JP2016079409A - シリコン粘着性美容シート - Google Patents

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Eishuku Gon
英淑 権
近藤菜穂子
Naoko Kondo
文男 神山
Fumio Kamiyama
文男 神山
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Abstract

【課題】長時間貼付可能なシリコン粘着剤の特徴を活かし、新しい美容シートを提供すること。【解決手段】本発明の美容シートは、架橋されており、かつプローブタック値が0.3 N/10mmφ以上であるシリコン粘着剤を用いたシリコン粘着剤シートであることを特徴とする。本シリコン粘着剤シートは厚さが20μm〜1mmであることが好ましい。このシリコン粘着剤はプローブタック値が0.3N/10mmφ以上となるよう架橋されている。本美容シートの破断伸長度は50%以上が好ましい。シリコン粘着剤は、その中に化粧品有価成分を含有することができる。また、本シリコン粘着剤シートはポリウレタンシートを支持体とすることが好ましい。

Description

本発明は、シリコン粘着剤を用いた美容シート及びその製造方法に関する。
肌に潤いを与えるための市販美容シートは、不織布に美容液をしみこませたものが大半を占めており、一部ハイドロゲルタイプ製品も存在している。不織布は吸水性が非常に高いため、不織布に美容液を浸み込ませた不織布のシ−ト状パックを貼付すると、皮膚から不織布に水分が移り、長時間経過すると水分が不織布から蒸散してシート状パックは皮膚から剥がれてしまう。
ハイドロゲルは親水性であるため油溶性有価物の溶解性が悪く、油溶性有価物を十分に含ませることができない。一方オイルゲルは油溶性有価物の溶解性に優れるが、水溶性有価物の溶解性に乏しくかつ水蒸気透過性も低いので長時間の皮膚適用に不便である。
年齢とともに肌のハリが無くなくなり顔のたるみが問題となる。そのため顔のリフトアップ効果をうたったジェル状化粧品が販売されている。これを顔面貼付後自分でマッサージしてリフトアップを目指すものが多いが、手間がかかり効果を実感することが難しい。
顔面リフトアップのため、透明な支持体上に粘着剤を塗布した粘着性テープが知られている。例えば、ウレタンフィルム支持体と粘着剤の組み合わせによる全厚さ10〜30μmのテープがある。使用に当たっては顔面局部にテープの一端を貼り他端を引っ張りつつ貼り付け、皮膚のたるみの部分を引っ張りリフトアップさせるものであるが、これらは潤い感やハリ感を与えるものではない。
美容シートにはアクリル系粘着剤やゴム系粘着剤がよく用いられている。これらの粘着剤は水蒸気透過性及びガス透過性が悪く、顔面に長時間貼付すると顔の疲れ感をもたらし、また汗が溜まるなどの欠点を有する。そのためこれらの粘着剤を用いて全顔を覆うシートとすることは実用上きわめて困難である。
これに対し、シリコン粘着剤のシートは温度変化に強く低アレルギー性であり、手足などの凹凸部分にも接着しやすいなどの特徴から、医療分野で皮膚外用剤としてケロイド及び傷あと等の治療用として使用されている。特に、シリコン粘着剤は、ゴム系、アクリル系粘着剤に比べて水蒸気透過性に優れているため、皮膚に貼付しても蒸れ感が少なく、長時間貼付しても皮膚に負担が少ないのが特徴である。
シリコン樹脂を用いるシート状化粧品はいくつか報告されている(特許文献1〜3)。特許文献1のシリコンシートは、金粉末を含有することを特徴とし、強く架橋し皮膚への粘着性を全く有さず水洗いにより繰り返し使用可能である。特許文献2は所定温度及び湿度のシリコン樹脂が放出する静電気を用いた化粧品を開示している。特許文献3はシリコンとマイナス静電電位を帯びたシートとを組み合わせた皮膚外用剤である。これらのシリコンシートは高密度に架橋されておりしたがってシートとして粘着性を有しない。本発明の粘着性シリコンシートとは技術的に異なるものである。
シリコン粘着剤を用いる医療用あるいは化粧用シートもいくつか報告されている(特許文献4〜6)。特許文献4の粘着テープは皮膚外用であり、粘着剤層に有価物を含有しうることが記載されている。特許文献5の経皮パッドは、通気性を上げるためパッドに多数の貫通孔を設けており、さらに粘着剤層に有価物を含有しうることが記載されている。特許文献6のシリコンシートは、活性成分層に外層膜とシリコン粘着剤層を積層した3層構造のレザボア型製剤であるが、製法が複雑である。
特開2006−265105 特開平10−295828 特開2005−29526 特開平3−68672 特開2006−131812 特表2013−502419
