JP2016110118A - 非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置 - Google Patents

非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016110118A
JP2016110118A JP2015229701A JP2015229701A JP2016110118A JP 2016110118 A JP2016110118 A JP 2016110118A JP 2015229701 A JP2015229701 A JP 2015229701A JP 2015229701 A JP2015229701 A JP 2015229701A JP 2016110118 A JP2016110118 A JP 2016110118A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
inclination angle
angle
reference surface
concavo
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2015229701A
Other languages
English (en)
Inventor
山口 博史
Hiroshi Yamaguchi
博史 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority to US14/955,076 priority Critical patent/US20160161645A1/en
Publication of JP2016110118A publication Critical patent/JP2016110118A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

【課題】より良好な反射特性を有した非可視光反射シートを提供する。【解決手段】本開示は、基準面上に凹凸面を有する基材と、凹凸面に沿って形成された非可視光を反射する反射層と、を備え、基準面に対して凹凸面の接線が傾斜する角度を傾斜角度としたとき、傾斜角度が25degのときの分布率が1.0[%/deg]以上であり、かつ、傾斜角度が40deg以上の領域の基準面への投影面積の基準面の総面積における割合が20%以下の非可視光反射シートである。これにより、より良好な反射特性を有した非可視光反射シートを提供できる。【選択図】図5

Description

本開示は、非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置に関する。
表示装置上の座標を入力ペンなどで検出し、入力ペンが検出した座標情報に基づき表示装置が文字などの情報を表示する技術が知られている。この技術を実現するにあたって、表示装置は、入力ペンから照射された非可視光を反射する反射層を備えている(例えば、特許文献1に開示されている)。
特開2008−209598号公報
入力ペンによる表示装置への入力操作は、快適に行えることが望ましい。これを実現する方法として、非可視光に対してより良好な反射特性を有する反射層を表示装置に設け、入力ペンによる非可視光の検出精度を高める方法がある。
本開示は、上記課題を鑑みてなされたものであり、非可視光に対してより良好な反射特性を有した非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置を提供することを目的とする。
本開示は、基準面上に凹凸面を有する基材と、凹凸面に沿って形成された非可視光を反射する反射層と、を備え、基準面に対して凹凸面の接線が傾斜する角度を傾斜角度としたとき、傾斜角度が25degのときの分布率が1.0[%/deg]以上であり、かつ、傾斜角度が40deg以上の領域の基準面への投影面積の基準面の総面積における割合が20%以下の非可視光反射シートである。
本開示によれば、非可視光に対してより良好な反射特性を有した非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置を提供できる。
実施の形態による情報表示システムの概略図である。 実施の形態による情報表示システムにおいて、電子ペン100と表示装置200の構成を示す模式図である。 表示装置200の表示部240に配置された位置情報パターンの一例を示す説明図である。 位置情報パターンから位置座標を求めるための基準から右側にシフトして配置されたドットを示す説明図である。 位置情報パターンから位置座標を求めるための基準から上側にシフトして配置されたドットを示す説明図である。 位置情報パターンから位置座標を求めるための基準から左側にシフトして配置されたドットを示す説明図である。 位置情報パターンから位置座標を求めるための基準から下側にシフトして配置されたドットを示す説明図である。 表示装置200において、位置情報パターンを配置した光学シート300の構成を示す概略構成図である。 電子ペン100から赤外光が入射方向へと、光を反射するための条件を説明するための図である。 光の入射角(電子ペン100の姿勢角)φと、その入射角φに対して戻り反射を発生させるために必要な傾斜角θとの関係を示す図である。 凹凸基材322上の凹凸面における、ある特定の傾斜角度近傍の面の存在率を示す図である。 凹凸基材322上の凹凸面における、ある特定の傾斜角度近傍の面の分布率を示す図である。 凹凸基材322上の凹凸面における、ある特定の傾斜角度近傍の面の存在率を示す図である。 凹凸基材322上の凹凸面における、ある特定の傾斜角度近傍の面の分布率を示す図である。 実施例1における表面写真を示す図である。 実施例2における表面写真を示す図である。 実施例3における表面写真を示す図である。 比較例1における表面写真を示す図である。 比較例2における表面写真を示す図である。 実施例及び比較例における傾斜角θに対する分布率f(θ)を示す図である。 テストシート400及び拡散反射測定装置430の構成を示す図である。 実施例及び比較例における波長950nmでの各計測角度に対する拡散反射率を示す図である。 実施例及び比較例における波長に対する反射率を示す図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者は、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面及び以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、本開示の一実施の形態による情報表示システムにかかる表示装置200の一例として、液晶表示装置を用いた場合を例示して説明する。但し、本開示は液晶表示装置には限定されず、EL(Electro Luminescence)表示装置などの他の表示装置を用いてもよい。
