JP2016111648A - 通信制御プログラム、通信制御装置、通信システム、及び、通信制御方法 - Google Patents

通信制御プログラム、通信制御装置、通信システム、及び、通信制御方法 Download PDF

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哲治 原口
竹男 脇阪
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竹男 脇阪
和哉 山本
Kazuya Yamamoto
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Abstract

【課題】消費電力制限の要求により特定される地域内の通信装置の電力消費量を調整する。【解決手段】コンピュータは、送信元装置から宛先装置への通信を中継可能な複数の中継装置それぞれの電力消費量を取得し、消費電力制限を要する地域の情報を含む消費電力制限の要求に含まれる情報に基づき特定される地域に配置された中継装置の電力消費量の総和が所定の値を超える場合に、該地域に配置された中継装置により中継される第1の通信経路を、該地域と異なる地域に配置された中継装置により中継される第2の通信経路に変更させるように中継装置を設定する。【選択図】図4

Description

本発明は、通信制御プログラム、通信制御装置、通信システム、及び、通信制御方法に関する。
電力需給調整の手段として、例えば、デマンドレスポンス(DR)がある。DRでは、OpenADR(Automated DR)というプロトコルによって、需要家に対して需要調整の依頼が送信され、需要家はこれに呼応し、電力消費量が調整される。需要調整の依頼は、例えば、電力需要のピークにあたる時間帯の電力消費を低く抑えるピークカット、電気を使用する時間を移動させるピークシフトである。
需要家の電力需要を束ねて管理するアグリゲータに電力会社がDRの依頼を通知すると、アグリゲータは契約する需要家に該DRの依頼を通知する。需要家がDRの依頼を受諾した場合に、需要家施設内の空調機器や照明機器等の自動化装置は予め決められた節電条件に応じで自動制御され、節電が実施される。
特開2014−72731号公報
しかしながら、従来の電力需給調整では、空調機器や照明機器等の電力消費量を自動的に制御することは可能であるが、通信機器については、電力需給調整の対象に含まれておらず、電力消費量を自動的に制御することができない。
そのため、通信機器の電力消費量も電力消費量全体の中で一定の割合を占めるものであるにもかかわらず、通信キャリアは、対象地域における最適な電力消費量制限を提供することができない。
本発明の一側面では、消費電力制限の要求により特定される地域内の通信装置の電力消費量を調整することを目的とする。
本発明の態様の一つは、コンピュータに、送信元装置から宛先装置への通信を中継可能な複数の中継装置それぞれの電力消費量を取得させ、消費電力制限を要する地域の情報を含む消費電力制限の要求に含まれる情報に基づき特定される地域に配置された中継装置の電力消費量の総和が所定の値を超える場合に、該地域に配置された中継装置により中継される第1の通信経路を、該地域と異なる地域に配置された中継装置により中継される第2の通信経路に変更させるように中継装置を設定させる、ための通信制御プログラムである。
本発明の一側面では、消費電力制限の要求により特定される地域内の通信装置の電力消費量を調整することができる。
第1実施形態に係る通信装置の電力消費量調整処理の流れの一例を示す図である。 第1実施形態に係る通信システムの構成の一例を示す図である。 通信網管理システム内の通信網管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 通信網管理システムの機能構成の一例を示す図である。 CPU使用率関係表の一例を示す図である。 ルーティングテーブル情報の一例を示す図である。 ルーティングテーブル情報の一例を示す図である。 電力量収集部の処理のフローチャートの一例である。 経路算出部の処理のフローチャートの一例である。 経路制御部の処理のフローチャートの一例である。 中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する全パケットを中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。 中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケットを中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。 中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケットを中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。 中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。 中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。 中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係る通信装置の電力消費量調整処理の流れの一例を示す図である。S1では、電力の供給者としての電力会社からアグリゲータに対して、DR依頼が通知される。S2では、アグリゲータから、第1実施形態における需要家としての通信キャリアにDR依頼が通知される。DR依頼では、例えば、節電対象地域、節電指定期間等が通知される。節電対象地域は、地理的な範囲を示すことに限られず、例えば、発電所、変電所等の電力供給圏を示す。S1及びS2の処理は、OpenADRによって行われる。
S3では、DR依頼によって通知された節電指定期間において、通信キャリアが、第1実施形態に係る通信網管理システムに対して、自動制御を実行する。通信網管理システムは、通信装置に対して、電力調整の制御を行うシステムである。
S4では、通信網管理システムは、節電対象地域内の通信装置の電力消費量を監視し、節電対象地域内の通信装置の総電力消費量が契約の電力消費量を超えた場合に、通信装置に対して、トラフィック制御を行う。
通信網管理システムが行う通信装置に対するトラフィック制御には、第1実施形態では、以下の2つのパターンがある。
(パターン1)
