JP2016106706A - 体液吸収用当て材 - Google Patents

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Abstract

【課題】肌触りや装着感が良好で、各シートの捲れが生じ難い体液吸収用当て材を提供する。【解決手段】体液吸収用当て材1は、複数枚のシートを積層させてなり、シート同士を固定するための第1の圧着部6が外周縁10に全体に一様に分布するよう間隔をあけて複数設けられている。第1の圧着部6は、少なくとも一部分が外周縁10に至るように形成されている。また、シート同士を固定するための第2の圧着部7が、外周縁10よりも内側に外周縁10に沿って一周にわたり設けられている。第1の圧着部6は、外周縁10から内側に向けて延びる線状に形成されており、第2の圧着部7まで延びている。【選択図】図2

Description

本発明は、使用時に下着などに取り付けられて、おりもの、経血、汗、尿などの体液を吸収するための体液吸収用当て材に関する。
従来から、おりもの、経血、汗、尿などの体液を吸収するため、体液吸収用当て材が用いられている。体液吸収用当て材は、主に、表面シートと、バックシートと、表面シート及びバックシートの間に挟まれる吸収シートとを備えた構成のものである。吸収シートと、表面シート及びバックシートとは、それぞれ接着剤により互いに接着されており、さらに、吸収シート、表面シート及びバックシートの外周縁を全周にわたって圧着加工などして各シート同士を互いに固定することで、積層された各シートが一体化されている(例えば特許文献1を参照)。
しかし、特許文献1のように、体液吸収用当て材の外周縁が圧着加工などされていると、体液吸収用当て材の外周縁が固くなる。体液吸収用当て材の外周縁は、体液吸収用当て材を下着に貼り付けて使用する際に太股の内側に接触するため、特許文献1の体液吸収用当て材のように外周縁が固いと、使用時において固い外周縁が使用者の内股に当たる。その結果、肌触りが悪くなって使用者が不快に感じるおそれがある。このように、特許文献1の体液吸収用当て材は、肌触りについて改善の余地が残されている。
ここで、快適な肌触りを得るために、例えば特許文献2のように、体液吸収用当て材の外周縁から内側に所定長さ離れた部分に対して全周にわたって圧着加工などを施すことで、積層された各シートを一体化することが考えられる。これによると、体液吸収用当て材の外周縁が固くならずに肌に柔らかく接触するので、肌触りを向上できる。
特開2008−125851号公報 特開2004−8592号公報
しかし、体液吸収用当て材の外周縁は、使用時に内股に接触することから、使用時の体の動きに伴う体圧を受けることでヨレが生じて、各シートが捲れやすい。なお、各シートがそれぞれ接着剤により互いに接着されている場合であっても、使用時に体液が接着剤に接触することによって接着剤の接着力が弱まる傾向となるため、同様に各シートは捲くれやすい。そのため、特許文献2のように体液吸収用当て材の外周縁が圧着加工などされていないと、例えば表面シートの一部が吸収シートから捲れ上がったり、表面シートにしわが発生したりするなど、体液吸収用当て材の装着感が悪くなるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、肌触りや装着感が良好で、各シートの捲れが生じ難い体液吸収用当て材を提供することを目的とする。
本発明の上記目的は、複数枚のシートを積層させてなる体液吸収用当て材であって、前記シート同士を固定するための第1の圧着部が、該体液吸収用当て材の外周縁に全体に一様に分布するよう間隔をあけて複数設けられ、前記第1の圧着部は、少なくとも一部分が前記外周縁に至るように形成されている体液吸収用当て材により達成される。なお、「一様に」とは、体液吸収用当て材の外周縁の全体に偏りなく万遍なしに行き渡っていることをいい、第1の圧着部同士の間隔は必ずしも均等な間隔である必要はなく、均等でない区々の間隔であってもよいが、似たような間隔をあけて第1の圧着部がバランスよく設けられていることをいう。
