JP2016077122A - ディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置 - Google Patents

ディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016077122A
JP2016077122A JP2014207684A JP2014207684A JP2016077122A JP 2016077122 A JP2016077122 A JP 2016077122A JP 2014207684 A JP2014207684 A JP 2014207684A JP 2014207684 A JP2014207684 A JP 2014207684A JP 2016077122 A JP2016077122 A JP 2016077122A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
circuit breaker
response time
coefficient
counter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014207684A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6390325B2 (ja
Inventor
重行 井澤
Shigeyuki Izawa
重行 井澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
Priority to JP2014207684A priority Critical patent/JP6390325B2/ja
Publication of JP2016077122A publication Critical patent/JP2016077122A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6390325B2 publication Critical patent/JP6390325B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

【課題】ディジタル保護継電装置において、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも正しい遮断器応動時間を得ることができるようにする。【解決手段】割り込み回路30は、検出された50Hzおよび60Hzの系統基本周波数に各々対応して設定された割り込み間隔で演算処理部40に割り込みをかける。演算処理部40は、割り込み処理として、遮断器の開放指令が出力され且つ遮断器入状態のアンサーが入力されたときから、前記遮断器の開放指令が出力されており且つ遮断器切状態のアンサーが入力されるまでの時間をカウンタによってカウントさせ、カウント終了時に、前記カウンタのカウント時の周波数であって前記周波数検出手段により検出された周波数に対応する係数を表す情報と、前記カウンタのカウント値とを組としてバックアップRAMに格納し、それらカウント値と係数を乗算して遮断器応動時間を計算する。【選択図】図1

