JP2016108262A - 植物抽出物を含む組成物 - Google Patents

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侑市 池田
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Abstract

【課題】好ましくはエマルションの形態であり、植物抽出物が組成物中へ配合されているときでさえ透明な又はわずかに半透明な外観を有する安定な組成物、詳細には安定な化粧用組成物を提供すること。【解決手段】本発明は、(a)少なくとも1種の油と、(b)好ましくは2から6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有する、少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルと、(c)少なくとも1種のタウレート陰イオン性界面活性剤と、(d)少なくとも1種のアミノ酸陰イオン性界面活性剤と、(e)少なくとも1種の植物抽出物と、(f)水とを含む、好ましくはエマルション、より好ましくはナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である組成物、詳細には化粧用組成物に関する。本発明による組成物は、経時的に安定である。したがって、本発明による組成物は、長期間にわたり、その外観を維持することができる。換言すれば、本発明による組成物の外観は、長期間にわたり実質的に変わらない。【選択図】なし

Description

本発明は、植物抽出物を含む組成物に関し、それは、好ましくはナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である。
水中油型(O/W型)エマルション又は油中水型(W/O型)エマルションは、化粧品及び皮膚科学の分野で、詳細にはミルク、クリーム、トニック、美容液又は化粧水等の化粧品の製造用として、周知である。
化粧品分野又は皮膚科分野において、水中油型(O/W)エマルションを使用することは既知の実践法である。水性相中に分散された油相(又は親油相)から構成されているこれらのエマルションは、外側の水性相を有し、したがって、それらがもたらす新鮮な感覚のために使用が快適な製品である。しかしながら、それらは、存在する油の量が多すぎるときに相当安定性を欠くという欠点を有する。今や、幾つかの応用例では、多量の油を有することは有利であり、その理由は、油が皮膚へ快適さを与え、栄養を与え、またこれらの油がメイクアップ除去の特性を有しているときに皮膚からメイクアップを除去することもできるためである。
その上、微細なエマルション、すなわち、油相が、非常に小さい液滴の形態、すなわち、寸法が4μm未満の液滴の形態であるエマルションを有することは有利であり、その理由は、これらの微細なエマルションは、心地よい化粧料の感触を有し、粒が粗いエマルションよりも概して安定であるためである。
特に、O/W型ナノエマルション又はマイクロエマルション等の微細なエマルションは、その透明な又はやや半透明な外観に起因して、化粧品において特に魅力的である。
例えば、JP-A-H09-110635は、界面活性剤としてのポリグリセリル脂肪酸エステルとC10〜C222-ヒドロキシ脂肪酸との組合せを使用して形成される微細なエマルションを開示している。加えて、JP-A-H11-71256は、ポリグリセリル脂肪酸エステルとベタインとの組合せを使用して形成される微細なエマルションを開示している。
産業界、特に化粧料業界では、天然の植物に由来する成分を含む製品を開発することへの関心が高い。
しかしながら、植物抽出物を含む組成物、詳細には化粧用組成物は、経時的に不安定である傾向があり、その理由は、植物抽出物が、組成物の安定性に影響することがある種々の物質を典型的に含有しているためである。特に、植物抽出物がナノエマルション又はマイクロエマルション等の微細なエマルション中へ配合されているとき、エマルションの安定性並びにエマルションの透明若しくはわずかに半透明な外観は、損なわれることがある。
JP-A-H09-110635 JP-A-H11-71256 EP-A-765668 EP-A-909556 米国特許第2,528,378号 米国特許第2,781,354号
Walter NollのChemistry and Technology of Silicones (1968年)、Academic Press 「The HLB system. A time-saving guide to emulsifier selection」、ICI Americas Inc.社により出版、1984年 GriffinによるHLB、J.Soc.Cosm.Chem.、1954年(第5巻)、249〜256頁 F. Puisieux及びM. Seiller、Galenica 5:Les systemes disperses [Dispersed systems]-第I巻-Agents de surface et emulsions [Surface agents and emulsions]-第IV章-Notions de HLB et de HLB critique [Notions of HLB and of critical HLB]、153〜194頁-1.1.2.章、Determination de HLB par voie experimentale [Experimental determination of HLB]、164〜180頁 CTFA辞典、第5版、1993年 CTFA辞典、第9版、2002年 友正慧ら、Oil Chemistry、第37巻、No.11(1988年)、48〜53頁
本発明の目的は、好ましくはエマルションの形態であり、植物抽出物が組成物中へ配合されているときでさえ透明な又はわずかに半透明な外観を有する安定な組成物、詳細には安定な化粧用組成物を提供することである。
本発明の上記目的は、
(a)少なくとも1種の油と、
(b)好ましくは2から6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を有する、少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(c)少なくとも1種のタウレート界面活性剤と、
(d)少なくとも1種のアミノ酸陰イオン性界面活性剤と、
(e)少なくとも1種の植物抽出物と、
(f)水と
を含む、
好ましくはエマルションの形態、より好ましくはナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である組成物、詳細には化粧用組成物によって達成することができる。
(a)油は、炭化水素油、並びに、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又はポリ酸のエステル、及び、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールのエステルから選んでもよく、このエステルの炭素原子の総数は10個以上である。
(a)油の量は、組成物の総質量に対して、0.1から50質量%、好ましくは0.5から40質量%、より好ましくは3から30質量%の範囲であることができる。
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2種のポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せを含んでもよく、そこで1種のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値は9.5以上、好ましくは10.0以上であり、他のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値は9.5未満、好ましくは9.0未満である。
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、2から6個のグリセロール単位を含むモノ(イソ)ステアリン酸ポリグリセリル、3から6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、2から6個のグリセロール単位を含むジオレイン酸ポリグリセリル、及び2から6個のグリセロール単位を含むモノカプリン酸ポリグリセリルから選ばれることが好ましい。
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して0.1から30質量%、好ましくは1から25質量%、より好ましくは3から20質量%の範囲であってもよい。
タウレート陰イオン性界面活性剤は、好ましくはヤシ油脂肪酸メチルタウレート、パーム核油脂肪酸メチルタウレート、水素化パーム核油脂肪酸メチルタウレート、牛獣脂肪酸メチルタウレート、水素化牛獣脂肪酸メチルタウレート、カプロイルメチルタウレート、ラウロイルメチルタウレート、ミリストイルメチルタウレート、パルミトイルメチルタウレート、ステアロイルメチルタウレート、オレイルメチルタウレート及びココイルメチルタウレート、並びにそれらの塩から好ましくは選択されるタウリン酸アシル、好ましくはアシルメチルタウレートであってもよい。
(c)タウレート陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.05から1質量%の範囲であることができる。
(d)アミノ酸陰イオン性界面活性剤は、グルタミン酸ステアロイル、グルタミン酸ココイル、ヤシ油脂肪酸グルタメート、グルタミン酸ラウロイル、ヤシ油脂肪酸グルタメート、パーム核油脂肪酸グルタメート、水素化パーム核油脂肪酸グルタメート、牛獣脂肪酸グルタメート及び水素化牛獣脂肪酸グルタメート、並びにそれらの塩から好ましくは選択されるグルタメートであってもよい。
(d)アミノ酸陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.05から1質量%の範囲であることができる。
(e)植物抽出物は、パエオニア・アルビフローラ(Paeonia albiflora)抽出物、好ましくはパエオニア・アルビフローラの根の抽出物であってもよい。
(e)植物抽出物の量は、組成物の総質量に対して、0.001から15質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.1から5質量%の範囲であることができる。
本発明による組成物がO/W型エマルションの形態であることが好ましい。
