JP2016074407A - 自転車用変速機の制御装置 - Google Patents

自転車用変速機の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016074407A
JP2016074407A JP2015110716A JP2015110716A JP2016074407A JP 2016074407 A JP2016074407 A JP 2016074407A JP 2015110716 A JP2015110716 A JP 2015110716A JP 2015110716 A JP2015110716 A JP 2015110716A JP 2016074407 A JP2016074407 A JP 2016074407A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
transmission
crank
control device
rotation speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015110716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6416699B2 (ja
Inventor
真 臼井
Makoto Usui
真 臼井
俊 高
Jun Gao
俊 高
康弘 土澤
Yasuhiro Tsuchizawa
康弘 土澤
勇貴 片岡
Yuki Kataoka
勇貴 片岡
明典 橋本
Akinori Hashimoto
明典 橋本
昌子 厳樫
Masako Izukashi
昌子 厳樫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to US14/871,652 priority Critical patent/US10017225B2/en
Priority to TW104132041A priority patent/TWI638745B/zh
Priority to DE102015116977.0A priority patent/DE102015116977A1/de
Priority to CN201510646137.9A priority patent/CN105501381B/zh
Publication of JP2016074407A publication Critical patent/JP2016074407A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6416699B2 publication Critical patent/JP6416699B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】変速比を適切なタイミングで変更することができる自転車用変速機の制御装置を提供する。【解決手段】自転車用変速機の制御装置は、クランクの回転を検出する第1検出部から入力される第1信号に基づいて変速機を制御する第1制御状態と、自転車の速度を反映した値を検出する第2検出部から入力される第2信号に基づいて前記変速機を制御する第2制御状態とを切り替え可能である。【選択図】図2

