JP2016107004A - 内視鏡システム及びその作動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】観察対象に色素が散布された場合に、観察対象の視認性を向上させることができる内視鏡システム及びその作動方法を提供する。【解決手段】注射器を操作することにより、内視鏡の鉗子チャネルに挿通された散布チューブの先端から、観察対象に向けて霧状にピオクタニン色素が散布される。光源部は、赤色光LR、緑色光LG、青色光LB、及び紫色光LVを発生し、光路結合部、ライトガイド、及び照明レンズを介して、観察対象に照明光が照射される。ピオクタニン色素は、緑色光LGを吸収する吸光特性を有する。内視鏡内の撮像素子は、赤色画素、緑色画素、青色画素を有し、色ごとに露光時間が変更可能に構成されている。撮像制御部は、撮像素子の撮像タイミングを制御して、を制御して、緑色画素の露光時間TE2を、赤色画素及び青色画素の露光時間TE1よりも長くする。【選択図】図9

Description

本発明は、内視鏡システム及びその作動方法に関する。
医療分野においては、光源装置、内視鏡、プロセッサ装置を備える内視鏡システムを用いた診断が広く行われている。光源装置としては、キセノンランプや白色LED(Light Emitting Diode)などの広帯域光源の他に、青色LED、緑色LED、赤色LEDなどの単色の半導体光源が組み合わせられて用いられつつある。このように複数の半導体光源を用いる場合には、各半導体光源から発せられる光が合波されて、体内の観察対象を照明するための照明光とされる。
このように複数色の光を組み合せて照明光を生成する場合には、各色の光の光量を独立に調整して、照明光の色調を変更することが可能である。これにより、ホワイトバランスなどのカラーバランス処理を、プロセッサ装置側のみならず、光源装置側でも行うことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−122794号公報
内視鏡によって、胃や大腸など体内の観察対象を撮像して得られる画像は、全体的に赤味を帯びている。これは、観察対象が、ヘモグロビンの吸光特性に大きく影響を受けており、観察対象を撮像して得られるRGB画像信号のうち、R画像信号の信号レベルが、G画像信号及びB画像信号の信号レベルよりも大きくなるためである。
また、診断の目的に応じて、ピオクタニン色素などの色素が内視鏡の先端部から観察対象に散布されることがある。このように色素を散布する場合には、RGB画像信号の各信号レベルは、ヘモグロビンの吸光特性だけでなく、色素の吸光特性にも影響を受ける。
例えば、観察対象上のピットパターンを観察する目的で、ピオクタニン色素を観察対象に散布した場合には、照明光のうち緑色成分がピオクタニン色素により吸収される。この場合、G画像信号の信号レベルは、ヘモグロビンのみが存在する場合よりも低下する。ピットパターンは、ピオクタニン色素の散布により明瞭化するが、G画像信号の信号レベルの低下により明るさが低下することにより観察対象の視認性が低下する。すなわち、観察対象に色素が散布された場合に、観察対象の視認性を向上させることが求められている。
なお、上記課題に対して特許文献1に記載の技術の適用が考えられるが、特許文献1では、ホワイトバランスを設定した後の各色の光の発光比率は固定である。したがって、体内の観察対象に対して、ピオクタニン色素などの色素が散布されて、特定色の画像信号の信号レベルが低下した場合であっても、特許文献1の方法では、その低下した特定色の画像信号の信号レベルを向上させることはできない。
本発明は、観察対象に色素が散布された場合に、観察対象の視認性を向上させることができる内視鏡システム及びその作動方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の内視鏡システムは、観察対象に、赤色光、緑色光、及び青色光を含む照明光を照射する照明部と、観察対象に色素を散布する色素散布部と、色素が散布された観察対象を撮像する撮像素子であって、赤色光に感度を有する赤色画素と、緑色光に感度を有する緑色画素と、青色光に感度を有する青色画素とを有し、色ごとに露光時間が変更可能に構成された撮像素子と、撮像素子の撮像タイミングを制御して、赤色画素と、緑色画素と、青色画素との露光時間を設定する撮像制御部とを備える。
撮像制御部は、撮像素子を制御して、赤色画素と、緑色画素と、青色画素とのうちの少なくとも1色の画素の露光時間を、他の2色の画素の露光時間よりも長くすることが好ましい。
撮像制御部は、色素散布部により散布される色素の吸光特性に応じて、赤色画素と、緑色画素と、青色画素との露光時間比を変更することが好ましい。
赤色光、緑色光、青色光の発光タイミング及び発光強度を制御する光源制御部を備え、光源制御部は、赤色光と、緑色光と、青色光とのうちの2色の光の発光を終了させた後、他の1色の光の発光強度を大きくすることが好ましい。
撮像素子は、赤色画素と、緑色画素と、青色画素とを、それぞれ個別に読み出し可能に構成されており、撮像制御部は、赤色光と、緑色光と、青色光との発光が終了する時刻に合わせて、赤色画素と、緑色画素と、青色画素とをそれぞれ読み出させることが好ましい。
色素がピオクタニン色素である場合には、撮像制御部は、緑色画素の露光時間を、赤色画素の露光時間及び青色画素の露光時間よりも長くすることが好ましい。
色素がヨード色素である場合には、撮像制御部は、青色画素の露光時間を緑色画素の露光時間より長くし、緑色画素の露光時間を赤色画素の露光時間より長くすることが好ましい。
