JP2016096178A - 成膜方法、半導体素子の製造方法、および自立基板の製造方法 - Google Patents

成膜方法、半導体素子の製造方法、および自立基板の製造方法 Download PDF

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正志 水田
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Abstract

【課題】高速でp型III-V族化合物半導体を成膜できる成膜方法を提供する。【解決手段】成膜方法は、p型III-V族化合物半導体膜を成膜する成膜工程および活性化工程を含む。成膜工程では、第1原料ガス、第2原料ガス、および有機金属ガスを、少なくとも1枚の基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、基板上にp型III-V族化合物半導体膜を成膜する。活性化工程では、p型III-V族化合物半導体膜を加熱処理する。第1原料ガスはハロゲン元素およびIII族元素を含む。第2原料ガスは、第1原料ガスと反応して基板上に膜を形成するガスである。有機金属ガスは、p型不純物元素を含む。成膜工程では、第1原料ガスおよび少なくとも一部の第2原料ガスを加熱して成膜空間に供給する。また、成膜工程では、加熱した第1原料ガスおよび加熱した第2原料ガスのいずれよりも低温の有機金属ガスを成膜空間に供給する。【選択図】図1

Description

本発明は成膜方法、半導体素子の製造方法、および自立基板の製造方法に関する。
p型III-V族化合物半導体の成膜方法には、有機金属気相成長法(MOCVD法)があった。MOCVD法では、p型のドーピング元素を含む有機金属ガスを原料ガスに合わせて供給することで、III-V族化合物半導体膜にp型不純物を添加する。
しかし、MOCVD法では、膜の成長速度が遅かった。
一方、MOCVD法に比べて高速にIII-V族化合物半導体の成膜ができる方法として、ハイドライド気相成長法(HVPE法)がある。特許文献1には、HVPE法により、速い成長速度で半導体テンプレートのアンドープGaN層、およびSiドープGaN層を成膜できることが記載されている。
特開2013−225648号公報
しかし、特許文献1の様な方法では、p型ドーピングを行うことはできなかった。特許文献1においても、p型の層の形成はMOCVD法で行われている。発明者が鋭意検討したところ、ドーピングガスである有機金属ガスが基板に到達する前に分解したり、有機金属化合物が配管に析出したりしてしまい、p型不純物が成膜した半導体層に添加されないことが分かった。
本発明は、HVPE法を用いて高速でp型III-V族化合物半導体を成膜できる成膜方法を提供するものである。
本発明によれば、
ハロゲン元素およびIII族元素を含む第1原料ガスと、前記第1原料ガスと反応して基板上に膜を形成する第2原料ガスと、p型不純物元素を含む有機金属ガスとを、少なくとも1枚の基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、前記基板上にp型III-V族化合物半導体膜を成膜する成膜工程と、
前記p型III-V族化合物半導体膜を加熱処理する活性化工程とを含み、
前記成膜工程では、
前記第1原料ガスおよび少なくとも一部の前記第2原料ガスを加熱して前記成膜空間に供給し、
加熱した前記第1原料ガスおよび加熱した前記第2原料ガスのいずれよりも低温の前記有機金属ガスを前記成膜空間に供給する成膜方法
が提供される。
本発明によれば、
基板を準備する工程と、
ハロゲン元素およびIII族元素を含む第1原料ガスと、前記第1原料ガスと反応して前記基板上に膜を形成する第2原料ガスと、p型不純物元素を含む有機金属ガスとを、少なくとも1枚の前記基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、前記基板上にp型III-V族化合物半導体層を形成するp型層形成工程と、
前記p型III-V族化合物半導体層を加熱処理する活性化工程とを含み、
前記p型層形成工程では、
前記第1原料ガスおよび少なくとも一部の前記第2原料ガスを加熱して前記成膜空間に供給し、
加熱した前記第1原料ガスおよび加熱した前記第2原料ガスのいずれよりも低温の前記有機金属ガスを前記成膜空間に供給する半導体素子の製造方法
が提供される。
本発明によれば、
下地基板を準備する工程と、
ハロゲン元素およびIII族元素を含む第1原料ガスと、前記第1原料ガスと反応して前記下地基板上に膜を形成する第2原料ガスと、p型不純物元素を含む有機金属ガスとを、少なくとも1枚の前記下地基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、前記下地基板上にp型III-V族化合物半導体層を形成するp型層形成工程と、
前記p型III-V族化合物半導体層を加熱処理する活性化工程と、
前記p型III-V族化合物半導体層から前記下地基板を剥離する剥離工程とを含み、
前記p型層形成工程では、
前記第1原料ガスおよび少なくとも一部の前記第2原料ガスを加熱して前記成膜空間に供給し、
加熱した前記第1原料ガスおよび加熱した前記第2原料ガスのいずれよりも低温の前記有機金属ガスを前記成膜空間に供給する、p型III-V族化合物半導体の自立基板の製造方法が提供される。
本発明によれば、HVPE法を用いて高速でp型III-V族化合物半導体を成膜できる成膜方法を提供することができる。
第1の実施形態に係る成膜方法に用いる気相成長装置の構造の一例を示す図である。 気相成長装置における主要部の配置関係を示す図である。 第1の実施形態に係る気相成長装置の第1供給部の構造を示す図である。 第1の実施形態に係る成膜方法を用いたp型III-V族化合物半導体の自立基板の製造方法について説明するための図である。 第2の実施形態に係る成膜方法に用いる気相成長装置の構造の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る半導体素子8の構造を示す図である。 HVPE法でのGaNの成長速度の原料ガス供給流量依存性を示す図である。 HVPE法により成長させたGaNの断面の電子顕微鏡像を示す図である。 DCS供給流量を変えて成長させたGaNのキャリア密度を調べた結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
(第1の実施形態)
本実施形態に係る成膜方法は、p型III-V族化合物半導体膜を成膜する成膜工程および活性化工程を含む。成膜工程では、第1原料ガス、第2原料ガス、および有機金属ガスを、少なくとも1枚の基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、基板上にp型III-V族化合物半導体膜を成膜する。活性化工程では、p型III-V族化合物半導体膜を加熱処理する。第1原料ガスはハロゲン元素およびIII族元素を含む。第2原料ガスは、第1原料ガスと反応して基板上に膜を形成するガスである。有機金属ガスは、p型不純物元素を含む。成膜工程では、第1原料ガスおよび少なくとも一部の第2原料ガスを加熱して成膜空間に供給する。また、成膜工程では、加熱した第1原料ガスおよび加熱した第2原料ガスのいずれよりも低温の有機金属ガスを成膜空間に供給する。
