JP2016087827A - コンクリート養生構造およびコンクリート養生方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンクリート表面2aに粘着部を介して貼り付けられるシート本体3と、シート本体3の表面3aにアクリル系粘着剤4Aが付着された粘着層4と、粘着層4に貼着される複数の空気袋5と、複数の空気袋5の表面側において、これら空気袋5を覆うように配置される養生シート6と、を備え、打設後のコンクリート2の表面2aに被覆するようにして配置されるコンクリート養生構造1を提供する。
【選択図】図1
Description
ところで、トンネルの覆工コンクリートや側壁の場合には、コンクリート表面が高所となる部分が生じるため、養生用の特殊な足場を養生区間に設け、この足場を用いて養生シートの設置及び撤去などの作業を行っている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1に示すようなトンネル覆工コンクリートで行われる養生方法では、養生シートを設置してから撤去するまでの間、養生用の足場をその養生区間に残置させておくため、他の作業や設備に干渉しないようコンパクトな形状となっている。これにより、狭い足場上で、養生シートをコンクリート表面に設置したり撤去する作業となることから、時間と手間がかかっていた。
そのため、より高い保温性能や保湿性能を確保することができ、かつ施工の効率化が図れるコンクリート養生方法が求められており、その点で改善の余地があった。
したがって、本発明では、コンクリート中の水分を急速に逃がすことが抑制され、コンクリートの初期乾燥が生じるのを抑えることができ、ひび割れ等が発生するのを防止することができる。
さらに、養生完了後に空気袋の空気を抜くことで減容化することが可能となり、取扱いが容易になることから、撤去作業の効率を向上させることができる。
しかも、シート本体が粘着部を介してコンクリート表面に貼り付けられているので、養生後は、シート本体を容易に剥がして撤去することができる。また、空気袋も粘着層を介してシート本体に貼着されているので、養生完了後には空気袋を容易に剥がして撤去することができる。
なお、アクリル系粘着剤4Aとしては、ベースポリマーとしてアクリル系ポリマーを含んでいるものを用いる。具体的には、例えば特開2012−112214号公報に記載される材料を適用することができる。
また、空気袋5は、現場で容易に空気を注入して作ることができる例えば厚さ80mm、幅300mmに形成され、複数が帯状に連なる構成とすることができる。そして、空気袋5の内部の空気量を調整することで、所望の保温温度に調整することができる。
養生シート6としては、例えば一般的に用いられるブルーシート等のポリエチレンなどの合成樹脂シートが用いられている。
図1に示すように、本実施の形態のコンクリート養生構造1は、シート本体3を打設後のコンクリート表面2aにシート用粘着剤31を介して貼り付け、シート本体3の表面3aにアクリル系粘着剤4Aを塗布して粘着層4を形成した後、その粘着層4に複数の空気袋5を互いに密接させた状態で貼着し、それら空気袋5を覆うように養生シート6を敷設することで設置することができる。
したがって、コンクリート2中の水分を急速に逃がすことが抑制され、コンクリート2の初期乾燥が生じるのを抑えることができ、ひび割れ等が発生するのを防止することができる。
さらに、養生完了後に空気袋5の空気を抜くことで減容化することが可能となり、取扱いが容易になることから、撤去作業の効率を向上させることができる。
さらに、複数の空気袋5同士の間に隙間がなく、互いに密接した状態で配置されているので、保温効果の高い空気層を形成することができる。
さらに、本実施の形態では、アクリル系粘着剤4Aを吹き付けにより塗布した粘着層としているが、これに限定されることはない。
また、空気袋5の形状、大きさ、数量などの構成についても、限定されることはなく、適宜設定することができる。
2 コンクリート
2a コンクリート表面
3 シート本体
3a 表面
4 粘着層
4A アクリル系粘着剤
5 空気袋
6 養生シート
31 シート用粘着剤(粘着部)
Claims (7)
- 打設後のコンクリートの表面に被覆するようにして配置されるコンクリート養生構造であって、
コンクリート表面に粘着部を介して貼り付けられるシート本体と、
該シート本体の表面に付着された粘着層と、
該粘着層に貼着される複数の空気袋と、
を備えていることを特徴とするコンクリート養生構造。 - 前記シート本体は、プラスチックフィルムからなることを特徴とする請求項1に記載のコンクリート養生構造。
- 前記粘着層は、アクリル系粘着剤であることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンクリート養生構造。
- 複数の前記空気袋の表面側には、これら空気袋を覆うように養生シートが配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のコンクリート養生構造。
- 前記空気袋は、隙間なく重ね合わせて配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のコンクリート養生構造。
- 前記空気袋内には、アルゴンが封入されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のコンクリート養生構造。
- 打設後のコンクリートの表面に被覆するようにして養生するコンクリート養生方法であって、
シート本体を打設後のコンクリート表面に粘着部を介して貼り付ける工程と、
該シート本体の表面に粘着層を形成する工程と、
前記粘着層に複数の空気袋を貼着する工程と、
を有することを特徴とするコンクリート養生方法。
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