JP2016097928A - 車両用表示制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車室内において乗員が利用な可能な機能を提供する機器に対して、非運転乗員が行った操作内容を、運転者が認識できる車両用表示制御装置を提供する。
【解決手段】車両用表示システム100は、ナビゲーション機能などの、車室内においてユーザが利用可能な機能の動作を制御するマルチメディアユニット10と、車両正面方向を向いている運転者の有効視野内に配置されたメータディスプレイ23の表示内容を制御するメータユニット20を備える。マルチメディアユニット10は、インストゥルメントパネルの車幅方向中央付近に設けられるマルチメディア操作部14を介して受け付けた、ユーザ操作に対応する処理を、その操作に対応する機器に実施させるとともに、その操作の内容をメータユニット20に通知する。メータユニット20は、マルチメディアユニット10から通知されたユーザの操作内容に応じた画像を、メータディスプレイ23に表示させる。
【選択図】図1
【解決手段】車両用表示システム100は、ナビゲーション機能などの、車室内においてユーザが利用可能な機能の動作を制御するマルチメディアユニット10と、車両正面方向を向いている運転者の有効視野内に配置されたメータディスプレイ23の表示内容を制御するメータユニット20を備える。マルチメディアユニット10は、インストゥルメントパネルの車幅方向中央付近に設けられるマルチメディア操作部14を介して受け付けた、ユーザ操作に対応する処理を、その操作に対応する機器に実施させるとともに、その操作の内容をメータユニット20に通知する。メータユニット20は、マルチメディアユニット10から通知されたユーザの操作内容に応じた画像を、メータディスプレイ23に表示させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、運転者に対して情報を提示するために用いられるディスプレイの表示内容を制御する車両用表示制御装置に関する。
運転者に対して種々の情報を提示するために用いられるディスプレイ(運転者用ディスプレイとする)の表示内容を制御する車両用表示制御装置に関連する従来技術として、例えば特許文献1に開示の装置がある。
特許文献1に開示の装置は、ステアリングに設けられ、所定の操作対象機器に対して運転者が所望の処理の実行させるために用いられるステアリングスイッチと、操作対象機器の動作及びメータディスプレイの表示内容を制御する制御手段と、を備える。なお、このメータディスプレイが、前述の運転者用ディスプレイに相当する。また、所定の操作対象機器とは、オーディオ機器などの車載機器の他、スマートフォンなどの、ユーザによって車両に持ち込まれた携帯端末(これらをまとめて操作可能機器とする)のうち、ユーザによって操作対象として選択された機器である。
この特許文献1に開示の制御手段は、ステアリングスイッチから入力された制御信号に基づいて、操作対象機器に、制御信号に対応する処理を実施させるとともに、その実行された(又は実行中の)処理に対応する画像をメータディスプレイに表示させる。
なお、メータディスプレイにおける画像の表示は、一定時間ステアリングスイッチが操作されなかった場合に解除される。
特許文献1の構成によれば、メータディスプレイに表示された画像を見ることで、自身の操作結果を確認したり、当該画像に基づいて後続する指示操作を実施したりすることができる。したがって、特許文献1の構成によれば、運転者の操作性を高めることができる。
しかし、特許文献1では運転者以外の乗員、例えば助手席の乗員(いわゆるパッセンジャー)による、種々の操作可能機器に対する操作、及びその操作をトリガとするメータディスプレイの表示制御については考慮されていない。
例えば、インストゥルメントパネルの車幅方向中央付近やセンターコンソールといった、運転者及び助手席の乗員によって操作可能な位置には、ハプティックデバイスや、センターディスプレイと一体となったタッチパネルなどの入力装置が設けられている場合がある。
すなわち、運転者だけでなく、助手席乗員もまた、その入力装置を介して、種々の操作可能機器から操作対象機器とする機器を選択するとともに、その操作対象機器に対して所望の処理の実行を指示できる場合がある(想定構成とする)。
そして、そのような想定構成においては、運転者は、助手席乗員が実行した操作内容を認識できるような態様となっていることが好ましい。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、その目的とするところは、車室内において乗員が利用な可能な機能を提供する機器に対して、非運転乗員が行った操作内容を運転者が認識できる車両用表示制御装置を提供することにある。
その目的を達成するための本発明は、運転者以外の乗員である非運転乗員によって操作される位置に設けられる第1入力装置(14)と、第1入力装置を介し、車室内において乗員が利用可能な機能を提供する機器に対する乗員による指示操作を受け付け、指示操作に対応する処理を機器に実行させる第1操作受付部(F6)と、車両の正面方向を向いている運転者の視界内に設置されている第1ディスプレイ(23)の表示内容を制御する第1表示制御部(G1)と、を備え、第1表示制御部は、第1操作受付部が指示操作を受け付けた場合に、当該指示操作に応じて機器が実施した又は実行中の処理に対応する画像である操作対応画像を、第1ディスプレイに表示することを特徴とする。
以上の構成では、第1操作受付部は、第1入力装置を介して受け付けた所定の機器に対する乗員の指示操作に応じた処理を、その操作に対応する機器に実施させる。また、第1表示制御部は、その指示操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理に対応する操作対応画像を、前述の運転者用ディスプレイに相当する第1ディスプレイに表示する。
ここで、第1入力装置は、非運転乗員(例えば助手席の乗員)によって操作される位置に設けられているため、第1操作受付部が受け付ける操作は、非運転乗員が実施した操作である場合もあり得る。そして、第1操作受付部が受け付ける操作が非運転乗員によって行われた操作である場合には、非運転乗員によって行われた指示操作に対応する画像が、第1ディスプレイに表示されることになる。
つまり、以上の構成によれば、運転者は、メータディスプレイに表示される画像を見ることで、車室内において乗員が利用な可能な機能を提供する機器に対して、非運転乗員が行った操作内容を認識することができる。
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
<実施形態>
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明に係る車両用表示制御装置を適用した車両用表示システム100の概略的な構成の一例を示す図である。車両用表示システム100は、図1に示すようにマルチメディアユニット10、メータユニット20、ステアリングスイッチ30、及び携帯端末40を備える。
以下、本発明の実施形態について図を用いて説明する。図1は、本発明に係る車両用表示制御装置を適用した車両用表示システム100の概略的な構成の一例を示す図である。車両用表示システム100は、図1に示すようにマルチメディアユニット10、メータユニット20、ステアリングスイッチ30、及び携帯端末40を備える。
マルチメディアユニット10、メータユニット20、及びステアリングスイッチ30は、何れも車両に搭載されてあって、マルチメディアユニット10とメータユニット20、及びメータユニット20とステアリングスイッチ30は、それぞれ周知の車両内ネットワークを介して相互通信可能に接続されている。また、マルチメディアユニット10と携帯端末40とは、周知の有線通信技術又は無線通信技術を用いて、相互通信可能に接続されている。
携帯端末40は、本実施形態における携帯端末として動作させるためのアプリケーションプログラム(車両連携アプリとする)がインストールされた、周知のスマートフォンなどの携帯端末である。一般的な携帯端末は、この車両連携アプリが動作している場合に、車両用表示システム100が備える携帯端末40として動作する。
携帯端末40は、マルチメディアユニット10と相互通信を実施するための通信機能を備えていればよく、スマートフォンの他、例えばタブレット端末、眼鏡型や腕時計型などの通信端末(いわゆるウェアラブルデバイス)であってもよい。なお、便宜上、一般的なスマートフォンなどの携帯端末が有する構成のうち、本実施形態の説明に不要なものについては説明を省略する。
