子の交点に配置される構成とする方がよい。本構成によると、絶縁スペーサの全面に亘って、拘束部、非拘束部を均等に分布させることができる。また、絶縁スペーサの全面に亘って、拘束部、非拘束部を等方的に配置することができる。
(4)上記(1)ないし(3)のいずれかの構成において、前記絶縁スペーサの表面または裏面の面積を100%として、複数の前記スポット状連結部の総面積は、0.5%以上50%以下に設定される構成とする方がよい。
絶縁スペーサの表面または裏面に占める複数のスポット状連結部の総面積を0.5%以上にしたのは、0.5%未満の場合、複数の絶縁フィルムが互いに面方向にずれやすくなるからである。また、絶縁スペーサに占める複数のスポット状連結部の総面積を50%以下にしたのは、50%超過の場合、絶縁スペーサの全面に亘って、柔軟性が低下しやすくなるからである。
(5)上記(1)ないし(4)のいずれかの構成において、前記絶縁スペーサにおいて、最も表側に積層される前記絶縁フィルムの表面を外表面、最も裏側に積層される該絶縁フィルムの裏面を外裏面、積層方向に隣り合う一対の該絶縁フィルムのうち、表側の該絶縁フィルムの裏面を内裏面、裏側の該絶縁フィルムの表面を内表面として、該内裏面および該内表面のうち少なくとも一方の摩擦係数は、該外表面および該外裏面の摩擦係数よりも、小さい構成とする方がよい。
本構成によると、外表面と、当該外表面に対して積層方向に隣り合う当接面と、が互いに面方向にずれにくくなる。並びに、外裏面と、当該外裏面に対して積層方向に隣り合う当接面と、が互いに面方向にずれにくくなる。このため、絶縁スペーサと、隣接部材(例えば、センサ部、アース電極など)と、が互いに面方向にずれるのを、抑制することができる。また、本構成によると、内裏面と、当該内裏面に対して積層方向に隣り合う内表面と、が互いに面方向にずれやすくなる。このため、絶縁スペーサの柔軟性を確保することができる。
(6)上記(5)の構成において、複数の前記絶縁フィルムは、第一フィルムと、第二フィルムと、を有し、該第二フィルムの表裏両面の摩擦係数は、該第一フィルムの表裏両面の摩擦係数よりも、小さい構成とする方がよい。
本構成によると、二種類の絶縁フィルム(第一フィルム、第二フィルム)を組み合わせることにより、絶縁スペーサと、隣接部材と、が互いに面方向にずれるのを、抑制することができる。並びに、絶縁スペーサの柔軟性を確保することができる。
(7)上記(6)の構成において、前記絶縁スペーサにおいて、最も表側に積層される前記絶縁フィルムおよび最も裏側に積層される該絶縁フィルムは、前記第一フィルムであり、一対の該第一フィルム間に積層される該絶縁フィルムは、前記第二フィルムである構成とする方がよい。
本構成によると、表裏一対の第一フィルム間に、少なくとも一つの第二フィルムを介挿することにより、絶縁スペーサと、隣接部材と、が互いに面方向にずれるのを、抑制することができる。並びに、絶縁スペーサの柔軟性を確保することができる。
(8)上記(6)または(7)の構成において、前記第一フィルムは、滑り剤を含有しないポリエチレン製であり、前記第二フィルムは、滑り剤を含有するポリエチレン製である構成とする方がよい。
本構成によると、滑り剤の有無により、第一フィルムと第二フィルムとを作り分けることができる。また、第一フィルム、第二フィルムは、共にPE(ポリエチレン)製である。このため、複数の絶縁フィルムを、簡単に、互いに連結(例えば溶着)することができる。すなわち、スポット状連結部を簡単に形成することができる。また、PEは、安価で、ヤング率が低く、誘電率が低い。このため、本構成の絶縁フィルムは、製造コストが低く、柔軟で曲がりやすく、絶縁性が高い。
(9)上記(1)ないし(8)のいずれかの構成において、前記センサ部は、寝具の表面の裏側に配置される構成とする方がよい。本発明の静電容量型センサは柔軟性が高い。このため、本構成によると、人が違和感を感じにくい。
(10)上記(1)ないし(9)のいずれかの構成において、前記表側電極部および前記裏側電極部のうち、一方は前記制御装置から前記電圧が印加される入力側電極部であり、他方は該制御装置に前記電気量を伝送する出力側電極部であり、前記アース電極に対して、該出力側電極部は、該入力側電極部よりも、近接して配置されている構成とする方がよい。
本構成によると、センサ部の静電容量に関する電気量に、周辺機器からのノイズが混入するのを、抑制することができる。また、アース電極が、センサ部の静電容量に関する電気量に、影響を及ぼしにくい。
(11)上記(1)ないし(10)のいずれかの構成において、前記センサ部、前記絶縁スペーサ、前記アース電極を表裏方向に貫通する位置決め孔と、該センサ部、該絶縁スペーサ、該アース電極を収容する袋状のカバーと、を備え、該カバーの表裏両層は、該位置決め孔の径方向内側において、接合されている構成とする方がよい。
本構成によると、位置決め孔の径方向内側において、カバーの表裏両層を接合することにより、カバーに対する、カバー内部のセンサ部、絶縁スペーサ、アース電極の固定、位置決めを、簡単に行うことができる。
(11−1)上記(11)の構成において、前記カバーの表裏両層は、溶着されている構成とする方がよい。本構成によると、カバーの表裏両層を、簡単、強固に接合することができる。また、本構成によると、カバーを接合する際に、例えばクリップなどの別部材が不要である。このため、カバーの上面に人が乗った場合、乗り心地(例えば、座り心地、寝心地など)が良好である。
本発明によると、周辺からのノイズを抑制可能であって、検出精度が低下しにくい静電容量型センサを提供することができる。
第一実施形態の静電容量型センサの透過上面図である。 図1のII−II方向断面図である。 同静電容量型センサの分解斜視図である。 同静電容量型センサのブロック図である。 裏側絶縁スペーサの上面図である。 図5のVI−VI方向断面図である。 第二実施形態の静電容量型センサの透過上面図である。 同静電容量型センサの分解斜視図である。 図7の枠IX内の拡大図である。 図9のX−X方向断面図である。 (a)は、その他の実施形態(その1)の裏側絶縁スペーサの上面図である。(b)は、その他の実施形態(その2)の裏側絶縁スペーサの上面図である。
以下、本発明の静電容量型センサの実施の形態について説明する。以下の図においては、上側が本発明の「表側」に、下側が本発明の「裏側」に、各々対応している。
<<第一実施形態>>
<静電容量型センサの構成>
まず、本実施形態の静電容量型センサの構成について説明する。図1に、本実施形態の静電容量型センサの透過上面図を示す。図2に、図1のII−II方向断面図を示す。図3に、同静電容量型センサの分解斜視図を示す。図4に、同静電容量型センサのブロック図を示す。図5に、裏側絶縁スペーサの上面図を示す。図6に、図5のVI−VI方向断面図を示す。
図1に示すように、静電容量型センサ1は、ベッドのシーツ9の下側に敷設されている。静電容量型センサ1は、寝ている人Mの体重により、後述する検出部CFの電極間距離(表側電極部FXと裏側電極部FYとの間の距離)が変化することを基に、人Mの上半身の体圧分布を計測している。なお、シーツ9の下側には、静電容量型センサ1と同じ種類の静電容量型センサ(図略)が、もう一つ配置されている。当該静電容量型センサは、寝ている人Mの下半身の体圧分布を計測している。
図1〜図4に示すように、静電容量型センサ1は、センサ部Fと、コネクタ20Fと、ハーネス21Fと、制御装置22Fと、カバー23と、表側アース電極240と、裏側アース電極241と、表側絶縁スペーサ250と、裏側絶縁スペーサ251と、裏端基材262と、4つの全体連結部293と、多数のスポット状連結部295と、を備えている。
