JP2016112178A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】挿入口に挿入された遊技用カードに記録された遊技に係る価値情報に基づく遊技が可能な遊技機であって、挿入口202aに第1の遊技用カードAが挿入されているときに所定条件が成立すると、第1の遊技用カードAに記録された価値情報を減算させるための減算制御を行い、この減算制御による減算に応じて、価値情報を第1遊技用カードAとは異なる第2の遊技用カードBに記録させるための記録制御を行い、この記録制御により価値情報が記録された遊技用カードBを排出させる。
【選択図】図8
Description
購入した価値情報は、遊技店内のその他遊技機で利用可能な遊技用カードに書き込まれ、別の遊技機に対応して設けられたカードユニットに挿入して遊技媒体の貸与を受けることが出来る。
これらのカードは、遊技店における遊技機を用いた遊技の結果獲得した賞球の情報も書き込むことが出来、持球として別の遊技機での遊技に用いることが出来る。
また、昨今では、遊技店に会員登録をすると、獲得した持球の情報を遊技店に預ける(ホール用コンピュータに記録する。これを貯球という)することが出来、その遊技店に限っては、次の日以降においても貯球した遊技球を引き出して遊技を行うことが出来る遊技システムも現れている。
貯球を行うには会員情報が記録された会員カードをカードユニットに挿入する必要があり、遊技の結果獲得した遊技球(持球)の情報も、会員カードに書き込まれる。
さらに、遊技機内に封入した遊技球を循環させて遊技を行う封入循環式と呼ばれるタイプの遊技機あるいは遊技システムも存在し(特許文献1)、このタイプの遊技機では、遊技中に獲得された賞球数などの情報が全て遊技カードに記録される。
このように、昨今の遊技店では遊技用カードは非常に重要な役割を有している。
上記の課題を鑑みて、本発明は、パチンコ機などの遊技機について用いられる遊技用カードの使い勝手を向上することを目的とする。
第1の形態の遊技機は、所定の挿入口に挿入された記録媒体に記録された遊技に係る価値情報に基づく遊技が可能な遊技機であって、前記挿入口に第1の記録媒体が挿入されているときに所定条件が成立すると、当該第1の記録媒体に記録された前記価値情報を減算させるための減算制御を行う減算制御手段と、前記減算制御による減算に応じて、前記価値情報を前記第1の記録媒体とは異なる前記第2の記録媒体に記録させるための記録制御を行う記録制御手段と、前記記録制御により前記価値情報が記録された前記第2の記録媒体を排出させるための排出制御を行う排出制御手段と、を備えることを特徴とする。
<遊技機の構成>
図1は、本実施形態に係る遊技機の一例を示した正面図、図2は、本実施形態に係る遊技機の裏面側の一例を示した背面図、図3は、本実施形態に係る遊技機に備えられている遊技制御装置及びカードユニットの構成を示したブロック図である。
カードユニット200は、会員登録をしていない一般の遊技者に対して発行されるプリペイド機能を備える「ビジターカード」や、会員登録をした遊技者に発行される会員カード(貯球カード)を受け付ける。
「会員カード」には、会員情報が記録され、遊技の結果獲得した出球(賞球)の情報を貯球として遊技店のコンピュータに記録し、翌日以降も、貯球を用いて遊技を行うことを可能とする遊技用カードである。
そして、カードユニット200は、「会員カード」に記録される会員情報に関連づけて記録される価値情報(プリペイドカード残高、獲得した賞球数すなわち持球数、あるいは貯球数等)や、「ビジターカード」に記録される価値情報(プリペイドカード残高、持球数)を用いた、遊技機1における遊技を可能にする。
なお、「ビジターカード」や「会員カード」といった遊技用カードは、何れもICカードで構成されている。
カード挿入口202に挿入された「会員カード」や「ビジターカード」は、カードユニット200が備えるリーダライタ220(図3参照)によって記録している情報を読み取られる。
さらに、カードユニット200の前面には、表示器203、「会員カード」に記録された会員情報に関連づけられた貯球数を用いた再プレイ遊技を行う再プレイボタン204、球貸しボタン205、返却ボタン206が設けられている。
球貸しボタン205は、挿入された遊技用カードに記録されているプリペイドカード残高から引落として遊技に用いる(遊技球の貸与を受ける)操作を行なうためのボタンである。
返却ボタン206は、遊技を終了させるときに、カード挿入口202に挿入されている遊技用カードに「持球数」を記憶させた後、カード挿入口202から排出させるためのボタンである。
カード挿入口202に挿入された遊技用カードが「貯球カード」であり、「持球数」が記録されておらず、貯球数がホール用コンピュータ等に記録されている場合には、その貯球から引落として遊技を行うことが出来る。