図1は、一実施の形態による情報表示システムの概略図である。図1に示すように、情報表示システムは、電子ペン100と表示装置200とから構成される。ユーザは、電子ペン100を、表示装置200の表示部240に近接させて用いる。このとき、電子ペン100は、表示装置200の表示部240上に形成された位置情報パターンを光学的に読取る。電子ペン100は、読取った位置情報パターンを表示装置200に送信することにより、表示装置200に対して近接させている位置を通知する。表示装置200は、電子ペン100により通知された位置情報パターンに基づいて、表示部240にユーザが手書きした文字や図形などを表示させる。これにより、ユーザは、紙の上にインクペンで文字などを手書きするように、表示装置200の表示部240の上に文字などを記入することができる。
図2は、一実施の形態による情報表示システムにおいて、電子ペン100と表示装置200の構成を示す模式図である。
図2に示すように、電子ペン100は、処理回路110、送信部120、ペン先130、圧力センサ131、スイッチ140、LED(Light Emitting Diode)150、集光レンズ151、160、IR(Infra Red)フィルタ161、画像読取部162を備えている。一方、表示装置200は、受信部210、処理回路220、パネル駆動回路230、表示部240を備えている。
ペン先130は、電子ペン100の先端に配置されている。ペン先130が表示装置200の表示部240に接すると、電子ペン100の内部に配置された圧力センサ131は、ペン先130の筆圧を感知する。そして、圧力センサ131は、筆圧を感知した旨を示す信号を、処理回路110に通知する。処理回路110は、この信号が送られてきたことに応答して、LED150による赤外領域に分光特性をもつ照明光152の照射及び、画像読取部162の読取出力を開始させる。但し、本開示は、圧力センサ131が筆圧を感知したときに、LED150及び画像読取部162の動作を開始する構成には限定されない。例えば、ユーザが読取指令を入力するためのスイッチ140が押されたことに応答して、電子ペン100が表示部240に対して離れている場合であっても、LED150及び画像読取部162の動作を開始してもよい。
電子ペン100のLED150から放射された照明光152は、集光レンズ151で集光された後、表示装置200の表示部240の近接位置に照射される。そして、照明光152は、表示装置200の表示部240で反射して反射光163となる。反射光163は、集光レンズ160で集光され、可視光を遮断するとともに赤外光を透過させるIRフィルタ161を通過した後、画像読取部162に入射する。画像読取部162は、赤外光を受光して画像を生成する撮像素子(CCDなど)により構成される。
表示装置200の表示部240で反射した反射光163は、電子ペン100を近接させた位置に対応する位置情報パターンに関する情報を含んでいる。画像読取部162は、位置情報パターンに関する情報を含む反射光163を撮像して画像を生成する。画像読取部162によって生成された画像は、処理回路110に送られる。処理回路110は、取得した画像から、位置情報パターンに含まれるドット形状のイメージを認識し、認識したイメージのデータを処理して、電子ペン100が指示した位置の座標を検出する。処理回路110は、検出した座標データを送信部120に送る。送信部120は、無線通信により、表示装置200の受信部210に座標データを送信する。
表示装置200は、受信部210が受信した座標データを処理回路220で処理することにより,パネル駆動回路230を制御する。その結果、電子ペン100が認識した座標位置に基づき表示部240に文字や図形などを表示する。
上記の一連の動作においては、移動する電子ペン100に追従して座標検出を行う。そのため、画像読取部162は間欠的にシャッターを開放する。この開放時間が短いほど露光時間中の画像のブレが小さく、電子ペン100の速い動きにも対応できる。露光時間は必要な像の明るさが得られる最低限の時間に自動調整される。単位露光時間当たりの像の明るさはLED150の照明能力と詳細を後述する光学シート300の反射性能で決まる。すなわち、LED150の照明能力や、光学シート300の反射能力が高いほど露光時間を短くすることが出来、電子ペン100の速い動きに対応できる。また、LED150は露光時間の間のみ発光させればよく、一定の照明能力のLED150を用いる場合には、光学シート300の反射能力が高いほど消費電力を小さくできる。
図2に示すように、電子ペン100の内部において、LED150と画像読取部162とは近接しているため、照明光152の光学シート300への入射角度と、画像読取りに寄与する有効な反射光163の反射角度とはほぼ等しくする必要がある。そのため、光学シート300の反射能力とは一般的な反射率では十分ではなく、光の入射方向に応じてその方向近傍に光を反射する能力が要求される。光学シート300の構成の詳細は後述する。
続いて、電子ペン100によって光学的に読取られる位置情報パターンについて図3、図4を用いて説明する。図3は、表示装置200の表示部240に配置された位置情報パターンの一例を示す説明図である。図4は、位置情報パターンから位置座標を求める方法の一例を示す説明図である。
図3に示すように、表示装置200の表示部240の表示領域には、特定の配列パターンで複数個のドット311が形成された位置情報パターンが配置されている。そして、表示部240の表示領域上では、mドット×nドットの単位領域が定義されている。本実施の形態では、例えば、6ドット×6ドットの画素領域を単位領域とする。このとき、電子ペン100は、その近接している表示部240上の単位領域内の位置情報パターンとして形成されたドット形状の配置を読取ることにより、電子ペン100を近接させて指示している位置座標を認識する。