図1は、本実施形態に係る成膜方法に用いる気相成長装置1の構造の一例を示す図である。気相成長装置1によりHVPE法による成膜を行うことができる。図2は、気相成長装置1における主要部の配置関係を示す図である。ここで図2では、気相成長装置1に取り付けられた基板Sを平面視する方向から見た、第1供給部2、第2供給部3、および搬送手段5の配置関係を示す。図1は図2のA−A'における断面図である。
本実施形態によれば、気相成長装置1は、成膜室4、第1供給部2、第2供給部3、搬送手段5、および排気手段6を備える。成膜室4の内部には少なくとも1枚の基板Sが配置され、基板S上にp型III-V族化合物半導体膜を形成する。第1供給部2は、成膜室4内に、第1原料ガス、および第2原料ガスを導入する。第2供給部3は、成膜室4内に、有機金属ガスを導入する。搬送手段5は、成膜室4内で基板Sを搬送する。排気手段6は、成膜室4内のガスを排気して真空化する。
搬送手段5は、回転軸Lを軸として回転するサセプタ51を備える。第1供給部2の供給口は、サセプタ51の上面近傍に設けられ、サセプタ51の上面に対向している。搬送手段5は、サセプタ51上に配置された基板Sを、第1供給部2の供給口に対向させる第1配置と、第2供給部3の供給口に対向させる第2配置と、第1供給部2の供給口および第2供給部3の供給口のどちらにも対向させない第3配置との間で搬送する。第1〜第3配置を順に繰り返し搬送される間に、基板S上には、p型III-V族化合物半導体膜が成膜される。
なお、成膜室4内もしくは成膜室4の内壁に設けられ、成膜室4内にガスを供給する開口を「供給口」と呼び、成膜室4内もしくは成膜室4の内壁に設けられ、成膜室4内からガスを排気する開口を「排気口」と呼んで区別する。
成膜室4は、たとえば、ステンレス等のチャンバーで構成されている。この成膜室4内に基板Sが配置され、基板S上にIII-V族化合物半導体の膜が形成される。基板Sとしては特に限定されないが、たとえば、サファイア基板、SiC基板、ZnO基板、シリコン基板のいずれかを使用できる。また、テンプレート基板を用いることもできる。基板Sのサイズは、特に限定されないが、たとえば2〜6インチである。III-V族化合物半導体膜におけるIII族元素はたとえばGa、Al、In、Bのうちのいずれか1種以上である。III-V族化合物半導体膜におけるV族元素はたとえばN、As、Pのうちのいずれか1種以上である。III-V族化合物半導体は、たとえばGaN、AlN、InN、BN、GaAlN、InGaN、GaBN、AlBN、InBN、GaNAs、InNAs、AlNAs、BNAsのいずれか、およびこれらの混晶である。
中でも、窒化物半導体は、V族元素に窒素を用いたIII-V族化合物半導体であり、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニウム(AlN)、窒化インジウム(InN)およびそれらの混晶が代表である。窒化物半導体は、(1)安定な結晶構造がウルツ鉱型である、(2)融点が極めて高い(GaNで2000℃以上、常圧では融解しない)、(3)堅牢かつ化学的に安定である、(4)バンド構造が直接遷移型である、(5)エネルギーバンドギャップはInNで0.6eV、AlNで6.2eVであり、混晶によって広範囲に変化させられる、(6)熱伝導率が大きい、(7)電子飽和速度が大きい、および(8)大きな圧電定数を持つ等の特徴を有する。
なお、以下の実施形態では、窒素をV族元素とし、GaをIII族元素とし、GaN(窒化ガリウム)膜を形成する例について説明する。ただし、この例に限定されるものではない。HVPE法において、III族原料ガス(第1原料ガス)としてGaClを、V族原料ガス(第2原料ガス)としてNHを用いる場合、V/III流量比を1〜50として以下の様な反応により、GaN膜を得ることができる。
GaCl+NH→GaN+H+HCl
次に、第1供給部2の構造について以下に詳述する。
図3は、本実施形態に係る気相成長装置1の第1供給部2の構造を示す図である。図1では第1供給部2の構造を簡略化して描いている。
第1供給部2は、第1原料ガスを基板Sに向けて供給する第1供給口214と、第2原料ガスを基板Sに向けて供給する第2供給口215とを備える。そして第1供給部2は、第1原料ガスおよび第2原料ガスを互いに混合させずに、第1供給口214および第2供給口215にそれぞれ導く。
第1供給部2は、第1供給管21と、この第1供給管21の外側に設けられた加熱手段27と、加熱手段27の外側に設けられた遮熱手段22とを備える。第1供給部2は、加熱された第1原料ガスおよび第2原料ガスを基板Sに向けて供給するための部分である。ここで、第1原料ガスはハロゲン元素とIII族元素とを含有するガスであり、たとえばGaClガスである。第1原料ガスは、III族元素のハロゲン化ガスであることが好ましい。第2原料ガスはV族元素を含有する反応性ガスであり、たとえばアンモニアガス(NH)である。HVPE法による成膜を行う際、第1原料ガスと第2原料ガスとが同時に成膜室4内に供給され、基板S上にIII-V族化合物半導体膜が形成される。なお、第1原料ガスおよび第2原料ガスはそれぞれ、キャリアガスとあわせて供給されうる。
第1供給管21は、3本の管、すなわち外管211、第1内管212、および第2内管213を含み、三重管構造として構成されている。第1内管212は、外管211よりも内径が小さく、外管211内に挿入されている。第2内管213は、第1内管212よりも内径が小さく、第1内管212内に挿入されている。
第1供給管21は、その端部で第1供給口214、第2供給口215および非反応ガス供給口216を構成している。ここで、非反応ガス供給口216からは、第1原料ガスとも第2原料ガスとも反応しない、非反応ガスが成膜室4内に供給される。非反応ガスはたとえば水素ガス(H)である。第2原料ガスは、外管211の内側かつ第1内管212の外側の空間を通り、第2供給口215から成膜室4内に供給される。非反応ガスは第1内管212の内側かつ第2内管213の外側の空間を通り、非反応ガス供給口216から成膜室4内に供給される。そして、第1原料ガスは第2内管213の内側で生成され、第1供給口214から成膜室4内に供給される。
本実施形態に係る第1供給部2では、第1供給口214と第2供給口215の間に非反応ガス供給口216が設けられており、非反応ガスが供給されている。そして、これらの供給口は、サセプタ51で搬送される基板Sのすぐ上に位置するため、第1原料ガスと第2原料ガスとが混ざり合うことなく基板S上へ供給される。このように、本実施形態に係る気相成長装置1は、第1原料ガスと、第2原料ガスとが、基板Sの近傍で初めて混合されるよう構成されているため、供給管内で反応が生じて膜が析出するようなことがなく、基板S上への良好な膜形成ができる。なお、第1供給口214、第2供給口215、および非反応ガス供給口216を合わせて第1供給部2の供給口と呼ぶ。
