JP2016090790A - 屈曲撮像装置 - Google Patents

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雅士 中野
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Abstract

【課題】リードスクリュー付きモータを支持するモータ用支持ブラケットによって反射された被写体光束が迷光となって撮像素子に向かうのを抑制可能な屈曲撮像装置を得る。【解決手段】自身の光軸O2方向に沿って移動可能な可動レンズ群G3と、被写体光束を屈曲させながら可動レンズ群へ導く屈曲素子L11と、可動レンズ群から出射した被写体光束を撮像する撮像素子ISと、光軸と平行かつ自身の軸線回りに回転することにより可動レンズ群を駆動するリードスクリュー31b、34b、及び、リードスクリューを回転させるモータ本体31a、34a、を具備するモータ31、34と、モータ本体を支持しかつリードスクリューを回転可能に支持するモータ用支持ブラケット32、35と、を備え、モータ用支持ブラケットの表面に、可動レンズ群から出射した被写体光束の一部が反射する反射用凹部32f、35fを形成した。【選択図】図15

Description

本発明は、屈曲素子を有するモータ駆動の屈曲撮像装置に関する。
近年、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ等の主として撮影を目的とした携帯電子機器や、カメラ付き携帯電話機や携帯情報端末といった付随的に撮影機能を備えた携帯電子機器が広く普及しており、こうした携帯電子機器に搭載される撮像装置の小型化が求められている。撮像装置の小型化の手段として、プリズムやミラーなどの反射素子(屈曲素子)の反射面を用いて被写体光束(被写体によって反射された反射光)を反射(屈曲)させる屈曲光学系によって撮像用光学系を構成し、撮像用光学系を出射した被写体光束を撮像素子で受光することが知られている。屈曲光学系を含む撮像光学系を用いることによって、撮像装置を被写体からの入射光の進行方向に薄型化することが可能である(特許文献1)。
このような屈曲撮像装置において、屈曲素子で屈曲された光軸上に位置する可動のレンズ群を一対のモータ(スクリュー付きモータ)で駆動する装置が提案されている(特許文献2)。特許文献2では、一対のスクリュー付きモータを一対のモータ用支持ブラケット(モータ支持ブラケット)にそれぞれ固定し、この屈曲撮像装置のハウジングに対して一対の保持プレートを固定している。
特開2012−88374号公報 特開2010-20193号公報
一対のモータ用支持ブラケットどうしの対向面(モータ用支持ブラケットの板厚に対して直交する方向の端面)間に可動レンズ群を配置すれば、スクリュー付きモータ及びモータ用支持ブラケットを有する屈曲撮像装置を薄型化することが可能になる。
しかしこのような配置にすると、可動レンズ群から出射した被写体光束の一部が一対のモータ用支持ブラケットの対向面によって反射されることにより迷光となり、この迷光が撮像素子の撮像面(結像面)に入射するおそれがある。仮に撮像面に迷光が入ると、撮像(撮影)した画像にゴーストが発生してしまう。
本発明は、リードスクリュー付きモータを支持するモータ用支持ブラケットによって反射された被写体光束が迷光となって撮像素子に向かうのを抑制可能な屈曲撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の屈曲撮像装置は、自身の光軸方向に沿って移動可能な可動レンズ群と、被写体光束を屈曲させながら上記可動レンズ群へ導く屈曲素子と、上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束を撮像する撮像素子と、上記光軸と平行かつ自身の軸線回りに回転することにより上記可動レンズ群を駆動するリードスクリュー、及び、該リードスクリューを回転させるモータ本体、を具備するモータと、上記モータ本体を支持しかつ上記リードスクリューを回転可能に支持するモータ用支持ブラケットと、を備え、上記モータ用支持ブラケットの表面に、上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部が反射する反射用凹部を形成したことを特徴としている。
上記光軸に沿って移動可能な遮光枠を備え、該遮光枠と上記可動レンズ群が上記光軸方向に相対移動するとき、上記モータ用支持ブラケットの上記反射用凹部と上記遮光枠が上記光軸に対して直交する方向に対向してもよい。
この場合、上記遮光枠が静止状態にあるとき、上記反射用凹部と上記遮光枠が上記光軸に対して直交する方向に対向してもよい。
上記可動レンズ群が、互いに独立して移動する第1可動レンズ群及び第2可動レンズ群を備え、上記モータが、上記第1可動レンズ群と上記第2可動レンズ群をそれぞれ駆動する第1モータ及び第2モータを備え、上記モータ用支持ブラケットが、上記第1モータと上記第2モータをそれぞれ支持する第1モータ用支持ブラケット及び第2モータ用支持ブラケットを備え、上記第1モータ用支持ブラケットと上記第2モータ用支持ブラケットの間に上記可動レンズ群及び上記遮光枠が位置してもよい。
上記光軸上に位置しかつ上記可動レンズ群を挟んで上記屈曲素子と反対側に位置する固定レンズ群を備え、上記固定レンズ群と上記可動レンズ群の間隔が最大となったときに、上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部が上記モータ用支持ブラケット側へ向かい、上記固定レンズ群と上記可動レンズ群の間隔が最大となったときに、上記固定レンズ群と上記可動レンズ群の間の中央点の上記光軸方向位置が上記反射用凹部と一致し、上記固定レンズ群との間隔が最大となった上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部を、上記反射用凹部を形成していない上記モータ用支持ブラケットの表面によって上記撮像素子側へ反射した反射光束を仮想反射光束とするとき、上記固定レンズ群との間隔が最大となった上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部を上記反射用凹部によって上記撮像素子側へ反射した反射光束の光量が、上記仮想反射光束の光量よりも少なくなるように上記反射用凹部の形状を設定してもよい。
