JP2016103368A - 点灯回路、車両用灯具 - Google Patents

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Abstract

【課題】1本の信号ラインで、点消灯および2つのモードを制御し、点消灯指示信号の信号ラインに異常が生じた場合に、半導体光源を消灯する。【解決手段】点消灯指示信号S1は、第1モードで点灯を指示するときに第1デューティ比を有するパルス状、第2モードで点灯を指示するときに第2デューティ比を有するパルス状であり、消灯を指示するとき一定レベルである。パルス入力判定回路402は、点消灯指示信号S1がパルス状であるときに点灯判定信号S2をアサートする。モード判定回路404は、点消灯指示信号S1のデューティ比を判定し、判定結果を示すモード判定信号S5を生成する。駆動回路410は、点灯判定信号S2がアサートされるとき、モード判定信号S5に対応するモードで、半導体光源302に駆動電流ILDを供給し、点灯判定信号S2がネゲートされるとき、半導体光源302への駆動電流ILDの供給を停止する。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車などに用いられる車両用灯具に関する。
従来、車両用灯具、特に前照灯の光源としては、ハロゲンランプやHID(High Intensity Discharge)ランプが主流であったが、近年それらに代えて、LED(発光ダイオード)などの半導体光源を用いた車両用灯具の開発が進められている。
さらなる視認性の向上のため、LEDに代えて、レーザダイオード(半導体レーザとも称する)と蛍光体とを備えた光源が開示されている(たとえば特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術では、レーザダイオードから出射された励起光である紫外光が蛍光体に照射される。蛍光体は、紫外光を受けて白色光を生成する。蛍光体により生成された白色光は灯具前方に照射され、これにより所定の配光パターンが形成される。特許文献1に記載の技術では、励起光は灯具前方に照射されない。
別の光源では、レーザダイオードは、紫外光に代えて青色の励起光を発生する。青色の励起光を受けた蛍光体は、励起光より長い波長領域(緑〜赤)にスペクトル分布を有する蛍光を発生する。蛍光体に照射された励起光は、蛍光体により散乱され、コヒーレンスが失われた状態で、蛍光体を通過する。蛍光体からは、散乱された青色光と、緑〜赤の蛍光を含む白色光が出力される。
たとえばレーザ光源は、ハイビームよりも遠方を照射する追加ハイビームとして使用される。図1は、追加ハイビームを備える灯具システム1200のブロック図である。左右のランプ(車両用灯具)1300L、1300Rは、同様に構成される。
車両用灯具1300は、半導体光源(レーザダイオード)302、灯具ECU310、点灯回路320を備える。灯具ECU310は、CAN(Controller Area Network)あるいはLIN(Local Interconnect Network)などのバス203を介して、車両ECU202と接続される。
図示しないハイビーム用の点灯回路の電源と、追加ハイビーム用の点灯回路320の電源は、共通化されている。灯具ECU310のスイッチ312は、バッテリ204から点灯回路320へのバッテリ電圧VBATの供給経路上に設けられる。CPU(Central Processing Unit)314は、車両ECU202からの指令および車速情報等にもとづいて、スイッチ312のオン、オフを制御し、ハイビームおよび追加ハイビームの点消灯を制御する。
高級感を演出するためには、追加ハイビームの光量は時間とともに緩やかに増減することが望ましい。これを徐変点灯、徐変消灯という。徐変点灯のみであれば、スイッチ312のターンオンの後、定電流コンバータ322が緩やかに立ち上がることを利用して実現できる。一方、スイッチ312のターンオフのみでは、定電流コンバータ322の出力電流を緩やかに減少させることはできない。
そこで点灯回路320には徐変点消灯回路324が設けられる。徐変点消灯回路324は、CPU314からの点消灯指示信号S1にもとづいて、定電流コンバータ322を制御し、徐変点灯、徐変消灯を実行する。
特開2004−241142号公報 国際公開第10/070720号パンフレット
たとえば点消灯指示信号S1のハイレベルを、半導体光源302の点灯に、ローレベルを半導体光源302の消灯に割り当てたとする。このとき、点消灯指示信号S1が伝搬する信号ライン304が天絡(電源ラインとショート)すると、CPU314による点消灯指示信号S1の制御が不能となり、半導体光源302を消灯すべきときに消灯できず、周囲の車両に眩惑を与えるという問題が生ずる。点消灯指示信号S1の論理レベルを入れ替えた場合、信号ライン304が地絡(接地とショート)した場合に、半導体光源302を消灯すべきときに消灯できなくなる。あるいは、灯具ECU310の点消灯指示信号S1の出力形式や、徐変点消灯回路324の点消灯指示信号S1の受信形式によっては、信号ライン304の断線によっても同様の問題が生じうる。なおこのような問題は、徐変点灯、徐変消灯の有無にかかわらず生じうる。また、追加ハイビームに限らず、ロービームやハイビームにおいても同様である。
