JP2016088910A - ヘアシャンプー組成物 - Google Patents

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雅俊 吉田
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曜子 辻本
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義士 小田
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Abstract

【課題】コンディショニング効果の高い毛髪化粧料やセット力の高い整髪料が塗布された毛髪に対しても、泡立ち、泡質や洗浄力に優れ、かつ、すすぎ時の指通りが良く、乾燥後もきしまず指通りが良く、しなやかでまとまりのある髪に仕上げ、さらに、頭皮に潤いを与えることができるヘアシャンプー組成物の提供。【解決手段】(A)請求項1の式1で示されるアシルタウリン型界面活性剤を8〜18質量%、(B)請求項1の式2で示されるアミドベタイン型界面活性剤または請求項1の式3で示されるアルキルベタイン型界面活性剤を2〜10質量%、(C)炭素数が6〜22であるアルキルグルコシド型界面活性剤を0.1〜3質量%、(D)エチレンオキシドの平均付加モル数が60〜100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルを1〜9質量%、(E)カチオン性ポリマーを0.2〜1.2質量%含有し、(D)成分の含有量に対する(A)成分と(B)成分との合計含有量の質量比((A)+(B))/(D)が5/2〜5/1であることを特徴とするヘアシャンプー組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、ヘアシャンプー組成物に関し、詳細には、コンディショニング効果の高い毛髪化粧料やセット力の高い整髪料が塗布された毛髪に対して好適に使用することができるヘアシャンプー組成物に関する。
近年、消費者のおしゃれ意識の高まりから、コンディショニング効果を高めたヘアトリートメントやヘアマスクなどの毛髪化粧料、セット力を高めたペースト状やクリーム状のヘアワックスなどの整髪料(スタイリング剤)が市販されている。通常、このような毛髪化粧料や整髪料には、重合度の高いシリコーン類や融点の高いワックス類、被膜形成性の高い高分子化合物が適宜配合されている。
しかし、一般的にこれら成分は被覆力が高いため、ヘアシャンプーで1回洗浄した程度では十分に落としきれず、頭皮や毛髪に残存してしまうことがある。これら成分が頭皮や毛髪に残存すると、乾燥後にごわつきやべたつきが生じ、また臭気やかゆみの原因となるおそれがある。さらに、これら成分は泡立ちや泡質を阻害するため、ヘアシャンプーが本来有する性能が十分に満たされなくなるおそれもある。
そこで、ヘアシャンプーそのものの泡立ちや泡質、洗浄力を向上させる目的で、組成物中における界面活性剤濃度を高くしたり、油性成分の存在下においてもよく泡立つアルキル硫酸塩型界面活性剤やアルキルベンゼンスルホン酸塩型界面活性剤などを配合する方法が提案されている。
しかし、このような方法を用いた場合、頭皮や毛髪の皮脂や細胞間脂質が過剰に除去されることがあり、毛髪の指通りやまとまりが悪化し、また頭皮が乾燥し、かゆみが生じることがあった。
そこで、皮脂や細胞間脂質を過剰に除去せずに、整髪料などの油性汚れに対するクレンジング機能を付与したヘアシャンプーが提案されている。例えば、特許文献1には、ブロック型アルキレンオキシド誘導体、ココイルメチルタウリンナトリウム、特定のアミドアミン型両性界面活性剤を組み合わせた頭髪洗浄組成物が開示されている。この組成物は、整髪料が塗布された毛髪に対して良好な泡立ちと洗浄力を有し、乾燥後に良好な指通りが得られるものの、泡質やすすぎ時の指通りが不十分であり、また毛髪にしなやかさが得られるものではなかった。
また、特許文献2には、ノニオン性界面活性剤、液状油性成分、ポリオールあるいはエタノール、カチオン性界面活性剤、ベタイン化合物を組み合わせた毛髪用液状洗浄料が開示されている。やはり、この組成物においても、整髪料が塗布された毛髪に対する洗浄力を有し、乾燥後に良好な指通りや頭皮に潤いが得られるものの、泡立つものではなく、さらに乾燥後の毛髪はしなやかさやまとまりに欠け、ヘアシャンプーとして十分に満足されるものではなかった。
特開2008−133214号公報 特開2013−155162号公報
本発明は、上記の課題に鑑み、コンディショニング効果の高い毛髪化粧料やセット力の高い整髪料が塗布された毛髪に対しても、泡立ち、泡質や洗浄力に優れ、かつ、すすぎ時の指通りが良く、乾燥後もきしまず指通りが良く、しなやかでまとまりのある髪に仕上げ、さらに、頭皮に潤いを与えることができるヘアシャンプー組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、下記の特定の5成分を特定の量的関係にて組み合わせることによって、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、(A)式1で示されるアシルタウリン型界面活性剤を8〜18質量%、