ここで、第1原料ガスを生成するための構成について説明する。第2内管213の内側には第1原料ガスを生成するための原料ソース、たとえば、III族元素を含む原料20を収容した原料容器(たとえば石英ボート)24が配置されている。ここで、原料20はたとえばGaである。原料容器24には、配管25および配管26が接続されており、第1原料ガスを生成するためのガスが配管25により原料容器24内に供給される。ここで、第1原料ガスを生成するためのガスはハロゲン元素を含むガスであり、たとえば塩化水素ガス(HCl)である。原料容器24内に供給された第1原料ガスを生成するためのガスが原料20と反応して第1原料ガスが生成される。原料20がGaであり、第1原料ガスを生成するためのガスがHClである場合、第1原料ガスとしてGaClが生成される。生成された第1原料ガスは配管26から排出され、第1供給口214から成膜室4内へ供給される。
第1供給管21の周囲、特に原料容器24の周囲となる部分には、第1供給管21の内部を加熱するための加熱手段27、たとえばヒータが設けられている。この加熱手段27で第1供給管21の内部を加熱することで、第1原料ガスが効率良く生成される。
さらに、加熱手段27の周囲(外周)には、遮熱手段22が設けられている。本実施形態に係る遮熱手段22は、第1供給管21の周囲、特に加熱手段27の周囲を囲むように設けられた金属部材223と、この金属部材223の周囲に配置された冷却手段224とを含んで構成される。金属部材223はたとえば3重管構造を有する。そして金属部材223の周囲には冷却手段224を構成する管が配置され、この管の内部を冷却用の流体が通り、加熱手段27で発生した熱が第1供給部2の外部に伝わるのを防ぐ。なお、図3では金属部材223および冷却手段224の内部構造は省略して描いている。流体はたとえば水である。このように、加熱手段27で発生した熱が第1供給部2の外部に伝わるのを防ぐことにより、気相成長装置1における第1供給部2の外部の構成部位に熱の影響が生じることがなく、基板Sへの安定した成膜ができると共に、気相成長装置1の設計自由度が上がる。
なお、第1原料ガスを外管211の内側かつ第1内管212の外側を通して導入し、第2原料ガスを第2内管213の内側を通して導入する構成としても良い。その場合、原料容器24、配管25、配管26は外管211の内側かつ第1内管212の外側の空間に配置する。
次に図1に戻り、第2供給部3の構造を詳細に説明する。第2供給部3は、成膜室4内で有機金属ガスを供給するためのガス供給部である。第2供給部3は、配管33、配管34、およびシャワーヘッド32を備える。第2供給部3は、有機金属ガスを基板Sに向けて供給するための部分である。ここで、有機金属ガスはp型不純物元素を含むガスである。p型不純物元素としてはたとえばマグネシウム、亜鉛、またはゲルマニウム等が挙げられる。また、有機金属ガスはたとえばシクロペンタジエニルマグネシウム(CpMg)、ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、およびイソブチルゲルマニウムのうちのいずれかである。成膜工程において、有機金属ガスを基板Sに供給することにより、基板S上に形成されるIII-V族化合物半導体膜にp型不純物がドーピングされる。なお、有機金属ガスは、キャリアガスとあわせて供給されうる。
ここで、配管34および配管33の端部にはシャワーヘッド32が設けられている。シャワーヘッド32は、配管34に繋がる複数の孔311および配管33に繋がる複数の孔312を有する。すなわち、配管34を通るガスと、配管33を通るガスとは、シャワーヘッド32の異なる孔を介して成膜室4内に供給される。そして、これらの供給口、すなわち孔312および孔312は、サセプタ51で搬送される基板Sのすぐ上に位置する。有機金属ガスは配管34を通り、複数の孔311から成膜室4内に供給される。一方、たとえば第2原料ガスと同じ種類のガスが配管33を通り、複数の孔312から成膜室4内に供給される。なお、有機金属ガスが配管33から供給され、第2原料ガスと同じ種類のガスが配管34から供給されても良い。また、第2供給部3は、有機金属ガスを供給する一系統の配管のみを備える構成であっても良いし、三系統以上の配管を備えても良い。なお、有機金属ガスはキャリアガスと合わせて供給されうる。
第1供給部2および第2供給部3から供給されるガスの供給流量の制御やガスの種類の切り替えは、マスフローコントローラ等によって制御されることで瞬時に行われる。
なお、本実施形態に係る第2供給部3は、第1供給部2とは異なり、供給管内のガスを加熱する機構を備えていない。熱分解温度が低い有機金属ガスを安定して基板Sに供給するために、成膜室4に導入される低温ガスの温度は300℃以下であることが好ましく、200℃以下であることがより好ましい。なお、第2供給部3は、オイル循環等により適切な温度に保たれるようにしてもよい。
供給される有機金属ガスはたとえば、配管34の上流に設けられた有機金属ガス生成手段(不図示)において、有機金属化合物を含む液体中にキャリアガスをバブリングさせて得ることができる。
なお、本実施形態に係る気相成長装置1では、p型ドーピングを行わずに成膜を行う場合、第2供給部3からは水素ガスなどの非反応ガスが供給される。供給口へのガスの逆流入を防止するためである。
次に、本実施形態に係る搬送手段5について詳述する。
搬送手段5は基板Sを保持するサセプタ51と、サセプタ51を回転駆動する駆動手段52とを備える。サセプタ51は円盤形状をしており、回転軸Lは、サセプタ51の中心を通り、サセプタ51の上面に垂直である。サセプタ51は、一方の面(以後、「上面」と呼ぶ。図1における上側である。)に基板Sを保持するための凹部を有している(図示せず)。駆動手段52は、サセプタ51の上面と反対側の面(以後、「下面」と呼ぶ)側に接続されている。搬送手段5は、基板Sがサセプタ51の凹部に保持されるとき、基板Sの成膜しようとする主面が第1供給部2および第2供給部3の側に向くよう構成されている。言い換えると、搬送手段5は、基板Sの主面と第1供給部2および第2供給部3からのガスの供給方向とが直交するように構成されている。
なお、本実施形態に係るサセプタ51には、基板Sを保持するための凹部が複数設けられており、複数の基板Sが保持される。たとえば、これら複数の基板Sは、回転軸Lを中心とした同一円上に配置される。サセプタ51は例としてSiCコートしたグラファイト製サセプタであり、たとえば2インチ基板を12枚または3インチ基板を6枚搭載可能なものである。
駆動手段52は、サセプタ51を下面側から支持する軸部521と、この軸部521に接続されたモータ522とを備える。モータ522が動作することで、軸部521が回転軸Lを軸として回転する。