色素がインジゴカルミン色素である場合には、撮像制御部は、赤色画素の露光時間を、緑色画素の露光時間及び青色画素の露光時間よりも長くすることが好ましい。
本発明の内視鏡システムの作動方法は、観察対象に、赤色光、緑色光、及び青色光を含む照明光を照射する照明部と、観察対象に色素を散布する色素散布部と、色素が散布された観察対象を撮像する撮像素子であって、赤色光に感度を有する赤色画素と、緑色光に感度を有する緑色画素と、青色光に感度を有する青色画素とを有し、色ごとに露光時間が変更可能に構成された撮像素子とを備える内視鏡システムの作動方法において、撮像素子を制御して、赤色画素と、緑色画素と、青色画素とのうちの少なくとも1色の画素の露光時間を、他の2色の画素の露光時間よりも長くする。
本発明によれば、赤色光に感度を有する赤色画素と、緑色光に感度を有する緑色画素と、青色光に感度を有する青色画素とを有し、色ごとに露光時間が変更可能に構成された撮像素子を備え、撮像素子の撮像タイミングを制御して、赤色画素と、緑色画素と、青色画素との露光時間を設定するので、観察対象に色素が散布された場合に、観察対象の視認性を向上させることができる。
内視鏡システムの外観図である。 内視鏡システムの機能を示すブロック図である。 紫色光、青色光、緑色光、赤色光の発光スペクトルを示すグラフである。 撮像素子の構成を示す図である。 カラーフィルタの色配列を示す図である。 カラーフィルタの分光特性を示す図である。 撮像素子の画素の構成を示す図である。 通常観察モードの発光及び撮像タイミングを示す図である。 特殊観察モードの発光及び撮像タイミングを示す図である。 内視鏡システムの作用を説明するフローチャートである。 グローバルシャッタ方式の通常観察モードの発光及び撮像タイミングを示す図である。 グローバルシャッタ方式の特殊観察モードの発光及び撮像タイミングを示す図である。 紫色光、青色光、赤色光の発光終了後に、緑色光の発光強度を大きくする例を示すタイミング図である。 第2実施形態の撮像素子の構成を示す図である。 第2実施形態の撮像素子の画素の構成を示す図である。 第2実施形態の特殊観察モードの発光及び撮像タイミングを示す図である。 ヨード色素を散布する場合の特殊観察モードの発光及び撮像タイミングを示す図である。 散布される色素の種類と露光時間比とを対応させた対応表を示す図である。
図1において、内視鏡システム10は、内視鏡12と、光源装置14と、プロセッサ装置16と、モニタ18と、コンソール19とを有している。内視鏡12は、ユニバーサルコード25により、光源装置14と光学的に接続されるとともに、プロセッサ装置16と電気的に接続される。
内視鏡12は、被検体内に挿入される挿入部12aと、挿入部12aの基端部分に設けられた操作部12bと、挿入部12aの先端側に設けられた湾曲部12cと、湾曲部12cの先端に設けられた先端部12dとを有している。操作部12bのアングルノブ12eを操作することにより、湾曲部12cが湾曲動作する。この湾曲動作に伴って、先端部12dが所望の方向に向けられる。
また、操作部12bには、アングルノブ12eの他、モード切替SW13a、ズーム操作部13bが設けられている。モード切替SW13aは、通常観察モードと、特殊観察モードとのモード間の切り替え操作に用いられる。通常観察モードは、観察対象にピオクタニン色素が散布されていない場合の通常の観察画像をモニタ18上に表示するモードである。特殊観察モードは、観察対象にピオクタニン色素が散布されることによりピットパターンが明瞭化した観察画像をモニタ18上に表示するモードである。
プロセッサ装置16は、モニタ18及びコンソール19と電気的に接続される。モニタ18は、画像情報等を出力表示する表示部である。コンソール19は、機能設定等の入力操作を受け付けるユーザーインターフェースとして機能する。なお、プロセッサ装置16には、画像情報等を記録する外付けの記録部(図示せず)を接続してもよい。
また、内視鏡12には、鉗子チャネル20が設けられている。鉗子チャネル20には、ピオクタニン色素を観察対象に散布するための散布チューブ22が挿通される。散布チューブ22は、操作部12bに設けられた鉗子入口20aから鉗子チャネル20に挿入される。散布チューブ22の少なくとも先端22aは、内視鏡12の先端部12dに形成された鉗子出口20bから露呈される。
散布チューブ22の基端側には、ピオクタニン色素剤が充填された注射器24が接続される。医師等のユーザは、注射器24を操作することにより、散布チューブ22の先端22aから、観察対象に向けて霧状にピオクタニン色素を散布することができる。このように、ユーザは、ピオクタニン色素を観察対象に散布する場合には、モード切替SW13aにより観察モードとして特殊観察モードを選択する。なお、本発明の「色素散布部」は、散布チューブ22と注射器24とを含む構成に対応している。
図2において、光源装置14は、光源部30と、光源制御部31と、光路結合部32とを有している。光源部30は、半導体光源として、V−LED(Violet Light Emitting Diode)30aと、B−LED(Blue Light Emitting Diode)30bと、G−LED(Green Light Emitting Diode)30cと、R−LED(Red Light Emitting Diode)30dとを有している。光源制御部31は、光源部30の発光タイミング及び発光強度を制御する。光路結合部32は、ダイクロイックミラー等により構成され、光源部30から発せられる各光の光路を結合する。