(マルチメディアユニット10の構成)
まず、マルチメディアユニット10の構成について述べる。マルチメディアユニット10は、より細かくは図1に示すようにマルチメディア制御部11、センターディスプレイ12、スピーカ13、マルチメディア操作部14、マルチメディア用メモリ(以降、MM用メモリ)15、外部機器接続部16を備える。マルチメディア制御部11と、センターディスプレイ12、スピーカ13、マルチメディア操作部14、MM用メモリ15、及び外部機器接続部16のそれぞれとは、互いに相互通信可能な構成となっている。なお、以降においては、適宜、マルチメディアをMMと略して記載する。
まず、マルチメディアユニット10の構成について述べる。マルチメディアユニット10は、より細かくは図1に示すようにマルチメディア制御部11、センターディスプレイ12、スピーカ13、マルチメディア操作部14、マルチメディア用メモリ(以降、MM用メモリ)15、外部機器接続部16を備える。マルチメディア制御部11と、センターディスプレイ12、スピーカ13、マルチメディア操作部14、MM用メモリ15、及び外部機器接続部16のそれぞれとは、互いに相互通信可能な構成となっている。なお、以降においては、適宜、マルチメディアをMMと略して記載する。
マルチメディア制御部11は、センターディスプレイ12、スピーカ13、マルチメディア操作部14、MM用メモリ15、及び外部機器接続部16の動作を制御する。このマルチメディア制御部11の詳細については後述する。
センターディスプレイ12は、インストゥルメントパネルの車幅方向中央付近に配置されたディスプレイである。センターディスプレイ12は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いて構成することができる。センターディスプレイ12は、マルチメディア制御部11からの指示に基づいてテキストや画像を表示する。センターディスプレイ12は、インストゥルメントパネルの車幅方向中央付近に配置されているため、運転者及び助手席の乗員は、その表示内容を確認することができる。なお、以降において、運転者と運転者以外の乗員(非運転乗員とする)とを区別しない場合には、ユーザと記載する。助手席乗員も非運転乗員に該当する。
このセンターディスプレイ12が請求項に記載の第2ディスプレイに相当する。なお、請求項に記載の第2ディスプレイは、後部座席の乗員が視認可能なように、前部座席の背面部に設けられたディスプレイであってもよい。
スピーカ13は、マルチメディア制御部11から入力される音声データを音声(単なる音や、音楽も含む)に変換して出力する周知の音声出力装置である。
マルチメディア操作部14は、マルチメディア制御部11に対してユーザが所望の機能を実行させるために操作される入力装置である。ユーザは、当該マルチメディア操作部14を操作することで、マルチメディアユニット10(より具体的にはマルチメディア制御部11)又は携帯端末40に、所望の処理を実行させることができる。例えば、ユーザは、このマルチメディア操作部14を操作することによって、再生させる楽曲を選択したり、楽曲の再生/停止の指示、音量調整等を指示したりすることができる。このマルチメディア操作部14が請求項に記載の第1入力装置に相当する。
本実施形態では、マルチメディア操作部14は一例として、センターディスプレイ12に積層されたタッチパネルとする。マルチメディア操作部14は、ユーザからのタッチ操作を検出すると、タッチパネルにおいてユーザによってタッチされた位置(タッチ位置とする)を示すタッチ位置信号をマルチメディア制御部11に出力する。タッチ位置情報は例えば、座標などの形式で表されればよい。ユーザは、センターディスプレイ12に選択肢として表示されるボタン(厳密には、そのボタン上のタッチパネル)をタッチすることで、その選択肢に対応する処理をマルチメディア制御部11に実行させることができる。
なお、他の態様としてマルチメディア操作部14は、センターディスプレイ12の周囲に配置されたメカニカルなスイッチであってもよい。また、センターコンソール付近に設けられている周知のハプティックデバイスであってもよい。さらに、マルチメディア操作部14は、タッチパネルや、メカニカルスイッチ、ハプティックデバイス等を適宜組み合わせて実現されても良い。マルチメディア操作部14は、後部座席の乗員によって操作される位置に設けられていてもよい。
MM用メモリ15は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体である。MM用メモリ15としては、磁気ディスクや、光学ディスク、フラッシュメモリなど周知の記憶媒体を用いることができる。本実施形態では一例として、MM用メモリ15はハードディスクからなるものとする。
このMM用メモリ15は、ナビゲーション用データや、複数の音楽ファイルなどを記憶している。ここでのナビゲーション用データとは、道路の接続関係を示す地図データなどの、後述するナビゲーション処理部F1が種々の処理に用いるデータである。
また、音楽ファイルは、楽曲毎のファイルであって、楽曲の音楽データに加えて、その楽曲の属するジャンル、その楽曲のアーティスト、その楽曲が含まれているアルバム、その楽曲の曲名、演奏時間などのメタデータを含む。複数の音楽ファイルは、その楽曲が収録されているアルバムや、アーティスト、音楽ジャンルなどの属性毎に区別された階層構造によって保存されている。
外部機器接続部16は、携帯端末40との通信を実施するための通信インターフェースである。すなわち、所定の近距離無線通信規格に準拠した無線通信部、及び、USBコネクタ等の有線接続部の少なくとも何れか一方によって実現されればよい。
マルチメディア制御部11は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(何れも図示略)などを備えている。ROMまたはフラッシュメモリといった不揮発性の記憶媒体には、CPUが種々の処理を実行するためのプログラムモジュールやデータを格納されている。
このマルチメディア制御部11は、図2に示すように機能ブロックとして、ナビゲーション処理部F1、オーディオ処理部F2、エアコン処理部F3、外部機器連携部F4、MM側表示制御部F5、MM側操作受付部F6、音声出力制御部F7、及びMM側通信処理部F8を備える。なお、マルチメディア制御部11が実行する機能の一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
ナビゲーション処理部F1は、周知のナビゲーション装置と同様の処理を実施する機能ブロックであって、MM用メモリ15に保存されているナビゲーション用データを用いて、ユーザの指示操作に対応する種々の処理を実行する。例えば、ナビゲーション処理部F1は、現在位置周辺の地図画像(周辺地図画像とする)を表示させる処理や、目的地の設定処理、案内経路の走行を案内する経路案内処理などを実行する。なお、車両の現在位置は、図示しないGPS受信機などの受信結果に基づいて特定されれば良い。
そして、ナビゲーション処理部F1は、ユーザの指示操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理に対応する表示出力用データをMM側表示制御部F5に提供する。ここでの表示出力用データは、MM側表示制御部F5がセンターディスプレイ12に表示する画像を描画するためのデータとする。なお、他の態様として、表示出力用データは、そのままセンターディスプレイ12に表示可能な画像データや映像信号等であってもよい。
また、ユーザの指示操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理の結果として、出力すべき音声データが存在する場合には、音声出力用データを音声出力制御部F7に提供する。以降では、ナビゲーション処理部F1が提供する機能を、ナビゲーション機能と称する。
オーディオ処理部F2は、ユーザの所望するコンテンツの選択や、再生、ボリューム(音量)の調整、コンテンツのうちの楽曲(音楽データ)やビデオ(映像データ)の早送りや巻き戻し等に関する個々の処理を実行する。オーディオ処理部F2は、ユーザの指示操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理に対応する表示出力用データをMM側表示制御部F5に提供する。
