JP2016081410A - バイオメトリクス認証方法システム、バイオメトリクス認証プログラムおよびバイオメトリクス認証方法 - Google Patents

バイオメトリクス認証方法システム、バイオメトリクス認証プログラムおよびバイオメトリクス認証方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、高速処理を実現できるバイオメトリクス認証システム、バイオメトリクス認証プログラムおよびバイオメトリクス認証方法を提供することである。【解決手段】バイオメトリクス認証システム100は、複数の階層(n+1)を有する第1索引データおよび第2索引データに応じてバイオメトリクスデータBDをバイオメトリクスデータTBDとして登録する登録部400と、第1索引データおよび第2索引データに応じてバイオメトリクスデータBDを登録されたバイオメトリクスデータTBDと照合する照合装置600と、を含むものである。【選択図】図2

Description

本発明は、バイオメトリクス認証方法システム、バイオメトリクス認証プログラムおよびバイオメトリクス認証方法に関する。
従来から、バイオメトリクス認証方法システムについて、種々の研究開発が行われている。例えば、バイオメトリクス認証においては、指紋、声紋、虹彩、静脈等が用いられている。
例えば、指紋については、現在において、「パターン(画像)マッチング方式」「特徴点(マニューシャ:Minutia)方式」「特徴点とリレーション方式」および「周波数解析方式」等が用いられている。
例えば、「パターンマッチング方式」は、指紋の特定のエリアを限定し、そのエリアにおける隆線模様を重ね合わせながら照合していく手法である。
また、「特徴点方式」は、指紋画像を採取した際の隆線の途切れた端点または、隆線が枝分かれしている分岐点の20か所から30か所の情報を抽出登録させて照合を行う手法である。
また、「特徴点とリレーション方式」は、特徴点およびリレーション情報の両者が同一とならない限り同一指紋と見なさない手法である。
さらに、「周波数解析方式」は、指紋紋様パターンをスライスした断面を波形として、波形スペクトル系列を特徴情報として利用し、最大相関を求めて照合を行う手法である。
その他、例えば、特許文献1(特開2011−86130号公報)には、多数の利用者が利用する指紋認証システムにおける認証処理の高速化について開示されている。特許文献1記載の指紋認証システムにおける認証処理の高速化は、複数の指紋センサを有する指紋認証システムであって、指紋データが入力された場合、当該指紋データが入力された指紋センサに応じて、当該指紋データが属するグループを特定するグループ特定手段と、指紋データの登録の場合、入力された指紋データを、前記グループ特定手段により特定されたグループと関連付けて記憶装置に登録する登録手段と、指紋データの認証の場合、入力された指紋データと、前記記憶装置に登録された指紋データのうち当該入力された指紋データと同一のグループに関連付けられた指紋データとを照合する照合手段とを備えるものである。
また、特許文献2(特開2009−164680号公報)には、無線通信端末を予め登録された特定の複数の端末使用者しか使用することができない高度なセキュリティ機能を有する無線通信端末および端末使用者識別方法について開示されている。
特許文献2記載の無線通信端末および端末使用者識別方法は、PTTスイッチを備えた無線通信端末において、前記PTTスイッチに設けた指紋読取部と、複数の端末使用者の指紋データとその指紋データを登録した端末使用者毎に設定された少なくとも使用ID番号を含むID番号情報を登録できる記憶部と、前記指紋読取部で読み取った指紋データと前記記憶部の登録指紋データとを照合する指紋認証部と、前記指紋認証部の照合結果に基づき前記無線通信端末を動作させる手段と、前記指紋認証部の照合結果に基づき前記記憶部から1つのID番号情報を取得する手段と、を備えたものである。
さらに、特許文献3(特開2006−277415号公報)には、身体的特徴の異なる利用者に適合する指紋認証システムの登録装置について開示されている。特許文献3記載の登録装置は、登録対象の生体情報を入力する入力部と、生体情報から所定の特徴抽出方法にしたがって第1の特徴データを抽出する事前抽出部と、前記第1の特徴データを利用して前記生体情報を複数のグループのいずれかに分類するための分類データを決定する分類部と、前記複数のグループにそれぞれ対応した特徴抽出方法で前記生体情報から第2の特徴データを抽出する特徴抽出部と、第1の特徴データ、第2の特徴データ、分類データを関連付けて参照生体情報として登録する登録部と、を備えるものである。
また、特許文献4(特開2006−277341号公報)には、単一のバイオメトリクスの位置決めと同等の操作で複数のバイオメトリクスを同時に取得可能な複数同時バイオメトリクス入力装置およびこのような複数同時バイオメトリクス入力装置を用い、高速に認証することが可能な複数同時バイオメトリクス認証装置を提供することについて開示されている。
特許文献4記載の複数同時バイオメトリクス認証装置は、バイオメトリクスを取得する複数の身体部位相互の位置関係の変動が所定の範囲内である複数の身体部位の標準的な相対位置に従って配置され、前記複数の身体部位に対応する種類のバイオメトリクスを同時に取得する各バイオメトリクス対応のセンサと、前記複数種類のバイオメトリクスに対応する辞書を、前記各辞書に登録された認証対象の人物に関する特徴点に対してそれぞれクラスタ分析を行うことによって前記各バイオメトリクスに対応してそれぞれ複数個のクラスタに分類した上で統合した統合辞書と、各バイオメトリクス対応のセンサによって得られた複数種類のバイオメトリクスに基づいて、前記複数種類のバイオメトリクスが取得された人物の特徴点が分類されるべき前記統合辞書のクラスタを判別する判別手段と、複数のバイオメトリクスと前記判別手段による判別結果で示されたクラスタの各要素と照合することにより、前記複数種類のバイオメトリクスが取得された人物を認証する認証手段とを備え、前記統合辞書におけるクラスタ分類では、種類の異なるバイオメトリクスについてそれぞれクラスタ分類を行うことにより、細分化したクラスタを生成するものである。
