JP2016110742A - 保護素子および電子機器 - Google Patents

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Takeo Kimura
武雄 木村
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Abstract

【課題】保護動作に関する信頼性を確保することが可能な保護素子を提供する。【解決手段】保護素子は、絶縁性基板5と、その絶縁性基板5を貫通する1または2以上の可溶導体4と、その絶縁性基板5を介して互いに対向すると共に1または2以上の可溶導体4を介して接続された2つの外部端子2,3とを備える。【選択図】図1A

Description

本発明は、可溶導体の溶融を利用して保護動作を実行する保護素子およびその保護素子を用いた電子機器に関する。
電子機器では、電気的な性能を確保するだけでなく、過電流などの異常が発生した場合において安全性を確保することも重要である。そこで、電子機器は、異常の発生時において電気回路を遮断することが可能な保護素子を搭載している。
保護素子は、可溶導体を介して接続された2つの外部端子を備えており、その可溶導体および2つの外部端子は、電気回路の一部を形成している。
保護素子を搭載した電子機器では、過電流などの異常が発生すると、保護素子において可溶導体に大電流が流れるため、その可溶導体が自己発熱する。これにより、可溶導体が溶融するため、電気回路が遮断される。よって、電子機器の過剰な発熱(熱暴走)などが防止される。
この保護素子の構成に関しては、既にさまざまな提案がなされている。
具体的には、電流ヒューズ機能と発熱抵抗体付き温度ヒューズ機能とを一体的に有するために、電流ヒューズ素子用パターンが設けられた下層と、介在層と、温度ヒューズ素子および発熱抵抗体用パターンが設けられた上層とを一体的に形成している(例えば、特許文献1参照。)。
大電流への対応を容易にするために、抵抗体の抵抗値よりもヒューズ部の抵抗値を高くしている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−175892号公報 特開2014−150164号公報
上記したように、保護素子は、異常の発生時において電子機器の過剰な発熱などを防止する役割を果たす。よって、保護素子の保護動作に関しては、より一層の信頼性を得ることが望まれている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、保護動作に関する信頼性を確保することが可能な保護素子および電子機器を提供することにある。
本発明の保護素子は、絶縁性基板と、その絶縁性基板を貫通する1または2以上の可溶導体と、その絶縁性基板を介して互いに対向すると共に1または2以上の可溶導体を介して接続された2つの外部端子とを備えたものである。
本発明の電子機器は、異常の発生時において電気回路を遮断する保護素子を備え、その保護素子が上記した本発明の保護素子と同様の構成を有するものである。
本発明の保護素子または電子機器によれば、可溶導体が絶縁性基板を貫通しており、その可溶導体を介して2つの外部端子が接続されているので、保護動作に関する信頼性を確保することができる。
本発明の第1実施形態の保護素子の構成を表す断面図である。 図1Aに示した保護素子の構成を表す他の断面図である。 図1Aに示した保護素子の主要部の構成を表す斜視図である。 第1比較例の保護素子の構成を表す断面図である。 第1比較例の保護素子に関する問題点を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態の保護素子に関する利点を説明するための断面図である。 第1比較例の保護素子に関する他の問題点を説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態の保護素子に関する他の利点を説明するための断面図である。 変形例1の保護素子の構成を表す断面図である。 図7に示した保護素子の構成を表す他の断面図である。 本発明の第1実施形態の保護素子に関する懸念点を説明するための断面図である。 変形例1の保護素子に関する利点を説明するための断面図である。 変形例2の保護素子の構成を表す断面図である。 図11に示した保護素子の他の断面図である。 変形例2の保護素子に関する利点を説明するための断面図である。 変形例3の保護素子の構成を表す断面図である。 図14に示した保護素子の主要部の構成を表す斜視図である。 本発明の第2実施形態の保護素子の構成を表す断面図である。 図16Aに示した保護素子の他の断面図である。 図16Aに示した保護素子の主要部の構成を表す斜視図である。 第2比較例の保護素子の構成および問題点を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態の保護素子に関する利点を説明するための断面図である。 変形例1の保護素子の構成を表す断面図である。 図19に示した保護素子の構成を表す他の断面図である。 変形例1の保護素子に関する利点を説明するための断面図である。 変形例2の保護素子の構成を表す断面図である。 本発明の第1実施形態の保護素子に関する適用例(電子機器)の回路構成を表すブロック図である。 本発明の第2実施形態の保護素子に関する適用例(電子機器)の回路構成を表すブロック図である。
以下、本発明の一実施形態に関して、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.保護素子(第1実施形態:電流遮断モード)
1−1.構成
1−2.動作
1−3.作用および効果
1−4.変形例1
1−5.変形例2
1−6.変形例3
2.保護素子(第2実施形態:電流遮断モード+ヒータ遮断モード)
2−1.構成
2−2.動作
2−3.作用および効果
2−4.変形例1
2−5.変形例2
3.保護素子の適用例(電子機器)
3−1.第1実施形態の保護素子を用いた電子機器
3−2.第2実施形態の保護素子を用いた電子機器
<1.保護素子(第1実施形態:電流遮断モード)>
まず、本発明の第1実施形態の保護素子に関して説明する。
本実施形態の保護素子は、いわゆるヒューズである。この保護素子は、異常の発生時において電気回路を遮断するために電子機器に搭載される。この電子機器の種類は、特に限定されない。
ここで説明する保護素子は、過電流(大電流)に応じて電気回路を遮断する機能(電流遮断モードの回路遮断機能)を有している。この保護素子は、例えば、50A以上の電流が流れる大電流用途などに適用可能である。
<1−1.構成>
図1Aは、保護素子の断面構成を表している。図1Bは、図1Aに示した1B−1Bに沿った保護素子の断面構成を表している。図1Cは、図1Aに示した保護素子の主要部の斜視構成を表している。
[保護素子の全体構成]
保護素子は、例えば、図1Aおよび図1Bに示したように、2つの外部端子2,3と、可溶導体4と、絶縁性基板5とを備えている。この外部端子2,3、可溶導体4および絶縁性基板5は、例えば、筐体1の内部に収納されている。