サセプタ51の下面側には、加熱手段53(たとえば抵抗加熱の4ゾーンヒータ)が配置されている。この加熱手段53は、成膜時に基板Sを加熱する。たとえば3インチ径の基板Sをサセプタ51上で1050℃に加熱する場合、±1℃の温度で制御可能である。
排気手段6の排気口は、サセプタ51上の基板Sを平面視する方向から見て、サセプタ51の外縁に沿って設けられている。排気手段6はドライポンプを備え、排気口は、サセプタ51の外周部の下面側で、成膜室4の底面に設けられている。
図2に示したように、第1供給部2および第2供給部3は、サセプタ51を回転駆動することで基板Sが描く円周上に位置している。すなわち、第1供給部2の供給口および第2供給部3の供給口は、サセプタ51を回転駆動することで基板Sが描く円周上に位置している。
ここで、駆動手段52によりサセプタ51は自転する。そのことにより、サセプタ51に保持された基板Sは、回転軸Lを中心としたひとつの円周上を移動し、回転軸Lを軸として公転することとなる。上述したように、基板Sの公転により、基板Sは「第1配置」「第2配置」「第3配置」の配置を順に、繰り返しとることとなる。
このように基板Sを移動させながら成膜を行い、基板Sに原料ガスが供給される時間すなわち第1配置または第2配置をとる時間と、供給されない時間すなわち第3配置をとる時間とを設けることにより、反応種が基板上に到達した後にその表面上をマイグレートする時間が存在する。このことで、結晶品質に優れ、安定した膜質が得られる。
なお、第1配置の基板Sと第1供給部2の供給口との距離は十分に近く、第1原料ガスと第2原料ガスが、基板Sの近傍で初めて混合されるよう構成されている。
本実施形態に係る気相成長装置1では、成膜中にサセプタ51を回転させることにより、基板S上に効率良く成膜することができる。以下に理由を説明する。成膜中には、基板S周辺の温度よりも、第1供給部2の供給口付近、もしくは第2供給部3の供給口付近の温度の方が低く、基板S側からこれらの供給口側に向かって上昇するようなガスの流れが生じることがある。このようなガスの流れが強い場合、各供給口から基板Sへ供給されるガスの流れを妨げることとなる。ここで、成膜中に、サセプタ51を回転させて、サセプタ51上のガスに遠心力を与えることで、基板Sから供給口側に向かって上昇するようなガスの流れを弱めることができる。これにより、基板Sに効率良く成膜することができる。
サセプタ51の回転速さは、1rpm以上であることが好ましい。また、サセプタ51の回転速さは、回転機構を簡素に構築できる点から、また基板Sから第1供給管21の供給口側に向かって上昇するようなガスの流れを適切に抑制する観点から、たとえば2000rpm以下であることが好ましく、100rpm以下であることがより好ましい。このような回転速さにすることにより、遠心力が十分に生じず、基板S上のガス分布にムラができ、ひいては基板Sの面内において形成される膜の厚さが不均一となるのを防ぐことができる。また、回転が速すぎないことにより、原料ガスを基板S上に十分にとどまらせ、膜を十分な速さで形成させることができる。
また、本実施形態に係る気相成長装置1の成膜室4には、供給管7が接続されている。供給管7は、その先端部が成膜室4内に挿入されており、その先端部が回転軸L上でサセプタ51の上部まで延在している。この供給管7は、成膜中、第3配置にある基板Sに対して、V族元素を含む補助ガスを放射状に供給する。成膜室4内で供給管7の延在方向の端面は閉じられており、供給管7の先端付近の側面に、複数の供給口(不図示)が円周方向に離間して設けられている。ここで、補助ガスは、第2原料ガスに含まれるV族元素を含んでいれば良く、たとえば、アンモニアガス、窒素ガス、ヒドラジンガスのいずれか1種以上のガスが挙げられる。なかでも、反応性が適当であるという観点から、アンモニアガスが好ましい。
ここで、供給管7からの補助ガスの供給流量(単位時間あたりのV族原子供給量)は、第2供給口215からの第2原料ガスの供給流量(単位時間あたりのV族原子供給量)よりも少ない。たとえば、供給管7からの補助ガスの供給流量は、第2供給口215からの第2原料ガスの供給流量の100分の1以上2分の1以下である。
このように、供給管7からV族元素を含むガスが供給されるため、第3配置に位置する基板Sの表面のV族原子濃度は、第1配置および第2配置に位置する基板Sの表面のV族原子濃度よりも低くなるものの、ゼロとはならない。このため、基板S表面のV族原子に一定の圧力を付与することができ、基板Sの表面からV族原子が離脱してしまうことを防止できる。一方で、基板S表面のV族原子濃度が低くなることで、III族原子にかかる圧力が低くなり、III族原子が表面拡散し、成長面に形成されているキンクやステップに到達する。このようにして結晶が成長することで、下地層の結晶性を引き継いだ良好な結晶膜を得ることができる。
なお、気相成長装置1では、第1供給部2からの第1原料ガスおよび第2原料ガスの供給を止め、第2供給部3から、有機金属を含む原料ガスおよび当該ガスと反応して基板上に膜を形成する原料ガスを導入することで、MOCVD法による成膜を行うこともできる。さらには、2つの成長方法を順に連続して用いることができる。
なお、気相成長装置1では、第1原料ガスの供給管とは別の管から、加熱されたHClなどの第1原料ガスを生成するためのガスを供給することができ、内部の堆積物をクリーニングすることができる。そのため、サセプタ51や成膜室4内に結晶が堆積し、剥離を起こして基板S上に付着するという問題を避けるための、専用の洗浄装置やチャンバーを解放してのメンテナンス作業が大幅に簡便化される。ひいては、基板上にゴミが付着して生じる歩留まり低下を容易に抑制することができる。
本実施形態に係る成膜方法について以下に説明する。
本実施形態に係る成膜方法では、成膜工程において、p型III-V族化合物半導体膜を成膜した後、活性化工程を行う。
まず、複数の基板Sをサセプタ51上に設置する。次に、加熱手段53により基板Sを下面側から加熱するとともに、成膜室4内(成膜空間)に第2原料ガスと同じガス(たとえばアンモニアガス)を供給し、成膜室4内を第2原料ガス雰囲気とする。基板Sの温度は、たとえば1000℃以上とすることが好ましく、1040℃以上とすることがより好ましい。なお、成膜室4内は、V族を含むガス雰囲気(たとえば窒素ガス雰囲気)であってもよい。これらのガスはいずれの供給口から供給しても良い。
また、原料容器24内の原料20の温度が所定の温度、たとえば800〜850℃となるまで、第1供給管21内を加熱手段27で加熱する。その後、配管25により、キャリアガスおよび第1原料ガスを生成するためのガスを原料容器24内に供給し、第1原料ガスを生成するためのガスと原料容器24内の原料20とを反応させ、第1原料ガスを生成する。ここでたとえば、キャリアガスは水素ガスであり、第1原料ガスを生成するためのガスはHClガスであり、原料20はGaであり、第1原料ガスはGaClガスである。生成された第1原料ガスは、配管26を介して原料容器24から排出され、第2内管213の内側を通り、第1供給口214から成膜室4内に供給される。