図3及び、図4A〜図4Dに示すように、位置情報パターンのドット311は、格子状の基準線Xと基準線Yとにより形成される交点を基準にして配置されている。具体的には、この基準とする交点に対し、右側、上側、左側、下側のいずれかにシフトするようドット311a、ドット311b、ドット311c、ドット311dを配置し、複数のドット311による配列パターンを形成している。そして、これらドット311a、311b、ドット311c、ドット311dの配置に対し、例えば符号「1」、「2」、「3」、「4」の位置座標を示す符号が割当てられている。そして、単位領域を6ドット×6ドットとしたとき、単位領域内には36個のドット311が、図4A〜図4Dに示した4種類のシフト位置のいずれかで配置されている。この36個のドット311のシフト位置の組合せの数に対応して、当該単位領域の座標位置が定義されている。これにより、表示部240内の特定位置に応じて、その特定位置の座標位置を表す位置情報パターンを形成することができる。そして、電子ペン100は、単位領域内の位置情報パターンに形成されたドット311を読取ることにより、単位領域の位置座標を判定できる。
なお、位置情報パターンを形成するドット311は、可視光を透過する一方で赤外線(非可視光)を吸収する材料、或いは、可視光を透過する一方で赤外光(非可視光)を反射する材料から形成される。これにより、表示装置200の表示部240に表示される可視光領域の光による表示画像の視認性に対する影響を少なくすることができる。
また、ドット311は、赤外光が照射されることにより、入射光の方向を変化させるように光散乱や回折格子の特性を有する材料で形成してもよい。この場合は、ドット311が光散乱性、回折性を有していることにより、入射した光は、ドット311で反射(散乱、拡散、回折、位相変化、屈曲)され、その後に再び表示装置200の外部に出力される。この反射した光により、電子ペン100は、ドット311により形成された位置情報パターンを検出することができる。
次に、図5を用いて、表示装置200の赤外光の反射にかかる構成の一例を説明する。図5は、表示装置200において、位置情報パターンを配置した光学シート300の構成を示す概略構成図である。ただし、図5において、電子ペン100については、図2に示した構成要素のうち、代表的な光学要素のみを記載して簡略化している。
図5に示すように、表示装置200は、光学シート300、透明接着層330、液晶パネル340を積層して構成されている。
光学シート300は、ドットパターンシート310、透明接着層313、赤外反射シート320を積層して構成されている。
ドットパターンシート310は、基材としてのPETフィルム312に複数のドット311により形成される位置情報パターンを設けている。
PETフィルム312は、表示装置200の表示部240の表面を保護する。PETフィルム312は、ドット311等の層を積層するにあたっての基材として機能する。PETフィルム312の裏面(図5における下面)は、複数のドット311が積層されている。ドット311は、PETフィルム312の裏面からドット311の厚みだけ突出している。そして、単位領域内の複数のドット311の集合により、位置情報パターンが形成される。
赤外反射シート320は、図6に示すように、基準面上に凹凸面324を有する凹凸基材322と、凹凸基材322の凹凸面324に沿って形成された赤外反射層321とから構成されている。凹凸基材322は、赤外反射性能を高めるため、基準面323に対して所定の角度による傾斜が規定された微細凹凸形状よりなる凹凸面324を有している。具体的には、凹凸基材322及び赤外反射シート320は、基準面323に対して凹凸面324の各凹凸形状の接線が傾斜する絶対角度(<90deg)を絶対傾斜角度θとしたとき、凹凸面324の絶対傾斜角度θが25degのときの分布率f(θ=25deg)が1.0[%/deg]以上であり、かつ、赤外反射シート320の有効総面積において凹凸面324の絶対傾斜角度θが40deg以上である領域の占める投影面積の割合が20%以下としている。ここで、分布率f(θ)は、下記の式(1)で表される。
f(θ)=(ds/Sa)/dθ ・・・・・式(1)
なお、Saは、赤外反射シート320の有効総面積を示す。有効総面積とは、凹凸面324の凹凸形状がほぼ均一に形成されている領域(有効面)の総投影面積である。dθは、絶対傾斜角度θの近傍の微小角度を示す。dsは、有効面内で凹凸面324の絶対傾斜角度がθからθ+dθの範囲である領域の占める投影面積を示す。投影面積とは、凹凸面324の凹凸形状に沿った曲面の面積ではなく、凹凸面324を平均化した平面(基準面)に投影した平面の面積である。
このように凹凸基材322の凹凸面324を形成することにより、赤外反射シート320は、赤外光に対してより良好な反射特性を有するとともに、赤外領域から可視領域に色味がシフトしてしまうのを回避することができる。従って、電子ペン100による位置情報パターンの読取精度を確保できるとともに、可視光で映像を表示させた場合の映像品位も確保することが可能となる。この効果を説明するための測定結果については、実施例1〜3並びに比較例1、2として、詳細を後述する。
赤外反射層321は、赤外線を反射する一方、可視光を透過する層である。ミクロに見たとき、赤外反射層321は赤外線を鏡面反射する。一方、マクロに見たとき、赤外反射シート320は、凹凸面324に沿って赤外反射層321が形成されているため、赤外線を拡散反射する赤外拡散反射部材として機能する。
透明接着層313は、ドットパターンシート310と赤外反射シート320とを接着させるための層である。透明接着層313はPETフィルム312及び凹凸基材322の材料の屈折率とほぼ等しい屈折率を有する。赤外反射シート320側のドットパターンシート310の表面はドット311による凹凸形状を有している。ドットパターンシート310側の赤外反射シート320の表面も凹凸面324による凹凸形状を有している。そのため、透明接着層313は、ドットパターンシート310と赤外反射シート320とを接着するにあたって、互いの凹凸形状を平坦化させることにより間を埋めて光学的に結合する。
