JP2016104858A - 油圧作動油組成物 - Google Patents

油圧作動油組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2016104858A
JP2016104858A JP2015223619A JP2015223619A JP2016104858A JP 2016104858 A JP2016104858 A JP 2016104858A JP 2015223619 A JP2015223619 A JP 2015223619A JP 2015223619 A JP2015223619 A JP 2015223619A JP 2016104858 A JP2016104858 A JP 2016104858A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
ester
ester compound
polymer
derivative
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015223619A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6578902B2 (ja
Inventor
英貴 川本
Hidetaka Kawamoto
英貴 川本
卓司 長谷川
Takuji Hasegawa
卓司 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Publication of JP2016104858A publication Critical patent/JP2016104858A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6578902B2 publication Critical patent/JP6578902B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Abstract

【課題】生分解性に優れると共に、難燃性、耐摩耗性、酸化安定性、熱安定性、さび止め性、抗乳化性に優れる油圧作動油組成物の提供。【解決手段】下記エステル化合物(A)100質量部に対して、請求項1記載のキノリン誘導体又はその重合物(B)を0.5〜1.5質量部、請求項1記載のジチオリン酸エステル誘導体(C)を0.1〜0.5質量部含有する油圧作動油組成物。(A)炭素数が5〜10であり、アルコールの価数が3〜6価のネオペンチルポリオールと、炭素数16〜22の直鎖不飽和脂肪酸とのエステル化合物であり、前記エステル化合物中、モノエステル(a1)を0.1〜5質量%、ジエステル(a2)を10〜30質量%、3価以上のエステル(a3)を65〜89.9質量%含有し、モノエステル(a1)/ジエステル(a2)の質量比が1/99〜20/80であるエステル化合物【選択図】なし