特許文献5(特開2008−40874号公報)には、入力されたデータに含まれる変動に対応する照合スコアの補正を、登録データが少ない場合であっても精度良く行うことのできる照合装置について開示されている。
特許文献5記載の照合装置においては、入力データと登録データとの類似度を表す照合スコアに基づいて、入力データが登録データと一致するか否かを判定する照合装置であって、複数のサンプルデータを用いてあらかじめ調べておいた第1の照合スコア分布を記憶するスコア分布記憶手段と、複数の登録データを記憶する登録データ記憶手段と、データの入力を受け付けるデータ入力手段と、入力データと照合対象の登録データとを比較して照合スコアを算出するスコア算出手段と、入力データと、前記登録データ記憶手段に記憶されている複数の登録データとを比較して第2の照合スコア分布を算出するスコア分布算出手段と、前記第1の照合スコア分布と前記第2の照合スコア分布とを、前記登録データ記憶手段に登録されている登録データの数に応じた重み付けで合成して第3の照合 スコア分布を算出し、前記第3の照合スコア分布に基づいて前記スコア算出手段によって算出された照合スコアを補正する補正手段と、前記補正手段によって補正された照合スコアと、所定の閾値を比較することによって、入力データが照合対象の登録データと一致するか否かを判定する判定手段と、を有するものである。
特開2011−86130号公報 特開2009−164680号公報 特開2006−277415号公報 特開2006−277341号公報 特開2008−40874号公報
しかしながら、特許文献1乃至5の技術は、所定人数に対するバイオメトリクス認証を行うことが可能であるものの、登録されたバイオメトリクス認証データの母数が多くなると、処理時間がかかるという問題がある。そのため、指紋情報一つにおいても、特許文献1の技術のグループ情報、または特許文献2の技術のID番号のような情報をユーザが入力しなければならないという問題がある。また、特許文献1または特許文献2の技術において、当該グループ情報またはID番号を失念した場合、指紋認証が機能しないという問題が生じる。
さらに、特許文献4および5においても、一部のバイオメトリクス認証データから照合ができるのみであり、数万人規模のバイオメトリクス認証を行うことは困難である。
本発明の目的は、高速処理を実現できるバイオメトリクス認証方法システム、バイオメトリクス認証プログラムおよびバイオメトリクス認証方法を提供することである。
本発明の他の目的は、母数に左右されることなく、数十秒以下の高速照合ができるバイオメトリクス認証方法システム、バイオメトリクス認証プログラムおよびバイオメトリクス認証方法を提供することである。
(1)
一局面に従うバイオメトリクス認証システムは、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引と、指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引と、を用いて登録する登録部を含むものである。
この場合、複数の階層を有する第1索引と複数の階層を有する第2索引とを用いて登録を行うため、登録部に登録されるバイオメトリクスデータに索引(インデックス)をつけて登録できる。
(2)
他の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いて登録する登録部と、照合すべきバイオメトリクスデータの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録部の登録データと、照合すべきバイオメトリクスデータとの照合を行う照合部と、を含むものである。
この場合、複数の階層を有する第1索引と複数の階層を有する第2索引とを用いて登録を行うため、登録部に登録されるバイオメトリクスデータに索引(インデックス)をつけて登録できる。
また、照合すべきバイオメトリクスデータを、第1索引および第2索引に応じて登録されたバイオメトリクスデータと照合するのみで、照合結果を得ることができる。
その結果、登録されたすべてのバイオメトリクスデータと照合する必要がないため、高速処理を図ることができる。
(3)
さらに他の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、指または手の静脈パターンに応じて1の階層を有する第1索引および指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いる、または、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および指の指紋データに応じて1の階層を有する第2索引を用いて、登録する登録部と、照合すべきバイオメトリクスデータの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録部の登録データと、バイオメトリクスデータとの照合を行う照合部と、を含んでもよい。
この場合、1の階層を有する第1索引と複数の階層を有する第2索引、または、複数の階層を有する第1索引と1の階層を有する第2索引、とを用いて登録を行うため、登録部に登録されるバイオメトリクスデータに索引(インデックス)をつけて登録できる。
また、照合すべきバイオメトリクスデータを、第1索引および第2索引に応じて登録されたバイオメトリクスデータと照合するのみで、照合結果を得ることができる。
その結果、登録されたすべてのバイオメトリクスデータと照合する必要がないため、高速処理を図ることができる。
(4)
