JP2016077906A - 医用画像処理装置及び医用画像処理方法 - Google Patents

医用画像処理装置及び医用画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比して、好適に心臓等の動きを推定する手法を提供すること。
【解決手段】 一実施形態に係る医用画像処理装置は、被検体の所定部位に関し第1の位相及び第2の位相のそれぞれに対応する第1のデータセット及び第2のデータセットを受け取る受信ユニットと、第1のデータセットに含まれる管状構造物及び第2のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションするセグメンテーションユニットと、第1のデータセットにおいてセグメンテーションされた管状構造物の長手方向に沿って基準となる第1の線と、第2のデータセットにおいてセグメンテーションされた管状構造物の長手方向に沿って基準となる第2の線とを決定する決定ユニットと、第1の線の少なくとも一部と第2の線の少なくとも一部とを結合することで、第1のデータセットに含まれる管状構造物に関して統合された基準線を生成する統合ユニットとを具備する。
【選択図】図1

Description

本実施形態は、医用画像診断装置によって取得された医用画像データにおける構造のセグメンテーションおよびマッチングを実行する医用画像処理装置及び医用画像処理方法に関する。
心臓のCTスキャンの画質は、心臓の動きの影響を受けることがある。心臓CTスキャン取り込みの持続時間内の心臓の動きは、心臓CTスキャンから得られる画像中の体動アーチファクトの存在を招くことがある。
図1は、心臓のCTスキャンから得られた画像を示す。楕円2は、重度の体動アーチファクトを有する血管を示す。通常、著しい体動アーチファクトなしにスキャンから得られる画像では、血管はほぼ円形であるように見えることが予想され得る。しかしながら、図1では、楕円2の中の血管は、著しく歪んでいる。
心臓の動きは、特に、高い心拍数、たとえば60回毎分(bpm)を超える心拍数で撮影されるスキャンの画質に影響を与えることがある。高性能スキャナは、適度に高い心拍数で良好な画質を得ることができるが、依然として、より高い心拍数において画質の低下が見られることがある。
いくつかの状況では、良好な画質の心臓CTスキャンが取得され得る患者の範囲は、心臓CTスキャン中に心拍数が高くない患者に限定され得る。患者の中には、患者の心拍数を減速させるために、たとえば患者の心拍数を60回毎分未満に減速させるために、β遮断薬などの薬物が投与されてよい人がいる。しかしながら、たとえば病状により、β遮断薬を服薬できない患者もいる。より高い心拍数における良好な画質を取得し得るならば、良好な画質の心臓CTスキャンから恩恵を受けることができる患者の数は増加され得る。
既存の方法は、複数の心拍動にわたってデータを取り込むことによって、心臓スキャンの画質を改善しようとする。しかしながら、複数の心拍動にわたってデータを取り込むことは、CTスキャン時間の長さの増加につながり、患者への被爆線量が増加につながることがある。
また、異なる時点の間に発生した動きを判断するために、異なる時点を表すスキャンデータを比較することによって心臓の動きを推定する手法も存在する。しかしながら、当該手法でも、心臓等の動きを推定する手法としては、十分なものとは言えない。
本実施形態に係る医用画像処理装置は、被検体の所定部位に関し第1の位相に対応する第1のデータセットと、前記所定部位に関し前記第1の位相とは異なる第2の位相に対応する第2のデータセットと、を受け取る受信ユニットと、前記第1のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションし、前記第2のデータセットに含まれる前記管状構造物をセグメンテーションするセグメンテーションユニットと、前記第1のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿って基準となる第1の線を決定し、前記第2のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿って基準となる第2の線を決定する決定ユニットと、前記第1の線の少なくとも一部と前記第2の線の少なくとも一部とを結合することで、前記第1のデータセットに含まれる管状構造物に関して統合された基準線を生成する統合ユニットと、を具備する。
体動アーチファクトを示す心臓CT画像。 一実施形態による装置の概略図。 一実施形態により実行される処理を概略的に示すフロー図。 一実施形態により実行されるセグメンテーション処理を概略的に示すフロー図。 通常データセットからセグメンテーションされた血管を示す画像。 動きの影響を受けたスキャンデータから再構成された3つの位相からセグメンテーションされた血管を示す画像。 動きの影響を受けたスキャンデータから再構成された3つの位相からセグメンテーションされた血管を示す画像。 動きの影響を受けたスキャンデータから再構成された3つの位相からセグメンテーションされた血管を示す画像。 一実施形態により実行される血管ツリー統合処理(tree synthesis process)を概略的に示すフロー図。 血管ツリー統合処理の概略図。 血管ツリー統合に関与する一連の段階を概略的に示す図。 血管ツリー統合に関与する一連の段階を概略的に示す図。 血管ツリー統合に関与する一連の段階を概略的に示す図。 血管ツリー統合に関与する一連の段階を概略的に示す図。 血管ツリー統合に関与する一連の段階を概略的に示す図。 血管ツリー統合に関与する一連の段階を概略的に示す図。 血管ツリー統合に関与する一連の段階を概略的に示す図。 血管ツリー統合処理の概略図。 自動血管セグメンテーションおよび血管ツリー統合の結果を示す図。 自動血管セグメンテーションおよび血管ツリー統合の結果を示す図。 自動血管セグメンテーションおよび血管ツリー統合の結果を示す図。 一実施形態により実行されるマルコフ確率場血管マッチング処理を概略的に示すフロー図。 マルコフ確率場血管マッチングの概略図。 血管が長手方向に歪んでいるマッチングを示す図。 著しい血管の歪みのないマッチングを示す図。
一実施形態による医用画像処理装置10が、図2に概略的に示されている。医用画像処理装置10は、コンピューティング装置12、たとえばパーソナルコンピュータ(PC:personal computer)またはワークステーションを備え、コンピューティング装置12は、医用画像診断装置14、1つまたは複数のディスプレイ画面16、およびコンピュータキーボード、マウス、またはトラックボールなどの1つまたは複数の入力デバイス18に接続される。なお、本実施形態では、説明を具体的にするため、医用画像診断装置14がX線コンピュータ断層撮像装置(CTスキャナ)である場合を例とする。しかしながら、当該例に拘泥されず、医用画像診断装置14は、他の任意のイメージングモダリティにおけるスキャナ、たとえばMRI(磁気共鳴イメージング:magnetic resonance imaging)スキャナ、X線スキャナ、PET(ポジトロンエミッション断層撮影法:positron emission tomograph)スキャナ、SPECT(単光子放出コンピュータ断層撮影法:single photon emission computed tomography)スキャナ、または超音波スキャナによって置き換えられても補完されてもよい。
CTスキャナ14は、患者の部位のボリューム(volumetric)CTデータを得るように構成された任意のCTスキャナであってよい。本実施形態では、患者の部位は心臓である。他の実施形態では、患者の部位は、任意の適切な部位、たとえば任意の臓器であってよい。患者の部位は、たとえば、肺または肝臓であってよい。患者の部位のボリュームCTデータは、画像処理に適した1つまたは複数のボリュームイメージングデータセットに再構成されてよい。
本実施形態では、CTスキャナ14によって得られるボリュームCTデータセットはメモリ20に記憶され、その後、コンピューティング装置12に提供される。以下の説明では、ボリュームCTデータセットという用語は、スキャナから受け取られ得る未加工(再構築されていない)データを指すために使用され、ボリュームイメージングデータセットという用語は、再構成されたデータ、たとえばボクセルの三次元配列を指すために使用され、各ボクセルは、スキャンされたボリューム内の対応する場所を表す。代替実施形態では、ボリュームCTデータセットは、医用画像保管通信システム(PACS)の一部を形成することができるリモートデータストア(図示せず)から供給される。メモリ20またはリモートデータストアは、任意の適切な形態の記憶装置を備えてよい。
コンピューティング装置12は、イメージングデータセットを自動的または半自動的に処理するための処理リソースを提供し、中央処理装置(CPU:central processing unit)22を備える。
コンピューティング装置12は、データを受け取るためのデータ受信ユニット24と、イメージングデータから少なくとも1つの構造をセグメンテーションするためのセグメンテーションユニット26と、セグメンテーションされた構造に沿って線を決定するための線決定ユニット28と、複数のデータセットからの線を使用して線を統合するための統合ユニット30とを含む。本実施形態では、コンピューティング装置12は、線をマッチングするためのマッチングユニット32と、動きを推定するための動き推定ユニット34と、ボリュームCTデータからボリューム画像データセットを再構成するための再構成ユニット36も含む。