また、外管211の内側かつ第1内管212の外側を通して、第2原料ガスを第2供給口215から成膜室4内に供給する。このとき、第1内管212の内側かつ第2内管213の外側を通して、非反応ガスを非反応ガス供給口216から成膜室4内に供給し、第1供給管21の供給口付近での第1原料ガスと第2原料ガスとの接触を抑制する。
また、第2供給部3の供給口である孔311からは、有機金属ガスおよびキャリアガスを供給する。第2供給部3の供給口である孔312からは、第2原料ガスを供給する。このことにより、膜の成長速度を速くした場合にも、十分な量の第2原料ガスを成膜室4内に供給することができる。なお、第2供給部3から供給される第2原料ガスは、第1供給部2から供給される第2原料ガスよりも低温である。
ここで、HVPE法による成膜中、成膜室4内のサセプタ51を駆動手段52により回転駆動する。また、成膜中、排気手段6により成膜室4内の圧力をたとえば100torr以上700torr以下とする。
第1供給口214から供給された第1原料ガス、および第2供給口215から供給された第2原料ガスは、第1配置をとった基板S上に供給される。また、孔311から供給された有機金属ガス、および孔312から供給された第2原料ガスは、第2配置をとった基板S上に供給される。それらのガスが反応して、基板Sの主面上にp型不純物を含有したIII-V族化合物半導体膜が形成される。例として、第1原料ガスがGaCl、第2原料ガスがNH、有機金属ガスがCpMgである場合、化合物半導体膜としてp型GaN膜が形成される。基板Sがサセプタ51の回転によって繰り返し第1配置および第2配置をとることで、基板S上の膜が成長して膜厚が大きくなっていく。
ここで、成膜室4内への第1原料ガスの供給流量は0.01L/min以上1L/min以下とすることができる。成膜室4内への第2原料ガスの供給流量の総量は、0.01L/min以上20L/min以下とすることができる。有機金属ガスの供給流量は0.001L/min以上1L/min以下とすることができる。
本実施形態に係る成膜工程では、上述の様に加熱した第1原料ガスおよび加熱した第2原料ガスと、低温の有機金属ガスとを、交互に基板S上に供給する。そのため、サセプタの回転速さを調整するなどして、周期的なドーピング構造を容易に形成する事ができる。また、シャワーヘッド32を用いて有機金属ガスを供給するため、基板Sの面内のp型不純物の均一性を良好にすることができる。また、第1供給部2の供給口と第2供給部3の供給口とを互いに十分離して設けることができるため、基板Sに供給する第1原料ガスおよび第2原料ガスの温度を高温に保ったり、有機金属ガスを低温に保ったりすることが容易である。
上述の様に、気相成長装置1においては、基板Sは第1供給部2の外に設けられており、第1原料ガスおよび第2原料ガスを加熱する加熱手段27とは異なる加熱手段53により加熱される。そして、第1供給部2には、加熱手段27が設けられている一方、第2供給部3には加熱手段が設けられていない。このような構成により、第1供給部2から供給される第1原料ガスおよび第2原料ガスのいずれの温度よりも、第2供給部3から供給される有機金属ガスの温度が低い。たとえば、第1供給部2から供給される第1原料ガスおよび第2原料ガスの温度をいずれも700℃以上とし、第2供給部3から供給される有機金属ガスの温度を200℃以下とすることができる。そうすることで、HVPE法による高速な成膜が可能であると共に、熱分解温度の低い有機金属ガスを利用して膜にp型不純物を含有させることができる。また、第1原料ガス、第2原料ガス、および有機金属ガスの供給流量のバランスを調整することにより、ドーピング条件を容易に、精度良く制御することができる。なお、第2供給部3からは、熱分解温度の低いガスを、有機金属ガスに限らず供給して用いることもできる。
第1供給部2から供給された700℃以上の高温の第1原料ガスおよび第2原料ガスは、基板S上で反応してIII-V族化合物半導体膜を形成する。そこにさらに第2供給部3から供給された200℃以下の低温の有機金属ガスが反応してp型不純物が添加される。また、第2供給部3や供給管7からさらに第2原料ガスが供給される場合、その供給された低温の第2原料ガスも反応して成膜に寄与する。
成膜工程では、HVPE法により成膜を行うため、たとえば膜の成長速度を5μm/h以上とすることができる。そしてひいては、厚膜を形成することが出来る。
以上のようにして、HVPE法による所望の厚さの成膜が完了した後、第1原料ガス、第2原料ガス、および有機金属ガスの供給を停止する。
次いで、活性化工程において、成膜したp型III-V族化合物半導体膜を加熱処理する。加熱処理は、成膜室4内をNガス雰囲気とし、サセプタ51上で加熱手段53により行っても良いし、成膜室4から基板Sを取り出した後に別の加熱手段により行っても良い。加熱処理は、たとえば、Nガス雰囲気中で700℃以上1000℃以下の温度で5分間以上30分間以下保持することにより行うことができる。活性化工程後の室温(25℃)でのp型III-V族化合物半導体膜のキャリア密度は、たとえば5.0×1016cm−3以上とすることができる。移動度はたとえば1cm/Vs以上とすることができる。なお、これらの値はホール効果測定で求めることができる。
なお、低温ガスとしては、熱分解温度が低いガス、たとえば熱分解温度が200℃以下であるガスを効果的に用いることができる。また、その他のガスにおいても、成分の分解や変質を抑制させつつ、基板に供給することができるため、安定して品質の良いp型III-V族化合物半導体膜を成膜できる。
図4は、本実施形態に係る成膜方法を用いたp型III-V族化合物半導体の自立基板の製造方法について説明するための図である。自立基板は独立して取り扱うことができる程度の厚みを有する基板である。当該自立基板の製造方法は、下地基板820を準備する工程、p型III-V族化合物半導体層830を形成するp型層形成工程、p型III-V族化合物半導体層830を加熱処理する活性化工程、およびp型III-V族化合物半導体層830から下地基板820を剥離する剥離工程を含む。p型層形成工程では、上述した成膜方法で下地基板820上にp型III-V族化合物半導体層830を形成する。以下に詳しく説明する。
まず、図4(a)のように下地基板820を準備する。下地基板820はたとえばテンプレート基板であり、市販のものを用いることができる。下地基板820を気相成長装置1のサセプタ51上に配置する。そして、上述した成膜方法の成膜工程および活性化工程と同様にして、図4(b)のように、下地基板820上にp型III-V族化合物半導体層830を成膜し、その後活性化を行う。このとき、p型III-V族化合物半導体層830の厚さはハンドリングの容易さの観点から、50μm以上とすることが好ましく、300μm以上とすることがより好ましい。