第4の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、一局面、他の局面またはさらに他の局面に従うバイオメトリクス認証システムにおいて、登録部は、第1索引および第2索引のうち、一方の下位に他方を階層構造にした索引データを用いて判定を行って登録してもよい。
この場合、第1索引の下位に第2索引を配置させた索引データ、または、第2索引の下位に第1索引を配置させた索引データのいずれかを用いるので、バイオメトリクスデータを容易に区分し、登録することができる。
また、照合の際にも区分数を増やすことができるので、容易に照合を行うことができる。
(5)
第5の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、一局面から第4の発明に係るバイオメトリクス認証システムにおいて、登録部は、第1索引の複数の階層数および第2索引の複数の階層数の少なくとも一方が、登録される母数および各登録部の登録数の少なくとも一方に応じて調整される登録調整部を含んでもよい。
この場合、登録部には、登録調整部が含まれるので、登録される母数および階層後の登録数に応じて登録数を調整することができる。その結果、母数が多い場合、少ない場合にかかわらず、照合時間を短縮することができる。
(6)
第6の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、一局面から第5の発明に係るバイオメトリクス認証システムにおいて、第1索引は、少なくとも静脈の一部の血管軸の本数、角度および分岐点のいずれかを含んでもよい。
この場合、第1索引は、少なくとも静脈の一部の血管軸の本数、角度および分岐点のいずれかを含むので、容易に静脈による区分を行うことができる。
なお、第1索引に、静脈の太さ、静脈の深さ等を任意に含めてもよい。また、静脈の太さが変化する場合もあるため、静脈の血管の軸芯を抽出し、静脈軸の判定を行ってもよい。
(7)
第7の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、一局面から第6の発明に係るバイオメトリクス認証システムにおいて、第2索引は、少なくとも指紋の紋様、特徴および特質のいずれかを含んでもよい。
この場合、第2索引は、少なくとも指紋の紋様、特徴および特質のいずれかを含むので、容易に指紋による区分を行うことができる。
(8)
第8の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、他の局面から第7の発明に係るバイオメトリクス認証システムにおいて、照合部は、第1索引および第2索引の一方の下位に他方を階層構造にした索引データを用いて判定を行い、当該索引データに該当する登録データと照合してもよい。
この場合、第1索引の下位に第2索引を配置させた索引データ、または、第2索引の下位に第1索引を配置させた索引データのいずれかを用いるので、バイオメトリクスデータを容易に区分し、照合の際にも区分数を増やすことができるので、容易に照合を行うことができる。
(9)
さらに他の発明に係るバイオメトリクス認証プログラムは、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引と、指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引と、を用いて登録する登録処理を含むものである。
この場合、複数の階層を有する第1索引と複数の階層を有する第2索引とを用いて登録を行うため、登録処理により登録されるバイオメトリクスデータに索引(インデックス)をつけて登録できる。
(10)
さらに他の発明に係るバイオメトリクス認証プログラムは、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いて登録する登録処理と、照合すべき静脈パターンおよび指紋データの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録処理における登録データと、照合すべき静脈パターンおよび指紋データとの照合を行う照合処理と、を含んでもよい。
この場合、複数の階層を有する第1索引と複数の階層を有する第2索引とを用いて登録を行うため、登録処理により登録されるバイオメトリクスデータに索引(インデックス)をつけて登録できる。
また、照合すべきバイオメトリクスデータを、第1索引および第2索引に応じて登録処理されたバイオメトリクスデータと照合処理するのみで、照合結果を得ることができる。
その結果、登録処理されたすべてのバイオメトリクスデータと照合処理する必要がないため、高速処理を図ることができる。
(11)
さらに他の発明に係るバイオメトリクス認証方法は、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引と、指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引と、を用いて登録する登録工程を含んでもよい。
この場合、複数の階層を有する第1索引と複数の階層を有する第2索引とを用いて登録を行うため、登録工程により登録されるバイオメトリクスデータに索引(インデックス)をつけて登録できる。
(12)
さらに他の発明に係るバイオメトリクス認証方法は、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いて登録する登録工程と、照合すべき静脈パターンおよび指紋データの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録工程における登録データと、照合すべき静脈パターンおよび指紋データとの照合を行う照合工程と、を含むものである。
この場合、複数の階層を有する第1索引と複数の階層を有する第2索引とを用いて登録を行うため、登録工程により登録されるバイオメトリクスデータに索引(インデックス)をつけて登録できる。