ここで、半導体光源302の点灯を、2つのモードで切りかえることを検討する。この場合に、点消灯指示信号S1に加えて、さらにもう一つの制御信号をCPU314から点灯回路320に出力することとすると、信号ラインが1本増えることとなり、コストアップや、配線増に起因する故障・不具合発生確率の増大につながる。
本発明はかかる状況においてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、1本の信号ラインで、点消灯および2つのモードを制御可能であるとともに、点消灯指示信号が伝搬する信号ラインに異常が生じた場合に、半導体光源を消灯可能な点灯回路の提供にある。
本発明のある態様は、プロセッサからの点消灯指示信号に応じて、半導体光源を点灯または消灯させる点灯回路に関する。点消灯指示信号は、第1モードで点灯を指示するときに第1デューティ比を有するパルス状であり、第2モードで点灯を指示するときに第1デューティ比と異なる第2デューティ比を有するパルス状であり、消灯を指示するとき一定レベルである。点灯回路は、点消灯指示信号がパルス状であるか否かを判定し、パルス状であるときにアサートされる点灯判定信号を生成するパルス入力判定回路と、点消灯指示信号のデューティ比を判定し、判定結果を示すモード判定信号を生成するモード判定回路と、点灯判定信号がアサートされるとき、モード判定信号に対応するモードで、半導体光源に駆動電流を供給し、点灯判定信号がネゲートされるとき、半導体光源への駆動電流の供給を停止する駆動回路と、を備える。
点消灯指示信号を伝送するラインに、断線、天絡、地絡などの異常が発生すると、プロセッサが点消灯指示信号を制御不能となるが、いずれの場合においても点消灯指示信号は、一定レベルに維持される。したがってこの態様によれば、プロセッサが消灯を指示した場合のみでなく、異常が生じた場合にも、半導体光源を消灯することができ、安全性を高めることができる。
また1本の信号ラインで、点消灯および2つのモードを制御することができる。
なお「点消灯指示信号がパルス状である」とは、点消灯指示信号が2つの異なる電位を交互に遷移する状態のほか、所定の電位とハイインピーダンス状態(Hi−Z)を交互に遷移する状態を含む。「点消灯指示信号が一定レベルである」とは、点消灯指示信号が所定の電位を持続する状態のほか、点消灯指示信号がハイインピーダンス状態を持続する状態を含む。
モード判定回路は、キャパシタと、点消灯指示信号が第1レベルのときキャパシタを充電し、点消灯指示信号が第2レベルのときキャパシタを放電する充放電回路と、キャパシタの電圧を所定電圧と比較し、比較結果に応じたレベルを有するモード判定信号を出力する比較回路と、を含んでもよい。
モード判定信号は、キャパシタの電圧が所定電圧より高いときに、第1モードを示す第1レベルとなり、キャパシタの電圧が所定電圧より低いときに第2モードを示す第2レベルとなってもよい。充放電回路は、モード判定信号が第1レベルであるとき、放電速度が低下するよう構成されてもよい。
この態様によれば、キャパシタの電圧が所定電圧より高くなると、放電速度が低下してキャパシタの電圧が上昇する。したがって、第1モードから第2モードへの切りかえを遅らせることができる。これは、徐変消灯を行なう場合に特に有効である。
第1モードにおいて半導体光源は第1光量で点灯し、第2モードにおいて半導体光源は第1光量より少ない第2光量で点灯してもよい。モード判定部は、点消灯指示信号のデューティ比が第1デューティ比から第2デューティ比に変化すると、所定の遅延時間の経過後に判定信号を変化させてもよい。
遅延時間を徐変消灯時の時定数より長く定めることで、モード判定信号が徐変消灯に影響を与えるのを防止できる。
第1モードにおいて半導体光源は第1光量で点灯し、第2モードにおいて半導体光源は第1光量より少ない第2光量で点灯してもよい。駆動回路は、モード判定信号に応じて2値で変化する基準信号を生成し、駆動電流を基準信号に応じた目標量に安定化させてもよい。
これにより、1本の信号線で、点灯時の光量を制御できる。
光源は、励起光を出射するレーザダイオードと、励起光の光軸上に設けられ、励起光により励起されて蛍光を発する蛍光体と、を備え、励起光と蛍光のスペクトルを含む白色の出力光を生成するよう構成されてもよい。
本発明の別の態様は、車両用灯具に関する。車両用灯具は、半導体光源と、ECU(Electronic Control Unit)からの情報にもとづいて、半導体光源の点灯・消灯を指示する点消灯指示信号を生成するプロセッサと、上述のいずれかに記載の点灯回路と、を備える。点消灯指示信号は、第1モードで点灯を指示するときに第1デューティ比を有するパルス状であり、第2モードで点灯を指示するときに第1デューティ比と異なる第2デューティ比を有するパルス状であり、消灯を指示するとき一定レベルである。
パルス入力判定回路は、キャパシタと、点消灯指示信号のエッジに応答してキャパシタを充電(または放電)し、エッジが検出されないときキャパシタを放電(または充電)する充放電回路と、キャパシタの電圧と所定のしきい値電圧の比較結果にもとづいて点灯判定信号を生成する判定部と、を含んでもよい。
点消灯指示信号がパルス状である場合には、周期的にエッジが検出されるため、周期的にキャパシタが充電(または放電)されて、キャパシタの電圧が増大(または低下)する。反対に点消灯指示信号が一定レベルである場合には、キャパシタが充電(または放電)されることなく、持続的に放電されるため、キャパシタの電圧が低下(または増大)する。したがってこの態様によれば、キャパシタの電圧にもとづいて、点灯状態と消灯状態を判定できる。