更に、本発明は、皮膚を、毛髪を、粘膜を、爪を、まつ毛を、眉毛を及び/又は頭皮を手入れするための非治療的方法にも関し、本発明の組成物が、皮膚に、毛髪に、粘膜に、爪に、まつ毛に、眉毛に及び/又は頭皮に適用されることを特徴とする。
その上、本発明は、体用の及び/又は顔面皮膚用の及び/又は粘膜用の及び/又は頭皮用の及び/又は毛髪用の及び/又は爪用の及び/又はまつ毛用の及び/又は眉毛用の、ケア製品としての若しくはケア製品中での、及び/又は、洗浄製品としての若しくは洗浄製品中での、及び/又は、メイクアップ製品としての若しくはメイクアップ製品中での、及び/又は、メイクアップ除去製品としての若しくはメイクアップ除去製品中での、本発明の組成物の使用にも関する。
鋭意検討の後、発明者らは、組成物が、好ましくは、選択された特定の成分の組合せを含む場合にエマルションの形態であり、植物抽出物が組成物中へ配合されているときでさえ透明な又はわずかに半透明な外観を有する、安定な組成物、詳細には安定な化粧用組成物を提供することが可能であることを発見した。
そのため、本発明は、
(a)少なくとも1種の油と、
(b)2から6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を好ましくは有する、少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
(c)少なくとも1種のタウレート陰イオン性界面活性剤と、
(d)少なくとも1種のアミノ酸陰イオン性界面活性剤と、
(e)少なくとも1種の植物抽出物と、
(f)水と
を含む、
好ましくはエマルション、より好ましくは微細なエマルション、更により好ましくはナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である組成物、詳細には化粧用組成物である。
本発明による組成物は、経時的に安定である。用語「安定な」は、本明細書では、組成物の外観が、1か月以上、好ましくは約2、3か月以上、より好ましくは約1年以上、変わらない又は実質的に変わらないことを意味する。
本発明による組成物は、長期間にわたり、その外観を維持することができる。換言すれば、本発明による組成物の外観は、長期間にわたり、変わらない又は実質的に変わらない。
本発明による組成物が、微細なエマルション、例えばナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である場合、組成物は、透明な又はわずかに半透明であることができる。エマルションの安定性、並びにエマルションの透明な又はわずかに半透明な外観は、植物抽出物の存在に起因して損なわれることはない。したがって、エマルションの透明な又はわずかに半透明な外観は、長期間にわたり維持されることが可能である。
本発明による組成物は経時的に安定であるため、組成物は、化粧用組成物であることができる。
本発明による組成物が、微細なエマルション、好ましくはナノエマルション又はマイクロエマルションの形態である場合、組成物は、長期間にわたり、透明な又はわずかに半透明な外観を有することができ且つ維持することができ、したがって、本発明による組成物は、好ましくはローション、セラム等であることができる。更に、分散相が細かく分散されるにつれ、本発明の組成物は、独特な、テクスチャ、保湿効果及びしっとり感、並びに向上した柔軟性を提供することができる。更に、分散相が微細に分散しているため、本発明の組成物は、独特な、テクスチャ、保湿及び潤い感、並びに向上した柔軟性を提供することができる。更に、分散相が油相であって、1種又は複数の親油性有効成分、又は更に両親媒性有効成分を含んでいる場合、該分散性油相は、有効成分の担体として作用し、有効成分の皮膚中への浸透を加速させることが可能であり、又は有効成分を皮膚上に分布させることが可能である。
以下、本発明の組成物を、更に詳しく説明する。
[油]
本発明の組成物は、少なくとも1種の油を含む。本明細書において、「油」とは、大気圧(760mmHg)下、室温(25℃)で、液体の形態にある、脂肪化合物又は脂肪物質を意味する。油としては、化粧品中で一般に使用されているものを、単独で又はそれらを組み合わせて使用してよい。これらの油は揮発性であっても不揮発性であってもよく、好ましくは不揮発性である。
油は、炭化水素油、シリコーンオイル等の非極性油;植物性油若しくは動物性油及びエステル油若しくはエーテル油等の極性油;又はそれらの混合物であってもよい。
(a)油は、植物起源油又は動物起源油、合成油、シリコーンオイル及び炭化水素油からなる群から選択されることが好ましい。
植物性油の例として、挙げることができるのは、例えば、亜麻仁油、ツバキ油、マカダミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、アボカド油、サザンカ油、ヒマシ油、紅花油、ホホバ油、ヒマワリ油、アーモンド油、菜種油、ゴマ油、大豆油、ピーナッツ油、及びそれらの混合物である。
動物性油の例として挙げることができるのは、例えばスクアレン及びスクアランである。
合成油の例として挙げることができるのは、アルカンオイル、例えばイソデカン及びイソヘキサデカン、エステルオイル、エーテルオイル、並びに人工型トリグリセリドである。
エステル油は、好ましくは、飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝状の、C1〜C26脂肪族の、一酸又はポリ酸の液状エステル、及び飽和又は不飽和の、直鎖又は分枝状の、C1〜C26脂肪族の、モノアルコール又はポリアルコールの液状エステルであり、該エステルの炭素原子の総数は10個以上である。
好ましくは、モノアルコールのエステルでは、本発明のエステルが由来するアルコール及び酸のうちの少なくとも1つは分枝状である。
一酸のモノエステル、及びモノアルコールのモノエステルの中では、パルミチン酸エチル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸イソプロピル、カルボン酸ジカプリリル、ミリスチン酸アルキル(ミリスチン酸イソプロピル又はミリスチン酸エチル等)、ステアリン酸イソセチル、イソノナン酸2-エチルヘキシル、イソノナン酸イソノニル、ネオペンタン酸イソデシル及びネオペンタン酸イソステアリルを挙げることができる。
C4〜C22ジカルボン酸又はC4〜C22トリカルボン酸と、C1〜C22アルコールとのエステル、並びにモノカルボン酸、ジカルボン酸又はトリカルボン酸と、非糖C4〜C26ジヒドロキシアルコール、トリヒドロキシアルコール、テトラヒドロキシアルコール又はペンタヒドロキシアルコールとのエステルも使用することができる。
特に挙げることができるのは、セバシン酸ジエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジ-n-プロピル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ビス(2-エチルヘキシル)、アジピン酸ジイソステアリル、マレイン酸ビス(2-エチルヘキシル)、クエン酸トリイソプロピル、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソステアリル、トリ乳酸グリセリル、トリオクタン酸グリセリル、クエン酸トリオクチルドデシル、クエン酸トリオレイル、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、ジイソノナン酸ジエチレングリコールである。
エステル油として、C6〜C30及び好ましくはC12〜C22脂肪酸の糖のエステル及びジエステルを使用することができる。用語「糖」が、いくつかのアルコール官能基を含有して、アルデヒド官能基又はケトン官能基を含み、又は含まず、少なくとも4個の炭素原子を含む、酸素を保持する炭化水素系化合物を意味することに留意されたい。これらの糖は、単糖、オリゴ糖又は多糖とすることができる。
挙げることができる好適な糖の例には、スクロース(又はショ糖)、グルコース、ガラクトース、リボース、フコース、マルトース、フルクトース、マンノース、アラビノース、キシロース及びラクトース、並びにそれらの誘導体、特にアルキル誘導体、例としてはメチル誘導体、例えばメチルグルコースが含まれる。
脂肪酸の糖エステルは、特に、先に説明した糖と、直鎖又は分枝状の、飽和又は不飽和のC6〜C30及び好ましくはC12〜C22脂肪酸とのエステル又はエステル混合物を含む群から選ぶことができる。これらの化合物は、不飽和である場合、1から3個の共役又は非共役の炭素-炭素二重結合を有することができる。
この変形によるエステルはまた、モノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル及びポリエステル、並びにそれらの混合物からも選ぶことができる。
これらのエステルは、例えば、オレイン酸エステル、ラウリン酸エステル、パルミチン酸エステル、ミリスチン酸エステル、ベヘン酸エステル、ヤシ脂肪酸エステル、ステアリン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル、カプリン酸エステル及びアラキドン酸エステル、又はこれらの混合物、例えば、特にオレオパルミチン酸エステルとオレオステアリン酸エステルとパルミトステアリン酸エステルとの混合エステル、並びにテトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチルであってもよい。
より詳細には、モノエステル及びジエステル、とりわけスクロース、グルコース又はメチルグルコースのモノオレイン酸エステル又はジオレイン酸エステル、ステアリン酸エステル、ベヘン酸エステル、オレオパルミチン酸エステル、リノール酸エステル、リノレン酸エステル及びオレオステアリン酸エステルが使用される。
挙げることができる例には、Amerchol社により名称Glucate(登録商標)DOで販売されている製品があり、これはジオレイン酸メチルグルコースである。
好ましいエステル油の例として挙げることができるのは、例えば、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジオクチル、ヘキサン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸エチル、オクタン酸セチル、オクタン酸オクチルドデシル、ネオペンタン酸イソデシル、プロピオン酸ミリスチル、2-エチルヘキサン酸2-エチルヘキシル、オクタン酸2-エチルヘキシル、カプリル酸2-エチルヘキシル/カプリン酸2-エチルヘキシル、パルミチン酸メチル、パルミチン酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、ラウリン酸イソヘキシル、ラウリン酸ヘキシル、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、オレイン酸イソデシル、グリセリルトリ(2-エチルヘキサノエート)、ペンタエリトリチルテトラ(2-エチルヘキサノエート)、コハク酸2-エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、及びそれらの混合物である。