上記反射用凹部が、上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部を反射しかつ互いに交差する二つの平面からなる反射面を備えてもよい。
被写体光束の光路や撮像素子の位置などを考慮しながら、モータ用支持ブラケット表面に形成する反射用凹部の形状を工夫することによって、反射用凹部によって反射された被写体光束が迷光となって撮像素子に向かうのを抑制可能である。
本発明の屈曲撮像装置の一実施形態の被写体側から見た外観斜視図である。 図1とは逆側から見た屈曲撮像装置のフレキシブルプリント基板を省略して示す外観斜視図である。 図1とは逆側から見た屈曲撮像装置の分解斜視図である。 一部の部材を取り外しかつ移動レンズ群がテレ端位置に位置する屈曲撮像装置の被写体側から見た斜視図である。 一部の部材を取り外しかつ移動レンズ群がワイド端位置に位置する屈曲撮像装置の図4とは逆側から見た斜視図である。 移動レンズ群がテレ端位置に位置するときの図5と同様の斜視図である。 移動レンズ群がワイド端位置に位置するときの遮光枠を省略して示す屈曲撮像装置の縦断側面図である。 移動レンズ群がワイド端位置に位置するときのロッド、3群枠、遮光枠、及び引張バネの斜視図である。 移動レンズ群がテレ端位置に位置するときのロッド、3群枠、遮光枠、及び引張バネの斜視図である。 一体化した遮光枠及び可動接触部材の斜視図である。 可動接触部材を取り外したときの遮光枠の斜視図である。 屈曲撮像装置の移動レンズ群がワイド端位置に位置するときのカバー部材、ロッド、3群枠、遮光枠、及び可動接触部材の縦断側面図である。 移動レンズ群がテレ端位置に位置するときの図12と同様の縦断側面図である。 屈曲撮像装置の移動レンズ群がワイド端位置に位置するときの撮像光学系、遮光枠、及び3群モータ用支持ブラケットの被写体側から見た図である。 移動レンズ群がテレ端位置に位置するときの図14と同様の図である。 比較例の図15と同様の図である。 3群モータ用支持ブラケットの一部の被写体側から見た模式的な拡大図である。 第1の変形例の一体化した遮光枠及び可動接触部材の斜視図である。 可動接触部材を取り外したときの遮光枠の斜視図である。 移動レンズ群がテレ端位置に位置するときの3群枠と遮光枠の斜視図である。 第2の変形例の3群モータ用支持ブラケットの一部の被写体側から見た模式的な拡大図である。 第3の変形例の3群モータ用支持ブラケットの一部の被写体側から見た模式的な拡大図である。 第4の変形例の3群モータ用支持ブラケットの一部の被写体側から見た模式的な拡大図である。 第5の変形例の3群モータ用支持ブラケットの一部の被写体側から見た模式的な拡大図である。
以下、図1−図17を参照しながら本発明の一実施形態に係る屈曲撮像装置10について説明する。以下の説明中の前後、左右、上下の各方向は図中の矢線を基準としている。本実施形態の屈曲撮像装置10は携帯端末やタブレットコンピュータなどの携帯機器に搭載可能なものである。
図7等に示すように、屈曲撮像装置10の撮像光学系は、第1レンズ群(前方レンズ群)G1、第2レンズ群G2(可動レンズ群)、第3レンズ群(可動レンズ群)G3、第4レンズ群G4(固定レンズ群)を有し、第1レンズ群G1に含まれる第1プリズム(屈曲素子)L11と第4レンズ群G4の像側に位置する第2プリズム(屈曲素子)L12でそれぞれ略直角に被写体光束(被写体によって反射された光束)を反射させる屈曲光学系となっている。図7に示すように、第1レンズ群G1は、第1プリズムL11の入射面L11−aの前方(被写体側)に位置する第1レンズ(前方レンズ)L1と、第1プリズムL11と、第1プリズムL11の出射面L11−bの右方(像側)に位置する第2レンズL2とから構成される。第2レンズ群G2から第4レンズ群G4はそれぞれ、プリズムなどの反射素子を含まないレンズ群である。以下、第1レンズ群G1の光軸を屈曲前光軸O1、第2レンズ群G2から第4レンズ群G4の光軸を可動レンズ群光軸O2、第2プリズムL12で反射後の光軸を撮像素子光軸O3とする。屈曲前光軸O1、可動レンズ群光軸O2及び撮像素子光軸O3は一平面(図7の紙面と平行な平面)内に含まれている。
図7に示すように、屈曲前光軸O1に沿って第1レンズL1に入射した被写体光束は、入射面L11−aを通して第1プリズムL11に入り、第1プリズムL11内の反射面L11−cによって可動レンズ群光軸O2に沿う方向に反射されて出射面L11−bから出射される。続いて被写体光束は、可動レンズ群光軸O2上に位置する第2レンズ群G2から第4レンズ群G4までの各レンズを通り、入射面L12−aを通して第2プリズムL12に入り、第2プリズムL12内の反射面L12−cによって撮像素子光軸O3に沿う方向に反射されて出射面L12−bから出射され、撮像素子ISの撮像面上に結像する。
図1から図3等に示すように屈曲撮像装置10は、第1レンズ群G1を有する1群ブロック12、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、第4レンズ群G4、第2プリズムL12及び撮像素子ISを備える本体モジュール11と、1群ブロックカバー14と、モータユニット30と、カバー部材40(ハウジング)と、を具備している。
本体モジュール11は、可動レンズ群光軸O2方向に長く、かつ、屈曲前光軸O1方向及び撮像素子光軸O3方向の厚さが薄い箱状体のハウジング13を有している。ハウジング13は後面全体及び前面の左側部が開口する中空部材である。ハウジング13の内部空間の長手方向の一端部(図1、図2、図7の左端部)には第1レンズ群G1を有する1群ブロック12が固定状態で取り付けられ、ハウジング13の内部空間の長手方向の他端部(右端部)側には第4レンズ群G4と第2プリズムL12と撮像素子ISが固定的に保持されている(図7参照)。撮像素子ISは、フレキシブルプリント基板(図示略)を介して、屈曲撮像装置10が搭載された携帯機器の駆動制御回路と接続される。