本発明は、顔のリフトアップ効果と潤い効果を発現するとともに、美容シート内に含有させた有価成分を皮膚内に充分に浸透させうる長時間貼付可能な、シリコン粘着剤の特徴を活かした新しい美容シートを提供することを目的とする。
本発明のシリコン粘着剤シートは、架橋されており、かつプローブタック値が0.3N/10mmφ以上であるシリコン粘着剤を用いたことを特徴とする。
なお、プローブタック値の単位N/10mmφは、直径10mmの円形試料を用い、Nを単位として求めた値である。
本発明はシリコン粘着剤シートを用い、リフトアップ効果、潤い感、ハリ感、を与える新化粧品シートに関するものであり、現在まで全く存在しなかった美容シートに関する。
シリコン粘着剤は、高いガス透過性及び水蒸気透過性を有する。そのためシリコン粘着剤を用いた美容シートは、大きな全顔タイプであっても、顔面に長時間貼付しても蒸れることがなく、皮膚に優しく疲れ感、蒸れ感がない。
本シリコン粘着剤シートにおけるシリコン層の厚さは20μm以上が必要であり、1mm以下であることが望ましい。厚さが20μm以下では、顔面に適用したさい引っ張り応力が弱すぎリフトアップ効果が不十分である。厚さが1mm以上ではガス透過、水蒸気透過が妨げられて蒸れ感が生じる。
本シリコン粘着剤シートは単独のシートとして用いることもできるが、薄い柔軟な支持体上に塗布して用いる方が取扱いに便利である。柔軟な支持体としてはシリコン硬化フィルムやポリウレタンフィルムなどの、柔軟性と伸び性に優れているほか水分及びガス透過性の高い素材を選択することが好ましい。特にポリウレタンの支持体は、リフトアップ効果を高めるために望ましい。ポリウレタンフィルム支持体の厚さは15μm以下が好ましい。これらのほか、フレキシブルな不織布や織布であって水蒸気透過度が高いシートも使用可能である。
本シリコン粘着剤シートは顔面付着性が良好であり、それゆえ顔面への長時間貼付が可能である。かかる長時間貼付可能な顔面用美容シートはこれまで存在しなかった。顔面付着性が乏しいと顔に貼って伸ばしリフトアップ感を与えようとしても、短時間で伸びが縮みあるいは顔から剥離し、顔面のリフトアップ感をもたらしにくい。それゆえ本発明を規定するためにはシリコン系粘着剤シートの粘着性が重要である。
粘着性の定量的評価はプローブタック値を用いるのが適当と考えられる。プローブタック値として0.3N/10mmφ以上であることが必要である。プローブタック値が0.2N/10mmφ以下であると顔面に貼付しても短時間で伸びが縮むかあるいは顔から剥離してしまい長時間の皮膚適用が不可能であり、本発明の目的であるリフトアップ効果発現に不適である。
シリコン粘着剤シートの粘着性を上昇させる(プローブタック値を上げる)には、シートの主材料であるシリコン樹脂の架橋密度を下げればよい。シリコン樹脂の架橋密度は硬化剤の添加量に依存する。
架橋密度を下げすぎるとプローブタック値は上昇するかも知れないが、ゲル化していない部分が増加し、力学物性の低下に基づくシート剥離時の凝集破壊を起こしやすくなる。すると皮膚への貼付後剥離する時糊残りが生じやすく、美容シートとして不適となる。粘着剤の糊残りが無いことは美容シートの必須性質である。
したがって本発明のシリコン粘着剤シートの物性を規定するには、プローブタック値の最低値を規定すればよい。プローブタック値は、糊残りを避けて大きくできるなら、大きいほどよいからである。とはいえ、ゲル分率が小さくなりすぎると糊残りが生じるので、実用的なプローブタック値の上限は2.0N/10mmφである。
リフトアップ効果を発現するため顔面に引っ張り固定するには、引っ張った状態で安定的に顔面に付着する必要がある。このため美容シートには粘着性とともに伸び性が不可欠である。伸び性が悪いシートを引っ張ると切れ、リフトアップ効果を発現できない。美容シートには50%伸長時に破断しない程度の伸び性が必要であり、より好ましくは100%伸長時にも破断しないことが望ましい。
適度の粘着性及び伸長性を有するシリコン粘着剤シートを実際に作製するには、原料シリコン樹脂を適度に架橋させて製造する。シリコン樹脂の架橋は、付加硬反応若しくはラジカル硬化反応などにより未架橋のシリコン樹脂を緩く架橋させて粘着性と保持力を調節する。有機過酸化物を用いるラジカル架橋反応または白金錯体を用いる付加架橋反応は、どちらも本発明の目的にかなう。架橋反応が過剰であると粘着性が少なくなり、架橋が不十分であると粘着性が強くなるが保持力が弱く凝集破壊(糊残り)を起こし実用的ではない。架橋による粘着性付与に関しては、プローブタック値をパラメーターとして架橋度を調整する。
