JP2016110113A - 光学フィルム - Google Patents

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辰昌 葛西
忠弘 小林
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Abstract

【課題】フラットパネル表示装置(FPD)には、偏光板、位相差板などの光学フィルムを含む部材が用いられている。このような光学フィルムとしては、重合性液晶化合物重合性液晶化合物を含む組成物を基材に塗布することにより製造される光学フィルムが知られている。しかし、従来の光学フィルムは、フィルム面内に位相差のムラが生じ、かかる位相差のムラに起因する表示装置の黒表示時における光漏れを抑制するという光学補償特性が十分ではなかった。【解決手段】レベリング剤を含有する配向膜と、光学異方性層とを有する光学フィルム。【選択図】図1

Description

本発明は、光学異方性層を有する光学フィルムに関する。
フラットパネル表示装置(FPD)には、偏光板、位相差板などの光学フィルムを含む部材が用いられている。このような光学フィルムとしては、重合性液晶化合物を含む組成物を基材に塗布することにより製造される光学フィルムが知られている。例えば、特許文献1には、逆波長分散性を示す光学フィルムについて記載されている。
特表2010−537955号公報
しかしながら、従来の光学フィルムは、フィルム面内に位相差のムラが生じ、かかる位相差のムラに起因する表示装置の黒表示時における光漏れを抑制するという光学補償特性が十分ではなかった。
本発明は以下の発明を含む。
[1] レベリング剤を含有する配向膜と、光学異方性層とを有する光学フィルム。
[2] 配向膜の一方の面と、光学異方性層の一方の面とが接している[1]に記載の光学フィルム。
[3] さらに、基材を有し、
該基材上に、前記レベリング剤を含有する配向膜を有し、該配向膜の上に前記光学異方性層を有する[1]に記載の光学フィルム。
[4] 配向膜中のレベリング剤の含有量が、配向膜100質量部に対して、0.001質量部以上5質量部以下である[1]〜[3]のいずれかに記載の光学フィルム。
[5] 配向膜の膜厚が、10nm以上1000nm以下である[1]〜[4]のいずれかに記載の光学フィルム。
[6] 配向膜が、光配向膜である[1]〜[5]のいずれかに記載の光学フィルム。
[7] 配向膜が、シンナモイル基を有する化合物に由来する構造を含む[1]〜[6]のいずれかに記載の光学フィルム。
[8] 光学異方性層が、式(1)及び式(2)で表される光学特性を有する[1]〜[7]のいずれかに記載の光学フィルム。
Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
(式中、Re(λ)は波長λnmの光に対する面内位相差値を表す。)
[9] 光学異方性層が、式(3)で表される光学特性を有する[1]〜[8]のいずれかに記載の光学フィルム。
100nm<Re(550)<160nm (3)
(式中、Re(550)は波長550nmにおける面内位相差値を表す。)
[10] 光学異方性層が、1以上の重合性液晶化合物の重合体を含むことを特徴とする[1]〜[9]のいずれかに記載の光学フィルム。
[11] 光学異方性層の厚さが、20μm以下である[1]〜[10]のいずれかに記載の光学フィルム。
[12] [1]〜[11]のいずれかに記載の光学フィルムと、偏光フィルムとを備える円偏光板。
[13] [1]〜[11]のいずれかに記載の光学フィルムが備える光学異方性層と、偏光フィルムとを備える円偏光板。
[14] 光学異方性層と、偏光フィルムとが、活性エネルギー線硬化型接着剤又は水系接着剤で貼り合わされた[13]に記載の円偏光板。
[15] [12]〜[14]のいずれかに記載の円偏光板を備える有機EL表示装置。
[16] [12]〜[14]のいずれかに記載の円偏光板を備えるタッチパネル表示装置。
[17] レベリング剤を含有する配向膜と、光学異方性層とを有する光学フィルムの製造方法であって、
10mJ/cm2以上200mJ/cm2以下の紫外線を配向膜に照射することによって、配向膜に配向規制力を生じさせる工程を含む光学フィルムの製造方法。
本発明によれば、表示装置の黒表示時における光漏れ抑制に優れる光学フィルムを提供することができる。
本発明の光学フィルムの一例を示す断面模式図である。 本発明の光学フィルムを含む円偏光板の一例を示す断面模式図である。 本発明の光学フィルムを含む有機EL表示装置の一例を示す断面模式図である。
本発明の光学フィルム(以下、本光学フィルムということがある。)は配向膜と、光学異方性層を有する光学フィルムであり、該配向膜は、レベリング剤を含有することを特徴とする。配向膜がレベリング剤を含有することにより、本光学フィルムを表示装置に組み込んだときに光学補償特性が優れるという効果を奏する。
以下、本光学フィルムを構成する各部材について説明する。
[光学異方性層]
光学異方性層としては、重合性液晶化合物を重合させることにより形成される層、延伸フィルムが挙げられる。光学異方性層の光学特性は重合性液晶化合物の配向状態または延伸フィルムの延伸方法により調節することができる。ここで、光学異方性層の一方の面は、配向膜の一方の面と接していると好ましい。
本明細書においては、重合性液晶化合物を基材に塗布したとき、重合性液晶化合物の光軸が基材平面に対して水平に配向したものを水平配向、重合性液晶化合物の光軸が基材平面に対して垂直に配向したものを垂直配向と定義する。光軸とは、異方性結晶内で複屈折を生じない方向を意味し、重合性液晶化合物の配向により形成される屈折率楕円体において、光軸が一つ存在する場合は光軸に直交する断面が円になる。
重合性液晶化合物としては、棒状の重合性液晶化合物、円盤状の重合性液晶化合物などが挙げられる。
棒状の重合性液晶化合物が基材に対して水平配向または垂直配向した場合、すなわち該重合性液晶化合物の長軸が基材に対して水平配向または垂直配向した場合、該重合性液晶化合物の光軸は、該重合性液晶化合物の長軸方向と一致する。
円盤状の重合性液晶化合物が配向した場合、該重合性液晶化合物の光軸は、該重合性液晶化合物の円盤面に対して直交する方向に存在する。
延伸フィルムの遅相軸方向は延伸方法により異なり、一軸、二軸または斜め延伸等、その延伸方法に応じて遅相軸および光軸が決定される。
重合性液晶化合物を重合させることにより形成される層が面内位相差を発現するためには、重合性液晶化合物を適した方向に配向させればよい。重合性液晶化合物が棒状の場合は、該重合性液晶化合物の光軸を基材平面に対して水平に配向させることで面内位相差が発現する。この場合、光軸方向と遅相軸方向とは一致する。重合性液晶化合物が円盤状の場合は、該重合性液晶化合物の光軸を基材平面に対して水平に配向させることで面内位相差が発現する。この場合、光軸と遅相軸とは直交する。重合性液晶化合物の配向状態は、配向膜と重合性液晶化合物との組み合わせにより調整することができる。
光学異方性層の面内位相差値は、光学異方性層の厚みによって調整することができる。面内位相差値は式(10)によって決定されることから、所望の面内位相差値(Re(λ))を得るためには、Δn(λ)と膜厚dを調整すればよい。
Re(λ)=d×Δn(λ) (10)
式中、Re(λ)は、波長λnmにおける面内位相差値を表し、dは膜厚を表し、Δn(λ)は波長λnmにおける複屈折率を表わす。
複屈折率Δn(λ)は、面内位相差値を測定して、光学異方性層の厚みで除することで得られる。具体的な測定方法は実施例に示すが、この際、ガラス基板のように基材自体に面内位相差が無いような基材上に製膜したものを測定することで、実質的な光学異方性層の特性を測定することができる。
本明細書では、重合性液晶化合物の配向又はフィルムの延伸により形成される屈折率楕円体における3軸の屈折率を、それぞれnx、nyおよびnzとして表す。nxは、光学異方性層が形成する屈折率楕円体において、フィルム平面対して平行な軸の主屈折率を表す。nyは、光学異方性層が形成する屈折率楕円体において、フィルム平面対して平行であり、且つ、nxと直交する軸の屈折率を表す。nzは、光学異方性層が形成する屈折率楕円体において、フィルム平面に対して垂直な軸の屈折率を表す。
棒状の重合性液晶化合物の光軸が、基材平面に対して水平に配向した場合、得られる光学異方性層の屈折率関係は、nx>ny≒nz(ポジティブAプレート)となり、nxと遅相軸が一致する。
また、円盤状の重合性液晶化合物の光軸が、基材平面に対して水平に配向した場合、得られる光学異方性層の屈折率関係は、nx<ny≒nz(ネガティブAプレート)となり、nyと遅相軸が一致する。
<重合性液晶化合物>
重合性液晶化合物とは、重合性基を有し、かつ液晶性を有する化合物のことをいう。重合性基とは、重合反応に関与する基を意味し、光重合性基であることが好ましい。ここで、光重合性基とは、後述する光重合開始剤から発生した活性ラジカルや酸などによって重合反応に関与し得る基のことをいう。重合性基としては、ビニル基、ビニルオキシ基、1−クロロビニル基、イソプロペニル基、4−ビニルフェニル基、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、オキシラニル基、オキセタニル基等が挙げられる。中でも、アクリロイルオキシ基、メタクリロイルオキシ基、ビニルオキシ基、オキシラニル基、オキセタニル基が好ましく、アクリロイルオキシ基がより好ましい。重合性液晶化合物が有する液晶性はサーモトロピック性液晶でもよいし、リオトロピック液晶でもよく、サーモトロピック液晶を秩序度で分類すると、ネマチック液晶でもよいし、スメクチック液晶でもよい。
棒状の重合性液晶化合物としては、下記式(A)で表される化合物(以下、重合性液晶(A)ということがある。)、下記式(X)で表される基を含む化合物(以下、重合性液晶(B)ということがある)が挙げられる。
<重合性液晶(A)>
Figure 2016110113
[式(A)中、
は、酸素原子、硫黄原子または−NR−を表わす。Rは、水素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表わす。
は、置換基を有していてもよい炭素数6〜12の1価の芳香族炭化水素基または置換基を有していてもよい炭素数3〜12の1価の芳香族複素環式基を表わす。
およびQは、それぞれ独立に、水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1〜20の1価の脂肪族炭化水素基、炭素数3〜20の1価の脂環式炭化水素基、置換基を有していてもよい炭素数6〜20の1価の芳香族炭化水素基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、−NRまたは−SRを表わすか、または、QとQとが互いに結合して、これらが結合する炭素原子とともに芳香環または芳香族複素環を形成する。RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表わす。
およびDは、それぞれ独立に、単結合、−CO−O−、−CS−O−、−CR−、−CR−CR−、−O−CR−、−CR−O−CR−、−CO−O−CR−、−O−CO−CR−、−CR−O−CO−CR−、−CR−CO−O−CR−またはNR−CR−またはCO−NR−を表わす。ここで−CO−O−のように紙面上で左右非対称な基の場合、−CO−O−中の炭素原子とGとが結合してもよいし、−CO−O−中の酸素原子とGとが結合してもよい。すなわち−CO−O−は、−G−CO−O−または−G−O−CO−のどちらの結合形式でもよいことを表す。本明細書におけるその他の基に関しても同様である。