光路結合部32から射出される光は、挿入部12a内に挿通されたライトガイド33及び照明レンズ35を介して、被検体内の観察対象に照射される。なお、本発明の「照明部」は、光源部30、光路結合部32、ライトガイド33、及び照明レンズ35を含む構成に対応している。
図3に示すように、V−LED30aは、中心波長が約405nmで、波長範囲が約380〜420nmの紫色光LVを発生する。B−LED30bは、中心波長が約460nm、波長範囲が約420〜500nmの青色光LBを発生する。G−LED30cは、波長範囲が約480〜600nmの緑色光LGを発生する。R−LED30dは、中心波長が約620〜630nmで、波長範囲が約600〜650nmの赤色光LRを発生する。
光源制御部31は、紫色光LV、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRの各発光強度を、所定の比率(発光比率)として、光源部30を駆動制御する。光源制御部31は、紫色光LV、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRを同時に発光させる。紫色光LV、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRは、光路結合部32により合波されて白色の照明光となり、この照明光は、ライトガイド33に供給される。なお、紫色光LVを発光させず、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRの3色の光を合波して照明光としても良い。
ライトガイド33は、内視鏡12及びユニバーサルコード25内に内蔵されており、光路結合部32から供給された照明光を内視鏡12の先端部12dまで伝搬させる。なお、ライトガイド33としては、マルチモードファイバを使用することができる。一例として、コア径が約105μm、クラッド径が約125μm、外皮(保護層)を含めた径がφ0.3〜0.5mmの細径なファイバケーブルを使用することができる。
内視鏡12の先端部12dには、照明光学系34aと撮像光学系34bとが設けられている。照明光学系34aは、照明レンズ35を有している。ライトガイド33から射出された照明光は、照明レンズ35を介して観察対象に照射される。撮像光学系34bは、対物レンズ36、ズームレンズ37、撮像素子38を有している。照明光の観察対象からの戻り光は、対物レンズ36及びズームレンズ37を介して、撮像素子38に入射する。撮像素子38には、観察対象の光像が結像される。
ズームレンズ37は、ズーム操作部13bを操作に応じて、テレ端とワイド端の間を移動する。拡大観察をしない場合(非拡大観察時)には、ズームレンズ37はワイド端に配置されている。拡大観察を行う場合には、ズームレンズ37は、ズーム操作部13bの操作に応じてワイド端からテレ端に移動する。
撮像素子38は、同時式のカラーセンサであり、照明光が照射された観察対象からの戻り光を受光して画像信号を出力する。この撮像素子38は、青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の色ごとに受光可能で、かつ色ごとに露光時間が変更可能に構成されている。この撮像素子38としては、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)型撮像素子が用いられる。撮像素子38は、画像信号として、B画素信号、G画素信号、R画素信号からなるRGB画像信号を出力する。
プロセッサ装置16は、撮像制御部40と、受信部41と、DSP(Digital Signal Processor)42と、ノイズ除去部43と、観察画像生成部44と、映像信号生成部45とを備えている。
撮像制御部40は、撮像素子38による観察対象の撮像タイミングを制御する。また、撮像制御部40は、モード切替SW13aにより選択された観察モードに応じて撮像素子38の撮像タイミングを変更する。
受信部41は、内視鏡12の撮像素子38から出力されたデジタルのRGB画像信号を受信する。DSP42は、受信したRGB画像信号に対して、欠陥補正処理、オフセット処理、ゲイン補正処理、リニアマトリクス処理、ガンマ変換処理、及びデモザイク処理等の各種信号処理を施す。
欠陥補正処理では、撮像素子38の欠陥画素の信号が補正される。オフセット処理では、欠陥補正処理が施されたRGB画像信号から暗電流成分が除かれ、正確なゼロレベルが設定される。ゲイン補正処理では、オフセット処理後のRGB画像信号に特定のゲイン値を乗じることにより信号レベルが整えられる。ゲイン補正処理後のRGB画像信号には、色再現性を高めるためのリニアマトリクス処理が施される。その後、ガンマ変換処理によって明るさや彩度が整えられる。リニアマトリクス処理後のRGB画像信号には、デモザイク処理(等方化処理、同時化処理とも称される)が施され、各画素についてRGB各色の信号が生成される。
ノイズ除去部43は、DSP42でデモザイク処理等が施されたRGB画像信号に対してノイズ除去処理(移動平均法やメディアンフィルタ法等による処理)を施すことによってノイズを除去する。ノイズが除去されたRGB画像信号は、観察画像生成部44に入力される。
