JP2016109281A - ブレーキ装置 - Google Patents

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Akiyoshi Tashiro
明義 田代
昌代 合田
Masayo Aida
昌代 合田
小八木 桂
Katsura Koyagi
桂 小八木
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【課題】簡潔な構造で、荷重センサに予圧を常時付与できるブレーキ装置を提供すること。【解決手段】ブレーキ装置1は、筒状のブレーキシリンダ13と、ブレーキシリンダ13によって外周17aが取り囲まれたブレーキピストン17と、電動モータ20からの回転運動を直動運動に変換してブレーキピストン17に伝達するボールねじ装置22と、第2の軸方向X2に向かう軸方向荷重を受けるように設けられた荷重センサ44とを含む。荷重センサ44は、第1パッド6からの反力を受けて、ねじ軸28に作用する第2の軸方向X2に向かう軸方向荷重を検出する。ブレーキシリンダ13の環状段部15cと、フランジ41との間には、環状段部15cおよびフランジ41を軸方向Xに沿って互いに離反するように弾性押圧する弾性体37が介装されている。【選択図】図1

Description

本発明はブレーキ装置に関する。
電動ブレーキ装置等のブレーキ装置では、ブレーキピストンに駆動力を伝達するための伝達機構が、ねじ軸と、ねじ軸と複数のボールを介して螺合するボールナットとを含むボールねじ装置を含むことがある(たとえば下記特許文献1を参照)。
また、ブレーキ装置の制動力を所望の大きさに制御するため、ブレーキ装置には、パッドからの反力を受ける部分に荷重センサが組み込まれることがある。下記特許文献2では、電動式直動アクチュエータの中心軸に設けられたフランジと、中心軸を支持する軸支持部材との間に、荷重センサが組み込まれている。
特開2014−145465号公報 特開2014−47845号公報
ところで、荷重センサは、その種類によっては、計測の際に初期予圧が必要なタイプの荷重センサがある。このような荷重センサを用いる場合、荷重センサに予圧を常時与えておかなければならない。
したがって、このような荷重センサをブレーキ装置に搭載する場合には、荷重センサに予圧を常時与えるための予圧付与機構を設ける必要がある。たとえば、ボールねじ装置を含むブレーキ装置では、ねじ軸(中心軸)と筒状のハウジングとの間に予圧付与機構を設けることが考えられる。このような予圧付与機構は、簡潔な構造であることが望まれる。
そこで、この発明の目的は、簡潔な構造で、荷重センサに予圧を常時付与できるブレーキ装置を提供することである。
前述の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車輪と一体回転するディスク(2)に対してパッド(6,7)に車輪軸方向に沿う押圧力を付与して制動力を発生させるブレーキ装置(1)であって、筒状のハウジング(13)と、前記パッドを押圧する筒状のブレーキピストン(17)であって、前記ハウジングによって外周(17a)が取り囲まれたブレーキピストンと、前記車輪軸方向に沿って延びるねじ軸(28)、および前記ねじ軸に複数のボール(29)を介して螺合したボールナット(30)を有し、前記ハウジングの内部に収容され、回転駆動源(20)からの回転運動を直動運動に変換して前記ブレーキピストンに伝達するボールねじ装置(22)とを含み、前記ブレーキピストンは、前記ボールナットに対し一体軸方向(X)移動可能に設けられており、前記ブレーキピストンが軸方向一方(X1)に向けて移動させられることにより前記パッドに前記押圧力が付与されるようになっており、前記ハウジングの軸方向他方側の端部には、環状段部(15c)が形成されており、前記ブレーキ装置は、前記パッドに付与される押圧力の反力を受けて前記ねじ軸に作用する、軸方向他方(X2)に向かう軸方向荷重を受けるように設けられ、かつ当該軸方向荷重の大きさを検出する荷重センサ(44)と、前記ねじ軸の外周に固定的に設けられ、前記ねじ軸の径方向(Z)に沿って延びるフランジ(41)であって、少なくとも外周部分(41c)が前記環状段部と軸方向に対向しているフランジと、前記ハウジングの前記環状段部と前記フランジとの間に介装され、前記環状段部および前記フランジを軸方向に沿って互いに離反するように弾性押圧する弾性体(37)とをさらに含む、ブレーキ装置を提供する。