また、ユーザの指示操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理の結果として、出力すべき音声データ(例えば音楽データなど)が存在する場合には、その音声出力用データを音声出力制御部F7に提供する。以降では、オーディオ処理部F2が提供する機能を、オーディオ機能と称する。
エアコン処理部F3は、車両に搭載された空調装置(図示略)の動作を制御して、冷暖房の選択やオン/オフの切り替え、温度調整等に関する個々の処理を実行する。エアコン処理部F3は、ユーザの指示操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理に対応する表示出力用データをMM側表示制御部F5に提供する。以降では、エアコン処理部F3が提供する機能をエアコン機能と称する。
なお、本実施形態では一例として、マルチメディア制御部11が、周知のナビゲーション装置や、オーディオ機器、エアコン装置に対応する機能(F1〜F3)を備える態様としているが、これに限らない。
他の態様として、マルチメディア制御部11の外部に、ナビゲーション処理部F1、オーディオ処理部F2、エアコン処理部F3のそれぞれに相当するナビゲーションECU、オーディオECU、エアコンECUを備えていてもよい。ECUは、Electronic Control Unitの略である。そのような態様におけるマルチメディア制御部11は、マルチメディア操作部14又はステアリングスイッチ30を介して入力されたユーザの指示操作に対応する制御信号を各ECUに出力し、適宜、ユーザの指示操作に対応する処理を実行させればよい。
外部機器連携部F4は、携帯端末40との通信接続を確立する処理を行う。また、携帯端末40とマルチメディアユニット10との接続が確立している状態においては、通話機能や、メール機能、Webブラウジング機能等の、携帯端末40が備える種々の機能に属する個々のアプリケーション処理を、携帯端末40と連携して実行する。
ここでの通話機能とは、電話の発着信に関連する機能であり、メール機能とは、メールの作成や、受信したメールの音声読み上げ等の送受信処理に関連する機能であり、Webブラウジング機能とは、インターネット上のWebサイトを閲覧する機能を指す。
そして、外部機器連携部F4は、ユーザ操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理に対応する表示出力用データを携帯端末40から取得し、MM側表示制御部F5に提供する。また、ユーザ操作に基づいて実行された(又は実行中の)処理の結果として、音声出力すべき音声データ(例えば音楽データなど)が存在する場合には、その音声出力用データを音声出力制御部F7に提供する。尚、ここでは、携帯端末40とマルチメディアユニット10との通信接続は、既に確立されているものとする。
以上で例示した、ナビゲーション機能や、オーディオ機能、エアコン機能、通話機能や、メール機能、Webブラウジング機能等などが、車室内においてユーザが利用可能な機能に該当する。もちろん、車室内においてユーザが利用可能な機能は、以上で例示したものに限らない。例えば、マルチメディア制御部11は、MM用メモリ15に格納されている動画ファイルを再生する動作再生機能や、テレビ局から放送される電波を受信してテレビ番組を表示させるテレビ機能などを備えていても良い。
なお、ナビゲーション機能やオーディオ機能、動画再生機能、テレビ機能などは、携帯端末40が備える態様としてもよい。逆に、メール機能や、通話機能、Webブラウジング機能などを、マルチメディア制御部11又はマルチメディアユニットに接続する車載機器が備える態様としてもよい。以降では、ナビゲーション機能などの車室内においてユーザが利用可能な種々の機能を提供する機能ブロック、又は電子機器(ここでは携帯端末40やマルチメディアユニット10)を機能提供元と称する。なお、車室内においてユーザが利用可能な種々の機能は、その機能の役務によって区別されればよい。
また、請求項に記載の、車室内においてユーザが利用可能な機能を提供する機器とは、マルチメディアユニット10自身、及び携帯端末40を指す。もちろん、前述したように他の態様としてナビゲーションECUや、オーディオECU、エアコンECUなどを備える場合には、それらのECUもまた、車室内においてユーザが利用可能な機能を提供する機器に該当する。
MM側表示制御部F5は、センターディスプレイ12の表示内容(情報の種類やレイアウトなど)を制御する。より具体的には、ナビゲーション処理部F1などの機能提供元から提供される表示出力用データに基づいて、センターディスプレイ12に表示する画像データを生成し、センターディスプレイ12に表示させる。
なお、機能提供元から表示出力用データが提供される場合とは、後述するように、ユーザによってマルチメディア操作部14又はステアリングスイッチを介し、その機能提供元に対して所望の処理を実行させるための指示操作が行われた場合である。また、機能提供元から提供される表示出力用データは、ユーザの指示操作に対応するデータである。つまり、MM側表示制御部F5は、ユーザによる指示操作に対応する画像を表示する。このMM側表示制御部F5が請求項に記載の第2表示制御部に相当する。
このMM側表示制御部F5がセンターディスプレイ12の表示する画像には、ユーザが所望する処理を指示するための選択肢として機能する種々のボタンを含まれる。センターディスプレイ12の表示画面の一例を図3に示す。
図3は、車室内においてユーザが利用可能な複数の機能から、ユーザが所望の機能を選択するための画面(メインメニュー画面とする)である。メインメニュー画面は、例えば当該マルチメディアユニット10が起動した直後や、ユーザによる指示操作が為されていない場合、ユーザによって当該メインメニュー画面を表示するように指示する操作が為された場合に表示されれば良い。
図3に示すボタンB1〜B6のそれぞれは、ユーザが利用可能な機能のそれぞれに対応するボタンである。例えば、ボタンB1はユーザがナビゲーション機能を利用するためのボタンであり、ボタンB2はユーザがオーディオ機能を利用するためのボタンである。ユーザは、例えばボタンB1をタッチすることによって、ナビゲーション処理部F1が備えるより細かい機能(サブ機能)を選択するための画像を呼び出すことが出来る。そして、ユーザの指示操作に応じて順次呼び出される各画像において、ユーザは所望のボタンを選択していくことで、ユーザは、ナビゲーション処理部F1に所望の処理を実行させることができる。
なお、各ボタンには、固有のボタンIDが割り当てられており、後述するMM側操作受付部F6は、当該ボタンIDからユーザが利用しようとしている機能、及びその機能に対応する機能提供元に実行させるべき処理を特定することができる構成となっている。ボタン毎のボタンID、及びそのボタンに対応する処理を特定するための情報は、ROMやMM用メモリに格納されていれば良い。MM側表示制御部F5は、現在の表示画面に表示されている種々のボタンが配置されている領域を示すボタン配置情報を、MM側操作受付部F6に提供する。このMM側表示制御部F5の作動についての詳細は、別途後述する。
MM側操作受付部F6は、マルチメディア操作部14に対するユーザ操作に基づいて、当該ユーザ操作に対応する処理を、そのユーザ操作に対応する機能提供元に実行させる。本実施形態において、MM側操作受付部F6は、ユーザによって選択されたボタンを特定し、その選択されたボタンに対応する処理を、その選択されたボタンに対応する機能提供元に実行させる。ユーザによって選択されたボタンは、マルチメディア操作部14から入力されるタッチ位置と、ボタン配置領域情報とに基づいて特定されれば良い。
つまり、MM側操作受付部F6は、マルチメディア操作部14に対するユーザ操作から、ユーザの指示内容を特定し、その指示に対応する処理を、その指示に対応する機能提供元に実行させる。したがって、マルチメディア操作部14に対するユーザ操作は、所望の機能提供元に対する指示操作に相当する。このMM側操作受付部F6が請求項に記載の第1操作受付部に相当する。
また、MM側操作受付部F6は、マルチメディア操作部14に対するユーザ操作を受け付けると、そのユーザ操作、又はそのユーザ操作から定まる指示内容を示す情報(MM側操作情報)を生成し、MM側通信処理部F8を介してメータユニット20に提供する。ここでのMM側操作情報とは、ユーザによって選択されたボタンのボタンIDとする。なお、他の態様として、MM側操作情報は、ボタンIDに対応して実行される処理の内容を示す情報(プログラム番号や関数名)や、ユーザが利用しようとしている機能(例えばナビゲーション機能)の情報であってもよい。