観察画像生成部44は、ノイズ除去部43から入力されたRGB画像信号に対して、色変換処理、色彩強調処理、及び構造強調処理を行うことにより、観察画像を生成する。色変換処理では、RGB画像信号に対して3×3のマトリックス処理、階調変換処理、及び3次元LUT(ルックアップテーブル)処理などにより色変換処理を行う。色彩強調処理は、色変換処理済みのRGB画像信号に対して行われる。構造強調処理は、表層血管やピットパターン等の観察対象の構造を強調する処理であり、色彩強調処理後のRGB画像信号に対して行われる。
観察画像生成部44が生成する観察画像は、映像信号生成部45に入力される。映像信号生成部45は、観察画像をモニタ18に表示するための映像信号に変換する。モニタ18は、映像信号生成部45から入力される映像信号に基づいて画像表示を行う。
図4において、撮像素子38は、画素アレイ部50と、読み出し走査回路51と、リセット走査回路52と、カラムADC(Analog-to-digital converter)回路53と、ラインメモリ54と、列走査回路55と、タイミングジェネレータ(TG:Timing generator)56とを有する。TG56は、プロセッサ装置16の撮像制御部40から入力される撮像制御信号に基づいてタイミング信号を発生し、各部を制御する。
画素アレイ部50は、複数の画素50aが行方向(X方向)及び列方向(Y方向)にマトリクス状に2次元配列されたものであり、撮像素子38の撮像面に設けられている。画素アレイ部50には、行方向に沿って、第1行選択線LS1、第2行選択線LS2、及び行リセット線LRが配されており、列方向に沿って列信号線LVが配されている。
第1行選択線LS1、第2行選択線LS2、及び行リセット線LRは、1画素行毎に設けられている。列信号線LVは、1画素列毎に設けられている。ここで、画素行とは、行方向に並んだ1行分の画素50aを指している。画素列とは、列方向に並んだ1列分の画素50aを指している。
画素アレイ部50の光入射側には、図5に示すように、カラーフィルタアレイ60が設けられている。カラーフィルタアレイ60は、緑色(G)フィルタ60a、青色(B)フィルタ60b、及び赤色(R)フィルタ60cを有している。これらのフィルタのうちいずれか1つが各画素50a上に配置されている。カラーフィルタアレイ60の色配列は、ベイヤー配列であり、Gフィルタ60aが市松状に1画素おきに配置され、残りの画素上に、Bフィルタ60bとRフィルタ60cとがそれぞれ正方格子状となるように配置されている。
カラーフィルタアレイ60は、図6に示す分光特性を有する。Gフィルタ60aは、約450〜630nmの波長域に対して高い透過率を有している。Bフィルタ60bは、約380〜560nmの波長域に対して高い透過率を有している。Rフィルタ60cは、約580〜760nmの波長域に対して高い透過率を有している。
以下、Gフィルタ60aが配置された画素50aをG画素と称し、Bフィルタ60bが配置された画素50aをB画素と称し、Rフィルタ60cが配置された画素50aをR画素と称する。G画素は、緑色光LGに対して感度を有する。R画素は、赤色光LRに対して感度を有する。B画素は、青色光LB及び紫色光LVに対して感度を有する。偶数(0,2,4,・・・,N−1)の各画素行には、B画素とG画素とが交互に配置されている。奇数(1,3,5,・・・,N)の各画素行には、G画素とR画素とが交互に配置されている。
1画素行内の各画素50aは、行リセット線LRに共通に接続されている。また、1画素行内の画素50aのうち、G画素は第1行選択線LS1に共通に接続されており、B画素及びR画素はそれぞれ第2行選択線LS2に共通に接続されている。
各画素50aは、図7に示すように、フォトダイオードD1と、アンプトランジスタM1と、画素選択トランジスタM2と、リセットトランジスタM3とを有する。フォトダイオードD1は、入射光を光電変換して入射光量に応じた信号電荷を生成し、これを蓄積する。アンプトランジスタM1は、フォトダイオードD1に蓄積された信号電荷を電圧値(画素信号)に変換する。画素選択トランジスタM2は、第1行選択線LS1または第2行選択線LS2により制御され、アンプトランジスタM1により生成された画素信号を列信号線LVに出力させる。リセットトランジスタM3は、行リセット線LRにより制御され、フォトダイオードD1に蓄積された信号電荷を電源線に破棄(リセット)する。
読み出し走査回路51は、TG56から入力されるタイミング信号に基づいて、行選択信号を発生する。読み出し走査回路51は、信号読み出し動作時に、第1行選択線LS1または第2行選択線LS2に行選択信号を与えることにより、行選択信号が与えられた第1行選択線LS1または第2行選択線LS2に接続された画素50aの画素信号を、列信号線LVに出力させる。
リセット走査回路52は、TG56から入力されるタイミング信号に基づいて、リセット信号を発生する。リセット走査回路52は、リセット動作時に、行リセット線LRにリセット信号を与えることにより、リセット信号が与えられた行リセット線LRに接続された画素50aをリセットする。
カラムADC回路53には、信号読み出し動作時に列信号線LVに出力された画素信号が入力される。カラムADC回路53は、各列信号線LVにADCが接続されてなり、各列信号線LVから入力される画素信号を、時間とともに階段状に変化する参照信号(ランプ波)と比較することにより、デジタル信号に変換してラインメモリ54に出力する。
ラインメモリ54は、カラムADC回路53によりデジタル化された1行分の画素信号を保持する。列走査回路55は、TG56から入力されるタイミング信号に基づいて、ラインメモリ54を走査することにより、画素信号を出力端子Voutから順に出力させる。出力端子Voutから出力される1フレーム分の画素信号が前述のRGB画像信号である。