活性化工程の後、下地基板820とp型III-V族化合物半導体層830との積層体を冷却する。次いで、p型III-V族化合物半導体層830から下地基板820を剥離して、図4(c)のようにp型III-V族化合物半導体層830からなる自立基板を得る。この剥離工程は、公知の方法で行うことができる。
本実施形態に係る成膜方法によれば、HVPE法によって高速にp型III-V族化合物半導体層を形成出来るため、p型III-V族化合物半導体の自立基板を効率良く製造することができる。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。
本実施形態に係る成膜方法によれば、HVPE法を用いるため、高速にp型III-V族化合物半導体膜を成膜することができる。
たとえば窒化物半導体デバイスの活性層となるエピタキシャル層の成長方法にはMOCVD法やHVPE法、分身線エピタキシー(MBE)法などがあるが、現状ではMOCVD法がほぼ主流となっている。MOCVD法は、複雑な層構造を持った各種光デバイスや電子デバイスが製造可能であり、特に量子井戸構造など極薄膜の精密な積層制御には高い性能を有するが、膜の成長速度が遅く、厚膜GaNを作成するのにはあまり適していない。
一方、HVPE法では、III族原料として用いるGa金属は、MOCVD法における有機金属原料に比べて遙かに安価で、また、原料の高純度化も容易である。MOCVD法と異なり、供給原料の過飽和度を高くしても気相中での均一核形成やアダクト反応が起きないため、成長速度は原料供給に比例して数百μm/h程度まで容易に実現可能である。また、熱平衡に近い成長方法のため、必要とするV族原料供給量もMOCVD法の場合の10分の1から100分の1であり、低コストである。このように高い成長速度を持つHVPE法は、高品質厚膜層を形成するのに適した方法である。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る成膜方法は、成膜工程において、加熱した第1原料ガス、加熱した第2原料ガス、および有機金属ガスを、同時に基板S上に供給する点を除いて、第1の実施形態に係る成膜方法と同様の構成である。
図5は、本実施形態に係る成膜方法に用いる気相成長装置1の構造の一例を示す図である。本実施形態に係る気相成長装置1は、第2供給部3の代わりに有機金属ガス供給管9を有する点を除いて、第1の実施形態に係る気相成長装置1と同様の構成である。
有機金属ガス供給管9は、成膜室4の側壁面から内部に挿入され、その先端は基板Sの上部に位置している。そして、有機金属ガス供給管9の先端には基板S上にガスを供給する供給口が設けられている。有機金属ガスは、有機金属ガス供給管9を通り、第1供給部2の供給口に対向している基板S上に供給される。有機金属ガス供給管9には、図示しない断熱手段および冷却手段の少なくとも一方が設けられており、有機金属ガス供給管9から供給される有機金属ガスは、第1原料ガスおよび第2原料ガスのいずれよりも低温に保たれている。より好ましくは、供給される有機金属ガスは200℃以下に保たれている。このことにより、熱分解温度の低い有機金属ガスを利用して膜にp型不純物を含有させることができる。
なお、有機金属ガス供給管9は成膜室4の側壁面に限らず、上面や底面から挿入されていても良い。上面から有機金属ガス供給管9を挿入する場合、加熱手段27および遮熱手段22の外側に、有機金属ガス供給管9を設けることで、供給される有機金属ガスを第1原料ガスおよび第2原料ガスのいずれよりも低温に保つことができる。
なお、図5では、サセプタ51上に基板Sが1枚のみ配置され、回転軸Lについて自転する例を示している。しかし、この例に限定されるものではなく、軸部521およびモータ522を省略して、基板Sを静止させておく構成にしてもよい。
なお、本図では、サセプタ51上に基板Sが1枚のみ配置された例を示しているが、第1の実施形態に係る1と同様に、複数の基板Sをサセプタ51上に配置し、順に第1供給部2の供給口に対向する構成としても良い。
なお、有機金属ガス供給管9は、ひとつに限らず、複数設けることができる。複数の有機金属ガス供給管9を設けることにより、複数の有機金属ガスを同時に基板S上に導入することができる。
(変形例)
本実施形態の成膜方法に用いる気相成長装置の変形例について以下に説明する。本変形例に係る気相成長装置では、有機金属ガス供給管9を備える代わりに、第1供給部2が更なる多重構造を有している。具体的には、加熱手段27および遮熱手段22をその内部に含む外管をさらに備え、その外管の内側かつ遮熱手段22の外側を通して成膜室4内に有機金属ガスを供給する。そのことにより、供給される有機金属ガスを第1原料ガスおよび第2原料ガスのいずれよりも低温に保つことができる。
第2の実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、第1原料ガス、第2原料ガス、および有機金属ガスを、同時に基板S上に供給するため、厚さ方向により均一に、p型不純物を添加して、膜を形成することができる。
(第3の実施形態)
以下では、第3の実施形態として、半導体素子の製造方法について説明する。本実施形態に係る半導体素子の製造方法では、第1の実施形態、または第2の実施形態に係る成膜方法を用いて、p型III-V族化合物半導体層を形成する。
本実施形態に係る半導体素子の製造方法では、基板を準備する工程、p型層形成工程、および活性化工程を含む。p型層形成工程では、第1の実施形態および第2の実施形態において説明した様に、第1原料ガスおよび少なくとも一部の第2原料ガスを加熱して成膜空間に供給し、加熱した第1原料ガスおよび加熱した第2原料ガスのいずれよりも低温の有機金属ガスを成膜空間に供給して、基板上にp型III-V族化合物半導体層を形成する。活性化工程では、p型III-V族化合物半導体層を加熱処理する。
図6は、本実施形態に係る半導体素子8の構造を示す図である。本実施形態では、一例としてGaN層を含む発光素子である半導体素子8の製造方法について説明するが、半導体素子の構造はこれに限定されるものではない。
まず、基板81として、サファイア層810にアンドープGaN層812が積層されたテンプレート基板を準備する。準備した基板81を、第1の実施形態に係る気相成長装置1のサセプタ51に取り付け、基板81のアンドープGaN層812上にn型GaN層82、n型AlGaN層83、多層量子井戸構造85、p型AlGaN層86、p型GaN層87を順に成膜して積層体を得る。多層量子井戸構造85は、数nmの厚さのInGaN層とGaN層を交互に繰り返し積層したものである。半導体素子8において、多層量子井戸構造85が活性層、n型GaN層82およびp型GaN層87がコンタクト層、n型AlGaN層83およびp型AlGaN層86がクラッド層である。
各層の成膜においては、第1供給部2から、第1原料ガスとしてGaClガスを、第2原料ガスとしてNHガスを成膜室4内に供給する。一方、第2供給部3からは、以下のガスを供給する。
アンドープGaN層812および多層量子井戸構造85のGaN層の成膜時:NH