充放電回路は、点消灯指示信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、エッジ検出回路の出力に応答してキャパシタに電流を供給する電流源と、キャパシタを放電する放電経路と、キャパシタの電圧が制御端子に入力された比較トランジスタと、を含んでもよい。
点灯状態では、周期的なエッジに応答して電流源がキャパシタを繰り返し充電することで、キャパシタ電圧が増大し、比較トランジスタがオンする。消灯状態では、キャパシタが放電経路により放電されることで、キャパシタ電圧が低下し、比較トランジスタがオフする。したがって比較トランジスタのオン、オフに対応して、点灯状態と消灯状態を判定できる。
エッジ検出回路は、点消灯指示信号を微分する微分回路を含んでもよい。
パルス入力判定回路は、そのトリガ入力に点消灯指示信号に応じたトリガ信号を受ける再トリガ可能単安定マルチバイブレータを含んでもよい。
点消灯指示信号が点灯状態であるとき、再トリガ可能単安定マルチバイブレータは点消灯指示信号に応じたトリガ信号によって繰り返しトリガされ、したがってその出力は、非安定出力を持続する。反対に点消灯指示信号が消灯状態であるとき、再トリガ可能単安定マルチバイブレータの出力は安定出力を持続する。したがって、再トリガ可能単安定マルチバイブレータの出力状態にもとづいて、点灯状態、消灯状態を判定できる。
パルス入力判定回路は、再トリガ可能単安定マルチバイブレータの後段に設けられたローパスフィルタをさらに含んでもよい。この場合、消灯状態から点灯状態への感度を鈍らせることができ、誤点灯を防止できる。
パルス入力判定回路は、点消灯指示信号のエッジを検出するエッジ検出回路と、そのトリガ入力にエッジ検出回路の出力に応じたトリガ信号を受ける再トリガ不可能単安定マルチバイブレータと、再トリガ不可能単安定マルチバイブレータの後段に設けられたローパスフィルタと、を含んでもよい。
点消灯指示信号が消灯状態であるとき、再トリガ不可能単安定マルチバイブレータの出力は安定出力を持続する。反対に、点消灯指示信号が点灯状態であるとき、再トリガ不可能単安定マルチバイブレータの出力は、トリガ信号に応じて非安定出力となり、ある時定数時間の経過後に一旦、安定状態に戻り、次のトリガ信号に応じて再び非安定出力となる。つまり、再トリガ不可能単安定マルチバイブレータの出力は、安定状態と非安定状態を繰り返す。そしてローパスフィルタを後段に挿入し、短い安定状態を除去することにより、点灯状態と消灯状態を判定することができる。
エッジ検出回路は、点消灯指示信号を微分する微分回路を含んでもよい。
パルス入力判定回路は、キャパシタと、点消灯指示信号が第1レベルのときキャパシタを充電し、点消灯指示信号が第2レベルのときキャパシタを放電する充放電回路と、キャパシタの電圧を、第1電圧および第2電圧と比較し、比較結果にもとづいて、点灯指示か消灯指示かを判定する判定部と、を含んでもよい。充放電回路の充電速度および放電速度は、点消灯指示信号がパルス状であるときに、キャパシタの電圧が第1電圧と第2電圧の間に含まれるように規定されてもよい。
これにより、点消灯指示信号S1がパルス状であるか否かを判定できる。
本発明のある態様によれば、1本の信号ラインで、点消灯および2つのモードを制御可能であるとともに、点消灯指示信号が伝搬する信号ラインに異常が生じた場合に、半導体光源を消灯できる。
追加ハイビームを備える灯具システムのブロック図である。 実施の形態に係る点灯回路を備える車両用灯具のブロック図である。 図2の車両用灯具の動作波形図である。 パルス入力判定回路およびモード判定回路の構成例を示す回路図である。 図5(a)、(b)は、図4のパルス入力判定回路の動作波形図である。 図6(a)、(b)は、図4のパルス入力判定回路の動作波形図である。 図7(a)、(b)は、第1変形例のパルス入力判定回路の回路図である。 図8(a)、(b)は、図7(b)のパルス入力判定回路の動作波形図である。 第2変形例のパルス入力判定回路の回路図である。 第3変形例のパルス入力判定回路の回路図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
また本明細書において、電圧信号、電流信号などの電気信号、あるいは抵抗、キャパシタなどの回路素子に付された符号は、必要に応じてそれぞれの電圧値、電流値、あるいは抵抗値、容量値を表すものとする。
図2は、実施の形態に係る点灯回路400を備える車両用灯具300のブロック図である。車両用灯具300は、図1と同様に、追加ハイビームであってもよいし、ロービームあるいは通常のハイビームであってもよい。図2には灯具システム200全体が示される。
車両用灯具300は、半導体光源302、灯具ECU310、点灯回路400を備える。点灯回路400は、プロセッサ(CPU)314からの点消灯指示信号S1に応じて、半導体光源302を点灯または消灯させる。半導体光源302は、たとえばレーザダイオードである。
本実施の形態において、CPU314が生成する点消灯指示信号S1は、点灯を指示する点灯状態φONにおいてパルス状であり、消灯を指示する消灯状態φOFFにおいて一定レベル(定常状態)である。点灯状態φONは、点消灯指示信号S1が2つの異なる電位(ハイレベルとローレベル、ハイレベルと中間レベル、中間レベルとローレベルなど)を交互に遷移する状態であってもよい。あるいは点灯状態φONは、点消灯指示信号S1が所定の電位(ハイレベル、ローレベルあるいは中間レベル)とハイインピーダンス状態を交互に遷移する状態であってもよい。また消灯状態φOFFは、点消灯指示信号S1が所定の電位(ハイレベル、ローレベルあるいは中間レベル)を持続する状態であってもよい。あるいは消灯状態φOFFは、点消灯指示信号S1がハイインピーダンス状態を持続する状態であってもよい。