撮像素子38は、信号読み出し方式として、「順次読み出し方式」と「部分読み出し方式」が実行可能である。順次読み出し方式では、読み出し走査回路51により、各画素行の1組の第1及び第2行選択線LS1,LS2が順に選択されながら、選択された第1及び第2行選択線LS1,LS2に同時に行選択信号が与えられる。これにより、画素アレイ部50の全画素50aについて、先頭画素行「0」から最終画素行「N」まで、1画素行ずつ順に信号読み出しが行われる。
部分読み出し方式では、画素アレイ部50から特定の1色の画素を選択的に読み出すことを可能とする。例えば、画素アレイ部50からG画素のみを読み出す場合には、読み出し走査回路51により、奇数(1,3,5,・・・,N)及び偶数(0,2,4,・・・,N−1)の各画素行の第1行選択線LS1のみが順に選択されながら、選択された第1行選択線LS1に行選択信号が与えられる。これにより、全画素50aのうちのG画素のみについて、1画素行ずつ順に信号読み出しが行われる。
この場合、ラインメモリ54には、G画素から読み出された画素信号(G画素信号)のみが記憶される。列走査回路55は、ラインメモリ54に1画素行分の画素信号(G画素信号)が記憶されるたびに、ラインメモリ54の走査を行う。
また、画素アレイ部50からR画素のみを読み出す場合には、読み出し走査回路51により、奇数(1,3,5,・・・,N)の各画素行の第2行選択線LS2のみが順に選択されながら、選択された第2行選択線LS2に行選択信号が与えられる。これにより、全画素50aのうちのR画素のみについて、1画素行ずつ順に信号読み出しが行われる。
この場合、ラインメモリ54には、R画素から読み出された画素信号(R画素信号)のみが記憶される。列走査回路55は、ラインメモリ54に奇数行から1画素行分の画素信号(R画素信号)が記憶されるたびに、ラインメモリ54の走査を行う。
また、部分読み出し方式では、画素アレイ部50から特定の2色の画素を選択的に読み出すことを可能とする。例えば、画素アレイ部50からB画素及びR画素を読み出す場合には、読み出し走査回路51により、奇数(1,3,5,・・・,N)及び偶数(0,2,4,・・・,N−1)の各画素行の第2行選択線LS2のみが順に選択されながら、選択された第2行選択線LS2に行選択信号が与えられる。これにより、全画素50aのうちのB画素及びR画素について、1画素行ずつ順に信号読み出しが行われる。
この場合、ラインメモリ54には、偶数の画素行の読み出し時には、B画素から読み出された画素信号(B画素信号)が記憶され、奇数の画素行の読み出し時には、R画素から読み出された画素信号(R画素信号)のみが記憶される。列走査回路55は、ラインメモリ54に偶数行または奇数行から1画素行分の画素信号が記憶されるたびに、ラインメモリ54の走査を行う。
また、撮像素子38は、リセット方式として、「順次リセット方式」及び「一括リセット方式」が実行可能である。順次リセット方式では、リセット走査回路52により行リセット線LRが順に選択されながら、選択された行リセット線LRにリセット信号が与えられる。これにより、順次リセット方式では、先頭画素行「0」から最終画素行「N」まで、1画素行ずつ順にリセットが行われる。
一括リセット方式では、リセット走査回路52により全ての行リセット線LRが選択され、全ての行リセット線LRに一括してリセット信号が与えられる。これにより、画素アレイ部50の全画素行が一括して同時にリセットされる。
なお、図4には示していないが、撮像素子38には、相関二重サンプリング(CDS;Correlated Double Sampling)回路や、自動利得制御(AGC;Automatic Gain Control)回路も適宜設けられる。CDS回路は、画素50aから各列信号線LVに出力される画素信号に相関二重サンプリング処理を行う。AGC回路は、相関二重サンプリング処理が行われた画素信号に対してゲイン調整を行う。
光源制御部31と撮像制御部40とは互いに電気的に接続されている。撮像制御部40は、光源制御部31により制御される光源装置14の照明光の発光タイミングに合わせて撮像素子38の撮像タイミングを制御する。
次に、光源制御部31及び撮像制御部40により制御される発光タイミング及び撮像タイミングについて説明する。図8は、通常観察モードの発光タイミング及び撮像タイミングである。光源制御部31は、光源部30に、紫色光LV、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRの発光を開始させる。このとき、光源制御部31は、紫色光LVの発光強度I、青色光LBの発光強度I、緑色光LGの発光強度I、赤色光LRの発光強度Iを、所定の比率とする。
光源部30から発せられた各光は、光路結合部32で合波され、白色の照明光としてライトガイド33に供給される。この照明光は、内視鏡12の先端部12dから射出されて観察対象を照明する。
観察対象が照明光により照明された状態で、撮像制御部40は、撮像素子38を制御し、時刻t0から順次リセット方式によりリセット動作を行わせる。これにより、全画素行が1画素行ずつ順にリセットされる。各画素行は、リセットにより画素50aの不要電荷が破棄されることにより、順に電荷蓄積状態(露光状態)となる。