請求項2に記載の発明は、前記ねじ軸の外周に外嵌固定されたスラスト軸受(42)をさらに含み、前記荷重センサは、前記スラスト軸受に対し前記軸方向他方側に配置され、前記フランジが前記スラスト軸受を押圧することにより、前記軸方向荷重が前記スラスト軸受を介して前記荷重センサに付与されるようになっている、請求項1に記載のブレーキ装置である。
請求項3に記載の発明は、前記弾性体は、前記ハウジングの前記環状段部に支持されている、請求項1または2に記載のブレーキ装置である。
請求項4に記載の発明は、前記弾性体と前記フランジとの間にすべり軸受(51)が介装されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブレーキ装置である。
なお、前記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1に記載の構成によれば、ハウジングの環状段部とフランジとの間に介装される弾性体によって、フランジが、軸方向他方側に常に弾性押圧される。フランジがねじ軸に固定的に設けられているので、弾性押圧力がねじ軸に伝わる。これにより、ねじ軸に、軸方向他方に向かう力を常時付与できる。したがって、荷重センサに予圧を常時付与できる。これにより、荷重センサへの予圧の付与を、フランジおよび弾性体の組合せという簡潔な構造で実現できる。ゆえに、簡潔な構造で、荷重センサに予圧を常時付与できるブレーキ装置を提供できる。
請求項2に記載の構成によれば、フランジは、スラスト軸受を介して荷重センサに軸方向荷重を与える押圧用のフランジと、弾性体から弾性押圧力を受けるための受け用のフランジとを兼ねている。そのため、これらのフランジをそれぞれ個別に設ける場合と比較して、構造の簡潔化をより一層図ることができる。
請求項3に記載の構成によれば、弾性体が環状段部に支持されているので、ねじ軸が回転状態であっても、弾性体は回転しない。ねじ軸の回転状態では、弾性体が、回転するフランジと摺接する。これにより、フランジを介したねじ軸の常時押圧を実現しながら、ブレーキシリンダに対するフランジの回転を良好に担保できる。
請求項4に記載の構成によれば、弾性体とフランジとの間にすべり軸受が介装されているので、フランジを、ハウジングに対し、より一層良好に回転させることができる。
本発明の一実施形態に係るブレーキ装置の概略断面図であり、非制動時を示している。 ボールねじ装置の構成を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係るブレーキ装置の概略拡大断面図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るブレーキ装置1の概略断面図であり、非制動時を示している。ブレーキ装置1は、自動車等の車輪と一体回転するディスク2に摩擦による制動力を付与する装置である。
ブレーキ装置1は、たとえばナックル(図示しない)等に移動可能に支持されたフローティングタイプのキャリパ3と、ディスク2を挟んで配置され、キャリパ3によって互いに接近/離間可能に支持された第1バックアッププレート4および第2バックアッププレート5と、第1バックアッププレート4および第2バックアッププレート5にそれぞれ固定され、ディスク2の対応する側面をそれぞれ押圧可能な第1パッド6および第2パッド7とを備えている。