Figure 2016088910
(式中、RCOは炭素数8〜20のアシル基、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、Mはアルカリ金属、有機アンモニウム、タウリン塩を表す。)
(B)式2で示されるアミドベタイン型界面活性剤または式3で示されるアルキルベタイン型界面活性剤を2〜10質量%、
Figure 2016088910
(式中、RCOは炭素数8〜20のアシル基、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、nは2〜4の整数を表す。)
Figure 2016088910
(式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基または炭素数8〜20のアルケニル基、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基を表す。)
(C)炭素数が6〜22であるアルキルグルコシド型界面活性剤を0.1〜3質量%、
(D)エチレンオキシドの平均付加モル数が60〜100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルを1〜9質量%、
(E)カチオン性ポリマーを0.2〜1.2質量%含有し、
(D)成分の含有量に対する(A)成分と(B)成分との合計含有量の質量比((A)+(B))/(D)が5/2〜5/1であることを特徴とするヘアシャンプー組成物である。
本発明のヘアシャンプー組成物は、コンディショニング効果の高い毛髪化粧料やセット力の高い整髪料が塗布された毛髪に対しても、泡立ち、泡質や洗浄力に優れ、かつ、すすぎ時の指通りが良く、乾燥後もきしまず指通りが良く、しなやかでまとまりのある髪に仕上げ、さらに、頭皮に潤いを与えることができる。
以下、本発明の実施形態を説明する。
本発明のヘアシャンプー組成物は、下記(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分および(E)成分を含有する。以下、各成分について説明する。
〔(A)成分〕
本発明で用いられる(A)成分は、上記の式1で示されるアシルタウリン型のアニオン性界面活性剤である。
式中のRCOは、炭素数8〜20のアシル基である。具体的には、カプリロイル基、カプリノイル基、ラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、アラキノイル基等が挙げられ、混合脂肪酸由来のアシル基も用いられる。混合脂肪酸のアシル基としては、ヤシ油脂肪酸残基、パーム油脂肪酸残基、パーム核油脂肪酸残基、牛脂脂肪酸残基等が挙げられる。好ましくはラウロイル基、ミリストイル基、パルミトイル基、ステアロイル基、オレオイル基、ヤシ油脂肪酸残基、パーム油脂肪酸残基、パーム核油脂肪酸残基、牛脂脂肪酸残基であり、特に好ましくはヤシ油脂肪酸残基、パーム油脂肪酸残基である。
式中のRは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基である。炭素数1〜3のアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基等が挙げられる。好ましくは水素原子、メチル基、エチル基であり、特に好ましくはメチル基である。
式中のMはアルカリ金属、有機アンモニウム、タウリン塩である。具体的には、ナトリウム、カリウム、モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアンモニウム、タウリンナトリウム、タウリンカリウム等が挙げられる。好ましくはナトリウムまたはカリウムであり、特に好ましくはナトリウムである。
式1で示されるアシルタウリン型のアニオン性界面活性剤の具体的な市販品として、N−メチル−N−カプロイルタウリンナトリウム(日油株式会社製の「ダイヤポン(登録商標)HF−SF」)、N−メチル−N−ラウロイルタウリンナトリウム(日光ケミカルズ株式会社製の「NIKKOL(登録商標) LMT」)、N−メチル−N−ステアロイルタウリンナトリウム(日光ケミカルズ株式会社製の「NIKKOL(登録商標) SMT」)、N−メチル−N−ココイルタウリンナトリウム(日油株式会社製の「ダイヤポン(登録商標)K−SF」)、N−メチル−N−ココイルタウリンタウリンナトリウム(日油株式会社製の「ダイヤポン(登録商標)K−TS」)等が挙げられる。(A)成分として、これらの中から1種または2種以上を用いることができる。
(A)成分の含有量は、ヘアシャンプー組成物中に8〜18質量%であり、好ましくは10〜16質量%であり、特に好ましくは11〜15質量%である。含有量が少なすぎると、泡立ちが不十分で、すすぎ時にきしみが生じることがあり、含有量が多すぎると、毛髪にしなやかさや頭皮に潤いが得られ難くなることがある。
〔(B)成分〕