本実施形態では、ユニットは各々、実施形態の方法を実行するために実行可能なコンピュータ可読命令を有するコンピュータプログラムによってコンピューティング装置12内で実施される。たとえば、各ユニットは、コンピューティング装置12によって、たとえばCPU22によって実行可能であるそれぞれのコンピュータプログラムまたはアルゴリズムとして実施されてよい。しかしながら、他の実施形態では、さまざまなユニットは、1つまたは複数のASIC(特定用途向け集積回路)またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)として実施されてよい。
コンピューティング装置12は、ハードドライブと、RAMとROMとデータバスとさまざまなデバイスドライバを含むオペレーティングシステムとグラフィックスカードを含むハードウェアデバイスとを含むPCの他の構成要素も含む。そのような構成要素は、図が見やすいように、図2に示されていない。
図2のシステムは、図3を参照しながら以下で説明する一実施形態の方法を実行するように構成される。
図3は、一実施形態の方法を概略的に示すフロー図である。図3の実施形態では、ボリュームCTスキャンデータが、複数の予備的ボリュームイメージングデータセット(各々は異なる時点を表す)に再構成され、予備的ボリュームイメージングデータセットの各々から、冠動脈が自動的にセグメンテーションされる。冠動脈のセグメンテーションは、ボリュームCTスキャンデータ内の体動アーチファクトにより不完全である。予備的ボリュームイメージングデータセット内の各々における冠動脈のセグメンテーションに対して中心線が得られ、この中心線は、ターゲット時刻における冠動脈を表す統合されたターゲット位相における中心線を決定するために結合され、個々の中心線のいずれよりも完全である。ボリュームCTスキャン中に発生した動きは、統合されたターゲットとする位相における基準線(例えば中心線)と個々の中心線を比較することによって推定される。この推定された動きは、体動アーチファクトが減少されたデータセットを再構成するために使用される。
図3の実施形態について、以下に概略的に説明する。概略的な説明に続いて、図3の処理におけるさまざまな段階について、図4〜図15を参照しながら説明する。
図3のフロー図の段階40では、再構成ユニット36は、CTスキャナ14から(またはデータストア、たとえばリモートデータストアから)ボリュームCTデータセットを受け取る。ボリュームCTデータセットは、CTスキャナ上で実行されたスキャンからの未加工CTデータを備える。たとえば、この未加工CTデータは、CTスキャン中にスキャナによって得られた電圧データを表すことができる。本実施形態では、ボリュームCTデータセットは、何らかの動きを受けやすいと予想されるスキャンデータ、たとえば高い心拍数を有する患者の心臓CTスキャンを備える。このスキャンは患者の心臓のCTスキャンであり、血液の量を強調するために造影剤が使用される。他の実施形態では、造影剤は使用されない。いくつかの実施形態では、動き補償を実行する際に、造影剤は必要とされない。
心臓のCTおよび/または血管造影では、造影剤が使用されることがある。肺気道などの他の用途では、造影剤が必要とされないことがある。いくつかの実施形態では、ボリュームCTデータセットの代わりに、ボリュームMRスキャンデータが使用される。いくつかのMR血管造影プロトコル(たとえば、ダイナミック造影強調MR)は造影剤を必要とすることがあるが、タイムオブフライト法および非コントラスト冠状動脈シーケンス(non-contrast coronary sequence)などの他のプロトコルは、造影剤を必要としないことがある。
ボリュームCTデータセットは、1心拍動の間に取り込まれ得る。取り込み時間は、いくつかの状況では、CTスキャナガントリの1回転またはCTスキャナガントリの回転の一部分に相当することがある。CTスキャナガントリの回転の一部分は、1/2回転と1回転の間、たとえば回転の2/3であってよい。一実施形態では、スキャナガントリ回転時間は275ミリ秒であり、取り込み時間はスキャナガントリ回転時間の2/3である。いくつかの実施形態では、取り込み時間は、スキャナガントリ回転の半分プラスCTスキャナのファンビームの角度にわたって回転するためにかかる時間である。
再構成ユニット36は、スキャナ14から受け取られたボリュームCTデータセットから複数の予備的ボリュームイメージングデータセットを再構成する。再構成ユニット36は、ボリュームCTデータセットの未加工CTデータを、空間内の異なる点におけるX線の減衰を表すボクセル強度を備えるボリュームイメージングデータに変換する。
各予備的ボリュームイメージングデータセットは、ボリュームCTデータセットのそれぞれの部分から再構成される。各予備的ボリュームイメージングデータセットは、ボクセルの配列を備えるボリュームイメージングデータセットであり、各々は、関連付けられた強度値をハンスフィールドユニット(HU)単位で有する。
複数の予備的ボリュームイメージングデータセットは、臨床的関連のあるターゲット時刻前後の異なる時点に対応する。図3の実施形態では、再構成ユニット36は、3つの予備的ボリュームイメージングデータセット、すなわち、ターゲット時点におけるターゲット位相データセットT(第1のデータセット)、ターゲット時点より前の時刻における基準位相データセットA(第2のデータセット)、およびターゲット時点より後の時刻における基準位相データセットB(第3のデータセット)を再構成する。
段階50では、データ受信ユニット24は、予備的ボリュームイメージングデータセットTとAとBとを受け取り、セグメンテーションユニット26は、予備的ボリュームイメージングデータセットT、A、およびBの各々から冠血管のセグメンテーションを得る。セグメンテーションユニット26は、血管断片をセグメンテーションすることが可能な任意のセグメンテーション法を使用して、冠血管のセグメンテーションを得ることができる。本実施形態では、セグメンテーション法は、血管トラッキングを備えない直接セグメンテーション法である。本実施形態では、セグメンテーション法は、アトラスに基づいた心臓のセグメンテーションに続く冠血管のマルコフ確率場セグメンテーションを備える。使用されるセグメンテーション法については、図4のフロー図を参照しながら以下でさらに説明する。
予備的ボリュームイメージングデータセットT、A、およびBの各々では、セグメンテーションユニット26によって得られる冠血管のセグメンテーションは、体動アーチファクトにより不完全である。冠血管のセグメンテーションの個別の部分は、血管断片と呼ばれることがある。
トラッキングに基づいたセグメンテーションアルゴリズムは、たとえば、初期方向と関連付けられてよいシード点を血管内部に配置することを備えることができる。トラッキングに基づいたセグメンテーションアルゴリズムは、次に、局所域を探索し、血管に沿って、たとえば血管中心線に沿って点を見つけることができる。トラッキングに基づいたセグメンテーションアルゴリズムは、血管内の明らかな間隙(たとえば、体動アーチファクトによって引き起こされる明らかな間隙)が到達されると、停止することができる。そのようなトラッキングに基づいたセグメンテーションアルゴリズムは、いくつかの状況では、すべての血管断片を見つけるのに失敗することがある。場合によっては、血管トラッキングを備えないセグメンテーション法(たとえば、アトラスに基づいた手法を使用するセグメンテーション法および/または血管に沿ったトラッキングを伴わずに強度しきい値を使用するセグメンテーション法)は、トラッキングに基づいたセグメンテーション法よりも多くの血管断片を見つけることがある。
段階60では、線決定ユニット28は、予備的ボリュームイメージングデータセットT、A、およびBの各々において、冠血管のセグメンテーションの中心線を決定する。以下、ターゲット位相データセットTにおける冠血管のセグメンテーションの中心線「ターゲット位相における中心線(或いは第1の線)」と呼ぶ。また、以下、基準位相データセットAにおける冠血管の中心線を「基準位相における中心線(或いは第2の線)」、基準位相データセットBにおける冠血管の中心線を「基準位相における中心線(或いは第3の線)」と、それぞれ呼ぶことにする。各予備的ボリュームイメージングデータセットでは、冠血管のセグメンテーションは不完全であるので、各セグメンテーションの中心線は、冠血管のセグメンテーションにおける間隙に対応する間隙を有する。
本実施形態では、ターゲット位相における中心線および基準位相における中心線は、冠血管のセグメンテーションに対して中心軸変換を実行することによって得られる中心線である。他の実施形態では、血管のセグメンテーションに沿った線(中心線であってもなくてもよい)を得る任意の適切な方法が使用されてよい。各線は連続的であってもよいし、点からなる線を備えてもよい。各線は、(冠血管を表す線の場合のように)枝分かれしてもよい。
ターゲット位相における中心線は、ターゲット位相データセットTの冠血管のセグメンテーションにおける少なくとも1つの間隙に対応する少なくとも1つの間隙を備える。基準位相における中心線は各々、ターゲット位相データセットTのセグメンテーションにおける1つまたは複数の間隙と異なり得る少なくとも1つの間隙も備える。間隙は、体動アーチファクトによって引き起こされることがある。
統合ユニット30は、基準位相における中心線をターゲット位相における中心線と結合し、それによって、ターゲット位相における中心線における1つまたは複数の間隙を少なくとも部分的に満たすことによって、統合されたターゲット位相における中心線を決定する。この統合されたターゲット位相における中心線は、ターゲット位相データセットTの空間内の線である。(線決定ユニット28によって得られるような)元のターゲット位相における中心線はすべて、統合されたターゲット位相における中心線の中に保持される。(ターゲット位相データセットTからの冠血管のセグメンテーションにおける間隙に対応する)間隙がターゲット位相における中心線にある場合、ターゲット位相における中心線における間隙は、可能ならば、Aからの基準位相における中心線および/またはBからの基準位相における中心線を使用して満たされる。