一方、「持球数」とは、遊技者が遊技機による遊技において賞球として獲得した遊技球と貸し出しを受けた遊技球を含む遊技者の所有にかかる「持球」の数を遊技用カードに記録したものである。
「持球」データは「会員カード」や「ビジターカード」に記録される。
また、「持球」は遊技店に預け入れられることにより会員情報と関連づけられた「貯球」となる。
図1に示す遊技機1には、外枠2に内枠(開閉枠)3が開閉可能に装着され、この内枠3にガラス枠4が開閉可能に装着されている。
ガラス枠4には窓4aが形成され、その窓4aに透明板4bが装着されている。内枠3には遊技球が打出される盤面を有する遊技盤10が装着され、この遊技盤10の盤面とその前側の透明板4bとの間に遊技球が転動、流下可能な遊技領域10aが形成されている。透明板4bは、例えばガラス板であり、ガラス枠4に対して着脱可能に固定されている。
演出ボタン8は、例えば、後述する画像表示装置31に当該演出ボタン8を操作するようなメッセージが表示されたときのみ有効となる。演出ボタン8には、演出ボタン検出スイッチ8a(図3参照)が設けられており、この演出ボタン検出スイッチ8aが遊技者の操作を検出すると、この操作に応じてさらなる演出が実行される。
遊技領域10aの最下部には、一般入賞口18、第1始動口13、第2始動口14、第1大入賞口16および第2大入賞口17のいずれにも入球しなかった遊技球を排出するためのアウト口19が設けられている。
演出図柄35というのは、例えば第1図柄(左図柄)、第2図柄(右図柄)、第3図柄(中図柄)という3つの図柄(数字)をそれぞれスクロール表示するとともに、所定時間経過後に当該スクロールを停止させて、特定の図柄(数字)を配列表示するものである。
これにより、図柄のスクロール中には、あたかも現在抽選が行われているような印象を遊技者に与えるとともに、スクロールの停止時に表示される図柄によって、抽選結果が遊技者に報知される。この演出図柄35の変動表示中に、さまざまな画像やキャラクタ等を表示することによって、大当たりに当選するかもしれないという高い期待感を遊技者に与えるようにしている。
なお、第4図柄は、必ずしも画像表示装置31に表示する必要は無く、別途、第4図柄表示ランプを設けて表示するようにしても良い。
さらに、図1には示していないが、遊技機1にはスピーカからなる音声出力装置34(図3参照)が設けられており、上記の各演出装置に加えて、BGM(バックグランドミュージック)、SE(サウンドエフェクト)等を出力し、サウンドによる演出も行うようにしている。
第2特別図柄表示装置21は、第2始動口14に遊技球が入球したことを契機として行われた大当たりの抽選結果を報知するためのもので、その表示態様は、上記第1特別図柄表示装置20における特別図柄の表示態様と同一である。
これら両保留は、それぞれ上限留保個数を4個に設定し、その留保個数は、それぞれ第1特別図柄保留表示器23と第2特別図柄保留表示器24とに表示される。
ラウンド回数表示器26は、後述する特別遊技中に行われるラウンド遊技のラウンド回数を報知するためのものである。
遊技機1の内枠3には、レバー100が設けられており、このレバー100を回動操作することにより遊技盤10が内枠3から着脱可能となる。
一方、遊技領域10aに設けられている第1、第2入賞口13、14や可変遊技球装置16などに入賞した全ての遊技球は集合部材300で集められて流下経路301を流下する。
一方、アウト口19に進入した遊技球(アウト球)は、流下経路301を流下する遊技球と合流して合流経路302を流下する。
合流経路302には合流経路検出スイッチ303が設けられており、合流経路302を流下する遊技球は合流経路検出スイッチ303により検出される。
揚送装置400は、払出制御基板130に対して接続されている。
揚送装置400は、揚送モータ401により回転する揚送用スクリューが内蔵されており、この揚送用スクリューが回転することにより遊技球が揚送される。
揚送装置400の背部には、揚送途中の遊技球と接触することによりその遊技球を研磨する研磨部材401が設けられており、遊技球は揚送されながら表面を研磨される。
これら上側球揚げスイッチ402a、下側球揚げスイッチ402bにより、揚送される遊技球が検出される。
揚送装置400で揚送され上側球揚げスイッチ402aで検出された遊技球は、発射球誘導路410に誘導されて打込球出口411から図示しない球送り装置に供給される。
球送り装置は、操作ハンドル11が操作されて遊技球が1つ発射される毎に次の遊技球を発射位置に送り込む。この球送り装置により送り込まれる遊技球が不図示の発射検出スイッチにより検出され、発射検出信号が払出制御基板130に入力される。
次に、図3を用いて、本実施形態の遊技機1において遊技の進行を制御する遊技制御装置について説明する。