通信網管理システムは、トラフィック制御として、節電対象地域内の通信装置を経由する現用経路の一部を通過する全トラフィックを、節電対象地域外の通信装置を経由する迂回経路に迂回させる。
(パターン2)
通信網管理システムは、トラフィック制御として、節電対象地域内の通信装置を経由する現用経路の帯域を一部制限して、超過帯域分のトラフィックを節電対象地域外の通信装置を経由する迂回経路に迂回させる。
S5では、通信装置は、通信網管理システムからの指示に従って、上記パターン1又はパターン2のトラフィック制御を実施する。S6では、所定の周期で、通信装置は電力消費量を通信網管理システムに通知する。
S7では、アグリゲータが節電対象地域内の通信装置の総電力消費量を徴収し、電力会社に通知する。S8では、節電対象地域内の通信装置の総電力消費量の節電量に応じて、電力会社から通信キャリアに対して報酬が支払われる。DR依頼は、「消費電力制限の要求」の一例である。現用経路は、「第1の通信経路」の一例である。迂回経路は、「第2の通信経路」の一例である。
通信装置に対するパケット流入量又は流出量が多くなるほど、通信装置の電力消費量も大きくなる。そのため、第1実施形態では、通信網管理システムは、節電対象地域内の通信装置を経由するトラフィックを節電対象外地域に迂回させることによって、節電対象地域内の通信装置の電力消費量が契約の電力消費量未満になるように調整する。
図2は、第1実施形態に係る通信システム100の構成の一例を示す図である。通信システム100は、通信網管理システム1と、複数の中継装置2とを含む。通信網管理システム1は、中継装置2の電力消費量を収集し、DR依頼を受けた場合に、節電対象地域内の中継装置2のトラフィック制御を行うシステムである。通信網管理システム1は、1又は複数の通信網管理装置を含む。また、通信システム100がSDNネットワークである場合には、通信網管理システム1は、SDNコントローラを含む。
中継装置2は、通信網管理システム1の監視対象装置である。中継装置2は、例えば、ルータ、レイヤ3スイッチ、SDNスイッチ、LSR(Label Switch Router)等である
。中継装置2は、所定の周期で電力消費量を通信網管理システム1に通知する。また、中継装置2は、通信網管理システム1からの指示に従って、上記パターン1又はパターン2のトラフィック制御を行う。
通信網管理システム1と各中継装置2との間の電力消費量の収集や、トラフィック制御の指示等の通信は、例えば、SNMP(Simple Network Management Protocol)等の管理プロトコルを用いて行われる。また、これに限られず、通信網管理システム1から各中継装置2へのトラフィック制御の指示は、例えば、TELNET、SSH、NETconf等のプロトコルが用いられてもよい。また、通信システム100がSDNネットワークであり、中継装置2がSDNスイッチである場合には、通信網管理システム1と各中継装置2との間の通信は、OpenFlowを用いて行われる。
DR依頼を受けて、通信網管理システム1及び各中継装置2がトラフィック制御を行うと、例えば、節電対象地域内の中継装置A、B、C、D、Eの経路R1を通るトラフィッ
クの経路は、中継装置A、K、L、Mを通る経路R2に切り替えられる。より具体的には、パターン1のトラフィック制御の場合には、通信網管理システム1は、経路R2上の中継装置A、K、L、M、Eに対して、経路R2の経路情報を設定する。
<装置構成>
図3は、通信網管理システム1内の通信網管理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。通信網管理装置は、例えば、サーバ、SDNコントローラである。
通信網管理装置は、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置102、
入力装置103、出力装置104、補助記憶装置105、ネットワークインタフェース107を備える。また、これらはバス109により互いに接続されている。
入力装置103は、例えば、キーボード、マウス等である。入力装置103から入力されたデータは、CPU 101に出力される。出力装置104は、CPU 101の処理の結果を出力する。出力装置104は、ディスプレイ、プリンタを含む。
補助記憶装置105は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 101が使用するデータを格納する。補助記憶装置105は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ、又はハードディスクドライブ(Hard Disk Drive)等の不揮発性のメモリである。補助記憶装置105は、例えば、オペレーティングシステム(OS)、トラフィック制御プログラム105P、その他様々なアプリケーションプログラムを保持する。トラフィック制御プログラム105Pは、DR依頼の通知を受けた際の節電対象地域内のトラフィックを制御するためのプログラムである。
主記憶装置102は、CPU 101に、補助記憶装置105に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする。主記憶装置102は、例えば、RAM(Random Access Memory)のような半導体メモリを含む。
CPU 101は、補助記憶装置105に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムを主記憶装置102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 101は、1つに限られず、複数備えられてもよい。
ネットワークインタフェース107は、ネットワークとの情報の入出力を行うインタフェースである。ネットワークインタフェース107は、有線のネットワークと接続するインタフェース、無線のネットワークと接続するインタフェースを含む。ネットワークインタフェース107は、例えば、NIC(Network Interface Card)、無線LAN(Local Area Network)カード等である。ネットワークインタフェース107で受信されたデータ等は、CPU 101に出力される。
なお、図3に示される通信網管理装置のハードウェア構成は、一例であり、上記に限られず、実施の形態に応じて適宜構成要素の省略や置換、追加が可能である。例えば、通信網管理装置は、可搬記録媒体駆動装置を備え、可搬記録媒体に記録されたプログラムを実行してもよい。可搬記録媒体は、例えば、SDカード、miniSDカード、microSDカード、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu−ray(登録商標) Disc、又はフラッシュメモリカードのような記録媒体である。通信網管理装置は、サーバであるので、例えば、入力装置103、出力装置104を備えていなくてもよい。