中心線を決定し、中心線を結合して、統合されたターゲット位相における中心線を決定する処理については、図7のフロー図を参照しながら以下でさらに詳細に説明する。
段階70では、マッチングユニット32は、Aからの基準位相における中心線と統合されたターゲット位相における中心線とをマッチングさせ、Bからの基準位相における中心線と統合されたターゲット位相における中心線とをマッチングさせる。血管の長さを実質的に維持する任意の適切なマッチング処理が使用されてよい。本実施形態では、マッチングユニット32は、マルコフ確率場(MRF:Markov Random Field)マッチング処理を使用して線をマッチングさせる。マッチング処理の効果は、各基準位相における中心線が、統合されたターゲット位相における中心線にレジストレーションされることである(レジストレーションの文脈では、ターゲット位相における中心線は基準と呼ばれ得るものであり、基準位相における中心線は、レジストレーションの文脈では、試験線または浮動線と呼ばれ得ることに注意されたい)。結果として得られる変換は、いくつかの他のレジストレーション法を使用する変換よりも疎に定義されることがある。
動き推定ユニット34は、基準位相データセットAからの基準位相における中心線と統合されたターゲット位相における中心線のマッチングを使用して、基準位相データセットAの時刻とターゲット位相データセットTのターゲット時刻の間に発生する動きを推定する。動き推定ユニット34は、基準位相データセットBからの基準位相における中心線と統合されたターゲット位相における中心線のマッチングを使用して、ターゲット位相データセットTのターゲット時刻と基準位相データセットBの時刻の間に発生する動きを推定する。動き推定ユニット34は、各動き推定(統合されたターゲット位相における中心線およびAからの基準位相における中心線からの動き推定、および統合されたターゲット位相における中心線とBからの基準位相における中心線からの動き推定)をワープ場(変形場)として表す。
線のマッチングおよび動き推定については、図12のフロー図を参照しながら以下でさらに詳細に説明する。
段階80では、再構成ユニット36は、さらなるデータセットを得るために、ボリュームCTデータセットの未加工CTデータのさらなる再構成を実行する。さらなるデータセットの再構成は、関連付けられた強度値を有するボクセルの配列を得るためのフルCTスキャンからすべてのボリュームCTデータセットの再構成である。段階70で得られた動き情報は、再構成幾何学系(reconstruction geometry)を調整するために使用される。
再構成の処理では、再構成ユニット36は、段階70からの推定された動きワープ場を使用して、ボリュームCTデータセットの取り込み中に発生した動きを補償する。推定された動きを使用する再構成は、たとえば、Tangら、A combined local and global motion estimation and compensation method for cardiac CT、Proc.SPIE 9033、Medical Imaging 2014:Physics of Medical Imaging、903304(2013年3月19日)の方法を使用して実行され得る。
さらなるデータセットは、段階40で予備的ボリュームイメージングデータセットが再構成された同じボリュームCTデータセットから得られるが、さらなるデータセットはボリュームCTデータセットの全体から再構成され、一方、予備的ボリュームイメージングデータセットは各々、ボリュームCTデータセットのそれぞれの部分から再構成された。
図3を参照しながら上記で説明した方法は、減少した体動アーチファクトを有する再構成されたデータセットを生成するために使用され得ることがわかっている。図3の方法は、冠動脈の動きの改善された推定を提供することができる。体動アーチファクトを減少させることによって、CTスキャナの回転の速度を増加させることなく画質を改善することが可能なことがある。いくつかのCTシステムでは、以前に可能であったよりも高い心拍数で良好な画質の心臓画像を得ることが可能なことがある。複数の心臓信号の間スキャンする方法を使用して取得され得るよりも短いスキャン時間(および、したがって、この方法を使用して取得され得るよりも低い放射線線量)で良好な画質の心臓画像を得ることが可能なことがある。より優れた画質の画像をより頻繁に得ることが可能なことがあり、このことは、より少ないスキャンが実行される必要があることを意味することがある。より高い心拍数の患者をよりうまくスキャンすることが可能なことがある。
次に、図3を参照しながら概略的に説明した方法について、図4〜図16を参照しながらより詳細に説明する。段階40〜80について、各々さらに説明する。段階50〜70は各々、より詳細な説明を行うために、副段階に細分される。
図3の段階40では、上記で説明したように、再構成ユニット36が、CTスキャナ14から受け取られたボリュームCTデータセットから複数の予備的ボリュームイメージングデータセットTとAとBとを再構成する。再構成ユニット36は、任意の適切な再構成法、たとえば逆投影法(フィルタ補正逆投影法であってよい)を使用してよい。他の実施形態では、再構成された予備的ボリュームイメージングデータセットT、A、およびBが、CTスキャナ14から、またはデータストアもしくは代替ユニットから受け取られ、再構成段階40は実行されない。
本実施形態では、3つの予備的ボリュームイメージングデータセット(ターゲット位相データセットTならびに2つの基準位相データセットAおよびB)が、ボリュームCTデータから再構成される。他の実施形態では、任意の数の予備的ボリュームイメージングデータセットがボリュームCTデータから再構成されてよく、各々は異なる時点に対応する。たとえば、ターゲット位相データセットおよび1つ、3つ、4つ、または5つの基準位相データセットがボリュームCTデータから再構成されてよい。
本実施形態では、スキャナから受け取られるボリュームデータはボリュームCTデータである。他の実施形態では、任意の適切なモダリティのボリュームデータが受け取られ(たとえば、MR、PET、SPECT、X線、または超音波)、再構成ユニット36は、受け取られたモダリティのデータからボリュームイメージングデータセットを再構成するのに適した再構成法を使用する。
図3のフロー図は段階50に進む。段階50では、データ受信ユニット24がターゲット位相データセットTと基準位相データセットAとBとを受け取り、セグメンテーションユニット26は、受け取られたデータセットの各々から冠血管のセグメンテーションを得る。他の実施形態では、セグメンテーションが予備的ボリュームイメージングデータセットT、A、およびBの各々から得られる構造は、血管でなくてもよい。セグメンテーションが得られる各構造は、身体の任意の管状構造であってよい。この管状構造は、たとえば、身体の管状構造であってよい。この管状構造は、たとえば、血管、管腔、または気道であってよい。この管状構造は、骨、たとえば肋骨または大腿骨、または脊柱などの長い骨であってよい。管状骨のセグメンテーションは、整形外科用途に関連することがある。なお、本実施形態では、血管を例とする細長い管状構造物の樹木構造を例えば「血管ツリー」と呼び、血管に限定しない細長い管状構造物の樹木構造を例えば「ツリー」と呼ぶ。
図3の段階50は、図4のフロー図では、副段階に細分される。図4を参照しながら、段階50の副段階について順を追って説明する。図4は、段階50の副段階51〜56について説明する。副段階51〜56は、予備的ボリュームイメージングデータセットT、A、およびBの各々に対して実行される。
以下の説明は、例として、ターゲット位相データセットTに対して実行されている副段階51〜56の詳細を提供する。副段階51〜56は、基準位相データセットAおよびBに対しても実行される。
図4の副段階51では、データ受信ユニット24が、再構成ユニット36からターゲット位相データセットTを受け取る。データ受信ユニット24は、ターゲット位相データセットTをセグメンテーションユニット26に渡す。他の実施形態では、データ受信ユニット24は、CTスキャナ14から、データストアから、または代替ユニットから、ターゲット位相データセットTを受け取ってよい。
ターゲット位相データセットTは複数のボクセルを備え、各ボクセルは強度値を有し、各ボクセルは、強度値が関連付けられた空間位置を表す1組の座標(たとえば、x座標、y座標、z座標)を有する。
図4の副段階52では、セグメンテーションユニット26が、複数の区画からなる(multi-compartment)アトラスに基づいたセグメンテーションアルゴリズムを使用して、心筋と冠血管とを含む、ターゲット位相データセットT内の部位を識別する。
セグメンテーションユニット26は、セグメンテーション手順を実行して、造影剤で増強された心臓の心室をセグメンテーションし、それらの心室をターゲット位相データセットTから除去する。セグメンテーションユニット26は、造影剤で増強された心室に属するボクセルを識別する。造影剤で増強された心室をターゲット位相データセットTから除去することは、たとえば、識別されたボクセルが含まれないサブセットを決定すること、または識別されたボクセルがデータセットに対するさらなる演算で使用されないように、識別されたボクセルにフラグを立てることを備えることができる。