[外部端子]
外部端子2,3は、絶縁性基板5を介して互いに対向していると共に、可溶導体4を介して互いに接続されている。電子機器に保護素子が搭載された状態において、外部端子2,3および可溶導体4は、電気回路の一部を形成する。
また、外部端子2,3は、例えば、導電性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。この導電性材料は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、パラジウム(Pd)、鉛(Pb)およびスズ(Sn)などの金属材料である。ただし、導電性材料は、金属材料の単体でもよいし、金属材料の化合物でもよいし、2種類以上の金属材料の合金でもよい。このように金属材料が単体でも化合物でも合金でもよいことは、以降においても同様である。なお、外部端子2,3は、同じ導電性材料を含んでいてもよいし、異なる導電性材料を含んでいてもよい。
外部端子2は、例えば、筐体1の一端側において、その筐体1の外部に導出されていてもよい。同様に、外部端子3は、例えば、筐体1の他端側において、その筐体1の外部に導出されていてもよい。
[可溶導体]
可溶導体4は、外部端子2,3を接続させるために、その外部端子2から外部端子4に向かう方向(Y軸方向)に延在している。
この可溶導体4の数は、1または2以上であれば、特に限定されない。ここでは、例えば、可溶導体4の数は、1つである。
可溶導体4の形状(立体的形状)は、特に限定されない。ここでは、例えば、可溶導体4の形状は、板状の直方体である。この「板状」とは、X軸方向の寸法(幅W)がZ軸方向の寸法(厚さT)よりも大きいことを意味している。
この可溶導体4は、過電流に応じて自己発熱すると共に、その自己発熱を利用して溶融することが可能な導電性材料(導電性溶融材料)のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。この導電性溶融材料は、例えば、SnAgCu系のPbフリー半田などである。また、導電性溶融材料は、例えば、BiPbSn合金、BiPb合金、BiSn合金、SnPb合金、PbIn合金、ZnAl合金、InSn合金およびPbAgSn合金などである。
また、可溶導体4は、例えば、物理的に分離された3つの部分(本体部4Aおよび接続部4B,4C)を含んでいる。接続部4Bは、例えば、外部端子2と本体部4Aとの間に配置されており、その本体部4Aは、接続部4Bを介して外部端子2に接続されている。接続部4Cは、例えば、外部端子3と本体部4Aとの間に配置されており、その本体部4Aは、接続部4Cを介して外部端子3に接続されている。
特に、可溶導体4(本体部4A)は、図1Cに示したように、絶縁性基板5を貫通している。すなわち、可溶導体4は、絶縁性基板5に設けられた貫通孔5Hを経由してY軸方向に延在している。
なお、可溶導体4は、単層でもよいし、多層でもよい。多層の場合には、もちろん、各層が異なる種類の導電性溶融材料を含んでいてもよい。この可溶導体4の厚さ(Z軸方向の寸法)は、特に限定されないが、例えば、約0.3mm〜約0.5mmである。
[絶縁性基板]
絶縁性基板5は、可溶導体4の延在方向と交差する方向(Z軸方向)に延在している。ただし、絶縁性基板5の延在方向と可溶導体4の延在方向とにより規定される角度は、90°(直角)に限らず、90°から前後にずれていてもよい。
可溶導体4の延在方向と交差する方向に絶縁性基板5が延在しているのは、上記したように、絶縁性基板5を貫通するように可溶導体4を延在させるためである。これにより、後述するように、保護素子の保護動作時において、意図しない電気回路の遮断不良の発生が抑制される。
この絶縁性基板5には、上記したように、可溶導体4を通過させるために貫通孔5Hが設けられており、その絶縁性基板5は、貫通孔5Hに挿入された可溶導体4に接触している。貫通孔5Hの数は、可溶導体4の数以上であれば、特に限定されない。ここでは、例えば、可溶導体4の数が1つであると共に、貫通孔5Hの数も1つである。
また、絶縁性基板5は、例えば、無機絶縁性材料および有機絶縁性材料などの絶縁性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。無機絶縁性材料は、例えば、金属酸化物およびセラミックスなどである。金属酸化物は、例えば、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウムおよびムライトなどである。セラミックスは、例えば、ガラスセラミックスおよびアルミナセラミックスなどである。有機絶縁性材料は、例えば、ガラスエポキシおよびフェノールなどである。特に、有機絶縁性材料を含む絶縁性基板1は、ガラスエポキシ基板およびフェノール基板などのプリント配線基板でもよい。
絶縁性基板5の平面形状は、特に限定されないが、例えば、矩形(正方形および長方形)、円形(楕円形を含む)および多角形(矩形を除く)などである。ここでは、例えば、絶縁性基板5の平面形状は、矩形である。これに伴い、絶縁性基板5は、4つの側面5Dを有している。4つの側面5Dのそれぞれは、例えば、筐体1の内壁面1Wに隣接している。このため、ここでは、絶縁性基板5と筐体1との間に隙間が設けられていない。
なお、絶縁性基板5の厚さ(Y軸方向の寸法)は、特に限定されないが、例えば、約0.25mm〜約0.635mmである。
[筐体]
筐体1は、保護素子の外装であり、例えば、無機材料および有機材料などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。無機材料は、例えば、アルミナセラミックスなどのセラミックスである。有機材料は、例えば、ポリフェニレンスルファイド(PPS)および液晶ポリマー(LCP)などである。この筐体1の形状(立体的形状)は、特に限定されないが、例えば、断面形状(XY面の形状)が円形または楕円などである円筒でもよいし、その断面形状が矩形である立方体または直方体などである方体でもよい。
この筐体1の内部は、絶縁性基板5により2つの空間SR,SLに仕切られている。空間SRには、外部端子3および接続部4Cが収納されていると共に、空間SLには、外部端子2および接続部4Bが収納されている。
<1−2.動作>
この保護素子は、例えば、以下で説明するように、電流遮断モードの保護動作を実行する。
電子機器に搭載された保護素子では、上記したように、外部端子2,3が可溶導体4を介して互いに接続されている。この場合には、外部端子2,3および可溶導体4が電気回路の一部を形成しているため、その外部端子2,3は電気的に導通可能な状態にある。
電子機器の使用時などにおいて、電気回路に過電流が流れると、その過電流に応じて可溶導体4が自己発熱する。これにより、可溶導体4が溶融するため、外部端子2,3は電気的に導通不能な状態になる。よって、電気回路が遮断される。電気回路の遮断後において、絶縁抵抗は、例えば、106 Ωよりも大きくなる。