そして、撮像制御部40は、時刻t0から露光時間Tが経過した後、撮像素子38を制御して、順次読み出し方式により、B画素、G画素、R画素のすべての読み出し動作を行わせる。これにより、撮像素子38からは、デジタル化されたB画素信号、G画素信号、及びR画素信号が出力される。この通常観察モードでは、紫色光LV、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRを常時発光させたまま、撮像素子38による撮像動作を繰り返す。
次に、図9は、観察対象にピオクタニン色素を散布して行われる特殊観察モードの発光タイミング及び撮像タイミングである。光源制御部31は、光源部30に、時刻t0から、紫色光LV、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRの発光を同時に開始させる。このとき、光源制御部31は、通常観察モード時と同様に、各光の発光強度を、所定の比率とする。
通常観察モード時と同様に、光源部30から発せられた各光は、光路結合部32で合波され、白色の照明光としてライトガイド33に供給される。この照明光は、内視鏡12の先端部12dから射出されて観察対象を照明する。
撮像制御部40は、撮像素子38を制御して、時刻t0から順次リセット方式によりリセット動作を行わせる。これにより、全画素行が1画素行ずつ順にリセットされる。各画素行は、リセットにより画素50aの不要電荷が破棄されることにより、順に電荷蓄積状態(露光状態)となる。そして、撮像制御部40は、時刻t0から第1の露光時間TE1が経過した後、撮像素子38を制御して、部分読み出し方式により、B画素及びR画素のみの読み出し動作を行わせる。これにより、撮像素子38からは、デジタル化されたB画素信号及びR画素信号が出力される。
この後、撮像制御部40は、時刻t0から第2の露光時間TE2が経過した後、撮像素子38を制御して、部分読み出し方式により、G画素のみの読み出し動作を行わせる。これにより、撮像素子38からは、デジタル化されたG画素信号が出力される。この特殊観察モードにおいても、紫色光LV、青色光LB、緑色光LG、赤色光LRを常時発光させたまま、撮像素子38による撮像動作を繰り返す。
次に、本実施形態における一連の流れを、図10に示すフローチャートに沿って説明する。まず、医師等のユーザにより、通常観察モードを用いて、胃や食道など体内を観察対象として、遠景状態でスクリーニングが行われる。この通常観察モードでは、図8に示す発光タイミング及び撮像タイミングに従って、内視鏡システム10が駆動され、観察画像生成部44により生成された観察画像がモニタ18に表示される。この観察画像は、赤味を帯びている。これは、観察対象中のヘモグロビンが短波光を吸収することによる。
ユーザは、スクリーニング時に、ブラウニッシュエリアや発赤など病変の可能性がある部位(病変可能性部位)を検出したときには、ズーム操作部13bを操作して、その病変可能性部位を含む観察対象を拡大表示する拡大観察を行う。また、ユーザは、モード切替SW13aを操作して、特殊観察モードに切り替える。さらに、ユーザは、観察画像中において、散布チューブ22の先端22aを確認したうえで、ピオクタニン色素剤が充填された注射器24を操作することにより、ピオクタニン色素を観察対象に対して散布する。
この特殊観察モードでは、図9に示す発光タイミング及び撮像タイミングに従って、内視鏡システム10が駆動され、観察画像生成部44により生成された観察画像がモニタ18に表示される。観察対象に散布されたピオクタニン色素により、観察対象上のピットパターンが明瞭化するが、照明光のうちの緑色光LGの成分がピオクタニン色素により吸収されることにより明るさが低下する。本実施形態では、特殊観察モードにおいて、撮像素子38のG画素の露光時間である第2の露光時間TE2を、B画素及びR画素の露光時間である第1の露光時間TE1よりも長くしているので、G画像信号のレベルの低下(明るさの低下)が防止され、観察対象の視認性が向上する。
なお、上記実施形態では、図8及び図9に示すように、リセット方式として順次リセット方式を用い、いわゆるローリングシャッタ式により撮像素子38を駆動しているが、これに代えて、リセット方式として一括リセット方式を用い、いわゆるグローバルシャッタ方式により撮像素子38を駆動しても良い。この場合には、読み出し動作は、読み出す画素信号に対応する色の光を消灯したうえで行う。
この場合、通常観察モードでは、図11に示すように、観察対象が照明光により照明された状態で、撮像制御部40は、撮像素子38を制御し、時刻t0から一括リセット方式により撮像素子38の全画素行をリセットさせる。光源制御部31は、時刻t0から露光時間Tが経過した時刻t1に光源部30の発光動作を停止させる。そして、撮像制御部40は、照明光が消灯された暗状態で、撮像素子38を制御して、順次読み出し方式により、B画素、G画素、R画素のすべての読み出し動作を行わせる。
また、特殊観察モードでは、図12に示すように、観察対象が照明光により照明された状態で、撮像制御部40は、撮像素子38を制御し、時刻t0から一括リセット方式により撮像素子38の全画素行をリセットさせる。光源制御部31は、時刻t0から第1の露光時間TE1が経過した時刻t1に、V−LED30a、B−LED30b、R−LED30dの発光動作を停止させ、紫色光LV、青色光LB、赤色光LRの発光を終了させる。そして、撮像制御部40は、撮像素子38を制御して、部分読み出し方式により、B画素及びR画素のみの読み出し動作を行わせる。
この後、光源制御部31は、時刻t0から第2の露光時間TE2が経過した時刻t2に、G−LED30cの発光動作を停止させ、緑色光LGの発光を終了させる。そして、撮像制御部40は、撮像素子38を制御して、部分読み出し方式により、G画素のみの読み出し動作を行わせる。