また、照合すべきバイオメトリクスデータを、第1索引および第2索引に応じて登録工程されたバイオメトリクスデータと照合工程するのみで、照合結果を得ることができる。
その結果、登録工程されたすべてのバイオメトリクスデータと照合工程する必要がないため、高速処理を図ることができる。
(13)
第13の発明に係るバイオメトリクス認証システムは、一局面から第8の発明に係るバイオメトリクス認証システムにおいて、第1索引データおよび第2索引データは、少なくともGPS情報および時間帯の情報を含んでもよい。
この場合、第1索引データおよび第2索引データにGPS情報または時間帯情報を付加してもよい。この場合、GPS情報または時間帯情報の一方または両方に応じてバイオメトリクスデータをグループ分けすることができる。
(14)
第14の発明に係るバイオメトリクス認証プログラムは、第9または第10の発明に係るバイオメトリクス認証プログラムにおいて、登録処理は、第1索引の複数の階層数および第2索引の複数の階層数の少なくとも一方が、登録される母数および各登録部の登録数の少なくとも一方に応じて調整される登録調整処理を含んでもよい。
この場合、登録処理には、登録調整処理が含まれるので、登録される母数および階層後の登録数に応じて登録数を調整することができる。その結果、母数が多い場合、少ない場合にかかわらず、照合時間を短縮することができる。
(15)
第15の発明に係るバイオメトリクス認証方法は、第11または第12の発明に係るバイオメトリクス認証方法において、登録工程は、第1索引の複数の階層数および第2索引の複数の階層数の少なくとも一方が、登録される母数および階層後の登録数の少なくとも一方に応じて調整される登録調整工程を含んでもよい。
この場合、登録工程には、登録調整工程が含まれるので、登録される母数および階層後の登録数に応じて登録数を調整することができる。その結果、母数が多い場合、少ない場合にかかわらず、照合時間を短縮することができる。
バイオメトリクス認証システムの概略構成の一例を示す模式図である。 バイオメトリクス登録装置の一例を示す模式図である。 本実施の形態におけるバイオメトリクス登録処理の動作を示すフローチャートである。 指紋データにおける紋様を説明するための模式図である。 指紋データにおける特質または特徴の一例を説明するための模式図である。 静脈データにおける特質または特徴の一例を説明するための模式図である。 本実施の形態におけるバイオメトリクス照合処理の動作を示すフローチャートである。 バイオメトリクス照合処理における照合の一例を示す模式図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1実施の形態>
(バイオメトリクス認証システム100)
図1は、バイオメトリクス認証システム100の概略構成の一例を示す模式図である。
図1に示すように、バイオメトリクス認証システム100は、バイオメトリクスデータ取得装置200、第1〜第n索引判定装置300、登録部400、選定データ取得装置500、照合装置600、および判定結果表示部700を含む。
(バイオメトリクスデータ登録処理の概要)
まず、バイオメトリクスデータ登録処理について説明を行う。
バイオメトリクス登録処理においては、バイオメトリクスデータ登録装置900を用いる。バイオメトリクスデータ登録装置900は、バイオメトリクスデータ取得装置200、第1〜第n索引判定装置300および登録部400を含む。
本実施の形態においては、バイオメトリクスデータ取得装置200は、指紋データFDおよび静脈データVDを一度に取得可能な装置である。具体的には、掌の静脈データと、指先の指紋データとを同時に取得することができる。なお、指先の静脈データVDおよび指紋データFDを同時に取得してもよい。すなわち、指先だけで静脈データVDおよび指紋データFDを取得してもよい。
本実施の形態におけるバイオメトリクスデータ登録処理の場合、バイオメトリクスデータ取得装置200によりバイオメトリクスデータBDが取得される。
本実施の形態においては、掌の静脈データVDおよび指先の指紋データFDを合わせて、バイオメトリクスデータBDと呼ぶ。バイオメトリクスデータ取得装置200は、取得したバイオメトリクスデータBDを第1〜第n索引判定装置300に与える。
第1〜第n索引判定装置300は、後述する複数の段階を有する第1索引および第2索引に応じてバイオメトリクスデータBDの判定を行う。
第1〜第n索引判定装置300は、第1索引データおよび第2索引データの両者を含む索引の情報(以下、索引データと呼ぶ)とバイオメトリクスデータBDとを結び付けて登録部400に与える。登録部400は、バイオメトリクスデータBDをバイオメトリクスデータTBDとして、索引データに応じたグループへ登録を行う。当該グループについては、後述する。
(バイオメトリクス照合処理の概要)
次いで、バイオメトリクス照合処理について説明を行う。バイオメトリクス照合処理においては、バイオメトリクス認証システム100を用いる。
したがって、バイオメトリクス照合処理においては、バイオメトリクスデータ取得装置200、第1〜第n索引判定装置300、登録部400、選定データ取得装置500、照合装置600、および判定結果表示部700を用いる。
バイオメトリクス照合処理の場合、バイオメトリクスデータ取得装置200によりバイオメトリクスデータBDが取得される。バイオメトリクスデータ取得装置200は、取得したバイオメトリクスデータBDを第1〜第n索引判定装置300に与える。
第1〜第n索引判定装置300は、後述する複数の段階を有する第1索引データおよび複数の段階を有する第2索引データに応じてバイオメトリクスデータBDの判定を行う。第1〜第n索引判定装置300は、バイオメトリクスデータBDから当該索引データを列挙し、判定する。第1〜第n索引判定装置300は、選定データ取得装置500に当該索引データを与える。
選定データ取得装置500は、当該索引データ(第1索引データおよび第2索引データ)に応じて登録部400内の当該索引データに該当する登録されたバイオメトリクスデータTBDを抽出する。