Description

本発明は、油圧機器における動力伝達媒体として使用される油圧作動油組成物に関する。詳しくは、生分解性に優れると共に、難燃性、耐摩耗性、酸化安定性、熱安定性、さび止め性、抗乳化性に優れる油圧作動油組成物に関する。
近年、環境保護に向けた新たな取り組みが世界的に重要な使命となっている。潤滑油においても例外ではなく、環境負荷を低減できる潤滑油が以前より増して求められている。このような状況の中、環境負荷を低減できる潤滑油として、万一、漏洩した場合でも自然界で分解され易く生態系への影響が少ない生分解性潤滑油が注目されている。
生分解性潤滑油のうち多くは、河川・海洋・土壌への漏洩時の対策として、油圧作動油として使用されており、ダム・堰等の水門用開閉装置、水周りで使用する杭圧入機、掘削機、杭引き抜き機、建設機械などの油圧機器に使用されることが多い。これらの用途で作動油として使用される場合は、作動油としての一般的な要求項目、例えば、酸化安定性、耐摩耗性、さび止め性、抗乳化性などが良好であることが求められる。
上述の生分解油圧作動油の基油としては、主にエステル化合物が使用される。従来使用されていた基油としては、例えば、特許文献1に記載されているような油脂類(トリグリセライド)、特許文献2に記載されているようなジエステル、特許文献3に記載されているようなネオペンチルポリオールの完全エステルなどが挙げられるが、性能や品質及び価格面での利点から、現在ではネオペンチルポリオールと不飽和脂肪酸との完全エステルが主体として使用されている。
しかし、上述のネオペンチルポリオールと不飽和脂肪酸との完全エステルは、分子内に二重結合を有することから、容易に酸化されるので酸化安定性が低いという欠点がある。この課題を解決するため、例えば特許文献4には、チオビスフェノール型酸化防止剤とアミン型酸化防止剤とを併用することが記載され、特許文献5には、アルキル化フェノール−α−ナフチルアミン脱水縮合物と2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール(BHT)を併用することが記載されているが、いずれも十分な酸化安定性を得るには至っていない。
また、特許文献6や特許文献7に開示されているように、キノリン系酸化防止剤が古くから潤滑油に使用されている。しかし、キノリン系酸化防止剤は耐熱性が低いので、これを含む潤滑油を長時間高温にすると、析出物が発生し易いという問題があった。
一方、油圧作動油は様々な用途で使用されており、建設機械など油圧が非常に高い用途で使用されることもある。このような過酷な圧力条件で使用する場合、焼付き・摩耗等を防止するために、油圧作動油にはリン系や硫黄系の極圧剤を使用することが多い。
しかし、上述のネオペンチルポリオールと不飽和脂肪酸との完全エステルにおいて、キノリン系酸化防止剤とリン系や硫黄系の極圧剤とを併用した場合、高温での析出物が更に発生しやすくなるという問題があった。
特開平6−240283号公報 特開平9−249889号公報 特開昭53−136170号公報 特開昭59−230094号公報 特開平8−157853号公報 特開昭58−037092号公報 特開平5−078325号公報
本発明の目的は、上記課題を解決することであり、詳しくは、生分解性に優れると共に、難燃性、耐摩耗性、酸化安定性、熱安定性、さび止め性、抗乳化性に優れる油圧作動油組成物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、ネオペンチルポリオールと直鎖不飽和脂肪酸とから合成される特定のエステル化合物、キノリン誘導体又はその重合物、及び特定のジチオリン酸エステル誘導体を含有する油圧作動油組成物が、良好な生分解性に加え、難燃性、優れた耐摩耗性、高い酸化安定性、優れた熱安定性、良好なさび止め性、優れた抗乳化性を有することを見出した。
すなわち、本発明は、下記のエステル化合物(A)、下記のキノリン誘導体又はその重合物(B)及び下記のジチオリン酸エステル誘導体(C)を含有し、エステル化合物(A)100質量部に対して、キノリン誘導体又はその重合物(B)を0.5〜1.5質量部、ジチオリン酸エステル誘導体(C)を0.1〜0.5質量部含有する油圧作動油組成物である。
(A)炭素数が5〜10であり、アルコールの価数が3〜6価のネオペンチルポリオールと、炭素数16〜22の直鎖不飽和脂肪酸とのエステル化合物であり、前記エステル化合物中、モノエステル(a1)を0.1〜5質量%、ジエステル(a2)を10〜30質量%、3価以上のエステル(a3)を65〜89.9質量%含有し、モノエステル(a1)/ジエステル(a2)の質量比が1/99〜20/80であるエステル化合物
(B)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物、6−メトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物、及び6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物からなる群から選ばれる1又は2以上のキノリン誘導体又はその重合物
(C)下記式で表されるジチオリン酸エステル誘導体
Figure 2016104858
(R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜5のアルキル基、Rは水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基、Aは炭素数1〜5のアルキレン基を表す。)
本発明の油圧作動油組成物は、生分解性に優れると共に、難燃性、耐摩耗性、酸化安定性、熱安定性、さび止め性、抗乳化性に優れる。
以下、本発明の油圧作動油組成物について説明する。なお、本明細書において記号「〜」を用いて規定された数値範囲は「〜」の両端(上限および下限)の数値を含むものとする。例えば「2〜5」は2以上5以下を表す。
本発明の油圧作動油組成物は、下記のエステル化合物(A)、下記のキノリン誘導体又はその重合物(B)、下記のジチオリン酸エステル誘導体(C)を含有する。
〔エステル化合物(A)〕
エステル化合物(A)は、炭素数が5〜10であり、アルコールの価数が3〜6価のネオペンチルポリオールと、炭素数16〜22の直鎖不飽和脂肪酸とのエステル化合物である。