裏側アース電極241は、本発明の「アース電極」の概念に含まれる。裏側絶縁スペーサ251は、本発明の「絶縁スペーサ」の概念に含まれる。
[カバー23]
カバー23は、柔軟な軟質ウレタンフォーム製であって、袋状を呈している。カバー23は、絶縁性を有している。カバー23の内部には、静電容量型センサ1を構成する各部材のうち、コネクタ20F、ハーネス21F、制御装置22F以外の部材が、収容されている。
[センサ部F]
センサ部Fは、表側電極部FXと、9本の表側配線Fxと、裏側電極部FYと、9本の裏側配線Fyと、表側基材260と、裏側基材261と、表側カバーコート270と、裏側カバーコート271と、誘電層280と、補強層281と、検出部CFと、を備えている。表側電極部FXは、本発明の「入力側電極部」に対応する。裏側電極部FYは、本発明の「出力側電極部」に対応する。
(誘電層280、補強層281)
誘電層280は、柔軟な軟質ウレタンフォーム(具体的には、PORON(株式会社ロジャースイノアックの登録商標))製であって、四角形膜状を呈している。誘電層280は、絶縁性を有している。
補強層281は、誘電層280の下側に配置されている。補強層281は、PET(ポリエチレンテレフタレート)製であって、四角形膜状を呈している。補強層281は、誘電層280よりも、硬質である(ヤング率が高い)。補強層281は、絶縁性を有している。
(表側基材260、表側電極部FX、表側配線Fx、表側カバーコート270)
表側基材260は、誘電層280の上側に配置されている。表側基材260は、PET製であって、四角形膜状を呈している。表側基材260は、絶縁性を有している。
9本の表側配線Fxは、表側基材260の下面に、スクリーン印刷されている。表側配線Fxは、銀ペースト製であって、導電性を有している。表側配線Fxは、後述する表側電極FXaと、後述するコネクタ20Fと、を電気的に接続している。
表側電極部FXは、9本の表側電極FXaを備えている。表側電極FXaは、直線状であって、表側基材260の下面に、スクリーン印刷されている。表側電極FXaは、前後方向に延在している。9本の表側電極FXaは、左右方向に並んでいる。表側電極FXaは、カーボンペースト製であって、導電性を有している。表側電極FXaは、表側配線Fxを、部分的に下側から覆っている。表側配線Fxは、表側電極FXaの長手方向全長に亘って、配置されている。
表側カバーコート270は、ポリエステル製であって、四角形膜状を呈している。表側カバーコート270は、絶縁性を有している。表側カバーコート270は、表側基材260の下面に、スクリーン印刷されている。表側カバーコート270は、9本の表側配線Fx、9本の表側電極FXaを、下側から覆っている。
(裏側基材261、裏側電極部FY、裏側配線Fy、裏側カバーコート271)
裏側基材261は、補強層281の下側に配置されている。裏側基材261は、PET製であって、四角形膜状を呈している。裏側基材261は、絶縁性を有している。
9本の裏側配線Fyは、裏側基材261の上面に、スクリーン印刷されている。裏側配線Fyは、銀ペースト製であって、導電性を有している。裏側配線Fyは、後述する裏側電極FYaと、後述するコネクタ20Fと、を電気的に接続している。
裏側電極部FYは、9本の裏側電極FYaを備えている。裏側電極FYaは、直線状であって、裏側基材261の上面に、スクリーン印刷されている。裏側電極FYaは、左右方向に延在している。9本の裏側電極FYaは、前後方向に並んでいる。裏側電極FYaは、カーボンペースト製であって、導電性を有している。裏側電極FYaは、裏側配線Fyを、部分的に上側から覆っている。裏側配線Fyは、裏側電極FYaの長手方向全長に亘って、配置されている。
裏側カバーコート271は、ポリエステル製であって、四角形膜状を呈している。裏側カバーコート271は、絶縁性を有している。裏側カバーコート271は、裏側基材261の上面に、スクリーン印刷されている。裏側カバーコート271は、9本の裏側配線Fy、9本の裏側電極FYaを、上側から覆っている。
(検出部CF)
上側から見て、9本の表側電極FXaと、9本の裏側電極FYaと、は格子状に並んでいる。表側電極FXaと、裏側電極FYaと、が重複する部分には、検出部CFが設定されている。検出部CFは、合計81個配置されている。
[表側絶縁スペーサ250、表側アース電極240]
表側絶縁スペーサ250は、表側基材260の上側に配置されている。表側絶縁スペーサ250は、PE製であって、四角形膜状を呈している。表側絶縁スペーサ250は、絶縁性を有している。
表側絶縁スペーサ250の上面(表裏方向外側の面)には、銀ペースト製の表側アース配線(図略)が、全面的にスクリーン印刷されている。表側アース電極240は、カーボンペースト製であって、四角形膜状を呈している。表側アース電極240は、導電性を有している。表側アース電極240は、表側アース配線の上面に、全面的にスクリーン印刷されている。表側アース電極240は、表側アース配線を介して、電気的に接地されている。
[裏側絶縁スペーサ251、裏側アース電極241、裏端基材262]
裏側絶縁スペーサ251は、裏側基材261の下側に配置されている。図3、図6に示すように、裏側絶縁スペーサ251は、2枚の第一フィルム251dと、2枚の第二フィルム251eと、からなる。第一フィルム251d、第二フィルム251eは、各々、PE製であって、四角形膜状を呈している。第一フィルム251d、第二フィルム251eは、各々、絶縁性を有している。
第一フィルム251dは、滑り剤を含有していない。一方、第二フィルム251eは、滑り剤を含有している。このため、第二フィルム251eの上下両面の摩擦係数(静摩擦係数および動摩擦係数)は、第一フィルム251dの上下両面の摩擦係数(静摩擦係数および動摩擦係数)よりも、小さい。
2枚の第一フィルム251dのうち一方は、裏側絶縁スペーサ251の最も上側に積層されている。2枚の第一フィルム251dのうち他方は、裏側絶縁スペーサ251の最も下側に積層されている。2枚の第二フィルム251eは、2枚の第一フィルム251dの間に介挿されている。第二フィルム251eの上下両面には、滑り剤が表出している。
裏端基材262は、裏側絶縁スペーサ251の下側に配置されている。裏端基材262は、PET製であって、四角形膜状を呈している。裏端基材262は、絶縁性を有している。
裏端基材262の上面には、銀ペースト製の裏側アース配線(図略)が、全面的にスクリーン印刷されている。裏側アース電極241は、カーボンペースト製であって、四角形膜状を呈している。裏側アース電極241は、導電性を有している。裏側アース電極241は、裏側アース配線の上面に、全面的にスクリーン印刷されている。裏側アース電極241は、裏側絶縁スペーサ251の下側(表裏方向外側)に配置されている。裏側アース電極241は、裏側アース配線を介して、電気的に接地されている。
[全体連結部293、スポット状連結部295]
図5に実線ハッチングで示すように、多数のスポット状連結部295のうち、互いに隣り合う三つのスポット状連結部295は、上側から見て、正三角形の頂点に配置されている。スポット状連結部295は、4枚の絶縁フィルム(2枚の第一フィルム251d、2枚の第二フィルム251e)を溶着することにより、形成されている。このように、4枚の絶縁フィルムは、多数のスポット状連結部295により、互いに面方向(水平方向)にずれないように、一体化されている。スポット状連結部295は、環状(ドーナツ状)を呈している。