、R、RおよびRは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表わす。
およびGは、それぞれ独立に、炭素数5〜8の2価の脂環式炭化水素基を表わし、該脂環式炭化水素基を構成するメチレン基は、酸素原子、硫黄原子または−NH−に置き換っていてもよく、該脂環式炭化水素基を構成するメチン基は、第三級窒素原子に置き換っていてもよい。
およびLは、それぞれ独立に、1価の有機基を表わし、LおよびLのうちの少なくとも一つは、重合性基を有する。]
重合性液晶(A)におけるLは式(A1)で表される基であると好ましく、また、Lは式(A2)で表される基であると好ましい。
−F−(B−A−E− (A1)
−F−(B−A−E− (A2)
[式(A1)および式(A2)中、
、B、EおよびEは、それぞれ独立に、−CR−、−CH−CH−、−O−、−S−、−CO−O−、−O−CO−O−、−CS−O−、−O−CS−O−、−CO−NR1−、−O−CH−、−S−CH−または単結合を表わす。
およびAは、それぞれ独立に、炭素数5〜8の2価の脂環式炭化水素基または炭素数6〜18の2価の芳香族炭化水素基を表わし、該脂環式炭化水素基を構成するメチレン基は、酸素原子、硫黄原子または−NH−に置き換っていてもよく、該脂環式炭化水素基を構成するメチン基は、第三級窒素原子に置き換っていてもよい。
kおよびlは、それぞれ独立に、0〜3の整数を表わす。
およびFは、炭素数1〜12の2価の脂肪族炭化水素基を表わす。
は、重合性基を表わす。
は、水素原子または重合性基を表わす。
およびRは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子または炭素数1〜4のアルキル基を表わす。]
好ましい重合性液晶(A)としては、特表2011−207765号公報に記載の化合物が挙げられる。
<重合性液晶(B)>
11−B11−E11−B12−A11−B13− (X)
[式(X)中、P11は、重合性基を表わす。
11は、2価の脂環式炭化水素基または2価の芳香族炭化水素基を表わす。該2価の脂環式炭化水素基および2価の芳香族炭化水素基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素数1〜6アルコキシ基、シアノ基またはニトロ基で置換されていてもよく、該炭素数1〜6のアルキル基および該炭素数1〜6アルコキシ基に含まれる水素原子は、フッ素原子で置換されていてもよい。
11は、−O−、−S−、−CO−O−、−O−CO−、−O−CO−O−、−CO−NR16−、−NR16−CO−、−CO−、−CS−または単結合を表わす。R16は、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基を表わす。
12およびB13は、それぞれ独立に、−C≡C−、−CH=CH−、−CH−CH−、−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−O−、−CH=N−、−N=N−、−CO−NR16−、−OCH−、−OCF−、−CH=CH−CO−O−、または単結合を表わす。
11は、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表わし、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜5のアルコキシ基で置換されていてもよく、該アルコキシ基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。また、該アルカンジイル基を構成する−CH−は、−O−または−CO−に置き換わっていてもよい。]
11の2価の芳香族炭化水素基および2価の脂環式炭化水素基の炭素数は、3〜18の範囲であることが好ましく、5〜12の範囲であることがより好ましく、5または6であることが特に好ましい。A11は、シクロヘキサン−1,4−ジイル基、1,4−フェニレン基等が中でも好ましい。
11は、直鎖状の炭素数1〜12のアルカンジイル基が好ましい。E11としては、メチレン基、エチレン基、プロパン−1,3−ジイル基、ブタン−1,4−ジイル基、ペンタン−1,5−ジイル基、へキサン−1,6−ジイル基、へプタン−1,7−ジイル基、オクタン−1,8−ジイル基、ノナン−1,9−ジイル基、デカン−1,10−ジイル基、ウンデカン−1,11−ジイル基およびドデカン−1,12−ジイル基等の炭素数1〜12の直鎖状アルカンジイル基;
−CH−CH−O−CH−CH−、−CH−CH−O−CH−CH−O−CH−CH−および−CH−CH−O−CH−CH−O−CH−CH−O−CH−CH−等が挙げられる。
11としては、−O−、−S−、−CO−O−が好ましく、−CO−O−がより好ましい。
12およびB13としては、それぞれ独立に、−O−、−S−、−CO−、−CO−O−、−O−CO−O−が好ましく、−O−または−O−CO−O−がより好ましい。
11は、重合反応性、特に光重合反応性が高いという点で、ラジカル重合性基またはカチオン重合性基が好ましい。取り扱いが容易な上、液晶化合物の製造自体も容易であるという点で、P11は、下記の式(P−11)〜式(P−15)で表わされる基、およびp−スチルベン基のいずれかであることがより好ましい。
Figure 2016110113
[式(P−11)〜(P−15)中、
17〜R21はそれぞれ独立に、炭素数1〜6のアルキル基または水素原子を表わす。]
式(P−11)〜式(P−15)で表わされる基としては、下記式(P−16)〜式(P−20)で表わされる基が挙げられる。
Figure 2016110113
11は、式(P−14)〜式(P−20)で表わされる基、またはp−スチルベン基であることが好ましく、ビニル基、エポキシ基またはオキセタニル基がより好ましい。中でもP11−B11−で表わされる基が、アクリロイルオキシ基またはメタアクリロイルオキシ基であることが好ましい。
式(X)で表される基を有する重合性液晶(B)としては、式(I)、式(II)、式(III)、式(IV)、式(V)または式(VI)で表わされる化合物が挙げられる。
P11-B11-E11-B12-A11-B13-A12-B14-A13-B15-A14-B16-E12-B17-P12 (I)
P11-B11-E11-B12-A11-B13-A12-B14-A13-B15-A14-F11 (II)
P11-B11-E11-B12-A11-B13-A12-B14-A13-B15-E12-B17-P12 (III)
P11-B11-E11-B12-A11-B13-A12-B14-A13-F11 (IV)
P11-B11-E11-B12-A11-B13-A12-B14-E12-B17-P12 (V)
P11-B11-E11-B12-A11-B13-A12-F11 (VI)
(式中、
12〜A14はそれぞれ独立に、前記A11と同義であり、B14〜B16はそれぞれ独立に、前記B12と同義であり、B17は、前記B11と同義であり、E12は、前記E11と同義である。
11は、水素原子、炭素数1〜13のアルキル基、炭素数1〜13のアルコキシ基、シアノ基、ニトロ基、トリフルオロメチル基、ジメチルアミノ基、ヒドロキシ基、メチロール基、ホルミル基、スルホ基(−SOH)、カルボキシ基、炭素数1〜10のアルコキシカルボニル基またはハロゲン原子を表わし、該アルキル基およびアルコキシ基を構成する−CH−は、−O−に置き換っていてもよい。
12は、P11と同じ意味を表す。)
重合性液晶(B)の具体例としては、液晶便覧(液晶便覧編集委員会編、丸善(株)平成12年10月30日発行)の「3.8.6 ネットワーク(完全架橋型)」、「6.5.1 液晶材料 b.重合性ネマチック液晶材料」に記載された化合物の中で重合性基を有する化合物、特開2010−31223号公報、特開2010−270108号公報、特開2011−6360号公報および特開2011−207765号公報に記載の重合性液晶化合物が挙げられる。
重合性液晶(B)の具体例としては、下記式(I−1)〜式(I−4)、式(II−1)〜式(II−4)、式(III−1)〜式(III−26)、式(IV−1)〜式(IV−26)、式(V−1)〜式(V−2)および式(VI−1)〜式(VI−6)で表わされる化合物が挙げられる。なお、下記式中、k1およびk2は、それぞれ独立して、2〜12の整数を表わす。これらの重合性液晶(B)は、その合成の容易さ、および入手の容易さの点で好ましい。
Figure 2016110113
Figure 2016110113
Figure 2016110113
Figure 2016110113
Figure 2016110113
Figure 2016110113
Figure 2016110113
Figure 2016110113
Figure 2016110113
円盤状の重合性液晶化合物としては、式(W)で表される化合物(以下、重合性液晶(C)ということがある)が挙げられる。
Figure 2016110113
[式(W)中、R40は、下記式(W−1)〜(W−5)を表わす。
Figure 2016110113
40およびZ40は、炭素数1〜12のアルカンジイル基を表わし、該アルカンジイル基に含まれる水素原子は、炭素数1〜5のアルコキシ基で置換されていてもよく、該アルコキシ基に含まれる水素原子は、ハロゲン原子で置換されていてもよい。また、該アルカンジイル基を構成する−CH−は、−O−または−CO−に置き換わっていてもよい。
重合性液晶(C)の具体例としては、液晶便覧(液晶便覧編集委員会編、丸善(株)平成12年10月30日発行)の「6.5.1 液晶材料 b.重合性ネマチック液晶材料 図6.21」に記載された化合物、特開平7−258170号公報、特開平7−30637号公報、特開平7−309807号公報、特開平8−231470号公報に記載の重合性液晶化合物が挙げられる。
<重合性液晶組成物>
重合性液晶化合物を重合させることにより形成される層(光学異方性層)は、通常、1以上の重合性液晶化合物を含有する組成物(以下、重合性液晶組成物ということがある。)を、配向膜の上に塗布し、得られた塗膜中の重合性液晶化合物を重合させて、重合体とすることにより形成することができる。この場合、配向膜の一方の面と、光学異方性層の一方の面とは接している。
重合性液晶組成物は、通常溶剤を含む。溶剤としては、上記重合性液晶化合物を溶解し得る溶剤であって、且つ、上記重合性液晶化合物の重合反応に不活性な溶剤が好ましい。
溶剤としては、メタノール、エタノール、エチレングリコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル、フェノール等のアルコール溶剤;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル溶剤;アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、シクロヘプタノン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン、N−メチル−2−ピロリジノン等のケトン溶剤;ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の非塩素化脂肪族炭化水素溶剤;トルエン、キシレン等の非塩素化芳香族炭化水素溶剤;アセトニトリル等のニトリル溶剤;プロピレングリコールモノメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル溶剤;クロロホルム、クロロベンゼン等の塩素化炭化水素溶剤;などが挙げられる。溶剤は、単独で使用してもよいし、組み合わせて使用してもよい。