図4は、通信網管理システム1の機能構成の一例を示す図である。通信網管理システム
1は、機能構成として、電力量収集部11、経路算出部12、経路制御部13を備える。これらの機能構成は、通信網管理システム1内の1又は複数の通信網管理装置のCPU 101がそれぞれの補助記憶装置105に格納されているトラフィック制御プログラム105Pを実行することによって実現される機能構成である。また、通信網管理システム1には、通信網管理システム1内の1又は複数の通信網管理装置の補助記憶装置105の記憶領域に、DR契約電力消費量情報14、中継装置配置情報15、電力消費量情報16、CPU使用率関係表17、ルーティングテーブル情報18が保持される。
電力量収集部11は、各中継装置2から所定の周期で電力消費量を収集する。第1実施形態では、電力量収集部11は、SNMPによって、各中継装置2から電力消費量を収集することとする。各中継装置2は、MIB(管理情報ベース:Management Information Base)を保持しており、所定の周期で通信網管理システム1にMIBを送信する。MIB
には、例えば、MIBの送信タイミングの直近の一周期分の、中継装置2の電力消費量、中継装置2を経由する各経路のパケット流量等が含まれている。各経路のパケット流量には、各ポートにおける各経路のパケット流入量及び/又は流出量が含まれる。各中継装置2がMIBを通信網管理システム1に送信する所定の周期は、管理者によって設定可能であり、例えば、5分である。
中継装置2が電力消費量をMIBの情報の一つとして保持できない機種の場合には、MIBの情報の一つとして、中継装置2の電力消費量の代わりにCPU使用率が含まれる。この場合には、電力量収集部11は、後述のCPU使用率関係表17を用いて、CPU使用率から該当の中継装置2の電力消費量を取得する。電力量収集部11は、各中継装置2から受信したMIBを、後述の電力消費量情報16に格納する。電力量収集部11の処理の詳細は、図8において後述される。
経路算出部12は、電力量収集部11によって収集された各中継装置2の電力消費量に基づいて、DR依頼の節電対象地域内の中継装置2の総電力消費量が契約の電力消費量を超えているか否かを判定する。DR依頼の節電対象地域内の中継装置2の総電力消費量が契約の電力消費量を超えている場合には、該総電力消費量を契約の電力消費量未満にするために、経路算出部12は、パターン1又はパターン2のトラフィック制御を行う。トラフィック制御では、経路算出部12は、節電対象地域を通過するトラフィックの一部を節電対象地域外に迂回させるための経路を算出する。経路算出部12の処理の詳細は、図9において後述される。
経路制御部13は、経路算出部12によって算出された経路にしたがって、経路変更に関わる中継装置2のルーティングテーブル情報を作成し、該経路変更に関わる中継装置2に通知する。経路制御部13の処理の詳細は、図10において後述される。
DR契約電力消費量情報14には、地域ごとの電力消費量の契約上限値が格納されている。DR契約電力消費量情報14は、DR依頼を受けた際に電力量収集部11、経路算出部12によって参照される。地域ごとの電力消費量の契約上限値は、需要家である通信キャリアと電力会社との間で予め決められている。以降、地域ごとの電力消費量の契約上限値を、DR契約電力消費量と称する。DR契約電力消費量情報14は、例えば、通信網管理システム1に1つ、又は、同一内容のものが複数の通信網管理装置によって保持される。
中継装置配置情報15は、各地域に含まれる中継装置2の情報である。例えば、中継装置配置情報15は、地域ごとの中継装置2の配置地図である。中継装置配置情報15は、例えば、通信網管理システム1の管理者によって予め設定される。中継装置配置情報15は、通信網管理システム1に1つ、又は、同一内容のものが複数の通信網管理装置によっ
て保持される。
電力消費量情報16は、各中継装置2から収集されたMIBに基づく、各中継装置2の電力消費量に関する情報である。電力消費量情報16は、各中継装置2について用意される。電力消費量情報16には、例えば、MIB送信タイミングの直近の一周期分の、電力消費量及び各経路のパケット流量、DR依頼の節電指定期間中の電力消費量の累積値、隣接機器との接続情報とが含まれる。隣接機器との接続情報は、中継装置2のポートと接続している他の中継装置2のポートの情報である。各経路のパケット流量は、例えば、中継装置2の1つのポートにおける、宛先IPアドレス及び送信元IPアドレスのセット、MPLS(Multi Protocol Label Switching)のラベル等が共通するパケットの流入量及び流出量である。
中継装置2が電力消費量をMIBの情報の一つとして保持できない機種の場合には、電力消費量情報16には、CPU使用率も含まれる。直近の一周期分の電力消費量及びポートごとのパケット流量、CPU使用率、隣接機器との接続情報は、受信したMIBから取得される。DR依頼の節電指定期間中の電力消費量の累積値は、DR依頼の節電指定期間中の電力消費量情報16の更新時に、電力量収集部11によって算出される。DR依頼の節電指定期間中の電力消費量の累積値は、経路算出部12による節電対象地域内の中継装置2の総電力消費量がDR契約消費電力量を超えたか否かの判定の際に用いられる。中継装置2の電力消費量及び各経路のパケット流量は、経路算出部12による節電対象地域外の中継装置2への迂回経路の算出に用いられる。
図5は、CPU使用率関係表17の一例を示す図である。CPU使用率関係表17は、中継装置2のCPU使用率と電力消費量との関係を格納する表である。MIBによってCPU使用率が通知され、電力消費量が通知されない場合に、電力量収集部11は、CPU使用率関係表17を参照し、CPU使用率に応じた電力消費量を取得し、該当の中継装置2の電力消費量情報16に格納する。CPU使用率関係表17は、中継装置2の機種ごとに用意される。
図6は、ルーティングテーブル情報18の一例を示す図である。図6に示される例は、パターン1のトラフィック制御によって、図2に示される経路R1から経路R2に経路が切替えられる場合に経路制御部13によって生成される中継装置Aのルーティングテーブル情報18である。