人工型トリグリセリドの例として挙げることができるのは、例えば、トリミリスチン酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル、トリリノレン酸グリセリル、トリラウリン酸グリセリル、トリカプリン酸グリセリル、トリカプリル酸グリセリル、グリセリルトリ(カプレート/カプリレート)、及びグリセリルトリ(カプレート/カプリレート/リノレネート)である。
シリコーンオイルの例として挙げることができるのは、例えば、直鎖有機ポリシロキサン、例えばジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル水素ポリシロキサン等;環状有機ポリシロキサン、例えばオクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等;及びそれらの混合物である。
好ましくは、シリコーンオイルは、液状ポリジアルキルシロキサン、とりわけ液状ポリジメチルシロキサン(PDMS)、及び少なくとも1つのアリール基を含む液状ポリ有機シロキサンから選ばれる。
これらのシリコーンオイルはまた、有機変性であってもよい。本発明により使用できる有機変性シリコーンは、上に定義しているシリコーンオイルであり、それらの構造中に、炭素水素系基を介して結合されている1つ又は複数の有機官能基を含むシリコーンオイルである。
有機ポリシロキサンは、Walter NollのChemistry and Technology of Silicones(1968年)、Academic Pressにおいて非常に詳細に定義されている。これらは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
揮発性又は不揮発性のシリコーン油、例えば、周囲温度で液体又はペースト状である、直鎖状又は環状シリコーン鎖を有する揮発性又は不揮発性のポリジメチルシロキサン(PDMS)、詳細にはシクロヘキサシロキサン等のシクロポリジメチルシロキサン(シクロメチコン);ペンダントである又はシリコーン鎖の末端にある、アルキル基、アルコキシ基又はフェニル基を有するポリジメチルシロキサン(これらの基は、2から24個の炭素原子を有する);フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、及びポリメチルフェニルシロキサンが使用されてもよい。
炭化水素油は、以下から選ばれてもよい:
- 直鎖又は分枝状の、任意選択で環状のC6〜C16低級アルカン。挙げることができる例には、ヘキサン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン及びイソパラフィン、例としてはイソヘキサデカン、イソドデカン及びイソデカン、並びに
- 16個を超える炭素原子を有する直鎖又は分枝状の炭化水素、例えば流動パラフィン、流動ワセリン、ポリデセン及び水素化ポリイソブテン、例えばParleam(登録商標)、及びスクアラン。
炭化水素油の好ましい例として、例えば、直鎖又は分枝状の炭化水素、例えば鉱油(例えば流動パラフィン)、パラフィン、ワセリン又はペトロラタム、ナフタレン等;水素化ポリイソブテン、イソエイコサン、及びデセン/ブテンコポリマー;並びにそれらの混合物を挙げることができる。
(a)油が、炭化水素油;及び飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又はポリ酸のエステル、及び飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールのエステルから選ばれ、このエステルの炭素原子の総数が10個以上であることが好ましい。
(a)油が、分子量が600g/mol未満である油から選ばれることが好ましい可能性がある。
600g/mol未満等の低分子量の(a)油として挙げることができるのは、炭化水素短鎖(C1〜C12)を有するエステル油(例えば、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル及びパルミチン酸エチルヘキシル)、炭化水素油(例えば、イソドデカン、イソヘキサデカン及びスクアラン)、分枝状及び/又は不飽和の脂肪アルコール(C12〜C30)タイプの油、例えばオクチルドデカノール、オレイルアルコール、並びにジカプリリルエーテル等のエーテル油である。
本発明の組成物中の(a)油の量は制限されず、組成物の総質量に対して、0.1から50質量%、好ましくは0.5から40質量%、より好ましくは1から30質量%の範囲であることができる。
[ポリグリセリル脂肪酸エステル]
本発明の組成物は、(b)少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルを含む。単一の型のポリグリセリル脂肪酸エステルを使用してもよいが、2つ以上の異なる型のポリグリセリル脂肪酸エステルを組み合わせて使用することもできる。
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、2から30個の炭素原子、好ましくは6から30個の炭素原子、より好ましくは8から30個の炭素原子を有する、飽和又は不飽和の、ラウリン酸、オレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、カプリン酸、カプリル酸及びミリスチン酸等の脂肪酸の、モノエステル、ジエステル及びトリエステルから選ぶことができる。
ポリグリセリル脂肪酸エステルは、カプリン酸PG2、ジカプリン酸PG2、トリカプリン酸PG2、カプリル酸PG2、ジカプリル酸PG2、トリカプリル酸PG2、ラウリン酸PG2、ジラウリン酸PG2、トリラウリン酸PG2、ミリスチン酸PG2、ジミリスチン酸PG2、トリミリスチン酸PG2、ステアリン酸PG2、ジステアリン酸PG2、トリステアリン酸PG2、イソステアリン酸PG2、ジイソステアリン酸PG2、トリイソステアリン酸PG2、オレイン酸PG2、ジオレイン酸PG2、トリオレイン酸PG2、カプリン酸PG3、ジカプリン酸PG3、トリカプリン酸PG3、カプリル酸PG3、ジカプリル酸PG3、トリカプリル酸PG3、ラウリン酸PG3、ジラウリン酸PG3、トリラウリン酸PG3、ミリスチン酸PG3、ジミリスチン酸PG3、トリミリスチン酸PG3、ステアリン酸PG3、ジステアリン酸PG3、トリステアリン酸PG3、イソステアリン酸PG3、ジイソステアリン酸PG3、トリイソステアリン酸PG3、オレイン酸PG3、ジオレイン酸PG3、トリオレイン酸PG3、カプリン酸PG4、ジカプリン酸PG4、トリカプリン酸PG4、カプリル酸PG4、ジカプリル酸PG4、トリカプリル酸PG4、ラウリン酸PG4、ジラウリン酸PG4、トリラウリン酸PG4、ミリスチン酸PG4、ジミリスチン酸PG4、トリミリスチン酸PG4、ステアリン酸PG4、ジステアリン酸PG4、トリステアリン酸PG4、イソステアリン酸PG4、ジイソステアリン酸PG4、トリイソステアリン酸PG4、オレイン酸PG4、ジオレイン酸PG4、トリオレイン酸PG4、カプリン酸PG5、ジカプリン酸PG5、トリカプリン酸PG5、カプリル酸PG5、ジカプリル酸PG5、トリカプリル酸PG5、ラウリン酸PG5、ジラウリン酸PG5、トリラウリン酸PG5、ミリスチン酸PG5、ジミリスチン酸PG5、トリミリスチン酸PG5、ステアリン酸PG5、ジステアリン酸PG5、トリステアリン酸PG5、イソステアリン酸PG5、ジイソステアリン酸PG5、トリイソステアリン酸PG5、オレイン酸PG5、ジオレイン酸PG5、トリオレイン酸PG5、カプリン酸PG6、ジカプリン酸PG6、トリカプリン酸PG6、カプリル酸PG6、ジカプリル酸PG6、トリカプリル酸PG6、ラウリン酸PG6、ジラウリン酸PG6、トリラウリン酸PG6、ミリスチン酸PG6、ジミリスチン酸PG6、トリミリスチン酸PG6、ステアリン酸PG6、ジステアリン酸PG6、トリステアリン酸PG6、イソステアリン酸PG6、ジイソステアリン酸PG6、トリイソステアリン酸PG6、オレイン酸PG6、ジオレイン酸PG6及びトリオレイン酸PG6からなる群から選ぶことができる。
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルは、以下から選ばれることが好ましい:
- 2から6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、
- 2から6個のグリセロール単位を含むモノ(イソ)ステアリン酸ポリグリセリル、
- 2から6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、
- 2から6個のグリセロール単位を含むジオレイン酸ポリグリセリル、
- 2から6個のグリセロール単位を含むモノカプリン酸ポリグリセリル。
(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの、本発明による組成物の量は制限されず、組成物の総質量に対して、0.1から30質量%、好ましくは1から25質量%、より好ましくは3から20質量%の範囲であることができる。
一実施形態では、異なるポリグリセロール部分を有する2種以上の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せを使用することが好ましい。2から3個の、より好ましくは2個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルと、4から6個のグリセロール、より好ましくは5個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルとの組合せを使用することが、より好ましい。この実施形態では、2から3個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01から10質量%、好ましくは0.1から5質量%、より好ましくは0.3から1質量%の範囲であることができる。この実施形態では、4から6個のグリセロールに由来するポリグリセロール部分を有するポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.1から25質量%、好ましくは0.5から20質量%、より好ましくは1から15質量%の範囲であることができる。
