JP2016099470A - 現像装置、画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高湿環境によってトナーの帯電量が低下することに起因する画像品質の低下を防止することのできる現像装置及び画像形成装置を提供すること。
【解決手段】現像装置43は、装置本体の内部の湿度が閾値以上の場合に、静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度に応じて定められた所定量のトナーがスリーブ部430S1から現像ローラー432に転移可能な電位差を第1及び第2印加部250、251に生成させ且つ前記所定量のトナーが現像ローラー432から前記静電潜像に転移可能な電位差を第2印加部251に生成させる第1制御部201と、前記湿度が前記閾値未満の場合に、前記所定量を超えるトナーが前記スリーブ部から前記現像ローラーに転移可能な電位差を前記第1及び第2印加部に生成させ且つ前記所定量のトナーが前記現像ローラーから前記静電潜像に転移可能な電位差を前記第2印加部に生成させる第2制御部202とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、電子写真方式により静電潜像を顕像化する現像装置、及び前記現像装置を備える画像形成装置に関する。
現像剤収容部に収容されているトナーを、2つの回転体(第1回転体及び第2回転体)同士で受け渡しした後、前記第2回転体から感光体に供給する現像装置がある(特許文献1参照)。すなわち、この種の現像装置においては、前記現像剤収容部から前記第1回転体に前記トナーが転移され、前記第1回転体から前記第2回転体に前記トナーが転移され、及び前記第2回転体から前記感光体に前記トナーが転移される。そして、前記トナーの前記転移は、前記第1回転体と前記第2回転体との間、及び前記第2回転体と前記感光体に形成されている静電潜像との間にそれぞれ電位差を生じさせることにより行われる。
ところで、前記トナーは、前記現像装置の装置本体の内部が高湿になると帯電しにくい状態となり、前記トナーの帯電量は少なくなる。そのため、前記第2回転体に担持されている前記トナーは、前記第2回転体から離隔しやすい。
よって、従来の現像装置においては、前記現像装置の前記装置本体の前記内部が高湿になると、前記第2回転体に担持されている前記トナーが、前記第2回転体の回転による遠心力によって、前記第2回転体の周面に対する法線方向外側へ飛散する虞がある。その結果、かぶり現象の発生など画像品質の低下を招来する問題が生じうる。
また、前記トナーの帯電量が少なくなると、前記感光体に形成されるトナー像の濃度が大きくなり、トナーの消費量の増大の問題も生じうる。
特開2010−91804号公報
前記第1回転体と前記第2回転体との間、及び、前記第2回転体と前記静電潜像との間に次のような電位差を生じさせることで、前記感光体への前記トナーの供給を行うことが考えられる。
すなわち、前記第1回転体と前記第2回転体との間には、前記静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度に応じて定められた所定量を超えるトナー量のトナーが前記第1回転体から前記第2回転体に転移可能な電位差を生じさせる。また、前記第2回転体と前記静電潜像との間には、前記第2回転体から前記所定量のトナーを前記静電潜像に転移させる電位差を生じさせる。
しかし、このような前記感光体への前記トナーの供給方法においては次のような不具合が生じ得る。
すなわち、前記トナーの供給方法では、前記静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度に応じて定められた所定量を超えるトナー量のトナーが前記第2回転体に担持される。そのため、前記現像装置の前記装置本体の前記内部が高湿になった場合、前記第2回転体に担持されるトナー層に、帯電量の小さいトナーが大量に発生することとなり、前記トナーの飛散量が非常に多くなる。そのため、画像品質が著しく低下する虞がある。
また、前記トナーの帯電量が少なくなると、前記感光体に形成されるトナー像の濃度が更に大きくなり、トナーの消費量が大幅に増大する。
本発明の目的は、前記高湿環境によって前記トナーの前記帯電量が低下することに起因する前記画像品質の低下を防止することのできる現像装置及び画像形成装置を提供することである。
本発明の一の局面に係る現像装置は、第1回転体と、第2回転体と、第1生成部と、第2生成部と、第1制御部と、第2制御部とを備える。前記第1回転体は、現像剤収容部に収容されている現像剤を担持する。前記第2回転体は、前記第1回転体に対向して配置され、前記現像剤に含まれるトナーを前記第1回転体から受け取って担持し、静電潜像が形成される感光体に前記トナーを渡す位置に前記トナーを搬送する。前記第1生成部は、前記第1回転体と前記第2回転体との間に電位差を生じさせる。前記第2生成部は、前記第2回転体と前記静電潜像との間に電位差を生じさせる。前記第1制御部は、装置本体の内部又は外部の湿度が予め定められた閾値以上の場合に、前記静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度に応じて定められた所定量のトナーが前記第1回転体から前記第2回転体に転移可能な第1電位差を前記第1生成部に生成させ、且つ、前記所定量のトナーが前記第2回転体から前記静電潜像に転移可能な第2電位差を前記第2生成部に生成させる。前記第2制御部は、前記湿度が予め定められた前記閾値未満の場合に、前記所定量を超えるトナー量のトナーが前記第1回転体から前記第2回転体に転移可能な第3電位差を前記第1生成部に生成させ、且つ、前記所定量のトナーが前記第2回転体から前記静電潜像に転移可能な第4電位差を前記第2生成部に生成させる。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、前記現像装置と、感光体と、転写部とを有する。前記感光体は、前記静電潜像が形成され、前記現像装置から供給される前記トナーによって前記静電潜像が顕像化される。前記転写部は、前記感光体に形成された前記トナー像を記録シートに転写することにより前記記録シートに画像を形成する。