透明接着層330は、赤外反射シート320と液晶パネル340とを接着させるための層である。透明接着層330は、透明接着層313と同様、PETフィルム312及び凹凸基材322の材料の屈折率とほぼ等しい屈折率を有する。
液晶パネル340は、液晶分子の配向を制御することにより、不図示のバックライト装置からの可視光照射に基づいて画像を表示する装置である。
図5に示すように、電子ペン100に備えられたLED150と画像読取部162は互いに近接して設けられるので、有効部を照明する照明光152の入射角度と、画像読取部162に有効に取込まれる反射光163の反射角度は互いに略等しく、電子ペン100の姿勢角に応じて変化する。すなわち、様々な入射角の照明光に対し、略その方向に光を反射させることにより、様々なペン姿勢での使用であっても、位置情報パターンの光学的な読取りができる。
ここで、図6を用いて、電子ペン100から照明光152が入射した方向へと、反射光を反射するための光学シート300の条件を説明する。図6では、表示装置200の構成のうち、透明接着層313、赤外反射層321、凹凸基材322を示している。
凹凸基材322により形成される凹凸面324は、透明接着層313によって覆われ平坦化される。透明接着層313の屈折率をn(例えば、n=1.5)、光の入射角(≒電子ペン100の姿勢角)をφ、透明接着層313内での屈折角をθ(基準面323に対して凹凸面324の接線が傾斜する絶対傾斜角度と一致する角度)とする。このとき、透明接着層313内での屈折角θは、スネルの法則により下記の式(2)で求められる。
θ = sin−1{sin(φ)/n} ・・・・・式(2)
電子ペン100の姿勢角φが変化したときに、数式2により算出される屈折角θに対応する傾斜角の凹凸面324が凹凸基材322上に存在した場合、電子ペン100から照明光152が入射した方向に戻り反射する反射光が発生する。
図7は、透明接着層313の屈折率nを1.5とした場合について、光の入射角(電子ペン100の姿勢角)φと、その入射角φに対して戻り反射を発生させるために必要な傾斜角θとの関係を算出した結果を示す。
例えば、電子ペン100の姿勢角が40degであるときに、位置情報パターンの読取りを可能にするためには、凹凸基材322上に角度25deg近傍の傾斜角をもつ凹凸面324が必要である。そして、凹凸基材322上における、角度25deg近傍の傾斜角をもつ凹凸面324が存在する確率が高いほど、電子ペン100により赤外の明るい反射光を得ることが期待できる。
また、電子ペン100の姿勢角の最大角として、垂直(90deg)からやや傾けた75deg程度を想定すると、図7に示すように、凹凸基材322上の凹凸面324の傾斜面の角度は、0degから40degまでの間に分布するのが好ましいことがわかる。図7に示すように、40degよりも大きい傾斜角の凹凸面324の存在は、徒に平坦化面での射出時の全反射をもたらしてしまい、かえって反射効率を低下させる。
図8A〜図8Dは、凹凸基材322上の凹凸面324における、ある特定の傾斜角度近傍の面の存在率及び分布率を示す図である。凹凸面324の傾斜角分布を定量化する手法としては、3次元測定器やレーザー顕微鏡などの計測データからヒストグラムとして表示する手段が知られている。
図8A及び図8Cは、いずれも同じ仮想的母集団から作成したヒストグラムであり、横軸は凹凸面324の傾斜角(絶対傾斜角度θ)の範囲、縦軸は、各横軸が示す傾斜角度近傍の面の凹凸基材322上における存在比率を示している。なお、図8Aは、傾斜角が5degの範囲で分解して表示しているのに対し、図8Cは10degの範囲で分解して表示している。図8A及び図8Cは、いずれも同じ母集団から作成しているので両者のプロファイルは似ているが、縦軸は2倍ほど異なる。
一方、図8B及び図8Dは、それぞれ図8A及び図8Cから作成した分布率のグラフである。図8A及び図8Cの横軸が示す傾斜角について分解した各領域の中央値を横軸とし、各領域が示す傾斜角度範囲の面の凹凸基材322上における存在率[%]を、傾斜角度[deg]の範囲で除した値を分布率[%/deg]とし、縦軸に表示している。
このように表示することで、角度範囲の分解の仕方に依存しない定量化が可能になる。
なお、詳細は割愛するが、凹凸基材322のように凹凸面324を透明材料で形成している場合は、その凹凸面324に平行光線を入射してその透過光の光度分布を測定し、光度の定義式となる微分式と傾斜角分布の定義式となる微分式を連立させた微分方程式を解くことによって、凹凸面324の傾斜角分布を算出してもよい。
以下、本開示にかかる実施例と比較例について、図を用いて説明する。
図9A〜図9Eは、実施例及び比較例における表面写真を示す図である。図10は、実施例及び比較例における傾斜角θに対する分布率(図8を用いて説明した定量化を行った分布率)を示す図である。図11は、テストシート400の構成及び拡散反射測定装置430の構成を示す図である。図12は、実施例及び比較例における波長950nmでの各計測角度に対する拡散反射率を示す図である。図13は実施例及び比較例における分光反射率を示す図である。また、実施例1〜3並びに比較例1、2において、凹凸基材322の傾斜面分布の特徴と、表示装置200の映像品位(明るさ、コントラスト)、電子ペン100による位置情報パターンの読取性能の評価結果概要を表1に示す。
実施例1〜3及び比較例1、2にかかる測定結果について説明する。実施例1〜3及び比較例1、2にかかる構成の末尾には識別のため各々a〜eの符号を付す。但し、実施例1〜3及び比較例1、2において、構成が同様の場合は符号を付さない。
(実施例1)
LED150にピーク波長950nmの赤外発光LEDを用いて電子ペン100を構成した。
図11に示すように、実施例1にかかるテストシート400aを形成した。テストシート400aは、ドットパターンシート310に設けられる赤外吸収のドット311の影響を排除し、純粋に赤外反射シート320aの特性を評価するために、赤外反射シート320a(赤外反射層321、凹凸基材322a)と、ドット311が形成されていないPETフィルム312とを透明接着層313で接合して作成している。また、液晶パネル340の代わりに黒色シート410を用いている。