音声出力制御部F7は、スピーカの動作を制御する。すなわち、各機能提供元から入力される音声出力用データをスピーカに提供し、音声出力させる。なお、複数の機能提供元から音声出力用データが入力されている場合には、予め定められた優先順位に基づいて、音声出力させるデータを決定すればよい。
MM側通信処理部F8は、メータユニット20との通信処理を行う。例えば、MM側通信処理部F8は、MM側操作受付部F6から提供されるMM側操作情報や、ユーザ操作に伴って各機能提供元から出力された表示出力用データを、メータユニット20に出力する。
また、MM側通信処理部F8は、メータユニット20からメータ側操作情報を取得する。メータ側操作情報は、運転者がステアリングスイッチ30を介して実施した、所定の機能提供元に対する指示の内容を示す情報である。MM側通信処理部F8は、メータユニット20からメータ側操作情報を取得した場合には、当該メータ側操作情報に含まれる指示内容に基づいた処理を、その指示内容に対応する機能提供元に実行させる。このMM側通信処理部F8が請求項に記載のマルチメディア側通信部に相当する。
(ステアリングスイッチ30の構成)
次に、ステアリングスイッチ30の構成について説明する。ステアリングスイッチ30は、ステアリングホイールにおいて、リム部分を握る手指の届き易い範囲、例えばスポーク部分等に配置されている。このステアリングスイッチ30が請求項に記載の第2入力装置に相当する。なお、第2入力装置は運転者が操作可能な位置に設置されていればよく、ステアリングスイッチ30に限らない。
次に、ステアリングスイッチ30の構成について説明する。ステアリングスイッチ30は、ステアリングホイールにおいて、リム部分を握る手指の届き易い範囲、例えばスポーク部分等に配置されている。このステアリングスイッチ30が請求項に記載の第2入力装置に相当する。なお、第2入力装置は運転者が操作可能な位置に設置されていればよく、ステアリングスイッチ30に限らない。
ステアリングスイッチ30の構成の一例を図4に示す。図4に示すように、ステアリングスイッチ30は、全体として円形状に形成されており、決定キー31、及び4つの方向キー32U,32D,32L,32Rを有している。決定キー31は、円形状に形成され、ステアリングスイッチ30の中央に配置されている。方向キー32U〜32Rのそれぞれは、ステアリングスイッチ30において決定キー31の外周側の領域を周方向に四等分したうちの1つである。方向キー32U〜32Rのそれぞれには、上下左右の各方向が割り当てられている。
運転者は、方向キー32U〜32Rをプッシュ操作することによって、メータディスプレイ23に表示されている複数の項目の中から、所望の項目にカーソルをあわせることができ、決定キー31をプッシュ操作することによってその項目を選択(及び決定)できる。こうした操作に基づきステアリングスイッチ30から出力される制御信号は、車両内ネットワークを介してメータユニット20(特に、メータ制御部21)に入力される。
(メータユニット20の構成)
メータユニット20は図1に示すように、メータ制御部21、種々のメータ22、メータディスプレイ23、メータ用メモリ24を備える。メータ制御部21と、種々のメータ22、メータディスプレイ23、及びメータ用メモリ24のそれぞれとは、互いに相互通信可能な構成となっている。メータ制御部21は、メータ22、メータディスプレイ23、及びメータ用メモリ24の動作を制御する。このメータ制御部21の詳細については後述する。
メータユニット20は図1に示すように、メータ制御部21、種々のメータ22、メータディスプレイ23、メータ用メモリ24を備える。メータ制御部21と、種々のメータ22、メータディスプレイ23、及びメータ用メモリ24のそれぞれとは、互いに相互通信可能な構成となっている。メータ制御部21は、メータ22、メータディスプレイ23、及びメータ用メモリ24の動作を制御する。このメータ制御部21の詳細については後述する。
メータ22は、車両の走行状態を表す種々の計器である。メータ制御部21は、車両に搭載された、種々のセンサの検出結果を図示しない車両内ネットワークを介して逐次取得し、その取得した検出結果に基づいて、種々のメータ22の動作(指針の回動など)を制御する。
本実施形態におけるメータユニット20は、図5に示すように車速を表す車速メータ22Aや、エンジンの回転速度を表すエンジン回転速度メータ22Bを、メータ22として備える。なお、メータユニット20はメータ22として、燃料残量を示す燃料計や、冷却水の温度を示す水温計、車両の総走行距離を示すオドメータなどを備えていてもよい。
また、本実施形態では、図5に示すようにアナログ形式のメータ22を備える態様とするが、これに限らない。種々のメータ22に対応する画像を、次に説明するメータディスプレイ23に表示する態様としてもよい。さらに、メータユニット20は、半ドア、トランク締め忘れ、燃料残量の低下、シートベルトの未装着などを警告するためのインジケータを備えていても良い。これらのインジケータもまた、メータディスプレイ23に画像として表示する態様としてもよい。
メータディスプレイ23は、インストゥルメントパネルの運転席正面部分の上部に配置されたディスプレイである。すなわち、コンビネーションメータが配置される領域に設けられたディスプレイである。また、本実施形態では一例として、図5に示すようにメータディスプレイ23は、車速メータ22Aとエンジン回転速度メータ22Bの間に配置される態様とする。
メータディスプレイ23は、例えばフルカラー表示が可能なものであり、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等を用いて構成することができる。メータディスプレイ23は、メータ制御部21からの指示に基づいて、テキストや画像を表示する。
このメータディスプレイ23が、請求項に記載の第1ディスプレイに相当する。なお、第1ディスプレイは、自車両の正面方向に顔を向けた姿勢となっている運転者の視界(特に有効視野)に入る位置に配置されているディスプレイであればよく、メータディスプレイ23に限らない。第1ディスプレイは、例えば、フロントガラスの運転席前方の一部分に虚像を映し出して種々の情報を表示する周知のヘッドアップディスプレイであってもよい。
また、第1ディスプレイは、運転者席のヘッドレストの中心から車両正面方向の伸びる方向を基準(すなわち0度)として、運転者席のヘッドレストの中心から所定の角度以内となる位置に設定されていれば良い。ここでの所定角度は、人間の平均的な有効視野角に基づいて定めればよく、例えば垂直方向は30度、水平方向は20度とすればよい。
メータ用メモリ24は、書き換え可能な不揮発性の記憶媒体であって、ここでは一例としてSDカード等の取り外し可能な記憶媒体とする。
メータ制御部21は、通常のコンピュータとして構成されており、周知のCPU、ROM、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、RAMなどの揮発性メモリ、I/O、及びこれらの構成を接続するバスライン(何れも図示略)などを備えている。ROMまたはフラッシュメモリといった不揮発性の記憶媒体には、CPUが種々の処理を実行するためのプログラムモジュールやデータが格納されている。
メータ制御部21は、図6に示すように機能ブロックとして、メータ側表示制御部G1、メータ側操作受付部G2、及びメータ側通信処理部G3を備える。なお、メータ制御部21が実行する機能の一部又は全部は、一つあるいは複数のIC等によりハードウェア的に構成してもよい。
メータ側表示制御部G1は、メータディスプレイ23の表示内容(情報の種類やレイアウトなど)を制御する。より具体的には、メータ側表示制御部G1は、マルチメディアユニット10からMM側操作情報が入力された場合には、そのMM側操作情報が示す、MM側操作受付部が受け付けたユーザ操作に応じた画像を生成し、メータディスプレイ23に表示させる。このメータ側表示制御部G1が請求項に記載の第1表示制御部に相当する。
また、後述のメータ側操作受付部G2が、ステアリングスイッチ30を介して、マルチメディアユニット10又は携帯端末40が備える機能を利用するためのユーザ操作(すなわち指示操作)を受け付けた場合には、その指示操作に応じた画像を生成し、メータディスプレイ23に表示させる。