ハウジング13の左側部分の後面には上下一対の支持用凹部13aが凹設してあり、上下の支持用凹部13aの底面には円柱状のブラケット用左側支持突起13bが後方に向けて突設してある。一方、ハウジング13の右側部分の後面には抑えカバー用後側係止突起13cと抑えカバー用後側係止突起13cより上方に位置するFPC用係止突起13dが共に後方に向けて突設してある。さらにハウジング13の右端面には抑えカバー用右側係止突起13eが突設してある。またハウジング13の上下両面には抑えカバー用側部係止突起13fと1群ブロックカバー用係止突起13gが突設してあり、ハウジング13の左側面には一対の1群ブロックカバー用係止突起13hが突設してある。さらにハウジング13の上下両面には抑えカバー用係合凹部13iが凹設してあり、ハウジング13の前面には左右方向に延びる長孔である案内孔13j(遮光枠移動制御手段)が穿設してある(図1参照)。さらにハウジング13の右端部の上下両側にはモータ保持用凹部13kがそれぞれ凹設してある。
図1、図2に示すようにハウジング13の左側部には1群ブロックカバー14が装着してある。1群ブロックカバー14の上下両面と左側面には取付用係止孔14aと取付用係止孔14bが穿設してある。1群ブロックカバー14は、取付用係止孔14aと取付用係止孔14bをハウジング13の1群ブロックカバー用係止突起13gと1群ブロックカバー用係止突起13hにそれぞれ係止することにより、ハウジング13に対する装着状態を保持している。さらに1群ブロックカバー14の前面にはレンズ露出孔14cが穿設してあり、レンズ露出孔14cを通して第1プリズムL11が前方に露出している(図1参照)。
図4に示すように、ハウジング13の内部には可動レンズ群光軸O2と平行な上下一対のロッド22、23が配設してあり、ロッド22、23の左右両端部はハウジング13の内部に固定してある。図4等に示すように、第2レンズ群G2を保持する2群枠20の上下二カ所に形成した貫通孔20bと第3レンズ群G3を保持する3群枠21(レンズ支持枠)の上下二カ所に形成した貫通孔21bは、ロッド22、23にそれぞれ摺動自在に嵌合している。図8及び図9に示すように、3群枠21の後端部には右側に向かって突出する上下一対の押圧部21aが突設してある。
図5、図6、図8、図9等に示すように3群枠21と第4レンズ群G4の間には弾性を有する硬質樹脂によって構成した遮光枠16が配設してある。遮光枠16の中央部には側面視略矩形の中央貫通孔16aが穿設してあり、遮光枠16の前部には上下一対のロッド挿通孔16b、16cが穿設してある。遮光枠16の左側面には、一つの位置決め用突起16dと、上下一対の取付用突起16e、16fが左側に向けて突設してある。さらに遮光枠16の前端面の上部にはストッパ16h(遮光枠移動制御手段)が前方に向けて突設してある。さらに図8−図11に示すように遮光枠16の後縁部の上端部には遮光用突部16kが左側に向けて突設してある。
遮光枠16の左側面には弾性を有する樹脂材料製の可動接触部材17が固定してある。図10に示すように可動接触部材17は側面視略U字形をなすものである。可動接触部材17の上辺部と下辺部には係止用凹部17aと係止用孔17bが形成してあり、後辺部の前縁部には位置決め用凹部17cが形成してある。可動接触部材17は、係止用凹部17a、係止用孔17b、位置決め用凹部17cに取付用突起16f、取付用突起16e、位置決め用突起16dをそれぞれ嵌合させながら自身の右側面を遮光枠16の左側面に対して接着することにより(図11中のハッチングを付した領域が接着剤塗布領域)、遮光枠16に対して固定してある。可動接触部材17を遮光枠16に固定すると、可動接触部材17の後縁部が遮光枠16の後縁部から後方に突出する。
可動接触部材17と一体化した遮光枠16は、ロッド挿通孔16bとロッド挿通孔16cをロッド22とロッド23にそれぞれ嵌合させることにより、可動レンズ群光軸O2が中央貫通孔16aの中心を通る態様でロッド22とロッド23に対して摺動自在に支持している。図1に示すように、遮光枠16のストッパ16hはハウジング13の案内孔13jに対して左右方向に摺動可能に係合している。
さらに遮光枠16と3群枠21には、軸線が左右方向に延びる引張バネ18(付勢手段)の左右両端がそれぞれ係止してある。そのため遮光枠16と3群枠21に対して引張バネ18以外の付勢力が及ばないとき、遮光枠16と3群枠21は遮光枠16の左側面と3群枠21の右側面が互いに接触する一体状態となる。すると図8及び図12に示すように、3群枠21の上下の押圧部21aが左側から可動接触部材17の後縁部17dを右側に押圧するので、図12に示すように可動接触部材17の後縁部17dがカバー部材40の内面(前面)から前方に離間し、可動接触部材17の後縁部17dとカバー部材40の内面の間にクリアランスが形成される。一方、図9及び図13に示すように引張バネ18の付勢力に抗して遮光枠16と3群枠21を左右方向に引き離すと、3群枠21の上下の押圧部21aが可動接触部材17の後縁部17dから左側に離間するので、可動接触部材17の後縁部が自身の弾性力によって初期形状に復帰しようとする。そのため図13に示すように可動接触部材17の後縁部がカバー部材40の内面に対して接触する。
図3−図6に示すようにモータユニット30は、2群モータ31、2群モータ用支持ブラケット32、ナット33、3群モータ34、3群モータ用支持ブラケット35、ナット36、クッション材37、及びフレキシブルプリント基板38を備えるものである。
2群モータ31(第1モータ)(モータ)(駆動手段)は、モータ本体31aと、モータ本体31aから左側に向かって突出しかつ可動レンズ群光軸O2と平行な自身の軸線まわりに回転可能なリードスクリュー31bと、を一体的に備えている。2群モータ31のリードスクリュー31bにはナット33に穿設した雌ネジ孔33aが螺合してある。
金属板のプレス成形品である2群モータ用支持ブラケット32(モータ用支持ブラケット)は全体として左右方向に延びる板状部材である。2群モータ用支持ブラケット32は、前後方向に対して直交する平板部である本体構成部32aと、本体構成部32aの右端部から前方に延びるモータ本体用支持片32bと、本体構成部32aの下縁部の左端部近傍から延びるスクリュー用支持片32cと、を備えている。モータ本体用支持片32bには円形孔が貫通孔として穿設してある。スクリュー用支持片32cの右端部は左右方向に対して直交する板状部により構成してあり、当該右端部にはモータ本体用支持片32bの円形孔と同心をなす円形支持孔32dが貫通孔として穿設してある。本体構成部32aの左端部には係合孔32eが穿設してある。さらに本体構成部32aの上縁部には反射用凹部32fが凹設してあり、反射用凹部32fの右側部分と左側部分は2群モータ用支持ブラケット32を前後方向に見たときに左右方向に対して傾斜する反射面32f1と退避面32f2により構成してある(図3−図6、図14−図17参照)。さらに本体構成部32aの後面には弾性材料性のクッション材37が固着してある(図3参照)。