キャリパ3は、互いに固定された第1ボディ8および第2ボディ9と、第2ボディ9に固定されたカバー10とを備えている。第1ボディ8は、第2ボディ9の一端が固定された本体部11と、本体部11と直交状に連結された腕部12とを備えている。第2バックアッププレート5は、腕部12に固定されている。
第2ボディ9は、第1ボディ8の本体部11に固定されたブレーキシリンダ(ハウジング)13と、ブレーキシリンダ13から延設された延設板14とを備える。ブレーキシリンダ13には、ブレーキピストン17が収容されている。
以降の説明において、後述するねじ軸28の軸方向を軸方向Xとする。後述するボールナット30の軸方向も軸方向Xである。ブレーキピストン17の軸方向およびブレーキシリンダ13の軸方向は、軸方向Xと一致する。また、軸方向Xのうち、ねじ軸28から見て第1パッド6側の軸方向(図1の左方向)を第1の軸方向(軸方向一方)X1とし、第1の軸方向X1と反対側の軸方向(図1の右方向)を第2の軸方向(軸方向他方)X2とする。
また、ねじ軸28の周方向を周方向Yとする。ボールナット30の周方向も周方向Yである。ブレーキピストン17の周方向およびブレーキシリンダ13の周方向は、周方向Yと一致する。
また、ねじ軸28の回転半径方向を径方向Zとする。ボールナット30の径方向も径方向Zである。ブレーキピストン17の径方向およびブレーキシリンダ13の径方向は、径方向Zと一致する。
ブレーキシリンダ13は、軸方向Xに対向する第1端部151および第2端部152を有し、第1端部151が開放された筒状部15と、筒状部15の第2端部152に連結された端面板16とを含む。ブレーキシリンダ13には、ブレーキピストン17が、軸方向Xに移動可能に収容されている。筒状部15の内周15bの軸方向Xの途中部には、端面板16に連続する環状段部15cが形成されている。環状段部15cは、端面板16に対向する対向面45を有している。対向面45は、軸方向Xに直交する円環面である。
ブレーキピストン17の一端171は、ブレーキシリンダ13の一端(筒状部15の第1端部151に相当)の開放部を通してディスク2側へ突出し、第1バックアッププレート4を押圧する。
ブレーキピストン17の外周17aとブレーキシリンダ13の内周(筒状部15の内周15bに相当)との間には、両者間を封止する封止部材18が介在している。封止部材18は、ブレーキシリンダ13の内周(筒状部15の内周15b)に設けられた収容溝に収容されたOリングであってもよい。
ピストン17の外周17aとシリンダ13の内周(筒状部15の内周15b)との両者は、両者に設けられたキー溝に跨がって配置されるキー19を介して連結されている。キー19を用いたキー結合を介して、ピストン17の軸方向Xの移動が案内されるとともに、シリンダ13に対するピストン17の回転が規制されている。
図示しない油圧経路から、ブレーキシリンダ13内に、ブレーキピストン17をディスク2側へ付勢する油圧が供給されていてもよい。その場合、ブレーキシリンダ13とブレーキピストン17とで油圧アクチュエータが構成される。
キャリパ3は、両パッド6,7をディスク2に押圧して制動力を発生させる機能を果たす。キャリパ3は、電動モータ(回転駆動源)20と、電動モータ20の回転を減速する減速装置21と、電動モータ20から減速装置21を介して伝達される回転運動を、ブレーキピストン17の軸方向Xの直線運動に変換するボールねじ装置22とを備えている。
電動モータ20は、第2ボディ9の延設板14に固定されたモータハウジング23と、出力軸24とを備える。
減速装置21は、電動モータ20の出力軸24の一端に一体回転可能に取り付けられた駆動ギヤ25と、駆動ギヤ25に噛み合うアイドルギヤ26と、アイドルギヤ26に噛み合う被動ギヤ27とを備えている。アイドルギヤ26は、第2ボディ9に回転可能に軸支されている。カバー10は、減速装置21を覆うようにして、第2ボディ9に固定されている。
図2は、ボールねじ装置22の構成を示す分解斜視図である。図2では、ボールねじ装置22だけでなく、ブレーキピストン17も併せて図示している。