メータディスプレイ23に表示する画像は、マルチメディアユニット10から提供される表示出力用データに基づいて生成されればよい。なお、他の態様として、メータディスプレイ23に表示する画像を生成するためのデータをメータ用メモリ24に格納しておき、メータ側表示制御部G1は、当該データに基づいて、ユーザの指示操作に対応する画像を生成する態様としてもよい。
また、メータディスプレイ23の表示画面も、センターディスプレイ12の表示画面と同様に、ユーザによって選択される種々のボタンを含むものとする。このボタンが、ステアリングスイッチ30の構成についての説明で述べた項目に相当する。各ボタンには、固有のボタンIDが割り当てられており、当該ボタンIDからユーザが所望する処理を特定することが出来る構成となっている。
ボタン毎のボタンID、及びそのボタンに対応する処理を特定するための情報は、ROMやメータ用メモリに格納されていれば良い。なお、センターディスプレイ12に表示するボタンのボタンIDと、メータディスプレイ23に表示するボタンのボタンIDは同じか、又は互いに対応付けられていればよい。このメータ側表示制御部G1の作動についての詳細は、別途後述する。
メータ側操作受付部G2は、ステアリングスイッチ30を介して、マルチメディアユニット10又は携帯端末40が備える機能を利用するための運転者による操作を受け付ける。マルチメディアユニット10又は携帯端末40が備える機能とは、ユーザが車室内において利用可能な機能であって、前述のナビゲーション機能や、オーディオ機能などである。このメータ側操作受付部G2が請求項に記載の第2操作受付部に相当する。
また、それらの機能を利用するための操作とは、方向キー32U〜32Rへのプッシュ操作に基づくカーソル(又は項目の)の移動や、決定キー31へのプッシュ操作に基づく所望のボタンの選択操作を指す。つまり、ナビゲーション機能やオーディオ機能といった複数の機能から所望の機能を選択する操作や、選択した機能に属するより細かい処理を実行させるための選択操作(例えば楽曲の選択)などを指す。決定キー31をプッシュし、所望のボタン(すなわち項目)を選択する操作が、請求項に記載の指示操作の一例に相当する。
さらに、メータ側操作受付部G2は、ステアリングスイッチ30を介して受け付けた運転者による指示操作の内容を示す情報(メータ側操作情報)を生成し、メータ側通信処理部G3を介してマルチメディアユニット10に提供する。メータ側操作情報も、MM側操作情報と同様に、運転者によって選択されたボタンのボタンIDとすればよい。
メータ側通信処理部G3は、マルチメディアユニット10との通信処理を行う。例えば、メータ側操作受付部G2から提供されるメータ側操作情報を、マルチメディアユニット10に送信する。また、メータ側通信処理部G3は、マルチメディアユニット10から入力されるMM側操作情報や、表示出力用データを取得する。メータ側通信処理部G3は、マルチメディアユニット10からMM側操作情報を取得した場合には、そのMM側操作情報をメータ側表示制御部G1に提供する。これに伴って、メータ側表示制御部G1は、メータディスプレイ23の表示内容を制御する。このメータ側通信処理部G3が請求項に記載のメータ側通信部に相当する。
(MM側表示制御部F5の作動について)
ここで、MM側表示制御部F5の作動について、より詳細に説明する。MM側表示制御部F5は、マルチメディアユニット10の起動直後や、所定の処理(例えば経路案内処理など)が実行されていない場合には、MM側表示制御部F5は、図3に例示するメインメニュー画面に相当する所定の画像を、定常表示画像として表示する。ここでの定常表示画像とは、一定時間(後述の保持時間)、ユーザによる指示操作が行われていない場合に表示する画像を指す。
ここで、MM側表示制御部F5の作動について、より詳細に説明する。MM側表示制御部F5は、マルチメディアユニット10の起動直後や、所定の処理(例えば経路案内処理など)が実行されていない場合には、MM側表示制御部F5は、図3に例示するメインメニュー画面に相当する所定の画像を、定常表示画像として表示する。ここでの定常表示画像とは、一定時間(後述の保持時間)、ユーザによる指示操作が行われていない場合に表示する画像を指す。
そして、マルチメディア操作部14又はステアリングスイッチ30を介したユーザによる指示操作が行われた場合には、その指示操作に応じて機能提供元から出力される表示出力用データに基づいた画像を生成し、センターディスプレイ12に表示させる。以降では、ユーザの指示操作に基づいて表示する画像を操作対応画像とも称する。
ここで、MM側表示制御部F5は、ユーザによる指示操作に基づいて入力された表示出力用データの種類(すなわち表示するべき画像の種類)が、予め定められた種類である場合には、その表示出力用データに基づいて表示する操作対応画像を、定常表示画像として採用する。定常表示画像として採用する種類の画像とは、周辺地図画像や、経路案内画像、音楽再生画像、動画再生画像などといった、後続するユーザの指示操作を必須としない画像である。経路案内画像とは、ナビゲーション処理部F1が経路案内処理を実行している間に出力する表示出力用データに基づいて表示される画像であって、運転者に走行経路を案内する画像である。音楽再生画像は、再生中の楽曲データについての情報を示す画像である。
また、ナビゲーション機能に属する目的地を設定するための画像や、オーディオ機能に属する再生させる音楽ファイルを選択するための画像などは、後続するユーザ操作を必須とする画像であって、定常表示画像には該当しないものとする。
なお、定常表示画像に該当する表示出力用データが、複数入力されている場合には、それらの表示出力用データのそれぞれに対応する画像を、所定のレイアウトで配置した画像をセンターディスプレイ12に表示すれば良い。複数種類の機能のそれぞれに対応する画像を表示する方法は、例えばWO2006/022191号に開示されるような、周知の方法を援用して実現すれば良い。
また、MM側表示制御部F5は、ユーザによる指示操作に基づいて表示した操作対応画像が、定常表示画像に該当しない種類の画像である場合には、一定時間(保持時間とする)表示した後に、その操作対応画像の表示を解除する。ここでの保持時間は、予め設計された時間とすればよく、ここでは一例として3秒とする。なお、操作対応画像の表示を解除した場合には、定常表示画像が所定のレイアウトで表示される。
ただし、操作対応画像を表示してから保持時間内に、その操作対応画像の表示のトリガとなった指示操作(前回指示操作とする)に関連する新たな指示操作(後続指示操作とする)が行われた場合には、元の操作対応画像を表示していた領域に、後続指示操作に起因する操作対応画像を表示する。つまり、ユーザが同一の機能に対する指示操作を継続して実行している間は、その機能に対応する画像の表示を継続する。
なお、前回指示操作をトリガとして表示する画像と、後続指示操作をトリガとして表示する画像は、同じ画像であっても良い。また、本実施形態ではユーザによる同一の機能に対する指示操作が継続して実行された場合、操作対応画像として表示する画像を、各指示操作に応じた画像に順次更新していく態様とするが、これに限らない。ユーザが同一の機能に対する指示操作を継続して実行している間は、同一の画像を継続して表示する態様としてもよい。
ユーザが同一の機能に対する指示操作を継続しているか否かは、前回指示操作が入力されてからの経過時間で判断すれば良い。例えば、前回指示操作が入力されてから保持時間以内に、後続指示操作が行われなかった場合に、ユーザが同一の機能に対する指示操作を継続していない(つまり中断された)と判定すればよい。
なお、前回の指示操作に関連する新たな指示操作とは、その新たな指示操作を行うための操作(予備操作とする)を含む。予備操作とは、カーソルの移動や画面のスクロール操作、その操作態様画像の拡大表示/縮小表示操作、文字入力操作などである。
以上で述べたMM側表示制御部F5が実施する一連の処理の流れを、図7、図8、図9を用いて説明する。図7は、経路案内画像Im1を表示している場合のセンターディスプレイ12の表示画面の一例である。なお、ここでは経路案内画像Im1は、定常表示画像として採用されているものとする。