ルーティングテーブル情報18には、例えば、条件、優先度、動作指示、有効期間の情報が含まれる。条件は、動作指示で指定される処理の対象となるパケットの条件である。優先度は、値が大きいほど優先度が高くなり、優先度の高いものから実行される。動作指示は、条件が合致したパケットに対して行われる処理である。有効期間は、条件が有効な期間であり、例えば、DR依頼の節電指定期間が設定される。有効期間が過ぎると、条件が削除される。
例えば、節電指定期間外に用いられる迂回経路でない経路には、優先度「1」が設定され、有効期限は設定されない。また、節電指定期間内に迂回経路として用いられる経路には、優先度には「1」より大きい値が設定される。また、節電指定期間内に迂回経路として用いられる経路には、DR依頼の節電指定期間が設定される。これによって、迂回経路のルーティングテーブル情報18を保持する中継装置2では、有効期限が満了するまでは、優先度が「1」より大きい迂回経路が用いられる。また、有効期限が満了すると、迂回経路のルーティングテーブル情報18は削除されるので、優先度「1」の迂回経路でない元の経路のルーティングテーブル情報18が用いられるようになる。
図6に示される例では、図2に示される通信システム1の中継装置Aの迂回経路のルーティング情報18が示されている。送信元アドレスが中継装置Aの配下の装置のIPアドレス、宛先アドレスが中継装置Eの配下のIPアドレスという条件を満たすパケットを受信した場合に、迂回経路R2上の中継装置Aのポート#20から該パケットを送出する、という動作指示が設定されている。ルーティングテーブル情報18の条件では、ネットワークアドレス等によって、対象のIPアドレスを範囲指定することも可能である。また、迂回経路のルーティングテーブル情報18であるため、優先度が「1」より大きい「5」に設定されている。また、有効期限も設定されている。
図7は、ルーティングテーブル情報18の一例を示す図である。図7に示される例は、パターン2のトラフィック制御によって、図2に示される経路R1を通る一部のトラフィックが経路R2に切替えられる場合の中継装置Aのルーティングテーブル情報18である。ルーティングテーブル情報18に含まれる情報は、パターン1のトラフィック制御の場合と同様である。
図7に示される例では、送信元アドレスが中継装置Aの配下の装置のIPアドレス、宛先アドレスが中継装置Eの配下のIPアドレスという条件を満たすパケットを受信した場合に、中継装置Aのポート#10から該パケットを送出する、という動作指示が優先度10で設定されている。また、送信元アドレスが中継装置Aの配下の装置のIPアドレス、宛先アドレスが中継装置Eの配下のIPアドレスという条件を満たすパケットを受信した場合に、パケットの流量の閾値を超えるパケットについては、中継装置Aのポート#20から該パケットを送出する、という動作指示が優先度5で設定されている。
したがって、図7に示されるルーティングテーブル情報18に従って動作する中継装置Aでは、有効期限が満了するまで、図7に示される条件に合致したパケットは、優先度10の動作指示に従って、中継装置Aのポート#10より送出され、経路R1を通って転送される。中継装置Aのポート#10においてパケットの流量が閾値を超える場合には、優先度1の動作指示に従って、図7に示される条件に合致したパケットは、中継装置Aのポート#20より送出され、例えば、経路R2を通って転送される。
有効期限が満了すると、図7に示されるルーティングテーブル情報18は削除されるので、経路R2は使用されなくなる。
<処理の流れ>
図8は、電力量収集部11の処理のフローチャートの一例である。図8に示される処理は、DR依頼の節電指定期間の開始とともに、開始される。図8において、処理の主体を電力量収集部11として説明するが、その処理の実体は、通信網管理システム1内の通信網管理装置のCPU 101である。
OP11からOP18の処理は、N分(N:正の整数)毎に繰り返し実行される。N分は、各中継装置2のMIBの送信周期と同じ値であってもよい。OP11では、電力量収集部11は、直近のN分の間に中継装置2から受信したMIB内に電力消費量が保持されているか否かを判定する。MIB内に電力消費量が保持されている場合には(OP11:YES)、処理がOP12に進む。MIB内に電力消費量が保持されていない場合には(OP11:NO)、処理がOP13に進む。
OP12では、MIB内に電力消費量が保持されているので、電力量収集部11は、各中継装置2のMIBから電力消費量を取得する。また、電力量収集部11は、MIBの情報に基づき、各中継装置2の電力消費量情報16を更新する。次に処理がOP15に進む。
OP13では、MIB内に電力消費量が保持されておらず、その代わりに、CPU使用率が保持されているので、電力量収集部11は、各中継装置2のMIBからCPU使用率を取得する。次に処理がOP14に進む。OP14では、電力量収集部11は、CPU使用率関係表17を参照し、CPU使用率から電力消費量を取得する。また、電力量収集部11は、MIBの情報に基づき、各中継装置2の電力消費量情報16を更新する。次に処理がOP15に進む。
OP15では、電力量収集部11は、各中継装置2の電力消費量情報16を参照し、DR依頼の節電指定地域内の全中継装置の単位時間(N分)当たりの総電力消費量を求める。次に、処理がOP16に進む。DR依頼の節電指定地域を、以降、DR指定地域と称する。
OP16では、電力量収集部11は、各中継装置2の電力消費量情報16を参照し、DR指定地域内の全中継装置2のDR依頼の節電指定期間開始からの電力消費量の累積値を求める。次に、処理がOP17に進む。DR依頼の節電指定期間を、以降、DR指定期間と称する。
OP17では、電力量収集部11は、DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超えるか否かの判定である判定1を実行する。具体的には、判定1では、以下の条件が満たされるか否かが判定される。判定1の左辺は、「第1の値」の一例である。
(判定1の条件)
DR契約電力消費量×DR指定期間開始からの経過時間(H)/DR指定期間(H)<DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値
DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超える場合には(OP17:YES)、処理がOP19に進む。DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超えない場合には(OP17:NO)、処理がOP18に進む。
