JP2016093221A - 歩行器 - Google Patents

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Masaharu Kashii
正治 香椎
正幸 大野
Masayuki Ono
正幸 大野
三郎 横倉
Saburo Yokokura
三郎 横倉
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Abstract

【課題】ユーザが立ち上がる際の安定性を確保するとともに、歩行時にはベースフレームをコンパクトにして歩行のじゃまになることを回避する。
【解決手段】複数の車輪9を備え、ユーザUの起立位置の左側及び右側のそれぞれからアクチュエータ6によって後方側に向けて伸縮可能な一対の伸縮部5を備えるメインフレーム2と、メインフレーム2に回転可能に取り付けられ、ユーザUの上肢を支持する支持フレーム3と、伸縮部5のそれぞれに回転可能に取り付けられ、かつ支持フレーム3に回転可能に取り付けられるサイドフレーム4と、を備える歩行器1であって、複数の車輪9のうち後輪9aは、伸縮部5の後端部分に配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は、歩行器に関する。
歩行器は、例えば、人の歩行を補助するために用いられる。歩行器は、けがや病気、加齢等により歩行が困難な人(ユーザ)の歩行訓練または歩行補助等に利用されるため、ユーザの体重の一部を支えることが可能な構造と、ユーザの歩行に伴って移動可能な構造とを併せ持つことが要求される。また、歩行器は、通常、椅子等に座っているユーザが立ち上がって利用されるが、椅子から立ち上がることを補助する機能を有するものが提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。特許文献1の歩行器は、キャスタを備えたベースフレームにより移動可能に構成され、さらに、起立補助及び免荷装置によって椅子に座ったユーザが立ち上がるのを補助する機能を有している。
特開2012−125548号公報
特許文献1の歩行器は、椅子に座っているユーザを吊り上げる際の安定性を確保するため、ベースフレームを椅子側(後方側)に延ばして配置している。従って、ユーザが立ち上がった後であってもベースフレームの後方側が延びた状態のままであり、方向自体が大きく、歩行中のじゃまになるといった問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、ユーザが立ち上がる際の安定性を確保するとともに、歩行時にはベースフレームをコンパクトにして歩行のじゃまになることを回避することが可能な歩行器を提供することを目的とする。
本発明は、複数の車輪を備え、ユーザの起立位置の左側及び右側のそれぞれからアクチュエータによって後方側に向けて伸縮可能な一対の伸縮部を備えるメインフレームと、メインフレームに回転可能に取り付けられ、ユーザの上肢を支持する支持フレームと、伸縮部のそれぞれに回転可能に取り付けられ、かつ支持フレームに回転可能に取り付けられるサイドフレームと、を備え、複数の車輪の一部は、伸縮部の後端部分に配置される。
また、サイドフレームは、伸縮部の後端部分に回転可能に接続される第1部材と、支持フレームに回転可能に接続される第2部材と、第1部材と前記第2部材とを、伸縮部の伸縮量に応じた角度に設定する接続部材と、を備えるものでもよい。また、一対の伸縮部は、後方に伸びた際、互いの間隔が拡がるように設定されてもよい。また、伸縮部の伸縮中に、伸縮部の後端部分に備える車輪を除いた車輪の回転を規制するブレーキを備えてもよい。また、ユーザの歩行パターンを検出する検出部を備え、ブレーキは、検出器が検出した歩行パターンと所定のパターンとのずれ量が閾値以上である場合に、車輪の回転を規制するものでもよい。また、伸縮部の後端部分に備える車輪は、走行方向が伸縮部の伸縮方向に固定され、伸縮部の後端部分に備える車輪を除いた車輪は、鉛直方向に平行な軸の周りで回転可能に設けられてもよい。また、アクチュエータ及びアクチュエータに電力を供給するバッテリの少なくとも一方は、メインフレーム内に収容されてもよい。
本発明によれば、伸縮部が伸びることにより支持フレームが後方側に傾き、椅子に座ったユーザが支持フレームにつかまった状態で伸縮部を縮めることで支持フレームが起き上がってユーザを容易に立ち上がらせることができる。また、支持フレームが後方側に傾いた際には伸縮部が後方に延びており、伸縮部の後端部分に備える車輪によってユーザを安定して支持することができる。一方、支持フレームが起立した際には伸縮部が縮んでおり、メインフレームがコンパクトになって歩行のじゃまになることを回避できる。