Description

本発明は、ディジタル保護継電装置における遮断器の応動時間測定装置に関する。
従来、系統基本周波数が切り替わる系統を保護するディジタル保護継電装置における遮断器応動時間の測定は、例えば次のように実行されていた。
すなわち、まず系統基本周波数(50Hzまたは60Hz)の電気角30°間隔(50Hz系では1.666ms、60Hz系では1.388ms)でCPUに割り込みを掛け、その割り込み処理の中で、遮断器開放指令が出力されてから遮断器「切」アンサーが入力されるまでカウンタを歩進し、測定終了時にカウンタ値をバックアップRAMに格納する。
そして次に、前記バックアップRAMからカウンタ値を読み出して、既知の固定係数(50Hz系では1.666ms、60Hz系では1.388ms)を乗じて遮断器応動時間を算出する。
図13は従来の遮断器の応動時間測定処理の手順の一例を表すフローチャートであり、図14は従来方式によるバックアップRAMの格納内容を示す図である。尚図14は系統基本周波数が50Hzの例を示している。
図13のステップS1〜S11の処理は、系統基本周波数(50Hz又は60Hz)の電気角30°間隔(50Hz系では1.666ms、60Hz系では1.388ms)毎に実行される。
まずステップS1では、遮断器の開放指令が出力中であるか否かを判定し、出力中でない場合はステップS2においてタイマ起動フラグをOFFして処理を終了する。
遮断器開放指令が出力中である場合はステップS3において遮断器アンサーが「切」であるか「入」であるかを判定する。遮断器アンサーが「切」であればステップS4においてタイマ起動フラグをOFFとし、「入」であればステップS5においてタイマ起動フラグをONとする。
次にステップS6では、タイマ起動フラグがOFFからONに切り替わったか否かを判定する。ステップS6の判定結果がYesの場合はステップS7においてカウンタをクリアして過去のデータを消し、遮断器応動時間の測定を開始する。
ステップS6の判定結果がNoの場合と、ステップS7の実行後は、ステップS8においてタイマ起動フラグがONであるか否かを判定する。
ステップS8の判定結果がYesの場合は、未だ遮断器が「切」になっていないため、ステップS9においてカウンタを歩進して応動時間の測定を続行する。
ステップS8の判定結果がNoの場合と、ステップS9の実行後は、ステップS10においてタイマ起動フラグがONからOFFに切り替わったか否かを判定する。
ステップS10の判定結果がYesの場合は遮断器が「切」になったことを示すため応動時間の測定を終了し、ステップS11においてカウンタのカウンタ値をバックアップRAMに格納する。
ステップS10の判定結果がNoの場合と、ステップS11の実行後に処理を終了する。
前記のように、カウンタ値はバックアップRAMに格納されるので、装置電源の切り入りがあっても前記固定係数を乗ずることによって、常時同じ遮断器応動時間を得ることができる。
尚、ディジタル保護継電装置において、電流のサンプリングインターバルを自動的に選択する技術は、例えば特許文献1に記載されている。
特開平7−322473号公報
従来、図13、図14に示す遮断器応動時間測定方法において、バックアップRAMのカウンタ値に乗ずる係数(既知の固定係数)は50Hz系では1.666ms、60Hz系では1.388msのどちらかにプログラムで固定されているので、系統基本周波数が切り替わる系統ではどちらか一方に固定すると逆の系統の場合に正しい遮断器応動時間が得られない。
また、リレーや外部入力による系統基本周波数の判定機能を備え、その判定結果より系統基本周波数が50Hz→60Hzまたは60Hz→50Hzに変化したことを検出した場合に電気角30°の割り込み間隔を再設定するディジタル保護継電装置においても上記と同様の問題点がある。
すなわち、割り込み処理の中で、遮断器開放指令が出力されてから遮断器「切」アンサーが入力されるまでカウンタを歩進し、測定終了時にカウンタ値をバックアップRAMに格納する場合に、現在の系統基本周波数の判定結果により係数を選択(50Hz系統は1.666ms、60Hz系統は1.388ms)し、カウンタ値と乗ずることで遮断器応動時間が算出されるが、系統基本周波数の切り替えがあると係数選択も切り替わってしまうため、カウンタ値と乗じても遮断器応動時間が同じ結果を得ることができない。
例えば50Hz系統で測定終了時のカウンタ値が24の場合、遮断器応動時間は、24×1.666ms≒40msとなるが、系統基本周波数の切り替えで60Hz系統になった場合に再計算すると24×1.388ms≒33msとなり、測定終了時の系統基本周波数(50Hzまたは60Hz)情報がないと正しい遮断器応動時間が算出できない。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも正しい遮断器応動時間を得ることができるディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置を提供することにある。
上記課題を解決するための請求項1に記載のディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置は、系統基本周波数が切り替わる系統を保護するディジタル保護継電装置において、前記系統の系統基本周波数が第1の周波数か第1の周波数とは異なる第2の周波数のいずれであるかを検出する周波数検出手段と、前記周波数検出手段によって検出された第1および第2の周波数に各々対応して設定された割り込み間隔で割り込み起動信号を出力する割り込み手段と、前記割り込み手段から出力される割り込み起動信号により起動され、ディジタル保護継電装置の保護対象設備内の遮断器の開放指令が出力され且つ遮断器入状態のアンサーが入力されたときから、前記遮断器の開放指令が出力されており且つ遮断器切状態のアンサーが入力されるまでの時間をカウンタによってカウントさせる計数手段と、前記カウンタのカウント終了時に、前記第1および第2の周波数に各々対応して設定された係数を表す情報のうち、前記カウンタのカウント時の周波数であって前記周波数検出手段により検出された周波数に対応する係数を表す情報と、前記カウンタのカウント値とを組として記憶する記憶手段と、前記記憶手段に組として記憶されたカウント値と係数を乗算して遮断器応動時間を計算する応動時間算出手段と、を備えたことを特徴としている。
