JP2016073506A - 運動補助装置 - Google Patents

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孝夫 後藤
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Abstract

【課題】機械的な方法により立ち上がり動作をトレーニング可能な運動補助装置を提供する。【解決手段】運動補助装置1は被接触面24Aを備える下腿支持要素20と、下腿支持要素20を支持するベース10とを備え、下腿支持要素20の下方に配置空間Sが形成され、前後方向において被接触面24Aがベース10に対して変位可能である。【選択図】図1

Description

本発明は立ち上がり動作を補助する装置である運動補助装置に関する。
QOL(Quality Of Life)の向上またはリハビリ等のために立ち上がり動作の重要性が着目されている。例えば、非特許文献1は立ち上がり動作のトレーニングをゲームと融合させたソフトウェアを開示している。
株式会社メディカ出版、″起立訓練をゲームに!リハビリウム 起立くんTM″、[online]、72 (360) 消化器外科 NURSING 2013 vol.18 no.4、[平成26年10月7日検索]、インターネット〈URL:http://www.***.co.jp/url?url=http://www.pieronline.jp/deliver/1341-7819/FREE_NC_18_4_360.pdf%3FitemId%3D/content/article/1341-7819/18040/360%26mimeType%3Dpdf&rct=j&frm=1&q=&esrc=s&sa=U&ei=M0AzVLjLJYWMuASU5oDoDw&ved=0CCoQFjAD&usg=AFQjCNH0hZoxeiGLQHQNom3RBEQ-iCSaPA〉
人によっては機械的な方法によりトレーニングすることにより、トレーニングしていることを高く実感できることがある。このため、立ち上がり動作のトレーニングを必要とする人に対して一層充実したトレーニング環境を提供する点からすると、上記ソフトウェアとは別に機械的な方法により立ち上がり動作をトレーニング可能な運動補助装置が存在することが好ましい。
本発明の目的は機械的な方法により立ち上がり動作をトレーニング可能な運動補助装置を提供することである。
本発明の一形態に従う運動補助装置は、被接触面を備える下腿支持要素と、前記下腿支持要素を支持するベースとを備え、前記下腿支持要素の下方に空間が形成され、前後方向において前記被接触面が前記ベースに対して変位可能である。
運動補助装置の一形態によれば、機械的な方法により立ち上がり動作をトレーニングできる。
は実施の形態1の運動補助装置の斜視図である。 は図1の下腿支持要素の側面図である。 は図1の運動補助装置の使用状態を示す側面図である。 は図1の運動補助装置の使用状態を示す側面図である。 は実施の形態2の運動補助装置の斜視図である。 は図4の報知部に表示される情報の一例である。 は実施の形態3の運動補助装置の斜視図である。 は図6の運動補助装置の使用状態を示す側面図である。 は図6の運動補助装置の使用状態を示す側面図である。 は実施の形態4の運動補助装置の斜視図である。 は図8の運動補助装置の使用状態を示す側面図である。 は図8の運動補助装置の使用状態を示す側面図である。 は変形例の下腿支持要素の側面図である。 は変形例の運動補助装置の側面図である。 は変形例の運動補助装置の側面図である。 は変形例の把持部支持部の側面図である。 は変形例の報知部に表示される情報の一例である。 は変形例の報知部に表示される情報の一例である。 は変形例の報知部に表示される情報の一例である。
(運動補助装置が取り得る形態の一例)
〔1〕本発明の一形態に従う運動補助装置は、被接触面を備える下腿支持要素と、前記下腿支持要素を支持するベースとを備え、前記下腿支持要素の下方に空間が形成され、前後方向において前記被接触面が前記ベースに対して変位可能である。
理想的な立ち上がり動作の一例によれば、人が座った状態から立ち上がることにともない膝が前方側に移動する。本運動補助装置は例えば以下のように動作することにより、本運動補助装置を使用して立ち上がり動作をトレーニングするユーザーに理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成させることに寄与する。
本運動補助装置の一例によれば、理想的な立ち上がり動作を教示するために下腿支持要素の被接触面が能動的に変位する。この場合、ユーザーは脛を被接触面に接触させた状態を保ちながら立ち上がることにより、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成できる。
本運動補助装置の別の一例によれば、ユーザーの立ち上がり動作にともない下腿支持要素の被接触面に力が加えられることにより、被接触面がベースに対して変位する。この場合、ユーザーが理想的な立ち上がり動作を主観的に形成するようにトレーニングすることにより、膝が前方側に移動することにともない被接触面が前方側に変位する。このため、ユーザーは被接触面から受ける反力により、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作が形成できていることを知覚できる。
このように、本運動補助装置によれば、機械的な方法により立ち上がり動作をトレーニングできる。また、ユーザーは本運動補助装置を使用するときに、下腿支持要素の下方に形成される空間に足を挿入できるため、脛をしっかりと被接触面に接触させた状態を形成し、その状態から立ち上がり動作を形成できる。このため、体型が異なる複数のユーザーにより本運動補助装置が使用される場合であっても、各ユーザーが理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成しやすい。
〔2〕前記運動補助装置の一例によれば、前記被接触面を変位させる駆動力を前記下腿支持要素に与えるアクチュエーターと、前記アクチュエーターを制御する制御装置とをさらに備える。
本運動補助装置の制御装置はユーザーに理想的な立ち上がり動作を教示するために被接触面を変位させる。このため、ユーザーは脛を被接触面に接触させた状態を保ちながら立ち上がることにより、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成できる。