OP18では、電力量収集部11は、DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値が、DR契約電力消費量を超える可能性が高いか否かの判定である判定2を実行する。具体的には、判定2では、以下の条件が満たされるか否かが判定される。判定2の左辺は、「第2の値」の一例である。
(判定2の条件)
DR契約電力消費量×(DR指定期間開始からの経過時間(H)/DR指定期間(H))×M<DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値
Mは、危険係数であり、0<M<1の値をとる。危険係数Mは、通信網管理システム1の管理者によって設定される。例えば、危険係数Mは、0.9に設定される。
DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超える可能性が高い場合には(OP18:YES)、処理がOP19に進む。DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超える可能性が高くない場合には(OP18:NO)、N分経過に、OP11からの処理が繰り返し実行される。
OP19では、DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超えた、又は、超える可能性が高いため、電力量収集部11は、経路算出部12を起動する。その後、図8に示される処理が終了する。
図9は、経路算出部12の処理のフローチャートの一例である。図9に示される処理は、電力量収集部11によって経路算出部12が起動されると開始される。図9において、処理の主体を経路算出部12として説明するが、その処理の実体は、通信網管理システム1内の通信網管理装置のCPU 101である。
OP21では、経路算出部12は、中継装置配置情報15と電力消費量情報16とを参照し、DR指定地域内の中継装置2であって、DR指定外地域に位置する中継装置2と接続する中継装置2の中から1台の中継装置2を選択する。例えば、図2に示される例の場合には、中継装置A、C、Dの中から一台選択される。次に処理がOP22に進む。
OP22では、経路算出部12は、判定1の結果がYESであるか否かを判定する。判定1の結果がYESである場合には(OP22:YES)、処理がOP23に進む。判定1の結果がNOである場合には(OP22:NO)、処理がOP24に進む。
OP23では、判定1の結果がYES、すなわち、DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超えているので、経路算出部12は、パターン1のトラフィック制御を行う場合のパケットの流量変化のシミュレーションを行う。より具体的には、OP21で選択した中継装置2を通過する現用経路を流れる全パケットがDR指定外地域を通過する迂回経路へ流れるように変更した場合のDR指定地域内のパケット流量の変化をシミュレートする。シミュレーションの詳細については、後述される。次に処理がOP25に進む。
OP24では、判定1の結果がNOであり、DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値がDR契約電力消費量を超える可能性が高いので、経路算出部12は、パターン2のトラフィック制御を行う場合のパケットの流量変化のシミュレーションを行う。より具体的には、OP21で選択した中継装置2を通過する現用経路において、一部のパケットがDR指定外地域を通過する迂回経路へ流れるように変更した場合のDR指定地域内のパケット流量の変化をシミュレートする。シミュレーションの詳細については、後述される。次に処理がOP25に進む。
OP25では、経路算出部12は、シミュレーションの結果から、単位時間(N分)当たりのDR指定地域内の全中継装置2の電力消費量の予測値を求める。次に処理がOP26に進む。
OP26では、経路算出部12は、DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの総電力消費量の累積値の予測値を求める。次に処理がOP27に進む。
OP27では、経路算出部12は、シミュレーションの結果から得られた、DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの総電力消費量の累積値の予測値が、DR契約電力消費量を超える可能性が高いか否かを判定する判定3を行う。より具体的には、経路算出部12は、以下の条件が満たされるか否かを判定する。
(判定3の条件)
DR契約電力消費量×DR指定期間開始からの経過時間(H)/DR指定期間(H)×M<DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値の予測値
なお、OP23、OP24のシミュレーションにおいて、OP21で選択された中継装置2を通過する現用経路に迂回経路が複数存在する場合には、複数の迂回経路のうち少なくとも1つのシミュレーション結果が判定3の条件を満たせば、OP27の判定結果はNOとなる。
また、OP23、OP24のシミュレーションにおいて、OP21で選択された中継装置2を通過する現用経路が複数ある場合には、各現用経路について、迂回経路へ変更した場合のパケット流量のシミュレーションが行われる。複数の現用経路のそれぞれについて、各迂回経路について行われたシミュレーション結果のうち、少なくとも1つが判定3の条件を満たせば、OP27の判定結果はNOとなる。
また、OP21で選択された中継装置2を通過する全ての現用経路の全ての迂回経路についてのシミュレーション結果が判定3の条件を満たさない場合には、経路算出部12は、判定3の条件が満たされなくなるまで、迂回経路へ切り替えられる現用経路の数を増やしてもよい。例えば、経路算出部12は、OP21で選択された中継装置2を通過する3つの現用経路のうちのいずれか1つを迂回経路に切り替えても判定3の条件が満たされる場合には、該3つの現用経路のうち2つを迂回経路に切り替えてもよい。該3つの現用経路のうち2つ又は3つを迂回経路に切り替えることによって判定3の条件が満たされなくなる場合には、OP27の判定結果はNOとなる。該3つの現用経路全てを迂回経路に切り替えても判定3の条件が満たされる場合には、OP27の判定はYESとなる。
DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値の予測値がDR契約電力消費量を超える可能性が高い場合には(OP27:YES)、処理がOP21に進み、DR指定外地域に位置する中継装置2と接続する他の中継装置2について、OP21からの処理が繰り返し行われる。DR指定地域内の全中継装置2のDR指定期間開始からの電力消費量の累積値の予測値がDR契約電力消費量を超える可能性が高くない場合には(OP27:NO)、処理がOP28に進む。