本シリコン粘着剤シートには、原料シリコン樹脂以外にシリコンオイルを適当量混和してもよい。シリコンオイルは架橋には関与せず可塑剤的役割を果たす。シリコンオイルの量は原料シリコン樹脂100重量部に対し200重量部以下が望ましい。多すぎると引っ張り強度と力学物性が弱くなり不適となる。
本発明の粘着剤シートには、化粧品有価成分を含有させてもよい。シリコン粘着剤中に各種化粧品有価成分を含浸させれば、その美容シートを顔面に貼付したときそれらの有価成分が皮膚中に拡散する。化粧品有価成分が親油性である場合はシリコン粘着剤によく溶解する。親水性である場合は均一に分散させるか、あるいはブチレングリコール、PEG等親水性媒体に溶解又は分散させてシリコン粘着剤に分散させてもよい。
化粧品有価成分において生理活性成分としては、特に限定されないが、ニキビ、しみ、そばかす、日焼け後の色素沈着乾燥、シワ、脱毛症、くすみ、くま、肌荒れ、セルライトや脂肪の沈着などの皮膚トラブルを解消し、美肌を保つ成分やアトピー性皮膚炎、老人性乾皮症、小児乾燥性湿疹、角化症、白癬症などの皮膚疾患を予防又は改善する成分で、美白成分、抗シワ成分、抗炎症成分、血行促進成分、保湿成分、抗菌成分、抗そう痒成分、ビタミン類、抗酸化成分、細胞賦活成分、抗アレルギー成分などがあげられ、これらの成分を単独で用いても組み合わせて用いても良い。
美白成分としては、特に限定されないが、たとえば、アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム塩、アスコルビン酸グルコシド及びその塩類及びアシル化誘導体、パルミチン酸アスコルビルなどのビタミンC誘導体、αアルブチン、β−アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、システイン、などがあげられる。
抗シワ成分としては、特に限定されないが、たとえば、レチノール、レチノイン酸、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノールなどのレチノイド、クエン酸、フルーツ酸、グリコール酸、乳酸などのα−ヒドロキシ酸、ツボクサエキスなどがあげられる。抗炎症成分としては、特に限定されないが、たとえば、グリチルレチン酸、アラントイン、などがあげられる。
血行促進成分としては、特に限定されないが、たとえば、ビタミンE類、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、ニコモール、カフェイン、カプサイシン、ノナン酸バニリルアミド、ショウガオール、ジンゲロール、幼牛血液抽出物、γ−アミノ酪酸、スエルチノーゲン、塩化カルプロニウム、ミノキシジル、などが挙げられる。
保湿成分としては、特に限定されないが、たとえば、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、尿素、アミノ酸などのNMF成分、ヘパリン、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、キチン、などが挙げられる。
抗菌成分としては、特に限定されないが、たとえば、イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン、トリクロカルバン、グリチルリチン酸類、メントール、カンファー、ローズマリー油、カプサイシン、ノナン酸バニリルアミド、ジブカインなどが挙げられる。
ビタミン類としては、特に限定されないが、たとえば、油溶性ビタミン類としてビタミンA油、肝油、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、レチノール、デヒドロレチノール、ビタミンA3、レチノイン酸、ビタミンD、ビタミンD2(エルゴカルシフェロール)、ビタミンD3(コレカルシフェロール)、ビタミン誘導体、ビタミンE(トコフェロール)、酢酸dl−α−トコフェロール、dl−α−トコフェロール、酪酸トコフェロール、ニコチン酸トコフェロール、ニコチン酸ベンジルエステル、天然ビタミンE、ビタミンK、ビタミンUなどを、又水溶性ビタミン類として、ビタミンB1(サイアミン)、ビタミンB2(リボフラビン酪酸エステル)、ビタミンB6(ジカプリル酸ピリドキシン、ジパルミチン酸ピリドキシンなど脂肪酸エステル)、ビタミンB12(コバラミン)、ビタミンB13、ビタミンB14、ビタミンB15(パンガミン酸)、葉酸、カルニチン、チオクト酸、パントテニールアルコール、パントテニールエチルエーテル、パントテン酸、ニコチン酸、ニコチン酸アミド、コリン、イノシトール、ビタミンC(アスコルビン酸)、ステアリン酸アスコルビル、パントテン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、ビタミンH(ビオチン)、ビタミンP(ヘスペリジン)などが挙げられる。