Description

本発明は自転車用変速機の制御装置に関する。
特許文献1は、クランクの回転数が一定の範囲に維持されるようにケイデンスセンサまたは車速センサの一方の出力信号のみに基づいて変速機を制御する技術を開示している。
特開平9−123978号公報
従来の技術では、自転車の走行状態によっては変速比が不適切なタイミングで変更されるおそれがある。
本発明の目的は、変速比を適切なタイミングで変更することができる自転車用変速機の制御装置を提供することである。
〔1〕本発明の一形態に従う自転車用変速機の制御装置は、クランクの回転を検出する第1検出部から入力される第1信号に基づいて変速機を制御する第1制御状態と、自転車の速度を反映した値を検出する第2検出部から入力される第2信号に基づいて前記変速機を制御する第2制御状態とを切り替え可能である。
〔2〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2検出部は、前記自転車の車輪の回転を検出する。
〔3〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1信号および前記第2信号に基づいて、前記第1制御状態と、前記第2制御状態とを切り替える。
〔4〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1信号および前記第2信号と、前記クランクに与えられる人力駆動力とに基づいて、前記第1制御状態と、第2制御状態とを切り替える。
〔5〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記クランクに与えられる人力駆動力に基づいて、前記第1制御状態と、前記第2制御状態とを切り替える。
〔6〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態によれば、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数が、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数以上の場合、前記第1信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔7〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数よりも大きい場合、前記第2信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔8〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数よりも大きく、かつ、前記人力駆動力が所定値未満の場合、前記第2信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔9〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数よりも大きく、かつ、前記人力駆動力が所定値以上の場合、前記第1信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔10〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記人力駆動力が所定値以上の場合、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔11〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態によれば、前記人力駆動力が所定値未満の場合、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔12〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記人力駆動力は、前記クランクに与えられる人力駆動力に応じて第3信号を出力する駆動力センサから入力される前記第3信号に基づいて求められる。
〔13〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数が、所定のクランク回転数または所定範囲内のクランク回転数となるように、前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔14〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、所定のクランク回転数または所定範囲内のクランク回転数となるように、前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔15〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数は、前記第2信号と、変速比に関する情報と、前記自転車の車輪の直径、半径、または周長に関する情報とに基づいて求められる。
〔16〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1信号に異常が生じている場合、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔17〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2信号に異常が生じている場合、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する。
〔18〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1検出部が検出可能な前記クランクの1回転における最小角度は、前記第2検出部が検出可能な前記車輪の1回転における最小角度よりも小さい。
〔19〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、かつ、前記クランクの回転数が第1の上限値以上のとき変速比が大きくなるように前記変速機を動作させ、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記クランクの回転数が第1の下限値以下のとき変速比が小さくなるように前記変速機を動作させ、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、かつ、前記第2信号に対応する前記クランクの最大回転数が第2の上限値以上のとき変速比が大きくなるように前記変速機を動作させ、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記第2信号に対応する前記クランクの最大回転数が第2の下限値以下のとき変速比が小さくなるように前記変速機を動作させる。
〔20〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2の上限値は前記第1の上限値よりも小さい。
〔21〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2の下限値は前記第1の下限値よりも大きい。
〔22〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2の上限値から前記第2の下限値までの範囲は、前記第1の上限値から前記第1の下限値までの範囲の25〜50%である。
〔23〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記クランクの回転数が第1の上限値以上、または第1の下限値以下になったときから、第1の待機期間を経過するまでの間に、前記クランクの回転数が、第1の上限値未満かつ第1の下限値を超える範囲内になると、前記変速機を動作させず、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記クランクの最大回転数が第2の上限値以上、または第2の下限値以下になったときから、第2の待機期間を経過するまでの間に、前記クランクの回転数が、第2の上限値未満かつ第2の下限値を超える範囲内になると、前記変速機を動作させない。
〔24〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第2の待機期間は、前記第1の待機期間以下である。
〔25〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記第1の待機期間および前記第2の待機期間は、前記自転車の走行負荷に基づいて設定される。
〔26〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態は、前記自転車の走行負荷が同一の範囲に含まれるとき、前記第2の待機期間は前記第1の待機期間以下である。
〔27〕前記自転車用変速機の制御装置の一形態によれば、前記第1の待機期間および前記第2の待機期間は、前記変速機の前回の変速動作と、前記自転車の走行負荷とに基づいて設定される。
本発明の自転車用変速機の制御装置は、変速比を適切なタイミングで変更することができる。
第1実施形態の自転車の側面図。 図1の自転車の電気的な構成を示すブロック図。 図2の制御装置により実行される制御状態の切替処理のフローチャート。 図2の制御装置により実行される変速処理のフローチャート。 第2実施形態の制御装置により実行される変速処理のフローチャート。 第2実施形態の変形例の変速処理のフローチャート。 第2実施形態の変形例の変速処理のフローチャート。 各実施形態の変形例の切替処理のフローチャート。 各実施形態の変形例の切替処理のフローチャート。 各実施形態の変形例の切替処理のフローチャート。
(第1実施形態)
図1を参照して、自転車10の構成について説明する。
自転車10は、フレーム12、ハンドルバー14、前輪16、後輪18、駆動機構20、変速制御装置22、変速装置24、第1検出装置26(図2参照)、第2検出装置28(図2参照)、駆動力センサ30、変速状態検出装置68(図2参照)、および、制御装置70を備えている。
駆動機構20は、クランク32、フロントスプロケット34、リアスプロケット36、チェーン38、および、ペダル44を含む。
クランク32は、フレーム12に回転可能に支持されるクランク軸40および左右のクランクアーム42を含む。左右のペダル44は、ペダル軸46をそれぞれ含む。左右のクランクアーム42は、クランク軸40に取り付けられている。ペダル44の本体は、ペダル軸46まわりに回転可能にクランクアーム42に取り付けられている。
フロントスプロケット34は、クランク軸40に連結されている。フロントスプロケット34は、クランク軸40と同軸に設けられる。フロントスプロケット34は、クランク軸40と相対回転しないように連結されてもよいし、クランク軸40が前転するときには、フロントスプロケット34も前転するようにワンウェイクラッチ(図示略)を介して連結されてもよい。