この図3において、主制御基板110は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板110は、メインCPU111、メインROM112、メインRAM113から構成されるワンチップマイコン114と、主制御用の入力ポートと出力ポート(図示せず)とを少なくとも備えている。
メインCPU111は、各検出スイッチからの入力信号に基づいて、メインROM112に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示器を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインRAM113は、メインCPU111の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
さらに、主制御基板110の出力側には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、およびラウンド回数表示器26が接続されており、出力ポートを介して各種信号を出力するようにしている。
また、主制御基板110は、遊技店のホールコンピュータ等において遊技機の管理をするために必要となる外部情報信号を遊技情報出力端子板27に出力する。
また、主制御基板110のメインRAM113は、複数の記憶領域を有している。
例えば、メインRAM113には、普通図柄保留数記憶領域、普通図柄保留記憶領域、第1特別図柄保留数記憶領域、第2特別図柄保留数記憶領域、判定記憶領域、第1特別図柄記憶領域、第2特別図柄記憶領域、高確率遊技回数記憶領域、時短遊技回数記憶領域、ラウンド遊技回数記憶領域、開放回数記憶領域、第1大入賞口入球数記憶領域、第2大入賞口入球数記憶領域、遊技状態記憶領域、遊技状態バッファ、停止図柄データ記憶領域、演出用伝送データ格納領域等が設けられている。そして、遊技状態記憶領域は、時短遊技フラグ記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、普図普電処理データ記憶領域を備えている。なお、上述した記憶領域は一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU111は動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU111は動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
サブCPU121は、主制御基板110から送信されたコマンド、または、ランプ制御基板140を介して入力される演出ボタン検出スイッチ8aからの入力信号に基づいて、サブROM122に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータをランプ制御基板140または画像制御基板150に送信する。サブRAM123は、サブCPU121の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
例えば、主制御基板110から受信した変動パターン指定コマンドに基づいて演出パターンを決定するための変動演出パターン決定テーブル(図示省略)、停止表示する演出図柄35の組み合わせを決定するための演出図柄パターン決定テーブル(図示省略)等がサブROM122に記憶されている。なお、上述したテーブルは、本実施形態におけるテーブルのうち、特徴的なテーブルを一例として列挙しているに過ぎず、遊技の進行にあたっては、この他にも不図示のテーブルやプログラムが多数設けられている。
サブRAM123には、コマンド受信バッファ、遊技状態記憶領域、演出モード記憶領域、演出パターン記憶領域、演出図柄記憶領域、判定記憶領域(第0記憶領域)、第1保留記憶領域、第2保留記憶領域等が設けられている。なお、上述した記憶領域も一例に過ぎず、この他にも多数の記憶領域が設けられている。
RTC124は、通常、遊技機に電源が供給されているときには遊技機からの電源によって動作し、遊技機の電源が切られているときには、電源基板170に搭載されたバックアップ電源から供給される電源によって動作する。したがって、RTC124は、遊技機の電源が切られている場合であっても現在の日時を計時することができる。なお、RTC124は、演出制御基板120上に電池を設けて、かかる電池によって動作するようにしてもよい。