OP28では、経路算出部12は、例えば、判定3の条件を満たすシミュレーション結果の中から、経路変更に関わる中継装置2の台数の少ない迂回経路を最適経路として選択する。なお、最適経路の選択基準は、経路変更に関わる中継装置2の台数に限られず、例えば、単位時間当たりの消費電力量の減少量が最も小さいものが最適経路として選択されてもよい。その後、経路算出部12は、経路制御部13に、最適経路として選択した迂回経路への経路変更指示を出力し、図9に示される処理が終了する。
図10は、経路制御部13の処理のフローチャートの一例である。図10に示される処理は、経路制御部13に、経路算出部12から最適経路として選択された迂回経路への経路変更指示が入力されることによって開始される。図10において、処理の主体を電力量収集部11として説明するが、その処理の実体は、通信網管理システム1内の通信網管理装置のCPU 101である。
OP31では、経路制御部13は、経路算出部12によって算出された迂回経路への経路変更について、影響のある中継装置2のルーティングテーブル情報18を変更する。第1実施形態では、迂回経路上の中継装置2について、迂回経路のルーティングテーブル情報18が追加される。次に処理がOP32に進む。
OP32では、経路制御部13は、ルーティングテーブル情報18が変更になる中継装置2に対して、ルーティングテーブル情報18の変更メッセージを送信する。その後、図10に示される処理が終了する。
<経路変更のシミュレーションの具体例>
経路算出部12は、図8のOP17の判定1の結果に応じて、すなわち、DR指定地域内の中継装置2の総電力消費量がDR契約電力消費量を超えているか否かによって、パターン1又はパターン2のトラフィック制御を行う。
図11、図12、図13は、パターン1のトラフィック制御が行われた場合のパケット流量の変化のシミュレーション結果の一例である。図11、図12、図13に示される例は、図2に示される通信システム100において、経路算出部12が、DR指定外地域に位置する中継装置2と接続するDR指定地域内の中継装置2として、中継装置A、C、D、Eを特定し、中継装置Aを選択した(図9、OP21)場合のシミュレーションの例である。
さらに、図11に示される例は、中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する全パケットを中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。迂回経路の算出の対象となる現用経路には、例えば、DR指定外地域の近くを通過する現用経路が選択されるようにしてもよい。なお、現用経路と該現用経路を流れるパケット流量とは、各中継装置2の電力消費量情報16、ルーティングテーブル情報18とから取得可能である。
図11では、DR指定地域内の中継装置2のうち、経路変更の影響のある中継装置A、B、C、D、Eにおける単位時間(N分)当たりのパケット流量及び電力消費量の現在値及び予測値が示される。各中継装置2のパケット流量及び電力消費量の単位時間(N分)当たりの現在値は、各中継装置2の電力消費量情報16から取得される。図11に示される例の各中継装置2の単位時間(N分)当たりのパケット流量は、中継装置2を経由する全経路のパケット流出量又はパケット流入量の合計値である。
中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケット流量の単位時間(N分)当たりの現在値は、例えば、800kビットであるとする。中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケットを中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路に迂回させる場合の各中継装置B、C、Dのパケット流量の単位時間当たりの予想値は、それぞれの現在値から800kビット差し引いた値として取得される。なお、中継装置A及びEは、現用経路及び迂回経路の双方に含まれているため、装置全体のパケット流量に変更はない。
パケット流量の単位時間当たりの予測値から、各中継装置2の電力消費量の単位時間当たりの電力消費量が求められる(図9、OP25)。各中継装置2の電力消費量の予測値は、例えば、中継装置2の機種ごとに定められたパケット流量と電力消費量との関係式等を用いて求められる。中継装置A、B、C、D、Eの電力消費量の予測値は、図11に示される通りである。
図11に示される例では、DR指定地域内の単位時間当たりの電力消費量は、現在値の総合計より予測値の総合計を差し引いて、2200kWh削減されるという予測がなされる。
図12は、中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケットを中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケット流量の単位時間(N分)当たりの現在値は、図11と同じく、800kビットとする。
中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケットを中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路に迂回させる場合の中継装置Bのパケット流量の単位時間当たりの予想値は、現在値から800kビット差し引いた値として取得される。図12に示される例では、DR指定地域内の単位時間当たりの電力消費量は、現在値の総合計より予測値の総合計を差し引いて、700kWh削減されるという予測がなされる。
図13は、中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケットを中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケット流量の単位時間(N分)当たりの現在値は、図11と同じく、800kビットとする。
中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケットを中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路に迂回させる場合の各中継装置B、Cのパケット流量の単位時間当たりの予想値は、それぞれの現在値から800kビット差し引いた値として取得される。図13に示される例では、DR指定地域内の単位時間当たりの電力消費量は、現在値の総合計より予測値の総合計を差し引いて、1500kWh削減されるという予測がなされる。