〔3〕前記運動補助装置の一例によれば、前記被接触面を初期の状態に復帰させる力を前記下腿支持要素に与える力付与部をさらに備える。
本運動補助装置のユーザーは理想的な立ち上がり動作を主観的に形成するため、膝を前方側に移動させながら膝を伸ばすことにより、被接触面を前方側に移動させながら立ち上がることができる。被接触面は脛から与えられる力により脛に反力を与えながら前方側に変位し、脛から与えられる力が弱くなることにともない脛の動きに追従して初期の位置に向けて変位する。このため、ユーザーは膝を伸ばすときに被接触面から受ける反力により、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作が形成できていることを知覚できる。
〔4〕前記運動補助装置の一例によれば、前記被接触面に作用する荷重を検出する荷重センサーと、前記荷重センサーにより検出された荷重が反映された情報を出力する荷重情報報知部とをさらに備える。
下腿支持要素の被接触面に作用する荷重は立ち上がり動作におけるそのときどきの膝の動作に応じて変化する。このため、荷重情報報知部により出力される情報は膝の動作を反映している。このため、本運動補助装置のユーザーは荷重情報報知部により出力される情報からそのときどきの膝の動作を認識しながら立ち上がり動作を形成できる。このため、ユーザーが自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作が形成されやすい。
〔5〕前記運動補助装置の一例によれば、前記荷重情報報知部は前記被接触面に作用する荷重に関する目標値を出力する。
本運動補助装置のユーザーは荷重センサーにより検出された荷重とその目標値との差に基づいて、立ち上がり動作における理想的な膝の動作と現在の膝の動作とのずれの度合を認識できる。このため、ユーザーが自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作が一層形成されやすい。
〔6〕前記運動補助装置の一例によれば、前記下腿支持要素よりも後方側に配置される椅子をさらに備える。
本運動補助装置のユーザーは椅子を利用して立ち上がり動作を形成することにより、椅子から立ち上がるときの理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作をトレーニングできる。
〔7〕前記運動補助装置の一例によれば、前記前後方向において前記下腿支持要素と前記椅子とが相対的に移動可能である。
本運動補助装置のユーザーはトレーニング開始前に下腿支持要素と椅子とを相対的に移動させることにより、膝が前方側に突き出た着座姿勢を形成できるように下腿支持要素と椅子との距離を調節できる。一般に、その着座姿勢を取る人が立ち上がる場合には、膝が前方側に突き出ていない着座姿勢から立ち上がる場合と比較して、理想的な立ち上がり動作が形成されやすいと考えられている。このため、ユーザーが上述のとおり下腿支持要素と椅子との距離を調節してトレーニングすることにより、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を一層形成しやすい。
〔8〕前記運動補助装置の一例によれば、前記下腿支持要素よりも上方側に配置される把持部をさらに備える。
立ち上がり動作における上半身の動作は下半身の動作に影響を及ぼすことがある。このため、下半身に安定した動作を形成させるためには、立ち上がり動作における上半身の動作を安定させることが好ましい。本運動補助装置のユーザーは把持部を握りながら立ち上がり動作を形成できるため、立ち上がり動作時における上半身の動作が安定し、併せて下半身の動作も安定しやすい。このため、ユーザーは理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を一層形成しやすい。
〔9〕前記運動補助装置の一例によれば、前記把持部が前記ベースに対して前記前後方向に移動可能である。
理想的な立ち上がり動作の一例によれば、座った状態から膝が伸ばされるときに膝が前方側に移動することにともない頭が前方側に移動する。本運動補助装置によれば、ユーザーが把持部を握って立ち上がることにより把持部が前方側に移動し、その把持部の移動にともないユーザーの上半身が前方側に誘導される。このため、ユーザーは理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を一層形成しやすい。
〔10〕前記運動補助装置の一例によれば、立ち上がり動作を教示する視覚的情報を出力する動作情報報知部をさらに備える。
本運動補助装置のユーザーは動作情報報知部により出力される視覚的情報を参照することにより、理想的な立ち上がり動作をしっかり認識しながら立ち上がり動作を形成できる。このため、ユーザーが自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、理想的な立ち上がり動作が形成されやすい。
〔11〕前記運動補助装置の一例によれば、対象部位の動作を検出する動作検出部をさらに備え、前記動作情報報知部は前記動作検出部により検出された前記対象部位の動作が反映された情報を出力する。
本運動補助装置の動作検出部は例えば対象部位である頭の動作を検出する。このため、ユーザーは動作検出部により検出された頭の動作と視覚的情報である理想的な頭の動作とを参照し、立ち上がり動作における理想的な頭の動作と現在の頭の動作とのずれの度合を認識できる。このため、ユーザーが自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、立ち上がり動作における理想的な頭の動作が形成されやすい。
(実施の形態1)
図1に示されるとおり、運動補助装置1は設置面(図示略)に設置可能なベース10、ベース10に支持され、ベース10の上方側に配置される下腿支持要素20、および、下腿支持要素20よりも上方側に配置される把持部30を備える。また、運動補助装置1は下腿支持要素20よりも後方側に配置される椅子40、および、アクチュエーターであるモーター51(図2参照)を制御する制御装置50(図2参照)をさらに備える。
ベース10は設置面に設置される支持台11、支持台11上に配置される足置台12、および、ベース10の左右方向に伸びる軸13を備える。軸13は支持台11および足置台12を貫通し、支持台11および足置台12に対して回転する。