選定データ取得装置500は、登録部400から抽出したバイオメトリクスデータTBDと、バイオメトリクスデータ取得装置200からのバイオメトリクスデータBDとを、照合装置600に与える。
照合装置600は、登録部400から抽出したバイオメトリクスデータTBDと、バイオメトリクスデータ取得装置200からのバイオメトリクスデータBDとの照合を行ない、判定結果を判定結果表示部700に与える。
判定結果表示部700は、内蔵された表示部(図示せず)に判定結果を表示する。
なお、上記においては、判定結果表示部700に内蔵された表示部を例示したが、これに限定されず、判定結果を信号出力する信号出力部を有してもよい。
(バイオメトリクス登録装置の一例)
次に、図2は、バイオメトリクス登録装置の一例を示す模式図である。図2に示すように、第1〜第n索引判定装置300(nは、任意の正の整数)は、n+1個の段数を有する索引判定装置からなる。
本実施の形態においては、第1索引判定装置310および第2索引判定装置320、321、322は、指紋データに関する第2索引データからなり、第3索引判定装置331,〜,33P(Pは、任意の正の整数)から第n索引判定装置341,〜,34Q(Qは、任意の正の整数)は、静脈データに関する第1索引データからなる。
例えば、第1索引判定装置310は、バイオメトリクスデータ取得装置200からバイオメトリクスデータBDのうち、指紋データFDを受け取り、紋様のパターンを判定し、区分して送信する。
例えば、第1索引判定装置310は、指紋データFDを、指紋データFDの紋様であるLOOP、WHORLまたはARCHのいずれかに区分する。当該区分の詳細については、後述する。
図2に示すように、第1索引判定装置310の下部に、第2索引判定装置320、第2索引判定装置321、および第2索引判定装置322が設けられる。
さらに、第2索引判定装置320の下部には、第3索引判定装置331、および第3索引判定装置332が設けられ、第3索引判定装置331の下部に、第n索引判定装置341、および第n索引判定装置342が設けられる。
同様に、第2索引判定装置321の下部には、同様に第3索引判定装置(図示省略)が複数設けられ、第2索引判定装置322の下部には、第3索引判定装置33P(Pは、任意の正の整数)が複数設けられる。
続いて、第3索引判定装置33Pの下部には、第n索引判定装置34Q(Qは、任意の正の整数)が設けられる。
このように、第1〜第n索引判定装置300においては、複数の索引判定装置が複数の段階(n+1の段)で設けられている。
続いて、図1に示すように、第1〜第n索引判定装置300の下位には、登録部400が設けられている。図2に示すように、登録部400は、第1グループ401から第m+2グループ40m+2(mは、任意の正の整数)までの複数の登録部を有する。
第n索引判定装置341の下部に、登録部400の第1グループ401、第2グループ402、第3グループ403が設けられる。
同様に、第n索引判定装置342の下部に、登録部400の第4グループ404、第5グループ405、第6グループ406が設けられる。
同様に、第n索引判定装置34Qの下部に、登録部400の第mグループ40m、第m+1グループ40m+1、第m+2グループ40m+2が設けられる。
(バイオメトリクス登録処理の動作を示すフローチャート)
図3は、本実施の形態におけるバイオメトリクス登録処理の動作を示すフローチャートである。また、図4は、指紋データにおける紋様を説明するための模式図であり、図5は、指紋データにおける特質または特徴の一例を説明するための模式図である。
さらに、図6は、静脈データにおける特質または特徴の一例を説明するための模式図である。
まず、図3に示すように、バイオメトリクス登録処理の指紋登録処理においては、バイオメトリクスデータ取得装置200によりバイオメトリクスデータBDを取得する(ステップS1)。
次いで、バイオメトリクスデータ取得装置200により取得されたバイオメトリクスデータBDから指紋データFDを抽出し、第1索引判定装置310で判定し、バイオメトリクスデータBDから静脈データVDを抽出し、第3索引判定装置331,〜,33pで判定する。
第1索引判定装置310は、第1索引判定結果が、指紋データの紋様である、LOOPに該当するか、WHORLに該当するか、ARCHに該当するか、を判定する(ステップS2)。
また、図4に示すように、指紋データFDのLOOPは、指紋の模様がループ状になっており、指紋データFDのWHORLは、指紋の模様が円上になっており、指紋データFDのARCHは、指紋の模様が弓状になっている。
第1索引判定装置310は、ステップS2の処理において、指紋データFDがいずれに該当するかを判定する。
ここで、例えばステップS2の処理において指紋データFDがLOOPに該当すると判定した場合、第2索引判定装置320は、指紋データFDにおける特質または特徴について、さらに2A条件、2B条件、2C条件に該当するか判定する(ステップS3)。
ここで、図5に示すように、指紋データFDは、表皮断面において凸部が隆線として表れ、凹部が隆線溝として表れる。図5に示すように、指紋データFDは、毛線C1、終止点C2、分岐点C3、短線C4、棒線C5、点C6、開始点C7、接合点C8、島形線C9等の特徴または特質を有する。
ここで、毛線C1は、隆線の太さが半分以下のものを意味し、短線C4は5mm未満の隆線を意味し、棒線C5は5mm以上の隆線を意味し、点C6は太さと長さが同じ隆線を意味する。
第2索引判定装置320は、ステップのS3の処理において、2A条件として棒線が30本未満であること、2B条件として棒線が30本以上70本未満であること、2C条件として棒線が70本以上であること、等と設定し、指紋データFDがいずれに該当するか判定する。