また、サイドフレームが、メインフレームに回転可能に接続される第1部材と、支持フレームに回転可能に接続される第2部材と、第1部材と第2部材とを、伸縮部の伸縮量に応じた角度で接続する接続部材と、を備える場合、支持フレームの上部の左右をサイドフレームで支持することができ、歩行器の剛性を高めることができる。また、一対の伸縮部が、後方に伸びた際、互いの間隔が拡がるように設定される場合、伸縮部が伸びて支持フレームが傾いた状態を安定して保持することができる。また、伸縮部の伸縮中に、伸縮部の後端部分に備える車輪を除いた車輪の回転を規制するブレーキを備える場合、ユーザの起立時に歩行器が不用意に移動するのを防止できる。また、ユーザの歩行パターンを検出する検出部を備え、ブレーキは、検出器が検出した歩行パターンと所定のパターンとのずれ量が閾値以上である場合に、車輪の回転を規制する場合、ユーザの歩行パターンに基づいて歩行器の移動を規制し、ユーザの支持を主とするので安定性を向上できる。また、伸縮部の後端部分に備える車輪が、走行方向が伸縮部の伸縮方向に固定され、伸縮部の後端部分に備える車輪を除いた車輪が、鉛直方向に平行な軸の周りで回転可能に設けられる場合、ユーザの起立時において歩行器の安定化を図るとともに、歩行中の方向転換を容易に行うことができる。また、アクチュエータ及びアクチュエータに電力を供給するバッテリの少なくとも一方が、メインフレーム内に収容される場合、歩行器の外観を良くするとともに、コンパクトにすることができる。
第1実施形態に係る歩行器の一例を示す斜視図である。 支持フレームが起立した歩行モードの状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。 上肢支持部の一例を示す斜視図である。 支持フレームが傾いた支援モードの状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。 図1に示す歩行器の動作を説明する図である。 第2実施形態に係る歩行器の一例を示す斜視図である。 支持フレームが起立した歩行モードの状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。 支持フレームが傾いた支援モードの状態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図である。 図6に示す歩行器の動作を説明する図である。
以下、実施形態について図面を用いて説明する。また、図面においては実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。また、以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照する場合がある。このXYZ直交座標系において、X方向は、前後方向であり、+X方向は前方であり、−X方向は後方である。Y方向は、X方向と直交する左右方向であり、+Y方向は左方であり、−Y方向は右方である。Z方向は、鉛直方向であり、X方向およびY方向のそれぞれに直交する方向である。本実施形態において、X方向を前後方向と呼ぶことがあり、Y方向を左右方向と呼ぶことがある。
[第1実施形態]
第1実施形態について説明する。図1および図2は第1実施形態に係る歩行器1の一例を示す図である。図1に示す歩行器1は、歩行モードの状態を示す斜視図である。図2(A)は歩行モードの状態の歩行器1を+Y方向から見た側面図であり、図2(B)は歩行モードの状態の歩行器1を+Z方向から見た上面図である。歩行器1は、図1に示すように、ユーザUを支持し歩行を補助することができる。この状態の歩行器1を歩行モードと呼ぶ。また、歩行器1は、後述するように、座った状態のユーザUの起立動作を補助し、ユーザUを歩行器1に起立させることができる。この状態の歩行器1を支援モードと呼ぶ。
歩行器1は、メインフレーム2と、支持フレーム3と、サイドフレーム4と、を備えている。メインフレーム2は、図1及び図2に示すように、起立したユーザUの+X側を囲むように、鉛直上方(+Z方向)から見て、U字形に形成されている。メインフレーム2の最大幅である幅L1は、歩行モードにおける歩行器1の最大幅である(図2(A)参照)。この幅は、一般的な住宅の廊下の幅である750mmより小さく設定され(本実施形態では650mm)、一般的な住宅において使用しやすいように設定されている。
メインフレーム2は、例えば、金属パイプ等の管状部材が用いられる。管状部材の場合、中空部分に物品(例えば、後述するアクチュエータ6、バッテリ7、制御部8、や配線など)を収容するスペースとして利用することができる。このように中空部分に物品を収容することで、歩行器1の外観を良くすることができ、また突起物が少ないコンパクトな構造することができる。なお、メインフレーム2は、例えば、複数の部材が連結されて形成されたものでもよく、また、管状部材以外の部材が用いられてもよい。
メインフレーム2は、−X方向に向かうにつれてY方向の間隔が拡がっており、−X側(後方側)のそれぞれには、伸縮部5を備えている。伸縮部5は、メインフレーム2内に配置されたアクチュエータ6によってメインフレーム2の後端側から−X方向に向けて伸縮する棒状の部材である。この棒状の伸縮部5は、メインフレーム2の内周面にガイドされて、後端部分がメインフレーム2から離れて−X方向に伸長した位置と、後端部分がメインフレーム2に近接した位置との間で移動可能に形成される。また、メインフレーム2が、−X方向に向かうにつれてY方向の間隔が拡がるため、一対の伸縮部5が伸長した際、伸縮部5の後端部分の間隔も−X方向に向かうにつれてY方向の間隔が拡がった状態となる。