この図7に示す状態において、ユーザがオーディオ機能を利用するためのボタンB2を選択操作した場合、MM側表示制御部F5は、オーディオ処理部F2から提供される表示出力用データに基づいて図8に示すオーディオメニュー画像Im2を表示する。なお、オーディオメニュー画像Im2は、定常表示画像に該当しない画像であって、オーディオ処理部F2が備える種々のサブ機能のうち、所望のサブ機能を選択するためのボタンB21〜B26を備える画像である。本実施形態では一例として、定常表示画像に該当しない操作対応画像は、定常表示画像上にポップアップ表示するものとする。
そして、オーディオメニュー画像Im2を表示してから保持時間以内に、オーディオ処理部F2に対する新たな指示操作が行われた場合には、このオーディオメニュー画像Im2を表示している領域に、新たな指示操作に対応する操作対応画像Im3を表示する。すなわち、ポップアップウインドウの表示を維持したまま、そのポップアップウインドウ内の表示内容を変更する。
一方、オーディオメニュー画像Im2を表示してから一定時間に、オーディオ処理部F2に対する新たな指示操作が行われなかった場合には、当該オーディオ機能に対応するポップアップウインドウの表示を終了して、図7に示す表示画面へと戻す。
なお、以上で述べた、指示操作を受け付けた場合とは、ユーザによってマルチメディア操作部14を介した指示操作が行われた場合だけでなく、運転者によってステアリングスイッチ30を介した指示操作が為された場合も該当する。つまり、メータユニット20からメータ側操作情報が入力された場合にも、MM側操作受付部F6がユーザによる指示操作を受け付けた場合と同様の作動を実施する。
(メータ側表示制御部G1の作動について)
次に、メータ側表示制御部G1の作動について説明する。メータ側表示制御部G1もまた、前述の通り、ユーザによる指示操作に対応する画像(すなわち操作対応画像)をメータディスプレイ23に表示する。
次に、メータ側表示制御部G1の作動について説明する。メータ側表示制御部G1もまた、前述の通り、ユーザによる指示操作に対応する画像(すなわち操作対応画像)をメータディスプレイ23に表示する。
また、メータ側表示制御部G1も、MM側表示制御部F5と同様に、適宜、メータディスプレイ23における定常表示画像を設定し、表示する。例えば、メータユニット20の起動直後においては、予め設定されている画像を定常表示画像として表示する。その後、予め定められた種類の操作対応画像を表示した場合には、その操作対応画像を定常表示画像として採用する。
メータ側表示制御部G1にとっての定常表示画像とは、MM側表示制御部F5にとっての定常表示画像と同様に、所定の保持時間、ユーザによる指示操作が行われなかった場合に表示する画像である。なお、メータ側表示制御部G1の保持時間は、MM側表示制御部F5にとっての保持時間とは、異なる時間(例えば4秒など)であっても良い。
ところで、メータディスプレイ23は運転者の視界内に配置されているとともに、従来、車両情報を表示する領域に配置されたディスプレイである。したがって、メータディスプレイ23における定常表示画像に該当する種類の画像とは、走行経路を案内する画像など、運転者の運転操作を支援する種類の画像であることが好ましい。初期状態において定常表示画像として表示される画像は、車両のシフトポジションや、方位角、外気温、車室内温度、など車両の走行状態を表す情報や、車室内外の環境についての情報を表す画像とすればよい。なお、定常表示画像は、ユーザ操作に基づいて変更されても良い。
ここで、図10、図11を用いて、マルチメディア操作部14がユーザによって操作された場合の、マルチメディアユニット10及びメータユニット20の作動について説明する。なお、ここでは一例として、センターディスプレイ12の表示画面が、定常表示画像として、図7に示す経路案内画像Im1を表示している状態とする。つまり、ユーザによる指示操作に基づいてナビゲーション処理部F1が経路案内処理を実行中であって、当該経路案内処理に対応する表示出力用データを出力している状態を表している。
MM側表示制御部F5が、センターディスプレイ12に経路案内画像Im1を表示している場合には、メータ側表示制御部G1もまた、経路案内画像Im1に相当する簡易経路案内画像Im1aを表示する。この簡易経路案内画像Im1aは、運転者に走行経路を案内する画像である。
なお、本実施形態では、経路案内処理に対応する画像として、メータディスプレイ23とセンターディスプレイ12のそれぞれに表示する画像を、異なる表示態様の画像とするが、これに限らない。他の態様として、メータディスプレイ23とセンターディスプレイ12のそれぞれに同じ画像(例えば経路案内画像Im1)が表示されても良い。
そして、この図7に示す状態において、ユーザ(例えば助手席の乗員)がオーディオ機能を利用するためのボタンB2をタッチ操作した場合、マルチメディアユニット10は、ボタンB2が操作されたことを示すMM側操作情報をメータユニット20に送信する。
メータ側表示制御部G1は、このMM側操作情報を取得すると、当該MM側操作情報に基づいてMM側操作受付部が受け付けたユーザ操作に対応する画像を生成し、メータディスプレイ23に表示する。ここでのMM側操作受付部が受け付けたユーザ操作とは、オーディオ機能を利用するための操作である。すなわち、メータ側表示制御部G1もまた、オーディオ処理部F2が備える種々のサブ機能のうち、所望のサブ機能を選択するためのボタンB21〜26を備える画像であるオーディオメニュー画像Im2aをメータディスプレイ23(図11参照)に表示する。オーディオメニュー画像Im2aは、前述のオーディオメニュー画像Im2(図8)に対応する画像である。
オーディオメニュー画像Im2aは、定常表示画像ではないため、メータ側表示制御部G1は、当該オーディオメニュー画像Im2aを表示してから保持時間以内に、オーディオ機能に属する新たな操作指示が行われなかった場合には、この画像の表示を解除する。その場合、メータディスプレイ23の表示画面は、図10に示す画面に戻る。
また、オーディオメニュー画像Im2aが表示されてから保持時間以内に、オーディオ機能に属する新たな操作指示が行われた場合には、引き続きオーディオ機能に関する画像を表示する。つまり、オーディオ機能に関連する画像の表示を継続する。
(実施形態のまとめ)
以上の構成によれば、マルチメディア操作部14に対してユーザが行った操作に対応する画像は、センターディスプレイ12だけでなく、メータディスプレイ23にも表示される。例えば、助手席乗員が、マルチメディア操作部14に対してオーディオ機能を利用するためのボタンB2を選択する操作を実施した場合には、オーディオメニュー画像Im2aがメータディスプレイ23に表示される。
以上の構成によれば、マルチメディア操作部14に対してユーザが行った操作に対応する画像は、センターディスプレイ12だけでなく、メータディスプレイ23にも表示される。例えば、助手席乗員が、マルチメディア操作部14に対してオーディオ機能を利用するためのボタンB2を選択する操作を実施した場合には、オーディオメニュー画像Im2aがメータディスプレイ23に表示される。
そして、運転者は当該オーディオメニュー画像Im2aがメータディスプレイ23に表示されたことを認識することで、逆説的に、助手席の乗員がオーディオ機能を利用するための操作を実施したことを認識することができる。
また、定常表示画像として指定されていない操作対応画像については、表示してから所定の保持時間経過するまでに後続指示操作が行われなかった場合には、その表示を終了する。したがって、中断された操作に対応する画像がいつまでも表示されることはなく、定常表示画像の視認性を向上させることができる。また、メータディスプレイ23においては、車両情報などの視認性を向上させることができる。
さらに、操作対応画像を表示してから所定の保持時間経過するまでにマルチメディア操作部14を介して後続指示操作が行われた場合には、メータディスプレイ23におけるユーザによって操作されている機能の画像の表示を継続する。したがって、操作中の機能についての画像が、操作継続中であるにも関わらず、メータディスプレイ23に表示されなくなってしまうことを抑制することができる。
さらに、全ての操作対応画像の表示を、その画像を表示してから一定時間経過後に解除してしまうと、経路案内処理に対応する画像なども表示されなくなってしまう。そこで、本実施形態では、表示を開始してから一定時間経過後も表示を継続する画像(つまり定常表示画像)を予め設定しておき、ユーザによる指示操作に基づいて表示した操作対応画像が定常表示画像に該当する場合には、その画像の表示を継続する。このような態様とすることで、ユーザの利便性を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