図1および図2に示すように、ボールねじ装置22は、入力部材としてのねじ軸28と、ねじ軸28に複数のボール29を介して螺合した回転可能な出力部材としてのボールナット30と、止め輪40と、ブレーキピストン17とを備えている。ねじ軸28は、ボールナット30に挿通されている。ねじ軸28は、第2ボディ9によって、軸方向X移動不能に且つ回転可能に支持されている。ボールナット30は、第2ボディ9によって、軸方向X移動可能に且つ回転不能に支持されている。
具体的には、ねじ軸28は、ブレーキシリンダ13の端面板16に設けられた支持孔31の内周に保持された転がり軸受32によって、回転可能に且つ軸方向Xに移動不能に支持されている。ねじ軸28の一端281は、被動ギヤ27に同軸回転可能に結合された伝達軸45に、カップリング46を介して一体回転可能に連結されている。ねじ軸28は、雄ねじ溝34が形成された外周28aを備える。
ねじ軸28には、雄ねじ溝34の形成位置よりも第2の軸方向X2側の所定の位置において、円盤状のフランジ41が設けられている。フランジ41は、ねじ軸28の径方向Zに沿って延びている。この実施形態では、フランジ41は、図1に示すようにねじ軸28と別部材で設けられており、ねじ軸28の外周28aに外嵌固定されている。また、フランジ41がねじ軸28と一体に設けられていてもよい。
フランジ41は、ブレーキシリンダ13の筒状部15の内周15bよりも大径に設けられている。フランジ41は、第1の軸方向X1側の第1の主面41aの外周部分41cが、環状段部15cの対向面45と軸方向Xに対向するように配置されている。
環状段部15cの対向面45とフランジ41の第1の主面41aとの間には、ゴム部材からなる弾性体37が介装されている。ゴム部材は、ニトリルゴム等のゴム材料を用いて形成されている。弾性体37は、周方向Yに直交する断面形状が矩形状である。弾性体37は、第1の軸方向X1側の第1の主面37aと、第2の軸方向X2側の第2の主面37bとを有している。弾性体37の第1の主面37aは、環状段部15cの対向面45に接した状態で環状段部15cに固定されている(支持されている)。弾性体37の第2の主面37bは、フランジ41の第1の主面41aと接触し、第1の主面41aを第2の軸方向X2に向けて弾性的に押圧している。すなわち、弾性体37は、ブレーキシリンダ13(環状段部15c)およびフランジ41を軸方向Xに沿って互いに離反するように弾性押圧している。フランジ41がねじ軸28に固定的に設けられているので、第2の軸方向X2に向かう力が常時ねじ軸28に付与される。
弾性体37が環状段部15cに支持されているので、ねじ軸28が回転状態であっても、弾性体37は回転しない。ねじ軸28の回転状態では、弾性体37の第2の主面37bが、回転するフランジ41の第1の主面41aと摺接する。これにより、フランジ41を介したねじ軸28の常時押圧を実現しながら、ブレーキシリンダ13に対するフランジ41の回転を良好に担保できる。
フランジ41の第2の軸方向X2側の主面41bと、ブレーキシリンダ13の端面板16との間には、スラスト軸受42、調芯部材43および荷重センサ44が、フランジ41側から(第2の軸方向X2に向かうに従って)この順で配置されている。すなわち、フランジ41の主面41aおよび端面板16の対向部間に、スラスト軸受42と荷重センサ44とが組み込まれている。
スラスト軸受42は、ねじ軸28の外周に外嵌固定されている。スラスト軸受42は、たとえばスラストニードル軸受やスラストころ軸受によって構成されている。また、スラスト軸受42がスラスト玉軸受であってもよい。スラスト軸受42により、ねじ軸28に負荷される軸方向荷重が支持されている。
荷重センサ44は、調芯部材43を介して、スラスト軸受42とブレーキシリンダ13の端面板16との間で挟持されている。荷重センサ44は環状をなしている。荷重センサ44は、たとえば歪検出式荷重センサにより構成されている。荷重センサ44は、スラスト軸受42によって支持されている軸方向荷重を受ける。すなわち、荷重センサ44は、ねじ軸28に付与されている第2の軸方向X2向きの軸方向荷重を受けるように設けられている。