リアスプロケット36は、後輪18の車軸18Aまわりに回転可能に取り付けられている。リアスプロケット36は、ワンウェイクラッチを介して後輪18に連結される。チェーン38は、フロントスプロケット34とリアスプロケット36とに巻き掛けられている。ペダル44に加えられる人力駆動力によりクランク32が回転するとき、フロントスプロケット34、チェーン38、および、リアスプロケット36によって、後輪18が回転する。
変速制御装置22は、ハンドルバー14に取り付けられている。変速制御装置22は、制御装置70と図示しないケーブルにより電気的に接続されている。操作者により変速制御装置22が操作されるとき、変速制御装置22はシフトアップ信号またはシフトダウン信号を制御装置70に送信する。なお、シフトアップは変速比γが大きくなる方向への変速であり、シフトダウンは変速比γが小さくなる方向への変速である。
図2に示されるように、変速装置24は、モータユニット48と変速機50とを含む。変速機50は、後輪18(図1参照)のハブと一体化された内装変速機によって実現される。変速機50は、モータユニット48によって制御される遊星歯車機構を含んで構成される。変速機50は、変速比γを段階的に変更する。モータユニット48は、変速機50の遊星歯車機構を構成する歯車の連結状態を変更することによって、変速比γを変更する。モータユニット48は、図示しないケーブルにより制御装置70と電気的に接続されている。モータユニット48は、電気モータと、この電気モータの出力回転を減速する減速機とを含んでいる。電気モータは減速機を介して変速機50に接続される。
第1検出装置26は、クランク32(図1参照)の回転を検出する。第1検出装置26は、2つの磁石52A,52B、および、フレーム12に取り付けられる第1検出部54を備えている。磁石52Aは、環状の磁石であって、周方向に複数の磁極が交互に並んで配置されている。磁石52Aは、クランク軸40またはクランクアーム42に設けられ、クランク軸40に同軸に配置される。磁石52Bは、左右のクランクアーム42のいずれか一方に取り付けられる。
第1検出部54は、図示しないケーブルにより制御装置70と電気的に接続されている。第1検出部54は、クランク32の回転に応じて第1信号S1を制御装置70に送信する。第1検出部54は、いわゆるケイデンスセンサである。第1検出部54は、磁石52Aの磁界の変化に応じた値を出力する素子56A、磁石52Bの磁界を検出する素子56Bを含む。素子56Aは、フレームに対するクランクの相対角度位置を検出する。素子56Bは、フレームに対するクランクの基準角度位置を検出する。
第1検出部54は、素子56A,56Bの出力から、単位時間あたりのクランク32の回転数(以下、「第1回転数NA」)を演算する第1回転数演算部58を備えている。第1検出部54は、第1回転数NAを表す情報を含む第1信号S1を制御装置70に出力する。素子56Aは、クランク軸が1回転するとき、360°を同極の磁極の数で割った角度を1周期とした信号を出力する。素子56Bは、クランク軸の1回転を1周期とした信号を出力する。
素子56Bは、クランク32(図1参照)の回転角度に応じた値を出力する。第1検出部54が検出可能なクランク32(図1参照)の最小角度は、180度以下であり、好ましくは15度であり、さらに好ましくは、6度である。
第2検出装置28は、前側の車輪である前輪16(図1参照)の回転を検出する。第2検出装置28は、前輪16のスポーク16Aに取り付けられる磁石60、および、フレーム12のフロントフォーク12Aに取り付けられる第2検出部62を備えている。なお、磁石60は、後輪18のスポーク18Bに取り付けられてもよい。この場合、第2検出部62は、フレーム12のチェーンステイに取付けられる。第2検出部62は、ボルトおよびナット、またはバンドなどによってフレーム12に固定される。以下の説明では、第2検出部62が前輪16の回転を検出する構成であるが、第2検出部62が後輪18の回転を検出する場合については前輪16を後輪18に置き換えただけになるので、その説明を省略する。
第2検出部62は、図示しないケーブルにより制御装置70と電気的に接続されている。第2検出部62は、前輪16の回転に応じて第2信号S2を制御装置70に送信する。第2検出部62は、いわゆる車速センサである。第2検出部62は、磁石60との相対位置の変化に応じた値を出力する素子64、および、素子64の出力から単位時間あたりの走行距離(以下、「車速V」)を演算する車速演算部66を備えている。
素子64は、前輪16(図1参照)の1回転を1周期とした信号を出力する。すなわち、第2検出部62が検出可能な前輪16の最小角度は、360度である。クランク32の1回転における検出可能な最小角度は、前輪16の1回転における検出可能な最小角度よりも小さい。
車速演算部66は、単位時間あたりの前輪16(図1参照)の回転数に予め記憶されている前輪16(図1参照)の周長(以下、「周長L」)を掛けることにより車速Vを演算する。第2検出部62は、車速Vに関する情報を含む第2信号S2を制御装置70に出力する。なお、前輪16(図1参照)の直径または半径を用いて車速Vを演算することもできる。この場合、前輪16(図1参照)の直径または半径が予め第2検出部62に記憶されている。
変速状態検出装置68は、変速装置24の現在の変速状態を検出する。変速状態検出装置68は、モータユニット48に設けられてもよく、変速制御装置22に設けられてもよい。変速状態検出装置68は、変速位置、すなわち変速比γに関連する情報を出力する。変速状態検出装置68は、モータユニット48における電気モータまたは減速装置の所定部分の回転角度、変速機50の所定位置の回転角度などを検出する。変速状態検出装置68は、ポテンショメータ、または、磁石とこの磁石を検出する磁気センサとを含む検出装置などによって構成される。変速状態検出装置68は、制御装置70に電気的に接続されている。
駆動力センサ30は、クランク32(図1参照)に与えられる人力駆動力を検出する。駆動力センサ30は、人力駆動力に応じた信号を含む第3信号S3を出力する。駆動力センサ30は、図1に示すクランク軸40からフロントスプロケット34までの間に設けられてもよく、クランク軸40またはフロントスプロケット34に設けられてもよく、クランクアーム42またはペダル44に設けられてもよい。駆動力センサ30は、例えば、歪センサ、磁歪センサ、光学センサおよび圧力センサなどを用いて実現することができ、クランクアーム42またはペダル44に加えられる人力駆動力に応じた信号を出力するセンサであれば、いずれのセンサを採用することもできる。
図2に示すように、制御装置70は、第2回転数演算部72、回転数比較部74、駆動力演算部76、選択値設定部78、変速判定部80、記憶部84、および、モータ制御部82を備えている。制御装置70は、CPUなどの演算処理装置、ソフトウェアが記憶されるメモリを含んで構成され、複数の機能を実現することができる。第2回転数演算部72、回転数比較部74、駆動力演算部76、選択値設定部78、変速判定部80、および、モータ制御部82は、制御装置70の機能を表している。制御装置70は、複数の演算処理装置を含んでいてもよく、複数のマイクロコンピュータを含んでいてもよい。第2回転数演算部72には、第2信号S2が入力される。回転数比較部74および選択値設定部78には、第1信号S1が入力される。
第2回転数演算部72は、第2検出部62からの第2信号S2、前輪16(図1参照)の周長Lに関する情報、および、そのときの変速比γに基づいてクランク32の第2回転数NBを推定する。具体的には、第2回転数演算部72は、第2信号S2に含まれる車速Vを、前輪16の周長Lおよび変速比γで割ることにより第2回転数NBを演算する。第2回転数演算部72は、第2回転数NBを回転数比較部74に出力する。変速比γと、変速状態検出装置68の検出結果との関係は、予め対応付けられており、たとえば対応関係がメモリに記憶されている。第2回転数演算部72は、変速状態検出装置68の検出結果から、対応する変速比γを用いて演算するか、または関数を用いて変速比γを求める。
前輪16(図1参照)の回転数は、クランク32の回転数に変速比γを乗算した値よりも大きいことがある。例えば、下り坂等の走行時においてクランク32が停止している場合であっても、前輪16は回転していることがある。このため、第2検出部62の出力に基づいて演算された第2回転数NBは、第1回転数NAよりも大きな値を示すことがある。また前輪16の1回転における検出可能な最小角度は、クランク32の1回転における検出可能な最小角度よりも大きいので、第2回転数NBの演算に遅れが生じ、演算された第2回転数NBは、第1回転数NAよりも大きな値を示すことがある。第2回転数NBは、クランク32と前輪16が同期して回転しているときのクランク32の回転数、すなわち、クランク32の最大回転数に相当する。
回転数比較部74は、第1信号S1に含まれる情報が表す第1回転数NA、および、第2回転数演算部72から出力された信号に含まれる情報が表す第2回転数NBを比較する。回転数比較部74は、第1回転数NAおよび第2回転数NBのうち、どちらが大きいのかを選択値設定部78に出力する。駆動力演算部76は、駆動力センサ30からの第3信号S3に基づいて人力駆動力Tを演算し、人力駆動力Tを選択値設定部78に出力する。選択値設定部78には、第1回転数NAおよび第2回転数NBが入力される。選択値設定部78は、回転数比較部74の比較結果と人力駆動力Tとに基づいて、または、回転数比較部74の比較結果のみに基づいて、第1回転数NAまたは第2回転数NBを選択値Nとして設定し、選択値Nを変速判定部80に出力する。
制御装置70は、第1信号S1に基づいて変速機50を制御する第1制御状態と、第2信号S2に基づいて変速機50を制御する第2制御状態とを切り替える。制御装置70は、第1回転数NA、第2回転数NB、および、人力駆動力Tに基づいて、第1制御状態と第2制御状態とを切り替えている。
図3を参照して、制御装置70による制御状態の切替処理について説明する。
ステップS11において、第2回転数演算部72は、車速Vに基づいて第2回転数NBを演算する。次に、ステップS12において、選択値設定部78は、第1回転数NAと第2回転数NBとを比較し、第1回転数NAが第2回転数NB以上のとき、ステップS13に移り、第1回転数NAを選択値Nに設定する。なお、前回の切替処理において第1回転数NAが選択値Nに設定されているとき、選択値Nは第1回転数NAに維持される。前回の切替処理において第2回転数NBが選択値Nに設定されているとき、選択値Nは第2回転数NBから第1回転数NAに変更され、制御状態が第2制御状態から第1制御状態に切り替えられる。