図3に示すように、4つの全体連結部293は、上側から見て、表側アース電極240の四隅に配置されている。全体連結部293は、上下両端に抜け止め部を有する、樹脂製の結束具である。全体連結部293は、上側から下側に向かって、表側アース電極240、表側絶縁スペーサ250、センサ部F、裏側絶縁スペーサ251、裏側アース電極241、裏端基材262を貫通している。このように、これらの部材は、4つの全体連結部293により、互いに面方向にずれないように、一体化されている。
裏側絶縁スペーサ251において、多数のスポット状連結部295、4つの全体連結部293が配置されている部分が、拘束部251bである。拘束部251bにおいては、4枚の絶縁フィルムが互いに拘束されている。このため、各絶縁フィルムは、他の絶縁フィルムに対して、面方向にずれることができない。
一方、裏側絶縁スペーサ251において、多数のスポット状連結部295、4つの全体連結部293が配置されていない部分が、非拘束部251cである。非拘束部251cにおいては、4枚の絶縁フィルムが互いに拘束されていない。このため、各絶縁フィルムは、他の絶縁フィルムに対して、面方向にずれることができる。
[コネクタ20F、ハーネス21F、制御装置22F]
図1に示すように、コネクタ20Fは、静電容量型センサ1の左前隅に配置されている。コネクタ20Fには、9本の表側配線Fx、9本の裏側配線Fyが、互いに絶縁を確保された状態で、電気的に接続されている。ハーネス21Fは、コネクタ20Fと、後述する制御装置22Fと、を電気的に接続している。
図4に示すように、制御装置22Fは、電源220と、入力側切替回路221と、出力側切替回路222と、静電容量検出部223と、を備えている。電源220は、9本の表側配線Fxを介して、9本の表側電極FXaに、交流電圧(具体的には矩形波電圧)を印加する。
入力側切替回路221は、9個のスイッチ(図略)を備えている。入力側切替回路221の一端は、電源220に接続されている。入力側切替回路221の他端は、9本の表側配線Fxに接続されている。入力側切替回路221は、電源220に対して、9本の表側配線Fxを、順番に切り替えて接続する。
出力側切替回路222は、9個のスイッチ(図略)を備えている。出力側切替回路222の一端は、9本の裏側配線Fyに接続されている。出力側切替回路222の他端は、静電容量検出部223に接続されている。出力側切替回路222は、静電容量検出部223に対して、9本の裏側配線Fyを、順番に切り替えて接続する。
静電容量検出部223は、合計81個の検出部CFのうち、電圧が印加されている表側電極FXaと、静電容量検出部223に接続されている裏側電極FYaと、に関する検出部CFの静電容量を計測する。具体的には、静電容量検出部223は、検出部CFの充電電流を静電容量に変換している。そして、当該静電容量を計測している。充電電流は、本発明の「静電容量に関する電気量」の概念に含まれる。合計81個の検出部CFには、走査的に、順番に電圧が印加される。このため、寝ている人Mの上半身の体圧分布を計測することができる。
[静電容量型センサの作用効果]
次に、本実施形態の静電容量型センサの作用効果について説明する。本実施形態の静電容量型センサ1によると、センサ部Fが面方向に合計81個の検出部CFを備えている。このため、人Mの上半身の体圧分布を検出することができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1は、表側絶縁スペーサ250、表側アース電極240を備えている。このため、人Mに掛けられている寝具(例えば電気毛布など)に起因する環境ノイズを抑制することができる。したがって、検出精度を高くすることができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1は、裏側絶縁スペーサ251、裏側アース電極241を備えている。このため、人Mが敷いている寝具やフロアに起因する環境ノイズを抑制することができる。したがって、検出精度を高くすることができる。
また、検出部CFの静電容量Caに対して、裏側電極FYaと裏側アース電極241との電極間距離が、一定未満の場合は、静電容量Caに起因する電流は、裏側アース電極241を介してグランドに逃げてしまう。この点、本実施形態の静電容量型センサ1は、裏側絶縁スペーサ251を備えている。このため、静電容量Caに起因する電流を、裏側電極FYa、裏側配線Fyを介して、制御装置22Fの静電容量検出部223に流すことができる。
同様に、検出部CFの静電容量Caに対して、表側電極FXaと表側アース電極240との間の電極間距離が、一定未満の場合は、静電容量Caに起因する電流は、表側アース電極240を介してグランドに逃げてしまう。この点、本実施形態の静電容量型センサ1は、表側絶縁スペーサ250を備えている。このため、静電容量Caに起因する電流を、裏側電極FYa、裏側配線Fyを介して、制御装置22Fの静電容量検出部223に流すことができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、表側基材260の下面に、9本の表側配線Fx、9本の表側電極FXa、表側カバーコート270が、スクリーン印刷されている。このため、これらの部材の形状精度、位置精度が高くなる。
同様に、本実施形態の静電容量型センサ1によると、裏側基材261の上面に、9本の裏側配線Fy、9本の裏側電極FYa、裏側カバーコート271が、スクリーン印刷されている。このため、これらの部材の形状精度、位置精度が高くなる。
また、上記「表側基材260、9本の表側配線Fx、9本の表側電極FXa、表側カバーコート270」からなる表側積層体と、上記「裏側基材261、9本の裏側配線Fy、9本の裏側電極FYa、裏側カバーコート271」からなる裏側積層体と、は構成が同じである。すなわち、表側積層体を、上下反転させ、水平面内において適宜回転させると、裏側積層体になる。同様に、裏側積層体を、上下反転させ、水平面内において適宜回転させると、表側積層体になる。このため、同じ構成の積層体を、表側積層体、裏側積層体として、用いることができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、誘電層280の下側に補強層281が配置されている。このため、誘電層280の耐久性が高くなる。また、誘電層280の上側に補強層281を配置する場合と比較して、誘電層280を、荷重が加わった部分だけ、局所的に圧縮させることができる。このため、体圧分布の検出精度を高くすることができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、表側または裏側から見て、電極(表側電極FXa、裏側電極FYa、表側アース電極240、裏側アース電極241)の全体に亘って、配線(表側配線Fx、裏側配線Fy、表側アース配線、裏側アース配線)が配置されている。配線は、電極よりも、電気抵抗が小さい。このため、電極全体に配線を行き渡らせることにより、電極全体の電気抵抗を小さくすることができる。また、電極全体の電気抵抗のばらつきを小さくすることができる。また、複数の検出部CF間(例えば、前端の検出部CFと後端の検出部CFとの間)における検出値のばらつきを小さくすることができる。したがって、体圧分布の検出精度を高くすることができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、裏側絶縁スペーサ251は、上下方向に積層された複数の絶縁フィルム(2枚の第一フィルム251d、2枚の第二フィルム251e)により、構成されている。このため、絶縁フィルムの積層数を変更することにより、裏側絶縁スペーサ251の上下方向厚さ(つまり、裏側アース電極241と裏側電極FYaとの間の距離)を、簡単に調整することができる。