ボールナット30は、軸方向Xに関して、ディスク2側の第1端部301と、第1端部301とは反対側の第2端部302とを備える。ボールナット30は、外周30aと、雌ねじ溝33が形成された内周30bとを備える。雌ねじ溝33および雄ねじ溝34の間に列をなすボール29が介在している。
ボールナット30の第1端部301が、ブレーキピストン17の内周17bの位置決め段部39に当接している。また、ブレーキピストン17の内周17bに設けられた環状溝に嵌合した止め輪40が、ボールナット30の第2端部302の端面303に係合している。これにより、ブレーキピストン17とボールナット30とが、軸方向Xに一体移動可能に連結されている。
電動モータ20の出力軸24の回転が減速装置21を介して伝達されて、ねじ軸28が回転させられると、ボールナット30が、軸方向Xに移動する。このとき、キー19による案内によって、ブレーキピストン17が、ボールナット30とともに第1の軸方向X1に一体に移動する。これにより、ブレーキピストン17が第1パッド6を第1の軸方向X1に押圧し(押圧力が付与され)、両パッド6,7がディスク2に押圧して制動力が発生させられる。
このとき、ブレーキピストン17には、第1パッド6から押圧力の反力が付与される。第1パッド6からの反力(第2の軸方向X2向きの力)は、ボールナット30および複数のボール29を介してねじ軸28に伝わる。すなわち、ねじ軸28に、第2の軸方向X2向きの軸方向荷重が発生する。この軸方向荷重の大きさが、荷重センサ44によって計測される。
ブレーキピストン17が第1パッド6を第1の軸方向X1に押圧し、電動ブレーキ装置1に制動力が発生している状態では、ブレーキピストン17に第1パッド6から押圧力の反力が付与される結果、ねじ軸28に、第2の軸方向X2向きの軸方向荷重が発生する。このときの軸方向荷重の大きさ、すなわち、押圧力の反力の大きさが、荷重センサ44によって計測される。
ところで、この実施形態に用いられる荷重センサ44は、初期予圧が必要なタイプの荷重センサである。このタイプの荷重センサ44では、計測開始時に予圧を与えておかないと、正確な値を計測できないおそれがある。前述のように、弾性体37によるフランジ41の弾性押圧により、常時、第2の軸方向X2に向かう力がねじ軸28に付与されている。ねじ軸28に付与される第2の軸方向X2向きの力は、スラスト軸受42を介して荷重センサ44に与えられるので、この力が、荷重センサ44に予圧として常時作用する。これにより、初期予圧が必要なタイプの荷重センサを用いる場合であっても、ねじ軸28に付与されている軸方向荷重を良好に検出できる。
ブレーキ装置1の制御部は、荷重センサ44の検出出力に基づいて、電動モータ20を制御する。これにより、ブレーキ装置1の制動力を所望の大きさに制御できる。
以上によりこの実施形態によれば、環状段部15cとフランジ41との間に介装される弾性体37によって、フランジ41が、第2の軸方向X2側に常に弾性押圧される。フランジ41がねじ軸28に固定的に設けられているので、弾性押圧力がねじ軸28に伝わる。これにより、ねじ軸28に常時、第2の軸方向X2に向かう力を付与できる。したがって、荷重センサ44に予圧を常時付与できる。これにより、荷重センサ44への予圧の付与を、フランジ41および弾性体37の組合せという簡潔な構造で実現できる。ゆえに、簡潔な構造で、荷重センサ44に予圧を常時付与できるブレーキ装置1を提供できる。
また、フランジ41は、スラスト軸受42を介して荷重センサ44に軸方向荷重を与える押圧用のフランジと、弾性体37から弾性押圧力を受けるための受け用のフランジとを兼ねている。そのため、これらのフランジをそれぞれ個別に設ける場合と比較して、構造の簡潔化をより一層図ることができる。
以上この発明の一実施形態について説明したが、本発明は他の形態で実施することもできる。