一実施形態では、HLB値が異なる2種以上の(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せを使用することが好ましい。2種のポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せを使用して、そこで1種のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値が9.5以上、好ましくは10.0であり、他のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値が9.5未満、好ましくは9.0であることが、より好ましい。この実施形態では、HLB値が10.0未満であるポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.01から10質量%、好ましくは0.1から5質量%、より好ましくは0.3から1質量%の範囲であることができる。この実施形態では、HLB値が10.0以上であるポリグリセリル脂肪酸エステルの量は、組成物の総質量に対して、0.1から25質量%、好ましくは0.5から20質量%、より好ましくは1から15質量%の範囲であることができる。
HLBは、分子における親水性部分と親油性部分との間の比である。この用語HLBは、当業者には周知であり、「The HLB system. A time-saving guide to emulsifier selection」(ICI Americas Inc.社により出版、1984年)に記載されている。
用語HLB(「親水性親油性バランス」)は、当業者には周知であり、界面活性剤の親水性-親油性バランスを示す。
本発明により使用される界面活性剤のHLB又は親水性-親油性バランスは、刊行物J.Soc.Cosm.Chem.、1954年(第5巻)、249〜256頁に定義されているGriffinによるHLBであり、又は筆者F. Puisieux及びM. Seillerによる、題名がGalenica 5:Les systemes disperses [Dispersed systems]-第I巻-Agents de surface et emulsions [Surface agents and emulsions]-第IV章-Notions de HLB et de HLB critique [Notions of HLB and of critical HLB]、153〜194頁-1.1.2.章、Determination de HLB par voie experimentale [Experimental determination of HLB]、164〜180頁、である刊行物に記載されて実験により説明されているHLBである。
考慮されるべきなのは、好ましくは計算されたHLB値である。計算されたHLBは、以下の係数であると定義される:
計算されたHLB=20×親水性部分のモル質量/モル質量の総計
[陰イオン性界面活性剤]
本発明による組成物は、少なくとも1種のタウレート陰イオン性界面活性剤を含む。2種以上の異なる種類のタウレート陰イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
タウレート陰イオン性界面活性剤は、タウレート部分を含む陰イオン性界面活性剤である。タウレート陰イオン性界面活性剤は、好ましくはタウリン酸アシル、より好ましくはアシルメチルタウレート(すなわち、N-アシル-N-メチルタウレート)である。タウレート陰イオン性界面活性剤は、タウレート、タウリン酸カプロイル、タウリン酸ラウロイル、タウリン酸ミリストイル、タウリン酸パルミトイル、タウリン酸ステアロイル、タウリン酸オレオイル、タウリン酸ココイル、タウリン酸メチル、ヤシ油脂肪酸メチルタウレート、パーム核油脂肪酸メチルタウレート、水素化パーム核油脂肪酸メチルタウレート、牛獣脂肪酸メチルタウレート、水素化牛獣脂肪酸メチルタウレート、カプロイルメチルタウレート、ラウロイルメチルタウレート、ミリストイルメチルタウレート、パルミトイルメチルタウレート、ステアロイルメチルタウレート、オレイルメチルタウレート、ココイルメチルタウレート、メチルタウリンココイルメチルタウレート、並びにそれらの塩から好ましくは選択される。塩は、例えば、アルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩及びカルシウム塩であることができる。
タウレート陰イオン性界面活性剤の例には、これらに限定されないが、Clariant社により名称Hostapon CT Pate(登録商標)で販売されているパーム核油メチルタウリン酸のナトリウム塩;Clariant社により名称Hostapon LT-SF(登録商標)で販売されている、又は日光ケミカルズ株式会社により名称Nikkol CMT-30-T(登録商標)で販売されているN-ココイル-N-メチルタウリン酸ナトリウム、日光ケミカルズ株式会社により名称Nikkol SMT(登録商標)で販売されているメチルステアロイルタウリン酸ナトリウム、又は名称Nikkol PMT(登録商標)で販売されているパルミトイルメチルタウリン酸ナトリウムが挙げられる。
(c)タウレート陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.05から1質量%の範囲である。
本発明による組成物は、少なくとも1種の(d)アミノ酸陰イオン性界面活性剤を含む。2種以上の異なる種類のアミノ酸陰イオン性界面活性剤を組み合わせて使用してもよい。
アミノ酸陰イオン性界面活性剤は、アミノ酸部分を含む陰イオン性界面活性剤であり、アミノ酸誘導体から好ましくは選択される。アミノ酸陰イオン性界面活性剤は、アミノ酸のアルカリ塩、例えばアミノ酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばアミノ酸の、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩及びカルシウム塩から好ましくは選択される。
アミノ酸陰イオン性界面活性剤は、グルタメート、好ましくはグルタミン酸アシルから好ましくは選択される。グルタミン酸アシルは、グルタミン酸ステアロイル、グルタミン酸ココイル、ヤシ油脂肪酸グルタメート、グルタミン酸ラウロイル、ヤシ油脂肪酸グルタメート、パーム核油脂肪酸グルタメート、水素化パーム核油脂肪酸グルタメート、牛獣脂肪酸グルタメート及び水素化牛獣脂肪酸グルタメート、並びにそれらの塩から好ましくは選択される。
アミノ酸陰イオン性界面活性剤の例には、これらに限定されないが、以下がある:
- サルコシン酸塩、例えばCiba社によりSarkosyl NL 97(登録商標)という名称で、又はSEPPIC社によりOramix L30(登録商標)という名称で販売されているラウロイルサルコシン酸ナトリウム、日光ケミカルズ社によりNikkol Sarcosinate MN(登録商標)という名称で販売されているミリストイルサルコシン酸ナトリウム、又は日光ケミカルズ社によりNikkol Sarcosinate PN(登録商標)という名称で販売されているパルミトイルサルコシン酸ナトリウム
- アラニン酸塩、例えば日光ケミカルズ社によりSodium Nikkol Alaninate LN 30(登録商標)という名称で、又は川研ファインケミカルズ株式会社によりAlanone ALE(登録商標)という名称で販売されているN-ラウロイル-N-メチルアミドプロピン酸ナトリウム、又は川研ファインケミカル株式会社によりAlanone ALTA (登録商標)という名称で販売されているトリエタノールアミンN-ラウロイル-N-メチルアラニン
- グルタミン酸塩、例えば味の素株式会社によりAcylglutamate CT-12(登録商標)という名称で販売されているモノココイルグルタミン酸トリエタノールアミン、味の素株式会社によりAcylglutamate LT-12(登録商標)という名称で販売されているラウロイルグルタミン酸トリエタノールアミン、及び味の素株式会社によりAmisoft HS-11P(F)という名称で販売されているステアロイルグルタミン酸ナトリウム
- アスパラギン酸塩、例えば三菱化学によりAsparack(登録商標)という名称で販売されているN-ラウロイルアスパラギン酸トリエタノールアミンとN-ミリストイルアスパラギン酸トリエタノールアミンとの混合物
- グリシン誘導体(グリシン酸塩)、例えば味の素株式会社によりAmilite GCS-12(登録商標)及びAmilite GCK 12という名称で販売されているN-ココイルグリシン酸ナトリウム
- クエン酸塩、例えばGoldschmidt社によりWitconol EC 1129という名称で販売されているオキシエチレン化(9mol)ココヤシアルコールのクエン酸モノエステル
- ガラクツロン酸塩、例えばSoliance社により販売されているドデシルD-ガラクトシドウロン酸ナトリウム。
(d)アミノ酸陰イオン性界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.05から1質量%の範囲である。
タウレート陰イオン性界面活性剤とアミノ酸陰イオン性界面活性剤との総量は制限されず、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.005から15質量%、より好ましくは0.01から10質量%、更により好ましくは0.1から5質量%の範囲であることができる。
本発明による組成物は、他の種類の陰イオン性界面活性剤を含んでもよく、それらは、詳細には、植物起源のタンパク質又は絹タンパク質のタンパク質の陰イオン性誘導体、リン酸塩及びアルキルリン酸塩、カルボン酸塩、スルホコハク酸塩、硫酸アルキル、硫酸アルキルエーテル、スルホン酸塩、イセチオン酸塩、スルホ酢酸アルキル、ポリペプチド、アルキルポリグルコシドの陰イオン性誘導体、及びそれらの混合物から選ばれてもよい。