上記構成の体液吸収用当て材において、前記第1の圧着部は、前記外周縁から内側に向けて延びる線状に形成されていることが好ましい。なお、「線状」とは、連続して切れ目なしにつながっている実線の他、一定間隔で隙間がある破線や一定間隔で点を表示した点線なども含んでいる。
また、前記第1の圧着部は、前記外周縁の長さで1.0cm〜5.0cmの間隔をあけて設けられていることがさらに好ましい。
また、前記シート同士を固定するための第2の圧着部が、前記外周縁よりも内側に前記外周縁に沿って一周にわたり設けられていることがさらに好ましい。
また、前記第1の圧着部は、一端が前記外周縁に至り、他端が前記第2の圧着部まで延びることがさらに好ましい。
また、長手方向の長さがこれと直交する幅方向の長さよりも長い縦長状に形成されており、前記第2の圧着部は、少なくとも前記長手方向の中央部分及び/又は両端部分において、前記幅方向に広く又は前記幅方向に少なくとも二重となるよう形成されていることがさらに好ましい。
また、前記第1の圧着部は、前記外周縁から前記幅方向に対して斜めを向いて延びていることがさらに好ましい。
また、前記第2の圧着部は、前記外周縁に沿って一周する環状模様に、一重又は幾重に旋回する少なくとも1つの渦巻き模様及び/又は少なくとも1つの線状模様が局所的に組み合わされてなることがさらに好ましい。
また、前記第2の圧着部は、つる草を図案化した模様であること、つまりは、唐草模様であることがさらに好ましい。
本発明の体液吸収用当て材によれば、使用時に肌触りや装着感が良好であるうえ、各シートの捲れを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る体液吸収用当て材の斜視図である。 図1の体液吸収用当て材の平面図である。 図1の体液吸収用当て材の底面図である。 図1の体液吸収用当て材の正面図である。 図1の体液吸収用当て材の背面図である。 図1の体液吸収用当て材の側面図である。 図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。体液吸収用当て材1は、図1〜図7に示すように、表面シート2と、バックシート3と、表面シート2及びバックシート3の間に挟まれた吸収シート4とを備えた多層構造で構成されている。本実施形態の体液吸収用当て材1は、表面シート2、吸収シート4及びバックシート3がこの順で積層された3層構造で構成されている。表面シート2、バックシート3及び吸収シート4は、同じ大きさ及び形状であり、シート全体が接着剤などで互いに接着されている。なお、体液吸収用当て材1は、使用時まで包装袋(図示せず)により包装されている。
体液吸収用当て材1は、本実施形態では、装着部位である股間部に合わせて縦長状に形成されている。つまり、体液吸収用当て材1は、平面視において、第1の方向(図2の左右方向、以下「長手方向」という。)の長さがこれと直交する第2の方向(図2の上下方向、以下「幅方向」という。)の長さよりも長く設定されている。よって、体液吸収用当て材1は、長手方向に延びる幅方向両側の左側縁11及び右側縁12と、長手方向両側に向けられ使用時に前後に位置する前端縁13及び後端縁14とを有している。左側縁11及び右側縁12は、中央位置が内側に緩やかに曲がった形状に形成されており、前端縁13及び後端縁14は、中央位置が外側に緩やかに曲がった形状に形成されている。また、体液吸収用当て材1の4つの角部が丸められているとともに、前端側の幅方向の長さが後端側の幅方向の長さよりも若干長く設定されている。ただし、体液吸収用当て材1の形状はこれに限定されるものではなく、例えば楕円形状(小判状)や瓢箪状など、実質的に縦長に形成されていれば種々の形状とすることができる。なお、体液吸収用当て材1が例えば楕円形状(小判状)や瓢箪状に形成される場合には、外周縁全体が左側縁及び右側縁により構成される。
バックシート3の裏面には、体液吸収用当て材1を下着などに貼り付けるための粘着層5が設けられている。粘着層5は、体液吸収用当て材1の使用時(下着への装着時)まで粘着層5を保護し、使用時に粘着層5から剥離可能な剥離シート(図示せず)により覆われている。この剥離シートは、プラスチックフィルムや繊維製シート、紙などのシート材に剥離剤を塗布することで形成され、剥離剤側が粘着層5に貼着されている。