伸縮部5を伸縮させるアクチュエータ6は、例えば、電動モータと、電動モータにより回転するボールねじと、ボールねじとネジ結合するナットと、を含んで構成される。伸縮部5がナットに連絡されることにより、電動モータの回転(ボールねじの回転)に伴って移動し、メインフレーム2の後端に対して伸長または収縮する。電動モータの駆動源であるバッテリ7は、メインフレーム2内に収容されており、電動モータと電気的に接続されている。バッテリ7は、例えば、リチウムイオン二次電池や鉛蓄電池等の二次電池等が用いられる。アクチュエータ6は、メインフレーム2内に収容された制御部8と電気的に接続され、制御部8によって制御される。
なお、アクチュエータ6は、上記したボールねじ機構に代えて、ラックアンドピニオン機構が使用されてもよい。また、アクチュエータ6自体が伸縮するものでは、伸縮部5とアクチュエータ6とが一体のものでもよい。また、アクチュエータ6は、電動モータが使用されることに代えて、油圧または空気圧等のシリンダ機構が適用されてもよい。なお、バッテリ7等の重量物がメインフレーム2内に収容されることにより、歩行器1の重心位置を下げ、安定化を図ることができる。
メインフレーム2は、複数の車輪9を備えている。メインフレーム2の+X側の下面には、車輪9として2個の前輪9aが設けられる。2個の前輪9aは、Y方向に間隔を空けて配置される。また、伸縮部5のそれぞれの後端部分には、車輪9として後輪9bが設けられる。2個の前輪9a及び2個の後輪9bにより歩行器1の走行を確保している。なお、前輪9aの個数や配置は任意であり、例えば、1個の前輪9aをメインフレーム2のY方向における中央に配置してもよく、また、3個以上の前輪9aを配置してもよい。
前輪9aは、鉛直方向(Z方向)と平行な軸周りに回転可能であり、例えば、自在キャスタである。後輪9bは、鉛直方向と平行な軸周りの回転が規制されており、例えば、旋回不能キャスタである。後輪9bは、走行方向が伸縮部5の伸縮方向(概ねX方向)に固定されている。前輪9aに自在キャスタが用いられることにより、歩行モードにおいてユーザUの意思等により歩行器1の向きを容易に変えることができる。一方、後輪9bを旋回不能キャスタとすることにより、Y方向(左右方向)への移動が規制され、支援モードでの安定性を確保することができる。
前輪9aは、それぞれ、ブレーキ10が設けられている。ブレーキ10は、前輪9aの一部に接触して回転を停止させることができる。ブレーキ10は、例えばバッテリ7により電磁的に駆動するタイプが用いられる。なお、ブレーキ10は、ユーザUの握力によって駆動するタイプが用いられてもよいが、電磁的に駆動するタイプを用いることにより、握力の弱いユーザUの使用時においても確実にブレーキ10を駆動させることができる。ブレーキ10は、制御部8と電気的に接続されており、制御部8によって制御される。なお、ブレーキ10は、2つ前輪9aにそれぞれ搭載されることに代えて、いずれか1つの前輪9aに搭載されるものでもよい。また、後輪9bは、旋回不能キャスタを用いているがこれに限定されない。例えば、伸縮部5の伸縮時は旋回不能にするとともに、伸縮部5が最も縮んだ状態(すなわち歩行モード)においては旋回可能となるように、後輪9bの旋回性を切り替え可能としてもよい。
支持フレーム3は、図1及び図2に示すように、メインフレーム2の+X側(前方側)においてY方向の略中央部分にヒンジ部11を介して取り付けられている。これにより、支持フレーム3は、メインフレーム2に対して前後方向(XZ面内)に回転可能となっている。ヒンジ部11としては、例えば、パイプヒンジが用いられる。支持フレーム3は、ヒンジ部11に下端が固定される棒状の第1部材12と、第1部材12の上端に固定部14を介して固定されるU字状の第2部材13と、を有している。
第1部材12及び第2部材13は、例えば、管状部材が用いられる。第2部材13は、メインフレーム2と同様に、湾曲部分を+X側(前方側)に配置し、後方に向けて開放するように配置される。第1部材12と第2部材13との間は固定部14によって固定され、相対的な移動がなく、両者間の角度は一定に維持される。第1部材12が起立した状態(歩行モード)において、第2部材13は略水平となるように設定される。歩行モードの際、第2部材13は、ユーザUの腰回りを囲むように配置される。
第2部材13は、メインフレーム2より小さなU字状に形成される。また、歩行モードにおいて、第1部材12は、鉛直方向(+Z方向)に対して−X方向にやや傾斜して配置されている。これにより、第2部材13が、+Z方向から見てメインフレーム2の内側に配置される。その結果、歩行モードにおいて、ユーザUがメインフレーム2の内側に確実に配置され、歩行の際にユーザUの足が前輪9aやメインフレーム2等に接触することを抑制することができる。