実施例1にかかる凹凸基材322aは、図9Aの表面写真が示す表面形状を有し、図10のグラフにおいて、実線(実施例1)が示す凹凸形状の絶対傾斜角度分布(傾斜角θに対する分布率f(θ))を有する。より具体的には、表1に示すように、凹凸基材322aは、凹凸面324aにおける絶対傾斜角度が25degの分布率f(25deg)が1.4[%/deg]である。更に、凹凸基材322aは、赤外反射シート320aの有効総面積において凹凸面324aの絶対傾斜角度が40deg以上の領域が占める投影面積の割合が1.0%である。
この凹凸基材322aの凹凸面324a上に、スパッタ法にて異なる屈折率の光学材料を交互に数層積層して赤外反射層321を設けて赤外反射シート320aを得た。
続いて、上記のように作成したテストシート400aの拡散反射特性の測定について説明する。拡散反射特性は、図11に示すような拡散反射測定装置430を用い、特定角度から光を照射して入射方向に戻った成分のみを捕捉して測定する。拡散反射測定装置430は、図示しない光源及び分光器、プローブ432を備えている。光源は、可視領域から赤外領域の光を含む光を照射する。光源から照射された光は、プローブ432を介して、テストシート400aに入射される。プローブ432には7本の光ファイバーが備えられており、中央の1本が分光器に接続され、周辺部の6本が光源に接続されている。プローブ432は、テストシート400aの表面の法線方向から計測角度φ(電子ペン100の絶対傾斜角度φに対応する)だけ傾斜させて、テストシート400aへと光を照射する。テストシート400aは、プローブ432から照射された光の一部をプローブ432の方向へと反射する。この反射光は、プローブ432を介して、分光器へと導光される。こうして、分光器は、分光測定を行う。
なお、分光測定のリファレンスとしては、図11に示すような、完全拡散面が表面に積層された標準反射板420を用いる。そして、拡散反射測定装置430による測定結果と、標準反射板420での測定結果との比を取ることにより、テストシート400aの拡散反射率を算出する。
波長950nmにおける計測角度毎の拡散反射率を図12のグラフの実線(実施例1)に示す。電子ペン100のLED150の発光ピーク波長である波長950nmを評価することにより、電子ペン100の読取性能の指標とすることができる。図12に示すように計測角度50degまで傾斜された場合でも、テストシート400aは、950nmの光照射に対して拡散反射率10%程度を維持していることが分かる。
次いで、一般的な分光光度計を用いて、テストシート400aの分光反射率を測定した。テストシート400aのPETフィルム312側から8度の計測角度で光を入射しその反射光を積分球で補足してスペクトルを取得し、テストシート400aに対する条件と同じ条件で、リファレンスである標準反射板420を測定した標準スペクトルとの比から拡散反射率を算出した。
実施例1における分光反射率の測定結果を図13のグラフの実線(実施例1)に示す。図13のグラフの実線に示すように、LED150のピーク波長950nm付近で70%以上の高い反射率を示すと共に、波長430nm〜700nmの可視光域については、約10%と空気界面でのフレネル反射に見合う低い反射率を示した。
続いて、この実施例1のテストシート400aに用いた赤外反射シート320aにドットパターンシート310を積層して光学シート300aを構成した。ドットパターンシート310は、950nmにおける透過率が5%(吸収率95%)で、可視光の実効透過率が80%の赤外吸収層であるドット311を有する。また、ドットパターンシート310のドット311による凹凸形状が形成された面と、赤外反射シート320aの凹凸基材322aの凹凸形状に赤外反射層321aを積層した面とを、アクリル系の透明接着層313によって接合して光学シート300aを形成した。更に液晶パネル340に光学シート300aを貼合せて表示装置200aを構成した。
この表示装置200aについて、電子ペン100で位置情報パターンの読取テストを行ったところ、電子ペン100の姿勢が表示装置200aの表示部240に対して垂直(0deg)近傍では、短い露光時間であっても鮮明な映像得ることができ、極めて速いペン速度にも追従可能であった。その結果、消費電力を小さく抑えることができた。
電子ペン100の表示装置200aの表示部240の垂直方向からの傾斜角が大きくなるほど、拡散反射率が低下する。そのため、画像読取部162の露光時間は長くする必要があるが、傾斜角50degまで良好な画像取得が可能であり、位置情報パターンの検出動作は良好であった。
また、液晶パネル340に可視光で映像を表示すると、光学シート300aを積層していない状態からの映像光の輝度低下、外光反射増加によるコントラスト劣化などが殆ど無く良好な表示品位であった。
(実施例2)
実施例1と同様に、実施例2にかかるテストシート400b、光学シート300b、表示装置200bを形成し、諸特性の測定を行った。
実施例1との違いについて説明する。実施例2にかかる凹凸基材322bは、図9Bの表面写真が示す表面形状を有し、図10のグラフの間隔が短い破線(実施例2)が示す凹凸形状の絶対傾斜角度分布(傾斜角θに対する分布率f(θ))を有する拡散シートを用いる。より具体的には、表1に示すように、凹凸基材322bは、凹凸面324bにおける絶対傾斜角度θが25degの分布率f(25deg)が2.7[%/deg]である。更に、凹凸基材322bは、赤外反射シート320bの有効総面積において凹凸面324bの絶対傾斜角度が40deg以上である領域の占める投影面積の割合が16.4%である。
図12のグラフの間隔の短い破線(実施例2)が示すように、計測角度50degまで傾斜された場合でも、テストシート400bは、拡散反射率20%程度を維持している。
実施例2における照射波長に対するその反射率の測定結果を図13のグラフの間隔が短い破線(実施例2)に示す。図13のグラフの点線に示すように、実線により示される実施例1に比べると反射ピーク波長がやや短波長側にシフトして950nm近傍の反射率が僅かに低下しているものの60%近い値を示した。また、可視域では長波長域でやや反射率の上昇が認められるものの、フレネル反射からの上昇分は僅かであった。