下腿支持要素20は柱状の物体である一対の第1支持部21、各第1支持部21に取り付けられ、ベース10の左右方向に伸びる第2支持部22、第2支持部22に取り付けられる背面支持部23、および、背面支持部23に支持され、被接触面24Aを備える一対の弾性部材24を備える。右側の第1支持部21はベース10の右側面に配置され、軸13に固定されている。左側の第1支持部21はベース10の左側面に配置され、軸13に固定されている。下腿支持要素20の下方に所定の大きさを有する空間である配置空間Sが形成される。所定の大きさは例えば一般的な大きさの足が配置可能な大きさである。
把持部30はベース10の前方部分から運動補助装置1の高さ方向に伸びる把持部支持部31を介して支持台11と結合される。把持部30はベース10の左右方向に伸び、把持部支持部31の上方部分に取り付けられる。
椅子40は座41、座41を支持する支柱42、支柱42を支持する一対の脚43、および、支柱42と支持台11とを繋げる結合部44を備える。脚43および結合部44は設置面に設置される。椅子40は荷重を検出する荷重センサー45をさらに備える。荷重センサー45は座41の内部に配置され、座41に作用する荷重が反映された信号を制御装置50に出力する。
図2に示されるとおり、制御装置50およびモーター51はベース10の内部に配置される。モーター51は複数の歯車(図示略)を介して軸13に接続される。モーター51が正方向に回転することにより軸13が正方向に回転し、下腿支持要素20がベース10に対して前方側に回転する。また、モーター51が逆方向に回転することにより軸13が逆方向に回転し、下腿支持要素20がベース10に対して後方側に回転する。これにより、ベース10の前後方向において弾性部材24の被接触面24Aがベース10に対して変位する。なお、図2は二点鎖線により被接触面24Aの初期位置を示している。
理想的な立ち上がり動作の一例によれば、人が座った状態から立ち上がることにともない膝が前方側に移動する。制御装置50はユーザー100(図3A参照)に理想的な立ち上がり動作を教示するために、以下に示されるとおり下腿支持要素20をベース10に対して回転させる教示制御を実行する。
ユーザー100が座41(図1参照)に着座することにより座41に荷重が作用するとき、荷重センサー45(図1参照)は座41に作用する荷重である着座荷重に応じた信号(以下では「荷重センサー45の信号」という。)を制御装置50に出力する。制御装置50は荷重センサー45の信号に基づいて着座荷重を算出し、着座荷重が閾値以上であることに基づいてユーザー100が座41に着座していると判定する。
ユーザー100が座41から腰を浮かせることにより着座荷重が減少するとき、荷重センサー45は減少した着座荷重に応じた信号を制御装置50に出力する。制御装置50は算出した着座荷重が閾値を下回ることに基づいて、ユーザー100が座41から立ち上がるための動作を開始したと判定し、理想的な立ち上がり動作を教示するための教示制御を開始する。
教示制御では、モーター51を正回転させることによりベース10に対する下腿支持要素20の回転角度である要素回転角度が所定の角度に達するまで下腿支持要素20を前方側に回転させる。教示制御では、要素回転角度が所定の角度に達したとき、ベース10に対する下腿支持要素20の回転位置が初期位置に戻るように下腿支持要素20を後方側に回転させる。所定の角度、および、下腿支持要素20の回転速度は理想的な立ち上がり動作における下肢の動きが再現されるように設定される。
図3Aおよび図3Bを参照して、運動補助装置1の作用について説明する。
ユーザー100は運動補助装置1(図1参照)を用いて立ち上がり動作をトレーニングするための準備を整えるため、足を配置空間S(図1参照)に挿入し、脛を被接触面24Aに接触させた状態を形成し、把持部30(図1参照)を握る。ユーザー100はさらに、図3Aに示されるように脛が被接触面24Aに接触した状態を維持して椅子40に着座することにより、トレーニングのための準備を整える。
ユーザー100はそれから立ち上がりトレーニングを開始する。ユーザー100が椅子40から立ち上がることにともない下腿支持要素20が回転しはじめる。ユーザー100は図3Bに示されるように立ち上がり動作が完了するまで脛が被接触面24Aに接触した状態が維持されるように脚を動かすことにより、膝を前方側に移動させながら立ち上がり動作を形成できる。
運動補助装置1によれば例えば以下の効果が得られる。
(1)制御装置50は教示制御を実行する。このため、ユーザー100は脛を被接触面24Aに接触させた状態を保ちながら立ち上がることにより、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成できる。このように、運動補助装置1によれば、機械的な方法により立ち上がり動作をトレーニングできる。
(2)ユーザー100は運動補助装置1を使用するときに、下腿支持要素20の下方に形成される配置空間Sに足を挿入できる。このため、脛をしっかりと被接触面24Aに接触させた状態を形成し、その状態から立ち上がり動作を形成できる。このため、体型が異なる複数のユーザー100により運動補助装置1が使用される場合であっても、各ユーザー100が理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成しやすい。
また、弾性部材24の被接触面24Aはユーザー100が配置空間Sに足を挿入して脛を被接触面24Aに接触させたときに、爪先が膝よりも前方に位置する範囲においてベース10に対して前後方向に変位する。このため、膝が爪先よりも前方に位置する状態で立ち上がり動作がトレーニングされる場合と比較して、膝関節の負荷が軽減される。
(3)運動補助装置1は下腿支持要素20よりも後方側に配置される椅子40を備える。このため、ユーザー100は椅子40を利用して立ち上がり動作を形成することにより、椅子40から立ち上がるときの理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作をトレーニングできる。
(4)立ち上がり動作における上半身の動作は下半身の動作に影響を及ぼすことがある。このため、下半身に安定した動作を形成させるためには、立ち上がり動作における上半身の動作を安定させることが好ましい。運動補助装置1のユーザー100は把持部30を握りながら立ち上がり動作を形成できるため、立ち上がり動作時における上半身の動作が安定し、併せて下半身の動作も安定しやすい。このため、ユーザー100は理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を一層形成しやすい。
(実施の形態2)