この払出制御基板130は、払出CPU131、払出ROM132、払出RAM133を備えており、主制御基板110、カードユニット200に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出CPU131は、払出ROM132に格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板110、カードユニット200に送信する。このとき、払出RAM133は、払出CPU131の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、カードユニット200が払出制御基板130に接続されているか確認し、カードユニット200が接続されていれば、発射制御基板160に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射用ソレノイド12aには、図示しない打出部材が直結されており、発射用ソレノイド12aが回転することで打出部材を回転させる。
ここで、発射用ソレノイド12aの回転速度は、発射制御基板160に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射遊技球数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
球送りソレノイド12bは、直進ソレノイドにより構成され、上述した球送り装置にある遊技球を発射用ソレノイド12aに直結された打出部材に向けて1個ずつ送り出す。
また、ランプ制御基板140には、遊技盤10に設けられた演出用役物装置32や演出用照明装置33が接続されており、ランプ制御基板140は、演出制御基板120から送信されたデータに基づいて、演出用照明装置33を点灯制御したり、光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用役物装置32を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。なお、本実施形態では、演出ボタン8が突出するように構成されているので演出役物装置32は演出ボタン8を含む。
カードユニット200は、カードユニットCPU210、カードユニットROM211、カードユニットRAM212を備えており、払出制御基板130と通信可能に電気的に接続される。
また、カードユニット200は、カード挿入口202、表示器203、再プレイボタン204、球貸しボタン205、返却ボタン206、リーダライタ220、カード挿入口202から遊技用カードを排出するためのモータ等の駆動系(不図示)を備えている。
カードユニットCPU210から、カード挿入口202に挿入されている遊技用カードに書込むためのデータが送信された場合には、リーダライタ220は、そのデータを遊技用カードに書込む。
遊技機1に備えた十字キー40、演出ボタン8が操作されると、操作信号がカードユニット200(カードユニットCPU210)に入力される。
再プレイボタン204、球貸しボタン205、返却ボタン206が操作されると、その操作信号が払出制御基板130、カードユニットCPU210に入力される。
払出制御基板130は、ファール球検出スイッチ306からファール球検出信号が入力されると、ファール球検出信号に基づく数だけ「持球数」に加算更新するとともに「遊技領域内球数」を減算更新する。
払出制御基板130は「加算球数情報」に基づく加算球数をカウントし、その値をカードユニット200へ送信する。
また、遊技領域10a内に発射された遊技球が発射球検出スイッチにより検出されると、払出制御基板130は、発射球検出スイッチによる検出信号に基づく「発射球数」を「減算球数」としてカウントし、その値をカードユニット200へ送信する。
さらに、払出制御基板130は、上記の「加算球数」と「減算球数」とに基づいて現時点における「持球数」をカウントし、その値をカードユニット200へ送信する。
払出制御基板130は、上記の「加算球数」、「減算球数」、「持球数」、「入賞数」をカードユニット200に送信すると、これらの値を払出RAM133にバックアップする。
また、払出制御基板130から送信された「減算球数」に基づいて総減算球数と「持球数」とを更新する。
さらに、カードユニットCPU210は、払出制御基板130から送信されてきた「入賞数」の値に基づいて、第1始動口13、第2始動口14の「総入賞数」を更新する。
また、カードユニット200は、遊技機1(払出制御基板130)より送信される情報によって「総加算球数」、「総減算球数」、第1始動口13、第2始動口14の「総入賞数」を更新することで最新のそれらの情報を管理することが可能となる。
次に、本実施形態の遊技機1の主制御基板である主制御基板110が実行する各種動作の一例について説明する。
図4は、遊技機1の主制御基板110において取得される各種乱数の説明図であり、(a)は特別図柄判定用乱数、(b)は大当たり図柄判定用乱数、(c)はリーチ判定用乱数、(d)は補助図柄判定用乱数の一例を夫々示した図である。
主制御基板110では、図4(a)に示す特別図柄判定用乱数と図4(b)に示す大当たり図柄判定用乱数とにより特別図柄が決定される。また、図4(d)に示す補助図柄判定用乱数により補助図柄が決定される。