本発明によれば、高湿環境によってトナーの帯電量が低下することに起因する画像品質の低下を防止することのできる現像装置及び画像形成装置を提供することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の画像形成部における感光ドラムおよび現像装置の構成図である。 図3は、制御部により実行される現像処理のフローチャートである。 図4は、制御部により実行される濃度補正処理のフローチャートである。 図5は、第1補正部により実行される第1濃度補正処理及び第2補正部により実行される第2濃度補正処理のフローチャートである。 図6は、実施例と比較例とについて、10万枚までの画像形成におけるトナー飛散状態を比較する検証テストの結果を示す図である。 図7は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置の画像形成部における感光ドラムおよび現像装置の構成図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格を有さない。
[第1の実施形態]
まず、図1,2を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成装置である。図1で示されるように、画像形成装置10は、筐体100内にシート供給部2、シート搬送部3、トナー補給部40、画像形成部4、光走査部5および定着部6などを備える。
図1に示される画像形成装置10は、タンデム型画像形成装置であり、カラープリンターである。そのため、画像形成部4は、中間転写ベルト48、クリーニング装置480および二次転写装置49をさらに備える。
また、画像形成部4は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色に対応した複数の単色画像形成部4Aを備える。さらに、画像形成装置10は、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの各色のトナーを後述する現像装置43各々の後述する現像剤収容部4300(図2参照)に供給する複数のトナー補給部40を備える。トナー補給部40は、画像形成装置10の前記予め定められた位置に対して取り外し可能に装着される。本実施形態では、トナー補給部40は、画像形成部4の上方位置に装着される。
なお、画像形成装置10は、例えば、プリンター、コピー機、ファクシミリーまたは複合機などである。前記複合機は、前記プリンターの機能および前記コピー機の機能などを併せ持つ。
シート供給部2は、シート受部21およびシート送出部22を備えている。シート受部21は、複数の記録シート9を重ねて載置可能に構成されている。記録シート9は、紙、コート紙、ハガキ、封筒、およびOHPシートなどのシート状の画像形成媒体である。
シート送出部22は、記録シート9に接して回転することにより記録シート9をシート受部21から搬送路30へ向けて送り出す。
シート搬送部3は、レジストローラー31、搬送ローラー32および排出ローラー33などを備える。レジストローラー31および搬送ローラー32が、シート供給部2から供給される記録シート9を画像形成部4の二次転写装置49へ向けて搬送する。さらに、排出ローラー33が画像形成後の記録シート9を搬送路30の排出口から排出トレイ101上へ排出する。
中間転写ベルト48は、環状に形成された無端の帯状部材である。中間転写ベルト48は、2つのローラーに架け渡された状態で回転する。画像形成部4において、単色画像形成部4A各々は、回転する中間転写ベルト48の表面に各色の画像を形成する。これにより、各色の画像が重ねられたカラー画像が中間転写ベルト48に形成される。
二次転写装置49は、中間転写ベルト48に形成されたトナー像を記録シート9に転写する。クリーニング装置480は、中間転写ベルト48における二次転写装置49を経た後の部分に残存するトナーを除去する。
単色画像形成部4A各々は、トナー像を担持する感光ドラム41、帯電装置42、現像装置43、一次転写装置45およびクリーニング装置47などを備える。感光ドラム41は、前記静電潜像が形成され、現像装置43から供給される前記トナーによって前記静電潜像が顕像化される。一次転写装置45及び二次転写装置49は、感光ドラム41に形成された前記トナー像を記録シート9に転写する本発明の転写部の一例である。クリーニング装置47は、一次転写装置45によって実行される転写処理の後に感光ドラム41に残留する前記トナーを感光ドラム41から取り除く。
感光ドラム41各々は、中間転写ベルト48の周速度(移動速度)に応じた周速度で回転する。感光ドラム41としては、例えば、感光ドラム41が有機感光体、或いはアモルファスシリコン感光体が採用可能である。
画像形成装置10には、濃度検出部600が設けられている。濃度検出部600は、感光ドラム41の表面に形成されるトナー像の濃度を検出する。濃度検出部600としては、発光部及び受光部を有する周知の反射型フォトセンサが採用可能である。
なお、濃度検出部600により検出される濃度は、感光ドラム41の表面に形成されるトナー像の濃度に限らず、例えば中間転写ベルト48上に転写されるトナー像の濃度、或いは、記録シート9に転写された画像の濃度であってもよい。
単色画像形成部4A各々において、感光ドラム41が回転し、帯電装置42が感光ドラム41の表面を一様に帯電させる。さらに、光走査部5がレーザー光を走査することにより帯電した感光ドラム41の表面に静電潜像を書き込む。