抗酸化成分としては、特に限定されないが、たとえばアントシアニン、カテキン、緑茶ポリフェノール、りんごポリフェノールなどのポリフェノール類、アスコルビン酸、アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン酸硫酸ナトリウム、β−カロチン、アスタキサンチンなどのカロテノイド、トコフェロール類、酢酸トコフェロール、天然ビタミンE、トコモノエノール、トコトリエノール、クルクミンなどのβ−ジケトン、などがあげられる。
抗アレルギー成分としては、特に限定されないが、たとえばグリチルレチン酸、グリチルリチン酸などのグリチルレチン酸誘導体、甘草、クロレラ、コンフリー、ボタンピ、フユボダイジュ、エンメイソウ、セージ、シソ、ヨモギ、およびそれらのエキス、チンキあるいはそれらに含まれる成分などがあげられる。
本発明のシリコン粘着剤シートには、本発明の効果を阻害しない程度に、界面活性剤、水溶性多価アルコール、他の慣用の添加剤、防腐剤、金属イオン封鎖剤、酸化防止剤、収斂剤、顔料、色素、香料、紫外線吸収剤、増粘剤、pH調整剤、粉体、ホルモン、角質溶解剤などを含有させることができる。
本発明のシリコン粘着剤シートを製造するには、シリコン粘着剤、硬化剤、及び必要に応じてシリコンオイル、化粧品有価成分を混合し均一な溶液とし、その溶液を離形フィルムあるいは支持体フィルム上に手塗りあるいは塗工機を使用して塗布し(塗工法製造)、加温して硬化させる。加温は130℃以下とすることが望ましい。それ以上の温度では化粧品有価成分の分解が起こりがちである。その後支持体フィルムあるいは離形フィルムをシリコン粘着剤面にかぶせる。
本発明の美容シートは、シリコン粘着剤を使用しているので、高いガス透過性及び水蒸気透過性のゆえに顔面に長時間貼付しても蒸れることがない。特に架橋の程度を選択しプローブタック値を適切に設定すれば、美容シートとしての粘着性や伸長性に優れたものを得ることができる。
本発明のシリコン粘着剤シートは他の美容シートと比較すると次のような特徴を有する。オイルゲルシートはゴム系粘着剤を用いるがゆえに水蒸気透過性は極めて低く、短時間の顔面貼付でも皮膚面に水分が凝縮し長時間の貼付は皮膚の蒸れ、更には発疹を生じることもあり化粧品として不適である。水系顔面貼付ゲルシートは皮膚への粘着性が弱く皮膚に貼付し引っ張りつつ固定することは困難である。また水が蒸発すれば皮膚からはがれてしまう。本シリコン粘着剤シートは高い皮膚密着性を有し気体透過性が高いので、本シートを貼付し皮膚を引っ張りつつ皮膚に接着固定しても元に戻りにくくかつ長時間の皮膚貼付によっても皮膚の疲れ感、不快感、蒸れ感が無くしたがって皮膚のリフトアップ効果が高い。
またシリコン粘着剤中に化粧品有価成分を含浸させることにより美容効果を高めることができる。
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づき説明する。しかし、本発明は実施例に限定されるわけではない。
(美容シートの作成)
シリコン粘着剤MG7-9800(A)とMG7-9800(B)(Soft Skin Adhesive,ダウコーニング(株))とを重量比1:1.2に混合し、厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ400μmに塗布し、100℃で20分加熱架橋させた後60℃で1夜さらに架橋反応を継続した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出して美容シートとした。
(架橋剤として何をどれだけ用いたのでしょうか。プローブタック値は架橋の程度を示すものであり、実施例と比較例の違いは架橋の程度ですから、架橋剤を明記しておかないと不明確となるのではないでしょうか)
シリコン粘着剤MG7-9800(A)とMG7-9800(B)(前記)とを重量比1:1.4に混合し、酢酸トコフェロール(ナカライテスク(株))を0.1%添加した。厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ400μmに塗布して100℃で20分加熱架橋させた後60℃で1夜さらに架橋反応を継続した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出して美容シートとした。(架橋剤として何をどれだけ用いたのでしょうか)