ネオペンチルポリオールとは、水酸基に対するβ位の炭素に水素原子を持たないネオペンチル骨格を有するアルコールである。本発明におけるネオペンチルポリオールは、炭素数が5〜10であり、かつアルコールの価数が3〜6価のネオペンチルポリオールである。3価のネオペンチルポリオールとしては、例えば、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンなどが挙げられ、4価のネオペンチルポリオールとしては、例えば、ペンタエリスリトールなどが挙げられ、6価のネオペンチルポリオールとしては、例えば、ジペンタエリスリトールなどが挙げられる。これらのネオペンチルポリオールの中から1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記ネオペンチルポリオールのうち、好ましくは3価又は4価のネオペンチルポリオールを使用することができ、特に好ましくは3価のトリメチロールプロパン、4価のペンタエリスリトールを使用することができる。
また、上記ネオペンチルポリオールを2種以上組み合わせて、エステル化合物(A)を形成するアルコールとして使用する際は、3価のトリメチロールプロパンと4価のペンタエリスリトールを併用することが好ましく、これらネオペンチルポリオールを使用して得られたエステル化合物(A)を含有することにより、油圧作動油組成物の潤滑性、酸化安定性をさらに高めることができる。トリメチロールプロパンとペンタエリスリトールとを併用して両者のエステルを調製する場合において、トリメチロールプロパンのエステル/ペンタエリスリトールのエステルの質量比は、好ましくは95/5〜50/50であり、特に好ましくは95/5〜60/40、さらに好ましくは95/5〜70/30である。
本発明における炭素数16〜22の直鎖不飽和脂肪酸とは、直鎖状の炭化水素鎖を有し、かつ分子内に1つ以上の二重結合を有する炭素数が16〜22のモノカルボン酸である。例えば、パルミトレイン酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸、リノール酸、リノレン酸等が挙げられる。
上記直鎖不飽和脂肪酸のうち、好ましくはオレイン酸、リノール酸、リノレン酸であり、更に好ましくはオレイン酸である。これら脂肪酸の中から1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
上記脂肪酸は、通常、脂肪酸混合物(直鎖不飽和脂肪酸の含有量が60質量%以上)として市販されている場合が多いので、効果を損なわない範囲にて、飽和脂肪酸や分岐脂肪酸などの他の脂肪酸を含んでいても良い。他の脂肪酸を含む脂肪酸混合物における直鎖不飽和脂肪酸の含有量は、好ましくは60質量%以上、特に好ましくは65質量%以上、更に好ましくは70質量%以上である。
エステル化合物(A)は、ネオペンチルポリオールと直鎖不飽和脂肪酸とを直接反応させる方法、エステル交換により合成する方法等の既知の方法で製造することができる。また、エステル化後、必要に応じ、未反応の直鎖不飽和脂肪酸等の除去を目的として、減圧留去、アルカリ中和後の水洗処理等の除去方法を使用してもよい。
上述のネオペンチルポリオールと直鎖不飽和脂肪酸とをエステル化することにより得られたエステル化合物(A)は、モノエステル(a1)、ジエステル(a2)、3価以上のエステル(a3)を含有する。
ここで、モノエステル(a1)とは、ネオペンチルポリオール中の水酸基の1つが直鎖不飽和脂肪酸でエステル化されているものを意味する。ジエステル(a2)とは、ネオペンチルポリオール中の水酸基の2つが直鎖不飽和脂肪酸でエステル化されているものを意味する。3価以上のエステル(a3)とは、ネオペンチルポリオールの水酸基の3つ以上が直鎖不飽和脂肪酸でエステル化されているものを意味する。
エステル化合物(A)中におけるモノエステル(a1)の含有量は、0.1〜5質量%であり、好ましくは0.15〜4質量%、特に好ましくは0.2〜2質量%である。モノエステル(a1)の含有量が少なすぎる場合、さび止め性能が劣ることがある。一方、モノエステル(a1)の含有量が多すぎる場合、抗乳化性能が著しく悪化することがある。
エステル化合物(A)中におけるジエステル(a2)の含有量は、10〜30質量%であり、好ましくは11〜25質量%、特に好ましくは12〜20質量%である。ジエステル(a2)の含有量が少なすぎる場合、本発明の油圧作動油組成物の熱安定性が著しく低下することがある。一方、ジエステル(a2)の含有量が多すぎる場合、抗乳化性及び酸化安定性が低下することに加え、潤滑性も低下することがある。
エステル化合物(A)中における3価以上のエステル(a3)の含有量は、65〜89.9質量%であり、好ましくは67〜89質量%、特に好ましくは70〜88質量%である。3価以上のエステル(a3)の含有量が少なすぎる場合、抗乳化性及び酸化安定性が低下することがある。一方、3価以上のエステル(a3)の含有量が多すぎる場合、本発明の油圧作動油組成物の熱安定性が著しく低下することがある。
また、エステル化合物(A)は、ジエステル(a2)の含有量に対するモノエステル(a1)の含有量の質量比、すなわちモノエステル(a1)/ジエステル(a2)の質量比(以下、(a1)/(a2)とも記す。)が1/99〜20/80であり、好ましくは1.5/98.5〜17.5/82.5であり、特に好ましくは2/98〜15/85であり、更に好ましくは3/97〜10/90である。(a1)/(a2)が小さすぎる場合、さび止め性が低下することがある。一方、(a1)/(a2)が大きすぎる場合、抗乳化性が著しく低下することがある。
エステル化合物(A)に含有される各種エステル(a1)〜(a3)の含有量や質量比を上記の範囲とするに際しては、エステル化の反応条件を制御する方法、それぞれ別途合成した各種エステル(a1)〜(a3)を配合する方法などを採用することができる。
エステル化の反応条件を制御して質量比を上記比率にする場合、例えば、原料の仕込み比を調整する方法、昇温速度や最終反応温度を制御する方法、触媒を使用する方法、などを採用することができる。
それぞれ別途合成した各種エステル(a1)〜(a3)を配合する方法は、予めモノエステル(a1)、ジエステル(a2)、3価以上のエステル(a3)を別途合成して、それらを上記含有量や質量比となるように配合してエステル化合物(A)を調製する方法である。
〔キノリン誘導体又はその重合物(B)〕
キノリン誘導体又はその重合物(B)は、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物、6−メトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物、及び6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物からなる群から選ばれる1又は2以上のキノリン誘導体又はその重合物である。