本発明で用いられる(B)成分は、上記の式2で示されるアミドベタイン型両性界面活性剤または上記の式3で示されるアルキルベタイン型両性界面活性剤である。(B)成分として、アミドベタイン型両性界面活性剤とアルキルベタイン型両性界面活性剤を併用することもできる。
アミドベタイン型界面活性剤は、上記式2において、RCOが炭素数8〜20のアシル基であり、好ましくは炭素数10〜18、特に好ましくは炭素数12〜18のアシル基である。炭素数が小さすぎると、起泡性が低下することがあり、炭素数が大きすぎると、安定性が低下することがある。
式中のR、Rは、それぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基である。好ましくはRまたはRの少なくとも一方がメチル基であり、特に好ましくはRおよびRのいずれもがメチル基である。nは2〜4の整数であり、好ましくは3である。
式2で示されるアミドベタイン型両性界面活性剤の具体的な市販品として、ラウリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(日油株式会社製の「ニッサンアノン(登録商標)BDL−SF」)やヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン(日油株式会社製の「ニッサンアノン(登録商標)BDF−R」)等が挙げられる。アミドベタイン型界面活性剤として1種または2種以上を用いることができる。
アルキルベタイン型両性界面活性剤は、式3において、Rが炭素数8〜20のアルキル基または炭素数8〜20のアルケニル基であり、好ましくは炭素数10〜18、特に好ましくは炭素数12〜18の直鎖もしくは分岐のアルキル基又はアルケニル基である。炭素数が小さすぎると、起泡性が低下することがあり、炭素数が大きすぎると、安定性が低下することがある。
式中のR、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基であり、好ましくはRまたはRの少なくとも一方がメチル基であり、特に好ましくはRおよびRのいずれもがメチル基である。
式3で示されるアルキルベタイン型両性界面活性剤の具体的な市販品として、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(日油株式会社製の「ニッサンアノン(登録商標)BL」)等が挙げられる。アルキルベタイン型両性界面活性剤として1種または2種以上を用いることができる。
(B)成分の含有量は、ヘアシャンプー組成物中に2〜10質量%であり、好ましくは3.5〜8.5質量%であり、特に好ましくは5〜7質量%である。含有量が少なすぎると、泡質や洗浄力が不十分となり、頭皮に潤いが得られ難くなることがあり、含有量が多すぎると、乾燥後の指通りやまとまりが不十分となることがある。
〔(C)成分〕
本発明で用いられる(C)成分は、アルキルグルコシド型界面活性剤である。アルキルグルコシド型界面活性剤の炭素数は6〜22であり、好ましくは8〜16、特に好ましくは8〜12である。かかるアルキルグルコシド型界面活性剤は、α−またはβ−グルコースと炭素数が6〜22である直鎖の高級アルコールとを反応させて得られるエーテル化合物である。
かかるアルキルグルコシド型界面活性剤の具体例としては、ヘキシルグルコシド、オクチルグルコシド、ノニルグルコシド、デシルグルコシド、ドデシルグルコシド、テトラデシルグルコシド、ヘキサデシルグルコシド、オクタデシルグルコシド等や、これらの混合物であるアルキル(C8−16)グルコシド、アルキル(C12−20)グルコシド等が挙げられる。(C)成分として、これらの中から1種または2種以上を用いることができる。
かかるアルキルグルコシド型界面活性剤の具体的な市販品として、ヘキシルグルコシド(ライオン株式会社製の「AG6206」)、オクチルグルコシド(ライオン株式会社製の「AG6202」)、デシルグルコシド(花王株式会社製の「マイドール(登録商標)10」)、ドデシルグルコシド(花王株式会社製の「マイドール(登録商標)12」)等が挙げられる。
(C)成分の含有量は、ヘアシャンプー組成物中に0.1〜3質量%であり、好ましくは0.5〜2.5質量%であり、特に好ましくは1〜2質量%である。含有量が少なすぎると、泡立ちや洗浄力、乾燥後のまとまりが不十分となることがあり、含有量が多すぎると、すすぎ時にきしみが生じることがある。
〔(D)成分〕
本発明で用いられる(D)成分は、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルであり、ソルビトールまたはソルビタンとラウリン酸とのモノエステルであるソルビタン脂肪酸エステルに、エチレンオキシドを付加させたノニオン性界面活性剤である。
エチレンオキシドの平均付加モル数は60〜100モルであり、好ましくは65〜95モル、特に好ましくは70〜90モルである。エチレンオキシドの付加モル数が小さすぎると、しなやかさのある髪に仕上がりにくくなることがあり、エチレンオキシドの付加モル数が大きすぎると、ハンドリングが悪くなり、作業性が低下することがある。
かかるポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルの具体的な市販品として、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステル(80 E.O.)(日油株式会社製の「ノニオンLT−280」)等が挙げられる。(D)成分として、これらの中から1種または2種以上を用いることができる。
(D)成分の含有量は、ヘアシャンプー組成物中に1〜9質量%であり、好ましくは2.5〜7.5質量%であり、特に好ましくは4〜6質量%である。含有量が少なすぎると、泡質や乾燥後のまとまりが不十分となり、また頭皮に潤いが得られ難くなることがあり、含有量が多すぎると、泡立ちや乾燥後の指通りが不十分となることがある。
〔(E)成分〕
本発明で用いられる(E)成分は、カチオン性ポリマー、すなわち、第4級窒素含有基を有し、カチオン性を示す高分子化合物である。例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、アクリル系カチオン化ポリマー等が挙げられる。(D)成分として、これらの中から1種または2種以上を用いることができる。
具体的には、カチオン化セルロースとしては塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが挙げられ、カチオン化グァーガムとしてはグァーガムヒドロキシプロピルトリメチルアンモニウムクロリドエーテルが挙げられ、アクリル系カチオン化ポリマーとしてはアクリルアミド・アクリル酸・塩化ジメチルジアリルアンモニウム共重合体等が挙げられる。これらのうち、すすぎ時のきしみの点で、塩化o−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロースが好ましい。
(E)成分の含有量は、ヘアシャンプー組成物中に0.2〜1.2質量%であり、好ましくは0.4〜1質量%であり、特に好ましくは0.5〜0.9質量%である。含有量が少なすぎると、泡質が不十分で、すすぎ時にきしみが生じることがあり、また頭皮に潤いが得られ難くなることがある。含有量が多すぎると、洗浄力や乾燥後のまとまりが不十分で、毛髪にしなやかさが得られ難くなることがある。
本発明においては、(D)成分の含有量に対する(A)成分と(B)成分との合計含有量の質量比((A)+(B))/(D)が5/2〜5/1であり、好ましくは3/1〜9/2であり、特に好ましくは7/2〜4/1である。質量比が小さすぎると、泡立ちが不十分で、乾燥後の指通りが悪くなることがあり、質量比が大きすぎると、泡立ちが不十分で、頭皮に潤いが得られ難くなることがある。
本発明のヘアシャンプー組成物は、通常の方法に従って、上記(A)成分〜(E)成分と水を混合することで調製することができる。
また、本発明のヘアシャンプー組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、化粧料や洗浄料に常用されている他の成分を配合することができる。
以下、実施例および比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する。なお、以下の「%」は「質量%」を意味する。
〔実施例1〜11および比較例1〜10〕
ヘアシャンプー組成物として、表1に示す成分を用いて通常の方法に従いヘアシャンプーを調製し、下記の方法によりヘアシャンプーの評価を行った。その結果を表1に示す。ただし、共通添加成分として表2に示す5成分を使用した。
(1)泡立ち
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪したときの泡立ち具合について下記の基準で評価した。
2点:泡立ちが良好であると感じた場合。
1点:泡立ちがまあまあであると感じた場合。
0点:泡立ちが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上である。;泡立ちが非常に良好なヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;泡立ちが良好なヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;泡立ちがやや悪いヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;泡立ちが悪いヘアシャンプーである。
(2)泡立ち
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪したときの泡質について下記の基準で評価した。
2点:泡質がクリーミーであると感じた場合。
1点:泡質がややクリーミーであると感じた場合。
0点:泡質が粗いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上である。;泡質が非常に良好なヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;泡質が良好なヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;泡質がやや悪いヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;泡質が悪いヘアシャンプーである。