1)野菜起源タンパク質の陰イオン性誘導体は、疎水性基を含むタンパク質加水分解物であり、前記疎水性基は、タンパク質中に天然に存在していること、又はタンパク質の、及び/又はタンパク質加水分解物の、疎水性化合物との反応により付加されることが可能である。該タンパク質は、野菜起源又は絹由来であり、該疎水性基は、詳細には、脂肪鎖、例えば10から22個の炭素原子を含むアルキル鎖であることができる。更に詳細に挙げることができるのは、10から22個の炭素原子を有するアルキル鎖を含む、リンゴタンパク質加水分解物の、小麦タンパク質加水分解物の、大豆タンパク質加水分解物の又はエンバクタンパク質加水分解物の野菜起源タンパク質の陰イオン性誘導体、及びそれらの塩である。アルキル鎖は、詳細にはラウリル鎖であることができ、該塩はナトリウム塩、カリウム塩及び/又はアンモニウム塩であることができる。
そのため、疎水性基を含むタンパク質加水分解物として挙げることができるのは、例えば、川研ファインケミカルによりKawa Silkという名称で販売されている製品等の、タンパク質がラウリン酸によって変性された絹タンパク質であるタンパク質加水分解物の塩のもの;CrodaによりAminofoam W ORの名称で販売されているカリウム塩(CTFA名:ラウロイル小麦アミノ酸カリウム)、及びSeppicによりProteol LW 30という名称で販売されているナトリウム塩(CTFA名:ラウロイル小麦アミノ酸ナトリウム)等の、タンパク質がラウリン酸によって変性された小麦タンパク質であるタンパク質加水分解物の塩のもの;SeppicによりProteol OAT(30%水溶液)という名称で販売されているナトリウム塩(CTFA名:ラウロイルエンバクアミノ酸ナトリウム)等の、タンパク質が、10から22個の炭素原子を有するアルキル鎖を含むエンバクタンパク質であるタンパク質加水分解物の塩のもの、また特にタンパク質がラウリン酸によって変性されたエンバクタンパク質である、タンパク質加水分解物の塩のもの;又はSeppicによりProteol APL(30%水性/グリコール溶液)という名称で販売されている、10から22個の炭素原子を有するアルキル鎖を含むリンゴタンパク質加水分解物の塩のもの(CTFA名:ココイルリンゴアミノ酸ナトリウム)がある。更に挙げることができるのは、SeppicによりProteol SAV 50の名称で販売されている(CTFA名:ココイルアミノ酸ナトリウム)、N-メチルグリシン酸ナトリウムで中性化されたラウロイルアミノ酸(アスパルチン酸、グルタミン酸、グリシン、アラニン)の混合物である。
2)リン酸塩及びアルキルリン酸塩として挙げることができるのは、例えば、Kao ChemicalsによりMAP 20(登録商標)という名称で販売されているラウリル一リン酸塩、Cognis社によりCrafol AP-31(登録商標)という名称で販売されているモノエステルとジエステルとの混合物(主としてジエステル)としてのリン酸ドデシルのカリウム塩、Cognis社によりCrafol AP-20(登録商標)という名称で販売されているリン酸オクチルのモノエステルとジエステルとの混合物、Condea社によりIsofol 12 7 EO-Phosphate Ester(登録商標)という名称で販売されているエトキシル化(7モルのEO)2-ブチルオクチルのリン酸モノエステルとジエステルとの混合物、Uniqema社により注文番号Arlatone MAP 230K-40(登録商標)及びArlatone MAP 230T-60(登録商標)として販売されている、モノ(C12〜C13)アルキルリン酸塩のカリウム塩又はトリエタノールアミン塩、Rhodia Chimie社によりDermalcare MAP XC-99/09(登録商標)という名称で販売されているラウリルリン酸カリウム、及びUniqema社によりArlatone MAP 160Kという名称で販売されているセチルリン酸カリウム等の、モノアルキルリン酸塩及びジアルキルリン酸塩である。
3)カルボン酸塩として、例えば以下のものを挙げることができる:
- アミドエーテルカルボン酸塩(AEC)、例えばKao ChemicalsによりAkypo Foam 30(登録商標)という名称で販売されているラウリルアミドエーテルカルボン酸ナトリウム(3 EO)、
- ポリオキシエチレン化カルボン酸塩、例えばKao ChemicalsによりAkypo Soft 45 NV(登録商標)という名称で販売されている、オキシエチレン化(6 EO)ラウリルエーテルカルボン酸ナトリウム(65/25/10 C12〜C14〜C16)、Biologia E Tecnologia社によりOlivem 400(登録商標)という名称で販売されている、オリーブ油起源のポリオキシエチレン化脂肪酸及びカルボキシメチル化脂肪酸、又は日光ケミカルズによりNikkol ECTD-6 NEX(登録商標)という名称で販売されているオキシエチレン化(6 EO)トリデシルエーテルカルボン酸ナトリウム、並びに
- 有機塩基又は無機塩基で中性化されているC6からC22アルキル鎖を有する脂肪酸の塩(セッケン)、例えば水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、N-メチルグルカミン、リジン及びアルギニン。
4)スルホコハク酸塩として挙げることができるのは、例えばWitco社によりSetacin 103 Special(登録商標)及びRewopol SB-FA 30 K 4(登録商標)という名称で販売されているオキシエチレン化(3 EO)ラウリル(70/30 C12/C14)アルコールモノスルホスクシネート、Zschimmer Schwarz社によりSetacin F Special Paste(登録商標)という名称で販売されているC12〜C14アルコールのヘミスルホスクシネートの二ナトリウム塩、Cognis社によりStandapol SH 135(登録商標)という名称で販売されているオキシエチレン化(2EO)二ナトリウムオレアミドスルホスクシネート、Sanyo社によりLebon A-5000(登録商標)という名称で販売されているオキシエチレン化(5 EO)ラウルアミドモノスルホスクシネート、Witco社によりRewopol SB CS 50(登録商標)という名称で販売されているオキシエチレン化(10 EO)ラウリルシトレートモノスルホスクシネートの二ナトリウム塩、又はWitco社によりRewoderm S 1333(登録商標)という名称で販売されているリシノール酸モノエタノールアミドモノスルホスクシネートがある。ポリジメチルシロキサンスルホスクシネートが利用されてもよく、例えばMacIntyreによりMackanate-DC 30の名称で販売されている二ナトリウムPEG-12ジメチコンスルホスクシネートがある。
5)アルキル硫酸塩として挙げることができるのは、例えば、HuntsmanによりEmpicol TL40 FLという名称で販売されている製品、又はCognisによりTexapon T42という名称で販売されている製品等のラウリル硫酸トリエタノールアミン(CTFA名:TEAラウリルスルフェート)であり、これらの製品は40%水性溶液である。HuntsmanによりEmpicol AL 30FLの名称で販売されている製品等のラウリル硫酸アンモニウム(CTFA名:ラウリル硫酸アンモニウム)を挙げることもでき、これらは30%水性溶液である。
6)アルキルエーテル硫酸塩として挙げることができるのは、例えば、CognisによりTexapon N40及びTexapon AOS 225 UPの名称で販売されているもの等のラウリルエーテル硫酸ナトリウム(CTFA名:ラウレス硫酸ナトリウム)、又はCognisによりStandapol EA-2の名称で販売されているもの等のラウリルエーテル硫酸アンモニウム(CTFA名:ラウレス硫酸アンモニウム)である。
7)スルホン酸塩として挙げることができるのは、例えばα-オレフィンスルホン酸塩であり、StepanによりBio-Terge AS-40(登録商標)という名称で、WitcoによりWitconate AOS Protege(登録商標)及びSulframine AOS PH 12(登録商標)という名称で、StepanによりBio-Terge AS-40 CG(登録商標)という名称で販売されているα-オレフィンスルホン酸ナトリウム(C14〜C16)、ClariantによりHostapur SAS 30(登録商標)という名称で販売されている第2オレフィンスルホン酸ナトリウム(secondary sodium olefinsulphonate);又はManroによりManrosol SXS30(登録商標)、Manrosol SXS40(登録商標)及びManrosol SXS93(登録商標)という名称で販売されているキシレンスルホン酸ナトリウムである。
8)イセチン酸塩として挙げることができるのは、アシルイセチン酸塩、例えばJordanによりJordapon CI P(登録商標)という名称で販売されている製品等のココイルイセチオン酸ナトリウムである。
9)アルキルポリグルコシドの陰イオン性誘導体は、詳細には、クエン酸塩、酒石酸塩、スルホコハク酸塩、カルボン酸塩及びアルキルポリグルコシドから得られるグリセロールエーテルであり得る。挙げることができるのは、例えば、CesalpiniaによりEucarol AGE-ET(登録商標)という名称で販売されているココイルポリグリコシド(1,4)酒石酸エステルのナトリウム塩、SeppicによりEssai 512 MP(登録商標)という名称で販売されているココイルポリグリコシド(1,4)スルホコハク酸エステルの二ナトリウム塩、又はCesalpiniaによりEucarol AGE-EC(登録商標)の名称で販売されているココイルポリグリコシド(1,4)クエン酸エステルのナトリウム塩である。
本発明による組成物中の、他の種類の陰イオン性界面活性剤の量は制限されず、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.005から15質量%、より好ましくは0.01から10質量%、更により好ましくは0.05から5質量%の範囲であることができる。
[植物抽出物]
本発明による組成物は、少なくとも1種の植物抽出物を含む。単一の種類の植物抽出物を使用してもよいが、2種以上の異なる種類の植物抽出物を組み合わせて使用することもできる。
植物の種類は、制限されない。任意の種類の植物が、(e)植物抽出物のために使用できる。植物は、草及び木からだけでなく、藻類からも選択してもよい。植物は、典型的には天然起源のものである。しかしながら、植物は、植物細胞のin vitro培地から誘導されてもよい。
(e)植物抽出物は、植物の特定の部分を適当な溶媒で抽出することによって調製することができる。植物の特定の部分は、例えば、葉、茎、花、実及び根から選択されてもよい。溶媒は、例えば、水;エタノール等のアルコール;ブチレングリコール等のポリオール、及び他の水混和性の有機溶媒から選択されてもよい。溶媒が、ヒトの皮膚に害のない、室温で液体であるものから選択されることが好ましい。