実施の形態2の運動補助装置2はモーター51により下腿支持要素20を回転させる構造に代えて、ユーザー100の力により下腿支持要素20が前方側に回転する構造を備える。運動補助装置2はさらに、下腿支持要素20の被接触面24Aに作用する荷重に関する情報をユーザー100に提供する機能を備える。運動補助装置2のその他の構成は実施の形態1の運動補助装置1とおおよそ共通している。なお、実施の形態2の運動補助装置2の説明は実施の形態1の運動補助装置1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図4に示されるとおり、運動補助装置2は下腿支持要素20の回転位置を初期位置に復帰させる力を下腿支持要素20に与える力付与部111、および、力付与部111に作用する力を減衰させるダンパー112を備える。運動補助装置2はさらに、下腿支持要素20の被接触面24Aに作用する荷重を検出する2つの荷重センサー113、および、把持部30と結合され、各荷重センサー113により検出された荷重が反映された情報を出力する荷重情報報知部120を備える。
力付与部111の一例は支持台11のうちの下腿支持要素20よりも後方側の部分と第1支持部21とを連結する一対のばねである。荷重センサー113は弾性部材24の内部に配置され、被接触面24Aに作用する荷重である支持荷重に応じた信号(以下では「荷重センサー113の信号」という。)を荷重情報報知部120に出力する。
荷重情報報知部120は荷重センサー113の信号に基づいて支持荷重を算出し、算出した支持荷重、および、支持荷重の目標値121(図5参照)を自身が備える画面に表示する。図5は荷重情報報知部120により表示される画面の一例である。
ユーザー100(図3A参照)が膝を前方側に移動させる量と支持荷重とは相関を有し、膝の前方側のへの移動量が多くなるにつれて支持荷重が増加する。荷重情報報知部120は、理想的な立ち上がり動作における膝の前方側への最大移動量と関連付けて設定された支持荷重の目標値121を予め記憶している。このように、支持荷重の目標値121は膝の前方側への最大移動量の指標値としての役割を備える。
支持荷重が目標値121と実質的に一致するとき、支持荷重と目標値121との関係は実際の立ち上がり動作における膝の前方側への最大移動量が理想的な立ち上がり動作における膝の前方側への最大移動量と実質的に一致することを示唆する。このため、ユーザー100は椅子40から立ち上がるときに荷重情報報知部120に表示される支持荷重が目標値121に到達するまで膝を前方に移動させ、その後に膝を伸ばすことにより理想的な立ち上がり動作、または、それに近い動作を形成できる。
運動補助装置2によれば、実施の形態1の運動補助装置1により得られる(2)〜(4)の効果に加えて、例えば以下の効果が得られる。
(5)支持荷重は立ち上がり動作における膝の動きに応じて変化する。このため、荷重情報報知部120により出力される情報は膝の動作を反映している。このため、運動補助装置2のユーザー100は荷重情報報知部120により出力される情報からそのときどきの膝の動作を認識しながら立ち上がり動作を形成できる。このため、ユーザー100が自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作が形成されやすい。
(6)ユーザー100は荷重情報報知部120により算出された支持荷重と目標値121との差に基づいて、立ち上がり動作における理想的な膝の動作と現在の膝の動作とのずれの度合を認識できる。このため、ユーザー100が自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作が一層形成されやすい。
(7)運動補助装置2はダンパー112を備える。この構成によれば、前方側に回転した下腿支持要素20が初期の状態に向けて緩やかに回転する。このため、ユーザー100に対して過度に大きな負荷がかかるおそれが低減される。
(実施の形態3)
実施の形態3の運動補助装置3によれば、椅子40がベース10に対して前後方向に移動可能であり、第1支持部21が支持台11に固定される。運動補助装置3のその他の構成は実施の形態1の運動補助装置1とおおよそ共通している。なお、実施の形態3の運動補助装置3の説明は実施の形態1の運動補助装置1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図6に示されるとおり、椅子40の結合部44は結合部44の長手方向に伸びるレール44Aを備える。支柱42はレール44Aに沿って移動できるように結合部44に取り付けられる。弾性部材24の一例はクッションであり、被接触面24Aに荷重が加えられることにより前後方向に変形する。このため、被接触面24Aがベース10に対して前後方向に変位する。
運動補助装置3はさらに、図7Aに示されるアクチュエーターであるモーター131、モーター131を制御する制御装置130、および、制御装置130に指令信号を送信する操作部132を備える。制御装置130はベース10の内部に配置される。モーター131は結合部44の内部に配置される。モーター131の回転は運動変換機構(図示略)により直線運動に変換され、その直線運動により椅子40が駆動される。
操作部132は操作の内容に応じて、椅子40を結合部44に対して前後方向に移動させるための指令信号を制御装置130に送信する。制御装置130は操作部132の指令信号に基づいてモーター131を制御し、椅子40をベース10に対して前後方向に移動させることにより椅子40と下腿支持要素20とを相対的に移動させる。
図7Aおよび図7Bを参照して、運動補助装置3の作用について説明する。
ユーザー100は運動補助装置3(図6参照)を用いて立ち上がり動作をトレーニングするための準備を整えるため、足を配置空間S(図6参照)に挿入し、脛を被接触面24Aに接触させた状態を形成し、把持部30(図6参照)を握る。ユーザー100はさらに、図7Aに示されるように脛が被接触面24Aに接触した状態を維持して椅子40に着座することにより、トレーニングのための準備を整える。
ユーザー100はそれから操作部132を操作することにより、図7Bに示されるように被接触面24Aに荷重がかけられるように椅子40をベース10に対して前方側に移動させ、膝が前方側に突き出た着座姿勢を形成できるように下腿支持要素20と椅子40との距離を調節する。そして、ユーザー100はこの着座姿勢を形成した後に立ち上がり動作を形成する。
運動補助装置3によれば、実施の形態1の運動補助装置1により得られる(2)〜(4)の効果に加えて、例えば以下の効果が得られる。