(3)洗浄力
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪したときのヘアワックスの落ち具合について下記の基準で評価した。
2点:毛髪にヘアワックスが全く残っていないと感じた場合。
1点:毛髪にヘアワックスがほとんど残っていないと感じた場合。
0点:毛髪にヘアワックスが残っていると感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上。;洗浄力が非常に良好なヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;洗浄力が良好なヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;洗浄力がやや悪いヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;洗浄力が悪いヘアシャンプーである。
(4)すすぎ時の指通り
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪したときのすすぎ時の感触について下記の基準で評価した。
2点:すすぎ時にきしまず、毛髪の指通りが良好であると感じた場合。
1点:すすぎ時にややきしみが生じ、毛髪の指通りがまあまあであると感じた場合。
0点:すすぎ時にきしみが生じ、毛髪の指通りが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上である。;すすぎ時の指通りが非常に良好なヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;すすぎ時の指通りが良好なヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;すすぎ時の指通りがやや悪いヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;すすぎ時の指通りが悪いヘアシャンプーである。
(5)乾燥後の指通り
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪し、ドライヤーで乾燥させた直後の指通りについて下記の基準で評価した。
2点:乾燥後の毛髪の指通りが良好であると感じた場合。
1点:乾燥後の毛髪の指通りがまあまあであると感じた場合。
0点:乾燥後の毛髪がきしみ、指通りが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上である。;乾燥後の指通りが非常に良好なヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;乾燥後の指通りが良好なヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;乾燥後の指通りがやや悪いヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;乾燥後の指通りが悪いヘアシャンプーである。
(6)しなやかさ
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪し、ドライヤーで乾燥させた直後の毛髪のしなやかさについて下記の基準で評価した。
2点:毛髪がとてもしなやかであると感じた場合。
1点:毛髪がしなやかであると感じた場合。
0点:毛髪がしなやかでないと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上である。;毛髪にしなやかさを付与できるヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;毛髪にしなやかさをやや付与できるヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;毛髪にしなやかさを付与しにくいヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;毛髪にしなやかさを付与できないヘアシャンプーである。
(7)まとまり
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪し、ドライヤーで乾燥させた直後の毛髪のまとまり具合について下記の基準で評価した。
2点:毛髪のまとまりが良好であると感じた場合。
1点:毛髪のまとまりがまあまあであると感じた場合。
0点:毛髪のまとまりが悪いと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上である。;毛髪のまとまりが非常に良好なヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;毛髪のまとまりが良好なヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;毛髪のまとまりがやや悪いヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;毛髪のまとまりが悪いヘアシャンプーである。
