JP2016107036A - 電動車いす - Google Patents
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Abstract
【課題】電動車いすが傾斜する路面を走行する際、座席の座面が傾斜し、乗員が安定して座っていられず、バランスが悪く座席から転落することになる問題を解決する。【解決手段】少なくとも前進走行可能な電動車いす1であって、この電動車いす1の車体上に起立する支柱部材5にアーム部材6を軸支し、このアーム部材6に乗員が着座する座席7を車体2に対して前後左右方向に自由な搖動が可能になるように取付けるとともに、前記座席7の下部に重錘12を設置し、前記座席7の重心Gを前記アーム部材6より下方に設定したことにより、前記座席7の座面71が路面に対して常に水平を保持するようにした電動車いす。【選択図】図1
Description
この発明は、傾斜する路面においても操縦者の着座姿勢を安定させることのできる電動車いすに関するものである。
従来の電動車椅いすは、路面と車椅子の座面が常に平行となる構造であるため、平坦な路面ではバランスよく走行できるが、傾斜面を走行するとき、座席の座面も傾斜し、乗員が安定して座っていられず、バランスが悪く座席から転落することもあり、走行が困難であった。
そこで、特許文献1に記載された電動車いすのように、前後方向の回転軸と左右方向の回転軸により座席が車体に対し前後左右に回動し得るように軸着され、車体の傾きあるいは路面の勾配を左右傾斜検出ロータリーエンコーダと前後傾斜検出ロータリーエンコーダで検出した上で、左右方向揺動アクチュエータと前後方向揺動アクチュエータにより座席と車体との成す角度を調整し、座面を水平に保つ仕組みを備えている。
しかしながら、この特許文献1に記載の電動車いすでは、路面の勾配を検出する左右傾斜検出ロータリーエンコーダと前後傾斜検出ロータリーエンコーダや、これらの左右傾斜検出ロータリーエンコーダと前後傾斜検出ロータリーエンコーダの検出値により作動する左右方向揺動アクチュエータと前後方向揺動アクチュエータが必要になり、部品数が多く複雑な構造になり、製造コストが高いなどの問題がある。
この発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、部品数が少なく簡単な構造で、路面の状況に係わらず座席を水平に保持でき、乗員を安定して着座させることができる電動車いすを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、少なくとも前進走行可能な電動車いすであって、この電動車いすの車体上に起立する支柱部材にアーム部材を軸支し、このアーム部材に乗員が着座する座席を車体に対して前後左右方向に自由な搖動が可能になるように取付けるとともに、前記座席の下部に重錘を設置し、前記座席の重心を前記アーム部材より下方に設定したことを特徴とする電動車いすである。
請求項2に記載の発明は、前記支柱部材が前記車体に対して前後左右方向に搖動するように車体前後方向の水平縦軸と、車体幅方向の水平横軸とで前記車体に軸支され、駆動モータによって前記支柱部材を前記車体に対して前後左右方向に強制的に傾動させることを特徴とする請求項1に記載の電動車いすである。
請求項3に記載の発明は、前記座席の前後左右方向の搖動を緩衝する第一ダンパーと、第二ダンパーとを前記アーム部材に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の電動車いすである。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1に記載の発明では、少なくとも前進走行可能な電動車いすであって、この電動車いすの車体上に起立する支柱部材にアーム部材を軸支し、このアーム部材に乗員が着座する座席を車体に対して前後左右方向に自由な搖動が可能になるように取付けるとともに、前記座席の下部に重錘を設置し、前記座席の重心を前記アーム部材より下方に設定したので、部品数が少なく簡単な構造で、前記座席の座面を常に水平に保持でき、前記座席の安定性が確保される。
請求項2に記載の発明では、前記支柱部材が前記車体に対して前後左右方向に搖動するように車体前後方向の水平縦軸と、車体幅方向の水平横軸とで前記車体に軸支され、駆動モータによって前記支柱部材を前記車体に対して前後左右方向に強制的に傾動させるので、前記座席を水平に保持した状態で、前記座席を低い位置にできるとともに、前記車体の外側の位置にでき、乗員の乗り降りがし易くなる。
請求項3に記載の発明では、前記座席の前後左右方向の搖動を緩衝する第一ダンパーと、第二ダンパーとを前記アーム部材に設けたので、座席が急激に移動することがなく、乗員に対する衝撃が緩和できる。
以下、この発明の電動車いすの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
図1は、この発明の実施の形態の全体形状を示すもので、符号1は少なくとも前進走行可能な電動車いすであり、この電動車いす1は車体2を備えるとともに、左右一対の前輪3と、同じく左右一対の後輪4により、路面上に接地する。後輪4は電動モータ(図示せず)により駆動され、前輪3は操舵機構(図示せず)に連結され、乗員の操作より走行方向の変換を行う。
前記車体2上に支柱部材5を起立させ、この支柱部材5に左右一対のアーム部材6を介して乗員が着座する座席7が取付けられる。この座席7には座席支持板8が設けられ、前記座席7が前後方向に自由な搖動ができるように、前記アーム部材6の一端に前記座席7の座面71より上方に突出する前記座席支持板8の先端が前軸9により軸支される。
前記アーム部材6の他端に前後一対のブラケット11を固定し、このブラケット11間で前記支柱部材5の上端を挟持し、後軸10により前記アーム部材6を左右方向に自由な搖動ができるように軸支する。
前記座席7の下部に重錘12が前記座席支持板8によって支持され、前記座席7の重心Gが前記アーム部材6の下方になるように設定する。これにより、傾斜する路面で前記車体2が傾いても前記座席7の前記座面71は常に水平を保持する。なお、前記重錘12は前記後輪4を駆動する電動モータのためのバッテリーでよいが、飲料水、雨具などを収納する荷物かごにしてもよい。