ナット33と一体化した2群モータ31は2群モータ用支持ブラケット32に対して固定状態で取り付けてある。具体的には、リードスクリュー31bをモータ本体用支持片32bの上記円形孔を通して本体構成部32aの直前に位置させつつスクリュー用支持片32cの円形支持孔32dによってリードスクリュー31bの左端部を回転可能に支持し、さらにモータ本体31aの左側面をモータ本体用支持片32bの右側面に固定している。
3群モータ34(第2モータ)(モータ)は2群モータ31と同一仕様のものであり、モータ本体31aとリードスクリュー31bに対応するモータ本体34aとリードスクリュー34bを具備している。
3群モータ34のリードスクリュー34bには、ナット33と同一仕様のナット36の雌ネジ孔36aが螺合している(図3参照)。
図5等に示すように、3群モータ用支持ブラケット35(モータ用支持ブラケット)は2群モータ用支持ブラケット32と同一材料かつ上下対称形状である。即ち、本体構成部32a、モータ本体用支持片32b、スクリュー用支持片32c、円形支持孔32d、係合孔32e、及び反射用凹部32f(反射面32f1、退避面32f2)にそれぞれ対応する本体構成部35a、モータ本体用支持片35b、スクリュー用支持片35c、円形支持孔35d、係合孔35e、及び反射用凹部35f(反射面35f1、退避面35f2)を備えており、本体構成部35aの後面にはクッション材37が固着してある。
ナット36と一体化した3群モータ34は3群モータ用支持ブラケット35に対して、2群モータ31(ナット33)及び2群モータ用支持ブラケット32と同じ要領によって固定状態で取り付けてある。
図3に示すようにフレキシブルプリント基板38の二カ所は2群モータ用支持ブラケット32と3群モータ用支持ブラケット35にそれぞれ固定してあり、さらにフレキシブルプリント基板38の回路パターンに対してモータ本体31aとモータ本体34aの端子が接続している。さらにフレキシブルプリント基板38のモータ本体34aに対する取り付け部分の近傍には取付孔38aが穿設してある。
以上構成のモータユニット30は、モータ本体31aとモータ本体34aをハウジング13の上下のモータ保持用凹部13kにそれぞれ嵌合しながら、後方からハウジング13内に装着してある。本体構成部32aと本体構成部35aの左端部をハウジング13の上下の支持用凹部13aに嵌合しながら係合孔32eと係合孔35eに対して上下のブラケット用左側支持突起13bをそれぞれ嵌合してあり、さらにフレキシブルプリント基板38の取付孔38aに対してハウジング13のFPC用係止突起13dを嵌合してある。さらにナット33が2群枠20に形成したナット係合用凹部20aに係合し(図5、図6参照)、ナット36が3群枠21に形成したナット係合用凹部(図示略)に係合している。そのため、ナット33と2群枠20は可動レンズ群光軸O2方向に一緒に移動可能であり、ナット36と3群枠21は可動レンズ群光軸O2方向に一緒に移動可能となる。また前後方向に見たときに2群モータ用支持ブラケット32と3群モータ用支持ブラケット35の間に2群枠20、3群枠21、及び遮光枠16が位置する。さらに本体構成部32aと本体構成部35aが位置する平面上に2群枠20、3群枠21、及び遮光枠16の一部が位置する。
図1−図3に示した金属板のプレス成形品であるカバー部材40は、前後方向に対して直交する平板状の本体平板部40aを備えている。さらにカバー部材40は、本体平板部40aの周縁部にそれぞれ突設した第1係合片40cと、第2係合片40fと、第3係合片40gと、を備えている。本体平板部40aの左端部近傍には1群ブロック露出用孔40bが穿設してあり、本体平板部40aの右端部には円形係止孔40dが穿設してある。さらに第1係合片40cには矩形係止孔40eが穿設してあり、第3係合片40gには方形係合片40hが穿設してある。
カバー部材40は、本体平板部40aを後方からハウジング13及びモータユニット30の後面に被せて、円形係止孔40d、矩形係止孔40e、方形係合片40hをハウジング13の抑えカバー用後側係止突起13c、抑えカバー用右側係止突起13e、抑えカバー用側部係止突起13fにそれぞれ係合しかつ第2係合片40fをハウジング13の抑えカバー用係合凹部13iに係合することにより、ハウジング13に対して固定状態で装着してある。カバー部材40をハウジング13に装着すると、本体平板部40aの前面が2群モータ用支持ブラケット32と3群モータ用支持ブラケット35に設けた各クッション材37を後方から押圧する。即ち、モータユニット30(2群モータ31、2群モータ用支持ブラケット32、3群モータ34、3群モータ用支持ブラケット35)がハウジング13とカバー部材40によって前後方向から挟まれるので、モータユニット30(2群モータ31、2群モータ用支持ブラケット32、3群モータ34、3群モータ用支持ブラケット35)がハウジング13に対して前後方向に位置決めされる。さらにカバー部材40の1群ブロック露出用孔40bを通して1群ブロック12の後端部が露出する。
屈曲撮像装置10のフレキシブルプリント基板38を上記携帯機器の駆動制御回路に接続することにより携帯機器のバッテリの電力を駆動制御回路、上記フレキシブルプリント基板、及びフレキシブルプリント基板38を介して撮像素子IS、2群モータ31、及び3群モータ34に供給可能な状態にすると、2群モータ31、3群モータ34、及び撮像素子ISが動作可能になる。さらに2群モータ31と3群モータ34を利用して2群枠20(第2レンズ群G2)と3群枠21(第3レンズ群G3)を互いに独立してロッド22、23方向に進退させれば撮像光学系がズーミング動作及びフォーカシング動作を行うので、被写体像を変倍及び合焦させた状態で撮像可能となる。