本実施の形態では点灯回路400は、2つの点灯モードが切りかえ可能に構成される。そして2つのモードは、パルス状の点消灯指示信号S1のデューティ比(パルス幅)に応じて選択される。すなわち点消灯指示信号S1は、第1モードでは第1デューティ比を有するパルス状であり、第2モードでは第2デューティ比を有するパルス状である。
一例として、第1モード(通常モードともいう)は、通常の走行時において、半導体光源302を通常の光量で発光させるモードであり、第2モード(テストモードともいう)は、メンテナンス時において、半導体光源302を通常の光量(第1光量)より少ない光量(第2光量)で発光させるモードである。テストモードは、光軸の調整、蛍光体の異常等を検査際に用いることができる。なお一般的なPWM調光では、点消灯指示信号S1のデューティ比と光量が比例関係であるのに対して、本実施の形態の各モードにおける光量はデューティ比とは無関係であることに留意されたい。
本実施の形態では、第1モードの点灯状態φON1において、点消灯指示信号S1はハイレベル(たとえば電源電圧VDD)とローレベル(接地電圧VGND)を第1デューティ比(たとえば50%)で繰り返し、第2モードの点灯状態φON2において、点消灯指示信号S1はハイレベルとローレベルを第2デューティ比(たとえば10%)で繰り返し、消灯状態φOFFにおいて、点消灯指示信号S1はローレベル(接地電圧VGND)に固定される。
点灯回路400は、パルス入力判定回路402、モード判定回路404および駆動回路410を備える。パルス入力判定回路402は点消灯指示信号S1を受け、点消灯指示信号S1がパルス状か否かを判定する。パルス入力判定回路402は、点消灯指示信号S1がパルス状であるときに点灯判定信号S2をアサートする。
モード判定回路404は、点消灯指示信号S1のデューティ比を判定し、判定結果を示すモード判定信号S5を生成する。モード判定信号S5は、点消灯指示信号S1が第2デューティ比を有するとき、つまり第2モードが指示されるときに第2レベル(たとえばローレベル)、点消灯指示信号S1が第2デューティ比を有しないとき、つまり第1モードが指示されるときに第1レベル(たとえばハイレベル)となる。
駆動回路410は、点灯判定信号S2がアサート(たとえばハイレベル)されるとき、モード判定信号S5に対応するモードで、半導体光源302に駆動電流ILDを供給し、点灯判定信号S2がネゲート(たとえばローレベル)されるとき、半導体光源302への駆動電流ILDの供給を停止する。
駆動回路410は、たとえばコンバータ412および点灯制御回路414を含む。コンバータ412は、スイッチ312を介して供給される電源電圧VHiを受け、それを昇圧または降圧するスイッチングコンバータ(DC/DCコンバータ)を含む。コンバータ412のトポロジーは特に限定されず、半導体光源302の種類、個数などに応じて選択すればよい。
点灯制御回路414は、半導体光源302に流れる電流ILDを検出し、検出した電流ILDが、半導体光源302の目標の光量に応じた基準値IREFと一致するように、コンバータ412を制御する。基準値IREFは、モード判定回路404により判定されたモードに応じて切りかえられる。点灯制御回路414の形式は特に限定されず、パルス幅変調のコントローラや、パルス周波数変調のコントローラ、ヒステリシス制御のコントローラなどを用いることができる。徐変点灯の機能を実装する場合、点灯制御回路414は、点灯判定信号S2のアサートを契機として基準値IREFを緩やかに増加させてもよい。また徐変消灯の機能を実装する場合、点灯制御回路414は、点灯判定信号S2のネゲートを契機として基準値IREFを緩やかに減少させてもよい。
以上が車両用灯具300の基本構成である。続いてその動作を説明する。
図3は、図2の車両用灯具300の動作波形図である。時刻t1より前は、信号ライン304が正常であり、点消灯指示信号S1が正しく伝送される。区間Aにおいて、CPU314は、第1モードで半導体光源302を点灯するために、デューティ比50%のパルス状の点消灯指示信号S1を発生する。信号ライン304が正常であるとき、パルス入力判定回路402の入力信号もパルス状となり、パルス入力判定回路402は点灯判定信号S2をアサートする。モード判定回路404は、第1モードであることを示すハイレベルのモード判定信号S5を出力する。点灯判定信号S2のアサートをトリガとして点灯制御回路414は、半導体光源302に供給される駆動電流ILDを、第1モードの目標量IREF1に向かって緩やかに増加させ、徐変点灯し、その後、駆動電流ILDを目標値IREF1に安定化させ、半導体光源302の光量を一定に保つ。
区間Bにおいて、CPU314は、半導体光源302を消灯するために、ローレベルの点消灯指示信号S1を発生する。その結果、パルス入力判定回路402の入力にパルスが観測されなくなるため、パルス入力判定回路402は点灯判定信号S2をネゲートする。点灯判定信号S2のネゲートをトリガとして点灯制御回路414は、半導体光源302に供給される駆動電流ILDを緩やかに低下させ、徐変消灯する。なお後述のように、モード判定信号S5は、点消灯指示信号S1が一定となってから、ある遅延時間τの経過後に、レベル遷移することが望ましい。これにより、モード判定信号S5の変化に伴う目標電流IREFの低下が、徐変消灯に影響を及ぼすのを防止できる。