現像装置43は、感光ドラム41にトナーを供給することにより、前記静電潜像を現像する。本実施形態における現像装置43は、トナーおよびキャリアを含む二成分現像剤90を撹拌することによってトナーを帯電させ、帯電した前記トナーを感光ドラム41に供給する。
帯電装置42は、感光ドラム41における前記静電潜像が書き込まれる前の部分を帯電させる帯電ローラー420を備える。
画像形成装置10は、他の通信機器と通信可能に接続されている。前記他の通信機器は、例えばパーソナルコンピューターである。画像形成装置10は、前記他の通信機器から要求される画像形成ジョブを実行する。
図2に示されるように、現像装置43は、装置本体431を有する。また、現像装置43は、磁気ローラー430、現像ローラー432、撹拌機構437およびブレード438を備える。これらの部材は、装置本体431内に設けられている。磁気ローラー430、現像ローラー432、撹拌機構437は、互いに平行な回転軸心を中心として回転可能に支持されている。
装置本体431の下側の部分は、二成分現像剤90を収容する現像剤収容部4300である。前記トナーは、トナー補給部40(図1参照)からトナーが供給される。前記トナーは樹脂からなり、前記キャリアは磁性材料からなる。また、前記トナーの粒径は、前記キャリアの粒径より小さい。前記トナーは、前記キャリアに比べて重量が小さい。前記キャリアは、フェライト等からなる磁性粒子である。後述するようにトナーと混合された状態で撹拌されることにより前記トナーと前記キャリアとの摩擦で生じる静電気によってトナーを帯電させる。前記キャリアの存在によって、二成分現像剤90は、トナーのみからなる一成分現像剤と比べて前記トナーを帯電させやすく、画像の高品質化を図ることができる。
撹拌機構437は、現像剤収容部4300の内部に回転可能に設けられている。撹拌機構437は、現像剤収容部4300内の二成分現像剤90を撹拌する。
撹拌機構437は、回転軸部4371と、撹拌部材4372とを備えている。
回転軸部4371は、図2の紙面に直交する方向に長い形状に形成された軸部材である。回転軸部4371は、現像剤収容部4300の図2の紙面に直交する方向の両端にある側壁(不図示)に回転可能に支持されている。
撹拌部材4372は、PET(ポリエチレンテレフタラート)樹脂などの弾性材料で構成されており、厚みの薄いフィルム形状に形成されている。撹拌部材4372は、PET樹脂に限られず、塩化ビニルやポリカーボネートなどの合成樹脂で構成されていてもよい。
撹拌部材4372は、回転軸部4371の長手方向に沿って長い形状に形成されている。撹拌部材4372は、回転軸部4371に取り付けられている。本実施形態では、回転軸部4371は、平面状の接着面(不図示)を有する。撹拌部材4372は、その一縁部が回転軸部4371の前記接着面に接着剤で接着されている。撹拌部材4372は、回転軸部4371の軸方向に直交する方向へ延出する延出部分を有する。
撹拌部材4372が回転駆動されると、前記延出部分が現像剤収容部4300内の二成分現像剤90内を移動する。これにより、現像剤収容部4300内の二成分現像剤90が撹拌される。この撹拌によって前記トナーと前記キャリアとが摩擦し、この摩擦で生じる静電気によって前記トナーが予め定められた極性に帯電する。また、前記キャリアは、前記トナーの帯電極性とは逆極性で帯電する。そして、静電気力により、前記トナーは前記キャリアに付着する。
磁気ローラー430は、現像剤収容部4300の内部に回転可能に設けられている。磁気ローラー430は、撹拌機構437によって撹拌された二成分現像剤90を現像剤収容部4300から磁力によって引き寄せてその表面で担持する。
磁気ローラー430は、スリーブ部430S1と、磁石430Mとを有する。
スリーブ部430S1は、円筒形状を有し、磁気ローラー430の表面を構成する。スリーブ部430S1は、非磁性部材により構成されている。スリーブ部430S1は、正逆方向に回転可能である。スリーブ部430S1は、現像処理時、一方向に回転する。本実施形態では、スリーブ部430S1は、現像処理時に図2における回転方向X1(図2において反時計周りの方向)へ回転駆動される。
スリーブ部430S1の周速(回転速度)は、予め定められた速度以上の速度領域において定められた設定速度であり、例えば300mm/secである。すなわち、本実施形態における現像装置43は、一般に中速機又は高速機と呼ばれるタイプの画像形成装置10に搭載される現像装置である。本実施形態において、スリーブ部430S1は、前記第1回転体の一例である。
磁石430Mは、スリーブ部430S1の内部に複数設けられている。複数の磁石430Mは、周方向に所定の間隔を隔てて並設されている。磁石430Mの位置は、スリーブ部430S1の内部において固定されている。複数の磁石430Mには、磁石430M1、磁石430M2、磁石430M3、磁石430M4が含まれる。
磁石430M1は、現像剤収容部4300内の二成分現像剤90に対面する位置に設けられている。磁石430M1は、現像剤収容部4300に収容された二成分現像剤90を引き寄せる。これにより、磁気ローラー430におけるスリーブ部430S1の表面のうち磁石430M1に対面した部分に二成分現像剤90が付着する。図2における位置L1は、現像剤収容部4300に収容された二成分現像剤90がスリーブ部430S1に転移する転移位置を示している。
磁石430M2は、磁石430M1より回転方向X1の下流側で磁石430M1と隣り合う位置に設けられている。磁石430M2は、スリーブ部430S1に二成分現像剤90を担持させる。
磁石430M1及び磁石430M2の磁力によって、スリーブ部430S1の表面には、現像剤層が形成される。この現像剤層には、磁気ブラシ(不図示)が形成されている。