(e)植物抽出物が美容効果を有することが好ましい。例えば、(e)植物抽出物が抗炎症剤又は鎮静剤として機能することが好ましい。
そのため、(e)植物抽出物は、例えば、ローズマリー(Rosmarinus officinalis)の、アカバナ属(epilobium)の、ピジウム属(Pygeum)の、ボスウェリアセラータ(Boswellia serrata)の、センチペダ・クンイグハミ(Centipeda cunninghamii)の、ヒマワリ(Helianthus annuus)の、コーラ・ニチダ(Cola nitida)の、クローブの、及びオトメアゼナ(Bacopa monniera)の、ボタン(Paeonia suffruticosa)及び/又はパエオニア・ラクティフローラ(Paeonia lactiflora)[パエオニア・アルビフローラ]の抽出物;藻類の抽出物、具体的には、ラミナリアサッカリナ(Laminaria saccharina)のもの;カモミールの抽出物;アロエベラ(aloe vera)の抽出物;in vitro培養によって得られるアヤメ科(Iridaceae)系統群からの少なくとも1種の植物の細胞(好ましくは未分化細胞)の抽出物、好ましくは、詳細には特許出願EP-A-765668に記載されているアイリスパリダ(Iris pallida)の水性抽出物;好ましくはin vivo培養によるバラ科(Rosaceae)系統群の植物の抽出物、有利には、詳細には特許出願EP-A-909556に記載されているローザガリカ(Rosa gallica)種の、より好ましくはローザガリカペタルス(Rosa gallica petals)の水-グリコール抽出物から選択されてもよい。
(e)植物抽出物が、パエオニア・アルビフローラ抽出物、好ましくはパエオニア・アルビフローラの根の抽出物であることが好ましい。
本発明による組成物の(e)植物抽出物の量は制限されず、組成物の総質量に対して0.001から15質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.1から5質量%、更により好ましくは1から3質量%の範囲であることができる。
[水]
本発明による組成物は、水を含む。
水の量は制限されず、組成物の総質量に対して、50から99質量%、好ましくは60から95質量%、より好ましくは70から90質量%であってもよい。
[追加の界面活性剤]
本発明による組成物は、(b)、(c)及び(d)の成分とは異なる少なくとも1種の追加の界面活性剤を更に含んでもよい。換言すれば、本発明による組成物は、上記の(b)とは異なる少なくとも1種の非イオン性界面活性剤、及び/又は少なくとも1種の陽イオン性又は両性の界面活性剤を更に含んでもよい。単一の種類の追加の界面活性剤を使用してもよいが、2種以上の異なる種類の追加の界面活性剤を組み合わせて使用することもできる。
追加の界面活性剤として、陰イオン性界面活性剤以外の、少なくとも1種のイオン性界面活性剤を使用してもよい。追加のイオン性界面活性剤は、陽イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤から選択されることが可能である。
(陽イオン性界面活性剤)
陽イオン性界面活性剤は、限定されない。陽イオン性界面活性剤は、任意選択でポリオキシアルキレン化された第一級、第二級及び第三級脂肪アミン塩、第四級アンモニウム塩、及びそれらの混合物からなる群から選択されてもよい。
第四級アンモニウム塩の例としては、以下の一般式(I)
Figure 2016108262
[式中、R1、R2、R3及びR4は、同一であっても異なっていてもよく、1から30個の炭素原子を含み且つ酸素、窒素、硫黄及びハロゲン等のヘテロ原子を任意選択で含む、直鎖状及び分枝状の脂肪族基から選択される]
を有するものが挙げられるが、これらに限定するものではない。脂肪族基は、例えば、アルキル基、アルコキシ基、C2〜C6ポリオキシアルキレン基、アルキルアミド基、(C12〜C22)アルキルアミド(C2〜C6)アルキル基、(C12〜C22)アルキルアセテート基及びヒドロキシアルキル基;並びにアリール及びアルキルアリール等の芳香族基から選ばれてもよく;X-は、ハロゲン化物イオン、リン酸イオン、酢酸イオン、乳酸イオン、(C2〜C6)アルキル硫酸イオン、及びアルキルスルホン酸イオン又はアルキルアリールスルホン酸イオン;イミダゾリンの第四級アンモニウム塩;ジ第四級アンモニウム塩;並びに少なくとも1つのエステル官能基を含む第四級アンモニウム塩から選ばれる。
本発明による組成物中で使用されてよい上記の第四級アンモニウム塩の中で、テトラアルキルアンモニウムクロリド、例としては、アルキル基が約12から22個の炭素原子を含むジアルキルジメチルアンモニウムクロリド及びアルキルトリメチルアンモニウムクロリド、例えばベヘニルトリメチルアンモニウム、ジステアリルルジメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムクロリド及びベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド;パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド;及びVan Dyk社により「Ceraphyl(登録商標)70」の名称で販売されているステアラミドプロピルジメチル(酢酸ミリスチル)アンモニウムクロリドが挙げられるがこれらに限定されない。
一実施形態によれば、本発明の組成物中で使用されてもよい陽イオン性界面活性剤は、第四級アンモニウム塩、例えば、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、クオタニウム-83、クオタニウム-87、クオタニウム-22、ベヘニルアミドプロピル-2,3-ジヒドロキシプロピルジメチルアンモニウムクロリド、パルミチルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロリド、及びステアルアミドプロピルジメチルアミンから選ばれる。
(両性界面活性剤)
両性界面活性剤は限定されない。両性又は双性のイオン性界面活性剤は、例えば(非限定的一覧)、脂肪族の第二級又は第三級アミン、及び任意選択で第四級化されたアミン誘導体であり、その中の脂肪族基は、線状又は分枝状の鎖であり、8から22個の炭素原子を含んで少なくとも1つの水に可溶化させる陰イオン基(例えば、カルボン酸イオン、スルホン酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン又はホスホン酸イオン)を有する。
アミドアミンカルボキシル化誘導体の中では、Miranolという名称で販売されている製品を挙げることができ、これは、米国特許第2,528,378号及び第2,781,354号に記載されていてCTFA辞書、第3版、1982年においてアンホカルボキシグリシネート及びアンホカルボキシプロピオネートという名称で分類されており(これらの開示は参照により本明細書に組み込まれている)、それぞれの構造は以下の通りである:
R1-CONHCH2CH2-N+(R2)(R3)(CH2COO-)、
(式中、
R1は、加水分解ココヤシ油中に存在する酸R1-COOHのアルキル基、ヘプチル、ノニル又はウンデシルの基を示し、
R2は、β-ヒドロキシエチル基を示し、
R3は、カルボキシメチル基を示す)
及び
R1'-CONHCH2CH2-N(B)(C)
(式中、
Bは、-CH2CH2OX'を表し、
Cは、-(CH2)z-Y'を表し、ここで、z=1又は2であり、
X'は、-CH2CH2-COOH基、-CH2-COOZ'、-CH2CH2-COOH、-CH2CH2-COOZ'又は水素原子を示し、
Y'は、-COOH、-COOZ'、-CH2-CHOH-SO3Z'又はCH2-CHOH-SO3H基を示し、
Z'は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属のイオン、例えばナトリウムイオン、アンモニウムイオン又は有機アミン由来のイオンを表し、
R1'は、ココヤシ油中若しくは加水分解亜麻仁油中に存在する酸R1'-COOHのアルキル基、例えばC7、C9、C11若しくはC13アルキル基、C17アルキル基及びそのイソ型、又は不飽和C17基を示す)。
両性界面活性剤は、(C8〜C24)アルキルアンホ一酢酸塩、(C8〜C24)アルキルアンホ二酢酸塩、(C8〜C24)アルキルアンホモノプロピオン酸塩、及び(C8〜C24)アルキルアンホジプロピオン酸塩から選択されることが好ましい。
これらの化合物は、CTFA辞典、第5版、1993年において、ココアンホニ酢酸二ナトリウム、ラウロアンホニ酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、カプリルアンホ二酢酸二ナトリウム、ココアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、カプリルアンホジプロピオン酸二ナトリウム、ラウロアンホジプロピオン酸及びココアンホジプロピオン酸という名称で分類されている。
例として挙げることができるのは、Rhodia Chimie社によりMiranol(登録商標)C2M縮合物という商品名で販売されているココアンホ二酢酸塩である。
好ましくは、両性界面活性剤はベタインであってもよい。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくは、アルキルベタイン、アルキルアミドアルキルベタイン、アルキルスルホベタイン、アルキルホスホベタイン及びアルキルアミドアルキルスルホベタイン、特に、(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルスルホベタイン及び(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタインからなる群から選択される。一実施形態では、ベタイン型両性界面活性剤は、(C8〜C24)アルキルベタイン、(C8〜C24)アルキルアミド(C1〜C8)アルキルスルホベタイン、(C8〜C24)アルキルスルホベタイン及びアルキル(C8〜C24)ホスホベタインから選ばれる。
挙げることができる非制限的な例には、単独で又は混合物として、CTFA辞典、第9版、2002年において、ココベタイン、ラウリルベタイン、セチルベタイン、ココ/オレアミドプロピルベタイン、コカミドプロピルベタイン、パルミタミドプロピルベタイン、ステアラミドプロピルベタイン、コカミドエチルベタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、オレアミドプロピルヒドロキシスルタイン、ココヒドロキシスルタイン、ラウリルヒドロキシスルタイン及びココスルタインという名称で分類されている化合物がある。