支持フレーム3は、ユーザUの上肢UEを支持する。第2部材13の上面側には、上肢UEを支持するための上肢支持部15を備えている。上肢支持部15は、ユーザUの左右に対応する第2部材13の上面2個所にそれぞれ設けられる。
図3は、ユーザUの左側に配置される上肢支持部15を示す斜視図である。なお、ユーザUの右側に配置される上肢支持部15は、図3に示す上肢支持部15とXZ平面に対して対称の形状となる。上肢支持部15は、図3に示すように、肘掛け部15aと、ハンドル部15bとを備え、これら肘掛け部15aとハンドル部15bとが一体化した形状である。上肢支持部15は、樹脂や金属により、断面が楕円状の直線部分である肘掛け部15aと、肘掛け部15aから内側に湾曲しかつ上方に向けて延びるハンドル部15bと、が形成される。なお、上肢支持部15は、樹脂等を心材として表面に軟質のラバー材を被覆してもよい。
ユーザUは、歩行モードにおいて上肢UEを肘掛け部15aに乗せ、かつハンドル部15bを把持することにより歩行器1にしっかりと掴まることができ、歩行器1に支持されながら向きを容易に変えることができる。なお、上肢支持部15は、ユーザUの上肢UE以外の部分も支持することができる。例えば、ユーザUの脇や胸部等を支持することができる。また、支援モードでは、ハンドル部15bをユーザUが抱え込むことで支持フレーム3が起立する際にユーザUが支持フレーム3にしっかりと掴まることができる。
図1及び図2に戻り、サイドフレーム4は、下端が伸縮部5のそれぞれの後端部分にヒンジ部16を介して取り付けられ、さらに上端がヒンジ部17を介して支持フレーム3の第2部材13の後端部分に取り付けられる。一対のサイドフレーム4は、起立したユーザUの左右後方にそれぞれ配置される。左右のサイドフレーム4は、同一の構造であり、下端がヒンジ部16に取り付けられた第1部材18と、第1部材18の上端側に接続部材20を介して接続しかつ上端がヒンジ部17に取り付けられた第2部材19と、を有している。第1部材18および第2部材19は、ヒンジ部16、ヒンジ部17、及び接続部材20によって、ほぼ前後方向において回転可能に設定される。第1部材18および第2部材19は、例えば、直線状の管状部材が用いられる。また、第1部材18は、第2部材19より長く設定されている。ヒンジ部16、17は、例えばパイプヒンジが用いられる。
第1部材18は、伸縮部5の伸縮量を接続部材20に伝達する伸縮量伝達部21を備えている。伸縮量伝達部21は、例えば、伸縮部5の伸縮を制御するアクチュエータ6の動力を接続部材20に伝達することで伸縮量に応じた動力を伝えるように、回転可能なロッドや、傘歯車など(図示せず)により構成される。なお、図面では、波線矢印で動力が伝達されることを示している。
接続部材20は、伸縮量伝達部21により伝達された動力を利用して、伸縮部5の伸縮量に応じた第1部材18と第2部材19との接続角度θを設定する。第1部材18及び第2部材19は、接続部材20が設定した接続角度θで折れ曲がった状態に変化する。接続部材20は、例えば、図1及び図2に示すように、伸縮部5が最も縮んだ状態で接続角度θを180度に設定し、伸縮部5が伸びるに従って接続角度θを小さく変化させ、伸縮部5が最も伸びた状態で接続角度θが約70度となるように設定される。なお、伸縮部5の伸縮量に応じた接続角度θは任意に設定可能である。
なお、接続部材20は、伸縮量伝達部21により動力を伝達されて接続角度θを設定することに限定されない。例えば、接続部材20内に電動モータ等のアクチュエータを内蔵し、伸縮部5の伸縮量をセンサして電動モータを駆動することにより接続角度θを設定するものでもよい。
ところで、歩行器1のこれらの構成に着目すると、メインフレーム2と支持フレーム3とが回転可能であり、また、サイドフレーム4がメインフレーム2及び支持フレーム3の双方に回転可能である。さらに、伸縮部5が伸縮可能であること、及び、サイドフレーム4の中間部分に回転可能部分があることから、4節リンク機構において1部材の長さが変更可能な5つの変化部分を持った構造である。これら5つの変位部分において、伸縮部5の伸縮量により接続部材20の接続角度θが一義的に決定されることから、伸縮部5の伸縮量によって支持フレーム3の傾きや、サイドフレーム4の第1部材18及び第2部材19の屈曲等の形態が決定される。
例えば、接続部材20の接続角度θは、伸縮部5の伸縮量の最大時において、支持フレーム3の上部の位置が、座った状態のユーザUの上半身部分の位置に対応するように設定される。なお、左右のサイドフレーム4は、それぞれ接続部材20によって接続角度θが設定されるが、左右の伸縮部5の伸縮量は同期制御されて同一であるため、左右の接続部材20によって設定される接続角度θは同一となる。従って、支持フレーム3が左右に傾いて変形することがなく、支援モードでユーザUを前後方向に安定して姿勢を変化させることができる。
制御部8は、例えば、中央演算処理装置(CPU)やメモリ等を備えており、ユーザUが入力部22に入力した情報に従って、歩行器1の各部を制御する。入力部22は、動作指令を入力することができ、支持フレーム3の固定部14の上面に設けられている。入力部22は、無線又は有線により制御部8と接続されている。なお、入力部22は、動作入力を受け付ける形態の他に、音声入力や外部との通信を介した入力を受け付ける形態であってもよい。制御部8および入力部22は、それぞれバッテリ7と接続されている。