シリコン粘着剤KE-1151(信越シリコン(株))100gとジクミルパーオキサイド(和光純薬(株))1gとをよく混合し酢酸トコフェロール(ナカライテスク(株))を0.1%添加した。厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ500μmに塗布して、120℃で30分間加熱架橋した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出して美容シートとした。
シリコン粘着剤MG7-9800(A)とMG7-9800(B)(前記)とを重量比1:2に混合し、厚さ50μmのフッ素系離型フィルム(3M(株))に厚さ300μmに塗布し、100℃で20分加熱架橋させた後60℃で1夜さらに架橋反応を継続した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出して美容シートを作成した。使用時には離型シートから本シートを外して使用するので、本シートは、支持体フィルム無しのシリコン粘着剤シートのみからなるものであった。
(架橋剤として何をどれだけ用いたのでしょうか)
シリコン粘着剤KE-1310ST(1液型RTVゴム、信越シリコン(株))、シリコンオイル(KF-56、信越シリコン(株))及び架橋剤CAT-1310S (信越シリコン(株))とを重量比100:50:1.5に混合し、厚さ50μmのフッ素系離型フィルム(3M(株))に厚さ500μmに塗布して120℃で20分加熱架橋させた後60℃で1夜さらに架橋反応を継続した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出して美容シートを作成した。本シートは実施例4のシートと同様に、支持体フィルム無しのシリコン粘着剤シートのみからなるものであった。
シリコン粘着剤KE-1310STと架橋剤CAT-1310S (信越シリコン(株))とを重量比100:1.3に混合し、厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ500μmに塗布して120℃で20分加熱架橋させた後60℃で1夜さらに架橋反応を継続した、得られたシートを顔用マスクの形状に切り出し、美容シートとした。
シリコン粘着剤KE-1310STと架橋剤CAT-1310S (信越シリコン(株))とを重量比100:0.9に混合し、厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ500μmに塗布して120℃で20分加熱架橋させた後、60℃で1夜さらに架橋反応を継続した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出し、美容シートとした。
シリコン粘着剤KE-1310ST(信越シリコン(株))と架橋剤CAT-1310S (信越シリコン(株))とシリコンオイル(KF-56、信越シリコン(株))とを重量比100:0.8:20に混合し、厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ500μmに塗布して120℃で20分加熱架橋させた後、60℃で1夜さらに架橋反応を継続した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出し、美容シートとした。
比較例1
シリコン粘着剤KE-1310STと架橋剤CAT-1310S (信越シリコン(株))とを重量比100:
0.7に混合し、厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ500μmに塗布して120℃で20分加熱架橋させた後、60℃で1夜さらに架橋反応を継続した。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出し、美容シートとした。
比較例2
シリコン粘着剤KE-1151(信越シリコン(株))100gとジクミルパーオキサイド(和光純薬(株))4gとをよく混合し、厚さ20μmのウレタンフィルム(コスメディ製薬(株))に厚さ500μmに塗布して、120℃で30分間加熱架橋させた。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出して美容シートとした。
比較例3
密着性ハイドロゲルマスク(繊維シートにハイドロゲル及び有価物をしみこませた美容ゲル、(株)KODO販売)を使用した。
比較例4