また、図3、図5、図6に示すように、本実施形態の静電容量型センサ1の裏側絶縁スペーサ251は、拘束部251bを備えている。このため、複数の絶縁フィルムが互いにずれるのを抑制することができる。また、裏側絶縁スペーサ251は、非拘束部251cを備えている。このため、複数の絶縁フィルムの変形(例えば曲げ変形)が、互いに拘束されるのを抑制することができる。また、隣り合う任意の一対の絶縁フィルムの非拘束部251c同士が、互いに摺動するのを許容することができる。
また、絶縁フィルムを曲げ変形させる場合、曲率半径方向内側の面に対する曲率半径方向外側の面の伸張量は、絶縁フィルムの上下方向厚さが小さいほど、小さくて済む。例えば、絶縁フィルムに上側から荷重を加える場合、絶縁フィルムの上面に対する下面の伸張量は、絶縁フィルムの上下方向厚さが小さいほど、小さくて済む。このように、絶縁フィルムの上下方向厚さが小さいほど、絶縁フィルムは曲がりやすい。
この点、本実施形態の静電容量型センサ1によると、裏側絶縁スペーサ251が、単一の絶縁フィルムではなく、複数の絶縁フィルムから構成されている。また、裏側絶縁スペーサ251は、非拘束部251cを備えている。このため、単一の絶縁フィルム(当該絶縁フィルムの上下方向厚さは、4枚の絶縁フィルムの上下方向厚さの総和)からなる裏側絶縁スペーサ251と比較して、本実施形態の裏側絶縁スペーサ251の4枚の絶縁フィルムは、各々、曲がりやすい。したがって、本実施形態の裏側絶縁スペーサ251は曲がりやすい。よって、寝心地が良好である。
このように、本実施形態の静電容量型センサ1によると、裏側絶縁スペーサ251の上下方向厚さ(つまり、裏側アース電極241と裏側電極FYaとの間の距離)を充分に確保しながら、裏側絶縁スペーサ251の曲げ変形を容易にすることができる。
また、図6に示すように、拘束部251bにおいては、複数の絶縁フィルムが互いに拘束されている。このため、拘束部251bは、非拘束部251cよりも、曲がりにくい。言い換えると、拘束部251bは、非拘束部251cよりも、柔軟性(見かけの曲げ剛性)が低い。したがって、拘束部251bに対応する検出部CFと、非拘束部251cに対応する検出部CFと、の間で、検出精度がばらつきやすい。
並びに、拘束部251bにおいては、複数の絶縁フィルムが互いに密着している。このため、上下方向厚さが小さくなりやすい。反対に、非拘束部251cにおいては、複数の絶縁フィルムが互いに独立している。このため、各絶縁フィルムが独立して変形しやすい。したがって、上下方向厚さが大きくなりやすい。この点においても、拘束部251bに対応する検出部CFと、非拘束部251cに対応する検出部CFと、の間で、検出精度がばらつきやすい。
この点、本実施形態の静電容量型センサ1は、上側または下側から見てドットパターン状に配置される多数のスポット状連結部295を備えている。このため、拘束部251bに対応する検出部CFと、非拘束部251cに対応する検出部CFと、の間で、検出精度がばらつきにくい。したがって、静電容量型センサ1の検出精度が低下しにくい。
また、スポット状連結部295は、複数の絶縁フィルムが互いに溶着されることにより形成されている。このため、簡単に多数のスポット状連結部295を形成することができる。
また、図5に示すように、互いに隣り合う三つのスポット状連結部295は、上側または下側から見て、正三角形の頂点に配置されている。このため、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、拘束部251b、非拘束部251cを均等に分布させることができる。また、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、拘束部251b、非拘束部251cを等方的に配置することができる。
また、裏側絶縁スペーサ251の上面または下面の面積を100%として、全てのスポット状連結部295の総面積は、0.5%以上50%以下に設定されている。具体的には、25%に設定されている。このため、複数の絶縁フィルムが互いに面方向にずれにくい。並びに、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、柔軟性が低下しにくい。
また、裏側絶縁スペーサ251は、2枚の第一フィルム251dと、2枚の第二フィルム251eと、からなる。第一フィルム251dは、滑り剤を含有していない。一方、第二フィルム251eは、滑り剤を含有している。このため、第二フィルム251eの上下両面の摩擦係数(静摩擦係数および動摩擦係数)は、第一フィルム251dの上下両面の摩擦係数(静摩擦係数および動摩擦係数)よりも、小さい。
裏側絶縁スペーサ251において、2枚の第一フィルム251dのうち一方は、最も上側に積層されている。このため、上側の第一フィルム251dの上面(外表面)と、センサ部Fの下面(具体的には、裏側基材261の下面)と、は互いに面方向(水平方向)にずれにくい。したがって、人Mが、「滑り感」を感じにくい。
また、2枚の第一フィルム251dのうち他方は、最も下側に積層されている。このため、下側の第一フィルム251dの下面(外裏面)と、裏端基材262(裏側アース電極241)の上面と、は互いに面方向にずれにくい。したがって、人Mが、「滑り感」を感じにくい。
また、2枚の第二フィルム251eは、2枚の第一フィルム251dの間に介挿されている。第二フィルム251eの上下両面には、滑り剤が表出している。このため、上側の第二フィルム251eの上面(内表面)と、上側の第一フィルム251dの下面(内裏面)と、は互いに面方向にずれやすい。また、下側の第二フィルム251eの下面(内裏面)と、下側の第一フィルム251dの上面(内表面)と、は互いに面方向にずれやすい。また、上側の第二フィルム251eの下面(内裏面)と、下側の第二フィルム251eの上面(内表面)と、は互いに面方向にずれやすい。したがって、裏側絶縁スペーサ251の柔軟性を確保することができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、以下の積層方法により、上側から下側に向かって、「第一フィルム251d→第二フィルム251e→第二フィルム251e→第一フィルム251d」の順に、4枚の絶縁フィルムを、簡単に積層させることができる。すなわち、まず、第一フィルム251d、第二フィルム251eを、各々、筒状に成形する。次に、第一フィルム251dの径方向内側に第二フィルム251eを相対的に挿入することにより、二重筒状フィルムを作製する。最後に、当該二重筒状フィルムを径方向に潰し、軸方向全長に亘って直径方向両端を裁断する。当該積層方法により、4枚の絶縁フィルムを、簡単に積層させることができる。
また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、滑り剤の有無により、第一フィルム251dと第二フィルム251eとを作り分けることができる。また、第一フィルム251d、第二フィルム251eの母材(主成分)は、共にPEである。このため、複数の絶縁フィルム(2枚の第一フィルム251d、2枚の第二フィルム251e)を、簡単に、互いに溶着することができる。すなわち、多数のスポット状連結部295を簡単に形成することができる。また、PEは、安価で、ヤング率が低く、誘電率が低い。このため、絶縁フィルムは、製造コストが低く、柔軟で曲がりやすく、絶縁性が高い。また、図1に示すように、センサ部Fは、ベッドのシーツ9の下側に敷設されている。このため、人Mが違和感を感じにくい。