粘着層5は、粘着剤をバックシート3の裏面に塗布することなどにより設けられる。粘着層5に用いられる粘着剤は、体液吸収用当て材1を下着に貼り付けることができるものであれば特に限定されず、例えば、水溶性の接着剤(例えばアクリル系水溶性接着剤)や非水溶性接着剤(例えばゴム系ホットメルト、オレフィン系ホットメルト)などの接着剤を挙げることができる。なかでも、その他の粘着剤に比べて下着に対する接着力に優れる点から非水溶性接着剤が好ましく、ゴム系ホットメルトがより好ましい。
粘着層5は、バックシート3の裏面のほぼ全てを覆うように設けられていてもよいし、バックシート3の裏面を部分的に覆うように設けられていてもよい。本実施形態では、粘着層5は、体液吸収用当て材1の左側縁11から右側縁12まで延びる帯状の粘着領域50により構成されており、複数の粘着領域50が、体液吸収用当て材1の長手方向に一定の間隔をあけて平行に配置されたストライプ状となっている。なお、隣接する粘着領域50の間には、帯状の非粘着領域51が設けられている。
表面シート2は、股間部に直接接触し、おりものや経血、汗などの体液を通過させて、下層の吸収シート4に浸透するように液透過性を有している。この表面シート2は、構成する素材やシート構造などが特に制限されるものではなく、表面シート2を構成する素材としては、例えば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン/ポリエステル複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維などの合成繊維、綿、羊毛、麻などの天然繊維、あるいはレーヨン繊維、アセテート繊維などの半合成繊維、及び各種繊維の混紡品や混繊品を挙げることができるが、バックシート3との接着性などを担保するために、特に合繊繊維が好ましい。表面シート2のシート構造も特に制限されず、織物、編物、不織布、フェルトなどを挙げることができる。なかでも、良好な肌触りや皮膚への刺激性、吸収性の点から不織布が好ましい。表面シート2に用いられる不織布の製造方法は、特に限定されず、従来公知の方法に従って製造できる。また、表面シート2は、液透過性を高めるためにメッシュ状などの多孔構造を有していてもよい。さらに、表面シート2は、1層に限らず、2層又は3層以上の透液性の不織布で構成されていてもよい。
バックシート3は、吸収シート4に吸収された体液の外部への流出を防止する液不透過性を有するシート(フィルムも含む)であり、本実施形態では液不透過性フィルムで構成されている。液不透過性フィルムとしては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ナイロン、ポリビニルアルコール、セロファン、塩化ビニルなどからなるフィルムもしくはこれらの多層フィルムを挙げることができる。なお、バックシート3としては、液不透過性及び通気性を有する素材を用いることができ、SMSなどの液不透過性の不織布、又はスパンボンド不織布やポイントボンド不織布などに樹脂フィルムがラミネートされたものを用いることもできる。
吸収シート4は、体液の吸水性を有するものであれば特に制限はなく、一般に生理用ナプキンやパンティライナー、おしめ、汗取りシートなどに用いられている、例えば吸水性パルプ、吸水性ポリマーなどの公知の吸収材や、織物、編物、不織布又はパルプ製品などから構成される繊維構造物を用いることができる。なかでも、肌触りがよく、吸収性に優れる点から、天然繊維及び合成繊維からなる集積体(例えば不織布)を用いることが好ましい。天然繊維としては、コットン、シルク、パルプ、羊毛、麻などを挙げることができる。このような天然繊維のなかでも、アレルギーなどの接触性皮膚炎が起こりにくく、かぶれにくく、かつ吸収性に優れる点から、(タンパク質系成分でない)コットンやパルプなどのセルロース系繊維が好ましい。