スチレンーイソプレンースチレンブロック共重合体(クレイトンジャパン(株)クレイトンD1107、スチレン含量30重量%)100重量部、流動パラフィン(ナカライテック(株)化学試薬)120重量部及びベンゾイルヒドロキシトルエン0.5重量部をニーダーに投入し、140℃で溶融混練してホットメルト粘着剤溶融溶液を得た。本溶融溶液をPET離形シート上に厚さ30μmに塗工し、厚さ20μmのウレタンフィルムをラミネートした。得られたシートを顔用マスクの形状に切り出して美容シートとした。
(美容シートの評価方法)
美容シートの物性評価試験として、瞬間的な接着力を見るためプローブタック試験を行った。本試験には今田製作所製、引っ張り圧縮試験機SV-52N-50を用いた。直径10mm、重量106gの円筒状プローブを用い、試料上に20秒圧迫後50mm/minの速度で上昇剥離し剥離時の応力(N)を求めた。したがって本試験において得られるプローブタック値は直径10mmの試料についてのものであり、その単位はN/10mmφである。
美容シートの物性評価試験として、伸長性試験を行った。伸長性試験にも今田製作所製、引っ張り圧縮試験機SV-52N-50を用いた。試料フィルムを1cmx5cmに成型し両端の1cm部分を試験機で保持し、100mm/minの速度で50%の伸長度(4.5cm)まで引っ張り上昇させ、その時点での試料の破断の有無を調べた。破断伸長度とは、元の長さの何%増まで伸長させたとき破断するかの数値であり、50%以上であることが好ましい。
美容シートの性能評価試験として、パック剤としての効果感や使用性の評価を行った。上記のように形成した美容シートを上体が起きた状態で4人の女性被験者の顔面に貼り、20分間静置した時の密着性と蒸れ性についての評価と、20分後にはがした後の肌状態のリフトアップ感、保湿感を下記の1〜5の5段階で表現してもらい、パック剤としての使用性や効果感として評価し、全被験者の各項目における点数を以って評価結果とした。従って、これらの評価の値は性能、効果の大小を示している。1項目でも評価結果が2あるいは1である試験品は不合格である。その結果を表1に示す。
効果感、特にリフトアップ感の評価は次のように行った。
5:肌が著しくリフトアップされた気がする。
4:肌がリフトアップされた気がする。
3:肌がややリフトアップされた気がする。
2:肌がわずかにリフトアップされた気がする。
1:効果が感じられない。
効果感、特に保湿感の評価は次のように行った。
5:肌が著しく保湿された気がする。
4:肌が保湿された気がする。
3:肌がやや保湿された気がする。
2:肌がわずかに保湿された気がする。
1:効果が感じられない。
使用性、特に蒸れ性の評価は次のように行った。
5:蒸れ性が全く無い。
4:蒸れ性がわずかにある。
3:蒸れ性はややある。
2:蒸れ性が多い。
1:蒸れ性が多く極めて不快である。
使用性、特に密着性の評価は次のように行った。
5:皮膚に完全に密着しておりズレはない。
4:皮膚にほぼ密着しており、ズレはわずかである。
3:皮膚に密着していない部分もあり、ズレはややある。
2:皮膚に密着しにくく、ズレは多い。
1:ズレが大きく落下する。
評価の結果を表1にまとめた。
(表1)評価結果のまとめ

凝集破壊とは、粘着剤がプローブに付着した状態、すなわちいわゆる糊残り現象を示したことをいう。この場合、不適合品として他の測定は行わなかった。比較例1,2においては、厚さは適当であったが化学組成が不適であり所望の物性が得られなかった。

Claims (6)

  1. 架橋されており、かつプローブタック値が0.3N/10mmφ以上であるシリコン粘着剤を用いたシリコン粘着剤シート。
  2. 厚さが20μm〜1mmである請求項1に記載のシリコン粘着剤シート。
  3. シリコン粘着剤がシリコンオイルを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の美容シート。
  4. シリコン粘着剤シートの破断伸長度が50%以上であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の美容シート。
  5. シリコン粘着剤中に化粧品有価成分を含有することを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の美容シート。
  6. 支持体がポリウレタンシートであることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の美容シート。


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