また、請求項2に記載のディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置は、前記係数を表す情報は前記第1の周波数又は第2の周波数に対応して設定された係数を選択する情報であり、前記応動時間算出手段は、前記係数を選択する情報に基づいて第1の周波数又は第2の周波数に対応して設定された係数を選択し、該選択された係数とカウント値を乗算することを特徴としている。
上記構成によれば、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも正しい遮断器応動時間を得ることができる。
また、請求項3に記載のディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置は、前記記憶手段はバックアップRAMであることを特徴としている。
上記構成によれば、装置電源の切り、入りがあってもデータ消失はなく、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも正しい遮断器応動時間を得ることができる。
(1)請求項1〜3に記載の発明によれば、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも正しい遮断器応動時間を得ることができる。
(2)請求項3に記載の発明によれば、装置電源の切り、入りがあってもデータ消失はなく、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも正しい遮断器応動時間を得ることができる。
本発明の実施形態例におけるディジタル保護継電装置の要部を示す構成図。 本発明の実施形態例におけるディジタル保護継電装置の商用周波数切り替わり検出回路が行う系統周波数判別処理のフローチャート。 本発明の実施形態例におけるディジタル保護継電装置の割り込み回路の構成図。 本発明の実施形態例におけるディジタル保護継電装置の遮断器開放指令出力の取り込み回路の構成図。 本発明の実施形態例におけるディジタル保護継電装置の遮断器アンサー取り込み回路の構成図。 本発明の実施形態例におけるディジタル保護継電装置のタイマ構成を示す説明図。 本発明の実施例1における遮断器応動時間測定時の処理を示すフローチャート。 本発明の実施例1におけるバックアップRAMの格納内容を示す説明図。 本発明の実施例1における遮断器応動時間算出時の処理を示すフローチャート。 本発明の実施例2における遮断器応動時間測定時の処理を示すフローチャート。 本発明の実施例2におけるバックアップRAMの格納内容を示す説明図。 本発明の実施例2における遮断器応動時間算出時の処理を示すフローチャート。 従来方式による遮断器応動時間測定時の処理を示すフローチャート。 従来方式におけるバックアップRAMの格納内容を示す説明図。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明するが、本発明は下記の実施形態例に限定されるものではない。図1は本実施形態例におけるディジタル保護継電装置の要部、特にCPU周辺の回路構成を示している。
図1において、10は、保護対象である系統の電圧、電流等の情報を取り込む入力変換部である。入力変換部10によって取り込まれた系統電圧・電流はアナログ入力部20のアナログフィルタ21a,21bに入力される。アナログフィルタ21a,21bの出力はマルチプレクサ22によって選択されてA/D変換器23によってディジタル信号に変換される。
本実施形態例のディジタル保護継電装置には、リレーや外部入力によって前記系統の系統基本周波数が第1の周波数(例えば50Hz)か第2の周波数(例えば60Hz)のいずれであるかを検出する、本発明の周波数検出手段としての商用周波数切り替わり検出回路(図示省略)が設けられている。
30は、前記商用周波数切り替わり検出回路によって検出された第1および第2の周波数に各々対応して設定された割り込み間隔(電気角30°間隔;50Hz系では1.666ms、60Hz系では1.388ms)で割り込み起動信号を出力する割り込み回路(本発明の割り込み手段)である。
40は、本発明の計数手段、記憶手段および応動時間算出手段の各機能を備えた演算処理部であり、CPU41、ROM,RAM等のメモリ42を有している。
50はディジタル入力部であり、外部機器の状態により応動するリレーの接点出力を遮断器アンサーとして取り込んだり、遮断器開放指令(トリップ)出力を自動点検確認したトリップアンサーが入力される。
60はディジタル出力部であり、遮断器開放指令(トリップ)などが出力される。
70は、他のネットワークと接続するためのシリアルデバイスネットワーキング(ETHRTNET)である。
前記アナログ入力部20、割り込み回路30、演算処理部40、ディジタル入力部50、ディジタル出力部60、シリアルデバイスネットワーキング70はバス80によって互いに接続されている。
前記周波数検出手段としての商用周波数切り替わり検出回路が行う、系統周波数判別処理のフローチャートを図2に示す。
図2において、ステップS21では検出リレーによって系統基本周波数が50Hzであるか否かを判定し、Yesと判定された場合はステップS22において、系統基本周波数は50Hzであると設定する。