なお、可溶導体4が溶融する場合には、空間SRにおいて可溶導体4が溶融する場合もあるし、空間SLにおいて可溶導体4が溶融する場合もあるし、空間SR,SLの双方において可溶導体4が溶融する場合もある。
<1−3.作用および効果>
上記した保護素子によれば、可溶導体4が絶縁性基板5を貫通しており、その可溶導体4を介して外部端子2,3が互いに接続されている。よって、以下で説明する理由により、保護動作に関する信頼性を確保することができる。
図2は、第1比較例の保護素子の構成を表しており、図1Aに対応する断面構成を示している。図3は、第1比較例の保護素子に関する問題点を説明するために、図2に対応する断面構成を表している。図4は、本実施形態の保護素子に関する利点を説明するために、図1Aに対応する断面構成を表している。
第1比較例の保護素子は、絶縁性基板5の代わりに絶縁性基板105を備えていることを除き、本実施形態の保護素子と同様の構成を有している。
この絶縁性基板105は、可溶導体4の延在方向と同一の方向(Y軸方向)に延在していると共に、その可溶導体4の一部に隣接している。ここでは、例えば、絶縁性基板105は、可溶導体4の下側に配置されており、その可溶導体4の下面に接触している。このように絶縁性基板105が可溶導体4に隣接する場合は、例えば、可溶導体4を強制的に加熱する必要がある場合などである。例えば、可溶導体4と隣接する側における絶縁性基板105の一面に、発熱体(図示せず)が設けられる場合がある。
以下の説明では、例えば、空間SRにおいて可溶導体4が溶融する場合を例に挙げる。
第1比較例の保護素子では、図3に示したように、可溶導体4の下側に、その可溶導体4に隣接するように絶縁性基板105が存在している。この場合には、過電流に応じた自己発熱に起因して可溶導体4の一部が溶融すると、その過電流に起因してアーク放電が発生するため、高温化した可溶導体4の蒸気が周辺に飛散する。ここでは、蒸気の付着対象物となる絶縁性基板105が可溶導体4の近くに存在しているため、その蒸気(付着物4AX)が絶縁性基板105の表面に付着する。これにより、電流遮断モードの保護動作を実行したにもかかわらず、十分な絶縁性が得られないため、電気回路が遮断されにくくなる。
これに対して、本実施形態の保護素子では、図4に示したように、可溶導体4の下側に絶縁性基板5が存在していない。この場合には、空間SRにおいて可溶導体4の一部が溶融すると、上記した第1比較例の保護素子と同様に、アーク放電に起因して蒸気が周辺に飛散する。しかしながら、ここでは、蒸気の付着対象物となり得る絶縁性基板5が可溶導体4の近くに存在していないため、第1比較例の保護素子とは異なり、その蒸気(溶融物4AY)が絶縁性基板5に付着しない。これにより、電流遮断モードの保護動作を実行すると、十分な絶縁性が得られるため、電気回路が遮断されやすくなる。
これらのことから、本実施形態の保護素子では、第1比較例の保護素子とは異なり、過電流の発生時において電気回路が遮断されやすいため、電子機器の熱暴走などの発生が十分に抑制される。よって、上記したように、保護動作に関する信頼性を確保することができる。
特に、筐体1の内部に外部端子2,3、可溶導体4および絶縁性基板5が収納されている場合には、以下で説明する理由によっても、保護動作に関する信頼性を確保することができる。
図5は、第1比較例の保護素子に関する他の問題点を説明するために、図3に対応する断面構成を表している。図6は、本実施形態の保護素子に関する他の利点を説明するために、図4に対応する断面構成を表している。
第1比較例の保護素子では、図5に示したように、可溶導体4の溶融時において蒸気が飛散すると、上記したように、その蒸気(付着物4AX)が絶縁性基板105の表面に付着する。このため、絶縁性基板105に対する付着物4AXの付着に起因して、電気回路が遮断されにくくなる。
しかも、第1比較例の保護素子では、蒸気(付着物4AZ)が筐体1の内壁面1Wに付着すると、その内壁面1Wに沿って外部端子2,3を接続させるように付着物4AZが形成されやすくなる。このため、筐体1に対する蒸気(付着物4AZ)の付着に起因しても、電気回路が遮断されにくくなる。
これに対して、本実施形態の保護素子では、図6に示したように、筐体1の内部が絶縁性基板5により仕切られている。この場合には、絶縁性基板5は、上記した蒸気に対する障壁(防護壁)として機能するため、空間SRにおいて蒸気が発生しても、その蒸気は空間SLに到達しにくくなる。これにより、蒸気(付着物4AZ)が内壁面1Wに付着しても、その内壁面1Wに沿って外部端子2,3を接続させるように付着物4AZが形成されにくくなる。
これらのことから、本実施形態の保護素子では、第1比較例の保護素子とは異なり、絶縁性基板5に対する蒸気の付着に起因する観点だけでなく、筐体1に対する蒸気の付着に起因する観点においても、電気回路が遮断されやすくなる。よって、保護動作に関する信頼性を確保することができる。
なお、本実施形態の保護素子の構成は、上記したように保護動作に関する信頼性を確保することができる範囲内において、適宜変更可能である。
<1−4.変形例1>
例えば、図1Aに対応する図7および図1Bに対応する図8に示したように、絶縁性基板5が筐体1から離間されているため、側面5Dと内壁面1Wとの間に隙間1Gが設けられていてもよい。
絶縁性基板5が筐体1から離間される場合において、内壁面1Wから離間される側面5Dの数は、1つだけでもよいし、2つ以上でもよい。ここでは、例えば、4つの側面5Dの全てが内壁面1Wから離間されているため、絶縁性基板5の四方を囲むように隙間1Gが設けられている。この場合には、絶縁性基板5は、貫通孔5Hに挿入されている可溶導体4により支持される。
この場合には、以下で説明する理由により、保護動作に関する信頼性をより向上させることができる。
図9は、本実施形態の保護素子に関する懸念点を説明するために、図6に対応する断面構成を表している。図10は、変形例1の保護素子に関する利点を説明するために、図7に対応する断面構成を表している。
図4に示した場合には、上記したように、筐体1の内部が絶縁性基板5により仕切られているため、可溶導体4の溶融時において空間SRに発生した蒸気は、空間SLに到達しにくくなる。よって、外部端子2,3は、付着物4AZを介して互いに接続されにくくなる。
しかしながら、空間SRは、筐体1および絶縁性基板5により囲まれているため、可溶導体4の溶融時において発生した蒸気は、空間SRの内部に蓄積される。この場合には、蒸気の発生量が過剰になると、図9に示したように、付着物4AZは、内壁面1Wを被覆するように形成されるだけでなく、絶縁性基板5の表面も被覆するように形成される可能性がある。これにより、付着物4AZが筐体1の内壁面1Wおよび絶縁性基板5の表面を連続的に被覆すると、可溶導体4(本体部4A)と外部端子3とが付着物4AZを介して互いに接続される可能性が生じる。