重合性液晶組成物における溶剤の含有量は、通常、固形分100質量部に対して、10質量部〜10000質量部が好ましく、より好ましくは50質量部〜5000質量部である。なお固形分とは、重合性液晶組成物における溶剤以外の成分の合計を意味する。
重合性液晶組成物は、1種以上の重合開始剤を含有することが好ましい。重合開始剤は、重合性液晶化合物の重合反応を開始し得る化合物である。低温条件下で、重合反応を開始できる点で、光重合開始剤が好ましい。光の作用により活性ラジカルまたは酸を発生できる光重合開始剤が好ましく、光の作用によりラジカルを発生する光重合開始剤がより好ましい。
重合開始剤としては、ベンゾイン化合物、ベンゾフェノン化合物、アルキルフェノン化合物、アシルホスフィンオキサイド化合物、トリアジン化合物、ヨードニウム塩、スルホニウム塩等が挙げられる。
ベンゾイン化合物としては、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等が挙げられる。
ベンゾフェノン化合物としては、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(tert−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン等が挙げられる。
アルキルフェノン化合物としては、ジエトキシアセトフェノン、2−メチル−2−モルホリノ−1−(4−メチルチオフェニル)プロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、1,2−ジフェニル−2,2−ジメトキシエタン−1−オン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル〕プロパン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−〔4−(1−メチルビニル)フェニル〕プロパン−1−オンのオリゴマー等が挙げられる。
アシルホスフィンオキサイド化合物としては、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド等が挙げられる。
トリアジン化合物としては、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシナフチル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−(4−メトキシスチリル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(5−メチルフラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(フラン−2−イル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−〔2−(3,4−ジメトキシフェニル)エテニル〕−1,3,5−トリアジン等が挙げられる。
重合開始剤には、市販のものを使用してもよい。市販の重合開始剤としては、”イルガキュア(Irgacure)(登録商標)907”、”イルガキュア(登録商標)184”、”イルガキュア(登録商標)651”、”イルガキュア(登録商標)819”、”イルガキュア(登録商標)250”、”イルガキュア(登録商標)369”(チバ・ジャパン(株));”セイクオール(登録商標)BZ”、”セイクオール(登録商標)Z”、”セイクオール(登録商標)BEE”(精工化学(株));”カヤキュアー(kayacure)(登録商標)BP100”(日本化薬(株));”カヤキュアー(登録商標)UVI−6992”(ダウ社製);”アデカオプトマーSP−152”、”アデカオプトマーSP−170”((株)ADEKA);”TAZ−A”、”TAZ−PP”(日本シイベルヘグナー社);”TAZ−104”(三和ケミカル社)等が挙げられる。
重合性液晶組成物が重合開始剤を含有する場合、その含有量は、該組成物に含有される重合性液晶化合物の種類およびその量に応じて適宜調節できるが、重合性液晶化合物100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましく、0.5〜8質量部がさらに好ましい。重合性開始剤の含有量が、この範囲内であれば、重合性液晶化合物の配向を乱すことなく重合させることができるので好ましい。
重合性液晶組成物が光重合開始剤を含有する場合、該組成物は光増感剤をさらに含有していてもよい。光増感剤としては、キサントン、チオキサントンなどのキサントン化合物(2,4−ジエチルチオキサントン、2−イソプロピルチオキサントンなど);アントラセン、アルコキシ基含有アントラセン(ジブトキシアントラセンなど)などのアントラセン化合物;フェノチアジン、ルブレン等が挙げられる。
重合性液晶組成物が光重合開始剤および光増感剤を含有する場合、該組成物に含有される重合性液晶化合物の重合反応をより促進することができる。光増感剤の使用量は、光重合開始剤および重合性液晶化合物の種類およびその量に応じて適宜調節できるが、重合性液晶化合物100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましく、0.5〜8質量部がさらに好ましい。
重合性液晶組成物は、反応性添加剤を含んでもよい。反応性添加剤としては、その分子内に炭素−炭素不飽和結合と活性水素反応性基とを有するものが好ましい。なお、ここでいう「活性水素反応性基」とは、カルボキシル基(−COOH)、水酸基(−OH)、アミノ基(−NH)等の活性水素を有する基に対して反応性を有する基を意味し、グリシジル基、オキサゾリン基、カルボジイミド基、アジリジン基、イミド基、イソシアネート基、チオイソシアネート基、無水マレイン酸基等がその代表例である。反応性添加剤が分子内に有する、炭素−炭素不飽和結合及び活性水素反応性基の個数は、通常、それぞれ1〜20個であり、好ましくはそれぞれ1〜10個である。
反応性添加剤において、活性水素反応性基は分子内に少なくとも2つ存在することが好ましい。この場合、複数存在する活性水素反応性基は同一であってもよいし、異なるものであってもよい。
反応性添加剤が分子内に有する炭素−炭素不飽和結合とは、炭素−炭素二重結合又は炭素−炭素三重結合のことをいい、炭素−炭素二重結合であることが好ましい。中でも、反応性添加剤としては、ビニル基及び/又は(メタ)アクリル基として炭素−炭素不飽和結合を分子内に含むことが好ましい。さらに、活性水素反応性基が、エポキシ基、グリシジル基及びイソシアネート基からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。とりわけ炭素−炭素二重結合としてアクリル基と、活性水素反応性基としてイソシアネート基とを有する反応性添加剤が特に好ましい。
反応性添加剤としては、メタクリロキシグリシジルエーテルやアクリロキシグリシジルエーテルなどの、(メタ)アクリル基とエポキシ基とを有する化合物;オキセタンアクリレートやオキセタンメタクリレートなどの、(メタ)アクリル基とオキセタン基とを有する化合物;ラクトンアクリレートやラクトンメタクリレートなどの、(メタ)アクリル基とラクトン基とを有する化合物;ビニルオキサゾリンやイソプロペニルオキサゾリンなどの、ビニル基とオキサゾリン基とを有する化合物;イソシアナトメチルアクリレート、イソシアナトメチルメタクリレート、2−イソシアナトエチルアクリレート及び20イソシアナトエチルメタクリレートなどの、(メタ)アクリル基とイソシアネート基とを有する化合物、およびこれらモノマーのオリゴマー等が挙げられる。また、メタクリル酸無水物、アクリル酸無水物、無水マレイン酸、ビニル無水マレイン酸などの、ビニル基やビニレン基と酸無水物とを有する化合物などが挙げられる。中でも、メタクリロキシグリシジルエーテル、アクリロキシグリシジルエーテル、イソシアナトメチルアクリレート、イソシアナトメチルメタクリレート、ビニルオキサゾリン、2−イソシアナトエチルアクリレート、2−イソシアナトエチルメタクリレート、またはこれらモノマーのオリゴマーが好ましく、イソシアナトメチルアクリレート、2−イソシアナトエチルアクリレートまたは、これらモノマーのオリゴマーが特に好ましい。
反応性添加剤は、下記式(Y)で表される化合物が好ましい。
Figure 2016110113
[式(Y)中、
nは1〜10までの整数を表わし、R’は、炭素数2〜20の2価の脂肪族又は脂環式炭化水素基、或いは炭素数5〜20の2価の芳香族炭化水素基を表わす。各繰り返し単位にある2つのR’は、一方が−NH−であり、他方が>N−C(=O)−R’で示される基である。R’は、水酸基又は炭素−炭素不飽和結合を有する基を表す。
nが2以上である場合は、複数個存在する>N−C(=O)−R3’基のうち、少なくとも1つのR’は炭素−炭素不飽和結合を有する基である。]
前記式(Y)で表される反応性添加剤の中でも、下記式(YY)で表される化合物(以下、化合物(YY)という場合がある。)が特に好ましい。なお、nは前記式(Y)における定義と同じ意味である。
Figure 2016110113
化合物(YY)には、市販品をそのまま又は必要に応じて精製して使用することができる。市販品としては、Laromer(登録商標)LR−9000(BASF社製)が挙げられる。
重合性液晶組成物が反応性添加剤を含有する場合、その含有量は、重合性液晶化合物100質量部に対して、通常0.1質量部以上30質量部以下であり、好ましくは0.1質量部以上5質量部以下である。
重合性液晶組成物は、1種以上のレベリング剤を含有することが好ましい。レベリング剤は、重合性液晶組成物の流動性を調整し、重合性液晶組成物を塗布することにより得られる塗布膜をより平坦にする機能を有し、具体的には、界面活性剤が挙げられる。レベリング剤としては、下記の配向膜が含有するレベリング剤と同様のものを挙げることができる。
重合性液晶組成物がレベリング剤を含有する場合、その含有量は、重合性液晶化合物100質量部に対して、0.01質量部以上5質量部以下が好ましく、0.05質量部以上5質量部以下がより好ましく、0.05質量部以上3質量部以下がさらに好ましい。平滑かつムラのない光学異方性層を形成できる点、および光学異方性層における重合性液晶化合物を容易に配向させることができる点で、レベリング剤の含有量が0.001質量部以上5質量部以下であることが好ましい。
重合性液晶化合物の重合反応をより安定的に進行させるために、重合性液晶組成物は適量の重合禁止剤を含有してもよく、これにより、重合性液晶化合物の重合反応の進行度合いを制御しやすくなる。
重合禁止剤としては、ハイドロキノン、アルコキシ基含有ハイドロキノン、アルコキシ基含有カテコール(例えば、ブチルカテコールなど)、ピロガロール、2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペリジニルオキシラジカルなどのラジカル捕捉剤;チオフェノール類;β−ナフチルアミン類、β−ナフトール類等が挙げられる。
重合性液晶組成物が重合禁止剤を含有する場合、その含有量は、重合性液晶化合物の種類およびその量、並びに光増感剤の使用量などに応じて適宜調節できる。重合禁止剤の含有量は、重合性液晶化合物100質量部に対して、0.1〜30質量部が好ましく、0.5〜10質量部がより好ましく、0.5〜8質量部がさらに好ましい。重合禁止剤の含有量が、この範囲内であれば、重合性液晶化合物の配向を乱すことなく重合させることができる。