<変形例1>
以上では、定常表示画像として採用する画像の種類を予め定めておき、ユーザによる指示操作をトリガとして表示する操作対応画像が、その定常表示画像に該当する場合には、その操作対応画像を定常表示画像として採用する態様を例示した。つまり、ユーザによる指示操作をトリガとして表示する操作対応画像が、予め定められた種類の画像である場合には、保持時間経過後も表示を継続するとともに、他の機能に属する操作対応画像の表示を解除した場合に表示する画像として採用する態様を例示した。
以上では、定常表示画像として採用する画像の種類を予め定めておき、ユーザによる指示操作をトリガとして表示する操作対応画像が、その定常表示画像に該当する場合には、その操作対応画像を定常表示画像として採用する態様を例示した。つまり、ユーザによる指示操作をトリガとして表示する操作対応画像が、予め定められた種類の画像である場合には、保持時間経過後も表示を継続するとともに、他の機能に属する操作対応画像の表示を解除した場合に表示する画像として採用する態様を例示した。
しかしながら、各表示制御部の作動は、これに限らない。例えば、全ての操作対応画像は、表示してから保持時間以内に後続操作が行われない限り、表示してから保持時間経過後にその表示を解除する態様としてもよい。操作対応画像の表示解除後に表示する画像は、その操作対応画像の表示前においてユーザによって指定された種類の画像とすればよい。
<変形例2>
上述した実施形態では、センターディスプレイ12における操作対応画像の表示態様として、定常表示画像上に重ねて表示する態様を例示したが、これに限らない。図12に示すように、MM側表示制御部F5は、ユーザによる指示操作に対応する操作対応画像を、その他の画像(つまり定常表示画像)に並べて表示する態様としてもよい。センターディスプレイ12の表示画面のレイアウト(各画像の配置や表示サイズなど)は、表示するべき画像の種別の組み合わせに応じて決定されれば良い。なお、図12は、図8に相当する画面であって、図7を表示している状況においてボタンB2が選択された場合に表示する画面である。
上述した実施形態では、センターディスプレイ12における操作対応画像の表示態様として、定常表示画像上に重ねて表示する態様を例示したが、これに限らない。図12に示すように、MM側表示制御部F5は、ユーザによる指示操作に対応する操作対応画像を、その他の画像(つまり定常表示画像)に並べて表示する態様としてもよい。センターディスプレイ12の表示画面のレイアウト(各画像の配置や表示サイズなど)は、表示するべき画像の種別の組み合わせに応じて決定されれば良い。なお、図12は、図8に相当する画面であって、図7を表示している状況においてボタンB2が選択された場合に表示する画面である。
<変形例3>
一般的に、車載装置には、車両が走行中である場合には所定の処理の実行を禁止する機能(すなわち走行強制機能)が組み込まれている。この変形例3におけるマルチメディア制御部11もまた、車両が走行中である場合には、種々の機能提供元が備える処理のうちの一部の実行を禁止する走行強制機能を備えている。そのような態様におけるマルチメディア制御部11の構成、及び作動について述べる。
一般的に、車載装置には、車両が走行中である場合には所定の処理の実行を禁止する機能(すなわち走行強制機能)が組み込まれている。この変形例3におけるマルチメディア制御部11もまた、車両が走行中である場合には、種々の機能提供元が備える処理のうちの一部の実行を禁止する走行強制機能を備えている。そのような態様におけるマルチメディア制御部11の構成、及び作動について述べる。
この変形例3において、マルチメディア制御部11のROMなどの記憶領域には、走行強制機能の対象とする処理、及びその処理を実行させる指示操作(ボタンID等)、画像ID等のリストが格納されているものとする。ここでの画像IDとは、MM側表示制御部F5が、各機能提供元からの表示出力用データに基づいて生成する画像毎に固有の識別番号である。
MM側操作受付部F6は、当該リストを参照することで、ユーザの指示操作が走行強制機能の対象となっている指示操作であるか否かを判定することができる。また、MM側表示制御部F5は、現在一時的に表示している操作対応画像が、走行強制機能の対象とする指示操作に対応する画像であるか否かを判定することができる。
また、変形例3におけるマルチメディア制御部11は、図13に示すように、前述の種々の機能ブロック(F1〜F8)に加え、走行状態判定部F9を備える。走行状態判定部F9は、図示しない車載センサの検出結果に基づいて、車両が走行しているか否かを判定する。
走行状態判定部F9が、車両が停車していると判定する場合とは、シフトポジションがパーキングポジションとなっている場合や、パーキングブレーキがオンとなっている場合、車速が0km/h(又は所定の閾値以下)となっている場合などとすればよい。また、走行状態判定部F9が、車両が走行していると判定する場合とは、車速が所定の閾値(例えば0km/h)より大きい値となっている場合や、シフトポジションがパーキングポジション以外のポジションに設定されている場合などとすればよい。その他、操舵角が変化している場合に車両が走行していると判定してもよい。
なお、走行状態判定部F9は、ここで例示した条件を適宜組み合わせて、車両が走行しているか否かを判定してもよい。また、ここで例示している以外の周知の方法によって車両が走行しているか否かを判定しても良い。走行状態判定部F9は、車両が停車している状態から走行している状態へと移行したことに基づいて、車両が走行し始めたことを検出する。この走行状態判定部F9が請求項に記載の走行判定部に相当する。
そして、走行状態判定部F9によって車両が走行し始めたことが検出された時点において、走行強制機能の対象とする指示操作に対応する操作対応画像をセンターディスプレイ12に表示している場合には、MM側表示制御部F5は、まだ保持時間経過前であっても、その画像の表示を解除する。
なお、走行強制機能の対象とする指示操作に対応する操作対応画像を表示している場合に限らず、現在表示している操作対応画像においてユーザが入力可能な後続指示操作が、走行強制機能の対象である場合にも、その操作対応画像の表示を解除してもよい。
<変形例4>
上述した変形例3では、マルチメディアユニット10において、走行強制機能の対象とする指示操作に対応する操作対応画像の表示状態を制御する態様を例示したが、メータユニット20においても同様の処理を実施させても良い。
上述した変形例3では、マルチメディアユニット10において、走行強制機能の対象とする指示操作に対応する操作対応画像の表示状態を制御する態様を例示したが、メータユニット20においても同様の処理を実施させても良い。
つまり、メータ制御部21もまた走行状態判定部F9に相当する機能を備え、当該機能によって車両が走行し始めたことが検出された時点において、走行強制機能の対象とする指示操作に対応する操作対応画像をメータディスプレイ23に表示している場合には、メータ側表示制御部G1は、まだ保持時間経過前であっても、その画像の表示を解除する。このような態様によれば、車両情報等の視認性を向上させることができる。
<変形例5>
以上において、保持時間の経過に伴って表示が解除された画像については、いったんRAM等に退避させておき、ユーザ操作に基づいて再表示可能な態様としてもよい。このような態様によれば、いったん表示されなくなった操作対応画像の続きの指示操作を、ユーザが継続することができる。
以上において、保持時間の経過に伴って表示が解除された画像については、いったんRAM等に退避させておき、ユーザ操作に基づいて再表示可能な態様としてもよい。このような態様によれば、いったん表示されなくなった操作対応画像の続きの指示操作を、ユーザが継続することができる。
例えば、保持時間の経過に伴って表示が解除された画像については、その画像を呼び出すためのアイコン画像を各ディスプレイの隅部などに表示する。そして、そのアイコン画像がユーザによって選択された場合に、その選択されたアイコン画像に対応する操作対応画像を再表示すればよい。この変形例5は、例えば特許文献1の技術を援用して実現すればよい。
<変形例6>