また、合成繊維としては、ナイロン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、アクリル繊維、ポリビニルアルコール繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維、エチレン酢酸ビニル繊維、ウレタン繊維、アクリル繊維などを挙げることができる。また、レーヨン繊維、アセテート繊維、キュプラなどの半合成繊維、及び各種繊維の混紡品、混繊品を用いることもできる。なかでも、ドライ感、風合い及びヒートシール性の点から、エチレン酢酸ビニル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレンテレフタレート繊維などの合成繊維又はそれらの複合繊維が好ましい。複合繊維としては、ポリエチレン/ポリエステル(ポリエチレンテレフタレートを含む)複合繊維、ポリエチレン/ポリプロピレン複合繊維、エチレン酢酸ビニル/ポリプロピレン複合繊維などを挙げることができる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。2種以上の組み合わせの例としては、セルロース系繊維と複合繊維の組み合わせなどが挙げられ、その配合割合は、例えば4:6〜8:2とすることができる。
なお、上記した不織布は、湿式抄紙法、乾式抄紙法、スパンボンド法、メルトブロー法、ラテックス樹脂ボンド法、溶剤ボンド法、スティッチボンド法、ニードルパンチ法、スパンレース法、サーマルボンド法、エアースルー法、エアレイド法などの方法により製造することができる。なかでもスパンレース法、サーマルボンド法、エアースルー法、エアレイド法、ニードルパンチ法、スパンボンド法などの方法が好ましく、これらの方法では風合いがよくかつ、接着剤、溶剤を用いないため、肌への安全性を高くすることができる。
体液吸収用当て材1の表面シート2側(表面側)には、各シート2〜4同士を固定するための第1の圧着部6が複数設けられている。この第1の圧着部6は、本実施形態では、熱と圧力をかけて凹凸を付ける熱圧着加工(エンボス加工)を施して、体液吸収用当て材1の表面を裏面側に向けて凹ますことにより形成される。第1の圧着部6は、少なくとも一部分が体液吸収用当て材1の外周縁10に至るように形成されており、第1の圧着部6により各シート2〜4が圧迫されて強く接着されることで、各シート2〜4は外周縁10の所々において固定されている。
複数の第1の圧着部6は、体液吸収用当て材1の外周縁10に全体に一様に分布するよう間隔をあけて設けられている。なお、本実施形態では、体液吸収用当て材1の左側縁11、右側縁12、前端縁13及び後端縁14を総称して「外周縁10」としている。また、「一様に」とは、体液吸収用当て材1の外周縁10の全体に偏りなく万遍なしに行き渡っていることをいい、第1の圧着部6同士の間隔は必ずしも均等な間隔である必要はなく、均等でない区々の間隔であってもよい。つまり、体液吸収用当て材1の左側縁11、右側縁12、前端縁13及び後端縁14のそれぞれに、似たような間隔をあけて第1の圧着部6がバランスよく設けられている。
第1の圧着部6の間隔は、体液吸収用当て材1の外周縁10において各シート2〜4が捲れるのを抑制する効果と、第1の圧着部6自体の固さの影響が強くなることによって体液吸収用当て材1の外周縁10全体が固い風合いとなることに伴い、使用時に使用者に与える違和感とのバランスを考慮して設定される。つまり、体液吸収用当て材1の外周縁10は、体液吸収用当て材1を下着に貼り付けて使用する際に使用者の太股の内側に接触する。そのため、圧着加工により外周縁10が固くなると、使用時において固い外周縁10が使用者の内股に当たる結果、肌触りが悪くなって使用者に違和感を与える。一方、体液吸収用当て材1の外周縁10は使用時に内股に接触することから、使用時の体の動きに伴う体圧を受けることでヨレが生じ、各シート2〜4が捲れやすくなる。よって、各シート2〜4の捲れを防止するためには、外周縁10が圧着加工されて各シート2〜4が互いに固定されている必要がある。そのため、上述した両方のバランスを考慮して第1の圧着部6の間隔(隣り合う第1の圧着部6同士において対向する外縁間の距離)を設定することが好ましく、具体的には、外周縁10の長さで1.0cm〜5.0cmとするのが好ましく、1.5cm〜3.0cmとするのがさらに好ましい。これにより、体液吸収用当て材1の外周縁10において各シート2〜4が局所的に互いに固定されるので、各シート2〜4の捲れ上がりを抑制できるとともに、体液吸収用当て材1の外周縁10の風合いを柔らかくすることができる。なお、使用時の体の動きに伴う体圧は、図2の矢印Fで示すように、体液吸収用当て材1の外周縁10のうち、左側縁11及び右側縁12に主に作用する。