2群モータ31及び3群モータ34の駆動力によって2群枠20(第2レンズ群G2)、3群枠21(第3レンズ群G3)、及び遮光枠16を図5、図7、図8、図12、及び図14のワイド端位置に位置させたとき、遮光枠16が第4レンズ群G4に対して接近しかつ2群枠20と3群枠21が接近する。さらに引張バネ18の付勢力によって遮光枠16と3群枠21が互いに接触する一体状態となり、3群枠21の上下の押圧部21aによって押圧された可動接触部材17の後縁部17dがカバー部材40の内面(前面)から前方に離間し、可動接触部材17の後縁部17dがカバー部材40の内面との間にクリアランスを形成する(図12参照)。このとき図1に示すように遮光枠16のストッパ16hは案内孔13jの右端面に当接する。さらに遮光枠16の可動レンズ群光軸O2方向の位置(左右方向位置)が2群モータ用支持ブラケット32及び3群モータ用支持ブラケット35の反射用凹部32f、35fよりも右側に位置する(図14参照)。
この状態で屈曲撮像素子10を前方に位置する被写体に向けると、被写体光束は第1レンズ群1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3、遮光枠16(の中央貫通孔16a)、及び第4レンズ群G4を通って撮像素子ISの撮像面によって撮像(受光)される。
さらに遮光枠16と3群枠21が一体状態となるため(遮光枠16と3群枠21の間隔が狭くなるため)、第3レンズ群G3を透過した被写体光束(の殆ど)は遮光枠16の中央貫通孔16aを通って第4レンズ群G4に向かう。そのため、第3レンズ群G3を透過した被写体光束が遮光枠16(可動接触部材17)の後縁部とカバー部材40の内面の間の隙間をカバー部材40の内面に向かったり、第3レンズ群G3を透過した被写体光束が本体構成部32aの上面及び本体構成部35aの下面によって反射するおそれは小さい。屈曲撮像装置10は小型(薄型)タイプであるため、遮光枠16(可動接触部材17)の後縁部とカバー部材40の内面の間隔が狭くかつ本体構成部32aの上面及び本体構成部35aの下面と遮光枠16の間隔が狭い。そのため仮に第3レンズ群G3を透過した被写体光束がカバー部材40の内面や本体構成部32aの上面や本体構成部35aの下面に入射すると、この被写体光束は有害光線(迷光)となって第4レンズ群G4側及び撮像素子IS側に向かい、撮像素子ISが撮像した画像にゴーストが発生する可能性が高まる。しかし本実施形態では2群枠20(第2レンズ群G2)、3群枠21(第3レンズ群G3)、及び遮光枠16がワイド端位置に位置するときにこのような問題が発生する可能性は小さい。
一方、ワイド端位置に位置する2群枠20(第2レンズ群G2)、3群枠21(第3レンズ群G3)、及び遮光枠16を、2群モータ31及び3群モータ34を正転させることによって図6、図9、図13、及び図15のテレ端位置側に移動させると、2群枠20(第2レンズ群G2)及び3群枠21(第3レンズ群G3)がロッド22、23に沿って左側に移動し、さらにストッパ16hを案内孔13jに対して左側に摺動させながら遮光枠16が3群枠21と一体的に左側に移動する。そして2群枠20(第2レンズ群G2)、3群枠21(第3レンズ群G3)、及び遮光枠16がワイド端位置とテレ端位置の間の所定の中間位置に到達すると、遮光枠16のストッパ16hがハウジング13の案内孔13jの左端面に当接するので、遮光枠16のそれ以上の左方移動が規制され(静止状態となり)、遮光枠16は2群モータ用支持ブラケット32、3群モータ用支持ブラケット35の反射用凹部32f、35fと可動レンズ群光軸O2に対して直交する方向に対向する(図15参照)。即ち、遮光枠16のストッパ16hがハウジング13の案内孔13jの右端面に当接するワイド端位置からストッパ16hが案内孔13jの左端面に当接する間の3群枠21の移動領域が、3群枠21が遮光枠16と可動レンズ群光軸O2方向に一体的に移動する「一体移動領域」である。3群枠21(及び遮光枠16)が一体移動領域を移動している間は、可動接触部材17の後縁部17dがカバー部材40の内面との間にクリアランスを形成しているので、遮光枠16(及び3群枠21)はカバー部材40の内面に対して円滑に移動可能である。
そして2群枠20(第2レンズ群G2)及び3群枠21(第3レンズ群G3)が上記中間位置からさらにテレ端位置側に向かって移動すると、図9及び図13に示すように引張バネ18の付勢力に抗して3群枠21が遮光枠16から左側に離間する(相対移動する)。即ち、上記中間位置(ストッパ16hが案内孔13jの左端面に当接する位置)からテレ端位置までの3群枠21の移動領域が、3群枠21が遮光枠16に対して可動レンズ群光軸O2方向に相対移動する「相対移動領域」である。3群枠21が相対移動領域をテレ端位置側に移動すると、3群枠21の上下の押圧部21aが可動接触部材17の後縁部17dから左側に離間し、可動接触部材17の後縁部17dが自身の弾性力によって初期形状に復帰しようとするので、図13に示すように可動接触部材17の後縁部17dがカバー部材40の内面に対して接触する。3群枠21(第3レンズ群G3)が上記中間位置からさらにテレ端位置側に向かって移動すると、図4、図15に示すように遮光枠16と3群枠21の間隔が広くなるため、第3レンズ群G3を透過した被写体光束の一部が有害光線(迷光)となって遮光枠16の後縁部とカバー部材40の内面の間に向かうおそれがある。しかし、このとき可動接触部材17の後縁部17dが遮光枠16の後縁部とカバー部材40の内面の隙間を埋めるので、遮光枠16の後縁部とカバー部材40の内面の間に向かう被写体光束に起因して撮像素子ISが撮像した画像にゴーストが発生するおそれは小さい。
また、2群枠20(第2レンズ群G2)及び3群枠21(第3レンズ群G3)が上記中間位置からさらにテレ端位置側に向かって移動すると、第3レンズ群G3を透過した被写体光束の一部が本体構成部32aの上面及び本体構成部35aの下面によって反射する可能性が高まる。そして第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3がテレ端位置まで移動すると、第4レンズ群G4の被写体側面(左側面)と第3レンズ群G3の撮像側面(右側面)間の可動レンズ群光軸O2方向の間隔が最大となり、第3レンズ群G3を透過した被写体光束の一部が本体構成部32aの上面及び本体構成部35aの下面によって反射する可能性が最も高まる。図16の比較例(第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3の位置はテレ端位置)に示すように、仮に2群モータ用支持ブラケット32及び3群モータ用支持ブラケット35に反射用凹部32f、35fを形成していない(反射用凹部32f、35fに対応する部分を金属板で塞いだ)場合は、第3レンズ群G3を透過した被写体光束の一部が本体構成部32aの上面及び本体構成部35aの下面によって反射しかつ第4レンズ群G4及び第2プリズムL12を介して撮像素子ISの撮像面に入射する仮想反射光束となる。