任意の適切なセグメンテーション手順は、心室を表すデータをセグメンテーションおよび除去するために使用され得る。本実施形態では、使用されるセグメンテーション手順は、アトラスに基づいたセグメンテーション手順である。このアトラスに基づいたセグメンテーション手順は、参照により組み込まれる米国特許出願第14/048170号で使用されるセグメンテーション手順に類似している。いくつかの実施形態では、使用されるセグメンテーション手順は、Murphyら、International Journal of Computer Assisted Radiology and Surgery、第7巻、第6号、829〜836ページ、2012年11月に記載されているセグメンテーション手順である。
本実施形態のアトラスに基づいたセグメンテーション手順は、セグメンテーション手順で複数の構造が識別されるので、複数の区画からなるセグメンテーション手順と呼ばれることがある。本実施形態では、アトラスに基づいたセグメンテーション手順は、ターゲット位相データセットTをアトラスデータセットとレジストレーションすることによって、心臓と13の関連構造とを識別する。関連構造とは、左心室心外膜、右心室心外膜、左心室心内膜、右心室心内膜、左心房と左心耳、右心房と右心室、上大静脈、左下肺静脈、左上肺静脈、右下肺静脈、右上肺静脈、肺動脈幹、および大動脈起始部である。他の実施形態では、他の任意の適切なセグメンテーションが使用されてよい。
セグメンテーションユニット26は、アトラスに基づいたセグメンテーション法を使用してセグメンテーションされなかった心臓の残りの部位を表すボクセルを備える、ターゲット位相データセットTのサブセットを画定する。この残りの部位は、心筋と冠血管とを備える。サブセットは、セグメンテーションされた心筋および血管部位と呼ばれることがある。
図4の副段階52では、セグメンテーションユニットは、ターゲット位相データセットTのサブセットに局所補正フィルタを適用して、背景レベルを正規化する。本実施形態では、局所補正フィルタは、不鮮明なマスクフィルタである。この不鮮明なマスクフィルタは、血管を鮮明にする効果を有する。他の実施形態では、任意の適切なフィルタが使用されてよい。いくつかの実施形態では、フィルタが使用されなくてもよく、副段階53が省略されてもよい。
副段階54では、セグメンテーションユニットは、心筋および血管部位の外部から明るいハローを除去する(心筋および血管部位は、ターゲット位相データセットTのサブセットによって表される部位である)。明るいハローを除去することによって、心筋および血管部位の境界線上のあらゆるボクセルが、境界線上にない任意の隣接するボクセルよりも低いHU値を有することが保証され得る。副段階54は、セグメンテーションされた心筋および血管部位の外部からデブリを一掃する効果を有することができる。他の実施形態では、明るいハローの除去が実行されなくてもよく、副段階54が省略されてもよい。
さらなる実施形態では、本実施形態の副段階53および54の代わりに、またはこれらに加えて、代替フィルタまたはモルフォロジー演算が使用されてよい。
副段階51〜54は複数のドメインをもたらし、各ドメインはボクセルの集合である。本実施形態では、各ドメインは、隣接する(および連結された)ボクセルの集合である。
副段階55では、セグメンテーションユニット26が、副段階51〜54から生じたドメインを分類する。セグメンテーションユニット26は、ロジスティック関数とマルコフ確率場の空間的制約との組み合わせを使用して、ボクセルを心筋と、または血管と分類する。本実施形態では、MRFは、ボクセル強度のロジスティック関数である単項のデータ項と、強磁性イジングモデルに従った重みを有する、前の2項(pairwise prior term)とにより定式化される。信頼性の強化された反復条件付きモード(CEICM:confidence enhanced iterated conditional modes)最適化手段(optimizer)が使用される。他の実施形態では、任意の適切なMRF最適化手段、たとえばグラフカット法またはシミュレーテッドアニーリング法が使用されてよい。MRF法は、ドメインを直接分類する。他の実施形態では、任意の適切な分類法が使用されてよい。
セグメンテーションユニット26は、ターゲット位相データセットT内のボクセルのさらなるサブセットを選択する。このさらなるサブセットは、冠血管に属すると分類されたすべてのボクセルを備える。このさらなるサブセットは、ターゲット位相データセットTの血管サブセットと、またはターゲット位相データセットTにおける冠血管のセグメンテーションと呼ばれることがある。ボリュームイメージングデータが動きに影響される場合、副段階55から得られる血管サブセットが完全な血管ではなく冠血管の断片を表すことが予想され得る。副段階56では、セグメンテーションユニット26は、Tの血管サブセットを線決定ユニット28に出力する。
副段階51〜56は基準位相データセットAおよびBに対しても実行され、Aの血管サブセット(基準位相データセットAにおける冠血管のセグメンテーションと呼ばれることがある)と、ボリュームBの血管サブセット(基準位相データセットBにおける冠血管のセグメンテーションと呼ばれることがある)とを得る。
図5は、あまり体動アーチファクトを持たない再構成されたデータセット(これは、通常データセットまたは動きに影響されないデータセットと呼ばれることがある)から得られた冠動脈のセグメンテーションを示す。図5の例では、データセットはボリュームCTデータから再構成される。図4を参照ながら上記で説明したMRFセグメンテーション法(副段階51〜56を備える)は、血管サブセットを得るために、再構成されたデータセットに適用される。この血管サブセットは、図5の画像を提供するためにレンダリングされる。
図5のデータセットでは、図4のMRFセグメンテーション法は、トラッキングを使用せずにより大きな冠動脈を確実に見つけることがわかっている。いくつかのデブリ100はアトラスに基づいたセグメンテーションから残っているが、このデブリは血管に接続されていない。
図6A〜図6Cは各々、冠動脈のセグメンテーションを示す。各セグメンテーションは、動きにひどく影響されるデータセットから再構成されたそれぞれの予備的ボリュームイメージングデータセットから得られた。図6A〜図6Cによって表される例では、(3つの位相に関連する)3つの予備的ボリュームイメージングデータセットは、単一の動きによって影響されるスキャンからのデータから再構成され、この3つの予備的ボリュームイメージングデータセットは各々、異なる時点で再構成される。図4のMRFセグメンテーション法は、予備的ボリュームイメージングデータセットの各々に適用されて、各予備的ボリュームイメージングデータセットに対するそれぞれの血管サブセットを得る。各血管サブセットは、次に、図6A〜図6Cの画像を生成するためにレンダリングされる。
図6A、図6B、および図6Cの各々に表される冠血管が断片化されることがわかり得る。レンダリングされた血管は、図5の血管よりもはるかに完全でない。図6A〜図6Cのスキャンの間に発生した動きは、体動アーチファクトにより予備的ボリュームイメージングデータセットの各々において冠血管の部分が正常にセグメンテーションできないことを意味する。各予備的ボリュームイメージングデータセットのセグメンテーションの結果、同じ主な血管の異なる断片がもたらされる。たとえば、(血管サブセットによって表される)図6Aの血管は、図6Bの血管と、または図6Cの血管と異なる点に間隙を有する。
副段階56は、図3の段階50を終了させる。図3に戻ると、段階50の出力は、ターゲット位相データセットT、基準位相データセットA、および基準位相データセットBの各々における冠血管のそれぞれのセグメンテーションである。図3の処理は、次に、段階60に進む。
図3の段階60では、統合ユニットは、予備的ボリュームイメージングデータセットT、A、およびBの各々のセグメンテーションを使用して、統合された樹木(血管ツリー或いはツリー血管ツリー。血管等に代表される細長い管状構造物の樹木構成。)を決定する。各位相に対するセグメンテーションされた血管断片(図6A〜図6Cに示される)は、1つの位相(この場合、ターゲット位相データセットTによって表されるターゲット位相)における血管のより完全な表示(representation)を作製するために使用される。本実施形態では、3つの不完全な血管セグメンテーションは、(本実施形態では、中心線を決定および結合することによって)1つのより完全な表示に結合される。段階60の血管ツリー統合処理の結果は、少なくとも2つの位相に共通するすべての血管断片を表すことができる。
統合処理の基本概略図が図8に示されている。不完全な血管表示102、104、および106が結合されて、より完全な血管表示110を与えることができる。
次に、段階60について、図7のフロー図および図9A〜図9Gを参照しながら、さらに説明する。段階60は、図7のフロー図に示される副段階61〜66に細分され得る。
図7を参照すると、副段階61では、線決定ユニット28が、血管サブセットに対して中心軸変換を実行することによって、ターゲット位相データセットTに対して決定された血管サブセットから中心軸を抽出する。血管サブセットは、冠血管の一部であると分類されたボクセルを備える。線決定ユニット28は、抽出された中心軸を使用して、ターゲット位相データセットTの血管サブセット内に存在する冠血管の部分に対する血管中心線を作製する。同様に、線決定ユニット28は、基準位相データセットAの血管サブセットから、および基準位相データセットBの血管サブセットから中心軸を抽出して、血管中心線を作製する。
他の実施形態では、中心線(または血管の経路を表す他の任意の線)を決定する任意の適切な方法が使用されてよい。