ステップS21の判定結果がNoの場合はステップS23において検出リレーによって系統基本周波数が60Hzでるか否かを判定し、Yesと判定された場合はステップS24において、系統基本周波数は60Hzでると設定する。
ステップS23の判定結果がNoの場合はステップS25において外部装置の系統周波数60Hzと同一か否かを判定する。
ステップS25の判定結果がYesの場合は前記ステップS24の処理を行い、Noの場合は前記ステップS22の処理を行って終了する。
図3に図1の割り込み回路30の構成を示す。図3において、水晶発振器31の発振出力をカウンタ32が計数し、カウンタ32のカウント値が図2の商用周波数切り替わり検出回路によって設定された50Hz又は60Hzの設定情報と一致するか否かを比較一致判定部33によって判定し、一致するときに図1の演算処理部40のCPU41に対して、系統基本周波数の電気角30°の割り込み(起動信号)を出力する。
すなわち、水晶発振器31が2.88MHzの場合、50Hz系統の電気角30°は600Hzであるので、カウンタ32が4800(2880000÷600)のとき30°割り込みを出力する。また、60Hz系統では電気角30°は720Hzであるので、カウンタ32が4000のとき30°割り込みを出力する。
図4に、遮断器開放指令の出力回路と、トリップアンサーの取り込み回路の構成を示す。図4において、図1のディジタル保護継電装置内(のディジタル出力部60)に設けられたトリップシーケンス61から出力される遮断器開放指令出力DOは、補助リレー62およびトリップ回路63を介してディジタルリレーの接点90に導入され、接点90のオン、オフ状態がトリップアンサーとしてディジタル入力部50から取り込まれる。
このトリップアンサー取り込みは自動点検の確認のために用いられる。
図5に、遮断器アンサー回路とその取り込み回路の構成を示す。図5において、外部機器回路100からの出力信号(遮断器の「入」、「切」の応動を表す信号)はディジタルリレーの接点90に導入され、接点90のオン、オフ状態が遮断器アンサーとしてディジタル入力部50から取り込まれる。
図1の演算処理部40が備える計数手段は、割り込み回路30から出力された割り込み出力(電気角30°間隔で出力される割り込み起動信号)により起動され、図4のトリップシーケンス61から遮断器開放指令(DO)が出力され、且つ遮断器入状態のアンサーが図5のようにディジタル入力部50から入力されたときから、前記遮断器開放指令が出力されており且つ遮断器切状態のアンサーが入力されるまでの時間を演算処理部40内のカウンタによってカウントさせる(測定する)処理を行う。そしてカウント終了(測定終了)時は、前記カウンタのカウント値と、図2の系統周波数判別処理によって検出された系統基本周波数に対応して設定された係数を表す情報とを組として図1の演算処理部40内のバックアップRAMに格納させる。
この演算処理部40内のカウンタとバックアップRAMの構成を図6に示す。図6において、メモリ42内のカウンタ42a(RAM)は測定開始時に初期化(0)され、測定中は歩進(+1)され、測定終了時に測定値がバックアップRAM42bに格納される。
さらに、図1の演算処理部40が備える応動時間算出手段は、前記バックアップRAM42bに格納されたカウント値と係数を乗算して遮断器応動時間を計算する。
尚、カウンタ42aは、例えば複数の遮断器に対応して複数個設けられる。
本実施例1では、演算処理部40の計数手段によるカウント終了後にバックアップRAMに格納される、系統基本周波数に対応する係数を表す情報として、第1の周波数(例えば50Hz)又は第2の周波数(例えば60Hz)に対応して設定された係数選択情報(例えば50Hz系統は0、60Hz系統は1)を用いる。
図7は、演算処理部40の計数手段および記憶手段が行う、実施例1における遮断器の応動時間測定処理の手順を表すフローチャートであり、図8はバックアップRAMの格納内容を示す図である。
図7のステップS31〜S41の処理は、系統基本周波数(50Hz又は60Hz)の電気角30°間隔(50Hz系では1.666ms、60Hz系では1.388ms)毎に実行される。
まずステップS31では、遮断器の開放指令(図4のトリップ回路63の出力)が出力中であるか否かを判定し、出力中でない場合はステップS32においてタイマ起動フラグをOFFして処理を終了する。
遮断器開放指令が出力中である場合はステップS33において遮断器アンサー(図5のディジタル入力部50から取り込まれる遮断器アンサー)が「切」であるか「入」であるかを判定する。遮断器アンサーが「切」であればステップS34においてタイマ起動フラグをOFFとし、「入」であればステップS35においてタイマ起動フラグをONとする。
次にステップS36では、タイマ起動フラグがOFFからONに切り替わったか否かを判定する。ステップS36の判定結果がYesの場合はステップS37においてカウンタをクリアして過去のデータを消し(図6のカウンタの初期化(0))、遮断器応動時間の測定を開始する。
ステップS36の判定結果がNoの場合と、ステップS37の実行後は、ステップS38においてタイマ起動フラグがONであるか否かを判定する。
ステップS38の判定結果がYesの場合は、未だ遮断器が「切」になっていないため、ステップS39においてカウンタを歩進(図6のカウンタの歩進(+1))して応動時間の測定を続行する。
ステップS38の判定結果がNoの場合と、ステップS39の実行後は、ステップS40においてタイマ起動フラグがONからOFFに切り替わったか否かを判定する。
ステップS40の判定結果がYesの場合は遮断器が「切」になったことを示すため応動時間の測定を終了し、ステップS41においてカウンタのカウンタ値と、検出系統基本周波数に対応する係数選択情報(例えば50Hz系統は0、60Hz系統は1)とをバックアップRAM42bに格納する。