重合性液晶組成物の塗布は、スピンコ−ティング法、エクストルージョン法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、スリットコーティング法、バーコーティング法、アプリケータ法などの塗布法や、フレキソ法などの印刷法などの公知の方法によって行われる。塗布後、通常、得られた塗布膜中に含まれる重合性液晶化合物が重合しない条件で溶剤を除去することにより、乾燥被膜が形成される。乾燥方法としては、自然乾燥法、通風乾燥法、加熱乾燥、減圧乾燥法などが挙げられる。
重合性液晶化合物の液晶配向は、配向膜及び重合性液晶化合物の性質によって制御される。例えば、配向膜が配向規制力として水平配向規制力を発現させる材料であれば、重合性液晶化合物は水平配向またはハイブリッド配向を形成することができる。垂直配向規制力を発現させる材料であれば、重合性液晶化合物は垂直配向または傾斜配向を形成することができる。
配向規制力は、配向膜が配向性ポリマーから形成されている場合は、表面状態やラビング条件によって任意に調整することが可能であり、光配向性ポリマーから形成されている場合は、偏光照射条件等によって任意に調整することが可能である。また、重合性液晶化合物の、表面張力や液晶性等の物性を選択することにより、液晶配向を制御することもできる。
重合性液晶化合物の重合は、重合性官能基を有する化合物を重合させる公知の方法により行うことができる。具体的には、熱重合および光重合が挙げられ、重合の容易さの観点から、光重合が好ましい。光重合により重合性液晶化合物を重合させる場合は、光重合開始剤を含有した重合性液晶組成物を上記方法により塗布し、乾燥して得られる乾燥被膜中の重合性液晶化合物が液晶相を示す状態にした後、該液晶状態を保持したまま、光重合させることが好ましい。
光重合は、乾燥被膜に光を照射することにより実施される。照射する光としては、乾燥被膜に含まれる光重合開始剤の種類、重合性液晶化合物の種類(特に、重合性液晶化合物が有する光重合基の種類)およびその量に応じて、適宜選択される。具体的には、可視光、紫外光、活性電子線が挙げられる。中でも、重合反応の進行を制御し易い点、および、光重合装置として当分野で広範に用いられている装置が使用できるという点で、紫外光が好ましく、紫外光によって光重合可能なように、重合性液晶化合物と光重合開始剤との種類を選択することが好ましい。また、重合時に、適切な冷却手段により乾燥被膜を冷却しながら、光照射することで、重合温度を制御することもできる。このような冷却手段の採用により、より低温で重合性液晶化合物の重合を実施すれば、基材が比較的耐熱性が低いものであったとしても、適切に光学異方性層を形成できる。光重合の際、マスキングや現像を行うなどによって、パターニングされた光学異方性層を得ることもできる。
<延伸フィルム>
延伸フィルムは通常、基材を延伸することで得られる。基材を延伸する方法としては、基材がロールに巻き取られているロール(巻き取り体)を準備し、かかる巻き取り体から、基材を連続的に巻き出し、巻き出された基材を加熱炉へと搬送する。加熱炉の設定温度は、基材のガラス転移温度(単位:℃)近傍以上[ガラス転移温度+100℃]以下が好ましく、ガラス転移温度近傍以上[ガラス転移温度+50℃]以下がより好ましい。該加熱炉においては、基材の進行方向へ、又は進行方向と直交する方向へ延伸する際に、搬送方向や張力を調整し任意の角度に傾斜をつけて一軸又は二軸の熱延伸処理を行ってもよい。延伸の倍率は、通常1.1〜6倍であり、好ましくは1.1〜3.5倍である。斜め方向に延伸する方法としては、連続的に配向軸を所望の角度に傾斜させることができる方法であれば、特に限定されず、公知の延伸方法が採用できる。このような延伸方法としては、特開昭50−83482号公報や特開平2−113920号公報に記載された方法等を挙げることができる。延伸することでフィルムに位相差性を付与する場合、延伸後の厚みは、延伸前の厚みや延伸倍率によって決定される。
延伸フィルムの面内位相差値及び、厚み方向の位相差値は、重合性液晶化合物を重合させることにより形成される層と同様に、Δn(λ)及び膜厚dによって調整することができる。
前記、式(1)および式(2)で表される光学特性を有する特定の構造を有する高分子フィルムを延伸した延伸フィルムとしては、ポリカーボネート系樹脂からなる市販の延伸フィルムが挙げられ、具体的には、「ピュアエース(登録商標)WR」(帝人株式会社製)等が挙げられる。
前記基材は通常透明基材である。透明基材とは、光、特に可視光を透過し得る透明性を有する基材を意味し、透明性とは、波長380〜780nmにわたる光線に対しての透過率が80%以上となる特性をいう。透明基材としては、透光性樹脂基材が挙げられる。透光性樹脂基材を構成する樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン;ノルボルネン系ポリマーなどの環状オレフィン系樹脂;ポリビニルアルコール;ポリエチレンテレフタレート;ポリメタクリル酸エステル;ポリアクリル酸エステル;トリアセチルセルロース、ジアセチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネートなどのセルロースエステル;ポリエチレンナフタレート;ポリカーボネート;ポリスルホン;ポリエーテルスルホン;ポリエーテルケトン;ポリフェニレンスルフィドおよびポリフェニレンオキシドが挙げられる。入手のしやすさや透明性の観点から、ポリエチレンテレフタレート、ポリメタクリル酸エステル、セルロースエステル、環状オレフィン系樹脂またはポリカーボネートが好ましい。
セルロースエステルは、セルロースに含まれる水酸基の一部または全部が、エステル化されたものであり、市場から容易に入手することができる。また、セルロースエステル基材も市場から容易に入手することができる。市販のセルロースエステル基材としては、例えば、“フジタック(登録商標)フィルム”(富士写真フイルム(株));“KC8UX2M”、“KC8UY”、“KC4UY”(コニカミノルタオプト(株))などが挙げられる。
ポリメタクリル酸エステル及びポリアクリル酸エステルは、市場から容易に入手できる。以下、ポリメタクリル酸エステル及びポリアクリル酸エステルをまとめて(メタ)アクリル系樹脂ということがある。
(メタ)アクリル系樹脂としては、メタクリル酸アルキルエステル又はアクリル酸アルキルエステルの単独重合体や、メタクリル酸アルキルエステルとアクリル酸アルキルエステルとの共重合体などが挙げられる。メタクリル酸アルキルエステルとしては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレートなどが挙げられ、アクリル酸アルキルエステルとしては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレートなどが挙げられる。かかる(メタ)アクリル系樹脂には、汎用の(メタ)アクリル系樹脂として市販されているものを使用できる。(メタ)アクリル系樹脂として、耐衝撃(メタ)アクリル樹脂と呼ばれるものを使用してもよい。(メタ)アクリル系樹脂の市販品として、住友化学(株)から販売されている“HT55X”や“テクノロイ S001”などが挙げられる。“テクノロイ S001”は、フィルムの形で販売されている。
環状オレフィン系樹脂は、市場から容易に入手できる。市販の環状オレフィン系樹脂としては、“Topas”(登録商標)[Ticona社(独)]、“アートン”(登録商標)[JSR(株)]、“ゼオノア(ZEONOR)”(登録商標)[日本ゼオン(株)]、“ゼオネックス(ZEONEX)”(登録商標)[日本ゼオン(株)]、“アペル”(登録商標)[三井化学(株)]等が挙げられる。このような環状オレフィン系樹脂を、溶剤キャスト法、溶融押出法などの公知の手段により製膜して、基材とすることができる。また、市販されている環状オレフィン系樹脂基材を使用することもできる。市販の環状オレフィン系樹脂基材としては、“エスシーナ”(登録商標)[積水化学工業(株)]、“SCA40”(登録商標)[積水化学工業(株)]、“ゼオノアフィルム”(登録商標)[オプテス(株)]、“アートンフィルム”(登録商標)[JSR(株)]等が挙げられる。
環状オレフィン系樹脂が、環状オレフィンと、鎖状オレフィンやビニル基を有する芳香族化合物との共重合体である場合、環状オレフィンに由来する構造単位の含有割合は、共重合体の全構造単位に対して、通常50モル%以下、好ましくは15〜50モル%の範囲である。鎖状オレフィンとしては、エチレン、プロピレン等が挙げられ、ビニル基を有する芳香族化合物としては、スチレン、α−メチルスチレン、アルキル置換スチレン等が挙げられる。環状オレフィン系樹脂が、環状オレフィンと、鎖状オレフィンと、ビニル基を有する芳香族化合物との三元共重合体である場合、鎖状オレフィンに由来する構造単位の含有割合は、共重合体の全構造単位に対して、通常5〜80モル%であり、ビニル基を有する芳香族化合物に由来する構造単位の含有割合は、共重合体の全構造単位に対して、通常5〜80モル%である。このような三元共重合体は、その製造において、高価な環状オレフィンの使用量を比較的少なくすることができるという利点がある。
上記重合性液晶化合物、または延伸フィルムから形成される光学異方性層は、下記式(1)及び式(2)で表される光学特性を有することが好ましい。
Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
式中、Re(λ)は波長λnmの光に対する面内位相差値を表す。
式(1)および式(2)で表される光学特性を有する光学異方性層は、特定の構造を有する重合性液晶化合物を重合させた場合、特定の構造を有する高分子フィルムを延伸した場合、又は、下記式(4)、(6)及び式(7)で表される光学特性を有する層と、下記式(5)、(6)及び式(7)で表される光学特性を有する層とを特定の遅相軸関係で組み合わせることにより得られる。
Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
100nm<Re(550)<160nm (4)
200nm<Re(550)<320nm (5)
Re(450)/Re(550)≧1.00 (6)
1.00≧Re(650)/Re(550) (7)
式中、Re(550)は波長550nmにおける面内位相差値を表す。Re(λ)は波長λnmの光に対する面内位相差値を表す。
光学異方性層が式(1)および式(2)で表される光学特性を有することで、式(1)および式(2)で表される光学特性を有する本光学フィルムを得ることができる。可視光域における各波長の光に対して、一様な偏光変換の特性が得られ、有機EL表示装置等の表示装置の黒表示時の光漏れをより抑制することができる点で、本光学フィルムが式(1)および式(2)で表される光学特性を有することが好ましい。
前記特定の構造を有する重合性液晶化合物としては、前記重合性液晶(A)が挙げられる。重合性液晶(A)を、基材平面に対して光軸が水平となるように配向させることで、式(1)及び式(2)で表される光学特性を有する光学異方性層が得られ、さらに、前記式(10)に従って膜厚を調節することで、式(4)で表される光学特性等の所望の面内位相差値を有する光学異方性層を得ることができる。