続いて、ステップS3の処理において指紋データFDが2A条件に該当すると判定した場合、第3索引判定装置331は、静脈データVDが3A条件、3B条件、3C条件のいずれに該当するか否かを判定する(ステップSp)。
なお、ここで、ステップS2およびステップS3の処理における第2索引データ(LOOP,棒線が30本未満)であることを、第3索引判定装置331に送られるバイオメトリクスデータBDに含ませる。
ここで、図6に示すように、静脈データVDは、掌の静脈を近赤外線による画像から抽出したものである。この場合、静脈データVDには、掌の外形HA、静脈線BL、および静脈分岐点CSが含まれているので、少なくとも掌の外形HA、静脈線BL、および静脈分岐点CSのいずれかの位置または数により判定される。
本実施の形態において、第3索引判定装置331では、3A条件として掌の一部の静脈線BLの数が3本未満であることとする。
また、例示として、3B条件は、掌の一部の静脈線BLの数が3本以上8本未満である場合とし、3Cの条件は、掌の一部の静脈線BLの数が8本以上である場合とする。
次いで、第3索引判定装置331において、ステップSpの処理において静脈データVDが3A条件に該当すると判定した場合、第n索引判定装置341は、qA条件(qは、任意の正の整数)、qB条件、qC条件のいずれに該当するか判定する(ステップSn)。
本実施の形態において、第n索引判定装置341では、qA条件として、掌の一部の静脈分岐点CSの個数が3個未満であることとする。
また、例示として、qB条件は、掌の一部の静脈分岐点CSの個数が3個以上8個未満である場合とし、qCの条件は、掌の一部の静脈分岐点CSの個数が8個以上である場合とする。
なお、本実施の形態においては、掌の一部の静脈線BLの数および掌の一部の静脈分岐点CSの個数で判断したが、これに限定されず、掌全体で判断してもよく、静脈線BLの長さ、幅、静脈分岐点CSの位置等、任意の方法で判断してもよい。
最後に、ステップSnの処理において静脈データVDがqA条件に該当すると判定した場合、第n索引判定装置341は、索引データである、第2索引データ(LOOP、2A条件)、第1索引データ(3A条件およびqA条件)と、バイオメトリクスデータBDとを、バイオメトリクスデータTBDとして第1グループ401に登録する(ステップSn+1)。
同様に、第n索引判定装置341は、qB条件に該当する場合には、第2グループ402にバイオメトリクスデータBDをバイオメトリクスデータTBDとして登録し、qC条件に該当する場合には、第3グループ403にバイオメトリクスデータBDをバイオメトリクスデータTBDとして登録する(ステップSn+1)。
このように、バイオメトリクス登録装置900は、バイオメトリクスデータBDを最終的に第1グループ401から第m+2グループ40m+2に区分してバイオメトリクスデータTBDとして登録を行う。
その結果、第1グループ401から第m+2グループ40m+2の個々に登録されたバイオメトリクスデータTBDの数を減らすことができる。例えば、数億個のバイオメトリクスデータBDを、数十段の索引データを用いることで、1グループに登録されるバイオメトリクスデータTBDの個数を、数千個以下にすることができる。
特に第1索引データおよび第2索引データを用いることで、数十万、数百万または数億個のバイオメトリクスデータBDを数十個、数百個、数千個のバイオメトリクスデータTBDにグループ分けすることができる。
(バイオメトリクス照合処理の動作を示すフローチャート)
図7は、本実施の形態におけるバイオメトリクス照合処理の動作を示すフローチャートであり、図8は、バイオメトリクス照合処理における照合の一例を示す模式図である。
まず、図7に示すように、バイオメトリクス照合処理においては、バイオメトリクスデータ取得装置200によりバイオメトリクスデータBDを取得する(ステップS1)。
次いで、バイオメトリクスデータ取得装置200により取得されたバイオメトリクスデータBDのうち指紋データFDを第1索引判定装置300に送信し、第1索引判定結果が、指紋の紋様のLOOPに該当するか、WHORLに該当するか、ARCHに該当するか(図4参照)、を判定する(ステップS2)。
ここで、例えばステップS2の処理において指紋データFDがLOOPに該当すると判定した場合、第2索引判定装置320は、指紋データFDにおける特質または特徴について、さらに2A条件、2B条件、2C条件に該当するか(図5参照)を判定する(ステップS3)。
続いて、ステップS3の処理において指紋データFDが2A条件に該当すると判定した場合、第3索引判定装置331は、静脈データVDが3A条件、3B条件、3C条件のいずれに該当するか否かを判定する(ステップSq)。
次に、第n索引判定装置341は、静脈データVDがqA条件、qB条件、qC条件に該当するか判定する(ステップSn)。
第n索引判定装置341は、静脈データVDがqA条件に該当すると判定した場合、選定データ取得装置500にバイオメトリクスデータBDの指紋データFDおよび静脈データVDと、LOOP、2A条件、3A条件、qA条件の索引データと、を受け渡す。すなわち、第2索引データとは、LOOP、2A条件であり、第1索引データとは、3A条件、qA条件である。
そして、選定データ取得装置500は、第1索引データおよび第2索引データに応じて、登録部400の第1グループ401から第m+2グループ40m+2までのいずれか1つの該当するグループに登録されたすべてのバイオメトリクスデータTBDを取得する(ステップSn+1)。
続いて、選定取得装置500は、登録された所定のグループのすべてのバイオメトリクスデータTBDと、照合対象のバイオメトリクスデータBDとを、照合装置600に受け渡す。
図8に示すように、照合装置600は、登録された所定のグループのバイオメトリクスデータTBDの指紋データTFDと、照合対象のバイオメトリクスデータBDの指紋データFDとをパターンマッチング照合させる(ステップS21)。