動作指令は、例えば、伸縮部5の伸縮、ブレーキ10の動作を実行させる指令を含む。制御部8は、動作指令に従って、伸縮部5の伸縮、ブレーキ10の動作を制御する。例えば、制御部8は、伸縮部5を伸縮させる際、左右の伸縮部5それぞれのアクチュエータ6の駆動を同期させ、それぞれの伸縮量が同一となるように制御する。また、制御部8は、伸縮部5の伸縮中において、ブレーキ10を作動させ、前輪9aの回転を規制する。これにより、支援モードにおいて歩行器1の走行が規制され、ユーザUの起立中に歩行器1が不用意に移動することを防止する。また、制御部8は、伸縮部5が最も縮んだ際(支援モードの終了後)に前輪9aの回転の規制を解除する。これにより、ユーザUは、容易に歩行モードに移行できる。また、制御部8は、ブレーキ10の動作の強弱を制御することができる。これにより、傾斜地等で歩行器1の急な走行を抑制できる。
また、制御部8は、図1に示すように、ユーザUの歩行パターンを検出する検出部23の情報に基づき、ブレーキ10を制御する。検出部23は、例えば、靴の中敷、靴下、靴等に備えた感圧センサが用いられる。検出部23は、ユーザUの左右の足の裏面に装着される。検出部23は、ユーザUの歩行に応じて変化する足裏面にかかる圧力を感圧センサにより検出することで、ユーザUの歩行パターンを検出する。検出部23は、無線または有線により、制御部8に入力される。
制御部8は、予め設定された所定の歩行パターンがメモリ等に記憶されており、検出部23が検出した歩行パターンと所定の歩行パターンとを照合して、所定のパターンとのずれ量が閾値以上である場合、ブレーキ10を作動させて、前輪9aの回転を規制する。これにより、例えば、ユーザUの歩行が乱れて転倒の兆候が現れた際に歩行器1を停止させ、ユーザUの転倒を未然に防止することができる。なお、検出部23を用いるか否かは任意である。
図4は、歩行器1における伸縮部5が最も伸長した状態を示す図であり、図4(A)は+Z方向から見た上面図、図4(B)は+Y方向から見た側面図である。図4に示す状態は、支援モードであり、座っているユーザUに対して起立させる前の状態、又は歩行モードからユーザUを椅子等に移したときの状態である。図4(A)および図4(B)に示すように、メインフレーム2の伸縮部5は−X方向に最も伸長している。左右の伸縮部5は、後方(−X方向)に向かうにつれて後端部分におけるY方向の間隔が拡がった状態となる。これにより、歩行器1は、拡がった前輪9aおよび後輪9bに支持され、X方向の安定性が高くなるとともに、Y方向の安定性も高くなる。
サイドフレーム4は、伸縮部5が伸びるに従って接続部材20の接続角度θが小さくなり、第1部材18が+X側(前方側)に傾き、第2部材19が−X側(後方側)に傾くことで鉛直方向を縮めた状態となる。支持フレーム3は、サイドフレーム4の鉛直方向が縮んだことにより−X側(後方側)に傾いた状態となって上肢支持部15を低い位置に設定する。その結果、上肢支持部15は、座った状態のユーザUの上肢を支持可能な位置に配置される。また、上肢支持部15は、鉛直上方(+Z方向)から見て、伸縮部5の後端部分よりも+X側に位置している。これにより、座っているユーザUが上肢支持部15につかまった場合でも、ユーザUの左右側方に伸縮部5の後端部分が配置するので、歩行器1の安定性を向上することができる。
なお、左右の伸縮部5の後方端部におけるY方向の間隔L2(図4(A)参照)は、伸長時において700mmより大きく設定されている(例えば、本実施形態では752mm)。間隔L2が700mmより大きいと、JIS T9201に定められている大型車いすの幅の最大値630mmやJIS T9203に定められている電動車いすの幅の最大値700mmより大きいため、伸縮部5が伸びた場合でも車いすに伸縮部5が干渉せず、車いすに座っているユーザUにおいても本実施形態の歩行器1を使用することができる。
次に、歩行器1の動作について説明する。図5は歩行器1の動作を示す説明図である。図5(A)は支援モードの状態の歩行器1を示し、図5(B)はユーザを起立させて歩行モードへ移行する状態の歩行器1を示し、図5(C)は歩行モードの状態の歩行器1を示す。
図5(A)に示すように、ユーザUは、椅子の前方に歩行器1を配置し、入力部22を操作して伸縮部5を伸ばし、歩行器1を支援モードに変形させる。支援モードでは、制御部8によりブレーキ10が作動して前輪9aの回転を停止させ、伸縮部5が伸長する。伸縮部5の後方端部は、それぞれ、ユーザUの左側および右側に配置される。サイドフレーム4は、伸縮部5の伸長量に応じて第1部材18と第2部材19との接続角度θが接続部材20により設定されることにより、後方に傾いて上肢支持部15をユーザUに近づけた状態となる。ユーザUは、座ったまま上肢支持部15に掴まるとともに、入力部22を操作して歩行器1を歩行モードに移行させる。なお、入力部22の操作は、ユーザUが行う他に、付き添いの医師や介護者等が行ってもよい。