前記磁気ブラシは、二成分現像剤90に含まれる複数個のキャリアが磁石430M1、430M2の磁力によって磁気ローラー430の表面から鎖状に連なり、その鎖状体が複数条形成されたものである。
後述するように、磁気ローラー430及び現像ローラー432各々には電圧が印加されている。これによって、磁気ローラー430と現像ローラー432との間、及び現像ローラー432と感光ドラム41に形成されている前記静電潜像との間には予め定められた電位差が生じる。この電位差により、磁気ローラー430に担持される二成分現像剤90に含まれる前記トナーが現像ローラー432に転移する。図2における位置L2は、磁気ローラー430に担持される二成分現像剤90に含まれる前記トナーが現像ローラー432に転移する転移位置を示している。
このように、磁気ローラー430は、現像剤収容部4300内で回転可能に支持されている。そして、磁気ローラー430は、回転方向X1へ回転することにより、二成分現像剤90を表面で担持しつつ二成分現像剤90に含まれる前記トナーを現像ローラー432に渡す位置L2に前記トナーを搬送する。
磁石430M3は、現像ローラー432に対面する位置に設けられており、位置L2で前記トナーが現像ローラー432に転移することにより磁気ローラー430に残留する前記キャリアをスリーブ部430S1に引き付けておく。磁石430M3によってスリーブ部430S1に引き付けられた前記キャリアは、前記磁気ブラシを形成した状態を維持する。
磁石430M4は、位置L2で前記トナーが現像ローラー432に転移した後に、磁気ローラー430の表面に残留する前記キャリアを磁力によって前記表面から分離させ、下方の現像剤収容部4300に落下させる。図2における位置L3は、磁気ローラー430の表面に残留する前記キャリアを磁力によって前記表面から分離させる分離位置を示している。
磁気ローラー430は、現像処理時、磁石430M1の磁力により位置L1で現像剤収容部4300から二成分現像剤90を受け取り、回転方向X1へのスリーブ部430S1の回転によって二成分現像剤90を搬送する。二成分現像剤90が位置L2まで搬送されると、磁気ローラー430と現像ローラー432との間の電位差によって、二成分現像剤90に含まれる前記トナーが次段の現像ローラー432に転移する。このとき、磁気ローラー430の表面には、前記キャリアが残留する。
磁気ローラー430は、回転方向X1へのスリーブ部430S1の更なる回転によって、前記キャリアを位置L3へ搬送する。そして、磁気ローラー430は、前記キャリアを位置L3まで搬送すると、前記キャリアと磁石430M4との間で働く斥力によって、前記キャリアを磁気ローラー430から離脱させる。これにより、分離したキャリアは、下方の現像剤収容部4300に落下する。
ブレード438は、磁気ローラー430の外周における位置L2よりも回転方向X1における上流側の位置L4において磁気ローラー430の表面に対し隙間を隔てて設けられている。ブレード438は、回転方向X1へ回転する磁気ローラー430が担持する前記二成分現像剤90の層厚を制限する。位置L4は、ブレード438が回転方向X1へ回転する磁気ローラー430が担持する二成分現像剤90の層厚を制限する位置である。本実施形態では、位置L3と位置L4とは、磁気ローラー430の回転軸心に対し互いに略反対側の位置に配置されている。
現像ローラー432は、磁気ローラー430に対向して配置され、磁気ローラー430に担持される二成分現像剤90に含まれる前記トナーを磁気ローラー430から受け取って担持する。現像ローラー432の表面には、前記トナーによりトナー層が形成される。
現像ローラー432は、感光ドラム41に対して非接触の状態で対向する。前述したように、現像ローラー432に電圧が印加されている。これによって、現像ローラー432と感光ドラム41に形成されている前記静電潜像との間には予め定められた電位差が生じる。前記電位差により、現像ローラー432に担持される前記トナーが、感光ドラム41の外周面に形成される前記静電潜像の部分に転移する。図2における位置L5は、現像ローラー432に担持される前記トナーが感光ドラム41の外周面に形成される前記静電潜像の部分に転移する転移位置を示している。現像ローラー432は、表面に静電潜像が形成される感光ドラム41に前記トナーを渡す転移位置L5に前記トナーを搬送する。現像ローラー432は、本発明の第2回転体の一例である。
現像ローラー432は、現像処理時、回転方向X1と同方向へ回転する。これにより、磁気ローラー430および現像ローラー432の外周面における相互に対向する部分はそれぞれ逆方向へ移動する。
また、現像処理時、現像ローラー432と感光ドラム41とは互いに逆方向へ回転する。これにより、現像ローラー432および感光ドラム41の外周面における相互に対向する部分はそれぞれ同じ方向へ移動する。
このように、二成分現像剤90に含まれる前記トナーは現像処理時に消費される。そのため、前記トナーは、トナー補給部40から現像剤収容部4300に補給され、前記消費分が補われる。一方、二成分現像剤90に含まれる前記キャリアはほとんど消費されることなく現像剤収容部4300内に残留し、現像剤収容部4300に補給される前記トナーに流動性等を付与する。
現像装置43は、第1印加部250及び第2印加部251を有する。第1印加部250は、磁気ローラー430に電圧を印加する。第2印加部251は、第1印加部250が磁気ローラー430に印加する電圧及び感光ドラム41に形成される静電潜像の電圧と異なる電圧を現像ローラー432に印加する。
これによって、磁気ローラー430と現像ローラー432との間、及び現像ローラー432と感光ドラム41に形成されている前記静電潜像との間には予め定められた電位差が生じており、この電位差によって電界が形成されている。第1印加部250及び第2印加部251は、本発明の第1生成部の一例である。また、第2印加部251は、本発明の第2生成部の一例である。