(8)一般に、膝が前方側に突き出た着座姿勢を取る人が立ち上がる場合には、膝が前方側に突き出ていない着座姿勢から立ち上がる場合と比較して、理想的な立ち上がり動作が形成されやすいと考えられている。このため、ユーザー100がこの着座姿勢を形成できるように下腿支持要素20と椅子40との距離を調節してトレーニングすることにより、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を一層形成しやすい。
(実施の形態4)
実施の形態4の運動補助装置4は、ユーザー100が立ち上がるときの上半身の動作を支持する構造をさらに備える。運動補助装置4のその他の構成は実施の形態1の運動補助装置1とおおよそ共通している。なお、実施の形態4の運動補助装置4の説明は実施の形態1の運動補助装置1と共通する構成に同一の符号を付し、その構成の説明の一部または全部を省略する。
図8に示されるとおり、運動補助装置4は支持台11と結合される把持部支持部141、および、把持部支持部141と結合される把持部140を備える。把持部140はベース10の左右方向に伸び、ベース10に対して前後方向および上下方向に移動できるように把持部支持部141に取り付けられる。
把持部支持部141はベース10の前方部分から上方に伸びる第1部分141A、第1部分141Aと結合され、ベース10の左右方向に伸びる第2部分141B、および、第2部分141Bの両端からベース10の前方側かつ上方側に向けて湾曲する一対の第3部分141Cを備える。把持部支持部141はさらに、第3部分141Cの内面に形成され、第3部分141Cの形状に沿うレール142、および、レール142内に配置されるばね143を備える。
把持部140は第3部分141Cに対して移動できるように各レール142に取り付けられる。ばね143はレール142の上端側に作用する反力を把持部140に与える。このため、把持部140に負荷が作用していない場合、ばね143の反力により把持部140がレール142の上端部まで移動する。
図9Aおよび図9Bを参照して、運動補助装置4の作用について説明する。
ユーザー100は運動補助装置4(図8参照)を用いて立ち上がり動作をトレーニングするための準備を整えるため、足を配置空間S(図8参照)に挿入し、脛を被接触面24Aに接触させた状態を形成し、把持部140を握る。ユーザー100はさらに、図9Aに示されるように把持部140が第3部分141Cに対して移動するように把持部140を手前に引きながら椅子40に着座することにより、トレーニングのための準備を整える。
ユーザー100はそれから立ち上がりトレーニングを開始する。ユーザー100は椅子40から立ち上がることにともない把持部140をレール142の上端部まで移動させる。ユーザー100は図9Bに示されるように立ち上がり動作が完了するまで把持部140を握って立ち上がることにより、ユーザー100の上半身が前方側に誘導されながら立ち上がり動作を形成できる。なお、図9Aおよび図9Bは左側の第3部分141Cを省略している。
運動補助装置4によれば、実施の形態1の運動補助装置1により得られる(1)〜(4)の効果に加えて、例えば以下の効果が得られる。
(9)理想的な立ち上がり動作の一例は、座った状態から膝が伸ばされるときに膝が前方側に移動することにともない頭が前方側に移動する。運動補助装置4によれば、ユーザー100が把持部140を握って立ち上がることによりユーザー100の上半身が前方側に誘導される。このため、ユーザー100は理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を一層形成しやすい。
(10)把持部140はベース10に対して前後方向および上下方向に移動できるように把持部支持部141に取り付けられる。すなわち、把持部140の軌道における前方側の端が後方側の端よりも上方側に存在する。この把持部140の軌道は理想的な立ち上がり動作におけるユーザー100の上半身の動作に一層近い。このため、ユーザー100は把持部140を握って立ち上がることにより理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を一層形成しやすい。
(変形例)
運動補助装置が取り得る具体的な形態は上記各実施の形態に例示された形態に限定されない。運動補助装置は上記各実施の形態とは異なる各種の形態を取り得る。以下に示される上記各実施の形態の変形例は運動補助装置が取り得る各種の形態の一例である。
・実施の形態1の運動補助装置1の変形例は、モーター51により下腿支持要素20を回転させる構造を備えていない。変形例の運動補助装置1は、図10に示されるとおり、アクチュエーターであるエアーポンプ151を制御する制御装置150、および、被接触面153Aをベース10に対して前後方向に変位させるように膨張または収縮するエアーバッグ153を備える。エアーポンプ151はベース10の内部に配置され、空気供給路152を介してエアーバッグ153に対するエアーの供給または排出を行う。また、下腿支持要素20はベース10に対して回転しないように各第1支持部21が支持台11に固定される。なお、図10は二点鎖線によりエアーバッグ153をベース10に対して後方側に膨張させた状態である被接触面153Aの初期位置を示している。
制御装置150はユーザー100に理想的な立ち上がり動作を教示するために、以下に示されるとおりエアーバッグ153をベース10に対して膨張または収縮させる教示制御を実行する。この教示制御の内容の説明は実施の形態1の制御装置50が実行する教示制御と共通する内容の説明の一部または全部を省略する。
教示制御では、エアーバッグ153を収縮させることによりベース10に対する被接触面153Aの位置である接触位置が所定の位置に達するまで被接触面153Aをベース10に対して前方側に変位させる。教示制御では接触位置が所定の位置に達したとき、ベース10に対する被接触面153Aの位置が初期位置に戻るようにエアーバッグ153を膨張させることにより被接触面153Aをベース10に対して後方側に変位させる。所定の位置、および、エアーバッグ153の収縮速度は理想的な立ち上がり動作における下肢の動きが再現されるように設定される。このように、制御装置150により教示制御が実行されるため、ユーザー100は脛を被接触面153Aに接触させた状態を保ちながら立ち上がることにより、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成できる。