なお、本実施の形態においては、説明上、登録されたすべてのバイオメトリクスデータTBDを受け渡すこととしたが、これに限定されず、受け渡すことなく、当該グループに登録されたバイオメトリクスデータTBDに対して照合装置600が照合を行いに行ってもよい。
また、本実施の形態において、照合装置600において、指紋データTFDと指紋データFDとを照合することとしたが、これに限定されず、所定のグループの静脈データTVDと静脈データVDとを照合してもよい。
次いで、照合装置600は、ステップS21の処理において、所定のグループの登録された全バイオメトリクスデータTBDの指紋データTFDと、照合対象のバイオメトリクスデータTBDの指紋データFDとが、一致しないと判定した場合、判定結果表示部700に不一致表示を表示させる(ステップS23)。
一方、照合装置600は、ステップS21の処理において、所定のグループの登録された全バイオメトリクスデータTBDの指紋データTFDの中から、照合対象のバイオメトリクスデータBDの指紋データFDと一致すると判定した場合、判定結果表示部700に一致表示を表示させる(ステップS22)。
このように、照合装置600は、第1索引データおよび第2索引データを含む索引データに応じてグループ毎に区分して登録された所定数のバイオメトリクスデータTBDの指紋データTFDを用いてパターンマッチング処理を行うため、処理スピードが長時間かかることを防止することができる。すなわち、数十、数百、数千件の登録された指紋データTFDと照合すべき指紋データFDとは、数秒で照合を行うことが可能である。
仮に、第1索引データおよび第2索引データを含む索引データに応じてグループ毎に区分して登録しない場合、数億または数千万件の登録されたバイオメトリクスデータTBDと照合すべきバイオメトリクスデータBDとを照合するため、数万秒かかる、すなわち、照合時間として3時間ほどかかるため、個人認証、カード等の代用として利用することができない。
なお、上記の実施の形態においては、判定結果表示部700を用いることとしたが、これに限定されず、判定結果を信号出力として出力させる等、任意の手法を用いてもよい。
さらに、バイオメトリクス認証システム100の構成要素、バイオメトリクス登録装置900の構成要素の個々が同じ場所に配設される必要はなく、インターネット、クラウド等を介してそれぞれ接続されてもよい。
なお、本実施の形態においては、照合装置600において指紋認証の一例であるパターンマッチング処理を例示したが、これに限定されず、マニューシャ法、周波数解析法、ハイブリッド指紋認証方法等を用いてもよい。
また、指紋認証を用いる場合について説明したが、これに限定されず、静脈認証を用いてもよい。
さらに、索引データとして、指紋データおよび/または静脈データを用いることとしたが、これに限定されず、索引データとして、照合装置600における国、地方、住所、GPS位置、時間帯、等、任意の情報を用いてもよい。
なお、他のバイオメトリクスデータである虹彩データを用いてもよい。
<第2実施の形態>
第2実施の形態においては、第1実施の形態と異なる点についてのみ説明を行う。第2実施の形態が第1実施の形態と異なるのは、以下の点である。
第2実施の形態においては、第1実施の形態における第1索引判定装置310の条件を、第3索引判定装置331の条件に入替え、第2索引判定装置320の条件を第n索引判定装置341の条件と入れ替えたものである。
すなわち、第1実施の形態においては、指紋データFDに基づいて判定した後に静脈データVDに基づいて判定していたが、第2実施の形態においては、静脈データVDに基づいて判定して後に指紋データFDに基づいて判定するものである。
なお、第1実施の形態および第2実施の形態においては、指紋データFDおよび静脈データVDをいずれも複数設ける場合について説明したが、これに限定されず、いずれか一方を単数、すなわち1つの索引データにしてもよい。
なお、第1の実施の形態または第2の実施の形態において、登録部400内に登録調整装置を設けてもよい。登録調整装置は、第1〜第n索引判定装置300のnの個数を調整してもよい。例えば、登録部400の個々のグループの登録されたバイオメトリクスデータTBDの指紋データFDまたは静脈データVDの個々の母数により、調整してもよい。その結果、各グループにおける母数を調整することができるので、照合時間を所定時間以下に維持することができる。
以上のように、本発明に係るバイオメトリクス認証システム100においては、索引データ(インデックス)が、複数の階層(n+1)により形成される。その結果、登録部400におけるバイオメトリクスデータBDをバイオメトリクスデータTBDとして有効にグループ分けして登録することができる。
さらに、照合装置600において、照合すべきバイオメトリクスデータBDが、複数の階層(n+1)により区分され、当該索引データに応じて、予め登録部400に登録されたバイオメトリクスデータTBDと照合されることにより、短時間でバイオメトリクスデータBDの照合を行うことができる。
特に、第n+1段階(n:正の整数)の索引データを形成することにより、バイオメトリクスデータTBDの母数が数億個または数千万個ある場合においても、第1索引データおよび第2索引データによりグループ分けされた数千個のバイオメトリクスデータTBDの指紋データFDまたは静脈データVDと照合するだけで照合処理を行うことができるので、照合速度を短くすることができる。
また、索引データが、バイオメトリクスデータBDの特質または特徴に基づくものであるので、バイオメトリクスデータBDを容易にグループ化することができる。
本発明においては、第1索引データが、「静脈データVDの索引データ」に相当し、第2索引データが、「指紋データFDの索引データ」、バイオメトリクスデータBD、バイオメトリクスデータTBDが「バイオメトリクスデータ」に相当し、登録部400が「登録部」に相当し、バイオメトリクス認証システム100が「バイオメトリクス認証システム」に相当し、照合装置600が「照合部」に相当し、第1グループ、第2グループ、〜、第m+2グループが、「索引データに相当する登録データのグループ」に相当し、フローチャートが、「バイオメトリクス認証プログラムまたはバイオメトリクス認証プログラム」に相当する。