ステップS12において第2回転数NBが第1回転数NAよりも大きいとき、選択値設定部78はステップS14に移り、人力駆動力Tが所定値TX以上か否かを判定する。人力駆動力Tが所定値TX以上のときは、ステップS15に移り、第1回転数NAを選択値Nに設定する。なお、前回の切替処理において第1回転数NAが選択値Nに設定されているとき、選択値Nは第1回転数NAに維持される。前回の切替処理において第2回転数NBが選択値Nに設定されているとき、選択値Nは第2回転数NBから第1回転数NAに変更され、制御状態が第1制御状態から第2制御状態に切り替えられる。
ステップS14において人力駆動力Tが所定値TX未満のとき、選択値設定部78はステップS16に移り、第2回転数NBを選択値Nに設定する。なお、前回の切替処理において第2回転数NBが選択値Nに設定されているとき、選択値Nは第2回転数NBに維持される。前回の切替処理において第1回転数NAが選択値Nに設定されているとき、選択値Nは第1回転数NAから第2回転数NBに変更され、制御状態が第2制御状態から第1制御状態に切り替えられる。所定値TXは、たとえば1Nm〜3Nmの間の値が選ばれる。
図2に示す変速判定部80は、選択値設定部78において設定された選択値Nに基づいてシフトアップ信号またはシフトダウン信号をモータ制御部82に出力する。変速判定部80は、記憶部84に記憶されている第1判定値NXおよび第2判定値NYを読み込むことができる。第1判定値NXおよび第2判定値NYは、閾値である。変速判定部80は、選択値Nが第1判定値NX以上のときには、シフトアップ信号を出力し、選択値Nが第2判定値NY以下のときには、シフトダウン信号を出力する。なお、第1判定値NXは、第2判定値NY以上の値が選ばれることが好ましい。第1判定値NXは、例えば、65rpm〜70rpmが選ばれ、第2判定値は、たとえば60rpm〜65rpmの値が選ばれる。
第1判定値NXおよび第2判定値NYは、選択値Nが所定のクランク回転数または所定範囲のクランク回転数となるように、変速機50が制御されるための値として設定されている。換言すれば、変速判定部80は、第1信号S1に基づいて変速機50を制御するとき、第1回転数NAが、所定のクランク回転数または所定範囲のクランク回転数となるように変速機50を制御する。また、変速判定部80は、第2信号S2に基づいて変速機50を制御するとき、第2回転数NBが、所定のクランク回転数または所定範囲のクランク回転数となるように変速機50を制御する。
図4を参照して、変速判定部80により実行される変速処理の手順を説明する。
変速判定部80は、ステップS21において選択値Nが第1判定値NX以上か否かを判定する。選択値Nが第1判定値NX以上のとき、ステップS22においてシフトアップ信号を生成し、モータ制御部82に出力する。
変速判定部80は、ステップS21において選択値Nが第1判定値NX未満であるとき、ステップS23において選択値Nが第2判定値NY以下か否かを判定する。選択値Nが第2判定値NY以下のとき、変速判定部80はステップS24においてシフトダウン信号を生成し、モータ制御部82に出力する。変速判定部80は、ステップS23において選択値Nが第2判定値NYよりも大きいとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。
図2に示すモータ制御部82は、変速判定部80から出力される信号、または、変速制御装置22から入力される信号に基づいて、モータユニット48を制御する。モータ制御部82は、シフトアップ信号が入力されたとき、変速装置24の変速段をシフトアップさせるための制御信号SAをモータユニット48の駆動回路(図示略)に出力する。モータ制御部82は、シフトダウン信号が入力されたとき、変速装置24の変速段をシフトダウンさせるための制御信号SAをモータユニット48の駆動回路(図示略)に出力する。なお、最大の変速比γのときに、シフトアップ信号が入力される場合、および最小の変速比γのときにシフトダウン信号が入力される場合には、モータ制御部82は、モータユニット48を駆動しない。
制御装置70の作用および効果について説明する。
(1)第1検出部54が検出できるクランク32の最小角度は、第2検出部62が検出できる前輪16の最小角度分よりも小さい。すなわち、第1検出部54の出力に応じて演算される第1回転数NAは、第2検出部62の出力に応じて演算される第2回転数NBよりも精度が高い。このため、第1回転数NAに基づいて変速機50の制御を行うことにより、第2回転数NBに基づいて変速機50を制御するときよりも、変速機50を適切に変更することができる。
第1回転数NAのみに基づいて変速機50を制御すると、例えば、自転車10の走行中においてクランク32の回転が停止しているときには、変速比γが小さくなるように変速機がシフトダウン側に制御されてしまう。このような場合、ユーザがクランク32の回転を再開させた直後において、変速比γが小さ過ぎることに起因して、人力駆動力がすぐに車輪に伝達されず、またクランク32の回転数が所定の範囲に収まり難い状況が生じる。
制御装置70は、第1信号S1に基づいて変速機50を制御する第1制御状態と、第2信号S2に基づいて変速機50を制御する第2制御状態とを切り替えることができる。このため、自転車10の走行状況等に相応しい信号S1,S2に基づいて変速比γを制御することができる。このため、変速比γを適切なタイミングで変更することができる。
(2)例えば、第2検出部62の出力に応じて演算される第2回転数NBの精度は、第1検出部54の出力に応じて演算される第1回転数NAの精度よりも低い。このため、特に車速Vが急に上昇したり、低下したりするときには、実際はクランク32と前輪16とが同期して回転しているにもかかわらず、第2回転数NBが第1回転数NAよりも大きくなることがある。
第2回転数NBと第1回転数NAの比較のみで変速装置24を制御する場合には、実際はクランク32と前輪16とが同期して回転していても第2回転数NBに基づいて変速して、変速比γを大きくしてしまうことがある。
制御装置70は、第2回転数NBが第1回転数NAよりも大きくても、人力駆動力Tが所定値TX以上のときには、第1回転数NAに基づいて変速機50を制御している。このため、ユーザの負荷に応じた制御を実現でき、車速Vが急激に変化しても、不適切な変速比γになることを抑制できる。
(第2実施形態)
図5を参照して、第2実施形態の制御装置70について説明する。第2実施形態の制御装置70は、第1実施形態の図4の変速処理に代えて、図5に示す変速処理を実行する。図5に示す変速処理は、電源を切るまで繰り返される。また、記憶部84(図2参照)は、判定値NX,NYに代えて、第1の上限値NA1、第1の下限値NA2、第2の上限値NB1、第2の下限値NB2、および、第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBに関するテーブルを記憶している。第1の上限値NA1、第1の下限値NA2、第2の上限値NB1、第2の下限値NB2、および、第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBは、閾値である。なお、第1実施形態と共通する構成については第1実施形態と同一の符号を付し、その説明を省略する。
変速判定部80により実行される変速処理の手順を説明する。
変速判定部80は、ステップS31において選択値設定部78により選択された選択値Nが第1回転数NAであるか否かを判定する。
変速判定部80は、選択値Nが第1回転数NAであるとき、ステップS31において選択値Nが第1の上限値NA1以上か否かを判定する。選択値Nが第1の上限値NA1以上のとき、ステップS33において、前回の変速時から第1の待機期間PAが経過したか否かを判定する。なお、前回の変速時とは、最後にシフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれかが変速機50に出力されたときである。制御装置70は、シフトアップ信号およびシフトダウン信号を変速機50に出力したとき、その時刻からの時間をカウントアップする。
変速判定部80は、前回の変速時から第1の待機期間PAが経過していたとき、ステップS34においてシフトアップ信号を生成し、モータ制御部82に出力する。変速判定部80は、ステップS33において第1の待機期間PAが経過していないとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。
変速判定部80は、ステップS32において選択値Nが第1の上限値NA1未満であるとき、ステップS35において選択値Nが第1の下限値NA2以下か否かを判定する。変速判定部80は、ステップS35において選択値Nが第1の下限値NA2よりも大きいとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。すなわち、変速判定部80は、第1制御状態において第1回転数NAが第1の上限値NA1未満かつ第1の下限値NA2よりも大きいとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。
変速判定部80は、ステップS35において、選択値Nが第1の下限値NA2以下であるとき、ステップS36において、前回の変速時から第1の待機期間PAが経過したか否かを判定する。
変速判定部80は、前回の変速時から第1の待機期間PAが経過していたとき、ステップS37においてシフトダウン信号を生成し、モータ制御部82に出力する。変速判定部80は、ステップS36において第1の待機期間PAが経過していないとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。
すなわち、制御装置70は、第1信号に基づいて変速機50を制御するとき、かつ、クランク32の回転数である第1回転数NAが第1の上限値NA1以上のとき変速比γが大きくなるように変速機50を動作させ、第1信号に基づいて変速機50を制御するとき、第1回転数NAが第1の下限値以下のとき変速比γが小さくなるように変速機を動作させる。
また、制御装置70は、第1信号に基づいて変速機50を制御するとき、かつ、第1回転数NAが第1の上限値NA1以上、または第1の下限値NA2以下になったときから、第1の待機期間PAを経過するまでの間に、クランクの回転数が、第1の上限値NA1未満かつ第1の下限値NA2を超える範囲内になると、変速機50を動作させない。
変速判定部80は、ステップS31において選択値Nが第2回転数NBであるとき、ステップS38において選択値Nが第2の上限値NB1以上か否かを判定する。選択値Nが第2の上限値NB1以上のとき、ステップS39において、前回の変速時から第2の待機期間PBが経過したか否かを判定する。第2の待機期間PBが経過していたとき、ステップS40においてシフトアップ信号を生成し、モータ制御部82に出力する。変速判定部80は、ステップS39において第2の待機期間PBが経過していないとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。