ステップS40の判定結果がNoの場合と、ステップS41の実行後に処理を終了する。
上記のように、バックアップRAMに格納されたカウント値および係数選択情報に基づいて、演算処理部40の応動時間算出手段は図9のフローチャートに沿って応動時間算出処理を行う。図9において、ステップS51ではバックアップRAMに格納されている遮断器の係数選択情報が「0」であるか否かを判定し、「0」であれば50Hz系統であるとして1.666を係数に選択し(ステップS52)、「0」でなければ60Hzであるとして1.388を係数に選択する(ステップS53)。
そしてステップS54において、前記選択された係数をバックアップRAMに格納されている測定カウンタ値に乗ずることで遮断器応動時間を算出し、処理を終了する。
本実施例1によれば、遮断器応動時間測定終了時のカウンタ値と係数選択情報がバックアップRAMに格納されているので、装置電源の切り入りがあってもデータ消失がなく、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも、過去に測定したカウンタ値と係数選択情報をもとに計算することにより、遮断器応動時間は常に正しい値を得ることができる。
また、測定中に系統基本周波数が切り替わると一定時間リレーロックすることで(一般的なディジタルリレーの機能としてリレーロックによりトリップ出力がオフされる、その結果)遮断器開放指令出力がオフされ、測定途中のカウント値や係数選択情報はバックアップRAMに格納することなく終了(中止)するので、正規に測定終了されるまで過去に測定したカウンタ値と係数選択情報は保護され、正しい遮断器応動時間を得ることができる。
本実施例2では、演算処理部40の計数手段によるカウント終了後にバックアップRAMに格納される、系統基本周波数に対応する係数を表す情報として、第1の周波数(例えば50Hz)又は第2の周波数(例えば60Hz)に対応して設定された係数(例えば50Hz系統は1.666ms、60Hz系統は1.388ms)を用いる。
図10は、演算処理部40の計数手段および記憶手段が行う、実施例2における遮断器の応動時間測定処理の手順を表すフローチャートであり、図11はバックアップRAMの格納内容を示す図である。
図10のステップS61〜S71の処理は、系統基本周波数(50Hz又は60Hz)の電気角30°間隔(50Hz系では1.666ms、60Hz系では1.388ms)毎に実行される。
まずステップS61では、遮断器の開放指令(図4のトリップ回路63の出力)が出力中であるか否かを判定し、出力中でない場合はステップS62においてタイマ起動フラグをOFFして処理を終了する。
遮断器開放指令が出力中である場合はステップS63において遮断器アンサー(図5のディジタル入力部50から取り込まれる遮断器アンサー)が「切」であるか「入」であるかを判定する。遮断器アンサーが「切」であればステップS64においてタイマ起動フラグをOFFとし、「入」であればステップS65においてタイマ起動フラグをONとする。
次にステップS66では、タイマ起動フラグがOFFからONに切り替わったか否かを判定する。ステップS66の判定結果がYesの場合はステップS67においてカウンタをクリアして過去のデータを消し(図6のカウンタの初期化(0))、遮断器応動時間の測定を開始する。
ステップS66の判定結果がNoの場合と、ステップS67の実行後は、ステップS68においてタイマ起動フラグがONであるか否かを判定する。
ステップS68の判定結果がYesの場合は、未だ遮断器が「切」になっていないため、ステップS69においてカウンタを歩進(図6のカウンタの歩進(+1))して応動時間の測定を続行する。
ステップS68の判定結果がNoの場合と、ステップS69の実行後は、ステップS70においてタイマ起動フラグがONからOFFに切り替わったか否かを判定する。
ステップS70の判定結果がYesの場合は遮断器が「切」になったことを示すため応動時間の測定を終了し、ステップS71においてカウンタのカウンタ値と、検出系統基本周波数に対応する係数(例えば50Hz系統は1.666ms、60Hz系統は1.388ms)とをバックアップRAM42bに格納する。
ステップS70の判定結果がNoの場合と、ステップS71の実行後に処理を終了する。
図10の処理によりバックアップRAMに格納されたカウント値および係数に基づいて、演算処理部40の応動時間算出手段は図12のステップS81のように、係数を測定カウンタ値に乗ずることで遮断器応動時間を算出し、処理を終了する。
本実施例2によれば、遮断器応動時間測定終了時のカウンタ値と係数がバックアップRAMに格納されているので、装置電源の切り入りがあってもデータ消失がなく、系統基本周波数の切り替えがあった場合でも、過去に測定したカウンタ値と係数をもとに計算することにより、遮断器応動時間は常に正しい値を得ることができる。
また、測定中に系統基本周波数が切り替わると一定時間リレーロックすることで(一般的なディジタルリレーの機能としてリレーロックによりトリップ出力がオフされる、その結果)遮断器開放指令出力がオフされ、測定途中のカウント値や係数はバックアップRAMに格納することなく終了(中止)するので、正規に測定終了されるまで過去に測定したカウンタ値と係数は保護され、正しい遮断器応動時間を得ることができる。
10…入力変換部
20…アナログ入力部
30…割り込み回路
31…水晶発振器
32、42a…カウンタ
33…比較一致判定部
40…演算処理部
41…CPU
42…メモリ
42b…バックアップRAM
50…ディジタル入力部
60…ディジタル出力部
61…トリップシーケンス
62…補助リレー
63…トリップ回路
70…シリアルデバイスネットワーキング
80…バス
90…ディジタルリレーの接点
100…外部機器回路