これに対して、図10に示したように、絶縁性基板5と筐体1との間に隙間1Gが設けられていると、空間SRにおいて発生した蒸気の大部分は、その空間SRの内部に蓄積されるが、その蒸気の一部は、隙間1Gを通じて空間SLに逃げることができる。この場合には、空間SRにおいて蒸気が過剰に蓄積されにくくなるため、可溶導体4(本体部4A)と外部端子3とを接続させる程度まで付着物4AZが過剰に形成されにくくなる。よって、可溶導体4(本体部4A)と外部端子3とが付着物4AZを介して互いに接続されにくくなるため、上記したように、保護動作に関する信頼性をより向上させることができる。
<1−5.変形例2>
例えば、図7に対応する図11および図8に対応する図12に示したように、絶縁性基板5と筐体1とが部分的に隣接していることで、側面5Dと内壁面1Wとの間に隙間1G設けられていてもよい。この場合には、絶縁性基板5と筐体1とが部分的に隣接していれば、その絶縁性基板5の構成および筐体1の構成は、特に限定されない。
ここでは、例えば、筐体1が内側に突出部1Pを有しており、その突出部1Pは、絶縁性基板5の側面5Dに接触している。これにより、絶縁性基板5は、突出部1Pにより支持されている。なお、突出部1Pは、筐体1の本体(突出部1P以外の部分)と一体でもよいし、別体でもよい。
突出部1Pの数は、1または2以上であれば、特に限定されない。すなわち、絶縁性基板5が有する4つの側面5Dのうち、1つの側面5Dだけに対向するように突出部1Pが設けられていてもよいし、2つ以上の側面5Dのそれぞれに対向するように突出部1Pが設けられていてもよい。また、1つの側面5Dに対向するように設けられる突出部1Pの数は、1つだけでもよいし、2つ以上でもよい。
中でも、4つの側面5Dのそれぞれに対向するように1つの突出部1Pが設けられているため、筐体1は合計で4つの突出部1Pを有していることが好ましい。絶縁性基板5が四方から安定に支持されると共に、隙間1Gが十分に大きくなるからである。もちろん、絶縁性基板5が四方から安定に支持されれば、突出部1Pの数は5つ以上でもよい。なお、1つの側面5Dに対向するように設けられる突出部1Pの位置は、特に限定されない。ここでは、例えば、1つの側面5Dと対向する内壁面1Wのうちのほぼ中央に突出部1Pが配置されている。
突出部1Pの形状(立体的形状)は、特に限定されないが、例えば、方体、錐体、円柱、角柱および半球などである。方体は、例えば、立方体および直方体などである。錐体は、例えば、円錐、三角錐および四角錐などである。角柱は、例えば、三角柱、五角柱および六角柱などである。円柱は、楕円柱でもよい。
中でも、突出部1Pの形状は、絶縁性基板5に隣接する側に尖端を有する形状であることが好ましい。言い替えれば、突出部1Pの断面形状(YZ面の形状)は、尖端を有する形状であることが好ましい。この尖端形状を有する形状は、例えば、錐体および角柱などである。突出部1Pの占有体積が十分に小さくなるため、絶縁性基板5を安定に支持しつつ、隙間1Gがより大きくなるからである。
この場合には、以下で説明する理由により、保護動作に関する信頼性をさらに向上させることができる。
図13は、変形例2の保護素子に関する利点を説明するために、図11に対応する断面構成を表している。
図7および図10に示した場合には、上記したように、空間SRにおいて発生した蒸気が隙間1Gを通じて空間SLに逃げるため、可溶導体4(本体部4A)と外部端子3とを接続させる程度まで付着物4AZが形成されにくくなる。
しかしながら、あくまで隙間SR,SLは隙間1Gを通じて連結されているため、蒸気の発生量によっては、意図せずに外部端子2,3が付着物4AZを介して互いに接続される可能性はある。
これに対して、図13に示したように、筐体1が突出部1Pを有していると、その突出部1Pが存在している場所には蒸気が付着できないため、その場所には付着物4AZが形成されない。この場合には、空間SRにおいて発生した蒸気が空間SLに逃げたため、その空間SLにおいて内壁面1Wを被覆するように付着物4AZが形成される可能性はある。しかしながら、付着物1Pは突出部1Pの存在場所に形成されないため、空間SRにおいて内壁面1Wを被覆するように形成された付着物4AZと空間SLにおいて内壁面1Wを被覆するように形成された付着物4AZとは互いに接続されにくくなる。これにより、外部端子2,3は、付着物4AZを介して互いに接続されにくくなる。
しかも、絶縁性基板5と筐体1と間に隙間1Gが設けられているため、図10を参照しながら説明したように、可溶導体4(本体部4A)と外部端子3とも付着物4AZを介して互いに接続されにくくなる。
これらのことから、蒸気の発生量が過剰になっても、外部端子2,3は付着物4AZを介して互いに接続されにくくなるため、上記したように、保護動作に関する信頼性をさらに向上させることができる。
この場合には、特に、絶縁性基板5が突出部1Pにより支持されているため、空間SR,SLの双方において可溶導体4が溶融しても、その絶縁性基板5は引き続き突出部1Pにより支持される。よって、絶縁性基板5が突出部1Pにより支持されていない場合とは異なり、可溶導体4の溶融後において絶縁性基板5が脱落することを防止できる。
なお、4つの側面5Dのそれぞれに対向するように1つの突出部1Pが設けることで、合計で4つの突出部1Pを設けるようにしたが、上記したように、突出部1Pの数は、適宜変更可能である。ただし、突出部1Pの数を最小限にする場合には、絶縁性基板5を挟んで互いに対向するように2つの突出部1Pを設けることが好ましい。最小限の数の突出部1Pを用いて、絶縁性基板5を安定に支持できるからである。
ここでは具体的に図示しないが、絶縁性基板5と筐体1とを部分的に隣接させるために、突出部1Pを有する筐体1を用いる代わりに、突出部を有する絶縁性基板5を用いてもよいし、双方を用いてもよい。これらの場合においても、同様の効果を得ることができる。
<1−6.変形例3>
可溶導体4の形状(立体的形状)は、方体(板状)に限られないと共に、その可溶導体4の数は、1つに限られない。
例えば、図1Bに対応する図14および図1Cに対応する図15に示したように、可溶導体4の形状を円筒にすると共に、その可溶導体4の数を2つ以上にしてもよい。
ここでは、例えば、2つの可溶導体4(41,42)がY軸方向に延在していると共に、絶縁性基板5を貫通している。この場合には、もちろん、絶縁性基板5に2つの貫通孔5Hが設けられている。この可溶導体41,42の位置関係は、特に限定されない。ここでは、例えば、可溶導体41,42は、間隔を隔ててX軸方向に配列されている。なお、可溶導体41,42のそれぞれの外径Dは、特に限定されないが、例えば、約0.5mm〜約0.8mmである。
この場合には、円筒状である可溶導体41,42のそれぞれの体積は、方体状である可溶導体4の体積よりも小さくなるため、円筒である可溶導体41,42のそれぞれは、方体である可溶導体4と比較して、自己発熱を利用してより短時間で溶融しやすくなる。よって、保護動作をより短時間で実行することができる。
なお、円筒である可溶導体4の数は、2つに限らず、3つ以上でもよい。また、可溶導体4の形状は、円筒に限らず、楕円筒でもよいし、三角柱および四角柱などの角柱でもよい。もちろん、複数の異なる形状を有する可溶導体4を用いてもよい。これらの場合においても、同様の効果を得ることができる。