第1の圧着部6は、本実施形態では、線状に形成されており、一端が体液吸収用当て材1の外周縁10に存在している。つまり、本実施形態の第1の圧着部6は、体液吸収用当て材1の外周縁10を始点にして、外周縁10から内側に向けて延びている。なお、「線状」とは、連続して切れ目なしにつながっている実線の他、一定間隔で隙間がある破線や一定間隔で点を表示した点線なども含んでいる。第1の圧着部6が線状に形成されていると、各シート2〜4が互いに固定される部分が内側(幅方向)に広がるため、各シート2〜4が外周縁10から捲れるのを効果的に防止することができる。
また、本実施形態では、体液吸収用当て材1の外周縁10のうち、少なくとも左側縁11及び右側縁12に設けられた第1の圧着部6は、外周縁10から幅方向に対して斜めを向いて延びている。つまり、線の向きが真横ではなく傾いており、第1の圧着部6が体液吸収用当て材1の外周縁10と交差する始点の位置から幅方向だけでなく長手方向にも向かうように延びている。第1の圧着部6が斜めに延びていると、各シート2〜4が互いに固定される部分が長手方向にも広がるため、各シート2〜4が外周縁10から捲れるのをさらに効果的に防止することができる。なお、第1の圧着部6は、直線状に延びていてもよいし、曲線状に延びていてもよい。また、波線状やジグザグ線状などに延びていてもよく、線の形状は様々な形状とすることができる。
体液吸収用当て材1の表面シート2側(表面側)には、各シート2〜4同士を固定するための第2の圧着部7がさらに設けられている。第2の圧着部7は、体液吸収用当て材1の外周縁10よりも内側に外周縁10に沿って一周にわたり設けられている。この第2の圧着部7も、熱圧着加工(エンボス加工)を施して、体液吸収用当て材1の表面を裏面側に向けて凹ますことにより形成される。なお、第2の圧着部7は、本実施形態では、連続して切れ目なしにつながっている実線を環状に周回させることにより形成されているが、破線や点線など、種々の線で形成されていてもよい。また、第2の圧着部7の形状は、体液吸収用当て材1の外周縁10の形状に完全に倣っている必要はなく、体液吸収用当て材1の外周縁10に付き従うよう続いていれば、本実施形態のように体液吸収用当て材1の外周縁10の形状と異なる形状とすることができる。
第2の圧着部7により各シート2〜4が圧迫されて強く接着されることで、各シート2〜4を外周縁10の内側において互いにしっかりと固定することができる。よって、各シート2〜4を確実に一体化できる。また、体液吸収用当て材1の第2の圧着部7が設けられた部分は、第2の圧着部7自体の固さの影響により強度が上がる。よって、使用時の体の動きに伴い体圧を受けることで体液吸収用当て材1の外周縁10に大きなヨレが生じることを、この強度が向上した第2の圧着部7が設けられた部分で防止することができる。さらに、体液吸収用当て材1の第2の圧着部7が設けられた部分は、圧着加工(エンボス加工)時に作用する押圧力により、全体的に厚みが薄くなっていて吸収シート4の厚みも薄いので、体液を堰き止める効果を奏する。よって、体液吸収用当て材1の第2の圧着部7で囲まれた部分に排出された体液が、第2の圧着部7を越えて体液吸収用当て材1の外周縁10(特に幅の狭い左側縁11及び右側縁12)から漏れ出るのを抑制できる。なお、体液吸収用当て材1の外周縁10から第2の圧着部7の外方側の外縁までの間の幅は、0.5mm(最短距離)〜10mm(最長距離)が好ましく、1mm(最短距離)〜6mm(最長距離)がさらに好ましい。
また、本実施形態では、第2の圧着部7は、第1の圧着部6と接続されている。つまり、第1の圧着部6は、一端が体液吸収用当て材1の外周縁10に至り、他端が第2の圧着部7まで延びている。第1の圧着部6と第2の圧着部7とが繋がっていると、第1の圧着部6と第2の圧着部とによって形成される模様に一体感が生じるため、優れた意匠効果を付与することができる。