式(4)、(6)及び式(7)で表される光学特性を有する層Aと、式(5)、(6)及び式(7)で表される光学特性を有する層Bとを特定の遅相軸関係で組み合わせる方法としては、周知の方法が挙げられる。
例えば、特開2001−4837号公報、特開2001−21720号公報及び特開2000−206331号公報には、液晶化合物からなる光学異方性層を少なくとも2層有する位相差フィルムが開示されている。また、当該2つの光学異方性層のうち、1つをポリマーフィルムとし、1つを液晶化合物からなる光学異方性層とすることもできる。
上記式(6)及び式(7)で表される光学特性を有する光学異方性層は、周知の方法で得ることができる。すなわち、上記式(1)および式(2)で表される光学特性を有する光学異方性層を得る方法以外の方法で得られる光学異方性層は、概ね式(6)及び式(7)で表される光学特性を有する。
光学異方性層が延伸フィルムを有する場合、その厚さは、通常300μm以下であり、好ましくは5μm以上100μm以下であり、より好ましくは10μm以上50μm以下である。光学異方性層が重合性液晶化合物を重合させることにより形成される層の場合、その厚さは、通常20μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上3μm以下である。光学異方性層の厚さは、干渉膜厚計、レーザー顕微鏡または触針式膜厚計による測定により求めることができる。
[基材]
本発明の光学フィルムは、基材を有してもよく、この場合は基材上に配向膜が形成される。基材としては前記したものと同じものが挙げられるが、位相差の小さい基材が好ましい。位相差の小さい基材としては、未延伸の環状オレフィン系樹脂基材、ゼロタック(登録商標)(コニカミノルタオプト(株))、Zタック(富士フィルム(株))などの位相差を有しないセルロースエステルフィルムが挙げられる。
配向膜が形成される基材の表面は、配向膜を形成する前に、表面処理が施されてもよい。表面処理の方法としては、真空下又は大気圧下、コロナ又はプラズマで基材の表面を処理する方法、基材表面をレーザー処理する方法、基材表面をオゾン処理する方法、基材表面をケン化処理する方法又は基材表面を火炎処理する方法、基材表面にカップリング剤を塗布するプライマー処理する方法、反応性モノマーや反応性を有するポリマーを基材表面に付着させた後、放射線、プラズマ又は紫外線を照射して反応させるグラフト重合させて処理する方法等が挙げられる。中でも、真空下や大気圧下で、基材表面をコロナ又はプラズマ処理する方法が好ましい。
コロナ又はプラズマで基材の表面処理を行う方法としては、大気圧近傍の圧力下で、対向した電極間に基材を設置し、コロナ又はプラズマを発生させて、基材の表面処理を行う方法、対向した電極間にガスを流し、電極間でガスをプラズマ化し、プラズマ化したガスを基材に吹付ける方法、低圧条件下で、グロー放電プラズマを発生させて、基材の表面処理を行う方法等が挙げられる。
中でも、大気圧近傍の圧力下で、対向した電極間に基材を設置し、コロナ又はプラズマを発生させて基材の表面処理を行う方法、又は対向した電極間にガスを流し、電極間でガスをプラズマ化し、プラズマ化したガスを基材に吹付ける方法が好ましい。かかるコロナ又はプラズマによる表面処理は、通常、市販の表面処理装置により行うことができる。
また、配向膜が形成されていない基材の表面には、ハードコート処理、帯電防止処理等がなされてもよい。また基材は、性能に影響しない範囲で、紫外線吸収剤などの添加剤を含んでいてもよい。
基材の厚みは、薄すぎると強度が低下し、加工性に劣る傾向があるため、通常5μm以上300μm以下であり、好ましくは10μm以上200μm以下である。
[配向膜]
本発明における配向膜とは、重合性液晶化合物を所望の方向に液晶配向させる、配向規制力を有するものであり、レベリング剤を含有することを特徴とする。本発明者は配向膜がレベリング剤を含有することで、意外なことに光学補償特性が向上することを見出した。
レベリング剤は、配向性材料の流動性を調整し、配向膜形成用組成物を塗布することにより得られる塗布膜をより平坦にする機能を有する。具体的には、界面活性剤が挙げられ、これらは塗布膜の表面張力を下げる効果を有する。レベリング剤としては、ポリアクリレート化合物を主成分とするレベリング剤およびフッ素原子含有化合物を主成分とするレベリング剤からなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましい。
ポリアクリレート化合物を主成分とするレベリング剤としては、”BYK−350”、”BYK−352”、”BYK−353”、”BYK−354”、”BYK−355”、”BYK−358N”、”BYK−361N”、”BYK−380”、”BYK−381”および”BYK−392”[BYK Chemie社]等が挙げられる。
フッ素原子含有化合物を主成分とするレベリング剤としては、”メガファック(登録商標)R−08”、同”R−30”、同”R−90”、同”F−410”、同”F−411”、同”F−443”、同”F−445”、同”F−470”、同”F−471”、同”F−477”、同”F−479”、同”F−482”、同”F−483”[DIC(株)];”サーフロン(登録商標)S−381”、同”S−382”、同”S−383”、同”S−393”、同”SC−101”、同”SC−105”、”KH−40”、”SA−100”[AGCセイミケミカル(株)];”E1830”、”E5844”[(株)ダイキンファインケミカル研究所];”エフトップEF301”、”エフトップEF303”、”エフトップEF351”、”エフトップEF352”[三菱マテリアル電子化成(株)]等が挙げられる。
配向膜中のレベリング剤の含有量は、配向膜を形成する配向膜形成用組成物中の固形分100質量部に対して、0.001質量部以上5質量部以下が好ましく、0.005質量部以上1質量部以下がより好ましく、0.01質量部以上0.5質量部以下がさらに好ましい。また、配向膜中のレベリング剤の含有量は、レベリング剤を含む配向膜全量、すなわち、配向膜100質量部に対して、0.001質量部以上5質量部以下が好ましく、0.005質量部以上1質量部以下がより好ましく、0.01質量部以上0.5質量部以下がさらに好ましい。光学異方性層における重合性液晶化合物を容易に配向させることができる点、得られる光学異方性層の光学補償特性がより優れるという点で、レベリング剤の含有量が0.001質量部以上5質量部以下であることが好ましい。
配向膜としては、重合性液晶組成物の塗布などにより溶解しない溶剤耐性を有し、また、溶剤の除去や重合性液晶化合物の配向のための加熱処理における耐熱性を有するものが好ましい。かかる配向膜としては、配向性ポリマーを含む配向膜、光配向膜等が挙げられる。
[配向性ポリマーを含む配向膜]
配向性ポリマーとしては、分子内にアミド結合を有するポリアミドやゼラチン類、分子内にイミド結合を有するポリイミドおよびその加水分解物であるポリアミック酸、ポリビニルアルコール、アルキル変性ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリオキサゾール、ポリエチレンイミン、ポリスチレン、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル類等が挙げられる。中でも、ポリビニルアルコールが好ましい。2種以上の配向性ポリマーを組み合わせて用いてもよい。
配向性ポリマーを含む配向膜は、通常、配向性ポリマーが溶剤に溶解した配向膜形成用組成物を基材に塗布し、溶剤を除去して塗布膜を形成する、又は、配向膜形成用組成物を基材に塗布し、溶剤を除去て塗布膜を形成し、該塗布膜をラビングする(ラビング法)ことで得られる。
前記溶剤としては、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、プロピレングリコールモノメチルエーテル等のアルコール溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレングリコールメチルエーテルアセテート、γ−ブチロラクトン、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、乳酸エチルなどのエステル溶剤、アセトン、メチルエチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチルアミルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン溶剤、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素溶剤、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶剤、アセトニトリル等のニトリル溶剤、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル溶剤、クロロホルム、クロロベンゼン等の塩素化炭化水素溶剤等が挙げられる。これら溶剤は、単独で使用してもよいし、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
配向膜形成用組成物中の配向性ポリマーの濃度は、配向性ポリマー材料が、溶剤に完溶できる範囲であればよいが、溶液に対して固形分換算で0.1%以上20%以下が好ましく、0.1%以上10%以下がより好ましい。
配向膜形成用組成物として、市販の配向性材料をそのまま使用してもよい。市販の配向性材料としては、サンエバー(登録商標、日産化学工業(株)製)、オプトマー(登録商標、JSR(株)製)などが挙げられる。
配向膜形成用組成物を基材に塗布する方法としては、スピンコ−ティング法、エクストルージョン法、グラビアコーティング法、ダイコーティング法、スリットコーティング法、バーコーティング法、アプリケータ法などの塗布法、フレキソ法などの印刷法などの公知の方法が挙げられる。本光学フィルムを、後述するRoll to Roll形式の連続的製造方法により製造する場合、当該塗布方法には通常、グラビアコーティング法、ダイコーティング法又はフレキソ法などの印刷法が採用される。
配向膜形成用組成物に含まれる溶剤を除去する方法としては、自然乾燥法、通風乾燥法、加熱乾燥及び減圧乾燥法等が挙げられる。加温乾燥させる場合の温度としては、通常60℃以上160℃以下であり、好ましくは80℃以上140℃以下である。
配向膜に配向規制力を付与するために、必要に応じてラビングを行うことができる(ラビング法)。ラビング法により配向規制力を付与する方法としては、ラビング布が巻きつけられ、回転しているラビングロールに、配向膜形成用組成物を基材に塗布しアニールすることで基材表面に形成された配向性ポリマーの膜を、接触させる方法が挙げられる。
[光配向膜]
光配向膜は、通常、光反応性基を有するポリマー又はモノマーと溶剤とを含む配向膜形成用組成物を基材に塗布し、光(好ましくは、偏光UV)を照射することで得られる。光配向膜は、照射する光の偏光方向を選択することにより、配向規制力の方向を任意に制御できる点でより好ましい。
光反応性基とは、光照射することにより液晶配向能を生じる基をいい、光照射により生じる分子の配向誘起または異性化反応、二量化反応、光架橋反応もしくは光分解反応等の、液晶配向能の起源となる光反応に関与する基が挙げられる。中でも、二量化反応または光架橋反応に関与する基が、配向性に優れる点で好ましい。光反応性基は、不飽和結合を有する基が好ましく、二重結合を有する基がより好ましい。中でも炭素−炭素二重結合(C=C結合)、炭素−窒素二重結合(C=N結合)、窒素−窒素二重結合(N=N結合)および炭素−酸素二重結合(C=O結合)からなる群より選ばれる少なくとも一つを有する基が好ましい。