Claims (3)

  1. 系統基本周波数が切り替わる系統を保護するディジタル保護継電装置において、
    前記系統の系統基本周波数が第1の周波数か第1の周波数とは異なる第2の周波数のいずれであるかを検出する周波数検出手段と、
    前記周波数検出手段によって検出された第1および第2の周波数に各々対応して設定された割り込み間隔で割り込み起動信号を出力する割り込み手段と、
    前記割り込み手段から出力される割り込み起動信号により起動され、ディジタル保護継電装置の保護対象設備内の遮断器の開放指令が出力され且つ遮断器入状態のアンサーが入力されたときから、前記遮断器の開放指令が出力されており且つ遮断器切状態のアンサーが入力されるまでの時間をカウンタによってカウントさせる計数手段と、
    前記カウンタのカウント終了時に、前記第1および第2の周波数に各々対応して設定された係数を表す情報のうち、前記カウンタのカウント時の周波数であって前記周波数検出手段により検出された周波数に対応する係数を表す情報と、前記カウンタのカウント値とを組として記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に組として記憶されたカウント値と係数を乗算して遮断器応動時間を計算する応動時間算出手段と、
    を備えたことを特徴とするディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置。
  2. 前記係数を表す情報は前記第1の周波数又は第2の周波数に対応して設定された係数を選択する情報であり、
    前記応動時間算出手段は、前記係数を選択する情報に基づいて第1の周波数又は第2の周波数に対応して設定された係数を選択し、該選択された係数とカウント値を乗算することを特徴とする請求項1に記載のディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置。
  3. 前記記憶手段はバックアップRAMであることを特徴とする請求項1又は2に記載のディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置。
JP2014207684A 2014-10-09 2014-10-09 ディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置 Active JP6390325B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207684A JP6390325B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 ディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207684A JP6390325B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 ディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016077122A true JP2016077122A (ja) 2016-05-12
JP6390325B2 JP6390325B2 (ja) 2018-09-19