また、本実施形態では、第2の圧着部7は、体液吸収用当て材1の外周縁10に沿って一周する環状模様70に、一重又は幾重に旋回する少なくとも1つの渦巻き模様71及び/又は線状模様72が局所的に組み合わされることで形成されている。具体的には、第2の圧着部7は、つる草が絡み合う様子を図案化した唐草模様に形成されている。
このように、渦巻き模様71や線状模様72が環状模様70に加えて設けられていると、体液吸収用当て材1は、外周縁10の内側に、第2の圧着部7により、局所的に、強度が増した部分を二つないしは三つ以上重なった状態で有することになる。これにより、使用時の体の動きに伴い体液吸収用当て材1の外周縁10が体圧Fを受けたとしても、体液吸収用当て材1の強度が増すことにより、外周縁10に大きなヨレが生じることを効果的に防止できる。
また、渦巻き模様71は、その内側が圧着されていないので、体液を吸収可能な領域Tを有している。よって、内側の領域も含めて円形状に圧着される場合と比べて、体液吸収用当て材1の強度を向上させつつ、体液が領域Tに誘導されることで効果的に体液を吸収することができる。
また、第2の圧着部7を唐草模様に形成することで、デザイン性が高められ、体液吸収用当て材1に優れた意匠効果を付与することができる。よって、使用者の購買意欲を高めることができる。
上述した本発明に係る体液吸収用当て材1によれば、第1の圧着部6が体液吸収用当て材1の外周縁10に間隔をあけて複数設けられているので、各シート2〜4が外周縁10において局所的に互いに固定される。そのため、使用時に体の動きに伴う体圧を受けてヨレが生じても、各シート2〜4の捲れ上がりを防止することができる。よって、体液吸収用当て材1の装着感を良好なものとすることができる。さらに、体液吸収用当て材1の外周縁10の全体が圧着加工されていないので、体液吸収用当て材1の外周縁10の風合いを柔らかくすることができる。よって、使用時の肌触りを快適なものとすることができるので、使用者に違和感を与えることがない。このように、本発明によれば、肌触りや装着感が良好で、各シートの捲れが生じ難い体液吸収用当て材1を提供できる。
また、体液吸収用当て材1の外周縁10よりも内側に外周縁10に沿って一周にわたり第2の圧着部7が設けられているので、各シート2〜4が外周縁10の内側において互いにしっかりと固定される。よって、各シート2〜4を良好に一体化できるうえ、第2の圧着部7が設けられた部分において体液吸収用当て材1の強度が上がるので、使用時の体の動きに伴い体圧を受けたとしても、体液吸収用当て材1の外周縁10に大きなヨレが生じることを防止できる。
また、第2の圧着部7が唐草模様に形成されているので、体液吸収用当て材1のデザインを優れたものとすることができる。よって、使用者の購買意欲を高めることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、第2の圧着部7が唐草模様に形成されているが、必ずしもこれに限られるものではなく、体液吸収用当て材1の外周縁10の輪郭に倣った環状模様に形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、第2の圧着部7が環状模様70に渦巻き模様71や線状模様72が局所的に組み合わされることで形成されているが、渦巻き模様71や線状模様72は必ずしも設ける必要はない。