ベタイン型両性界面活性剤は、好ましくはアルキルベタイン及びアルキルアミドアルキルベタイン、特にココベタイン及びココアミドプロピルベタインである。
付加型界面活性剤の量は、組成物の総質量に対して0.01質量%から20質量%、好ましくは0.1質量%から10質量%、より好ましくは1質量%から5質量%であってもよい。
(ポリオール)
本発明の組成物は、少なくとも1種のポリオールを更に含んでもよい。単一の型のポリオールを使用してもよいが、2つ以上の異なる型のポリオールを組み合わせて使用することもできる。
用語「ポリオール」は、本明細書では、2つ以上のヒドロキシ基を有するアルコールを意味し、糖類又はその誘導体を包含しない。糖類の誘導体には、糖類の1つ又は複数のカルボニル基を還元することによって得られる糖アルコール、並びにそれらの1つ又は複数のヒドロキシ基中の1つ又は複数の水素原子が、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基、アシル基又はカルボニル基等の少なくとも1つの置換基によって置き換えられている糖類又は糖アルコールが挙げられる。
ポリオールは、少なくとも2つのヒドロキシ基、好ましくは2から5つのヒドロキシ基を含むC2〜C12ポリオール、好ましくはC2〜9ポリオールであってもよい。
ポリオールは、天然型ポリオールであっても合成型ポリオールであってもよい。ポリオールは、直鎖、分枝状又は環状の分子構造であってもよい。
ポリオールは、グリセリン及びその誘導体、並びにグリコール及びその誘導体から選択してもよい。ポリオールは、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ペンチレングリコール、ヘキシレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,5-ペンタンジオール、ポリエチレングリコール(5〜50のエチレンオキシド基)、及びソルビトール等の糖からなる群から選ぶことができる。
ポリオールは、組成物の総質量に対して0.01質量%から30質量%、好ましくは0.1質量%から20質量%、より好ましくは1質量%から10質量%の範囲の量で存在してもよい。
[増粘剤]
本発明による組成物は、少なくとも1種の増粘剤を更に含んでもよい。単一の種類の増粘剤を使用してもよいが、2種以上の異なる種類の増粘剤を組み合わせて使用してもよい。
増粘剤は、有機及び無機の増粘剤から選択されてもよい。
有機増粘剤は、
(i)会合性増粘剤
(ii)架橋アクリル酸ホモポリマー
(iii)(メタ)アクリル酸と(C1〜C6)アクリル酸アルキルとの架橋コポリマー
(iv)エチレン性不飽和エステルモノマー及びエチレン性不飽和アミドモノマーのうちの少なくとも1種を含む非イオン性ホモポリマー及びコポリマー
(v)アクリル酸アンモニウムホモポリマー、及びアクリル酸アンモニウムとアクリルアミドとのコポリマー
(vi)多糖類、及び
(vii)C12〜C30脂肪アルコール
のうちの少なくとも1種から選んでもよい。
増粘剤は、会合性増粘剤、並びにデンプン及びキサンタンガム等の多糖類から好ましくは選択される。
本明細書で使用される場合、「会合性増粘剤」という表現は、親水性単位と疎水性単位との双方を含む、例えば、少なくとも1つのC8〜C30脂肪鎖及び少なくとも1つの親水性単位を含む両親媒性増粘剤を意味する。
本発明による化粧用組成物の粘度は、特に制限されない。粘度は、25℃で、粘度計又はレオメーターで、好ましくは円錐平板型ジオメトリーで測定されることが可能である。好ましくは、本発明による化粧用組成物の粘度は、例えば、25℃及び1s-1で、1から2000Pa.s、好ましくは1から1000Pa.sの範囲であることができる。
増粘剤は、組成物の総質量に対して、0.001から10質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.1から5質量%の範囲の量で存在してもよい。
[他の成分]
本発明による組成物はまた、化粧品中で好ましくは一般的である他の有効量の成分を含んでもよく、例えば一般的な各種補助剤、抗老化剤、美白剤、抗脂性皮膚剤、EDTA及びエチドロン酸等の金属イオン封鎖剤、UV遮断剤、クロルフェネシン等の保存剤、ビタミン又はプロビタミン、例としては、パンテノール、不透明化剤、香料、植物抽出物、陽イオン性ポリマー等である。
本発明の組成物は、少なくとも1種の有機溶媒を更に含んでもよい。それ故、有機溶媒は、好ましくは水に混和性である。有機溶媒として挙げることができるのは、例えばC1〜C4アルカノール、例えばエタノール及びイソプロパノール;芳香族アルコール、例えばベンジルアルコール及びフェノキシエタノール;類似の製品;及びそれらの混合物がある。
有機水溶性溶媒は、組成物の総質量に対し10質量%未満、好ましくは5質量%未満、より好ましくは1%未満の範囲の量で存在してもよい。
[製造及び性質]
本発明の組成物は、上記の必須成分及び任意成分を、従来技術の方法に従って混合することにより製造できる。
従来技術の方法としては、高圧ホモジナイザーによる混合(高エネルギープロセス)を挙げることができる。別法では、化粧用組成物は、転相温度法(PIT)、転相濃度法(PIC)、自動乳化法及び類似の方法等の低エネルギーの方法によって調製することができる。好ましくは、化粧用組成物は、低エネルギープロセスによって調製する。
本発明による組成物のpHは、制御することができる。pHは、例えば、4から12、好ましくは5から10、より好ましくは6から8であることができる。pHは、少なくとも1種の酸性化剤及び/又は少なくとも1種の塩基性化剤を使用して所望の値に調整することができる。
酸性化剤は、例えば、無機若しくは有機酸、例えば、塩酸、オルトリン酸、カルボン酸、例としては、酒石酸、クエン酸、乳酸又はスルホン酸であることができる。
塩基性化剤は、例えば、水酸化アンモニウム、アルカリ金属水酸塩、アルカリ土類金属水酸塩、アルカリ金属炭酸塩、モノ-、ジ-及びトリエタノールアミン等のアルカノールアミン、並びにそれらの誘導体、好ましくは水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、並びに以下の式
Figure 2016108262
(式中、Rは、アルキレン、例えばヒドロキシル又はC1〜C4アルキル基で任意選択で置換されているプロピレンを示し、R1、R2、R3及びR4は、独立して、水素原子、アルキル基、又はC1〜C4ヒドロキシアルキル基を示し、これは、1,3-プロパンジアミン及びその誘導体で例示できる)
の化合物であることができる。アルギニン、尿素及びモノエタノールアミンが好ましい可能性がある。
酸性化剤又は塩基性化剤は、組成物の総質量に対して、5質量%未満、好ましくは1質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下の範囲の量で存在してもよい。
本発明による組成物が、エマルション、より好ましくは微細なエマルション、更により好ましくはナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。
「マイクロエマルション」は、2つの方法、すなわち広義と狭義とで定義され得る。つまり、ある場合(「狭義のマイクロエマルション」)では、マイクロエマルションは、油性成分、水性成分及び界面活性剤の3つの成分を有する三成分系を有する、熱力学的に安定な等方性単一液相を指し、他の場合(「広義のマイクロエマルション」)では、マイクロエマルションは、熱力学的に不安定な典型的なエマルション系の中で、より小さい粒度に起因して透明な又は半透明な外観を呈するようなエマルションを付加的に含んでいる(友正慧ら、Oil Chemistry、第37巻、No.11(1988年)、48〜53頁)。「マイクロエマルション」は、本明細書で使用する場合、「狭義のマイクロエマルション」、すなわち熱力学的に安定な等方性単一液相を指す。
マイクロエマルションは、油がミセルにより可溶化されているO/W型(水中油型)マイクロエマルション、水が逆転ミセルにより可溶化されているW/O型(油中水型)マイクロエマルションのいずれか1つの状態を指すか、又は、液相と油相との双方が連続構造を有するように界面活性剤の分子の会合数が無限とされている共連続マイクロエマルションを指す。
マイクロエマルションは、レーザー粒度計で測定したときの数平均直径が100nm以下、好ましくは50nm以下、より好ましくは20nm以下の分散相であり得る。
「ナノエマルション」は、本明細書では、寸法が350nm未満の分散相を特徴とするエマルションを意味し、該分散相は、分散相/連続相の界面で、ラメラ型の液晶相を任意選択により形成できる(b)非イオン性界面活性剤のクラウンによって安定化される。特定の不透明化剤が存在しない中で、ナノエマルションの透明性は小寸法の分散相から生じており、この小寸法は、機械的エネルギーの使用、とりわけ高圧ホモジナイザーの使用のために得られている。
ナノエマルションは、その構造によって、マイクロエマルションと区別することが可能である。具体的に言えば、マイクロエマルションは、例えば(a)油で膨化した(b)ポリグリセリル脂肪酸エステルのミセルから構成されている熱力学的に安定な分散液である。しかも、マイクロエマルションは、製造のために、実質的な機械的エネルギーを必要としない。
マイクロエマルションは、レーザー粒度計で測定したときの数平均直径が300nm以下、好ましくは200nm以下、より好ましくは100nm以下の分散相であり得る。
本発明の組成物は、O/W型のエマルション、好ましくはO/W型のナノエマルション若しくはマイクロエマルション;W/O型のエマルション、好ましくはW/O型のナノエマルション若しくはマイクロエマルション;又は共連続エマルションの形態であってもよい。本発明による組成物が、O/W型のエマルション、より好ましくはO/W型のナノエマルション又はマイクロエマルションの形態であることが好ましい。
本発明の組成物は、O/W型エマルションの形態であって、(a)油の数平均粒度が300nm以下、より好ましくは10nmから150nm、更により好ましくは20nmから140nmである、液滴の形態であることが好ましい。
本発明の組成物は、透明な又はわずかに半透明な外観、好ましくは透明な外観を有することができる。