以下、図5に点線ハッチングで示すように、スポット状連結部295の代わりに帯状連結部294が配置されている静電容量型センサ(以下、「改良前センサ」と称す。改良前センサは、従来技術ではない。)に対する、本実施形態の静電容量型センサ1の作用効果について説明する。
改良前センサの場合、複数の帯状連結部294は、上側または下側から見て、縞状に配置されている。帯状連結部294は、前後方向に延在している。拘束部251bと非拘束部251cとは、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、左右方向に交互に配置されている。改良前センサの場合、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、左右方向に、柔軟性が低い部分(拘束部251b)と、柔軟性が高い部分(非拘束部251c)と、が交互に配置されることになる。このため、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、柔軟性がばらつきやすい。並びに、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、上下方向厚さがばらつきやすい。したがって、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、検出精度がばらつきやすい。よって、改良前センサの検出精度が低下しやすい。
これに対して、本実施形態の静電容量型センサ1は、上側または下側から見てドットパターン状に配置される複数のスポット状連結部295を備えている。拘束部251bは、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、分散して配置されている。このため、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、柔軟性、上下方向厚さがばらつきにくい。したがって、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、検出精度がばらつきにくい。よって、静電容量型センサ1の検出精度が低下しにくい。
また、改良前センサの場合、全ての帯状連結部294が前後方向に延在している。このため、裏側絶縁スペーサ251の柔軟性に異方性が発生しやすい。したがって、良好な寝心地を確保するためには、帯状連結部294の延在方向(前後方向)と、寝ている人Mの身長方向と、を一致させる必要がある。よって、裏側絶縁スペーサ251と、人Mの寝る方向(寝具(ベッド、布団など)の配置方向)と、の相対的な配置の自由度が低下してしまう。
これに対して、本実施形態の静電容量型センサ1は、上側または下側から見てドットパターン状に配置される複数のスポット状連結部295を備えている。このため、裏側絶縁スペーサ251の柔軟性に異方性が発生しにくい。したがって、良好な寝心地を確保するために、複数のスポット状連結部295の配置を考慮する必要がない。よって、裏側絶縁スペーサ251と、人Mの寝る方向と、の相対的な配置の自由度が低下しにくい。
また、改良前センサにおいて、図7に示す表側電極FXaと、図5に示す帯状連結部294と、が互いに平行の場合、任意の表側電極FXaについて、前後方向全長に亘って、表側電極FXa(つまり、前後方向に並ぶ9個の検出部CF)と拘束部251bとが上下方向に重複することが考えられる。この部分の柔軟性は低くなる。並びに、この部分の上下方向厚さは小さくなる。また、別の表側電極FXaについて、前後方向全長に亘って、表側電極FXa(つまり、前後方向に並ぶ9個の検出部CF)と非拘束部251cとが上下方向に重複することが考えられる。この部分の柔軟性は高くなる。並びに、この部分の上下方向厚さは大きくなる。
このように、改良前センサにおいて、表側電極FXaと帯状連結部294とが互いに平行の場合、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、拘束部251b(柔軟性が低い部分、上下方向厚さが小さい部分)が、前後方向に連続しやすい。並びに、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、非拘束部251c(柔軟性が高い部分、上下方向厚さが大きい部分)が、前後方向に連続しやすい。また、裏側絶縁スペーサ251の平坦性を向上させにくい。よって、改良前センサの検出精度が低下しやすい。なお、裏側電極FYaと帯状連結部294とが互いに平行の場合も、同様に、改良前センサの検出精度が低下しやすい。
ここで、改良前センサにおいて、検出精度の低下を抑制するためには、表側電極FXaと帯状連結部294とを互いに非平行に配置し、かつ裏側電極FYaと帯状連結部294とを互いに非平行に配置する必要がある。例えば、帯状連結部294を、図5に示す右前−左後方向や、左前−右後方向に、延在させる必要がある。しかしながら、こうすると、センサ部Fと裏側絶縁スペーサ251との相対的な配置の自由度が低下してしまう。
これに対して、本実施形態の静電容量型センサ1は、図3、図5に示すように、上側または下側から見てドットパターン状に配置される多数のスポット状連結部295を備えている。拘束部251bは、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、分散して、断続的に配置される。このため、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、拘束部251b(柔軟性が低い部分、上下方向厚さが小さい部分)が、連続しにくい。並びに、裏側絶縁スペーサ251の全面に亘って、非拘束部251c(柔軟性が高い部分、上下方向厚さが大きい部分)が、連続しにくい。また、裏側絶縁スペーサ251の平坦性を向上させやすい。よって、静電容量型センサ1の検出精度が低下しにくい。また、センサ部Fと裏側絶縁スペーサ251との相対的な配置の自由度が低下しにくい。
また、改良前センサの場合、図5に示すように、裏側絶縁スペーサ251の任意の非拘束部251cは、左右両側から、前後方向全長に亘って、一対の拘束部251b(帯状連結部294)に挟まれている。このため、帯状連結部294が4枚の絶縁フィルムを互いに溶着することにより形成されている場合、任意の非拘束部251cに対して、左右両側から、前後方向全長に亘って、拘束部251b(帯状連結部294)溶着時の熱が、伝達されることになる。したがって、非拘束部251cにおいて、各絶縁フィルムは、波状(シワ状)に熱変形しやすい。よって、静電容量型センサ1の検出精度が低下しやすい。
また、非拘束部251cにおいて、上側の第一フィルム251dが波状に変形している場合、誘電層280のうち、当該第一フィルム251dの山部(上側に突出している部分)に対応する部分は、変形しやすい。反対に、誘電層280のうち、当該第一フィルム251dの谷部(下側に突出している部分)に対応する部分は、変形しにくい。この点においても、静電容量型センサ1の検出精度が低下しやすい。
この点、本実施形態の静電容量型センサ1は、上側または下側から見てドットパターン状に配置される多数のスポット状連結部295を備えている。このため、任意の非拘束部251cが、拘束部251b(スポット状連結部295)に包囲されにくい。したがって、非拘束部251cにおいて、各絶縁フィルムが、波状(シワ状)に熱変形しにくい。よって、静電容量型センサ1の検出精度が低下しやすい。
<<第二実施形態>>
本実施形態の静電容量型センサと第一実施形態の静電容量型センサとの相違点は、カバーの上下両層が溶着されることにより、全体連結部が形成されている点である。また、表側絶縁スペーサ、表側アース電極が配置されていない点である。ここでは、主に相違点について説明する。