伸縮部5が縮むことにより、図5(B)に示すように、接続部材20の接続角度θが大きくなり、支持フレーム3を起こしていく。ユーザUは、上肢支持部15に掴まったまま支持フレーム3が起き上がることで座った状態から持ち上げられる。これにより、ユーザUは、起立動作が補助される。この状態においても、制御部8によりブレーキ10が作動し前輪9aの回転が停止しているので、歩行器1が不用意に移動することはない。また、後輪9b(伸縮部5の後方端部)はユーザUの側方に配置されるため、ユーザUの持ち上げを安定して行うことができる。また、後輪9bは旋回できないので、伸縮部5の伸縮方向にはスムーズに走行しつつも左右方向にぶれることはなく、歩行モードへの移行時において安定性を確保できる。
伸縮部5がさらに+X方向に縮むと、サイドフレーム4は、伸縮部5の伸長量に応じて接続部材20により第1部材18と第2部材19との接続角度θが大きくなる。これにより、支持フレーム3が起き上がり、これに伴って、上肢支持部15に掴まっているユーザUは、起立状態に移行していく。
伸縮部5が最も縮んだ状態では、図5(C)に示すように、接続部材20により第1部材18と第2部材19との接続角度θが180度となり、歩行器1は歩行モードとなる。この状態において、ユーザUは、上肢支持部15の肘掛け部15aに上肢UEを載せ、ハンドル部15bを握ることにより、歩行補助または歩行訓練が可能な状態となる。なお、歩行器1が歩行モードになると、制御部8は、ブレーキ10の作動を解除し、前輪9aを走行可能な状態とする。これにより、ユーザUは起立状態で歩行器1を使用可能となる。なお、歩行中において、制御部8は、検出部23からユーザUの歩行パターンをモニタし、歩行の乱れ等を検出してブレーキ10を適宜作動する点は上記のとおりである。
歩行器1は、上記と逆の動作を行うことができる。例えば、ユーザUが歩行器1からイス等に座る場合、図5(A)〜図5(C)に示す動作と逆に、歩行モードの歩行器1の伸縮部5を伸長させることにより、ユーザUは、起立状態から着座することができる。このとき、伸縮部5が伸びて後輪9bがユーザUの左右側方に位置するため、ユーザUの着座動作を安定して補助することができる。また、伸縮部5が伸びる際には、ブレーキ10により前輪9aの回転が停止されているため、着座中に不用意に歩行器1が移動することを防止しており、着座補助を安定して行うことができる。
このように、本実施形態によれば、伸縮部5が伸びた支援モードにおいて後輪9bでユーザUの左右側方を支持するため、ユーザUの起立時や着座時に歩行器1を安定させることができる。また、歩行モードにおいて、伸縮部5は縮んだ状態となるため、後輪9b等が歩行のじゃまにならず、コンパクトな歩行器1とすることができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態において、第1実施形態と同様の構成については、同じ符号を付してその説明を簡略化あるいは省略する。また、上記した第1実施形態において説明した事項のうち、第2実施形態に適用可能なものは全て第2実施形態でも適用する。図6および図7は、歩行器100を示す図である。図6は、歩行モードの状態の歩行器100を示す斜視図であり、図7(A)は、歩行モードの歩行器1を+Z方向から見た上面図であり、図7(B)は、歩行モードの歩行器1を+Y方向から見た側面図である。本実施形態の歩行器100は、メインフレーム2と、支持フレーム103と、サイドフレーム104と、を備えている。メインフレーム2は、第1実施形態に示すものと同様である。
支持フレーム103は、図6及び図7に示すように、メインフレーム2の+X側(前方側)において2つのヒンジ部111を介して取り付けられている。これにより、支持フレーム103は、メインフレーム2に対して前後方向(XZ面内)に回転可能となっている。ヒンジ部111としては、例えば、パイプヒンジが用いられる。支持フレーム103は、2つのヒンジ部11に下端が固定される2本の棒状の第1部材112と、第1部材112の上端に固定部114を介して固定されるU字状の第2部材113と、を有している。
第1部材112及び第2部材113は、例えば、管状部材が用いられる。第2部材113は、メインフレーム2と同様に、湾曲部分を+X側(前方側)に配置し、後方に向けて開放するように配置される。第1部材112と第2部材113との間は固定部114によって固定され、相対的な移動がなく、両者間の角度は一定に維持される。第1部材112が起立した状態(歩行モード)において、第2部材113は略水平となるように設定される。歩行モードの際、第2部材113は、ユーザUの腰回りを囲むように配置される。なお、本実施形態では、2本の第1部材112を用いるが、1本の第1部材112が用いられてもよい。
第2部材113は、メインフレーム2よりやや小さなU字状に形成される。また、歩行モードにおいて、第1部材112は、鉛直方向(+Z方向)に対して−X方向にやや傾斜して配置されている。これにより、第2部材113が、+Z方向から見てメインフレーム2の内側に配置される。その結果、歩行モードにおいて、ユーザUがメインフレーム2の内側に確実に配置され、歩行の際にユーザUの足が前輪9aやメインフレーム2等に接触することを抑制することができる。