中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路、中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路、中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路のうちのいずれへの経路変更も、DR指定地域内の中継装置2の単位時間当たりの総電力消費量の推定値が図9のOP27の判定3の条件を満たさないとする(OP27:NO)。この場合には、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路の迂回経路としては、経路算出部12は、中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路を選択する。経路変更に関わる中継装置2の数が少ないからである(図9、OP28)。
第1実施形態では、中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路が選択された場合には、中継装置A、Kについて、迂回経路のルーティングテーブル情報18が作成されて通知される。該迂回経路のルーティングテーブル情報18の優先度は「1」より大きく、有効期限は設定されている(図6参照)。
中継装置Aを通過する現用経路が中継装置A→B→C→D→Eの経路以外にある場合には、中継装置A→B→C→D→Eの経路以外の各現用経路についても、各迂回経路の数だけシミュレーションが行われる。各シミュレーション結果で図9のOP27の判定3の条件を満たさないもののうち、経路変更に係る中継装置2の数が最も少ないものの迂回経路への経路変更が行われる。
図14、図15、図16は、パターン2のトラフィック制御が行われた場合のパケット流量の変化のシミュレーション結果の一例である。図14、図15、図16に示される例の前提は、図11、図12、図13に示される例と同じである。
図14に示される例は、中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。
中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケット流量の単位時間(N分)当たりの現在値は、例えば、800kビットであり、そのうち単位時間当たり400kビットのパケットを迂回経路に迂回させることとする。中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路に迂回させる場合の各中継装置B、C、Dのパケット流量の単位時間当たりの予想値は、それぞれの現在値から400kビット差し引いた値として取得される。
図14に示される例では、DR指定地域内の単位時間当たりの電力消費量は、現在値の総合計より予測値の総合計を差し引いて、1100kWh削減されるという予測がなされる。
図15に示される例は、中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。図15に示される例でも、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケット流量の単位時間(N分)当たりの現在値は、例えば、800kビットであり、そのうち単位時間当たり400kビットのパケットを迂回経路に迂回させることとする。
中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路に迂回させる場合の中継装置Bのパケット流量の単位時間当たりの予想値は、現在値から400kビット差し引いた値として取得される。図15に示される例では、DR指定地域内の単位時間当たりの電力消費量は、現在値の総合計より予測値の総合計を差し引いて、300kWh削減されるという予測がなされる。
図16に示される例は、中継装置Aを通過する現用経路の中で、中継装置A→B→C→D→Eの経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路に迂回させた場合のシミュレーション結果の一例である。図16に示される例でも、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する全パケット流量の単位時間(N分)当たりの現在値は、例えば、800kビットであり、そのうち単位時間当たり400kビットのパケットを迂回経路に迂回させることとする。
中継装置A→B→C→D→Eの現用経路を通過する一部のパケットを中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路に迂回させる場合の各中継装置B、Cのパケット流量の単位時間当たりの予想値は、現在値から400kビット差し引いた値として取得される。図16に示される例では、DR指定地域内の単位時間当たりの電力消費量は、現在値の総合計より予測値の総合計を差し引いて、700kWh削減されるという予測がなされる。
中継装置A→K→L→M→Eの迂回経路、中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路、中継装置A→K→L→D→Eの迂回経路のうちのいずれへの経路変更も、DR指定地域内の中継装置2の単位時間当たりの総電力消費量の推定値が図9のOP27の判定3の条件を満たさないとする(OP27:NO)。この場合には、中継装置A→B→C→D→Eの現用経路の一部のパケットの迂回経路としては、経路算出部12は、中継装置A→K→C→D→Eの迂回経路を選択する。経路変更に関わる中継装置2の数が少ないからである(図9、OP28)。
<第1実施形態の作用効果>
第1実施形態では、通信網管理システム1は、DR依頼指定期間になると、DR指定地域内の中継装置2の総電力消費量を監視し、該総電力消費量がDR契約電力消費量を超える場合には、DR指定地域外へトラフィックを迂回させる。これによって、DR指定地域内を流れるトラフィック量が減り、これとともに、DR指定地域内の中継装置2の総電力消費量が削減される。したがって、第1実施形態によれば、通信装置の節電を自動的に行うことができる。