n型GaN層82の成膜時:NHおよびジクロロシラン(SiHCl
n型AlGaN層83の成膜時:トリメチルアルミニウムおよびジクロロシラン
多層量子井戸構造85のInGaN層の成膜時:NHおよびトリメチルインジウム
p型AlGaN層86の成膜時:トリメチルアルミニウムおよびCpMg
p型GaN層87の成膜時:NHおよびCpMg
なお、2種類のガスを供給する場合には、一方のガスを孔311から供給し、他方のガスを孔312から供給する。
上記において、ジクロロシランは、n型不純物を含む有機金属ガスである。ジクロロシランを用いることで、n型不純物としてSiを含むn型半導体層を成膜することができる。n型不純物を含む有機金属ガスとしては、ジクロロシランの他に、ジシラン、モノシラン、テトラエトキシシラン、トリメチルシラン等を用いることができる。
また、上記において、トリメチルアルミニウムは、Al元素を含む有機金属ガスであり、AlGaN層の成膜に用いる。
また、上記において、トリメチルインジウムは、In元素を含む有機金属ガスであり、InGaN層の成膜に用いる。
なお、これらのガスに限らず、有機金属ガスを用いて多様な化合物半導体を成膜できる。
このように、一貫してHVPE法による成膜をすることができるため、温度の昇降や基板搬送などの時間と手間を省くことができる。従って、半導体装置を高い生産性で製造することができる。
得られた積層体を取り出し、n型GaN層82の一部を露出させた後に、活性化工程として加熱処理を行う。その後、露出したn型GaN層82およびp型GaN層87に接するように電極890および電極892を形成して半導体素子8を得る。
本実施形態に係る半導体素子の製造方法では、基板81を準備する工程と、p型III-V族化合物半導体層(p型AlGaN層86およびp型GaN層87)の形成工程との間に、多層量子井戸構造85を形成する工程をさらに含む。本実施形態においては、HVPE法で高速にp型層を形成出来るため、多層量子井戸構造85が形成された基板81を長時間高温状態に置く必要が無い。そのため、熱で多層量子井戸構造85の構造が乱れたりすることを抑制でき、半導体素子8を高品質に、高い生産性で製造することができる。また、p型層を厚く形成することができる。
なお、上記では膜形成を全てHVPE法により行う例について説明したが、これに限定されず、多層量子井戸構造など、一部の層をHVPE法の代わりにMOCVD法を用いて形成しても良い。
次に、本実施形態の作用および効果について説明する。
第3の実施形態においては第1の実施形態と同様の作用および効果が得られる。加えて、本実施形態に係る半導体素子の製造方法では、HVPE法で高速にp型層を形成出来るため、多層量子井戸構造などの超構造が形成された基板を長時間高温状態に置く必要が無い。そのため、熱で超構造が乱れたりすることを抑制でき、半導体素子を高品質に、高い生産性で製造することができる。また、p型層を厚く形成することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
次に、本発明の実施例および参考例について説明する。
(実施例)
第1の実施形態で説明したような気相成長装置を用いて、HVPE法によりテンプレート基板上へGaN膜を成膜した。
まず、テンプレート基板をサセプタ上に配置し、成膜空間(成膜室4)内を真空にするよう排気した。次いで、第1供給口214から加熱したGaClガスを0.3L/min、第2供給口215から加熱したNHガスを3L/min、非反応ガス供給口216から加熱したHガスを2L/min、供給管7からNHガスを0.5L/minそれぞれ供給し、15分間で10μmの厚さのアンドープGaN膜を成膜した。なおこのとき、孔311、および孔312からHガスを供給した。
次いで、第1供給口214から加熱したGaClガスを0.075L/min、第2供給口215から加熱したNHガスを3L/min、非反応ガス供給口216から加熱したHガスを2L/min、供給管7からNHガスを0.5L/min、孔311からCpMgガスを0.5L/min、孔312からNHガスを10L/min供給するよう切り替え、15分間で2μmの厚さのp型GaN膜を成膜した。すなわち膜の成長速度は8μm/hであった。このとき、第1供給部2および供給管7からの供給ガスはアンドープGaN膜の成膜時と同じとした。
なお、第1供給部2および第2供給部3から供給するGaClガス、NHガス、およびCpMgガスには、キャリアガスであるHガスをさらに合わせて供給した。成膜中の成膜室4内は500torrとし、基板温度はアンドープGaN膜の成膜時に1060℃、p型GaN膜の成膜時に1160℃とした。また、サセプタの回転速さは30rpmとした。第1供給部2から供給するガスの温度は、供給口において700℃以上とし、第2供給部3から供給するガスの温度は、供給口において200℃以下とした。
次いで、成膜室4内をN雰囲気にし、800℃で10分間、活性化アニールを行って、p型GaN膜を成膜した基板を得た。
上記のp型GaN膜を成膜した基板に対し、ホール測定を行ったところ、キャリア密度(ホール密度)は8.45×1016cm−3であり、ホール移動度は8.27cm/Vsであった。
以上の様に、本実施例において、HVPE法を用いて高速でp型III-V族化合物半導体膜の成膜ができることを確認した。なお、CpMgの供給流量を増やすことで、より高濃度でp型不純物を添加することも可能である。
(参考例1)
HVPE法の特徴である高速成長を確認するため、第1の実施形態で説明したのと同様の気相成長装置を用いて、GaClおよびNHを供給して成膜を行った。ただし、第1供給部2からGaClおよびNHを供給し、低温の有機金属ガスは供給しなかった。
図7は、HVPE法でのGaNの成長速度の原料ガス供給流量依存性を示す図である。
一般的なMOCVD法では成長速度はIII族原料のみによって律速されるが、熱平衡成長であるHVPE法では、III族原料とV族原料の両方に依存する。本図から、III族原料供給流量がV族原料に比べて少ない場合は、成長速度はIII族原料供給流量に比例し、成長速度に飽和傾向が見られてからV族原料を増加させると成長速度は更に増加することが確かめられた。HCl流量(すなわちGaCl流量)を0.5L/min、NH供給流量を6.0L/min、成長温度を1050℃、成膜室の圧力を500torr、サセプタ回転数を5rpmとしたとき、成長速度は90μm/hであった。
(参考例2)
HVPE法はMOCVD法に比べて酸化膜上の選択成長性に優れていることが知られており、それを確認するため、第1の実施形態で説明したのと同様の気相成長装置を用いてSiO膜上のGaNの選択成長を行った。ただし、第1供給部2からGaClおよびNHを供給し、低温の有機金属ガスは供給しなかった。成長に用いた基板は、サファイア基板上に形成したGaN表面にSiOを堆積し、開口幅3.5μm、ピッチ7μmの構造を形成したものである。成長条件は、HCl供給流量を0.5L/min、NH供給流量を3.0L/min、成長温度を1050℃、成膜室の圧力を500torr、サセプタ回転数を10rpmとした。