(8)頭皮の潤い
20名の男女(23〜49才)をパネラーとし、予め市販のヘアワックスを毛髪に塗布した後、各ヘアシャンプーで洗髪してもらい、ドライヤーで乾燥させた直後の頭皮の感触について下記の基準で評価した。
2点:頭皮が潤っていると感じた場合。
1点:頭皮がやや潤っていると感じた場合。
0点:頭皮がかさつき、潤っていないと感じた場合。
20名の合計点を求め、以下のように判定した。
◎:合計点が35点以上である。;頭皮に潤いを付与できるヘアシャンプーである。
○:合計点が30点以上、35点未満である。;頭皮に潤いをやや付与できるヘアシャンプーである。
△:合計点が20点以上、30点未満である。;頭皮に潤いを付与しにくいヘアシャンプーである。
×:合計点が20点未満である。;頭皮に潤いを付与できないヘアシャンプーである。
Figure 2016088910
※1「レオガードMGP」(ライオン株式会社製)
※2「マーコート3331」(日本ルーブリゾール株式会社製)
Figure 2016088910
表1に示された結果より、本発明のヘアシャンプー組成物に係る実施例1〜11のヘアシャンプーは、ヘアワックスが塗布された毛髪に対して、いずれも泡立ち、泡質や洗浄力に優れ、かつ、すすぎ時の指通りが良く、乾燥後もきしまず指通りが良く、しなやかでまとまりのある髪に仕上げ、さらに、頭皮に潤いを与えることがわかる。
他方、比較例1〜10では十分な性能が得られていない。
すなわち、比較例1では、(D)成分の含有量が本発明の規定の上限値を超えており、かつ、質量比((A)+(B))/(D)が本発明の規定の下限値を下回っていることから、泡立ちと乾燥後の指通りが不十分であった。
比較例2では、(D)成分に代えて、エチレンオキシドの平均付加モル数が本発明の規定の下限値を下回るポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルが配合されていることから、泡質、まとまりおよび頭皮の潤いが不十分であった。
比較例3では、(C)成分の含有量が本発明の規定の上限値を超えていることから、すすぎ時の指通りが不十分であった。
比較例4では、(E)成分の含有量が本発明の規定の上限値を超えていることから、洗浄力、しなやかさおよびまとまりが不十分であった。
比較例5では、(A)成分の含有量が本発明の規定の上限値を超えていることから、しなやかさと頭皮の潤いが不十分であった。
比較例6では、(C)成分が配合されていないことから、泡立ち、洗浄力およびまとまりが不十分であった。
比較例7では、(B)成分の含有量が本発明の規定の上限値を超えており、かつ、(D)成分の含有量が本発明の規定の下限値を下回っており、さらに質量比((A)+(B))/(D)が本発明の規定の上限値を超えていることから、泡立ち、泡質、乾燥後の指通り、まとまりおよび頭皮の潤いが不十分であった。
比較例8では、(E)成分が配合されておらず、かつ、質量比((A)+(B))/(D)が本発明の規定の上限値を越えていることから、泡立ち、泡質および頭皮の潤いが不十分であり、すすぎ時の指通りが悪かった。
比較例9では、(B)成分の含有量が本発明の規定の下限値を下回っていることから、泡質、洗浄力および頭皮の潤いが不十分であった。
比較例10では、質量比((A)+(B))/(D)が本発明の規定の上限値を超えていることから、泡立ちと頭皮の潤いが不十分であった。

Claims (1)

  1. (A)式1で示されるアシルタウリン型界面活性剤を8〜18質量%、
    Figure 2016088910
    (式中、RCOは炭素数8〜20のアシル基、Rは水素原子または炭素数1〜3のアルキル基、Mはアルカリ金属、有機アンモニウム、タウリン塩を表す。)
    (B)式2で示されるアミドベタイン型界面活性剤または式3で示されるアルキルベタイン型界面活性剤を2〜10質量%、
    Figure 2016088910
    (式中、RCOは炭素数8〜20のアシル基、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基、nは2〜4の整数を表す。)
    Figure 2016088910
    (式中、Rは炭素数8〜20のアルキル基または炭素数8〜20のアルケニル基、R、Rはそれぞれ独立して炭素数1〜3のアルキル基を表す。)
    (C)炭素数が6〜22であるアルキルグルコシド型界面活性剤を0.1〜3質量%、
    (D)エチレンオキシドの平均付加モル数が60〜100モルであるポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルを1〜9質量%、
    (E)カチオン性ポリマーを0.2〜1.2質量%含有し、
    (D)成分の含有量に対する(A)成分と(B)成分との合計含有量の質量比((A)+(B))/(D)が5/2〜5/1であることを特徴とするヘアシャンプー組成物。
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