また、第1実施形態では、DR指定地域内の中継装置2の総電力消費量がDR契約電力消費量を超える場合には(図8、OP17、図9、OP22)、DR指定地域内の現用経路を通過する全パケットをDR指定地域外の迂回経路に流すように設定される。また、DR指定地域内の中継装置2の総電力消費量がDR契約電力消費量を超える可能性が高い場合には(図8、OP18、図9、OP22)、DR指定地域内の現用経路を通過する一部のパケットをDR指定地域外の迂回経路に流すように設定される。これによって、経路変更に係るトラフィック量を、DR指定地域内の中継装置2の総電力消費量に応じて調整することができる。
また、迂回経路への経路変更のシミュレーション結果から、経路変更に関わる装置の少ない迂回経路を選択することによって、経路変更の設定に係る消費電力を少なく抑えることができる。
また、迂回経路のルーティングテーブル情報18には、現用経路よりも大きい値の優先度と有効期限とが設定される。これによって、有効期限の満了前は、迂回経路が優先して用いられ、有効期限が満了すると、迂回経路のルーティングテーブル情報18は削除されて元の現用経路が用いられるようになる。これによって、迂回経路から元の現用経路に経路変更する際の、通信網管理システム1と各中継装置2との間の通信を省略することができる。
なお、迂回経路から元の現用経路に戻す契機は、迂回経路のルーティングテーブル情報18の有効期限の満了に限られない。例えば、通信網管理システム1は、DR契約電力消費量よりも十分小さい値の閾値を保持しておき、DR指定地域内の中継装置2の総電力消費量が該閾値未満となった場合に、迂回経路から元の現用経路に戻すようにしてもよい。
<記録媒体>
コンピュータその他の機械、装置(以下、コンピュータ等)に上記いずれかの機能を実現させるプログラムをコンピュータ等が読み取り可能な記録媒体に記録することができる。コンピュータ等に、この記録媒体のプログラムを読み込ませて実行させることにより、その機能を提供させることができる。
ここで、コンピュータ等が読み取り可能な記録媒体とは、データやプログラム等の情報を電気的、磁気的、光学的、機械的、または化学的作用によって蓄積し、コンピュータ等から読み取ることができる非一時的な記録媒体をいう。このような記録媒体のうちコンピュータ等から取り外し可能なものとしては、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R/W、DVD、ブルーレイディスク、DAT、8mmテープ、フラッシュメモリなどのメモリカード等がある。また、コンピュータ等に固定された記録媒体としてハードディスク、ROM(リードオンリーメモリ)等がある。さらに、SSD(Solid State Drive)は、コンピュータ等から取り外し可能な記録媒体としても、コ
ンピュータ等に固定された記録媒体としても利用可能である。
1 通信網管理システム
2 中継装置
11 電力量収集部
12 経路算出部
13 経路制御部
14 DR契約電力消費量
15 中継装置配置情報
16 電力消費量情報
17 CPU使用率関係表
18 ルーティングテーブル情報
101 CPU
102 主記憶装置
103 補助記憶装置

Claims (7)

  1. コンピュータに、
    送信元装置から宛先装置への通信を中継可能な複数の中継装置それぞれの電力消費量を取得させ、
    消費電力制限を要する地域の情報を含む消費電力制限の要求に含まれる情報に基づき特定される地域に配置された中継装置の電力消費量の総和が所定の値を超える場合に、前記地域に配置された中継装置により中継される第1の通信経路を、前記地域と異なる地域に配置された中継装置により中継される第2の通信経路に変更させるように中継装置を設定させる、
    ための通信制御プログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記電力消費量の総和が第1の値を超える場合には、前記第1の通信経路を通過する全パケットが前記第2の通信経路を通過するように中継装置を設定させ、
    前記電力消費量の総和が、第2の値以上前記第1の値未満の場合には、前記第1の通信経路を通過する一部のパケットが前記第2の通信経路を通過するように中継装置を設定させる、
    請求項1に記載の通信制御プログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記第1の通信経路に対して、前記第2の通信経路が複数存在する場合には、前記複数の第2の通信経路のうち経路変更に関わる中継装置の数が少ない経路を選択させる、
    請求項1又は2に記載の通信制御プログラム。
  4. 前記コンピュータに、
    前記第2の通信経路への前記変更において、前記第2の通信経路に前記第1の通信経路よりも高い優先度と、有効期限との設定を付与させる、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の通信制御プログラム。
  5. 送信元装置から宛先装置への通信を中継可能な複数の中継装置それぞれの電力消費量を取得する電力量収集部と、
    消費電力制限を要する地域の情報を含む消費電力制限の要求を受け付けると、該要求に含まれる情報に基づき特定される地域に配置された中継装置の電力消費量の総和が所定の値を超える場合に、前記地域に配置された中継装置により中継される第1の通信経路を、前記地域と異なる地域に配置された中継装置により中継される第2の通信経路に変更させるように中継装置を設定させる経路制御部と、
    を備える通信制御装置。
  6. 送信元装置から宛先装置への通信を中継可能な複数の中継装置それぞれの電力消費量を取得する電力量収集部と、
    消費電力制限を要する地域の情報を含む消費電力制限の要求に含まれる情報に基づき特定される地域に配置された中継装置の電力消費量の総和が所定の値を超える場合に、前記地域に配置された中継装置により中継される第1の通信経路を、前記地域と異なる地域に配置された中継装置により中継される第2の通信経路に変更させるように中継装置を設定させる経路制御部と、
    を備える通信システム。
  7. コンピュータが、
    送信元装置から宛先装置への通信を中継可能な複数の中継装置それぞれの電力消費量を
    取得し、
    消費電力制限を要する地域の情報を含む消費電力制限の要求に含まれる情報に基づき特定される地域に配置された中継装置の電力消費量の総和が所定の値を超える場合に、前記地域に配置された中継装置により中継される第1の通信経路を、前記地域と異なる地域に配置された中継装置により中継される第2の通信経路に変更させるように中継装置を設定する、
    通信制御方法。
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