表示装置200bについて、電子ペン100で位置情報パターンの読取テストを行ったところ、電子ペン100の姿勢が表示装置200bの表示部240に対して垂直(0deg)から50degの範囲で、位置情報パターンの検出は良好であった。
また、液晶パネル340に可視光で映像を表示すると、光学シート300bを積層していない状態からの映像光の輝度低下は殆ど認められなかった。
ただし、明るい環境下でやや赤味に着色した反射を生じ、暗い場面では外光反射増加によるコントラスト劣化が僅かに認められた。
(実施例3)
実施例1と同様に、実施例3にかかるテストシート400c、光学シート300c、表示装置200cを形成し、諸特性の測定を行った。
実施例1との違いについて説明する。実施例3にかかる凹凸基材322cは、図9Cの表面写真が示す表面形状を有し、図10のグラフの間隔が短い破線(実施例3)が示す凹凸形状の絶対傾斜角度分布(傾斜角θに対する分布率f(θ))を有するレンズアレイシートを用いる。より具体的には、表1に示すように、凹凸基材322cは、凹凸面324cにおける絶対傾斜角度θが25degの分布率f(25deg)が5.3[%/deg]である。更に、凹凸基材322cは、赤外反射シート320cの有効総面積において凹凸面324cの絶対傾斜角度が40deg以上である領域の占める投影面積の割合が0.7%である。
図12のグラフの間隔の短い破線(実施例3)が示すように、テストシート400cの拡散反射率は、20degから50degでの広範囲にわたって、計測角度によらず約50%を維持している。
実施例3における照射波長に対するその反射率の測定結果を図13のグラフの間隔が短い破線(実施例3)に示す。図13のグラフの間隔が短い破線に示すように、実線により示される実施例1に比べると反射ピーク波長がやや短波長側にシフトして950nm近傍の反射率が僅かに低下しているものの70%近い値を示した。また、可視域では長波長域でやや反射率の上昇が認められるものの、フレネル反射からの上昇分は僅かであった。
表示装置200cについて、電子ペン100で位置情報パターンの読取テストを行ったところ、電子ペン100の姿勢が表示装置200cの表示部240に対して垂直(0deg)から50degの範囲で、位置情報パターンの検出は良好であった。
また、液晶パネル340に可視光で映像を表示すると、光学シート300cを積層していない状態からの映像光の輝度低下は殆ど認められなかった。
ただし、明るい環境下でやや赤味に着色した反射を生じ、暗い場面では外光反射増加によるコントラストの劣化が僅かに認められた。
(比較例1)
実施例1〜3と同様に、比較例1にかかるテストシート400d、光学シート300d、表示装置200dを形成した。
実施例1〜3との違いについて説明する。比較例1にかかる凹凸基材322dは、図9Dの表面写真が示す表面形状を有し、図10のグラフの間隔の長い破線(比較例1)が示す絶対傾斜角度分布(傾斜角θに対する分布率f(θ))を有する。より具体的には、表1に示すように、凹凸基材322dは、凹凸面324dにおける絶対傾斜角度θが25degの分布率f(25deg)が0.3[%/deg]である。更に、凹凸基材322dは、赤外反射シート320dの有効総面積において凹凸面324dの絶対傾斜角度が40deg以上である領域の占める投影面積の割合が0.3%である。
図10のグラフの間隔の長い破線(比較例1)に示すように、凹凸基材322cの凹凸面324dの傾斜面分布は5deg近傍にピークを持ち、実施例1と比べると10deg以上の成分が少なかった。
図12のグラフの間隔の長い破線(比較例1)が示すように、テストシート400dの拡散反射率は、計測角度の増加と共に急激に低下し、30degで10%、40deg以上では5%以下であった。
また、比較例1における照射波長に対するその反射率の測定結果を図13のグラフの間隔が長い破線(比較例1)に示す。図13のグラフの間隔が長い破線に示すように、LED150のピーク波長950nm付近で70%以上の高い反射率を示すと共に、430nm〜700nmの可視光域については、約10%と空気界面でのフレネル反射に見合う低い反射率を示した。
表示装置200dについて、電子ペン100で位置情報パターンの読取テストを行ったところ、電子ペン100の姿勢が表示装置200dの表示面に対して垂直(0deg)近傍では極めて良好に位置情報パターンの検出ができたものの、30degを越えるペン姿勢では取得できる赤外画像の明るさ、コントラストが不足していき、40deg以上に電子ペン100の姿勢が傾いたときでは座標検出が出来なかった。
これは、赤外反射シート320dの凹凸面324dにおいて、電子ペン100の姿勢が40degのとき対して戻り反射を発生させるのに必要な傾斜角25deg近傍の成分比率(分布率)が不足している為と考えられる。
なお、液晶パネル340に可視光で映像を表示すると、光学シート300dを積層していない状態からの映像光の輝度低下、コントラスト低下は殆ど認められず良好な表示品位であった。
(比較例2)
実施例1〜3及び比較例1と同様、比較例2にかかるテストシート400e、光学シート300e、表示装置200eを形成し、諸特性の測定を行った。
実施例1〜3及び比較例1との違いについて説明する。比較例2にかかる凹凸基材322eは、図9Eの表面写真が示す表面形状を有し、図10のグラフの一点鎖線(比較例2)が示す凹凸形状の絶対傾斜角度分布(傾斜角θに対する分布率f(θ))を有するレンズアレイシートを用いる。より具体的には、表1に示すように、凹凸基材322eは、凹凸面324eにおける絶対傾斜角度θが25degの分布率f(25deg)が1.9[%/deg]である。更に、凹凸基材322eは、赤外反射シート320eの有効総面積において凹凸面324eの絶対傾斜角度が40deg以上である領域の占める投影面積の割合が35.0%である。なお、図10のグラフの一点鎖線(比較例2)に示すように、凹凸基材322eの凹凸面324eの傾斜面分布は、ほぼ半球の計算結果と一致している。