支持フレーム103は、ユーザUの上肢UEを支持する。第2部材113の上面側には、上肢UEを支持するための上肢支持部15を備えている。上肢支持部15は、ユーザUの左右に対応する第2部材113の上面2個所にそれぞれ設けられる。上肢支持部15は、第1実施形態に示すものと同様である。
サイドフレーム104は、例えば、管状部材が用いられる。サイドフレーム104は、下端が伸縮部5のそれぞれの後端部分にヒンジ部116を介して取り付けられ、さらに上端がヒンジ部117を介して支持フレーム103の第1部材112の略中央部分に取り付けられる。左右のサイドフレーム104は、同一の構造であり、下端がヒンジ部116に取り付けられた直線状の第1部分118と、第1部分118の上部を内側に湾曲または屈曲させ、その先端がヒンジ部117に取り付けられた第2部分119と、を有している。第2部分119は、+Z方向から見てL字状となるように湾曲または屈曲されている。
ヒンジ部116、117は、例えばパイプヒンジが用いられる。なお、第2部分119の長さや、第2部分119が支持フレーム103の第1部材112に取り付けられる位置は任意であり、第1部材112の略中央部分より上方または下方のいずれでもよい。ただし、第2部分119の取り付け位置が上方の場合、伸縮部5の伸縮に応じて支持フレーム103の傾き量が小さく、第2部分119の取り付け位置が下方の場合、伸縮部5の伸縮に応じて支持フレーム103の傾き量が大きくなる。従って、第2部分119の取り付け位置は、伸縮部5の伸縮範囲に基づいて決定されてもよい。
ところで、歩行器100のこれらの構成に着目すると、メインフレーム2と支持フレーム103とが回転可能であり、また、サイドフレーム104がメインフレーム2及び支持フレーム3の双方に回転可能である。さらに、伸縮部5が伸縮可能であることから、伸縮部5の伸縮量により支持フレーム3の傾きが決定される。例えば、伸縮部5の伸縮量の最大時において、支持フレーム103の上部の位置が、座った状態のユーザUの上半身部分の位置に対応するように設定される。本実施形態の歩行機100は、第1実施形態の接続部材20や伸縮量伝達部21に相当する部材が不要なため、全体の構造をシンプルにすることができる。
図8は、歩行器100における支援モードの状態を示す図であり、図8(A)は+Z方向から見た上面図、図8(B)は+Y方向から見た側面図である。図8に示すように、支援モードにおいて、メインフレーム2の伸縮部5は、第1実施形態と同様、−X方向に伸長し、後輪9bおよびサイドフレーム104の下端が−X方向に移動する。これにより、サイドフレーム104は、支持フレーム103を後方に引くことになる。その結果、支持フレーム103は後方に傾斜して、座った状態のユーザUの上肢UEで上肢支持部15を支持可能な位置に配置させる。また、第1実施形態と同様、上肢支持部15は、鉛直上方(+Z方向)から見て、伸縮部5の後端部分よりも+X側に位置している。これにより、座っているユーザUが上肢支持部15につかまった場合でも、ユーザUの左右側方に伸縮部5の後端部分(後輪9b)が配置するので、歩行器1の安定性を向上することができる。
次に、歩行器100の動作について説明する。図9は歩行器100の動作を示す説明図である。図9(A)は支援モードの状態の歩行器100を示し、図9(B)はユーザを起立させて歩行モードへ移行する状態の歩行器100を示し、図5(C)は歩行モードの状態の歩行器100を示す。
図9(A)に示すように、ユーザUは、椅子の前方に歩行器100を配置し、入力部22を操作して伸縮部5を伸ばし、歩行器100を支援モードに変形させる。支援モードにおいて、制御部8によりブレーキ10が作動して前輪9aの回転を停止させる点は、第1実施形態と同様である。支持フレーム103は、伸縮部5の伸長量に応じて傾斜しており、上肢支持部15をユーザUに近づけた状態となる。ユーザUは、座ったまま上肢支持部15に掴まるとともに、入力部22を操作して歩行器1を歩行モードに移行させる。
伸縮部5が縮むことにより、図9(B)に示すように、サイドフレーム104で支持フレーム103を前方に押し、支持フレーム103を起こしていく。ユーザUは、上肢支持部15に掴まったまま支持フレーム103が起き上がることで座った状態から持ち上げられる。これにより、ユーザUは、起立動作が補助される。なお、制御部8がブレーキ10を作動して前輪9aの回転を停止させている点は、第1実施形態と同様である。また、第1実施形態と同様に後輪9b(伸縮部5の後方端部)がユーザUの側方に配置されるため、ユーザUの持ち上げを安定して行うことができる。
伸縮部5がさらに+X方向に縮むと、サイドフレーム104は支持フレーム103を押すことで支持フレーム103を起き上がらせ、これに伴って、上肢支持部15に掴まっているユーザUは、起立状態に移行していく。