区間Cにおいて、CPU314は、第2モードで半導体光源302を点灯するために、デューティ比10%のパルス状の点消灯指示信号S1を発生する。信号ライン304が正常であるからパルス入力判定回路402の入力信号もパルス状となり、パルス入力判定回路402は点灯判定信号S2をアサートする。モード判定回路404は、第2モードであることを示すローレベルのモード判定信号S5を出力する。点灯判定信号S2のアサートをトリガとして点灯制御回路414は、半導体光源302に供給される駆動電流ILDを、第2モードの目標量IREF2に向かって緩やかに増加させ、徐変点灯し、その後、駆動電流ILDを目標値IREF2に安定化させ、半導体光源302の光量を一定に保つ。
区間Dにおいて、CPU314が半導体光源302の消灯を指示するために、ローレベルの点消灯指示信号S1を発生すると、パルス入力判定回路402は点灯判定信号S2をネゲートする。点灯判定信号S2のネゲートをトリガとして点灯制御回路414は、半導体光源302に供給される駆動電流ILDを緩やかに低下させ、徐変消灯する。
時刻t1に、信号ライン304が天絡したとする。信号ライン304が天絡すると、点消灯指示信号S1はハイレベル電圧に固定される。このときパルス入力判定回路402の入力端子にはパルスが観測されないため、点灯判定信号S2のネゲートは維持される。したがって半導体光源302には駆動電流ILDが供給されず、消灯が維持される。
このように実施の形態に係る点灯回路400によれば、プロセッサ314が消灯を指示した場合のみでなく、天絡、地絡あるいは断線等の異常が生じた場合にも、半導体光源302を消灯することができ、安全性を高めることができる。
また、モード選択用の制御ラインを追加することなく、1本の信号ライン304で、2つのモードを切りかえることが可能となる。
本発明は、図2のブロック図および上述の説明から把握されるさまざまな回路に及ぶものであるが、以下ではその具体的な構成例を説明する。
図4は、パルス入力判定回路402cおよびモード判定回路404の構成例を示す回路図である。
図4における点消灯指示信号S1は以下のように定義される。
・第1モード(通常モード)
ハイインピーダンス/GND 200Hz,デューティ50%
・第2モード(テストモード)
ハイインピーダンス/GND 200Hz,デューティ10%
・消灯
ハイインピーダンス固定
なお、デューティ比は周期に対するGND区間の比率である。
モード判定回路404は、キャパシタC4、充放電回路450、比較回路452、を含む。キャパシタC4の一端は接地される。充放電回路450は、点消灯指示信号が第1レベル(たとえばハイインピーダンス)のときキャパシタC4を充電し、点消灯指示信号S1が第2レベル(GNDレベル)のとき、キャパシタC4を放電する。充電経路は、トランジスタTr9および抵抗R10である。放電経路は、抵抗R11、R9およびトランジスタTr7である。
点消灯指示信号S1がハイインピーダンスのとき、トランジスタTr1はオフであり、信号S1’はローレベルとなる。したがってトランジスタTr9がオンし、キャパシタC4が充電される。点消灯指示信号S1がGNDレベルのとき、トランジスタTr1はオンであり、信号S1’はハイレベルとなる。したがってトランジスタTr9がオフし、キャパシタC4が放電される。
点消灯指示信号S1がGNDレベルである区間が長ければ、キャパシタC4の電圧VC4が上昇し、点消灯指示信号S1がハイインピーダンスである区間が長ければ、キャパシタC4の電圧VC4が低下する。つまりキャパシタ電圧VC4は、点消灯指示信号S1のデューティ比に応じて変化する。
比較回路452は、キャパシタC4の電圧VC4を所定電圧VTHと比較し、比較結果に応じたレベルを有するモード判定信号S5を出力する。比較回路452は、抵抗R12、R13、トランジスタTr6、抵抗R15を含む。抵抗R12,R13は、電源電圧Vccを分圧する。PチャンネルMOSFETであるトランジスタTr6のソースには、分圧された電圧Vcc’が入力される。
キャパシタ電圧VC4がVcc’−VGS(TH6)より高いとき、トランジスタTr6はオフであり、モード判定信号S5はローレベルとなり、キャパシタ電圧VC4がVcc’−VGS(TH6)より低いとき、トランジスタTr6はオンとなり、モード判定信号S5はハイレベルとなる。VGS(TH6)は、トランジスタTr6のゲートソース間しきい値電圧である。
つまり比較回路452では、Vcc’−VGS(TH6)がしきい値電圧VTHとなり、抵抗R12、R13の分圧比に応じてしきい値電圧VTHを調節できる。比較回路452として電圧コンパレータを用いてもよい。
充放電回路450は、モード判定信号S5がローレベルであるとき、つまりキャパシタ電圧VC4がVcc’−VGS(TH6)より高いときに、放電速度が低下するように構成される。放電速度の切りかえは、トランジスタTr7のオン、オフに対応づけられる。モード判定信号S5がローレベルであるとき、トランジスタTr7がオフとなり、放電経路は抵抗R11のみとなる。モード判定信号S5がハイレベルであるとき、トランジスタTr7がオンとなり、放電経路は抵抗R11と抵抗R9の並列回路となり、放電速度が高くなる。