現像装置43は、駆動モーター203を有する。駆動モーター203は、磁気ローラー430を回転駆動する。駆動モーター203としては、直流ブラシレスモーター、或いはステッピングモーターなどが採用可能である。
現像装置43は、制御部200を有する。制御部200は、CPUと、ROMと、RAMとを備える。
前記CPUは、各種の演算処理を実行するプロセッサーである。前記ROMは、前記CPUに各種の処理を実行させるための制御プログラムなどの情報が予め記憶される不揮発性の記憶部である。前記RAMは、前記CPUが実行する各種の処理の一時記憶メモリー(作業領域)として使用される揮発性の記憶部である。制御部200は、前記CPUが前記ROMに記憶されているプログラムを実行することにより、画像形成装置10の動作を制御する。
制御部200の前記ROMには、制御部200の前記CPUに後述の現像処理(図3のフローチャート参照)を実行させる為の処理プログラムが記憶されている。前記処理プログラムは、画像形成装置10の出荷時点で前記ROMに記憶されていてもよい。或いは、前記処理プログラムがCD、DVD、フラッシュメモリーなどのコンピューター読み取り可能な情報記録媒体に記録されており、前記出荷後に、前記処理プログラムが前記情報記録媒体から制御部200の前記ROMに記憶されてもよい。
前記トナーは、現像装置43の装置本体431の内部が高湿になると帯電しにくい状態となり、前記トナーの帯電量は少なくなる。そのため、現像ローラー432に担持されている前記トナーは、現像ローラー432から離隔しやすい。
よって、従来の現像装置においては、現像装置の装置本体431の内部が高湿になると、現像ローラー432に担持されている前記トナーが、現像ローラー432の回転による遠心力によって、現像ローラー432の周面に対する法線方向外側へ飛散する虞がある。その結果、かぶり現象の発生など画像品質の低下を招来する問題が生じうる。
また、前記トナーの帯電量は少なくなると、感光ドラム41に形成されるトナー像の濃度が大きくなり、トナーの消費量の増大の問題も生じうる。
ところで、磁気ローラー430と現像ローラー432との間、及び、現像ローラー432と前記静電潜像との間に次のような電位差を生じさせることで、感光ドラム41への前記トナーの供給を行うことが考えられる。
磁気ローラー430と現像ローラー432との間には、前記静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度に応じて定められた所定量を超えるトナー量の前記トナーが磁気ローラー430から現像ローラー432に転移可能な電位差を生じさせる。また、現像ローラー432と前記静電潜像との間には、現像ローラー432から前記所定量のトナーを前記静電潜像に転移させる電位差を生じさせる。
しかし、このような感光ドラム41への前記トナーの供給方法においては次のような不具合が生じ得る。
すなわち、前記トナーの供給方法では、前記静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度に応じて定められた所定量を超える前記トナーが現像ローラー432に担持される。そのため、現像装置43の装置本体431の内部が高湿になった場合、現像ローラー432に担持されるトナー層に、帯電量の小さい前記トナーが大量に発生することとなり、前記トナーの飛散量が非常に多くなる。その結果、画像品質が著しく低下する虞がある。
また、前記トナーの帯電量は少なくなると、感光ドラム41に形成されるトナー像の濃度が更に大きくなり、トナーの消費量が大幅に増大する。
本実施形態の画像形成装置10は、上述した画質低下の問題を防止するために、次のような構成を備える。
画像形成装置10は、湿度検出部300を有する。湿度検出部300は、現像装置43の装置本体431の内部の湿度を検出する。湿度検出部300により検出される湿度を検出湿度Hdという。湿度検出部300は、周知の静電容量式の湿度センサー或いは電気抵抗式の湿度センサーが採用可能である。前記静電容量式の湿度センサーは、上部電極と下部電極との間に高分子材料からなる感湿膜を挟んで形成されたコンデンサを有し、前記感湿膜の吸脱湿に伴う前記コンデンサの静電容量の変化を電気信号に変換する。前記電気抵抗式の湿度センサーは、櫛歯状の一対の電極が互いに非接触状態で感湿膜内に設けられており、前記感湿膜の吸脱湿に伴う前記一対の電極間の電気抵抗の変化を電気信号に変換する。
なお、本実施形態における湿度検出部300は、現像装置43の装置本体431の内部の湿度を検出する。ただし、検出すべき前記湿度は、現像装置43の装置本体431の内部の湿度に限定されるものではなく、装置本体431の外部の湿度であってもよい。この場合、その湿度に基づいて装置本体431の内部の湿度が推測される。
制御部200は、第1制御部201と、第2制御部202とを有する。第1制御部201及び第2制御部202は、前記CPUが前記ROMに記憶されている前記処理プログラムを実行することにより実現される。なお、制御部20が有する機能の一部又は複数が電子回路として設けられる構成も採用可能である。
第1制御部201は、検出湿度Hdが予め定められた閾値Hth以上の場合に、磁気ローラー430と現像ローラー432との間に第1電位差E1が生じるように第1印加部250及び第2印加部251を制御する。第1電位差E1は、前記静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度Dstに応じて定められた所定量のトナーが磁気ローラー430から現像ローラー432に転移可能な電位差である。