キノリン誘導体又はその重合物(B)は、キノリン系酸化防止剤として一般に使用されており、例えば、潤滑油用酸化防止剤やゴム用老化防止剤として市販されているものを使用することができる。例えば、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物(TMDQ)としては、R.T.Vandervilt社製Vanlube
RD、大内新興化学社製ノクラック224、川口化学工業社製アンテージRD、精工化学社製ノンフレックスRD、ノンフレックスQSなどが挙げられる。
また、6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物としては、大内新興化学社製ノクラックAW、ノクラックAW−N、川口化学工業社製アンテージAW、精工化学社製ノンフレックスAW、ノンフレックスAW−Sなどが挙げられる。
本発明においては、エステル化合物(A)に優れた酸化安定性を付与できるという点から、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物(TMDQ)を使用することが好ましい。
本発明の油圧作動油組成物におけるキノリン誘導体又はその重合物(B)の含有量は、エステル化合物(A)100質量部に対して、0.5〜1.5質量部、好ましくは0.6〜1.4質量部であり、特に好ましくは0.7〜1.3質量部である。キノリン誘導体又はその重合物(B)の含有量が少なすぎる場合、十分な酸化安定性を得ることが困難になることがある。一方、キノリン誘導体又はその重合物(B)の含有量が多すぎる場合、含有量に見合った酸化防止能が得られないことがあるだけでなく、極圧剤と併用した際に、高温にさらされるとスラッジや析出物が発生することがあり、熱安定性が著しく低下することがある。
〔ジチオリン酸エステル誘導体(C)〕
ジチオリン酸エステル誘導体(C)は、下記式で表されるジチオリン酸エステル誘導体である。
Figure 2016104858
及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜5のアルキル基を表す。アルキル基は直鎖であっても分岐であっても良い。R及びRは、好ましくはプロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基であり、特に好ましくはイソプロピル基又はイソブチル基である。R及びRは同一のアルキル基であることが好ましい。
は水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基を表す。アルキル基は直鎖であっても分岐であっても良い。Rは、好ましくは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基であり、特に好ましくは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基であり、更に好ましくは水素原子、メチル基、エチル基である。
また、Aは炭素数1〜5のアルキレン基を表し、直鎖状又は分岐状のアルキレン基が含まれる。Aとしては、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、イソプロピリデン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基が挙げられ、好ましくはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基、イソプロピリデン基であり、特に好ましくはメチレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメチレン基である。
ジチオリン酸エステル誘導体(C)は、潤滑油用極圧剤や摩耗防止剤等として市販されているものを使用することができる。例えば、上記式中のR及びRがイソブチル基、Rが水素原子、Aがプロピレン基である化合物としては、BASF社製IRGALUBE 353、AFTON社製HiTEC 511、HiTEC 511Tなどが挙げられ、上記式中のR及びRがイソプロピル基、Rがエチル基、Aがエチレン基である化合物としては、BASF社製IRGALUBE 63などが挙げられる。
本発明の油圧作動油組成物におけるジチオリン酸エステル誘導体(C)の含有量は、エステル化合物(A)100質量部に対して、0.1〜0.5質量部、好ましくは0.12〜0.45質量部であり、特に好ましくは0.15〜0.40質量部である。ジチオリン酸エステル誘導体(C)の含有量が少なすぎる場合、十分な極圧性能や耐摩耗性能が得られないことがある。一方、ジチオリン酸エステル誘導体(C)の含有量が多すぎる場合、含有量に見合った極圧性能や耐摩耗性能が得られないことがあるだけでなく、高温にさらされるとスラッジや析出物が発生することがあり、熱安定性が著しく悪化することがある。
なお、本発明の油圧作動油組成物には、エステル化合物(A)、キノリン誘導体又はその重合物(B)、ジチオリン酸エステル誘導体(C)の他に、目的に応じて、通常使用される種々の添加剤を配合することができる。配合できる添加剤としては、さび止め剤、酸化防止剤、金属不活性化剤、消泡剤、極圧・摩耗防止剤、流動点降下剤、粘度指数向上剤、増粘剤、清浄剤、無灰分散剤などが挙げられる。
本発明の油圧作動油組成物に配合することができるさび止め剤(D)としては、例えば、アルケニルコハク酸又はその誘導体、リン酸エステルのアミン塩、カルボキシイミダゾリンなどのイミダゾリン誘導体等が挙げられ、これらのさび止め剤の中から1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて使用することができる。本発明においては、エステル化合物(A)に対して高いさび止め性能を付与できるという点から、リン酸エステルのアミン塩、カルボキシイミダゾリンなどのイミダゾリン誘導体がより好ましく使用できる。さらに、高い酸化安定性を維持できるという点から、カルボキシイミダゾリンなどのイミダゾリン誘導体が最も好ましく使用できる。
さび止め剤(D)の含有量は、エステル化合物(A)100質量部に対して、0.01〜1質量部、好ましくは0.05〜0.5質量部であり、特に好ましくは0.1〜0.3質量部である。