C=C結合を有する光反応性基としては、ビニル基、ポリエン基、スチルベン基、スチルバゾール基、スチルバゾリウム基、カルコン基、シンナモイル基などが挙げられる。C=N結合を有する光反応性基としては、芳香族シッフ塩基、芳香族ヒドラゾンなどの構造を有する基が挙げられる。N=N結合を有する光反応性基としては、アゾベンゼン基、アゾナフタレン基、芳香族複素環アゾ基、ビスアゾ基、ホルマザン基、アゾキシベンゼン構造を有する基などが挙げられる。C=O結合を有する光反応性基としては、ベンゾフェノン基、クマリン基、アントラキノン基、マレイミド基等が挙げられる。これらの基は、アルキル基、アルコキシ基、アリール基、アリルオキシ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、ヒドロキシル基、スルホン酸基、ハロゲン化アルキル基などの置換基を有していてもよい。
光配向に必要な偏光照射量が比較的少なく、かつ、熱安定性や経時安定性に優れる光配向膜が得られやすいという点で、シンナモイル基またはカルコン基が好ましい。光反応性基を有するモノマーまたはポリマーとしては、モノマーまたはポリマー側鎖の末端部が桂皮酸構造となるシンナモイル基を有することが特に好ましい。
配向膜形成用組成物を基材上に塗布することにより、基材上に光配向誘起層を形成することができる。該組成物に含まれる溶剤としては、上述の配向性ポリマーを含む配向膜を形成する配向膜形成用組成物に含まれる溶剤と同様のものが挙げられ、光反応性基を有するポリマーあるいはモノマーの溶解性に応じて適宜選択することができる。
配向膜形成用組成物中の光反応性基を有するポリマーまたはモノマーの含有量は、ポリマーまたはモノマーの種類や目的とする光配向膜の厚みによって適宜調節できるが、少なくとも0.2質量%以上とすることが好ましく、0.3質量%以上10質量%以下がより好ましい。光配向膜の特性が著しく損なわれない範囲で、配向膜形成用組成物は、ポリビニルアルコールやポリイミドなどの高分子材料や光増感剤を含んでいてもよい。
配向膜形成用組成物を基材に塗布する方法としては、配向性ポリマーを含む配向膜を形成する配向膜形成用組成物を基材に塗布する方法と同様の方法が挙げられる。塗布された配向膜形成用組成物から、溶剤を除去する方法としては、配向性ポリマーを含む配向膜を形成する配向膜形成用組成物から溶剤を除去する方法と同じ方法が挙げられる。
偏光を照射するには、基板上に塗布された配向膜形成用組成物から、溶剤を除去したものに直接、偏光を照射する形式でもよいし、基材側から偏光を照射し、偏光を透過させて照射する形式でもよい。また、当該偏光は、平行光であることが好ましい。照射する偏光の波長は、光反応性基を有するポリマー又はモノマーの光反応性基が、光エネルギーを吸収し得る波長領域のものがよい。具体的には、波長250nm以上400nm以下のUV(紫外線)が好ましい。該UVの照射量としては、通常1mJ/cm以上500mJ/cm以下であり、好ましくは10mJ/cm以上200mJ/cm以下であり、より好ましくは10mJ/cm以上100mJ/cm以下である。当該偏光照射に用いる光源としては、キセノンランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、KrF、ArFなどの紫外光レ−ザ−などが挙げられる。波長313nmの紫外線の発光強度が大きいという点で、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、またはメタルハライドランプが好ましい。前記光源からの光を、適当な偏光フィルムを通過して照射することにより、偏光UVを照射することができる。かかる偏光フィルムとしては、偏光フィルターやグラントムソン、グランテーラーなどの偏光プリズムやワイヤーグリッドタイプの偏光フィルムを使用することができる。
なお、ラビング又は偏光照射を行う時に、マスキングを行えば、液晶配向の方向が異なる複数の領域(パターン)を形成することもできる。
配向膜の厚さは、通常10nm以上10000nm以下であり、好ましくは10nm以上1000nm以下であり、より好ましくは10nm以上700nm以下である。
[光学フィルムの製造方法]
連続的に本光学フィルムを製造する方法について説明する。連続的に本光学フィルムを製造する好適な方法として、Roll to Roll形式による方法が挙げられる。下記に代表的な製造方法を例示する。
(1)基材が巻芯に巻き取られているロールを準備する工程、
(2)該ロールから、該基材を連続的に送り出す工程、
(3)該基材上に配向膜を形成する工程、
(4)該配向膜上に光学異方性層を形成し、光学フィルムを得る工程
(5)連続的に得られた光学フィルムを第2の巻芯に巻き取り、第2ロールを得る工程
を順に行う方法が挙げられる。
図1に、本光学フィルムの一例の模式図を示す。図1(b)は、基材3、配向膜1、及び光学異方性層2が、この順番で積層された本光学フィルム100である。
この本光学フィルムの光学異方性層2を別の基材3’に転写して、基材3および配向膜1を取り除くことで基材3および配向膜1を有さない本光学フィルム100を得ることができる。基材を有さない本光学フィルムの模式図を図1(a)に示す。さらに、基材3’を取り除き基材を有さない本光学フィルムを得ることもできる。
光学異方性層が層A及び層Bから構成される場合、前述の図1(a)、(b)の光学異方性層を層A及び層Bの2層からなる光学異方性層と読み替えれば良い。この時、層Aと層Bの順序は問わない。また、層Aと層Bの間には配向膜が存在しても良い。
光学異方性層が層A21及び層B22を含む構成の場合、基材3の両面にそれぞれの層を積層してもよい。基材3の両面に光学異方性層を有する本光学フィルムの模式図を図1(c)に示す。図1(c)は、層A21及び層B22を、各配向膜1上に直接形成した場合の本光学フィルム100の構成を示す。
また各層を順次転写によって基材3に積層してもよい。この場合、レベリング剤を有する配向膜上に重合性液晶化合物を重合させることにより層Aまたは層Bを形成し、残りの一層を延伸フィルムにより形成し、順次基材3に転写してもよいし、レベリング剤を有する配向膜上に重合性液晶化合物を重合させることにより層Aおよび層Bを形成し、順次基材3に転写してもよい。
[円偏光板]
本光学フィルムは偏光フィルムと組み合わせることで、本光学フィルムと偏光フィルムとを備える円偏光板(以下、本円偏光板ということがある。)を得ることができる。本光学フィルムと偏光フィルムとは、通常、接着剤で貼り合わされ、好ましくは活性エネルギー線硬化型接着剤で貼り合わされる。以下の説明では、偏光フィルム、および偏光フィルムの片面または両面に保護フィルムを有する偏光板をまとめて偏光板と呼ぶ。
光学異方性層が一層のみから構成され、かつ遅相軸が一つしか存在しない場合、本光学フィルムの光学異方性層の遅相軸(光軸)に対して、該偏光板の透過軸が実質的に45°となるように設定するのが好ましい。実質的に45°とは、通常45±5°の範囲である。図2に、本円偏光板110の一例の模式図を示す。
図2で示す本円偏光板が有する偏光板は、偏光フィルムの片面に保護フィルムを有するものでもよく、偏光フィルムの両面に保護フィルムを有するものであってもよい。また、光学異方性層は、層Aおよび層Bの2層から構成されていてもよい。
図2(b)は、本光学フィルム100と偏光板7とを積層する本円偏光板110であり、本光学フィルム100は、偏光板7に近い側から基材32、配向膜1、および光学異方性層2をこの順に有する円偏光板である。
図2(c)は、本光学フィルム100と偏光板7とを積層する本円偏光板110であり、本光学フィルム100は、偏光板7に近い側から光学異方性層2、配向膜1、および基材32をこの順に有する円偏光板である。
図2(b)および(c)において、基材32は、偏光フィルムの片面を保護する保護フィルムとしての機能も果たすことができる。
図2(a)は、基材を有さない本光学フィルム100と偏光板7とを積層する本円偏光板である。図2(a)に示す円偏光板110は、本光学フィルム100を偏光板7に転写することで得ることができる。偏光板へ、基材を有さない本光学フィルムを貼合する方法としては、基材を取り除いた本光学フィルムを、接着剤を介して偏光板へ貼合する方法、基材を有する本光学フィルムを、接着剤を介して偏光板へ貼合した後に基材を取り除く方法等が挙げられる。この際、接着剤は、本光学フィルムが有する光学異方性層側に塗布されてもよく、偏光板側に塗布されてもよい。基材と、光学異方性層との間の配向膜は、基材と共に取り除いてもよい。
配向膜と化学結合を形成する官能基を表面に有する基材は、配向膜と化学結合を形成し、取り除き難くなる傾向がある。よって基材を剥離して取り除く場合は、基材表面に配向膜と化学結合を形成する官能基が少ない基材が好ましい。また、基材表面に配向膜と化学結合を形成する官能基を形成する表面処理を施していない基材が好ましい。
基材と化学結合を形成する官能基を有する配向膜は、基材と配向膜との密着力が大きくなる傾向がある。よって基材を剥離して取り除く場合は、基材と化学結合を形成する官能基が少ない配向膜が好ましい。したがって、配向膜形成用組成物は、基材と配向膜とを架橋する試薬が含まれないことが好ましく、基材を溶解する溶剤が含まれないことが好ましい。
また、配向膜と化学結合を形成する官能基を有する光学異方性層は、配向膜と光学異方性層との密着力が大きくなる傾向がある。よって基材と共に配向膜を取り除く場合は、配向膜と化学結合を形成する官能基が少ない光学異方性層が好ましい。したがって重合性液晶組成物は、配向膜と光学異方性層とを架橋する試薬を含まないことが好ましい。
図2(d)〜図2(g)で示す構成は、光学異方性層が層A及び層Bからなり、基材を2枚有する本光学フィルムを積層してなるものである。
光学異方性層が層A及び層Bからなる場合、偏光板を積層する位置に制限がある。
具体的には、λ/4の位相差を有する層Aと、λ/2の位相差を有する層Bを積層する場合、偏光板の吸収軸に対して、まず層Bを、層Bの遅相軸が75°となるように形成し、次に層Aを、層Aの遅相軸が15°となるように形成する。このような位置に積層することで、得られる円偏光板は広帯域λ/4板として機能を発現することが可能となる。ここで、層Aと層Bを形成する軸角度に制限はなく、例えば、特開2004−126538号公報に記載のように、層Aと層Bの遅相軸角度を偏光板の吸収軸に対して30°と−30°、あるいは45°と−45°としても、広帯域λ/4板としての機能を発現させることができることは公知であるから、所望の方法で層を積層することが可能である。
本円偏光板は、さまざまな表示装置に組み込むことができるが、特に、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置及び無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、およびタッチパネルを備える有機エレクトロルミネッセンス表示装置に有効に組み込むことができる。
[偏光板]
上記の偏光板が有する偏光フィルムは、偏光機能を有するフィルムであればよく、公知の偏光フィルムを使用できる。偏光フィルムとしては、吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルム、吸収異方性を有する色素を塗布したフィルム(特開2012−33249号公報等参照。)を偏光フィルムとして含むフィルム等が挙げられる。吸収異方性を有する色素としては、例えば、二色性色素が挙げられる。