図7に、本実施形態の静電容量型センサの透過上面図を示す。図8に、同静電容量型センサの分解斜視図を示す。図9に、図7の枠IX内の拡大図を示す。図10に、図9のX−X方向断面図を示す。
なお、図7において、図1と対応する部材については、同じ符号で示す。図8において、図3と対応する部材については、同じ符号で示す。図10において、図2と対応する部材については、同じ符号で示す。図7においては、図1に示すシーツ9、人Mを省略する。
図7〜図10に示すように、静電容量型センサ1のカバー23には、4つのカバー孔230が穿設されている。図10に示すように、カバー孔230は、カバー23の上下両層(表裏両層)を、上下方向に貫通している。
図8、図10に示すように、カバー23に収容されている部材(具体的には、センサ部F、裏側アース電極241、裏側絶縁スペーサ251)には、4つの位置決め孔8が穿設されている。図10に示すように、位置決め孔8は、カバー23に収容されている部材を、上下方向に貫通している。位置決め孔8の孔径(直径)D1は、カバー孔230の孔径(直径)D2よりも、大きい。位置決め孔8の径方向内側かつカバー孔230の径方向外側には、全体連結部293が配置されている。全体連結部293は、カバー23の上下両層が溶着されることにより、形成されている。図9にハッチングで示すように、上側から見て、全体連結部293は、カバー孔230を中心とする環状(ドーナツ状)を呈している。全体連結部293は、カバー23と、カバー23に収容されている部材と、を位置決めしている。また、全体連結部293は、カバー23に収容されている部材同士を、互いに位置決めしている。
裏側絶縁スペーサ251において、多数のスポット状連結部295、4つの全体連結部293が配置されている部分が、拘束部251bである。拘束部251bにおいては、複数の絶縁フィルム(2枚の第一フィルム251d、2枚の第二フィルム251e)が互いに拘束されている。このため、各絶縁フィルムは、他の絶縁フィルムに対して、面方向にずれることができない。
一方、裏側絶縁スペーサ251において、多数のスポット状連結部295、4つの全体連結部293が配置されていない部分が、非拘束部251cである。非拘束部251cにおいては、複数の絶縁フィルムが互いに拘束されていない。このため、各絶縁フィルムは、他の絶縁フィルムに対して、面方向にずれることができる。
本実施形態の静電容量型センサは、構成が共通する部分に関しては、第一実施形態の静電容量型センサと、同様の作用効果を有する。また、本実施形態の静電容量型センサ1によると、図10に示すように、カバー23の上下両層は、位置決め孔8の径方向内側において、溶接されている。このため、カバー23に対する、カバー23内部のセンサ部F、裏側絶縁スペーサ251、裏側アース電極241の固定、位置決めを、簡単に行うことができる。また、カバー23を接合する際に、例えばクリップなどの別部材が不要である。このため、カバー23の上面に人Mが乗った場合、乗り心地(例えば、座り心地、寝心地など)が良好である。
また、図10に示すように、カバー23の上下両層は、カバー孔230の径方向外側において、溶接、封止されている。このため、カバー23の内部に、異物(固体、液体など)が進入するのを抑制することができる。
また、カバー孔230は、カバー23を上下方向に貫通している。このため、カバー孔230により、カバー23上下方向の通気性や透湿性を確保することができる。したがって、例えば、カバー23を敷設する際、カバー23下側の空気を抜きやすい。このため、静電容量型センサ1の敷設が容易である。また、カバー23の上側から下側に、湿気を逃がしやすい。このため、静電容量型センサ1上の人Mが不快になりにくい。
また、図7、図9に示すように、カバー孔230、位置決め孔8、全体連結部293は、表側電極FXa、裏側電極FYaを避けて、配置されている。このため、静電容量型センサ1の検出精度が低下しにくい。
また、図10に示すように、裏側アース電極241に対して、裏側電極部(出力側電極部)は、表側電極部(入力側電極部)FXよりも、近接して配置されている。このため、センサ部Fの静電容量に関する電気量に、周辺機器からのノイズが混入するのを、抑制することができる。また、裏側アース電極241が、センサ部Fの静電容量に関する電気量に、影響を及ぼしにくい。
また、図10に示すように、本実施形態の静電容量型センサ1には、図2に示す表側絶縁スペーサ250、表側アース電極240が配置されていない。このため、静電容量型センサ1の上下方向厚さを小さくすることができる。
<<その他>>
以上、本発明の静電容量型センサの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
絶縁フィルム(第一フィルム251d、第二フィルム251e)の構成は特に限定しない。上面および下面のうち、少なくとも一方に、凹凸形状を付与してもよい。また、上面および下面のうち、少なくとも一方に、スリットを入れてもよい。また、凹凸形状を有するシボシートを、絶縁フィルムとして用いてもよい。すなわち、絶縁フィルムの構造により、上面、下面(本発明の「外表面」、「外裏面」、「内裏面」、「内表面」の概念に含まれる)の摩擦係数を調整してもよい。
上記実施形態においては、裏側絶縁スペーサ251を、複数の絶縁フィルムにより構成した。しかしながら、表側絶縁スペーサ250を、複数の絶縁フィルムにより構成してもよい。また、表側絶縁スペーサ250および裏側絶縁スペーサ251を、複数の絶縁フィルムにより構成してもよい。
絶縁スペーサ(表側絶縁スペーサ250、裏側絶縁スペーサ251)の配置数は特に限定しない。センサ部Fの表側だけ、または裏側だけに、絶縁スペーサを配置してもよい。すなわち、センサ部Fの上下両側のうち少なくとも一方に、絶縁スペーサを配置すればよい。同様に、アース電極(表側アース電極240、裏側アース電極241)の配置数は特に限定しない。センサ部Fの表側だけ、または裏側だけに、アース電極を配置してもよい。すなわち、センサ部Fの上下両側のうち少なくとも一方に、アース電極を配置すればよい。
また、裏側絶縁スペーサ251における絶縁フィルムの積層数は特に限定しない。絶縁フィルムの積層数は、複数(少なくとも2枚)であればよい。また、各絶縁フィルムの上下方向厚さは、一定であっても、一定でなくてもよい。
全体連結部293、スポット状連結部295の構成は特に限定しない。溶着、接着、面ファスナー、粘着テープ(例えば両面テープなど)、ステープラー、クリップなどにより、各部材を固定してもよい。全体連結部293、スポット状連結部295の配置数、形状、配置パターンは特に限定しない。例えば、楕円状、多角形(正三角形、正四角形、正六角形など)状などであってもよい。 図11(a)に、その他の実施形態(その1)の裏側絶縁スペーサの上面図を示す。図11(b)に、その他の実施形態(その2)の裏側絶縁スペーサの上面図を示す。なお、図5と対応する部位については、同じ符号で示す。
図11(a)、図11(b)に示すように、複数のスポット状連結部295を、上側または下側から見て、直交格子の交点に配置してもよい。図11(a)に示すように、複数のスポット状連結部295からなる直交格子の向きと、複数の静電容量用電極(9本の表側電極FXaおよび9本の裏側電極FYa)からなる直交格子(図1参照)の向きと、を一致させてもよい。図11(b)に示すように、複数のスポット状連結部295からなる直交格子の向きと、複数の静電容量用電極からなる直交格子(図1参照)の向きと、を、互いに45°ずらして配置してもよい。このように、双方の直交格子の向きの異同は特に限定しない。また、図11(a)、(b)に示すように、環状ではなく、真円状のスポット状連結部295を配置してもよい。