図8は、HVPE法により成長させたGaNの断面の電子顕微鏡(SEM)像である。(1−101)面を△状のファセット構造が開口部から形成され、成長が進んで隣接したファセット構造が合体し、さらに成長が進み表面が平坦に成長していることから、選択成長性に優れるというHVPE成長法の特徴が良く生かされていることが確認できた。
(参考例3)
第1の実施形態で説明したのと同様の気相成長装置を用いてHVPE成長中のn型ドーピングについて調べた。n型のドーピングには、SiHCl(DCS)を用い、気相成長装置の第2供給部から供給した。成長条件は、HCl供給流量を0.3L/min、NH供給流量を3.0L/min、成長温度を1050℃、成膜室の圧力を500torrとした。
図9は、DCS供給流量を変えて成長させたGaNのキャリア密度(電子密度)を調べた結果を示す図である。0.4〜3×1018cm−3の間でキャリア密度が制御できることが確認できた。
1 気相成長装置
2 第1供給部
20 原料
21 第1供給管
211 外管
212 第1内管
213 第2内管
214 第1供給口
215 第2供給口
216 非反応ガス供給口
22 遮熱手段
223 金属部材
224 冷却手段
24 原料容器
25 配管
26 配管
27 加熱手段
3 第2供給部
311 孔
312 孔
32 シャワーヘッド
33 配管
34 配管
4 成膜室
5 搬送手段
51 サセプタ
52 駆動手段
521 軸部
522 モータ
53 加熱手段
6 排気手段
7 供給管
8 半導体素子
81 基板
810 サファイア層
812 アンドープGaN層
82 n型GaN層
820 下地基板
83 n型AlGaN層
830 p型III-V族化合物半導体層
85 多層量子井戸構造
86 p型AlGaN層
87 p型GaN層
890 電極
892 電極
9 有機金属ガス供給管

Claims (11)

  1. ハロゲン元素およびIII族元素を含む第1原料ガスと、前記第1原料ガスと反応して基板上に膜を形成する第2原料ガスと、p型不純物元素を含む有機金属ガスとを、少なくとも1枚の基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、前記基板上にp型III-V族化合物半導体膜を成膜する成膜工程と、
    前記p型III-V族化合物半導体膜を加熱処理する活性化工程とを含み、
    前記成膜工程では、
    前記第1原料ガスおよび少なくとも一部の前記第2原料ガスを加熱して前記成膜空間に供給し、
    加熱した前記第1原料ガスおよび加熱した前記第2原料ガスのいずれよりも低温の前記有機金属ガスを前記成膜空間に供給する成膜方法。
  2. 請求項1に記載の成膜方法において、
    前記成膜工程では、
    700℃以上の前記第1原料ガスおよび700℃以上の前記第2原料ガスを前記成膜空間に供給し、
    200℃以下の前記有機金属ガスを前記成膜空間に供給する成膜方法。
  3. 請求項1または2に記載の成膜方法において、
    前記p型不純物元素はマグネシウムまたは亜鉛である成膜方法。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の成膜方法において、
    前記有機金属ガスはシクロペンタジエニルマグネシウム、ジメチル亜鉛、ジエチル亜鉛、およびイソブチルゲルマニウムのうちのいずれかである成膜方法。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の成膜方法において、
    前記成膜工程では、加熱した前記第1原料ガスおよび加熱した前記第2原料ガスと、前記有機金属ガスとを、交互に前記基板上に供給する成膜方法。
  6. 請求項1から4のいずれか一項に記載の成膜方法において、
    前記成膜工程では、加熱した前記第1原料ガス、加熱した前記第2原料ガス、および前記有機金属ガスを、同時に前記基板上に供給する成膜方法。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の成膜方法において、
    前記p型III-V族化合物半導体膜の成長速度を5μm/h以上とする成膜方法。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の成膜方法において、
    前記活性化工程後の前記p型III-V族化合物半導体膜の25℃でのキャリア密度が5.0×1016cm−3以上である成膜方法。
  9. 基板を準備する工程と、
    ハロゲン元素およびIII族元素を含む第1原料ガスと、前記第1原料ガスと反応して前記基板上に膜を形成する第2原料ガスと、p型不純物元素を含む有機金属ガスとを、少なくとも1枚の前記基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、前記基板上にp型III-V族化合物半導体層を形成するp型層形成工程と、
    前記p型III-V族化合物半導体層を加熱処理する活性化工程とを含み、
    前記p型層形成工程では、
    前記第1原料ガスおよび少なくとも一部の前記第2原料ガスを加熱して前記成膜空間に供給し、
    加熱した前記第1原料ガスおよび加熱した前記第2原料ガスのいずれよりも低温の前記有機金属ガスを前記成膜空間に供給する半導体素子の製造方法。
  10. 請求項9に記載の半導体素子の製造方法において、
    前記基板を準備する工程と、前記p型層形成工程との間に、
    多層量子井戸構造を形成する工程をさらに含む半導体素子の製造方法。
  11. 下地基板を準備する工程と、
    ハロゲン元素およびIII族元素を含む第1原料ガスと、前記第1原料ガスと反応して前記下地基板上に膜を形成する第2原料ガスと、p型不純物元素を含む有機金属ガスとを、少なくとも1枚の前記下地基板が配置されたひとつの成膜空間に供給して、前記下地基板上にp型III-V族化合物半導体層を形成するp型層形成工程と、
    前記p型III-V族化合物半導体層を加熱処理する活性化工程と、
    前記p型III-V族化合物半導体層から前記下地基板を剥離する剥離工程とを含み、
    前記p型層形成工程では、
    前記第1原料ガスおよび少なくとも一部の前記第2原料ガスを加熱して前記成膜空間に供給し、
    加熱した前記第1原料ガスおよび加熱した前記第2原料ガスのいずれよりも低温の前記有機金属ガスを前記成膜空間に供給する、p型III-V族化合物半導体の自立基板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110047912A (zh) * 2019-05-24 2019-07-23 合肥本源量子计算科技有限责任公司 一种垂直异质结材料及化学气相沉积装置

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