比較例2における照射波長に対するその反射率の測定結果を図13のグラフの一点鎖線(比較例2)に示す。図13のグラフの一点鎖線に示すように、波長選択性を殆ど示さず、実施例1〜3及び比較例1と比べて、可視域で大きな反射率を示した。これは、赤外反射シート320eの凹凸面324eにおいて、電子ペン100への戻り反射に寄与しない40deg以上の傾斜成分を多く含み、その結果として、斜め入射による選択波長特性のシフト、反射光の射出面での全反射などが発生しているためと考えられる。このような光学特性の赤外反射シート320eを、表示装置200の表示面に設けると、可視光による映像の明るさを大きく損なうと共に、外光に対するコントラスト劣化が著しく、映像の表示品位を大きく損なう。そのため、比較例2については、電子ペン100による位置情報パターンの読取テストなどのこれ以上の評価は実施しなかった。
以上のように、表1に示すとおり、凹凸基材322の傾斜面の分布が10deg以下に集中して、25degの分布率が0.3[%/deg]と小さい比較例1は、表示装置200の映像品位は一定基準以上を確保できる。しかしながら、電子ペン100が位置情報パターンを正確に読取ることできるペン姿勢の角度が限定されてしまい、特に使用頻度の高いペン姿勢角度である40degでは、位置情報パターンの読取りが不十分になる。
一方、略半球状で凹凸基材322の傾斜面の角度が40deg以上の成分が35%と大きな比較例2では、目的とする波長選択特性を実現するのが困難となり、表示装置200の映像品位を一定基準以上確保することは難しい。
以上のことから、赤外反射シート320(凹凸基材322)は、基準面323に対して凹凸面324の各凹凸形状の接線が傾斜する絶対角度(<90deg)を絶対傾斜角度θとしたとき、凹凸面324の絶対傾斜角度θが25degのときの分布率f(θ=25deg)が1.0[%/deg]以上であり、かつ、赤外反射層321の有効総面積において凹凸面324の絶対傾斜角度θが40deg以上の領域の占める基準面323への投影面積の割合が20%以下とする。このように凹凸基材322の凹凸面324を形成することにより、赤外光に対してより良好な反射特性を有するとともに、赤外領域から可視領域に色味がシフトしてしまうのを回避することができる。従って、電子ペン100による位置情報パターンの読取精度を確保できるとともに、可視光で映像を表示させた場合の映像品位も確保することが可能となる。
(その他の実施の形態)
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置換、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組合せて、新たな実施の形態とすることも可能である。そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
上記実施例では電子ペン100のLED150に赤外線発光を用い、ドットパターンシート310のドット311の吸収波長を赤外線とし、赤外反射シート320を用いたが、本開示はこれに限定されるものではない。例えばLED150に紫外線発光を用い、ドットパターンシート310の吸収波長を紫外線とし、紫外線を反射する凹凸反射シートを用いてもよい。要するに、電子ペン100により、表示部240に形成された位置情報パターンを、非可視光を用いて光学的に読取るシステムであればよい。
なお、本実施の形態において、光学シート300を構成する透明接着層313、PETフィルム312及び凹凸基材322の屈折率nを1.5としたが、屈折率nが1.45〜1.65の場合を実験したが同等の結果であった。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面及び詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面及び詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において、種々の変更、置換、付加、省略などを行うことができる。
以上説明したとおり、本開示は、入力ペンによる表示装置への入力操作を快適に行う上で有用な発明である。
100 電子ペン
110 処理回路
120 送信部
130 ペン先
131 圧力センサ
140 スイッチ
150 LED
151 集光レンズ
152 照明光
160 集光レンズ
161 IRフィルタ
162 画像読取部
163 反射光
200,200a,200b,200c,200d,200e 表示装置
210 受信部
220 処理回路
230 パネル駆動回路
240 表示部
300,300a,300b,300c,300d,300e 光学シート
310 ドットパターンシート
311,311a,311b,311c,311d,311e ドット
312 PETフィルム
313 透明接着層
320,320a,320b,320c,320d,320e 赤外反射シート
321,321a 赤外反射層
322,322a,322b,322c,322d,322e 凹凸基材
323 基準面
324,324a,324b,324c,324d,324e 凹凸面
330 透明接着層
340 液晶パネル
400,400a,400b,400c,400d,400e テストシート
410 黒色シート
420 標準反射板
430 拡散反射測定装置
432 プローブ

Claims (5)

  1. 基準面上に凹凸面を有する基材と、
    前記凹凸面に沿って形成された非可視光を反射する反射層と、を備え、
    前記基準面に対して前記凹凸面の接線が傾斜する角度を傾斜角度としたとき、前記傾斜角度が25degのときの分布率が1.0[%/deg]以上であり、かつ、前記傾斜角度が40deg以上の領域の前記基準面への投影面積の前記基準面の総面積における割合が20%以下である非可視光反射シート。
  2. 前記分布率は、数式1で求められる請求項1に記載の非可視光反射シート。
    (数式1)
    f(θ)=(ds/Sa)/dθ
    ここで、
    f(θ):分布率
    θ:前記凹凸の傾斜角度[deg]
    dθ:θ近傍の微小角度[deg]
    ds:前記凹凸面の傾斜角度がθからθ+dθの範囲である領域の前記基準面への投影面積
    Sa:前記反射層の有効総面積
    である。
  3. 非可視光反射シートと、