図3は、本発明の他の実施形態に係るブレーキ装置の概略拡大断面図である。
図3に示すように、弾性体37とフランジ41との間にすべり軸受51が介装されていてもよい。すべり軸受51は円環板状をなしている。すべり軸受51の第1の軸方向X1側の主面51aが、フランジ41の第1の主面41aにすべり接触(摺接)する。この場合、フランジ41を、ブレーキシリンダ13に対し、より一層良好に回転させることができる。
また、スラスト軸受42を介して荷重センサ44に軸方向荷重を与える押圧用のフランジと、弾性体37から弾性押圧力を受けるための受け用のフランジとを、それぞれ個別に設けてもよい。
また、荷重センサ44として歪検出式荷重センサを例示したが、この他に磁気式荷重センサを荷重センサとして採用できる。
また、弾性体37はゴム部材に限らず、たとえば複数のコイルばねを周方向Yに並べて配置することもできる。
その他、特許請求の範囲内で種々の変更を加えることが可能である。
1…ブレーキ装置、2…ディスク、6…第1パッド、7…第2パッド、13…ブレーキシリンダ(ハウジング)、15b…内周、15c…環状段部、17…ブレーキピストン、17a…外周、19…キー、20…電動モータ(回転駆動源)、22…ボールねじ装置、28…ねじ軸、29…ボール、30…ボールナット、37…弾性体、41…フランジ、41c…外周部分、42…スラスト軸受、44…荷重センサ、51…すべり軸受、X…軸方向、X1…第1の軸方向(軸方向一方)、X2…第2の軸方向(軸方向他方)、Z…径方向

Claims (4)

  1. 車輪と一体回転するディスクに対してパッドに車輪軸方向に沿う押圧力を付与して制動力を発生させるブレーキ装置であって、
    筒状のハウジングと、
    前記パッドを押圧する筒状のブレーキピストンであって、前記ハウジングによって外周が取り囲まれたブレーキピストンと、
    前記車輪軸方向に沿って延びるねじ軸、および前記ねじ軸に複数のボールを介して螺合したボールナットを有し、前記ハウジングの内部に収容され、回転駆動源からの回転運動を直動運動に変換して前記ブレーキピストンに伝達するボールねじ装置と、
    前記ブレーキピストンは、前記ボールナットに対し一体軸方向移動可能に設けられており、
    前記ブレーキピストンが軸方向一方に向けて移動させられることにより前記パッドに前記押圧力が付与されるようになっており、
    前記ハウジングの軸方向他方側の端部には、環状段部が形成されており、
    前記ブレーキ装置は、
    前記パッドに付与される押圧力の反力を受けて前記ねじ軸に作用する、軸方向他方に向かう軸方向荷重を受けるように設けられ、かつ当該軸方向荷重の大きさを検出する荷重センサと、
    前記ねじ軸の外周に固定的に設けられ、前記ねじ軸の径方向に沿って延びるフランジであって、少なくとも外周部分が前記環状段部と軸方向に対向しているフランジと、
    前記ハウジングの前記環状段部と前記フランジとの間に介装され、前記環状段部および前記フランジを軸方向に沿って互いに離反するように弾性押圧する弾性体とをさらに含む、ブレーキ装置。
  2. 前記ねじ軸の外周に外嵌固定されたスラスト軸受をさらに含み、
    前記荷重センサは、前記スラスト軸受に対し前記軸方向他方側に配置され、
    前記フランジが前記スラスト軸受を押圧することにより、前記軸方向荷重が前記スラスト軸受を介して前記荷重センサに付与されるようになっている、請求項1に記載のブレーキ装置。
  3. 前記弾性体は、前記ハウジングの前記環状段部に支持されている、請求項1または2に記載のブレーキ装置。
  4. 前記弾性体と前記フランジの前記第1の主面との間にはすべり軸受が介装されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のブレーキ装置。
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