そしてこの仮想反射光束(の少なくとも一部)が有害光線となって撮像素子ISの撮像面に入射するので、仮想反射光束に起因して撮像素子ISが撮像した画像にゴーストが発生する可能性が大きくなる。しかし本実施形態では2群モータ用支持ブラケット32及び3群モータ用支持ブラケット35の反射用凹部32f、35fが形成してあり、第2レンズ群G2及び第3レンズ群G3がテレ端位置に位置すると、第4レンズ群G4の被写体側面(左側面)と第3レンズ群G3の撮像側面(右側面)の可動レンズ群光軸O2方向の間の中央点の可動レンズ群光軸O2方向位置が、反射用凹部32f、35fの一部と一致する。そのためテレ位置に位置する第3レンズ群G3を透過した被写体光束(図16の比較例において本体構成部32aの上面及び本体構成部35aの下面によって反射した場合に仮想反射光束となる光束)が本体構成部32aの反射面32f1及び本体構成部35aの反射面35f1によって反射するものの、反射面32f1及び反射面35f1によって反射した被写体光束は図15に示すように第4レンズ群G4とは異なる方向に向かう。そのため、反射面32f1と反射面35f1によって反射されかつ撮像素子ISに入射する反射光束の光量が上記仮想反射光束の光量より少なくなる。従って、反射面32f1及び反射面35f1によって反射した被写体光束に起因して撮像素子ISが撮像した画像にゴーストが発生するおそれは小さい。
なお本実施形態では反射面32f1及び反射面35f1がこの機能を発揮可能とするために、反射用凹部32f、35fの反射面32f1、35f1や退避面32f2、退避面35f2の角度は図17に示す大きさにしてある。即ち、
θmax:(反射用凹部32f、35fを形成した場合と形成しない場合のいずれにおいても)テレ位置に位置する第3レンズ群G3を透過しかつ2群モータ用支持ブラケット32と3群モータ用支持ブラケット35へ向かう(によって反射される)全光線の中で可動レンズ群光軸O2に対する傾斜角が最大のものの傾斜角
θmin:(反射用凹部32f、35fを形成した場合と形成しない場合のいずれにおいても) テレ位置に位置する第3レンズ群G3を透過しかつ2群モータ用支持ブラケット32と3群モータ用支持ブラケット35へ向かう(によって反射される)全光線の中で可動レンズ群光軸O2に対する傾斜角が最小のものの傾斜角
α:退避面32f2、35f2の可動レンズ群光軸O2に対する傾斜角
とした場合に、
被写体光束が反射面32f1、35f1に入射するようにするために、α<θmaxとしている。
また
β:反射面32f1、35f1の可動レンズ群光軸O2に対する傾斜角
とした場合に、反射面32f1、35f1に入射する被写体光束の可動レンズ群光軸O2に対する傾斜角をθとし、反射面32f1、35f1によって反射された仮想反射光束被写体光束(有害光線)の傾斜角をθ’とすると、
θ’=2β+θとなる。
θ’が常に一定値以上となるためには、θが最小の場合を考える必要がある。
そのためθ’<2β+θminを満たすようにβを設定する必要がある。本実施形態ではθ’>90°、θmin=20°であるためβ=35°となる。
αとβの大きさは、第4レンズ群G4や撮像素子ISなどの位置、2群モータ用支持ブラケット32及び3群モータ用支持ブラケット35と遮光枠16の間の上下方向距離、θやθmaxやθminの大きさに応じて適宜調整可能である。
なお、第3レンズ群G3を透過した後に反射面32f1や反射面35f1の周辺部側に向かう被写体光束(の一部)を遮光枠16に設けた遮光用突部16kが遮光しているので、遮光用突部16kを設けない場合と比べてαとβの大きさを大きくする(反射用凹部32f、35fの開き角を小さくして、反射用凹部32f、35fの左右幅を小さくする)ことが可能である。仮に反射用凹部32f、35fの左右幅が大きくなると、2群モータ用支持ブラケット32と3群モータ用支持ブラケット35の機械的強度が低下してしまう。
なお、2群モータ31及び3群モータ34を逆転させることにより、2群枠20、3群枠21、及び遮光枠16をテレ端位置側からワイド端位置側へ移動させることが可能であり、3群枠21が一体移動領域に戻ると引張バネ18の付勢力によって3群枠21と遮光枠16が再び一体状態となる。
以上本実施形態を利用して本発明を説明したが、本発明は様々な変形を施しながら実施可能である。
例えば図18−図20に示す第1の変形例の態様で実施してもよい。
第1の変形例の遮光枠16’の左側面には中央貫通孔16aの後方に位置する位置決め用突起16iと位置決め用突起16jが左向きに突設してある。位置決め用突起16iはL字形の突起であり位置決め用突起16jは上下方向に延びる直線状の突起である。可動接触部材17’は可動接触部材17と同一材料製であり、その前面を位置決め用突起16iと位置決め用突起16jに当接させながら接着剤(図19のハッチングを付した領域が接着剤塗布領域)によって遮光枠16の左側面に固着してある。可動接触部材17’を遮光枠16’に固定すると、可動接触部材17’の後縁部が遮光枠16’の後縁部から後方に突出する。
3群枠21’の左側面の後端部には左側に向かって突出する一つの押圧部21a’が突設してある。図示するように押圧部21a’の上下寸法は押圧部21aより長い。
図示は省略してあるが遮光枠16’と3群枠21’には引張バネ18の左右両端がそれぞれ係止してある。そのため遮光枠16’と3群枠21’に対して引張バネ18以外の付勢力が及ばないとき、遮光枠16’と3群枠21’は一体状態となり、3群枠21’の押圧部21a’が左側から可動接触部材17’の後縁部を右側に押圧し、可動接触部材17’の後縁部がカバー部材40の内面から前方に離間する。一方、引張バネ18の付勢力に抗して遮光枠16’と3群枠21’を左右方向に引き離すと、3群枠21’の押圧部21a’が可動接触部材17’の後縁部から左側に離間するので、可動接触部材17’の後縁部が自身の弾性力によって初期形状に復帰し、可動接触部材17’の後縁部がカバー部材40の内面に対して接触する。
そのため第1の変形例も上記実施形態と同様の作用効果を発揮可能である。