以下の説明では、血管中心線の間隙に対する言及がなされる。いくつかの実施形態では、血管中心線の間隙は、中心線の実際の切れ目として表される。他の実施形態では、中心線の間隙は、中心線が得られる血管セグメンテーションの間隙を表す中心線の一部であってよい。中心線の間隙は、血管ツリー統合処理のさらなる副段階において無視されるべき中心線の一部であってよい。
本実施形態の血管中心線120は、図9Aに概略的に示されている。ターゲット位相データセットTに対する中心線は120Tによって示され、Aに対する中心線は120Aによって示され、Bに対する中心線は120Bによって示される。中心線の各々が異なる欠落した区間を有することが留意されてよい。
図9A〜図9Gの図面は概略であり、実際には、より多くの血管が存在してよく、各血管は、多数の切れ目を有し、各血管をいくつかの断片に分割してよい。したがって、中心線120は、より多くの切れ目と、はるかに多くの間隙とを有してよい。予備的ボリュームイメージングデータセットごとに、中心線120は、多数の分断された中心線成分を備えることができる。
図9Aでは、中心線120A、120B、120Tは、図が見やすいように、互いからずれているように示されている。中心線はすべて同じ血管を表すので、実際には、中心線120A、120B、120Tの部分は、空間内で重ね合わされたり、ほとんど重ね合わされたりすることがある。
副段階62では、統合ユニット30が、血管ツリースパニング処理(tree spanning process)を実行して、複数の位相からなる血管ツリーの2つの集合、すなわち中心線120Aおよび120Tを通る血管ツリーの一方の集合と、中心線120Bおよび120Tを通る血管ツリーの他方の集合とを作製する。血管ツリースパニング処理について、中心線120Bおよび120Tを参照しながら、一例として、図10の概略図を参照しながら、以下で説明する。本実施形態では、血管ツリースパニング処理は、中心線120Aおよび120Tに対しても実行される。より多数の基準位相データセットを有する実施形態では、血管ツリースパニング処理は、各基準位相における中心線をターゲット位相における中心線とマッチングさせるために実行される。
中心線120Bおよび120Tの各々に対して、1つの血管ツリーが定義され、この血管ツリーは、節点と辺の集合を備える。異なる辺は、異なる重みが与えられる。ターゲット位相内の辺のコストは、その辺のユークリッド距離である。基準位相内の(この例では、基準位相データセットB内の)辺のコストは、はるかに高い。
統合ユニット30は、4D最小全域森アルゴリズムを使用して、120Bおよび120Tの血管ツリーに対して血管ツリースパニング処理を実行する。本実施形態では、統合ユニット30は、プリムのアルゴリズムに基づく全域血管ツリーアルゴリズムを適用して、4次元の全域血管ツリーを見つける。第4の次元は、基準位相データセットBとターゲット位相データセットTの時間差を表す。代替実施形態では、他の任意の適切な血管ツリースパニング処理が使用されてよい。
全域血管ツリーアルゴリズムは、すべての位相から最良の成分を使用して最適な全域血管ツリーを見つける。全域血管ツリーアルゴリズムは、間隙に到達するまで、ターゲット位相血管ツリーを横断する。間隙が小さな間隙124である場合、その小さな間隙124はターゲット位相内で直接わたられる(spanned)(図10を参照されたい)。間隙が大きな間隙122である場合、その大きな間隙122は、異なる位相(図10では位相B)を横切ることによってわたられる。位相間の辺のコストもユークリッド距離である。
アルゴリズムは、ターゲット位相に戻らない他の位相への多数の短い枝126を生成することができる。そのような枝は、副段階62の終了時の後処理ステップで除去され得る。
アルゴリズムは、ターゲット位相データセットTからの、および基準位相データセットBからの血管ツリーに対して複数回実行されて、連結成分(全域森)あたり1つの全域血管ツリーを得る。以下で個々の血管ツリーまたは中心線に言及するが、各データセットは、多数の血管断片を備えることができ、そのため、多数の連結成分を備えることができる。各データセットは、互いに接続されていない左冠動脈と右冠動脈の両方を表すことができる。個々の血管ツリーまたは中心線に対して実行されると以下で説明する各演算は、各データセット内の各血管ツリーまたは各中心線に対して実行され得る。
本実施形態では、マッチング処理で使用される4D最小全域森アルゴリズムは、プリムのアルゴリズムに基づいており、辺候補は、各軸内に最大10画素を有する。プリムのアルゴリズムは、最小全域血管ツリーアルゴリズムである。他の実施形態では、異なる最小全域血管ツリーアルゴリズム、たとえばクラスカルのアルゴリズムが使用される。
血管ツリースパニング処理は、異なる位相における管状構造または1組の管状構造(たとえば、血管または1組の血管)を通るルートを決定する。他の実施形態では、異なる位相における管状構造または1組の管状構造を通るルートを決定するために、任意の適切な処理が使用されてよい。
中心線120Bおよび120Tからの血管ツリーについて上記で説明したように、同じ血管ツリースパニング処理が、中心線120Aおよび120Tからの血管ツリーに対して実行される。
図9Bは副段階62の概略図である。血管ツリースパニング処理が、中心線120Aおよび120Tからの血管ツリー、ならびに中心線120Bおよび120Tからの血管ツリーに適用される。
複数の位相からなる全域血管ツリーの2つの集合、すなわちAおよびTからの1つの集合ならびにBおよびTからの1つの集合が生成される。副段階63では、全域血管ツリーの複数の位相からなる各集合に対して、全域血管ツリーの組内の非ターゲット位相(AまたはB)からの各点が、横断された血管ツリーから計算された薄板スプラインを使用して、T内のその新しい位置にマッピングされる。このマッピングは図9Bに示されており、AおよびTに対する中心線とBおよびTに対する中心線が、薄板スプラインによるマッピングを表す短い線130によって結び付けられる。薄板スプラインは、AおよびTの中心線とBおよびTの中心線の間に不連続点がないように、Aに対する中心線の部分をTに対する中心線に併合し、Bに対する中心線の部分をTに対する中心線に併合する働きをする。薄板スプラインアルゴリズムの代わりに、他の任意の適切な平滑化アルゴリズムまたは適合アルゴリズムが使用されてもよい。いくつかの実施形態では、B−スプラインアルゴリズムが使用される。
マッピングの結果は、血管ツリーの新しい2つの集合、すなわちAおよびTからの辺を含む血管ツリーの一方の集合と、BおよびTからの辺を含む血管ツリーの他方の集合である。血管ツリーの各集合では、Tからの辺は当初と同じままであるが、それぞれの基準位相(AまたはB)からの辺は、薄板スプラインマッピングによってTの空間にマッピングされている。
血管ツリーの新しい集合では、位相間に不連続点はない。たとえば、図10を参照されたい。図10では、間隙122にまたがる中心線120Tから中心線120Bへの変化により、生成される線に不連点が見られる。薄板スプラインを使用して120Bから120Tへの関連のある部分をマッピングすることによって、そのような不連続点を示さない線が得られ得る。
線決定ユニット28は、血管ツリーの新しい集合をドメインに変換する。各中心線上の各線セグメント(線上の2点の間の区間)は、細い円筒に変換される。中心線のセグメントに関する細い円筒の連結(union)によって、中心線のドメイン表示が得られる。ドメインとは、連結された部位を形成するボクセルのグループである。細い円筒の連結は、段階50で得られる当初の血管セグメンテーションのより細いものに類似していることがある。
線決定ユニット28は、血管ツリーの新しい集合に対応するドメインを使用して、中心軸を再度算出する。再度算出された中心軸は、以下では132Aおよび132Bと呼ばれる。ドメインに変換することおよび中心軸を再度算出することによって、中心線からラベルが除去され、マッチングされた2つの線がほぼ重なり合うが正確には重なり合わない区間が解消され得る。
AおよびTに対する、ならびにBおよびTに対する血管ツリーの新しい集合からの中心軸132A、132Bが、図9Cに概略的に示されている。中心軸132Aおよび132Bは、図9Cでは、図が見やすいように、ずらされている。
副段階64では、統合ユニット30は、血管ツリーの新しい集合(新しい血管ツリーは、AおよびTに、ならびにBおよびTに由来する)から算出された中心軸132Aおよび132Bを使用して、さらなる血管ツリースパニング処理を実行する。さらなる血管ツリースパニング処理は、中心軸132Aから得られた血管ツリーと中心軸132Bから得られた血管ツリーをマッチングさせるために実行される。
中心軸132Bは、Tから得られたいくつかの区間を備え、これらの区間は、変換されておらず、実質的には当初の中心線120T内でそうであったままである。いくつかの実施形態では、たとえば中心軸が再度算出されたとき、Tからの区間に対して、いくつかの小さな調整がなされることがある。
中心軸132Bは、中心線120Bから得られた区間をさらに備える。そのような区間は、副段階63で決定された薄板スプラインによって変換されている(および、中心軸が再度算出されたとき、さらに調整されている)。
同様に、中心軸132Aは、Tに対するいくつかの実質的に変換されていない区間(中心線120Tと実質的に同じである)と、副段階63で決定された薄板スプラインによって変換された中心線120Aからのいくつかの区間とを備える。
132Aは、Tに由来する区間内で、132Bと同じであってもよいし、これに類似していてもよい。132Aは、Tの間隙がAからの区間によって満たされているかつ/またはBからの区間によって満たされている区間内では、132Bと異なってよい。