上述の実施形態では、マルチメディア制御部11は、車両に搭載されたマルチメディア操作部14やステアリングスイッチ30を介して、種々の機能提供元に対するユーザによる指示操作を受け付ける態様を例示したがこれに限らない。例えば、マルチメディア制御部11は、携帯端末40などの外部操作機器を介して、種々の機能提供元に対するユーザによる指示操作を受け付けてもよい。すなわち、ユーザは、携帯端末40に設けられた入力装置や音声認識機能などを利用して、種々の機能提供元に対する指示を実行してもよい。
上述の実施形態では、マルチメディア制御部11は、車両に搭載されたマルチメディア操作部14やステアリングスイッチ30を介して、種々の機能提供元に対するユーザによる指示操作を受け付ける態様を例示したがこれに限らない。例えば、マルチメディア制御部11は、携帯端末40などの外部操作機器を介して、種々の機能提供元に対するユーザによる指示操作を受け付けてもよい。すなわち、ユーザは、携帯端末40に設けられた入力装置や音声認識機能などを利用して、種々の機能提供元に対する指示を実行してもよい。
そのような外部操作機器を介したユーザによる指示操作に対しても、マルチメディア操作部14を介したユーザによる指示操作と同様の処理を行えばよい。
100 車両用表示システム(車両用表示制御装置)、10 マルチメディアユニット、11 マルチメディア制御部、12 センターディスプレイ(第2ディスプレイ)、14 マルチメディア操作部(第1入力装置)、F5 MM側表示制御部、F6 MM側操作受付部(第1操作受付部)、F8 MM側通信処理部(マルチメディア側通信部)、F9 走行状態判定部(走行判定部)、20 メータユニット、21 メータ制御部、23 メータディスプレイ(第1ディスプレイ)、G1 メータ側表示制御部(第1表示制御部)、G2 メータ側操作受付部(第2操作受付部)、G3 メータ側通信処理部(メータ側通信部)、30 ステアリングスイッチ(第2入力装置)
Claims (9)
- 運転者以外の乗員である非運転乗員によって操作される位置に設けられる第1入力装置(14)と、
前記第1入力装置を介し、車室内において乗員が利用可能な機能を提供する機器(10、40)に対する乗員による指示操作を受け付け、前記指示操作に対応する処理を前記機器に実行させる第1操作受付部(F6)と、
車両の正面方向を向いている運転者の視界内に設置されている第1ディスプレイ(23)の表示内容を制御する第1表示制御部(G1)と、を備え、
前記第1表示制御部は、前記第1操作受付部が前記指示操作を受け付けた場合に、当該指示操作に応じて前記機器が実施した又は実行中の処理に対応する画像である操作対応画像を、前記第1ディスプレイに表示することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項1において、
前記第1表示制御部は、前記操作対応画像を表示してから一定時間経過した場合に、その操作対応画像の表示を解除することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項2において、
前記第1表示制御部は、前記操作対応画像を表示してから一定時間以内に、当該操作対応画像の表示のトリガとなった前記指示操作(前回指示操作とする)に関連する新たな前記指示操作(後続指示操作とする)を、前記第1操作受付部が受け付けた場合には、
前記前回指示操作に対応する前記操作対応画像の表示を継続するか、又は、前記前回指示操作に対応する前記操作対応画像を表示していた領域に、前記後続指示操作に対応する前記操作対応画像を表示することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項3において、
前記第1表示制御部は、前記操作対応画像の表示を解除した場合には、所定の定常表示画像を表示することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項4において、
前記定常表示画像は、当該装置の起動直後においては、予め設定された画像であって、
前記第1表示制御部は、前記指示操作に基づいて表示した前記操作対応画像が予め定められた種類の画像である場合には、当該操作対応画像を前記定常表示画像として採用することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項2から5の何れか1項において、
運転者が操作可能な位置に設けられた第2入力装置(30)と、
前記第2入力装置を介して、前記機器に対する運転者による前記指示操作を受け付け、前記指示操作に対応する処理を前記機器に実行させる第2操作受付部(G2)と、
前記非運転乗員が視認可能な位置に設置されている第2ディスプレイ(12)に表示する画像を制御する第2表示制御部(F5)と、を備え、
前記第2表示制御部は、
前記第1操作受付部又は前記第2操作受付部が前記指示操作を受け付けた場合に、その指示操作に応じた前記操作対応画像を、前記第2ディスプレイに表示し、
当該操作対応画像を表示してから一定時間以内に、当該操作対応画像の表示のトリガとなった前記指示操作に関連する新たな前記指示操作を、前記第1操作受付部又は前記第2操作受付部が受け付けた場合には、その新たに受け付けた前記指示操作に対応する前記操作対応画像を表示する一方、
当該操作対応画像を表示してから一定時間以内に、当該操作対応画像の表示のトリガとなった前記指示操作に関連する新たな前記指示操作を、前記第1操作受付部及び前記第2操作受付部の何れにおいても受け付けなかった場合には、前記操作対応画像の表示を解除することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項6において、
前記第1表示制御部は、
前記第2操作受付部が前記指示操作を受け付けた場合にも、当該指示操作に対応する前記操作対応画像を前記第1ディスプレイに表示するとともに、
その操作対応画像を表示してから一定時間以内に、当該操作対応画像の表示のトリガとなった前記指示操作(前回指示操作とする)に関連する新たな前記指示操作(後続指示操作とする)を、前記第1操作受付部又は前記第2操作受付部が受け付けた場合には、
前記前回指示操作に対応する前記操作対応画像の表示を継続するか、又は、前記前回指示操作に対応する前記操作対応画像を表示していた領域に、前記後続指示操作に対応する前記操作対応画像を表示することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項6又は7において、
前記車両が走行しているか否かを判定する走行判定部(F9)を備え、
前記第2表示制御部は、前記第2ディスプレイに前記操作対応画像を一時的に表示している場合であって、かつ、その操作対応画像の表示のトリガとなった前記指示操作、又はその指示操作に後続する前記指示操作が、車両走行中における実施が禁じられている指示操作である場合において、前記走行判定部によって前記車両が停車している状態から走行し始めたことが検出された場合には、前記第2ディスプレイにおける当該操作対応画像の表示を解除することを特徴とする車両用表示制御装置。 - 請求項6から8の何れか1項において、
前記第1入力装置と、前記第1操作受付部と、前記第2表示制御部と、を備えるマルチメディアユニット(10)と、
前記第1表示制御部と、前記第2入力装置と、前記第2操作受付部と、を備えるメータユニット(20)と、を備え、
前記マルチメディアユニットは、更に、前記第1操作受付部が受け付けた前記指示操作を示すマルチメディア側操作情報を前記メータユニットに送信するとともに、前記メータユニットから送信されてくる情報を取得するマルチメディア側通信部(F8)を備え、
前記メータユニットは、前記第2操作受付部が受け付けた前記指示操作を示すメータ側操作情報を前記マルチメディアユニットに送信するとともに、前記マルチメディアユニットから送信されてくる前記マルチメディア側操作情報を取得するメータ側通信部(G3)を備え、
前記第2表示制御部は、前記メータ側操作情報に基づいて前記第2操作受付部が受け付けた前記指示操作を特定するとともに、その特定した前記指示操作に対応する前記操作対応画像を前記第2ディスプレイに表示し、
前記第1表示制御部は、前記マルチメディア側操作情報に基づいて前記第1操作受付部が受け付けた前記指示操作を特定するとともに、その特定した前記指示操作に対応する前記操作対応画像を前記第1ディスプレイに表示することを特徴とする車両用表示制御装置。
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