Family

ID=55951906

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014207684A Active JP6390325B2 (ja) 2014-10-09 2014-10-09 ディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6390325B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019176538A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社明電舎 ディジタル形保護継電器およびディジタル形保護継電器におけるデータ受信状態の監視方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01264526A (ja) * 1988-04-11 1989-10-20 Toshiba Corp ディジタル形保護継電装置
JP2006221483A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Meidensha Corp ディジタル形保護継電装置
JP2009095158A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Meidensha Corp デジタル形保護継電装置
JP2014175984A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Denki Kogyo Co Ltd 防災情報伝達システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01264526A (ja) * 1988-04-11 1989-10-20 Toshiba Corp ディジタル形保護継電装置
JP2006221483A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Meidensha Corp ディジタル形保護継電装置
JP2009095158A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Meidensha Corp デジタル形保護継電装置
JP2014175984A (ja) * 2013-03-12 2014-09-22 Denki Kogyo Co Ltd 防災情報伝達システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019176538A (ja) * 2018-03-27 2019-10-10 株式会社明電舎 ディジタル形保護継電器およびディジタル形保護継電器におけるデータ受信状態の監視方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6390325B2 (ja) 2018-09-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3715778B1 (en) Control method for smart power module, device, storage medium and processor
CN107103258A (zh) 一种终端保护方法及装置
JP6390325B2 (ja) ディジタル保護継電装置の遮断器応動時間測定装置
KR101870024B1 (ko) 배전반의 온도진단 장치
WO2015181878A1 (ja) 表示器、表示方法、表示プログラム
JP2009254104A (ja) 受配電設備用導体監視装置
JP2006238511A (ja) 電源監視レコーダ
JP5931143B2 (ja) 単独運転検出機能評価試験装置
JP5225448B2 (ja) 回路遮断器
CN109769288A (zh) 设置待机网络的方法及装置
CN101938116A (zh) 继电保护方法和装置
JP4888322B2 (ja) デジタル形保護継電装置
JP6271100B1 (ja) デジタルリレー
JP2013210246A (ja) 抵抗値算出装置
JP5662908B2 (ja) ディジタル保護リレー
JP6545580B2 (ja) 測定装置
JPH05207640A (ja) 高調波フィルタ設備保護用ディジタルリレー
JP5677225B2 (ja) 保護継電器
JP5026852B2 (ja) 回路遮断器
JP5627480B2 (ja) 測定装置および測定方法
JP2008058228A (ja) 測定装置
JP7067104B2 (ja) ディジタル型保護継電装置
JP2016220452A (ja) 過電流判定システム、過電流判定方法及びプログラム
CN103135448B (zh) 卡件测量***
JP5604262B2 (ja) 保護継電装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170524

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180403

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180426

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180724

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180806

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6390325

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150