GNDデューティ比が大きいとき(50%)、つまり通常モードでは、キャパシタ電圧VC4が高くなり、トランジスタTr6がオフし、モード判定信号S5はローレベルとなる。GNDデューティ比が小さいとき(10%)、つまりテストモードでは、キャパシタ電圧VC4が低くなり、トランジスタTr6がオンし、モード判定信号S5はハイレベルとなる。
モード判定回路404が発生したモード判定信号S5は、後段の可変電圧源406に入力される。可変電圧源406は、図2の点灯制御回路414の一部である。可変電圧源406は、モード判定信号S5のレベルに応じて2値で変化する基準信号VREF’を発生する。この基準信号VREF’は、駆動電流ILDの目標量を示す。
モード判定信号S5がローレベルの通常モードでは、トランジスタTr8がオフし、基準信号VREF’は高く、つまり光量が多くなる。反対に、モード判定信号S5がハイレベルのテストモードでは、トランジスタTr8がオンし、基準信号VREF’は低く、つまり光量が少なくなる。
図5(a)、(b)は、図4のパルス入力判定回路402cの動作波形図である。図5(a)には、GNDデューティ比が10%、50%の場合が示される。GNDデューティ比が小さいとき、キャパシタ電圧VC4は低レベルに維持され、モード判定信号S5はハイレベルとなる。反対にGNDデューティ比が大きいときキャパシタ電圧VC4が増大し、モード判定信号S5はローレベルとなる。
図5(b)には、消灯時の波形が示される。点消灯指示信号S1がパルス状からGNDレベルに変化すると、モード判定信号S5は直ちに変化せず、長い遅延時間(3秒程度)を経過した後にローレベルに遷移する。これは、モード判定信号S5に応じて、キャパシタC4の放電速度を変化させたことによる。この遅延時間は、徐変消灯時の光量を変化させる時定数より長く定めることが望ましい。
もし点消灯指示信号S1がパルス状からGNDレベルに変化した直後に、モード判定信号S5がハイレベルに遷移すると、可変電圧源406が生成する基準信号VREF’が低下し、徐変消灯を行なう前に、瞬時に半導体光源302の光量が低下してしまう。これに対して、図4のモード判定回路404では、モード判定信号S5のハイレベルへの遷移を遅延させることにより、徐変消灯に影響を与えずに、基準信号VREF’を変化させることができる。
続いてパルス入力判定回路402cを説明する。パルス入力判定回路402cは、少ない素子数で構成可能な再トリガ不可能(non-retriggerable)単安定マルチバイブレータ436が利用される。
パルス入力判定回路402cは、エッジ検出回路422、単安定マルチバイブレータ436、ローパスフィルタ438、出力回路440を備える。エッジ検出回路422は、点消灯指示信号S1のポジティブエッジを検出する。
たとえばエッジ検出回路422は、微分回路(ハイパスフィルタ)を用いて構成できる。具体的には、エッジ検出回路422は、トランジスタTr1、抵抗R1、キャパシタC1、ダイオードD1、抵抗Rb2、R2を含む。キャパシタC1、抵抗Rb2および抵抗R2が、微分回路を形成する。微分回路の時定数は、抵抗Rb2とR2の合成抵抗と、キャパシタC1の容量値に応じて定まる。ダイオードD1は、点消灯指示信号S1のネガティブエッジにより負電圧にスイングするのを防止するクランパである。
単安定マルチバイブレータ436は、そのトリガ入力437にエッジ検出回路422の出力に応じたトリガ信号S3を受ける。単安定マルチバイブレータ436の後段には、ローパスフィルタ438が設けられる。出力回路440は、ローパスフィルタ438の出力を2値化して出力する。
図6(a)、(b)は、図4のパルス入力判定回路402cの動作波形図である。図6(a)、(b)には、点消灯指示信号S1のデューティ比が10%、50%のときの波形が示される。図4のパルス入力判定回路402cによれば、デューティ比によらずに、点灯状態φONを判定できる。
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
実施の形態では、第1モードが通常モードであり、第2モードがテストモードである場合を説明したが本発明はそれに限定されない。たとえば走行中に環境(速度、時間帯、前方車両の有無、歩行者の有無など)に応じて光量を変化させる必要がある場合にも利用可能である。また、モードの数は2に限定されず、3つ以上の離散的なデューティ比を用いて、3個以上のモードを選択可能としてもよい。
また車両用灯具300は追加ハイビームには限定されず、通常のハイビームや、ロービームであってもよい。また半導体光源302も、レーザダイオードには限定されず、LEDなどであってもよい。
また点灯制御回路414がモード判定信号S5に応じて目標光量IREFを切りかえる手段も、図4の可変電圧源406を用いたものには限定されない。また、徐変点灯、徐変消灯の具体的な回路構成は、公知技術あるいは将来利用可能な技術を用いればよい。
続いて、パルス入力判定回路402の変形例を説明する。
図7(a)、(b)は、第1変形例のパルス入力判定回路402aの回路図である。図7(a)に示すようにパルス入力判定回路402aは、充放電回路420、キャパシタC2、判定部430を備える。キャパシタC2の一端の電位は固定される。充放電回路420は、点消灯指示信号S1のエッジに応答してキャパシタC2を充電し、エッジが検出されないときにはキャパシタC2を放電する。なお、充放電回路420の充電動作と放電動作はいれかえてもよい。判定部430は、キャパシタC2の電圧VC2と所定のしきい値電圧VTHの比較結果にもとづいて、点灯判定信号S2を生成する。