変速判定部80は、ステップS38において選択値Nが第2の上限値NB1未満であるとき、ステップS41において選択値Nが第2の下限値NB2以下か否かを判定する。変速判定部80は、ステップS42において選択値Nが第2の下限値NB2よりも大きいとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。すなわち、変速判定部80は、第2制御状態において第2回転数NBが第2の上限値NB1未満かつ第2の下限値NB2よりも大きいとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。
変速判定部80は、ステップS41において、選択値Nが第2の下限値NB2以下であるとき、ステップS36において、前回の変速時から第2の待機期間PBが経過したか否かを判定する。第2の待機期間PBが経過していたとき、変速判定部80は、ステップS43においてシフトダウン信号を生成し、モータ制御部82に出力する。変速判定部80は、ステップS43において第2の待機期間PBが経過していないとき、シフトアップ信号およびシフトダウン信号のいずれもモータ制御部82に出力しない。
すなわち、制御装置70は、第2信号に基づいて変速機50を制御するとき、第2回転数NBが第2の上限値NB1以上のとき変速比γが大きくなるように変速機50を動作させ、第2信号に基づいて変速機50を制御するとき、第2回転数NBが第2の下限値NB2以下のとき変速比γが小さくなるように変速機50を動作させる。
また、制御装置70は、第2信号に基づいて変速機を制御するとき、第2回転数NBが第2の上限値NB1以上、または第2の下限値NB2以下になったときから、第2の待機期間PBを経過するまでの間に、クランクの回転数が、第2の上限値NB1未満かつ第2の下限値NB2を超える範囲内になると、変速機50の変速比γを変更しない。
記憶部84は、第1の上限値NA1、第1の下限値NA2、第2の上限値NB1、および、第2の下限値NB2を記憶している。第2の上限値NB1は第1の上限値NA1よりも小さい。第2の下限値NB2は第1の下限値NA2よりも大きい。第2の上限値NB1から第2の下限値NB2までの範囲は、第1の上限値NA1から第1の下限値NA2までの範囲の25〜50%であることが好ましい。例えば、第1の上限値NA1は、70rpmであり、第1の下限値NA2は、50rpmであり、第2の上限値NB1は、67.5rpmであり、第2の下限値NB2は、52.5rpmである。
記憶部84は、第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBに関するテーブルを記憶している。第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBは、制御状態、走行負荷Rの大きさ、および、前回の変速動作に基づいて設定される。なお、走行負荷Rは、ペダル44に加えられる人力駆動力、自転車10の車速、および、クランク32の回転数の少なくとも1つに基づいて演算される。走行負荷Rは、例えば、入力したエネルギーから自転車変化した運動エネルギーを減算して求められる。入力したエネルギーは、ペダル44に加えられる人力駆動力によってクランクに生じるトルクと、クランク回転数とを積算することによって求めることができる。自転車の変化した運動エネルギーは、自転車およびライダーの重量と、自転車の車速とから求めることができる。自転車の変化した運動エネルギーは、たとえば1/2m(v2−V1)で求めることができる。なお、自転車10の車速は、第1回転数NAを用いることができる。クランク32の回転数は、第2回転数NBを用いることができる。走行負荷Rは、第1の走行負荷RAおよび第2の走行負荷RBを含む。第1の走行負荷RAは、例えば、自転車10が下り坂を走行するときのような比較的小さな走行負荷Rを示す。第2の走行負荷RBは、例えば、自転車10が上り坂を走行するときのような比較的大きな走行負荷Rを示す。第2の走行負荷RBは、第1の走行負荷RAよりも大きい。
表1は、シフトアップ条件が成立したときの、制御状態、第1の走行負荷RA、および、前回の変速動作と、第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBとの関係テーブルを示す。なお、シフトアップの条件は、第1制御状態においては第1回転数NAが上限値NA1よりも大きいときに成立し、第2制御状態においては第2回転数NBが上限値NB1よりも大きいときに成立する。
第1の待機期間PAの最大期間PAmax、中間期間PAmid、および、最小期間PAminは、PAmax>PAmid>PAminの関係を有する。第2の待機期間PBの最大期間PBmax、中間期間PBmid、および、最小期間PBminは、PBmax>PBmid>PBminの関係を有する。最大期間PAmaxおよび最大期間PBmaxは等しくすることも異ならせることもできる。中間期間PAmidおよび中間期間PBmidは等しくすることも異ならせることもできる。最小期間PAminおよび最小期間PBminは等しくすることも異ならせることもできる。最大期間PAmax,PBmaxは、例えば1000ミリ秒である。中間期間PAmid,PBmidは、例えば最大期間PAmax,PBmaxの半分の期間であり、500ミリ秒である。最小期間PAmin,PBminは、例えば中間期間PAmid,PBmidの半分の期間であり、250ミリ秒である。
前回の変速動作がシフトアップのときにシフトアップの条件が成立したとき、かつ、走行負荷Rが第1の走行負荷RA以上のとき、制御装置70は、第1の待機期間PAまたは第2の待機期間PBを最大期間PAmaxまたは最大期間PBmaxに設定する。換言すれば、制御装置70は、走行負荷Rの大きいとき、例えば自転車10が平道を走行しているときにシフトダウンしたとき、シフトアップを禁止する期間を、走行負荷Rの小さいとき、例えば下り坂を走行しているときよりも長く設定する。
表2は、シフトダウン条件が成立したときの、制御状態、第2の走行負荷RB、および、前回の変速動作と、第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBとの関係テーブルを示す。なお、シフトダウンの条件は、第1制御状態においては第1回転数NAが下限値NA2よりも小さいときに成立し、第2制御状態においては第2回転数NBが下限値NB2よりも小さいときに成立する。
前回の変速動作がシフトアップのときにシフトダウンの条件が成立したとき、かつ、走行負荷Rが第2の走行負荷RB未満のとき、制御装置70は、第1の待機期間PAまたは第2の待機期間PBを最大期間PAmaxまたは最大期間PBmaxに設定する。換言すれば、制御装置70は、走行負荷Rの小さいとき、例えば自転車10が平道を走行しているときにシフトアップしたとき、シフトダウンを禁止する期間を、走行負荷Rの大きいとき、例えば上り坂を走行しているときのシフトアップ後よりも長く設定する。
表1および表2に示されるように、第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBは、変速機50の前回の変速動作と、自転車10の走行負荷Rとに基づいて設定される。自転車10の走行負荷Rが同一の範囲に含まれるとき、第2の待機期間PBは第1の待機期間PA以下である。
制御装置70は、第1実施形態の(1)および(2)の効果に加えて以下の効果を奏する。
(3)第1の上限値NA1と第2の上限値NB1とが異なる。このため、制御装置70は、第1制御状態および第2制御状態のそれぞれに適した上限値NA1,NB1を用いて変速比γを変更することができる。
(4)第1の下限値NA2と第2の下限値NB2とが異なる。このため、制御装置70は、第1制御状態および第2制御状態のそれぞれに適した下限値NA2,NB2を用いて変速比γを変更することができる。
(5)第2の上限値NB1は、第1の上限値NA1よりも小さい。また、第2の下限値NB2は、第1の下限値NA2よりも大きい。すなわち、第2の上限値NB1から第2の下限値NB2までの範囲は、第1の上限値NA1から第1の下限値NA2までの範囲よりも小さい。このため、第2制御状態のとき、具体的には、運転者が足を止めてクランク32の回転を停止しているとき、または、第1回転数NAが第2回転数NBよりも小さい等のクランク32にかかるトルクが小さいときに変速が行われやすくなる。このため、クランク32にかかるトルクが大きいときに変速が行われる場合と比較して、運転者が変速機50の変速動作に起因する違和感を覚えにくい。また、クランク32にかかるトルクが小さいときに変速動作が行われやすくなるため、クランク32にかかるトルクが大きいことに起因して変速動作が失敗する頻度を低くできる。
(6)変速比γが大きくなったとき、クランク32の回転数は小さくなりやすい。このため、変速比γが大きくなった直後においてシフトダウン条件が成立しやすい。また、変速比γが小さくなったとき、クランク32の回転数は大きくなりやすい。このため、変速比γが小さくなった直後においてシフトアップ条件が成立しやすい。制御装置70は、シフトアップ条件またはシフトダウン条件が成立したとき、前回の変速動作から第1の待機期間PAまたは第2の待機期間PBを経過するまで変速比γを変更しない。このため、変速動作が短期間に繰り返し行われることを抑制できる。
(7)制御装置70は、前回の変速動作がシフトアップのときかつ走行負荷Rが第1の走行負荷RA以上のときにシフトダウン条件が成立したときの待機期間PA,PBよりもシフトアップ条件が成立したときの待機期間PA,PBを小さくしている。このため、下り坂等の走行負荷Rが小さい状態においてシフトアップが行われやすくなる。このため、運転者が変速機50の変速動作に起因する違和感を覚えにくく、変速動作が失敗する頻度を低くできる。
(8)制御装置70は、前回の変速動作がシフトダウンのときかつ走行負荷Rが第2の走行負荷RB未満のときにシフトアップ条件が成立したときの待機期間PA,PBよりもシフトアダウン条件が成立したときの待機期間PA,PBを小さくしている。このため、上り坂等の走行負荷Rが大きい状態においてシフトダウンが行われやすくなる。
(9)走行負荷Rが同一の範囲に含まれるとき、第2の待機期間PBは第1の待機期間PA以下である。このため、第1回転数NAよりも第2回転数NBが大きい第2の制御状態において、変速が行われやすくなる。
(変形例)
本制御装置が取り得る具体的な形態は、上記各実施形態に例示された形態に限定されない。本制御装置は、上記各実施形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される上記各実施形態の変形例は、本制御装置が取り得る各種の形態の一例である。