<2.保護素子(第2実施形態:電流遮断モード+ヒータ遮断モード)>
次に、本発明の第2実施形態の保護素子に関して説明する。
本実施形態の保護素子は、上記した過電流に応じて電気回路を遮断する機能(電流遮断モードの回路遮断機能)に加えて、過電圧などの異常の発生時においてヒータを用いて電気回路を遮断する機能(ヒータ遮断モードの回路遮断機能)を有している。
本実施形態の保護素子の用途、構成および動作は、以下で説明することを除き、上記した第1実施形態の保護素子の用途、構成および動作と同様である。なお、以下では、例えば、本実施形態の保護素子の構成を説明するに際して、第1実施形態において説明した一連の構成のうち、図14および図15に示した構成が適用された場合を例に挙げる。
<2−1.構成>
図16Aは、保護素子の構成を表しており、図1Aおよび図11に対応する断面構成を表している。図16Bは、図16Aに示した保護素子の他の構成を表しており、図14に対応する断面構成を表している。図16Cは、図16Aに示した保護素子の主要部の構成を表しており、図15に対応する斜視構成を表している。
[保護素子の全体構成]
保護素子は、例えば、図16Aおよび図16Cに示したように、絶縁性基板5に設けられた発熱体6を備えている。この発熱体6は、例えば、図16Bに示したように、配線7を介して給電端子8に接続されている。
[発熱体]
発熱体6は、給電(通電)に応じて自己発熱すると共に、その自己発熱を利用して可溶導体4を加熱する加熱源(ヒータ)である。
この発熱体6は、例えば、給電に応じて自己発熱することが可能である高抵抗の導電性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。この導電性材料は、例えば、タングステン(W)、モリブデン(Mo)およびルテニウム(Ru)などの金属材料である。ただし、導電性材料は、金属材料の単体でもよいし、金属材料の化合物でもよいし、2種類以上の金属材料の合金でもよい。この化合物の種類は、特に限定されないが、例えば、上記した金属材料の酸化物などである。このように金属材料が単体でも化合物でも合金でもよいことは、以降においても同様である。
絶縁性基板5に設けられる発熱体6の数は、特に限定されない。すなわち、発熱体6の数は、1つだけでもよいし、2つ以上でもよい。また、発熱体6は、絶縁性基板5の片面だけに設けられていてもよいし、両面に設けられていてもよい。ここでは、例えば、絶縁性基板5の片面(空間SL)に、1つの発熱体6が設けられている。
発熱体6は、可溶導体4に接触していてもよいし、接触していなくてもよい。発熱体6が可溶導体4に接触していなくても、絶縁性基板5が熱伝導性を有していれば、その発熱体6により絶縁性基板5を介して可溶導体4が加熱されるからである。
中でも、発熱体6は、可溶導体4に接触していることが好ましい。発熱体6により可溶導体4が直接的に加熱されるため、優れた加熱効率が得られるからである。
これ以外の発熱体6の構成は、特に限定されない。発熱体6の平面形状に関する詳細は、例えば、上記した絶縁性基板1の平面形状に関する詳細と同様である。ここでは、例えば、発熱体6の平面形状は、矩形である。発熱体6の厚さは、特に限定されないが、例えば、約10μm〜約20μmである。
[給電端子]
給電端子8は、発熱体6に電流を供給して、その発熱体6を通電させるために用いられる給電用の端子であり、例えば、筐体1の外部に配置されている。配線7の一端部は、発熱体6に接続されている。配線7の他端部は、筐体1の外部に導出されていると共に、給電端子8に接続されている。このため、給電端子8は、配線7を介して発熱体6に給電可能である。
配線7および給電端子8のそれぞれは、例えば、外部端子2,3と同様の導電性材料を含んでいる。なお、配線7および給電端子8は、同じ導電性材料を含んでいてもよいし、異なる導電性材料を含んでいてもよい。
[可溶導体]
上記したように、2つの可溶導体4(41,42)は、絶縁性基板5を貫通している。
この場合において、可溶導体41は、発熱体6を貫通していてもよいし、貫通していなくてもよい。中でも、可溶導体41は、発熱体6を貫通しており、その発熱体6に接触していることが好ましい。上記したように、発熱体6により可溶導体4が直接的に加熱されるため、優れた加熱効率が得られるからである。この場合には、可溶導体41は、発熱体6に設けられた貫通孔6Hを経由しながらY軸方向に延在している。
可溶導体41に関して上記したことは、可溶導体42に関しても同様である。すなわち、可溶導体42は、発熱体6を貫通していてもいなくてもよいが、貫通していることが好ましい。
ここでは、例えば、可溶導体41,42の双方が発熱体6を貫通している。これにより、可溶導体41,42の双方は、発熱体6により直接的に加熱される。
<2−2.動作>
この保護素子は、第1実施形態と同様の原理により、電流遮断モードの保護動作を実行する。
また、保護素子は、例えば、以下で説明するように、ヒータ遮断モードの保護動作も実行する。
例えば、バッテリパックなどの電子機器に保護素子が搭載された場合において、その電子機器において過電圧(過充電)などの異常の発生が検出されると、給電端子8を介して発熱体6に電流が供給されるため、その発熱体6が給電される。この電子機器の動作の詳細に関しては、後述する(図24参照。)。この給電に応じて発熱体6が発熱すると、その発熱を利用して可溶導体4が加熱されるため、その可溶導体4が溶融する。これにより、外部端子2,3は電気的に導通不能な状態になるため、電気回路が遮蔽される。この場合においても、電気回路の遮断後における絶縁抵抗は、例えば、106 Ωよりも大きくなる。
上記したように、ヒータ遮断モードの保護動作は、異常の発生が検出された場合において実行されるが、その異常には、上記した過電圧だけでなく、例えば、温度上昇および衝撃などの他の要因も含まれる。
なお、可溶導体4が溶融する場合には、空間SLにおいて可溶導体4が発熱体6により加熱されるため、その空間SLにおいて可溶導体4が溶融しやすくなる。ただし、空間SRにおいて可溶導体4が溶融する場合もあるし、空間SR,SLの双方において可溶導体4が溶融する場合もある。
<2−3.作用および効果>
上記した保護素子によれば、絶縁性基板5に発熱体6が設けられており、可溶導体4が発熱体6を貫通している。よって、以下で説明する理由により、保護動作に関する信頼性をより向上させることができる。
図17は、第2比較例の保護素子の構成および問題点を説明するために、図2に対応する断面構成を表している。図18は、本実施形態の保護素子に関する利点を説明するために、図16Aに対応する断面構成を表している。
第2比較例の保護素子は、絶縁性基板105の一面に、可溶導体4に隣接するように発熱体106が設けられていることを除き、第1比較例の保護素子と同様の構成を有している。この発熱体106は、上記した発熱体6と同様の構成を有していると共に、その発熱体6と同様に給電される。