吸収異方性を有する色素を吸着させた延伸フィルムの厚さは好ましくは5〜40μmである。吸収異方性を有する色素を塗布したフィルムは薄い方が好ましいが、薄すぎると強度が低下し、加工性に劣る傾向がある。吸収異方性を有する色素を塗布したフィルムの厚さは、通常20μm以下であり、好ましくは5μm以下であり、より好ましくは0.5μm以上3μm以下である。
このようにして得られた偏光フィルムの少なくとも一方の面に、接着剤を介して透明保護フィルムを積層することにより偏光板が得られる。透明保護フィルムとしては、前述した基材と同様の透明フィルムを好ましく使用することができるし、本発明の光学フィルムを用いることもできる。
<接着剤>
円偏光板、偏光板等を製造するときに使用する接着剤としては、例えば、粘着剤、水系接着剤、活性エネルギー線硬化型接着剤等公知の接着剤が挙げられる。
粘着剤としては、(メタ)アクリル酸エステルを主成分とし、官能基を有する(メタ)アクリルモノマーを少量含有するアクリル系モノマー混合物を、重合開始剤の存在下にラジカル重合することにより得られる。特にガラス転移温度Tgが0℃以下のアクリル系樹脂と、架橋剤とを含有するアクリル系粘着剤が好ましく使用できる。
粘着剤層を本光学フィルム上に形成する方法としては、基材として剥離フィルムを用意し、粘着剤組成物を基材上に塗布して粘着剤層を形成し、得られる粘着剤層を本光学フィルムの表面に移設する方法、本光学フィルム表面に粘着剤組成物を直接塗布して粘着剤層を形成する方法などが採用される。
粘着剤層の厚さは、5μm以上50μm以下であることが好ましく、5μm以上30μm以下であることがより好ましい。粘着剤層の厚さを30μm以下とすることにより、高温高湿下での接着性が向上し、ディスプレイと粘着剤層との間に浮きや剥がれの発生する可能性が低くなる傾向にあり、リワーク性も向上する傾向にある。また、その厚さを5μm以上とすることにより、そこに貼合されている偏光板の寸法が変化してもその寸法変化に粘着剤層が追随して変動するので、寸法変化に対する耐久性が向上する。
水系接着剤としては、主成分としてポリビニルアルコール系樹脂又はウレタン樹脂を含有し、接着性を向上させるために、さらにイソシアネート系化合物やエポキシ化合物のような架橋剤又は硬化性化合物を配合した組成物が一般的である。
水系接着剤層を本光学フィルム上に形成する方法としては、本光学フィルム表面に水系接着剤組成物を直接塗布して接着剤層を形成する方法などが挙げられる。水系接着剤を偏光板と本光学フィルムの間に注入後、加熱することで水を蒸発させつつ、熱架橋反応を進行させることで両者に十分な接着性を与えることもできる。前記接着剤層の厚さは、通常0.001μm以上5μm以下であり、好ましくは0.01μm以上2μm以下、より好ましくは1μm以下である。接着剤層が厚すぎると、偏光板の外観不良となりやすい。
活性エネルギー線硬化型接着剤は、活性エネルギー線の照射を受けて硬化し、偏光板と本光学フィルムとを、実用に足る強度で接着できるものであればよい。例えば、エポキシ化合物とカチオン重合開始剤を含有するカチオン重合性の活性エネルギー線硬化型接着剤、アクリル系硬化成分とラジカル重合開始剤を含有するラジカル重合性の活性エネルギー線硬化型接着剤、エポキシ化合物のようなカチオン重合性の硬化成分及びアクリル系化合物のようなラジカル重合性の硬化成分の両者を含有し、さらにカチオン重合開始剤及びラジカル重合開始剤を配合した活性エネルギー線硬化型接着剤、及び開始剤を含まない活性エネルギー線硬化型接着剤に電子ビームを照射することで硬化させる電子線硬化型接着剤等が挙げられる。アクリル系硬化成分とラジカル重合開始剤を含有するラジカル重合性の活性エネルギー線硬化型接着剤、エポキシ化合物とカチオン重合開始剤を含有するカチオン重合性の活性エネルギー線硬化型接着剤が好ましい。
活性エネルギー線としては、活性種を発生する化合物を分解して活性種を発生させることのできるエネルギー線と定義される。このような活性エネルギー線としては、可視光、紫外線、赤外線、X線、α線、β線、γ線、電子線などが挙げられる。
活性エネルギー線硬化型接着剤層を本光学フィルム上に形成する方法としては、本光学フィルム表面に活性エネルギー線硬化型接着剤組成物を直接塗布して接着剤層を形成する方法などが挙げられる。前記接着剤層の厚さは、通常0.001μm以上5μm以下であり、好ましくは0.01μm以上2μm以下、より好ましくは1μm以下である。接着剤層が厚すぎると、偏光板の外観不良となりやすい。
本発明における活性エネルギー線の照射により接着剤の重合硬化を行うために用いる光源としては、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、キセノンランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク灯、タングステンランプ、ガリウムランプ、エキシマレーザー、波長範囲380〜440nmを発光するLED光源、ケミカルランプ、ブラックライトランプ、マイクロウェーブ励起水銀灯、メタルハライドランプが挙げられる。エネルギーの安定性や装置の簡便さという観点から、波長400nm以下に発光分布を有する紫外光源であることが好ましい。
[表示装置]
本光学フィルム及び本円偏光板は、さまざまな表示装置に使用することができる。
表示装置とは、表示素子を有する装置であり、発光源として発光素子または発光装置を含む。表示装置としては、液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置、タッチパネル表示装置、電子放出表示装置(例えば電場放出表示装置(FED)、表面電界放出表示装置(SED))、電子ペーパー(電子インクや電気泳動素子を用いた表示装置、プラズマ表示装置、投射型表示装置(例えばグレーティングライトバルブ(GLV)表示装置、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)を有する表示装置)、圧電セラミックディスプレイなどが挙げられる。液晶表示装置は、透過型液晶表示装置、半透過型液晶表示装置、反射型液晶表示装置、直視型液晶表示装置、投写型液晶表示装置などのいずれの形態をも含む。これらの表示装置は、2次元画像を表示する表示装置であってもよいし、3次元画像を表示する立体表示装置であってもよい。特に本円偏光板は有機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置及び無機エレクトロルミネッセンス(EL)表示装置に有効に組み込むことができ、本光学フィルムおよび本円偏光板は液晶表示装置及びタッチパネル表示装置に有効に組み込むことができる。
図3は、本円偏光板を備えた有機EL表示装置200の一例を示す概略図である。
図3(a)は、本円偏光板110を構成する偏光板7、光学異方性層2、および有機ELパネル8が、この順に積層された有機EL表示装置200である。図3(b)は、図3(a)とは積層順が異なる有機EL表示装置を表し、本円偏光板110を構成する光学異方性層2、偏光板7、および有機ELパネル8が、この順に積層された有機EL表示装置200である。
偏光板と、本光学フィルムと、有機ELパネルとを積層する方法としては、偏光板と本光学フィルムとを積層した本円偏光板を、有機ELパネルに貼合する方法、及び、有機ELパネルに本光学フィルムを貼合し、さらに該本光学フィルムの表面に偏光板を貼合するする方法等が挙げられる。貼合には、通常、接着剤が使用できる。
例えば、図3(a)で示される有機EL表示装置200は、図2(a)で示される本円偏光板110の光学異方性層2の表面に接着剤を塗布し、そこへ有機ELパネル8を貼合することで製造することができる。また、図3(a)で示される有機EL表示装置200は、図1(b)で示される本光学フィルムの光学異方性層2の表面に接着剤を塗布し、そこへ有機ELパネル8を貼合し、本光学フィルムの基材3および配向膜1を取り除き、基材を取り除くことで現れた光学異方性層2の表面に接着剤を塗布し、そこへ偏光板7を貼合することでも製造することができる。
図3(c)で示される有機EL表示装置200は、有機ELパネル8、光学異方性層2、基材3、および偏光板7をこの順に有する有機EL表示装置である。図3(d)で示される有機EL表示装置200は、有機ELパネル8、偏光板7、光学異方性層2、および基材3をこの順に有する有機EL表示装置である。
図3(e)〜(h)は、光学異方性層として層Aおよび層Bを含む層を使用した場合の有機EL表示装置を表す。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。例中の「%」および「部」は、特記ない限り、質量%および質量部である。
シクロオレフィンポリマーフィルム(COP)には、日本ゼオン株式会社製のZF−14を使用した。
コロナ処理装置には、春日電機株式会社製のAGF−B10を使用した。
コロナ処理は、上記コロナ処理装置により、出力0.3kW、処理速度3m/分の条件で1回行った。
偏光UV照射装置には、ウシオ電機株式会社製の偏光フィルムユニット付SPOT CURE SP−7を使用した。
レーザー顕微鏡には、オリンパス株式会社製のLEXTを使用した。
高圧水銀ランプには、ウシオ電機株式会社製のユニキュアVB―15201BY−Aを使用した。
位相差値は、王子計測機器社製のKOBRA−WRにより測定した。
膜厚測定には日本分校株式会社製エリプソメータM−220を使用した。
実施例1
[配向膜形成用組成物の調製]
下記成分を混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより、配向膜形成用組成物(1−1)を得た。下記光配向性材料は、特開2013−33248号公報記載の方法で合成した。なお、この光配向性材料が、配向膜形成用組成物中の固形分となる。
光配向性材料(5部):
Figure 2016110113
溶剤(95部):シクロペンタノン
更に、上記の組成で調製した配向膜形成用組成物(1−1)に対して、表1に従って以下の添加剤を加え配向膜形成用組成物(1−2)〜(1−5)を得た。配向膜形成用組成物(1−2)〜(1−4)にはBYK−361Nを、配向膜形成用組成物(1−5)にはメガファックF−477を、それぞれ配合した。
レベリング剤
BYK−361N:ポリアクリレート化合物、BYK−Chemie社製。
メガファックF−477:フッ素原子含有化合物、DIC社製。
Figure 2016110113
[重合性液晶組成物(A−1)の調製]
下記の成分を混合し、得られた混合物を80℃で1時間攪拌することにより、重合性液晶組成物(A−1)を得た。
重合性液晶A1および重合性液晶A2は、特開2010−31223号公報記載の方法で合成した。
重合性液晶A1(12.31部):
Figure 2016110113
重合性液晶A2(0.86部):
Figure 2016110113
重合開始剤(0.73部):2−ジメチルアミノ−2−ベンジル−1−(4−モルホリノフェニル)ブタン−1−オン
(イルガキュア369、チバ スペシャルティケミカルズ社製)
レベリング剤(0.01部):ポリアクリレート化合物(BYK−361N;BYK−Chemie社製)
溶剤:シクロペンタノン(52.2部)、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)(34.8部)
実施例(1)
[光学異方性層の製造]