・実施の形態1の運動補助装置1の変形例は、図11Bに示されるとおり、ベース10に代えて設置面に設置可能な別のベース160を備える。ベース160は設置面に設置される支持台161、支持台161上に配置される足置台162、および、ベース160の左右方向に伸びる軸163を備える。軸163は足置台162をベース160の左右方向に貫通し、支持台161に対して回転できるように支持台161に取り付けられる。このため、足置台162は支持台161に対して回転する。また、ベース160は足置台162を支持する台164、下腿支持要素20の回転位置を初期位置に復帰させる力を下腿支持要素20に与える力付与部165、および、力付与部165に作用する力を減衰させるダンパー166をさらに備える。下腿支持要素20の各第1支持部21は足置台162に対して前方側に傾くように足置台162に固定される。なお、図11Bは下腿支持要素20の初期位置を示している。
台164は支持台161の内部のうちの軸163よりも前方側に配置される。力付与部165の一例は支持台161と足置台162とを軸163よりも後方側で連結するばねである。このため、足置台162は軸163よりも後方側の部分に荷重が作用することにより下腿支持要素20とともに支持台161に対して回転する。これにより、前後方向において弾性部材24の被接触面24Aがベース160に対して変位する。
ユーザー100は、脛を被接触面24Aに接触した状態を維持して椅子40に着座することにより、図11Aに示されるように足置台162のうちの軸163よりも後方側の部分に荷重がかけられ、下腿支持要素20および足置台162が支持台161に対して回転する。ユーザー100はそれから立ち上がりトレーニングを開始する。ユーザー100が椅子40から立ち上がることにともないユーザー100の重心が前方に移動することにより、図11Bに示されるように下腿支持要素20が初期位置に復帰する。ユーザー100は立ち上がり動作が完了するまで脛が被接触面24Aに接触した状態が維持されるように脚を動かすことにより、膝を前方側に移動させながら立ち上がり動作を形成できる。
・実施の形態1の運動補助装置1の変形例によれば、椅子40の座41の内部に配置される荷重センサー45に代えてまたは加えて、ゴニオメーターを備えるサポーターがユーザー100の膝に取り付けられる。ゴニオメーターはユーザー100の膝の角度を検出し、その角度が反映された信号を制御装置50に出力する。この変形例によれば、制御装置50がゴニオメーターから得られる信号に基づいて教示制御を実行するため、実施の形態1の効果と同様の効果が得られる。
・実施の形態1の運動補助装置1が把持部30を備えるか否かは任意の選択事項である。この変形例によれば、運動補助装置1から把持部30と併せて把持部支持部31を省略してもよい。なお、実施の形態2の把持部30および実施の形態3の把持部30においても本変形例に準じた変形が成立する。
・実施の形態1の運動補助装置1が椅子40を備えるか否かは任意の選択事項である。この変形例によれば、ゴニオメーターを備えるサポーターがユーザー100の膝に取り付けられる。なお、実施の形態2の椅子40および実施の形態4の椅子40においても本変形例に準じた変形が成立する。
・実施の形態2の運動補助装置2の変形例は、力付与部111およびダンパー112に代えて実施の形態1の制御装置50およびモーター51を備える。この変形例によれば、荷重センサーの信号が制御装置50に出力される。制御装置50は荷重センサー113の信号に基づいて要素回転角度を決定する。この変形例によれば、少なくとも実施の形態2における(5)および(6)の効果が得られる。運動補助装置2の別の変形例は、被接触面24Aをベース10に対して前後方向に変位させるように膨張または収縮するエアーバッグを備える。この変形例によれば、軸13がさらに省略され、下腿支持要素20はベース10に対して回転しないように各第1支持部21が支持台11に固定される。
・実施の形態2の運動補助装置2の変形例は、被接触面24Aに作用する荷重を検出する1つまたは3つ以上のいずれかの数の荷重センサー113を備える。例えば荷重センサー113が1つである場合、各弾性部材24が連続して形成され、その中間部分の内部に荷重センサー113が配置される。
・実施の形態2の荷重情報報知部120の変形例は算出した支持荷重、および、支持荷重の複数の目標値121を自身が備える画面に表示する。複数の目標値121は例えば立ち上がり動作におけるユーザー100が取り得る姿勢の状態ごとの目標値である。
・実施の形態2の荷重情報報知部120の変形例は目標値121を出力しない。この変形例の荷重情報報知部120は被接触面24Aに作用する荷重を表示する。このため、ユーザー100は立ち上がり動作におけるそのときどきの膝の動作を認識しながら立ち上がり動作を形成できる。
・実施の形態2の運動補助装置2が荷重情報報知部120を備えるか否かは任意の選択事項である。この変形例の運動補助装置2のユーザー100は理想的な立ち上がり動作を主観的に形成するため、膝を前方側に移動させながら膝を伸ばすことにより、被接触面24Aを前方側に移動させながら立ち上がることができる。被接触面24Aは脛から与えられる力により脛に反力を与えながら前方側に変位し、脛から与えられる力が弱くなることにともない脛の動きに追従して初期位置に向けて変位する。このため、ユーザー100は膝を伸ばすときに被接触面24Aから受ける反力により、理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作が形成できていることを知覚できる。
・実施の形態2の力付与部111の変形例は支持台11のうちの下腿支持要素20よりも後方側の部分と第1支持部21とを連結する一対のゴムである。
・実施の形態3の運動補助装置3の変形例は椅子40がベース10に対して前後方向に移動する構成に代えて、下腿支持要素20が椅子40に対して前後方向に移動する構成を備える。運動補助装置3の別の変形例はベース10が椅子40に対して前後方向に移動する構成を備える。また、運動補助装置3のさらに別の変形例は足置台12が椅子40に対して前後方向に移動する構成を備える。
・実施の形態3の運動補助装置3の変形例は、操作部132に代えて椅子40の座41に作用する荷重を検出する荷重センサーを備える。この荷重センサーは座41の内部に配置され、座41に作用する荷重が反映された信号(以下では「荷重センサーの信号」という。)を制御装置130に出力する。制御装置130は荷重センサーの信号に基づいてユーザー100が座41に着座していると判定したとき、椅子40をベース10に対して前方側に移動させることにより膝が前方側に突き出た着座姿勢をユーザー100に提供する。このため、ユーザー100は膝が前方側に突き出た着座姿勢を形成した後に立ち上がり動作を形成できる。なお、制御装置130は荷重センサーの信号に基づいてユーザー100が座41に着座していないと判定したとき、椅子40をベース10に対して後方側に移動させる。