    前記非可視光反射シートに積層され、非可視光を吸収或いは反射して位置情報を示すパターンを設けたパターンシートと、を備えた光学シートであって、
    前記非可視光反射シートは、
    基準面上に凹凸面を有する基材と、前記凹凸面に沿って形成された非可視光を反射する反射層と、を備え、
    前記基準面に対して前記凹凸面の接線が傾斜する角度を傾斜角度としたとき、前記傾斜角度が25degのときの分布率が1.0[%/deg]以上であり、かつ、前記傾斜角度が40deg以上の領域の前記基準面への投影面積の前記基準面の総面積における割合が20%以下である、光学シート。
  4. 屈折率が1.45〜1.65である、請求項3に記載の光学シート。
  5. 画像を表示する表示領域を有する表示パネルと、
    前記表示領域の上に配置された光学シートと、を備えた表示装置であって、
    前記光学シートは、非可視光反射シートと、前記非可視光反射シートに積層され、非可視光を吸収或いは反射して位置情報を示すパターンを設けたパターンシートとを備え、
    前記非可視光反射シートは、基準面上に凹凸面を有する基材と、前記凹凸面に沿って形成された非可視光を反射する反射層とを備え、
    前記基準面に対して前記凹凸面の接線が傾斜する角度を傾斜角度としたとき、前記傾斜角度が25degのときの分布率が1.0[%/deg]以上であり、かつ、前記傾斜角度が40deg以上の領域の前記基準面への投影面積の前記基準面の総面積における割合が20%以下である、表示装置。
JP2015229701A 2014-12-03 2015-11-25 非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置 Pending JP2016110118A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/955,076 US20160161645A1 (en) 2014-12-03 2015-12-01 Non-visible light reflective sheet, optical sheet, and display apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014244621 2014-12-03
JP2014244621 2014-12-03

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016110118A true JP2016110118A (ja) 2016-06-20

Family

ID=56124200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015229701A Pending JP2016110118A (ja) 2014-12-03 2015-11-25 非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016110118A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101766447B1 (ko) * 2017-01-17 2017-08-08 (주) 딥스원에듀 도트패턴을 구비한 전자펜 필기용 다층 광학시트 및 스마트 전자칠판

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101766447B1 (ko) * 2017-01-17 2017-08-08 (주) 딥스원에듀 도트패턴을 구비한 전자펜 필기용 다층 광학시트 및 스마트 전자칠판

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101271368B (zh) 具有棱镜的近乎正入射的光学鼠标照明***
CN107111383B (zh) 非接触输入装置及方法
JP5874034B2 (ja) 表示装置、及び表示制御システム
TWI582661B (zh) 非接觸輸入裝置及方法
JP2010112941A (ja) 表面検査装置
JP2016154035A5 (ja)
JP4515445B2 (ja) コンピュータ・マウス内の光信号処理のための方法及びデバイス
JP2011257338A (ja) 光学式位置検出装置および位置検出機能付き表示装置
TW200928893A (en) Diffuse optics in an optical mouse
US20160161645A1 (en) Non-visible light reflective sheet, optical sheet, and display apparatus
US20140362054A1 (en) Display control system and reading device
JP2014021790A (ja) 座標入力装置、座標検出方法、及び座標入力システム
US20090160773A1 (en) Optical mouse
JP2016110118A (ja) 非可視光反射シート、光学シート及び、表示装置
US20150123948A1 (en) Display device and display control system
CN210573819U (zh) 一种背光模组、液晶显示装置以及电子设备
WO2013128734A1 (ja) 入力装置、および、当該入力装置を具備する入力システム
JP5856357B1 (ja) 非接触入力装置及び方法
KR102204164B1 (ko) 지문인식용 광학필름
JP5813533B2 (ja) 入力装置および入力システム
TWI361286B (en) Optical pointing device
JP2016119065A (ja) 表示パネル及び表示制御システム
JP2001249083A (ja) 外観検査装置用照明装置及び外観検査装置
CN107765258B (zh) 可用来判断参考物件或光源相对位置的光学侦测装置
JP6660481B2 (ja) ビーム生成光学系及びビーム生成光学系を備える撮像装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20160525