本発明の油圧作動油組成物において、酸化防止剤として機能する(B)成分と共に更に配合することができる他の酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤等が挙げられる。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾール、4,4−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,4−チオビス(2−メチル−6−t−ブチルフェノール)、4,4−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)などが挙げられる。
アミン系酸化防止剤としては、例えば、フェニル−α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン、アルキルフェニル−β−ナフチルアミン等のフェニルナフチルアミン系酸化防止剤、ビス(アルキルフェニル)アミン、フェノチアジン、モノオクチルジフェニルアミンなどが挙げられる。
硫黄系酸化防止剤としては、例えば、アルキルジスルフィド、ベンゾジアゾール等が挙げられる。
本発明で用いられるキノリン誘導体又はその重合物(B)は、上記のアミン系酸化防止剤及びフェノール系酸化防止剤と併用することによって、更に優れた酸化防止能を付与することができる。例えば、フェニル−α−ナフチルアミン、フェニル−β−ナフチルアミン、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン及びアルキルフェニル−β−ナフチルアミンからなる群から選ばれる1又は2以上のフェニルナフチルアミン系酸化防止剤とフェノール系酸化防止剤との併用が好ましく、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン及び/又はアルキルフェニル−β−ナフチルアミンとフェノール系酸化防止剤との併用が特に好ましく、アルキルフェニル−α−ナフチルアミン及び/又はアルキルフェニル−β−ナフチルアミンと2,6−ジ−t−ブチルパラクレゾールとの併用が更に好ましい。
キノリン誘導体又はその重合物(B)と、フェニルナフチルアミン系酸化防止剤と、フェノール系酸化防止剤との併用で好ましい配合割合は、キノリン誘導体又はその重合物(B)を100質量部としたとき、フェニルナフチルアミン系酸化防止剤が例えば25〜100質量部であり、フェノール系酸化防止剤が例えば25〜100質量部である。
本発明の油圧作動油組成物において、極圧・摩耗防止剤として機能する(C)成分と共に更に配合することができる他の極圧・摩耗防止剤としては、例えば、硫化オレフィン、硫化油脂、サルファイド、リン酸エステル、亜リン酸エステル、チオリン酸エステル、リン酸エステルアミン塩、ジアルキルジチオリン酸亜鉛、ジアルキルポリスルフィドなどが挙げられる。
また、本発明の油圧作動油組成物に配合することができる金属不活性化剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール又はその誘導体、アルケニルコハク酸エステルなどが挙げられる。
金属不活性化剤の含有量は、エステル化合物(A)100質量部に対して、0.01〜0.1質量部、好ましくは0.02〜0.08質量部であり、特に好ましくは0.03〜0.06質量部である。
本発明の油圧作動油組成物に配合することができる消泡剤としては、シリコーン系化合物等が挙げられる。
本発明の油圧作動油組成物は、エステル化合物(A)に対して、キノリン誘導体又はその重合物(B)及びジチオリン酸エステル誘導体(C)をそれぞれ所定量配合し、必要に応じて、上記各種添加剤を配合することにより製造することができる。各添加剤の配合、混合、添加方法としては、特に制限されることが無く、種々の方法を採用することができる。配合、混合、添加の順序についても特に制限されることが無く、種々の方法を採用することができる。例えば、基油であるエステル化合物(A)に直接各種添加剤を添加し、加熱して混合する方法や、予め添加剤の高濃度溶液を調製し、これらと基油とを混合する方法などを用いても良い。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。
〔エステル混合物Iの合成〕
温度計、窒素導入管、攪拌機及び冷却管を取り付けた5L容の4つ口のフラスコに、トリメチロールプロパン(TMP)を1200g(8.94mol)、日油社製、工業用オレイン酸NAA−34(不飽和酸含有量:90質量%)を2486g(8.94mol)仕込み、窒素気流下、220℃で反応水を留去しつつ常圧で反応させ、酸価が0.1mgKOH/g以下となるまで反応させた。反応物を冷却後、未反応のトリメチロールプロパンの大部分をろ過し除去した。その後、蒸留することで、部分エステルIを約2500g得た。
得られた部分エステルIをシリル化(TMS化)した後、以下の条件でガスクロマトグラフィーにより分析すると、TMPモノエステル98. 1質量%、TMPジエステルが1.9質量%の部分エステル混合物であった。
<ガスクロマトグラフィー分析条件>
カラム:パックドカラムOV−1(0.4m)
昇温条件:150℃から昇温速度5℃/分で350℃まで昇温し、350℃で10分間保持
インジェクション温度:375℃
検出器温度:375℃
ヘリウム流量:50mL/分
〔エステル混合物IIの合成〕
部分エステルIで使用した装置と同様の合成装置に、トリメチロールプロパン(TMP)を600g(4.47mol)、日油社製、工業用オレイン酸NAA−34(不飽和酸含有量:90質量%)を3108g(11.18mol)仕込み、窒素気流下、220℃で反応水を留去しつつ常圧で反応させ、酸価が0.1mgKOH/g以下となるまで反応させた。反応終了後、300℃、5torrにて低分子量成分を除去して、エステルを得た。
得られたエステルを部分エステルIで用いたガスクロマトグラフィー分析条件にて分析した結果、TMPジエステル41.5質量%、TMPトリエステル58.5質量%の部分エステルと完全エステルの混合物であった。
〔エステル混合物IIIの合成〕
部分エステルIで使用した装置と同様の合成装置に、トリメチロールプロパン(TMP)を400g(2.98mol)、日油社製、工業用オレイン酸NAA−34(不飽和酸含有量:90質量%)を3315g(11.93mol)仕込み、窒素気流下、220℃で反応水を留去しつつ常圧で反応させ、水酸基価が0.1mgKOH/g以下となるまで反応させた。反応終了後、遊離脂肪酸を除去する目的で、水酸化カリウムを投入し、脱酸水洗を行った。
なお、脱酸水洗は、乳化を防止するために数回に分けて実施し、脱酸廃液が中性となるまで繰り返し同様の操作を行った。脱酸水洗後の溶液を95℃にて5torrにて減圧し、水分を除去して、エステルを得た。
得られたエステルを部分エステルIで用いたガスクロマトグラフィー分析条件にて分析した結果、TMPジエステル0.5質量%、TMPトリエステル99.5質量%のエステルの部分エステルと完全エステルの混合物であった。