また、第1制御部201は、検出湿度Hdが閾値Hth以上の場合に、現像ローラー432と前記静電潜像との間に第2電位差E2が生じるように第2印加部251を制御する。第2電位差E2は、第1電位差E1の印加によって磁気ローラー430から現像ローラー432に転移した前記所定量のトナーが現像ローラー432から前記静電潜像に転移可能な電位差である。
第2制御部202は、検出湿度Hdが閾値Hth未満の場合に、磁気ローラー430と現像ローラー432との間に第3電位差E3が生じるように第1印加部250及び第2印加部251を制御する。第3電位差E3は、前記所定量を超えるトナー量のトナーが磁気ローラー430から現像ローラー432に転移可能な電位差である。
また、第2制御部202は、検出湿度Hdが閾値Hth未満の場合に、現像ローラー432と前記静電潜像との間に第4電位差E4が生じるように第2印加部251を制御する。第4電位差E4は、第3電位差E3の印加によって磁気ローラー430から現像ローラー432に転移した前記所定量を超えるトナー量のトナーのうち前記所定量のトナーが現像ローラー432から前記静電潜像に転移可能な電位差である。
閾値Hthは、80%以上の値であればよい。
第1制御部201は、第1補正部211を有する。第1補正部211は、感光ドラム41に形成される予め定められたトナー像のトナー濃度が基準濃度Dstとなるように第1電位差E1を補正する前記第1濃度補正処理を行う。第1制御部201は、第1印加部250及び第2印加部251に第1濃度補正処理後の第1電位差E1を生じさせる。
第2制御部202は、第2補正部212を有する。第2補正部212は、感光ドラム41に形成される予め定められたトナー像のトナー濃度が基準濃度Dstとなるように第4電位差E4を補正する前記第2濃度補正処理を行う。第2制御部202は、第2印加部251に第2濃度補正処理後の第4電位差E4を生じさせる。
第1補正部211は、予め定められた開始条件を満たすたびに前記第1濃度補正処理を行う。同様に、第2補正部212は、前記開始条件を満たすたびに前記第2濃度補正処理を行う。前記開始条件については後述する。
また、予め定められた前記トナー像としては、濃度が異なる複数種類のテスト画像(所謂べた画像、パッチパターン)が採用可能である。
次に、図3を用いて、制御部200による現像処理について説明する。なお、図3のフローチャートにおいてステップS301、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
<ステップS301>
ステップS301において、制御部200は、前述の他の通信機器から前記画像形成ジョブのジョブ情報が入力されたか否かに基づいて、画像形成ジョブが発生したか否かを判定する。制御部200は、前記画像形成ジョブが発生していないと判定した場合は(ステップS301でNO)、再度ステップS301の処理を実行する。一方、制御部200は、前記画像形成ジョブが発生したと判定した場合は(ステップS301でYES)、処理をステップS302に進める。
<ステップS302>
制御部200は、前記画像形成ジョブが発生したと判定すると、湿度検出部300から湿度情報を取得する。制御部200は、ステップS302の処理を終えると、処理をステップS303に進める。
<ステップS303>
制御部200は、検出湿度Hdが閾値Hth以上であるか否かを判定する。
<ステップS304>
制御部200が、検出湿度Hdが閾値Hth以上であると判定した場合(ステップS304でYES)、処理をステップS305に進める。一方、制御部200が、検出湿度Hdが閾値Hth未満であると判定した場合(ステップS304でNO)、処理をステップS308に進める。
<ステップS305〜S307>
検出湿度Hdが閾値Hth以上であると制御部200が判定した場合、制御部200は、第1制御部201を選択して第1制御部201に制御を行わせる。選択された第1制御部201は、第1印加部250及び第2印加部251を制御する(ステップS305)。
すなわち、第1制御部201は、磁気ローラー430と現像ローラー432との間に前述の第1電位差E1が生じるように第1印加部250及び第2印加部251を制御する(ステップS306)。
換言すると、第1制御部201は、後述する第1層厚を有するトナー層を現像ローラー432に担持させる第1電位差E1を第1印加部250及び第2印加部251に生成させる。前記第1層厚は、前記静電潜像を基準濃度Dstのトナー像に顕像化するために最低限必要な前記所定量の前記トナーを現像ローラー432から前記静電潜像に転移させることができるだけの層厚である。
また、第1制御部201は、現像ローラー432と前記静電潜像との間に第2電位差E2が生じるように前述の第2印加部251を制御する(ステップS307)。これにより、感光ドラム41に形成された前記静電潜像がトナー画像に現像される。
<ステップS308〜S310>
検出湿度Hd閾値Hth未満であると制御部200が判定した場合、制御部200は、第2制御部202を選択して第2制御部202に制御を行わせる。選択された第2制御部202は、第1印加部250及び第2印加部251を制御する(ステップS308)。
すなわち、第2制御部202は、磁気ローラー430と現像ローラー432との間に前述の第3電位差E3が生じるように第1印加部250及び第2印加部251を制御する(ステップS309)。
換言すると、第2制御部202は、前記第1層厚を超える第2層厚を有するトナー層を現像ローラー432に担持させる第3電位差E3を第1印加部250及び第2印加部251に生成させる。
また、第2制御部202は、現像ローラー432と前記静電潜像との間に前述の第4電位差E4が生じるように前述の第2印加部251を制御する(ステップS310)。これにより、感光ドラム41に形成された前記静電潜像がトナー画像に現像される。