・第2実施形態の変速処理を図6に示す処理に変更することもできる。この変形例において、記憶部84には、第1判定値NXおよび第2判定値NYが記憶されている。変速判定部80は、ステップS32の処理に代えて選択値Nが第1判定値NX以上か否かを判定するステップS51の処理を実行する。変速判定部80は、ステップS38の処理に代えて選択値Nが第1判定値NX以上か否かを判定するステップS54の処理を実行する。また、変速判定部80は、ステップS35の処理に代えて選択値Nが第2判定値NY以下か否かを判定するステップS52の処理を実行する。変速判定部80は、ステップS41の処理に代えて選択値Nが第2判定値NY以下か否かを判定するステップS54の処理を実行する。図6に示す変速処理は、電源を切るまで繰り返される。変速判定部80は、ステップS51が肯定判定のときステップS33に進み、否定判定のときステップS52に進む。変速判定部80は、ステップS52が肯定判定のときステップS36に進み、否定判定のとき変速処理を終了する。変速判定部80は、ステップS53が肯定判定のときステップS39に進み、否定判定のときステップS54に進む。変速判定部80は、ステップS54が肯定判定のときステップS42に進み、否定判定のとき変速処理を終了する。図6に示す処理では、第1回転数NAに基づいて変速する場合と、第2回転数NBに基づいて変速する場合とにおいて、変速条件となる閾値を変更しない。
・第2実施形態の変速処理において、図5に示すステップS33,S36,S39,S42を省略することもできる。すなわち、図7に示すように、制御装置70は、ステップS32およびステップS38において選択値Nが上限値NA1,NB1以上のとき、シフトアップ信号を出力し、変速処理を終了する。制御装置70は、ステップS35およびステップS41において選択値Nが下限値NA2,NB2以上のとき、シフトダウン信号を出力し、変速処理を終了する。
・第2実施形態において、制御装置70が第1の上限値NA1、第1の下限値NA2、第2の上限値NB1、および、第2の下限値NB2の少なくとも1つを演算により求めるようにすることもできる。例えば、記憶部84には第1の上限値NA1および第1の下限値NA2が記憶される。制御装置70は、第2の制御状態において、第1の上限値NA1に「1」以上の第1の係数を乗算した値を第2の上限値NB1とし、第1の下限値NA2に「1」未満の第2の係数を乗算した値を第2の下限値NB2とする。
・第2実施形態において、第1の待機期間PAを走行負荷Rおよび前回の変速動作に関わらず一定の値にすることもできる。
・第2実施形態において、第2の待機期間PBを走行負荷Rおよび前回の変速動作に関わらず一定の値にすることもできる。
・第2実施形態において、第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBを等しくすることもできる。
・第2実施形態において、走行負荷Rおよび前回の変速動作に関わらず、第2の待機期間PBが第1の待機期間以下となるように設定することもできる。
・第2実施形態において、制御装置70が第1の待機期間PAおよび第2の待機期間PBの少なくとも一方を演算により求めるようにすることもできる。例えば、記憶部84には最大期間Pmaxが記憶される。制御装置70は、制御状態、走行負荷R、および、前回の変速動作に基づいた補正係数を最大期間Pmaxに乗算することにより、第1の待機期間PAまたは第2の待機期間PBを演算する。
・各実施形態の切替処理を図8に示す処理に変更することもできる。すなわち、制御装置70は、人力駆動力Tに基づいて、第1制御状態と第2制御状態とを切り替える。具体的には、ステップS61において、第2回転数演算部72が第2回転数NBを演算した後、選択値設定部78は、ステップS62において、人力駆動力Tが所定値TX以上か否かを判定する。人力駆動力Tが所定値TX以上のときは、選択値設定部78は、ステップS63に移り、第1回転数NAを選択値Nに設定し、人力駆動力Tが所定値TX未満のときは、選択値設定部78はステップS64に移り、第2回転数NBを選択値Nに設定する。
・各実施形態の切替処理において、図3に示すステップS14およびステップS15の処理を省略することもできる。すなわち、図9に示すように、制御装置70は、第1回転数NAが第2回転数NB以上のときは第1回転数NAを選択値Nに設定し、第1回転数NAが第2回転数NB未満のときは第2回転数NBを選択値Nに設定する。
・各実施形態の切替処理を図10に示す処理に変更することもできる。制御装置70は、初期設定において第1回転数NAを選択値Nとして設定する。制御装置70は、ステップS71において、第1回転数NAが選択値Nであるか否かを判定する。第1回転数NAが選択値Nである場合、ステップS72において第1信号S1に異常が発生しているか否かを判定する。制御装置70は、ステップS72において第1信号S1に異常が発生していると判定したとき、ステップS73において第2回転数NBを選択値Nに切り替える。また、制御装置70は、ステップS72において第1信号S1に異常が発生していないと判定したとき、選択値Nを第1回転数NAに維持して本処理を終了する。
制御装置70は、ステップS71において第1回転数NAが選択値Nではないと判定したとき、すなわち、第2回転数NBが選択値Nであるとき、選択値Nを第2回転数NBに維持して本処理を終了する。
なお、第1信号S1に異常が発生したと判断されるのは、第2信号S2から自転車が走行状態であると判断できるにもかかわらず、第1信号S1に含まれる第1回転数NAが一定の値から変化しないとき、または、第1回転数NAが過度に大きいときが挙げられる。自転車10が走行状態であっても第1回転数NAが一定の値から変化しない場合は、例えば第1検出部54への泥等の汚れの付着、第1検出部54の故障、磁石52A,52Bのクランク32からの脱落、または、第1検出部54と制御装置70とを接続する電信線(図示略)の断線等が挙げられる。また、第1回転数NAが過度に大きいときは、例えば、第1検出部54の内部におけるショート故障等が挙げられる。
・図10に示す変形例において、制御装置70は、初期設定において第2回転数NBを選択値Nとして設定し、第2信号S2に異常が発生しているときに第1回転数NAを選択値Nに切り替えることもできる。初期設定において第2回転数NBを選択するか、第1回転数NAを選択するのかは、ユーザによって選択してもよい。この場合には、たとえば入力インタフェースを備えるサイクルコンピュータ、パーソナルコンピュータなど制御装置70に電気的に接続して、これらを介して初期設定を行う。
・図10に示す変形例の処理を図3に示す切替処理に追加することもできる。すなわち、図3のステップS13およびステップS15の後、ステップS51〜S53までの処理を実行し、ステップS16の後、前述した図10に示す変形例の処理を行う。
・各実施形態の切替処理において、図3に示すステップS12およびステップS14の処理順序を入れ替えることもできる。この場合、例えば、制御装置70は、ステップS12において人力駆動力Tが所定値TX以上か否かを判断し、人力駆動力Tが所定値TX以上のときはステップS13に移る。またステップS12において人力駆動力Tが所定値TX未満のとき、ステップS14において第1回転数NAが第2回転数NB以上であるか否かを判断する。ステップS14において第1回転数NAが第2回転数NB以上であると判断すると、ステップS15に移り、第1回転数NAを選択値Nに設定する。ステップS14において第1回転数NAが第2回転数NB未満であると判断すると、ステップS16に移り第2回転数NBを選択値Nに設定する。
・各実施形態の第1検出装置26の磁石52Aをペダル44に取り付けることもできる。
・各実施形態の第1検出装置26の第1検出部54をクランク32に取り付け、磁石52A,52Bをフレーム12に取り付けることもできる。この場合には、第1検出部54は無線通信によって第1信号S1を制御装置70に伝送する。
・各実施形態の第1検出装置26の素子56A,56Bの出力を制御装置70に直接入力してもよく、または、素子56A,56Bの出力を増幅したうえで制御装置70に入力することもできる。この場合、制御装置70は、第1回転数演算部58の機能を有し、第1回転数NAは、制御装置70が演算する。
・各実施形態の第1検出装置26の素子56Aをクランク軸40まわりに取り付けられる回転角度センサにすることもできる。
・各実施形態の第1検出装置26の素子56A,56Aおよび第2検出装置28の素子64の少なくとも一方を、光学センサにより構成することもできる。
・各実施形態の第2検出装置28を後側の車輪である後輪18に取り付け、磁石60をフレーム12に取り付けて、後輪18の回転を検出するように変更できる。この場合には、第2検出部62は無線通信によって第1信号S1を制御装置70に伝送する。
・各実施形態の第2検出装置28の素子64の出力を制御装置70に直接入力してもよく、または、素子64の出力を増幅したうえで制御装置70に入力することもできる。この場合、制御装置70は、車速演算部66の機能を有し、制御装置70が第2回転数NBを演算する。
・各実施形態の第2検出装置28の磁石60と素子64に変えて、ハブダイナモを用いることもできる。ハブダイナモは、例えば、前輪16の所定の回転角度ごとに周期的な信号またはパルス信号を車速演算部66に出力する。
・各実施形態の第2検出装置28をGPS(Global Positioning System)受信機により構成することもできる。この場合、第2検出装置28または制御装置70は、自転車10の単位時間あたりの移動距離、前輪16の周長Lに関する情報、および、そのときの変速比γに基づいて第2回転数NBを演算する。
・各実施形態の第2検出部62が検出できる前輪16の最小角度を第1検出部54が検出できるクランク32の最小角度以下にすることもできる。この場合、例えば、第1検出部54は、磁石52Bおよび素子56Bを含まず、クランク1回転に1回だけ磁石52Aの位置を検出する構成を有し、第2検出部62はハブダイナモを含んで構成される。この変形例においては、第2検出部62出力に応じて演算される回転数の精度が、第1検出部54の出力に応じて演算される回転数よりも高い。この場合、制御装置70は、第2検出部62出力に応じて演算された回転数を第1回転数NAとし、第1検出部54の出力に応じて演算される回転数を第2回転数NBとして、前述した切替処理を行ってもよい。
・各実施形態の制御装置70にモータ制御部82から出力される制御信号SAが入力される記憶部を設け、記憶部に記憶された制御信号SAに基づいて変速比γを検出することもできる。
・各実施形態の変速装置24を電動の外装変速装置に変更することもできる。電動の外装変速装置は、フロント外装変速機およびリア外装変速機を含んでいてもよい。また、変速装置24をクランク軸40に取り付けられるものに変更することもできる。要するに、制御装置70により変速比γを変更することのできる変速装置であれば、いずれの変速装置を採用することもできる。
10 自転車
16 前輪(車輪)
30 駆動力センサ
32 クランク
50 変速機
54 第1検出部
62 第2検出部
70 制御装置