伸縮部5が最も縮んだ状態では、図9(C)に示すように、歩行器100は、支持フレーム103が起立した歩行モードとなる。この状態において、ユーザUは、上肢支持部15の肘掛け部15aに上肢UEを載せ、ハンドル部15bを握ることにより、歩行補助または歩行訓練が可能な状態となる。なお、歩行器100が歩行モードになると、制御部8は、ブレーキ10の作動を解除し、前輪9aを走行可能とする点は、第1実施形態と同様である。なお、歩行中において、制御部8は、検出部23からユーザUの歩行パターンをモニタし、歩行の乱れ等を検出してブレーキ10を適宜作動する点についても、第1実施形態と同様である。
歩行器100は、上記と逆の動作を行うことができる。例えば、ユーザUが歩行器100からイス等に座る場合、図9(A)〜図9(C)に示す動作と逆に、歩行モードから伸縮部5を伸長させることにより、ユーザUは、起立状態から着座することができる。このとき、伸縮部5が伸びて後輪9bがユーザUの左右側方に位置するため、ユーザUの着座動作を安定して補助することができる。また、伸縮部5が伸びる際には、ブレーキ10により前輪9aの回転が停止されているため、着座中に不用意に歩行器100が移動することを防止しており、着座補助を安定して行うことができる。
このように、本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、伸縮部5が伸びた支援モードにおいて後輪9bでユーザUの左右側方を支持するため、ユーザUの起立時や着座時に歩行器100を安定させることができる。また、歩行モードにおいて、伸縮部5は縮んだ状態となるため、後輪9b等が歩行のじゃまにならず、コンパクトな歩行器100とすることができる。
以上、実施形態について説明したが、本発明の技術範囲は、上記の実施形態に限定されるものではない。例えば、上記の実施形態で説明した要件の1つ以上は、省略されることがある。また、上記の実施形態で説明した要件は、適宜組み合わせることができる。また、上記した実施形態では、支援モードにおいてユーザUが上肢支持部15に掴まった状態で歩行モードに移行していたが、これに限定されない。例えば、上肢支持部15(または支持フレーム3、103)にベルト等を取り付け、座った状態のユーザUの背中にベルトを渡してユーザUを保持し、支持フレーム3、103が起き上がる際にベルト等によってユーザUを持ち上げるようにしてもよい。
U・・・ユーザ
1、100・・・歩行器
2・・・メインフレーム
3、103・・・支持フレーム
4、104・・・サイドフレーム
5・・・伸縮部
6・・・アクチュエータ
7・・・バッテリ
9・・・車輪
9a・・・前輪
9b・・・後輪
10・・・ブレーキ
18・・・第1部材
19・・・第2部材
20・・・接続部材
23・・・検出部

Claims (7)

  1. 複数の車輪を備え、ユーザの起立位置の左側及び右側のそれぞれからアクチュエータによって後方側に向けて伸縮可能な一対の伸縮部を備えるメインフレームと、
    前記メインフレームに回転可能に取り付けられ、前記ユーザの上肢を支持する支持フレームと、
    前記伸縮部のそれぞれに回転可能に取り付けられ、かつ前記支持フレームに回転可能に取り付けられるサイドフレームと、を備え、
    前記複数の車輪の一部は、前記伸縮部の後端部分に配置される、歩行器。
  2. 前記サイドフレームは、前記伸縮部の後端部分に回転可能に接続される第1部材と、前記支持フレームに回転可能に接続される第2部材と、前記第1部材と前記第2部材とを、前記伸縮部の伸縮量に応じた角度に設定する接続部材と、を備える、請求項1に記載の歩行器。
  3. 前記一対の伸縮部は、後方に伸びた際、互いの間隔が拡がるように設定される、請求項1または請求項2に記載の歩行器。
  4. 前記伸縮部の伸縮中に、前記伸縮部の後端部分に備える前記車輪を除いた車輪の回転を規制するブレーキを備える、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の歩行器。
  5. 前記ユーザの歩行パターンを検出する検出部を備え、
    前記ブレーキは、前記検出器が検出した前記歩行パターンと所定のパターンとのずれ量が閾値以上である場合に、前記車輪の回転を規制する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の歩行器。
  6. 前記伸縮部の後端部分に備える前記車輪は、走行方向が前記伸縮部の伸縮方向に固定され、
    前記伸縮部の後端部分に備える前記車輪を除いた前記車輪は、鉛直方向に平行な軸の周りで回転可能に設けられている、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の歩行器。
  7. 前記アクチュエータ及び前記アクチュエータに電力を供給するバッテリの少なくとも一方は、前記メインフレーム内に収容されている、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の歩行器。
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