〔エステル混合物IVの合成〕
部分エステルIで使用した装置と同様の合成装置に、ペンタエリスリトール(PE)を550g(4.04mol)、日油社製、工業用オレイン酸NAA−34(不飽和酸含有量:90質量%)を3369g(12.12mol)仕込み、窒素気流下、220℃で反応水を留去しつつ常圧で反応させ、酸価が0.1mgKOH/g以下となるまで反応させて、エステルを得た。
得られたエステルを部分エステルIで用いたガスクロマトグラフィー分析条件にて分析した結果、PEモノエステル4.8質量%、PEジエステル27.8質量%、PEトリエステル36.3質量%、PEテトラエステル31.1質量%(PEモノエステル、PEジエステル以外の合計含有量:67.4質量%)の部分エステルと完全エステルの混合物であった。
〔エステル混合物Vの合成〕
部分エステルIで使用した装置と同様の合成装置に、ペンタエリスリトール(PE)を350g(2.57mol)、日油社製、工業用オレイン酸NAA−34(不飽和酸含有量:90質量%)を3573g(12.85mol)仕込み、窒素気流下、220℃で反応水を留去しつつ常圧で反応させ、水酸基価が0.1mgKOH/g以下となるまで反応させた。反応終了後、遊離脂肪酸を除去する目的で、水酸化カリウムを投入し、脱酸水洗を行った。なお、脱酸水洗は、乳化を防止するため数回に分けて実施し、脱酸廃液が中性となるまで繰り返し同様の操作を行った。脱酸水洗後の溶液を95℃にて5torrにて減圧し、水分を除去して、エステルを得た。
得られたエステルを部分エステルIで用いたガスクロマトグラフィー分析条件にて分析した結果、PEトリエステル1.2質量%、PEテトラエステル98.8質量%(PEモノエステル、PEジエステル以外の合計含有量:100.0%)のエステルであった。
〔エステル基油1〜12の調製〕
上記で合成したエステル混合物I〜Vを表1に記載の配合割合で混合し、エステル基油1〜12を調製した。調製したエステル基油のモノエステル、ジエステル、3価以上のエステル比率も表1に記載する。
Figure 2016104858
〔油圧作動油組成物の調製〕
上記で調製したエステル基油1〜12に下記の添加剤を所定量配合し、表2〜5の油圧作動油組成物を調製した。
(B−1)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン重合物(R.T.Vandervilt社製Vanlube RD)
(B−2)6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(精工化学社製ノンフレックスAW)
(C)プロパン酸, ビス(2−メチルプロポキシ)フォスフィノチオールチオ−2−メチル(BASF社製IRGALUBE 353)
Figure 2016104858
(D−1)アミン,C11−14−側鎖アルキル,モノヘキシル及びジヘキシルフォスフェート(リン酸エステル系さび止め剤:BASF社製IRGALUBE 349)
(D−2)カルボキシイミダゾリン混合物(カルボキシイミダゾリン系さび止め剤:AFTON社製HiTEC536)
(フェノール系酸化防止剤)ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)
(アミン系酸化防止剤)N−フェニル−1,1,3,3−テトラメチルブチルナフタレン−1−アミン(BASF社製IRGANOX L06)
(金属不活性化剤)N,N−ビス(2−エチルヘキシル)−(4又は5)−メチル−1H−ベンゾトリアゾール−1−メチルアミン(BASF社イルガメット39)
〔油圧作動油組成物の評価〕
調製した油圧作動油組成物について以下の評価を行い、その結果を表2〜5に記載した。
(RBOT試験)
日本工業規格JIS K2514(1996)に従いタービン油酸化安定度試験(RBOT)を実施した。表に記載した数字は最大圧力から175kPa降下するのに要した時間(分)を表し、数値が大きいほど、酸化安定性が高いことを示す。
(シェル4球摩耗試験)
高速シェル4球試験機において、荷重294N(30kg)、回転数1200rpm、回転時間60分、温度75℃にて試験を実施し、3つの鋼球の摩耗痕径(μm)を測定し、その平均値を記載した。磨耗痕径(μm)が小さいほど、耐摩耗性が優れていることを示す。
(さび止め性能試験)
日本工業規格JIS K2510に従い潤滑油さび止め性能試験(蒸留水)を実施した。
(熱安定度試験)
日本工業規格JIS K2540に記載のターンテーブル試験機にて、170℃、24時間にて潤滑油熱安定度試験を実施した。本試験において、析出物やスラッジが発生しなかった場合は、「スラッジ無し」として表に記載しており、熱安定度が高いことを表す。一方、析出物やスラッジが発生した場合は、「スラッジ有り」として表に記載しており、熱安定度が低いことを表す。
(引火点)
日本工業規格JIS K2565に従い、クリーブランド開放式にて引火点を測定した。本試験での引火点が高いほど、難燃性に優れている。
(燃焼点)
日本工業規格JIS K2565に従い、クリーブランド開放式にて燃焼点を測定した。本試験での燃焼点が高いほど、難燃性に優れている。
(抗乳化性試験)
日本工業規格JIS K2520に従い、抗乳化性試験を実施した。表に記された数値は、油層(ml)−水層(ml)−乳化層(ml)(経過時間)を示し、経過時間が短いほど、抗乳化性が優れていることを示す。
(生分解性試験)
OECD301Cに従い、生分解性試験を実施した。なお、公益財団法人日本環境協会エコマーク事務局では、本試験での生分解性が60%以上で生分解性潤滑油としての基準を満たしている。本試験では生分解性が60%以上のものを合格とし、60%未満のものを不合格とした。
Figure 2016104858
Figure 2016104858
Figure 2016104858
Figure 2016104858
表2〜5の結果から、本発明で規定するエステル化合物(A)を用い、キノリン誘導体又はその重合物(B)及びジチオリン酸エステル誘導体(C)を本発明で規定する含有量で配合することによって、酸化安定性、耐摩耗性、さび止め性、熱安定性、難燃性、抗乳化性、及び生分解性にいずれも優れる油圧作動油組成物が得られることが分かる。
本発明の油圧作動油組成物は、生分解性に優れると共に、難燃性、耐摩耗性、酸化安定性、熱安定性、さび止め性、抗乳化性に優れるので、例えば、ダム・堰等の水門用開閉装置、水周りで使用する杭圧入機、掘削機、杭引き抜き機、建設機械などの油圧機器に好適に使用することができる。