Claims (27)

  1. クランクの回転を検出する第1検出部から入力される第1信号に基づいて変速機を制御する第1制御状態と、自転車の速度を反映した値を検出する第2検出部から入力される第2信号に基づいて前記変速機を制御する第2制御状態とを切り替え可能な、自転車用変速機の制御装置。
  2. 前記第2検出部は、前記自転車の車輪の回転を検出する、請求項1に記載の自転車用変速機の制御装置。
  3. 前記第1信号および前記第2信号に基づいて、前記第1制御状態と、前記第2制御状態とを切り替える、請求項1または2に記載の自転車用変速機の制御装置。
  4. 前記第1信号および前記第2信号と、前記クランクに与えられる人力駆動力とに基づいて、前記第1制御状態と、第2制御状態とを切り替える、請求項1または2に記載の自転車用変速機の制御装置。
  5. 前記クランクに与えられる人力駆動力に基づいて、前記第1制御状態と、前記第2制御状態とを切り替える、請求項1または2に記載の自転車用変速機の制御装置。
  6. 前記第1信号に基づく前記クランクの回転数が、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数以上の場合、前記第1信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項3に記載の自転車用変速機の制御装置。
  7. 前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数よりも大きい場合、前記第2信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項3または6に記載の自転車用変速機の制御装置。
  8. 前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数よりも大きく、かつ、前記人力駆動力が所定値未満の場合、前記第2信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項4に記載の自転車用変速機の制御装置。
  9. 前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数よりも大きく、かつ、前記人力駆動力が所定値以上の場合、前記第1信号に基づいて、前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項4または8に記載の自転車用変速機の制御装置。
  10. 前記人力駆動力が所定値以上の場合、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項5に記載の自転車用変速機の制御装置。
  11. 前記人力駆動力が所定値未満の場合、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項5または10に記載の自転車用変速機の制御装置。
  12. 前記人力駆動力は、前記クランクに与えられる人力駆動力に応じて第3信号を出力する駆動力センサから入力される前記第3信号に基づいて求められる、請求項4、5、および、8〜11のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  13. 前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記第1信号に基づく前記クランクの回転数が、所定のクランク回転数または所定範囲内のクランク回転数となるように、前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項1〜12のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  14. 前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数が、所定のクランク回転数または所定範囲内のクランク回転数となるように、前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項1〜13のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  15. 前記第2信号に基づく前記クランクの最大回転数は、前記第2信号と、変速比に関する情報と、前記自転車の車輪の直径、半径、または周長に関する情報とに基づいて求められる、請求項14に記載の自転車用変速機の制御装置。
  16. 前記第1信号に異常が生じている場合、前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項1〜15のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  17. 前記第2信号に異常が生じている場合、前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するための制御信号を出力する、請求項1〜16のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  18. 前記第1検出部が検出可能な前記クランクの1回転における最小角度は、
    前記第2検出部が検出可能な前記車輪の1回転における最小角度よりも小さい、
    請求項2、または、請求項2を引用する請求項3〜17のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  19. 前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、かつ、前記クランクの回転数が第1の上限値以上のとき変速比が大きくなるように前記変速機を動作させ、
    前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記クランクの回転数が第1の下限値以下のとき変速比が小さくなるように前記変速機を動作させ、
    前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、かつ、前記第2信号に対応する前記クランクの最大回転数が第2の上限値以上のとき変速比が大きくなるように前記変速機を動作させ、
    前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記第2信号に対応する前記クランクの最大回転数が第2の下限値以下のとき変速比が小さくなるように前記変速機を動作させる、請求項1〜18のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  20. 前記第2の上限値は前記第1の上限値よりも小さい、請求項19に記載の自転車用変速機の制御装置。
  21. 前記第2の下限値は前記第1の下限値よりも大きい、請求項19または20に記載の自転車用変速機の制御装置。
  22. 前記第2の上限値から前記第2の下限値までの範囲は、前記第1の上限値から前記第1の下限値までの範囲の25〜50%である、請求項19〜21のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  23. 前記第1信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記クランクの回転数が第1の上限値以上、または第1の下限値以下になったときから、第1の待機期間を経過するまでの間に、前記クランクの回転数が、第1の上限値未満かつ第1の下限値を超える範囲内になると、前記変速機を動作させず、
    前記第2信号に基づいて前記変速機を制御するとき、前記クランクの最大回転数が第2の上限値以上、または第2の下限値以下になったときから、第2の待機期間を経過するまでの間に、前記クランクの回転数が、第2の上限値未満かつ第2の下限値を超える範囲内になると、前記変速機を動作させない、請求項19〜22のいずれか一項に記載の自転車用変速機の制御装置。
  24. 前記第2の待機期間は、前記第1の待機期間以下である、請求項23に記載の自転車用変速機の制御装置。
  25. 前記第1の待機期間および前記第2の待機期間は、前記自転車の走行負荷に基づいて設定される、請求項23に記載の自転車用変速機の制御装置。
  26. 前記自転車の走行負荷が同一の範囲に含まれるとき、前記第2の待機期間は前記第1の待機期間以下である、請求項25に記載の自転車用変速機の制御装置。
  27. 前記第1の待機期間および前記第2の待機期間は、前記変速機の前回の変速動作と、前記自転車の走行負荷とに基づいて設定される、請求項26に記載の自転車用変速機の制御装置。
JP2015110716A 2014-10-08 2015-05-29 自転車用変速機の制御装置 Active JP6416699B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US14/871,652 US10017225B2 (en) 2014-10-08 2015-09-30 Bicycle transmission control device
TW104132041A TWI638745B (zh) 2014-10-08 2015-09-30 Bicycle transmission control device
DE102015116977.0A DE102015116977A1 (de) 2014-10-08 2015-10-06 Fahrradgetriebesteuervorrichtung
CN201510646137.9A CN105501381B (zh) 2014-10-08 2015-10-08 自行车用变速器的控制装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014207513 2014-10-08
JP2014207513 2014-10-08