図21に示す第2の変形例の3群モータ用支持ブラケット35’には反射用凹部35f’が形成してある。反射用凹部35f’の反射面35f1’は反射用凹部35fと同じ形状(可動レンズ群光軸O2に対する傾斜角が反射面35f1と同じ)であるが、退避面35f2’の形状が反射用凹部35fとは異なる。即ち、退避面35f2’は可動レンズ群光軸O2と平行な第1直線部35f2aと可動レンズ群光軸O2に対して直交する第2直線部35f2bとにより構成してある。但し、第1直線部35f2aと反射面35f1’の交点と、第2直線部35f2bと本体構成部35aの上面の交点と、を結ぶ直線は可動レンズ群光軸O2に対して角度αで傾斜している。図示は省略してあるが第2の変形例の2群モータ用支持ブラケットは3群モータ用支持ブラケット35’と上下対称形状である。
図22に示す第3の変形例の3群モータ用支持ブラケット35’’には反射用凹部35f’’が形成してある。反射用凹部35f’’の退避面35f2’’は可動レンズ群光軸O2と平行な第1直線部35f2cと可動レンズ群光軸O2に対して傾斜する第2直線部35f2dとにより構成してある。但し、第1直線部35f2cと(可動レンズ群光軸O2に対する傾斜角が反射面35f1と同じである)反射面35f1’の交点と、第2直線部35f2dと本体構成部35aの上面の交点と、を結ぶ直線は可動レンズ群光軸O2に対して角度αで傾斜している。図示は省略してあるが第3の変形例の2群モータ用支持ブラケットは3群モータ用支持ブラケット35’’と上下対称形状である。
図23に示す第4の変形例の3群モータ用支持ブラケット35’’’には反射用凹部35f’’’が形成してある。反射用凹部35f’’’は反射面35f1’’’と退避面35f2を具備している。反射面35f1’’’は、共に可動レンズ群光軸O2に対して傾斜しかつ互いに公差する二つの平面からなる第一反射面35f1a’’’と第二反射面35f1b’’’を有している。図示は省略してあるが第4の変形例の2群モータ用支持ブラケットは3群モータ用支持ブラケット35’’’と上下対称形状である。
図24に示す第5の変形例の3群モータ用支持ブラケット35’’’’には反射用凹部35f’’’’が形成してある。反射用凹部35f’’’は反射面35f1’’’’と退避面35f2を具備している。反射面35f1’’’’は円弧面からなるものである。図示は省略してあるが第5の変形例の2群モータ用支持ブラケットは3群モータ用支持ブラケット35’’’と上下対称形状である。
以上構成の第2〜第5の変形例の2群モータ用支持ブラケット及び3群モータ用支持ブラケット35’、35’’、35’’’、35’’’’の傾斜角α、βは、θ、θmax、θminとの関係が上記実施形態と同じであるため、上記実施形態と同様の作用効果を発揮可能である。
また、上記実施形態及び各変形例は屈曲素子として第1プリズムL11及び第2プリズムL12を有しているが、第2プリズムL12を省略してもよい。また第1プリズムL11と第2プリズムL12の少なくとも一方を同様の機能(屈曲素子としての機能)を発揮するミラーに変更してもよい。
可動接触部材17を薄肉の金属板(弾性材料)により構成し、該金属板の弾性変形力を利用して可動接触部材17の後縁部をカバー部材40の内面に対して接触させたり離間させてもよい。
また屈曲撮像装置10から遮光枠16を省略してもよい。この場合も第3レンズ群G3を透過した後に反射面32f1や反射面35f1(又は各変形例の2群モータ用支持ブラケット及び3群モータ用支持ブラケットの反射面)の周辺部側に向かう被写体光束(の一部)が反射面32f1や反射面35f1によって反射される。そのためこの場合も反射面32f1と反射面35f1(又は各変形例の2群モータ用支持ブラケット及び3群モータ用支持ブラケットの反射面)は、遮光枠16を備える場合と同様の作用効果を発揮する。
また屈曲撮像装置10から遮光枠16及び引張バネ18を省略してもよい。
引張バネ18とは異なる態様の付勢手段によって遮光枠16、16’と3群枠21を一体化してもよい。また3群枠21とは別のレンズ支持枠と遮光枠16、16’を、付勢手段を介して一体化してもよい。
ハウジング13側にストッパ16hに相当するストッパを固定状態で突設し、3群枠21側に案内孔13jに相当する案内孔を形成してもよい。さらに案内孔はハウジング13と3群枠21のいずれに設ける場合であっても有底孔としてもよい。さらに案内孔13j及びストッパ16hとは異なる構造の遮光枠移動制御手段を採用してもよい。
また可動レンズ群光軸O2上に第2レンズ群G2、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4が設けられているが、可動レンズ群光軸O2上のレンズ群が2つ以下、または4つ以上タイプの撮像光学系にも本発明は適用が可能である。
さらに第1レンズ群G1において、第1プリズムL11の入射面L11−aの前方の屈曲前光軸O1上に配されるレンズや、第1プリズムL11の出射面L11−bの右方の可動レンズ群光軸O2上に配されるレンズの数を異ならせることが可能である。
また図示実施形態の屈曲撮像装置10の撮像光学系は、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3を可動レンズ群光軸O2に沿って移動させて変倍動作を行うズームレンズであるが、変倍機能を備えない撮像光学系(例えばフォーカシング機能のみ有する撮像光学系)を搭載した屈曲撮像装置においても本発明は適用可能である。例えば、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3がズーミング用の移動を行わないものとし、第2レンズ群G2または第3レンズ群G3がフォーカシング用の移動のみを行う態様にすることもできる。
また、図示実施形態の第1プリズムL11の入射面L11−aは横長矩形(長方形)であるが、第1プリズムL11の入射面L11−aの入射面11−aが正方形、台形あるいはその他の形状をなすタイプの屈曲撮像装置(光学系)にも本発明は適用可能である。
10 屈曲撮像装置
11 本体モジュール
12 1群ブロック
13 ハウジング
13a 支持用凹部
13b ブラケット用左側支持突起
13c 抑えカバー用後側係止突起
13d FPC用係止突起
13e 抑えカバー用右側係止突起
13f 抑えカバー用側部係止突起
13g 13h 1群ブロックカバー用係止突起
13i 抑えカバー用係合凹部
13j 案内孔(遮光枠移動制御手段)