第2比較例の保護素子では、図17に示したように、ヒータ遮断モードの保護動作時において発熱体106が通電されると、その発熱体106の発熱を利用して可溶導体4が加熱される。この場合には、可溶導体4が溶融するため、発熱体106の上に溶融物4AWが形成される。これにより、電気回路が遮断される。
しかしながら、発熱体106は、可溶導体4の周囲のうちの一部だけに接触しているため、その可溶導体4は、発熱体106により部分的に加熱される。この場合には、可溶導体4の全体を加熱するために時間を要するため、最終的に可溶導体4を溶融させることができたとしても、その可溶導体4を溶融させるために長い時間を要する。
これに対して、本実施形態の保護素子では、図18に示したように、発熱体6は、可溶導体4の周囲のうちの全部に接触しているため、その可溶導体4は、発熱体6により全体的に加熱される。この場合には、周囲における全方向から可溶導体4が加熱されるため、その可溶導体4を溶融させるために長い時間を要しない。なお、可溶導体4が発熱体6を貫通していない場合においても、絶縁性基板5が可溶導体4に接触していれば、発熱体6により絶縁性基板5を介して可溶導体4が全方向から加熱されるため、その可溶導体4を溶融させるために長い時間を要しない。
これらのことから、本実施形態の保護素子では、第2比較例の保護素子とは異なり、可溶導体4が短時間で溶融するため、上記したように、保護動作に関する信頼性をより向上させることができる。これ以外の作用および効果は、第1実施形態の保護素子と同様である。
上記したように、ここでは、第1実施形態において説明した一連の構成のうち、図14および図15に示した構成を本実施形態の保護素子に適用したが、第1実施形態において説明した他の構成を本実施形態の保護素子に適用してもよい。
なお、本実施形態の保護素子の構成は、上記したように保護動作に関する信頼性を確保することができる範囲内において、適宜変更可能である。
<2−4.変形例1>
例えば、図16Aに対応する図19および図16Bに対応する図20に示したように、可溶導体4と発熱体6との間に、その発熱体6に電流を供給する電極9を設けてもよい。
電極9は、例えば、発熱体6を発熱させるために用いられる通電用の電極であり、可溶導体4に接触している。この電極9は、例えば、発熱体6に接続されていると共に、配線7を介して給電端子8に接続されている。すなわち、発熱体6は、電極9を介して給電端子8に接続されている。
ここでは、例えば、図20に示したように、可溶導体4の周囲に沿うようにリング状の電極9が設けられているため、その可溶導体4は電極9により周囲を囲まれている。
電極9の構成は、上記したように、可溶導体4に接触していれば、特に限定されない。ここでは、例えば、図19に示したように、電極9は、可溶導体4と発熱体6との間に設けられているだけでなく、可溶導体4と絶縁性基板5との間にも設けられている。また、電極9は、例えば、一端側において、可溶導体4の表面と接触するだけでなく、発熱体6の表面とも接触するように折れ曲がっていると共に、他端側において、可溶導体4の表面と接触するだけでなく、絶縁性基板5の表面とも接触するように折れ曲がっている。このため、電極9の断面形状(YZ面の形状)は、例えば、U字形状である。
この電極9は、例えば、外部端子2,3と同様の導電性材料のうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
この場合には、以下で説明する理由により、保護動作に関する信頼性をより向上させることができる。
図21は、変形例1の保護素子に関する利点を説明するために、図19に対応する断面構成を表している。
変形例1の保護素子では、ヒータ遮断モードの保護動作時において、給電端子8から電極9を介して発熱体6に電流が供給される。この場合には、図21に示したように、発熱体6が自己発熱すると、その発熱体6において発生した熱が電極9に伝導するため、可溶導体4は、発熱体6および電極9の双方により加熱される。これにより、可溶導体4の溶融に要する時間がより短くなるため、保護動作をより短時間で実行することができる。
この場合には、特に、電極9が可溶導体4と絶縁性基板5および発熱体6との間に設けられていれば、その電極9が可溶導体4と発熱体6との間だけに設けられている場合と比較して、可溶導体4と電極9との接触面積はより大きくなる。これにより、発熱体6において発生した熱は、電極9を介して可溶導体4のより広い範囲に供給されるため、その可溶導体4がより広い範囲において加熱される。よって、可溶導体4の溶融に要する時間がさらに短くなるため、保護動作をさらに短時間で実行することができる。
しかも、上記したように、可溶導体4がより広い範囲において加熱されることに伴い、図21に示したように、可溶導体4は、空間SRにおいて溶融しやすくなると共に、空間SLにおいても溶融しやすくなる。これにより、可溶導体4が複数箇所において溶融しやすくなるため、その可溶導体4が溶融する可能性は著しく高くなる。よって、ヒータ遮断モードの保護動作が実行される可能性を著しく向上させることができる。
<2−5.変形例2>
電極9を用いる場合には、例えば、図19に対応する図22に示したように、可溶導体4と電極9との間に隙間を設けて、その隙間に熱溶融性の導電性材料10を埋め込んでもよい。この熱溶融性の導電性材料10は、例えば、加熱時に流動性を示すと共に導電性を有する材料であり、例えば、半田(PbSn合金)などのうちのいずれか1種類または2種類以上を含んでいる。
この場合には、加熱時の流動性を利用して、可溶導体4と電極9との間の隙間に導電性材料10が浸透するため、その可溶導体4と電極9とが導電性材料10を介して接合される。これにより、可溶導体4と電極9との間に隙間を設けた場合においても、可溶導体4が安定に支持されると共に、発熱体6および電極9のそれぞれにおいて発生した熱が導電性材料10を介して可溶導体4に伝導しやすくなる。よって、保護動作をより安定に実行することができる。
<3.保護素子の適用例(電子機器)>
次に、本発明の保護素子の適用例である電子機器に関して説明する。なお、以下の説明では、既に説明した保護素子の構成要素を随時引用する。
本発明の保護素子が適用される電子機器の種類は、特に限定されない。以下では、本発明の保護素子が適用される電子機器の一例として、バッテリパックに関して説明する。ただし、電子機器の種類は、バッテリパックに限定されず、必要に応じて電気回路の遮断を要する他の電子機器でもよい。
<3−1.第1実施形態の保護素子を用いた電子機器>
図23は、第1実施形態の保護素子が適用されたバッテリパック100の回路構成を表している。
なお、図23では、バッテリパック100と共に、そのバッテリパック100を充電させるために用いられる充電装置40も示している。このバッテリパック100は、充電装置40に対して着脱可能であり、図23では、バッテリパック100が充電装置40に接続された状態を示している。
バッテリパック100は、例えば、保護素子11と、1または2以上の二次電池20と、検出回路25と、充放電制御回路30とを備えている。すなわち、保護素子11は、バッテリパック100の回路に組み込まれている。