・実施の形態3の運動補助装置3が操作部132を備えるか否かは任意の選択事項である。この変形例の運動補助装置3は例えば支柱42がレール44Aに沿って移動するためのローラーを備える。この変形例によれば、ユーザー100が自身の力で椅子40を手前に引くことにより椅子40をベース10に対して前方側に移動させる。このため、ユーザー100は膝が前方側に突き出た着座姿勢が形成できる。
・実施の形態3の運動補助装置3の変形例は実施の形態1におけるモーター51により下腿支持要素20を回転させる構造をさらに備える。実施の形態3の別の変形例は実施の形態2におけるユーザー100の力により下腿支持要素20が前方側に回転する構造をさらに備える。
・実施の形態4の運動補助装置4の変形例は把持部支持部141が第2部分141Bの両端からベース10に対して前方側に向けて伸びる一対の別の第3部分を備える。
・実施の形態4の運動補助装置4の変形例は、図12に示されるとおり、把持部140および把持部支持部141に代えて、支持台11と結合される別の把持部支持部171、および、把持部支持部171と結合される別の把持部170を備える。把持部170はベース10の左右方向に伸び、ベース10に対して前後方向に移動できるように把持部支持部171の上方部分に取り付けられる。
把持部支持部171はベース10の前方部分から上方に伸びる第1部分171A、および、第1部分171Aに対して前後方向に回転できるように回転軸172を介して第1部分171Aと結合される第2部分171Bを備える。把持部支持部171は第2部分171Bの回転位置を初期の状態に復帰させる力を第2部分171Bに与えるばね173、および、ばね173に作用する力を減衰させるダンパー174をさらに備える。ばね173は第1部分171Aと第2部分171Bとを連結するように把持部支持部171の前方側に取り付けられる。このため、把持部170は第2部分171Bが第1部分171Aに対して回転することによりベース10に対して前後方向に移動する。なお、図12は二点鎖線により把持部170の初期位置を示している。この変形例によれば、少なくとも実施の形態4における(9)の効果が得られる。
・実施の形態4の運動補助装置4の変形例によれば、ばね143に代えて把持部140のベース10に対する前後方向および上下方向の移動を制御する制御装置を備える。例えば変形例の運動補助装置4は制御装置を操作する操作部をさらに備え、操作部が操作されることにより把持部140がベース10に対して前後方向に移動する。なお、この操作部は把持部140に形成されることが好ましい。
・実施の形態4の運動補助装置4の変形例は、把持部支持部141がばね143に作用する力を減衰させるダンパーをさらに備える。
・実施の形態4の運動補助装置4がベース10および下腿支持要素20を備えるか否かは任意の選択事項である。これらの要素の1つまたは複数が省略されたとしても、少なくとも実施の形態4における(9)および(10)の効果が得られる。
・各実施の形態の運動補助装置1〜4の変形例は立ち上がり動作を教示する視覚的情報を出力する動作情報報知部180、および、対象部位である脚の動作を検出する動作検出部の一例であるカメラをさらに備える。カメラは脚の動作に関する映像情報を含む信号を動作情報報知部180に出力する。なお、実施の形態2の運動補助装置2においては荷重情報報知部120と動作情報報知部180とが一体的に構成されてもよい。
図13に示されるとおり、動作情報報知部180はユーザー100の脚の動作に関する映像、および、視覚的情報として立ち上がり動作における理想的な脛骨の角度に関する目標情報である脛骨角度目標情報181を自身が備える画面に表示する。脛骨角度目標情報181は動作情報報知部180に予め記憶され、理想的な立ち上がり動作における膝の前方側への最大移動量と関連付けて設定される。このように、脛骨角度目標情報181は膝の前方側への最大移動量の指標値としての役割を備える。なお、図13はドットにより脛骨角度目標情報181を示している。
この変形例によれば、ユーザー100が脚の動作に関する映像と脛骨角度目標情報181とを参照しながら立ち上がり動作を形成できる。このため、立ち上がり動作における理想的な脛骨の角度と現在の脛骨の角度とのずれの度合を認識できる。このため、ユーザー100が自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、立ち上がり動作における理想的な脛骨の角度が形成されやすい。このため、ユーザー100は理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成しやすい。なお、動作情報報知部180が視覚的情報として表示する目標情報は理想的な膝の位置に関する目標情報、または、理想的な下半身の動作に関する目標情報であってもよい。
・各実施の形態の運動補助装置1〜4の変形例は立ち上がり動作を教示する視覚的情報を出力する動作情報報知部190、および、対象部位である頭の動作を検出する動作検出部の一例であるカメラをさらに備える。カメラは頭の動作に関する映像情報を含む信号を動作情報報知部190に出力する。なお、実施の形態2の運動補助装置2においては荷重情報報知部120と動作情報報知部190とが一体的に構成されてもよい。
図14に示されるとおり、動作情報報知部190はユーザー100の頭の動作に関する映像、および、視覚的情報として立ち上がり動作における理想的な頭の動作に関する目標情報である複数の頭動作目標情報191を自身が備える画面に表示する。各頭動作目標情報191は動作情報報知部190に予め記憶され、理想的な立ち上がり動作におけるユーザー100が取り得る姿勢の状態ごとの頭の動きと関連付けて設定される。このように、頭動作目標情報191は頭の前方側への移動を含む頭の動作の指標値としての役割を備える。なお、図14は破線により頭動作目標情報191を模式的に示している。