統合ユニット30は、コスト関数を使用して、132Aおよび132Bの新しい血管ツリーを横断する。
副段階65では、統合ユニット30は、132Aの新しい血管ツリーと132Bの新しい血管ツリーとを関連付ける薄板スプラインのさらなる集合を算出する。しかしながら、今回、薄板スプラインは、通常の変位の半分のみを有する。この理由は、132Aと132Bが異なる区間(132Aと132Bの両方を構築する際にTが好ましいので、この区間は、T内で血管ツリーが利用可能でない区間であってよい)に対して、132Aと132Bの間の道が取られる。
図9Dは、132Aと132Bとを示す。132Aと132Bは、Tから得られるすべての区間が132Aおよび132Bに共通するので、132Aおよび132Bの長さの大部分に沿って重なり合うように見られることがある。132Aと132Bが異なる部位では、線134は、薄板スプラインのさらなる集合を表す(実際には、線134は変位全体を表すが、薄板スプラインは変位全体の半分を有する)。
統合ユニット30は、Aからの血管サブセットおよびBからの血管サブセットの当初の中心軸変換(副段階61で得られる中心線120Aおよび120B)を、副段階63で決定された薄板スプラインを用いて変換する。統合ユニット30は、次に、得られた線を、副段階65で決定されたさらなる薄板スプラインを用いて変換する。さらなる薄板スプラインを用いた変換では、線を132Aの血管ツリーの空間と132Bの血管ツリーの空間の中間点に変換する。基準位相データセットAと基準位相データセットBの両方に当初存在していた(しかし、ターゲット位相データセットTには存在していなかった)血管ツリーの区間は、重なり合うようにされる。
図9Eは、薄板スプラインによってTの空間に変換されている中心線120Aと120Bとを表す。120A、120B、および120Tは、図が見やすいように、ずらされている。AおよびBの変換は、結合された血管ツリーをもたらす。
中心軸変換およびさらなる中心軸変換の適用の結果は、血管ツリーAおよびBの各々が変換されて、変換された血管ツリーが得られることである。この変換された血管ツリーが当初のT位相と共に横断されて、Tの空間にマッピングされた3つの血管ツリーすべて(A、B、およびT)から利用可能な血管セグメントのすべてを含む血管ツリーが得られる。得られた血管ツリー136が図9Fに示されている。この段階は、得られた血管ツリーの各部分が副段階66に関して正しくラベリングされることを保証する。
副段階66では、統合ユニット30は、副段階65で得られた中心軸136に枝刈りを施して(prune)、中心線120Aまたは120Bに存在したが中心線120Tに存在しなかった枝を取り除く。中心軸の枝刈りは、任意選択のステップと考えられ得る。他の実施形態では、中心軸は枝刈りを施されない。
統合ユニット30は、点が中心軸136に沿って密に分布されるように、中心軸136を再度サンプリングする。再度サンプリングされた最終的な中心軸は、統合されたターゲット位相における中心線140と呼ばれることがある。統合されたターゲット位相における中心線140は図9Gに示されている。取り除かれた枝138は、図9Gでは点線によって示されている。
副段階66の出力は、ターゲット位相データセットTの空間において統合されたターゲット位相における中心線140であり、統合されたターゲット位相における中心線140は、Tに存在しない枝を取り除くために枝刈りを施されていることがある。統合されたターゲット位相における中心線140は、Tからの欠落した区間を満たす、AおよびBからの区間を備える。統合されたターゲット位相における中心線140は、副段階61で決定されたターゲット位相における中心線(中心線120T)よりも完全である。
上記の説明は、単一の血管ツリーおよび単一の統合されたターゲット位相における中心線に対する処理について説明しているが、図7の処理は、各連結成分に対して実行される。
図3のフロー図を再度参照すると、段階60の出力は、1つまたは複数の統合されたターゲット位相における中心線140である。
段階60は、上記では、同じスキャンから再構成された3つの異なる予備的ボリュームイメージングデータセットに対して実行されると説明されているが、他の実施形態では、血管ツリー統合は、異なるスキャン、たとえば異なる時点に撮影されたスキャンから再構成されたデータセットに対して実行されてもよい。いくつかの状況では、時間的に遠く離れた点を表すデータに関してよりも、時間的に近い点を表すデータに関して、より優れた結果が実現され得る。
段階50のセグメンテーション法および段階60の血管ツリー統合は、いくつかの状況では、トラッキングに基づいたセグメンテーション法よりも動きに対してロバストであることがある(段階50のセグメンテーション法は、トラッキングを備えない直接セグメンテーション法である)。体動アーチファクトは、過去のアーチファクトを追跡できない場合に、トラッキングアルゴリズムを早期に停止させることができる。したがって、追跡された動脈の区間が短く、不完全なことがある。
段階50の自動セグメンテーション法および段階60の血管ツリー統合は、トラッキングに基づいたいくつかの方法よりも冠動脈の多くを識別することがあり、シード点を必要としない。段階50のセグメンテーション法および段階60の血管ツリー統合のいくつかの結果が、図11A、図11B、および図11Cに示されている。段階50の自動セグメンテーション法は、血管の分断された断片をセグメンテーションすることを可能にすることができる。段階60の血管ツリー統合によって、異なる位相からの断片を結合することが可能になることができる。
図3のフロー図に戻ると、段階60の終了時に、統合ユニットは、少なくとも1つの統合されたターゲット位相における中心線140を得ている。図3の処理は、次に、段階70に進む。
段階70では、統合されたターゲット位相における中心線140および各基準位相からのセグメンテーションされた血管断片に対する中心線120A、120Bが、位相間の動きを推定するために使用される。中心線120Aおよび120Bは各々、統合されたターゲット位相における中心線140とマッチングされる。中心線120Aと統合されたターゲット位相における中心線140のマッチングは、基準位相データセットAとターゲット位相データセットTとを関連付ける第1の局所的ワープ場を決定するために使用される。中心線120Bと統合されたターゲット位相における中心線140のマッチングは、基準位相データセットBとターゲット位相データセットTとを関連付ける第2の局所的ワープ場を決定するために使用される。
段階70に関する以下の説明では、ターゲット位相データセットTの空間における単一の統合されたターゲット位相における中心線140と、血管断片の中心線120Aとについて説明する。段階70の処理は、分断された統合されたターゲット位相における中心線140がある(たとえば、中心線120Aおよび120Bによって満たされ得ない、ターゲット位相データセットT内のセグメンテーションされた血管の中心線120Tの間隙がある)各統合されたターゲット位相における中心線140に対して実行され得る。
段階70は、図12のフロー図に示される副段階71〜75に細分され得る。次に、副段階71〜75について、中心線120Aに関して説明する。副段階71〜75は、中心線120Bに対しても実行される。
副段階71では、マッチングユニット32は、統合されたターゲット位相における中心線140を統合ユニット30から受け取る。マッチングユニット32は、基準位相データセットAの中心線120Aを線決定ユニット28から受け取る。中心線120Aはいくつかの血管断片を表すことがあり、いくつかの間隙を備えることがある。
副段階72では、マッチングユニット32は、統合されたターゲット位相における中心線140に沿った節点150を有するマルコフ確率場を生成する。場合によっては、節点150の位置は、ボクセル位置に対応することがある。他の場合には、節点150の位置は、ボクセル位置に対応しないことがある。たとえば、ボクセル位置でない位置が補間されることがある。いくつかの実施形態では、節点150は、少なくとも1つの次元で線に沿って等間隔に離間することがある。
副段階73では、マッチングユニット32は、複数のラベルを生成する。各ラベルは、中心線120A上にあるまたは中心線120Aに近い点152に対応する。点152は、中心線120Aから異なる距離に、中心線120Aの長さに沿って異なる間隔で位置づけられるように擬似ランダムに生成される。マッチングユニット32によって、節点150よりもはるかに多い点152が生成されることがある。
図13は、統合された位相線140に沿った節点150の集合および基準位相における中心線120A上またはその近くの点152の集合の概略図である(基準位相における中心線120Aは図13に示されていない)。図13の図では、節点150が、統合された基準線140に沿ってさまざまな間隔で離間されていることがわかり得る。1つのそのような間隔が矢印160によって示されている。節点150よりもはるかに多い点152が設けられ、点152は、基準位相における中心線120A上にすべてがあるとは限らないが、擬似乱数生成器によって決定されるような、基準位相における中心線120Aから短い距離で配置されることがある。
中心線120A上に当初あった点よりも多くの点を生成することによって、量子化誤差が減少され得る。中心線120Aは、当初、たとえば1単位離れた点に関して定義されてよい。統合されたターゲット位相における中心線140も、1単位離れた節点に関して定義されてよい。そのような状況では、統合されたターゲット位相における中心線のいくつかの節点が中心線120A上の中間場所により良くマッチングされる可能性が高いことがあるので、節点と点の1対1のマッチングが最良のマッチングをもたらす可能性が低いことがある。より多くの数の点を設けることによって、より良いマッチングの可能性が増加される。