次に、図4を用いて、制御部200によって実行される濃度補正処理について説明する。なお、図4のフローチャートにおいてステップS401、・・・は処理手順(ステップ)番号を表している。
<ステップS401>
ステップS401において、制御部200は、画像形成ジョブが終了したか否かを判定する。制御部200は、前記画像形成ジョブが終了していないと判定した場合は(ステップS401でNO)、再度ステップS401の処理を実行する。一方、制御部200は、前記画像形成ジョブが終了したと判定した場合は(ステップS401でYES)、処理をステップS402に進める。
<ステップS402>
制御部200は、前記画像形成ジョブが終了したと判定すると、ステップS402において、濃度補正処理を開始すべき前記開始条件が成立したか否かを判定する。前記開始条件として、例えば、後述するカウンター(不図示)のカウント値が、予め定められた枚数を示す数値を超えたという条件が採用可能である。
制御部200は、前記開始条件が成立していないと判定した場合は(ステップS402でNO)、処理を終了する。一方、制御部200は、前記開始条件が成立したと判定した場合は(ステップS402でYES)、処理をステップS403に進める。
<ステップS403>
ステップS403において、制御部200は、前記カウンターのカウント値をリセットする。前記カウンターは、画像形成が行われた記録シート9の枚数をカウントする。前記カウンターが、制御部200に設けられることが考えられる。制御部200は、ステップS403の処理後、処理をステップS404に進める。
<ステップS404、S405>
ステップS404において、第1補正部211は、前記第1濃度補正処理を行う。また、ステップS405において、第2補正部212は、前記第2濃度補正処理を行う。
図5を用いて、第1補正部211によって実行される前記第1濃度補正処理及び第2補正部212によって実行される前記第2濃度補正処理について説明する。
<ステップS501、S502>
ステップS501において、第1補正部211は、感光ドラム41に前記テスト画像を形成する。次に、ステップS502において、第1補正部211は、濃度検出部600から前記テスト画像の濃度情報を取得する。
<ステップS503、S504>
ステップS503において、第1補正部211は、濃度検出部600から取得した前記濃度情報が示すトナー濃度が予め定められた適正値であるか否かを判定する。その結果、第1補正部211は、前記トナー濃度が前記適正値ではないと判定した場合には(ステップS504でNO)、処理をステップS505に進める。一方、第1補正部211は、前記トナー濃度が前記適正値であると判定した場合には(ステップS504でYES)、前記第1濃度補正処理を終了する。
<ステップS505>
ステップS505において、第1補正部211は、第1電位差E1を予め定められた量ΔE1だけ変更する。そして、第1補正部211は、処理をステップS501に戻す。
第2補正部212によって実行される前記第2濃度補正処理は、図5に示す第1補正部211によって実行される前記第1濃度補正処理のうちステップS505の処理が異なる。すなわち、前記第2濃度補正処理のステップS505では、第2補正部212によって第4電位差E4を予め定められた量ΔE4だけ変更するという処理が行われる。
以上のように、検出湿度Hdが閾値Hth以上の場合は、第1制御部201による制御が行われる。これにより、第2制御部202によって実行される制御に比べて、現像ローラー432に担持される前記トナーが少なくなる。
これにより、現像装置43の装置本体431の内部が高湿になった場合でも、現像ローラー432に担持されるトナー層に、帯電量の小さいトナーが大量に発生するのを防止することができる。よって、前記トナーの飛散量を第2制御部202による制御が行われる場合に比べて低減することができる。その結果、画像品質が低下するのを防止することができる。
図6は、本実施形態において具体的な数値等を適用した実施例と比較例とについて、10万枚までの画像形成におけるトナー飛散状態を比較する検証テストの結果を示す。図6(A)は、実施例についての検証テストの結果を示し、図6(B)は、前記比較例についての検証テストの結果を示す。
本実施例では、閾値Hthを80%とし、検出湿度Hdが80%未満である5万枚までの画像形成においては、第2制御部202が第1印加部250及び第2印加部251を制御する。また、検出湿度Hdが80%である5万枚以降の画像形成においては、第1制御部201が第1印加部250及び第2印加部251を制御する。
一方、比較例1は、検出湿度Hdが閾値Hth以上の場合でも、第2制御部202が第1印加部250及び第2印加部251を制御する場合の事例である。
前記検証テストは、室温が可変の室内において、画像形成枚数が1万枚に達するごとに、後述する各パラメーターの値を変更して行われている。前記パラメーターは、環境(室温/湿度)、磁気ローラー430に印加する電圧、及び、スリーブ部430S1の各々に印加する電圧である。そして、前記各パラメーター値の組み合わせごとに、スリーブ部430S1に担持されるトナーの量、トナーの帯電量、トナー濃度が測定されている。また、画像形成された記録シートの画像に基づいてトナー飛散状態が目視で評価されている。なお、図4中の「○」は、前記かぶりが確認されないことを示し、「×」は、前記かぶりが確認されたことを示す。
本実施例と前記比較例とを比較した場合、湿度80%より小さい環境下においては、前記比較例も本実施例も前記トナーの飛散量が少ないという評価結果が得られた。
一方、湿度80%の環境下における6万枚目以降の画像形成時においては、前記比較例では前記トナーの飛散量が多いのに対し、本実施例では前記トナーの飛散量が少ないという評価結果が得られた。
[第2の実施形態]