また、図10に示すカバー23の上下両層の接合方法は特に限定しない。例えば、溶着、接着、面ファスナー、粘着テープ(例えば両面テープなど)、ステープラー、クリップなどを用いて上下両層を接合してもよい。また、図10に示すカバー孔230は、配置しなくてもよい。
表側電極FXa、裏側電極FYaの本数、形状、配置パターンは特に限定しない。少なくとも一つの検出部CFを設定できればよい。複数の検出部CFを配置する場合、検出部CFの配置密度は、検出エリア(体圧分布を検出可能なエリア)全面に亘って、一定でなくてもよい。例えば、体圧が集中しやすい部分に密に、体圧が集中しにくい部分に疎に、検出部CFを配置してもよい。また、表側電極FXa、裏側電極FYaのうち、一方を、同心円状に配置してもよい。並びに、他方を、一方と同心の放射状に配置してもよい。
上記実施形態においては、表側基材260の下面に、9本の表側配線Fx、9本の表側電極FXa、表側カバーコート270を、スクリーン印刷した。並びに、裏側基材261の上面に、9本の裏側配線Fy、9本の裏側電極FYa、裏側カバーコート271を、スクリーン印刷した。しかしながら、インクジェット印刷方法、フレキソ印刷方法、グラビア印刷方法、パッド印刷方法、リソグラフィー、ディスペンサー印刷方法など、他の印刷方法により、上記各部材を印刷してもよい。また、接着、貼着、成形など、他の配置方法により、上記各部材を配置してもよい。
また、誘電層280の上面に、9本の表側配線Fx、9本の表側電極FXa、表側カバーコート270を、印刷してもよい。同様に、誘電層280の下面に、9本の裏側配線Fy、9本の裏側電極FYa、裏側カバーコート271を、印刷してもよい。こうすると、検出部CFの位置精度が高くなる。
また、本発明の静電容量型センサの表裏方向は、上下方向でなくてもよい。例えば、表裏方向が前後方向、左右方向(例えば、静電容量型センサを壁面に配置する場合)であってもよい。また、本発明の静電容量型センサは、平面は勿論、曲面に配置してもよい。曲面に配置する場合、静電容量型センサは曲面の形状に沿って湾曲する。
また、上記実施形態においては、表側電極部FXを入力側切替回路221に、裏側電極部FYを出力側切替回路222に、各々接続したが、表側電極部FX、裏側電極部FYの接続先は特に限定しない。例えば、表側電極部FXを出力側切替回路222に、裏側電極部FYを入力側切替回路221に、各々接続してもよい。
絶縁性を有する部材(例えば、カバー23、表側絶縁スペーサ250、裏側絶縁スペーサ251、表側基材260、裏側基材261、裏端基材262、表側カバーコート270、裏側カバーコート271、誘電層280、補強層281など)の材質は特に限定しない。人Mの体重により湾曲する程度の柔軟性を有していればよい。例えば、樹脂、エラストマーを用いることができる。樹脂としては、PET、PE、PI(ポリイミド)、PEN(ポリエチレンナフタレート)などを用いることができる。エラストマーとしては、シリコーンゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、塩素化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、エチレンプロピレン共重合体ゴム、天然ゴム、スチレン−ブタジエンゴムなどを用いることができる。また、絶縁性を有する部材の材料として、樹脂、エラストマーのフォーム(例えば、ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、ポリスチレンフォームなど)を用いてもよい。また、絶縁性を有する部材の材料として、樹脂繊維(例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維など)の織布、不織布などを用いてもよい。
導電性を有する部材(例えば、表側電極FXa、裏側電極FYa、表側配線Fx、裏側配線Fy、表側アース電極240、裏側アース電極241など)の材質は特に限定しない。人Mの体重により湾曲する程度の柔軟性を有していればよい。例えば、母材であるエラストマーに導電性フィラーを含有させた電極材料を用いてもよい。この場合、エラストマーとしては、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合ゴム、天然ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合ゴム、アクリルゴム、エピクロロヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン、ウレタンゴムなどを用いることができる。また、導電性フィラーとしては、炭素材料および金属から選ばれる一種以上からなるものを用いることができる。金属としては、導電性の高い銀、銅等が好適である。例えば、導電性フィラーとして、銀、銅等の微粒子、あるいは表面に銀等のめっきを施した微粒子を使用することができる。また、炭素材料は、導電性が良好で、比較的安価である。このため、炭素材料製の導電性フィラーを用いると、静電容量型センサ1の製造コストを低減することができる。炭素材料としては、例えば、導電性カーボンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンナノチューブの誘導体、グラファイト、導電性炭素繊維などを用いることができる。特に、導電性カーボンブラック、グラファイト、導電性炭素繊維は、導電性が良好で、比較的安価である。このため、これらの材料を用いると、静電容量型センサ1の製造コストを削減することができる。また、導電性を有する部材の材料として、導電性繊維の織布、不織布などを用いてもよい。
本発明の静電容量型センサは、相互容量式のタッチセンサとして具現化してもよい。この場合、表側電極部FX、裏側電極部FYのうち、一方を受信電極に、他方を送信電極に、設定すればよい。
1:静電容量型センサ
20F:コネクタ、21F:ハーネス、22F:制御装置、23:カバー、220:電源、221:入力側切替回路、222:出力側切替回路、223:静電容量検出部、230:カバー孔、240:表側アース電極、241:裏側アース電極(アース電極)、250:表側絶縁スペーサ、251:裏側絶縁スペーサ(絶縁スペーサ)、251b:拘束部、251c:非拘束部、251d:第一フィルム、251e:第二フィルム、260:表側基材、261:裏側基材、262:裏端基材、270:表側カバーコート、271:裏側カバーコート、280:誘電層、281:補強層、293:全体連結部、294:帯状連結部、295:スポット状連結部
8:位置決め孔
9:シーツ
CF:検出部、D1:孔径、D2:孔径、F:センサ部、FX:表側電極部(入力側電極部)、FXa:表側電極、FY:裏側電極部(出力側電極部)、FYa:裏側電極、Fx:表側配線、Fy:裏側配線、M:人

Claims (11)

  1. 表側電極部と、該表側電極部の裏側に配置される裏側電極部と、該表側電極部と該裏側電極部との間に配置される誘電層と、を有するセンサ部と、
    該センサ部の表側および裏側のうち少なくとも一方に配置され、表裏方向に積層される複数の絶縁フィルムからなる絶縁スペーサと、
    複数の該絶縁フィルムを部分的に互いに連結し、表側または裏側から見てドットパターン状に配置される複数のスポット状連結部と、
    該絶縁スペーサの表裏方向外側に配置され、接地されるアース電極と、