図7(b)には、図7(a)のパルス入力判定回路402aのより具体的な構成例が示される。この例では、点灯判定信号S2のアサート(点灯)はローレベル、ネゲート(消灯)はハイレベルである。充放電回路420は、エッジ検出回路422、電流源424、放電経路426を含む。エッジ検出回路422は、点消灯指示信号S1のポジティブエッジを検出する。たとえばエッジ検出回路422は、微分回路(ハイパスフィルタ)を用いて構成できる。具体的には、エッジ検出回路422は、トランジスタTr1、抵抗R1、キャパシタC1、ダイオードD1、抵抗Rb2を含む。キャパシタC1および抵抗Rb2の直列接続が、微分回路を形成する。ダイオードD1は、点消灯指示信号S1のネガティブエッジにより負電圧にスイングするのを防止するクランパである。
電流源424は、トランジスタTr2、Tr3、抵抗R2を含む。点消灯指示信号S1のポジティブエッジが検出されると、トランジスタTr2、Tr3に電流が流れ、キャパシタC2に電流が供給される。パルス状の点消灯指示信号S1が入力され、所定のインターバルでポジティブエッジが検出されると、キャパシタC2が電流源424により繰り返し充電される。
放電経路426は、抵抗Rb4を含む。キャパシタC2の電荷は、抵抗Rb4を介して放電される。電流源424の充電電流は、放電経路426による放電電流よりも大きく設計される。
判定部430は、トランジスタTr4、抵抗R3を含む。キャパシタ電圧VC2は、放電経路426が形成する分圧回路によって分圧され、トランジスタTr4のベースに入力される。そしてトランジスタTr4のベースエミッタ間電圧がそのしきい値(順方向電圧Vbe≒0.6V)を超えると、トランジスタTr4が導通し、判定信号S2がローレベル(アサート)となる。
図8(a)、(b)は、図7(b)のパルス入力判定回路402aの動作波形図である。キャパシタC1と抵抗Rb2の接続ノードの電位をVxとする。図8(a)には点灯指示の、図8(b)には消灯指示の波形が示される。図8(a)と図8(b)で横軸の時間スケールが異なっていることに留意されたい。
このように、図7(b)のパルス入力判定回路402aによれば、パルス状の点消灯指示信号S1が入力されているか否かを判定することができる。
図9は、第2変形例のパルス入力判定回路402bの回路図である。パルス入力判定回路402bは、入力回路432および再トリガ可能(retriggerable)単安定マルチバイブレータ434を含む。入力回路432は、トランジスタTr1、R1を含み、点消灯指示信号S1に応じた(反転論理)のトリガ信号S3を生成する。単安定マルチバイブレータ434は、そのトリガ入力にトリガ信号S3を受ける。単安定マルチバイブレータ434の発振周期は、パルス状の点消灯指示信号S1の周期より長く設定される。
点消灯指示信号S1が点灯状態φON、つまりパルス信号であるとき、単安定マルチバイブレータ434は点消灯指示信号S1に応じたトリガ信号S3によって繰り返しトリガされ、したがってその出力Qは、非安定出力を持続する。反対に点消灯指示信号S1が消灯状態であるとき、単安定マルチバイブレータ434の出力Qは安定出力を持続する。したがって、単安定マルチバイブレータ434の出力状態Qを点灯判定信号S2として、点灯状態、消灯状態を判定できる。
図10は、第3変形例のパルス入力判定回路402dの回路図である。パルス入力判定回路402dの基本構成は、図7(a)のパルス入力判定回路402aと同様である。充放電回路420dは、点消灯指示信号S1に応じてキャパシタC2を充電する。具体的には充放電回路420dは、点消灯指示信号S1が第1レベル(たとえばローレベル)のときキャパシタC2を充電し、点消灯指示信号S1が第2レベル(たとえばハイレベル)のときキャパシタC2を放電する。充電速度および放電速度は、点消灯指示信号S1がパルス状であるときに、キャパシタC2の電圧VC2が電圧範囲Va〜Vb(Va<Vb)に含まれるように定められる。判定部430dは、キャパシタ電圧VC2が、電圧範囲Va〜Vbに含まれているとき点灯判定信号S2をアサートし、含まれていないとき点灯判定信号S2をネゲートする。
たとえば充放電回路420dは、トランジスタTr1、抵抗R1、R2を含む。点消灯指示信号S1がローレベルであるときトランジスタTr1がオンし、抵抗R1を介してキャパシタC2が充電される。充電速度は、抵抗R1で規定される。点消灯指示信号S1がハイレベルであるときトランジスタTr1がオフし、抵抗R1およびR2を介してキャパシタC2が放電される。放電速度は、抵抗R1、R2で規定される。
たとえば点消灯指示信号S1のデューティ比が50%であるときに、キャパシタ電圧VC2が、電源電圧VCCと接地電圧VGND(=0V)の中点電圧VCC/2付近となるように、充電速度、放電速度を定めてもよい。
判定部430dは、キャパシタ電圧VC2を、2つのしきい値電圧Va、Vbと比較する。たとえば判定部430dは、トランジスタTr3、Tr4、抵抗R3、トランジスタTr2を含む。
トランジスタTr2のゲートソース間しきい値電圧をVGS(TH2)、トランジスタTr3のゲートソース間しきい値電圧をVGS(TH3)とする。