保護素子11は、二次電池20と充放電制御回路30との間に配置されている。この保護素子11では、外部端子2が二次電池20に接続されていると共に、外部端子3が正極端子26に接続されている。これにより、保護素子11は、二次電池20の充電時において充電電流が流れる経路および二次電池20の放電時において放電電流が流れる経路に配置されているため、可溶導体4は、二次電池20の充放電経路に配置されている。
この保護素子11は、上記した第1実施形態の保護素子と同様の構成を有している。すなわち、保護素子11は、電流遮断モードの回路遮断機能を有している。
二次電池20の種類は、特に限定されないが、例えば、リチウムイオン二次電池などのうちのいずれか1種類または2種類以上である。ここでは、例えば、二次電池20は、直列に接続された4つの二次電池21〜24を含んでおり、いわゆるバッテリスタックを形成している。
この二次電池20は、正極端子26および負極端子27を介して充電装置45に接続されている。これにより、充電装置40から二次電池20に充電電圧が印可可能であるため、その二次電池20は充電可能である。
検出回路25は、二次電池20および充放電制御回路30のそれぞれに接続されている。この検出回路25は、二次電池20の電圧を測定したのち、その測定結果を充放電制御回路30に出力する。ここでは、例えば、二次電池20が4つの二次電池21〜24を含んでいるため、検出回路25は、二次電池21〜24のそれぞれの電圧を測定する。
充放電制御回路30は、2つの電流制御素子31,32と、二次電池20の充放電を制御する制御部33とを含んでいる。
電流制御素子31,32のそれぞれは、例えば、電界効果トランジスタ(FET)などである。この電流制御素子31,32は、二次電池20と充電装置40との間の電流経路に配置されていると共に、直列に接続されている。
制御部33は、充電装置45から電力を供給されることで作動すると共に、電流制御素子31,32の動作を制御する。
なお、二次電池20の充電後において、バッテリパック100は、充電装置40から脱離されたのち、正極端子26および負極端子27を介して稼働対象である他の電子機器(以下、「稼働対象機器」という。)に接続される。この電子機器の種類は、特に限定されないが、例えば、ノート型パーソナルコンピュータなどである。これにより、バッテリパック100から稼働対象機器に電力が供給されるため、その稼働対象機器は稼働可能になる。
このバッテリパック100は、例えば、以下で説明するように動作する。
制御部33は、検出回路25の検出結果(二次電池20の電圧)に基づいて、その二次電池20において異常(過充電状態または過放電状態)が発生しているかどうかを判定する。この制御部33は、二次電池20において異常が発生していると判定した場合には、電流制御素子31,32のゲート電圧を制御することで、二次電池20に対する電流の供給を遮断する。
なお、定格を越える過電流が二次電池20に流れると、上記したように、保護素子11において電流遮断モードの保護動作が実行される。すなわち、保護素子11において可溶導体4が溶融するため、二次電池20と充電装置40との間の電流経路が遮断される。
上記したバッテリパック100によれば、保護素子11が本発明(第1実施形態)の保護素子と同様の構成を有している。この場合には、上記したように、過電流の発生時において電気回路が遮断されやすいため、電子機器の熱暴走などの発生が抑制される。よって、保護動作に関する信頼性を確保することができる。これ以外の作用および効果は、本発明(第1実施形態)の保護素子と同様である。
<3−2.第2実施形態の保護素子を用いた電子機器>
図24は、第2実施形態の保護素子が適用されたバッテリパック200の回路構成を表しており、図23に対応している。
バッテリパック200は、主に、保護素子11の代わりに保護素子12を用いていると共に、新たに電流制御素子28を備えていることを除き、上記したバッテリパック100と同様の構成を有している。
保護素子12は、上記した第2実施形態の保護素子と同様の構成を有している。すなわち、保護素子11は、電流遮断モードの回路遮断機能と、ヒータ遮断モードの回路遮断機能とを有している。この保護素子12がヒータ遮断モードの保護動作を実行する場合には、その保護素子12の保護動作は、電流制御素子28により制御される。
検出回路25は、二次電池20の電圧の測定結果に基づいて、必要に応じて、電流制御素子28に遮断信号を出力する。この遮断信号は、保護素子12においてヒータ遮断モードの保護動作を実行させるための信号である。
電流制御素子28は、保護素子12の動作を制御するために用いられるスイッチ素子であり、例えば、電界効果トランジスタ(FET)などである。この電流制御素子28は、検出回路25に接続されていると共に、保護素子12の給電端子8に接続されている。
このバッテリパック200の動作は、例えば、以下で説明するように、新たにヒータ遮断モードの保護動作を実行することを除き、上記したバッテリパック100の動作と同様である。
検出回路25は、検出結果(二次電池20の電圧)に基づいて、その二次電池20において異常(過電圧状態など)が発生しているかどうかを判定する。この検出回路28は、二次電池20において異常が発生していると判定(検知)した場合には、電流制御素子28に遮断信号を出力する。
検出回路28から遮断信号が出力されると、電流制御素子28は、保護素子12に電流を供給可能とする。この場合には、二次電池20から給電端子8を介して発熱体6に電流が供給されると、その発熱体6が発熱するため、可溶導体4が発熱体6により加熱される。これにより、可溶導体4が溶融するため、電流制御素子31,32の動作によらずに、二次電池20と充電装置40との間の電流経路が遮断される。
このバッテリパック200によれば、保護素子12が本発明(第2実施形態)の保護素子と同様の構成を有しているため、上記したように、過電圧などの異常の発生時において電気回路が短時間で遮断される。よって、保護動作に関する信頼性をより向上させることができる。これ以外の作用および効果は、本発明(第2実施形態)の保護素子と同様である。
本発明の具体的な実施例に関して、詳細に説明する。
(実験例1−1,1−2)
第1実施形態において説明した電流遮断モードの回路遮断機能を有する保護素子を作製した。
具体的には、図1A〜図1Cに示したように、絶縁性基板5を可溶導体4に対して垂直に配置すると共に、その絶縁性基板5に設けられた貫通孔5Hに可溶導体4を挿入した。
また、比較のために、図2に示したように、絶縁性基板105を可溶導体4に対して水平に配置すると共に、その絶縁性基板105を可溶導体4に隣接させた。
なお、筐体1、外部端子2,3、可溶導体4および絶縁性基板5,105に関する詳細は、以下の通りである。
筐体1:形成材料=PPS
外部端子2,3:形成材料=銅
可溶導体4:形成材料=SnAgCu系のPbフリー半田、幅W=6mm、厚さT=0.25mm