Claims (1)

  1. 下記のエステル化合物(A)、下記のキノリン誘導体又はその重合物(B)及び下記のジチオリン酸エステル誘導体(C)を含有し、エステル化合物(A)100質量部に対して、キノリン誘導体又はその重合物(B)を0.5〜1.5質量部、ジチオリン酸エステル誘導体(C)を0.1〜0.5質量部含有する油圧作動油組成物。
    (A)炭素数が5〜10であり、アルコールの価数が3〜6価のネオペンチルポリオールと、炭素数16〜22の直鎖不飽和脂肪酸とのエステル化合物であり、前記エステル化合物中、モノエステル(a1)を0.1〜5質量%、ジエステル(a2)を10〜30質量%、3価以上のエステル(a3)を65〜89.9質量%含有し、モノエステル(a1)/ジエステル(a2)の質量比が1/99〜20/80であるエステル化合物
    (B)2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物、6−メトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物、及び6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン又はその重合物からなる群から選ばれる1又は2以上のキノリン誘導体又はその重合物
    (C)下記式で表されるジチオリン酸エステル誘導体
    Figure 2016104858
    (R及びRはそれぞれ独立して炭素数1〜5のアルキル基、Rは水素原子又は炭素数1〜5のアルキル基、Aは炭素数1〜5のアルキレン基を表す。)
JP2015223619A 2014-11-19 2015-11-16 油圧作動油組成物 Active JP6578902B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014235107 2014-11-19
JP2014235107 2014-11-19