このように、グローバルシャッタ方式を用いることにより、全画素行の色ごとの受光期間が同一となる(いわゆる同時性が得られる)。また、グローバルシャッタ方式は、ローリングシャッタ方式に比べて、露光時間が長くなり、露光量が増加するという利点がある。
さらに、特殊観察モードでは、図13に示すように、紫色光LV、青色光LB、赤色光LRの発光を終了した時刻t1の後、緑色光LGの発光強度Iを大きくしても良い。なお、時刻t1の後、緑色光LGの発光強度Iを大きくするとは、時刻t1に緑色光LGの発光強度Iを大きくすることも含む。この場合には、緑色光LGの所望とする光量が短い時間で得られるので、図12に示すように緑色光LGの発光強度Iを変化させない場合と比べて、第2の露光時間TE2を短くすることができる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、撮像素子38を色ごとに部分読み出しを行うことを可能に構成することにより、撮像制御部40による色ごとの露光時間の設定を可能としているが、これに代えて、第2実施形態では、撮像素子を色ごとに部分リセットを行うことを可能に構成することにより、撮像制御部40による色ごとの露光時間の設定を可能とする。
第2実施形態では、第1実施形態の撮像素子38に代えて、図14及び図15に示す撮像素子70を用いる。撮像素子70は、単一の行選択線LSを有し、1画素行内の各画素50aは、行選択線LSに共通に接続されている。また、撮像素子70は、第1行リセット線LR1及び第2行リセット線LR2を有し、G画素は第1行リセット線LR1に共通に接続されており、B画素及びR画素はそれぞれ第2行リセット線LR2に共通に接続されている。
読み出し走査回路51は、信号読み出し動作時に、行選択線LSに順に行選択信号を与え、1画素行ずつ順に画素信号を読み出す「順次読み出し」を行わせる。リセット走査回路52は、リセット動作時に、第1行リセット線LR1または第2行リセット線LR2にリセット信号を与えることにより、リセット信号が与えられた第1行リセット線LR1または第2行リセット線LR2に接続された画素50aをリセットする。撮像素子70のその他の構成は、第1実施形態の撮像素子38と同一である。
撮像素子70は、全ての第1行リセット線LR1に同時にリセット信号を与えることにより、G画素のみを一括してリセットすることを可能とする。また、撮像素子70は、全ての第2行リセット線LR2に同時にリセット信号を与えることにより、B画素及びR画素を一括してリセットすることを可能とする。
また、撮像素子70は、偶数の画素行の第2行リセット線LR2に同時にリセット信号を与えることにより、B画素のみを一括してリセットすることを可能とし、奇数の画素行の第2行リセット線LR2に同時にリセット信号を与えることにより、R画素のみを一括してリセットすることを可能とする。さらに、撮像素子70は、全ての第1行リセット線LR1及び第2行リセット線LR2に同時にリセット信号を与えることにより、全画素行を一括して同時にリセットすることを可能とする。
第2実施形態の特殊観察モードでは、図16に示すように、観察対象が照明光により照明された状態で、撮像制御部40は、撮像素子70を制御し、時刻t0から一括リセット方式により撮像素子70の全画素行をリセットさせる。そして、所定時間経過後の時刻t1に、全ての第2行リセット線LR2に同時にリセット信号を与えることにより、B画素及びR画素のみを一括して同時にリセット(部分リセット)させる。
そして、光源制御部31は、時刻t1から第1の露光時間TE1が経過した時刻t2に、光源部30の発光動作を停止させる。そして、撮像制御部40は、照明光が消灯された暗状態で、撮像素子70を制御して、順次読み出し方式により、B画素、G画素、R画素のすべての読み出し動作を行わせる。本実施形態では、時刻t0から時刻t2までの時間が、緑色光LGに対する第2の露光時間TE2となる。
また、第1実施形態では、R画素、G画素、B画素を個別に色ごとに読み出すことを可能とするように構成された撮像素子38を用い、第2実施形態では、R画素、G画素、B画素を個別に色ごとにリセットすることを可能とするように構成された撮像素子70を用いているが、これらの撮像素子38,70に代えて、R画素、G画素、B画素を個別に色ごとに読み出し及びリセットを行うことを可能とするように構成された撮像素子を用いても良い。この場合には、露光期間の開始及び終了タイミングを、色ごとに自由に設定することができる。
なお、上記各実施形態では、特殊観察モードにおいて、B画素及びR画素の露光時間を同一とし、G画素の露光時間を、B画素及びR画素の露光時間より長くしているが、これは、観察対象に散布する色素として、照明光のうちのほぼ緑色光LGのみを吸収する吸光特性を有するピオクタニン色素を用いていることによる。
本発明は、色素散布部により観察対象に散布する色素として、ピオクタニン色素に限られず、その他の色素を用いることも可能である。例えば、色素として、ヨード色素を用いる場合、ヨード色素は、照明光うちの青色光LBを吸収し、かつ緑色光LGもやや吸収するので、特殊観察モードでは、図17に示すように、R画素、G画素、B画素をそれぞれ部分読み出しし、R画素、G画素、B画素の各露光時間をそれぞれ異ならせれば良い。
具体的には、図17では、R画素の露光時間をR露光時間TER、G画素の露光時間をG露光時間TEG、B画素の露光時間をB露光時間TEBとした場合に、「TER<TEG<TEB」の関係とする。図17は、撮像素子38をローリングシャッタ方式で駆動する例であるが、これ代えて、グローバルシャッタ方式を用いることや、撮像素子70を用いることも可能であることは言うまでもない。