図4(a)に示す特別図柄判定用乱数の場合、低確率遊技状態(通常遊技状態)では、大当たりの割合が1/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「3」のときに大当たりと判定される。
一方、高確率遊技状態では、大当たりの割合が、例えば低確率遊技状態の10倍である10/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「3」、「7」、「37」、「67」、「97」、「1、27」、「157」、「187」、「217」、「247」のときに大当たりと判定される。また、図4(a)に示す特別図柄判定用乱数では、ハズレの一種である小当たりの抽選も行っている。ここでは、小当たりの割合が3/300に設定され、取得した特別図柄判定用乱数値が「150」、「200」、「250」のときに小当たりと判定される。
本実施形態では、複数種類の大当たりとして、通常時短付き長当たり、通常時短付き短当たり、高確率時短付き長当たり、高確率時短付き短当たり、高確率時短無し短当たりが用意されている。
なお、時短遊技状態とは、通常遊技状態よりも第2始動口14に遊技球が入賞し易い遊技状態をいう。即ち、後述する所定条件が成立したときに第2始動口14の第2始動口開閉扉14bを遊技球が入賞し難い閉状態から遊技球が入賞し易い開状態に変化させることにより、第2始動口14への遊技球の入球確率を高めた第2始動口開閉扉14bの開放サポートを伴う遊技状態をいう。
通常時短付き短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後、特別図柄が所定回数(例えば100回)変動するまでの期間、時短遊技を付与する大当たりである。
高確率時短付き短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に大当たりの当選確率を高めた高確率遊技と時短遊技の両方を付与する大当たりである。
高確率時短無し短当たりは、大当たり遊技時における第1大入賞口16または第2大入賞口17の開放時間が短く出球の払い出しは期待できないものの、大当たり遊技終了後に大当たりの当選確率を高めた高確率遊技を付与する大当たりである。
例えば、通常時短付き長当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と第2始動口14に遊技球が入賞した場合のいずれも35/250で同一とされる。同様に通常時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合と第2始動口14に遊技球が入賞した場合のいずれも15/250で同一とされる。
具体的には、図4(b)に示すように、第1始動口13または第2始動口14に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「0」〜「34」であれば、通常時短付き長当たりが選択され、「35」〜「49」であれば、通常時短付き短当たりが選択される。
また、高確率時短付き短当たりが選択される割合は、第1始動口13に遊技球が入賞した場合は75/250、第2始動口14に遊技球が入賞した場合は25/250とされる。
具体的には、第1始動口13に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「50」〜「74」であれば、高確率時短付き長当たりが選択され、「75」〜「149」であれば、高確率時短付き短当たりが選択され、「150」〜「249」であれば、高確率時短無し短当たりが選択される。
これに対して、第2始動口に遊技球が入賞した時に取得された大当たり図柄判定用乱数値が「50」〜「224」であれば、高確率時短付き長当たりが選択され、「225」〜「249」であれば、高確率時短付き短当たりが選択される。
そして、時短フラグと高確フラグが共にOFFとなる低確率遊技状態または時短フラグがOFFで高確フラグがONとなる高確率時短無し遊技状態のときは取得した補助図柄判定用乱数値が「7」のときのみ当たりと判定する。
一方、時短フラグがON、高確フラグがOFFとなる低確率時短遊技状態、又は時短フラグと高確フラグが共にONとなる高確率時短遊技状態のときは、取得した補助図柄判定用乱数値が「0」〜「9」のときに当たりと判定する。
なお、本実施形態の遊技機としては、上記したような封入循環式の遊技機が適用され得るが、そうではなく、島設備から遊技球を供給し、且つ賞球として遊技球を受け皿に払い出す通常タイプの遊技機であってもよい。
カードの移行操作は、例えば、客待ち時に画像表示装置31に表示可能なメニュー画面から行うことが出来る。
以下では、一例として、画像表示装置31と、十字キー40を用いた形態を説明する。