透明度は、濁度[例えば、濁度は、丸型セル(直径25mm×高さ60mm)、及び可視光(400から800nmの間、好ましくは400から500nmの間)を発することができるタングステン電球を備えた2100Q(HACH社により市販されている)で測定できる]を測定することによって測定できる。測定は、不希釈組成物において行なうことができる。ブランクは、蒸留水を用いて求めてもよい。
本発明による組成物は、濁度が、200NTU以下、好ましくは180NTU以下、より好ましくは160NTU以下であることが好ましい。
[方法及び使用]
本発明による組成物は、化粧用組成物として使用されることが可能である。
そのため、本発明の組成物は、皮膚に、毛髪に、粘膜に、爪に、まつ毛に、眉毛に、及び/又は頭皮に適用することによって、皮膚を、毛髪を、粘膜を、爪を、まつ毛を、眉毛を、及び/又は頭皮を手入れする化粧方法等の非治療的方法に使用することができる。
本発明はまた、本発明の組成物の、体用の、及び/又は顔面皮膚用の、及び/又は粘膜用の、及び/又は頭皮用の、及び/又は毛髪用の、及び/又は爪用の、及び/又はまつ毛用の、及び/又は眉毛用の、ケア製品としての若しくはケア製品中での、及び/又は洗浄製品としての若しくは洗浄製品中での、及び/又はメイクアップ製品としての若しくはメイクアップ製品中での、及び/又はメイクアップ除去製品としての若しくはメイクアップ除去製品中での使用にも関する。
換言すれば、本発明の組成物は、上記の製品として、そのままで使用でき、又は本発明の組成物は、上記の製品の1つの要素として使用できる。例えば、本発明の組成物は、上記の製品を構成するために任意の他の要素に加える、又は任意の他の要素と組み合わせることができる。
ケア製品は、ローション、クリーム、美容液、ヘアトニック、ケアコンディショナー、日焼け止め剤等であってもよい。洗浄製品は、シャンプー、フェイスウォッシュ、ハンドウォッシュ等であってもよい。メイクアップ製品は、ファウンデーション、マスカラ、口紅、リップグロス、ほお紅、アイシャドウ、マニキュア液等であってもよい。メイクアップ除去製品は、メイクアップクレンジング剤等であってもよい。
本発明を、実施例により、更に詳細に記載することとするが、これは、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
(実施例1並びに比較例1及び2)
表1に示す実施例1並びに比較例1及び2による以下の組成物を、表1に示す成分を以下の通り混合して調製した:(1)油相のための成分を混合し、それらを約75℃まで加熱して油相を形成する、(2)水性相のための成分を混合し、それらを約75℃まで加熱して水性相を形成する、(3)水性相を油性相へ加え、続いてそれらを混合してO/W型エマルションを得る、(4)乳化の完了後、エマルションを約60℃へ冷却し、増粘相を加える、(5)次いで、エマルションを約25℃まで冷却し、続いて天然の植物抽出物相及びpH調整剤を加える。表1に示している成分の量の数値は、全て活性原料としての「質量%」に基づいている。
Figure 2016108262
[評価]
(外観、安定性及び濁度)
実施例1並びに比較例1及び2を、室温(25℃)で24時間置いた。次いで、各エマルションの外観を目視で観察した。濁度をまた、丸型セル(直径25mm×高さ60mm)及びタングステン電球を備えた2100Q(HACH社)を用いた各エマルションの測定によって求めた。
実施例1並びに比較例1及び2によるエマルションの調製24時間後の、上記の目視観察及び濁度測定後、エマルションを、調製の後、室温(25℃)で1か月、更に置き、各エマルションの安定性を、以下の判定基準:
安定性
良好:透明な又は半透明(濁度は200NTU未満)
不良:白色の外観
に従って目視で求め、濁度測定を、やはり上記の通り実施した。これらの結果を表2に示す。
Figure 2016108262
上記の結果から明らかな通り、実施例1によるエマルションは、長期間にわたり安定であり、油とポリグリセリル脂肪酸エステルとが組み合わされた2種の陰イオン性界面活性剤の存在に起因して、エマルションが植物抽出物を含有していたにもかかわらず、その透明な外観を1か月間維持した。他方、比較例1及び2によるエマルションは、油とポリグリセリル脂肪酸エステルとが組み合わされた単一の陰イオン性界面活性剤、並びに植物抽出物の存在に起因して、安定性が低かった。

Claims (15)

  1. (a)少なくとも1種の油と、
    (b)2から6個のグリセリンに由来するポリグリセリル部分を好ましくは有する、少なくとも1種のポリグリセリル脂肪酸エステルと、
    (c)少なくとも1種のタウレート陰イオン界面活性剤と、
    (d)少なくとも1種のアミノ酸陰イオン性界面活性剤と、
    (e)少なくとも1種の植物抽出物と、
    (f)水と
    を含む、組成物。
  2. (a)油が、炭化水素油;並びに、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族一酸又はポリ酸のエステル、及び、飽和又は不飽和の、直鎖状又は分枝状のC1〜C26脂肪族モノアルコール又はポリアルコールのエステルから選ばれ、このエステルの炭素原子の総数が10以上である、請求項1に記載の組成物。
  3. (a)油の量が、組成物の総質量に対して、0.1から50質量%、好ましくは0.5から40質量%、より好ましくは1から30質量%の範囲である、請求項1又は2に記載の組成物。
  4. (b)ポリグリセリル脂肪酸エステルが、2種のポリグリセリル脂肪酸エステルの組合せを含み、当該組合せにおいて1種のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値が9.5以上、好ましくは10.0以上であり、他のポリグリセリル脂肪酸エステルのHLB値が9.5未満、好ましくは9.0未満である、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. (b)ポリグリセリル脂肪酸エステルが、2から6個のグリセロール単位を含むモノラウリン酸ポリグリセリル、2から6個のグリセロール単位を含むモノ(イソ)ステアリン酸ポリグリセリル、3から6個のグリセロール単位を含むモノオレイン酸ポリグリセリル、2から6個のグリセロール単位を含むジオレイン酸ポリグリセリル、及び、2から6個のグリセロール単位を含むモノカプリン酸ポリグリセリルから選ばれる、請求項1から4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. (b)ポリグリセリル脂肪酸エステルの量が、組成物の総質量に対して0.1から30質量%、好ましくは1から25質量%、より好ましくは3から20質量%の範囲である、請求項1から5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. (c)タウレート陰イオン性界面活性剤が、ヤシ油脂肪酸メチルタウレート、パーム核油メチルタウレート、水素化パーム核油脂肪酸メチルタウレート、牛獣脂肪酸メチルタウレート、水素化牛獣脂肪酸メチルタウレート、カプロイルメチルタウレート、ラウロイルメチルタウレート、ミリストイルメチルタウレート、パルミトイルメチルタウレート、ステアロイルメチルタウレート、オレイルメチルタウレート及びココイルメチルタウレート、並びにそれらの塩から好ましくは選択される、タウリン酸アシル、好ましくはアシルメチルタウレートである、請求項1から6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. (c)タウレート陰イオン性界面活性剤の量が、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.05から1質量%の範囲である、請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物。
  9. (d)アミノ酸陰イオン性界面活性剤が、グルタミン酸ステアロイル、グルタミン酸ココイル、ヤシ油脂肪酸グルタメート、グルタミン酸ラウロイル、ヤシ油脂肪酸グルタメート、パーム核油脂肪酸グルタメート、水素化パーム核油脂肪酸グルタメート、牛獣脂肪酸グルタメート及び水素化牛獣脂肪酸グルタメート、並びにそれらの塩から好ましくは選択されるグルタメートである、請求項1から8のいずれか一項に記載の組成物。
  10. (d)アミノ酸陰イオン性界面活性剤の量が、組成物の総質量に対して、0.001から20質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.05から1質量%の範囲である、請求項1から9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. (e)植物抽出物が、パエオニア・アルビフローラ抽出物、好ましくはパエオニア・アルビフローラの根の抽出物である、請求項1から10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. (e)植物抽出物の量が、組成物の総質量に対して、0.001から15質量%、好ましくは0.01から10質量%、より好ましくは0.1から5質量%の範囲である、請求項1から11のいずれか一項に記載の組成物。
  13. O/W型エマルションの形態である、請求項1から12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 皮膚を、毛髪を、粘膜を、爪を、まつ毛を、眉毛を及び/又は頭皮を手入れするための化粧方法であって、請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物が、皮膚に、毛髪に、粘膜に、爪に、まつ毛に、眉毛に及び/又は頭皮に適用されることを特徴とする、非治療的方法。
  15. 請求項1から13のいずれか一項に記載の組成物の使用であって、体用の及び/又は顔面皮膚用の及び/又は粘膜用の及び/又は頭皮用の及び/又は毛髪用の及び/又は爪用の及び/又はまつ毛用の及び/又は眉毛用の、ケア製品としての若しくはケア製品中での、及び/又は、洗浄製品としての若しくは洗浄製品中での、及び/又は、メイクアップ製品としての若しくはメイクアップ製品中での、及び/又は、メイクアップ除去製品としての若しくはメイクアップ除去製品中での、使用。
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US20210251867A1 (en) * 2018-06-12 2021-08-19 L'oreal Foaming composition

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