また、色素として、インジゴカルミン色素を用いる場合、インジゴカルミン色素は、照明光うちの赤色光LR及び緑色光LGを吸収するので、特殊観察モードでは、R露光時間TER及びG露光時間TEGをB露光時間TEBより長くし、R露光時間TERとG露光時間TEGとは同一とすれば良い。
このように、特殊観察モードでは、散布される色素の吸光特性に応じて、撮像素子38,70の色ごとの露光時間を変更可能に構成することが好ましい。このためには、例えば、撮像制御部40に、図18に示すように、散布される色素の種類(吸光特性)と、各露光時間TER,TEG,TEBの比(露光時間比)とを対応させた対応表80を記憶しておき、選択された色素の種類に基づいて対応表80から露光時間比を選択し、撮像素子38,70を制御すれば良い。散布する色素の種類は、内視鏡12操作部12bやコンソール19等から選択可能とすれば良い。また、コンソール19の操作により、色素の種類毎の露光時間比の変更や、新たな色素の種類の追加等、対応表80の編集を可能とすることも好ましい。
ユーザは、対応表80から選択した色素に対応する色素剤が充填された注射器24を散布チューブ22に接続して、散布チューブ22の先端22aから観察対象に散布すれば良い。
また、上記各実施形態では、V−LED30a、B−LED30b、G−LED30c、R−LED30dからなる光源部30を用いているが、V−LED30aは必須ではないので、光源部30に代えて、B−LED、G−LED、R−LEDからなる光源部を用いても良い。また、なお、光源部を構成する半導体光源として、LEDに代えて、LD(Laser Diode)等の他の半導体光源を用いることも可能である。
上記各実施形態では、光源装置14とプロセッサ装置16とを別体構成としているが、光源装置とプロセッサ装置とを1つの装置で構成しても良い。
10 内視鏡システム
12 内視鏡
14 光源装置
16 プロセッサ装置
20 鉗子チャネル
22 散布チューブ
22a 先端
24 注射器
30 光源部
50 画素アレイ部
50a 画素
70 撮像素子

Claims (9)

  1. 観察対象に、赤色光、緑色光、及び青色光を含む照明光を照射する照明部と、
    前記観察対象に色素を散布する色素散布部と、
    前記色素が散布された前記観察対象を撮像する撮像素子であって、前記赤色光に感度を有する赤色画素と、前記緑色光に感度を有する緑色画素と、前記青色光に感度を有する青色画素とを有し、色ごとに露光時間が変更可能に構成された撮像素子と、
    前記撮像素子の撮像タイミングを制御して、前記赤色画素と、前記緑色画素と、前記青色画素との露光時間を設定する撮像制御部と、
    を備える内視鏡システム。
  2. 前記撮像制御部は、前記撮像素子を制御して、前記赤色画素と、前記緑色画素と、前記青色画素とのうちの少なくとも1色の画素の露光時間を、他の2色の画素の露光時間よりも長くする請求項1に記載の内視鏡システム。
  3. 前記撮像制御部は、前記色素散布部により散布される色素の吸光特性に応じて、前記赤色画素と、前記緑色画素と、前記青色画素との露光時間比を変更する請求項2に記載の内視鏡システム。
  4. 前記赤色光と、前記緑色光と、前記青色光との発光タイミング及び発光強度を制御する光源制御部を備え、
    前記光源制御部は、前記赤色光と、前記緑色光と、前記青色光とのうちの2色の光の発光を終了させた後、他の1色の光の発光強度を大きくする請求項2または3に記載の内視鏡システム。
  5. 前記撮像素子は、前記赤色画素と、前記緑色画素と、前記青色画素とを、それぞれ個別に読み出し可能に構成されており、
    前記撮像制御部は、前記赤色光と、前記緑色光と、前記青色光との発光が終了する時刻に合わせて、前記赤色画素と、前記緑色画素と、前記青色画素とをそれぞれ読み出させる請求項4に記載の内視鏡システム。
  6. 前記色素は、ピオクタニン色素であり、前記撮像制御部は、前記緑色画素の露光時間を、前記赤色画素の露光時間及び前記青色画素の露光時間よりも長くする請求項1から5いずれか1項に記載の内視鏡システム。
  7. 前記色素は、ヨード色素であり、前記撮像制御部は、前記青色画素の露光時間を前記緑色画素の露光時間より長くし、前記緑色画素の露光時間を前記赤色画素の露光時間より長くする請求項1から5いずれか1項に記載の内視鏡システム。
  8. 前記色素は、インジゴカルミン色素であり、前記撮像制御部は、前記赤色画素の露光時間を、前記緑色画素の露光時間及び前記青色画素の露光時間よりも長くする請求項1から5いずれか1項に記載の内視鏡システム。
  9. 観察対象に、赤色光、緑色光、及び青色光を含む照明光を照射する照明部と、前記観察対象に色素を散布する色素散布部と、前記色素が散布された前記観察対象を撮像する撮像素子であって、前記赤色光に感度を有する赤色画素と、前記緑色光に感度を有する緑色画素と、前記青色光に感度を有する青色画素とを有し、色ごとに露光時間が変更可能に構成された撮像素子とを備える内視鏡システムの作動方法において、
    前記撮像素子を制御して、前記赤色画素と、前記緑色画素と、前記青色画素とのうちの少なくとも1色の画素の露光時間を、他の2色の画素の露光時間よりも長くする内視鏡システムの作動方法。
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