    該センサ部に電気的に接続され、該センサ部に電圧を印加すると共に、該センサ部の静電容量に関する電気量が伝送される制御装置と、
    を備える静電容量型センサ。
  2. 互いに隣り合う三つの前記スポット状連結部は、表側または裏側から見て、正三角形の頂点に配置される請求項1に記載の静電容量型センサ。
  3. 複数の前記スポット状連結部は、表側または裏側から見て、直交格子の交点に配置される請求項1に記載の静電容量型センサ。
  4. 前記絶縁スペーサの表面または裏面の面積を100%として、複数の前記スポット状連結部の総面積は、0.5%以上50%以下に設定される請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の静電容量型センサ。
  5. 前記絶縁スペーサにおいて、最も表側に積層される前記絶縁フィルムの表面を外表面、最も裏側に積層される該絶縁フィルムの裏面を外裏面、
    積層方向に隣り合う一対の該絶縁フィルムのうち、表側の該絶縁フィルムの裏面を内裏面、裏側の該絶縁フィルムの表面を内表面として、
    該内裏面および該内表面のうち少なくとも一方の摩擦係数は、該外表面および該外裏面の摩擦係数よりも、小さい請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の静電容量型センサ。
  6. 複数の前記絶縁フィルムは、第一フィルムと、第二フィルムと、を有し、
    該第二フィルムの表裏両面の摩擦係数は、該第一フィルムの表裏両面の摩擦係数よりも、小さい請求項5に記載の静電容量型センサ。
  7. 前記絶縁スペーサにおいて、最も表側に積層される前記絶縁フィルムおよび最も裏側に積層される該絶縁フィルムは、前記第一フィルムであり、一対の該第一フィルム間に積層される該絶縁フィルムは、前記第二フィルムである請求項6に記載の静電容量型センサ。
  8. 前記第一フィルムは、滑り剤を含有しないポリエチレン製であり、
    前記第二フィルムは、滑り剤を含有するポリエチレン製である請求項6または請求項7に記載の静電容量型センサ。
  9. 前記センサ部は、寝具の表面の裏側に配置される請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の静電容量型センサ。
  10. 前記表側電極部および前記裏側電極部のうち、一方は前記制御装置から前記電圧が印加される入力側電極部であり、他方は該制御装置に前記電気量を伝送する出力側電極部であり、
    前記アース電極に対して、該出力側電極部は、該入力側電極部よりも、近接して配置されている請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の静電容量型センサ。
  11. 前記センサ部、前記絶縁スペーサ、前記アース電極を表裏方向に貫通する位置決め孔と、
    該センサ部、該絶縁スペーサ、該アース電極を収容する袋状のカバーと、
    を備え、
    該カバーの表裏両層は、該位置決め孔の径方向内側において、接合されている請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の静電容量型センサ。
JP2014253899A 2014-12-16 2014-12-16 静電容量型センサ Pending JP2016114494A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014253899A JP2016114494A (ja) 2014-12-16 2014-12-16 静電容量型センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014253899A JP2016114494A (ja) 2014-12-16 2014-12-16 静電容量型センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016114494A true JP2016114494A (ja) 2016-06-23

Family

ID=56141619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014253899A Pending JP2016114494A (ja) 2014-12-16 2014-12-16 静電容量型センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016114494A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020009119A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 株式会社デンソーテン 静電方式の入力装置
WO2023248797A1 (ja) * 2022-06-23 2023-12-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 荷重検出装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020009119A (ja) * 2018-07-06 2020-01-16 株式会社デンソーテン 静電方式の入力装置
JP7205860B2 (ja) 2018-07-06 2023-01-17 株式会社デンソーテン 静電方式の入力装置
WO2023248797A1 (ja) * 2022-06-23 2023-12-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 荷重検出装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6013602B2 (ja) 静電容量型センサ
JP5635119B2 (ja) 着座センサ、及び、それを用いた座席装置
JP5167409B2 (ja) ***体圧制御装置
JP5520012B2 (ja) 着座センサ
JP5815369B2 (ja) 静電容量型センサ
KR102584842B1 (ko) 압력 감지 의자
US20120031685A1 (en) Occupant detection sensor and method of manufacturing the same
JP6190636B2 (ja) 静電容量型センサ
JP6082665B2 (ja) 静電容量型センサ
JP5635118B2 (ja) 着座センサ、及び、それを用いた座席装置
JP5486417B2 (ja) 入力インターフェイス装置
JP2016114494A (ja) 静電容量型センサ
JP2012108113A (ja) 着座センサ、及び、それを用いた座席装置
JP4752954B2 (ja) 静電容量式乗員センサ
CN102538831A (zh) 接触检测传感器、驱动装置及看护用床
JP2012121364A (ja) 着座センサ、及び、それを用いた座席装置
JP2019124506A (ja) 静電容量型センサ
JP2012066025A (ja) セル高さ調整器具および床ずれ抑制寝具
EP2338415A1 (en) Sensor system
JP2012013458A (ja) 入力インターフェイス装置
JP2015045552A (ja) 触覚センサ
JP2012106724A (ja) 着座センサ、及び、それを用いた座席装置
GB2511356A (en) Pressure mat
JP2018072200A (ja) 静電容量型センサ
JP5782310B2 (ja) 座席装置