GS(TH2)<VC2<VCC−VGS(TH3)のとき、トランジスタTr2、Tr3が両方オンとなり、トランジスタTr4もオンとなって、点灯判定信号S2がハイレベル(≒VCC)となる。VC2<VGS(TH2)であるとき、トランジスタTr2がオフ、トランジスタTr3であり、点灯判定信号S2はローレベル(VGND)となる。VCC−VGS(TH3)<VC2のとき、トランジスタTr2がオン、トランジスタTr3がオフであり、点灯判定信号S2はローレベルとなる。この構成によれば第1電圧Va=VGS(TH2)、第2電圧Vb=VCC−VGS(TH3)として、キャパシタ電圧VC2が電圧範囲Va〜Vbに含まれるか否かを判定できる。
なお判定部430dは、キャパシタ電圧VC2を電圧Va、Vbと比較する2個の電圧コンパレータと、2個の電圧コンパレータの出力を論理演算する論理ゲートと、を含むウィンドウコンパレータで構成してもよい。
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
1…車両用灯具、200…灯具システム、202…車両ECU、204…バッテリ、300…車両用灯具、302…半導体光源、304…信号ライン、310…灯具ECU、312…スイッチ、314…CPU、320…点灯回路、322…定電流コンバータ、324…徐変点消灯回路、400…点灯回路、402…パルス入力判定回路、404…モード判定回路、406…可変電圧源、410…駆動回路、412…コンバータ、414…点灯制御回路、420…充放電回路、C2…キャパシタ、422…エッジ検出回路、424…電流源、426…放電経路、430…判定部、432…入力回路、434,436…単安定マルチバイブレータ、438…ローパスフィルタ、440…出力回路、C4…キャパシタ、450…充放電回路、452…比較回路、S1…点消灯指示信号、S2…点灯判定信号、S5…モード判定信号。

Claims (6)

  1. プロセッサからの点消灯指示信号に応じて、半導体光源を点灯または消灯させる点灯回路であって、
    前記点消灯指示信号は、第1モードで点灯を指示するときに第1デューティ比を有するパルス状であり、第2モードで点灯を指示するときに前記第1デューティ比と異なる第2デューティ比を有するパルス状であり、消灯を指示するとき一定レベルであり、
    前記点灯回路は、
    前記点消灯指示信号がパルス状であるか否かを判定し、パルス状であるときにアサートされる点灯判定信号を生成するパルス入力判定回路と、
    前記点消灯指示信号のデューティ比を判定し、判定結果を示すモード判定信号を生成するモード判定回路と、
    前記点灯判定信号がアサートされるとき、前記モード判定信号に対応するモードで、前記半導体光源に駆動電流を供給し、前記点灯判定信号がネゲートされるとき、前記半導体光源への前記駆動電流の供給を停止する駆動回路と、
    を備えることを特徴とする点灯回路。
  2. 前記モード判定回路は、
    キャパシタと、
    前記点消灯指示信号が第1レベルのとき前記キャパシタを充電し、前記点消灯指示信号が第2レベルのとき前記キャパシタを放電する充放電回路と、
    前記キャパシタの電圧を所定電圧と比較し、比較結果に応じたレベルを有する前記モード判定信号を出力する比較回路と、
    を含むことを特徴とする請求項1に記載の点灯回路。
  3. 前記モード判定信号は、前記キャパシタの電圧が前記所定電圧より高いときに前記第1モードを示す第1レベルとなり、前記キャパシタの電圧が前記所定電圧より低いときに前記第2モードを示す第2レベルとなり、
    前記充放電回路は、前記モード判定信号が前記第1レベルであるとき、放電速度が低下するよう構成されることを特徴とする請求項2に記載の点灯回路。
  4. 前記第1モードにおいて、前記半導体光源は第1光量で点灯し、前記第2モードにおいて、前記半導体光源を前記第1光量より少ない第2光量で点灯し、
    前記モード判定部は、前記点消灯指示信号のデューティ比が前記第1デューティ比から前記第2デューティ比に変化してから、所定の遅延時間の経過後に前記判定信号を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の点灯回路。
  5. 前記第1モードにおいて、前記半導体光源は第1光量で点灯し、前記第2モードにおいて、前記半導体光源を前記第1光量より少ない第2光量で点灯し、
    前記駆動回路は、前記モード判定信号に応じて2値で変化する基準信号を生成し、前記駆動電流を前記基準信号に応じた目標量に安定化させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の点灯回路。
  6. 車両用灯具であって、
    半導体光源と、
    ECU(Electronic Control Unit)からの情報にもとづいて、前記半導体光源の点灯・消灯を指示する点消灯指示信号を生成するプロセッサであり、前記点消灯指示信号は、第1モードで点灯を指示するときに第1デューティ比を有するパルス状であり、第2モードで点灯を指示するときに前記第1デューティ比と異なる第2デューティ比を有するパルス状であり、消灯を指示するとき一定レベルである、プロセッサと、
    前記点消灯指示信号に応じて、前記半導体光源を点灯または消灯させる請求項1から5のいずれかに記載の点灯回路と、
    を備えることを特徴とする車両用灯具。
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