副段階74では、最適化手段は、所与の1組の制約に最も良く適合する節点150とラベルのマッチングを見つけるために使用される。本実施形態では、使用される最適化手段は、反復条件付きモード(ICM)最適化手段である。他の実施形態では、任意の適切な最適化手段が使用されてよい。
各節点150は、可能なラベルの多くを獲得することができる。さらなる特殊ラベルが、マッチングされていない節点150に使用される。いくつかの節点150は、たとえば、それらの節点が中心線120Aの対応する部分が利用可能でない統合されたターゲット位相における中心線の部分を表す場合、マッチングされていないままであることがある。
最適化手段によって使用される1組の制約は、空間的制約を備える。空間的制約は、血管の長手方向の歪みが最小限にされるが横方向の移動を可能にするように定義される。最適化手段は、長手方向の距離に依存するコスト関数を最適化する。連続した点の離間距離は、ほぼ同じままであってよい。
本実施形態では、空間的制約はマッチングユニット32に保存され、実行されるあらゆるマッチング処理に対して同じである。他の実施形態では、空間的制約は、入力または編集されてもよいし、異なるユニットに保存されてもよい。
図14Aおよび図14Bは、長手方向の歪みのある場合とない場合の血管マッチングを表す。
いくつかのマッチングおよびレジストレーションの手順では、1つの線上の点を、長さを考慮せずに(たとえば、1つの線に沿った点の間隔が別の線に沿った節点の間隔と同じであるかどうか考慮せずに)別の線上の節点とマッチングさせることが可能である。長さを考慮しない節点に対する点のマッチングが図14Aに示されている。マッチングされている構造、たとえばこの実施形態における血管は、そのようなマッチングによって著しく歪まされることがある。図14Bは、長さが実質的に維持され、小さな長手方向の歪みがあるマッチングまたはレジストレーションを表す。
血管が、マッチングの際に長手方向に歪むことが許可される場合、そのような歪みは、不良な画質の動きの推定につながることがある。長手方向の歪みの量を制限することによって、血管のかなりの長手方向の歪みが許可される場合に得られるであろうよりも優れた動きの推定が得られることがある。
統合されたターゲット位相における中心線140と中心線120AのMRFマッチングは、節点が定義される線(MRFマッチングの文脈ではターゲット血管ツリーと呼ばれることがあり、この場合は、統合されたターゲット位相における中心線140である)上に存在する点のマッチングのみを見つけることができる。
MRFマッチングが、マッチングのターゲット血管ツリーとしてターゲット位相中心線120Tを使用して実行される場合、ターゲット位相中心線120Tに存在する点のマッチングを実行することのみが可能であろう。基準位相中心線120Aに存在するがターゲット位相中心線120Tには存在しない点をマッチングさせることは可能ではないだろう。代わりに、マッチングのターゲット血管ツリーとして統合されたターゲット位相における中心線140を使用することによって、点がターゲット中心線120Tに存在しないときですら、それらの点がマッチングされ得る。
MRFマッチングの結果は、基準位相データセットからターゲット位相データセットへのレジストレーションである。
副段階74から生じるマッチングされた節点は、統合されたターゲット位相における中心線140と基準位相中心線120Aの間の局所的な変位(図13では矢印154として示される)を表す。副段階75では、動き推定ユニット34は、マッチングされた節点を使用して、平滑化によって第1の局所的なワープ場(変形場)を作製する。
第1の局所的なワープ場は、早期の段階から全体的なワープ場と併合され得る。この全体的なワープ場は、予備的ボリュームイメージングデータセットAとTの間の初期の厳密でないレジストレーションから得られ得る。
図12のフロー図の副段階71〜75は、第2の局所的なワープ場を得るために、統合されたターゲット位相における中心線140および中心線120Bに対しても実行される。第2の局所的なワープ場は、早期の段階から全体的なワープ場と併合され得る。この全体的なワープ場は、予備的ボリュームイメージングデータセットBとTの間の初期の厳密でないレジストレーションから得られ得る。
各局所的なワープ場は、動き推定と考えられ得る。第1の局所的なワープ場(統合されたターゲット位相における中心線140および基準位相中心線120Aから得られる)は、基準位相データセットAの時刻とターゲット位相データセットTの時刻の間の動きの推定である。第2の局所的なワープ場(統合されたターゲット位相における中心線140および基準位相中心線120Bから得られる)は、ターゲット位相データセットTの時刻と基準位相データセットBの時刻の間の動きの推定である。
図12の副段階75の出力は、第1の局所的なワープ場および第2の局所的なワープ場である。冠動脈の部位内で第1の局所的なワープ場と第2の局所的なワープ場とを決定することによって、いくつかの状況では、全体的な結果のみを使用する動き推定、たとえば冠動脈周囲での局所的な改良なしに予備的ボリュームイメージングデータセットAとTの間の全体的なレジストレーションと予備的ボリュームイメージングデータセットBとTの間の全体的なレジストレーションとを使用して得られる動き推定と比較されると、動き推定が改善され得る。
図3を再度参照すると、段階70の出力は、第1の局所的なワープ場および第2の局所的なワープ場である。図3の処理は、次に、段階80に進む。
段階80では、再構成ユニット36は、第1の局所的なワープ場および第2の局所的なワープ場を使用して、ボリュームCTデータセットから新しいボリュームイメージングデータセットを再構成する。第1の局所的なワープ場および第2の局所的なワープ場は各々、動きの推定を備える。本実施形態では、再構成ユニット36は、Tangら、A combined local and global motion estimation and compensation method for cardiac CT、Proc.SPIE 9033、Medical Imaging 2014:Physics of Medical Imaging、903304(2013年3月19日)に記載されている再構成法を使用して、新しいボリューム画像データセットを再構成する。Tangらの再構成法は、推定された動きを再構成に組み込む。他の実施形態では、動きが組み込まれる任意の適切な再構成法が使用されてよい。
新しいボリュームイメージングデータセットは、いくつかの動きの影響が除去されているデータセットである。再構成された予備的ボリュームイメージングデータセットA、B、およびTのうち少なくとも1つにおける体動アーチファクトと比較されると、いくつかの体動アーチファクトが減少され得る。たとえば、新しいボリュームイメージングデータセットには、ターゲット位相データセットTよりも少数の体動アーチファクトが存在し得、または、ターゲット位相データセットTにおける体動アーチファクトの重大度と比較されると、体動アーチファクトの重大度が減少され得る。
血管セグメンテーションおよび血管ツリー統合を使用して、CTスキャンにおける動きを推定することによって、得られる再構成データにおける体動アーチファクトが減少され得る。体動アーチファクトの減少によって、より増加した心拍数で良好なCT画像を得ることが可能になることができる。いくつかの状況では、CTガントリの回転の速度を増加させる必要なしに、画質の改善されたCTデータを得ることが可能であり得る。いくつかの状況では、複数の心拍動を使用する手法と比較して、減少されたスキャン時間および被爆線量で、高品質画像が取得され得る。
いくつかの状況では、図3の段階50のセグメンテーション処理と図3の段階60の血管ツリー統合処理と図3の段階70の血管マッチング処理とを使用することによって、たとえば相互情報を使用する画像を直接レジストレーションすることによって取得され得るよりも優れた冠動脈のレジストレーションを得ることが可能であり得る。
上記の実施形態では、図3の処理は、心臓CTスキャンからの冠血管をセグメンテーションおよびマッチングするために使用された。他の実施形態では、図3の処理の一部またはすべてが、さらなる医用イメージング用途に使用されることがある。図3の処理の一部またはすべては、複数の時点における画像が取得されるまたは再構成され得る任意の医用イメージング用途で使用されてよい。
一実施形態では、段階70の血管マッチング処理は、数値CT−FFR(コンピュータ断層撮影による冠血流予備量比イメージング:computed tomography fractional flow reserve imaging)で冠血管をマッチングするために使用される。
従来のFFR(冠血流予備量比)は、血管の狭窄を測定する侵襲的な方法である。CT−FFRでは、非侵襲的CTスキャンから狭窄前後の圧力を決定するために、数値流体力学が使用される。
CT−FFRでは、データセットからセグメンテーションされた血管が比較的完全な場合がある。したがって、CT−FFRのいくつかの場合では、血管ツリー統合を実行することが必要でないことがある。しかしながら、段階70のマッチング処理(1つの血管中心線上の節点と別の血管中心線上またはその近くの点のマルコフ確率場マッチングを備える)は、データセット間の、たとえば異なる位相にまたがる、血管をマッチングさせるために使用されてよい。
別の実施形態では、段階50のセグメンテーション、段階60の血管ツリー統合、および段階70のマッチングのいずれかが、気道、肺および他の部分のイメージングに対して実行され得る。