この変形例によれば、ユーザー100が頭の動作に関する映像と頭動作目標情報191とを参照しながら立ち上がり動作を形成できる。このため、立ち上がり動作における理想的な頭の動作と現在の頭の動作とのずれの度合を認識できる。このため、ユーザー100が自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、立ち上がり動作における理想的な頭の動作が形成されやすい。このため、ユーザー100は理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成しやすい。なお、動作情報報知部190が視覚的情報として表示する目標情報は理想的な上半身の動作に関する目標情報であってもよい。
・各実施の形態の運動補助装置1〜4の変形例は立ち上がり動作を教示する視覚的情報を出力する動作情報報知部200、および、荷重を検出する複数の荷重センサーをさらに備える。複数の荷重センサーは例えば足置台12の内部のうちの四隅に配置され、足置台12に作用する荷重が反映された信号(以下では「荷重センサーの信号」という。)を動作情報報知部200に出力する。なお、実施の形態2の運動補助装置2においては荷重情報報知部120と動作情報報知部200とが一体的に構成されてもよい。
図15に示されるとおり、動作情報報知部200は各荷重センサーの信号に基づいてユーザー100の各脚の重心位置201を算出し、算出した重心位置201、および、視覚的情報として立ち上がり動作における理想的な重心位置に関する目標情報である重心位置目標情報202を自身が備える画面に表示する。重心位置はユーザー100の頭または上半身の動きと相関する。重心位置目標情報202は動作情報報知部200に予め記憶され、理想的な立ち上がり動作における重心の前方側への最大移動量と関連付けて設定される。このように、重心位置目標情報202は重心の前方側への最大移動量としての役割を備える。なお、図15はドットによりユーザー100の重心位置201を示し、破線により重心位置目標情報202を示している。
この変形例によれば、ユーザー100が自身の重心位置201と重心位置目標情報202とを参照しながら立ち上がり動作を形成できる。このため、立ち上がり動作における理想的な重心位置と現在の重心位置201とのずれ度合いを認識できる。このため、ユーザー100は自身の感覚だけに依存して立ち上がり動作を形成する場合と比較して、立ち上がり動作における理想的な重心の移動が形成されやすい。このため、ユーザー100は理想的な立ち上がり動作またはそれに近い動作を形成しやすい。
・各実施の形態の運動補助装置1〜4の変形例は下腿支持要素20の被接触面24Aがユーザー100の膝と接触する高さ位置に存在する。
・各実施の形態の運動補助装置1〜4の変形例は把持部30,140が把持部支持部31,141を介して下腿支持要素20と結合される。
・各実施の形態の運動補助装置1〜3の変形例は把持部30または把持部支持部31がベース10に対して左右方向に回転できる構造である。この変形例によれば、把持部30がユーザー100の立ち上がり動作にともないベース10に対して右側または左側に回転する。このため、ユーザー100の重心が移動することにより一方の脚に他方の脚よりも大きい負荷が作用する。このようなユーザー100の動作は理想的な歩行動作に近い。このため、ユーザー100は理想的な歩行動作またはそれに近い動作を形成できる。運動補助装置1〜3の別の変形例は把持部30または把持部支持部31がベース10に対して回旋できる構造である。
(課題を解決するための手段に関する付記)
〔付記1〕設置可能な把持部支持部と結合される把持部を備え、前記把持部が前記把持部支持部に対して前後方向に移動可能である運動補助装置。
〔付記2〕ベースの上方側に配置され、被接触面を備える下腿支持要素をさらに備え、前記下腿支持要素の下方に空間が形成される付記1に記載の運動補助装置。
1 運動補助装置
2 運動補助装置
3 運動補助装置
4 運動補助装置
10 ベース
20 下腿支持要素
24A 被接触面
30 把持部
40 椅子
50 制御装置
51 モーター(アクチュエーター)
111 力付与部
113 荷重センサー
120 荷重情報報知部
121 目標値
140 把持部
150 制御装置
151 エアーポンプ(アクチュエーター)
153A 被接触面
160 ベース
165 力付与部
170 把持部
180 動作情報報知部
190 動作情報報知部
200 動作情報報知部

Claims (11)

  1. 被接触面を備える下腿支持要素と、前記下腿支持要素を支持するベースとを備え、前記下腿支持要素の下方に空間が形成され、前後方向において前記被接触面が前記ベースに対して変位可能である
    運動補助装置。
  2. 前記被接触面を変位させる駆動力を前記下腿支持要素に与えるアクチュエーターと、前記アクチュエーターを制御する制御装置とをさらに備える
    請求項1に記載の運動補助装置。
  3. 前記被接触面を初期の状態に復帰させる力を前記下腿支持要素に与える力付与部をさらに備える
    請求項1に記載の運動補助装置。
  4. 前記被接触面に作用する荷重を検出する荷重センサーと、前記荷重センサーにより検出された荷重が反映された情報を出力する荷重情報報知部とをさらに備える
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の運動補助装置。
  5. 前記荷重情報報知部は前記被接触面に作用する荷重に関する目標値を出力する
    請求項4に記載の運動補助装置。
  6. 前記下腿支持要素よりも後方側に配置される椅子をさらに備える
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の運動補助装置。
  7. 前記前後方向において前記下腿支持要素と前記椅子とが相対的に移動可能である
    請求項6に記載の運動補助装置。
  8. 前記下腿支持要素よりも上方側に配置される把持部をさらに備える
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の運動補助装置。
  9. 前記把持部が前記ベースに対して前記前後方向に移動可能である
    請求項8に記載の運動補助装置。
  10. 立ち上がり動作を教示する視覚的情報を出力する動作情報報知部をさらに備える
    請求項1〜9のいずれか一項に記載の運動補助装置。
  11. 対象部位の動作を検出する動作検出部をさらに備え、
    前記動作情報報知部は前記動作検出部により検出された前記対象部位の動作が反映された情報を出力する
    請求項10に記載の運動補助装置。
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