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016104858A true JP2016104858A (ja) 2016-06-09
JP6578902B2 JP6578902B2 (ja) 2019-09-25

Family

ID=55983034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015223619A Active JP6578902B2 (ja) 2014-11-19 2015-11-16 油圧作動油組成物

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6578902B2 (ja)
CN (1) CN105602677B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018034189A1 (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 出光興産株式会社 潤滑油組成物
EP3072949B1 (en) 2015-03-23 2021-01-27 Chevron Japan Ltd. Lubricating oil composition for construction machines
WO2023189293A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 Eneos株式会社 潤滑油用基油、潤滑油及び作動流体
WO2023199812A1 (ja) * 2022-04-14 2023-10-19 日油株式会社 潤滑油組成物

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110257138B (zh) * 2019-05-31 2022-08-12 惠华科技有限公司 一种抗燃液压油及其制备方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59230094A (ja) * 1983-06-13 1984-12-24 Nippon Mining Co Ltd 酸化安定性を改良した不飽和脂肪酸ポリオ−ルエステル系潤滑油組成物
JPS63125598A (ja) * 1986-11-13 1988-05-28 Kao Corp 難燃性作動油
JPH0570785A (ja) * 1991-04-30 1993-03-23 Tonen Corp 潤滑油組成物
JPH06228579A (ja) * 1992-12-07 1994-08-16 Idemitsu Kosan Co Ltd 難燃性油圧作動油

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6726855B1 (en) * 1998-12-02 2004-04-27 Uniroyal Chemical Company, Inc. Lubricant compositions comprising multiple antioxidants
JP5345808B2 (ja) * 2008-07-25 2013-11-20 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 エンジン油組成物
CN102417850A (zh) * 2011-10-17 2012-04-18 中国石油化工股份有限公司 可生物降解的难燃液压液组合物及其制备方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59230094A (ja) * 1983-06-13 1984-12-24 Nippon Mining Co Ltd 酸化安定性を改良した不飽和脂肪酸ポリオ−ルエステル系潤滑油組成物
JPS63125598A (ja) * 1986-11-13 1988-05-28 Kao Corp 難燃性作動油
JPH0570785A (ja) * 1991-04-30 1993-03-23 Tonen Corp 潤滑油組成物
JPH06228579A (ja) * 1992-12-07 1994-08-16 Idemitsu Kosan Co Ltd 難燃性油圧作動油

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3072949B1 (en) 2015-03-23 2021-01-27 Chevron Japan Ltd. Lubricating oil composition for construction machines
WO2018034189A1 (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 出光興産株式会社 潤滑油組成物
JP2018028024A (ja) * 2016-08-18 2018-02-22 出光興産株式会社 潤滑油組成物
US11352583B2 (en) 2016-08-18 2022-06-07 Idemitsu Kosan Co., Ltd. Lubricant composition
WO2023189293A1 (ja) * 2022-03-31 2023-10-05 Eneos株式会社 潤滑油用基油、潤滑油及び作動流体
WO2023199812A1 (ja) * 2022-04-14 2023-10-19 日油株式会社 潤滑油組成物

Also Published As

Publication number Publication date
CN105602677A (zh) 2016-05-25
JP6578902B2 (ja) 2019-09-25
CN105602677B (zh) 2020-01-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6578902B2 (ja) 油圧作動油組成物
KR102001266B1 (ko) 높은 산화 안정성을 나타내는 에스톨라이드 조성물
US20110030269A1 (en) Lubricant composition
JP5595500B2 (ja) アルキルエーテルカルボン酸を含む潤滑剤組成物
CN109312253B (zh) 润滑油组合物
KR102124103B1 (ko) 개선된 마모방지 특성을 갖는 윤활제 조성물
KR20200041901A (ko) 하이브리드 전기 차량 변속기용 윤활 조성물
JPWO2017217297A1 (ja) 潤滑油基油
US11001778B2 (en) Lubricant composition
JP6856629B2 (ja) 潤滑剤組成物
US20200247923A1 (en) 3-d printed fluoropolymer structures
CA3141033C (en) Less corrosive organic compounds as lubricant additives
US20180265800A1 (en) Lubricant Composition
JP7107741B2 (ja) タービン油組成物
JP6836037B2 (ja) 塑性加工用潤滑油組成物
JP6324383B2 (ja) 潤滑剤組成物用のポリマー及びその形成方法
WO2023199812A1 (ja) 潤滑油組成物

Legal Events

Date Code Title Description
AA64 Notification of invalidation of claim of internal priority (with term)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A241764

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151208

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180806

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190710

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190812

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6578902

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250