また、上記実施形態では、第2の圧着部7はつる草の葉の模様の部分を除いては、線の幅がほぼ同じに形成されているが、少なくとも体液吸収用当て材1の長手方向の中央部分及び/又は両端部分においては、他の部分よりも幅方向に広く、つまりは線の幅を広く形成するようにしてもよい。あるいは、少なくとも体液吸収用当て材1の長手方向の中央部分及び/又は両端部分においては、幅方向に少なくとも二重となるよう、つまりは幅方向に線が二列以上で並ぶように、第2の圧着部7を形成してもよい。体液吸収用当て材1の長手方向の中央部分は、使用時の体の動きにより体圧を受けやすい部分であり、長手方向の両端部分(本実施形態では角の部分)は、体圧がかかったときに応力集中がしやすい部分であるので、ヨレが生じて各シート2〜4が捲れやすくなっている。これに対して、第2の圧着部7を、少なくとも長手方向の中央部分及び/又は両端部分において、幅方向に広く形成する、幅方向に少なくとも二重となるよう形成する、又は熱圧着加工(エンボス加工)において相対的に高い圧力をかけたり高い温度に設定して形成することで、当該部分における体液吸収用当て材1の強度を増すことができるので、ヨレを効果的に抑制して各シート2〜4が捲れるのを防止することができる。
また、上記実施形態では、表面シート2、バックシート3及び吸収シート4は、同じ大きさ及び形状であり、第1の圧着部6は、吸収シート4を表面シート2及びバックシート3の間に挟んだ状態で熱圧着加工(エンボス加工)することで形成されているが、吸収シート4を表面シート2及びバックシート3よりも一回り小さく形成し、吸収シート4を挟まず、表面シート2及びバックシート3を熱圧着加工(エンボス加工)することで、第1の圧着部6を形成してもよい。さらに、表面シート2と吸収シート4との間に、透液効果、拡散効果、又は表面側への体液の逆戻りを止める効果を有するシートを設けるなど、4層以上の構成としてもよい。
また、上記実施形態では、第1の圧着部6及び第2の圧着部7を熱圧着加工(エンボス加工)により形成しているが、熱をかけず圧力のみをかける単なる圧着加工や超音波圧着加工などによって、第1の圧着部6及び第2の圧着部7を形成してもよい。
また、肌への接触感をよくしたり、吸収した体液の拡散を促すために、体液吸収用当て材1の表面シート2側(表面側)に熱圧着加工(エンボス加工)などによって複数の凹部が形成されていてもよい。
1 体液吸収用当て材
2 表面シート
3 バックシート
4 吸収シート
6 第1の圧着部
7 第2の圧着部
10 外周縁
70 環状模様
71 渦巻き模様
72 線状模様

Claims (9)

  1. 複数枚のシートを積層させてなる体液吸収用当て材であって、
    前記シート同士を固定するための第1の圧着部が、該体液吸収用当て材の外周縁に全体に一様に分布するよう間隔をあけて複数設けられ、
    前記第1の圧着部は、少なくとも一部分が前記外周縁に至るように形成されている体液吸収用当て材。
  2. 前記第1の圧着部は、前記外周縁から内側に向けて延びる線状に形成されている請求項1に記載の体液吸収用当て材。
  3. 前記第1の圧着部は、前記外周縁の長さで1.0cm〜5.0cmの間隔をあけて設けられている請求項1又は2に記載の体液吸収用当て材。
  4. 前記シート同士を固定するための第2の圧着部が、前記外周縁よりも内側に前記外周縁に沿って一周にわたり設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の体液吸収用当て材。
  5. 前記第1の圧着部は、一端が前記外周縁に至り、他端が前記第2の圧着部まで延びる請求項4に記載の体液吸収用当て材。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の体液吸収用当て材であって、
    長手方向の長さがこれと直交する幅方向の長さよりも長い縦長状に形成されており、
    前記第2の圧着部は、少なくとも前記長手方向の中央部分及び/又は両端部分において、前記幅方向に広く又は前記幅方向に少なくとも二重となるよう形成されている体液吸収用当て材。
  7. 前記第1の圧着部は、前記外周縁から前記幅方向に対して斜めを向いて延びている請求項6に記載の体液吸収用当て材。
  8. 前記第2の圧着部は、前記外周縁に沿って一周する環状模様に、一重又は幾重に旋回する少なくとも1つの渦巻き模様及び/又は少なくとも1つの線状模様が局所的に組み合わされてなる請求項1〜7のいずれかに記載の体液吸収用当て材。
  9. 前記第2の圧着部は、つる草を図案化した模様である請求項8に記載の体液吸収用当て材。
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