前記車体2上に支持された車体前後方向の水平縦軸13に軸受ケース15が回動自在に軸支された、この軸受ケース15には前記支柱部材5の下端を回動自在に軸支する車体幅方向の水平横軸14が支持される。
前記支柱部材5には、第1駆動モータ16の前記ネジ状の出力軸161が螺合され、前記第1駆動モータ16の回転により前記出力軸161が軸方向に可動し、強制的に前記支柱部材5が車体2の前方向に傾けられ、前記座席7を低い位置にできる。
また、前記軸受ケース15と一体の突出部151には、第2駆動モータ17のネジ状の出力軸171が螺合され、前記第1駆動モータ17の回転により前記出力軸171が軸方向に可動し、強制的に前記支柱部材5が車体2の左右方向に傾けられ、前記座席7を外側の位置にできる。
このように、前記支柱部材5は第1駆動モータ16および第2駆動モータ17によって、強制的に車体2の前方向と前記車体2の左右方向に傾けられるので、前記座席7は水平を保持したままの状態で、前記座席7を低い位置にできるとともに、前記車体2外側の位置にでき、乗員の乗り降りがし易くなる。
前記座席支持板8と前記アーム部材6との間には第一ダンパー18が介在され、この第1ダンパー18は前記座席7の前後方向の搖動を緩衝する。また、前記アーム部材6と前記支柱部材5との間には第2ダンパー19が介在され、この第2ダンパー21により前記座席7の左右方向の搖動を緩衝する。
次に、第3図を参照しながら、前記電動車いす1の左右方向に路面の傾斜がある場合について説明する。まず、路面の右方が高く傾斜した状況になると、前記座席7の下方の重錘12より設定される重心Gが垂直方向に移動し、前記座席支持板8が後軸10を支点にして前記アーム部材6が回動し、前記座席7が水平になる。また、路面の左方が高く傾斜した状況でも同様となる。
さらに、第4図を参照しながら、前記電動車いす1の前後方向に路面の傾斜がある場合について説明する。まず、路面の前方が低く傾斜した状況になると、前記座席7の下方の重錘12より設定される重心Gが垂直方向に移動し、前記座席支持板8が前軸9を支点にして回動し、前記座席7が水平になる。また、路面の前方が高く傾斜した状況でも同様となる。
以上の実施の態様における電動車いす1は、路面の傾斜状況にかかわらず、前記車体2が傾いても座席7は常に水平に保たれ、乗員が安定して前記座席7に着座できる。しかも、前記座席7を支持する前記支柱部材5が前記車体2に対して前後左右に傾動でき、前記座席7を水平に保持した状態で、前記座席7を低い位置にできるとともに、前記車体2の外側の位置でき、乗員の乗り降りがし易くなる。
この発明は、路面の状況に係わらず座席を路面に対して水平に保持でき、乗員の姿勢を安定させることができる電動車いすである。
1 電動車いす
2 車体
3 前輪
4 後輪
5 支柱部材
6 アーム部材
7 座席
71 座面
8 座席支持板
9 前軸
10 後軸
11 ブラケット
12 重錘
13 縦軸
14 横軸
15 軸受ケース
151 突出部
16 第1駆動モータ
161 出力軸
17 第2駆動モータ
171 出力軸
18 第1ダンパー
19 第2ダンパー
G 重心
2 車体
3 前輪
4 後輪
5 支柱部材
6 アーム部材
7 座席
71 座面
8 座席支持板
9 前軸
10 後軸
11 ブラケット
12 重錘
13 縦軸
14 横軸
15 軸受ケース
151 突出部
16 第1駆動モータ
161 出力軸
17 第2駆動モータ
171 出力軸
18 第1ダンパー
19 第2ダンパー
G 重心
Claims (3)
- 少なくとも前進走行可能な電動車いすであって、この電動車いすの車体上に起立する支柱部材にアーム部材を軸支し、このアーム部材に乗員が着座する座席部を車体に対して前後左右方向に自由な搖動が可能になるように取付けるとともに、前記座席の下部に重錘を設置し、前記座席の重心を前記アーム部材より下方に設定したことを特徴とする電動車いす。
- 前記支柱部材が前記車体に対して前後左右方向に搖動するように車体前後方向の水平縦軸と、車体幅方向の水平横軸とで前記車体に軸支され、駆動モータによって前記支柱部材を前記車体に対して前後左右方向に強制的に傾動させることを特徴とする請求項1に記載の電動車いす。
- 前記座席の前後左右方向の搖動を緩衝する第一ダンパーと、第二ダンパーとを前記アーム部材に設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の電動車いす。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014261219A JP2016107036A (ja) | 2014-12-08 | 2014-12-08 | 電動車いす |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014261219A JP2016107036A (ja) | 2014-12-08 | 2014-12-08 | 電動車いす |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016107036A true JP2016107036A (ja) | 2016-06-20 |
Family
ID=56122648
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014261219A Pending JP2016107036A (ja) | 2014-12-08 | 2014-12-08 | 電動車いす |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016107036A (ja) |
-
2014
- 2014-12-08 JP JP2014261219A patent/JP2016107036A/ja active Pending
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