シクロオレフィンポリマーフィルム(COP)(ZF−14、日本ゼオン株式会社製)を、コロナ処理装置(AGF−B10、春日電機株式会社製)により出力0.3kW、処理速度3m/分の条件で1回処理した。コロナ処理を施した表面に、配向膜形成用組成物(1−2)をバーコーターにより塗布し、80℃で1分間乾燥し、偏光UV照射装置(SPOT CURE SP−7;ウシオ電機株式会社製)により、100mJ/cmの積算光量で偏光UV露光を実施した。得られた配向膜の膜厚をエリプソメータで測定したところ、表2に示す結果となった。続いて、配向膜上に重合性液晶組成物(A−1)を、バーコーターにより塗布し、120℃で1分間乾燥した後、高圧水銀ランプ(ユニキュアVB―15201BY−A、ウシオ電機株式会社製)により、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長:365nm、波長365nmにおける積算光量:1000mJ/cm)することで光学異方性層を含む光学フィルム1を形成した。得られた光学フィルム1の波長450nmならびに波長650nmの位相差値を測定したところ、位相差値は120〜150nmで、各波長での面内位相差値の関係は以下のとおりとなった。
Re(450)/Re(550)=0.85
Re(650)/Re(550)=1.03
すなわち、光学異方性層は下記式(1)、(2)及び(4)で表される光学特性を有した。なお、COPの波長550nmにおける位相差値は略0であるため、当該面内位相差値の関係には影響しない。
Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
100nm<Re(550)<160nm (4)
また、2枚の偏光板の吸収軸を直交させたクロスニコルの条件下(黒表示に相当する)で、2枚の偏光板の間に得られた光学フィルム1の遅相軸と偏光板の吸収軸の成す角が45°になるように挟み、バックライトの上に置いて観察した時に、位相差のムラが視認される場合を×、視認出来ない場合を○として、表2に光学フィルム1の位相差ムラの観察結果を示す。
実施例(2)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−3)を使用したこと以外は、実施例(1)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム1を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム1のムラを観測した結果を表2に示す。
実施例(3)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−4)を使用したこと以外は、実施例(1)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム1を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム1のムラを観測した結果を表2に示す。
実施例(7)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−5)を使用したこと以外は、実施例(1)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム1を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム1のムラを観測した結果を表2に示す。
比較例(1)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−1)を使用したこと以外は、実施例(1)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム1を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム1のムラを観測した結果を表2に示す。
Figure 2016110113
実施例(4)
[光学異方性層の製造]
ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)(三菱樹脂株式会社製のダイアホイルT140E25)を、コロナ処理装置(AGF−B10、春日電機株式会社製)により出力0.3kW、処理速度3m/分の条件で1回処理した。コロナ処理を施した表面に、配向膜形成用組成物(1−2)をバーコーターにより塗布し、80℃で1分間乾燥し、偏光UV照射装置(SPOT CURE SP−7;ウシオ電機株式会社製)により、100mJ/cmの積算光量で偏光UV露光を実施した。得られた配向膜の膜厚をエリプソメータで測定したところ、表3に示す結果となった。続いて、配向膜上に重合性液晶組成物(A−1)を、バーコーターを用いて塗布し、120℃で1分間乾燥した後、高圧水銀ランプ(ユニキュアVB―15201BY−A、ウシオ電機株式会社製)を用いて、紫外線を照射(窒素雰囲気下、波長:365nm、波長365nmにおける積算光量:1000mJ/cm)することにより光学異方性層を含む光学フィルム1を形成した。更に、得られた光学フィルム1の光学異方性層上に粘接着剤を貼合した後、コロナ処理装置(AGF−B10、春日電機株式会社製)により出力0.3kW、処理速度3m/分の条件で1回処理したシクロオレフィンポリマーフィルム(COP)(ZF−14、日本ゼオン株式会社製)を前記粘接着剤に貼合した。その後、基材のPETフィルムを剥離することにより、COPフィルムに光学異方性層を転写した光学フィルム2を得た。この時、転写された層は光学異方性層のみであり、配向膜は基材のPETフィルム上に存在していた。得られた光学フィルム2の波長450nmならびに波長650nmの位相差値を測定したところ、位相差値は120〜150nmで、各波長での面内位相差値の関係は以下のとおりとなった。
Re(450)/Re(550)=0.85
Re(650)/Re(550)=1.03
すなわち、光学異方性層は下記式(1)、(2)及び(4)で表される光学特性を有した。なお、COPの波長550nmにおける位相差値は略0であるため、当該面内位相差値の関係には影響しない。
Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
100nm<Re(550)<160nm (4)
また、2枚の偏光板の吸収軸を直交させたクロスニコルの条件下(黒表示に相当する)で、2枚の偏光板の間に得られた光学フィルム2の遅相軸と偏光板の吸収軸の成す角が45°になるように挟み、バックライトの上に置いて観察した時に、位相差のムラが視認される場合を×、視認出来ない場合を○として、表3に光学フィルム2の位相差ムラの観察結果を示す。
実施例(5)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−3)を使用したこと以外は、実施例(4)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム2を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム2のムラを観測した結果を表2に示す。
実施例(6)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−4)を使用したこと以外は、実施例(4)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム2を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム2のムラを観測した結果を表2に示す。
実施例(8)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−5)を使用したこと以外は、実施例(4)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム2を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム2のムラを観測した結果を表2に示す。
比較例(2)
配向膜形成用組成物として配向膜形成用組成物(1−1)を使用したこと以外は、実施例(4)と同様にして光学異方性層を含む光学フィルム2を得た。配向膜の厚さ、および光学フィルム2のムラを観測した結果を表2に示す。
Figure 2016110113
本発明の光学フィルムは、黒表示時における面内の位相差ムラがなく、光漏れ抑制に優れるので、表示装置の部材として有用である。
1 配向膜
2 光学異方性層
21 層A
22 層B
3、3’、31、32 基材
7 偏光板
8 有機ELパネル
100 本光学フィルム
110 本円偏光板
200 有機EL表示装置

Claims (17)

  1. レベリング剤を含有する配向膜と、光学異方性層とを有する光学フィルム。
  2. 配向膜の一方の面と、光学異方性層の一方の面とが接している請求項1に記載の光学フィルム。
  3. さらに、基材を有し、
    該基材上に、前記レベリング剤を含有する配向膜を有し、該配向膜の上に前記光学異方性層を有する請求項1に記載の光学フィルム。
  4. 配向膜中のレベリング剤の含有量が、配向膜100質量部に対して、0.001質量部以上5質量部以下である請求項1〜3のいずれかに記載の光学フィルム。
  5. 配向膜の膜厚が、10nm以上1000nm以下である請求項1〜4のいずれかに記載の光学フィルム。
  6. 配向膜が、光配向膜である請求項1〜5のいずれかに記載の光学フィルム。
  7. 配向膜が、シンナモイル基を有する化合物に由来する構造を含む請求項1〜6のいずれかに記載の光学フィルム。
  8. 光学異方性層が、式(1)及び式(2)で表される光学特性を有する請求項1〜7のいずれかに記載の光学フィルム。
    Re(450)/Re(550)≦1.00 (1)
    1.00≦Re(650)/Re(550) (2)
    (式中、Re(λ)は波長λnmの光に対する面内位相差値を表す。)
  9. 光学異方性層が、式(3)で表される光学特性を有する請求項1〜8のいずれかに記載の光学フィルム。
    100nm<Re(550)<160nm (3)
    (式中、Re(550)は波長550nmにおける面内位相差値を表す。)
  10. 光学異方性層が、1以上の重合性液晶化合物の重合体を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の光学フィルム。
  11. 光学異方性層の厚さが、20μm以下である請求項1〜10のいずれかに記載の光学フィルム。
  12. 請求項1〜11のいずれかに記載の光学フィルムと、偏光フィルムとを備える円偏光板。
  13. 請求項1〜11のいずれかに記載の光学フィルムが備える光学異方性層と、偏光フィルムとを備える円偏光板。
  14. 光学異方性層と、偏光フィルムとが、活性エネルギー線硬化型接着剤又は水系接着剤で貼り合わされた請求項13に記載の円偏光板。
  15. 請求項12〜14のいずれかに記載の円偏光板を備える有機EL表示装置。
  16. 請求項12〜14のいずれかに記載の円偏光板を備えるタッチパネル表示装置。
  17. レベリング剤を含有する配向膜と、光学異方性層とを有する光学フィルムの製造方法であって、
    10mJ/cm2以上200mJ/cm2以下の紫外線を配向膜に照射することによって、配向膜に配向規制力を生じさせる工程を含む光学フィルムの製造方法。
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