まず、カードの移行操作を行うためのメニュー画面について概説する。
メニュー画面50には、例えば、メニュー項目51としての「ぱちろぐ」、メニュー項目52としての「はじめてのパチンコ講座」、メニュー項目53としての「カード移行」、メニュー項目54としての「戻る」が含まれる。
遊技者は、十字キー40(図4)の上下キーを用いてメニュー画面50内の各項目を選択し、演出ボタン8を押下することにより選択を確定する。
「ぱちろぐ」とは、端的に言えば、遊技機に遊技履歴の情報を記憶させていく遊技であるが、本実施形態とは直接の関係がないため、詳細な説明は割愛する。
メニュー項目52の「はじめのパチンコ講座」を遊技者が選択した場合、遊初心者向けのガイダンスムービーが再生される。
なお、「カード移行」とは、遊技機において行われる様々な演出を遊技者の好みにカード移行可能な機能である。
メニュー項目54の「戻る」が選択された場合は、客待ち画面(デモ画面)に戻る。
以下では、図5乃至図7を用いて画像制御基板が備えるホストCPUによるメニュー画面を含む客待ち画像の表示制御及び画面遷移を説明する。
また、図7は、画像表示装置に表示されるメニュー画面を含む客待ち演出画像を示す図である。
主制御基板110は、変動中の特別図柄がなく、特別図柄の保留もなく、且つ大当たり遊技ではない場合、客待ち状態に移行し、客待ちコマンドを出力する。
客待ちコマンドを受信したと判断すると、ホストCPU151は、ステップS102において、客待ちコマンドの受信から所定時間(20秒)が経過したかを判断する。
その状態で、ホストCPU151は、ステップS104において、演出ボタン8が操作されたか否かを判断する。
「パチログ」が選択されていない場合(ステップS108でNo)、ホストCPU151は、ステップS110において、メニュー画面50における選択項目52(パチンコ講座)が選択されたか否かを判断する。
「パチンコ講座」が選択されていない場合(ステップS110でNo)、ホストCPU151は、ステップS112において、メニュー画面50における選択項目53(カード移行)が選択されたか否か判断する。
「カード移行」が選択されていない場合(ステップS112でNo)ホストCPU151は、選択項目54(戻る)が選択されたと判断されるので、ホストCPU151は、ステップS103に処理を戻し、図7(b)のトップ画面を画像表示装置31に表示する。
演出ボタン8の操作がなされないまま(ステップS116でNo)、所定時間(90秒)が経過すると(ステップS117でYes)、ホストCPU151はステップS103に処理を戻し、図7(b)の表示を行う。
メニュー画面50におけるこれらの画面遷移処理は、サブCPU121による制御によって行っても良い。
また、画像制御基板150が、遊技者がどの項目を選択したかについて情報をコマンドとして通知することで、演出制御基板120は、遊技者の選択操作に応じた演出を行うことが出来る。
この場合、遊技用カードを2枚挿入可能とするために、カードユニット200には、カード挿入口202を2つ(第1カード挿入口202a、第2カード挿入口202b)備える。
図5に示す選択項目53(カード移行)を選択した場合、カード移行画面が表示される。
例えば、1枚目の遊技用カードA、2枚目の遊技用カードBが、プリペイド型のビジターカードであれば、持球数を例えば、500発分又は1000発分で移行するメニューが表示される。
遊技用カードA、Bが「会員カード」であれば、貯球数を移行可能としてもよい。
移行残高は、遊技用カードAから全部を移行するのでも良い。
なお、図9は、画像表示装置31に表示される移行メニューを選択せずに、返却ボタン206を操作した場合を示している。
(a)、(b)までは図8の場合と同じであるが、(c)において、カード移行メニューが画像表示装置31に表示されているときに、返却ボタン206が操作されると、そのまま2枚目の遊技用カードのみが排出され、残高移行がキャンセルされる(d)。
払出CPU131は、ステップS1001において、第2カード挿入口202bに2枚目の遊技カードBが挿入されていることを示すカードB挿入フラグがONであるか否かを判定する。
カードB挿入フラグがONではないと判定した場合(ステップS1001でNo)、払出CPU131は、ステップS1002において、第2カード挿入口202bに2枚目の遊技用カードBが検知されるか否かを判定する。
遊技用カードBが検知されたと判定した場合(ステップS1002でYes)、払出CPU131は、ステップS1003において、カードB挿入フラグをONにする。
カードA挿入フラグがONであると判定した場合(ステップS1004でYes)、払出CPU131は、ステップS1005において、プリペイド残高の移行操作があったか否かを判定する。