本発明の好ましい一実施の形態は上記の通りであるが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
100 バイオメトリクス認証システム
331、〜、33P、341、〜、34Q 第n索引判定装置
400 登録部
600 照合装置
VD、TVD 静脈データ
FD、TFD 指紋データ
BD、TBD バイオメトリクスデータ

Claims (15)

  1. 指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引と、
    前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引と、を用いて登録する登録部を含む、バイオメトリクス認証システム。
  2. 指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いて登録する登録部と、
    照合すべきバイオメトリクスデータの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録部の登録データと、前記バイオメトリクスデータとの照合を行う照合部と、を含む、バイオメトリクス認証システム。
  3. 指または手の静脈パターンに応じて1の階層を有する第1索引および前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いる、または、指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および前記指の指紋データに応じて1の階層を有する第2索引を用いて、登録する登録部と、
    照合すべきバイオメトリクスデータの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録部の登録データと、前記バイオメトリクスデータとの照合を行う照合部と、を含む、バイオメトリクス認証システム。
  4. 前記登録部は、前記第1索引および前記第2索引のうち、一方の下位に他方を階層構造にした索引データを用いて判定を行って登録する、請求項1から3のいずれか1項に記載のバイオメトリクス認証システム。
  5. 前記登録部は、前記第1索引の複数の階層数および前記第2索引の複数の階層数の少なくとも一方が、登録される母数および前記各登録部の登録数の少なくとも一方に応じて調整される登録調整部を含む、請求項1から4のいずれか1項に記載のバイオメトリクス認証システム。
  6. 前記第1索引は、少なくとも前記静脈の一部の血管軸の本数、角度および分岐点のいずれかを含む、請求項1から5のいずれか1項に記載のバイオメトリクス認証システム。
  7. 前記第2索引は、少なくとも前記指紋の紋様、特徴および特質のいずれかを含む、請求項1から6のいずれか1項に記載のバイオメトリクス認証システム。
  8. 前記照合部は、前記第1索引および前記第2索引の一方の下位に他方を階層構造にした索引データを用いて判定を行い、当該索引データに該当する登録データと照合する、請求項2から7のいずれか1項に記載のバイオメトリクス認証システム。
  9. 指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引と、
    前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引と、を用いて登録する登録処理を含む、バイオメトリクス認証プログラム。
  10. 指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いて登録する登録処理と、
    照合すべき静脈パターンおよび指紋データの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録処理における登録データと、照合すべき静脈パターンおよび指紋データとの照合を行う照合処理と、を含む、バイオメトリクス認証プログラム。
  11. 指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引と、
    前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引と、を用いて登録する登録工程を含む、バイオメトリクス認証方法。
  12. 指または手の静脈パターンに応じて複数の階層を有する第1索引および前記指の指紋データに応じて複数の階層を有する第2索引を用いて登録する登録工程と、
    照合すべき静脈パターンおよび指紋データの第1索引および第2索引に応じて、当該第1索引および第2索引の登録工程における登録データと、照合すべき静脈パターンおよび指紋データとの照合を行う照合工程と、を含む、バイオメトリクス認証方法。
  13. 前記第1索引データおよび前記第2索引データは、少なくともGPS情報および時間帯の情報を含む、請求項1から8のいずれか1項に記載のバイオメトリクス認証システム。
  14. 前記登録処理は、前記第1索引の複数の階層数および前記第2索引の複数の階層数の少なくとも一方が、登録される母数および前記各登録部の登録数の少なくとも一方に応じて調整される登録調整処理を含む、請求項9または10に記載のバイオメトリクス認証プログラム。
  15. 前記登録工程は、前記第1索引の複数の階層数および前記第2索引の複数の階層数の少なくとも一方が、登録される母数および前記各登録部の登録数の少なくとも一方に応じて調整される登録調整工程を含む、請求項11または12に記載のバイオメトリクス認証方法。
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