絶縁性基板5,105:形成材料=酸化アルミニウム、厚さ=0.635mm
電流遮断モードの保護動作を実行して電気回路の遮断状況を調べたところ、表1に示した結果が得られた。この場合には、外部端子2,3を介して可溶導体4に過電流(定格の2倍相当である90Aの電流)を流した。こののち、可溶導体4が溶融したかどうかを目視で確認すると共に、テスタを用いて絶縁抵抗(Ω)を測定した。
Figure 2016110742
絶縁性基板105を水平に配置した場合(実験例1−2)には、図3に示したように、可溶導体4は溶融したが、絶縁性基板105に蒸気(付着物4AX)が付着したため、絶縁抵抗が十分に増加しなかった。
これに対して、絶縁性基板5を垂直に配置した場合(実験例1−1)には、図4に示したように、可溶導体4が溶融しても、絶縁性基板5に蒸気(溶融物4AY)が付着しなかったため、絶縁抵抗が十分に増加した。
特に、絶縁性基板5を垂直に配置した場合には、絶縁抵抗が十分に増加したことから明らかなように、図9を参照しながら説明した現象、すなわち外部端子2,3が付着物4AZを介して接続される現象が発生しなかった。
(実験例2−1,2−2)
第2実施形態において説明したヒータ遮断モードの回路遮断機能を有する保護素子を作製した。
具体的には、図16A〜図16Cおよび図22に示したように、絶縁性基板5の片面に発熱体6を設けると共に、可溶導体4と絶縁性基板5および発熱体6との間に電極9および導電性材料10を設けた。この場合には、発熱体6を可溶導体4に対して垂直に配置すると共に、その発熱体6に設けられた貫通孔6Hに可溶導体4を挿入した。
また、比較のために、図17および図22に示したように、絶縁性基板105の一面に発熱体106を設けると共に、可溶導体4と絶縁性基板105および発熱体106との間に電極9および導電性材料10を設けた。この場合には、発熱体106が可溶導体4の下面に隣接するように、その発熱体106を可溶導体4に対して水平に配置した。
なお、筐体1(突出部1P)、外部端子2,3、可溶導体4、絶縁性基板5,105、発熱体6,106、電極9および導電性材料10に関する詳細は、以下の通りである。
筐体1:形成材料=PPS
突出部1P:形状=PPS、個数=4個([1つの側面5Dに対して1個の突出部1Pを配置]×4=4個)
外部端子2,3:形成材料=銅
可溶導体4:形成材料=SnAgCu系のPbフリー半田、形状=円筒、外径D=0.6mm、本数=4本、位置関係=X軸方向に等間隔で配列
絶縁性基板5,105:形成材料=酸化アルミニウム、厚さ=0.635mm、貫通孔5H,105Hの内径=0.75mm、貫通孔5H,6Hの個数=4個
発熱体6,106:形成材料=酸化ルテニウム、厚さ=0.015mm
電極9:形成材料=銀、厚さ=0.02mm
導電性材料10:形成材料=半田
ヒータ遮断モードの保護動作を実行して電気回路の遮断状況を調べたところ、表2に示した結果が得られた。この場合には、給電端子8を介して発熱体6,106に電流を流した(動作電力=15W)。こののち、可溶導体4が溶融したかどうかを目視で確認した。また、発熱体6,106に対する通電開始時から可溶導体4の溶融完了時までに要する時間(溶融時間:秒)を測定すると共に、テスタを用いて絶縁抵抗(Ω)を測定した。
Figure 2016110742
絶縁性基板105を水平に配置した場合(実験例2−2)には、図17に示したように、発熱体106による強制加熱に応じて可溶導体4は溶融したため、絶縁抵抗は十分に増加した。しかしながら、可溶導体4は発熱体106により部分的に加熱されたため、溶融時間は10秒超であった。
これに対して、絶縁性基板5を垂直に配置した場合(実験例2−1)には、図18に示したように、発熱体6による強制加熱に応じて可溶導体4は溶融したため、絶縁抵抗は十分に増加した。しかも、可溶導体4は発熱体6により全体的に加熱されたため、溶融時間は10秒未満であった。
表1および表2に示した結果から、可溶導体4が絶縁性基板5を貫通しており、その可溶導体4を介して外部端子2,3が接続されていると、保護動作時において可溶導体4が溶融したため、外部端子2,3間が電気的に導通不能な状態になった。よって、保護素子の保護動作に関する信頼性が確保された。
以上、実施形態および実施例を挙げながら本発明に関して説明したが、その本発明は、実施形態および実施例において説明した態様に限定されず、種々の変形が可能である。例えば、加熱基板および保護素子のそれぞれの構成は、上記した実施形態において説明した構成に限定されず、適宜変更されてもよい。
1…筐体、1G…隙間、1P…突出部、2,3…外部端子、4…可溶導体、5…絶縁性基板、6…発熱体、9…電極、10…導電性材料、11,12…保護素子。

Claims (11)

  1. 絶縁性基板と、
    前記絶縁性基板を貫通する1または2以上の可溶導体と、
    前記絶縁性基板を介して互いに対向すると共に前記1または2以上の可溶導体を介して接続された2つの外部端子と
    を備えた、保護素子。
  2. 前記可溶導体の数は、2以上である、
    請求項1記載の保護素子。
  3. 前記可溶導体の形状は、前記絶縁性基板を貫通する方向に延在する円筒である、
    請求項1または請求項2に記載の保護素子。
  4. さらに、前記絶縁性基板、前記1または2以上の可溶導体および前記2つの外部端子を収納する筐体を備え、
    前記絶縁性基板と前記筐体との間に隙間が設けられている、
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の保護素子。
  5. 前記筐体は、内側に1または2以上の突出部を有し、
    前記絶縁性基板は、前記1または2以上の突出部により支持されている、
    請求項4記載の保護素子。
  6. 前記1または2以上の突出部のうちの少なくとも1つは、尖端を有する、
    請求項5記載の保護素子。
  7. さらに、前記絶縁性基板に設けられた発熱体を備えた、
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の保護素子。
  8. 前記1または2以上の可溶導体のうちの少なくとも1つは、前記発熱体を貫通している、
    請求項7記載の保護素子。
  9. 前記発熱体と前記1または2以上の可溶導体との間に、その発熱体に電流を供給する電極を備えた、
    請求項8記載の保護素子。
  10. 前記電極と前記1または2以上の可溶導体との間に、熱溶融性の導電性材料が埋め込まれている、
    請求項9記載の保護素子。
  11. 異常の発生時において電気回路を遮断する保護素子を備え、
    前記保護素子は、
    絶縁性基板と、
    前記絶縁性基板を貫通する1または2以上の可溶導体と、
    前記絶縁性基板を介して互いに対向すると共に前記1または2以上の可溶導体を介して接続された2つの外部端子と
    を備えた、電子機器。
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