13k モータ保持用凹部
14 1群ブロックカバー
14a 14b 取付用係止孔
14c レンズ露出孔
16 16’ 遮光枠
16a 中央貫通孔
16b 16c ロッド挿通孔
16d 位置決め用突起
16e 16f 取付用突起
16h ストッパ(遮光枠移動制御手段)
16i 16j 位置決め用突起
16k 遮光用突部
17 17’ 可動接触部材
17a 係止用凹部
17b 係止用孔
17c 位置決め用凹部
17d 後縁部
18 引張バネ(付勢手段)
20 2群枠
20a ナット係合用凹部
20b 貫通孔
21 3群枠(レンズ支持枠)
21a 21a’ 押圧部
21b 貫通孔
22 23 ロッド
30 モータユニット
31 2群モータ(第1モータ)(モータ)(駆動手段)
31a モータ本体
31b リードスクリュー
32 2群モータ用支持ブラケット(モータ用支持ブラケット)
32a 本体構成部
32b モータ本体用支持片
32c スクリュー用支持片
32d 円形支持孔
32e 係合孔
32f 反射用凹部
32f1 反射面
32f2 退避面
33 ナット
33a 雌ネジ孔
34 3群モータ(第2モータ)(モータ)(駆動手段)
34a モータ本体
34b リードスクリュー
35 35’ 35’’ 35’’’’ 3群モータ用支持ブラケット(モータ用支持ブラケット)
35a 本体構成部
35b モータ本体用支持片
35c スクリュー用支持片
35d 円形支持孔
35e 係合孔
35f 35f’ 35f’’ 35f’’’ 35f’’’’ 反射用凹部
35f1 35f1’ 35f1’’ 35f1’’’ 35f1’’’’ 反射面
35f1a’’’ 第一反射面
35f1b’’’ 第二反射面
35f2 35f1’ 35f2’’ 退避面
36 ナット
36a 雌ネジ孔
37 クッション材
38 フレキシブルプリント基板
38a 取付孔
40 カバー部材(ハウジング)
40a 本体平板部
40b 1群ブロック露出用孔
40c 第1係合片
40d 円形係止孔
40e 矩形係止孔
40f 第2係合片
40g 第3係合片
40h 方形係合孔
IS 撮像素子
L11 第1プリズム(屈曲素子)
L11−a 入射面
L11−b 出射面
L11−c 反射面
L12 第2プリズム(屈曲素子)
L12−a 入射面
L12−b 出射面
L12−c 反射面
G1 第1レンズ群(前方レンズ群)
G2 第2レンズ群(可動レンズ群)
G3 第3レンズ群(可動レンズ群)
G4 第4レンズ群(固定レンズ群)
O1 屈曲前光軸
O2 可動レンズ群光軸
O3 撮像素子光軸

Claims (6)

  1. 自身の光軸方向に沿って移動可能な可動レンズ群と、
    被写体光束を屈曲させながら上記可動レンズ群へ導く屈曲素子と、
    上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束を撮像する撮像素子と、
    上記光軸と平行かつ自身の軸線回りに回転することにより上記可動レンズ群を駆動するリードスクリュー、及び、該リードスクリューを回転させるモータ本体、を具備するモータと、
    上記モータ本体を支持しかつ上記リードスクリューを回転可能に支持するモータ用支持ブラケットと、
    を備え、
    上記モータ用支持ブラケットの表面に、上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部が反射する反射用凹部を形成したことを特徴とする屈曲撮像装置。
  2. 請求項1記載の屈曲撮像装置において、
    上記光軸に沿って移動可能な遮光枠を備え、
    該遮光枠と上記可動レンズ群が上記光軸方向に相対移動するとき、上記モータ用支持ブラケットの上記反射用凹部と上記遮光枠が上記光軸に対して直交する方向に対向する屈曲撮像装置。
  3. 請求項2記載の屈曲撮像装置において、
    上記遮光枠が静止状態にあるとき、上記反射用凹部と上記遮光枠が上記光軸に対して直交する方向に対向する屈曲撮像装置。
  4. 請求項2または3記載の屈曲撮像装置において、
    上記可動レンズ群が、互いに独立して移動する第1可動レンズ群及び第2可動レンズ群を備え、
    上記モータが、上記第1可動レンズ群と上記第2可動レンズ群をそれぞれ駆動する第1モータ及び第2モータを備え、
    上記モータ用支持ブラケットが、上記第1モータと上記第2モータをそれぞれ支持する第1モータ用支持ブラケット及び第2モータ用支持ブラケットを備え、
    上記第1モータ用支持ブラケットと上記第2モータ用支持ブラケットの間に上記可動レンズ群及び上記遮光枠が位置する屈曲撮像装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項記載の屈曲撮像装置において、
    上記光軸上に位置しかつ上記可動レンズ群を挟んで上記屈曲素子と反対側に位置する固定レンズ群を備え、
    上記固定レンズ群と上記可動レンズ群の間隔が最大となったときに、上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部が上記モータ用支持ブラケット側へ向かい、
    上記固定レンズ群と上記可動レンズ群の間隔が最大となったときに、上記固定レンズ群と上記可動レンズ群の間の中央点の上記光軸方向位置が上記反射用凹部と一致し、
    上記固定レンズ群との間隔が最大となった上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部を、上記反射用凹部を形成していない上記モータ用支持ブラケットの表面によって上記撮像素子側へ反射した反射光束を仮想反射光束とするとき、
    上記固定レンズ群との間隔が最大となった上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部を上記反射用凹部によって上記撮像素子側へ反射した反射光束の光量が、上記仮想反射光束の光量よりも少なくなるように上記反射用凹部の形状を設定した屈曲撮像装置。
  6. 請求項1から5のいずれか1項記載の屈曲撮像装置において、
    上記反射用凹部が、上記可動レンズ群から出射した上記被写体光束の一部を反射しかつ互いに交差する二つの平面からなる反射面を備える屈曲撮像装置。
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