さらなる実施形態では、図3の処理の1つまたは複数の段階が、MR冠動脈セグメンテーションおよびトラッキングに使用され得る。他の実施形態では、図3の処理の1つまたは複数の段階は、任意の適切なイメージングモダリティに使用されてよい。
実施形態では、段階50のセグメンテーション、段階60の血管ツリー統合、および段階70の血管ツリーマッチングのいずれかが、多数の位相からなる肝臓血管系セグメンテーションを実行する際に使用されてよい。
本明細書では、特定のユニットについて説明してきた。いくつかの実施形態では、これらのユニットのうち1つまたは複数の機能は単一の処理リソースまたは他の構成要素によって提供可能であり、または、単一のユニットによって提供される機能は、組み合わされた2つ以上の処理リソースまたは他の構成要素によって提供可能である。単一のユニットへの言及は、そのユニットの機能を提供する複数の構成要素が互いに遠隔であるかどうかに関わりなく、そのような構成要素を包含し、複数のユニットへの言及は、それらのユニットの機能を提供する単一の構成要素を包含する。
特定の実施形態について説明してきたが、これらの実施形態は、例として提示したにすぎず、本発明の範囲を限定することを意図したものではない。実際、本明細書で説明する新規な方法およびシステムはさまざまな他の形態で実施することができる。そのうえ、本明細書で説明する方法およびシステムの形態におけるさまざまな省略、置き換え、および変更は、本発明の趣旨から逸脱することなく行うことができる。添付の特許請求の範囲およびその等価物は、本発明の範囲に含まれるこのような形態または変形形態を包含することを意図するものである。
10…医用画像処理装置、12…コンピューティング装置、14…CTスキャナ、16…ディスプレイ画面、18…入力デバイス、20…メモリ、24…データ受信ユニット、26…セグメンテーションユニット、28…線決定ユニット、30…統合ユニット、32…マッチングユニット、34…動き推定ユニット、36…再構成ユニット

Claims (20)

  1. 被検体の所定部位に関し第1の位相に対応する第1のデータセットと、前記所定部位に関し前記第1の位相とは異なる第2の位相に対応する第2のデータセットと、を受け取る受信ユニットと、
    前記第1のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションし、前記第2のデータセットに含まれる前記管状構造物をセグメンテーションするセグメンテーションユニットと、
    前記第1のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿って基準となる第1の線を決定し、前記第2のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿って基準となる第2の線を決定する決定ユニットと、
    前記第1の線の少なくとも一部と前記第2の線の少なくとも一部とを結合することで、前記第1のデータセットに含まれる管状構造物に関して統合された基準線を生成する統合ユニットと
    を具備する医用画像処理装置。
  2. 前記セグメンテーションユニットは、前記第1のデータセット及び前記第2のデータセットにおいて、前記管状構造物に含まれる血管の少なくとも一部をセグメンテーションする請求項1に記載の医用画像処理装置。
  3. 前記結合ユニットは、前記第1の線と前記第2の線とを用いたツリースパニング処理(tree spanning process)を実行することで、前記統合された基準線を得る請求項1に記載の医用画像処理装置。
  4. 前記結合ユニットは、前記第1の線の間隙を前記第2の線の少なくとも一部で満たすことで、前記統合された基準線を得る請求項1に記載の医用画像処理装置。
  5. 前記統合ユニットは、前記第1の線に併合されるように前記第2の線の少なくとも一部を調整する請求項4に記載の医用画像処理装置。
  6. 前記統合ユニットは、平滑化アルゴリズム、薄板スプラインアルゴリズム、B−スプラインアルゴリズムのうち少なくとも1つを用いて、前記第2の線の少なくとも一部を調整する請求項4に記載の医用画像処理装置。
  7. 前記第2の線と前記統合された基準線とをマッチングするマッチングユニットをさらに具備する請求項1乃至6のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  8. 前記マッチングユニットは、
    前記統合された基準線に沿って少なくとも一つの節点を決定し、
    前記第2の線に沿った点又は前記第2の線に近傍する点に対応する少なくとも一つのラベルを決定し、
    所定のアルゴリズムを使用して前記少なくとも一つのラベルに前記少なくとも一つの節点をマッチングさせ、前記第1の線と前記第2の線とをマッチングする請求項6に記載の医用画像処理装置。
  9. 前記所定のアルゴリズムは、前記統合された基準線及び第2の線の少なくとも一方の長手方向の歪みが抑制されるような空間的制約を有する請求項7に記載の医用画像処理装置。
  10. 前記第2の線及び前記統合された基準線の前記マッチング処理に基づいて、前記第2のデータセットと前記第1のデータセットの間のずれを推定する推定ユニットをさらに具備する請求項7に記載の医用画像処理装置。
  11. 前記ずれに基づいて第3のデータセットを再構成する再構成ユニットをさらに具備する請求項10に記載の医用画像処理装置。
  12. 前記第1のデータセットと前記第2のデータセットと前記第3のデータセットとは、それぞれ同じボリュームスキャンデータセットから再構成される請求項11に記載の医用画像処理装置。
  13. 前記セグメンテーションユニットは、アトラスに基づいたセグメンテーション法を使用することで、前記第1のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションし、前記第2のデータセットに含まれる前記管状構造物をセグメンテーションする請求項1乃至12のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  14. 前記セグメンテーションユニットは、直接セグメンテーション法を使用することで、前記第1のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションし、前記第2のデータセットに含まれる前記管状構造物をセグメンテーションする請求項1乃至12のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  15. 前記セグメンテーションユニットは、マルコフ確率場方法による直接分類に基づくセグメンテーション法を使用することで、前記第1のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションし、前記第2のデータセットに含まれる前記管状構造物をセグメンテーションする請求項1乃至12のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  16. 前記決定ユニットは、前記第1のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿った中心線を前記第1の線として決定し、前記第2のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿った中心線を前記第2の線として決定する請求項1乃至15のうちいずれか一項記載の医用画像処理装置。
  17. 前記受信ユニットは、前記所定部位に関し前記第1及び前記第2の位相とは異なる第3の位相に対応する第3のデータセットと、を受け取る受信ユニットと、
    前記セグメンテーションユニットは、前記第3のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションし、
    前記決定ユニットは、前記第3のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿って基準となる第3の線を決定し、
    前記統合ユニットは、前記第1の線の少なくとも一部と、前記第2の線の少なくとも一部と、前記第3の線の少なくとも一部と、を結合することで、前記基準線を生成する請求項1に記載の医用画像処理装置。
  18. 前記第2の位相は、前記第1の位相の後の位相であり、且つ前記第3の位相の前の位相である請求項17に記載の医用画像処理装置。
  19. マルコフ確率場マッチング処理を使用して第1の血管の表示と第2の血管の表示のマッチングを実行するマッチングユニットを具備する医用画像処理装置。
  20. 被検体の所定部位に関し第1の位相に対応する第1のデータセットと、前記所定部位に関し前記第1の位相とは異なる第2の位相に対応する第2のデータセットと、を受け取り、
    前記第1のデータセットに含まれる管状構造物をセグメンテーションし、前記第2のデータセットに含まれる前記管状構造物をセグメンテーションし、
    前記第1のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿って基準となる第1の線を決定し、前記第2のデータセットにおいてセグメンテーションされた前記管状構造物の長手方向に沿って基準となる第2の線を決定し、
    前記第1の線の少なくとも一部と前記第2の線の少なくとも一部とを結合することで、前記第1のデータセットに含まれる管状構造物に関して統合された基準線を生成すること、
    を具備する医用画像処理方法。
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