移行処理とは、例えば、遊技用カードAに記録された持球数、プリペイド残高を減算させるための減算制御を行う減算制御処理と、減算制御による減算に応じた数の価値情報を(遊技用カードAとは異なる)遊技用カードBに記録させるための記録制御よりなる。
その後、払出CPU131は、ステップS1007において遊技用カードBの返却処理を行い、ステップS1008においてカードB挿入フラグをOFFにし、カード間残高移行処理を終了する。
ステップS1004においてカードA挿入フラグがONではない(第1カード挿入口202aに遊技用カードAが挿入されていない)と判定した場合(ステップS1004でNo)、払出CPU131は、ステップS1007に処理を進めて遊技用カードBの返却処理を行う。
返却操作があったと判定した場合(ステップS1009でYes)、払出CPU131は、ステップS1007に処理を進めて遊技用カードBの返却処理を行う。
返却操作がないと判定した場合(ステップS1009でNo)、払出CPU131は、そのままカード間残高移行処理を終了する。
特に、上記したような封入式の遊技機の場合、遊技球が受け皿に排出されないため、遊技球を直接やりとりするといった遊技球の共有方法を用いることは出来ない。
従って、遊技用カードを用いた遊技球の共有を可能としたことで、遊技者にとっての利便性を格段に高めることが出来る。
封入式ではない通常の遊技機にあっても、この利便性が変わることはない。
受け取り側の遊技者が未だ遊技用カードを持っていない場合であっても、遊技球のやりとりを行うことが出来、非常に便利であるといえる。
しかしながら、カードユニット200単体の処理によって(カードユニットCPU210の処理によって)、移行処理が行われても良い。
遊技者の操作なしで、2枚目の遊技用カードが挿入されると、自動的に1枚目の遊技用カードから2枚目の遊技用カードに対する持球数の移行処理が行われても良い。
遊技機1と、カードユニット200は別体に設けられても良く、その場合、遊技機1に返却ボタン、球貸しボタン、再プレイボタンを備えても良い。
所定の挿入口に挿入された記録媒体に記録された遊技に係る価値情報に基づく遊技が可能な遊技機であって、挿入口に第1の記録媒体が挿入されているときに所定条件が成立すると、当該第1の記録媒体に記録された価値情報を減算させるための減算制御を行う減算制御手段と、減算制御による減算に応じて、価値情報を第1の記録媒体とは異なる第2の記録媒体に記録させるための記録制御を行う記録制御手段と、記録制御により価値情報が記録された第2の記録媒体を排出させるための排出制御を行う排出制御手段と、を備える。
このように構成することにより、遊技者間で持球数、プリペイド残高、貯球数のやりとりを行うことが出来、遊技者にとって非常に便利である。
特に封入式の遊技機の場合、遊技球が受け皿に排出されないため、遊技球を直接やりとりするといった遊技球の共有方法を用いることは出来ないため、遊技用カードを用いた遊技球の共有を可能としたことで、遊技者にとっての利便性を格段に高めることが出来る。
Claims (1)
- 所定の挿入口に挿入された記録媒体に記録された遊技に係る価値情報に基づく遊技が可能な遊技機であって、
前記挿入口に第1の記録媒体が挿入されているときに所定条件が成立すると、当該第1の記録媒体に記録された前記価値情報を減算させるための減算制御を行う減算制御手段と、
前記減算制御による減算に応じて、前記価値情報を前記第1の記録媒体とは異なる前記第2の記録媒体に記録させるための記録制御を行う記録制御手段と、
前記記録制御により前記価値情報が記録された前記第2の記録媒体を排出させるための排出制御を行う排出制御手段と、
を備えることを特徴とする遊技機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014252992A JP2016112178A (ja) | 2014-12-15 | 2014-12-15 | 遊技機 |
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JP2022118118A (ja) * | 2021-02-09 | 2022-08-12 | 株式会社三洋物産 | 遊技機 |
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JP2004243011A (ja) * | 2003-02-17 | 2004-09-02 | Glory Ltd | 遊技媒体貸出システム及び台間処理装置 |
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- 2014-12-15 JP JP2014252992A patent/JP2016112178A/ja active Pending
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