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016074407A true JP2016074407A (ja) 2016-05-12
JP6416699B2 JP6416699B2 (ja) 2018-10-31

Family

ID=55949521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015110716A Active JP6416699B2 (ja) 2014-10-08 2015-05-29 自転車用変速機の制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6416699B2 (ja)
TW (1) TWI638745B (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019166912A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 株式会社シマノ 人力駆動車両用制御装置
JP2020185927A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社シマノ 制御装置および変速システム
DE102021116314A1 (de) 2020-06-30 2021-12-30 Shimano Inc. Steuervorrichtung und getriebesystem

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6927689B2 (ja) * 2016-10-31 2021-09-01 株式会社シマノ 自転車用制御装置およびこれを含む自転車用制御システム
JP7078500B2 (ja) * 2018-09-10 2022-05-31 株式会社シマノ 人力駆動車用制御装置
JP2021046188A (ja) * 2019-09-13 2021-03-25 株式会社シマノ 人力駆動車用の制御装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198185A (en) * 1981-05-29 1982-12-04 Sanyo Electric Co Motor transmission for bicycle
JPH07257474A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Akebono Brake Ind Co Ltd 自転車用変速装置
JPH09123978A (ja) * 1995-10-30 1997-05-13 Bridgestone Cycle Co 自転車の自動変速操作装置
JPH1095384A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Shimano Inc 自転車の変速制御方法及びその変速制御装置
JP2005104467A (ja) * 2005-01-14 2005-04-21 Shimano Inc 自転車用変速システム
US20120265414A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 Chi-Chang Cheng Shift control system for power-assisted bicycle

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57198185A (en) * 1981-05-29 1982-12-04 Sanyo Electric Co Motor transmission for bicycle
JPH07257474A (ja) * 1994-03-25 1995-10-09 Akebono Brake Ind Co Ltd 自転車用変速装置
JPH09123978A (ja) * 1995-10-30 1997-05-13 Bridgestone Cycle Co 自転車の自動変速操作装置
JPH1095384A (ja) * 1996-09-20 1998-04-14 Shimano Inc 自転車の変速制御方法及びその変速制御装置
JP2005104467A (ja) * 2005-01-14 2005-04-21 Shimano Inc 自転車用変速システム
US20120265414A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 Chi-Chang Cheng Shift control system for power-assisted bicycle

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019166912A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 株式会社シマノ 人力駆動車両用制御装置
CN112455595A (zh) * 2018-03-22 2021-03-09 株式会社岛野 人力驱动车辆用控制装置
CN112455595B (zh) * 2018-03-22 2022-06-14 株式会社岛野 人力驱动车辆用控制装置
US11390357B2 (en) 2018-03-22 2022-07-19 Shimano Inc. Human-powered vehicle control device
JP2020185927A (ja) * 2019-05-15 2020-11-19 株式会社シマノ 制御装置および変速システム
JP7344673B2 (ja) 2019-05-15 2023-09-14 株式会社シマノ 制御装置および変速システム
DE102021116314A1 (de) 2020-06-30 2021-12-30 Shimano Inc. Steuervorrichtung und getriebesystem

Also Published As

Publication number Publication date
TW201623088A (zh) 2016-07-01
JP6416699B2 (ja) 2018-10-31
TWI638745B (zh) 2018-10-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6416699B2 (ja) 自転車用変速機の制御装置
US11091226B2 (en) Bicycle controller and bicycle control system including bicycle controller
JP6636732B2 (ja) 自転車の制御システム
US10017225B2 (en) Bicycle transmission control device
US9656722B2 (en) Bicycle control apparatus
JP3199830U (ja) 自転車の変速制御システム
TWI735785B (zh) 自行車用控制裝置
TWI627096B (zh) Variable speed control device for bicycle, electric assist system, and shift control method for bicycle
JP5869620B2 (ja) 自転車用電動構成部品
TWI823915B (zh) 人力驅動車用控制裝置
JP6585564B2 (ja) 自転車用制御装置および自転車用駆動装置
JP2019517414A (ja) 電動自転車の電動モータを制御する制御方法及び装置
US11077855B2 (en) Human-powered vehicle control device
TWI831960B (zh) 人力驅動車用之控制裝置
JP2023087060A (ja) 人力駆動車用の制御装置
JP7317583B2 (ja) 人力駆動車用の制御装置
JP2022113793A (ja) 人力駆動車用制御装置
US11046392B2 (en) Human-powered vehicle control device
JP2019064353A (ja) 自転車用制御装置
JP2021187303A (ja) 制御装置および変速システム
JP2020011527A (ja) 人力駆動車用制御装置および人力駆動車用駆動装置
JP2024039455A (ja) 人力駆動車用の制御装置
JP2022102548A (ja) 人力駆動車の制御装置
JP2023171141A (ja) 制御装置
JP2024039454A (ja) 人力駆動車用の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180427

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6416699

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250