本発明の第2実施形態に係る画像形成装置10の構成について説明する。図7は、画像形成装置の変形形態を示す構成図である。図7に示されるように、本実施形態では、制御部200は、トナー排出制御部230を備える。トナー排出制御部230は、クリーニング装置47を用いて、非画像形成時に、現像剤収容部4300の劣化した二成分現像剤90を現像装置43から排出する排出処理を行う。
すなわち、トナー排出制御部230は、非画像形成時に、感光ドラム41に予め定められたトナー像を形成する現像処理を現像装置43に行わせる。また、トナー排出制御部230は、例えば濃度が100%のトナー像を構成する前記トナーをクリーニング装置47に感光ドラム41から取り除かせる。
ここで、第2制御部202によって実行される制御では、第1制御部201によって実行される制御に比べて、現像ローラー432に担持されるトナーの量が多い。そのため、現像ローラー432から感光ドラム41に転移することなく現像ローラー432に残留する劣化したトナーも、第2制御部202によって実行される制御の方が、第1制御部201によって実行される制御に比べて多い。
そこで、トナー排出制御部230は、劣化したトナーを現像装置43内にできるだけ滞留させないようにするべく、第2制御部202によって実行される制御の方が第1制御部201によって実行される制御よりも前記排出処理による前記トナーの排出量を多くする。
前記排出処理による前記トナーの排出量を多くするための態様として、例えば、画像形成が行われた記録シート9の枚数に応じて、1回の前記排出処理につき前記濃度が100%のトナー像を形成する回数を多くする態様が採用可能である。
10:画像形成装置
43:現像装置
4300:現像剤収容部
41:感光ドラム
43:現像装置
45:一次転写装置
47:クリーニング装置
431:装置本体
430:磁気ローラー
432:現像ローラー
430S1:スリーブ部
250:第1印加部
251:第2印加部
200:制御部
201:第1制御部
202:第2制御部
211:第1補正部
212:第2補正部
230:トナー排出制御部

Claims (8)

  1. 現像剤収容部に収容されている現像剤を担持する第1回転体と、
    前記第1回転体に対向して配置され、前記現像剤に含まれるトナーを前記第1回転体から受け取って担持し、静電潜像が形成される感光体に前記トナーを渡す位置に前記トナーを搬送する第2回転体と、
    前記第1回転体と前記第2回転体との間に電位差を生じさせる第1生成部と、
    前記第2回転体と前記静電潜像との間に電位差を生じさせる第2生成部と、
    装置本体の内部又は外部の湿度が予め定められた閾値以上の場合に、前記静電潜像に形成されるトナー像に関する基準濃度に応じて定められた所定量のトナーが前記第1回転体から前記第2回転体に転移可能な第1電位差を前記第1生成部に生成させ、且つ、前記所定量のトナーが前記第2回転体から前記静電潜像に転移可能な第2電位差を前記第2生成部に生成させる第1制御部と、
    前記湿度が予め定められた前記閾値未満の場合に、前記所定量を超えるトナー量のトナーが前記第1回転体から前記第2回転体に転移可能な第3電位差を前記第1生成部に生成させ、且つ、前記所定量のトナーが前記第2回転体から前記静電潜像に転移可能な第4電位差を前記第2生成部に生成させる第2制御部と、
    を備える現像装置。
  2. 前記第1制御部は、前記感光体に形成される予め定められたトナー像のトナー濃度が前記基準濃度から変化した場合、予め定められた前記トナー像の前記トナー濃度が前記基準濃度となるように前記第1電位差を補正する第1補正部を更に備え、
    前記第1制御部は、前記第1生成部に補正後の前記第1電位差を生成させる請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記第2制御部は、前記感光体に形成される予め定められたトナー像のトナー濃度が前記基準濃度から変化した場合、予め定められた前記トナー像の前記トナー濃度が前記基準濃度となるように前記第4電位差を補正する第2補正部を更に備え、
    前記第2制御部は、前記第2生成部に補正後の前記第4電位差を生成させる請求項1又は2に記載の現像装置。
  4. 前記閾値は、80%である請求項1乃至3の何れか一項に記載の現像装置。
  5. 前記第2回転体の周速は、予め定められた速度以上の速度領域において定められた設定速度である請求項1乃至4の何れか一項に記載の現像装置。
  6. 前記第2担持体の前記周速は、300mm/sec以上で設定された速度である請求項5に記載の現像装置。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の現像装置と、
    前記静電潜像が形成され、前記現像装置から供給される前記トナーによって前記静電潜像が顕像化される前記感光体と、
    前記感光体に形成された前記トナー像を記録シートに転写することにより前記記録シートに画像を形成する転写部と、
    を有する画像形成装置。
  8. 前記転写部による転写後に前記感光体に残留する前記トナーを前記感光体から取り除くクリーニング部を用いて、前記現像装置から前記トナーを排出させるための排出処理を行うトナー排出制御部を備え、
    前記トナー排出制御部は、非画像形成時において、前記感光体に予め定められたトナー像を形成する現像処理を前記現像装置に行わせ、且つ、予め定められた前記トナー像を構成する前記トナーを前記クリーニング部に前記感光体から取り除かせる前記排出処理を行うものであり、
    前記トナー排出制御部は、前記第2制御部による制御が行われる場合の方が前記第1制御部による制御が行われる場合よりも、前記排出処理による前記トナーの排出量を多くする請求項7に記載の画像形成装置。
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